JP2008130855A - ショットキーバリア半導体装置および製造方法 - Google Patents

ショットキーバリア半導体装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置の拡大や逆方向の電気特性を犠牲にすることなく順方向電圧降下を抑えることが可能なショットキーバリア半導体装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】P型ガードリング層3で囲まれた低濃度N型半導体層2の表面から層内へ延在するP型半導体層4が形成され、P型半導体層4は頂部がショットキーメタル層5に接合するとともに裾尖端縁4bの側が低濃度N型半導体層2の層内に延伸する裾拡がりの形状をなし、逆バイアス印加の際にP型半導体層4の裾尖端縁4bに集中して空乏層が拡がることで、P型半導体層4の相互の間隙を大きくでき、低濃度N型半導体層2の順方向シリーズ抵抗成分が低減されて順方向電圧降下を抑えることが可能と成る。
【選択図】図1

Description

本発明はショットキーバリア半導体装置および製造方法に関し、特に順方向電圧降下を抑える技術に係るものである。
従来のショットキーバリア半導体装置には、Junction Barrier Schottky(以下においてJBSと称する)構成を有するものがある。JBS構成はショットキー接合とPN接合とを含むものであり、逆方向の電界に対する電気特性と順方向の電界に対する電気特性とのトレードオフの関係を改善出来る。このJBS構成には例えば図5に示すものがある。
図5において、401はN型シリコン基板、402はN型エピタキシャル層、403はシリコン酸化膜、404は第1のP型半導体層、405aは第2のP型半導体層、405bは第3のP型半導体層、406はショットキーメタル層、407はアノード電極、408はカソード電極、409は空乏層を各々示している。
図5に示すショットキーバリア半導体装置は、N型エピタキシャル層402とショットキーメタル406との界面がショットキー接合を成しており、ショットキーメタル406の下層にあたるN型エピタキシャル層402に複数の第3のP型半導体層405bがストライプ状に形成してある。第2のP型半導体層405aは、第3のP型半導体層405bの下層に連続して形成してあり、第3のP型半導体層405bよりも幅が大きな形状をなす。
この構成によれば、N型エピタキシャル層402の層内で第2のP型半導体層405aの相互間の間隙であるWpnが狭く成ることで、逆方向の電界がかかった際には第2のP型半導体層405aから拡がる空乏層409が連続一体に繋がってショットキー接合をピンチオフすることができる。
型エピタキシャル層402の層内で第3のP型半導体層405bの相互間の間隙であるWSBDが広く成ることで、順方向の電界がかかった際にはショットキー接合の面積を広く保てるので順方向電流に伴う電圧降下を低く抑えることが出来る。
特開平10−233515号公報
上記した従来のJBS構成では、第3のP型半導体層405bが第2のP型半導体層405aよりも幅が小さい形状をなすことで、ショットキー接合を成すN型エピタキシャル層402とショットキーメタル406との界面の面積の縮小を抑えることができる。しかしながら、ショットキー接合をピンチオフさせるために第2のP型半導体層405aの相互間の間隙であるWpnを狭く形成していることが順方向電圧降下を招く要因となり、特に順方向電流が大電流と成る程にその影響が大きくなる。
このため、従来のJBS構成で、逆方向の電界に対する電気特性を犠牲にすることなく、順方向電圧降下を更に抑えるには、半導体装置のサイズを拡大して通電面積を稼ぐ必要が有り、従来のJBS構成は搭載パッケージの小型化やコスト等の面で不利と成るという課題を依然として有していた。
