JP2008141187A - 窒化物半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】窒化物半導体からなる半導体レーザ構造に、シリコンからなるエピタキシャル成長用基板を用いたとしても、端面ミラーの反射率を十分に大きくして、低しきい値電流及び低動作電流を実現できるようにする。
【解決手段】窒化物半導体レーザ装置は、主面の面方位が{100}面であるシリコンからなる基板101と、該基板101の上に形成され、それぞれがIII-V族窒化物からなり、多重量子井戸活性層107を含む複数の半導体層により構成された半導体積層体120とを有している。半導体積層体120は、シリコンの面方位である{011}面と平行な面を劈開面113に持ち、該劈開面113は端面ミラーを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば高密度光ディスクの書き込み及び読み出し用光源に使用する青紫色半導体レーザ装置に適用可能な窒化物半導体レーザ装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)に代表されるIII-V族窒化物化合物半導体(一般にInGaAlNと表記)は広い禁制帯幅(GaNの場合、室温で3.4eV)を有し、緑色から紫外の波長領域で発光する発光デバイスを実現可能な材料である。これまでに各種表示装置及び信号機等で緑色・青色発光ダイオードが商品化され広く普及している。また、蛍光体を青色発光ダイオード又は紫外発光ダイオードで励起することにより白色光を得る白色発光ダイオードも商品化され、例えば液晶バックライト用して用いられている。
窒化物化合物半導体の新たな応用分野として、発光ダイオードに次いで期待されているのが、次世代高密度光ディスク用光源に応用可能な青紫色レーザ装置である。これまでにエピタキシャル成長及びデバイスのプロセス技術に関する研究及び開発の進展を通して、ブルーレイに代表される次世代光ディスクの仕様を満足するレベルにまで達している。現在報告され実用化されているGaN系青紫色半導体レーザ装置は、エピタキシャル成長用の基板にGaNを用いるのが一般的である(例えば、非特許文献1を参照。)。これは、信頼性向上のために、より結晶欠陥が少ない基板が望まれること、及び十分なミラー反射率を確保して低動作電流を実現するために、良好な劈開面が求められることなどによる。
しかしながら、現状のGaN基板は、その成長方法として、引き上げ法等のいわゆるバルク結晶成長法ではなく、ハイドライド気相成長(Hydride Vapor Pahse Epitaxy:HVPE)法を用いており、スループットの向上及び大面積化には限界がある。このため、基板のコストが高く、GaN系半導体レーザ装置の低コスト化には限界があると予想される。従って、GaN系半導体レーザ装置を用いた次世代光ディスクシステムを広く普及させるには、レーザ装置の低コスト化が必要不可欠である。
GaN系デバイスをさらに低コストで実現させる技術として、シリコン(Si)基板上へのエピタキシャル成長技術が注目されている。これまでにバッファ層技術の改善等により、GaN系半導体の結晶性は大幅に改善し、例えばSi基板上に形成した青色発光ダイオードが報告されている(例えば、非特許文献2を参照。)。この大面積且つ低コストであるSi基板上のエピタキシャル成長技術を半導体レーザ構造に適用できれば、青紫色半導体レーザ装置を大幅に低コスト化できると期待されている。
さらに、Si基板を用いた半導体レーザ装置として、面方位の(100)面を7.3°傾けた主面を有するSi基板の主面上に断面V字状の溝を選択的に形成し、その上に主面の面方位が(1−101)面のGaNをエピタキシャル成長することにより、半導体レーザ構造を構成する例が示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
S.Nakamura et al., Jpn.J.Appl.Phys., Vol.37 (1998) L309. T.Egawa et al., IEEE Electron Device Lett., Vol.26 (2005), p.169. 特開2004−031657号公報
しかしながら、前記従来のSi基板上へのGaN系半導体のエピタキシャル成長はそのほとんどが、主面の面方位が(111)面であるSi基板上に行われている。これを青紫色半導体レーザ装置の作製に適用した場合には、GaN系半導体からなるレーザ構造における劈開面が、Si基板の主面の面方位である(111)面とその上に成長したGaN等の主面の面方位である(0001)面とに対して、いずれにも斜めの面であるSiの(110)面及び該(110)面と等価な面(以下、例えば(110)面と等価な面を{110}と表記する。)となるため、レーザ構造の主面に対して垂直な劈開面を得ることができないという問題がある。
また、特許文献1に記載されたように、主面の面方位がほぼ(100)面のSi基板上にGaN系半導体を成長させる場合は、Si基板は(110)面と等価な面で劈開できるものの、特許文献1に記載されたレーザ構造の導波路は<11−20>方向と推測される。このため、この場合のレーザ構造の劈開面は(11−20)面となってしまい、Si基板とその上のGaN系半導体とのエピタキシャル成長による互いの結晶方位の関係を考慮すると、特許文献1におけるレーザ構造の劈開面は、Si基板の劈開面とは一致せず、良好な劈開面を得ることができない。さらに、特許文献1には、Si基板及びGaN系半導体からなるレーザ構造体の劈開面に関する記載はなされていない。
従って、従来のエピタキシャル成長法により、主面に(111)面の面方位を持つSi基板、又は主面に(100)面の面方位を持ち且つ断面V字状の溝が選択的に形成された基板の上にGaN系半導体レーザ構造を作製した場合には、導波路の劈開面に形成される端面ミラーに十分に大きい反射率を得ることができない。その結果、しきい値電流及び動作電流として実用的な値を得ることが困難となっている。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、窒化物半導体からなる半導体レーザ構造に、シリコンからなるエピタキシャル成長用基板を用いたとしても、端面ミラーの反射率を十分に大きくして、低しきい値電流及び低動作電流を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、窒化物半導体レーザ装置を、主面の面方位に{100}を持つシリコン(Si)からなる基板の上に窒化物からなる半導体積層体をエピタキシャル成長することにより、基板の劈開面をSiの{100}面に垂直な{011}面とし、且つこのSiの{011}面を、GaNの劈開面である{1−100}面に平行とする構成とする。
