JP2008129548A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写材担持体を使用した画像形成装置において、転写材担持体からの転写材の分離時の剥離放電による画像乱れを抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100Aは、転写バイアス出力手段20が転写のために出力する転写バイアスを変更する転写バイアス変更手段50と、吸着バイアス出力手段13が吸着のために出力する吸着バイアスを変更する吸着バイアス変更手段50であって、吸着部Nを転写材Sの移動方向先端が通過している時に吸着バイアス出力手段13が出力する第1の吸着バイアスの値と、吸着部Nをその転写材Sの移動方向後端が通過している時に吸着バイアス出力手段13が出力する第2の吸着バイアスの値とを、その転写材Sに対する転写のために転写バイアス出力手段20が出力する転写バイアスの値に応じて異ならせる吸着バイアス変更手段50と、を有する構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリンタ、複写機などの電子写真方式或いは静電記録方式を採用した画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式の画像形成装置は、高速化、高機能化、カラー化が進められてきており、各種方式のプリンタや複写機が市販されている。例えば、複数色の画像形成手段を直列に配置し、順次トナー像を多重転写するインライン方式の画像形成装置は、高速でのカラー画像の形成が可能なことから、今後のカラープリンタなどの主力になると考えられている。
このインライン方式の画像形成装置を例として説明すると、この方式の画像形成装置として、直列に配置された画像形成手段から順次トナー像をベルト状の中間転写体に転写して、フルカラー画像等を形成するものがある。そして、この中間転写体上の画像を、例えばベルト状の搬送手段の表面に担持された転写材(シート)に一括して転写して、記録画像を形成する。
図10を参照して従来の画像形成装置の構成について更に説明する。図10に示す画像形成装置200Aには、複数の画像形成手段として、それぞれ形成する画像の色の異なる4つの画像形成手段である、第1〜第4のプロセスステーション201a〜201dが、略垂直方向の略直線上に配置されている。尚、図中符号の添え字a、b、c、dは、同一又は相当する機能、構成を有する構成要素に関し、いずれかの色用に設けられたものであることを表している。
各プロセスステーション201a〜201dは、第1の像担持体としての円筒型の電子写真感光体(感光体ドラム)202a〜202d、現像手段としての現像器205a〜205d、及びその他のプロセス手段を有している。各プロセスステーション201a〜201dの感光体ドラム202a〜202dに当接するように、第2の像担持体としての中間転写体である中間転写ベルト207が配置されている。又、中間転写ベルト207の内周面側において、各感光体ドラム202a〜202dと対向するように1次転写手段としての1次転写ローラ214a〜214dが配置されている。そして、これらの1次転写ローラ214a〜214dによって、感光体ドラム202a〜202d上のトナー像が中間転写ベルト207上に転写(1次転写)される。
一方、転写材(シート)Sは、中間転写ベルト207に当接するように配置された転写材担持体(転写材担持搬送手段)である搬送ベルト221上に担持されて搬送される。又、搬送ベルト221の内周面側には、2次転写手段としての2次転写ローラ222が配置されている。そして、この2次転写ローラ222によって中間転写ベルト207上のトナー像は、搬送ベルト221上に担持された転写材Sに転写(2次転写)される。その後、転写材Sは、定着器218によって熱と圧力を印加され、画像が定着される。
搬送ベルト221には、その表面に吸着手段としての吸着ローラ212が当接されている。吸着ローラ212は、搬送ベルト221との当接部を通過する転写材Sを、搬送ベルト221との間で挟持する。そして、吸着ローラ212は、バイアス出力手段としての定電流電源である吸着バイアス電源213によって吸着バイアスが印加されることにより、転写材Sを帯電させる。これにより、転写材Sを搬送ベルト221に静電的に吸着させて搬送する。このとき、吸着ローラ212に、2次転写ローラ222に印加される2次転写バイアスと同極性の吸着バイアスを印加することにより、転写材Sを搬送ベルト221に安定的に吸着させ、搬送性能を高めることができる。2次転写ローラ222には、バイアス出力手段としての定電圧電源である2次転写バイアス電源220から2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ222には、プリンタの使用される環境や紙種、耐久劣化に応じた2次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト207上のトナー像は転写材Sに効率よく転写される。更に、2次転写ローラ222に印加されるバイアスを決定する要素として、転写材Sの抵抗値を用いることができる。つまり、転写材Sが吸着ローラ212による搬送ベルト221への吸着部を通過する際に、吸着ローラ212に吸着バイアスが印加されることで流された吸着電流値に対応した電圧を検知することによって、転写材Sの抵抗値を算出することができる。そのため、この転写材Sの抵抗値に係る情報も転写バイアスを最適化する制御に用いられる(例えば特許文献1)。
特開2001−209233号公報
例えば、上述のような構成の従来の画像形成装置200Aにおいて、吸着ローラ212に吸着バイアス(例えば20μA)を印加することにより、転写材Sを、搬送ベルト221に強固に吸着させて、搬送性能を向上させることができる。
しかしながら、上述のように強固に搬送ベルト221に吸着した転写材Sは、搬送ベルト221からの分離時において、搬送ベルト221の表面と転写材Sの裏面との間での剥離放電を生じさせ易い。このため、転写された画像に乱れを生じさせることがあり、特に、分離方向の安定しない転写材Sの移動方向後端においては、画像乱れが顕著に発生する場合がある。
又、この画像乱れは、中間転写ベルト207と搬送ベルト221とを使用した中間転写方式の画像形成装置200Aに限らず、例えば、図11に示すような、直接転写方式の画像形成装置200Bにおいても同様に発生することがある。図11に示す画像形成装置200Bでは、感光体ドラム202a〜202dから直接搬送ベルト221上の転写材Sにトナー像を転写する。このような画像形成装置200Bにおいても、転写材Sの移動方向後端においては、上記同様の画像乱れが発生する場合がある。
従って、本発明の目的は、転写材担持体を使用した画像形成装置において、転写材担持体からの転写材の分離時の剥離放電による画像乱れを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持して搬送する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対してバイアスを出力する吸着バイアス出力手段と、前記像担持体から前記転写材担持体上の転写材にトナーを転写させる転写手段と、前記転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、を有し、前記吸着手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される吸着部で前記転写材担持体上に担持された転写材に対し、前記転写手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される転写部で前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上の転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス出力手段が前記転写のために出力する転写バイアスを変更する転写バイアス変更手段と、前記吸着バイアス出力手段が前記吸着のために出力する吸着バイアスを変更する吸着バイアス変更手段であって、前記吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時に前記吸着バイアス出力手段が出力する第1の吸着バイアスの値と、前記吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時に前記吸着バイアス出力手段が出力する第2の吸着バイアスの値とを、その転写材に対する前記転写のために前記転写バイアス出力手段が出力する前記転写バイアスの値に応じて異ならせる吸着バイアス変更手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の態様によれば、トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持して搬送する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対してバイアスを出力する吸着バイアス出力手段と、前記像担持体から前記転写材担持体上の転写材にトナーを転写させる転写手段と、前記転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、を有し、前記吸着手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される吸着部で前記転写材担持体上に担持された転写材に対し、前記転写手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