JP2008123899A - カバー付きコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電線カバーの損傷を防止する。
【解決手段】ハウジング11には、電線Wの端末に接続した端子金具が収容可能とされるとともに、その後面11a側には引き出された電線Wの周りを取り囲む電線カバー13が装着される。ハウジング11には、片部18が設けられ、その外面に被ロック部17が設けられる。電線カバー13の上壁21及び下壁22には、片部18の外側に配されて被ロック部17に係止することで、電線カバー13を装着状態に保持可能なロック片26と、片部18の内側に進入可能な受け片28とが設けられている。電線カバー13の周壁には、その壁面に沿い且つ前後方向と交差する向きに沿って延びる形態のリブ32が設けられている。受け片28Aには、リブ32に連結される補強部33が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、カバー付きコネクタに関する。
従来、カバー付きコネクタは、電線の端末に接続した端子金具が収容されるコネクタハウジング(以下、単にハウジングという)と、その後面側に装着されるとともに引き出された電線を取り囲む電線カバーとから構成される。この種のカバー付きコネクタにおける電線カバーのロック構造として、特許文献1に記載されたものが知られている。
このものでは、図12に示すように、ハウジング1に一体化されたフレーム2の外周壁に設けられた片部3の外面に被ロック部4が外方へ突出して設けられている。これに対し、電線カバー5の周壁のうち上壁5a及び下壁5bの前端部には、前方へ突出するとともに片部3の外側に配されて被ロック部4に対して係止可能なロック片6が設けられるとともに、前方へ突出して片部3の内側に進入する受け片7が設けられている。電線カバー5をハウジング1のフレーム2に装着すると、片部3の内側に受け片7が進入するとともに、片部3の外側に配されるロック片6が被ロック部4に係止することで、電線カバー5が装着状態に保持される。
特開平8−64295号公報
上記したカバー付きコネクタにおいて、引き出された電線Wを例えば上方または下方へ引っ張るような力が作用した場合、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、引っ張られた電線Wから作用する力によって、電線カバー5の上壁5aや下壁5bが上方または下方へ傾くようにして変形する。このとき、受け片7、ロック片6、及び片部3も上壁5aや下壁5bと同様に変形することになるが、ここで、フレーム2の一部である片部3やロック構造をなすロック片6に比べ、受け片7の方が強度が低いことが多いため、作用する力が過大だった場合には受け片7が破損するおそれがあった。受け片7が破損すると、その勢いでロック状態が解除されて、電線カバー5が外れる可能性もある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーの損傷を防止することを目的とする。
本発明は、電線の端末に接続した端子金具が収容されるコネクタハウジングの後面側に、引き出された前記電線の周りを取り囲む電線カバーが装着されるものであって、前記コネクタハウジングには、片部が設けられるとともに、その片部の外面に被ロック部が設けられるのに対し、前記電線カバーを構成する周壁には、前記片部の外側に配されるとともに前記被ロック部に対して係止することで、前記電線カバーを装着状態に保持可能なロック片と、前記片部の内側に進入可能な受け片とが設けられており、前記電線カバーの周壁には、その壁面に沿い且つ前記コネクタハウジングに対する前記電線カバーの着脱方向と交差する方向に沿って延びる形態のリブが設けられ、前記受け片には、前記リブに連結される補強部が設けられている。
このようにすれば、電線カバーをコネクタハウジングに装着すると、片部の内側に受け片が進入するとともに、片部の外側に配されたロック片が被ロック部に対して係止することで、電線カバーがコネクタハウジングに対して装着状態に保持される。この状態で、例えば電線に作用する引っ張り力により、電線カバーの周壁が傾くようにして変形した場合、受け片、ロック片、及び片部にも同様に変形させるような力が作用するものの、比較的強度に劣る受け片には、リブに連結された補強部が設けられることで、その補強が図られているから、受け片が損傷を受けるのを防ぐことができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記補強部は、前記受け片に対して前後方向について全長にわたって設けられる構成とする。これにより、受け片をしっかりと補強することができる。
