JP2008131802A - ファンモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】積層コア及び巻線の冷却を十分に行うことが可能なファンモータを提供する。
【解決手段】ファンモータ10では、積層コア24とセンターピース50と間に形成された冷却風通路54に、積層コア24に設けられた複数の凸部群44(放熱部)が配置されている。この凸部群44は、軸方向に隣り合うコア板群42の凸部群44と周方向にずれるように配置されているので、この凸部群44の軸方向間には隙間56が形成されている。従って、ファン18の回転に伴って冷却風通路54に軸方向の冷却風流れが形成されたときには、この冷却風が凸部群44の軸方向間に形成された隙間56に流れ込み、リング部30の内周面だけでなく、各コア板群42の凸部群44が冷却風にさらされる。これにより、積層コア24の冷却風にさらされる面積を拡大し、積層コア24及びこの積層コア24に装着された巻線26の冷却を十分に行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファンモータに係り、特に、巻線が装着された積層コアを冷却するための構造を備えたファンモータに関する。
従来、この種のファンモータとしては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載のファンモータには、円筒状のセンターピースが設けられており、このセンターピースの外周面には、環状の積層コアが固定されている。積層コアの内周面には、軸方向に沿って形成された凹部が周方向に複数設けられており、この凹部によって積層コアとセンターピースとの間に軸方向に連通する複数の通気孔が形成されている。そして、ファンの回転に伴って通気孔に冷却風が導入され、これに伴い積層コアが冷却されるようになっている。
特開平11−332203号公報
しかしながら、特許文献1に記載のファンモータでは、積層コアとセンターピースとの間に形成された通気孔に沿って軸方向の冷却風流れが形成されるが、通気孔の表面積に相当する分だけ積層コアが冷却風にさらされる構成であった。従って、積層コアの冷却風にさらされる面積を拡大し、積層コア及び巻線の冷却を十分に行えるようにするためには改善の余地がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、積層コアの冷却風にさらされる面積を拡大し、積層コア及び巻線の冷却を十分に行うことが可能なファンモータを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のファンモータは、巻線が装着された積層コアを有する電機子と、前記電機子を支持するセンターピースと、前記センターピースに支持された回転シャフトと、前記回転シャフトに支持されて前記電機子の径方向外側に回転可能に設けられたロータと、前記ロータに一体回転可能に連結されたファンと、を有して構成されたファンモータにおいて、前記積層コアは、環状に構成されたリング部の外周面に径方向外側に向けて延びるティース部が放射状に複数設けられると共に前記リング部の内周面に径方向内側に向けて延びる凸部が放射状に複数設けられて構成されたコア板を複数有し、前記コア板の前記凸部が互いに周方向に合致されるように前記コア板を軸方向に複数重ね合わせて一組のコア板群を構成し、且つ、前記各コア板群の凸部群が互いに周方向にずれるように前記コア板群を軸方向に複数重ね合わせた構成とされ、前記センターピースは、前記積層コアの前記各リング部によって形成された軸方向に延びる貫通孔に挿入されて前記リング部の内周面との間に軸方向に沿って冷却風通路を形成し、前記ファンは、回転に伴って前記冷却風通路に軸方向の冷却風流れを形成するように構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載のファンモータでは、積層コアが、複数のコア板を備えた構成とされており、この各コア板には、環状に構成されたリング部の内周面に径方向内側に向けて延びる凸部が放射状に複数設けられている。そして、積層コアは、コア板の凸部が互いに周方向に合致されるようにコア板を軸方向に複数重ね合わせて一組のコア板群を構成し、且つ、この各コア板群の凸部群が互いに周方向にずれるようにコア板群を軸方向に複数重ね合わせた構成とされている。
また、このようにして構成された積層コアには、各コア板のリング部によって軸方向に延びる貫通孔が形成されており、この貫通孔には、センターピースが挿入されている。そして、この貫通孔を形成するリング部の内周面とセンターピースの外周面との間には、軸方向に沿って冷却風通路が形成されている。