される転写部で前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上の転写材に転写させる画像形成装置において、前記吸着バイアス出力手段は、前記吸着部を転写材がその移動方向先端から後端まで通過する間に、前記吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時の第1の吸着バイアスと、前記吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時の第2の吸着バイアスとの、少なくとも2つの異なる値の吸着バイアスを出力し、前記吸着バイアス出力手段が定電流制御された前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に検出される前記吸着バイアス出力手段の出力電圧値、又は前記吸着バイアス出力手段が定電圧制御された前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に検出される前記吸着バイアス出力手段の出力電流値が異なる場合には、前記吸着バイアス出力手段が出力する前記第1の吸着バイアスの値と前記第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持して搬送する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対してバイアスを出力する吸着バイアス出力手段と、前記像担持体から前記転写材担持体上の転写材にトナーを転写させる転写手段と、前記転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、を有し、前記吸着手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される吸着部で前記転写材担持体上に担持された転写材に対し、前記転写手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される転写部で前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上の転写材に転写させる画像形成装置において、前記吸着バイアス出力手段は、前記吸着部を転写材がその移動方向先端から後端まで通過する間に、前記吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時の第1の吸着バイアスと、前記吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時の第2の吸着バイアスとの、少なくとも2つの異なる値の吸着バイアスを出力し、前記吸着バイアス出力手段が前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に前記吸着部を通過した転写材の部分が前記転写部を通過中であり、前記転写バイアス出力手段が前記転写のためのバイアスを出力している時に検出される前記転写バイアス出力手段の出力電流値が異なる場合には、前記吸着バイアス出力手段が出力する前記第1の吸着バイアスの値と前記第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、転写材担持体を使用した画像形成装置において、転写材担持体からの転写材の分離時の剥離放電による画像乱れを抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置の全体構成]
先ず、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100Aの概略構成を示す。
本実施例の画像形成装置100Aは、電子写真方式を採用した中間転写方式、インライン方式のフルカラー画像形成装置である。画像形成装置100Aには、複数の画像形成手段として、それぞれ形成する画像の色の異なる4つの画像形成手段である、第1〜第4のプロセスステーション1a〜1dが、略垂直方向の略直線上に配置されている。尚、図中符号の添え字a、b、c、dは、同一又は相当する機能、構成を有する構成要素に関し、いずれかの色用に設けられたものであることを表している。
各プロセスステーション1a〜1dは、第1の像担持体としての円筒型の電子写真感光体(感光体ドラム)2a〜2dを有する。各感光体ドラム2a〜2dの周囲には、感光体ドラム2a〜2dを一様に帯電する帯電手段としての帯電ローラ3a〜3d、感光体ドラム2a〜2d上にレーザ光を照射して静電像(潜像)を形成する光学手段である露光器4a〜4dが配置されている。又、各感光体ドラム2a〜2dの周囲には、静電像をそれぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナーで現像して顕像化させる現像手段としての現像器5a〜5dが配置されている。更に、各感光体ドラム2a〜2dの周囲には、転写工程後の感光体ドラム2a〜2d上に残留するトナー(残留トナー)を除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置6a〜6d等が配置されている。
現像器5a〜5dが有する現像剤担持体としての現像ローラ5a1〜5d1は、対向する感光体ドラム2a〜2dと所定の間隙を有して、現像器5a〜5dを構成する枠体に支持されている。そして、現像時には、感光体ドラム2a〜2dと現像ローラ5a1〜5d1との間に現像バイアスが印加される。本実施例では、感光体ドラム2a〜2dの帯電極性は負極性である。又、本実施例では、トナーの正規の帯電極性は負極性である。即ち、本実施例では、感光体ドラム2a〜2dの帯電極性と同極性に帯電したトナーを、露光により帯電電荷が減衰した感光体ドラム2a〜2d上の画像部(露光部)に付着させる反転現像方式によって静電像の現像が行われる。
各プロセスステーション1a〜1dに沿って、第2の像担持体としての中間転写体である、無端状ベルトで構成された中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、複数の支持部材として中間転写体駆動ローラ8、従動ローラ9、及びテンションローラ10、11に張架されている。そして、中間転写ベルト駆動ローラ8に、図示しない駆動手段(駆動源)から回転駆動力が伝達されることによって、中間転写ベルト7は、図示矢印方向に回転駆動(周回移動)される。この中間転写ベルト7は、各プロセスステーション1a〜1dの感光体ドラム2a〜2dに当接するよう配置されている。
中間転写ベルト7の内周面側には、各感光体ドラム2a〜2dと対向する位置に、1次転写手段としての回転部材である1次転写ローラ14a〜14dが配置されている。各1次転写ローラ14a〜14dは、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム2a〜2dに所定の押圧力で圧接されている。これにより、中間転写ベルト7と各感光体ドラム2a〜2dとの接触部である1次転写部T1a〜T1dに、ニップ部(1次転写ニップ)が形成されている。本実施例では、各1次転写ローラ14a〜14dには、それぞれ独立して、バイアス出力手段としての定電圧電源である1次転写バイアス電源(図示せず)が接続されている。本実施例では、1次転写工程時には、1次転写バイアス電源から出力され、定電圧制御された、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが1次転写ローラ14a〜14dに印加される。これにより、1次転写部T1a〜T1dに、正規の帯電極性に帯電したトナーが感光体ドラム2a〜2d上から中間転写ベルト7側に移動する方向の電界が形成される。従って、1次転写ローラ14a〜14dに1次転写バイアスが印加されることによって、各感光体ドラム2a〜2d上の各色のトナー像が、中間転写ベルト7上に転写(1次転写)される。
中間転写ベルト7に当接して、転写材Sを担持して搬送する転写材担持体(転写材担持搬送手段)としての、無端状ベルトで構成された搬送ベルト21が配置されている。搬送ベルト21は、複数の支持部材として搬送ベルト駆動ローラ23、従動ローラ24、及び2次転写手段としての回転部材である2次転写ローラ22に張架されている。そして、搬送ベルト駆動ローラ23に、図示しない駆動手段(駆動源)から回転駆動力が伝達されることによって、搬送ベルト21は、図示矢印方向に回転駆動(周回移動)される。この搬送ベルト21は、中間転写ベルト7に当接するよう配置され、その上に担持した転写材Sを中間転写ベルト7に対して当接させつつ搬送する。
搬送ベルト21を形成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF樹脂)、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などの誘電体樹脂を好ましく用いることができる。本実施例では、搬送ベルト21の体積抵抗率は、1×105〜1×1012Ω・cmが好ましい。本実施例では、搬送ベルト21として、PVdF樹脂を基体とした体積抵抗率1×108Ω・cmの無端状ベルトを用いた。