(2)前記補強部には、前記受け片と対向するとともに、前記片部の外側に配される補助位置決め部が設けられる構成とする。これにより、受け片とともに補助位置決め部によってハウジングに対する電線カバーの位置決めを図ることができ、組み付け作業性の向上を図ることができる。
(3)前記電線カバーのうち、前記コネクタハウジングに対する装着口、及び前記受け片及び前記ロック片が設けられた壁の双方に隣接する面に電線引き出し口が開口して設けられ、この電線引き出し口の周縁からは、さらにその開口方向及び前記電線カバーの着脱方向の双方と交差する向きに突出する電線引き出し壁が設けられており、前記電線引き出し壁に近接する前記受け片に前記補強部が設けられるとともに、その補強部が連結された前記リブが前記電線引き出し壁にまで延設される構成とする。このように、電線が電線引き出し口に向けて一度屈曲された後、電線引き出し壁に沿って再度屈曲されるものでは、電線が引っ張られて電線引き出し壁に変形が生じたとき、電線引き出し壁に近接する受け片に大きな力が作用することになるが、その受け片には補強部が設けられ、且つその補強部が連結されたリブが電線引き出し壁にまで延設されているので、その受け片の損傷を有効に防止することができる。
(4)前記リブは、前記ロック片の基端部に対して連結される構成とする。これにより、受け片のさらなる補強を図ることができる。
本発明によれば、電線カバーの損傷を防止することができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図11によって説明する。本実施形態では、途中で電線Wを2度屈曲させるタイプのカバー付きコネクタ10を例示する。
このカバー付きコネクタ10は、電線Wの端末に接続された図示しない端子金具を収容可能なコネクタハウジング11(以下、単にハウジング11という)と、ハウジング11に対して側方から装着されるレバー12と、ハウジング11の後面11a側に後方から装着される電線カバー13とから構成される。なお、以下では、ハウジング11に対する電線カバー13の装着方向(図3の上方)を前方、逆の取り外し方向(図3の下方)を後方とし、また上下方向については図4を基準として説明する。
ハウジング11は、合成樹脂製とされ、図1,図3,及び図4に示すように、全体として横長な略ブロック状に形成されている。ハウジング11の上下両端部における両側面には、両側方のいずれか一方からレバー12を装着可能なレバー装着口14が開口して設けられている。このレバー12は、図示しない相手コネクタを当該カバー付きコネクタ10と嵌合接続する際にその嵌合動作を助勢するためのものである。
ハウジング11のうち上下のレバー装着口14間には、端子金具を収容可能な端子収容部15が設けられている。この端子収容部15には、大小2種類の大きさの端子金具を個別に収容可能なキャビティ16が、端子収容部15の後面側に開口する形態で設けられている。このキャビティ16に対して後方から端子金具を挿入できるようになっている。キャビティ16は、上下方向及び幅方向について複数室並んで設けられている。端子収容部15のうち、各キャビティ16の周壁16aについては、ハウジング11の後面11aから後方へ突出しており、大型の端子金具用とされる大径のキャビティ16の周壁16aの方が、小型の端子金具用とされる小径のキャビティ16の周壁16aよりも突出寸法が大きく設定されている。
ハウジング11の後面11aには、被ロック部17を有する片部18が設けられている。片部18は、図1,図3,及び図5に示すように、ハウジング11の両側端位置よりは内側で且つ端子収容部15に対して上下に隣接する位置に設置されており、上下に一対、幅方向左右に一対、合計4つ配されている。片部18は、ハウジング11の後面11aから後方へ向けて突出する板片状をなしている。片部18は、後方に行くに連れて幅寸法が次第に減少する形態とされ、平面視略台形状をなしている。また、片部18の厚み寸法は、全長にわたってほぼ一定とされる。
