JP2008141229A - レンズ性能評価装置およびレンズ評価性能方法 - Google Patents

レンズ性能評価装置およびレンズ評価性能方法 Download PDF

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Abstract


【課題】輝度振幅の低下の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置およびレンズ性能評価方法を提供する
【解決手段】レンズ性能評価装置が、輝度振幅の低下の影響を取り除いて正しくレンズ性能を評価するために輝度振幅の大きい方(A´、C´)から順に所定数の輝度振幅を抽出して平均を取ってレンズ性能を評価する。輝度振幅の低下が現われているところ(B´)を用いないので正しくレンズ性能の評価が行なわれる。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮影装置が備える撮影レンズのレンズ性能の評価を行なうレンズ性能評価装置およびレンズ性能評価方法に関する。
テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像してテストチャートを表わす画像データを生成し生成した画像データに基づいて撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置がある(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1には、所定の第1の方向に延びるとともに第1の方向と直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなり、白黒のストライプのピッチが異なる、第2の方向にくさび状を成すテストパターンを有するテストチャートを準備して、そのテストチャートを撮影することにより第1の方向に並ぶ複数の走査ラインそれぞれにおける画像データ上の輝度振幅を測定していくことによって撮影レンズ性能の評価値となる限界解像度の測定を自動的に行なう技術が提案されている。
ところで、テストチャートを撮影するときにテストチャート上のストライプの配列と撮影装置が備える撮像素子を構成する多数の受光素子の配列との間の位置関係が崩れると、正しく輝度振幅が測定されないことがある。
図1は、撮影装置で撮影したテストチャートを表わす画像データに基づいてレンズ性能の評価を行なうレンズ性能評価装置の構成を示す図であり、図2は、そのレンズ性能評価装置がレンズ性能の評価を行なうときにテストチャートが表わす画像データに基づいて検出する輝度振幅を示す図である。
図2(a)には、テストチャート10上のストライプの配列と撮影装置11が備える撮像素子を構成する多数の受光素子の配列との間に正しい位置関係が得られたときの輝度振幅が示されており、図2(b)には、テストチャート10上のストライプの配列と撮影装置11が備える撮像素子を構成する多数の受光素子の配列との間に正しい位置関係が得られないときの輝度振幅が示されている。図中、ブロックという項目名の横に示されているのが白黒のストライプの配列であり、画素という項目名の横に示されているのが撮像素子を構成する受光素子の配列であり、振幅という項目名の横に示されているのが輝度振幅である。
図1を参照してレンズ性能評価装置の構成を説明しておく。
図1には、レンズ性能評価装置を構成するテストチャート10と被検査体である撮影装置11とパーソナルコンピュータ12とがそれぞれ示されている。
図1に示す様に、テストチャート10が被検査体である撮影装置11により撮影され撮影された画像を表わす画像データがパーソナルコンピュータ(以降PCという)12に供給されPC12でその撮影装置11が備える撮影レンズの性能が評価される。
図1に示す様に撮影装置11が備える撮影レンズでテストチャート10を捉えて撮影するときにテストチャート10上の白黒のストライプの配列が撮影装置11が備える撮像素子を構成する多数の受光素子の配列とあっていれば、撮影により得た画像データに基づいて走査ラインごとに正しい輝度振幅が得られる(図2(a)参照)。
しかし、撮像素子を構成する多数の受光素子のうちの隣接する2つの受光素子がテストチャート10上のストライプの白黒双方に重なる位置(図2には黒線と画素が割れない位置と記載されている)に存在する様なことが起こると、PC12上で画像データに基づいて輝度振幅の検出が行なわれたときに図2(b)に示す様に輝度振幅(黒と白の中間色であるグレーになる)が小さくなってしまう。これは、空間周波数の低周波側つまりストライプのピッチ(配列間隔)が粗いところではあまり起こらないが高周波側つまりストライプのピッチが細かくなるとより多く発生する恐れがある。
もしもテストチャート上の高周波側のテストパターンを捉えたときに図2(a)に示す輝度振幅と図2(b)に示す輝度振幅が所定の走査ラインごとに繰り返し現れてしまうと、輝度振幅がばらついてしまってレンズ性能の評価を行なうことができなくなってしまう。
上記特許文献1の技術によれば作業者にテストチャートをセットさせPCにテストチャート中のテストパターンの位置を入力させることによりそのテストパターンを表わす画像データに基づいてPCがレンズ性能の評価を行なう構成になっているが、テストパターンのピッチが細かくなるとどうしても図2(a)に示す輝度振幅と図2(b)に示す輝度振幅が交互に現われてしまう。
また、撮影装置11側で輪郭強調などの処理が行なわれていると、あるいは撮影装置11が備える撮像素子に画素欠陥があったりすると、撮影装置11からPC12へ供給された画像データに基づいてPC12でレンズ性能を評価しようとしたときに輪郭強調された部分の輝度が他の部分よりも大きく現れてしまったり、画素欠陥のところの輝度が他のところよりも大きく現れてしまったりして見かけ上高解像度(以降偽解像という)であるかのような評価値が得られてしまうことがある。また撮影装置11内の画像処理によって画像の一部に高解像の部分が作成されてしまうこともあり、その場合にも見かけ上高解像度であるかのような評価値が得られてしまうことがある。
さらにテストチャート10を撮影装置11で撮影し撮影した画像データをPC12へ供給してPCで撮影装置11が備える撮影レンズの評価を行なうため、撮影時の照明光の状態によってはホワイトバランスが変化し画像データ上の輝度振幅が変化して評価値がばらついてしまうこともある。
また上記特許文献1の技術を用いて上記した様にテストチャート中のテストパターンの位置を作業者に入力させる構成であると、評価を行うにあたっての作業が煩雑になるという問題もある。
特開2003−009190号公報