2次転写ローラ22は、搬送ベルト21を介して、中間転写ベルト7を張架するローラのうちの1つである従動ローラ9に所定の押圧力で当接される。これにより、中間転写ベルト7と搬送ベルト21との接触部である2次転写部T2に、ニップ部(2次転写ニップ)が形成されている。2次転写部T2では、2次転写ローラ22を介して、搬送ベルト21上の転写材Sにバイアスが印加される。本実施例では、2次転写ローラ22には、バイアス出力手段としての定電圧電源である2次転写バイアス電源20が接続されている。又、本実施例では、従動ローラ9は電気的に接地されている。本実施例では、2次転写工程時には、2次転写バイアス電源20から出力され、定電圧制御された、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の2次転写バイアスが2次転写ローラ22に印加される。これにより、2次転写部T2に、正規の帯電極性に帯電したトナーが中間転写ベルト7上から搬送ベルト21側に移動する方向の電界が形成される。従って、2次転写ローラ22に2次転写バイアスが印加されることによって、中間転写ベルト7上のトナー像が、搬送ベルト21上に担持された転写材S上に転写(2次転写)される。
2次転写ローラ22としては、体積抵抗率1×107Ωcmに調整したエピクロルヒドリンゴムとNBRゴムとのブレンドによる弾性体を芯金の上に成形したローラを用いた。尚、1次転写ローラ及び後述の転写ローラも実質的に同じ構成である。
2次転写部T2よりも転写材Sの搬送方向上流側の搬送ベルト21の表面には、従動ローラ24に対向して、吸着手段としての回転部材である吸着ローラ12が当接されている。これにより、吸着ローラ12と搬送ベルト21との接触部である吸着部Nに、ニップ部(吸着ニップ)が形成されている。吸着部Nでは、吸着ローラ12を介して、搬送ベルト21上の転写材Sにバイアスが印加される。吸着ローラ12は、この吸着部Nを通過する転写材Sを、搬送ベルト21との間で挟持する。本実施例では、吸着ローラ12には、バイアス出力手段としての定電流電源である吸着バイアス電源13が接続されている。又、本実施例では、従動ローラ24は電気的に接地されている。本実施例では、搬送ベルト21への転写材Sの吸着工程時には、吸着バイアス電源13から出力され、定電流制御された、2次転写バイアスと同極性(即ち、トナーの正規の帯電極性とは逆極性)の吸着バイアス(定電流バイアス)が印加される。そして、吸着ローラ12と搬送ベルト21との間に形成される電界の作用によって転写材Sを帯電させる。これにより、転写材Sを搬送ベルト21に静電的に吸着させて搬送する。
吸着ローラ12としては、EPDMゴムに抵抗調整のためにカーボンブラックを分散させた直径12mmのソリッドゴムローラを用いた。この吸着ローラ12は、芯金にバイアスを印加できるようになっている。吸着ローラ12の電気抵抗値は、幅1cmの金属箔をローラ外周に巻き付け、芯金との間に500Vの電圧を印加した時の抵抗値が1×106Ωになるように調整されている。
尚、本実施例では、吸着部Nにおいて、搬送ベルト21の外周面に接触するローラにバイアスが印加され、搬送ベルト21の内周面に接触するローラが電気的に接地される。しかし、これとは反対に、搬送ベルト21の内周面に接触するローラに吸着バイアスを印加して、外周面に接触するローラを電気的に接地してもよい。この場合には、印加される吸着バイアスの極性は上記とは逆極性となる。又、吸着バイアスは、搬送ベルト21と接触している吸着手段に限らず、コロナ帯電器のように搬送ベルト21に非接触に配置される吸着手段に印加してもよい。同様のことが、2次転写部T2における2次転写ローラ22と、従動ローラ9に関しても言える。
転写材Sは画像形成装置100Aの図1中下部に備えられた給送部15に積載収納されており、給送手段である給送ローラ16によって一枚ずつ分離給送され、レジストローラ対17に搬送される。レジストローラ対17は、中間転写ベルト7上の画像と同期して、搬送ベルト21へと転写材Sを送出する。
又、2次転写部T2においてトナー像を転写された転写材Sは、2次転写部T2よりも転写材Sの搬送方向下流側の駆動ローラ23上の位置である分離部Eにおいて搬送ベルト21から分離され、定着手段である定着器18に搬送される。
そして、転写材Sは、定着器18によって熱と圧力を印加されて画像が定着された後に、画像形成装置100Aの外部に露出して設けられた排出トレイ19へと排出される。
例えば、フルカラー画像形成時には、先ず、第1のプロセスステーション1aにおいて、感光体ドラム2aが帯電ローラ3aによって一様に帯電され、帯電した感光体ドラム2aの表面が、露光器4aによって対応する色成分の画像情報に応じて走査露光される。こうして感光体ドラム2a上に形成された静電像は、次いで現像器5aによってトナー像として現像される。感光体ドラム2a上に形成されたトナー像は、1次転写部T1aにおいて中間転写ベルト7上に転写(1次転写)される。
続いて、上記第1のプロセスステーション1aと同様にして、第2〜第4のプロセスステーション1b〜1dにおいて、感光体ドラム2b〜2d上にトナー像が形成される。そして、それぞれの1次転写部T1b〜T1dにおいて、中間転写ベルト7上に既に転写されているトナー像に重ね合わせるようにして、それぞれの感光体ドラム2b〜2dから中間転写ベルト7上に、順次に、トナー像が転写(1次転写)される。
中間転写ベルト7上のトナー像の先端が2次転写部T2に移動されてくるタイミングに合わせて、転写材Sが吸着部Nにおいて搬送ベルト21に担持された後、2次転写部Tに搬送されてくる。そして、2次転写部T2において、中間転写ベルト7上のトナー像は、転写材S上に一括して転写(2次転写)される。
トナー像が転写された転写材Sは、定着器18に搬送される。定着器18は、定着ローラと加圧ローラとの間の定着部(定着ニップ)でトナー像を加熱、加圧して、転写材Sの表面に定着させる。その後、転写材Sが排出トレイ19に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。
1次転写工程後に感光体ドラム2a〜2d上に残留したトナーは、クリーニング装置6a〜6dによって除去、回収される。又、2次転写工程後に中間転写ベルト7の表面に残ったトナーは、ベルトクリーニング手段としてのベルトクリーナ(図示せず)によって除去、回収されるようになっていてよい。或いは、中間転写ベルト7上のトナーを静電的に少なくとも1つの感光体ドラム2a〜2dに転写して、感光体ドラム2a〜2dのクリーニング装置6a〜6dによって除去、回収するようにしてもよい。
尚、画像形成装置100Aは、所望の単独又は4個のプロセスステーションのうちのいくつかのみを用いてトナー像を形成することで、単色又はマルチカラーの画像を形成することもできる。この場合も、トナー像を形成しないプロセスステーションがあることを除けば、画像形成動作は上述のフルカラー画像形成時と同様である。
ここで、図2は、搬送ベルト21からの転写材Sの分離時における、転写材Sの移動方向後端の挙動を模式的に示している。
上述のような構成の画像形成装置100Aにおいて、吸着ローラ12に吸着バイアス(例えば20μA)を印加することにより、転写材Sを搬送ベルト21に強固に吸着させ、搬送性能を向上させることができる。
しかしながら、静電的に強固に搬送ベルト21に吸着した転写材Sの移動方向後端は、搬送ベルト21からの分離時において、図2(a)中の符号Bに示すような搬送状態となる。そして、図2(a)中の符号Cで示すような剥離放電が、搬送ベルト21表面と転写材Sの裏面(トナー像が転写された表面とは反対側の面であって搬送ベルト21と接触する面)との間で生じる。そのため、図2(b)に模式的に示すように、転写された画像に乱れDを生じさせる場合がある。
本発明の主要な目的は、転写材担持体を使用した画像形成装置において、転写材担持体からの転写材の分離時の剥離放電による画像乱れを抑制することである。本発明のより詳細な目的の1つは、転写材担持体に静電的に吸着されて搬送される転写材に静電的にトナー像を転写する画像形成装置において、転写材の移動方向後端に発生する剥離放電による画像乱れを防止することである。
そこで、本発明によれば、転写バイアスに対応して、転写材の移動方向後端の所定範囲に対する吸着バイアスを変化させる。そして、転写材の移動方向後端の所定範囲の転写材担持体に対する吸着力が静電的に低減するように制御する。
本発明の一実施態様によれば、転写バイアスの目標値から、転写工程時に実際に転写部に流れる転写電流を予測し、その結果に対応して転写材の移動方向後端の所定範囲に対する吸着バイアスを変化させる。又、本発明の他の実施態様によれば、転写バイアスの目標値に従って転写を行っている時に実際に転写部に流れる転写電流を測定して、その結果に対応して転写材の移動方向後端の所定範囲に対する吸着バイアスを変化させる。
ここで、転写バイアスの目標値は、所望の転写性能が得られるように、例えば、転写材の種類の情報、転写材の電気抵抗の情報、画像形成装置の環境の情報の少なくとも1つに応じて変更される。好ましい一実施態様では、少なくとも転写材の電気抵抗に関する情報を、画像形成装置において検知する。転写材の電気抵抗に関する情報は、検知位置にて転写材に対して印加されるバイアスを出力するバイアス出力手段の出力から検知することができる。即ち、少なくとも検知位置に転写材がある時に、上記バイアス出力手段が定電流制御又は定電圧制御されたバイアスを出力している時の、そのバイアス出力手段の出力電圧値又は出力電流値を検知する。そして、この検知位置にて転写材にバイアスを印加するバイアス印加手段として、転写材を転写材担持体に吸着させる吸着手段を用いることができる。
即ち、本発明の一態様によれば、画像形成装置は、転写バイアス出力手段が転写のために出力する転写バイアスを変更する転写バイアス変更手段と、吸着バイアス出力手段が吸着のために出力する吸着バイアスを変更する吸着バイアス変更手段と、を有する。
吸着バイアス変更手段は、吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時の第1の吸着バイアスの値と、吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時の第2の吸着バイアスの値とを、その転写材に対する転写工程時の転写バイアスの値に応じて異ならせる。
転写バイアス変更手段は、転写バイアスを転写材の電気抵抗に関する情報に応じて変更することができる。又、画像形成装置が少なくとも湿度情報を含む環境情報を検知する環境検知手段を有しており、転写バイアス変更手段が、環境検知手段の検知結果に応じて転写バイアスを変更するようになっていてもよい。又、転写バイアス変更手段が、環境検知手段の検知結果と、転写材の電気抵抗に関する情報と、に応じて転写バイアスを変更するようになっていてもよい。
本発明の一実施態様では、画像形成装置は、吸着バイアス出力手段が、定電流制御又は定電圧制御されたバイアスを出力している時の、吸着バイアス出力手段の出力電圧値又は出力電流値を検知する検知手段を有している。そして、転写バイアス変更手段は、吸着部を転写材が通過している時に上記検知手段によって検知された上記出力電圧値又は出力電流値に応じて、その転写材に対する転写バイアスを変更することができる。より詳細には、転写バイアス変更手段は、第1の吸着バイアスと同じ値のバイアスが出力されている時であって、転写材が吸着部を通過している時の上記検知結果に応じて、その転写材に対する転写工程時の転写バイアスを変更する。尚、当然、この場合も、更に装置の環境情報等の他の情報をも考慮して転写バイアスを変更することができる。即ち、吸着バイアス測定手段によって、吸着手段によって転写材にバイアスが印加された時の電圧値と電流値との関係から、転写材の電気抵抗(インピーダンス)に関する情報を検知することができる。尚、上記電圧値と電流値との関係の測定結果に基づいて転写バイアスを変更することができるが、当然、その測定結果から転写材の電気抵抗自体を算出して、その結果に基づいて転写バイアスを変更してもよい。
又、本発明の一実施態様では、吸着バイアス変更手段は、転写工程時の転写バイアス、より詳細には、その目標値から予測される転写バイアス出力手段の出力電流値、即ち、転写電流値に応じて、上記第1の吸着バイアスの値と第2のバイアスの値とを異ならせる。又、本発明の他の実施態様によると、転写バイアス出力手段が前記転写バイアスを出力している時の転写バイアス出力手段の出力電流値を測定する測定手段を有している。そして、吸着バイアス変更手段は、転写部を転写材が通過中であり転写が行われている時に、上記測定手段によって測定された出力電流値に応じて、第1の吸着バイアスの値と第2の吸着バイアスの値とを異ならせる。より詳細には、吸着バイアス出力手段が第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に吸着部を通過した転写材の部分が転写部を通過中であり転写が行われている時に上記測定手段によって上記出力電流値が測定される。そして、吸着バイアス変更手段は、その測定された出力電流値に応じて、その転写材に対する第2の吸着バイアスの値を、その転写材に対する第1の吸着バイアスの値とは異なる値に変更する。
以下、図4をも参照して更に詳しく説明する。本実施例では、少なくとも吸着部Nに転写材Sが進入する時までには、吸着ローラ12に対して吸着バイアス電源13から予め決められた値のバイアス(第1の吸着バイアス)を印加し始める。これにより、転写材Sを搬送ベルト21に吸着させると共に、転写材Sの電気抵抗に関する情報として、吸着バイアス電源13が上記のバイアスを出力している時の電圧値と電流値との関係を検知する。本実施例では、特に、吸着バイアス電源13が定電流制御されたバイアスを出力している時の該吸着バイアス電源13の出力電圧値を検知する。このように、本実施例では、吸着ローラ12は、吸着手段として機能すると共に、転写材Sの電気抵抗に関する情報を検知するための検出手段として機能する。
次いで、上記の転写材Sの電気抵抗に関する情報の検知結果から、2次転写部T2での2次転写工程時に2次転写ローラ22に2次転写バイアス電源20から印加する2次転写バイアスの目標値を決定する。又、決定された2次転写バイアスの目標値から、実際に2次転写工程時に流れる転写電流、即ち、2次転写バイアス電源20が2次転写バイアスを出力している時の出力電流値を予測する。
次いで、上記の転写電流の予測結果から、転写材Sの移動方向後端の所定範囲に対して吸着部Nにおいて印加する吸着バイアス(第2の吸着バイアス)を決定する。
そして、転写材Sの移動方向後端の所定範囲の部分が吸着部Nに進入するタイミングに合わせて、吸着ローラ12に印加するバイアスを、それまで印加されていた上記第1の吸着バイアスから、上述のようにして決定された第2の吸着バイアスへと変更する。
本実施例では、吸着バイアス電源装置51に、吸着ローラ12に対してバイアスを出力するバイアス出力手段としての吸着バイアス電源(バイアス出力部)13が設けられている。又、吸着バイアス電源装置51は、吸着バイアス電源13が定電流制御又は定電圧制御されたバイアスを出力している時の出力電圧値又は出力電流値を検知する検知手段として、特に、定電流バイアス出力時の出力電圧を測定する電圧検知部(電圧計)52を有する。電圧検知部52は、吸着バイアス電源13の入力側と出力側の端子間に発生する電圧を測定する。そして、電圧検知部52は、測定結果に係る電気信号を制御手段としてのCPU50に対して出力する。
CPU50は、電圧検知部52から入力された測定結果に係る信号、即ち、所定の電流値を得るべく吸着バイアス電源13が出力した電圧値の情報に基づいて、2次転写バイアスの目標値を決定する。尚、CPU50は、任意に転写材Sの電気抵抗値自体を求めて、それに基づいて、2次転写バイアスの目標値を決定してもよい。
又、本実施例では、少なくとも湿度情報を含む環境情報を検知する環境検知手段として、画像形成装置本体内の環境温湿度を検知する温湿度センサー55が、画像形成装置本体内に設けられている。温湿度センサー55の検知結果に係る電気信号は、CPU50に入力される。本実施例では、CPU50は、温湿度センサー55の検知結果から絶対水分量を計算して、その計算結果をも考慮して、2次転写バイアスの目標値を決定する。更に、CPU50には、画像形成装置本体に設けられた操作部又は画像形成装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器の操作部からの情報入力が接続されている。そして、少なくとも画像形成に用いる転写材Sの種類に関する情報がCPU50に入力される。本実施例では、CPU50は更に、この転写材Sの種類情報をも考慮して、2次転写バイアスの目標値を決定する。
例えば、本実施例のように吸着バイアス出力から定電流制御されたバイアスを出力した時の出力電圧値を検知する場合、検知された電圧値を所定の演算式により線形的又は非線形的に増大させた値を転写バイアス値とすることができる。演算式は、環境情報及び/又は転写材Sの種類によって異なっていたり可変であったりしてよい。斯かる演算に用いる演算式やテーブルデータなどの情報は、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
本実施例では、吸着ローラ12と吸着バイアス電源13とで、転写材Sの電気抵抗に関する情報を検知するための装置が構成される。そして、本実施例では、画像形成装置100Aを統括的に制御してシーケンス動作させる制御手段(制御装置)としてのCPU50が、転写バイアス変更手段としての機能を有する。更に、本実施例では、CPU50が、吸着バイアス変更手段の機能をも有する。当然、転写バイアス変更手段と吸着バイアス変更手段が個別の制御装置として設けられていてもよい。
本実施例では、先ず、搬送ベルト21と吸着ローラ12との間にニップ部が形成された吸着部Nに搬送された転写材Sは、定電流電源である吸着バイアス電源13から吸着ローラ12に供給された吸着バイアスによって、搬送ベルト21に十分に吸着させられる。こうして搬送ベルト21に十分に吸着させられた転写材Sは、2次転写部T2に搬送される。この時の吸着バイアス(第1の吸着バイアス)は、搬送ベルト21からの転写材Sの浮きを防止するのに十分な電流量であると同時に、この吸着バイアスの通電時における電圧と電流とから転写材Sの電気抵抗に関する情報が測定可能な電流量である。このような電流量は、好ましくは、10μA以上40μA以下である。これより少ないと転写材Sを十分に搬送ベルト21に吸着させることができない場合があり、これより多いと転写材S以外への逃げ電流が多くなり、転写材Sの抵抗検知制度が低下する場合がある。本実施例では、20μAとした。そして、この時に測定された吸着バイアス電源13の出力電流値の測定結果に係る電気信号が、CPU50に入力され、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのRAMに格納される。尚、この第1の吸着バイアスは、1枚の転写材Sに対して、吸着バイアスが後述する第2の吸着バイアスに変更されるまで印加され続ける。
次に、CPU50において、吸着部Nで行われた転写材Sの電気抵抗に関する情報の測定結果と、画像形成装置100Aの使用される環境、紙種、場合によっては転写手段の抵抗等の条件に基づいて、2次転写工程時の最適な2次転写バイアスの目標値が選択される。即ち、本実施例では、定電圧電源である2次転写バイアス電源20から2次転写ローラ22に供給される目標バイアス電圧値(以下「ターゲット転写電圧」という)V(例えば+1.5kv)が選択される。そして、この選択されたターゲット転写電圧Vが2次転写ローラ22に印加されて、2次転写工程が行われる。
CPU50において、ターゲット転写電圧Vは、図6に示すような関係から求められた電圧値V1と、吸着部Nでの20μAの電流通電時に出力された電圧V20とから、次式によって算出される。図6は、転写材Sの種類毎に設定された、温湿度センサー55の検知結果から求められた絶対水分量と電圧値V1との関係を示す転写バイアステーブルであり、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
