JP2008129717A - 基準電圧回路 - Google Patents

基準電圧回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2008129717A
JP2008129717A JP2006311916A JP2006311916A JP2008129717A JP 2008129717 A JP2008129717 A JP 2008129717A JP 2006311916 A JP2006311916 A JP 2006311916A JP 2006311916 A JP2006311916 A JP 2006311916A JP 2008129717 A JP2008129717 A JP 2008129717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nmos transistor
drain
transistor
gate
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006311916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4919776B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Miyajima
一之 宮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2006311916A priority Critical patent/JP4919776B2/ja
Publication of JP2008129717A publication Critical patent/JP2008129717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919776B2 publication Critical patent/JP4919776B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】NMOSトランジスタの基板電圧効果の影響や、電源電圧の変動の影響を受け難く、さらには、温度変化に対する変動が小さく、安定した基準電圧出力を得る。
【解決手段】 第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4は、ソースが相互に接続されてカレントミラー回路に接続される一方、第3のPMOSトランジスタ3のドレイン及び第2のNMOSトランジスタ2のゲートが接続され、第1のNMOSトランジスタ1のドレインは、第3のPMOSトランジスタ3のドレインに、第2のNMOSトランジスタ2のドレインは、第4のPMOSトランジスタ4のドレインに、それぞれ接続され、さらに、第1のNMOSトランジスタ1のゲート、ソース及びバックゲートと、第2のNMOSトランジスタ2のソース及びバックゲートは、共にグランドに接続されて、第2のNMOSトランジスタ2のゲート・ソース間電圧を安定した基準電圧が得られるものとなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、CMOS構成の半導体集積回路内において用いられる基準電圧回路に係り、特に、電源電圧変動による出力電圧の変動の抑圧等を図ったものに関する。
シリコン半導体集積回路において、その内部で温度に対して変動の少ない参照電圧(基準電圧)を得ることは、電源用ICなどを初め、多くの回路において必須のこととなっている。通常、温度に対して変動の少ない回路を得るには、バンドギャップリファレンス回路が用いられるが、この場合、バイポーラトランジスタが必要であり、ユニポーラの素子であるCMOSプロセスを用いる回路の場合、この回路を構成することは難しく、また、仮に、回路を構成し得たとしても回路規模が大きくなり、レイアウト面積も大きくなるといった問題を招来することとなる。
このため、従来、CMOS構成の回路において、温度に対して変動の少ない電圧源を得るには、例えば、特許文献1等で提案された回路を用いる必要があった。
図5には、かかる特許文献1等において開示された従来のMOSトランジスタを用いた基準電圧回路が示されており、以下、同図を参照しつつ、かかる従来回路について説明する。
この回路は、ゲート・ソース間が短絡されたデプレッション型NMOSトランジスタM1Aと、ゲート・ドレイン間が短絡されたエンハンスメント型NMOSトランジスタM2Aとを有してなり、トランジスタM1AのソースとトランジスタM2Aのドレインとが接続されて、直列接続された構成となっている。
かかる構成において、トランジスタM1Aのドレインに、電圧源V1の電圧を印加すると、2つのトランジスタM1A,M2Aには等しいドレイン電流が流れ、エンハンスメント型NMOSトランジスタM2Aのゲート・ソース間電圧Vgs2は、下記する式1の大きさとなる。
Vgs2=−(β1/β2)1/2×VT1+VT2・・・式1
ここで、β1は、トランジスタM1Aのトランスコンダクタンス係数、β2は、トランジスタM2Aのトランスコンダクタンス係数、VT1は、トランジスタM1Aの閾値電圧、VT2は、トランジスタM2Aの閾値電圧である。