この片部18における後方への突出端部の外面(上下方向について対向する相手の片部18側とは反対側の面)には、外方へ突出する被ロック部17が設けられている。被ロック部17は、片部18の外面から上方または下方へ突出する略ブロック状に形成されている。被ロック部17の後面は、後述する電線カバー13のロック片26の乗り上げを案内すべくテーパ状に形成されている。この片部18のうち被ロック部17が設けられた外面とは反対側の内面には、片部18を補強するための片部補強リブ19が設けられている。片部補強リブ19は、前後方向に沿って延出し、ハウジング11の後面11aに連結されている。また、ハウジング11の後面11aのうち各片部18に対して幅方向について外側(両側端位置)には、装着される電線カバー13を幅方向についてガイド可能なガイド部20が4つ設けられている。
電線カバー13は、図2ないし図4に示すように、全体として前面及び一方側の側面(図2に示す右側面)が開口した略箱型に形成されている。詳しくは、電線カバー13は、上下に対向する上壁21及び下壁22のうち、後端部同士が後壁23により、他方側の側端部(図2に示す左側端部)同士が側壁24によって連結された構成とされる。電線カバー13の前面側には、上壁21、下壁22、及び側壁24により囲まれて前方へ開口する形態のハウジング11に対する装着口25が形成されている。この装着口25を通して電線カバー13内に、ハウジング11の後面11a側(各キャビティ16の周壁16aの後端)から引き出された電線W群が収容可能とされる。
電線カバー13のうち、上壁21及び下壁22には、ハウジング11の被ロック部17に対して係止されることで、電線カバー13をハウジング11に対して装着状態に保持可能なロック片26が設けられている。ロック片26は、上壁21及び下壁22の両側端位置よりはやや内寄りの位置に一対ずつ、合計4本設置されている。ロック片26は、図2,図3,及び図5に示すように、上壁21及び下壁22の外面から外方へ突出してから、前方へ向けてさらに突出する片持ち状に形成されている。ロック片26は、上壁21や下壁22と連結された基端部を支点として、上下方向に沿って弾性変形可能とされる。ロック片26は、基端部が上壁21及び下壁22の前端位置よりも奥まった位置とされ、自由端部の前端面が上壁21及び下壁22の前端位置とほぼ面一状をなす。
ロック片26における幅方向略中央には、自由端部を除いて後方へ開放する形態のロック溝27が形成されており、ハウジング11に対する装着時にはロック片26が片部18の外側に配されるとともに被ロック部17がロック溝27内に進入してその溝縁の前縁(自由端部の後端面)に対して被ロック部17の後端面が係止可能とされる(図9)。そして、上壁21及び下壁22のうち、ロック片26の内側に対向する部位が、装着時に片部18の内側に進入可能な受け片28を構成している。装着過程では、ハウジング11の片部18の内面に対して受け片28が摺接されることで、ハウジング11に対して電線カバー13を上下方向(電線カバー13の着脱方向と交差(直交)する方向)について位置決め可能とされる。装着時には、これら受け片28とロック片26との間にハウジング11側の片部18が挟まれるようになっている。この受け片28における幅方向略中央には、片部補強リブ19を嵌合可能な逃がし溝29が形成されている。
上記したハウジング11に対する電線カバー13のロック構造は、図1及び図2に示すように、上下対称となっているので、電線カバー13は、上下方向について反転した2姿勢(後記する電線引き出し壁31が上を向いた姿勢と、下を向いた姿勢)のいずれであってもハウジング11に対する装着が許容されており、いずれかの装着姿勢を任意に選択することが可能とされる。
電線カバー13における側壁24とは反対側の側面(ロック片26が設けられた上壁21及び下壁22と、装着口25との双方に隣接する面)には、図2ないし図4に示すように、上壁21、下壁22、及び後壁23により囲まれて側方へ開口する形態の電線引き出し口30が形成されている。電線カバー13内で一度屈曲させた電線W群は、電線引き出し口30を通して電線カバー13の側方(図2に示す左側)へ引き出すことが可能とされる。
そして、この電線引き出し口30の周縁からは、電線引き出し壁31が設けられている。詳しくは、電線引き出し壁31は、電線引き出し口30の周縁を構成する上壁21及び後壁23の側端部から上下方向(電線カバー13の着脱方向である前後方向と電線引き出し口30の開口方向である幅方向との双方に直交する方向)に沿って延びつつ、図2に示す上向きに突出している。電線引き出し壁31は、上壁21側から後壁23側にかけて湾曲していて、断面略弧状に形成されている。なお、以下では、この電線引き出し壁31に近接する図2に示す左上位置のロック片26及び受け片28については、他のロック片26及び受け片28と区別するために添え字Aを付すものとし、またロック片26及び受け片28を区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
電線カバー13のうち、電線引き出し壁31が連結された上壁21の外面には、電線カバー13を補強するためのリブ32が設けられている。リブ32は、上壁21から電線引き出し壁31に跨る範囲に形成され、前後方向(電線カバー13の着脱方向)と交差する方向に沿って延出するとともに両壁21,31の外面から外方へ突出する形態とされる。詳しくは、リブ32は、上壁21のうち電線引き出し壁31側の側端部(電線引き出し壁31に近接するロック片26Aよりも端寄りの部分)から、電線引き出し壁31の基端側約半分程度の範囲にまで延設されている。さらに詳しくは、このリブ32は、電線引き出し壁31に近接するロック片26Aの基端部に連結されており、そこから図3に示す右斜め前方へ延びて上壁21の前端位置に達したところで屈曲されて幅方向に沿って延び、それから電線引き出し壁31の外面に沿って弧状に湾曲しつつ上方へ延出している。
そして、電線引き出し壁31に近接する受け片28Aには、図2,図3,及び図6に示すように、上記したリブ32に連結された補強部33が設けられている。補強部33は、受け片28Aのうち逃がし溝29に対して電線引き出し壁31寄りの部分における側端部に設けられている。補強部33は、受け片28Aの外面から外方へ突出するとともに、前後方向に沿って延出する形態とされる。補強部33は、受け片28Aに対して前後方向について全長にわたる範囲に設けられており、その後端部がリブ32に対して連結されている。リブ32における補強部33との連結箇所は、リブ32のうち上壁21の壁面に沿って延びる部分における屈曲部分とされている。
この補強部33の突出端部からは、受け片28Aと対向する補助位置決め部34が設けられている。補助位置決め部34は、補強部33の突出端部からロック片26A側(電線引き出し壁31側とは反対側)へ突出する庇状をなしており、受け片28Aとの間に所定の隙間(片部18の厚み寸法とほぼ同じかそれより少し大きな寸法)を空けた状態で対向している。この補助位置決め部34は、ハウジング11への装着に伴って片部18の外側に配されるようになっており、このとき受け片28Aと補助位置決め部34との間で片部18が挟み込まれるようになっている。補助位置決め部34は、前後方向について補強部33の全長にわたる範囲に形成されるとともに、その後端部がリブ32のうち斜め前方に延びる傾斜部分の突出端部に連結されている。
補強部33及び補助位置決め部34の外面は、共にロック片26Aの外面とほぼ面一状をなしている。さらには、補強部33及び補助位置決め部34の前端面は、共にロック片26A及び受け片28Aの前端面とほぼ面一状をなしている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。本実施形態に係るカバー付きコネクタ10の組み付け手順を説明する。まず、図3及び図4に示すように、レバー12を装着した状態のハウジング11に対して電線Wの端末に接続した各端子金具を挿入する作業を行う。全ての端子金具が収容されたところで、続いて電線カバー13の組み付け作業を行う。
ハウジング11の後面11aから引き出された電線W群を、その引き出し予定方向へ屈曲させておくとともに、電線カバー13の電線引き出し口30を引き出し予定方向に一致させつつ、電線カバー13をハウジング11の後方から組み付ける。このとき、電線カバー13は、電線引き出し口30が図3に示す左右いずれを向いた姿勢(上下に反転したいずれの姿勢)でもハウジング11に対して装着可能とされるので、電線Wの引き出し方向の自由度が高くなっている。
電線カバー13がハウジング11の後面11a側に装着される過程では、図5に示すように、片部18が受け片28とロック片26との間の隙間に進入するとともに、被ロック部17にロック片26が乗り上げることで、ロック片26が一旦外側に開くようにして弾性変形される。このとき、各受け片28によってハウジング11に対して電線カバー13が上下方向について位置決めされるとともに、各ガイド部20によってハウジング11に対して電線カバー13が幅方向について位置決めされる。特に、電線引き出し壁31に近接する受け片28Aには、図6に示すように、その外側に補助位置決め部34が対向して設けられているから、この補助位置決め部34によっても電線カバー13の上下方向についての位置決めがなされる。
