JP2008136928A - 液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出装置、及び電気光学装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出装置、及び電気光学装置 Download PDF

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Koichi Mizugaki
浩一 水垣
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Abstract

【課題】液滴を吐出して形成する膜パターンの膜厚均一性を向上させた液滴吐出ヘッドの
駆動方法、液滴吐出装置、及び電気光学装置を提供する。
【解決手段】ヘッド駆動回路は、ラッチ62を介して下位選択データSILをラッチし、
液滴を吐出するためのノズルに関するデータを記憶する。ヘッド駆動回路は、ステートカ
ウンタ63及びDUTY制御信号生成回路65を介してモード選択データAD1〜AD3
に基づく描画モードを判断し、描画モードが「DUTYモード」であるとき、複数のノズ
ル群のいずれか1つを選択するための出力タイミング制御信号をステートごとに生成する
。ヘッド駆動回路は、パターンデータ合成回路66を介して、液滴を吐出するためのノズ
ルの各々に対し、対応するノズル群に規定されたステートで液滴を吐出させるための信号
(出力制御信号PI)を生成する。
【選択図】図16

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出装置、及び電気光学装置に関する。
一般的に、液晶ディスプレイは、多数の画素を有したカラーフィルタ基板を搭載してい
る。カラーフィルタ基板の各画素は、光源からの光を受けて特定波長の光を透過させ、液
晶ディスプレイにフルカラーの画像を表示させる。カラーフィルタの製造工程では、生産
性の向上や生産コストの低減を図るため、液滴吐出ヘッドを利用したインクジェット法が
採用されている(例えば、特許文献1)。
液滴吐出ヘッドは、液状体を貯留する複数のキャビティと、該キャビティに連通して一
方向に配列された複数のノズルと、各キャビティ内の液状体を加圧する複数のアクチュエ
ータ(例えば、ピエゾ素子や抵抗加熱素子など)と、を有する。液滴吐出ヘッドは、描画
データに基づいて選択されたアクチュエータに共通する駆動波形信号を入力し、各アクチ
ュエータに対応するノズルから液状体の液滴を吐出させる。インクジェット法は、フィル
タ材料を液滴吐出ヘッドに供給し、フィルタ材料の液滴をカラーフィルタ基板に向けて吐
出させ、基板上に着弾した液滴を乾燥させることにより画素を形成させる。
インクジェット法は、描画対象の高精彩化にともなって、階調表現に優れた描画が望ま
れている。特許文献2は、インクの吐出量に対応した複数の駆動電圧波形を生成する共通
波形発生手段を設け、共通波形発生手段の生成した駆動電圧波形のいずれか1つを階調デ
ータ信号により選択させてアクチュエータに供給する。これによれば、異なる駆動波形信
号により液滴のサイズを変更させることができ、ノズルの内径やノズルの形成ピッチなど
に設計変更を加えることなく優れた階調表現が可能となる。
特開平8−146214号公報 特開平9−11457号公報
上記インクジェット法は、カラーフィルタ基板と液滴吐出ヘッドとを所定の走査方向に
相対移動させ、各アクチュエータに上記の駆動波形信号を所定の吐出周波数で入力する。
これにより、配列されたノズル分の液滴が所定の吐出周波数で順次吐出され、液状体のパ
ターンがカラーフィルタ基板の走査方向に沿って順次描画される。
しかし、上記液滴吐出ヘッドは、共通する1つのタンクから全てのノズルに向けて液状
体を導出させる。そのため、以下の問題を招いていた。すなわち、液滴吐出ヘッドは、多
数のノズルが同時に液滴を吐出するとき、ノズルごとの流路抵抗が液状体の供給圧に大き
な影響を及ぼし(例えば、隣接するノズル間でクロストークを来たし)、ノズルごとの吐
出重量に大きなバラツキを来たす。この結果、相対的にサイズの大きい液滴、あるいは、
相対的にサイズの小さい液滴が走査方向に沿って連続し、液滴吐出ヘッドの走査方向に沿
う膜厚段差が形成されて、液晶ディスプレイの表示画質が著しく低下する。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、液滴を吐出し
て形成する膜パターンの膜厚均一性を向上させた液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出装
置、及び電気光学装置を提供することである。
本発明の液滴吐出ヘッドの駆動方法は、所定の方向に配列された複数のノズルのうちか
ら液滴を吐出するための複数の駆動ノズルを選択的に駆動させる液滴吐出ヘッドの駆動方
法であって、前記複数のノズルを予め定めた複数のブロックに分割し、前記複数の駆動ノ
ズルの各々を対応する前記ブロックごとに互いに異なるタイミングで駆動する。
本発明の液滴吐出ヘッドの駆動方法によれば、各ブロックが、それぞれ異なるタイミン
グで液滴を吐出する。したがって、ブロックの数量分だけ、吐出タイミングの重複を低減
させることができ、同時吐出に起因した液滴重量のバラツキを抑制させることができる。
この結果、ノズルごとの液滴重量を均一にさせることができ、ひいては、液滴を吐出して
形成する膜パターンの膜厚均一性を向上させることができる。
この液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、所定の吐出周波数ごとに異なる前記ブロック
を駆動する構成であってもよい。
この液滴吐出ヘッドの駆動方法によれば、同一のブロックが離散的に液滴を吐出する。
したがって、同一のブロックが連続して液滴を吐出する場合に比べ、液滴の吐出分布を均
一にさせることができる。ひいては、膜パターンの膜厚均一性を向上させることができる
この液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、隣接するノズルの各々が異なる前記ブロック
に分割される構成であってもよい。
この液滴吐出ヘッドの駆動方法によれば、隣接するノズルの各々が異なるタイミングで
液滴を吐出する。したがって、ノズル間のクロストークを、より確実に回避させることが
できる。ひいては、液滴を吐出して形成する膜パターンの膜厚均一性を向上させることが
できる。
この液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、複数のノズルの各々に対し吐出する前記液滴
の重量に応じたランクを対応付け、前記駆動ノズルを駆動して前記液滴の重量を予め規定
した所定の重量に較正するための駆動波形信号を前記ランクごとに生成し、前記駆動ノズ
ルの各々に前記ランクに対応する前記駆動波形信号を供給する構成であってもよい。
この液滴吐出ヘッドの駆動方法によれば、各液滴の重量が、それぞれ予め定めた所定の
重量に定められる。したがって、ノズルごとの液滴重量を、より確実に均一にさせること
ができる。
本発明の液滴吐出装置は、所定の方向に配列された複数のノズルのうちから複数の駆動
ノズルを選択するノズル選択データを記憶する記憶手段と、前記複数のノズルを予め定め
た複数のブロックに分割し、前記複数のブロックのいずれか1つを選択するブロック選択
信号を前記液滴の吐出タイミングごとに生成する選択信号生成手段と、前記液滴の吐出タ
イミングごとに、前記ブロック選択信号により選択される前記ブロック内の前記ノズルで
あって、かつ、前記ノズル選択データにより選択される前記駆動ノズルに対し前記液滴を
吐出させるための駆動波形信号を出力する出力手段と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、各ブロックが、それぞれ異なるタイミングで液滴を吐
出する。したがって、ブロックの数量分だけ、吐出タイミングの重複を低減させることが
でき、同時吐出に起因した液滴重量のバラツキを抑制させることができる。この結果、ノ
ズルごとの液滴重量を均一にさせることができ、ひいては、液滴を吐出して形成する膜パ
ターンの膜厚均一性を向上させることができる。
この液滴吐出装置であって、前記選択信号生成手段は、前記液滴の吐出タイミングで生
成されるクロック信号の入力回数をカウントし、前記複数のブロックの各々に予め前記入
力回数を対応付け、前記液滴の吐出タイミングごとに、前記複数のブロックのうちから前
記入力回数に対応付けられたブロックを選択するための前記ブロック選択信号を生成する
構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、液滴を吐出するためのブロックが、クロック信号の入力回
数に応じて選択される。したがって、複数のブロックによる同時吐出を確実に回避させる
ことができる。この結果、液滴を吐出して形成する膜パターンの膜厚均一性を、確実に向
上させることができる。
この液滴吐出装置であって、前記記憶手段は、前記ブロックの数量が異なる複数の描画
モードのうちから所定の描画モードを指定するモード選択データを記憶し、前記選択信号
生成手段は、前記描画モードに対応する前記複数のブロックの各々に予め前記入力回数を
対応付け、前記液滴の吐出タイミングごとに、前記モード選択データにより指定される前
記描画モードに基づいて、前記複数のブロックのうちから前記入力回数に対応付けられた
ブロックを選択するための前記ブロック選択信号を生成する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、ブロックの数量が、モード選択データにより選択可能とな
る。したがって、ブロックの選択範囲を拡張させることができ、ひいては描画対象の範囲
を拡張させることができる。
この液滴吐出装置であって、前記選択信号生成手段は、隣接するノズルの各々を異なる
前記ブロックに分割する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、隣接するノズルの各々が異なるタイミングで液滴を吐出す
る。したがって、ノズル間のクロストークを、より確実に回避させることができる。ひい
ては、液滴を吐出して形成する膜パターンの膜厚均一性を向上させることができる。
この液滴吐出装置であって、前記記憶手段は、前記複数のノズルの各々に対し吐出重量
に応じたランクを対応付けるための情報を記憶し、前記出力手段は、前記吐出重量を所定
の重量に較正する駆動波形信号を前記ランクごとに生成し、前記記憶手段の記憶する前記
情報に基づいて、前記駆動ノズルの各々に対し前記ランクに応じた前記駆動波形信号を出