そして、トランジスタM1AとM2Aのゲートのアスペクト比を調整して、β1とβ2をほぼ等しくすると、上記の式1は、下記する式2の如くとなり、2つのMOSトランジスタM1A,M2Aの閾値電圧の差に等しい基準電圧出力が得られることとなる。
Vgs2=−VT1+VT2・・・式2
トランジスタM1AとトランジスタM2Aが、同一のチップ内に構成された場合、その閾値電圧の温度変化は、ほぼ等しくなるため、双方の閾値電圧の差分であるVgs2の値は、温度に対してほぼ一定となり、温度変化の小さな基準電圧源として利用することができるものとなる。
このような回路は、少ない素子数で温度変化の小さな電圧源を得ることができるため、CMOSプロセスを用いた集積回路においては、基準電圧源として多用されている。
ところで、P型の半導体基板を用いたCMOS集積回路においては、N型MOSトランジスタの基板電位は、全て最低電位に共通になる。このため、図5に示されたデプレッション型NMOSトランジスタM1Aのソース・基板間には、上述の式1におけるVgs2に相当する電圧が印加されることとなる。
また、一般に、MOSトランジスタの閾値電圧VTHは、下記する式3に表されるものとなる。
VTH=VT0+γ{(|2φF+VSB|)1/2−(|2φF|)1/2 }・・・式3
なお、γは、下記する式4によって表される。
γ=(2q・εsi・Nsub)1/2/Cox・・・式4
上記の式3及び式4において、VT0はVSB=0V時の閾値電圧、VSBはソース・基板間電位差、γは基板バイアス効果係数、φFはフェルミレベルで、大凡0.3程度である。また、qは電子の電荷量、εsiはシリコン誘電率(=1.04×10−12f/cm)、Nsubは基板アクセプタ濃度、Coxは単位面積当たりのゲート容量である。
したがって、基板バイアス効果係数はCoxの値が小さいほど大きくなり、ソース・基板間電位差に対して、VTHが+側に大きく変動するようになる。このため、デプレッション型トランジスタM1Aの閾値電圧は大きく変化し、最悪の場合、閾値電圧は正の値となり、ゲート・ソース間が短絡されたトランジスタM1Aのドレイン電流は、ほぼ0となる。その結果、トランジスタM2Aのゲート・ソース間の電圧は不安定となり、基準電圧として用いることができなくなる。
上述のような問題を解決する方策として、従来から、例えば図6に示されたような構成の回路が提案されている。
かかる回路においては、トランジスタM1B,M2Bのソース・基板間電圧は、デプレッション型NMOSトランジスタM1Bの閾値電圧に近くなり、大凡0.2〜0.1V程度に抑えることができるものとなっている。
しかしながら、この回路では、回路自身の発振を防止するため、位相補償用のコンデンサC1を、PMOSトランジスタM5Bのゲート・ドレイン間に接続する必要がある。このため、この回路に電圧を供給する電圧源V1の変動が、PMOSトランジスタM5Bのゲート・ドレイン間の寄生容量を介して、回路の出力電圧に重畳されてしまい、特に、周波数が高くなるほど、電圧源V1の変動成分の除去が困難になるという欠点を有している。このような特性を改善するには、出力端子とグランドとの間に設けられたコンデンサC2の容量値を増加する必要があるが、容量値の増加は、集積回路化における回路面積の増大を招くという問題がある。
特公平4−65546号公報(第2−5頁、図1−図3)
ところで、近年、車載の半導体集積回路の要求が高まりつつあるが、半導体集積回路を車載するためには、最低でも12V以上の電源電圧で動作し、また、瞬間的にそれ以上の電圧が印加されても破壊に至らない特性が求められる。
この様な半導体集積回路を構成するCMOSトランジスタは、ゲートが破壊する電圧を上げるため、ゲート酸化膜の厚みを厚くする傾向にある。このため、先の式4におけるCoxが小さくなり、それに伴い閾値電圧に対する基板電圧効果の影響が大きくなる。
N型基板のウェハを使用すれば、NMOSは各素子毎に基板電圧を分離することができるが、N型基板の場合、基板全体が電源に接続されるため、電源電圧の変動が各配線と基板間の寄生容量を介して伝わり、電源電圧の変動に対して影響を受け易い回路となってしまうという欠点がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、NMOSトランジスタの基板電圧効果の影響を受けることなく、電源電圧の変動や、温度変化に対する変動が小さく、安定した基準電圧を得ることができる基準電圧回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る基準電圧回路は、
デプレッション型の第1のNMOSトランジスタと、エンハンスメント型の第2のNMOSトランジスタとを有すると共に、カレントミラー回路を構成するよう接続された第3及び第4のPMOSトランジスタを有してなる基準電圧回路であって、
前記第3及び第4のPMOSトランジスタは、ソースが相互に接続されてカレントミラー回路に接続される一方、ゲートが相互に接続されると共に、前記第3のPMOSトランジスタのドレイン及び前記第2のNMOSトランジスタのゲートが接続され、
前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第3のPMOSトランジスタのドレインに、前記第2のNMOSトランジスタのドレインは、前記第4のPMOSトランジスタのドレインに、それぞれ接続される一方、
