JP2008133902A - 車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車幅方向もしくは車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生し、オイルパン内のオイル液面が長時間傾斜しても、オイルパン内に貯留するオイルの量を多くすることなく、空気の含有量の少ないオイルを安定してオイルポンプに吸い込ませて、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止可能な、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を提供することを目的としている。
【解決手段】オイルパンと、前記オイルパンの底面に接触して設けられるとともに、前記オイルパン内に連通する開口部を持つ壁部を有し、前記壁部がバッフルとなるストレーナと、前記ストレーナを介してオイルポンプにより吸い込まれて駆動装置内に供給されるオイルの一部を留める少なくとも一つのオイル留部と、前記オイル留部と前記ストレーナ内とを連通させる少なくとも一つのドレーン回路と、を具えることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、オイルパンに貯留されたオイルをストレーナを介してオイルポンプで吸い込んで駆動装置内に供給する際の、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止する、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造に関するものである。
従来、車両用駆動装置のオイルパン内のオイルをストレーナを介してオイルポンプで吸い込んで駆動装置内に供給する際の、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止する技術としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この従来技術では、オイルクーラの下流側からオイルをオイルパン内に還流するオイル通路と、オイルパン内に還流したオイルをストレーナの吸込み口付近に導くオイルガイドとを設け、ストレーナを介してオイルポンプにより吸い込まれて駆動装置内に供給されるオイルの一部を、それらオイル通路およびオイルガイドを介してストレーナに再度供給することで、駆動装置の自動変速機内での攪拌の影響を受けていない、空気の含有量の少ないオイルをオイルポンプに吸い込ませて、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止している。
特開2001−12585
しかしながら、上記従来の技術にあっては、オイルガイドの終端部の開口部がオイルパン底面からストレーナの吸込み口に向かって突出し、またストレーナの吸込み口がオイルガイドの開口部に対して隙間を持って対設されるとともに、そのストレーナの吸込み口の面積がオイルガイドの開口部の面積に比べて広く形成されているので、車両挙動(例えば急発進、急制動、急旋回、登降)による車幅方向または車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生すると、それに伴ってオイルパン内のオイル液面も長時間傾斜し、その間にオイルパン内のオイル液面が低下すると、ストレーナの吸込み口が空気中に露出して空気の吸込みが発生する。
このことから上記従来の技術においては、オイル液面が長時間傾斜してもストレーナの吸込み口が空気中に露出しないように、オイルパン内に貯留するオイルの量を多くしてオイル液面を高い位置で維持しなければならないという問題がある。
それゆえこの発明は、車幅方向もしくは車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生し、オイルパン内のオイル液面が長時間傾斜しても、オイルパン内に貯留するオイルの量を多くすることなく、空気の含有量の少ないオイルを安定してオイルポンプに吸い込ませて、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止可能な、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を提供することを目的としている。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造は、オイルパンと、前記オイルパンの底面に接触して設けられるとともに、前記オイルパン内に連通する開口部を持つ壁部を有し、前記壁部がバッフルとなるストレーナと、前記ストレーナを介してオイルポンプにより吸い込まれて駆動装置内に供給されるオイルの一部を留める少なくとも一つのオイル留部と、前記オイル留部と前記ストレーナ内とを連通させる少なくとも一つのドレーン回路と、を具えることを特徴とするものである。
かかるこの発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造にあっては、ストレーナがオイルパンの底面に接触して設けられ、そのストレーナの、オイルパンと連通する開口部を持つ壁部がバッフルとしての機能を有することから、ストレーナ内に吸い込まれたオイルは、ストレーナの壁部内に収容される。
さらに、ストレーナを介してオイルポンプにより吸い込まれたオイルの一部を留めるためのオイル留部とともに、そのオイル留部をストレーナの内に連通させるドレーン回路が設けられていることから、オイル留部に留められて駆動装置の自動変速機内での攪拌の影響を受けていない、空気の含有量の少ないオイルが、ドレーン回路を介して常時ストレーナ内に供給される。
従って、この発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、車両挙動(例えば急発進、急制動、急旋回、登降)による車幅方向もしくは車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生しても、ストレーナ内のオイルが移動することがなく、さらにオイル留部に留められたオイルを連続してオイルポンプに吸い込ませることができるので、オイルパン内に貯留するオイルの量を多くすることなく、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を、そのストレーナ構造を具えた駆動装置の一部とともに概念的に示した構成図、図2は、その第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を具えた駆動装置の一部の軸方向の断面を示した断面図であり、図中の符号1は、この発明の第1実施例のストレーナ構造を具えた駆動装置を示す。
この第1実施例のストレーナ構造を具えた駆動装置1は、図2に示すように、エンジン本体(図示せず)と、トルクコンバータ3と、多段型自動変速機5とをこの順に一体に組み付けて、車両の車体(図示せず)のフロント側に有しており、それらトルクコンバータ3と多段型自動変速機5との間にはオイルポンプ7が介装され、多段型自動変速機5の下部にはATFオイル(自動変速機作動液のことであり、以下、単に「オイル」と称する)を貯留するオイルパン9が設けられている。
そして、この第1実施例のストレーナ構造は、図1に示すように、上記オイルパン9と、上記多段型自動変速機5の変速を行うコントロールバルブを有する油圧制御回路11にオイルパン9に貯留されたオイルを圧送する上記オイルポンプ7の吸入側に連通されたストレーナ13と、多段型自動変速機5のケーシング21内に設けられ、オイルポンプ7から吐出されたオイルの一部を留めるオイル留部23と、そのオイル留部23とオイルパン9とを連通接続するドレーン回路25とを具えており、油圧制御回路11には上記トルクコンバータ3が連通され、油圧制御回路11の出口側にはオイルを冷却するためのオイルクーラ15および、多段型自動変速機5の変速クラッチや変速ブレーキ等の変速部17が連通され、オイルクーラ15の出口側には変速ギヤや摺動部等の潤滑部19が連通され、それら変速部17および潤滑部19を通ったオイルは、オイルパン9に集められてる。
ストレーナ13は、オイルパン9の底面9aに接触してその底面9aを部分的に覆い得るように裏向きのトレー状に形成され、そのストレーナ13の、オイルパン9の底面9aに向かって延在するように形成された壁部13aには、オイルパン9内と連通し、潤滑の終わったオイルをストレーナ13内に導くために、オイルパン9の底面9aに接触する壁部13aの下端部からその壁部13aを切り欠いて形成された、開口部としての吸込み口13bが設けられている。さらにストレーナ13の上部の一部からは上方に向かって突出する、オイルポンプ7の吸入側と連通する円筒状のノズル13cがストレーナ13と一体に形成され、ストレーナ13の内部には、オイルを濾過するためのフィルタ13dが設けられている。
またドレーン回路25の一端部はオイル留部23に接続され、ドレーン回路25の他端部はオイルパン9のストレーナ13内、すなわちオイルパン9の底面9aとストレーナ13とで画成される空間内に、オイルパン9およびストレーナ13を貫通して接続されている。
かかるこの第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造にあっては、ストレーナ13がオイルパン9の底面9aに接触して設けられ、そのストレーナ13の、オイルパン9と連通する開口部を持つ壁部13aがバッフルとしての機能を有することから、ストレーナ内に吸い込まれたオイルは、ストレーナ13の壁部13a内に収容される。
さらに、ストレーナ13を介してオイルポンプ7により吸い込まれたオイルの一部を留めるオイル留部23とともに、そのオイル留部23をストレーナ13内に連通させるドレーン回路25が設けられていることから、オイル留部23に留められて駆動装置1の多段型自動変速機5内での攪拌の影響を受けていない、空気の含有量の少ないオイルが、ドレーン回路25を介してストレーナ13内に常時供給される。
従って、この第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、車両挙動(例えば急発進、急制動、急旋回、登降)による車幅方向もしくは車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生しても、ストレーナ13内のオイルが移動することがなく、さらにオイル留部23に留められたオイルを連続してオイルポンプ7に吸い込ませることができるので、オイルパン9内に貯留するオイルの量を多くすることなく、空気の混入によるオイルポンプ7の、オイルの吸込み不良を防止することができる。
また、この第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、ストレーナ13の壁部13aの、オイルパン9の底面9aに接する端部から、その壁部13aに、切り欠いて形成した、開口部としての吸込み口13bが設けられており、これにより、オイル留部23から供給されるオイルに加えて、潤滑を終えてオイルパン9内に戻ったオイルを確実にストレーナ13の吸込み口13b内に導くことができるとともに、オイルパン9内のオイル液面をより低くすることができるので、オイルパン9に貯留するオイルの量を減らすことができる。
次いで、この発明の第2実施例について図に基づき詳細に説明する。ここに、図3は、この発明の第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を、そのストレーナ構造を具えた駆動装置の一部とともに概念的に示した構成図、図4は、その第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を具えた駆動装置の一部の軸方向の断面を示した断面図、図5は、上記第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を具えた駆動装置を模式的に示した構成図であり、図中の符号30は、この発明の第2実施例のストレーナ構造を具えた駆動装置を示す。また、上述した第1実施例と共通する部分については同一の符号を用い、説明を省略する。