なお、本願明細書においては、面方位又は結晶軸の方向を示す指数に付した負符号”−”は、該符号に続く一の指数の反転を便宜的に表している。
具体的に、本発明に係る窒化物半導体レーザ装置は、主面の面方位が{100}面であるシリコンからなる基板と、基板の上に形成され、それぞれがIII-V族窒化物からなり、活性層を含む複数の半導体層により構成された半導体積層体とを備え、半導体積層体は、シリコンの面方位である{011}面と平行な面を劈開面に持ち、劈開面は端面ミラーを構成することを特徴とする。
本発明の窒化物半導体レーザ装置によると、主面の面方位が{100}面であるシリコンからなる基板を備え、該基板上に形成された半導体積層体は、シリコンの面方位である{011}面と平行な面を劈開面に持つ。この劈開面は良好な端面ミラーを構成するため、安価なシリコン基板を用いながら、低しきい値電流及び低動作電流を実現することができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、半導体積層体の主面の面方位は、窒化ガリウムにおける{0001}面であることが好ましい。
このようにすると、III-V族窒化物からなる半導体積層体は、Siの{100}面の劈開面であるSiの{011}面によって主面に垂直に劈開できるため、半導体積層体に良好な劈開面を得ることができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、半導体積層体の劈開面は{1−100}面であることが好ましい。
このようにすると、Siの{100}面の劈開面である{011}面と、GaNの{0001}面の劈開面である{1−100}面とを互いに平行に形成できるため、より良好な劈開面を実現できる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置は、基板と半導体積層体との間に形成され、主面の面方位が{111}面であるシリコンからなる薄膜をさらに備え、半導体積層体は、薄膜の主面上にエピタキシャル成長していることが好ましい。
このようにすると、III-V族窒化物からなる半導体積層体の結晶性がより向上するため、例えば低しきい値電流及び高スロープ効率という優れた特性を得ることができる。
この場合に、本発明の窒化物半導体レーザ装置は、基板と薄膜との間に形成された絶縁膜をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、絶縁膜により、結晶成長用基板をSOI基板とすることができる。その上、基板と薄膜との間に形成された絶縁膜はシリコンと比べて屈折率が小さいため、基板側に漏れる発光光を半導体積層体の内部に閉じ込めやすくすることができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、薄膜は水素イオンを含んでいてもよい。
このようにすると、主面の面方位が{111}面であるシリコンからなり、水素イオンが所定の深さに注入された板状部材を基板又は絶縁膜の上に貼り合わせ、その後の熱処理により、水素イオンが注入された領域が容易に分離するため、薄膜を所望の厚さに薄膜化することが可能となる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、薄膜は、該薄膜の結晶軸の<1−10>方向が前記基結晶軸の<011>方向と一致するように形成されていることが好ましい。
このようにすると、薄膜上に形成した半導体積層体の劈開面が基板の劈開面と平行となるため、より良好な劈開面を半導体積層体に形成することができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、薄膜は少なくともその一部が炭化珪素と置換されていることが好ましい。
このようにすると、炭化珪素(SiC)は、その格子定数が窒化ガリウム(GaN)の格子定数と比較的に近いため、少なくとも一部がSiCからなる薄膜の上には、より結晶性が良好な窒化物からなる半導体積層体を形成できる。その結果、例えば低しきい値電流及び高スロープ効率といった、優れた特性を実現することができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、基板はその主面に凹凸部を有し、半導体積層体は、凹凸部の上にエピタキシャル成長していることが好ましい。
このようにすると、凹凸部をSiの{111}面からなる複数のファセットにより構成した場合には、エピタキシャル成長がファセットから生じる。このため、基板上に形成する窒化物からなる半導体積層体の結晶性が向上するので、例えば低しきい値電流及び高スロープ効率といった、優れた特性を持つ青紫色半導体レーザ装置を実現できる。
従って、凹凸部は、シリコンの面方位の{111}面により構成されていることが好ましい。
本発明の窒化物半導体レーザ装置は、基板がその主面に凹凸部を有している場合に、半導体積層体の主面の面方位は、窒化ガリウムにおける{1−101}面であることが好ましい。
このようにすると、窒化物からなる半導体積層体は、平坦な表面を有し且つ良好な結晶性を実現できる。その上、{1−101}面では活性層において分極電界が主面に垂直に生じにくく、いわゆる量子シュタルク効果が抑制されるため、活性層における発光効率が向上する。その結果、例えば低しきい値電流及び高スロープ効率といった、優れた特性を有する青紫色半導体レーザ装置を実現することができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置は、基板がその主面に凹凸部を有している場合に、半導体積層体の劈開面は、{1−100}面であることが好ましい。
このようにすると、Siの{100}面の劈開面である{011}面と、GaNの{1−101}面の劈開面である{1−100}面とを互いに平行に形成できるため、より良好な劈開面を実現できる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、半導体積層体は劈開面に対して垂直に延びるストライプ状の導波路構造を有し、導波路構造は凹凸部における1つの凹部の上方に位置するように形成されていることが好ましい。
このようにすると、複数のファセットから成長した半導体積層体が合体して生じる結晶欠陥を含む領域の影響を受けることなくレーザ発振が可能となるため、高い信頼性を有する青紫色半導体レーザ装置を実現することが可能となる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、半導体積層体は活性層と基板との間に形成された部分が導電性を有しており、基板における半導体積層体と反対側の面上には、電極が形成されていることが好ましい。
