JP2008133657A - 掘削・積込機械及び自動掘削方法 - Google Patents

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Kazuhiro Sugawara
一宏 菅原
Yoshio Nakajima
吉男 中島
Hideto Ishibashi
英人 石橋
Hidefumi Ishimoto
英史 石本
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Abstract

【課題】エンジンの出力を充分に高めながら、バケットが土砂に突っ込むときの衝撃を抑えることができるようにする。
【解決手段】ホイルローダ1には、レーザ距離センサ10が設けられており、このレーザ距離センサ10により、斜め下方にレーザ光11が照射されて、ホイルローダ1が前進走行しながら地面での照射位置P1までの距離L1を計測している。ホイルローダ1が掘削対象の土砂9に近づき、その計測距離L2が規定の距離Lsになると、指令によってホイルローダ1のエンジン(図示せず)の回転数がアップし、これとともに、この回転数を後輪6bに伝達する傾転量が制御されて、エンジンの回転数アップに伴うホイルローダ1の前進走行速度の上昇が抑えられる。これにより、バケット2が土砂9に貫入するときの衝撃が緩和される。
【選択図】図1

Description

この発明は、ホイルローダのように、前進,後進走行して掘削対象物の掘削・積込作業を行なう機械に係り、特に、その掘削・積込機械及び自動掘削方法に関する。
図15は掘削・積込機械の一例としてのホイルローダの主要部位を示す説明図であって、1はホイルローダ、2はバケット、3はアーム、4はバケットシリンダ、5はアームシリンダ、6aは前輪、6bは後輪、7はトランスミッション、8は操作室、9は土砂である。
同図(a)において、ホイルローダ1には、その前輪6a側に先端部にバケット2が取り付けられたアーム3が設けられており、操作室8に設けられたレバーを操作することにより、エンジン(図示せず)の回転が制御され、これによる駆動力がトランスミッション7を介して前輪6aと後輪6bに伝達されることにより、これら前輪6aと後輪6bが回転してホイルローダ1が走行する。また、このエンジンの回転によって油圧ポンプ(図示せず)が駆動され、その油圧によってアームシリンダ5やバケットシリンダ4が駆動されてアーム3やバケット2が動作する。
図15(b)はホイルローダ1が土砂9を掘削動作する状態を示すものであって、バケット2が地面に降ろされた状態でホイルローダ1を前進走行させることにより、バケット2が土砂9に貫入し、これによって土砂9の掘削作業が開始される。
従来、ホイルローダのように、走行しながらバケットやアームを制御し、土砂などの対象物を掘削して積み込む作業を自動化した技術が知られている。
その一例として、車速センサやバケット角センサ,ブーム角センサ,バケットの負荷センサなどのセンサを設け、掘削作業を開始するときには、エンジンをフルパワーにして作業機械を前進させ、ブーム及びバケットを下に降ろした状態で掘削土にバケットを水平に突っ込むようにし、上記の各センサの検出値をもとにけん引率あるいは転倒率を求め、かかるけん引率あるいは転倒率が予め決められた設定値に追従するように、バケットやブームを自動制御して掘削作業を行なうことにより、アーム上げやバケットのチルトが同時に行なうことなどを可能にして掘削土量が均一になるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の例として、ホイルローダを前進させてバケットを土砂に貫入させるときの負荷の急激な変動によるタイヤのスリップを防止するために、バケットが土砂に貫入すると、バケットの水平抵抗Rhを求め、この水平抵抗Rhが所定の値よりも大きいときには、スロットル制御部が制御されてエンジンの回転数を低下させ、ホイルローダの車速を低下させるようにした技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭62−185928号公報 特開平1−111927号公報
ホイルローダのように、走行しながら、バケットやアームを制御して掘削を行なう掘削・積込機械では、掘削作業を開始する位置までの単なる移動走行時と掘削作業時とで必要なエンジンの出力が異なる。掘削作業時では、掘削・積込機械の走行とバケット・アーム動作により、かかる作業が行なわれるものであるから、単なる移動走行時と比較して大きなエンジン出力を必要とする。このため、上記特許文献1,2に記載のように、掘削作業を開始するときには、エンジンの出力を高めて作業機械を高速前進させ、掘削する土砂にバケットを水平に突っ込む(貫入する)ようにしている。
ところで、エンジンの出力を高める操作をしてから実際にこのエンジンの出力が上昇するまでには遅れ時間が生じ、このため、掘削動作を行なう場合、バケットが土砂に突入するときに、エンジンの出力が充分上昇しているようにするために、掘削・積込機械が掘削する土砂に向かって移動走行しているときに、エンジンの出力を上昇させるための操作が行なわれる。
しかしながら、このように、掘削する土砂にバケットを水平に突っ込む前の移動走行中にエンジン出力を高めると、この掘削・積込機械の移動走行速度が上昇することになり、高速に移動する状態でバケットが土砂に突っ込むことになる。このため、バケットが土砂に突っ込むときの掘削・積込機械やそのオペレータに加わる衝撃が大きくなるし、バケットが土砂に突っ込むときのセンサの検出出力の変化を捉えて掘削動作開始のトリガとする場合には、この大きな衝撃がセンサに誤検出を生じさせる原因となるという問題があった。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、エンジンの出力を充分に高めながら、バケットが土砂に突っ込むときの衝撃を抑えることができるようにした掘削・積込機械及び自動掘削方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による掘削・積込機械は、バケットやアームからなる作業機構と前進,後進の走行を行なうための走行機構とを備え、作業機構と走行機構との動力源を1つのエンジンで兼用し、掘削対象物の掘削と積込作業を行なう掘削・積込機械であって、掘削対象物との間の位置関係を検出する第1の手段と、第1の手段によって検出された位置関係を基に、前進走行中、掘削対象物から予め決められた距離の規定位置に達したことを検出する第2の手段と、第2の手段が規定位置に達したことを検出したとき、エンジンの回転数を上昇させる制御を行なうとともに、エンジンから車輪への駆動力を低減する第3の手段とを設け、エンジンの回転数の上昇に伴う車輪の回転数の上昇を抑圧し、規定位置の通過後も、規定位置の通過前の走行速度とほぼ等しい走行速度で前進走行を可能に構成したことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1の手段がレーザ距離センサであって、第2の手段がレーザ距離センサによって計測される距離と予め決められた設定値とを比較判定する手段であることを特徴とするものである。