力する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、駆動ノズルの各々が、所定の重量を吐出するための駆動波
形信号により駆動される。したがって、ノズルごとの液滴重量を、さらに均一にさせるこ
とができ、ひいては、液滴を吐出して形成する膜パターンの膜厚均一性を、さらに向上さ
せることができる。
本発明の電気光学装置は、基板に吐出した液滴を乾燥させて形成した薄膜を有する電気
光学装置であって、前記薄膜は、上記液滴吐出装置によって形成されたことを特徴とする
電気光学装置。
本発明の電気光学装置によれば、各種薄膜の膜厚均一性を向上させることができる。ひ
いては、電気光学装置の光学特性を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図18に従って説明する。まず、電気光
学装置としての液晶表示装置1について説明する。図1は、液晶表示装置の全体を示す斜
視図であり、図2は、液晶表示装置に備えられたカラーフィルタ基板を示す斜視図である
図1において、液晶表示装置1は、バックライト2と液晶パネル3とを有する。バック
ライト2は、光源4から出射された光を液晶パネル3の全面に照射させる。液晶パネル3
は、素子基板5とカラーフィルタ基板6とを有し、これら素子基板5とカラーフィルタ基
板6とが、四角枠状のシール材7によって貼り合わされて、その間隙に液晶LCを封入す
る。液晶LCは、バックライト2からの光を変調して所望の画像をカラーフィルタ基板6
の上面に表示させる。
図2において、カラーフィルタ基板6の上面(図1の下面:素子基板5と相対向する側
面)には、格子状の遮光層8と、該遮光層8によって囲まれた多数の空間(画素9)と、
が形成されている。遮光層8は、クロムやカーボンブラックなどの遮光性材料を含む樹脂
で形成され、液晶LCの透過した光を遮光する。各画素9内には、特定波長の光を透過す
る薄膜としてのカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタCFは、例えば、
赤色の光を透過する赤色フィルタCFRと、緑色の光を透過する緑色フィルタCFGと、
青色の光を透過する青色フィルタCFBと、を有する。カラーフィルタCFは、本発明の
液滴吐出装置を利用して形成されている。すなわち、カラーフィルタCFは、各フィルタ
材料の液滴を対応する画素9内に吐出し、各画素9内に着弾した液滴を乾燥することによ
って形成されている。
ここで、カラーフィルタ基板6の上面(図1の下面)を、吐出面6aという。
次に、上記カラーフィルタCFを形成するための液滴吐出装置について説明する。図3
は、液滴吐出装置を示す全体斜視図である。
図3において、液滴吐出装置10は、直方体形状に形成された基台11を有する。基台
11の上面には、その長手方向(Y方向)に沿って延びる一対の案内溝12が形成され、
一対の案内溝12には、基板ステージ13が取着されている。基板ステージ13は、基台
11に設けられたステージモータの出力軸に連結されている。基板ステージ13は、吐出
面6aを上側にした状態でカラーフィルタ基板6を載置し、該カラーフィルタ基板6を位
置決め固定する。基板ステージ13は、ステージモータが正転又は逆転するとき、案内溝
12に沿って所定の速度で走査され、カラーフィルタ基板6をY方向に沿って走査させる
基台11の上側には、門型に形成されたガイド部材14がY方向と直交するX方向に沿
って架設されている。ガイド部材14の上側には、インクタンク15が配設されている。
インクタンク15は、フィルタ材料を含む液状体(フィルタ用インクIk)を貯留し、フ
ィルタ用インクIkを所定の圧力で導出する。
ガイド部材14には、X方向に延びる上下一対のガイドレール16が形成され、上下一
対のガイドレール16には、キャリッジ17が取着されている。キャリッジ17は、ガイ
ド部材14に設けられたキャリッジモータの出力軸に連結されている。キャリッジ17の
下側には、X方向に配列された複数の液滴吐出ヘッド18(以下単に、吐出ヘッド18と
いう。)が搭載されている。キャリッジ17は、キャリッジモータが正転又は逆転すると
き、ガイドレール16に沿って走査され、各吐出ヘッド18をX方向に沿って走査させる
図4は、吐出ヘッド18を下側(基板ステージ13)から見た図であり、図5は、図4
のA―A線断面図である。
図4において、吐出ヘッド18の上側(図3における下側)には、ノズルプレート19
が備えられている。ノズルプレート19の上面(図3における下面)には、カラーフィル
タ基板6と平行のノズル形成面19aが形成され、そのノズル形成面19aには、ノズル
形成面19aの法線方向に貫通する180個の貫通孔(ノズルN)がX方向に沿って等間
隔に配列されている。吐出ヘッド18の下側(図3における上側)には、ヘッド基板20
が設けられ、そのヘッド基板20の一側端には、入力端子20aが設けられている。入力
端子20aには、吐出ヘッド18を駆動するための各種の信号が入力される。
ここで、最もX矢印方向に位置するノズルNを第1ノズルN1とし、反X矢印方向に向
かって順に、第2ノズルN2、・・・、第179ノズルN179、第180ノズルN18
0、という。
図5において、各ノズルNの上側には、それぞれインクタンク15に連通するキャビテ
ィ21が形成されている。各キャビティ21には、それぞれ共通するインクタンク15か
らフィルタ用インクIkが供給される。各キャビティ21は、フィルタ用インクIkを貯
留して対応するノズルNに供給する。各キャビティ21の上側には、上下方向に振動可能
な振動板22が貼り付けられて、対応するキャビティ21の容積を拡大及び縮小可能にす
る。振動板22の上側には、それぞれアクチュエータとしての圧電素子PZが配設されて
いる。各圧電素子PZは、それぞれ圧電素子PZを駆動するための信号(駆動波形信号C
OM)が入力されるとき、上下方向に収縮及び伸張して対応する振動板22を振動させる
各キャビティ21は、それぞれ対応する振動板22が振動するとき、対応するノズルN
のメニスカスを上下方向に振動させ、駆動波形信号COM(駆動電圧)に応じた所定の重
量のフィルタ用インクIkを対応するノズルNから液滴Dとして吐出させる。吐出された
液滴Dは、カラーフィルタ基板6の略法線に沿って飛行し、ノズルNと相対向する吐出面
6a上の位置に着弾する。
図4において、基台11の左側には、液滴重量装置23が配設されている。液滴重量装
置23は、液滴Dの重量(吐出重量としての実重量Iw)をノズルNごとに計測するもの
であって、公知の重量計測装置を用いることができる。液滴重量装置23には、例えば、
吐出された液滴Dを受け皿で受けて液滴Dを秤量する電子天秤を用いることができる。ま
た、液滴重量装置23には、電極を有した圧電振動子を利用し、該電極に向けて液滴Dを
吐出させ、液滴Dの着弾により変化する圧電振動子の共振周波数に基づいて液滴Dの実重
量Iwを検出するものを用いることができる。
ここで、列内の全てのノズルNから吐出した各液滴Dの実重量Iwの平均値を、平均実
重量Iwcenという。なお、平均実重量Iwcenは、吐出した液滴Dの中で最大とな
る実重量IwをIwmaxとし、最小となる実重量IwをIwminとするときに、Iw
cen=(Iwmax+Iwmin)/2により規定される。平均実重量Iwcenは、
キャリッジ17に搭載された複数の吐出ヘッド18の各々に対して規定される。
次に、上記液滴吐出装置10の電気的構成を図6〜図18に従って説明する。図6は、
液滴吐出装置10の電気的構成を示すブロック回路図である。
図6において、制御装置30は、液滴吐出装置10に各種の処理動作(例えば、「通常
モード」による描画処理や「デューティ(DUTY)モード」による描画処理)を実行さ
せるものである。
制御装置30は、外部I/F31と、CPUなどからなる制御部32と、DRAM及び
SRAMからなり各種のデータを格納する記憶手段としてのRAM33と、各種制御プロ
グラムを格納するROM34と、を有する。また、制御装置30は、クロック信号を生成
する発振回路35と、駆動波形信号COMを生成する駆動波形信号生成手段としての駆動
波形生成回路36と、液滴重量装置23を駆動するための重量装置駆動回路37と、基板
ステージ13やキャリッジ17を走査するためのモータ駆動回路38と、各種の信号を送
信する内部I/F39と、を有する。制御装置30は、外部I/F31を介して入出力装
置40に接続されている。また、制御装置30は、内部I/F39を介して基板ステージ
13、キャリッジ17及び液滴重量装置23に接続されている。また、制御装置30は、
内部I/F39を介して吐出ヘッド18の各々に対応する複数のヘッド駆動回路41に接
続されている。
入出力装置40は、例えばCPU、RAM、ROM、ハードディスク、液晶ディスプレ
イなどを有した外部コンピュータである。入出力装置40は、ROM又はハードディスク
に記憶された制御プログラムに従って液滴吐出装置10を駆動させるための各種の制御信
号や各種のデータを外部I/F31に出力する。例えば、入出力装置40は、描画モード
を選択するためのモードデータIm、描画データIp、基準駆動電圧データIv及びヘッ
ドデータIhを外部I/F31に出力する。外部I/F31は、入出力装置40から入力
されたモードデータIm、描画データIp、基準駆動電圧データIv及びヘッドデータI
hなどを受信する。
ここで、描画モードとは、液滴Dの吐出状態を制御する形態であり、「通常モード」と
、「1/1DUTY」と、「1/2DUTY」と、「1/3DUTY」と、「1/4DU
TY」と、からなる5種類のモードである。
描画データIpとは、カラーフィルタCFの位置や膜厚に関する情報、液滴Dの吐出位
置に関する情報、基板ステージ13の走査速度に関する情報など、吐出面6aの各画素9
に液滴Dを吐出させるための各種のデータである。
基準駆動電圧データIvとは、平均実重量Iwcenを予め規定された所定の重量(基
準重量)に較正するための駆動電圧(基準駆動電圧Vh0)に関するデータである。基準
駆動電圧データIvは、各吐出ヘッド18の平均実重量Iwcenが異なるため、吐出ヘ
ッド18ごとに規定される。すなわち、基準駆動電圧データIvとは、各吐出ヘッド18
の平均実重量Iwcenを共通する基準重量に較正するためのデータである。
ヘッドデータIhとは、ノズルN(圧電素子PZ)の各々を4種類の「ランク」に分類
したデータであり、ノズルNの各々に対し液滴Dの重量に基づくランクを対応付けたデー
タである。ヘッドデータIhでは、例えば、図7に示すように、吐出した液滴Dの実重量
IwがIwcen×1.02>Iw≧Iwcen×1.01を満たすノズルNに対し、ラ