このようにすると、基板の裏面にも電極が形成されていることから、チップ面積をより小さくできるので、より低コスト化を図ることができる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、半導体積層体は、活性層と基板との間に形成され、互いに異なる組成及び互いに異なる屈折率を有する第1の半導体層及び第2の半導体層が交互に積層された周期構造を含み、周期構造は、活性層から出射される発光光の反射率を大きくするように構成されていることが好ましい。
このようにすると、活性層と基板との間に形成された周期構造が半導体レーザ装置におけるクラッド層の一部として機能するため、本来のクラッド層の膜厚を減らすことができる。このため、基板上に形成される半導体積層体の膜厚を小さくすることができるので、半導体積層体中に発生するクラックを抑制できる。その結果、より高性能及び高信頼性を有する青紫色半導体レーザ装置を実現できる。また、半導体積層体の結晶成長に要する時間を短縮できるので、より低コストで青紫色半導体レーザ装置を作製することができる。
この場合に、第1の半導体層及び第2の半導体層は、発光光の発光波長に相当する光学波長の4分の1の厚さを有していることが好ましい。
このようにすると、周期期構造は、DBR(Distributed Bragg Reflector)ミラーを構成して、より反射率を大きくできるため、活性層における光り閉じ込め効率を高めることができる。その結果、しきい値電流をより低減することができる。
この場合に、第1の半導体層は窒化アルミニウムからなり、前記第2の半導体層は窒化ガリウムからなることが好ましい。
このようにすると、周期構造における反射率を高めると共に、基板と半導体積層体との間の格子不整合及び熱膨張係数の差により生じるストレスが緩和される。これにより、半導体積層体中に発生するクラックが抑制されるので、より高性能及び高信頼性を有する青紫色半導体レーザ装置を実現できる。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、半導体積層体は、活性層と基板との間に形成され、複数の開口部を持つマスク膜を有すると共にマスク膜の各開口部から選択的にエピタキシャル成長し、且つ、劈開面に対して垂直に延びるストライプ状の導波路構造を有しており、導波路構造は、マスク膜の開口部を除く領域の上方に位置するように形成されていることが好ましい。
このようにすると、半導体積層体はマスク膜の上に横方向成長するため、半導体積層体におけるマスク膜の上に横方向成長した部分は結晶欠陥が低減されているので、より高性能及び高信頼性を有する青紫色半導体レーザ装置を実現できる。
本発明に係る窒化物半導体レーザ装置によると、主面の面方位に{100}面を持つシリコンからなる基板の上に形成され、III-V族窒化物からなる半導体積層体に良好な端面ミラーとなる劈開面を得られるため、安価なシリコン基板を用いながらも、低しきい値電流及び低動作電流を実現できる。これにより、青紫色半導体レーザ装置のコストの低減を図ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)及び図1(b)は本発明の第1の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置であって、図1(a)は平面構成を示し、図1(b)は(a)のIb−Ib線における断面構成を示している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第1の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置は、主面の面方位が{100}面であるシリコン(Si)からなる基板101、該基板101の上に形成され、膜厚が100nm程度の酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜102及び該絶縁膜102の上に形成され、膜厚が10nm程度で主面の面方位が{111}面であるSiからなる薄膜103を含む、いわゆるSOI(Silicon-On-Insulator)基板と、該SOI基板の上に形成され、それぞれがIII-V族窒化物からなる複数の半導体層を含む半導体積層体120とにより構成されている。
半導体積層体120は、SOI基板の上、すなわち薄膜103の上に順次形成された、窒化アルミニウム(AlN)からなる初期層並びにAlNからなる第1層及び窒化ガリウム(GaN)からなる第2層が交互に例えば20周期程度積層された周期構造104と、n型GaN層105と、n型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるn型クラッド層106と、窒化インジウムガリウム(InGaN)からなる多重量子井戸(MQW)活性層107と、p型AlGaNからなるp型クラッド層108とにより構成されている。
p型クラッド層108の上部には、ストライプ状のリッジ部(リッジストライプ)が形成されており、該リッジ部の上には、パラジウム(Pd)/白金(Pt)/金(Au)からなるオーミック性のp側電極109が形成されている。また、リッジ部の両側面及びその両側方の領域には、SiOからなるブロック層110が形成されている。ここで、半導体積層体120におけるリッジ部及びその下方の領域が半導体レーザ装置の導波路として機能する。
半導体積層体120におけるリッジ部の一側方部分は、p型クラッド層108、MQW活性層107及びn型クラッド層106が選択的に除去されることにより、n型GaN層105が露出されている。このn型GaN層105の露出部分の上には、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/ニッケル(Ni)/金(Au)からなるオーミック性のn側電極111が形成されている。p側電極109及びn側電極111は、それぞれTi/Auからなるパッド電極112により覆われている。ここで、パッド電極112におけるAu層は金めっき層として形成することが好ましい。
図1(a)に示すように、半導体積層体120は、劈開面113で劈開されて、共振器ミラー(端面ミラー)が形成されている。さらに、劈開面113における光出射面は低反射コーティング膜114により被覆され、光出射面と反対側の後面は高反射コーティング膜115により被覆されて、青紫色半導体レーザ装置が構成されている。
図1(c)にSOI基板を構成する基板101及び薄膜103、並びに薄膜103の上にエピタキシャル成長するGaN系半導体からなる半導体積層体120の各面方位を結晶軸の方向として表している。図1(c)に示すように、第1の実施形態においては、半導体積層体120は、その劈開面である{1−100}面と基板101の劈開面である{011}面とが互いに平行となるように形成されている。すなわち、半導体積層体120は、基板101の劈開面である{011}面と平行なGaNの{1−100}面を劈開面113として劈開することにより共振器ミラーが形成される。この面方位の位置関係は、基板101と半導体積層体120との間に設けた、主面の面方位が{111}面の薄膜103における結晶軸の<1−10>方向を、基板101の劈開面である{011}面と垂直な方向(すなわち、結晶軸の<011>方向)と一致するように形成していることにより得ることができる。ここで、面方位と結晶軸の方向との関係は、ある面方位を持つ結晶面の法線方向がその結晶面の結晶軸の方向となる。