ここで、この冷却風通路には、上述のリング部の内周面から径方向内側に向けて延びる凸部群が複数配置される。しかも、この凸部群は、軸方向に隣り合うコア板群の凸部群と互いに周方向にずれるように配置されているので、この凸部群の軸方向間には隙間が形成される。従って、ファンの回転に伴って冷却風通路に軸方向の冷却風流れが形成されたときには、この冷却風が凸部群の軸方向間に形成された隙間に流れ込み、リング部の内周面だけでなく、各コア板群の凸部群が冷却風にさらされる。
このように、請求項1に記載のファンモータによれば、積層コアの冷却風にさらされる面積を拡大し、積層コア及びこの積層コアに装着された巻線の冷却を十分に行うことが可能となる。
請求項2に記載のファンモータは、請求項1に記載のファンモータにおいて、前記各コア板の前記ティース部の数をNとした場合、前記各コア板群は、軸方向に隣り合うコア板群と周方向に360°/Nの角度ずれた位置で重ね合わされていることを特徴とする。
請求項2に記載のファンモータによれば、各コア板のティース部の数をNとした場合、各コア板群は、軸方向に隣り合うコア板群と周方向に360°/Nの角度ずれた位置で重ね合わされている。従って、各コア板群を規則正しい配列で軸方向に重ね合わせることで、コア板群に設けられた凸部群の軸方向間に確実に隙間を形成することができる。これにより、積層コア及びこの積層コアに装着された巻線の冷却効果を確実に高めることができる。
請求項3に記載のファンモータは、請求項1又は請求項2に記載のファンモータにおいて、前記各コア板の前記凸部は、前記コア板の軸中心と前記ティース部間のスロット部の中心とを結ぶ仮想線上に配置される部位を少なくとも含んで構成されていることを特徴とする。
なお、この場合のスロット部の中心とは、リング部の周方向において、ティース部間の中心に位置する部位に相当する。
請求項3に記載のファンモータによれば、各コア板の凸部は、コア板の軸中心とスロット部の中心とを結ぶ仮想線上に配置される部位を少なくとも含んで構成されている。従って、各コア板においては、ティース部と凸部とがリング部を挟んだ両側に周方向に沿って交互に配置されるようになる。これにより、例えば、リング部が径方向に幅狭の構成とされた場合でも、隣り合うティース部間に凸部が配置されることで、隣り合うティース部間の磁束が流れる磁束流路を広く構成することができる。この結果、磁束の効率的な流れを確保することが可能となる。
請求項4に記載のファンモータは、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のファンモータにおいて、前記ファンには、前記ロータと一体に連結されたファンボス部が設けられ、前記ファンボス部には、前記ファンの回転に伴って前記冷却風流れの形成を補助するための補助ファンが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載のファンモータによれば、ファンの回転に伴って冷却風通路に軸方向の冷却風流れが形成されるが、このときには、ファンのファンボス部に設けられた補助ファンによって冷却風流れの形成が補助されて、冷却風通路を流れる冷却風の風量が増加される。これにより、積層コア及びこの積層コアに装着された巻線の冷却効果をより高めることが可能となる。
また、前記課題を解決するために、請求項5に記載のファンモータは、巻線が装着された積層コアを有する電機子と、前記電機子を支持するセンターピースと、前記センターピースに支持された回転シャフトと、前記回転シャフトに支持されて前記電機子の径方向外側に回転可能に設けられたロータと、前記ロータに一体回転可能に連結されたファンと、を有して構成されたファンモータにおいて、前記積層コアは、その径方向中央部に軸方向に沿って貫通形成された貫通孔を有すると共に前記貫通孔に前記センターピースが挿入されて前記センターピースの外周面との間に軸方向に沿って冷却風通路を形成するリング部を備え、且つ、前記リング部の内周面にそれぞれ前記センターピースに向けて延び互いに軸方向間に隙間を有して配置された複数の放熱部を有して構成され、前記ファンは、回転に伴って前記冷却風通路に軸方向の冷却風流れを形成するように構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載のファンモータでは、積層コアに、その径方向中央部に軸方向に沿って貫通孔が貫通形成されており、この貫通孔には、センターピースが挿入されている。そして、この貫通孔を形成するリング部の内周面とセンターピースの外周面との間には、軸方向に沿って冷却風通路が形成されている。また、リング部の内周面には、センターピースに向けて延びる放熱部が複数配置されており、この放熱部は、互いに軸方向間に隙間を有して配置されている。従って、ファンの回転に伴って冷却風通路に軸方向の冷却風流れが形成されたときには、この冷却風が放熱部の軸方向間に形成された隙間に流れ込み、リング部の内周面だけでなく、各放熱部が冷却風にさらされる。
