JP2008126736A - コラム付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時にコラムチューブの収縮動作が阻害されるのを極力抑制又は防止する。
【解決手段】コラムチューブ26とエアバッグモジュール54とは側面視でX状のリンク機構70によって連結されている。従って、コラム収縮時、コラム収縮動作を利用してリンク機構70が作動してエアバッグモジュール54がコラム下方側へ変位される。これにより、ステアリングコラム12の車体側への固定部となるハウジング40の下部40Aとエアバッグモジュール54との干渉が回避される。
【選択図】図3

Description

本発明は、衝突時にステアリングコラムのコラムカバーからニーエアバッグを膨張展開させて乗員の膝を拘束するコラム付けニーエアバッグ装置に関する。
従来から、乗員の膝部を保護する目的で種々のコラム付けニーエアバッグ装置が提案されている。例えば、下記特許文献1等には、ステアリングコラムのコラムカバー内にエアバッグモジュールが配設された所謂コラム付けニーエアバッグ装置が開示されている。
特開平9−104317号公報 特開2002−37003号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、ステアリングコラムが電動式コラムであった場合に、衝突時にステアリングコラムが収縮した際にステアリングコラムの固定部とエアバッグモジュールとが干渉することが考えられる。従って、この点において、上記先行技術は改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、衝突時にコラムチューブの収縮動作が阻害されるのを極力抑制又は防止することができるコラム付けニーエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、ステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内に折り畳み状態で格納されかつ衝突時に作動するガス発生手段からのガスの供給を受けて乗員の膝側へ膨張展開するニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、このエアバッグモジュールとステアリングコラムのコラムチューブとを連結し、コラムチューブの収縮時に当該コラムチューブの収縮動作を利用してエアバッグモジュールをコラムチューブに対して交差する下方側へ変位させることでステアリングコラムの車体側への固定部とエアバッグモジュールとの干渉を回避するリンク機構と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記リンク機構は、側面視でX状に配置されると共に連結ピン回りに相対回転可能に連結された第1リンク及び第2リンクによって構成されており、第1リンクの一端部はコラムチューブの固定側を構成する固定側チューブ又はその近傍に位置する固定側部位に相対回転可能に連結されると共に他端部はエアバッグモジュールのモジュールケースに相対回転可能に連結され、第2リンクの一端部はコラムチューブの移動側を構成する移動側チューブ又はその近傍に位置する移動側部位に相対回転可能に連結されると共に他端部はエアバッグモジュールが備えるモジュールケースに相対回転可能に連結され、さらに、前記第1リンクの他端部及び前記第2リンクの他端部のいずれか一方はステアリングコラムの軸方向に沿って形成された長孔内にスライド可能に支持されている、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、衝突時になると、ガス発生手段が作動してガスが発生する。このガスはステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内に折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ内に流入され、ニーエアバッグを乗員の膝側へ膨張展開させる。これにより、乗員の膝が保護される。
ところで、乗員の二次衝突荷重がステアリングコラムに入力されると、ステアリングコラムのコラムチューブが収縮して二次衝突時のエネルギーを吸収する。この際、ステアリングコラムの車体側への固定部が相対的にエアバッグモジュール側へ移動し、エアバッグモジュールと干渉することが考えられる。
しかし、本発明では、エアバッグモジュールとステアリングコラムのコラムチューブとをリンク機構によって連結したので、コラムチューブの収縮時になると、当該コラムチューブの収縮動作を利用してエアバッグモジュールがコラムチューブに対して交差する下方側へ変位される。これにより、ステアリングコラムの車体側への固定部とエアバッグモジュールとの干渉が回避される。
請求項2記載の本発明によれば、リンク機構は側面視でX状に配置されると共に連結ピン回りに相対回転可能に連結された第1リンク及び第2リンクによって構成されている。
