JP2008123890A - 放電灯点灯装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電極先端の消耗を抑制してランプ寿命を延長させることができ、また、フリッカの発生を抑制すると共に表示画面の明るさの均一性を向上させることを可能にした放電灯点灯装置及びそれを内蔵したプロジェクタを提供する。
【解決手段】直流電圧を入力し、所定の直流電流を供給するダウンチョパー2と、ダウンチョッパー2から供給される直流電流を転流し、所定の点灯周波数の交流電流に変換して高圧放電ランプ7に駆動電流を供給するインバータ3と、ダウンチョッパー2及びインバータ3を制御する制御部6とを備え、制御部6は、インバータ3が供給する駆動電流を、所定の点灯周波数より高い周波数で、極性が変化しない範囲で脈動させて高圧放電ランプ7へ供給される電力を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯装置及びそれを内蔵したプロジェクタに関し、特に、放電ランプへの供給電力の制御に関する。
従来の放電灯点灯装置は、例えば、「交流ランプ電流を高圧放電灯に供給して高圧放電灯を点灯するに当たり、ランプ電流の半周期の所定数分の1で電流パルスを発生させ、この電流パルスの極性を前記ランプ電流の極性と同一にするとともにこの電流パルスをその発生した半周期の後の部分でこのランプ電流に重畳する…」というものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表平10−501919号公報(特許請求の範囲)
放電ランプは、放電灯点灯装置から供給される駆動電流(以下、ランプ電流ともいう)により点灯される。一般に、放電ランプの調光は、この駆動電流を変動させることによりランプ電圧と駆動電流との積による駆動電力を制御することで行われる。しかしながら、駆動電流を変化させると、アーク放電の1周期当たりに流れる電流が変化し、電極先端の温度が変化することにより電極先端が消耗して、ランプ寿命が短くなる、という問題点があった。
また、上記の従来技術(特許文献1)においては、電流パルスを駆動電流の半周期の後の部分に同期して重畳させているので、放電ランプ電極の温度が上昇し、放電アークが安定しフリッカの発生が抑制されている。しかしながら、その放電ランプを例えばプロジェクタの光源として用いた場合には、表示画面への副作用として、電流パルスの重畳の時間分、画面の明るさが一部明るくなり、その結果として、画面の明るさの均一性が損なわれる、という問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、電極先端の消耗を抑制してランプ寿命を延長させることができ、フリッカの発生を抑制すると共に表示画面の明るさの均一性を向上させることを可能にした放電灯点灯装置及びそれを内蔵したプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明に係る放電灯点灯装置は、直流電圧を入力し、所定の直流電流を供給する直流電源と、該直流電源から供給される前記直流電流を転流し、所定の点灯周波数の交流電流に変換して放電ランプに駆動電流を供給するインバータと、前記直流電源及び前記インバータを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記インバータが供給する前記駆動電流を、前記所定の点灯周波数より高い周波数で、極性が変化しない範囲で脈動させて前記放電ランプへ供給される電力を制御するものである。
本発明においては、インバータが供給する駆動電流を、所定の点灯周波数より高い周波数で、極性が変化しない範囲で脈動させて放電ランプへ供給される電力を制御しており、このため、点灯周波数を変化させることなく調光することが可能となり、点灯周波数の変化に伴うランプ電極の消耗を抑制することができる。
本発明に係る放電灯点灯装置は、前記制御手段は、前記インバータが供給する前記駆動電流の、転流前又は/及び転流後の所定時間、前記放電ランプへ供給される電力を増加させるように、該駆動電流を、極性が変化しない範囲で脈動させるものである。
本発明においては、インバータが供給する駆動電流の転流前又は/及び転流後の所定時間、放電ランプへ供給される電力を増加させており、このため、放電ランプの放電アークが安定し、フリッカの発生を抑制することができる。
本発明に係る放電灯点灯装置は、前記制御手段は、前記インバータが供給する前記駆動電流の半周期単位で、前記所定の点灯周波数と非同期に、前記放電ランプへ供給される電力を増加させるように、該駆動電流を、極性が変化しない範囲で脈動させる。
本発明においては、インバータが供給する駆動電流の半周期単位で、所定の点灯周波数と非同期に、放電ランプへ供給される電力を増加させており、このため、放電ランプの放電アークが安定し、フリッカの発生を抑制することができると共に、この放電灯点灯装置を仮にプロジェクタ等に用いた場合においても、点灯周波数と非同期に電力が増加しているので、表示画面の明るさが一部明るくなることがなく、表示画面の明るさの均一性が向上する。