また、本発明は、第1の手段が、ステレオカメラと、ステレオカメラの出力を処理して規定位置までの距離を計測する処理手段とからなり、第2の手段が、車輪の回転を検出して走行距離を計測する車輪回転センサと、車輪回転センサで計測された走行距離と処理手段で計測された規定位置までの距離とを比較判定する手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明は、第1の手段が、ステレオカメラと、ステレオカメラの出力を処理して規定位置までの距離を計測する第1の処理手段とからなり、第2の手段が、GPSセンサと、GPSセンサの検出出力と第1の処理手段で計測された規定位置までの距離とを演算処理して規定位置の位置座標を求る第2の処理手段と、GPSセンサの検出出力による現在位置の位置座標と第2の処理手段で求られた規定位置の位置座標とを比較判定する第3の処理手段とからなることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本発明による掘削対象物の自動掘削方法は、前進走行中の掘削・積込機械の掘削対象物に対する位置関係を計測し、該掘削・積込機械が該掘削対象物から予め決められた所定距離の規定位置に達したとき、該掘削・積込機械のエンジンの回転数を上昇させる制御を行なうとともに、該エンジンの回転数の上昇に伴う該掘削・積込機械の前進走行速度の上昇を抑える制御を行ない、該掘削・積込機械が、該規定位置に達して後も、該規定位置に達する前の走行速度で走行することを特徴とするものである。
本発明によると、掘削動作の直前にエンジンの回転数を上昇させても、掘削・積込機械の前進走行速度を変化させずに、ほぼ規定速度での前進走行を継続させることができ、バケットが掘削対象物に貫入するときの衝撃を抑えることができるし、各センサの衝撃による誤検出を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
なお、以下の実施形態はホイルローダを例とするものであるが、本発明はこれに限るものではなく、走行することによって掘削作業を行なう任意の掘削・積込機械に適用可能であることはいうまでもない。
図1は本発明による掘削・積込機械及び自動掘削方法の第1の実施形態を示す説明図であって、10はレーザ距離センサ、11はレーザ光であり、図15に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図1(a)において、ホイルローダ1の、例えば、操作室8の屋根には、レーザ距離センサ10が設けられている。このレーダ距離センサ10は、そのレーザ光放射口が斜め下方に向けられていることにより、レーザ源(図示せず)からのレーザ光11をホイルローダ1の前方所定の距離の位置P1に向かって放射し、その位置(照射位置)P1からの反射レーザ光11を受光して、レーザ距離センサ10から放射されたレーザ光の照射位置(反射位置)P1までの距離Lを測定している。ホイルローダ1が移動中この照射位置P1が平坦な地面上にある場合には、レーザ距離センサ10で測定される距離LはL1とほぼ一定である。
図1(b)はホイルローダ1が掘削する土砂9に近づいた状態を示すものであって、ホイルローダ1が規定される速度(以下、規定速度という)V0で走行してこのような状態になると、レーザ距離センサ10から放射されたレーザ光11はこの土砂9に照射され始める。レーザ光11が土砂9に照射され始めると、そのときに測定されるレーザ距離センサ10から土砂9上の照射位置P2までの距離Lは、L2(<L1)となる。ここで、このレーザ光11が土砂9に照射され始める位置P2を、以下、土砂9の開始位置という。
このようにして、ホイルローダ1が、従って、そのバケット2が掘削する土砂9から距離L2の位置に達したこと、即ち、距離L2の間隔でこの土砂9に近づいたことが自動的に検出される。この距離L2の値が予め距離設定値LSとして設定されており、レーザ距離センサ10の検出距離Lがこの距離設定値LSと比較されることにより、ホイルローダ1が土砂9に近づいたことが検出される。
このレーザ距離センサ10と土砂の開始位置P2との間の検出距離Lが距離設定値LSになったときのバケット2の先端が達している規定の位置(これを、掘削対象である土砂9の開始位置P2に対し、掘削対象である土砂9の規定前方位置という)P3と土砂の開始位置P2との間の距離Dの値を距離設定値Dsとすると(以下、この距離Dを設定距離Dsという)、ホイルローダ1がこの設定距離Dsを、走行速度Vを変えずに、規定速度V0で走行し続けたとき、エンジンの出力(回転数)アップの指令がなされると、この設定距離Dsを走行する間に所定の高速回転数に設定できる充分な長さの距離設定値Dsが決められている。即ち、この第1の実施形態では、バケット2の先端が土砂9の規定前方位置P3に達すると、レーザ距離センサ10の測定距離Lが距離設定値LSになったことを検出することにより、自動的にエンジンの出力(回転数)アップの指令がなされ、ホイルローダ1が規定速度V0で設定距離Dsを走行している間にエンジンの出力(回転数)が規定の値にアップすることができるようにしている。
また、エンジンの出力(回転数)のアップとともに、このエンジンの出力によるトランスミッション7を介した前輪6aと後輪6bへの傾転量駆動力伝達率が低減され、ホイルローダ1の移動速度Vが規定速度V0に維持される。
図2は以上のエンジンの回転数nEの変化(同図(a))と前輪6aと後輪6bへの傾転量駆動力伝達率ηの変化(同図(b))との関連を示す図である。
ホイルローダ1が、図1(a)に示すように、掘削する土砂9に近づくまでの状態では、エンジンの回転数nEは、図2(a)に示すように、例えば、1500rpmであり、傾転量駆動力伝達率ηは、図2(b)に示すように、100%であって、これにより、ホイルローダ1は規定速度V0で前進走行しているものとする。
その後、図1(b)に示すように、ホイルローダ1が土砂9に近づいてバケット2の先端が土砂9の規定前方位置P3に達すると(時刻t1)、図2(a)に示すように、エンジンの回転数をアップする指令があり、この回転数nEが上昇していく。そして、このエンジンの回転数nEの上昇とともに、ホイルローダ1の前進走行速度Vが規定速度V0に保たれるように、傾転量駆動力伝達率ηが低下していく。
そして、ホイルローダ1が時刻t1から設定距離Dsを前進走行しないうちに、図2(a)に示すように、エンジンの回転数nEが規定の、例えば、2000rpmに達すると(時刻t2)、傾転量駆動力伝達率ηがホイルローダ1の前進走行速度Vを設定速度V0に保持する、例えば、30%になる。この状態が保たれてホイルローダ1は土砂9に向かってさらに前進走行し(従って、設定速度V0で前進走行し)、ホイルローダ1が上記の設定距離Dsだけ前進走行してバケット2の先端が土砂9の開始位置P2に達すると(時刻t3)、この時点から土砂9の掘削動作を開始するが、これとともに、図2(b)に示すように、傾転量駆動力伝達率ηを、例えば、50%まで上昇させてホイルローダ1の駆動力を高めるようにして、掘削作業の効率を高める。なお、ホイルローダ1が上記の設定距離Dsだけ前進走行したことは、バケット2に加わる外圧を検出する後述する圧力センサの検出出力を用い、バケット2が土砂9に貫入したことを検出することにより、検出されるものである。
図3は以上の動作を示すフローチャートである。