この構成により、従来のように、面方位が{111}面の主面を持つSi基板の上に、レーザ構造を有する半導体積層体120をエピタキシャル成長した場合には、Siの{111}面の影響により、半導体積層体120の劈開面113がGaNの{0001}面に対して垂直とはならず、斜めになってしまうという問題が解決される。
第1の実施形態においては、Siからなる基板101における{100}面に垂直な{011}面を基板101の劈開面とし、さらにこの劈開面を半導体積層体120の劈開面113であり且つ{0001}面に垂直な{1−100}面と平行に配置することにより、基板101の上に形成したレーザ構造に、良好な劈開面113を形成することが可能となる。
なお、n型クラッド層106とMQW活性層107との間及びp型クラッド層108とMQW活性層107との間に、該MQW活性層107における光閉じ込め制御をより精密に行える、GaNからなるn型ガイド層及びp型ガイド層をそれぞれ設けてもよい。
また、p型クラッド層108とMQW活性層107との間には、電子のオーバフローを抑制してしきい値電流を低減可能な、Alの組成が比較的に高いp型AlGaNからなる電子障壁層を設けてもよい。
また、p側電極109における電極コンタクト抵抗の低減を図るために、p型クラッド層108とp側電極109との間にp型GaNからなるコンタクト層を設けてもよい。
また、第1の実施形態においては、Siからなる薄膜103の上にエピタキシャル成長した窒化物からなる半導体積層体120におけるストレス緩和のために、AlN/GaNからなる周期構造104における周期数を例えば20周期としたが、AlNからなる第1層及びGaNからなる第2層の各層の厚さ及び周期構造の周期数は、該周期構造104の上に形成するレーザ構造に合わせて最適化される必要がある。一例として、ここでは、AlNからなる第1層の厚さを5nmとし、GaNからなる第2層の厚さを20nmとする構成が望ましい。
さらには、第1層及び第2層をそれぞれ本実施形態に係る青紫色半導体レーザ装置の発光波長である405nmに相当する光学波長の4分の1の厚さに設定して、周期構造104における反射率を高める構成としてもよい。このようにすると、MQW活性層107における光閉じ込め効果が増大する。従って、周期構造104の反射率を高める構成とした場合には、n型クラッド層106と周期構造104との間のn型GaN層105を省略することができる。このように、n型GaN層105を省略した場合には、レーザ構造を構成する半導体積層体120の膜厚を薄くできるため、半導体積層体120に生じるクラックの発生を抑制することが可能となる。
また、周期構造104の初期層にAlNを用いたが、AlNに限られない。例えば、化学気相堆積(Chemical Vapor Deposition:CVD)法による炭化珪素(SiC)でもよく、さらには、Siからなる薄膜103を炭化水素ガスにより炭化して形成したSiC膜であってもよい。SiCは、格子定数がGaNと比較的に近く、AlNと同様に、良好な結晶性を有するレーザ構造を形成することが可能となる。
一般に、半導体レーザの信頼性を向上させるには、結晶欠陥の低減が必要である。そこで、結晶欠陥をさらに低減させる目的で、n型GaN層105の結晶成長を一旦中断し、半導体積層体120におけるリッジ部(導波路)に平行な開口部を有する、例えばSiO等からなるマスク膜を形成し、再度、マスク膜の上にn型GaN層105以降の半導体積層体120をエピタキシャル成長する。このようにすると、誘電体からなるマスク膜の上に、半導体積層体120が選択的に横方向成長するため、結晶欠陥を大幅に低減することが可能となる。従って、半導体積層体120における横方向成長した領域の上にリッジ部を形成することにより、半導体レーザ装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施形態においては、III-V族窒化物からなる半導体積層体120の劈開面113の面方位に影響を与える基板101の主面の面方位を{100}面とし、該{100}面に垂直な{011}面を基板101の劈開面としている。さらに、基板101の劈開面である{011}面を、主面の面方位が{0001}面の半導体積層体120における劈開面113であり且つ{0001}面に垂直な{1−100}面に平行に配置することにより、Siからなる基板101上に形成したレーザ構造に良好な劈開面113を形成することができる。
これにより、従来の窒化物半導体レーザ装置に用いられる、高価で且つウエハ径が小さいGaN基板ではなく、安価なSi基板を用いながら、良好な劈開面を有する窒化物半導体レーザ装置を実現できるため、青紫色を発光可能な窒化物半導体レーザ装置の低コスト化を図ることができる。
以下、前記のように構成された窒化物半導体レーザ装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜図2(f)は本発明の第1の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図2(a)に示すように、主面の面方位が{100}面のシリコン(Si)からなる基板101の主面上に、例えば熱酸化法により膜厚が100nm程度のSiOからなる絶縁膜102を形成する。絶縁膜102の形成とは別に、主面の面方位が{111}面のSiからなる薄膜形成用基板103Aを用意し、用意した薄膜形成用基板103Aの主面から深さが10nm程度又はそれより浅い領域に水素イオンを注入して、薄膜形成用基板103Aに水素イオン注入領域103aを形成する。続いて、基板101上の絶縁膜102と薄膜形成用基板103Aの水素イオン注入領域103aとを互いに貼り合わせる。
次に、図2(b)に示すように、基板101の絶縁膜102と貼り合わされた薄膜形成用基板103Aに対して高温の熱処理を施すことにより、薄膜形成用基板103Aの水素イオン注入領域103aのみが選択的に分離でき、基板101の絶縁膜102上に主面の面方位が{111}面のSiからなる薄膜103が形成できる。この薄膜形成方法は、いわゆるスマートカット法と呼ばれ、例えば主面の面方位が{100}面のSiからなる基板101の上に、主面の面方位が{111}面で膜厚が極めて薄いSiからなる薄膜103を形成することができる。ここで、前述したように、Siからなる薄膜103は基板101に対して、該基板101の劈開面である{011}面が薄膜103の結晶軸における<1−10>方向に垂直となるように貼り合わせられている。その結果、薄膜103の上に、半導体積層体120をエピタキシャル成長した場合には、基板101の劈開面は、GaNの劈開面である{1−100}面と平行となる。このように、Siからなる薄膜103の膜厚は10nm又はそれ以下が好ましい。従って、薄膜103の膜厚を可能な限り薄くすることにより、薄膜103において生じるSiの{100}面に対して斜めの方向に劈開する劈開面による影響を最小限にとどめることができる。このため、より良好な劈開面を半導体積層体120に形成することができる。
