JP2008117981A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電界効果トランジスタを備え、電界効果トランジスタを微細化したときでもその電流駆動性能の変動を抑え易い半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板1と、該シリコン基板に形成された電界効果トランジスタ20Aとを備え、電界効果トランジスタは、シリコン基板上にゲート絶縁膜9を介して配置されたゲート電極11と、ゲート電極の線幅方向の両側面に配置されたサイドウォールスペーサ15と、平面視したときにゲート電極を挟んで互いに対向するようにシリコン基板に形成された2つの不純物拡散領域17,19とを有する半導体装置を構成するにあたり、2つの不純物拡散領域それぞれの表面およびその近傍に金属シリサイド層を形成し、かつ平面視したときにサイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所をシリコン基板の表面よりも窪ませる。
【選択図】図1

Description

この発明は、電界効果トランジスタを備えた半導体装置およびその製造方法に関するものである。
半導体集積回路での回路素子の集積密度は増加の一途を辿っており、高集積化に伴って個々の回路素子の高性能化および微細化も図られている。半導体集積回路で多用される電界効果トランジスタ、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)形電界効果トランジスタやMIS(Metal Insulator Semiconductor)形電界効果トランジスタも例外ではなく、その高性能化および微細化が進められている。
高性能で微細な電界効果トランジスタを得るにあたっては、通常、ポリシリコン(不純物をドープしたもの)電極をニッケル(Ni)等の金属でシリサイド化することによりゲート電極が形成される。また、電界効果トランジスタを構成する不純物拡散領域(ソース領域およびドレイン領域)の表面もシリサイド化される。さらに、電界効果トランジスタを周囲の素子から電気的に分離する手段としては、フィールド酸化膜より幅狭にしても各素子を電気的に分離可能であることから、浅溝(Shallow Trench)構造の素子分離領域が多用される。この浅溝構造の素子分離領域は、シリコン基板に浅い溝を形成した後に該溝をシリコン酸化物等の電気絶縁性材料で埋めることにより形成される。
しかしながら、電界効果トランジスタを構成する不純物拡散領域の表面およびその近傍をシリサイド化するとチャネル領域にその水平方向から応力がかかることから、当該電界効果トランジスタの電流駆動性能が変動する。また、電界効果トランジスタを浅溝構造の素子分離領域により周囲の回路素子から電気的に分離した場合にも、電界効果トランジスタのチャネル領域にその水平方向から応力がかかって電流駆動性能が変動する。チャネル領域にかかる応力に起因して生じる電流駆動特性の変動は、電界効果トランジスタを微細化する程起こり易く、大きな問題となる。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、電界効果トランジスタを備え、該電界効果トランジスタを微細化したときでもその電流駆動性能の変動を抑え易い半導体装置およびその製造方法を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するこの発明の半導体装置は、シリコン基板と、シリコン基板に形成された電界効果トランジスタとを備え、電界効果トランジスタは、シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極と、ゲート電極の線幅方向の両側面に配置されたサイドウォールスペーサと、平面視したときにゲート電極を挟んで互いに対向するようにシリコン基板に形成された2つの不純物拡散領域とを有する半導体装置であって、2つの不純物拡散領域の各々は、表面およびその近傍に形成された金属シリサイド層を有し、かつ平面視したときにサイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所がシリコン基板の表面よりも窪んでいることを特徴とするものである。
この発明の半導体装置では、電界効果トランジスタにおける不純物拡散領域の表面およびその近傍に金属シリサイド層が形成されてはいるものの、当該不純物拡散領域を平面視したときにサイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所は、シリコン基板の表面よりも窪んでいる。このため、上記の金属シリサイド層の形成に起因して電界効果トランジスタのチャネル領域に該チャネル領域の水平方向からかかる応力、および電界効果トランジスタを浅溝構造の素子分離領域によって周囲の回路素子から電気的に分離したときに水平方向からチャネル領域にかかる応力は、それぞれ、不純物拡散領域(表面およびその近傍に金属シリサイド層が形成されているもの)の表面がシリコン基板の表面と実質的に同じ平面上にある場合に比べて弱くなる。したがって、この発明によれば、電界効果トランジスタを備え、該電界効果トランジスタを微細化したときでもその電流駆動性能の変動を抑え易い半導体装置を得易くなる。
以下、この発明の半導体装置およびその製造方法それぞれの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではなく、下記の形態以外にも種々の変形、修飾、組合せ等が可能である。
実施の形態1.