ンク「1」が設定されている。また、吐出した液滴Dの実重量IwがIwcen×1.0
1>Iw≧Iwcenを満たすノズルNに対し、ランク「2」が設定され、吐出した液滴
Dの実重量IwがIwcen>Iw≧Iwcen×0.99を満たすノズルNに対し、ラ
ンク「3」が設定されている。また、吐出した液滴Dの実重量IwがIwcen×0.9
9>Iw≧Iwcen×0.98を満たすノズルNに対し、ランク「4」に設定されてい
る。
図6において、RAM33は、受信バッファ33a、中間バッファ33b、出力バッフ
ァ33cとして利用される。
ROM34は、制御部32が実行する各種の制御ルーチンと、該制御ルーチンを実行す
るための各種のデータと、を格納する。ROM34は、例えば、その時々の各ノズルNに
対してランクに応じた駆動波形信号COMを対応付けるためのランクデータを格納する。
ランクデータとは、図7に示すように、各ランク(「1」〜「4」)をそれぞれ4種類の
異なる駆動波形信号COM(第1駆動波形信号COMA,第2駆動波形信号COMB,第
3駆動波形信号COMC,第4駆動波形信号COMD)のいずれか1つに対応付けるため
のデータである。すなわち、ランクデータとは、ノズルNの各々に対しランクに応じた駆
動波形信号COMを対応付けるためのデータである。
図6において、発振回路35は、各種のデータや各種の駆動信号を同期させるためのク
ロック信号を生成する。発振回路35は、例えば、各種のデータのシリアル転送時に利用
される転送クロックSCLKを生成する。発振回路35は、シリアル転送された各種のデ
ータのパラレル変換時に利用されるラッチ信号(パターンデータ用ラッチ信号LATAや
コモン選択データ用ラッチ信号LATB)を生成する。また、発振回路35は、液滴Dの
吐出タイミングを規定するためのステート切替え信号CHAを生成する。
駆動波形生成回路36は、波形メモリ36a、ラッチ回路36b、D/A変換器36c
、増幅器36dを有する。波形メモリ36aは、各駆動波形信号COMを生成するための
波形データを所定のアドレスに対応させて格納する。ラッチ回路36bは、制御部32が
波形メモリから読み出した波形データを所定のクロック信号でラッチする。D/A変換器
36cは、ラッチ回路36bがラッチした波形データをアナログ信号に変換し、増幅器3
6dは、D/A変換器36cが変換したアナログ信号を増幅して駆動波形信号COMを同
時に生成する。
制御部32は、入出力装置40が基準駆動電圧データIvを入力するとき、駆動波形生
成回路36を介し、基準駆動電圧データIvを参照して波形メモリ36aの波形データを
読み出す。そして、制御部32は、駆動波形生成回路36を介し、吐出周波数に同期した
4種類の駆動波形信号COM(第1駆動波形信号COMA,第2駆動波形信号COMB,
第3駆動波形信号COMC,第4駆動波形信号COMD)を生成させる。
制御部32は、駆動波形生成回路36を介し、第1〜第4駆動波形信号COMA,CO
MB,COMC,COMDをそれぞれランク「1」〜「4」に応じた異なる駆動電圧から
なる信号として生成させる。例えば、図7及び図8に示すように、制御部32は、第1駆
動波形信号COMAをランク「1」のノズルNに応じた駆動電圧(第1駆動電圧Vha)
からなる信号として生成させる。第1駆動電圧Vhaは、基準駆動電圧Vh0よりも低い
レベルの電圧(例えば、Vha=Vh0×0.985)である。これにより、ランク「1
」のノズルNは、対応する圧電素子PZに第1駆動波形信号COMAが入力されるとき、
第1駆動電圧Vhaの分だけ、対応する圧電素子PZの駆動量(伸縮量)を小さくさせて
液滴Dの実重量Iwを較正し、該液滴Dの実重量Iwを平均実重量Iwcen(基準重量
)にする。
同じく、制御部32は、駆動波形生成回路36を介し、第2駆動波形信号COMB、第
3駆動波形信号COMC、第4駆動波形信号COMDをそれぞれランク「2」、ランク「
3」、ランク「4」に応じた駆動電圧(第2駆動電圧Vhb、第3駆動電圧Vhc、第4
駆動電圧Vhd)からなる信号として生成させる。第2駆動電圧Vhb、第3駆動電圧V
hc、第4駆動電圧Vhdは、それぞれVhb=Vh0×0.995、Vhc=Vh0×
1.005、Vhd=Vh0×1.015である。ランク「2」、ランク「3」、ランク
「4」のノズルNは、それぞれ対応する圧電素子PZに第2駆動波形信号COMB、第3
駆動波形信号COMC、第4駆動波形信号COMDが入力されるとき、ランクに応じた駆
動電圧によって液滴Dの実重量Iwを較正し、該液滴Dの実重量Iwを基準重量にする。
これにより、全てのノズルN(圧電素子PZ)は、それぞれランクに対応する駆動波形
信号COMが入力されるとき、各液滴Dの実重量Iwをそれぞれ共通する基準重量に規格
化せることができる。
図6において、制御部32は、重量装置駆動回路37に対応する駆動制御信号を出力す
る。重量装置駆動回路37は、制御部32からの駆動制御信号に応答し、内部I/F39
を介して液滴重量装置23を駆動させる。
制御部32は、モータ駆動回路38に対応する駆動制御信号を出力する。モータ駆動回
路38は、制御部32からの駆動制御信号に応答し、内部I/F39を介して基板ステー
ジ13、キャリッジ17を走査させる。
制御部32は、外部I/F31が受信したヘッドデータIhを受信バッファ33aに一
時的に格納させる。制御部32は、ヘッドデータIhを中間コードに変換し中間コードデ
ータとして中間バッファ33bに格納させる。制御部32は、中間バッファ33bから中
間コードデータを読み出し、ROM34内のランクデータを参照してコモン選択データに
展開し、該コモン選択データを出力バッファ33cに格納させる。
コモン選択データとは、ドットパターン格子の各格子点にそれぞれ2ビットの値(”0
0”、”01”、”10”、”11”)を対応付けたデータであって、4値の各々に対し
第1〜第4駆動波形信号COMA,COMB,COMC,COMDのいずれか1つを対応
付けるためのデータである。なお、ドットパターン格子とは、2次元の描画平面である吐
出面6a上に規定され、液滴Dの吐出周期で規定される最小間隔の格子である。
制御部32は、基板ステージ13の1スキャン分に相当するコモン選択データが得られ
ると、コモン選択データを利用して転送クロックSCLKに同期したシリアルデータを生
成し、内部I/F39を介して該シリアルデータをヘッド駆動回路41にシリアル転送さ
せる。制御部32は、1スキャン分のコモン選択データをシリアル転送させると、中間バ
ッファの内容を消去し、次の中間コードデータに対して展開処理を実行する。
ここで、コモン選択データを利用して生成されたシリアルデータを、シリアルコモン選
択データSIBという。シリアルコモン選択データSIBは、描画モードに関わらず共通
して利用されるデータである。
図9において、シリアルコモン選択データSIBは、180個のノズルNの各々に1ビ
ットの値を対応させた180ビットの上位選択データSIHと、180個のノズルNの各
々に1ビットの値を対応させた180ビットの下位選択データSILと、32ビットの制
御データCRと、を有する。
上位選択データSXHは、駆動波形信号COMの種別を選択するための2ビットの値の
うちの上位ビットで構成される。下位選択データSXLは、駆動波形信号COMを選択す
るための2ビットの値のうちの下位ビットで構成される。
制御部32は、ヘッド駆動回路41を介し、上位選択データSXH及び下位選択データ
SXLを用い、図10に示す真理値表に従って、180個のノズルN(圧電素子PZ)の
各々にそれぞれ駆動波形信号COMの種別を対応付ける。例えば、制御部32は、ヘッド
駆動回路41を介し、上位選択データSXHが“0”、下位選択データSXLが“0”の
ノズルN(圧電素子PZ)にそれぞれ第1駆動波形信号COMAを対応付ける。制御部3
2は、上位選択データSXHと下位選択データSXLが“01”、“10”、“11”の
ノズルN(圧電素子PZ)に、それぞれ第2駆動波形信号COMB、第3駆動波形信号C
OMC、第4駆動波形信号COMDを対応付ける。
制御データCRは、3ビットのモード選択データ(第1モード選択データAD1、第2
モード選択データAD2、及び第3モード選択データAD3)を有する。第1〜第3モー
ド選択データAD1,AD2,AD3は、描画モードを規定するためのデータである。
制御部32は、第1〜第3モード選択データAD1,AD2,AD3を用い、図11に
示す真理値表に従って、ヘッド駆動回路41に対し描画モードを規定する。例えば、制御
部32は、第1、第2及び第3モード選択データAD1,AD2,AD3が“0XX”(
Xは“0”あるいは“1”)であるとき、ヘッド駆動回路41に対し描画モードが通常モ
ードである(DUTYモードオフである)ことを規定する。制御部32は、第1、第2及
び第3モード選択データAD1,AD2,AD3が“100”、“101”、“110”
、111“であるとき、ヘッド駆動回路41に対しそれぞれ描画モードが「1/1DUT
Y」、「1/2DUTY」、「1/3DUTY」、「1/4DUTY」(DUTYモード
がオン)であることを規定する。
図6において、制御部32は、外部I/F31が受信した描画データIpを受信バッフ
ァ33aに一時的に格納させる。制御部32は、モードデータImに応じて描画データI
pを中間コードに変換し中間コードデータとして中間バッファ33bに格納させる。
制御部32は、描画モードが「通常モード」であるとき、中間バッファ33bから中間
コードデータを読み出してドットパターンデータに展開し、該ドットパターンデータを出
力バッファ33cに格納させる。
一方、制御部32は、描画モードが各「DUTYモード」(「1/1DUTY」、「1
/2DUTY」、「1/3DUTY」、「1/4DUTY」)であるとき、中間バッファ
33bから中間コードデータを読み出し、「DUTYモード」に対応するドットパターン
データに展開し、該ドットパターンデータを出力バッファ33cに格納させる。
ドットパターンデータは、2次元描画平面(吐出面6a)の各位置(ドットパターン格
子の各格子)にそれぞれ液滴Dを吐出させるか否か(吐出・非吐出)を対応付けるデータ
である。ドットパターンデータは、ドットパターン格子の各格子にそれぞれ1ビットの値
(”0”あるいは”1”)を対応づけるためのデータである。なお、ドットパターン格子
は、液滴Dの吐出周期で規定される最小間隔の格子である。
制御部32は、基板ステージ13の1スキャン分に相当するドットパターンデータを展
開すると、該ドットパターンデータを利用して転送クロックSCLKに同期したシリアル
データを生成し、内部I/F39を介して、該シリアルデータをヘッド駆動回路41にシ
リアル転送させる。制御部32は、1スキャン分のドットパターンデータをシリアル転送
