JP2008130945A - 直流リアクトル - Google Patents

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崇生 藪見
Kazuhiro Obara
一浩 小原
Koji Tsuru
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Abstract

【課題】特性安定性を確保しつつ、広い電流範囲で安定かつ十分大きなインダクタンスを得ることができる。
【解決手段】 環状の磁心1に形成されたギャップ13内に、磁芯1に巻回されたコイル3により生じる磁束に対して反対方向の磁束を生じるような永久磁石2を挿置し、永久磁石2として、その残留磁束密度が磁心1の飽和磁束密度の25%以上でかつ保磁力が796kA/m以上の磁気特性を有するものを使用する。上記永久磁石2としては、Sm−Co系ボンド磁石、あるいはR[20-35wt%]−Fe,Co[63-72wt%]−B[1.2wt%以下]系(RはLa系の希土類元素)の希土類ボンド磁石を使用する。
【選択図】 図1

Description

本発明はDC−DCコンバータやフィルタ等に使用される直流リアクトルに関し、特に直流重畳特性を改良し、小型化を図った直流リアクトルに関する。
この種の直流リアクトルでは、広い電流範囲で安定したインダクタンスを有する、直流重畳特性の良いものが望まれている。従来は直流リアクトルの環状磁芯の途中にギャップを形成してこの部分で磁気抵抗を増大させることにより、電流に対するL感度を低減させて直流重畳特性の改良を図っている。上記ギャップへの充填材としては従来、ガラスエポキシ等の絶縁材料が多用されている。また、特許文献1では、永久磁石を用いたリアクトルが提案されている。ここでは、界磁磁束に対して反対方向に永久磁石の磁束が印加される(磁石バイアス)ため、広い電流範囲で磁芯(コア)の飽和を回避できる。これにより、従来の直流リアクトルと同じ大きさであっても、広い電流範囲で安定かつ十分大きなインダクタンスを得ることができる。
なお、特許文献2には、磁芯に巻回されたコイルによって生じる磁束に対して、反対方向の磁束を生じるような永久磁石を直流リアクトルのギャップに挿置して、バイアス効果による直線的な可変インダクタンスを得るようにしたものが示されている。
特公昭46−37128 特開2004−55734
しかし、直流リアクトル(特に、大電流、大インダクタンスが要求される直流リアクトル)では、実用上要求される130℃での耐熱性、低損失、398kA/m以上の反磁界下などでの特性安定性(磁気特性安定性)がギャップ材に要求される。よって、保磁力の低いフェライト磁石を用いた場合、熱、反磁界による減磁のため、特性安定性を確保できない。また、保磁力の高い焼結Nd磁石を用いた場合、磁石の電気抵抗が低いため、大きな損失、発熱が生じる。以上のことから、従来の技術では、直流リアクトルにおいて特性安定性を確保することが難しいという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、特性安定性を確保しつつ、広い電流範囲で安定かつ十分大きなインダクタンスを得ることができる直流リアクトルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、環状の磁芯(1)に形成されたギャップ(13)内に、磁芯(1)に巻回されたコイル(3)により生じる磁束に対して反対方向の磁束を生じるような永久磁石(2)を挿置し、前記永久磁石(2)として、その残留磁束密度が磁芯(1)の飽和磁束密度の25%以上でかつ保磁力が796kA/m以上の磁気特性を有するものを使用する。上記永久磁石(2)としては、Sm−Co系ボンド磁石、あるいはR[20-35wt%]−Fe,Co[63-72wt%]−B[1.2wt%以下]系(RはLa系の希土類元素)の希土類ボンド磁石が使用できる。
本発明においては、磁石バイアスの効果によって広い電流範囲で安定かつ大きなインダクタンスを得ることができるので、DC−DCコンバータ等に好適に利用可能となる。また、直流リアクトルにおけるコアの断面積を小さくしてもガラスエポキシ等の絶縁材料によるギャップ材を使用したものと同等のインダクタンスを得ることができる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の直流リアクトルによれば、ギャップ材に高い反磁界耐力を有する高保磁力磁石でバインダーなどにより十分高い電気抵抗がある磁石を用いることにより、直流リアクトル(特に、大電流、大インダクタンスが要求される直流リアクトル)において、特性安定性を確保しつつ、広い電流範囲で安定かつ十分大きなインダクタンスを得ることができる。
本発明の直流リアクトルDRの構造の一例を図1に示す。直流リアクトルDRの磁芯1は、略長方形環状体を対称形に切断して一対のコア部11,12とした磁路の断面が25mm×16mmであり平均磁路長が227mmあるカットコアで構成されており、両コア部11,12の対向面間にはそれぞれ1mm幅のギャップ13が形成されて、ここに永久磁石としてのボンド磁石2が挿入接合されている。カットコアの各コア部11,12は0.1mm厚の6.5%Si−Fe板を積層したものである。なお、Si−Fe板を巻回したものを用いても良い。ボンド磁石2は厚みが1mmと、従来のガラスエポキシ等の絶縁材料の厚みと同じ1mm、縦横がそれぞれ25mm、16mmの直方体である。一方、互いに直列に接続されたコイル部31,32で構成されたコイル3が磁芯1に巻回されており、これらコイル部31,32は各ボンド磁石2を覆っている。各コイル部31,32により生じる磁束(図1中の破線矢印)はボンド磁石2による磁束(図1中の実線矢印)とは反対方向となっている。