次に、図2(c)に示すように、有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法により、薄膜103の上に、AlNからなる初期層、AlN/GaNの20周期程度の積層体からなる周期構造104、n型GaN層105、n型AlGaNからなるn型クラッド層106、InGaNからなるMQW活性層107及びp型AlGaNからなるp型クラッド層108を順次エピタキシャル成長して、半導体積層体120を形成する。ここで、n型の半導体層には、エピタキシャル成長時に原料ガスに例えばシラン(SiH)ガスを添加することにより、n型のドーパントであるSiをドープする。また、p型の半導体層には、エピタキシャル成長時に原料ガスに例えばシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)を添加することにより、p型のドーパントであるMgをドープする。MQW活性層107からは、電流注入により波長が405nmの青紫色発光が生じる。周期構造104は、前述した通り、半導体積層体120に生じるストレスを低減するために設けられており、該周期構造104の各層の厚さ及び周期数は最適化されている。
次に、図2(d)に示すように、p型クラッド層108の上部に、半導体積層体120における結晶軸の<1−100>方向に平行な方向にストライプ状に延び、幅が1μmから2μm程度の断面凸状のリッジ部108aを形成する。このストライプ幅により、半導体レーザ装置の光出力特性におけるキンクの発生を抑制することができる。ここで、ストライプ状のリッジ部108aは、例えばレジストパターンにより、p型クラッド層108の上のリッジ部形成領域をマスクし、塩素(Cl)ガスを用いた誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)エッチング法により形成することができる。続いて、n側電極を形成するために、同様のエッチング法により、半導体積層体120におけるリッジ部108aの側方領域にエッチングを行って、n型GaN層105を選択的に露出する。
次に、図2(e)に示すように、例えばSiHガスとOガスとを原料とするCVD法により、リッジ部108aが形成され且つn型GaN層105が露出された半導体積層体120の上に、膜厚が約200nmのSiOからなるブロック層110を形成する。続いて、ブロック層110に対し、リッジ部108aの上側部分及びn型GaN層105のn側電極形成領域をそれぞれ開口する開口部を形成する。続いて、ブロック層110におけるリッジ部108aの上側部分に形成された開口部にPd/Pt/Auを電子ビーム蒸着法により堆積し、堆積した金属膜の不要部分をレジストパターンと共に除去するリフトオフ法によりp側電極109を形成する。また、n側電極111を、ブロック層110におけるn側電極形成領域に形成された開口部にTi/Al/Ni/Auを電子ビーム蒸着法により堆積し、リフトオフ法により形成する。
次に、図2(f)に示すように、p側電極109及びn側電極111をそれぞれ覆うように、Ti/Auからなるパッド電極112を形成する。ここで、パッド電極112におけるAu層は、ワイヤボンディングを行うためにその厚さは比較的に厚い方が望ましく、例えば金めっきにより形成する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る青紫色半導体レーザ装置の製造方法によると、基板101の主面の面方位を{100}面とし、該{100}面に垂直な{011}面を基板101の劈開面としている。さらに、基板101の劈開面である{011}面を、主面の面方位が{0001}面の半導体積層体120における劈開面であり且つ{0001}面に垂直な{1−100}面に平行に配置することにより、Siからなる基板101上に形成したレーザ構造に良好な劈開面を形成することができる。
これにより、安価で大面積のSi基板を用いて、良好な劈開面を有する窒化物半導体レーザ装置を実現できるため、窒化物半導体レーザ装置の低コスト化を実現できる。
(第1の実施形態の一変形例)
図3に本発明の第1の実施形態の一変形例に係る窒化物半導体レーザ装置の断面構成を示す。図3において、図1(b)に示した構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図3に示すように、本変形例に係る窒化物半導体レーザ装置は、主面の面方位が{111}面であるSiからなる薄膜103を、主面の面方位が{100}面であるSiからなる基板101の主面上に、絶縁膜102を設けることなく直接に形成している。
ここでも、薄膜103は、第1の実施形態と同様に、例えばスマートカット法により形成することができる。
本変形例によると、基板101の主面に絶縁膜102を形成する工程を省略することができる。
なお、第1の実施形態においては、基板101と薄膜103との間に酸化シリコンからなる絶縁膜102を設けているが、絶縁膜102を基板101上に設けた場合には、MQW活性層107からの発光光の半導体積層体120への光閉じ込め効果が期待できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4(a)及び図4(b)は本発明の第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置であって、図4(a)は平面構成を示し、図4(b)は(a)のIVb−IVb線における断面構成を示している。
図4(b)に示すように、第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置は、主面の面方位が{100}面でn型のシリコン(Si)からなる基板201の主面に{111}面の複数のファセットからなる凹凸部201aを形成し、該凹凸部201aの上にIII-V族窒化物半導体からなる半導体積層体220を形成して、青紫色半導体レーザ装置を構成している。
さらに、図4(c)に示すように、基板201の劈開面である{011}面が半導体積層体220の劈開面である{1−100}面に平行となるように形成されている。
具体的には、図4(b)に示すように、基板201の主面に、面方位が{111}面のファセットからなる凹凸部201aが形成され、該凹凸部201aの上には、n型AlNからなる初期層202及び第1のn型GaN層203が形成されている。ここで、面方位が{111}面のファセットからエピタキシャル成長する半導体積層体220の主面の面方位は{1−101}面となる。
上面が平坦に成長した第1のn型GaN層203の上には、複数の開口部を有し、例えばSiOからなるストライプ状のマスク膜204が形成されている。マスク膜204の各開口部からは、第2のn型GaN層205がエピタキシャル成長により形成されている。なお、第2のn型GaN層205は、マスク膜204の上で横方向成長が促進されるため、結晶欠陥が大幅に低減される。
結晶欠陥が大幅に低減された第2のn型GaN層205の上には、n型AlN/n型GaNからなる周期構造206、第3のn型GaN層207、n型AlGaNからなるn型クラッド層208、InGaNからなる多重量子井戸(MQW)活性層209及びp型AlGaNからなるp型クラッド層210がエピタキシャル成長により順次形成されている。
MQW活性層209の主面の面方位も{1−101}面であるため、該主面に垂直に生じる分極電界が抑制されるので、いわゆる量子シュタルク効果の影響を受けにくくなる。これにより、MQW活性層209における発光効率が向上するので、半導体レーザ装置のしきい値電流の低減及びスロープ効率の向上を図ることができる。
p型クラッド層210の上部には、ストライプ状のリッジ部が形成されており、該リッジ部の上には、Pd/Pt/Auからなるオーミック性のp側電極211が形成されている。また、リッジ部の両側面及びその両側方の領域には、SiOからなるブロック層212が形成されている。ここで、半導体積層体220におけるリッジ部及びその下方の領域が半導体レーザ装置の導波路として機能する。p側電極211は、Ti/Auからなるパッド電極213により覆われており、Au層は金めっき層として形成されている。また、n型Siからなる基板201における半導体積層体220の反対側の面上には、AuSb/Auからなるオーミック性のn側電極214が裏面電極として形成されている。
このように、第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置は、基板201に、主面の面方位が{100}面のシリコン(Si)を用いる構成は、第1の実施形態と同一であるが、基板201をSOI構造とする代わりに、{111}面を有する複数のファセットからなる凹凸部201aの上に半導体レーザ構造を含む半導体積層体220を直接にエピタキシャル成長している。これにより、半導体積層体220の主面が{1−101}面となる点、また、基板201を含め半導体積層体220におけるMQW活性層209の下側部分の導電型をすべてn型として、基板201に対して垂直な方向に電流が流れる構造とすることにより、レーザ装置のチップ面積が低減される点が、第1の実施形態と異なる。
なお、基板201の主面に形成される凹凸部201aはストライプ形状でもよく、また、図5の写真に示すように、例えば微小な逆ピラミッドを行列状に配列した構成としてもよい。凹凸部201aの間隔は、良好なエピタキシャル成長を実現できるように、例えば1μm以下としてもよい。また、図6に示すように、凹凸部201aの間隔をリッジ部の幅よりも大きくなるように、例えば10μm以上とし、且つマスク膜204を設けない構成としてもよい。この構成の場合は、半導体レーザ構造の導波路部分を1つのV字状溝の上方の領域に完全に内包できるため、この1つのV字状溝の上方の領域においては、結晶欠陥密度が低減されているので、マスク膜204による横方向成長を用いる必要がない。
また、第2の実施形態においては、半導体積層体220の主面が{1−101}面である場合を示したが、エピタキシャル成長の条件によっては、GaNの{0001}面を形成することも可能である。なお、半導体積層体220の主面を{0001}面とする場合には、基板201の主面には凹凸部201aを必ずしも設ける必要はない。また、半導体積層体220の主面が{0001}面の場合でも、劈開面215である{1−100}面は基板201の劈開面に対して平行となる。このように配置された劈開面215に沿って端面を劈開することにより、共振器ミラーを形成し、さらに両劈開面215のうち、光出射面は低反射コーティング膜216により被覆され、光出射面と反対側の後面は高反射コーティング膜217により被覆されて、青紫色半導体レーザ装置が実現される。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様に、n型Siからなる基板201における{100}面に垂直な{011}面を基板201の劈開面とし、さらにこの劈開面を半導体積層体220の劈開面215であり且つ{1−101}面に垂直な{1−100}面と平行に配置することにより、基板201の上に形成したレーザ構造に、良好な劈開面215を形成することができる。
なお、半導体レーザ構造を構成する半導体積層体220には、第1の実施形態と同様に、MQW活性層209を上下方向から挟むp型GaN又はn型GaNからなるガイド層、p型クラッド層210とMQW活性層209との間にAlの組成が比較的に高いp型AlGaNからなる電子障壁層、及びp型クラッド層210の上にp型GaNからなるコンタクト層等を設けてもよい。
また、n型AlN/n型GaNからなる周期構造206を構成する各層の厚さ及び組成を適当に設計して、該周期構造206における反射率を高めた構成とし、n型クラッド層208の下側の第3のn型GaN層207を設けない構成としてもよい。
また、初期層202には、n型AlNを用いたが、CVD法による炭化珪素(SiC)層を用いてもよく、また、Si層を炭化したSiC層を用いてもよい。
また、第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置は、半導体積層体220に含まれるレーザ構造をSiOからなるマスク膜204による横方向成長させ、さらに横方向成長した領域の上にリッジ部(導波路)を配置している。これにより、青紫色半導体レーザ装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
以上説明したように、第2の実施形態に係る青紫色半導体レーザ装置によると、主面の面方位が{100}面の基板201を用い、該{100}面に垂直な{011}面を基板201の劈開面としている。さらに、基板201の劈開面である{011}面を、主面の面方位が{1−101}面の半導体積層体220における劈開面215であり且つ{1−101}面に垂直な{1−100}面に平行に配置することにより、Siからなる基板201上に形成したレーザ構造に良好な劈開面215を形成することができる。