させると、中間バッファ33bの内容を消去し、次の中間コードデータに対して展開処理
を実行する。
ここで、ドットパターンデータを利用して生成されるシリアルデータを、シリアルパタ
ーンデータSIAという。
図12において、シリアルパターンデータSIAは、180個のノズルNの各々に1ビ
ットの値を対応させた180ビットの上位選択データSIHと、180個のノズルNの各
々に1ビットの値を対応させた180ビットの下位選択データSILと、32ビットのパ
ターンデータSPと、を有する。制御部32は、描画モードが「通常モード」である場合
と、「DUTYモード」である場合とに応じ、上位選択データSIH、下位選択データS
IL、及びパターンデータSPの内容を以下のように変更する。
描画モードが「通常モード」であるとき、上位選択データSIHは、ドットの階調を選
択するための2ビットの値のうちの上位ビットで構成される。下位選択データSILは、
ドットの階調を選択するための2ビットの値のうちの下位ビットで構成される。パターン
データSPは、図13に示すように、上位選択データSIHと下位選択データSILとに
より規定される4値(“00”、“01”、“10”、“11”)の各々に8ビットを対
応させた32ビットのデータ(各スイッチデータPnm(nm=00〜03、10〜13
、・・・、70〜73)で構成される。各スイッチデータPnm(“0”あるいは“1”
のビットデータ)は、圧電素子PZのオンあるいはオフを規定するためのデータである。
図13において、ステート切替え信号CHAは、液滴Dの吐出タイミングを規定するた
めのパルス信号であり、液滴Dの吐出周波数で生成される。ここで、ステート切替え信号
CHAのパルスごとに規定される状態を、「ステート」という。ステート切替え信号CH
Aは、先行するパターンデータ用ラッチ信号LATAが生成されて後続するパターンデー
タ用ラッチ信号LATAが生成されるまでの間の状態を複数のステート(例えば、「0」
〜「7」の各ステート)に区分する。
描画モードが「通常モード」であるとき、制御部32は、ヘッド駆動回路41を介し、
図13に示す真理値表に従ってパターンデータSPの各データ(各スイッチデータPnm
)をそれぞれ各ステートに対応付ける。例えば、制御部32は、ヘッド駆動回路41を介
し、上位選択データSIHが“0”、下位選択データSILが“0”のノズルN(圧電素
子PZ)に対し、スイッチデータP00、P10、・・・、P70を対応付ける。制御部
32は、スイッチデータP00、P10、・・・、P70をそれぞれ「0」〜「7」の各
ステートに対応付ける。そして、制御部32は、ヘッド駆動回路41を介し、“1”に設
定されたスイッチデータP00〜P70のステートで該圧電素子PZに駆動波形信号CO
Mを供給する。例えば、P00〜P60が”0“であり、P70が”1“であるとき、制
御部32は、ステートが「0」〜「6」の間、圧電素子PZをオフし、ステートが「7」
になるタイミングで該圧電素子PZをオンする。
制御部32は、同様に、上位選択データSIHと下位選択データSILが、それぞれ“
01”、“10”、“11”のノズルN(圧電素子PZ)に対し、図13に示す真理値表
に従って、それぞれスイッチデータP01〜P71、P02〜P72、P03〜P73を
対応付ける。制御部32は、スイッチデータP01〜P71、P02〜P72、P03〜
P73をそれぞれ「0」〜「7」の各ステートに対応付ける。そして、制御部32は、ヘ
ッド駆動回路41を介し、“1”に設定されたスイッチデータP01〜P71、P02〜
P72、P03〜P73のステートで対応する圧電素子PZに駆動波形信号COMを供給
する。
これにより、描画モードが「通常モード」であるとき、全てのノズルNは、上位選択デ
ータSIH及び下位選択データSILで規定される駆動パルスのパターンで液滴Dを吐出
させ、所望の階調を実現させることができる。
一方、描画モードが「DUTYモード」であるとき、上位選択データSIH及びパター
ンデータSPは、それぞれシリアルパターンデータSIAを転送クロックSCLKにより
転送可能にするためのダミーデータであり、無効となるデータで構成される。下位選択デ
ータSILは、液滴Dを吐出するノズルNを選択するためのノズル選択データであって、
圧電素子PZのオンあるいはオフを1ビットの値(“1”あるいは“0”)で規定した1
80ビットで構成される。
描画モードが「DUTYモード」であるとき、制御部32は、ヘッド駆動回路41を介
し、シリアルパターンデータSIAの中で下位選択データSILのみを用い描画処理を実
行させる。
次に、ヘッド駆動回路41について以下に説明する。
図14において、ヘッド駆動回路41は、コモン選択制御信号生成回路50と、出力制
御信号生成回路60と、を有する。また、ヘッド駆動回路41は、出力合成回路70(第
1〜第4コモン出力合成回路70A,70B,70C,70D)と、ロジック系の信号を
昇圧してアナログスイッチの駆動電圧レベルに昇圧するレベルシフタ71(第1〜第4コ
モン用レベルシフタ71A,71B,71C,71D)と、を有する。また、ヘッド駆動
回路41は、圧電素子PZに各駆動波形信号COMを供給するためのアナログスイッチを
備えた4系統のスイッチ回路72(第1〜第4コモン用スイッチ回路72A,72B,7
2C,72D)を有する。
まず、各コモン選択制御信号PXA,PXB,PXC,PXDを生成するためのコモン
選択制御信号生成回路50について以下に説明する。
図15において、コモン選択制御信号生成回路50は、シフトレジスタ51と、ラッチ
52と、コモン選択データデコード回路53と、を有する。
シフトレジスタ51は、制御データレジスタ51Aと、下位選択データレジスタ51B
と、上位選択データレジスタ51Cと、を有し、制御装置30からシリアルコモン選択デ
ータSIBと転送クロックSCLKとが入力される。
制御データレジスタ51Aは、シリアルコモン選択データSIBのうちの制御データC
Rがシリアル転送され、転送クロックSCLKによって順次シフトして32ビットの制御
データCRを格納する。制御データレジスタ51Aは、格納した制御データCRのうちか
ら第1〜第3モード選択データAD1,AD2,AD3を読み出し可能にする。
下位選択データレジスタ51Bは、シリアルコモン選択データSIBのうち下位選択デ
ータSXLがシリアル転送され、転送クロックSCLKによって順次シフトして180ビ
ットの下位選択データSXLを格納する。上位選択データレジスタ51Cは、シリアルコ
モン選択データSIBのうち上位選択データSXHがシリアル転送され、転送クロックS
CLKによって順次シフトして180ビットの上位選択データSXHを格納する。
ラッチ52は、制御データラッチ52Aと、下位選択データラッチ52Bと、上位選択
データラッチ52Cとを有し、制御装置30からコモン選択データ用ラッチ信号LATB
が入力される。
制御データラッチ52Aは、コモン選択データ用ラッチ信号LATBが入力されるとき
、制御データレジスタ51Aのデータ、すなわち制御データCRをラッチし、ラッチした
データを所定の制御回路に出力する。下位選択データラッチ52Bは、コモン選択データ
用ラッチ信号LATBが入力されるとき、下位選択データレジスタ51Bのデータ、すな
わち下位選択データSXLをラッチする。上位選択データラッチ52Cは、コモン選択デ
ータ用ラッチ信号LATBが入力されるとき、上位選択データレジスタ51Cのデータ、
すなわち上位選択データSXHをラッチする。
コモン選択データデコード回路53は、下位選択データラッチ52Bがラッチした下位
選択データSXLと、上位選択データラッチ52Cがラッチした上位選択データSXHと
、を読み出す。コモン選択データデコード回路53は、下位選択データSXL及び上位選
択データSXHを用い、図10に示す真理値表に従って、4つの異なる駆動波形信号CO
Mの各々について使用するか否か(選択・非選択)を規定する。コモン選択データデコー
ド回路53は、180個のノズルNの各々に対し、各駆動波形信号COMの選択・非選択
を規定したデータを生成する。
ここで、第1駆動波形信号COMAの選択・非選択について規定したデータを、第1コ
モン選択制御信号PXAという。また、第2駆動波形信号COMB、第3駆動波形信号C
OMC、第4駆動波形信号COMDの選択・非選択について規定したデータを、それぞれ
第2コモン選択制御信号PXB、第3コモン選択制御信号PXC、第4コモン選択制御信
号PXDという。
次いで、出力制御信号PIを生成するための出力制御信号生成回路60について以下に
説明する。
図16において、出力制御信号生成回路60は、シフトレジスタ61と、ラッチ62と
、ステートカウンタ63と、パターンデータ選択回路64と、DUTY制御信号生成回路
65と、パターンデータ合成回路66と、を有する。
なお、シフトレジスタ51、ラッチ52,ラッチ62、及びRAM33によって記憶手
段が構成される。また、ステートカウンタ63と、DUTY制御信号生成回路65と、に
よって、選択信号生成手段が構成される。また、前記コモン選択制御信号生成回路50、
出力合成回路70、レベルシフタ71、スイッチ回路72、パターンデータ合成回路66
によって出力手段が構成される。
シフトレジスタ61は、パターンデータレジスタ61Aと、下位選択データレジスタ6
1Bと、上位選択データレジスタ61Cと、を有し、制御装置30からシリアルパターン
データSIAと転送クロックSCLKとが入力される。
パターンデータレジスタ61Aは、シリアルパターンデータSIAのうちのパターンデ
ータSPがシリアル転送され、転送クロックSCLKによって順次シフトして32ビット
のパターンデータSPを格納する。下位選択データレジスタ61Bは、シリアルパターン
データSIAのうち下位選択データSILがシリアル転送され、転送クロックSCLKに
よって順次シフトして180ビットの下位選択データSILを格納する。上位選択データ
レジスタ61Cは、シリアルパターンデータSIAのうち上位選択データSIHがシリア
ル転送され、転送クロックSCLKによって順次シフトして180ビットの上位選択デー
タSIHを格納する。
ラッチ62は、パターンデータラッチ62Aと、下位選択データラッチ62Bと、上位
選択データラッチ62Cと、を有し、制御装置30からパターンデータ用ラッチ信号LA
TAが入力される。
パターンデータラッチ62Aは、パターンデータ用ラッチ信号LATAが入力されると
き、パターンデータレジスタ61Aのデータ、すなわちパターンデータSPをラッチする
。下位選択データラッチ62Bは、パターンデータ用ラッチ信号LATAが入力されると
き、下位選択データレジスタ61Bのデータ、すなわち下位選択データSILをラッチす
る。上位選択データラッチ62Cは、パターンデータ用ラッチ信号LATAが入力される
とき、上位選択データレジスタ61Cのデータ、すなわち上位選択データSIHをラッチ
する。
ステートカウンタ63は、3ビットのカウンタ回路であり、ステート切替え信号CHA
の立ち上がりエッジによってカウントし、ステートを変化させる。ステートカウンタ63
は、ステートを「0」から「7」までカウントした後、ステート切替え信号CHAが入力
されることによりステートを「0」に戻す。また、ステートカウンタ63は、LATA信
号が“H”レベル(高い電位のレベル)になるときにリセットされ、ステートを「0」に
戻す。ステートカウンタ63は、制御装置30からステート切替え信号CHAとパターン
データ用ラッチ信号LATAとが入力されるとき、ステートの値をカウントしてパターン
データ選択回路64とDUTY制御信号生成回路65とに出力する。
パターンデータ選択回路64は、制御データレジスタ51Aから第1〜第3モード選択
データAD1,AD2,AD3を読み出し、図11に示す真理値表に従って、描画モード
の種別を判断する。
パターンデータ選択回路64は、描画モードが「通常モード」であると判断するとき、
ステートカウンタ63が出力するステートの値と、パターンデータラッチ62Aがラッチ
したパターンデータSPと、に基づいて、その時々で、ステートの値に対応するスイッチ
データPn0〜Pn3を選択する。パターンデータ選択回路64は、選択したスイッチデ
ータPn0〜Pn3をパターンデータ合成回路66に出力する。すなわち、パターンデー
タ選択回路64は、パターンデータ用ラッチ信号LATAがパターンデータラッチ62A
に入力されるとき、パターンデータラッチ62AにラッチされたパターンデータSPを読
み込み、図13に示す真理値表に従って、ステートの値「n」に応じたスイッチデータP
n0〜Pn3を選択する。例えば、パターンデータ選択回路64は、ステートカウンタ6
3のステートが「0」のとき、ステート「0」に応じたパターンデータSP、すなわち、
図13に示すスイッチデータP00〜P03をパターンデータ合成回路66に出力する。
パターンデータ選択回路64は、描画モードが「DUTYモード」であると判断すると
き、上記の処理を無効にして描画モードが「通常モード」になるまで待機する。
DUTY制御信号生成回路65は、制御データレジスタ51Aから第1〜第3モード選
択データAD1,AD2,AD3を読み出し、図11に示す真理値表に従って、描画モー
ドの種別を判断する。
DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「DUTYモード」であると判断する
とき、ステートカウンタ63が出力するステートごとにブロック選択信号としての10種
類の出力タイミング制御信号を生成し、10種類の出力タイミング制御信号をパターンデ
ータ合成回路66に出力する。
出力タイミング制御信号とは、予め対応付けられた複数のノズルNに対しその吐出タイ
ミングを同じタイミングにさせるための信号である。出力タイミング制御信号は、描画モ
ード(「1/1DUTY」、「1/2DUTY」、「1/3DUTY」、「1/4DUT
Y」)に応じて生成される10種類の信号であって、図12に示すように、1/1制御信
号D1N0と、1/2第一制御信号D2N0と、1/2第二制御信号D2N1と、を含む
。また、出力タイミング信号は、1/3第一制御信号D3N0と、1/3第二制御信号D
3N1、1/3第三制御信号D3N2と、を含む。さらに、出力タイミング制御信号は、
1/4第一制御信号D4N0と、1/4第二制御信号D4N1と、1/4第三制御信号D
4N2と、1/4第四制御信号D4N3と、を含む。
各出力タイミング制御信号には、それぞれ制御対象となる複数のノズルN(ブロック)
が予め対応付けられている。図12における“○”印は、出力タイミング制御信号の各々
に予め対応付けられたノズルNを示す。例えば、1/1制御信号D1N0には、予め全て
のノズルNを対応付けられている。
1/2第一制御信号D2N0と1/2第二制御信号D2N1とには、それぞれ奇数番目
のノズルNと偶数番目のノズルNとが対応付けられている。すなわち、全てのノズルNは
、それぞれ1/2第一制御信号D2N0と1/2第二制御信号D2N1のいずれか1方に
対応付けられている。
1/3第一制御信号D3N0には、第12n+1、4、7、10番目のノズルN(1/
3第1ノズル群)が対応付けられている。また、1/3第二制御信号D3N1と、1/3
第三制御信号D3N2とには、それぞれ第12n+2、5、8、11番目のノズルN(1
/3第2ノズル群)と、第12n+3、6、9、12番目のノズルN(1/3第3ノズル
群)とが対応付けられている。すなわち、全てのノズルNは、それぞれ1/3第一制御信
号D3N0と、1/3第二制御信号D3N1と、1/3第三制御信号D3N2のいずれか
1つに対応付けられている。
1/4第一制御信号D4N0と1/4第二制御信号D4N1とには、それぞれ第12n
+1、5、9番目のノズルN(1/4第1ノズル群)と、第12n+3、7、11番目の
ノズルN(1/4第2ノズル群)とが対応付けられている。また、1/4第三制御信号D
4N2と1/4第四制御信号D4N3とには、それぞれ第12n+2、6、10番目のノ
ズルN(1/4第3ノズル群)と、第12n+4、8、12番目のノズルN(1/4第4
ノズル群)とが対応付けられている。すなわち、全てのノズルNは、1/4第一制御信号
D4N0と、1/4第二制御信号D4N1と、1/4第三制御信号D4N2と、1/4第
四制御信号D4N3のいずれか1つに対応付けられている。
DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/1DUTY」であると判断する
とき、図18に示すように、ステートカウンタ63が出力するステートごとに、1/1制
御信号D1N0を“H”レベル(吐出タイミングであることを示すレベル)にする。この
際、DUTY制御信号生成回路65は、1/1制御信号D1N0を除く他の出力タイミン
グ制御信号の全てを“L”レベル(非吐出タイミングであることを示すレベル)にする。
すなわち、DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/1DUTY」である
と判断するとき、ステートごとに各出力タイミング制御信号を出力し、全てのノズルNの
吐出タイミングを各ステートに同期させる。
DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/2DUTY」であると判断する
とき、図18に示すように、1/2第一及び第二制御信号D2N0,D2N1をステート
ごとに交互に“H”レベルに切替える。この際、DUTY制御信号生成回路65は、1/
2第一制御信号D2N0と1/2第二制御信号D2N1とを除く他の出力タイミング制御
信号の全てを“L”レベルに維持する。
すなわち、DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/2DUTY」である
と判断するとき、ステートごとに各出力タイミング制御信号を出力し、偶数番目のノズル
Nの吐出タイミングと、奇数番目のノズルNの吐出タイミングと、をそれぞれ偶数番目の
ステートと、奇数番目のステートとに同期させる。
DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/3DUTY」であると判断する
とき、図18に示すように、1/3第一〜第三制御信号D3N0,D3N1,D3N2を
それぞれ連続する3つのステートの中の異なるステートで“H”レベルに切替える。この
際、DUTY制御信号生成回路65は、1/3第一〜第三制御信号D3N0,D3N1,
D3N2を除く他の出力タイミング制御信号の全てを“L”レベルに維持する。
すなわち、DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/3DUTY」である
と判断するとき、ステートごとに各出力タイミング制御信号を出力し、1/3第一〜第3
ノズル群の吐出タイミングの各々を連続する3つのステートの中の異なるステートに同期
させる。例えば、図18において、DUTY制御信号生成回路65は、1/3第1ノズル
群の吐出タイミングを、ステート「0」、「3」、「6」に同期させ、1/3第2ノズル
群の吐出タイミングを、ステート「1」、「4」、「7」に同期させる。また、DUTY
制御信号生成回路65は、1/3第3ノズル群の吐出タイミングを、ステート「2」、「
5」、「0」に同期させる。
DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/4DUTY」であると判断する
とき、図18に示すように、1/4第一〜第四制御信号D4N0,D4N1,D4N2,
D4N3をそれぞれ連続する4つのステートの中の異なるステートで“H”レベルに切替
える。この際、DUTY制御信号生成回路65は、1/4第一〜第四制御信号D4N0,
D4N1,D4N2,D4N3を除く他の出力タイミング制御信号の全てを“L”レベル
に維持する。
すなわち、DUTY制御信号生成回路65は、描画モードが「1/4DUTY」である
と判断するとき、ステートごとに各出力タイミング制御信号を出力し、1/4第1〜第4
ノズル群の吐出タイミングの各々を連続する4つのステートの中の異なるステートに同期
させる。例えば、図18において、DUTY制御信号生成回路65は、1/4第1ノズル
群の吐出タイミングを、ステート「0」、「4」、「0」に同期させ、1/4第2ノズル
群の吐出タイミングを、ステート「1」、「5」に同期させる。また、DUTY制御信号
生成回路65は、1/4第3ノズル群の吐出タイミングを、ステート「2」、「6」に同
期させ、1/4第4ノズル群の吐出タイミングを、ステート「3」、「7」に同期させる
図16において、パターンデータ合成回路66には、下位選択データラッチ52Bがラ
ッチした下位選択データSILと、上位選択データラッチ52Cがラッチした上位選択デ
ータSIHと、が入力される。また、パターンデータ合成回路66には、パターンデータ
選択回路64が出力する各スイッチデータPn0〜Pn3と、DUTY制御信号生成回路
65が出力する各出力タイミング制御信号と、が入力される。
パターンデータ合成回路66は、ステートごとの全てのノズルNに対して液滴Dを吐出
させるか否か(各ビットの値:“0”あるいは“1”)を規定した180ビットのデータ
(出力制御信号PI)を生成する。
描画モードが「通常モード」であるとき、パターンデータ合成回路66は、下位選択デ
ータSILと、上位選択データSIHと、各スイッチデータPn0〜Pn3と、を用い、
図13に示す真理値表に従って出力制御信号PIを生成する。
パターンデータ合成回路66は、例えば、図19に示すように、1つのノズルNに対応
する4個のANDゲート66a,66b,66c,66dと、これらのANDゲート66
a,66b,66c,66dの出力が入力されるORゲート66eと、により構成される
。ANDゲート66a,66b,66c,66dには、それぞれ上位選択データSIHと
、下位選択データSILと、対応するスイッチデータPn0〜Pn3と、が入力される。
上位選択データSIHと下位選択データSILが“00”である場合、ANDゲート66
aのみが有効となり、スイッチデータPn0(“0”あるいは“1”)が、対応するノズ
ルNの出力制御信号PIとして出力される。また、上位選択データSIHと下位選択デー
タSILが“01”、“10”“00”である場合、それぞれANDゲート66b、66
c、66dのみが有効となり、スイッチデータPn1、Pn2、Pn3(“0”あるいは
“1”)が、対応するノズルNの出力制御信号PIとして出力される。これにより、図1
3に示す真理値表に対応するスイッチデータPnmが出力制御信号PIとして出力される
描画モードが「DUTYモード」であるとき、パターンデータ合成回路66は、下位選
択データSILと各出力タイミング制御信号とを用い出力制御信号PIを生成する。すな
わち、パターンデータ合成回路66は、下位選択データSILにより選択されたノズルN
に対し、各出力タイミング制御信号により規定されたタイミング(ステート)で液滴Dを
吐出させるための出力制御信号PIを生成する。
パターンデータ合成回路66は、例えば、図20に示すように、1つのノズルNに対応
する4個のANDゲート67a,67b,67c,67dと、これらのANDゲート67
a,67b,67c,67dの出力が入力されるORゲート67eと、により構成される
。各ANDゲート67a,67b,67c,67dには、それぞれ共通する下位選択デー
タSILが入力される。また、各ANDゲート67a,67b,67c,67dには、そ
れぞれ該ノズルNに対応する「1/1DUTY」用、「1/2DUTY」用、「1/3D
UTY」用、「1/4DUTY」用の出力タイミング制御信号が入力される。
例えば、第12n+1番目のノズルNに対応する各ANDゲートには、図17に従って
、それぞれ1/1制御信号D1N0、1/2第一制御信号D2N0、1/3第一制御信号
D3N0、1/4第一制御信号D4N0が入力される。また、第12n+2番目のノズル
Nに対応する各ANDゲートには、それぞれ1/1制御信号D1N0、1/2第二制御信
号D2N1、1/3第二制御信号D3N1、1/4第二制御信号D4N1が入力される。
描画モードが「1/2DUTY」であるとき、全てのノズルNに対応するANDゲート
では、それぞれANDゲート67bのみが有効となる。
第12n+1番目(奇数番目)のノズルNに対応するANDゲート67bは、1/2第
一制御信号D2N0が“H”レベル(ビット値が“1”)のとき(ステートが「0」、「
2」、「4」、「6」のとき)有効となる。すなわち、パターンデータ合成回路66は、
該ノズルNに対応する下位選択データSILが“1”であって、かつ、ステートが「0」
、「2」、「4」、「6」のとき、該ノズルNから液滴Dを吐出させるための信号(ビッ
トの値が“1”の信号)を出力制御信号PIとして出力する。
一方、第12n+2番目(偶数番目)のノズルNに対応する各ANDゲート67bは、
1/2第二制御信号D2N1が“H”レベル(ビット値が“1”)のとき(ステートが「
1」、「3」、「5」、「7」のとき)有効となる。すなわち、パターンデータ合成回路
66は、該ノズルNに対応する下位選択データSILが”1“であって、かつ、ステート
が「1」、「3」、「5」、「7」のとき、該ノズルNから液滴Dを吐出させるための信
号(ビットの値が”1“の信号)を出力制御信号PIとして出力する。
これにより、パターンデータ合成回路66は、描画モードが「1/2DUTY」である
とき、選択された奇数番目のノズルNから液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIと
、選択された偶数番目のノズルNから液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIと、を
ステートごとに交互に出力する。
同様に、描画モードが「1/1DUTY」、「1/3DUTY」、「1/4DUTY」
であるとき、全てのノズルNに対応するANDゲートでは、それぞれANDゲート67a
、ANDゲート67c,ANDゲート67dのみが有効となる。
これにより、パターンデータ合成回路66は、描画モードが「1/1DUTY」である
とき、選択された全てのノズルNから液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIをステ
ートごとに出力する。
また、パターンデータ合成回路66は、描画モードが「1/3DUTY」であるとき、
連続する3つのステートで、それぞれ1/3第1ノズル群、1/3第2ノズル群、1/3
第3ノズル群から液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIを出力する。
また、パターンデータ合成回路66は、描画モードが「1/4DUTY」であるとき、
連続する4つのステートで、それぞれ1/4第1ノズル群、1/4第2ノズル群、1/4
第3ノズル群、1/4第4ノズル群から液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIを出
力する。
図14において、出力合成回路70は、第1コモン出力合成回路70Aと、第2コモン
出力合成回路70Bと、第3コモン出力合成回路70Cと、第4コモン出力合成回路70
Dと、を有する。各出力合成回路70A,70B,70C,70Dには、それぞれ出力制
御信号生成回路60から180ビットの出力制御信号PIが共通に入力される。また、各
出力合成回路70A,70B,70C,70Dには、それぞれコモン選択制御信号生成回
路50から第1コモン選択制御信号PXA、第2コモン選択制御信号PXB、第3コモン
選択制御信号PXC、第4コモン選択制御信号PXDが入力される。
第1〜第4コモン出力合成回路70A,70B,70C,70Dは、それぞれ1つのノ
ズルNに対応するANDゲートにより構成される。第1コモン出力合成回路70Aの各A
NDゲートには、それぞれ対応する出力制御信号PIと、対応する第1コモン選択制御信
号PXAと、が入力される。第1コモン出力合成回路70Aの各ANDゲートは、それぞ
れ対応する圧電素子PZに第1駆動波形信号COMAを供給するか否か(供給・非供給)
を規定した信号(第1選択コモン出力制御信号CPA)を出力する。第2コモン出力合成
回路70Bの各ANDゲートには、それぞれ対応する出力制御信号PIと、対応する第2
コモン選択制御信号PXBと、が入力される。第2コモン出力合成回路70Bの各AND
ゲートは、それぞれ対応する圧電素子PZに対し第2駆動波形信号COMBの供給・非供
給を規定した信号(第2選択コモン出力制御信号CPB)を出力する。第3コモン出力合
成回路70Cの各ANDゲートには、それぞれ対応する出力制御信号PIと、対応する第
3コモン選択制御信号PXCと、が入力される。第3コモン出力合成回路70Cの各AN
Dゲートは、それぞれ対応する圧電素子PZに対し第3駆動波形信号COMCの供給・非
供給を規定した信号(第3選択コモン出力制御信号CPC)を出力する。また、第4コモ
ン出力合成回路70Dの各ANDゲートには、それぞれ対応する出力制御信号PIと、対
応する第4コモン選択制御信号PXDと、が入力される。第4コモン出力合成回路70D
の各ANDゲートは、対応する圧電素子PZに対し第4駆動波形信号COMDの供給・非
供給を規定した信号(第3選択コモン出力制御信号CPC)を出力する。
第1コモン出力合成回路70Aは、例えば、出力制御信号PIが“1”であり、かつ、
第1コモン選択制御信号PXAが“1”の場合、対応する圧電素子PZに第1駆動波形信
号COMAを供給するための第1選択コモン出力制御信号CPA(ビット値が“1”の信
号)を出力する。逆に、第1コモン出力合成回路70Aは、出力制御信号PIが“0”、
あるいは、第1コモン選択制御信号PXAが“0”の場合、該圧電素子PZに対し第1駆
動波形信号COMAを供給しないための第1選択コモン出力制御信号CPA(ビット値が
“0”の信号)を出力する。
これにより、180個の各ノズルN(圧電素子PZ)は、それぞれ出力制御信号PIに
よって液滴Dの吐出・非吐出が決定され、第1〜第4コモン選択制御信号PXA,PXB
,PXC,PXDによって各駆動波形信号COMの供給・非供給が決定される。
レベルシフタ71は、第1〜第4駆動波形信号COMA,COMB,COMC,COM
D用の4系統のレベルシフタ(第1コモン用レベルシフタ71A,第2コモン用レベルシ
フタ71B,第3コモン用レベルシフタ71C,第4コモン用レベルシフタ71D)を有
する。第1〜第4コモン用レベルシフタ71A,71B,71C,71Dには、それぞれ
対応する出力合成回路70から第1〜第4選択コモン出力制御信号CPA,CPB,CP
C,CPDが入力される。第1〜第4コモン用レベルシフタ71A,71B,71C,7
1Dは、それぞれ第1〜第4選択コモン出力制御信号CPA,CPB,CPC,CPDを
アナログスイッチの駆動電圧レベルに昇圧し、180個の圧電素子PZに対応する開閉信
号を出力する。
スイッチ回路72は、第1〜第4駆動波形信号COMA,COMB,COMC,COM
D用の4系統のスイッチ回路(第1コモン用スイッチ回路72A,第2コモン用スイッチ
回路72B,第3コモン用スイッチ回路72C,第4コモン用スイッチ回路72D)を有
する。第1〜第4コモン用スイッチ回路72A,72B,72C,72Dは、それぞれ圧
電素子PZに対応する180個のアナログスイッチを有する。第1〜第4コモン用スイッ
チ回路72A,72B,72C,72Dには、それぞれ対応するレベルシフタ71から開
閉信号が入力される。4系統の各アナログスイッチの入力端には、それぞれ対応する駆動
波形信号COMが入力され、4系統の各アナログスイッチの出力端には、それぞれ対応す
る圧電素子PZが共通接続されている。各アナログスイッチは、それぞれ対応するレベル
シフタ71から開閉信号が入力され、該開閉信号が“H”レベルのとき、対応する圧電素
子PZに対応する駆動波形信号COMを出力する。
これにより、180個の各ノズルN(圧電素子PZ)は、それぞれ出力制御信号PIに