図1は、この発明の半導体装置の一例を概略的に示す断面図である。同図に示す半導体装置30は、シリコン基板1と、シリコン基板1に形成された電界効果トランジスタ20Aとを備えている。上記のシリコン基板1は単結晶シリコン基板であり、該シリコン基板1にはP型ウェル3およびN型ウェル5が所定のパターンで形成されていると共に、隣り合うウェル同士を電気的に分離する浅溝構造の素子分離領域7が形成されている。
電界効果トランジスタ20AはP型ウェル3に設けられており、該電界効果トランジスタ20Aは、シリコン基板1(P型ウェル3)上にゲート絶縁膜9を介して配置されたゲート電極11と、該ゲート電極11の線幅方向の両側面に配置されたサイドウォールスペーサ15,15と、平面視したときにゲート電極11を挟んで互いに対向するようにシリコン基板1に形成された2つの不純物拡散領域17,19とを有している。
上記のゲート絶縁膜9は、例えばシリコン酸化物、シリコン酸窒化物、または高誘電率誘電体(酸化ハフニウム、ハフニウムシリケート、窒素ドープ酸化ハフニウム、窒素ドープハフニウムシリケート等)等によって形成される。また、ゲート電極11は、ゲート絶縁膜9上に形成されたポリシリコン(不純物がドープされたもの)電極11pと、該ポリシリコン電極11上に形成された金属シリサイド層11sとからなる。上記の金属シリサイド層11sは、例えば、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、タングステン(W)等、仕事関数の大きい金属をシリサイド化することにより形成することができる。
各サイドウォールスペーサ15は、ゲート電極11の線幅方向の側面上に例えばシリコン酸窒化物からなるオフセットスペーサ膜13を介して配置されており、個々のサイドウォールスペーサ15は、オフセットスペーサ膜13の主面とシリコン基板1の表面とを覆う第1スペーサ膜15a、および該第1スペーサ膜15a上に配置された第2スペーサ膜15bとを有している。各第1スペーサ膜15aの垂直断面形状はL字状であり、各第2スペーサ膜15bの外表面は外側に凸のフィレット面となっている。これら第1スペーサ膜15aと第2スペーサ膜15bとは互いに異なるエッチング特性を有しており、各第1スペーサ膜15aは例えばシリコン窒化物により、また各第2スペーサ膜15bは例えばシリコン酸化物により形成される。
電界効果トランジスタ20Aを構成する2つの不純物拡散領域17,19は、平面視したときにゲート電極11を挟んで互いに対向するようにシリコン基板1に形成されており、これらの不純物拡散領域17、19はいずれもN+形の不純物拡散領域である。すなわち、電界効果トランジスタ20Aは、Nチャネル電界効果トランジスタである。なお、「P型」、「N型」、および「N+型」は、それぞれ半導体の導電型を表している。「N+型」でのN型不純物(ドナー)濃度は「N型」でのN型不純物濃度よりも高い。
不純物拡散領域17,19のうちの不純物拡散領域17は、一方のサイドウォールスペーサ15の下方から該サイドウォールスペーサ15に近接する素子分離領域7の側方に亘る高不純物濃度領域17aと、該高不純物濃度領域17aの表面およびその近傍に形成された金属シリサイド層17sと、高不純物濃度領域17aの上端部からゲート絶縁膜9の下方に亘るエクステンション領域17bとを含んでいる。一方、不純物拡散領域19は、他方のサイドウォールスペーサ15の下方から該サイドウォールスペーサ15に近接する素子分離領域7の側方に亘る高不純物濃度領域19aと、該高不純物濃度領域19aの表面およびその近傍に形成された金属シリサイド層19sと、高不純物濃度領域19aの上端部からゲート絶縁膜9の下方に亘るエクステンション領域19bとを含んでいる。なお、各エクステンション部17b,19bでの不純物濃度は、対応する高不純物濃度領域17a.19aでの不純物濃度よりも低い。
上記の金属シリサイド層17s,19sの各々は、高不純物濃度領域17a,19aの表面およびその近傍をニッケル(Ni)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、タングステン(W)等、仕事関数の大きい金属でシリサイド化することにより形成されたものであり、平面視したときにサイドウォールスペーサ15よりも外側に位置する箇所は、シリコン基板1の表面よりも窪んでいる。すなわち、不純物拡散領域17,19の各々では、平面視したときにサイドウォールスペーサ15よりも外側に位置する箇所がシリコン基板1の表面よりも窪んでいる。