本発明は、上記事情に鑑み、偽解像の影響、さらには撮影時の照明光の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置、また作業者がテストチャートをセットするだけで後はレンズ性能が自動的に評価されるレンズ性能評価装置およびレンズ性能評価方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1のレンズ性能評価装置は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、そのテストチャートを表わす画像データに基づいて、その撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
上記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともにその第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
上記テストパターンを上記第1の方向に並ぶ複数の走査ラインそれぞれにおける上記画像データ上の輝度振幅を測定する輝度振幅測定手段と、
上記輝度振幅測定手段で測定された輝度振幅の大きいものから順に所定数の輝度振幅を検出してその所定数の輝度振幅を平均化する平均振幅算出手段とを備えたことを特徴とする。
上記本発明の第1のレンズ性能評価装置によれば、上記輝度振幅測定手段で測定された輝度振幅の大きいものから順に所定数の輝度振幅が検出され、その所定数の輝度振幅が平均化される。いままでのレンズ性能評価装置では、図2で説明したことが起こるとレンズ性能の評価を適正に行なうことができなかったが、上記本発明の第1のレンズ性能評価装置によれば、上記平均振幅算出手段によって輝度振幅の大きいものから順に所定数の輝度振幅が検出されその所定数の輝度振幅が平均化されて評価値である解像度が算出されるため、所定の間隔を隔てた走査ラインごとに図2(b)に示す様な輝度振幅の低下が検出されたとしてもその低下が検出された走査ラインの輝度振幅は評価値の算出に用いられなくなる。
このため、たとえ図2(a)に示す輝度振幅と図2(b)に示す輝度振幅とが交互に現われたとしても図2(a)側の、正しいレンズ性能を表わす輝度振幅のみが抽出されレンズ性能の評価が正しく行なわれる様になる。
以上説明した様に、テストチャートがセットされるだけで後は自動的にレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
ここで、上記平均振幅算出手段は、所定の制限振幅を超える輝度振幅を有する走査ラインについては除外した上で、測定された輝度振幅から大きい順に所定数の輝度振幅を抽出してその所定数の輝度振幅を平均化するものであるが好ましい。
前述した様に撮影装置側で輪郭強調の処理が行なわれていたり、撮影装置が備える撮像素子に画素欠陥があった場合には、白黒のストライプには関係なく輝度振幅が大きく変化してしまうことがあるので、所定の制限振幅を超える輝度振幅を有する走査ラインについては除外した上で所定数の輝度振幅の平均化を行なう様にしておくと良い。
また、上記目的を達成する本発明の第2のレンズ性能評価装置は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、そのテストチャートを表わす画像データに基づいて、その撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
上記テストチャートは、それぞれが位置認識用のマーカを伴う複数のテストパターンが分散配置されたものでありその複数のテストパターンのうちの1つの第1のテストパターンのマーカが、他のテストパターンのマーカよりも大寸法の第1のマーカであって、
上記第1のマーカからの他のマーカの相対位置を記憶しておく記憶手段と、
上記画像データに基づいて第1のマーカの位置を認識するとともに、その第1のマーカの認識位置と上記記憶手段に記憶された相対位置とに基づいて他のマーカの位置を認識するマーカ位置認識手段と、
上記マーカ位置認識手段で認識されたマーカ位置に基づいて、そのマーカにより特定されるテストパターンを利用したレンズ性能評価を行なうレンズ性能評価手段とを備えたことを特徴とする。
上記本発明の第2のレンズ性能評価装置によれば、上記マーカ位置認識手段によって上記第1のマーカの位置が認識され、さらにその第1のマーカの認識位置と上記記憶手段に記憶された相対位置とに基づいて他のマーカの位置が認識され、そのマーカー位置認識手段によって認識されたマーカ位置に基づいてマーカにより特定されるテストパターンが利用されレンズ性能評価が行なわれる。
そうすると、作業者にテストパターンの位置を入力させなくても、上記テストチャート上のテストパターンの位置が上記マーカ位置認識手段により特定されそのマーカにより特定されるテストパターンによる輝度振幅の測定が自動的かつ短時間のうちに行なわれる様になる。
以上説明した様に、作業者がテストチャートをセットするだけで後は自動的にレンズ性能が評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
ここで、上記複数のテストパターンは、上記テストチャート上で、同一又は相似形状であって複数の向きに分散配置されたものであることが好ましい。
撮影装置の中には撮影レンズがズームレンズになっているものもある。その場合にはテストチャートの撮影画角が変化してテストチャートの撮影範囲が変化してしまう。
上記の様にテストパターンがテストチャート上で同一又は相似形状であって複数の向きに分散配置されていると、ズームレンズのレンズ性能の評価が正しく行なわれる。
また、上記目的を達成する本発明の第3のレンズ性能評価装置は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に撮像して得られた、そのテストチャートを表わす画像データに基づいて、その撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
上記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともにその第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
上記テストパターンを上記ストライプを横切る方向に延びる走査ラインにおける複数点の、上記画像データ上の輝度値を測定する輝度値測定手段と、
上記輝度値測定手段で測定された複数点の輝度値の標準偏差に相関のある評価値を算出する評価値算出手段とを備えたことを特徴とする。
前述した様に撮影装置側で輪郭強調処理が行なわれている場合には、輝度振幅のエッジ部にオーバーシュートが生じて見かけ上高解像度であるかの様な評価値が得られてしまうことがある。またこのオーバーシュートが生じている部分の画像を見るとそのオーバーシュートが生じている部分の両脇がにじんで見えることがある。この場合に高解像度であると判定を下すのは問題である。
そこで、上記本発明の第3のレンズ性能評価装置では、上記評価値算出手段によって前記輝度値測定手段で測定された複数点の輝度値の標準偏差に相関のある評価値を算出する様に改良している。