V=V1+κV20
ここで、κ(抵抗検知電圧補正係数)は、図7に示すような絶対水分量とκとの関係を示すテーブルから求められる。このテーブルはCPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
次に、CPU50は、転写材Sの移動方向後端が吸着ローラ12まで所定の距離の位置まで達した時に、吸着バイアスを第1の吸着バイアスから第2の吸着バイアスに切り換える。本実施例では、この吸着バイアスを切り換える時の上記所定の距離を20mmとした。即ち、転写材Sの移動方向後端から移動方向先端側に20mm内側の位置が吸着部Nに到達した時に、吸着バイアスが第1の吸着バイアスから第2の吸着バイアスに切り換えられる。但し、これに限定されるものではなく、転写材Sの搬送性能に影響を与えないことと、画像不良を防止する必要のある範囲をカバーするという観点から、吸着バイアスを切り換えるポイントは決定される。従って、転写材Sの搬送のために十分な吸着力が維持され、且つ、画像不良の発生する範囲を含むことができれば、転写材Sの移動方向後端の所定範囲は該移動方向の長さ20mmの範囲に限定されるものではない。本発明者らの検討によれば、この距離は、10mm以上、70mm以下であることが好ましい。これより短いと転写材Sの搬送ベルト21からの分離時の剥離放電による画像不良を防止する効果が顕著ではなくなることがある。一方、これより長くても画像不良を防止する効果は有意に向上することはなく、逆に転写材Sの搬送性が悪化することがある。
転写材Sの移動方向後端の所定範囲に対する第2の吸着バイアスは、CPU50において、上述のようにして選択されたターゲット転写電圧Vに対して、2次転写工程後に搬送ベルト21と転写材Sとの静電的吸着力が低くなるように選択される(例えば12μA)。
即ち、転写材Sの表面からのプラスの吸着バイアスによって強くプラスに帯電した転写材Sは、搬送ベルト21に静電吸着される。プラスに帯電した転写材Sは、2次転写部T2に搬送され、搬送ベルト21の裏面の2次転写ローラ22からプラスの2次転写バイアスを受ける。これにより、転写材Sと搬送ベルト21との静電吸着力は低下する。しかしながら、プラス電荷は残存するために、転写材Sと搬送ベルト21との静電吸着力は残存する。そのため、搬送ベルト21からの分離時に、搬送方向が変化する転写材Sの移動方向後端部では、剥離放電によって画像不良が発生することがある。従って、転写材Sの移動方向後端の所定範囲において、吸着バイアスを、2次転写工程後の転写材Sと搬送ベルト21との静電吸着力がほぼ相殺されるように設定された第2の吸着バイアスに切り換える。
本発明者らの検討によれば、静電的に吸着力を十分に低減させて、剥離放電による画像不良を防止するためには、例えば転写材Sの移動方向後端の所定範囲における表面電位を、50v以上400v以下の範囲とすることが好ましい。この範囲未満では搬送ベルト21と転写材Sとの吸着力が低く、搬送の安定性が損なわれることがある。一方、この範囲を超えると搬送ベルト21と転写材Sとの分離時の剥離放電による画像不良が発生しやすくなることがある。
転写材Sの移動方向後端の所定範囲に対する第2の吸着バイアスは、例えば次のようにして求めることができる。つまり、ターゲット転写電圧Vを印加した場合の転写電流Tbは、図8に示すような関係から予想される。本実施例では、CPU50において、このようなターゲット転写電圧Vと転写電流Tbとの関係を示すテーブルより、2次転写工程時の実際の転写電流値Tbを予測する。そして、吸着バイアス電源13の出力電流値(吸着電流)を、転写材Sの移動方向先端から第2の吸着バイアスに切り換えるまで印加される第1の吸着バイアスの20μAから、上記予測された転写電流Tbに1.2を乗じた値まで、その絶対値を低下させる。例えば、Tb=10μAの場合、第2の吸着バイアスは12μAになる。ターゲット転写電圧Vと転写電流Tbとの関係を示すテーブルは、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
但し、転写電流は転写材Sの厚みや抵抗、環境に依存するため、第2の吸着バイアスを求める算出式は、上記本実施例のものに限定されるものではない。又、転写材Sの移動方向後端に対する第2の吸着バイアスは、転写材Sの移動方向先端に対する第1の吸着バイアスと、転写電流、環境等との関係から、必ずしも転写材Sの移動方向先端に対する第1の吸着バイアスよりもその絶対値が低く設定されるとは限らない。
図9は転写材Sの移動方向に対する転写バイアスと吸着バイアスの変化、それに伴う転写材(例えば紙)Sの表面電位を示している。尚、図9に示す例では、転写材Sの移動方向の長さは297mm(A4縦)であり、そのうち上述のように移動方向後端から先端側に20mmの位置で吸着バイアスを切り換えた。転写材Sと搬送ベルト21の静電吸着力は転写材Sの表面電位で置き換えることが可能である。そのため、転写材Sの表面電位が低いほど吸着力は低いと判断できる。
別法として、図8に示すような転写電圧と転写電流との関係に基づいてターゲット転写電圧Vに対する転写電流を予想する代わりに、実際の転写電流を測定し、その測定結果に基づいて第2の吸着バイアスを設定することができる。つまり、転写材Sの移動方向先端部において実際に2次転写工程時に流れている転写電流値を測定し、その電流値から搬送ベルト21と転写材Sとの静電的吸着力を相殺するような、転写材Sの移動方向後端部に対する第2の吸着バイアスを選択する。
この場合、図5に示すように、2次転写バイアス電源装置53に、2次転写ローラ22に対してバイアスを出力するバイアス出力手段としての2次転写バイアス電源(バイアス出力部)20が設けられている。又、2次転写バイアス電源装置53は、2次転写バイアス電源20がバイアスを出力している時の出力電流値を測定する測定手段として、特に、定電圧バイアス出力時の出力電流を測定する電流測定部(電流計)54を有する。電流測定部54は、2次転写バイアス電源20から2次転写ローラ22を介して流れる電流を測定する。そして、電流測定部54は、測定結果に係る電気信号を制御手段としてのCPU50に対して出力する。CPU50は、電流測定部54から入力された測定結果に係る信号、即ち、2次転写時における実際の転写電流Tbから、上述と同様にして、第2の吸着バイアスを決定する。
より詳細には、電流測定部54は、転写材Sの移動方向先端部から第2の吸着バイアスに切り換えるまでの、第1の吸着バイアスが印加された転写材Sの部分に対して、2次転写バイアスが印加されている時の2次転写バイアス電源20の出力電流を測定する。この時の2次転写バイアスは、典型的には、第1の吸着バイアスの印加によって検知された転写材Sの電気抵抗に関する情報から決定された目標値に従って印加されているものである。
このように転写電流を測定する方式によれば、実際の転写工程時にどれだけの電流が流れているかを転写材Sの1枚毎に検出し、画像不良の発生をより効率よく防止することが可能になる。
換言すれば、吸着バイアス出力手段は、吸着部を転写材が先端から後端まで通過する間に、吸着部をその先端が通過している時の第1の吸着バイアスと、後端が通過している時の第2の吸着バイアスとの、少なくとも2つの異なる値の吸着バイアスを出力する。そして、吸着バイアス出力手段が定電流制御された第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に検出される吸着バイアス出力手段の出力電圧値が異なる場合には、第1の吸着バイアスの値と第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なる。或いは、前記吸着バイアス出力手段が定電圧制御された前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に検出される前記吸着バイアス出力手段の出力電流値が異なる場合には、第1の吸着バイアスの値と第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なる。典型的には、第1の吸着バイアスの値が転写バイアスによって変わらないのに対して、第2の吸着バイアスは転写バイアスに応じて変わるからである。更に、換言すれば、第1の吸着バイアスの値のバイアスの印加時に吸着部を通過した転写材の部分が転写部を通過中であり転写が行われている時に検出される転写電流値が異なる場合には、第1の吸着バイアスの値と第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なる。
本実施例に従って吸着バイアスの制御を行うことで、搬送ベルト21と転写材Sの移動方向後端との分離時において、転写材Sの移動方向後端と搬送ベルト21との静電吸着力を低くすることができる。そのため、転写材Sの移動方向後端は、図2(a)中の符号Aで示すような搬送姿勢になり、図2(c)に模式的に示すように、転写材Sの移動方向後端の剥離放電による画像不良の発生を防止することができる。
以上、本実施例によれば、吸着ローラ12に印加するバイアスを、転写材Sの移動方向後端の所定範囲において、転写バイアスに適応して切り換える。これにより、搬送ベルト21と転写材Sとの吸着力を低減し、転写材Sの移動方向後端の剥離放電による画像乱れを防止することができる。従って、画像形成時の転写性と搬送性を損なうことなく、良好な画像形成を行うことができる。
特に、転写材Sの電気抵抗に関する情報を吸着部Nにおいて測定した結果に基づいて転写バイアスを変更し、その転写バイアスに応じて吸着バイアス変更することで、より簡易で効率的な構成で、良好な転写性と搬送性を得ると共に、画像不良を防止できる。更に好ましくは、実際の転写電流を測定することで、より効率よく画像不良を防止することができる。