本発明に係る放電灯点灯装置は、前記インバータは、フルブリッジ接続された4個のスイッチング素子を有し、前記制御手段は、前記ブリッジのローサイド側のスイッチング素子を前記所定の点灯周波数で駆動させ、前記ブリッジのハイサイド側のスイッチング素子を前記所定の点灯周波数より高い周波数で駆動させる。
本発明においては、ブリッジのローサイド側のスイッチング素子を所定の点灯周波数で駆動し、ブリッジのハイサイド側のスイッチング素子を所定の点灯周波数より高い周波数で駆動して放電ランプへ供給される電力を制御しており、このため、点灯周波数を変化させることなく調光することが可能となり、点灯周波数の変化に伴うランプ電極の消耗を抑制することができる。さらに、フリッカの発生を抑制することができると共に、この放電灯点灯装置を仮にプロジェクタ等に用いた場合においても、表示画面の明るさが一部明るくなることがなく、表示画面の明るさの均一性が向上する。
本発明に係るプロジェクタは、放電ランプと、上記の放電灯点灯装置と、空間光変調器と、前記放電ランプからの光を前記空間光変調器に導く光学手段と、前記空間光変調器に描画された画像をスクリーンに投射する投射手段とを備えるものである。
本発明においては、上記放電灯点灯装置を備えたことにより、点灯周波数を変化させることなく調光することが可能となり、点灯周波数の変化に伴うランプ電極の消耗を抑制することができる。さらに、フリッカの発生を抑制することができると共に、表示画面の明るさが一部明るくなることがなく、表示画面の明るさの均一性が向上する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成図である。放電灯点灯装置は、ダウンチョッパー回路2、インバータブリッジ回路3、イグナイタ回路8及び制御部6から構成されており、イグナイタ回路8の出力端には高圧放電ランプ7が接続されている。
ダウンチョッパー回路2は、本発明の直流電源に相当し、降圧型のチョッパー回路であり、インダクターL1、スイッチング素子S1及びダイオードDから構成されており、スイッチング素子S1がオン/オフによりデューティ比が制御されることで入力電圧をチョッパー処理により降下させ、高圧放電ランプ7に所定の直流電流を供給する。
インバータブリッジ回路3は、本発明のインバータに相当し、フルブリッジ接続された4個のスイッチング素子S2〜S5から構成されており、ハイサイド側としてスイッチング素子S2、S4のペアと、ローサイド側としてスイッチング素子S3、S5のペアが、後述する動作によりオン/オフ制御されて、ダウンチョッパー回路2、スイッチング素子S2、イグナイタ回路8、高圧放電ランプ7、スイッチング素子S5、ダウンチョッパー回路2の経路で流れる電流と、ダウンチョッパー回路2、スイッチング素子S4、イグナイタ回路8、高圧放電ランプ7、スイッチング素子S3、ダウンチョッパー回路2の経路で流れる電流を交互に生成することで高圧放電ランプ7に交流矩形波の駆動電流を供給する。
イグナイタ回路8は、高圧放電ランプ7の始動時に高電圧のイグニッションパルスを印加するものであり、イグナイタトランス4、イグナイタトランス駆動回路5により構成されている。イグナイタトランス4は、1次巻線T1と2次巻線T2,T3から構成されており、1次巻線T1はイグナイタトランス駆動回路5に接続され、2次巻線T2,T3の一端はインバータブリッジ回路3と、他端側は高圧放電ランプ7に接続される。
制御部6は、本発明の制御手段に相当し、例えばマイクロプロセッサ等から構成され、ダウンチョッパー回路2、インバータブリッジ回路3及びイグナイタトランス駆動回路5をそれぞれ制御する。また、制御部6は、インバータブリッジ回路3の出力周波数を後述する動作により制御するとともに、イグナイタトランス駆動回路5を点灯開始時に制御して高電圧を発生させる。
高圧放電ランプ7は、例えば高圧水銀灯、高圧ナトリウム灯やメタルハライド灯などの高圧放電灯を用いた反射型の光源装置であり、発光管71は反射鏡72の中央部に耐熱セメントを介して固着されており、発光管71の電極73は口金74に接続されており、口金74はイグナイタトランス4の出力の一端に接続される。また、発光管71の電極75は反射鏡72の周辺部に口金76を介して接続されており、口金76はイグナイタトランス4の出力の他端に接続される。
次に、図1の放電灯点灯装置の動作を説明する。ダウンチョッパー回路2は、入力した直流電圧をチョッパー処理により降下させ、その出力電流はインバータブリッジ回路3に供給する。インバータブリッジ回路3は、制御部6からの駆動制御により、所定の点灯周波数でローサイド側のスイッチング素子S3とスイッチング素子S5とが180度の位相差を有して交互にオン/オフ制御される。また、高圧放電ランプ7へ供給されるランプ電力の制御(後述)に応じた周波数又はタイミングで、ハイサイド側のスイッチング素子S2とスイッチング素子S4とが180度の位相差を有して交互にオン/オフ制御されることにより、供給された直流電流を交流電流に変換して高圧放電ランプ7に供給する。イグナイタ回路8は点灯開始時にイグニッションパルスを発生して高圧放電ランプ7に印加し、高圧放電ランプ7が点灯するとイグナイタ回路8の動作を停止して、インバータブリッジ回路3の出力電圧がそのまま高圧放電ランプ7に印加されて点灯状態を継続する。このような高圧放電ランプ7へ供給される電力制御の詳細を図2に基いて説明する。