厳密には、金属シリサイド層17s,19sの形成時に金属シリサイドが高不純物濃度領域17a,19aの外側に向かっても成長するので、サイドウォールスペーサ15,15の近傍では、金属シリサイド層17s,19sの表面がシリコン基板1の表面とほぼ同じ高さとなる。電界効果トランジスタ20Aが例えば45nmノード世代のものである場合には、シリコン基板1の表面と不純物拡散領域17,19の表面との最大高低差を概ね10〜50nm程度の範囲内とすることが好ましい。
このような構成を有する電界効果トランジスタ20Aの動作時には、不純物拡散領域17,19の一方がソース領域として機能し、他方がドレイン領域として機能する。また、ゲート電極11の下のシリコン基板1にチャネル領域Chが形成される。不純物拡散領域17,19の各々が上述のように窪んだ形状を有していることから、これら不純物拡散領域17,19の上面がシリコン基板1の表面と実質的に同一の平面上にある場合に比べて、金属シリサイド層17s,19sの形成に起因してチャネル領域Chにその水平方向からかかる応力が弱くなる。同様に、電界効果トランジスタ20Aを浅溝構造の素子分離領域7によって周囲の回路素子から電気的に分離することに起因してチャネル領域Chにその水平方向からかかる応力も弱くなる。したがって、半導体装置30では、電界効果トランジスタ20Aを微細化したときでもその電流駆動性能の変動を抑え易い。
なお、不純物拡散領域17,19それぞれの形状を上述のように窪んだ形状とすることによる電流駆動性能の変動の抑制は、体積変化を伴うシリサイド化、例えばニッケル(Ni)、コバルト(Co)、あるいは白金(Pt)等によるシリサイド化により高不純物濃度領域17a,19aの表面およびその近傍をシリサイド化したときに特に顕著となる。また、本実施の形態1ではNチャネル電界効果トランジスタを用いて説明したが、N型/P型を入れ替えることにより、Pチャネル電界効果トランジスタでも同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の半導体装置においては、電界効果トランジスタのゲート電極全体を金属シリサイドにより形成することができる。全体がシリサイド化されたゲート電極は、通常、不純物拡散領域に金属シリサイド層を形成した後に当該ゲート電極の元となるポリシリコン電極全体をシリサイド化することにより形成される。
図2は、この発明の半導体装置のうちで電界効果トランジスタのゲート電極全体が金属シリサイドにより形成されたものの一例を概略的に示す断面図である。同図に示す半導体装置40は電界効果トランジスタ20Bを備えており、該電界効果トランジスタ20Bのゲート電極21は、その全体が金属シリサイドにより形成されている。図2に示した構成要素のうちで図1を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記のゲート電極21は、ポリシリコン電極全体をニッケル(Ni)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、タングステン(W)等、仕事関数の大きい金属でシリサイド化することにより形成されたものであり、このシリサイド化は、不純物拡散領域17,19に金属シリサイド層17s,19sを形成した後に行われている。
そのため、半導体装置40は、ゲート電極21の形成時に不純物拡散領域17,19が更にシリサイド化されてしまうのを防止する第1シリサイド化防止膜33および第2シリサイド化防止膜35を有している。第1シリサイド化防止膜33は、素子分離領域7、各不純物拡散領域17,19、および各第2スペーサ膜15bを覆うようにしてシリコン基板1上に形成されている。また、第2シリサイド化防止膜35は、第1シリサイド化防止膜33上に形成されて該第1シリサイド化防止膜33表面の段差を吸収し、ポリシリコンゲート電極のシリサイド化に用いられる金属層を成膜するための平坦面を第1シリサイド化防止膜33と共に形成している。
このような構成を有する半導体装置40では、実施の形態1で説明した半導体装置30におけるのと同様の理由から、電界効果トランジスタ20Bを微細化したときでもその電流駆動性能の変動を抑え易い。また、電界効果トランジスタ20Bは、全体がシリサイド化されたゲート電極21を備えているので、実施の形態1で説明した電界効果トランジスタ20Aに比べて性能を高め易い。
実施の形態3.