前記第1のNMOSトランジスタのゲート、ソース及びバックゲートと、前記第2のNMOSトランジスタのソース及びバックゲートは、共にグランドに接続されてなり、
前記第2のNMOSトランジスタのゲート・ソース間電位差を一定に維持しつつ、基準電圧として出力可能に構成されてなるものである。
かかる構成において、前記第2のNMOSトランジスタのゲートと接続された前記第3のPMOSトランジスタのドレインと、前記第3のPMOSトランジスタのゲートに接続された前記第1のNMOSトランジスタのドレインとの間に、一定電位差を生成するよう電位差発生手段を設けてなるものが好適である。
本発明によれば、第1及び第2のNMOSトランジスタのドレイン電流が同一となるように、第3及び第4のPMOSトランジスタにより制御されるため、第2のNMOSトランジスタは、ほぼ第1及び第2のNMOSトランジスタの閾値電圧の差に維持でき、安定した基準電圧を得るができる。
本発明によれば、第1及び第2のNMOSトランジスタのソース及びバックゲート電位が、最低電位であるグランドに接続されるため、いわゆる基板電圧効果(式3及び式4参照)の影響を受けることが無く、また、広い周波数帯域に電源電圧の変動の影響を受けることが無く、出力の安定した基準電圧回路を提供することができる。
特に、第3及び第4のPMOSトランジスタに対して、カレントミラー回路の電流が供給されるような構成を採ることで、電源電圧が変動しても、基準電圧出力の変動を極力最小に抑圧することができ、より信頼性の高い基準電圧回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における基準電圧回路の第1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この第1の構成例における基準電圧回路は、基準電圧を発生する第1及び第2のNMOSトランジスタ(図1においては、それぞれ「M1」、「M2」と表記)1,2と、第1のカレントミラー回路を構成する第3及び第4のPMOSトランジスタ(図1においては、それぞれ「M3」、「M4」と表記)3,4と、第5のPMOSトランジスタ(図1においては「M5」と表記)5と、第2のカレントミラー回路を構成する第6及び第7のPMOSトランジスタ(図1においては、それぞれ「M6」、「M7」と表記)6,7と、電流I1を出力する電流源11とを主たる構成要素として構成されてなるものである。
本発明の実施の形態において、第1のNMOSトランジスタ1には、デプレッション型が、第2のNMOSトランジスタ2には、エンハンスメント型が、それぞれ用いられている。
第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2は、それぞれバックゲートとソースがグランドに接続されると共に、第1のNMOSトランジスタ1は、さらにゲートがグランドに接続されたものとなっている。
一方、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4は、第1のカレントミラー回路を構成し、その負荷側に次述するように第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2が設けられて、第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2に等しいドレイン電流を流すことができるようになっている。
以下、具体的な接続を説明すれば、まず、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4は、各々のゲートと第3のPMOSトランジスタ3のドレインとが相互に接続される一方、それぞれのソース及びバックゲートが相互に接続されて、後述する第2のカレントミラー回路を構成する第6のPMOSトランジスタ6のドレインに接続されたものとなっている。
そして、第1のNMOSトランジスタ1のドレインと第2のNMOSトランジスタ2のゲートが、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4の相互のゲート及び第3のPMOSトランジスタ3のドレインの相互の接続点に接続されたものとなっている一方、第2のNMOSトランジスタ2のドレインは、第4のPMOSトランジスタ4のドレインに接続されたものとなっている。
また、第5のPMOSトランジスタ5は、ソースとバックゲートが相互に接続されると共に、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のソースに接続される一方、ドレインは、グランドに接続されており、さらに、ゲートは、第2のNMOSトランジスタ2と第4のPMOSトランジスタ4の相互のドレインの接続点に接続されたものとなっている。
第6及び第7のPMOSトランジスタ6,7は、第2のカレントミラー回路を構成しており、第1のカレントミラー回路を構成する第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4へ、電流を供給するようになっている。
すなわち、第6及び第7のPMOSトランジスタ6,7は、相互のゲートと、第7のPMOSトランジスタ7のドレインとが相互に接続される一方、各々のソースとバックゲートが相互に接続されて電圧源12に接続されたものとなっている。
