JP2008124763A - 撮像装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

撮像装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008124763A
JP2008124763A JP2006305882A JP2006305882A JP2008124763A JP 2008124763 A JP2008124763 A JP 2008124763A JP 2006305882 A JP2006305882 A JP 2006305882A JP 2006305882 A JP2006305882 A JP 2006305882A JP 2008124763 A JP2008124763 A JP 2008124763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panning
tilting
optical system
imaging
imaging apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006305882A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Morinaga
高広 森永
Harushige Yamamoto
晴滋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006305882A priority Critical patent/JP2008124763A/ja
Publication of JP2008124763A publication Critical patent/JP2008124763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】パンニング撮影及びチルティング撮影を小型の鏡筒で実現可能とし、パンニング撮影やチルティング撮影に伴う撮影方向の変化に対応した手ブレ補正を可能とした撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、撮像素子14iに被写体の光学像を結像する撮影光学系を保持する回動部11a、撮影光学系が少なくとも2軸方向に回動可能なように回動部11aを保持する本体部11bを備える。回動部11aに、パンニング方向の振動を検出するパンニング方向振動検出部118aと、チルティング方向の振動を検出するチルティング方向振動検出部118bを配設する。制御マイコン118dは、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各検出出力が減少するように撮影光学系の回動目標値を算出し、該回動目標値に基づき撮影光学系を回動させる制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影方向を自在に変更できる機構を内蔵すると共に撮影の安定性を高める場合に適用される撮像装置、制御方法、及びプログラムに関する。
近年、ビデオカメラ等の撮像装置は、撮影を行う際に重要な操作(露出決定、ピント合わせ、ブレ補正等)は全て自動化されている。これにより、操作に未熟な撮影者でも撮影失敗を起こす可能性は非常に少なくなっている。他方、撮像装置の撮影時のパンニング動作に関しては十分自動化されていないため、撮影者の技量に頼るところが多いのが現状である。
即ち、従来の撮像装置は、初心者が安定して高品位の撮影を行うことが可能な技術には到っていない。尚、上述したパンニング動作とは、カメラの撮影方向を水平方向に走査する動作である。また、チルティング動作(後述)とは、カメラの撮影方向を垂直方向に走査する動作である。
ビデオカメラのパンニング動作による撮影をアシストする技術としては、以下の方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。即ち、特許文献1記載の方法では、パンニング動作時に、角速度センサにより検出したパンニング角速度に、撮影鏡筒の動きの検出に基づく検出出力も加味して撮影鏡筒の駆動を補正する。
特許文献1記載の方法は、ビデオカメラのパンニング動作は撮影者自身が行い、その安定性を高める方法として撮影鏡筒を僅かに駆動してパンニング動作を補正する方法である。しかし、機構上、撮影鏡筒の駆動補正量が限られているので、様々な駆動速度や駆動量のパンニング動作に関して十分対応することが難しい。また、操作にも慣れが必要なために、初心者が直ぐに扱えるシステムとしては不十分である。
図13は、従来例に係る撮像装置の構成を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、側面図、(c)は、上面図である。
図13において、民生品である撮像装置(ビデオカメラ)に回動雲台を装着した場合の例を示している。撮像装置本体211には、撮影鏡筒212とファインダ213が配設されている。撮像装置本体211と撮影鏡筒212の間には、境界部212dが配設されている。撮影鏡筒212は、対のアクチュエータ212e、212fにより、それぞれ軸212a、212gの回りに矢印212b、212hで示す方向に回動される。これにより、撮像装置は、パンニング撮影、チルティング撮影を行う。撮影鏡筒212iは、水平状態にある撮影鏡筒212を60degパンニングした状態を示している。
他方、反射部材(反射面)の対物側にレンズを配置した屈曲光学系に関する技術が各種提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開昭60−143330号公報 特開平8−248318号公報 特開2003−219236号公報
上述した撮像装置においてパンニングの駆動速度や駆動量にかかわらず安定した撮影を行うためには、撮影鏡筒そのものをパンニングの向きに合わせて回動する機構が適している。この種の機構を備えた撮像装置としては、撮影部を回動雲台に搭載することでパンニング動作及びチルティング動作を行う監視カメラ等の撮像装置が商品化されている。しかし、この種の機構を民生品としてのカメラに搭載するためには以下に説明する問題がある。
上記図13に示した撮像装置は、パンニング動作時には撮像装置本体211に対して撮影鏡筒212が大きくはみ出る構造となる。そのため、撮影時に撮影者が撮像装置本体211を構えにくくなると共に、重心が大きく移動して撮影動作が不安定になる。更に、撮像装置本体211と撮影鏡筒212の間の境界部212dの近辺からゴミ等の侵入の恐れがある。
上述したように、従来の撮影鏡筒の形状のままでは、パンニング動作やチルティング動作を自在に行うことができる扱い易い撮像装置(カメラ)とすることは難しいという問題がある。更に、従来の撮像装置において自動的にパンニング動作やチルティング動作を行った際に、撮影方向と撮影者の向かう方向にブレが発生し、手ブレが生じ易いという問題がある。
本発明の目的は、パンニング撮影及びチルティング撮影を小型の鏡筒で実現可能とし、パンニング撮影やチルティング撮影に伴う撮影方向の変化に対応した手ブレ補正を可能とした撮像装置、制御方法、及びプログラムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像手段に被写体の光学像を結像する撮影光学系を保持する回動部と、前記撮影光学系が少なくとも2軸方向に回動可能なように前記回動部を保持する本体部とを備える撮像装置であって、前記回動部に配設され、少なくとも2軸回りの回転振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段の各方向の検出出力が減少するように前記撮影光学系の回動目標値を算出する目標値算出手段と、前記目標値算出手段により算出された前記回動目標値に基づいて前記撮影光学系を回動させる駆動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置において撮影方向を水平方向に走査して行う撮影(パンニング撮影)及び撮影方向を垂直方向に走査して行う撮影(チルティング撮影)を小型の鏡筒で実現することが可能となる。また、撮像装置においてパンニング撮影やチルティング撮影に伴う撮影方向の変化に対応した手ブレ補正が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、正面図である。尚、図1及び後述の図9では撮像装置内部の光学系を透視した状態を模式的に図示している。
図1において、撮像装置は、回動可能な回動部11aと、回動部11aを支持する本体部11bとを備えたスチルカメラとして構成されている。更に、回動部11aと本体部11bとの間には、公知の屈曲光学系14が両者をまたがった状態で配置されている。撮像装置は、パンニングアクチュエータ19の駆動によるパンニング撮影、チルティングアクチュエータ15fの駆動によるチルティング撮影が可能に構成されている。
屈曲光学系14の主光軸14aは、本体部11bの鉛直方向(水平面に対して略直交する軸方向)となるように設定されている。ミラー(反射面)14cは、屈曲光学系14の主光軸14aを所定角度(例えば90deg)屈曲させる。ミラー14cの取り付け構造は図5で後述する。屈曲光学系14の主光軸14aは、ミラー14cにより屈曲されることで物体光軸14bとなって被写体方向に向けられる。
屈曲光学鏡筒は、第1の鏡筒25(図7参照)と、第2の鏡筒18(図6参照)と、ミラー14cとから構成されている。第1の鏡筒25は、回動部11aに配設されており、対物レンズ(前玉)14fを保持する。第2の鏡筒18は、本体部11bに内蔵されており、屈曲光学系14の主光軸14aを共有する後述の4つのレンズ群を保持する。被写体光(被写体の光学像)は、ミラー14cにより屈曲され、第2の鏡筒内のレンズ群を通り、CCDからなる撮像素子(撮像部)14iに結像される。
撮像装置においてパンニング動作を行う場合には、パンニングアクチュエータ19により回動部11aを屈曲光学系14の主光軸14aの回りに矢印14gで示すパンニング方向に回転させる。このように、パンニング時に回転する部材はレンズのような円形状であるので、パンニング角度を大きくしても第1の鏡筒25が本体部11からはみ出すことは無い。
撮像装置においてチルティング動作を行う場合には、チルティングアクチュエータ15fによりミラー14c及び第1の鏡筒に保持された対物レンズ14fを軸14dの回りに矢印14eで示すチルティング方向に回転させる。この場合、光軸の向きを変えるために反射面の反射角を変更することは一般的である。しかしながら、本実施の形態では反射部材(反射面)であるミラー14cの角度を変更するばかりではなく、その回動に合わせて第1の鏡筒に保持された対物レンズ14fを回動させている。この点については図2以下で詳述する。
レリーズ部11cは、本体部11bに設けられており、撮影者が撮影準備及び露光の指示を行うための操作部である。パンニング方向振動検出部118aは、振動ジャイロ等の角速度計により構成されており、矢印118yで示す方向の振動角速度を検出する。チルティング方向振動検出部118bは、パンニング方向振動検出部118aと同様に振動ジャイロ等の角速度計により構成されており、矢印118pで示す方向の振動角速度を検出する。
本実施の形態では、パンニング方向振動検出部118aが、後述するように、第1の鏡筒25における光軸に対して回転運動しか行わない部位に設置され、チルティング動作時には動かない点が特徴の1つである。また、チルティング方向振動検出部118bが、前玉保持枠15aの側面に取り付けられている点も特徴の1つである。
本実施の形態では、制御マイクロコンピュータ(図10参照)は、パンニング方向振動検出部118aの出力が減少する方向に第1の鏡筒25を回転させるように、パンニングアクチュエータ19を制御する。また、制御マイクロコンピュータは、チルティング方向振動検出部118bの出力が減少する方向に第1の鏡筒25を揺動させるように、チルティングアクチュエータ15fを制御する。また、パンニングアクチュエータ19は、第1の鏡筒25及びミラー14cを第2の鏡筒18の光軸回りに回転させる。また、チルティングアクチュエータ15fは、第1の鏡筒25及びミラー14cを設定された所定の比率で揺動させる。
図2は、撮像装置におけるミラー14cを用いた屈曲光学系14の構成を示す図である。
図2において、屈曲光学系14のみを抜き出して示している。屈曲光学系14は、4つのレンズ群(14j、14k、14p、14m)からなる高倍率ズーム光学系と、対物レンズ14f、ミラー14cとから構成されている。対物レンズ14fとミラー14cを含んで回動部11aが構成されている。
ミラー14c、対物レンズ14fは、回動部11aに配設された第1の鏡筒に保持されている。貼り合せレンズ群14j、第2群14k、第3群14p、第4群14mは、本体部11bに内蔵された第2の鏡筒に保持されている。貼り合せレンズ群14jは、貼り合せたレンズを含んで構成される。第2群14kは、撮像装置の変倍動作時に屈曲光学系14の主光軸14aに沿って移動される。第3群14pは、常時固定されている。第4群14mは、撮像装置のピント調整時に屈曲光学系14の主光軸14aに沿って移動される。尚、対物レンズ14fは単一のレンズで構成しているが、複数レンズ群で構成してもよい。
屈曲光学系14の主光軸14aをミラー14cにより屈曲した物体光軸14bをチルトさせるためには、ミラー14c及び対物レンズ14fを軸14dの回りに矢印14eで示すチルティング方向に回動させる。ここで、ミラー14cの対物側(被写体側)にも対物レンズ(前玉)14fを設けている理由を説明する。
その理由は、対物レンズ14fにより被写体からの主光線の傾角を小さくしてミラー14cに導くことで、ミラー14cの形状を小さく抑えるためである。本実施の形態では、ミラー14cを回動させることでチルティングを行う構成である。例えば上下10degのチルティングを行う時に、撮影画角すべてを十分にカバーするミラーを用いるとミラーの形状が更に大きくなってしまう。そのため、被写体からの主光線の傾角を小さくしてミラー14cに導くレンズが極めて重要になる。
ところで、上記のようにミラー14cの対物側に対物レンズ14fを設けると、ミラー14cを回動したときの物体光軸14bは対物レンズ14fの中心を通らなくなり、撮像装置による撮影画像の画質が大幅に劣化する。それを解決するためには、ミラー14cによる対物光軸14bの変化に対して対物レンズ14fの中心を追従させるように、対物レンズ14fを回動させればよい。
ミラー14cの回動角度をθとすると、ミラー14cの回動による物体光軸14bの角度変化は2θになる(反射系の構造であるため)。そこで、物体光軸14bの角度変化が2θになる現象を補正するためには、対物レンズ14fをミラー14cの回動軸中心に2θ回動させる。これにより、撮像装置による撮影画像の画質の劣化を防止することができる。
上述したような反射部材(反射面)の対物側にレンズを配置した屈曲光学系自体は、従来から上記特許文献2及び3等により開示されている。しかし、上記特許文献2及び3等においては、撮影方向のチルティング動作は想定していないので、本実施の形態のように反射面を回動させたり、それに合わせて対物レンズを回動させたりする技術は開示されていない。
更に、上記特許文献2及び3等においては、被写体光を反射させる反射部材(反射面)はすべてプリズムにより構成されている。これは、プリズムのように部材内部に空間がない中実光学ブロックを用いた方が光路が短くできる結果、小型になる利点があるためである。
これに対し、本実施の形態では、被写体光を反射させる反射部材(反射面)はミラー14cにより構成されている。被写体光を反射させる反射部材(反射面)を回動させる場合は、ミラー14cを用いないと光学的な画質管理は難しく、プリズムを用いるのは光学的に成り立たせることが極めて難しい。そのことを図3を用いて説明する。
図3は、撮像装置におけるプリズムを用いた屈曲光学系の構成を示す図である。
図3において、図2に示した屈曲光学系14のミラー14cの代わりにプリズム14nを用いた例を示している。貼り合せレンズ群14jとプリズム14nとの対向面の形状、及び、対物レンズ(前玉)14fとプリズム14nとの対向面の形状は、プリズム14nを軸14dの回りに回動させると変化してしまう。これは、プリズム14nの回動により撮影画像の画質劣化が起きることを意味する。
図4は、曲率面を有するプリズムの構成を示す図である。
図4において、プリズム14n’と対物レンズ(前玉)14f’とが対向する両方の端面、及び、プリズム14n’と貼り合せレンズ群14j’とが対向する両方の端面を、軸14dを中心とする曲率面とする。この場合は、プリズム14n’の回動に合わせて両方の端面形状は変化しないので、プリズム14n’の回動による撮影画像の画質劣化は起きないことになる。
しかし、上記のような端面形状を規定すると、その補正のためのレンズ面等が必要となり、小型で高倍率ズーム光学系として成り立たせることは難しくなってしまう。このような理由により、本実施の形態では、被写体光を反射させる反射部材(反射面)としてプリズム14nではなくミラー14cを用いることで、チルティング動作を行うようにしている。
図5は、チルティング駆動連動機構の構成を示す図であり、(a)は、上面図、(b)は、側面図である。
図5において、対物レンズ14fを保持する第1の鏡筒25(図7参照)とミラー14cとを駆動するチルティング駆動連動機構を示している。前玉保持枠15aは、軸14dにより軸支されており、対物レンズ(前玉)14fを保持すると共に、対物レンズ14fと共に軸14dの回りに矢印14eで示すチルティング方向に回転可能に構成されている。
前玉保持枠15aの一方の側面には、チルティング方向振動検出部118bが配置されている。チルティング方向振動検出部118bの振動角速度の検出方向を矢印118pで示す。また、前玉保持枠15aの一方の側面には、フラットコイル15bが固定されている。フラットコイル15bと対向する位置には、一対の永久磁石15cの磁路を形成する一対のヨーク15dが設けられている。
一対の永久磁石15c及び一対のヨーク15dは、矢印14eで示すチルティング方向には固定されているが、矢印14gで示すパンニング方向には回動可能である(回動部11aに取り付けられている)。そのため、フラットコイル15bに電流を印加すると、前玉保持枠15aは矢印14eで示すチルティング方向に回動される。即ち、フラットコイル15b、一対の永久磁石15c及び一対のヨーク15dにより、チルティングアクチュエータ15fを構成している。
ミラー14cは、ミラー保持枠16aの取り付け部16cに取り付けられている。ミラー14cは、前玉保持枠15aと同様に軸14dにより軸支されており、軸14dの回りに矢印14eで示すチルティング方向に回転可能に構成されている。
伝達レバー(連動機構)17aは、軸17bの回りに回転可能に軸支されている。伝達レバー17aの先端近傍に設けられている長穴17cには、前玉支持枠15aから延出する駆動ピン15e及びミラー保持枠16aから延出する被駆動ピン16bが共に嵌合している。伝達レバー17aは、駆動ピン15eの軸14d回りの回動につれて軸17b回りに回転させられる。これに伴い、伝達レバー17aの長穴17cが被駆動ピン16bを押すことで、ミラー保持枠16aも軸14d回りに回転させられる。
ここで、軸17bから駆動ピン15eまでの距離と軸17bから被駆動ピン16bまでの距離との比(レバー比)と、軸14dから駆動ピン15eまでの距離と軸14dから被駆動ピン16bまでの距離との比(半径比)を適切に設定する。例えば、レバー比を√2:1、半径比を1:√2に設定すると、前玉保持枠15aの回動に対してミラー保持枠16aの回転は半分に減速することができる。
上述したように、ミラー14cの回動角度をθとすると、その反射による物体光軸14bの角度変化は2θになるので、対物レンズ(前玉)14fの位置を物体光軸14bと揃えるためには、対物レンズ(前玉)14fを2θ回動させる必要がある。そこで、レバー比、半径比を上記のように設定することで、ミラー14cと対物レンズ(前玉)14fの回転量を調節している。
ここで、回転量の多い前玉保持枠15aの方に駆動源(フラットコイル15b)を設け、前玉保持枠15aの回転を減速してミラー保持枠16aに伝達している理由を説明する。回転量の少ないミラー保持枠16a側に駆動源を設けると、回転量が少ない分だけ駆動誤差が大きくなる。その駆動誤差を更に伝達レバー17aで拡大するために、前玉保持枠15aの駆動誤差が大きくなってしまう。そのため、回転量の多い前玉保持枠15a側に駆動源を設けている。
後述するが、撮像装置は、前玉保持枠15aに設けられたチルティング方向振動検出部118bにより撮像装置の手ブレを検出し、その検出出力に基づいてミラー14c及び対物レンズ(前玉)14fを駆動する機能も有する。これにより、チルティング方向の手ブレの影響による画質劣化を小さくしている。そのためには、ミラー14c及び対物レンズ(前玉)14fを精密且つ高応答に駆動制御する必要がある。駆動量の多い前玉保持枠15aを駆動して、前玉保持枠15aの回転を減速してミラー保持枠16aに伝えるようにしている。
図6は、パンニング駆動連動機構の構成を示す側面図である。図7は、パンニング駆動連動機構の構成を示す図であり、(a)は、上面図、(b)は、図6の矢視A−A線に沿う正面断面図である。
図6及び図7において、第2の鏡筒18は、内部に屈曲光学系14を収納している。前玉保持枠15a、ミラー保持枠16a(図5参照)は、第2の鏡筒18の回転保持部18aにおいて軸支されている。同時に、回転保持部18aは、伝達レバー17a(図5参照)を軸17bの回りに軸支している。また、回転保持部18aには、一対の永久磁石15cが吸着されたヨーク15dが取り付けられている。これにより、前玉保持枠15aに取り付けられたフラットコイル15bとの関連により、前玉保持枠15aを軸14dの回りに回動させることができる。
ミラー14c、対物レンズ14fを保持する第1の鏡筒25は、貼り合せレンズ群14j、第2群14k、第3群14p、第4群14mを保持する第2の鏡筒18に対して主光軸14aの回りに相対的に回転可能に支持されている。
また、第2の鏡筒18に設けられたパンニングモータ26のピニオン27が、第1の鏡筒25の内歯車25aと噛み合っている。パンニングモータ26の回転に伴い、第1の鏡筒25及び第1の鏡筒内部のミラー保持部16aと前玉保持部15aが回転する。パンニングモータ26、ピニオン27、第1の鏡筒25の内歯車25aが、パンニングアクチュエータ19(図1参照)を構成している。
しかし、第1の鏡筒25だけの回転では、撮像素子14iに対して被写体の光学像が主光軸14a回りに回転するだけになってしまう。そのため、第1の鏡筒25の回転と同じ量だけ同期して補正アクチュエータ114が撮像素子14iを回転させる。即ち、撮像装置では屈曲光学系14及び撮像素子14iを同時に回転させることでパンニング動作を行っている。
この方法の利点は、第1の鏡筒25及び第2の鏡筒18からなる全体の重い鏡筒を回動させる必要が無くなることであり、より高速応答のパンニング撮影を行うことができるようになる。
上述した、撮像素子14iを回動する補正アクチュエータ114について説明する。
図8は、補正アクチュエータ114の構成部材を示す図であり、(a)は、コイル基盤19bを示す上面図、(b)は、永久磁石19dを示す図である。
図8において、補正アクチュエータ114は、ハウジング19a(図7参照)に保持されたコイル基盤19bを有する。コイル基盤19bには、4個のフラットコイル19cが円周方向に沿って放射状に配置されている。永久磁石19dは、フラットコイル19cに対向して設けられており、図8(b)に示すように着磁されている。ヨーク19e、19fは、各々、永久磁石19dの磁束を効率的に利用するためのものである。ヨーク19e、19fにより永久磁石19dは閉じた磁路を形成する。フラットコイル19bは、その磁路内に配置されることになる。
軸19gは、ハウジング19a及びコイル基盤19bの軸受部19h、19iに回転可能に軸支されており(図7では19g、19h、19iは不図示)、ヨーク19e、19fに固定されている。そのため、ヨーク19e、19f、永久磁石19dは、ハウジング19aに対して軸19gの回りに回転可能になっている。
フラットコイル19cに電流を流すと、図8(a)の放射状に配置されたフラットコイル19cの駆動発生領域19c1と永久磁石19dの着磁方向の関係により、軸19gの回りに回転駆動力が発生する。但し、このままでは、永久磁石19dの回転につれてフラットコイル19cの駆動発生領域19c1と対向する永久磁石19dの着磁方向が変わってくるので、いずれは回転が止まってしまう。
図8(a)に示すようにコイル基盤19bには、ホール素子等の磁気検出素子19jが設けられている。制御マイクロコンピュータ(図10参照)は、磁気検出素子19jが永久磁石19dの回転を検出すると、検出結果に基づきフラットコイル19cに流す電流の向きを逆にする。これにより、ヨーク19e、19fは回転が継続される。
上記図6及び図7に戻り、第1群を構成する貼り合せレンズ群14jは、貼りあわせレンズ鏡筒18bに保持されている。同様に、第2群14kは、2群鏡筒18cに保持され、第3群14pは、3群鏡筒18dに保持され、第4群14mは、4群鏡筒18eに保持されている。
ローパスフィルタ14oは、フィルタ枠18fに取り付けられており、撮像素子14iを密閉状態にすることでゴミの侵入を防いでいる。撮像素子14iは、撮像基盤113に取り付けられている。撮像基盤113は、補正アクチュエータ114により第2の鏡筒18内で屈曲光学系14の主光軸14aの回りに回動可能に支持されている。補正アクチュエータ114は、撮像装置の表示部に表示する画面の傾きを補正する目的も有する。補正アクチュエータ114は、後述する姿勢センサ120により検出された本体部11bの鉛直方向に対する傾きに基づいて駆動されることで、画面の傾き補正を行う。
撮像装置では、パンニングモータ26等から構成されるパンニングアクチュエータ19は、自動パンニングのために設けられている。更に、撮像装置は、パンニング方向振動検出部118aによりパンニング方向の手ブレを検出し、その検出結果に基づいてパンニングアクチュエータ19を駆動する機能も有する。これにより、撮影時におけるパンニング方向の手ブレの影響による画質劣化を小さくしている。
3群鏡筒18dは、第2の鏡筒18に固定されている。2群鏡筒18c及び4群鏡筒18eは、ガイド軸110a上を摺動可能にガイド軸110aに支持されている。ガイド軸110a、回り止め軸110bは、第2の鏡筒18の内部にそれぞれ支持されている。2群鏡筒18c及び4群鏡筒18eは、回り止め軸110bによりガイド軸110aの回りの回転を規制されている。
2群鏡筒18cは、リードスクリュー111bと噛み合っている。2群鏡筒18cは、ズームアクチュエータ111aによりリードスクリュー111bが回転させられることに伴い、主光軸14aに沿って変倍のための移動を行う。ズームアクチュエータ111aは、例えばステップモータ等として構成され、入力される駆動パルスを制御することで2群鏡筒18cを任意の位置に精密に移動/停止させることができる。
4群鏡筒18eは、断面コの字状(実際には円環形状)のヨーク112cと、その内部に吸着された永久磁石112bを備えている。ヨーク112cと永久磁石112bにより形成される磁路内にボイスコイル112aが配置されている。ボイスコイル112aは、第2の鏡筒18に固定されている3群鏡筒18dに取り付けられている。ボイスコイル112aに電流を流すことで、4群鏡筒18eは主光軸14aに沿ってフォーカス(焦点調節)のための駆動を行う。
3群鏡筒18dには、ホール素子等の磁気検出素子112dが設けられている。制御マイクロコンピュータ(図10参照)は、磁気検出素子112dにより4群鏡筒18eに設けられた永久磁石112bの磁気を検出することで、4群鏡筒18eの位置を監視している。更に、制御マイクロコンピュータは、磁気検出素子112dの出力を負帰還してボイスコイル112aに与えることで、4群鏡筒18eの駆動制御を行っている。
図9は、撮像装置の背面図である。
図9において、撮像装置は、上述したように、回動部11aと本体部11bを備えると共に両者間にまたがって配設された屈曲光学系14を備えている。本体部11bの背面側には、液晶モニタ11dが配設されている。撮影者は液晶モニタ11dにより、撮影時の被写体の状態や撮影後の画像を観察することができる。
更に、本体部11bの背面側には、パンニングスイッチ116a、116bが配設されている。撮影者は撮像装置にパンニング動作を行わせる時には、パンニングスイッチ116a、116aを操作する。パンニングスイッチ116a、116bは、操作の有無及び操作力を検出している。
例えば、パンニングスイッチ116aを弱く押すと、撮影方向はゆっくりと右回りに変化していき、パンニングスイッチ116aを強く押すと、撮影方向は高速に右回りに変化する。他方、パンニングスイッチ116bを弱く押すと、撮影方向はゆっくりと左回りに変化していき、パンニングスイッチ116bを強く押すと、撮影方向は高速に左回りに変化する。
更に、本体部11bの背面側には、チルティングスイッチ117a、117bが配設されている。撮影者は撮像装置にチルティング動作を行わせる時には、チルティングスイッチ117a、117bを操作する。チルティングスイッチ117a、117bは、操作の有無及び操作力を検出している。
例えば、チルティングスイッチ117aを弱く押すと、撮影方向はゆっくりと上方向に変化していき、チルティングスイッチ117aを強く押すと、撮影方向は高速に上方向に変化する。他方、チルティングスイッチ117bを弱く押すと、撮影方向はゆっくりと下方向に変化していき、チルティングスイッチ117bを強く押すと、撮影方向は高速に下方向に変化する。
本実施の形態の一番の特徴は、手持ちで安定したパンニング撮影、チルティング撮影を行うことができる点である。撮影者が撮像装置の本体部11bを手持ちで一定方向に構えてパンニングスイッチ116a、116bを操作すると、極めて滑らかなパンニング撮影、チルティング撮影が本体部11bを動かさずに行うことができる。
また、撮影者が撮像装置の本体部11bを手持ちで撮影を行う時の手ブレに関しても、パンニングアクチュエータ19(パンニングモータ26等を含む)及びチルティングアクチュエータ15fにより手ブレの補正を行う。これにより、撮影に伴い安定した画面を得ることができる。
図10は、撮像装置の制御系の構成を示すブロック図である。
図10において、撮像装置は、パンニングスイッチ116a、116b、チルティングスイッチ117a、117b、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bを備えている。撮像装置は、更に、制御マイクロコンピュータ(以下、制御マイコンと略記)118d、パンドライバ119a、チルトドライバ119b、補正ドライバ119c、姿勢センサ120を備えている。尚、本発明と関係ない要素に関しては図示を省略する。
制御マイコン118dは、撮像装置全体の制御を司り、パンニングスイッチ116a、116b、チルティングスイッチ117a、117b、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118b、姿勢センサ120の信号を入力する。また、制御マイコン118dは、前記各信号に基づきパンドライバ119a、チルトドライバ119b、補正ドライバ119cの駆動を制御する。
制御マイコン118dは、第1の鏡筒25及びミラー14cが揺動する方向の振動により撮像素子14iに生じる該方向の像ブレ(被写体像のブレ)を補正する。また、制御マイコン118dは、第1の鏡筒25及びミラー14cが回転する方向の振動により撮像素子14iに生じる該方向の像ブレを補正する。また、制御マイコン118dは、プログラムに基づき図12のフローチャートに示す処理を実行する。
パンニング方向振動検出部118aは、上記のように振動ジャイロ等の角速度計により構成され、第1の鏡筒25に加わるパンニング方向のブレを検出する。チルティング方向振動検出部118bは、上記のように振動ジャイロ等の角速度計により構成され、チルティング方向のブレを検出する。パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各出力信号は、適宜、増幅やDC成分カット等のアナログ演算処理が施された後、制御マイコン118に入力される。姿勢センサ120は、本体部11bが重力方向に対してどの程度傾いているかを判別する傾斜センサ等から構成される。
制御マイコン118dは、パンニングスイッチ116a、116b、チルティングスイッチ117a、117b、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各出力信号に基づいて以下の制御を行う。即ち、制御マイコン118dは、パンドライバ119aを制御してパンニングアクチュエータ19(パンニングモータ26)を駆動し、同様にチルトドライバ119bを制御してチルティングアクチュエータ15fを駆動する。また、制御マイコン118dは、姿勢センサ120の出力信号に基づいて補正ドライバ190cを制御して補正アクチュエータ114を駆動する。
ここで、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bは、撮像装置のパンニング動作、チルティング動作に伴い回動される第1の鏡筒25上に配置されていることに特徴がある(図1参照)。詳細に述べると、パンニング方向振動検出部118aは、第1の鏡筒25における光軸に対して回転運動しか行わない部位に配置され、矢印118y方向の振動角速度を検出している。チルティング方向振動検出部118bは、前玉保持枠15aの側面に配置され(図5参照)、矢印118p方向の振動角速度を検出している。
本構成のように、ミラー(反射面)14cの対物側に対物レンズ14fを配置した屈曲光学系14において、対物レンズ14fの移動量と光軸ズレ量との比率は、パンニング方向、チルティング方向とも一対一になっている。即ち、パンニング動作、チルティング動作を行う時は、その動作と同じ量だけ第1の鏡筒25に保持された対物レンズ14fを回動させればよい。
手ブレに関しても同様であり、第1の鏡筒25に保持された対物レンズ14fが絶対空間(換言すれば3次元空間の座標軸)に対して安定化していれば、本体部11bに手ブレが生じていても撮影画像への影響は無い。これを可能とするために、第1の鏡筒25にパンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bを設ける。制御マイコン118dは、以下の制御を行う。
パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各検出出力が常にゼロを維持するように、パンニングアクチュエータ19(パンニングモータ26等)、補正アクチュエータ114、チルティングアクチュエータ15fを駆動制御する。換言すれば、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各検出出力を減少する方向に、揺動駆動部(各アクチュエータ19、114、15f)を駆動制御する。
即ち、制御マイコン118dは、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各検出出力が減少するように撮影光学系(ミラー14c、対物レンズ14fを含む)の回動目標値を算出する。そして、制御マイコン118dは、算出した回動目標値に基づき撮影光学系を回動させる制御を行う。
このような駆動制御方法を零位法(ゼロメソッド)といい、振動検出部の検出リニアリティや感度の環境変動等が生じた場合でも、対物レンズ14fを絶対空間に安定した状態で静止させることができるという利点がある。その理由は、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの出力を常にゼロにするように(出力が減少する方向に)第1の鏡筒25を揺動/回転させている。そのため、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bから大きな角速度信号が出力されることが無いためである。
本実施の形態では、ミラー(反射面)14cの対物側に対物レンズ14fを配置する屈曲光学系14において、撮影方向を支配するのは対物レンズ14fの向きであることに着目できたので、上記配置を実現することができた。
上述したように、パンニングスイッチ116a、116b、チルティングスイッチ117a、117bの各出力信号に基づいて、パンニング撮影、チルティング撮影を行う。更に、パンニング方向振動検出部118aの信号に基づいてパンニングアクチュエータ19を駆動し、パンニング方向のブレを補正する。同様に、チルティング方向振動検出部118bの信号に基づいてチルティングアクチュエータ15fを駆動し、チルティング方向のブレを補正する。パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの役割は、単にブレを検出するばかりでなく、新たな機能も付加されている。
撮像装置が鉛直方向に対して傾いている場合には以下の問題も出てくる。
図11は、撮像装置の撮影コマを示す図であり、(a)は、撮像装置が鉛直方向に沿っている状態でパンニング撮影を行った場合の撮影コマを示す図、(b)は、撮像装置が鉛直方向から傾いた状態でパンニング撮影を行った場合の撮影コマを示す図である。
図11において、図11(a)に示すように、撮像装置でパンニング撮影を行った場合、背景142に関して各撮影コマ128a〜128dは水平方向にパンニングを行えた撮影コマである。しかし、図11(b)に示すように、撮像装置を鉛直方向から若干傾けて保持した状態でパンニング撮影を行った場合には、パンニングにつれて各々の撮影コマ129a〜129cが水平からずれていく。その結果、撮影コマ129dでは背景142に対して大きくずれてしまっている。
そこで、本実施の形態では、上記のように撮像装置を鉛直方向に対して傾けた状態でパンニング撮影を行った場合でも、撮影画面を補正する構成となっている。姿勢センサ120は、撮像装置の本体部11bが鉛直方向に対してどの程度傾いているかを検出する。制御マイコン118dは、パンニング角度に応じて各撮影コマがどれだけ水平からずれていくかを演算し、演算結果に応じてチルティングアクチュエータ15fの駆動を補正することで、撮影画面のズレを補正する。更に、制御マイコン118dは、補正アクチュエータ114により撮像素子18fを主光軸14a回りに駆動することで、撮影画面の傾きを補正する。
図11(b)に示すように、各撮影コマ129a〜129dは、チルティングアクチュエータ15fにより矢印141b、141c、141d方向に移動させられる。また、各撮影コマ129a〜129dは、補正アクチュエータ114により矢印130a〜130d方向に回転補正させられる。これにより、破線で示す撮影画面のように図11(a)と同じパンニング撮影を行うことができる。
図12は、撮像装置の特徴的な動作を示すフローチャートでる。
図12において、本処理は、撮像装置の電源を投入すると同時に開始される。ステップS1では、制御マイコン118dは、パンニングスイッチ116a、116bがオン操作されるまで待機している。ステップS1でパンニングスイッチ116a、116bがオン操作された場合は、ステップS2に移行する。ステップS2では、制御マイコン118dは、姿勢センサ120の出力信号を読み込み、撮像装置の本体部11bが鉛直方向に対してどの程度傾いているかを求める。
ステップS3では、制御マイコン118dは、上記ステップS2で求めた撮像装置の本体部11bの鉛直方向に対する傾き角に関して、撮影画面の補正が必要か否かを判定する。撮影画面の補正が必要と判定した場合には、ステップS4に進み、撮影画面の補正が必要でないと判定した場合には、ステップS6に進む。
上記ステップS3で撮影画面の補正が必要と判定した場合、ステップS4では、制御マイコン118dは、上記ステップS2で求めた撮像装置の本体部11bの鉛直方向に対する傾き角に関して、以下の演算を行う。即ち、制御マイコン118dは、パンニング撮影した各撮影コマに対して撮影画面をどれだけチルティング(図11(b)の矢印141b〜141d)及びローリング(図11(b)の矢印130a〜130d)すればよいかを演算する。つまり、制御マイコン118dは、チルト量及びロール量を演算する。この後、ステップS5に進む。
ステップS5では、制御マイコン118dは、上記ステップS4の演算結果に基づいて第2の鏡筒18のパンニング駆動、チルティング駆動、ローリング駆動を行う。この後、ステップS7に進む。ステップS7では、制御マイコン118dは、パンニングスイッチ116a、116bがオフ操作されるまで待機する。即ち、パンニングスイッチ116a、116bがオフ操作されるまでの間、第2の鏡筒18のパンニング駆動、チルティング駆動、ローリング駆動を行っている。
ステップS7でパンニングスイッチ116a、116bがオン操作された場合は、ステップS8に移行する。ステップS8では、制御マイコン118dは、パンニング撮影及びその補正(チルティング、ローリング)を停止する。
他方、上記ステップS3で撮影画面の補正が必要でないと判定した場合、ステップS6では、制御マイコン118dは、通常のパンニング撮影(パンニングアクチュエータ19だけを使用した撮影)を開始し、ステップS7以降の処理を行う。
上述したように、撮像装置の本体部11bを鉛直方向に対して傾けて保持している場合においても、撮影画面を補正するパンニング撮影を行うので常に安定した撮影画面を得ることができる。
尚、パンニング撮影を行う場合及びパノラマ撮影を行い静止画を連写する場合においては、その撮影の間の手ブレも問題になってくる。パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bは、第1の鏡筒25に配置されているので、撮像装置の回動部11aが回動する。これにより、撮影方向が変化しても常に対物レンズ14fを絶対空間に安定化できるので、手ブレの影響は受けない。即ち、パンニングスイッチ116a、116bの操作により回動部11aが回動してパンニング撮影を行っている状態でも、リアルタイムで手ブレ補正が可能となる。
上述したように、本実施の形態では、撮像装置の回動部11aに、第1の鏡筒25に加わるパンニング方向のブレを検出するパンニング方向振動検出部118a、チルティング方向のブレを検出するチルティング方向振動検出部118bを設ける。これにより、撮影方向の変化に対応した手ブレ補正が可能となる。
また、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各出力が常にゼロを維持するように、パンニングアクチュエータ19、補正アクチュエータ114、チルティングアクチュエータ15fを駆動制御する零位法を用いる。これにより、環境変動が生じた場合でも、屈曲光学系14の対物レンズ14fを絶対空間に安定した状態で静止させることができ、安定な手ブレ補正を実現することが可能となる。更に、撮像装置の姿勢を変えずに、第1の鏡筒25のみをパンニングさせるパノラマ撮影(自動パノラマ撮影)の場合でも良好な手ブレ補正が可能となる。
本実施の形態の撮像装置は以下の構成要素を備える。撮像装置は、回動部11aと本体部11bとから大略構成される。第1の鏡筒25は、対物レンズ14fを保持する。第2の鏡筒18は、貼り合せレンズ群14j、第2群14k、第3群14p、第4群14mを保持する。屈曲光学系14を、第1の鏡筒25と第2の鏡筒18の間に配置されるミラー(反射面)14c、第1の鏡筒25、第2の鏡筒18から構成する。屈曲光学系14により屈曲された被写体光が結像される撮像素子14iを設ける。
ミラー14c及び第1の鏡筒25を関連付けて本体部11bに対して相対的に回転させるパンニングアクチュエータ19を設ける。ミラー14c及び第1の鏡筒25を関連付けて本体部11bに対して相対的に揺動させるチルティングアクチュエータ15fを設ける。撮像素子14iを回転させる補正アクチュエータ114を設ける。パンニング方向のブレを検出するパンニング方向振動検出部118a、チルティング方向のブレを検出するチルティング方向振動検出部118bを設ける。
撮像装置全体の制御を司る制御マイコン118dを設ける。制御マイコン118dは、パンニングスイッチ116a、116b、チルティングスイッチ117a、117b、パンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bの各出力信号に基づいて以下の制御を行う。パンニングアクチュエータ19を駆動し、チルティングアクチュエータ15fを駆動する。また、姿勢センサ120の出力信号に基づいて補正ドライバ190cを制御して補正アクチュエータ114を駆動する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、屈曲光学系14を採用して撮影時の光軸とパンニング動作時の回転軸を揃える。これにより、パンニング動作時にも第1の鏡筒25が本体部11bからはみ出ないようにすることができ、第1の鏡筒25及び第2の鏡筒18を含む撮影鏡筒の小型化が可能となる。
また、チルティング動作に関しても光軸屈曲用のミラー(反射面)14cと対物レンズ14fとを協調駆動させる。これにより、撮影鏡筒の小型化が可能となる。
また、パンニング方向のブレを検出するパンニング方向振動検出部118a、チルティング方向のブレを検出するチルティング方向振動検出部118bを設ける。これにより、撮影方向の変化に対応した手ブレ補正が可能となる。