本発明は上記の課題を解決するものであり、半導体装置のサイズの拡大や逆方向の電界に対する電気特性の犠牲を伴うことなく、順方向電圧降下を抑えることが可能なショットキーバリア半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のショットキーバリア半導体装置は、半導体基板が基層上に同じ導電型の第1の半導体層を形成して成り、前記第1の半導体層とショットキー接合するショットキーメタル層を前記半導体基板の一方の主面上に形成し、前記ショットキーメタル層上に第1の電極を形成し、前記半導体基板の他方の主面上に第2の電極を形成し、前記半導体基板の一方の主面から第1の半導体層内へ延在する第2の半導体層および第3の半導体層が第1の半導体層と異なる導電型をなして前記ショットキーメタル層と接合するとともに第1の半導体層と半導体接合し、環状をなす第2の半導体層で囲む領域内に複数の第3の半導体層を配置し、第3の半導体層は頂部が前記ショットキーメタル層に接合するとともに裾尖端縁側が第1の半導体層内に延伸する裾拡がりの形状をなすことを特徴とする。
この構成により、逆バイアス電圧の印加時に、第3の半導体層の裾尖端縁で電界集中が起こるので、裾尖端縁の周辺の空乏層の拡がりが他の部分の空乏層よりも集中的に大きく成る。このため、隣り合う第3の半導体層の相互間の間隙を従来のものよりも広くしても、空乏層が相互に連続一体に容易に繋がってショットキー接合である第1の半導体層とショットキーメタル層との接合面をピンチオフさせることが出来る。
しかも、隣り合う第3の半導体層の相互間の間隙を従来よりも広く設定することは、第1の半導体層の順方向シリーズ抵抗成分を低減することに成り、半導体装置のサイズ拡大を伴うことなく、順方向電流に伴う電圧降下を低減しつつ従来と同様の逆方向特性を得ることが出来る。
本発明のショットキーバリア半導体装置の製造方法は、基層上に同導電型でドーパント濃度が低濃度である第1の半導体層をエピタキシャル成長させた半導体基板において、前記半導体基板の一方の主面をなす第1の半導体層の表面に熱酸化法により酸化膜を形成する初期酸化工程と、前記初期酸化工程の後に、前記酸化膜に選択的エッチング除去を施して第2の半導体層の形成予定位置に対応する第1の半導体層の表面を露出させ、前記酸化膜をマスクとして第1の半導体層の表面に第2の半導体層用のドーパントをイオン注入して熱拡散法にてドライブ拡散を施することにより第1の半導体層の表面から層内へ延在する環状の第2の半導体層を形成するガードリング形成工程と、前記ガードリング形成工程の後に、第1の半導体層の上に形成した前記酸化膜に選択的エッチング除去を施して第3の半導体層の形成予定位置に対応する第1の半導体層の表面を露出させ、少なくとも第3の半導体層の形成予定位置に対応する第1の半導体層表面を覆うフォトレジスト膜をフォトリソグラフィーによって形成するとともに、前記フォトレジスト膜の最表層形状と第3の半導体層の形成予定形状の最表層形状とが相似するように前記フォトレジスト膜の膜厚および形状を形成し、前記フォトレジスト膜および前記酸化膜をマスクとして一定の高エネルギーのイオン注入を施すことにより第3の半導体層用のドーパントを第1の半導体層の表面から層内へ注入し、前記ドーパントが通過する前記フォトレジスト膜の膜厚と前記ドーパントが第1の半導体層内で達する層内深さとが反比例することにより第1の半導体層内に第3の半導体層を予定形状に形成する第3の半導体層形成工程と、前記第3の半導体層形成工程の後に、前記フォトレジスト膜を除去し、熱処理にて第3の半導体層を活性化させ、環状の第2の半導体層に囲まれた第1の半導体層の表面とそれに続く第2の半導体層の一部の表面上に位置する前記酸化膜を選択的エッチング除去してコンタクト窓を窓開けし、前記コンタクト窓にて露出する第1の半導体層と第2の半導体層と第3の半導体層の表面に、周辺の前記酸化膜にまで延在するショットキーメタル層を蒸着により形成するショットキーメタル形成工程と、前記ショットキーメタル形成工程の後に、前記ショットキーメタル層を覆ってアノード電極を蒸着により形成し、前記半導体基板の基層を厚み調整した後に前記半導体基板の他方の主面にカソード電極を蒸着にて形成する電極形成工程とを含むことを特徴とする。
以上のように、本発明のショットキーバリア半導体装置とその製造方法によれば、装置の拡大や逆方向特性を犠牲にすること無く、順方向特性が向上可能なものとすることができる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は本発明の実施の形態1におけるショットキーバリア半導体装置を説明するための図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断面図、図2(a)は図1(a)のB−B矢視断面図、図2(b)は半導体層の要部における動作を説明するための模式図である。