同図において、ホイルローダ1は、掘削する土砂9に向かって規定速度V0で前進走行しているとき、図1(a)で説明したように、レーザ距離センサ10が地面の反射位置までの距離Lを常時測定している(ステップ100)。図1(a)に示すように、バケット2の先端が土砂9の開始位置P2から設定距離Dsの規定前方位置P3に達するまでは、レーザ距離センサ10の検出距離Lは距離設定値LSよりも大きく、この場合には(ステップ101の“No”)、かかるステップ100,101の動作が繰り返される。
レーザ距離センサ10の検出距離Lが距離設定値LS以下となると(ステップ211の“Yes”)、図1(b)に示すように、バケット2の先端が土砂9の開始位置P2から設定距離Dsの規定前方位置P3に達した状態となり、これにより、ホイルローダ1でエンジンの回転数アップの指令が発せられるとともに、エンジンの回転数アップに伴うホイルローダ1の走行速度の上昇を抑えるための電磁弁制御指令も発せられる(ステップ102)。これにより、エンジンの回転数が上昇していくが、ホイルローダ1は、依然として、規定速度V0で前進走行する。
電磁弁制御指令が発せられると、さらに、ホイルローダ1では、バケットシリンタ4やアームシリンダ5に加わる外圧が計測され(ステップ103)、予め設定された圧力設定値と比較される(ステップ104)。バケット2が土砂9に貫入する前では、この計測外圧値がこの圧力設定値よりも小さく(ステップ104の“No”)、そのままバケットシリンタ4やアームシリンダ5に加わる外圧の計測が行なわれるが(ステップ103)、計測外圧値がこの圧力設定値以上となると(ステップ104の“Yes”)、バケット2が土砂9に貫入し始めたことになり、掘削処理が実行される(ステップ105)。
このようにして、この第1の実施形態では、バケット2が土砂9に貫入する前にエンジンの出力(回転数)をアップしても、ホイルローダ1の前進走行速度Vをエンジンの出力(回転数)をアップする前の規定速度V0に保つものであるから、バケット2が土砂9に貫入するときの速度を低く保つことができ、バケット2が土砂9に貫入するときの衝撃を小さく抑えることができる。
図4は図1に示すホイルローダ1のコントロールシステムの一具体例を示すブロック図であって、10は先のレーザ距離センサ、12はアーム回転センサ、13はバケット回転センサ、14は操舵回転センサ、15は圧力センサ、16はエンジン回転センサ、17は車体加速度センサ、18は車体傾斜センサ、20は自動運転制御コントローラ、20aは掘削対象物認識処理、20bは走行処理、20cは掘削処理、20dは放土位置認識処理、20eは放土処理、20fは掘削・走行切替処理、20gは自動運転シーケンス処理、30は走行傾転量制御電磁弁、31はバケット制御電磁弁、32はアーム制御電磁弁、33は操舵制御電磁弁、34は前進・更新・中立切替電磁弁、35はスロットル制御用ステッピングモータ、36はブレーキ制御部である。
同図において、ホイルローダ1には、各部のセンサ、即ち、アーム回転センサ12,バケット回転センサ13,操舵回転センサ14,エンジン回転センサ16,車体加速度センサ17,車体傾斜センサ18などの各部の状態を検出するセンサや、上記のレーザ距離センサ10、バケット2アーム3にかかる外圧を検出する圧力センサ15が設けられている。これらセンサの検出出力は自動運転制御コントローラ20に供給される。ここで、圧力センサ15は、バケット2やアーム3に加わる外圧を検出し、その検出圧力の変化を検出してバケット2が土砂9に貫入したことを検出するためのものである。また、エンジン回転センサ16はエンジンの回転数を検出するものであって、エンジンの回転数アップの指令があったときには、エンジンの回転数が、図2で説明したような規定の回転数になったことを判定する。
自動運転制御コントローラ20は、ホイルローダ1の操作室8(図1)での所定の操作によって起動し、上記の各センサ10,12〜18の検出出力を用いて、土砂9の掘削のための一連の運転の手順を規定する自動運転シーケンス処理20gが起動する。かかる自動運転シーケンス処理20gにより、土砂9の掘削を行なうまでに、レーザ距離センサ10の検出出力を用いて掘削対象物である土砂9までの距離を計測する掘削対象物認識処理20aでもって土砂9の規定前方位置P3(図1(b))を検出し、この規定前方位置P3が検出されると、エンジンの回転数アップを指令するとともに、走行処理20bにホイルローダ1の走行速度を規定速度V0に維持させる掘削・走行切替処理20fが自動的に実施されて、スロットル制御用スピンドルモータ35や走行傾転量制御電磁弁30が制御され、また、圧力センサ15の検出出力を用いてホイルローダ1のバケット2が土砂9の開始位置P2に達したことが検出されると、掘削処理20cや放土位置認識処理20d,放土処理20eが実行されて、バケット制御電磁弁31,アーム制御電磁弁32,操舵制御電磁弁33,前進・更新・中立切替電磁弁34などの電磁弁が制御され、掘削などの作業動作が行なわれる。
図5は図4における自動運転制御コントローラ20の一具体例の要部を、必要なセンサや電磁弁などとともに、示すブロック構成図であって、21,22は入力処理部、23は比較器、24は設定値記憶メモリ、25は自動走行シーケンス処理部、26はエンジン回転数アップ処理部、27は掘削処理部であり、図4に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、ホイルローダ1のバケットシリンダ4やアームシリンダ5に、これらに加わる外圧を検出する圧力センサ15a〜16dが設けられている。これら圧力センサ15a〜15dは図4での圧力センサ15に相当する。
ホイルローダ1で掘削作業のために電源が投入され、操作室8で自動運転のための操作がなされると、自動運転制御コントローラ20が起動し、エンジン回転数アップ処理部26と掘削処理部27との切り替えを行なう自動走行シーケンス処理部25が起動して、エンジン回転数アップ処理部26を動作状態にする。また、レーザ距離センサ10も起動して、その検出出力が入力処理部21に供給される。この入力処理部21では、このレーザ距離センサ10の検出出力が処理され、図1に示すレーザ距離センサ10からレーザ光11の反射点までの距離Lが算出される。この算出された距離(検出距離)Lは比較器23に供給される。
一方、設定値記憶メモリ24には、この検出距離Lに対する距離設定値LS(図1(b))や圧力センサ15a〜15dの検出圧力から得られる圧力Fに対する圧力設定値FSなどの各種設定値が設定されており、上記のように電源が投入されるとともに、これら設定値がこの設定値記憶メモリ24から読み出されて比較器23に設定される。
比較器23では、入力処理部21から検出距離Lが供給されると、この検出距離Lが距離設定値LSと比較される。ホイルローダ1は、その操作室8でのレバー操作で走行開始指令があると、上記の規定速度V0で前進走行するが、バケット2の先端が規定前方位置P3(図1(b))に達しないうちでは、
検出距離L>距離設定値LS
の状態にある(この状態が、図3におけるステップ100,101の処理が繰り返される状態である)。しかし、ホイルローダ1が前進走行を続けてバケット2の先端が規定前方位置P3に達すると、
検出距離L=距離設定値LS
の状態となり(図3でのステップ101で“Yes”の状態)、比較器23はエンジン回転数アップ処理部26に検出距離Lが距離設定値LSに等しいことを表わす比較結果を基に、指令I1を与える。これにより、エンジン回転数アップ処理部26はスロットル制御用スピンドルモータ35にエンジン回転数アップの指令IEを送り、これとともに、エンジンの回転数アップに伴うホイルローダ1の走行速度の上昇を抑えるための電磁弁制御信号CVを走行傾転量制御電磁弁30に供給する。これにより、スロットル制御用スピンドルモータ35がエンジン(図示せず)の回転数nE(図2(a))を上昇させ、これとともに、走行傾転量制御電磁弁30が制御されてホイルローダ1の傾転量(後輪6bへの駆動力電動率)η(図2(b))が低減されてホイルローダ1の前進走行速度が規定速度V0に保持される。
一方、操作室8で自動運転のための操作がなされると、圧力センサ15a〜15dの検出出力が入力処理部22で平均化などの処理されてバケット2に加わる圧力Fが計測され、比較器23に供給される。比較器23は、エンジン回転数アップ処理部26に検出距離Lが距離設定値LSに等しいことを表わす上記の比較結果を基に、指令I1を与えると、次に、入力処理部22からの圧力Fと設定値記憶メモリ23から取り込んだ圧力設定値FSとを比較する。パケット2が、図1(b)で説明した土砂9に貫入するまでは、
圧力F<圧力設定値FS
の状態にあり、かかる圧力Fの計測と圧力設定値FSとの比較が繰り返されるが(かかる状態が、図3におけるステップ103,104の処理が繰り返される状態である)、ホイルローダ1のバケット2が土砂9の開始位置P2に達し、バケット2が土砂9に貫入し始めると、
圧力F=圧力設定値FS
となり(図3でのステップ104で“Yes”の状態)、比較器23が掘削処理部27に掘削動作の開始指令I2を送る。これにより、掘削処理動作が開始する(図3のステップ105)。また、これとともに、比較器23はエンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26に指令I3を与える。これにより、エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26は、ホイルローダ1の走行速度の所定の設定値に上昇させるための電磁弁制御信号CVを走行傾転量制御電磁弁30に供給する。走行傾転量制御電磁弁30は、この電磁弁制御信号CVにより、図2(b)で時刻t3からの動作で示すように、傾転量(駆動力伝達率)ηを上昇させるように動作し、てホイルローダ1の駆動力を高めるようにして、掘削作業の効率を高める。
図6は図1におけるホイルローダ1に設けられている油圧回路の一具体例を示す回路図であって、5a,5bはアームシリンダ、6a1,6a2は前輪、6b1,6b2は後輪、38は走行機構部、39は作業機構部、40はエンジン、40aはスロットル、41は走行用の可変容量油圧ポンプ、42はチャージポンプ、43は作業機用油圧ポンプ、44a,44bは主管路、45は油圧モータ、46はクロスオーバロードリリーフ弁、47は絞り、48は傾転シリンダ、48a,48bはシリンダ室、48cはピストン、49a,49bは管路、50は開閉弁、50a,50bは管路、50cはばね、51は管路、52はタンク、53a,53bは操舵シリンダ、54は絞りであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この油圧回路では、前輪6a1,6a2もしくは後輪6b1,6b2を駆動することにより、ホイルローダ1を前進,後進走行させるための走行機構部38と、バケットシリンダ4やアームシリンダ5a,5b、操舵シリンダ53a,53bを駆動してバケット2やアーム3を動作させることにより、掘削作業を行なわせるための作業機構部39とを備えており、これら走行機構部38と作業機構部39の駆動源として、1つのエンジン40が兼用されている。
スロットル制御用ステッピングモータ35の回転によってエンジン40のスロットル40aが駆動され、エンジン40が回転する。このエンジン40の回転数は、スロットル制御用ステッピングモータ35の回転数が高いほど、高いものである。このエンジン40の回転により、走行用の可変容量油圧ポンプ41,チャージポンプ42及び作業機用油圧ポンプ43が回転する。
走行用の可変容量油圧ポンプ41は、傾転シリンダ48のピストン48cの状態に応じて、傾転量(押し除け容量)とこの傾転量に応じた流量の圧油の油圧モータ45への供給方向が決められ、この油圧モータ45の回転力がトランスミッション7を介して後輪6b1,6b2に伝達されることにより、ホイルローダ1が走行する。傾転シリンダ48でピストン48cが中立位置にあるときには、走行用の可変容量油圧ポンプ41の傾転量は零であって、圧油の吐出量は零である。このため、油圧モータ45は、圧油が供給されないため、回転せず、ホイルローダ1は停止状態にある。また、傾転シリンダ48でピストン48cがシリンダ室48a側に変位すると、走行用の可変容量油圧ポンプ41にこの変位量に応じた傾転量が設定され、走行用の可変容量油圧ポンプ41からこの傾転量に応じた流量の圧油が一方の方向、即ち、主管路44aに吐出する。これにより、油圧モータ45は、主管路44a側から圧油が供給されて正回転し、ホイルローダ1は前進する。この場合の前進走行速度は、主管路44aでの圧油の流量、従って、走行用の可変容量油圧ポンプ41に設定された傾転量に応じたものとなる。逆に、傾転シリンダ48でピストン48cがシリンダ室48b側に変位すると、走行用の可変容量油圧ポンプ41にこの変位量に応じた逆方向の傾転量が設定され、走行用の可変容量油圧ポンプ41からこの傾転量に応じた流量の圧油が他方の方向、即ち、主管路44bに吐出する。これにより、油圧モータ45は、主管路44b側から圧油が供給されて逆回転し、ホイルローダ1は後進する。この場合の後進走行速度も、主管路44bでの圧油の流量、従って、走行用の可変容量油圧ポンプ41に設定された逆方向の傾転量に応じたものとなる。なお、油圧モータ45は、主管路44aまたは44bから供給される圧油の流量に応じた油圧に応じた回転速度で回転するが、その最大圧力がクロイオーバロードリリーフ弁46によって設定されており、従って、油圧モータ45の最大回転数が制限されていて、ホイルローダ1の最大走行速度も制限されている。
チャージポンプ42から吐出される圧油は、一方では、前進・後進・中立切替え電磁弁34に直接供給され、他方では、絞り47を介して前進・後進・中立切替え電磁弁34に供給される。この前進・後進・中立切替え電磁弁34が図示する中立位置にあるときには、絞り47からの圧油が管路49a,49bを通って傾転シリンダ48のシリンダ室48aとシリンダ室48bとに供給される。これにより、傾転シリンダ48のピストン48cは中立位置に設定され、走行用の可変容量油圧ポンプ41の傾転量が零に設定されて油圧モータ45は停止状態に設定され、ホイルローダ1は停止状態となる。
前進・後進・中立切替え電磁弁34が図示する(A)側に切り替わると、チャージポンプ42から直接の圧油が管路49aを介して傾転シリンダ48のシリンダ室48aに供給され、絞り47からの圧油が管路49bを介して傾転シリンダ48のシリンダ室48bに供給される。これにより、傾転シリンダ48のピストン48cは絞り47の前後の差圧分だけシリンダ室48aを狭める側に変位し、走行用の可変容量油圧ポンプ41にこの変位量に応じた正方向の傾転量が設定される。従って、この走行用の可変容量油圧ポンプ41から主管路44aにこの傾転量に応じた流量の圧油が吐出されて油圧モータ45に供給され、ホイルローダ1が前進走行する。