この第2実施例のストレーナ構造を具えた駆動装置30は、トルクコンバータ3と多段型自動変速機5とが切離されており、車両の車体(図示せず)のフロント側には、エンジン本体(図示せず)とトルクコンバータ3とを有するフロントユニット32が設けられ、一方で車両の車体のリア側には、多段型自動変速機5と差動装置(図示せず)とを有するリアユニット33が設けられている。
すなわち、この第2実施例の駆動装置30は、図3に示すように第1実施例の駆動装置1と同様の要素で構成されているが、図3中の点線で囲んだ範囲内に示す要素は、車体のフロント側に配置され、一方で図3中の点線で囲んだ範囲外に示す要素は、車体のリア側に配置されている。
図4に示すように、フロントユニット32のトルクコンバータ3のリア寄りの端部には、コンバータカバー34が設けられ、トルクコンバータ3およびコンバータカバー34間にはオイルポンプ7が介装されている。オイルポンプ7は、トルクコンバータ3側に配設されたポンプハウジング7aと、そのポンプハウジング7aと対向し、コンバータカバー34側に配設されたポンプカバー7bと、それらポンプハウジング7aおよびポンプカバー7b間に挟設され、ポンプ駆動軸36を介してエンジンの回転と同速で回転するポンプギヤ7cとから構成され、ポンプ駆動軸36とポンプハウジング7aとの間は、オイルシール38によりシールされている。さらに、オイルポンプ7のポンプカバー7b側のオイル吸入路7dには、オイルポンプ7で吸入するオイル内に混入した空気を抜くための空気抜き用穴7eが設けられている。
コンバータカバー34の内部には、軸方向に沿って、エンジンからの回転をリアユニット33の多段型自動変速機5に向けて出力する出力軸40が延在し、それら出力軸40とコンバータカバー34との間には、オイル留部42となる空間(図4中の斜線で示す空間)が設けられている。オイル留部42の下部には、オイル留部42に留められたオイルを排出するためのドレーン排出口42aが突設され、コンバータカバー34のリア寄りの端部の、出力軸40およびコンバータカバー34間には、オイル留部42をシールするオイルシール48が設けられている。オイル留部42は、オイル通路44を介して、オイルポンプ7のオイルシール38を有するシール室46と連通するとともに、空気抜き用穴7eを介してオイル吸入路7dとも連通しており、シール室46および空気抜き用穴7eから漏れたオイルは、図4中の矢印で示すように、それらオイル通路44および空気抜き用穴7eを通ってオイル留部42に吸い込まれ、ドレーン排出口42aから排出される。
さらに、図5に示すように、フロントユニット32とリアユニット33とはプロペラシャフト50で連結されており、フロントユニット32の出力軸40の回転はこのプロペラシャフト50を介してリアユニット33の図示しない入力軸に伝達される。また第1実施例と同様のオイルパン9が、リアユニット33の多段型自動変速機5の下部に設けられ、フロントユニット32のオイル留部42とリアユニット33のオイルパン9のストレーナ13内とは、一端部がオイル留部42のドレーン排出口42aに接続され、他端部がオイルパン9およびストレーナ13に貫通する、ドレーン回路としてのドレーン配管52によって連通接続されている。
なお、オイルポンプ7の吸入側およびストレーナ13間と、オイルポンプ7の吐出側および油圧制御回路11の入口側間と、油圧制御回路11およびトルクコンバータ3間とは、フロントユニットおよびリアユニット間に延在する、図5では図示しない配管によりそれぞれ連通接続されており、多段型自動変速機5の各ライン圧を維持し得るようにされている。その他の構成及び作用は、先の第1実施例に示した駆動装置1と同様である。
かかるオイルパン9とストレーナ13とオイル留部42とドレーン配管52とを具えるこの第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造にあっては、ストレーナ13がオイルパン9の底面9aに接触して設けられ、そのストレーナ13の、オイルパン9と連通する開口部を持つ壁部13aがバッフルとしての機能を有することから、ストレーナ内に吸い込まれたオイルは、ストレーナ13の壁部13a内に収容される。
さらに、ストレーナ13を介してオイルポンプ7により吸い込まれたオイルの一部を留めるオイル留部42とともに、そのオイル留部42をストレーナ13内に連通させるドレーン回路としてのドレーン配管52が設けられていることから、オイル留部42に留められて駆動装置30の多段型自動変速機5内での攪拌の影響を受けていない、空気の含有量の少ないオイルが、ドレーン配管52を介してストレーナ13内に常時供給される。
従って、この第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、車両挙動(例えば急発進、急制動、急旋回、登降)による車幅方向もしくは車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生しても、ストレーナ13内のオイルが移動することがなく、さらにオイル留部42に留められたオイルを連続してオイルポンプ7に吸い込ませることができるので、オイルパン9内に貯留するオイルの量を多くすることなく、空気の混入によるオイルポンプ7の、オイルの吸込み不良を防止することができる。
また、この第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、ストレーナ13の壁部13aの、オイルパン9の底面9aに接する端部から、その壁部13aに、切り欠いて形成した、開口部としての吸込み口13bが設けられており、これにより、オイル留部42から供給されるオイルに加えて、潤滑を終えてオイルパン9内に戻ったオイルを確実にストレーナ13の吸込み口13b内に導くことができるとともに、オイルパン9内のオイル液面をより低くすることができるので、オイルパン9に貯留するオイルの量を減らすことができる。