この様に改良すると、例えば、標準偏差を参照したときにかなり平均からかけ離れた値があるような場合にはその値の影響が抑えられ波形全体としての評価値が求められてレンズ性能の評価が行なわれるのでいままでよりも正確な評価が行なわれる様になる。
以上説明した様に、偽解像の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
ここで、上記評価値算出手段が、上記輝度測定手段で測定された複数点の輝度値の平均値をa、基準となる白のレベルをb、基準となる黒のレベルをc、輝度値として取り得る最大値をMAX、輝度値として取り得る最小値をMIN、上記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも小さな輝度値の、その平均値からの偏差をd,d,…,d、上記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも大きな輝度値の、その平均値からの偏差をe1,2,…,eとしたとき、
変数群(F×e1,F×e2,…,F×en,G×d1,G×d2,…,G×d
但し、F=(MAX−a)/(b−a)
G=(a−MIN)/(a−c)
である。
の標準偏差を前記評価値として算出するものであることが好ましい。
この演算によれば、上記評価値を適正に求めることができレンズ性能の適正な評価を行なうことができる。
また上記目的を達成する本発明の第4のレンズ性能評価装置は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、そのテストチャートを表す画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
上記テストチャートがグレーパッチを有するものであって、
上記グレーパッチ上の画像データに基づいてホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、
上記ホワイトバランス調整手段により調整された後の画像データに基づいて前記撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価手段とを備えたことを特徴とする。
前述した様にテストチャートを撮影したときの照明の状態によってはホワイトバランスが変化し画像データ上の輝度振幅が変化してしまうことがある。
そこで、上記本発明の第4のレンズ性能評価装置では、テストチャートにグレーパッチを設けてそのグレーパッチ上の画像データに基づいてホワイトバランス調整手段でホワイトバランスを調整してそのホワイトバランス調整手段でホワイトバランスを調整した後の画像データに基づいて撮影レンズの評価を行なう構成に改良している。
この様な構成にすると、グレーパッチ上の画像データに基づいてホワイトバランス調整が行なわれホワイトバランス調整された後の画像データに基づいて輝度値が算出されるので撮影時の照明状態に関係なくレンズ性能の評価が正しく行なわれる様になる。
以上説明した様に、撮影時の照明光の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
ここで、上記テストチャートは、レンズ性能評価用のテストパターンとグレーパッチとのペアが互いに離れた複数箇所に形成されたものであり、
上記ホワイトバランス調整手段は、上記複数のペアを構成する複数のグレーパッチそれぞれに基づいてホワイトバランスが調整された各画像データに基づいて、各グレーパッチとペアを成す各テストパターンに基づくレンズ性能を評価するものであることが好ましい。
上記構成であると、テストパターンとペアを構成するグレーパッチに基づいてホワイトバランスが調整されホワイトバランスが調整された画像データに基づいてテストパターンから輝度振幅が検出されレンズ性能が評価される。
そうすると、テストパターンに最も近いグレーパッチに基づいてホワイトバランスが調整された後の画像データに基づいて精度良く輝度振幅の検出が行なわれるのでより正しくレンズ性能が評価される。
上記目的を達成する本発明の第5のレンズ性能評価装置は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、そのテストチャートを表す画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
上記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともにその第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなり、白黒のストライプのピッチが異なる複数のテストパターンを有するものであって、
各テストパターンごとの輝度振幅を測定する輝度振幅測定手段と、
上記輝度振幅測定手段で測定された前記複数のテストパターンについての輝度振幅を比較して、ピッチの細かいテストパターンの方がそのテストパターンよりもピッチの粗いテストパターンよりも大きな輝度振幅を有する場合に、そのピッチの細かいテストパターンの輝度振幅を無効とする偽解像除去手段を備えたことを特徴とする。
経験的にピッチの細かいテストパターンの輝度振幅のピーク値は、ピッチの粗いテストパターンの輝度振幅のピーク値よりも小さくなることが知られている。
しかし図1に示す撮影装置内には画像処理部があり、撮影装置が備える撮影レンズでテストチャートを捉えて撮影して撮像素子で生成した画像データに内部の画像処理部で画像処理を施したときにその画像処理によって画像の中の一部に見かけ上高解像の部分が作成されてしまうことがある。この高解像の部分が上記輝度検出手段で検出されると、細かいピッチ側にピーク値の大きい輝度振幅が検出され誤った評価が行なわれてしまう。
そこで、上記本発明の第6のレンズ性能評価装置では、正しい評価が行なわれる様に、上記偽解像除去手段によって、前記輝度振幅測定手段で測定された前記複数のテストパターンについての輝度振幅が比較されピッチの細かいテストパターンの方がそのテストパターンよりもピッチの粗いテストパターンよりも大きな輝度振幅を有する場合には、そのピッチの細かいテストパターンの輝度振幅を無効とする処理が行なわれる。
以上説明した様に、偽解像の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
また、上記本発明の第1のレンズ性能評価方法は、
テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像してそのテストチャートを表わす画像データを生成し、その画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ評価方法において、
上記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともにその第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