図1および図2において、1は半導体基板、1aはN型半導体層、2は低濃度N型半導体層、3はP型ガードリング層、4はP型半導体層、5はショットキーメタル、6はアノード電極、7はカソード電極、8はシリコン酸化膜、9は空乏層を各々示している。
図1に示すように、ショットキーバリア半導体装置の半導体基板1はシリコンから成るN型半導体層1aが基層をなしており、基層の上にはエピタキシャル層の第1の半導体層として基層と同じ導電型でドーパントが低濃度である低濃度N型半導体層2を形成している。
半導体基板1の一方の主面上、つまり低濃度N型半導体層2の上にはショットキーメタル層5を形成しており、低濃度N型半導体層2とショットキーメタル層5がショットキー接合している。低濃度N型半導体層2と異なる導電型をなすP型ガードリング層3およびP型半導体層4が第2の半導体層および第3の半導体層として半導体基板1の一方の主面から低濃度N型半導体層2の層内へ延在しており、P型ガードリング層3およびP型半導体層4がショットキーメタル層5と接合するとともに低濃度N型半導体層2と半導体接合している。
P型ガードリング層3は環状をなしており、P型ガードリング層3で囲む低濃度N型半導体層2の所定領域内に複数のP型半導体層4を等間隔で平行に配置している。全てのP型半導体層4は同じ長さを有し、各P型半導体層4は両端がP型ガードリング層3に接合している。各P型半導体層4は断面V字形状をなし、頂部4aがショットキーメタル層5に接合するとともに、裾尖端縁4bの側が低濃度N型半導体層2の層内に延伸して裾拡がりの形状をなす。
ショットキーメタル層5は、チタン、モリブデン、クロム等から成り、ショットキーメタル層5を覆ってアルミ等から成るアノード電極6を第1の電極として形成してある。半導体基板1の他方の主面上には第2の電極としてカソード電極7が形成してあり、カソード電極7は金や銀を含む層の単層または複数の層から成る。
半導体基板1の一方の主面には、低濃度N型半導体層2の端部からP型ガードリング層3の一部までを覆って環状のシリコン酸化膜8が形成してあり、ショットキーメタル層5がシリコン酸化膜8の上へ延在し、アノード電極6の周縁部がショットキーメタル層5を覆ってシリコン酸化膜8の上へ延在している。
ここで、例えば耐電圧を45V(40V保証)程度に設定する場合に、半導体基板1のN型半導体層1aはドーパント濃度1×1019個/cm程度、厚さ200μm程度、外形1.4mm角程度が好ましい。また、低濃度N型半導体層2はドーパント濃度1×1015個/cm程度、厚さ2.5μm程度が好ましく、P型ガードリング層3は表面近傍のドーパント濃度1×1017個/cm程度、拡散深さ1.0μm程度が好ましく、P型半導体層4は深さ0.5μm程度が好ましい。
上述した構成によれば、アノード電極6とカソード電極7との間に逆バイアス電圧を印加してその電圧を上げていくと、図2(b)に示す様に、各P型半導体層4と低濃度N型半導体層2との界面からN型半導体層2の層内へ各々に空乏層9が拡がっていき、やがて各々の空乏層9が連続一体と成り、ショットキー接合である低濃度N型半導体層2とショットキーメタル層5との接合面をピンチオフさせる。
この際に、P型半導体層4の裾尖端縁4bで電界集中が起こるので、裾尖端縁4bの周辺の空乏層9の拡がりaが他の部分の空乏層9よりも集中的に大きく成る。このため、隣り合うP型半導体層4の相互間の間隙であるWpnを従来のものよりも広くしても、空乏層9が相互に連続一体に容易に繋がってショットキー接合である低濃度N型半導体層2とショットキーメタル層5との接合面をピンチオフさせることが出来る。
従って、従来よりもWpnを広く設定出来るので低濃度N型半導体層2の順方向シリーズ抵抗成分を低減することに成り、順方向電流に伴う電圧降下を低減しつつ、従来と同様の逆方向特性を得ることが出来る。換言すれば、順方向の電界における電気特性と逆方向の電界における電気特性とを一定とする場合は従来のものよりも小型化が可能と成る。