実施例2
次に、本発明に係る第2の実施例について説明する。実施例1においては、画像形成装置100Aは、感光体上のトナー像を1度中間転写体に転写し、中間転写体上のトナーを転写材担持体に静電吸着された転写材に転写する中間転写方式を採用した。これに対して、本実施例においては、感光体上のトナー像を、転写材担持体に静電吸着された転写材に直接転写する直接転写方式を採用する。
図3は本実施例の画像形成装置100Bの概略構成を示す。尚、図3に示す画像形成装置100Bにおいて、図1に示す画像形成装置100Aのものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施例の画像形成装置100Bは、実施例1の画像形成装置100Aと同様の第1〜第4のプロセスステーション1a〜1dを略垂直方向の略直線上に有する。各プロセスステーション1a〜1dの構成は実施例1と同様である。
そして、本実施例では、画像形成装置100Bは、各プロセスステーション1a〜1dに沿って、転写材Sを担持して搬送する転写材担持体(転写材担持搬送手段)としての、無端状ベルトで構成された搬送ベルト21が配置されている。搬送ベルト21は、複数の支持部材として搬送ベルト駆動ローラ8、従動ローラ9、及びテンションローラ10、11に張架されている。そして、搬送ベルト駆動ローラ8に、図示しない駆動手段(駆動源)から回転駆動力が伝達されることによって、搬送ベルト21は、図示矢印方向に回転駆動(周回移動)される。この搬送ベルト21は、各プロセスステーション1a〜1dの感光体ドラム2a〜2dに当接するよう配置され、搬送ベルト21は、その上に担持した転写材Sを、各プロセスステーション1a〜1dの感光体ドラム2a〜2dに対して順に当接させつつ搬送する。
搬送ベルト21の内周面側には、各感光体ドラム2a〜2dと対向する位置に、転写手段としての回転部材である転写ローラ22a〜22dが配置されている。各転写ローラ22a〜22dは、搬送ベルト21を介して感光体ドラム2a〜2dに所定の押圧力で圧接されている。これにより、搬送ベルト21と各感光体ドラム2a〜2dとの接触部である転写部Ta〜Tdに、ニップ部(転写ニップ)が形成されている。本実施例では、各転写ローラ22a〜22dには、それぞれ独立して、バイアス出力手段としての定電圧電源である転写バイアス電源20a〜20dが接続されている。本実施例では、転写工程時には、転写バイアス電源20a〜20dから出力され、定電圧制御された、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の転写バイアスが転写ローラ22a〜22dに印加される。これにより、転写部Ta〜Tdに、正規の帯電極性に帯電したトナーが感光体ドラム2a〜2d上から搬送ベルト21側に移動する方向の電界が形成される。従って、転写ローラ22a〜22dに転写バイアスが印加されることによって、各感光体ドラム2a〜2d上の各色のトナー像が、搬送ベルト21上に担持された転写材Sに転写される。
第1のプロセスステーション1aよりも転写材Sの搬送方向上流側の搬送ベルト21の表面には、従動ローラ9に対向して、吸着手段としての回転部材である吸着ローラ12が当接されている。これにより、吸着ローラ12と搬送ベルト21との接触部である吸着部Nに、ニップ部(吸着ニップ)が形成されている。吸着ローラ12は、この吸着部Nを通過する転写材Sを、搬送ベルト21との間で挟持する。本実施例では、吸着ローラ12には、バイアス出力手段としての定電流電源である吸着バイアス電源13が接続されている。又、本実施例では、従動ローラ9は電気的に接地されている。本実施例では、搬送ベルト21への転写材Sの吸着工程時には、吸着バイアス電源13から出力され、定電流制御された、転写バイアスと同極性(即ち、トナーの正規の帯電極性とは逆極性)の吸着バイアス(定電流バイアス)が印加される。そして、吸着ローラ12と搬送ベルト21との間に形成される電界の作用によって転写材Sを帯電させる。これにより、転写材Sを搬送ベルト21に静電的に吸着させて搬送する。
即ち、本実施例では、実施例1における2次転写ローラ22による搬送ベルト21上の転写材Sへのトナー像の2次転写工程に対応して、複数の転写ローラ22a〜22dによる感光体ドラム2a〜2dから搬送ベルト21上の転写材Sへの各1次転写工程を有する。実施例1において説明した2次転写ローラ22、2次転写電源20の構成、動作は、2次転写工程を転写工程であるものとして読み替えることによって実質的に同じものを本実施例にて適用することができる。
転写材Sは画像形成装置100Bの図3中下部に備えられた給送部15に積載収納されており、給送手段である給送ローラ16によって一枚ずつ分離給送され、レジストローラ対17に搬送される。レジストローラ対17は、感光体ドラム2a〜2d上の画像と同期して、搬送ベルト21へと転写材Sを送出する。そして、例えば、フルカラー画像形成時には、各プロセスステーション1a〜1dの感光体ドラム2a〜2d上に実施例1と同様にして形成されたトナー像が、転写部Ta〜Tdにおいて搬送ベルト21上に担持された転写材Sに順次に重ね合わせて転写される。転写材Sは、第4のプロセスステーション1dよりも転写材Sの搬送方向下流側の駆動ローラ8上の位置である分離部Eにおいて搬送ベルト21から分離される。次いで、転写材Sは、定着手段である定着器18によって熱と圧力を印加されて画像が定着された後に、画像形成装置100Bの外部に露出して設けられた排出トレイ19へと排出される。
上述のような構成の画像形成装置100Bにおいて、吸着ローラ12に吸着バイアス(例えば20μA)を印加することにより、転写材Sを搬送ベルト21に強固に吸着させ、搬送性能を向上させることができる。
しかしながら、実施例1にて説明したように、静電的に強固に搬送ベルト21に吸着した転写材Sの移動方向後端は、搬送ベルト21からの分離時において、図2(a)中の符号Bで示すのと同様な搬送状態となる。そして、図2(a)中の符号Cで示すのと同様な剥離放電が、搬送ベルト21表面と転写材Sの裏面との間で生じる。そのため、図2(b)に模式的に示すように、転写された画像に乱れDを生じさせる場合がある。
本実施例では、先ず、搬送ベルト21と吸着ローラ12との間にニップ部が形成された吸着部Nに搬送された転写材Sは、定電流電源である吸着バイアス電源13から吸着ローラ12に供給された吸着バイアスによって搬送ベルト21に十分に吸着させられる。尚、上述のように本実施例における吸着ローラ12に対してバイアスを出力する吸着バイアス電源13等の構成は、図4に示して実施例1にて説明した通りである。こうして搬送ベルト21に十分に吸着させられた転写材Sは、転写部Ta〜Tdに搬送される。この時の吸着バイアス(第1の吸着バイアス)は、色ズレや搬送ベルト21からの転写材Sの浮きを防止するのに十分な電流量であると同時に、この吸着バイアスの通電時における電圧と電流とから転写材Sの電気抵抗に関する情報が測定可能な電流量である。この電流量は、例えば20μAである。そして、この時に測定された吸着バイアス電源13の出力電流値の測定結果に係る電気信号が、CPU50に入力され、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのRAMに格納される。尚、この第1の吸着バイアスは、1枚の転写材Sに対して、吸着バイアスが後述する第2の吸着バイアスに変更されるまで印加され続ける。
次に、CPU50において、吸着部Nで行われた転写材Sの電気抵抗に関する情報の測定結果と、画像形成装置100Bの使用される環境、紙種、場合によっては転写手段の抵抗等の条件に基づいて、転写工程時の最適な転写バイアスの目標値が選択される。即ち、本実施例では、定電圧電源である転写バイアス電源20a〜20dから転写ローラ22a〜22dに供給されるターゲット転写電圧V(例えば+1.5kv)が選択される。そして、この選択されたターゲット転写電圧Vが転写ローラ22a〜22dに印加されて、各転写部Ta〜Tdでの転写工程が行われる。
尚、ターゲット転写電圧Vは、各プロセスステーション1a〜1dに対する転写部Ta〜Tdのそれぞれに関して異なる値でも同じ値でもよい。CPU50は、吸着部Nにおける転写材Sの電気抵抗に関する情報の測定結果に基づいて、各転写部Ta〜Tdに関するターゲット転写電圧Vを同じ値又は異なる値に設定することができる。本実施例では、全ての転写部Ta〜Tdに関してターゲット転写電圧Vは同じであるものとする。
CPU50において、ターゲット転写電圧Vは、図6で示すような関係から求められた電圧値V1と、吸着部Nでの20μAの電流通電時に出力された電圧V20とから、次式によって算出される。図6は、転写材Sの種類毎に設定された、温湿度センサー55の検知結果から求められた絶対水分量と電圧値V1との関係を示す転写バイアステーブルであり、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
V=V1+κV20
ここで、κ(抵抗検知電圧補正係数)は、図7に示すような絶対水分量とκとの関係を示すテーブルから求められる。このテーブルはCPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