上記撮像素子を構成する受光素子の配列方向を上記第1の方向とは傾けた状態で画像データを生成する撮影ステップと、
上記テストパターンを上記第2の方向に延び上記第1の方向に並ぶ走査ラインそれぞれにおける上記画像データ上の輝度振幅を測定する輝度振幅測定ステップと、
上記輝度振幅測定ステップで測定された輝度振幅の大きいものから順に所定数の輝度振幅を検出してその所定数の輝度振幅を平均化する平均振幅算出ステップとを有することを特徴とする。
ここで、上記平均振幅算出ステップは、所定の制限振幅を超える輝度振幅を有する走査ラインについては除外した上で、測定された輝度振幅から大きい順に所定数の輝度振幅を抽出してその所定数の輝度振幅を平均化するものであるが好ましい。
また、上記本発明の第2のレンズ性能評価方法は、
テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像してそのテストチャートを表わす画像データを生成し、その画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
上記テストチャートは、それぞれが位置認識用のマーカを伴う複数のテストパターンが分散配置されたものでありその複数のテストパターンのうちの1つの第1のテストパターンのマーカが、他のテストパターンのマーカよりも大寸法の第1のマーカであって、
上記第1のマーカからの他のマーカの相対位置を記憶しておく記憶ステップと、
上記画像データに基づいて第1のマーカの位置を認識するとともに、その第1のマーカの認識位置と上記記憶手段に記憶された相対位置とに基づいて他のマーカの位置を認識するマーカ位置認識ステップと、
上記マーカ位置認識ステップで認識されたマーカ位置に基づいて、そのマーカにより特定されるテストパターンを利用したレンズ性能評価を行なうレンズ性能評価ステップとを有することを特徴とする。
ここで、上記複数のテストパターンは、上記テストチャート上で、同一又は相似形状であって複数の向きに分散配置されたものであることが好ましい。
また、上記本発明の第3のレンズ性能評価方法は、
テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に撮像してそのテストチャートを表わす画像データを生成し、その画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
上記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともにその第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
上記テストパターンを上記ストライプを横切る方向に延びる走査ラインにおける複数点の、上記画像データ上の輝度値を測定する輝度値測定ステップと、
上記輝度値測定手段で測定された複数点の輝度値の標準偏差に相関のある評価値を算出する評価値算出ステップとを有することを特徴とする。
ここで、上記評価値算出ステップが、上記輝度測定手段で測定された複数点の輝度値の平均値をa、基準となる白のレベルをb、基準となる黒のレベルをc、輝度値として取り得る最大値をMAX、輝度値として取り得る最小値をMIN、上記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも小さな輝度値の、その平均値のうちの偏差をd,d,…,d、上記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも大きな輝度値の、その平均値からの偏差をe1,2,…,eとしたとき、
変数群(F×e1,F×e2,…,F×e、G×d1,G×d2,…,G×d
但し、F=(MAX−a)/(b−a)
G=(a−MIN)/(a−c)
である。
の標準偏差を上記評価値として算出するものであることが好ましい。
また、上記本発明の第4のレンズ性能評価方法は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像してそのテストチャートを表す画像データを生成し、その画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
上記テストチャートがグレーパッチを有するものであって、
上記グレーパッチ上の画像データに基づいてホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整ステップと、
上記ホワイトバランス調整ステップにより調整された後の画像データに基づいて上記撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価ステップとを備えたことを特徴とする。
ここで、上記テストチャートは、レンズ性能評価用のテストパターンとグレーパッチとのペアが互いに離れた複数箇所に形成されたものであり、
上記ホワイトバランス調整ステップは、上記複数のペアを構成する複数のグレーパッチそれぞれに基づいてホワイトバランスが調整された各画像データに基づいて、各グレーパッチとペアを成す各テストパターンに基づくレンズ性能を評価するステップであることが好ましい。
上記本発明の第5のレンズ性能評価方法は、テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像してそのテストチャートを表す画像データを生成し、その画像データに基づいてその撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
上記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともにその第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなり、白黒のストライプのピッチが異なる複数のテストパターンを有するものであって、
各テストパターンごとの輝度振幅を測定する輝度振幅測定ステップと、
上記輝度振幅測定ステップで測定された上記複数のテストパターンについての輝度振幅を比較して、ピッチの細かいテストパターンの方がそのテストパターンよりもピッチの粗いテストパターンよりも大きな輝度振幅を有する場合に、そのピッチの細かいテストパターンの輝度振幅を無効とする偽解像除去ステップとを有することを特徴とする。
以上説明した様に、偽解像の影響、さらには撮影時の照明状態の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置、また作業者がテストチャートをセットするだけで後はレンズ性能が自動的に評価されるレンズ性能評価装置およびレンズ性能評価方法が実現する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図3、図4は、本発明の一実施形態である評価装置の一部を構成するテストチャートを示す図である。