また、前進・後進・中立切替え電磁弁34が図示する(B)側に切り替わると、チャージポンプ42から直接の圧油が管路49bを介して傾転シリンダ48のシリンダ室48bに供給され、絞り47からの圧油が管路49aを介して傾転シリンダ48のシリンダ室48aに供給される。これにより、傾転シリンダ48のピストン48cは絞り47の前後の差圧分だけシリンダ室48bを狭める側に変位し、走行用の可変容量油圧ポンプ41にこの変位量に応じた逆方向の傾転量が設定される。従って、この走行用の可変容量油圧ポンプ41から主管路44bにこの傾転量に応じた流量の圧油が吐出されて油圧モータ45に供給され、ホイルローダ1が後進走行する。
このように、前進・後進・中立切替え電磁弁34を制御することにより、ホイルローダ1を停止,前進走行,後進走行の切替えを行なうことができる。
作業機要油圧ポンプ43からは、作業機用管路51に圧油が吐出され、バケット制御電磁弁31,アーム制御電磁弁32及び操舵制御電磁弁33に供給される。掘削作業が行なわれず、これら電磁弁31〜33が中立位置にあるときには、作業機用管路51から供給される圧油は、タンク52に排出される。
掘削作業を行なうときには、バケット制御電磁弁31,アーム制御電磁弁32及び操舵制御電磁弁33の少なくともいずれか1つが作動し、バケットシリンダ4に圧油が供給されることにより、バケット2が動作し、アームシリンダ5a,5bに圧油が供給されることにより、アーム3が動作し、操舵シリンダ53a,53bに圧油が供給されることにより、アーム3やバケット2,操作室8の向きが変えられる。
ここで、管路49a,49b間には、管路50a,50bを介して開閉弁50が設けられている。この開閉弁50では、ばね50cが設けられているとともに、主管路44aでの圧力(走行負荷圧力)Ptと作業機用管路51での圧力(作業機負荷圧力)Pfとが印加されており、これら圧力との和(Pt+Pf)とばね50cの圧力Prとの大小関係に応じて開閉弁50で開状態と閉状態との切替えが行なわれ、掘削作業での負荷の変動に応じて油圧モータ45の回転速度が制御され、ホイルローダの前進,後進走行速度が制御される。
かかる油圧回路の構成において、前進・後進・中立切替え電磁弁34が(A)側に切り替えられた状態にあって、走行用の可変容量油圧ポンプ41に正方向の傾転量が設定され、油圧モータ45が正回転してホイルローダ1が規定速度V0で前進走行しているときに、エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26(図5)からのエンジン回転数アップ指令IEにより、スロットル制御用ステッピングモータ35の回転数が上昇し、図2(a)に示すように、エンジン40の回転数が上昇すると、走行用の可変容量油圧ポンプ41,チャージポンプ42及び作業機用油圧ポンプ43の回転数も上昇する。チャージポンプ42から吐出される圧油の流量は、この回転数の上昇により、増加し、絞り47の前後の油圧差も大きくなる。これにより、傾転シリンダ48でのピストン48cの状態も変化し、走行用の可変容量油圧ポンプ41での傾転量も増加する。このエンジン40の回転数の上昇と走行用の可変容量油圧ポンプ41での傾転量の上昇とにより、走行用の可変容量油圧ポンプ41から主管路44aへの圧油の吐出量が大幅に上昇し、油圧モータ45の回転数が上昇して、ホイルローダ1の前進走行速度が規定速度V0よりも大きく上昇する。
この実施形態では、ホイルローダ1のかかる前進走行速度の上昇を抑圧するために、管路49a,49b間に走行傾転量制御電磁弁30と絞り54とが設けられ、エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26(図5)からの電磁弁制御信号CVによってこの走行傾転量制御電磁弁30を制御する。
即ち、ホイルローダ1のバケット2の先端が掘削する土砂9の規定前方位置P3に達する前の状態では(図1(a))、走行傾転量制御電磁弁30は、図示するように、閉状態にあり、傾転シリンダ8のピストン48cは絞り47前後の差圧に応じた状態にあって、走行用の可変容量油圧ポンプ41での傾転量が、ホイルローダ1が規定速度V0で前進走行するように、設定されている。
しかる後、ホイルローダ1のバケット2の先端が掘削する土砂9の規定前方位置P3に達して、エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26(図5)から電磁弁制御信号CVが供給されると、走行傾転量制御電磁弁30が開状態となり、管路49a,49b間が絞り54を介して連通する。これにより、管路49aと管路49bとの間の油圧差がこの絞り54の前後の圧力差となり、これにより、傾転シリンダ48でのピストン48cの状態が変化して、走行用の可変容量油圧ポンプ41での傾転量が変化する。
そこで、このように変化した走行用の可変容量油圧ポンプ41での傾転量が、エンジン40の上昇した指定の回転数(例えば、図2(a)での2000rpm)に対して、ホイルローダ1の前進走行速度を規定速度V0とする傾転量となるように(例えば、図2(b)での30%)、絞り54の絞り量を設定する。
なお、図2(b)に示すように、バケット2が土砂9に貫入して掘削を開始する時点t3で傾転量を若干増加させる(例えば、図2(b)での50%)ためには、例えば、絞り54の絞り量を可変とし、比較器23(図5)からの指令I3に基づいてエンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26から電磁弁制御信号CVが出力されると、絞り54の絞り量が大きくなるようにする。あるいはまた、走行傾転量制御電磁弁30と絞り54とに加えて、さらに、この絞り54よりも絞り量が大きい絞りと走行傾転量制御電磁弁とを管路49a,49b間に設け、比較器23(図5)から指令I3があると、この走行傾転量制御電磁弁が開状態となって(このとき、走行傾転量制御電磁弁30は閉状態となる)、この絞りが作動するようにしてもよい。これにより、管路49a,49b間の油圧差が大きくなり、走行用の可変容量油圧ポンプ41での傾転量が、図2(b)に示すように、例えば、50%に上昇する。
以上のように、この第1の実施形態では、掘削動作の直前にエンジン40の回転数を上昇させても、ホイルローダ1の前進走行速度を変化させずに、ほぼ規定速度V0での前進走行を継続させることができ、バケット2が土砂9に貫入するときの衝撃を抑えることができるし、各センサの衝撃による誤検出を防止することができる。
図7は本発明による掘削・積込機械及び自動掘削方法の第2の実施形態を示す説明図であって、55はステレオカメラであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、ホイルローダ1の、例えば、操作室8の屋根には、左右2つのCCDカメラからなるステレオカメラ55が設けられており、かかるステレオカメラ55を用いて、いわゆるステレオ法により、被写体までの距離Dxを測定する。ステレオ法は、2つのカメラによって同一被写体を撮影し、夫々のカメラの撮影画面での被写体の画像のずれ量を求め、このずれ量から、三角測量の原理に基づいて、被写体までの距離を求めるものである。
そこで、この第2の実施形態では、ホイルローダ1を掘削対象となる土砂9の方向に向けることにより、ステレオカメラ55をこの土砂9を撮像する方向に向け、この土砂9までの距離Dxを測定する。しかる後、ホイルローダ1をこの土砂9に向かって前進走行開始させ、これとともに、このホイルローダ1が走行する距離Dを計測する。この距離Dは、ホイルローダ1の前輪6aや後輪6bの回転数や回転角をセンサで検出することにより、求める。
ホイルローダ1が距離Dxから規定距離Dsまでの距離D=Dx−Dsを前進走行すると、このホイルローダ1のバケット2の先端が土砂9の規定前方位置P3に達することになり、エンジン回転数アップ指令が発せられて、以下、上記の第1の実施形態と同様の処理動作が行われる。
なお、この第2の実施形態も、先の第1の実施形態度と同様、エンジンの回転数や傾転量が図2に示されるように制御されるものとする。
図8は図7に示すホイルローダ1のコントロールシステムの一具体例を示すブロック図であって、55は図7に示したステレオカメラ、56は車輪回転センサであり、図4に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第2の実施形態では、図4に示す第1の実施形態でのコントロールシステムに対し、レーザ距離センサ10に代えてステレオカメラ55及び車輪回転センサ56を用いた点が異なるものである。
自動運転制御コントローラ20では、まず、ステレオカメラ55で掘削対象の土砂9を認識し、そこまでの距離Dxを探索してこの土砂9の設定前方位置P3までの距離Dx−Dsが算出される掘削対象物認識処理20aが行なわれる。この距離Dx−Dsが算出されると、走行処理20bにより、ホイルローダ1の前進走行と車輪回転センサ56の検出出力によるホイルローダ1の走行距離Dの計測が行なわれる。そして、この距離計測により、ホイルローダ1のバケット2の先端が土砂9の設定前方位置P3に達したことが検知されると、以下説明を省略するが、エンジン回転数アップ指令が発せられて、先の第1の実施形態での図4に示すコントロールシステムと同様の処理動作が行なわれる。
図9は以上の動作を示すフローチャートである。なお、図3に対応するステップには同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、ホイルローダ1が掘削対象の土砂9の方向を向いて停止した状態で、ステレオカメラ55によってこの土砂9を撮影して認識し、ホイルローダ1のバケット2の先端の位置からこの土砂9までの距離Dxを計測する(ステップ200)。そして、この計測距離Dxと設定距離Dsとから土砂9の設定前方位置P3までの距離(=Dx−Ds)を求め、これを走行設定処理として設定し(ステップ201)、ホイルローダ1の前進走行を開始する(ステップ202)。
なお、上記のホイルローダ1のバケット2の先端位置から土砂9の開始位置P2までの距離Dxは、ステレオカメラ55の出力で求めた距離を演算処理することにより、求めることができる。
このホイルローダ1の前進走行の開始とともに、車輪回転センサ26によってホイルローダ1の走行距離Dを順次測定し(ステップ203,204の“No”)、バケット2の先端が設定前方位置P3に達してその間に測定した走行距離Dが、
D≧Dx−Ds
となると(ステップ204の“Yes”)、ホイルローダ1でエンジンの回転数アップの指令と電磁弁制御指令とが発せられ(ステップ102)、以下、図3でのステップ103〜105と同様の処理動作が行なわれる。
図10は図8における自動運転制御コントローラ20の一具体例の要部を、必要なセンサや電磁弁などとともに、示すブロック構成図であって、56a〜56dは車輪回転センサ、57は走行距離算出部、58は掘削対象物間距離計測部であり、図5,図8に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、この自動運転制御コントローラ20では、図5に示す第1の実施形態での自動運転制御コントローラ20でのレーザ距離センサ10を処理する入力処理部21の代わりに、ステレオカメラ55の出力画像を処理する掘削対象物距離計測部58と、ホイルローダ1の各前輪や各後輪の回転数や回転角を検出する車輪回転センサ56a〜56dの検出出力を処理する走行距離算出部57とが設けられており、これ以外の構成は図5に示す自動運転制御コントローラ20と同様である。
ホイルローダ1で掘削作業のために電源が投入され、操作室8で操作がなされてホイルローダ1が掘削対象の土砂9側に向けられ、ステレオカメラ55のパン,チルトの操作がなされて撮影方向がこの土砂9の方向に向けられ、自動運転のための操作がなされると、ステレオカメラ55の2つのCCDカメラからの撮影画像が掘削対象物間距離計測部58に送られ、かかる撮影画像が処理されながらこれらCCDカメラの撮像方向の調整がなされ、土砂9までの距離Dxが計測される(図9でのステップ200)。この計測距離Dxが求まると、掘削対象物間距離計測部58は、自動走行シーケンス処理部25を起動するとともに、バケット2の先端が設定前方位置P3に達するまでの走行予定距離(=Dx−Ds)を求め、これを比較器23に設定する(図9でのステップ201)。自動走行シーケンス処理部25は、起動するとともに、エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26を作動状態にする。
そして、ホイルローダ1は規定速度V0で前進走行を開始し(図9でのステップ202)、これとともに、車輪回転センサ56a〜56dが前輪,後輪の回転数と回転角とを測定し、その測定結果を走行距離算出部57に供給する。走行距離算出部57は車輪回転センサ56a〜56dを平均化して、時々刻々の走行距離Dを算出する(図9のステップ203)。かかる走行距離Dはホイルローダ1の前進走行とともに順次求められ、比較器23に供給される。比較器23では、走行距離算出部57から順次供給される走行距離Dが、供給される毎に、掘削対象物距離計測部28からの走行予定距離Dx−Dsと比較され(図9のステップ204の“No”)、ホイルローダ1のバケット2の先端が土砂9の設定前方位置P3に達して、
D≧Dx−Ds
になると(図9のステップ204の“Yes”)、比較器23からエンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26に指令I1が送られる(図9のステップ102)。
これ以降の動作は、先の第1の実施形態の場合と同様である。
また、この第2の実施形態での油圧回路も、先の第1の実施形態での図6に示す油圧回路と同様であり、説明を省略する。
以上のようにして、この第2の実施形態も、先の第1の実施形態と同様の効果が得られるものである。
図11は本発明による掘削・積込機械及び自動掘削方法の第3の実施形態を示す説明図であって、59はGPSアンテナであり、図7に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。この第3の実施形態は、走行距離の計測にGPS(Global positioning System:全地球測位システム)を利用するものである。
同図において、この第3の実施形態は、ステレオカメラ55とGPSセンサとが設けられたものであり、ホイルローダ1の、例えば、操作室8の屋根には、ステレオカメラ55と後述のGPSセンサのアンテナ(GPSアンテナ)59とが設けられている。このステレオカメラ55は、先の第2の実施形態での図7に示すステレオカメラ55と同様のものである。