また、屈曲光学系4において手ブレ補正時に絶対空間に安定化される第1の鏡筒25にパンニング方向振動検出部118a、チルティング方向振動検出部118bを設け、零位法により制御する。これにより、環境変化にも安定な手ブレ補正が可能となる。
また、撮像装置の姿勢を変えずに第1の鏡筒25のみをパンニングさせるパノラマ撮影(自動パノラマ撮影)の場合でも、良好な手ブレ補正が可能となる。
上記の効果をまとめると、撮像装置においてパンニング撮影及びチルティング撮影を小型の撮影鏡筒で実現することが可能となる。また、撮像装置においてパンニング撮影やチルティング撮影に伴う撮影方向の変化に対応した手ブレ補正が可能となる。また、撮像装置の方向を変えずに撮影方向を変える自動パノラマ撮影を行う際も良好な手ブレ補正が可能となる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、スチルカメラを例に挙げ説明したが、本発明は、スチルカメラへの適用に限定されるものではない。静止画撮影或いは静止画中の流し撮りが可能なビデオカメラ、監視カメラ、Webカメラ、カメラ機能付携帯電話機等にも適用することができる。
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、以下の処理を行うことによりも達成される。即ち、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによりも達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスクを用いることができる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、以下の場合も含まれる。即ち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理により前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、以下の処理を行う場合も含まれる。即ち、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理により前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、正面図である。 撮像装置におけるミラーを用いた屈曲光学系の構成を示す図である。 撮像装置におけるプリズムを用いた屈曲光学系の構成を示す図である。 曲率面を有するプリズムの構成を示す図である。 チルティング駆動連動機構の構成を示す図であり、(a)は、上面図、(b)は、側面図である。 パンニング駆動連動機構の構成を示す側面図である。 パンニング駆動連動機構の構成を示す図であり、(a)は、上面図、(b)は、図6の矢視A−A線に沿う正面断面図である。 補正アクチュエータの構成部材を示す図であり、(a)は、コイル基盤を示す上面図、(b)は、永久磁石を示す図である。 撮像装置の背面図である。 撮像装置の制御系の構成を示すブロック図である。 撮像装置の撮影コマを示す図であり、(a)は、撮像装置が鉛直方向に沿っている状態でパンニング撮影を行った場合の撮影コマを示す図、(b)は、撮像装置が鉛直方向から傾いた状態でパンニング撮影を行った場合の撮影コマを示す図である。 撮像装置の特徴的な動作を示すフローチャートである。 従来例に係る撮像装置の構成を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、側面図、(c)は、上面図である。
符号の説明
11a 回動部
11b 本体部
14c ミラー(撮影光学系)
14f 対物レンズ(撮影光学系)
14i 撮像素子(撮像手段)
15f チルティングアクチュエータ(駆動手段、第2の駆動手段)
19 パンニングアクチュエータ(駆動手段、第1の駆動手段)
114 補正アクチュエータ(駆動手段、第3の駆動手段)
118a パンニング方向振動検出部(振動検出手段、第1の振動検出手段)
118b チルティング方向振動検出部(振動検出手段、第2の振動検出手段)
118d 制御マイクロコンピュータ(目標値算出手段)

Claims (6)

  1. 撮像手段に被写体の光学像を結像する撮影光学系を保持する回動部と、前記撮影光学系が少なくとも2軸方向に回動可能なように前記回動部を保持する本体部とを備える撮像装置であって、
    前記回動部に配設され、少なくとも2軸回りの回転振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段の各方向の検出出力が減少するように前記撮影光学系の回動目標値を算出する目標値算出手段と、
    前記目標値算出手段により算出された前記回動目標値に基づいて前記撮影光学系を回動させる駆動手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記振動検出手段は、パンニング方向の振動を検出する第1の振動検出手段と、チルティング方向の振動を検出する第2の振動検出手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記駆動手段は、前記撮影光学系をパンニング方向に回動させる第1の駆動手段と、前記撮影光学系をチルティング方向に回動させる第2の駆動手段と、前記撮像手段を光軸回りに回転させる第3の駆動手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置が搭載される機器は、光学機器、携帯電話機を含む機器群から選択されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。
  5. 撮像手段に被写体の光学像を結像する撮影光学系を保持する回動部と、前記撮影光学系が少なくとも2軸方向に回動可能なように前記回動部を保持する本体部とを備える撮像装置の制御方法であって、
    前記回動部に配設された振動検出手段により、少なくとも2軸回りの回転振動を検出する振動検出ステップと、
    前記振動検出ステップの各方向の検出出力が減少するように前記撮影光学系の回動目標値を算出する目標値算出ステップと、
    前記目標値算出ステップにより算出された前記回動目標値に基づいて前記撮影光学系を回動させる駆動ステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  6. 前記請求項5記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2006305882A 2006-11-10 2006-11-10 撮像装置、制御方法、及びプログラム Pending JP2008124763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006305882A JP2008124763A (ja) 2006-11-10 2006-11-10 撮像装置、制御方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006305882A JP2008124763A (ja) 2006-11-10 2006-11-10 撮像装置、制御方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008124763A true JP2008124763A (ja) 2008-05-29

Family