次に、CPU50は、転写材Sの移動方向後端が吸着ローラ12まで所定の距離の位置まで達した時に、吸着バイアスを第1の吸着バイアスから第2の吸着バイアスに切り換える。本実施例では、この吸着バイアスを切り換える時の上記所定の距離を20mmとした。即ち、転写材Sの移動方向後端から移動方向先端側に20mm内側の位置が吸着部Nに到達した時に、吸着バイアスが第1の吸着バイアスから第2の吸着バイアスに切り換えられる。但し、実施例1にて説明したように、転写材Sの搬送性能に影響を与えないことと、画像不良を防止する必要のある範囲をカバーするという観点から、吸着バイアスを切り換えるポイントは決定される。従って、転写材Sの搬送のために十分な吸着力が維持され、且つ、画像不良の発生する範囲を含むことができれば、転写材Sの移動方向後端の所定範囲は該移動方向の長さ20mmの範囲に限定されるものではない。
転写材Sの移動方向後端の所定範囲に対する第2の吸着バイアスは、CPU50において、上述のようにして選択されたターゲット転写電圧Vに対して、4回の転写工程後に搬送ベルト21と転写材Sとの静電的吸着力が低くなるように選択される。この時、例えば第2の吸着バイアスは48μAである。
即ち、転写材Sの表面からのプラスの吸着バイアスによって強くプラスに帯電した転写材Sは、静電搬送ベルト21に静電吸着される。プラスに帯電した転写材Sは、転写部Ta〜Tdに搬送され、搬送ベルト21の裏面の転写ローラ22a〜22dによって4回のプラスの転写バイアス受ける。これにより、転写材Sはマイナスに強く帯電し、搬送ベルト21と強固に静電吸着するため、搬送ベルト21からの分離時に、搬送方向が変化する転写材Sの移動方向後端部では、剥離放電によって画像不良が発生することがある。従って、転写材Sの移動方向後端の所定範囲において、吸着バイアスを、転写工程後の転写材Sと搬送ベルト21との静電吸着力がほぼ相殺されるように設定された第2の吸着バイアスに切り換える。
転写材Sの移動方向後端の所定範囲に対する第2の吸着バイアスは、実施例1と同様にして、次のようにして求めることができる。つまり、ターゲット転写電圧Vを印加した場合の転写電流Tbは、図8に示すような関係から予想される。本実施例では、CPU50において、このようなターゲット転写電圧Vと転写電流Tbとの関係を示すテーブルより、1回の転写工程時の実際の転写電流値Tbを予測する。そして、吸着バイアス電源13の出力電流値(吸着電流)を、転写材Sの移動方向先端から第2の吸着バイアスに切り換えられるまで印加される第1の吸着バイアスの20μAから、上記予測された転写電流Tbに4.8を乗じた値まで、その絶対値を増加させる。例えば、Tb=10μAの場合、第2の吸着バイアスは48μAになる。ターゲット転写電圧Vと転写電流Tbとの関係を示すテーブルは、CPU50に内蔵の又はCPU50に電気的に接続された記憶手段としてのROMに予め記憶されている。
但し、転写電流は転写材Sの厚みや抵抗、環境に依存するため、第2の吸着バイアスを求める算出式は、上記本実施例のものに限定されるものではない。又、転写材Sの移動方向後端に対する第2の吸着バイアスは、転写材Sの移動方向先端に対する第1の吸着バイアスと、転写電流、環境等との関係から、必ずしも転写材Sの移動方向先端に対する第1の吸着バイアスよりもその絶対値が高く設定されるとは限らない。又、上述では、1回の転写工程での転写電流の予測結果に基づいて、複数回の転写工程を受ける転写材Sに対する第2の吸着バイアスを決定したが、複数回の転写工程のそれぞれ(又はいくつか)についての転写電流の予測結果に基づいてもよい。又、上述では、フルカラー画像形成時を例に、転写工程は4回行われるものとして説明したが、単色やマルチカラー画像形成のために転写材Sに対するトナーの転写の回数に応じて、第2の吸着バイアスの値は変更することができる。
別法として、図8に示すような転写電圧と転写電流との関係に基づいてターゲット転写電圧Vに対する転写電流を予想する代わりに、実施例1にて説明したのと同様にして、実際の転写電流の測定結果に基づいて、第2の吸着バイアスを設定することができる。つまり、転写材Sの移動方向先端部において実際に転写工程時に流れている転写電流値を測定し、その電流値から搬送ベルト21と転写材Sとの静電的吸着力を相殺するような、転写材Sの移動方向後端部に対する第2の吸着バイアスを選択する。
この場合、例えば、転写ローラ22a〜22dの少なくとも1つ、好ましくは、第1のプロセスステーション1aに対する転写ローラ22aに対してバイアスを出力する転写バイアス電源20a等の構成を、次のようにすればよい。即ち、その構成を、図5を参照して実施例1にて説明した2次転写ローラにバイアスを出力する2次転写バイアス電源等の構成と実質的に同じとすればよい。実施例1における説明中2次転写工程に関する部分を転写工程に関するものとして読み替えることによって、実質的に全ての構成を本実施例にて適用可能である。少なくとも第1のプロセスステーション1aにおいて転写電流を測定するようにすれば、その転写材Sの移動方向後端の所定範囲が吸着部Nに到達するまでの間に、より確実に第2の吸着バイアスを決定することができる。
尚、1回の転写工程での転写電流の測定結果に基づいて、複数回の転写工程を受ける転写材Sに対する第2の吸着バイアスを決定してもよいし、複数回の転写工程のそれぞれについての転写電流の測定結果に基づいて第2の吸着バイアスを決定してもよい。上記転写電流値を予測する場合と同様である。又、転写材Sに対するトナーの転写の回数に応じて、第2の吸着バイアスの値は変更することができる。
このように転写電流を測定する方式によれば、実際の転写工程時にどれだけの電流が流れているかを転写材Sの1枚毎に検出し、画像不良の発生をより効率よく防止することが可能になる。
本実施例に従って吸着バイアスの制御を行うことで、搬送ベルト21と転写材Sの移動方向後端との分離時において、転写材Sの移動方向後端と搬送ベルト21との静電吸着力を低くすることができる。そのため、転写材Sの移動方向後端は、図2(a)中の符号Aで示すような搬送姿勢と同様になり、図2(c)に模式的に示すように、転写材Sの移動方向後端の剥離放電による画像不良の発生を防止することができる。
以上、本実施例によれば、直接転写方式の画像形成装置100Bにおいても、実施例1の中間転写方式の画像形成装置100Aの場合と同様の効果を得ることができる。
尚、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。
例えば、上記各実施例にて説明した定電流電源又は定電圧電源は、所定の直流電圧と交流電圧を重畳して印加するよう構成することもできる。又、上記各実施例にて定電流電源、定電圧電源としたものを、それぞれ定電圧電源、定電流電源とした態様も企図し得る。又、上記各実施例では、プロセスステーションは略垂直方向の略直線上に配置されていたが、略水平方向の略直線上に配置されていてもよい。又、上記各実施例では、画像形成装置複数のプロセスステーションを有するが、プロセスステーションが1つであるモノカラー画像形成装置にも本発明を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
又、例えば実施例2にて説明した直接転写方式の画像形成装置100Bにおいて、転写材Sの電気抵抗値に係る情報を検知するための検出手段として、吸着ローラの代わりに、転写手段である転写ローラを用いることができる。例えば、複数の転写部のうちの上流側の転写部として、第1のプロセスステーション1aに対する転写部Taに転写材Sの先端の非画像部等がある時に、定電流制御又は定電圧制御された検知用のバイアスを転写ローラに対して出力する。そして、その時の出力電圧値又は出力電流値を測定することにより、転写工程前に転写材Sの電気抵抗に関する情報を測定することができる。その測定結果に基づいて、転写バイアスの目標値を決定することができる。そして、その転写バイアスの目標値から第2の吸着バイアスを決定することができる。この場合の転写バイアス電源は、上記各実施例における吸着バイアス電源と実質的に同様にすればよい。更に、別法として、吸着ローラや転写ローラなどとは別個に上記検知手段を設けてもよい。
又、例えば複数の転写材に対する連続した画像形成を行う場合などにおいて、転写バイアスの目標値の決定、変更は、1枚の転写材毎に行う代わりに、複数の転写材毎に行ってもよい。
尚、転写バイアスの目標値を転写材の電気抵抗値に係る情報に基づいて決定することで、より適当な転写バイアスを得ることができる。しかし、これに限定されるものではなく、例えば紙種や環境などのその他の条件だけに基づいて転写バイアスの目標値を決定してもよい。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略断面構成図である。 搬送ベルトに担持された転写材搬送の様子及び剥離放電による画像不良を説明するための模式図である。 本発明の他の実施例に係る画像形成装置の概略断面構成図である。 吸着部及び転写部の制御態様の一例を説明するためのブロック図である。 吸着部及び転写部の制御態様の他の例を説明するためのブロック図である。 環境における絶対水分量と転写電圧V1との関係の一例を示すグラフ図である。 環境における絶対水分量と抵抗検知電圧補正係数κとの関係の一例を示すグラフ図である。 転写電圧と転写電流との関係の一例を示すグラフ図である。 本発明を実施した場合の転写バイアス、転写材の表面電位、吸着電流の関係の一例を示す模式図である。 中間転写方式を用いた従来の画像形成装置の一例の概略構成図である。 直接転写方式を用いた従来の画像形成装置の一例の概略構成図である。
符号の説明
1 プロセスステーション
2 感光体ドラム(第1の像担持体)
7 中間転写ベルト(第2の像担持体)
12 吸着ローラ(吸着手段)
13 吸着バイアス電源(吸着バイアス出力手段)
20 転写バイアス電源、2次転写バイアス電源(転写バイアス出力手段)
21 搬送ベルト(転写材担持体)
22 転写ローラ、2次転写ローラ(転写手段)
S 転写材

Claims (12)