そして、第6のPMOSトランジスタ6のドレインは、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のソースに接続される一方、第7のPMOSトランジスタ7のドレインとグランドとの間には、電流源11が直列接続されて設けられたものとなっている。
なお、第1のNMOSトランジスタ1のドレインと第3のPMOSトランジスタ3のドレインの接続点には、基準電圧出力端子21が接続されている。
しかして、かかる構成における動作について説明すれば、本発明の実施の形態における基準電圧回路においては、第5のPMOSトランジスタ5により、第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2のドレイン電流が等しくなるように、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のソース及びバックゲート電位が制御される。その結果、第2のNMOSトランジスタ2のゲート・ソース間電圧、すなわち、基準電圧出力端子21の電圧は、電流源11の出力電流I1が変動しても、一定に保持されるものとなる。
第2のNMOSトランジスタ2のゲート・ソース間電圧、すなわち、基準電圧出力端子21の電圧は、背景技術で説明したように、下記に再度示す式2によって表される大きさとなる。そのため、温度変化に対して変動が少なく、しかも、NMOSトランジスタの基板バイアス効果の影響を受けず、さらには、電圧源12の電圧変動に対しても影響を受け難い基準電圧出力が得られることとなる。
Vgs2=−VT1+VT2・・・式2
ここで、VT1は、第1のNMOSトランジスタ1の閾値電圧、VT2は、第2のNMOSトランジスタ2の閾値電圧である。
次に、第2の構成例について、図2を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第2の構成例は、第1のNMOSトランジスタ1のドレインと第3のPMOSトランジスタ3のドレインの間に、出力電圧V2の電位差発生手段としての第2の電圧源13を、その正極に第3のPMOSトランジスタ3のドレインが、負極に第1のNMOSトランジスタ1のドレインが、それぞれ接続されるように設けたものである。
そして、第2のNMOSトランジスタ2のゲートは、第2の電圧源13の正極に、第3のPMOSトランジスタ3のゲートは、第2の電圧源13の負極に、それぞれ接続されて、第2のNMOSトランジスタ2のゲートと、第3のPMOSトランジスタ3のゲートの間に、一定電圧V2が生ずるよう構成されたものとなっている。
かかる第2の構成例は、次述するような観点からなされたものである。
まず、先の図1に示された第1の構成例においては、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のソース及びバックゲート電位は最低であっても、背景技術で説明したように、下記に再度示す式1に示される第2のNMOSトランジスタ2のゲート・ソース間電圧と、第3のPMOSトランジスタ3の閾値電圧の和以上は必要である。
Vgs2=−(β1/β2)1/2×VT1+VT2・・・式1
一般的なCMOSプロセスの場合、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のソース及びバックゲート電位は、約2〜2.4V程度であり、電圧源12の電圧V1がこれより低い場合、第1の構成例においては、意図した特性を得ることができなくなってしまう。
第2の構成例は、かかる観点から、上述のように第2の電圧源13を設けることで、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のソース及びバックゲート電位を一定電圧V2分だけ低下させることができる。したがって、その分、上述のように所望する動作特性が得られなくなる電圧源12の電圧レベルが引き下げられることとなるため、電圧源12の電圧が多少低下しても、即座に所望する動作特性が確保困難になることが防止できるものとなっている。
次に、第3の構成例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図1又は図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第3の構成例は、図2における第2の電圧源13についてのより具体的な回路構成例を示したものである。
この第3の構成例においては、デプレッション型の第8のNMOSトランジスタ(図3においては「M8」と表記)8が、次述するように第1のNMOSトランジスタ1と第3のPMOSトランジスタ3の間、及び、第2のNMOSトランジスタ2と第3PMOSトランジスタ3との間に設けられたものとなっている。
すなわち、まず、第8のNMOSトランジスタ8のドレインは、ゲートと相互に接続されると共に、第2のNMOSトランジスタ2のゲート、第3のPMOSトランジスタ3のドレイン及び基準電圧出力端子21に接続されている。
また、第8のNMOSトランジスタ8のソースは、第1のNMOSトランジスタ1のドレイン及び第3のNMOSトランジスタ3のゲートに接続されている。
そして、第8のNMOSトランジスタ8のバックゲートは、グランドに接続されたものとなっている。