この発明の半導体装置においては、支持基板上に絶縁層とシリコン層とがこの順番で形成された部分空乏構造または完全空乏構造のSOI(Silicon On Insulator)基板をシリコン基板として用いることもできる。このSOI基板は、例えばシリコン基板に酸素をイオン注入して該シリコン基板中に絶縁層(埋め込み酸化膜)を形成したものであってもよいし、シリコン基板と表面酸化膜を形成したシリコン基板とを貼り合わせて絶縁層(埋め込み酸化膜)を形成したものであってもよく、その作製方法は問わない。より性能の高い電界効果トランジスタを形成するうえからは、完全空乏型のSOI基板を用いることが好ましい。
図3は、この発明の半導体装置のうちでシリコン基板としてSOI基板を用いたものの一例を概略的に示す断面図である。同図に示す半導体装置50は、SOI基板41と、SOI基板41に形成された電界効果トランジスタ20Cとを備えている。
上記のSOI基板41は、支持基板としての単結晶シリコン基板41aと、単結晶シリコン基板41a上に形成された絶縁層としてのシリコン酸化物層41bと、シリコン酸化物層41b上に形成された表面半導体層としての単結晶シリコン層41cとを有しており、電界効果トランジスタ20Cを構成する不純物拡散領域17,19は単結晶シリコン層41cに形成されている。
電界効果トランジスタ20Cでは、各不純物拡散領域17,19における金属シリサイド層17s、19sの下面がシリコン酸化物層41bに接しており、各高不純物濃度領域17a,19bはサイドウォールスペーサ15の下方にのみ存在している。他の構成は実施の形態1で説明した半導体装置30における電界効果トランジスタ20Aの構成と同様である。図3に示した構成要素のうちで図1を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
このような構成を有する半導体装置50では、実施の形態1で説明した半導体装置30におけるのと同様の理由から、電界効果トランジスタ20Cを微細化したときでもその電流駆動性能の変動を抑え易い。
以上、この発明の半導体装置について実施の形態を3つ挙げて具体的に説明したが、この発明の半導体装置は図1〜図3に示した電界効果トランジスタ20A〜20Cのような電界効果トランジスタ、すなわち、平面視したときにサイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所がシリコン基板の表面よりも窪んでいる電界効果トランジスタを有していればよく、他の構成はその用途や性能等に応じて適宜選定される。
例えば、この発明の半導体装置は、外部回路に接続される入出力用集積回路部、ならびに該入出力用集積回路部に接続されたロジック集積回路部および記憶部等を備えたSOC(System On Chip)装置とすることもできるし、半導体メモリ装置のような単機能半導体装置とすることもできる。
この発明の半導体装置を例えばSOC装置とする場合、小型で高性能のSOC装置を得るという観点からは、入出力用集積回路部以外の集積回路部(記憶部を含む)におけるNチャネル電界効果トランジスタの各々を図1〜図3に示した電界効果トランジスタ20A〜20Cと同様の構成にすることが好ましい。勿論、入出力用集積回路部におけるNチャネル電界効果トランジスタについても該Nチャネル電界効果トランジスタの構成を図1〜図3に示した電界効果トランジスタ20A〜20Cと同様の構成にすることができるし、入出力用集積回路部以外の集積回路部(記憶部を含む)における全ての電界効果トランジスタについて、その構成を図1〜図3に示した電界効果トランジスタ20A〜20Cと同様の構成にすることもできる。さらには、SOC装置を構成する全ての電界効果トランジスタについて、その構成を図1〜図3に示した電界効果トランジスタ20A〜20Cと同様の構成にすることもできる。
一方、この発明の半導体装置を単機能半導体装置とする場合には、小型で高性能の単機能半導体装置を得るという観点から、少なくともNチャネル電界効果トランジスタの各々を図1〜図3に示した電界効果トランジスタ20A〜20Cと同様の構成にすることが好ましい。
上述したこの発明の各半導体装置は、例えば以下に説明するこの発明の半導体装置の製造方法により製造することができる。この発明の半導体装置の製造方法は、凹部形成工程、高不純物濃度領域形成工程、およびシリサイド化工程を含むものであるので、以下、実施の形態1〜3の各半導体装置30,40,50(図1〜図3参照)を製造する場合を例にとり、当該製造方法での各工程を詳述する。
実施の形態4.