このように、請求項5に記載のファンモータによれば、積層コアの冷却風にさらされる面積を拡大し、積層コア及びこの積層コアに装着された巻線の冷却を十分に行うことが可能となる。
はじめに、本発明の一実施形態に係るファンモータ10の構成について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るファンモータ10の側面断面図が示されており、図2には、このファンモータ10に用いられた積層コア24の斜視図が示されている。また、図3には、この積層コア24を構成するコア板28の平面図が示されており、図4には、このコア板28を積層して構成された一組のコア板群42の斜視図が示されている。また、図5には、ファンモータ10に備えられたファン18の裏側から見た斜視図が示されている。
図1に示される本発明の一実施形態に係るファンモータ10は、乗用自動車等の車両に搭載されたラジエータを冷却するためのものであり、車両に設けられたエンジンルーム内のラジエータの近傍位置に搭載される。このファンモータ10は、ステータ12と、ロータ14と、制御回路16と、ファン18とを有して構成されている。
ステータ12は、環状の電機子20と、円盤状のステータハウジング22とを有して構成されている。電機子20は、積層コア24にインシュレータ等を介して巻線26が装着された構成とされている。この電機子20に備えられた積層コア24は、図2に示されるように、複数のコア板28が軸方向に積層された構成とされている。
各コア板28は、図3に示されるように、環状に構成されたリング部30を備えており、このリング部30の外周面には、径方向外側に向けて延びるティース部32が放射状に複数設けられている。本実施形態では、ティース部32は、各コア板28に12本ずつ設けられている。また、リング部30の内周面には、径方向内側に向けて延びる凸部34が放射状に複数(4本)設けられている。また、このコア板28の軸中心36とティース部32間に設けられたスロット部38の中心40とを結ぶ線を仮想線Lとした場合、この凸部34は、そのリング部30の径方向に延びる中心線が仮想線Lと一致するように配置されている。
そして、このコア板28を複数有して構成された積層コア24は、次の如く製造されて構成されている。すなわち、図4に示されるように、コア板28の凸部34が互いに周方向に合致されるようにコア板28を軸方向に複数(本実施形態では3枚)重ね合わせて一組のコア板群42を構成し、且つ、図2に示されるように、この各コア板群42の凸部群44が互いに周方向にずれるようにコア板群42を軸方向に複数重ね合わせる。
このとき、各コア板群42を、軸方向に隣り合うコア板群42と周方向に360°/N(各コア板28のティース部32の数)の角度ずれた位置で重ね合わせる。つまり、本実施形態では、各コア板28のティース部32の数がN=12であるので、各コア板群42を、軸方向に隣り合うコア板群42と周方向に360°/12=30°の角度ずれた位置で重ね合わせる。積層コア24は、このようにして構成されている。なお、この積層コア24において、各コア板群42の凸部群44は、後に詳述するように、放熱部として機能するものである。
図1に示されるように、ステータハウジング22は、円盤状のハウジング本体部46を有して構成されており、このハウジング本体部46の中央部から径方向外側に離れた位置には、板厚方向に貫通する冷却孔48が形成されている。また、ハウジング本体部46の中央部には、筒状のセンターピース50が設けられており、このセンターピース50は、積層コア24の各リング部30によって形成された貫通孔52に挿入されている。そして、上述の積層コア24の貫通孔52内に突出する各凸部群44がセンターピース50に圧入されることで、ステータハウジング22に電機子20が一体的に組み付けられている。
また、このようにしてステータハウジング22に電機子20が一体的に組み付けられた状態では、積層コア24のリング部30の内周面とセンターピース50の外周面との間が軸方向に沿って延びる冷却風通路54として構成されている。また、この冷却風通路54には、リング部30の内周面から径方向内側に向けて延びる上述の凸部群44が複数配置されている。さらに、この凸部群44は、軸方向に隣り合うコア板群42の凸部群44と互いに周方向にずれるように配置されているので、この凸部群44の軸方向間には隙間56が形成されている(詳細は図2参照)。