以降の説明においては図1に示すレンズ性能評価装置と同じ構成を持つレンズ性能評価装置によりレンズ性能の評価が行なわれるとして説明する。
まず、図3に示すテストチャート10´を説明する。
図3に示すテストチャート10´は、グレーパッチ101G〜106Gを有するものであり、そのグレーパッチ101G〜106Gとレンズ性能評価用の複数のテストパターン101T〜106Tとのペアが互いに離れた複数箇所に形成されたものである。複数のテストパターン101T〜106Tは、テストチャート10´上で、同一又は相似形状であって複数の向きに分散配置されている。これらのいずれかのテストパターンによりズームレンズのテレ端、ワイド端のレンズ性能の評価も行なわれる様になっている。
図3に示すテストチャート10´は、それぞれが位置認識用のマーカ107により特定される複数のテストパターン101T〜106Tが分散配置されたものでありその複数のテストパターン101T〜106Tのうちの1つの第1のテストパターン101TのマーカM1が、他のテストパターンのマーカ107よりも大寸法の第1のマーカM1になっている。この大寸法の第1のマーカM1を有するテストパターンの第1のマーカによって他のマーカの位置が特定されレンズ性能の評価が行なわれる。以降の説明においては、この第1のマーカを備えるテストパターン101Tを基準パターンと記載することがある。
なお、図3に示すテストチャートには垂直・水平・斜め45度方向の解像度を測定するためのテストパターンが形成されており、それら複数のテストパターンそれぞれの横線、縦線、斜線が延びている方向それぞれが本発明にいう第2の方向に相当し、白黒のストライプが配列されている方向それぞれが本発明にいう第1の方向に相当する。
このテストチャート10´を撮影して撮影装置11(図1参照)でこのチャートを表わす画像データを生成し生成した画像データをPC12(図1参照)に供給してPC12で撮影装置が備える撮影レンズのレンズ性能の評価が行なわれる。
PC12には、記憶手段(不図示)が備えられており、その記憶手段には第1のマーカM1からの他のマーカ107の相対位置が記憶されている。また、記憶手段には撮影レンズ性能評価用のプログラムも格納されており、そのプログラムの実行により撮影装置11から画像データがPC12に導かれてその画像データに基づいて撮影レンズの性能評価がPC12で行なわれる構成になっている。
PC12が備える記憶手段内のプログラムには、画像データに基づいて第1のマーカM1の位置を認識するとともに、その第1のマーカの認識位置と記憶手段に記憶された相対位置とに基づいて他のマーカの位置を認識するマーカ位置認識処理を行なう処理ステップやホワイトバランス処理を行なう処理ステップ等が記述されていてそのプログラムの手順に従ってPC12により撮影装置11で生成した画像データに基づいてレンズの性能評価が行なわれる。ここでは図3、図4に示すテストチャート上の第1のマーカM1のマーカ位置認識処理が行なわれることにより認識された第1のマーカの認識位置に基づいて、第1のマーカ及び他のマーカにより特定されるテストパターンを利用したレンズ性能評価が行なわれる。
ここで図4を参照して同一又は相似形で複数配置されているテストパターン101T〜106Tのうちの一つである基準パターン101Tを取り上げてその構成を説明する。
図4は、基準パターン101Tのテストパターン構成を示す図である。他のテストパターンも同じ構成であるが、中央の第1のマーカM1の大きさが他のマーカとは異なる。
この第1のマーカM1の位置とその第1のマーカM1の位置に対する他のマーカの相対位置がPC12内部の記憶部には記憶されている。
図4のテストパターンの一つには、テストパターン1010Tの第1の方向に沿ってテストパターンを走査する走査ラインが複数本示されており、複数本の走査ラインごとに輝度振幅が検出されレンズ性能の評価が行なわれることが示されている。他のテストパターンについても同様に輝度振幅の検出が行なわれる。
ここで、本実施形態の特徴を、図5を参照して説明する。
図5はPC12で行なわれる走査線ごとの輝度振幅の検出を説明する図である。
いままでは、図4のテストパターン1010T部分にある高周波側つまりピッチの細かいテストパターンを捉えたときに図2(b)に示す輝度振幅がどうしても現われてしまうことが問題となっていた。そこで本出願人はこの部分のテストパターン1010Tのストライプの配列方向をやや傾けて受光素子との位置ずれが顕著に現われる様にしておいて、本発明にいう輝度振幅測定手段に相当するPC12が、測定された輝度振幅の大きいものから順に所定数(図5では、A´とC´の2つ)の輝度振幅を検出してその所定数の輝度振幅を平均化することによりレンズ性能の評価を行なう様に改良している。
この様にすると、図2(b)に示す輝度振幅の低下が現われたとしてもその輝度振幅が低下したところが無視され図2(a)に示す輝度振幅の部分のみが抽出されて正しいレンズ性能の評価が行なわれる。
以上説明したことをフローチャートにまとめて説明する。
図6は、PC12が行なう輝度振幅の検出処理を説明するフローチャートである。この例では、図6のフローの処理が、レンズ性能評価方法に該当する。
ステップS601で画像の入力を受け付けるために撮影装置11に指示して画像データを出力させる。ステップS602で画像データに基づいて第1のマーカの位置を認識する。次のステップS603で第1のマーカの認識位置と記憶手段に記憶された他のマーカの相対位置とに基づいて他のマーカの位置を認識する。次のステップSS604で測定位置を決定する(図4参照)。次のステップS605で双方のマーカ間にあるテストパターンを一画素づつシフトさせながら、テストパターンの走査を複数回実施する(図4および図5参照)。
このステップS505の複数回の走査により複数本の輝度振幅を得たら次のステップS606でそれぞれの輝度振幅を比較し、大きいものから順に所定数の輝度振幅を抽出する。次のステップS607で抽出した所定数の輝度振幅の平均を算出してステップS608で評価値である解像度の算出および表示を行なってフローの処理を終了する。
このフローの処理を行なうと、高周波側つまり配列間隔の狭いテストパターンを捉えたときにもしも輝度振幅の小さな波形が得られたとしても無視され大きな波形の部分のみが抽出されて正しく輝度振幅の検出が行なわれレンズ性能の評価が正しく行なわれる。
以上説明した様に、作業者がテストチャートをセットするだけで後はレンズ性能が自動的に評価されるレンズ性能評価装置、およびレンズ性能評価方法が実現する。
図7は、第2実施形態を説明する図である。
第1実施形態では輝度振幅の低下の影響を取り除いたが、画素欠陥などがあると輝度振幅が所定の値よりも大きい値が検出されてしまうので、第2の実施形態では画素欠陥などにより検出された輝度振幅を除外する処理も行なうことができる様にしている。
ステップS6051とステップS6061の処理が加えられた以外は図6の処理と同じである。