ここで、互いに平行に形成された複数のP型半導体層4の各々の長さは等しいことが好ましく、P型半導体層4の相互間の間隔は等しいことが好ましく、P型半導体層4は各々がP型ガードリング層3と接していることが好ましい。これら一連の好ましい条件を充たせば、電界および電流の分布を均一にする方向に働くので、電界および電流の偏りを防ぎ、半導体装置としての動作特性をより確実なものと出来る。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるショットキーバリア半導体装置を説明するための図であり、図3(a)は断面図、図3(b)は図3(a)のC−C矢視断面図、図3(c)は図3(a)のD−D矢視断面図である。図3において、図1および図2と同じ構成要素については同符号を用いてその説明を省略する。
図3において、複数のP型半導体層4はP型ガードリング層3で囲む低濃度N型半導体層2の所定領域内に点在している。各P型半導体層4は中空円錐形状をなし、頂部4aがショットキーメタル層5に接合するとともに、裾尖端縁4bの側が低濃度N型半導体層2の層内に延伸して裾拡がりの形状をなす。他の構成は先の実施の形態1と同様である。P型半導体層4は同じ形状を有し、かつ一様に等間隔で配列してあり、最外列のP型半導体層4がP型ガードリング層3に接している。
ここで実施の形態1と実施の形態2を比較して説明する。実施の形態1と実施の形態2におけるP型ガードリング層3の形状が同じで、実施の形態1における断面V字形をなすP型半導体層4の開口幅と実施の形態2における中空円錐形状をなすP型半導体層4の開口直径とが同じで、P型半導体層4の相互の間隙であるWpnを同じであるとする。
図2(a)に示すように、実施の形態1のP型ガードリング層3に囲まれた領域内で、かつ断面V字形をなすP型半導体層4の開口を含む低濃度N型半導体層2の断面において、P型半導体層4の外側にある低濃度N型半導体層2の断面が実質的に順方向電流の通電路断面と成る。図3(c)に示すように、実施の形態2のP型ガードリング層3に囲まれた領域内で、かつ中空円錐形状をなすP型半導体層4の開口を含む低濃度N型半導体層2の断面において、P型半導体層4の外側にある低濃度N型半導体層2の断面が実質的に順方向電流の通電路断面となる。
したがって、P型半導体層4が中空円錐形状をなす実施の形態2における通電路断面は、P型半導体層4が断面V字形状をなす実施の形態1における通電路断面に比べて1.4倍程度とすることが可能であり、順方向電流の通電路断面の有効断面積が大きく成ることで、低濃度N型半導体層2が有する順方向シリーズ抵抗成分を実施の形態1よりも更に低減できる。
また、ショットキー接合である低濃度N型半導体層2とショットキーメタル層5との接合面の面積も実施の形態1よりも大きくできるので、ショットキー接合の順方向抵抗を更に低減できる。
即ち、低濃度N型半導体層2が有する順方向シリーズ抵抗成分とショットキー接合の順方向抵抗との双方の更なる低減が可能となり、順方向電流に伴う電圧降下を実施の形態1よりも更に低減出来る。換言すれば、順方向の電界における電気特性と逆方向の電界における電気特性を一定とする場合は、P型半導体層4が中空円錐形状をなす実施の形態2の構成は、P型半導体層4が断面V字形状をなす実施の形態1の構成に比べて更に小型化が可能と成る。
ここで、複数のP型半導体層4の各々のサイズは等しいことが好ましい。また、P型半導体層4は一様に等しい間隔で配列されていることが好ましい。更に、最外列のP型半導体層4がP型ガードリング層3に接していることが好ましい。
これら一連の好ましい条件を充たせば、電界および電流の分布を均一にする方向に働くので、電界および電流の偏りを防ぎ、半導体装置としての動作特性をより確実なものと出来る。
尚、上述の実施の形態1および2では、低濃度N型半導体層2の表面から層内へ延在する複数のP型半導体層4の形状を断面V形状または中空円錐形状として説明したが、これに限定されるものではない。
P型半導体層4は、半導体基板1の一方の主面から離れた深部における半導体基板1の主面と平行な断面での断面形状が、半導体基板1の一方の主面およびその近傍における半導体基板1の主面と平行な断面での断面形状よりも大きくて、断面形状の外周が最大と成る部分に電界集中を起こすことが可能な裾尖端縁4bを有すれば良い。すなわち、P型半導体層4には、中空角錐形状や、半導体基板1の主面と平行な断面での断面形状が非対称のもの等の種々の形状が採用可能である。
また、図示を省略するが本実施の形態のショットキーバリア半導体装置を用いて半導体装置パッケージを構成できることは勿論のことに、本実施の形態のショットキーバリア半導体装置を用いて電源回路を構成することもできる。