かかる構成により、第8のNMOSトランジスタ8のドレイン・ソース間には、第1のNMOSトランジスタ1のドレイン電流に応じた一定の電位差が発生するが、第8のNMOSトランジスタ8は、第1のNMOSトランジスタ1と同じデプレッション型であるため、その電位差は、第1のNMOSトランジスタ1の閾値電圧のばらつきの影響を受け難い。そのため、製造に起因する閾値電圧のばらつきがあっても、第8のNMOSトランジスタ8のドレイン・ソース間電圧の変動が極力小さいものとなり、先に図2の構成例で説明したように、電圧源12の電圧レベルの低下による所望する動作特性の低下を極力防止することができるものとなる。
次に、第4の構成例について、図4を参照しつつ説明する。なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第4の構成例は、図2に示されれた構成例における電圧V2を生成するための具体的な回路構成例の1つである。かかる構成例においては、第1のカレントミラー回路を構成する第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4と、第1及び第2NMOSトランジスタ1,2との間に、次述するように第9及び第10のPMOSトランジスタ(図4においては、それぞれ「M9」、「M10」と表記)9,10が設けられている。
以下、具体的に説明すれば、まず、第3のPMOSトランジスタ3のゲート・ドレイン間に、ゲート・ドレイン間が短絡された第9のPMOSトランジスタ9が、第3のPMOSトランジスタ3とゲート同士が共通になるように設けられている。
そして、第9のPMOSトランジスタ9は、そのソースが第3のPMOSトランジスタ3のドレイン及び第2のNMOSトランジスタ2のゲートと共に接続され、さらに、基準電圧出力端21に接続されている。また、第9のNMOSトランジスタ9のバックゲートは、第3のPMOSトランジスタ3のバックゲート及びソースに接続されたものとなっている。
また、第9のPMOSトランジスタ9は、第10のPMOSトランジスタとゲートが相互に接続されたものとなっている。
そして、第10のPMOSトランジスタ10は、そのソースが第4のPMOSトランジスタ4のドレインに接続される一方、ドレインが第2のNMOSトランジスタ2のドレイン及び第5のPMOSトランジスタ5のゲートに接続されている。
また、第10のPMOSトランジスタ10のバックゲートは、第4のPMOSトランジスタ4のバックゲート及びソースに接続されたものとなっている。
かかる構成において、第9及び第10のPMOSトランジスタ9,10は、同一のゲートアスぺクト比に設定されており、第9のPMOSトランジスタ9のゲート・ソース間には、下記する式5で表される電位差Vgs9が生ずるものとなっている。
Vgs9=−(2ID/βp)1/2+VT9・・・式5
ここで、IDは、第9のPMOSトランジスタ9のドレイン電流、βpは第9のPMOSトランジスタ9のトランスコンダクタンス係数、VT9は第9のPMOSトランジスタ9の閾値電圧である。
これにより、第2のNMOSトランジスタ2のゲートと第3のPMOSトランジスタ3のゲートの間には、第9のPMOSトランジスタ9のゲート・ソース分の電位差が発生することとなる。かかる電位差は、先の図2における電圧V2に相当するものである。
この構成例において、第9及び第10のPMOSトランジスタ9,10のゲートのアスペクト比を、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4のゲートのアスペクト比よりも大に設定することで、第3のPMOSトランジスタ3が飽和動作領域で動作するに十分なドレイン・ソース間電位差を確保することができるため、第3及び第4のPMOSトランジスタ3,4はカレントミラー回路として十分機能することができるものとなる。
なお、この第4の構成例における回路動作は、上述の構成の違いを除けば、図1に示された構成例と基本的に同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略することとする。
本発明の実施の形態における基準電圧回路の第1の回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における基準電圧回路の第2の回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における基準電圧回路の第3の回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における基準電圧回路の第4の回路構成例を示す回路図である。 従来の基準電圧回路の一回路構成例を示す回路図である。 図5に示された従来回路の欠点を解決するための他の従来回路の回路構成例を示す回路図である。
符号の説明
1…第1のNMOSトランジスタ
2…第2のNMOSトランジスタ
3…第3のPMOSトランジスタ
4…第4のPMOSトランジスタ
5…第5のPMOSトランジスタ
6…第6のPMOSトランジスタ
7…第7のPMOSトランジスタ
8…第8のNMOSトランジスタ
9…第9のPMOSトランジスタ
10…第10のPMOSトランジスタ
12…電圧源

Claims (2)