ステップS605までは図6の処理と同じ処理を行なって、さらにステップS6051で所定の制限振幅を超える輝度振幅を有する走査ラインがあった場合にはステップS6051でその走査ラインを除外する処理を行なった上で、ステップS6061で測定された輝度振幅から大きい順に所定数の輝度振幅を抽出する様に改良している。
図7のフローの処理を行なうと、画素欠陥などの影響を受けて誤った評価を行なうこともなくなる。
また前述した様に撮影装置11(図1参照)側で輪郭強調処理が行なわれている場合には、輝度振幅のエッジ部にオーバーシュートが生じて見かけ上高解像度であるかの様な評価値が得られてしまうことがある。またこのオーバーシュートが生じている部分の画像を見るとそのオーバーシュートが生じている部分の両脇がにじんで見えることがある。この場合に高解像度であると判定を下すのは問題である。
そこで、第3の実施形態ではPC12(図1参照)が、測定した複数点の輝度値の標準偏差に相関のある評価値を算出している。
図8、図9、図10は、第3の実施形態を説明する図である。
図8は、白黒の基準パッチを示す図であり、図9は、輝度振幅を示す図である。
図8に示す白黒の基準パッチをテストチャート上に設けてその基準パッチの輝度振幅の測定値を用いて図9に示す様に撮像素子が備える受光素子の受光特性(白の沈み、黒の浮き)を考慮して輝度振幅の検出を行なって正しい評価を行なうことができる様に改良している。
ここでは、上記評価値算出手段であるPC12が、複数点の輝度値の平均値をa、基準となる白のレベルをb、基準となる黒のレベルをc、輝度値として取り得る最大値をMAX(ここではPCが処理単位10ビットで処理を行なうので1024)、輝度値として取り得る最小値をMIN(ここでは0)、上記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも小さな輝度値の、その平均値からの偏差をd,d,…,d、上記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも大きな輝度値の、その平均値からの偏差をe1,2,…,eとしたとき、
変数群(F×e1,F×e2,…,F×e、G×d1,G×d2,…,G×d
但し、F=(MAX−a)/(b−a)
G=(a−MIN)/(a−c)
である。
の標準偏差を評価値として算出している。
単純な輝度振幅で評価すると、オーバーシュートやアンダーシュートがあるとその部分の輝度振幅のみが評価されがちであるが、上式によれば、波形全体としての輝度振幅の大きさを表す評価値を算出することができる。
以上説明したことをフローにまとめて説明する。
図10は、PC12が行なうレンズ性能の評価に関する処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS6051とステップS6071の処理が加えられた以外は図6の処理と同じである。
ステップS6051で基準パッチ(図9参照)の輝度測定を行なって、ステップS6071で図10の式を用いて標準偏差を算出してステップS608で評価値(解像度)の算出を行なう様に改良している。
この様にすると、オーバシュートやアンダーシュートの影響を取り除いてから正しい評価値を算出することができるレンズ性能評価装置になる。
図11は、第4の実施形態を説明する図である。
なお、第4の実施形態として説明するが、第1実施形態〜第3実施形態ではこの第4実施形態で説明するホワイトバランス調整により輝度の補正が行なわれてから輝度振幅の検出が精度良く行なわれている。
ステップS6041〜S6044までの処理が加えられた以外は図6の処理と同じである。
前述した様に撮影時の照明の状態によりホワイトバランスが変化すると、輝度振幅が変化してしまう。そこでホワイトバランスが変化しても正しい輝度振幅が得られる様に改良している。
ステップS6041で、撮影装置で生成された画像データ中のグレーパッチのRGBの値をそれぞれ読み取る。次のステップS6042でそれらの値を用いてホワイトバランス調整を行なう。
このステップS6042で緑(G)の値を基準としてそのGの値になる様に赤(R)と青(G)の値それぞれをゲイン倍することによりホワイトバランス調整を行なったら、次のステップS6043でエリアごとにホワイトバランス調整を行なって終了したら次のステップへ進む。ステップS6044でそのホワイトバランスが調整された後のR、G、Bそれぞれの値を用いて下式により輝度の算出を行なう。
輝度=0.3×R+0.6×G+0.1B
後はステップS605からステップS608の処理を行なってレンズ性能の評価を終了する。
この様にすると、テストパターンに最も近い位置にあるグレーパッチに基づいて輝度が算出される様になるので、撮影時の部分的な照明の状態により画像の一部分のホワイトバランスが変化したとしても適正な輝度振幅を検出することができる。
以上説明した様に撮影時の照明光の影響が自動的に取り除かれてレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
最後に、撮影装置内の画像処理部で画像処理が行なわれて、ピッチの細かいテストパターンの方がそのテストパターンよりもピッチの粗いテストパターンよりも大きな輝度振幅を呈した場合の処理を説明しておく。
図12は、第5の実施形態を説明する図である。
図6のフローチャートにステップS6052が加えられた以外は図6と同じである。
ステップS6052で、細かいピッチ側の走査により得た輝度振幅のピークが、粗いテストパターンの輝度振幅よりも大きくなっていることを検出したときには、ピッチの細かいテストパターンの輝度振幅を無効とする処理を行なっている。
この様にすると、撮影装置内の画像処理回路によりあたかも高解像であるかのような画像が生成されたとしてもその部分(偽解像)の影響を受けて誤った評価を行なうことがなくなる。
以上説明した様に、偽解像の影響が自動的に取り除かれレンズ性能が正しく評価されるレンズ性能評価装置が実現する。
撮影装置で撮影したテストチャートを表わす画像データに基づいてレンズ性能の評価を行なうレンズ性能評価装置の構成を示す図である。 レンズ性能評価装置がレンズ性能の評価を行なうときにテストチャートが表わす画像データに基づいて検出する輝度振幅を示す図である。 本発明の一実施形態であるレンズ性能評価装置の一部を構成するテストチャートを示す図である。 基準パターン101Tのテストパターン構成を示す図である。 PCで行なわれる走査線ごとの輝度振幅の検出を説明する図である。 PCが行なう輝度振幅の検出処理を説明するフローチャートである。 第2の実施形態を説明する図である。 第3の実施形態を説明する図である。 第3の実施形態を説明する図である。 PCが行なうレンズ性能の評価に関する処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施形態を説明する図である。 第5の実施形態を説明する図である。
符号の説明
1 レンズ性能評価装置
10 テストチャート
101G〜106G グレーパッチ
101T〜106T テストパターン
M1 第1のマーカ
107 マーカ
11 撮影装置
12 パーソナルコンピュータ(PC)

Claims (18)

  1. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、該テストチャートを表わす画像データに基づいて、該撮影レンズの性能を評価するレンズ評価装置において、
    前記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともに該第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
    前記テストパターンを前記第1の方向に並ぶ複数の走査ラインそれぞれにおける前記画像データ上の輝度振幅を測定する輝度振幅測定手段と、
    前記輝度振幅測定手段で測定された輝度振幅の大きいものから順に所定数の輝度振幅を検出して該所定数の輝度振幅を平均化する平均振幅算出手段とを備えたことを特徴とするレンズ性能評価装置。
  2. 前記平均振幅算出手段は、所定の制限振幅を超える輝度振幅を有する走査ラインについては除外した上で、測定された輝度振幅から大きい順に所定数の輝度振幅を抽出して該所定数の輝度振幅を平均化するものである特徴とする請求項1記載のレンズ性能評価装置。
  3. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、該テストチャートを表わす画像データに基づいて、該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
    前記テストチャートは、それぞれが位置認識用のマーカを伴う複数のテストパターンが分散配置されたものであり該複数のテストパターンのうちの1つの第1のテストパターンのマーカが、他のテストパターンのマーカよりも大寸法の第1のマーカであって、
    前記第1のマーカからの他のマーカの相対位置を記憶しておく記憶手段と、
    前記画像データに基づいて第1のマーカの位置を認識するとともに、該第1のマーカの認識位置と前記記憶手段に記憶された相対位置とに基づいて他のマーカの位置を認識するマーカ位置認識手段と、
    前記マーカ位置認識手段で認識されたマーカ位置に基づいて、該マーカにより特定されるテストパターンを利用したレンズ性能評価を行なうレンズ性能評価手段とを備えたことを特徴とするレンズ性能評価装置。
  4. 前記複数のテストパターンは、前記テストチャート上で、同一又は相似形状であって複数の向きに分散配置されたものであることを特徴とする請求項3記載のレンズ性能評価装置。
  5. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に撮像して得られた、該テストチャートを表わす画像データに基づいて、該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
    前記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともに該第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
    前記テストパターンを前記ストライプを横切る方向に延びる走査ラインにおける複数点の、前記画像データ上の輝度値を測定する輝度値測定手段と、
    前記輝度値測定手段で測定された複数点の輝度値の標準偏差に相関のある評価値を算出する評価値算出手段とを備えたことを特徴とするレンズ性能評価装置。
  6. 前記評価値算出手段が、前記輝度測定手段で測定された複数点の輝度値の平均値をa、基準となる白のレベルをb、基準となる黒のレベルをc、輝度値として取り得る最大値をMAX、輝度値として取り得る最小値をMIN、前記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも小さな輝度値の、該平均値からの偏差をd,d,…,d、前記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも大きな輝度値の、該平均値からの偏差をe,e2,…,eとしたとき、
    変数群(F×e,F×e,…,F×e,G×d,G×d,…,G×d
    但し、F=(MAX−a)/(b−a)
    G=(a−MIN)/(a−c)
    である。
    の標準偏差を前記評価値として算出するものであることを特徴とする請求項5記載のレンズ性能評価装置。
  7. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、該テストチャートを表す画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
    前記テストチャートがグレーパッチを有するものであって、
    前記グレーパッチ上の画像データに基づいてホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、
    前記ホワイトバランス調整手段により調整された後の画像データに基づいて前記撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価手段とを備えたことを特徴とするレンズ性能評価装置。
  8. 前記テストチャートは、レンズ性能評価用のテストパターンとグレーパッチとのペアが互いに離れた複数箇所に形成されたものであり、
    前記ホワイトバランス調整手段は、前記複数のペアを構成する複数のグレーパッチそれぞれに基づいてホワイトバランスが調整された各画像データに基づいて、各グレーパッチとペアを成す各テストパターンに基づくレンズ性能を評価するものであることを特徴とする請求項7記載のレンズ性能評価装置。
  9. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して得られた、該テストチャートを表す画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価装置において、
    前記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともに該第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなり、白黒のストライプのピッチが異なる複数のテストパターンを有するものであって、
    各テストパターンごとの輝度振幅を測定する輝度振幅測定手段と、
    前記輝度振幅測定手段で測定された前記複数のテストパターンについての輝度振幅を比較して、ピッチの細かいテストパターンの方が該テストパターンよりもピッチの粗いテストパターンよりも大きな輝度振幅を有する場合に、該ピッチの細かいテストパターンの輝度振幅を無効とする偽解像除去手段を備えたことを特徴とするレンズ性能評価装置。