より液滴Dの吐出動作が選択されるとき、第1〜第4選択コモン出力制御信号CPA,C
PB,CPC,CPDによりランクに応じた第1〜第4駆動波形信号COMA,COMB
,COMC,COMDのいずれか1つが供給される。
次に、液滴吐出装置10に搭載した液滴吐出ヘッド18の駆動方法について以下に説明
する。図21は、各圧電素子PZに供給される駆動波形信号COMを説明するためのタイ
ミングチャートである。
まず、図3に示すように、カラーフィルタ基板6が、その吐出面6aを上側にして基板
ステージ13に載置される。このとき、基板ステージ13は、カラーフィルタ基板6をキ
ャリッジ17の反Y矢印方向に配置する。この状態から、入出力装置40は、モードデー
タImと、描画データIpと、基準駆動電圧データIvと、ヘッドデータIhと、を制御
装置30に入力する。この際、モードデータImは、「1/2DUTY」を選択するため
のデータである。基準駆動電圧データIv及びヘッドデータIhは、それぞれ液滴重量装
置23によって計測した各液滴Dの実重量Iwに基づいて生成されたものである。
なお、ヘッドデータIhは、最もX矢印方向に位置する第1ノズルN1及び第2ノズル
N2を「1」のランクに分類し、第3ノズルN3及び第4ノズルN4を「2」のランクに
分類し、第5ノズルN5及び第6ノズルN6を「3」のランクに分類する。また、第1〜
第6ノズルN1〜N6に対応する圧電素子PZを、それぞれ第1圧電素子PZ1、第2圧
電素子PZ2、第3圧電素子PZ3、第4圧電素子PZ4、第5圧電素子PZ5、第6圧
電素子PZ6という。
制御装置30は、モータ駆動回路38を介してキャリッジ17を走査し、カラーフィル
タ基板6がY矢印方向に走査されるときに各吐出ヘッド18がカラーフィルタ基板6上を
通過するようにキャリッジ17を配置する。制御装置30は、キャリッジ17を配置する
とモータ駆動回路38を介して基板ステージ13の走査を開始する。
制御装置30は、入出力装置40から入力されたヘッドデータIhをコモン選択データ
に展開する。制御装置30は、基板ステージ13の1スキャン分に相当するコモン選択デ
ータを展開すると、図21に示すように、コモン選択データを用いてシリアルコモン選択
データSIBを生成し、該シリアルコモン選択データSIBを転送クロックSCLKに同
期させてヘッド駆動回路41にシリアル転送する。
制御装置30は、コモン選択データ用ラッチ信号LATBをヘッド駆動回路41に出力
し、ヘッド駆動回路41にシリアルコモン選択データSIBをラッチさせる。ヘッド駆動
回路41は、シリアルコモン選択データSIBの制御データCRに含まれる第1〜第3モ
ード選択データAD1,AD2,AD3を読み出し、図11に示す真理値表に従って、描
画モードを判断する。
次いで、制御装置30は、入出力装置40から入力された描画データIpをドットパタ
ーンデータに展開する。制御装置30は、基板ステージ13の1スキャン分に相当するド
ットパターンデータを展開すると、ドットパターンデータを用いてDUTYモードに対応
するシリアルパターンデータSIAを生成し、該シリアルパターンデータSIAを転送ク
ロックSCLKに同期させてヘッド駆動回路41にシリアル転送する。
制御装置30は、基板ステージ13が所定の描画開始位置に到達するとき、図21に示
すように、パターンデータ用ラッチ信号LATAをヘッド駆動回路41に出力し、ヘッド
駆動回路41にシリアルパターンデータSIA(上位選択データSIH、下位選択データ
SIL、及びパターンデータSP)をラッチさせる。
制御装置30は、パターンデータ用ラッチ信号LATAを出力してシリアルパターンデ
ータSIAをラッチさせると、ステート切替え信号CHAをヘッド駆動回路41に順次出
力してステートを「0」から「1」、「2」、「3」、「4」、・・・の順に切替えさせ
る。また、制御装置30は、基準駆動電圧データIvを参照して駆動波形生成回路36に
4種類の駆動波形信号COM(第1駆動波形信号COMA,第2駆動波形信号COMB,
第3駆動波形信号COMC,第4駆動波形信号COMD)を生成させる。制御装置30は
、第1〜第4駆動波形信号COMA,COMB,COMC,COMDをそれぞれパターン
データ用ラッチ信号LATAとステート切替え信号CHAとに同期させヘッド駆動回路4
1に対しステートごとに出力する。
ヘッド駆動回路41は、シリアルパターンデータSIAをラッチさせると、第1〜第3
モード選択データAD1,AD2,AD3に基づいて、上位選択データSIH及びパター
ンデータSPを無効にする。また、ヘッド駆動回路41は、第1〜第3モード選択データ
AD1,AD2,AD3に基づいて、「1/2DUTY」に対応する各出力タイミング制
御信号を生成する。
すなわち、ヘッド駆動回路41は、下位選択データSILに基づいて選択されるノズル
Nのうち奇数番目のノズルNから液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIと、偶数番
目のノズルNから液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIと、をステートごとに交互
に生成する。そして、ヘッド駆動回路41は、奇数番目のノズルNによる吐出動作と、偶
数番目のノズルNによる吐出動作と、をステートごとに規定する。
例えば、図21に示すように、奇数番目のノズルNに対応する第1圧電素子PZ1、第
3圧電素子PZ3、第5圧電素子PZ5には、それぞれ「0」、「2」、「4」、「6」
の偶数ステートで液滴Dの吐出動作が規定される。また、偶数番目のノズルNに対応する
第2圧電素子PZ2、第4圧電素子PZ4、第6圧電素子PZ6には、「1」、「3」、
「5」、「7」の奇数ステートで液滴Dの吐出動作が規定される。
また、ヘッド駆動回路41は、シリアルコモン選択データSIBをラッチすると、上位
選択データSXH及び下位選択データSXLと、図10に示す真理値表に従って、180
個の各ノズルN(圧電素子PZ)にそれぞれ駆動波形信号COMの種別を規定する。
例えば、第1及び第2圧電素子PZ1,PZ2は、対応する上位選択データSXH及び
下位選択データSXLが“00”であり、図10に示す真理値表に従って、第1駆動波形
信号COMAが規定される。すなわち、「1」のランクに分類された第1及び第2圧電素
子PZ1,PZ2には、該ランクに対応する第1駆動波形信号COMAが供給される。
また、第3及び第4圧電素子PZ3,PZ4は、それぞれ対応する上位選択データSX
H及び下位選択データSXLが“01”であり、図10に示す真理値表に従って、第2駆
動波形信号COMBが規定される。すなわち、「2」のランクに分類された第3及び第4
圧電素子PZ3,PZ4には、該ランクに対応する第2駆動波形信号COMBが供給され
る。
また、第5及び第6圧電素子PZ5,PZ6は、それぞれ対応する上位選択データSX
H及び下位選択データSXLが“11”であり、図10に示す真理値表に従って、第3駆
動波形信号COMCが規定される。すなわち、「3」のランクに分類された第5及び第6
圧電素子PZ5,PZ6には、該ランクに対応する第2駆動波形信号COMBが供給され
る。
これにより、液滴Dを吐出する全てのノズルNは、それぞれランクに応じた駆動波形信
号COMを受け、略基準重量の液滴Dを吐出させる。しかも、液滴Dを吐出する全てのノ
ズルNは、「1/2DUTY」の描画モードにより、それぞれ近接するノズルNの同時吐
出を回避できる。したがって、液滴Dを吐出する全てのノズルNは、より高い精度の下で
基準重量の液滴Dを吐出させる。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、ヘッド駆動回路41は、ラッチ62を介して下位選択デ
ータSILをラッチし、液滴Dを吐出するためのノズルNに関するデータを記憶する。ヘ
ッド駆動回路41は、ステートカウンタ63及びDUTY制御信号生成回路65を介して
、モード選択データAD1〜AD3に基づく描画モードを判断し、描画モードが「DUT
Yモード」であるとき、「DUTYモード」に対応するノズル群のいずれか1つを選択す
るための出力タイミング制御信号をステートごとに生成する。そして、ヘッド駆動回路4
1は、パターンデータ合成回路66を介し、液滴Dを吐出するノズルNの各々に対し、対
応するノズル群に規定されたステートで液滴Dを吐出させるための出力制御信号PIを生
成する。
したがって、各ノズル群が、それぞれ異なるステートで液滴Dを吐出する。したがって
、ノズル群の数量分だけ、吐出タイミングの重複を低減させることができ、同時吐出に起
因した液滴重量のバラツキを抑制させることができる。この結果、ノズルNごとの液滴重
量を均一にさせることができ、ひいては、液滴Dを吐出して形成するカラーフィルタCF
の膜厚均一性を向上させることができる。
(2)上記実施形態によれば、ステートカウンタ63は、液滴Dの吐出タイミングで生
成されるステート切替え信号CHAの入力回数をカウントしステートを切替える。DUT
Y制御信号生成回路65は、複数のノズル群の各々に予めステートの値を対応付ける。そ
して、DUTY制御信号生成回路65は、ステートカウンタ63の出力値に応じ、その時
々のステートに対応するノズル群を選択するための出力タイミング制御信号を生成する。
したがって、液滴Dを吐出するためのノズル群が、ステートに応じて選択される。この
結果、複数のノズル群による同時吐出を確実に回避させることができる。ひいては、液滴
Dを吐出して形成するカラーフィルタCFの膜厚均一性を、確実に向上させることができ
る。
(3)上記実施形態によれば、シフトレジスタ51は、描画モードを判断するためのモ
ード選択データAD1〜AD3を格納する。DUTY制御信号生成回路65は、モード選
択データAD1〜AD3により指定される「DUTYモード」の各ノズル群に予めステー
トの値を対応付ける。そして、DUTY制御信号生成回路65は、指定された「DUTY
モード」の各ノズル群のうちからその時々のステートに対応付けられたノズル群を選択す
るための出力タイミング制御信号を生成する。
したがって、ノズル群の数量が、モード選択データAD1〜AD3により選択可能とな
る。そのため、ノズル群の選択範囲を拡張させることができ、ひいては、描画対象の範囲
を拡張させることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、モード選択データAD1〜AD3により「1/2DUTY」を指
定する構成にした。これに限らず、例えば、モード選択データAD1〜AD3により「1
/3DUTY」や「1/4DUTY」を指定する構成にしてもよい。
そして、図22に示すように、1/3第1ノズル群(第1及び第4圧電素子PZ1,P
Z4)には、「0」、「3」、「6」、・・・、の各ステートで液滴Dの吐出動作を規定
する。また、1/3第2ノズル群(第2及び第5圧電素子PZ2,PZ5)には、「1」
、「4」、「7」、・・・、の各ステートで液滴Dの吐出動作を規定する。1/3第3ノ
ズル群(第3及び第6圧電素子PZ3,PZ6)には、「2」、「5」、「0」、・・・
、の各ステートで液滴Dの吐出動作を規定する構成であってもよい。
あるいは、図23に示すように、1/4第1ノズル群(第1及び第5圧電素子PZ1,
PZ5)には、「0」、「4」、「0」、・・・、の各ステートで液滴Dの吐出動作を規
定する。また、1/4第2ノズル群(第2及び第6圧電素子PZ2,PZ6)には、「1
」、「5」、「1」、・・・、の各ステートで液滴Dの吐出動作を規定する。また、1/
4第3ノズル群(第3圧電素子PZ3)には、「2」、「6」、「2」、・・・、の各ス
テートで液滴Dの吐出動作を規定する。また、1/4第4ノズル群(第4圧電素子PZ4
)には、「3」、「7」、「3」、・・・、の各ステートで液滴Dの吐出動作を規定する
構成であってもよい。
・上記実施形態では、描画モードを、「通常モード」、「1/1DUTY」、「1/2
DUTY」、「1/3DUTY」、「1/4DUTY」に具体化した。これに限らず、例
えば、「1/5DUTY」や「1/6DUTY」に具体化してもよく、本発明の描画モー
ドは、ノズル群の分割数を限定するものではない。
・上記実施形態では、制御装置30が、シリアルコモン選択データSIBのみを先行し
て転送し、下位選択データSILを格納させる構成にした。そして、ヘッド駆動回路41
がシリアルパターンデータSIAをラッチして出力制御信号PIを生成するたびに、先行
して格納した下位選択データSILを利用し、第1〜第4コモン選択制御信号PXA,P
XB,PXC,PXDを生成する構成にした。
これに限らず、例えば、制御装置30が、シリアルパターンデータSIAを転送するた
びに、シリアルコモン選択データSIBを転送し、パターンデータ用ラッチ信号LATA
を出力するたびに、コモン選択データ用ラッチ信号LATBを出力する構成にしてもよい
。そして、出力制御信号PIを生成するたびに、駆動波形信号COMの選択・非選択を規
定するための第1〜第4コモン選択制御信号PXA,PXB,PXC,PXDを生成させ
る構成にしてもよい。
これによれば、液滴Dの吐出動作を設定するたびに、全てのノズルNの各々に対しラン
クに対応する駆動波形信号COMを対応付けられる。したがって、ノズルNごとの吐出重
量のバラツキを、さらに低減させることができる。
・上記実施形態では、制御部32が描画データIpをドットパターンデータに展開処理
する構成にした。これに限らず、例えば、入出力装置40が描画データIpをドットパタ
ーンデータに展開し、入出力装置40がドットパターンデータを制御装置30に入力する
構成にしてもよい。
・上記実施形態では、アクチュエータを圧電素子PZに具体化した。これに限らず、例
えば、アクチュエータを抵抗加熱素子に具体化してもよく、所定の駆動波形信号COMを
受けて液滴Dを吐出させるものであればよい。
・上記実施形態では、各吐出ヘッド18が180個のノズルNを1列だけ備える構成に
した。これに限らず、例えば、各吐出ヘッド18が180個のノズルNを2列以上備える
構成にしてもよく、さらには、列内のノズル数を180個よりも多い数量で具体化しても
よい。
・上記実施形態では、電気光学装置を液晶表示装置1に具体化し、液滴Dによってカラ
ーフィルタCFを製造する構成にした。これに限らず、例えば、液滴Dによって液晶表示
装置1の配向膜を製造する構成にしてもよい。あるいは、電気光学装置をエレクトロルミ
ネッセンス表示装置として具体化し、発光素子形成材料を含む液滴Dを吐出して発光素子
を製造する構成にしてもよい。
液晶表示装置を説明する斜視図。 同じく、カラーフィルタ基板を説明する斜視図。 同じく、液滴吐出装置を説明する斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを説明する斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを説明する要部断面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を説明する電気ブロック回路図。 同じく、ノズルのランクを説明する図。 同じく、駆動波形信号を説明する図。 同じく、シリアルコモン選択データを説明する図。 同じく、パターンデータを説明する図。 同じく、描画モードを説明する図。 同じく、シリアルパターンデータを説明する図。 同じく、パターンデータを説明するタイミングチャート。 同じく、ヘッド駆動回路を説明する電気ブロック回路図。 同じく、コモン選択制御信号生成回路を説明する回路図。 同じく、出力制御信号生成回路を説明する電気ブロック回路図。 同じく、出力タイミング制御信号を説明する図。 同じく、出力タイミング制御信号を説明するタイミングチャート。 同じく、パターンデータ合成回路を説明する回路図。 同じく、パターンデータ合成回路を説明する回路図。 同じく、ヘッド駆動回路の駆動タイミングを説明するタイミングチャート。 変更例のヘッド駆動回路の駆動タイミングを説明するタイミングチャート。 変更例のヘッド駆動回路の駆動タイミングを説明するタイミングチャート。
符号の説明
AD1,AD2,AD3…モード選択データ、CF…薄膜としてのカラーフィルタ、C
OM,COMA,COMB,COMC,COMD…駆動波形信号、D…液滴、N…ノズル
、10…液滴吐出装置、33…記憶手段を構成するRAM、50…出力手段を構成するコ
モン選択制御信号生成回路、52,62…記憶手段を構成するラッチ、63…選択信号生
成手段を構成するステートカウンタ、65…選択信号生成手段を構成するDUTY制御信
号生成回路、66…出力手段を構成するパターンデータ合成回路。

Claims (10)

  1. 所定の方向に配列された複数のノズルのうちから複数の駆動ノズルを選択して駆動させ
    る液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
    前記複数のノズルを予め定めた複数のブロックに分割し、
    前記複数の駆動ノズルの各々を対応する前記ブロックごとに互いに異なるタイミングで
    駆動すること、
    を特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
    所定の吐出周波数ごとに異なる前記ブロックを駆動すること、
    を特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
    隣接するノズルの各々を異なる前記ブロックに分割すること、
    を特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
    前記複数のノズルの各々に対し吐出重量に応じたランクを対応付け、
    前記吐出重量を所定の重量に較正する駆動波形信号を前記ランクごとに生成し、
    前記駆動ノズルの各々に前記ランクに対応する前記駆動波形信号を供給すること、
    を特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  5. 所定の方向に配列された複数のノズルのうちから複数の駆動ノズルを選択するノズル選
    択データを記憶する記憶手段と、
    前記複数のノズルを予め定めた複数のブロックに分割し、前記複数のブロックのいずれ
    か1つを選択するブロック選択信号を液滴の吐出タイミングごとに生成する選択信号生成
    手段と、
    前記液滴の吐出タイミングごとに、前記ブロック選択信号により選択される前記ブロッ
    ク内の前記ノズルであって、かつ、前記ノズル選択データにより選択される前記駆動ノズ
    ルに対し前記液滴を吐出させるための駆動波形信号を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液滴吐出装置であって、
    前記選択信号生成手段は、
    前記液滴の吐出タイミングで生成されるクロック信号の入力回数をカウントし、前記複
    数のブロックの各々に予め前記入力回数を対応付け、前記液滴の吐出タイミングごとに、
    前記複数のブロックのうちから前記入力回数に対応付けられたブロックを選択するための
    前記ブロック選択信号を生成すること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  7. 請求項6に記載の液滴吐出装置であって、
    前記記憶手段は、
    前記ブロックの数量が異なる複数の描画モードのうちから所定の描画モードを指定する
    モード選択データを記憶し、
    前記選択信号生成手段は、
    前記描画モードに対応する前記複数のブロックの各々に予め前記入力回数を対応付け、
    前記液滴の吐出タイミングごとに、前記モード選択データにより指定される前記描画モー
    ドに基づいて、前記複数のブロックのうちから前記入力回数に対応付けられたブロックを
    選択するための前記ブロック選択信号を生成すること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つに記載の液滴吐出装置であって、
    前記選択信号生成手段は、
    隣接するノズルの各々を異なる前記ブロックに分割すること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか1つに記載の液滴吐出装置であって、
    前記記憶手段は、
    前記複数のノズルの各々に対し吐出重量に応じたランクを対応付けるための情報を記憶
    し、
    前記出力手段は、
    前記吐出重量を所定の重量に較正する駆動波形信号を前記ランクごとに生成し、前記記
    憶手段の記憶する前記情報に基づいて、前記駆動ノズルの各々に対し前記ランクに応じた
    前記駆動波形信号を出力すること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  10. 基板に吐出した液滴を乾燥させて形成した薄膜を有する電気光学装置であって、
    前記薄膜は、
    請求項5〜9のいずれか1つに記載の液滴吐出装置によって形成されたことを特徴とす
    る電気光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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