ここで、コラムチューブの収縮時には、移動側チューブが固定側チューブに対して相対移動することにより収縮動作がなされる。このとき、第1リンクの一端部は固定側チューブ又はその近傍に位置する固定側部位に相対回転可能に連結されており、第2リンクの一端部は移動側チューブ又はその近傍に位置する移動側部位に相対回転可能に連結されているため、移動側チューブが固定側チューブに対して相対移動すると、第1リンクの一端部と第2リンクの一端部とが接近する(両者の距離が縮まる)。これに伴い、第1リンクの他端部と第2リンクの他端部同士も接近する(両者の距離が縮まる)。なお、このとき、いずれか一方の他端部は長孔内をスライドする。これにより、リンク長に応じた距離だけエアバッグモジュールのモジュールケースがコラムチューブに対して交差する下方側へ変位され、ステアリングコラムの車体側への固定部とエアバッグモジュールとが干渉するのを回避することができる。
また、本発明では、リンク機構が側面視でX状に配置されると共に連結ピン回りに相対回転可能に連結された第1リンク及び第2リンクによって構成されているため、構造が簡素であり、その分、設置スペースを削減することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、衝突時にコラムチューブの収縮動作が阻害されるのを極力抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、狭いスペースにも比較的容易に設置することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置の一実施形態について説明する。なお、図1の矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10の全体構成を示す縦断面図が示されている。また、図2には、当該コラム付けニーエアバッグ装置10の要部を拡大した縦断面図が示されている。なお、図2では、ステアリングコラム12の向きを水平にして描いている。
これらの図に示されるように、インストルメントパネル14の運転席側にはステアリングコラム挿通用の開口部16が形成されており、かかる開口部16を通してステアリングコラム12が前傾した状態で配置されている。また、インストルメントパネル14の開口部16に臨む位置には、ステアリングコラム12の後端側を覆うコラムカバー18がキャビン19側に突出した状態で配置されている。なお、コラムカバー18は、上下二分割構造とされており、コラムアッパカバー20とコラムロアカバー22とによって構成されている。
(ステアリングコラム12の全体構造)
本実施形態のステアリングコラム12は電動式のステアリングコラムとされており、前面衝突時にコラム軸方向の二次衝突荷重が入力されることにより収縮してエネルギー吸収するエネルギー吸収機構の他、乗員のスイッチ操作によってステアリングコラムを揺動中心軸回りに上下方向に揺動させる(振る)ことによりステアリングホイールの上下方向の角度を調節するチルト機構及び乗員のスイッチ操作によってステアリングホイールをコラム軸方向へ所定ストロークの範囲内でスライドさせることによりステアリングホイールの前後位置を調節するテレスコピック機構を備えている。
具体的な構造について概説すると、ステアリングコラム12は円筒状のコラムチューブ26を備えており、このコラムチューブ26の軸芯部にステアリングメインシャフト28が回転自在に支持されている。ステアリングメインシャフト28はコラム軸方向に二分割されており、アッパ側のシャフト28Aとロア側のシャフト(図示省略)とはスプライン嵌合によって連結されている。従って、アッパ側のシャフト28Aはロア側のシャフトに対して所定ストロークの範囲内で相対移動可能であるが、アッパ側のシャフト28Aはロア側のシャフトに対して相対回転不能である。アッパ側のシャフト28Aの後端部には、ドライバの操舵力が付与されるステアリングホイール34がロックナットで固定されている。従って、ステアリングホイール34を回転させると、それに伴ってアッパ側のシャフト28A及びロア側のシャフトが軸線回りに一体に回転し、ロア側のシャフトとユニバーサルジョイントで連結された図示しないインターミディエイトシャフトを介してステアリングギヤボックスに操舵力が伝達されるようになっている。
ステアリングメインシャフト28を覆うコラムチューブ26もコラム軸方向に二分割(二重管構造と)されており、乗員側に配置されるインナチューブ36と反乗員側(ステアリングギヤボックス側)に配置されるアウタチューブ38とはスプライン嵌合によって連結されている。また、アウタチューブ38はインナチューブ36よりも径が大きく設定されており、乗員のステアリングホイール34への二次衝突時にはインナチューブ36がアウタチューブ38内へスライドして収縮するようになっている。さらに、アウタチューブ38は、インストルメントパネル14内に車両幅方向に沿って延在する高強度・高剛性部材である図示しないパイプ状のインパネリインフォースに支持されている。