この様なショットキーバリア半導体装置の製造方法を以下に説明する。図4は本発明のショットキーバリア半導体装置を製造する過程の主な工程終了時点での断面を示すものである。
図4において、1は半導体基板、1aはN型半導体層、2は低濃度N型半導体層、3はP型ガードリング層、4はP型半導体層、5はショットキーメタル、6はアノード電極、7はカソード電極、8はシリコン酸化膜、10はフォトレジスト膜を各々示している。
図4(a)は初期酸化工程を示すものである。半導体基板1は基層が砒素をドーパントとするN型半導体層1aであってシリコンからなり、N型半導体層1aの上に燐をドーパントとする低濃度N型半導体層2をエピタキシャル成長させたもので、低濃度N型半導体層2はN型半導体層1aよりもドーパント濃度が低濃度である。
この半導体基板1の一方の主面をなす低濃度N型半導体層2の表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜8を形成する。ここで、N型半導体基板1はドーパント濃度1×1019個/cm程度、外形1.4mm角程度であり、熱酸化時の温度は1100℃程度が好ましい。
図4(b)はガードリング形成工程を示すものである。初期酸化工程の後にシリコン酸化膜8に選択的エッチング除去を施して窓開けし、P型ガードリング層3の形成予定位置に対応する低濃度N型半導体層2の表面を露出させる。シリコン酸化膜8をマスクとして低濃度N型半導体層2の表面にP型のドーパントであるボロンをイオン注入し、熱拡散法にてドライブ拡散を施すことにより、低濃度N型半導体層2の表面から層内へ延在する環状のP型ガードリング層3を形成する。
尚、ドライブ拡散を施す際の熱でP型ガードリング層3の上は再度シリコン酸化膜8で覆われる事と成り、図4(b)は再度シリコン酸化膜8で覆われた状態を示している。ここで、P型ガードリング層3は表面近傍のドーパント濃度1×1017個/cm程度、拡散深さ1.0μm程度であり、イオン注入のエネルギー100keV、ドーズ量1×1013個/cm程度であり、ドライブ拡散時の温度は1100℃程度が好ましい。
図4(c)はP型半導体層形成工程を示すものである。ガードリング形成工程の後に、シリコン酸化膜8に選択的エッチング除去を施し、複数のP型半導体層4の形成予定部に位置する低濃度N型半導体層2の表面を露出させる。次に、少なくとも低濃度N型半導体層2の表面上をフォトレジスト膜10で覆う。フォトレジスト膜10はフォトリソグラフィーによって形成し、その膜厚および形状はP型半導体層4の形成予定形状における半導体基板1の一方の主面側の最表層形状を反映させたものとする。
フォトレジスト膜10およびシリコン酸化膜8をマスクとして低濃度N型半導体層2の主面側よりP型ドーパントであるボロンを低濃度N型半導体層2の層内へ注入してP型半導体層4を形成する。ボロンの注入は、低濃度N型半導体層2の層内へ達する様に一定の高エネルギーのイオン注入を施すことで行う。P型半導体層4は低濃度N型半導体層2の層内の所定の深さ位置に形成され、低濃度N型半導体層2の表面からP型半導体層4の最表層までの層内深さは、フォトレジスト膜10の相応する箇所の膜厚に反比例している。つまり、フォトレジスト膜10の膜厚が小さい箇所では低濃度N型半導体層2の表面から深い位置にまでボロンが達し、フォトレジスト膜10の膜厚が大きい箇所では低濃度N型半導体層2の表面から浅い位置までしかボロンが到達しない。
これによれば、N型半導体層の表面からの深さが異なるP型半導体層を一度のイオン注入で形成することが可能である。ここで、一例としてP型半導体層4を互いに平行なライン状とする場合には、シリコン酸化膜8の選択的エッチング除去のパターンをP型半導体層4と同様に互いに平行なライン状とすれば良い。また、P型半導体層4をその軸心と直交する断面形状においてV字形状(図面の紙面上ではV字の上下を反転させた逆V状)に形成するには、上述したように、シリコン酸化膜8の選択的エッチング除去で露出した互いに平行なパターンをなす低濃度N型半導体層2の上に、P型半導体層4のV字形状を反映させた三角形状の断面を有するフォトレジスト膜10をフォトリソグラフィーにて形成すれば良い。ここで、フォトレジスト膜10の頂部膜厚は1μm程度で、P型半導体層4の注入最大深さは0.5μm程度で、イオン注入のエネルギーは1MeV、ドーズ量は1×1013個/cm程度が好ましい。