図2は実施の形態1に係る駆動電流の電流波形を示す図である。図2(a)は点灯周波数で駆動した電流波形であり、図2(b)は点灯周波数より高い周波数(以下、高周波という)でハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を駆動した電流波形であり、図2(c1)は駆動電流周期のうち一部分を高周波で駆動した電流波形であり、図2(c)は点灯周波数より高い複数の周波数で駆動した電流波形である。図2(b)示すように、ハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を高周波で駆動した場合、図2(a)に示す点灯周波数で駆動した場合と比較して、その平均電流値は低下する。つまり、高圧放電ランプ7に供給されるランプ電力が低下することとなる。同様に、図2(c1),図2(c2)についても、高周波で駆動した部分は、その電力は低下する。即ち、駆動電流の半周期単位で、転流前後部分の電力を低下させることができる。
以上のように本実施形態1においては、制御部6がインバータブリッジ回路3のスイッチング素子S2〜S5を制御することにより、インバータブリッジ回路3のローサイド側のスイッチング素子S3,S5を点灯周波数で駆動し、ハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を高周波数で駆動して高圧放電ランプ7へ供給するランプ電力を任意に制御することができるので、点灯周波数又はインバータブリッジ回路3に供給される直流電流を変化させることなく調光することが可能となり、点灯周波数の変化に伴うランプ電極の消耗を抑制することができる。
尚、本実施の形態1では、駆動電流の電流波形として、図2に示すような電流波形での動作を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、他の波形パターンを用いて任意に電力制御を行うことが可能である。
実施の形態2.
本実施の形態2では、駆動電流の転流前又は/及び転流後の所定時間、高圧放電ランプ7へ供給される電力を増加させるように制御し、フリッカの発生を抑制する。尚、放電灯点灯装置の構成は、上記実施の形態1と同様である。
図3は実施の形態2に係る駆動電流の電流波形を示す図である。図3(a)は点灯周波数で駆動した電流波形であり、図3(d1)〜(d3)は転流前又は/及び転流後の所定時間にランプ電力を増加させる電流波形である。図3(d1)に示すように、ハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を高周波で駆動し、且つ、駆動電流が転流する前の所定の時間に、さらに高い周波数で駆動することにより、駆動電流が転流する前の所定の時間の電流値は相対的に高くなる。つまり、高圧放電ランプ7に供給されるランプ電力が、駆動電流が転流する前の所定の時間のみ増加することとなる。また、図3(d2)に示すように、駆動電流の転流前の所定時間の間、ハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を高周波で駆動することにより、上述と同様に、高圧放電ランプ7に供給されるランプ電力が、駆動電流が転流する前の所定の時間のみ増加することとなる。さらに、図3(d3)に示すように、駆動電流の半周期のうち、中間の所定時間、ハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を高周波で駆動することにより、駆動電流が転流する前及び後の所定の時間の電流値は相対的に高くなる。即ち、高圧放電ランプ7に供給されるランプ電力が、駆動電流が転流する前及び後の所定の時間のみ増加することとなる。
以上のように、本実施の形態2においては、駆動電流の転流前又は/及び転流後の所定時間、ランプ電流を増加させるようにハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を高周波数で駆動しているので、駆動電流の転流前又は/及び転流後の所定時間にランプ電力が増加して高圧放電ランプ7に発生する放電アークが安定し、フリッカの発生を抑制することができる。
尚、本実施の形態2では、駆動電流の電流波形として、図3に示すような電流波形での動作を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、駆動電流の転流前又は/及び転流後の所定時間、ランプ電流を増加させるような電流波形であれば、他の波形パターンを用いても良い。
実施の形態3.