また、上述のセンターピース50の内側には、一対の軸受部材58が収容されており、この軸受部材58は、回転シャフト60を回転自在に支持している。回転シャフト60の長手方向一方側は、センターピース50の底部に形成された孔部62からセンターピース50の外部へ突出されており、この回転シャフト60の突出端には、ロータ14に設けられたロータハウジング64の中央部に固定されている。
ロータ14は、有底筒状のロータハウジング64を有して構成されており、このロータハウジング64の円筒部66の内周面には、ロータマグネット68が固着されている。ロータマグネット68は、上述の電機子20に設けられた積層コア24と径方向に対向して配置されている。また、ロータハウジング64の底部70には、中央部から径方向外側に離れた位置に板厚方向に貫通する冷却孔72が形成されている。
制御回路16は、ステータハウジング22に一体的に設けられており、上述の電機子20に設けられた巻線26と電気的に接続されている。そして、この制御回路16は、図示しない外部制御装置から出力された制御信号に応じて上述の電機子20に設けられた巻線26に電流を順次流すように構成されている。
ファン18は、ロータハウジング64に一体的に連結されたファンボス部74を備えている。ファンボス部74は、有底円筒状に構成されており、このファンボス部74の筒状部76の外周面には、放射状に複数のブレード78が設けられている。このブレード78は、ファン18の回転に伴って、矢印Aで示されるように、ファンモータ10の軸方向一方側(Z1側)から軸方向他方側(Z2側)に流れる冷却風流れを形成するように構成されている。
また、ファンボス部74の内側には、放射状に複数の補助ファン80が設けられている。この補助ファン80は、ファンボス部74の底部82から筒状部76に連続して形成されている。また、補助ファン80は、ファン18の回転に伴って、矢印Cで示されるように、冷却孔72からロータハウジング64外に排出された冷却風がファンボス部74の内側とロータハウジング64の外側との間に沿ってファンモータ10の軸方向一方側(Z1側)からファンモータ10の軸方向他方側(Z2側)に吐き出される冷却風流れを形成するように構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係るファンモータ10の作用について説明する。
上記構成のファンモータ10において、電機子20からロータマグネット68に対して回転磁界が付与されると、ロータ14が回転し、これによりロータ14と共にファン18が一体的に回転する。ファン18が回転すると、矢印Aで示される如く、ファンモータ10の軸方向一方側(Z1側)から軸方向他方側(Z2側)に流れる冷却風流れが形成される。
ここで、このようにして矢印Aで示される如く冷却風流れが形成されると、ファンモータ10の軸方向他方側(Z2側)は正圧となり、ファンモータ10の軸方向一方側(Z1側)は負圧となる。従って、ファンモータ10の内部には、矢印Bで示される如く、ファンモータ10の軸方向他方側(Z2側)から冷却孔48を介してロータハウジング64内に吸入された後にロータハウジング64内を通過して冷却孔72からロータハウジング64外に排出される冷却風流れが形成される。
また、ファンボス部74の内側に放射状に設けられた補助ファン80によって、矢印Cで示されるように、冷却孔72からロータハウジング64外に排出された冷却風がファンボス部74の内側とロータハウジング64の外側との間に沿ってファンモータ10の軸方向一方側(Z1側)からファンモータ10の軸方向他方側(Z2側)に吐き出される冷却風流れが形成される。これにより、上述の矢印Bで示される冷却風流れの形成が補助されて、この冷却風流れの量が増大される。また、このとき、冷却孔48からロータハウジング64内に吸入された冷却風は、積層コア24の中央部に軸方向に沿って貫通された冷却風通路54と、各ティース部32間のスロット部38を通過して、冷却孔72からロータハウジング64外に排出される。
ここで、本発明の一実施形態に係るファンモータ10では、上述の冷却風通路54に、積層コア24に設けられた複数の凸部群(放熱部)44が配置されている。しかも、この凸部群44は、軸方向に隣り合うコア板群42の凸部群44と互いに周方向にずれるように配置されているので、この凸部群44の軸方向間には隙間56が形成されている。従って、ファン18の回転に伴って冷却風通路54に軸方向の冷却風流れが形成されたときには、この冷却風が凸部群44の軸方向間に形成された隙間56に流れ込み、リング部30の内周面だけでなく、各コア板群42の凸部群44が冷却風にさらされる。