図4(d)はショットキーメタル形成工程を示すものである。P型半導体層形成工程の後に、フォトレジスト膜10を除去し、熱処理にてP型半導体層4を活性化させ、P型ガードリング層3に囲まれた低濃度N型半導体層2の表面およびそれに続くP型ガードリング層3の一部の表面上に位置するシリコン酸化膜8を選択的エッチング除去してコンタクト窓を窓開けする。
このコンタクト窓において露出する低濃度N型半導体層2とP型ガードリング層3とP型半導体層4の表面に、周辺のシリコン酸化膜8にまで延在するようにショットキーメタル層5を電子ビーム蒸着により形成する。ここで、熱処理は950℃程度でラピッドサーマルアニール等のアニーリング法を用いるとP型半導体層4の拡散を少なく抑えられるので好ましい。
図4(e)は電極形成工程を示すものである。ショットキーメタル形成工程の後に、ショットキーメタル層5を覆ってアノード電極6を電子ビーム蒸着により形成し、半導体基板1のN型半導体層1aを厚み調整した後に半導体基板1の他方の主面にカソード電極7を電子ビーム蒸着にて形成する。尚、本発明の実施の形態においてN型とP型の導電型は入れ替えても良い。その場合はアノードとカソードとが入れ替わる。
本発明はショットキーバリア半導体装置として有用であり、特に順方向電圧降下を抑えるものや小型化を要するものに適している。
本発明の実施の形態1におけるショットキーバリア半導体装置を示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図 同実施の形態1におけるショットキーバリア半導体装置を示す図であり、(a)は図1(a)のB−B矢視断面図、(b)は半導体層の要部における動作を説明するための模式図 本発明の実施の形態2におけるショットキーバリア半導体装置を示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図、(c)は(a)のD−D矢視断面図 本発明のショットキーバリア半導体装置を製造する過程を示すものであり、(a)〜(e)はそれぞれ主な工程終了時点での断面図 従来のショットキーバリア半導体装置の断面図
符号の説明
1 半導体基板
1a N型半導体層
2 低濃度N型半導体層
3 P型ガードリング層
4 P型半導体層
4a 頂部
4b 裾尖端縁
5、406 ショットキーメタル層
6、407 アノード電極
7、408 カソード電極
8、403 シリコン酸化膜
9、409 空乏層
10 フォトレジスト膜
401 N型シリコン基板
402 N型エピタキシャル層
404 第1のP型半導体層
405a 第2のP型半導体層
405b 第3のP型半導体層

Claims (10)

  1. 半導体基板が基層上に同じ導電型の第1の半導体層を形成してなり、前記第1の半導体層とショットキー接合するショットキーメタル層を前記半導体基板の一方の主面上に形成し、前記ショットキーメタル層上に第1の電極を形成し、前記半導体基板の他方の主面上に第2の電極を形成し、前記半導体基板の一方の主面から第1の半導体層内へ延在する第2の半導体層および第3の半導体層が第1の半導体層と異なる導電型をなして前記ショットキーメタル層と接合するとともに第1の半導体層と半導体接合し、環状をなす第2の半導体層で囲む領域内に複数の第3の半導体層を配置し、第3の半導体層は頂部が前記ショットキーメタル層に接合するとともに裾尖端縁側が第1の半導体層内に延伸する裾拡がりの形状をなすことを特徴とするショットキーバリア半導体装置。
  2. 逆バイアス電圧の印加時に、第3の半導体層の裾尖端縁を中心として空乏層が拡がることを特徴とする請求項1に記載のショットキーバリア半導体装置。
  3. 複数の第3の半導体層は第2の半導体層で囲む領域内に平行に配列してなり、各第3の半導体層が断面V字形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のショットキーバリア半導体装置。
  4. 複数の第3の半導体層は同じ長さを有し、かつ等間隔で平行に配列してなり、第3の半導体層の両端が第2の半導体層に接合することを特徴とする請求項3に記載のショットキーバリア半導体装置。
  5. 複数の第3の半導体層は第2の半導体層で囲む領域内に点在し、各第3の半導体層が裾拡がりの中空円錐形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のショットキーバリア半導体装置。
  6. 複数の第3の半導体層は同じ形状を有し、かつ一様に等間隔で配列してなり、最外列の各第3の半導体層が第2の半導体層に接合することを特徴とする請求項5に記載のショットキーバリア半導体装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のショットキーバリア半導体装置を用いたことを特徴とする半導体装置パッケージ。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載のショットキーバリア半導体装置を用いたことを特徴とする電源回路。
  9. 素地半導体層の上に形成した酸化膜に選択的エッチング除去を施して目標半導体層の形成予定位置に対応する素地半導体層の表面を露出させるステップと、
    少なくとも目標半導体層の形成予定位置に対応する素地半導体層の表面を覆うフォトレジスト膜をフォトリソグラフィーによって形成するとともに、前記フォトレジスト膜の最表層形状と目標半導体層の形成予定形状の最表層形状とが相似するように前記フォトレジスト膜の膜厚および形状を形成するステップと、
    前記フォトレジスト膜および前記酸化膜をマスクとして一定の高エネルギーのイオン注入を施すことにより目標半導体層用のドーパントを素地半導体層の表面から層内へ注入し、前記ドーパントが通過する前記フォトレジスト膜の膜厚と前記ドーパントが素地半導体層内で達する層内深さとが反比例することにより素地半導体層内に目標半導体層を予定形状に形成するステップとを有する半導体層形成工程を含むことを特徴とするショットキーバリア半導体装置の製造方法。
  10. 基層上に同導電型でドーパント濃度が低濃度である第1の半導体層をエピタキシャル成長させた半導体基板において、前記半導体基板の一方の主面をなす第1の半導体層の表面に熱酸化法により酸化膜を形成する初期酸化工程と、
    前記初期酸化工程の後に、前記酸化膜に選択的エッチング除去を施して第2の半導体層の形成予定位置に対応する第1の半導体層の表面を露出させ、前記酸化膜をマスクとして第1の半導体層の表面に第2の半導体層用のドーパントをイオン注入して熱拡散法にてドライブ拡散を施すことにより第1の半導体層の表面から層内へ延在する環状の第2の半導体層を形成するガードリング形成工程と、
    前記ガードリング形成工程の後に、第1の半導体層の上に形成した前記酸化膜に選択的エッチング除去を施して第3の半導体層の形成予定位置に対応する第1の半導体層の表面を露出させ、少なくとも第3の半導体層の形成予定位置に対応する第1の半導体層表面を覆うフォトレジスト膜をフォトリソグラフィーによって形成するとともに、前記フォトレジスト膜の最表層形状と第3の半導体層の形成予定形状の最表層形状とが相似するように前記フォトレジスト膜の膜厚および形状を形成し、前記フォトレジスト膜および前記酸化膜をマスクとして一定の高エネルギーのイオン注入を施すことにより第3の半導体層用のドーパントを第1の半導体層の表面から層内へ注入し、前記ドーパントが通過する前記フォトレジスト膜の膜厚と前記ドーパントが第1の半導体層内で達する層内深さとが反比例することにより第1の半導体層内に第3の半導体層を予定形状に形成する第3の半導体層形成工程と、
    前記第3の半導体層形成工程の後に、前記フォトレジスト膜を除去し、熱処理にて第3の半導体層を活性化させ、環状の第2の半導体層に囲まれた第1の半導体層の表面とそれに続く第2の半導体層の一部の表面上に位置する前記酸化膜を選択的エッチング除去してコンタクト窓を窓開けし、前記コンタクト窓にて露出する第1の半導体層と第2の半導体層と第3の半導体層の表面に、周辺の前記酸化膜にまで延在するショットキーメタル層を蒸着により形成するショットキーメタル形成工程と、
    前記ショットキーメタル形成工程の後に、前記ショットキーメタル層を覆ってアノード電極を蒸着により形成し、前記半導体基板の基層を厚み調整した後に前記半導体基板の他方の主面にカソード電極を蒸着にて形成する電極形成工程とを含むことを特徴とするショットキーバリア半導体装置の製造方法。
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