この点について補足すると、インパネリインフォースの長手方向の所定位置には、平面視でインパネリインフォースを挟んで車両前方側及び車両後方側の双方へ延在する部分を有するステアリングサポートが溶接等によって固定されている。ステアリングサポートの前端側には、アウタチューブ38の前端上部に揺動中心軸回りに揺動可能に取り付けられたロアブラケット(図示省略)が固定されている。また、ステアリングサポートの後端側には、略矩形枠状に形成されて内部をコラムチューブ26が貫通状態で配置されるハウジング40が固定されている。チルト操作時にはこのハウジング40内をコラムチューブ26が上下動するようになっている。つまり、電動式のチルト・テレスコピック駆動機構部が備えるチルト機構の一部及びテレスコピック機構部の一部がアウタチューブ38と一体になっているため、チルト・テレスコピック駆動機構部にアウタチューブ38が支持されることとなり、その結果、略矩形枠状のハウジング40内にコラムチューブ26が中空支持された状態になって、チルト操作によるステアリングコラム12の上下動を許容する構造になっている。
(コラム付けニーエアバッグ装置10の全体構成)
次に、コラム付けニーエアバッグ装置10の全体構成について説明する。
コラム付けニーエアバッグ装置10は、略箱体形状に形成された金属製のモジュールケース48と、略円柱形状に形成されてモジュールケース48の内部後端側に収容されたガス発生手段としてのインフレータ50と、モジュールケース48の内部前端側に折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ52と、を含んで構成されたエアバッグモジュール54と、このエアバッグモジュール54の開口側となる下面側を閉止するエアバッグドア60と、によって構成されている。
モジュールケース48の前壁部48A及び後壁部48Bには、折り曲げによるフック部56が所定の間隔で複数個形成されている。これに対応して、コラムロアカバー22の内側面(インナチューブ36と対向する側の面)には、コラム軸方向に所定の間隔をあけて前壁部22A及び後壁部22Bがインナチューブ36側へ立設されている。前壁部22A及び後壁部22Bにはフック部56が係止可能な係止孔58が形成されており、かかる係止孔58へフック部56が係止されることにより、エアバッグモジュール54の開放側が閉止されている。
また、エアバッグドア60はコラムロアカバー22の前壁部22Aと後壁部22Bとの間の部位に形成されており、この実施形態では薄肉部として構成されたティアライン(破断部)62に沿ってコラムロアカバー22が破断されることにより前後左右にエアバッグドア60が展開されるようになっている。
また、図1ではニーエアバッグ52が蛇腹折りによって折り畳まれているが、これに限らず、ロール折りで折り畳んでもよいし、両者を組み合わせて折り畳んでもよい。さらに、ニーエアバッグ52の展開形状について補足すると、ステアリングコラム12の配設位置下方で膨張する中央部52Aはコラムロアカバー22が存在する分、相対的に薄くなっており、ステアリングコラム12の配設位置側方で膨張する両側部52Bはインストルメントパネル14と乗員の両膝との間で膨張する分、相対的に厚くなっている。
上述したエアバッグモジュール54は、ステアリングコラム12のインナチューブ36の後端側の下方でかつ前述したハウジング40の下部40Aとインナチューブ36の後端部付近に固定されたコンビネーションスイッチ68の環状の本体部68Aの下部68A’との間に配置されている。
(コラム付けニーエアバッグ装置10の要部構成)
次に、コラム付けニーエアバッグ装置10の要部構成について説明する。
図2及び図3に示されるように、上述したエアバッグモジュール54のモジュールケース48は、リンク機構70を介してコラムチューブ26と連結されている。
詳細に説明すると、リンク機構70は、側面視でX状に配置された第1リンク72及び第2リンク74によって構成されている。第1リンク72の一端部72Aはコラムチューブ26の固定側を構成する固定側チューブとしてのアウタチューブ38の後端部に第1ブラケット76を介してピン結合されている。また、モジュールケース48の底壁部48Cには取付ブラケット78が固定されており、第1リンク72の他端部72Bはこの取付ブラケット78にピン結合されている。
第2リンク74の一端部74Aはコラムチューブ26の移動側を構成する移動側チューブとしてのインナチューブ36の後端側(後述するコンビネーションスイッチ68の本体部68Aの隣接位置)に第2ブラケット80を介してピン結合されている。また、取付ブラケット78にはコラム軸方向に沿って長孔82が形成されており、第2リンク74の他端部74Bはこの長孔82内をスライド可能にピン結合(支持)されている、
また、第1リンク72と第2リンク74とは、両者が交差する部位に配置された連結ピン84によって相対回転可能に連結されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