  10. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して該テストチャートを表わす画像データを生成し、該画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ評価方法において、
    前記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともに該第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
    前記撮像素子を構成する受光素子の配列方向を前記第1の方向とは傾けた状態で画像データを生成する撮影ステップと、
    前記テストパターンを前記第1の方向に並ぶ走査ラインそれぞれにおける前記画像データ上の輝度振幅を測定する輝度振幅測定ステップと、
    前記輝度振幅測定ステップで測定された輝度振幅の大きいものから順に所定数の輝度振幅を検出して該所定数の輝度振幅を平均化する平均振幅算出ステップとを有することを特徴とするレンズ性能評価方法。
  11. 前記平均振幅算出ステップは、所定の制限振幅を超える輝度振幅を有する走査ラインについては除外した上で、測定された輝度振幅から大きい順に所定数の輝度振幅を抽出して該所定数の輝度振幅を平均化するものである特徴とする請求項10記載のレンズ性能評価方法。
  12. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して該テストチャートを表わす画像データを生成し、該画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
    前記テストチャートは、それぞれが位置認識用のマーカを伴う複数のテストパターンが分散配置されたものであり該複数のテストパターンのうちの1つの第1のテストパターンのマーカが、他のテストパターンのマーカよりも大寸法の第1のマーカであって、
    前記第1のマーカからの他のマーカの相対位置を記憶しておく記憶ステップと、
    前記画像データに基づいて第1のマーカの位置を認識するとともに、該第1のマーカの認識位置と前記記憶手段に記憶された相対位置とに基づいて他のマーカの位置を認識するマーカ位置認識ステップと、
    前記マーカ位置認識ステップで認識されたマーカ位置に基づいて、該マーカにより特定されるテストパターンを利用したレンズ性能評価を行なうレンズ性能評価ステップとを有することを特徴とするレンズ性能評価方法。
  13. 前記複数のテストパターンは、前記テストチャート上で、同一又は相似形状であって複数の向きに分散配置されたものであることを特徴とする請求項12記載のレンズ性能評価方法。
  14. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に撮像して該テストチャートを表わす画像データを生成し、該画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
    前記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともに該第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなるテストパターンを有するものであって、
    前記テストパターンを前記ストライプを横切る方向に延びる走査ラインにおける複数点の、前記画像データ上の輝度値を測定する輝度値測定ステップと、
    前記輝度値測定手段で測定された複数点の輝度値の標準偏差に相関のある評価値を算出する評価値算出ステップとを有することを特徴とするレンズ性能評価方法。
  15. 前記評価値算出ステップが、前記輝度測定手段で測定された複数点の輝度値の平均値をa、基準となる白のレベルをb、基準となる黒のレベルをc、輝度値として取り得る最大値をMAX、輝度値として取り得る最小値をMIN、前記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも小さな輝度値の、該平均値からの偏差をd,d,…,d,前記複数点の輝度値のうちの平均値aよりも大きな輝度値の、該平均値からの偏差をe,e、…,eとしたとき、
    変数群(F×e,F×e,…,F×e,G×d,G×d …,G×d
    但し、F=(MAX−a)/(b−a)
    G=(a−MIN)/(a−c)
    である。
    の標準偏差を前記評価値として算出するものであることを特徴とする請求項14記載のレンズ性能評価方法。
  16. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して該テストチャートを表す画像データを生成し、該画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
    前記テストチャートがグレーパッチを有するものであって、
    前記グレーパッチ上の画像データに基づいてホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整ステップと、
    前記ホワイトバランス調整ステップにより調整された後の画像データに基づいて前記撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価ステップとを備えたことを特徴とするレンズ性能評価方法。
  17. 前記テストチャートは、レンズ性能評価用のテストパターンとグレーパッチとのペアが互いに離れた複数箇所に形成されたものであり、
    前記ホワイトバランス調整ステップは、前記複数のペアを構成する複数のグレーパッチそれぞれに基づいてホワイトバランスが調整された各画像データに基づいて、各グレーパッチとペアを成す各テストパターンに基づくレンズ性能を評価するステップであることを特徴とする請求項16記載のレンズ性能評価方法。
  18. テストチャートを撮影レンズで撮像素子上に結像して該テストチャートを表す画像データを生成し、該画像データに基づいて該撮影レンズの性能を評価するレンズ性能評価方法において、
    前記テストチャートが、所定の第1の方向に延びるとともに該第1の方向とは直角な第2の方向に配列された白黒のストライプからなり、白黒のストライプのピッチが異なる複数のテストパターンを有するものであって、
    各テストパターンごとの輝度振幅を測定する輝度振幅測定ステップと、
    前記輝度振幅測定ステップで測定された前記複数のテストパターンについての輝度振幅を比較して、ピッチの細かいテストパターンの方が該テストパターンよりもピッチの粗いテストパターンよりも大きな輝度振幅を有する場合に、該ピッチの細かいテストパターンの輝度振幅を無効とする偽解像除去ステップとを有することを特徴とするレンズ性能評価方法。
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