  1. トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持して搬送する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対してバイアスを出力する吸着バイアス出力手段と、前記像担持体から前記転写材担持体上の転写材にトナーを転写させる転写手段と、前記転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、を有し、前記吸着手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される吸着部で前記転写材担持体上に担持された転写材に対し、前記転写手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される転写部で前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上の転写材に転写させる画像形成装置において、
    前記転写バイアス出力手段が前記転写のために出力する転写バイアスを変更する転写バイアス変更手段と、
    前記吸着バイアス出力手段が前記吸着のために出力する吸着バイアスを変更する吸着バイアス変更手段であって、前記吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時に前記吸着バイアス出力手段が出力する第1の吸着バイアスの値と、前記吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時に前記吸着バイアス出力手段が出力する第2の吸着バイアスの値とを、その転写材に対する前記転写のために前記転写バイアス出力手段が出力する前記転写バイアスの値に応じて異ならせる吸着バイアス変更手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写バイアス変更手段は、前記転写バイアスを転写材の電気抵抗に関する情報に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 少なくとも湿度情報を含む環境情報を検知する環境検知手段を有し、前記転写バイアス変更手段は、前記環境検知手段の検知結果に応じて前記転写バイアスを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 少なくとも湿度情報を含む環境情報を検知する環境検知手段を有し、前記転写バイアス変更手段は、前記環境検知手段の検知結果と、転写材の電気抵抗に関する情報と、に応じて転写バイアスを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記吸着バイアス出力手段が定電流制御されたバイアスを出力している時の前記吸着バイアス出力手段の出力電圧値、又は前記吸着バイアス出力手段が定電圧制御されたバイアスを出力している時の前記吸着バイアス出力手段の出力電流値を検知する検知手段を有しており、
    前記転写バイアス変更手段は、前記吸着部を転写材が通過している時に前記検知手段によって検知された前記出力電圧値又は出力電流値に応じて、その転写材に対する前記転写のために前記転写バイアス出力手段が出力する前記転写バイアスを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写バイアス変更手段は、前記吸着バイアス出力手段が前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に前記検知手段によって検知された前記出力電圧値又は出力電流値に応じて、その転写材に対する前記転写のために前記転写バイアス出力手段が出力する前記転写バイアスを変更することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 少なくとも湿度情報を含む環境情報を検知する環境検知手段を有し、前記転写バイアス変更手段は更に、前記環境検知手段の検知結果に応じて前記転写バイアスを変更することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記吸着バイアス変更手段は、前記転写のために前記転写バイアス出力手段が出力する前記転写バイアスから予測される、その転写バイアスを出力している時の前記転写バイアス出力手段の出力電流値に応じて、前記第1の吸着バイアスの値と前記第2の吸着バイアスの値とを異ならせることを特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 前記転写バイアス出力手段が前記転写バイアスを出力している時の前記転写バイアス出力手段の出力電流値を測定する測定手段を有しており、
    前記吸着バイアス変更手段は、前記転写部を転写材が通過中であり前記転写が行われている時に、前記測定手段によって測定された前記出力電流値に応じて、前記第1の吸着バイアスの値と前記第2の吸着バイアスの値とを異ならせることを特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 前記吸着バイアス変更手段は、前記吸着バイアス出力手段が前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に前記吸着部を通過した転写材の部分が前記転写部を通過中であり前記転写が行われている時に前記測定手段によって測定された前記出力電流値に応じて、その転写材に対する前記第2の吸着バイアスの値を、その転写材に対する前記第1の吸着バイアスの値とは異なる値に変更することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持して搬送する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対してバイアスを出力する吸着バイアス出力手段と、前記像担持体から前記転写材担持体上の転写材にトナーを転写させる転写手段と、前記転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、を有し、前記吸着手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される吸着部で前記転写材担持体上に担持された転写材に対し、前記転写手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される転写部で前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上の転写材に転写させる画像形成装置において、
    前記吸着バイアス出力手段は、前記吸着部を転写材がその移動方向先端から後端まで通過する間に、前記吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時の第1の吸着バイアスと、前記吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時の第2の吸着バイアスとの、少なくとも2つの異なる値の吸着バイアスを出力し、
    前記吸着バイアス出力手段が定電流制御された前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に検出される前記吸着バイアス出力手段の出力電圧値、又は前記吸着バイアス出力手段が定電圧制御された前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に検出される前記吸着バイアス出力手段の出力電流値が異なる場合には、前記吸着バイアス出力手段が出力する前記第1の吸着バイアスの値と前記第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なることを特徴とする画像形成装置。
  12. トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持して搬送する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対してバイアスを出力する吸着バイアス出力手段と、前記像担持体から前記転写材担持体上の転写材にトナーを転写させる転写手段と、前記転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、を有し、前記吸着手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される吸着部で前記転写材担持体上に担持された転写材に対し、前記転写手段によって前記転写材担持体上の転写材にバイアスが印加される転写部で前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上の転写材に転写させる画像形成装置において、
    前記吸着バイアス出力手段は、前記吸着部を転写材がその移動方向先端から後端まで通過する間に、前記吸着部を転写材の移動方向先端が通過している時の第1の吸着バイアスと、前記吸着部をその転写材の移動方向後端が通過している時の第2の吸着バイアスとの、少なくとも2つの異なる値の吸着バイアスを出力し、
    前記吸着バイアス出力手段が前記第1の吸着バイアスの値のバイアスを出力している時に前記吸着部を通過した転写材の部分が前記転写部を通過中であり、前記転写バイアス出力手段が前記転写のためのバイアスを出力している時に検出される前記転写バイアス出力手段の出力電流値が異なる場合には、前記吸着バイアス出力手段が出力する前記第1の吸着バイアスの値と前記第2の吸着バイアスの値との差の絶対値が異なることを特徴とする画像形成装置。
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