前面衝突時(又は前面衝突予測時)になると、図示しない衝突検知手段によってその状態が検知され、エアバッグECUへ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側のエアバッグ装置が作動してステアリングホイール34上に運転席用のエアバッグが膨張されると共に、コラム付けニーエアバッグ装置10も作動される。すなわち、コラム付けニーエアバッグ装置10のインフレータ50に所定電流が通電されてインフレータ50が作動される。これにより、インフレータ50からガスが発生し、折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ52内へ供給され、ニーエアバッグ52を膨張させる。コラムロアカバー22に作用するニーエアバッグ52の膨張圧が所定値に達すると、コラムロアカバー22に設定されたティアライン62に沿ってコラムロアカバー22が破断していき、エアバッグドア60の前側ドア60A及び後側ドア60Bが前後に展開され、又図示しない左側ドア及び右側ドアが左右に展開される。これにより、ニーエアバッグ52がステアリングコラム12の下方及び側方に膨張展開され、インストルメントパネル14と乗員の両膝との間に介在された左右の両側部52Bによって乗員の両膝が受け止められて保護される。
なお、前面衝突時の衝撃はステアリングコラム12のエネルギー吸収機構によっても吸収される。すなわち、前面衝突すると、ステアリングギヤボックスからの突き上げ荷重がインターミディエイトシャフトに入力されるが、インターミディエイトシャフトが収縮することでエネルギー吸収する。また、ステアリングホイール34側からは乗員の上体が運転席用エアバッグに受け止められた際に、ステアリングホイール34を介してステアリングコラム12に軸方向前側への荷重(図1の矢印F)が入力される。この入力荷重が所定値以上であると、ステアリングメインシャフト28及びコラムチューブ26が収縮する(アッパ側のシャフト28Aがロア側のシャフト内へ相対的に軸方向移動すると共に、インナチューブ36がアウタチューブ38側へ相対的に軸方向移動する)。この過程で生じる摩擦抵抗により、ステアリングホイール34側から入力された衝突エネルギーが吸収される。
ところで、乗員の二次衝突荷重(図1の矢印F)がステアリングコラム12に入力されて、ステアリングコラム12のコラムチューブ26が収縮した際に、ステアリングコラム12の車体側への固定部であるハウジング40の下部40Aが相対的にエアバッグモジュール54側へ移動し、エアバッグモジュール54と干渉することが考えられる。
しかし、本実施形態では、エアバッグモジュール54とステアリングコラム12のコラムチューブ26とをリンク機構70によって連結したので、以下の作用が得られる。
すなわち、図2に示される状態がステアリングコラム12の非収縮時の状態だとすると、この状態からコラムチューブ26の収縮時になると、図3に示されるように、移動側(スライディング)チューブであるインナチューブ36が固定側チューブであるアウタチューブ38内へスライドすることにより収縮動作がなされる。このとき、第1リンク72の一端部72Aはアウタチューブ38の後端部に第1ブラケット76を介して相対回転可能に連結されており、第2リンク74の一端部74Aはインナチューブ36の後端側(コンビネーションスイッチ68の本体部68Aの隣接位置)に第2ブラケット80を介して相対回転可能に連結されているので、インナチューブ36がアウタチューブ38に対して相対移動すると、第1リンク72の一端部72Aと第2リンク74の一端部72Aと接近する(即ち、両者の相対的距離が縮まる)。これに伴い、第1リンク72の他端部72Bと第2リンク74の他端部74B同士も接近する(即ち、両者の相対的距離が縮まる)。なお、このとき、第2リンク74の他端部74Bは長孔82内をスライドする。これにより、リンク長に応じた距離だけエアバッグモジュール54のモジュールケース48がコラムチューブ26に対して交差する下方側へ変位され、ステアリングコラム12の車体側への固定部であるハウジング40の下部40Aとエアバッグモジュール54のモジュールケース48とが干渉するのを回避することができる。その結果、本実施形態によれば、前面衝突時にコラムチューブ26の収縮動作が阻害されるのを極力抑制又は防止することができる。
しかも、本実施形態では、コラムチューブ26の収縮動作を利用してリンク機構70によって強制的かつ機械的にエアバッグモジュール54を干渉回避位置まで変位させる構成であるので、作動に対する信頼性が非常に高い。
さらに、本実施形態では、リンク機構70が側面視でX状に配置されると共に連結ピン84回りに相対回転可能に連結された第1リンク72及び第2リンク74によって構成されているため、リンク機構の構造も簡素である。従って、狭いスペースにも比較的容易に配置することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1)上述した本実施形態では、前面衝突することによりコラム付けニーエアバッグ装置10が作動する構成となっていたが、これに限らず、フロントバンパの中央部等にプリクラッシュセンサを搭載して、前面衝突予測(予知)時にもコラム付けニーエアバッグ装置10が作動する構成にしてもよい。