  1. デプレッション型の第1のNMOSトランジスタと、エンハンスメント型の第2のNMOSトランジスタとを有すると共に、カレントミラー回路を構成するよう接続された第3及び第4のPMOSトランジスタを有してなる基準電圧回路であって、
    前記第3及び第4のPMOSトランジスタは、ソースが相互に接続されてカレントミラー回路に接続される一方、ゲートが相互に接続されると共に、前記第3のPMOSトランジスタのドレイン及び前記第2のNMOSトランジスタのゲートが接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタのドレインは、前記第3のPMOSトランジスタのドレインに、前記第2のNMOSトランジスタのドレインは、前記第4のPMOSトランジスタのドレインに、それぞれ接続される一方、
    前記第1のNMOSトランジスタのゲート、ソース及びバックゲートと、前記第2のNMOSトランジスタのソース及びバックゲートは、共にグランドに接続されてなり、
    前記第2のNMOSトランジスタのゲート・ソース間電位差を一定に維持しつつ、基準電圧として出力可能に構成されてなることを特徴とする基準電圧回路。
  2. 前記第2のNMOSトランジスタのゲートと接続された前記第3のPMOSトランジスタのドレインと、前記第3のPMOSトランジスタのゲートに接続された前記第1のNMOSトランジスタのドレインとの間に、一定電位差が生ずるよう電位差発生手段を設けてなることを特徴とする請求項1記載の基準電圧回路。
JP2006311916A 2006-11-17 2006-11-17 基準電圧回路 Expired - Fee Related JP4919776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311916A JP4919776B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 基準電圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311916A JP4919776B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 基準電圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008129717A true JP2008129717A (ja) 2008-06-05
JP4919776B2 JP4919776B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39555486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006311916A Expired - Fee Related JP4919776B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 基準電圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4919776B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152510A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Seiko Instruments Inc 基準電圧回路
JP2010176270A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Meiji Univ 半導体装置
JP2016129364A (ja) * 2011-05-13 2016-07-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5968027A (ja) * 1982-10-05 1984-04-17 Seiko Instr & Electronics Ltd 出力可変な定電圧回路
JPS61195415A (ja) * 1985-02-26 1986-08-29 Sony Corp 定電圧電源装置
JPS6299817A (ja) * 1985-10-25 1987-05-09 Seiko Instr & Electronics Ltd 定電圧回路
JPH01296491A (ja) * 1988-05-25 1989-11-29 Hitachi Ltd 基準電圧発生回路
JPH09326469A (ja) * 1996-06-04 1997-12-16 Seiko Instr Inc 基準電圧回路およびその設計方法
JPH11134051A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Seiko Instruments Inc 基準電圧回路
JP2000112548A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Ricoh Co Ltd 基準電圧発生回路
JP2001284464A (ja) * 1999-12-28 2001-10-12 Ricoh Co Ltd 電界効果トランジスタを用いた電圧発生回路及び基準電圧源回路
JP2003115753A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Seiko Instruments Inc 電圧検出回路