そして、電線カバー13がハウジング11に対して正規位置に装着されると、図7ないし図11に示すように、ロック片26が弾性復帰するとともに被ロック部17がロック溝27内に進入して、その溝縁の前縁に対して被ロック部17の後端面が係止される。これにより、電線カバー13がハウジング11に対して装着状態に保持される。電線引き出し口30から引き出された電線W群は、電線引き出し壁31に沿うよう上向きに再度屈曲されて上方外部へと引き出される。なお、図7及び図8では、電線W群を二点鎖線にて表している。
上記のようにして組み付けられたカバー付きコネクタ10において、外部に引き出された電線W群が引っ張られる場合がある。電線W群が図8に示す矢線方向へ引っ張られると、電線引き出し壁31が電線W群によって同方向へ押圧され、それに伴って電線カバー13の上壁21及び下壁22が傾くように変形させられることがある。このとき、受け片28、ロック片26、及び片部18にも同様に変形させるような力が作用することになり、中でも比較的強度に劣る受け片28が損傷を受けることが懸念される。特に、受け片28の中でも電線引き出し壁31に近接する受け片28Aには、過大な力が作用し勝ちであり、この受け片28Aの損傷が第一に危惧されるところである。
ところが、本実施形態では、電線引き出し壁31に近接する受け片28Aには、リブ32に連結された補強部33が設けられることで、その補強が図られているから、上記のような力が作用した場合でも、受け片28Aが損傷を受け難くすることができる。これにより、電線カバー13の損傷を防ぐことができるとともに、損傷に伴って電線カバー13がハウジング11から外れるような事態を回避することができる。
しかも、補強部33が連結されたリブ32は、電線カバー13の上壁21や後壁23から上方へ突出する形態の電線引き出し壁31にまで延設されているので、受け片28Aの損傷を有効に防止することができる。さらには、リブ32が電線引き出し壁31に近接するロック片26Aの基端部に対して連結されているから、受け片28Aのさらなる補強を図ることができる。
また、補強部33は、受け片28Aに対して前後方向について全長にわたって設けられているから、受け片28Aをしっかりと補強することができる。
また、補強部33には、受け片28Aと対向するとともに、片部18の外側に配される補助位置決め部34が設けられているから、受け片28Aとともに補助位置決め部34によってハウジング11に対する電線カバー13の位置決めを図ることができ、組み付け作業性の向上を図ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、電線引き出し壁に近接する受け片にのみ補強部を設けた場合を示したが、電線カバーにおけるリブの形成範囲を拡大するとともに、他の受け片にもリブに連結した補強部を設けるようにしてもよい。なお、補強部、補助位置決め部やリブの形状や電線カバーの周壁における形成範囲などについては適宜に変更可能である。
(2)補助位置決め部を省略したものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、片部がハウジングの後面から片持ち状に突出する形態のものを例示したが、それ以外にも例えば、ハウジングの外周壁に受け片を受け入れ可能な溝を形成し、その溝の外側部分により片部が構成されるものにも本発明は適用可能である。
(4)上記した実施形態では、電線カバーの周壁の一部(前端部)が受け片を構成する場合を例示したが、電線カバーの周壁から受け片が前方へ向けて片持ち状に突出する形態のものも本発明に含まれる。
(5)上記した実施形態では、リブがロック片の基端部に連結されたものを例示したが、リブとロック片とが分離されたものも本発明に含まれる。
(6)上記した実施形態では、リブが電線引き出し壁にまで延設された場合を例示したが、リブが電線引き出し壁にまで延設されないものも本発明に含まれる。
(7)上記した実施形態では、電線引き出し壁が上下方向に沿って延出するものを例示したが、例えば電線引き出し壁が斜めに延びるものも本発明に含まれる。
(8)上記した実施形態では、電線引き出し口が、電線カバーのうちロック片及び受け片が設けられた上壁や下壁と隣接する側面側に設けられた場合を示したが、電線引き出し口が、電線カバーのうちロック片及び受け片が設けられた壁(上壁や下壁)に設けられるものも本発明に含まれる。また、電線引き出し口や電線引き出し壁が2つ以上設置されるものも本発明に含まれる。