(2)上述した本実施形態では、金属製のモジュールケース48を用いてリンク機構70を使ってモジュールケース48を下方変位させる構成を採ったが、可撓性及び柔軟性のいずれも有する材料である布等によって構成されたモジュールケースを排除するものではない。この場合には、リンク機構によってインフレータを下方変位させることになる。すなわち、インフレータから立設されたボルトを取付ブラケットに固定し、コラム収縮時にはリンク機構70を使ってインフレータを下方へ変位させる構成を採っても差し支えない。この場合、ニーエアバッグの内圧を受けて布製のエアバッグケースやニーエアバッグが残り、ハウジング40の下部40Aと多少干渉するかもしれないが、エアバッグケース及びニーエアバッグは容易に変形可能であるので、コラムチューブの収縮動作は何ら妨げられない。
(3)上述した本実施形態では、第1リンク72の一端部72Aをアウタチューブ38の後端部に連結し、第2リンク74の一端部74Aをインナチューブ36の後端側に連結したが、これに限らず、近傍部位に位置するチューブ以外の物に双方の一端部72A、74Aを相対回転可能に連結してもよい。例えば、第1リンク72であれば、ハウジング40の下部40Aに相対回転可能に連結してもよいし、第2リンク74であれば、コンビネーションスイッチ68の本体部68Aの下部68A’に相対回転可能に連結してもよい。その場合には、第1リンク72の一端部72A、第2リンク74の一端部74Aの取付位置がコラムチューブ26に対して平行になるように配置するとよい。
(4)上述した本実施形態では、側面視でX状のリンク機構70を用いたが、これに限らず、他のリンク機構を用いてもよい。例えば、安定性にやや欠けるかもしれないが、Xリンクを設置するだけのコラム軸直角方向のスペースを確保できない場合には、山形にリンクを形成して(Xリンクの上半分)左右のリンクの連結点を構成するピンにコラム軸方向を長手方向とするプレート状の部材を溶接等で固定してもよい。
本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置の全体構成を側面視で示す縦断面図である。 図1に示されるコラム付けニーエアバッグ装置の要部を拡大して示す要部拡大縦断面図である。 図2に示される状態からコラムチューブが収縮した状態を示す図2に対応する作動説明図である。
符号の説明
10 コラム付けニーエアバッグ装置
12 ステアリングコラム
18 コラムカバー
26 コラムチューブ
36 インナチューブ(移動側チューブ)
38 アウタチューブ(固定側チューブ)
40 ハウジング(車体側への固定部)
48 モジュールケース
50 インフレータ(ガス発生手段)
52 ニーエアバッグ
54 エアバッグモジュール
70 リンク機構
72 第1リンク
72A 一端部
72B 他端部
74 第2リンク
74A 一端部
74B 他端部
82 長孔
84 連結ピン

Claims (2)

  1. ステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内に折り畳み状態で格納されかつ衝突時に作動するガス発生手段からのガスの供給を受けて乗員の膝側へ膨張展開するニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、
    このエアバッグモジュールとステアリングコラムのコラムチューブとを連結し、コラムチューブの収縮時に当該コラムチューブの収縮動作を利用してエアバッグモジュールをコラムチューブに対して交差する下方側へ変位させることでステアリングコラムの車体側への固定部とエアバッグモジュールとの干渉を回避するリンク機構と、
    を有することを特徴とするコラム付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記リンク機構は、側面視でX状に配置されると共に連結ピン回りに相対回転可能に連結された第1リンク及び第2リンクによって構成されており、
    第1リンクの一端部はコラムチューブの固定側を構成する固定側チューブ又はその近傍に位置する固定側部位に相対回転可能に連結されると共に他端部はエアバッグモジュールのモジュールケースに相対回転可能に連結され、
    第2リンクの一端部はコラムチューブの移動側を構成する移動側チューブ又はその近傍に位置する移動側部位に相対回転可能に連結されると共に他端部はエアバッグモジュールが備えるモジュールケースに相対回転可能に連結され、
    さらに、前記第1リンクの他端部及び前記第2リンクの他端部のいずれか一方はステアリングコラムの軸方向に沿って形成された長孔内にスライド可能に支持されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
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