上記直流リアクトルDRは例えば図2にその回路図を示すような昇圧型DC−DCコンバータに使用される。図2において、直流リアクトルDRのコイル3はその一端が直流定電圧Vinの入力端T1に接続されており、その他端にはアース端T2との間にスイッチング素子41が接続されて、数KHz〜数MHzで開閉作動させられる。上記コイル3の印加電流Iinはダイオード42を経てコンデンサ43に蓄積され平滑化されて、直流電圧Voutとして出力端T3に出力される。この時のVoutとIinの関係を下式(1)に示す。式(1)中、fはスイッチング周波数、Nは磁芯1に巻回されたコイル3の巻数、Aは磁芯1の断面積、Lは上記コイル3のインダクタンスである。ここで、N、Aは一定の値であり、Lの値を広い電流範囲に亘って安定かつ大きな値とする必要がある。
Vout=4・f・N・A・L・Iin …(1)
ボンド磁石2として、その残留磁束密度が磁芯1の飽和磁束密度の25%以上でかつ保磁力が796kA/m以上の磁気特性を有するものを使用すると、コイルインダクタンスLの値を広い電流範囲にわたって安定かつ大きな値に保持できる。このようなボンド磁石2としては、Sm−Co系ボンド磁石、あるいはR[20-35wt%]−Fe,Co[63-72wt%]−B[1.2wt%以下]系(RはLa系の希土類元素)の希土類ボンド磁石が使用できる。La系の希土類元素Rは、例えばLa,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luである。これは、ランタノイド系希土類元素−鉄−ボロン系材料により磁気特性の良好な異方性磁石が得られるからである。
図3は横軸に磁界の強さを、縦軸に磁束密度をとって、各種ボンド磁石のヒステリシス曲線を示したもので、図中、線aは磁石材料A、線bは磁石材料B、線cは磁石材料C、線dは磁石材料D、線eはSmCo系の各ボンド磁石である。ここで、各磁石材料A〜Dの組成は表1に示すものである。これらのボンド磁石はいずれも残留磁束密度が磁芯1の飽和磁束密度の25%(図3のK点)以上あり、かつ保磁力も796kA/m(図3のL点)以上ある。
上記各ボンド磁石のうち磁石材料A〜磁石材料Dを使用した場合の直流リアクトルDRの直流重畳特性は、図4に示すようなものになる。なお、図4中、線wは磁石材料A、線x1、x2は磁石材料B、線yは磁石材料C、線zは磁石材料Dのものである。また、図4中、横軸は磁界の強さ(AT)で、コイル3の巻数N(例えば60ターン)を一定にすれば電流に比例する。縦軸はAL値(μH/N2)で、コイルの巻数Nを一定にすればコイルインダクタンスに比例する。なお、印加電流Iinの交流分は10KHz、リップル0.1Armsであった。
図4より明らかなように、磁石材料A〜磁石材料Dを使用した直流リアクトルは従来のガラスエポキシ材(線m)を使用したものに比してコイルインダクタンスが広い電流範囲に亘って安定かつ大きな値に保持されている。なお、線x1は磁石材料Bを使用した雰囲気温度25℃のもの、線x2(同じく磁石材料Bを使用)は直流リアクトルに通常要求される使用最大温度の雰囲気温度130℃のものであり、広い温度範囲にわたって特性が良好に保たれていることがわかる。これは磁石材料A,C,Dについても同様である。
これに対して、図3のヒステリシス曲線において保磁力が796kA/m以下の、Sm−Co系ボンド磁石(組成は表1の磁石材料fを参照)を使用したもの(図3の線f)では、図5の線xに示すように、電流の大きい領域ではコイルインダクタンスが、ガラスエポキシ材を使用したもの(線m)よりも大きく低下してしまう。
Figure 2008130945
本発明の直流リアクトルの構造の一例を示す概略断面図である。 本発明の直流リアクトルを使用したDC−DCコンバータの 回路図である。 各種ボンド磁石のヒステリシス曲線を示すグラフである。 本実施例におけるボンド磁石の直流重畳特性を示すグラフである。 比較例におけるボンド磁石の直流重畳特性を示すグラフである。
符号の説明
1…磁芯、13…ギャップ、2…ボンド磁石(永久磁石)、3…コイル。

Claims (2)

  1. 環状の磁芯に形成したギャップ内に、磁芯に巻回されたコイルにより生じる磁束に対して反対方向の磁束を生じるような永久磁石を挿置し、前記永久磁石として、その残留磁束密度が磁芯の飽和磁束密度の25%以上でかつ保磁力が796kA/m以上のものを使用したことを特徴とする直流リアクトル。
  2. 前記永久磁石として、Sm−Co系ボンド磁石、あるいはR[20-35wt%]−Fe,Co[63-72wt%]−B[1.2wt%以下]系(RはLa系の希土類元素)の希土類ボンド磁石を使用した請求項1に記載の直流リアクトル。
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