さらに、この第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、オイル留部42は、駆動装置30のオイルポンプ7を含むフロントユニット32内に設けられているので、これによりフロントユニット32内の、つまりオイル留部42内の圧力を、オイル留部42に連通されたストレーナ13によって低下させ得るので、オイルポンプ7のオイルシール38部および空気抜き用穴7eからリークするオイルをストレーナ13に充分に排出し得て、フロントユニット32からのオイルリークを防止することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造は上述した実施例に限定されるものでなく、請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるのものであり、例えば複数のオイル留部を複数箇所に設けても良く、それに応じてドレーン回路もしくはドレーン配管を複数設けても良い。
かくしてこの発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造によれば、車両挙動(例えば急発進、急制動、急旋回、登降)によって車幅方向もしくは車両前後方向の慣性力が長時間継続して発生しても、ストレーナ内のオイルが移動することがなく、さらにオイル留部に留められたオイルを連続してオイルポンプに吸い込ませることができるので、オイルパン内に貯留するオイルの量を多くすることなく、空気の混入によるオイルポンプの、オイルの吸込み不良を防止することができる。
なお、この発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造においては、前記ストレーナの前記壁部の、前記オイルパンの底面に接する端部から、その壁部に、前記開口部の少なくとも一部を構成する切り欠きが設けられていても良く、このようにすれば、オイル留部から供給されるオイルに加えて、潤滑を終えてオイルパン内に戻ったオイルを確実にストレーナの開口部内に導くことができるとともに、オイルパン内のオイル液面をより低くすることができるので、オイルパンに貯留するオイルの量を減らすことができる。
さらに、この発明の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造においては、前記オイル留部は、前記駆動装置の前記オイルポンプを含むフロントユニット内に設けられていても良く、このようにすれば、フロントユニット内の圧力をストレーナによって低下させ得るので、オイルポンプからリークするオイルをストレーナに充分に排出し得て、フロントユニットからのオイルリークを防止することができる。
この発明の第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を、そのストレーナ構造を具えた駆動装置の一部とともに概念的に示した構成図である。 上記第1実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を具えた駆動装置の一部の軸方向の断面を示した断面図である。 この発明の第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を、そのストレーナ構造を具えた駆動装置の一部とともに概念的に示した構成図である。 上記第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を具えた駆動装置の一部の軸方向の断面を示した断面図である。 上記第2実施例の、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造を具えた駆動装置を模式的に示した構成図である。
符号の説明
1 駆動装置
3 トルクコンバータ
5 多段型自動変速機
7 オイルポンプ
7a ポンプハウジング
7b ポンプカバー
7c ポンプギヤ
7d オイル吸入路
7e 空気抜き用穴
9 オイルパン
9a 底面
11 油圧制御回路
13 ストレーナ
13a 壁部
13b 吸込み口
13c ノズル
13d フィルタ
15 オイルクーラ
17 変速部
19 潤滑部
21 ケーシング
23 オイル留部
25 ドレーン回路
30 駆動装置
32 フロントユニット
33 リアユニット
34 コンバータカバー
36 ポンプ駆動軸
38 オイルシール
40 出力軸
42 オイル留部
42a ドレーン排出口
44 オイル通路
46 シール室
48 オイルシール
50 プロペラシャフト
52 ドレーン配管

Claims (3)

  1. オイルパンと、
    前記オイルパンの底面に接触して設けられるとともに、前記オイルパン内に連通する開口部を持つ壁部を有し、前記壁部がバッフルとなるストレーナと、
    前記ストレーナを介してオイルポンプにより吸い込まれて駆動装置内に供給されるオイルの一部を留める少なくとも一つのオイル留部と、
    前記オイル留部と前記ストレーナ内とを連通させる少なくとも一つのドレーン回路と、
    を具えることを特徴とする、車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造。
  2. 前記ストレーナの前記壁部の、前記オイルパンの底面に接する端部から、その壁部に、前記開口部の少なくとも一部を構成する切り欠きを設けたことを特徴とする、請求項1記載の車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造。
  3. 前記オイル留部を、前記駆動装置の前記オイルポンプを含むフロントユニット内に設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置のオイル吸込み性能向上型ストレーナ構造。
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