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5968027A (ja) * 1982-10-05 1984-04-17 Seiko Instr & Electronics Ltd 出力可変な定電圧回路
JPS61195415A (ja) * 1985-02-26 1986-08-29 Sony Corp 定電圧電源装置
JPS6299817A (ja) * 1985-10-25 1987-05-09 Seiko Instr & Electronics Ltd 定電圧回路
JPH01296491A (ja) * 1988-05-25 1989-11-29 Hitachi Ltd 基準電圧発生回路
JPH09326469A (ja) * 1996-06-04 1997-12-16 Seiko Instr Inc 基準電圧回路およびその設計方法
JPH11134051A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Seiko Instruments Inc 基準電圧回路
JP2000112548A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Ricoh Co Ltd 基準電圧発生回路
JP2001284464A (ja) * 1999-12-28 2001-10-12 Ricoh Co Ltd 電界効果トランジスタを用いた電圧発生回路及び基準電圧源回路
JP2003115753A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Seiko Instruments Inc 電圧検出回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152510A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Seiko Instruments Inc 基準電圧回路
JP2010176270A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Meiji Univ 半導体装置
JP4524407B2 (ja) * 2009-01-28 2010-08-18 学校法人明治大学 半導体装置
JP2016129364A (ja) * 2011-05-13 2016-07-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4919776B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8441309B2 (en) Temperature independent reference circuit
US7312509B2 (en) Digital temperature sensing device using temperature depending characteristic of contact resistance
US10707757B2 (en) Reference voltage generator with adaptive voltage and power circuit
US20210333815A1 (en) Flipped gate voltage reference and method of using
JP2008015925A (ja) 基準電圧発生回路
JP3197535B2 (ja) 基準電圧発生回路
JP2010176258A (ja) 電圧発生回路
JP4703406B2 (ja) 基準電圧発生回路および半導体集積装置
JP2011150526A (ja) 基準電圧発生回路及びそれを用いた集積回路
JP2006190946A (ja) 温度に鈍感な飽和電流を有するmosトランジスタ及びそれを用いた定電圧発生器
US20070273352A1 (en) Reference current generating method and current reference circuit
JP4829650B2 (ja) 差動増幅回路
JP3818925B2 (ja) Mos型基準電圧発生回路
JP2006140228A (ja) Mosトランジスタ回路
JP4919776B2 (ja) 基準電圧回路
JP2008152632A (ja) 基準電圧発生回路
JP2001217692A (ja) 電圧比較回路およびこれを用いた基板バイアス調整回路
JP2003233429A (ja) 電源回路及びバイアス回路
JP4355710B2 (ja) Mos型基準電圧発生回路
JP2007287095A (ja) 基準電圧発生回路
CN111090296A (zh) 基准电压电路及电源接通复位电路
JP4823829B2 (ja) 基準電圧発生回路
JP6672067B2 (ja) 安定化電源回路
KR100607164B1 (ko) 기준 전압 발생 회로
JP2003207527A (ja) 高電圧検出回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees