JP2008133638A - 木造住宅の遮音床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な遮音性能を長期に亘って安定的に維持することができ、施工性も良好であり、しかも床レベルを低く抑えて室内空間を広く確保することができる木造住宅の遮音床構造を提供する。
【解決手段】この遮音床構造は、略平行に配置した床梁1、1の側面間に複数の根太3・・を差し渡して、梁1、1の上面よりも下方に位置する根太3・・の上面に跨って受け板5を取り付け、この受け板5上に粒状体7・・を敷き込んで、梁1、1の上面に跨って床下地板8を取り付けることで、床下地板8と受け板5との間に粒状体7・・を微動可能に封入して衝撃ダンパを構成している。
【選択図】図1

Description

この発明は、衝撃ダンパを用いた木造住宅の遮音床構造に関する。
一般に、戸建て住宅やマンション等の建物において、上階から下階へ伝搬する床衝撃音を低減して遮音性能を向上させるために、床板や天井板の面密度を大きくするといった対策が採られている。
しかしながら、この場合、床構造や天井構造において多大な重量付加を伴い、特に木造住宅や軽量鉄骨造住宅では、このような重い床構造や天井構造を支えるだけの構造体を確保すると、設計の自由度が制限されるといった問題があった。
そこで、近年では、床構造や天井構造のうち振動振幅が大きくなる部位に振動を吸収するダンパを取り付けて、衝撃が加わったときの振動を低減することで、遮音性能を向上するといった構造が提案されている。
この種のダンパの1つとして、床板や天井板に加わる衝撃によって粒状体が振動することで、床板や天井板を振動させるためのエネルギーの一部を粒状体の振動のためのエネルギーとして消耗させるとともに、床板や天井板に対してその振動を抑制する反衝撃力を与えて、床板や天井板の振動を低減するようにした衝撃ダンパが知られている。
例えば、特許文献1には、床板を支持する梁の中空部に粒状体を充填することによって、梁自体に衝撃ダンパを組み込んだ床構造が開示されている。また、特許文献2には、セメント製の床板の中空部に粒状体を充填することによって、床板自体に衝撃ダンパを組み込んだ床構造が開示されている。さらに、特許文献3には、梁上面に設置した根太を上下の合板によって挟み込んで、これら上下の合板間に粒状体を充填することによって、床面のほぼ全面に亘って衝撃ダンパを組み込んだ床構造が開示されている。
特開2002−115363号公報 特開平10−205043号公報 特開平8−13674号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されている床構造では、高い剛性が要求される動き難い梁の中空部に粒状体を充填しているので、粒状体の振動による制振効果を十分に生かしきれず、また粒状体の容量や配置箇所も限定されるといった不具合があった。さらに、中空部を有する特別な梁を用いる必要があるため、例えば角材からなる梁や根太を備えた一般的な木造住宅の床構造への適用は困難であった。
また、上記の特許文献2に開示されている床構造では、床板の中空部に粒状体を充填しているので、それだけ床板が重くなって床板の運搬や設置に支障をきたすことになり、また粒状体の容量や配置箇所も限定されるといった不具合があった。さらに、中空部を有するセメントパネル等からなる特別な床板を用いる必要があるため、例えば構造用合板からなる床下地板を根太によって支える一般的な木造住宅の床構造への適用は困難であった。
一方、上記の特許文献3に開示されている床構造においては、中空部を有する特別な仕様の構造材や床板を用いる必要がなく、一般的な木造住宅の床構造へ容易に適用することができる。また、現場における床構造の構築と同時に粒状体の充填がなされるので、施工も良好であり、しかも粒状体の容量や配置箇所も比較的自由に設定することができる。
ところが、上記の特許文献3に開示されている床構造では、粒状体を保持する下側の合板が根太の下面に釘で固定されているだけであり、長期使用により下側の合板に撓みや変形が生じたり、場合によっては根太から脱落するといった危険性があった。かといって、梁上面に下側の合板を載せることで、梁によって下側の合板を下支えして撓みや変形を防止した場合には、それだけ床レベルが全体的に高くなって、室内空間を狭めてしまうといった不具合があった。
そこで、この発明は、上記不具合を解消して、良好な遮音性能を長期に亘って安定的に維持することができ、施工性も良好であり、しかも床レベルを低く抑えて室内空間を広く確保することができる木造住宅の遮音床構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、この発明の遮音床構造は、略平行に配置した梁1、1の側面間に複数の根太3・・を差し渡して、前記梁1、1の上面よりも下方に位置する前記根太3・・の上面に跨って受け板5を取り付け、この受け板5上に粒状体7・・を敷き込んで、前記梁1、1の上面に跨って床下地板8を取り付けることで、前記床下地板8と受け板5との間に前記粒状体7・・を微動可能に封入したことを特徴とする。
具体的には、前記粒状体7・・を、上下方向に1個のみ存在するような薄層状に敷き込んでいる。また、前記床下地板8と受け板5との間に、スペーサ6・・を介装している。さらに、前記スペーサ6・・を、前記粒状体7・・の敷き込み範囲設定用の枠材としている。さらにまた、前記受け板5及び床下地板8は、合板からなる。
この発明の遮音床構造では、略平行に配置した梁間に根太を落とし込んで、これら根太によって下支えした受け板と梁上面に跨って取り付けた床下地板との間に粒状体を封入することで、衝撃ダンパを組み込むようにしていることから、衝撃ダンパを組み込むための特別な仕様の構造材や床板を用意する必要がなく、一般的な木造住宅の床構造に対して大幅な設計変更を伴うことなく容易且つ安価に適用することができる。
しかも、現場における床構造の構築と同時に粒状体の封入すなわち衝撃ダンパの組み込み作業を行うことができて、施工も良好であり、粒状体の容量や配置箇所も比較的自由に設定することができて、粒状体の振動による制振効果を十分に生かした遮音性能の高い構造とすることができる。さらに、粒状体を保持する受け板は、根太によって下支えされているので、受け板の撓みや変形、脱落等を防止して、遮音性能を長期に亘って良好に維持することができる。しかも、根太の落とし込みによるスペースを利用して、粒状体を封入しているので、床レベルを低く抑えて室内空間を広く確保することができる。
さらにまた、粒状体を薄層状に敷き込むことで、根太の落とし込みを小さく抑えることができ、また受け板に対する重量付加も軽減することができる。さらに、床下地板と受け板との間にスペーサを介装することで、床下地板の撓みをスペーサによって防止して、床下地板と受け板との間において粒状体封入用の隙間を良好に確保することができる。しかも、スペーサを粒状体の敷き込み範囲設定用の枠材として利用することで、部材の共通化を図りながら、例えば特に遮音が必要な箇所にのみ粒状体を敷き込むといったように、各種状況に応じたより効果的な遮音対策の実現が可能となる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る遮音床構造は、図1乃至図3に示すように、木造住宅の上階床に適用されている。図において、1は、例えば木製角材からなる床梁、2は、床梁1・・に吊り下げ支持された天井部である。
略平行に配置された床梁1、1の側面間には、これら床梁1、1と直交するように例えば木製角材からなる複数の根太3・・が差し渡されている。これら根太3・・の両端部は、床梁1、1の側面に固定した受け金具4、4へ嵌め込まれている。これにより、根太3・・は、床梁1、1間に落とし込まれた状態となっていて、根太3・・の上面は、床梁1・・の上面よりも例えば20mm程度下方に位置している。なお、床梁1・・の芯芯間寸法L1は、例えば1m程度に設定され、根太3・・の芯芯間寸法L2は、例えば500mm程度に設定されている。
そして、床梁1、1の側面間において、根太3・・の上面に跨って例えば厚さ15mm程度の合板からなる受け板5が取り付けられている。したがって、受け板5は、根太3・・によって下支えされた状態となっている。
受け板5上には、根太3・・と直交する方向に沿って例えば木製帯板からなる例えば厚さ5mm程度の複数のスペーサ6・・が取り付けられている。これらスペーサ6・・は、隣接する床梁1との芯芯間寸法L3、及び、隣接するスペーサ6との芯芯間寸法L3が例えば333mm程度確保されている。また、これらスペーサ6・・の上面は、床梁1・・の上面と面一となっている。なお、スペーサ6・・は、根太3・・との交差部分において受け板5及び根太3・・にビス止めされている。
このように、受け板5上にスペーサ6・・を取り付けることで、受け板5上において床梁1・・とスペーサ6・・とによって囲まれた敷き込み範囲10・・が区画形成され、各敷き込み範囲10・・のほぼ全面に亘って粒状体7・・が受け板5上に敷き込まれている。粒状体7・・は、上下方向に1個のみ存在するような例えば厚さ4mm程度の薄層状に敷き込まれている。粒状体7・・としては、例えば金属球が用いられているが、比較的硬くて重量のあるものであれば良い。また、例えば金属球をゴム等の弾性被膜で覆って、騒音対策を施したものを用いるようにしても良い。
そして、これら薄層状の粒状体7・・を覆い隠すようにして、床梁1・・及びスペーサ6・・の上面に跨って例えば厚さ24mm程度の構造用合板からなる床下地板8が取り付けられている。これにより、粒状体7・・は、床下地板8と受け板5との間に微動可能に封入された状態となっている。なお、床下地板8は、床梁1・・の上面にビス止めされており、床下地板8上には、フローリング材等の床仕上げ板9が敷設されている。
この場合、床下地板8と受け板5との間にスペーサ6・・が介装されているので、床下地板8の撓みをスペーサ6・・によって防止して、床下地板8と受け板5との間に粒状体7・・を微動可能に封入する隙間を良好に確保することができる。しかも、スペーサ6・・は、床下地板8の撓みを防止するだけでなく、粒状体7・・の敷き込み範囲設定用の枠材としても機能するので、例えばスペーサ6・・の設置場所を適宜調節することで、床の特に遮音が必要な箇所にのみ粒状体7・・を敷き込んだり、床に形成した例えば配管挿通用孔をスペーサ6・・によって事前に囲うことで、粒状体7・・が配管挿通用孔に入り込まないようにすることが可能である。なお、受け板5の上面及び床下地板8の下面に弾性被膜を貼り付けて、騒音対策を施すようにしても良い。
上記構成の遮音床構造において、床仕上げ板9に衝撃力が加わると、その衝撃力によって床下地板8、床梁1・・、根太3・・、受け板5といった床構成部材が振動するとともに、粒状体7・・が床下地板8と受け板5との間において上下方向に振動する。これにより、床構成部材を振動させるためのエネルギーの一部が粒状体7・・の振動のためのエネルギーとして消耗され、床構成部材の振動が低減する。
また、この粒状体7・・の振動に伴って、粒状体7・・同士が衝突し合ったり、粒状体7・・が床下地板8及び受け板5に繰り返し衝突することで、床構成部材に対してその振動を抑制する反衝撃力を与えて、床構成部材の振動が低減する。このようにして、床構成部材の振動を低減することで、下階へ伝搬する床衝撃音を小さく抑えることができ、遮音性能の向上を図ることができる。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
この発明の一実施形態に係る遮音床構造の縦断面図である。 同じくその要部拡大縦断面図である。 粒状体の敷き込み範囲を示す平面図である。
符号の説明
1・・梁(床梁)、3・・根太、5・・受け板、6・・スペーサ、7・・粒状体、8・・床下地板、10・・敷き込み範囲

Claims (5)

  1. 略平行に配置した梁(1)(1)の側面間に複数の根太(3)・・を差し渡して、前記梁(1)(1)の上面よりも下方に位置する前記根太(3)・・の上面に跨って受け板(5)を取り付け、この受け板(5)上に粒状体(7)・・を敷き込んで、前記梁(1)(1)の上面に跨って床下地板(8)を取り付けることで、前記床下地板(8)と受け板(5)との間に前記粒状体(7)・・を微動可能に封入したことを特徴とする木造住宅の遮音床構造。
  2. 前記粒状体(7)・・を、上下方向に1個のみ存在するような薄層状に敷き込んだ請求項1記載の木造住宅の遮音床構造。
  3. 前記床下地板(8)と受け板(5)との間に、スペーサ(6)・・を介装した請求項1又は2記載の木造住宅の遮音床構造。
  4. 前記スペーサ(6)・・を、前記粒状体(7)・・の敷き込み範囲設定用の枠材とした請求項3記載の木造住宅の遮音床構造。
  5. 前記受け板(5)及び床下地板(8)は、合板からなる請求項1乃至4のいずれかに記載の木造住宅の遮音床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101829476B1 (ko) * 2010-03-08 2018-02-14 주식회사 쿠라레 차음 바닥 구조 및 차음 바닥 구성재 그리고 바닥 충격음의 저감 방법

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