これにより、安価で大面積のSi基板を用いて、良好な劈開面を有する窒化物半導体レーザ装置を実現できるため、窒化物半導体レーザ装置の低コスト化を実現できる。
以下、前記のように構成された窒化物半導体レーザ装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜図7(f)は本発明の第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図7(a)に示すように、主面の面方位が{100}面のn型のシリコン(Si)からなる基板201の主面上に、ストライプ状パターン又は格子状パターンを有するマスクパターン(図示せず)を形成し、形成したマスクパターンを用いて、水酸化カリウム(KOH)等のアルカリ溶液により、基板201の主面をウェットエッチングする。このときのエッチング条件により、基板201の主面には、面方位がそれぞれ{111}面のファセットのみにより構成される凹凸部201aが形成される。
次に、図7(b)に示すように、マスクパターンを除去した後、MOCVD法により、各ファセット面から、n型AlNからなる初期層202と第1のn型GaN層203とを上面がほぼ平坦となるまでエピタキシャル成長する。このとき、ファセット面から成長したエピタキシャル成長層の主面は{1−101}面となる。続いて、例えばCVD法により、第1のn型GaN層203の上に、SiO膜を形成し、形成したSiO膜に対して選択的にウエットエッチングを行うことにより、SiO膜からストライプ形状を有するマスク膜204を形成する。
次に、図7(c)に示すように、再度MOCVD法により、第1のn型GaN層203の上に、マスク膜204の各開口部を通して、第2のn型GaN層205、n型AlN/n型GaNからなる周期構造206、第3のn型GaN層207、n型AlGaNからなるn型クラッド層208、InGaNからなるMQW活性層209及び、p型AlGaNからなるp型クラッド層210を順次エピタキシャル成長する。第2の実施形態においては、マスク膜204による横方向成長が促進されるため、第2のn型GaN層205及びその上に成長する各半導体層の結晶欠陥が大幅に低減される。前述したように、MQW活性層209の主面の面方位は{1−101}面となるため、該MQW活性層209に対して垂直な方向に生じる分極電界が抑制される。このため、いわゆる量子シュタルク効果の影響を受けにくくなるので、MQW活性層209における発光効率が向上する。また、第1の実施形態と同様に、n型半導体層にはSiをドープし、p型半導体層にはMgをドープしている。第2の実施形態においては、MQW活性層209からは、電流注入により波長が405nmの青紫色発光を生じる。
次に、図7(d)に示すように、例えばClガスを用いたICPエッチングにより、p型クラッド層210の上部に、半導体積層体220における結晶軸の<1−100>方向に平行な方向にストライプ状に延び、幅が1μmから2μm程度の断面凸状のリッジ部210aを選択的に形成する。このとき、リッジ部210aは、結晶性がより良好なマスク膜204の上方の領域、さらにはマスク膜204の上方で且つその中央部分の直上を除く領域に配置するとよい。
次に、図7(e)に示すように、例えばCVD法により、リッジ部210aが形成されたp型クラッド層210の上に、膜厚が約200nmのSiOからなるブロック層212を形成する。続いて、ブロック層212に対し、リッジ部210aの上側部分を開口する開口部を形成する。続いて、p側電極211を、ブロック層212におけるリッジ部210aの上側部分に形成された開口部にPd/Pt/Auを電子ビーム蒸着法により堆積し、リフトオフ法により形成する。その後、基板201の裏面には、AuSb/Auを電子ビーム蒸着法により堆積してn側電極214を形成する。
次に、図7(f)に示すように、p側電極211を覆うように、Ti/Auからなるパッド電極213を形成する。ここで、パッド電極213におけるAu層は、ワイヤボンディングを行うためにその厚さは比較的厚い方が望ましく、例えば金めっきにより形成する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る青紫色半導体レーザ装置の製造方法によると、主面の面方位が{100}面の基板201を用い、該{100}面に垂直な{011}面を基板201の劈開面としている。さらに、基板201の主面に面方位が{111}面のファセットを形成することにより、該ファセットの上に成長する半導体積層体220の主面の面方位を{1−101}面とし、さらに半導体積層体220における劈開面を{1−100}面として、基板201の劈開面である{011}面と平行としている。その結果、Siからなる基板201上に形成したレーザ構造に良好な劈開面を形成することができる。
これにより、安価で大面積のSi基板を用いて、良好な劈開面を有する窒化物半導体レーザ装置を実現できるため、窒化物半導体レーザ装置の低コスト化を実現できる。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態及び各変形例で用いた、窒化物半導体からなるエピタキシャル成長層である半導体積層体は、例えば六方晶系の半導体により半導体レーザ装置を構成可能であり、且つ主面の面方位が{100}面の基板上に形成する場合には、いかなる半導体材料であってもよい。
また、基板についても、立方晶系であって、{100}面上に、主面の面方位が{111}面である薄膜又は露出面の面方位が{111}面のファセットである凹凸部を介して半導体積層体を形成する限りは、ヒ化ガリウム(GaAs)又は燐化インジウム(InP)等の基板を用いることができる。
また、良好な結晶成長を実現できる限りは、基板及び半導体積層体は主面に対してオフアングルを有していてもよい。
また、窒化物半導体層の結晶成長方法は、MOCVD法に限られず、例えば、分子線エピタキシ(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法又はハイドライド気相成長(Hydride Vapor Phase Epitaxy:HVPE)法による半導体層を少なくとも1層含むように形成してもよい。