この第3の実施形態では、GPSセンサによってホイルローダ1のバケット2の先端の現在位置P4の位置座標(緯度,経度)を検出するとともに、ステレオカメラ55を用いて、先の第2の実施形態のように、求めた掘削対象の土砂9の規定前方位置P3までの計測距離Dx−Dsを基に、この規定前方位置P3の位置座標を算出する。しかる後、ホイルローダ1をこの土砂9に向かって前進走行開始させ、これとともに、GPSセンサによってバケット2の先端位置P4の位置座標を計測していき、GPSセンサによってバケット2の先端位置P4が土砂9の規定前方位置P3に達したことが検出されると、エンジン回転数アップ指令が発せられて、以下、上記の第1の実施形態と同様の処理動作が行われる。
なお、この第2の実施形態も、先の第1の実施形態度と同様、エンジンの回転数や傾転量が図2に示されるように制御されるものとする。
図12は図11に示すホイルローダ1のコントロールシステムの一具体例を示すブロック図であって、60はGPSセンサ、61は方位センサであり、図8に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第3の実施形態では、図8に示す第2の実施形態でのコントロールシステムに対し、車輪回転センサ56に代えてGPSセンサ60,方位センサ61を用いた点が異なるものである。
自動運転制御コントローラ20では、まず、ステレオカメラ55で掘削対象の土砂9を認識し、そこまでの距離Dxを探索してこの土砂9の設定前方位置P3までの距離Dx−Dsが算出され、また、GPSアンテナ59(図11)を備えたGPSセンサ60を用いてバケット2の先端の現在位置P4の位置座標が検出されるとともに、方位センサ61で検出されるホイルローダ1が向いている方位(このホイルローダ1が土砂9に向かって前進走行する方向)と算出した距離Dx−Dsを用いて土砂9の設定前方位置P3の位置座標を算出する掘削対象物認識処理20aが行なわれる。
ここで、GPSセンサ60で検出される現在位置は、GPSアンテナ59の現在の位置を表わしているが、このGPSセンサ60の検出出力を演算処理することにより、ホイルローダ1のバケット2の先端位置P4の位置座標を求めることができる。
この掘削対象物認識処理20aが終了すると、走行処理20bにより、ホイルローダ1の土砂9への前進走行が開始し、これとともに、GPSセンサ60の検出出力により、この前進走行中のホイルローダ1のバケット2の先端位置P4の位置座標が順次計測される。そして、ホイルローダ1のバケット2の先端位置P4が土砂9の設定前方位置P3に達したことが検知されると、以下説明を省略するが、エンジン回転数アップ指令が発せられて、先の第1の実施形態での図4に示すコントロールシステムと同様の処理動作が行なわれる。
図13は以上の動作を示すフローチャートである。なお、図3に対応するステップには同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、先ず、先の第2の実施形態と同様に、ホイルローダ1が掘削対象の土砂9の方向を向いて停止した状態で、ステレオカメラ55によってこの土砂9を撮影して認識し、この土砂9までの距離Dxを計測する(ステップ300)。そして、この計測距離Dxと設定距離Dsとから土砂9の設定前方位置P3までの距離Dx−Dsを求め、この距離Dx−Dsを基に、GPSセンサ60で検出されるバケット2の先端の現在位置P4の位置座標と方位センサ61で検出される方位とから、土砂9の設定前方位置P3の位置座標を求める(ステップ301)。そして、ホイルローダ1の前進走行を開始する(ステップ302)。
このホイルローダ1の前進走行の開始とともに、GPSセンサ60によってホイルローダ1のバケット2の先端位置P4の位置座標を順次測定し(ステップ303,304の“No”)、バケット2の先端が設定前方位置P3に達して、
4の位置座標=P3の位置座標
となると(ステップ304の“Yes”)、ホイルローダ1でエンジンの回転数アップの指令と電磁弁制御指令とが発せられ(ステップ102)、以下、図3でのステップ103〜105と同様の処理動作が行なわれる。
図14は図12における自動運転制御コントローラ20の一具体例の要部を、必要なセンサや電磁弁などとともに、示すブロック構成図であって、62,63は入力処理部、64は比較演算部であり、図5,図12に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、この自動運転制御コントローラ20では、図10に示す第2の実施形態での自動運転制御コントローラ20での車輪回転センサ56a〜56dの検出出力を処理する走行距離算出部57の代わりに、GPSセンサ60の検出出力を処理する入力処理部62と方位センサ61の検出出力を処理する入力処理部62とが設けられ、また、比較部23の代わりに、掘削対象の土砂9の設定前方位置P3の位置座標を求め、GPSセンサ60の検出出力に基づくバケット2の先端位置P4の位置座標とを比較演算する比較演算部64が設けられており、これ以外の構成は図10に示す自動運転制御コントローラ20と同様である。
ホイルローダ1で掘削作業のために電源が投入され、操作室8で操作がなされてホイルローダ1が掘削対象の土砂9側に向けられ、ステレオカメラ55のパン,チルトの操作がなされて撮影方向がこの土砂9の方向に向けられ、自動運転のための操作がなされると、ステレオカメラ55の2つのCCDカメラからの撮影画像が掘削対象物間距離計測部58に送られる。掘削対象物間距離計測部58では、かかる撮影画像が処理されながらこれらCCDカメラの撮像方向の調整がなされ、土砂9までの距離Dxが計測され、バケット2の先端位置P4から土砂9の設定前方位置P3までの距離Dx−Dsが算出され、比較演算部64に供給される(図13でのステップ300)。
また、GPSセンサ60の検出出力が入力処理部に供給されてホイルローダ1のバケット2の先端位置P4の位置座標が算出され、現在位置情報Pとして比較演算部64に供給されるとともに、方位センサ61の検出出力が入力処理部63に供給されて、ホイルローダ1が前進して向かう方位が求められ、方位情報Aとして比較演算部64に供給される。比較演算部64では、この現在位置情報Aによる現在のバケット2の先端位置P4の位置座標から、この方位情報Aによる方向の距離Dx−Dsでの位置座標が算出され、この位置座標が土砂9の設定前方位置P3の位置座標として保持される(図13のステップ301)。
このようにして、設定前方位置P3の位置座標が求まると、掘削対象物間距離計測部58は、自動走行シーケンス処理部25を起動させる。これにより、自動走行シーケンス処理部25は、エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26を作動状態にする。
そして、ホイルローダ1は規定速度V0で前進走行を開始し(図13でのステップ302)、これとともに、GPSセンサ60がその検出結果を順次入力処理部63に供給し、この入力処理部63から順次現在の位置を表わす位置座標Pが比較演算部64に供給される(図13のステップ303)。比較演算部64では、かかる位置情報Pが保持されている土砂9の設定前方位置P3の位置座標と順次比較され(図13のステップ304)、
4の位置座標=P3の位置座標