このように、本発明の一実施形態に係るファンモータ10によれば、積層コア24の冷却風にさらされる面積を拡大し、積層コア24及びこの積層コア24に装着された巻線26の冷却を十分に行うことが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係るファンモータ10によれば、各コア板28のティース部32の数をNとした場合、各コア板群42は、軸方向に隣り合うコア板群42と周方向に360°/Nの角度ずれた位置で重ね合わされている。従って、各コア板群42を規則正しい配列で軸方向に重ね合わせることで、コア板群42に設けられた凸部群44の軸方向間に確実に隙間56を形成することができる。これにより、積層コア24及びこの積層コア24に装着された巻線26の冷却効果を確実に高めることができる。
また、本発明の一実施形態に係るファンモータ10によれば、ファン18の回転に伴って冷却風通路54に軸方向の冷却風流れが形成されるが、このときには、ファン18のファンボス部74に設けられた補助ファン80によって冷却風流れの形成が補助されて、冷却風通路54を流れる冷却風の風量が増加される。これにより、積層コア24及びこの積層コア24に装着された巻線26の冷却効果をより高めることが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係るファンモータ10によれば、凸部34は、その中心線がコア板28の軸中心36とスロット部38の中心40とを結ぶ仮想線Lと一致するように配置されている。従って、各コア板28においては、ティース部32と凸部34とがリング部30を挟んだ両側に周方向に沿って交互に配置されるようになる。これにより、例えば、リング部30が径方向に幅狭の構成とされた場合でも、隣り合うティース部32間に凸部34が配置されることで、隣り合うティース部32間の磁束が流れる磁束流路を広く構成することができる。この結果、磁束の効率的な流れを確保することが可能となる。
ここで、比較例と比較して本実施形態の作用効果をより明確化する。図6には、本実施形態に係る電機子20と比較例に係る電機子との発熱状態の解析結果が示されている。図6(a)は、図2に示されるコア板群42の凸部群44の数を12本とし、しかも、この凸部群44が全て周方向に合致されるように積層コア24を構成した第一の比較例に係る電機子110の解析結果、図6(b)は、図2に示される一枚のコア板28を一組のコア板群42として構成し、且つ、各コア板群42の凸部群44が互いに周方向にずれるように積層コア24を構成した第二の比較例に係る電機子120の解析結果、図6(c)は、図2に示される二枚のコア板28を一組のコア板群42として構成し、且つ、各コア板群42の凸部群44が互いに周方向にずれるように積層コア24を構成した第三の比較例に係る電機子130の解析結果、図6(d)は、本実施形態に係る電機子20の解析結果で、すなわち、図2に示される三枚のコア板28を一組のコア板群42として構成し、且つ、各コア板群42の凸部群44が互いに周方向にずれるように積層コア24を構成した電機子20の解析結果である。また、これらの解析結果では、濃淡が濃くなるほどモータ作動時の温度が高い状態を示している。
これらの解析結果から明らかなように、本実施形態に係る電機子20は、他の比較例に係る電機子110,120,130よりもモータ作動時における冷却効果が高いことが判る。
次に、本発明の一実施形態に係るファンモータ10の変形例について説明する。
上記実施形態では、各コア板28に12本ずつティース部32が設けられ、各コア板群42を軸方向に隣り合うコア板群42と周方向に360°/12=30°の角度ずれた位置で重ね合わせて積層コア24が構成されていたが、その他にも、ティース部32の数を任意に設定(例えば、6本や8本など)して、各コア板群42を軸方向に隣り合うコア板群42と周方向にずらした位置で重ね合わせて積層コア24が構成されていても良い。
また、上記実施形態において、凸部34は、その中心線がコア板28の軸中心36とスロット部38の中心40とを結ぶ仮想線Lと一致するように配置されていたが、凸部34は、コア板28の軸中心36とスロット部38の中心40とを結ぶ仮想線Lから周方向にずらして配置されて、この仮想線L上に配置される部位を少なくとも含んで構成されていても良い。
また、上記実施形態では、同一形状のコア板28を用いて積層コア24を構成していたが、異なる形状のコア板を用いて積層コア24を構成しても良い。