本実施の形態3では、駆動電流の半周期単位で点灯周波数と非同期に、高圧放電ランプ7へ供給される電力を増加させるように制御する。尚、放電灯点灯装置の構成は、上記実施の形態1と同様である。
図4は実施の形態3に係る駆動電流の電流波形を示す図である。図4(a)は点灯周波数で駆動した電流波形であり、図4(e)は点灯周波数と非同期に、ランプ電力を増加させる電流波形である。図4(e)に示すように、駆動電流の半周期単位で点灯周波数と非同期に、ハイサイド側のスイッチング素子S2,S4を任意の時間高周波で駆動することにより、電流値が相対的に高くなる位置が、半周期単位で移動する。即ち、高圧放電ランプ7に供給されるランプ電力が、駆動電流の半周期単位で異なるタイミングで増加することとなる。
以上のように本実施の形態3においては、インバータブリッジ回路3が供給する駆動電流の半周期単位で、所定の点灯周波数と非同期に、高圧放電ランプ7へ供給される電力を増加させているので、フリッカの発生を抑制することができると共に、この放電灯点灯装置を仮にプロジェクタ等に用いた場合においても、点灯周波数と非同期に電力が増加しているので、表示画面の明るさが一部明るくなることがなく、表示画面の明るさの均一性が向上する。
尚、上記説明では、駆動電流の電流波形として、図4に示すような電流波形での動作を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、点灯周波数と非同期にランプ電力を増加させるような電流波形であれば、他の波形パターンを用いても良い。
尚、実施の形態1〜3では、インバータブリッジ回路3が供給する駆動電流をオン又はオフさせて高圧放電ランプ7へ供給される電力を制御したが、本発明はこれに限らず、駆動電流を極性が変化しない範囲で脈動させることにより高圧放電ランプ7へ供給される電力を制御しても良い。
実施の形態4.
図5は実施の形態4に係るプロジェクタの光学系構成図である。本実施の形態におけるプロジェクタは、上記の実施の形態1〜3の何れかの放電灯点灯装置を照明光学系に組み込んだものである。図5の放電灯点灯装置10は、図1の放電灯点灯装置に相当するものである。
このプロジェクタは、光学手段である照明光学系100、ダイクロイックミラー210,212、反射ミラー220,222,224、入射側レンズ230、リレーレンズ232及び3枚のフィールドレンズ240,242,244と、空間光変調器である3枚の液晶パネル250,252,254と、投写手段である各液晶パネルの出射側及び入射側にそれぞれ配置された偏光板251,253,255,256,257,258、クロスダイクロイックプリズム260及び投射レンズ270とを備えている。
照明光学系100は、ほぼ平行な光線束を射出する光源110と、照明装置120と、反射ミラー150と、コンデンサレンズ160とを備えている。光源110は、放射状の光線を射出する放射光源としての高圧放電ランプ7(図1参照)から構成されている。光源110から放射された光は照明装置120でその輝度が均一化された後、反射ミラー150を介してコンデンサレンズ160に入る。コンデンサレンズ160は、照明装置120から照射された均一光を液晶パネル250,252,254のパネル面へ入射させる。
さらに、2枚のダイクロイックミラー210,212は、照明光学系100から射出された光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光に分離する色光分離光学系214を構成している。第1のダイクロイックミラー210は、照明光学系100から射出された光の赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。第1のダイクロイックミラー210を透過した赤色光は、反射ミラー220で反射され、フィールドレンズ240を通って赤光用の液晶パネル250に達する。このフィールドレンズ240は、通過した各部分光線束が、各部分光線束の主光線(中心軸)に平行な光束となるように集光する機能を有している。他の液晶パネルの前に設けられたフィールドレンズ242,244も同様に作用する。
第1のダイクロイックミラー210で反射された青色光と緑色光のうちで、緑色光は第2のダイクロイックミラー212によって反射され、フィールドレンズ242を通って緑光用の液晶パネル252に達する。一方、青色光は、第2のダイクロイックミラー212を透過し、入射側レンズ230と、リレーレンズ232および反射ミラー222,224を備えたリレーレンズ系を通過する。リレーレンズ系を通過した青色光は、さらにフィールドレンズ244を通って青色光用の液晶パネル254に達する。
3枚の液晶パネル250,252,254は、それぞれに入射する各色光を、与えられた画像信号に応じて画像を形成するための光に変換して射出する光変調装置としての機能を有する。なお、この液晶パネル250,252,254の光入射側には偏光板256,257,258が有り、また、液晶パネル250,252,254の光出射側には偏光板251,253,255がそれぞれ設けられていて、それらにより各色光の偏光方向が調整されている。そして、これらの液晶パネル250,252,254を通過した光は、続いてクロスダイクロイックプリズム260に入る。