になると、バケット2の先端位置P4が土砂9の設定前方位置P3に達したものと判定し(図13のステップ304の“Yes”)、比較演算部64からエンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部26に指令I1が送られる(図13のステップ102)。
これ以降の動作は、先の第1,第2の実施形態の場合と同様である。なお、図13のステップ304は、GPSの誤差及び自動制御誤差を考慮して、(|P4−P3|<ΔP)としてもよい。ここで、ΔPはGPSの測定誤差及び自動制御誤差を考慮した設定値である。
また、この第3の実施形態での油圧回路も、先の第1の実施形態での図6に示す油圧回路と同様であり、説明を省略する。
以上のようにして、この第3の実施形態も、先の第1,第2の実施形態と同様の効果が得られるものである。
本発明による掘削・積込機械及び自動掘削方法の第1の実施形態を示す説明図である。 図1に示す第1の実施形態でのエンジンの回転数の変化と後輪への傾転量(駆動力伝達率)との関連を示す図である。 図1に示す第1の実施形態での掘削が開始するまでの動作の一具体例を示すフローチャートである。 図1に示すホイルローダのコントロールシステムの一具体例を示すブロック図である。 図4における自動運転制御コントローラの一具体例の要部を示すブロック図である。 図1におけるホイルローダ1に設けられている油圧回路の一具体例を示す回路図である。 本発明による掘削・積込機械及び自動掘削方法の第2の実施形態を示す説明図である。 図7に示すホイルローダのコントロールシステムの一具体例を示すブロック図である。 図7に示す第2の実施形態での掘削が開始するまでの動作の一具体例を示すフローチャートである。 図8における自動運転制御コントローラの一具体例の要部を、必要なセンサや電磁弁などとともに、示すブロック構成図図である。 図11は本発明による掘削・積込機械及び自動掘削方法の第3の実施形態を示す説明図である。 図11に示すホイルローダのコントロールシステムの一具体例を示すブロック図である。 フェーズ毎の顧客配信情報の一具体例を示す図である。 図12における自動運転制御コントローラの一具体例の要部を、必要なセンサや電磁弁などとともに、示すブロック構成図である。 掘削・積込機械の一例としてのホイルローダの主要部位を示す説明図である。
符号の説明
1 ホイルローダ
2 バケット
3 アーム
4 バケットシリンダ
5,5a,5b アームシリンダ
6a,6a1,6a2 前輪
6b,6b1,6b2 後輪
7 トランスミッション
8 操作室
9 土砂
10 レーザ距離センサ
11 レーザ光
12 アーム回転センサ
13 バケット回転センサ
14 操舵回転センサ
15,15a〜15d 圧力センサ
16 エンジン回転センサ
17 車体加速度センサ
18 車体傾斜センサ
20 自動運転制御コントローラ
20a 掘削対象物認識処理
20b 走行処理
20c 掘削処理
20d 放土位置認識処理
20e 放土処理
20f 掘削・走行切替処理
20g 自動運転シーケンス処理
21,22 入力処理部
23 比較器
24 設定値記憶メモリ
25 自動走行シーケンス処理部
26 エンジン回転数アップ/電磁弁制御処理部
27 掘削処理部
30 走行傾転量制御電磁弁
31 バケット制御電磁弁
32 アーム制御電磁弁
33 操舵制御電磁弁
34 前進・更新・中立切替電磁弁
35 スロットル制御用ステッピングモータ
36 ブレーキ制御部
38 走行機構部
39 作業機構部
40 エンジン
40a スロットル
41 走行用の可変容量油圧ポンプ
42 チャージポンプ
43 作業機用油圧ポンプ
44a,44b 主管路
45 油圧モータ
46 クロスオーバロードリリーフ弁
47 絞り
48 傾転シリンダ
48a,48b シリンダ室
48c ピストン
49a,49b 管路
50 開閉弁
50a,50b 管路
50c ばね
51 管路
52 タンク
53a,53b 操舵シリンダ
54 絞り
55 ステレオカメラ
56,56a〜56d 車輪回転センサ
57 走行距離算出部
58 掘削対象物距離計測部
59 GPSアンテナ
60 GPSセンサ
61 方位センサ
62,63 入力処理部
64 比較演算部

Claims (5)

  1. バケットやアームからなる作業機構と前進,後進の走行を行なうための走行機構とを備え、該作業機構と該走行機構との動力源を1つのエンジンで兼用し、掘削対象物の掘削作業と積込作業を行なう掘削・積込機械であって、
    掘削対象物との間の位置関係を検出する第1の手段と、
    該第1の手段によって検出された該位置関係を基に、前進走行中、該掘削対象物から予め決められた距離の規定位置に達したことを検出する第2の手段と、
    該第2の手段が該規定位置に達したことを検出したとき、該エンジンの回転数を上昇させる制御を行なうとともに、該エンジンから車輪への駆動力を低減させる第3の手段と
    を設け、該エンジンの回転数の上昇に伴う該車輪の回転数の上昇を抑圧し、前記規定位置の通過後も、前記規定位置の通過前の走行速度とほぼ等しい走行速度で前進走行を可能に構成したことを特徴とする掘削・積込機械。
  2. 請求項1において、
    前記第1の手段は、レーザ距離センサであって、
    前記第2の手段は、該レーザ距離センサによって計測される距離と予め決められた設定値とを比較判定する手段である
    ことを特徴とする掘削・積込機械。
  3. 請求項1において、
    前記第1の手段は、
    ステレオカメラと、
    該ステレオカメラの出力を処理して前記規定位置までの距離を計測する処理手段と
    からなり、
    前記第2の手段は、
    車輪の回転を検出して走行距離を計測する車輪回転センサと、
    該車輪回転センサで計測された走行距離と該処理手段で計測された前記規定位置までの距離とを比較判定する手段と
    からなることを特徴とする掘削・積込機械。
  4. 請求項1において、
    前記第1の手段は、
    ステレオカメラと、
    該ステレオカメラの出力を処理して前記規定位置までの距離を計測する第1の処理手段と
    からなり、
    前記第2の手段は、
    GPS(Global positioning System)センサと、
    該GPSセンサの検出出力と該第1の処理手段で計測された前記規定位置までの距離とを演算処理して前記規定位置の位置座標を求る第2の処理手段と、
    該GPSセンサの検出出力による現在位置の位置座標と該第2の処理手段で求られた前記規定位置の位置座標とを比較判定する第3の処理手段と
    からなることを特徴とする掘削・積込機械。
  5. 掘削・積込機械による掘削対象物の自動掘削方法において、
    前進走行中の該掘削・積込機械の該掘削対象物に対する位置関係を計測し、
    該掘削・積込機械が該掘削対象物から予め決められた所定距離の規定位置に達したとき、該掘削・積込機械のエンジンの回転数を上昇させる制御を行なうとともに、該エンジンの回転数の上昇に伴う該掘削・積込機械の前進走行速度の上昇を抑える制御を行ない、
    該掘削・積込機械が、該規定位置に達して後も、該規定位置に達する前の走行速度で走行することを特徴とする掘削・積込機械の自動掘削方法。
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