本発明の一実施形態に係るファンモータの側面断面図である。 本発明の一実施形態に係るファンモータに用いられた積層コアの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る積層コアを構成するコア板の平面図である。 本発明の一実施形態に係るコア板を積層して構成された一組のコア板群の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るファンモータに備えられたファンの裏側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るファンモータに設けられた電機子と比較例に係る電機子との発熱状態の解析結果を示す図である。
符号の説明
10…ファンモータ、12…ステータ、14…ロータ、16…制御回路、18…ファン、20…電機子、22…ステータハウジング、24…積層コア、26…巻線、28…コア板、30…リング部、32…ティース部、34…放熱部、36…軸中心、38…スロット部、40…中心、42…コア板群、44…凸部群(放熱部)、46…ハウジング本体部、48,72…冷却孔、50…センターピース、52…貫通孔、54…冷却風通路、56…隙間、58…軸受部材、60…回転シャフト、62…孔部、64…ロータハウジング、66…円筒部、68…ロータマグネット、70,82…底部、74…ファンボス部、76…筒状部、78…ブレード、80…補助ファン、L…仮想線

Claims (5)

  1. 巻線が装着された積層コアを有する電機子と、
    前記電機子を支持するセンターピースと、
    前記センターピースに支持された回転シャフトと、
    前記回転シャフトに支持されて前記電機子の径方向外側に回転可能に設けられたロータと、
    前記ロータに一体回転可能に連結されたファンと、
    を有して構成されたファンモータにおいて、
    前記積層コアは、環状に構成されたリング部の外周面に径方向外側に向けて延びるティース部が放射状に複数設けられると共に前記リング部の内周面に径方向内側に向けて延びる凸部が放射状に複数設けられて構成されたコア板を複数有し、前記コア板の前記凸部が互いに周方向に合致されるように前記コア板を軸方向に複数重ね合わせて一組のコア板群を構成し、且つ、前記各コア板群の凸部群が互いに周方向にずれるように前記コア板群を軸方向に複数重ね合わせた構成とされ、
    前記センターピースは、前記積層コアの前記各リング部によって形成された軸方向に延びる貫通孔に挿入されて前記リング部の内周面との間に軸方向に沿って冷却風通路を形成し、
    前記ファンは、回転に伴って前記冷却風通路に軸方向の冷却風流れを形成するように構成されていることを特徴とするファンモータ。
  2. 前記各コア板の前記ティース部の数をNとした場合、
    前記各コア板群は、軸方向に隣り合うコア板群と周方向に360°/Nの角度ずれた位置で重ね合わされていることを特徴とする請求項1に記載のファンモータ。
  3. 前記各コア板の前記凸部は、前記コア板の軸中心と前記ティース部間のスロット部の中心とを結ぶ仮想線上に配置される部位を少なくとも含んで構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファンモータ。
  4. 前記ファンには、前記ロータと一体に連結されたファンボス部が設けられ、
    前記ファンボス部には、前記ファンの回転に伴って前記冷却風流れの形成を補助するための補助ファンが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のファンモータ。
  5. 巻線が装着された積層コアを有する電機子と、
    前記電機子を支持するセンターピースと、
    前記センターピースに支持された回転シャフトと、
    前記回転シャフトに支持されて前記電機子の径方向外側に回転可能に設けられたロータと、
    前記ロータに一体回転可能に連結されたファンと、
    を有して構成されたファンモータにおいて、
    前記積層コアは、その径方向中央部に軸方向に沿って貫通形成された貫通孔を有すると共に前記貫通孔に前記センターピースが挿入されて前記センターピースの外周面との間に軸方向に沿って冷却風通路を形成するリング部を備え、且つ、前記リング部の内周面にそれぞれ前記センターピースに向けて延び互いに軸方向間に隙間を有して配置された複数の放熱部を有して構成され、
    前記ファンは、回転に伴って前記冷却風通路に軸方向の冷却風流れを形成するように構成されていることを特徴とするファンモータ。
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