(9)上記した実施形態では、電線引き出し壁を設けることで、ハウジングから引き出した電線を二度屈曲させるものを例示したが、電線引き出し壁を省略するとともに電線を一度だけ屈曲させるものも本発明に含まれる。その他にも、電線引き出し口が電線カバーの後壁に設けるとともに、電線を屈曲させることなくほぼ真っ直ぐに引き出すようにしたものも本発明に含まれる。
(10)上記した実施形態では、電線カバーが一部品からなるものを例示したが、電線カバーが一対の半割部品を組み付けてなる二部品構成であってもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
(11)上記した実施形態では、被ロック部が片部から突出し、ロック片がロック溝を有するものを例示したが、被ロック部が片部の外面を凹ませる孔状に形成されるとともに、ロック片の内面からロック突部が設けられて、そのロック突部が被ロック部の孔縁に係止するロック構造のものにも本発明は適用可能である。
(12)上記した実施形態では、ハウジングに直接電線カバーが装着される場合を示したが、ハウジングにフレームなどの他の部材が一体的に組み付けられるものにおいて、そのハウジングに組み付けられた部材に対して電線カバーが装着される構造のものも本発明に含まれる。
本発明の一実施形態に係るハウジングの背面図 電線カバーの正面図 ハウジングに対して電線カバーを装着する前の状態を示す平面図 ハウジングに対して電線カバーを装着する前の状態を示す側面図 装着前におけるロック構造の側断面図 装着前におけるロック構造の斜視図 ハウジングに対して電線カバーを装着した状態を示す平面図 ハウジングに対して電線カバーを装着した状態を示す側面図 装着状態におけるロック構造の側断面図 装着状態におけるロック構造の斜視図 図9のX−X線断面図 従来例の断面図
符号の説明
10…カバー付きコネクタ
11…ハウジング(コネクタハウジング)
13…電線カバー
17…被ロック部
18…片部
21…上壁(周壁、受け片及びロック片が設けられた壁)
22…下壁(周壁、受け片及びロック片が設けられた壁)
23…後壁(周壁)
24…側壁(周壁)
25…装着口
26,26A…ロック片
28,28A…受け片
30…電線引き出し口
31…電線引き出し壁(周壁)
32…リブ
33…補強部
34…補助位置決め部
W…電線

Claims (5)

  1. 電線の端末に接続した端子金具が収容されるコネクタハウジングの後面側に、引き出された前記電線の周りを取り囲む電線カバーが装着されるものであって、
    前記コネクタハウジングには、片部が設けられるとともに、その片部の外面に被ロック部が設けられるのに対し、前記電線カバーを構成する周壁には、前記片部の外側に配されるとともに前記被ロック部に対して係止することで、前記電線カバーを装着状態に保持可能なロック片と、前記片部の内側に進入可能な受け片とが設けられており、
    前記電線カバーの周壁には、その壁面に沿い且つ前記コネクタハウジングに対する前記電線カバーの着脱方向と交差する方向に沿って延びる形態のリブが設けられ、
    前記受け片には、前記リブに連結される補強部が設けられていることを特徴とするカバー付きコネクタ。
  2. 前記補強部は、前記受け片に対して前後方向について全長にわたって設けられていることを特徴とする請求項1記載のカバー付きコネクタ。
  3. 前記補強部には、前記受け片と対向するとともに、前記片部の外側に配される補助位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のカバー付きコネクタ。
  4. 前記電線カバーのうち、前記コネクタハウジングに対する装着口、及び前記受け片及び前記ロック片が設けられた壁の双方に隣接する面に電線引き出し口が開口して設けられ、この電線引き出し口の周縁からは、さらにその開口方向及び前記電線カバーの着脱方向の双方と交差する向きに突出する電線引き出し壁が設けられており、
    前記電線引き出し壁に近接する前記受け片に前記補強部が設けられるとともに、その補強部が連結された前記リブが前記電線引き出し壁にまで延設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のカバー付きコネクタ。
  5. 前記リブは、前記ロック片の基端部に対して連結されていることを特徴とする請求項4記載のカバー付きコネクタ。
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