本発明に係る窒化物半導体レーザ装置は、III-V族窒化物からなる半導体積層体に良好な端面ミラーとなる劈開面を得られるため、安価なシリコン基板を用いながらも、低しきい値電流及び低動作電流を実現でき、次世代高密度光ディスクの書き込み及び読み出し用光源に適用可能な青紫色半導体レーザ装置等として有用である。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図である。(c)は、基板、薄膜及び半導体積層体の各面方位と各劈開面の方向とを示す模式図である。 (a)〜(f)は本発明の第1の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置の製造方法を示す工程順の断面図である。 本発明の第1の実施形態の一変形例に係る窒化物半導体レーザ装置を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb線における断面図である。(c)は、基板及び半導体積層体の各面方位と各劈開面の方向とを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板の主面に形成された凹凸部の走査電子顕微鏡(SEM)写真である。 本発明の第2の実施形態の一変形例に係る窒化物半導体レーザ装置を示す断面図である。 (a)〜(f)は本発明の第2の実施形態に係る窒化物半導体レーザ装置の製造方法を示す工程順の断面図である。
符号の説明
101 基板
102 絶縁膜
103 薄膜
103A 薄膜形成用基板
103a 水素イオン注入領域
104 周期構造
105 n型GaN層
106 n型クラッド層
107 多重量子井戸(MQW)活性層
108 p型クラッド層
108a リッジ部
109 p側電極
110 ブロック層
111 n側電極
112 パッド電極
113 劈開面
114 低反射コーティング膜
115 高反射コーティング膜
120 半導体積層体
201 基板
201a 凹凸部
202 初期層
203 第1のn型GaN層
204 マスク膜
205 第2のn型GaN層
206 周期構造
207 第3のn型GaN層
208 n型クラッド層
209 多重量子井戸(MQW)活性層
210 p型クラッド層
210a リッジ部
211 p側電極
212 ブロック層
213 パッド電極
214 n側電極
215 劈開面
216 低反射コーティング膜
217 高反射コーティング膜
220 半導体積層体

Claims (18)

  1. 主面の面方位が{100}面であるシリコンからなる基板と、
    前記基板の上に形成され、それぞれがIII-V族窒化物からなり、活性層を含む複数の半導体層により構成された半導体積層体とを備え、
    前記半導体積層体は、シリコンの面方位である{011}面と平行な面を劈開面に持ち、
    前記劈開面は、端面ミラーを構成することを特徴とする窒化物半導体レーザ装置。
  2. 前記半導体積層体の主面の面方位は、窒化ガリウムにおける{0001}面であることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  3. 前記半導体積層体の劈開面は、{1−100}面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  4. 前記基板と前記半導体積層体との間に形成され、主面の面方位が{111}面であるシリコンからなる薄膜をさらに備え、
    前記半導体積層体は、前記薄膜の主面上にエピタキシャル成長していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  5. 前記基板と前記薄膜との間に形成された絶縁膜をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  6. 前記薄膜は水素イオンを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  7. 前記薄膜は、該薄膜の結晶軸の<1−10>方向が前記基板の結晶軸の<011>方向と一致するように形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  8. 前記薄膜は、少なくともその一部が炭化珪素と置換されていることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  9. 前記基板は、その主面に凹凸部を有し、
    前記半導体積層体は、前記凹凸部の上にエピタキシャル成長していることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  10. 前記凹凸部は、シリコンの面方位の{111}面により構成されていることを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  11. 前記半導体積層体の主面の面方位は、窒化ガリウムにおける{1−101}面であることを特徴とする請求項9又は10に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  12. 前記半導体積層体の劈開面は、{1−100}面であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  13. 前記半導体積層体は、前記劈開面に対して垂直に延びるストライプ状の導波路構造を有し、
    前記導波路構造は、前記凹凸部における1つの凹部の上方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  14. 前記半導体積層体は、前記活性層と前記基板との間に形成された部分が導電性を有しており、
    前記基板における前記半導体積層体と反対側の面上には、電極が形成されていることを特徴とする請求項2又は9記載の窒化物半導体レーザ装置。
  15. 前記半導体積層体は、前記活性層と前記基板との間に形成され、互いに異なる組成及び互いに異なる屈折率を有する第1の半導体層及び第2の半導体層が交互に積層された周期構造を含み、
    前記周期構造は、前記活性層から出射される発光光の反射率を大きくするように構成されていることを特徴とする請求項1又は9に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  16. 前記第1の半導体層及び第2の半導体層は、前記発光光の発光波長に相当する光学波長の4分の1の厚さを有していることを特徴とする請求項15に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  17. 前記第1の半導体層は窒化アルミニウムからなり、前記第2の半導体層は窒化ガリウムからなることを特徴とする請求項15又は16に記載の窒化物半導体レーザ装置。
  18. 前記半導体積層体は、前記活性層と前記基板との間に形成され、複数の開口部を持つマスク膜を有すると共に前記マスク膜の各開口部から選択的にエピタキシャル成長し、且つ、前記劈開面に対して垂直に延びるストライプ状の導波路構造を有しており、
    前記導波路構造は、前記マスク膜の開口部を除く領域の上方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1又は9に記載の窒化物半導体レーザ装置。
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