クロスダイクロイックプリズム260は、3枚の液晶パネル250,252,254から射出された3色の色光を合成する色光合成光学系としての機能を有する。クロスダイクロイックプリズム260には、赤光を反射する誘電体多層膜と、青光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を投射するための合成光が形成される。クロスダイクロイックプリズム260で生成された合成光は、投射レンズ270に入り、そこから投射スクリーン300上に投射される。これにより液晶パネル250,252,254で表示された画像が投射スクリーン300上に投射される。
以上のように本実施の形態3においては、上記実施の形態1〜3の何れかの放電灯点灯装置を備え、放電灯点灯装置により点灯された高圧放電ランプ7を照明光学系100に適用して、上述のように点灯させることにより、点灯周波数を変化させることなく調光することが可能となり、点灯周波数の変化に伴うランプ電極の消耗を抑制することができる。さらに、フリッカの発生を抑制することができると共に、点灯周波数と非同期に電力が増加しているので、表示画面の明るさが一部明るくなることがなく、表示画面の明るさの均一性が向上する。
尚、本実施の形態3では、3枚の液晶パネル250,252,254を用いて光変調を行ったが、本発明はこれに限らず、他の空間光変調器を用いても良く、例えば、半導体基板の上に敷き詰められた微小面積のミラーの傾きを映像データに基いて制御することによって映像を投写するDMD(Digital Micro Mirror Device :登録商標)を用いても良い。
実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成図である。 実施の形態1に係る駆動電流の電流波形を示す図である。 実施の形態2に係る駆動電流の電流波形を示す図である。 実施の形態3に係る駆動電流の電流波形を示す図である。 実施の形態4に係るプロジェクタの光学系構成図である。
符号の説明
2 ダウンチョッパー回路、3 インバータブリッジ回路、4 イグナイタトランス、5 イグナイタトランス駆動回路、6 制御部、7 高圧放電ランプ、8 イグナイタ回路、10 放電灯点灯装置、71 発光管、72 反射鏡、73 電極、74 口金、75 電極、76 口金、100 照明光学系、110 光源、120 照明装置、150 反射ミラー、160 コンデンサレンズ、210 ダイクロイックミラー、212 ダイクロイックミラー、214 色光分離光学系、220 反射ミラー、222 反射ミラー、224 反射ミラー、230 入射側レンズ、232 リレーレンズ、240 フィールドレンズ、240 フィールドレンズ、242 フィールドレンズ、244 フィールドレンズ、250 液晶パネル、251 偏光板、252 液晶パネル、253 偏光板、254 液晶パネル、255 偏光板、256 偏光板、257 偏光板、258 偏光板、260 クロスダイクロイックプリズム、270 投射レンズ、300 投射スクリーン、D ダイオード、Ll インダクター、S1 スイッチング素子、S2 スイッチング素子、S3 スイッチング素子、S4 スイッチング素子、S5 スイッチング素子、T1 1次巻線、T2 2次巻線、T3 2次巻線。

Claims (5)

  1. 直流電圧を入力し、所定の直流電流を供給する直流電源と、
    該直流電源から供給される前記直流電流を転流し、所定の点灯周波数の交流電流に変換して放電ランプに駆動電流を供給するインバータと、
    前記直流電源及び前記インバータを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記インバータが供給する前記駆動電流を、前記所定の点灯周波数より高い周波数で、極性が変化しない範囲で脈動させて前記放電ランプへ供給される電力を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記インバータが供給する前記駆動電流の、転流前又は/及び転流後の所定時間、前記放電ランプへ供給される電力を増加させるように、該駆動電流を、極性が変化しない範囲で脈動させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記インバータが供給する前記駆動電流の半周期単位で、前記所定の点灯周波数と非同期に、前記放電ランプへ供給される電力を増加させるように、該駆動電流を、極性が変化しない範囲で脈動させることを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記インバータは、フルブリッジ接続された4個のスイッチング素子を有し、
    前記制御手段は、
    前記ブリッジのローサイド側のスイッチング素子を前記所定の点灯周波数で駆動させ、
    前記ブリッジのハイサイド側のスイッチング素子を前記所定の点灯周波数より高い周波数で駆動させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 放電ランプと、
    請求項1〜請求項4の何れかに記載の放電灯点灯装置と、
    空間光変調器と、
    前記放電ランプからの光を前記空間光変調器に導く光学手段と、
    前記空間光変調器に描画された画像をスクリーンに投射する投射手段と
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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