ID=39509067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006305882A Pending JP2008124763A (ja) 2006-11-10 2006-11-10 撮像装置、制御方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008124763A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011353A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 台湾東電化股▲ふん▼有限公司 光路の切り換えが可能な光学震動防止機構
JP2016116008A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 カシオ計算機株式会社 撮影装置、撮影方向の制御方法及びプログラム
WO2018216778A1 (ja) * 2017-05-25 2018-11-29 ミツミ電機株式会社 カメラ用アクチュエータ、カメラモジュール、およびカメラ搭載装置
JP6452875B1 (ja) * 2018-03-29 2019-01-16 株式会社日立製作所 移動体撮像システム、及び、移動体撮像方法
JP2019102833A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 キヤノン株式会社 撮像装置および制御方法
CN110324571A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 株式会社日立制作所 移动体摄像装置以及移动体摄像方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0286272A (ja) * 1988-09-21 1990-03-27 Hitachi Ltd ビデオカメラ
JP2006091106A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2006220834A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Canon Inc 撮像装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0286272A (ja) * 1988-09-21 1990-03-27 Hitachi Ltd ビデオカメラ
JP2006091106A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2006220834A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Canon Inc 撮像装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011353A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 台湾東電化股▲ふん▼有限公司 光路の切り換えが可能な光学震動防止機構
US9258486B2 (en) 2013-07-01 2016-02-09 Tdk Taiwan Corp. Optical anti-shake apparatus with switchable light path
JP2016116008A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 カシオ計算機株式会社 撮影装置、撮影方向の制御方法及びプログラム
US9729798B2 (en) 2014-12-12 2017-08-08 Casio Computer Co., Ltd. Image-capturing apparatus which controls image-capturing direction
WO2018216778A1 (ja) * 2017-05-25 2018-11-29 ミツミ電機株式会社 カメラ用アクチュエータ、カメラモジュール、およびカメラ搭載装置
JP2019102833A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 キヤノン株式会社 撮像装置および制御方法
JP7076988B2 (ja) 2017-11-28 2022-05-30 キヤノン株式会社 撮像装置および制御方法
JP6452875B1 (ja) * 2018-03-29 2019-01-16 株式会社日立製作所 移動体撮像システム、及び、移動体撮像方法
CN110324571A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 株式会社日立制作所 移动体摄像装置以及移动体摄像方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271974B2 (ja) 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、および撮像装置
TWI322327B (en) Image stabilizer, lens device and imager apparatus
JP4844177B2 (ja) ブレ補正装置及びカメラ
JP4622882B2 (ja) デジタルカメラ
JP6320044B2 (ja) 像振れ補正装置、レンズ装置、および、撮像装置
EP2141539B1 (en) Blurring correction device and optical apparatus
JP2008116836A (ja) 撮像装置、制御方法、及びプログラム
JP2008035308A (ja) 電子カメラ及びレンズユニット
US20110032615A1 (en) Lens barrel, method of adjusting lens barrel, method of manufacturing lens barrel and imaging device
JP2009526257A (ja) ジンバルプリズムを用いた光学像スタビライザ
JPH03188430A (ja) 像ぶれ防止装置
JP2009098274A (ja) 像ぶれ補正装置を有する光学機器
JP2008242207A (ja) ぶれ補正装置及び撮像装置
JP2008124763A (ja) 撮像装置、制御方法、及びプログラム
JP4807855B2 (ja) 防振装置および防振方法およびプログラム
JP2008191267A (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2007171234A (ja) 手振れ補正装置,およびその方法
US6486910B1 (en) Photographing apparatus having the image blur preventing function
JP2008122531A (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2008209435A (ja) ブレ補正装置及び光学装置
JP2008122532A (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2007058160A (ja) カメラシステム
JP4314176B2 (ja) 撮像装置
JP4973219B2 (ja) 光学機器
JP5724057B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110601