この実施の形態4では、図1に示した半導体装置30を製造する場合を例にとり、この発明の半導体装置の製造方法における凹部形成工程、高不純物濃度領域形成工程、およびシリサイド化工程を工程毎に説明する。
(凹部形成工程)
凹部形成工程では、一主面にゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極が配置され、このポリシリコンゲート電極の線幅方向の両側面にサイドウォールスペーサが配置されたシリコン基板にエッチング処理を施して、平面視したときにサイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所に凹部を形成する。
図1に示した半導体装置30を製造する場合、シリコン基板としては単結晶シリコン基板が用いられる。上記の凹部は、シリコン基板にゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極を形成し、該ポリシリコンゲート電極の線幅方向の両側面にサイドウォールスペーサを形成した後に形成される。
シリコン基板にゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極を形成するにあたっては、まず、シリコン基板に浅溝構造の素子分離領域を形成してからP型ウェルおよびN型ウェルを形成する。浅溝構造の素子分離領域は、例えばシリコン基板上に所定形状のレジストパターンをリソグラフィ法により設け、このレジストパターンをエッチングマスクとして用いてシリコン基板をエッチングすることで浅溝(Shallow Trench)を形成し、この浅溝を埋めるようにしてシリコン酸化物等の電気絶縁性材料を物理的気相蒸着(PVD)法や化学的気相蒸着(CVD)法により堆積させた後、化学的機械研磨(CMP)により余剰の電気絶縁材料を除去して平坦化することにより形成される。
また、P型ウェルおよびN型ウェルの各々は、例えばシリコン基板上に所定形状のイオン注入マスクを設けてからP型不純物(アクセプタ)またはN型不純物(ドナー)をイオン注入し、その後、ラピッドサーマルアニーリングやレーザアニール等の方法により熱処理を施して不純物を活性化させることで得られる。
図4−1は、浅溝構造の素子分離領域、P型ウェル、およびN型ウェルが形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、浅溝構造の素子分離領域7は、シリコン基板1を平面視上区画するようにして所定パターンで形成され、個々の区画にP型ウェル3またはN型ウェル5が形成される。
次に、シリコン基板上にゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極を形成する。これらのゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極は、例えば、図4−1に示したシリコン基板1上にシリコン酸化物膜、シリコン酸窒化物膜、または高誘電率誘電体膜等の所望の電気絶縁膜を熱酸化法、PVD法、またはCVD法により成膜し、その上にPVD法またはCVD法によりポリシリコン層を形成した後に当該ポリシリコン層上に所定形状のレジストパターンを設け、このレジストパターンをエッチングマスクとして用いてポリシリコン層と上記の電気絶縁膜とをパターニングすることにより得られる。
図4−2は、ゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極が形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、ポリシリコンゲート電極11Aは、ゲート絶縁膜9と平面視上重なるようにしてシリコン基板1上に形成される。図示の例では、P型ウェル3上にゲート絶縁膜9を介してポリシリコンゲート電極11Aが形成されている。図4−2に示した構成要素のうちで図4−1を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図4−1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
次に、ポリシリコン電極の線幅方向の両側面にサイドウォールスペーサを形成する。ただし、図1に示した半導体装置30を製造する場合には、サイドウォールスペーサの形成に先だってポリシリコン電極の線幅方向の両側面にオフセットスペーサ膜13(図1参照)が形成され、次いで、不純物拡散領域17,19を構成するエクステンション領域17b、19b(図1参照)の元となる低不純物濃度領域がシリコン基板に形成される。
上記のオフセットスペーサ膜13は、例えば、図4−2に示したシリコン基板1、素子分離領域7、ゲート絶縁膜9、およびポリシリコンゲート電極11Aを覆うようにして膜厚5〜20nm程度の電気絶縁膜、例えばシリコン酸化物膜を等方的に成膜した後、当該電気絶縁膜にその上方から異方性エッチングを施すことにより得られる。このようにして得られるオフセットスペーサ膜13の膜厚(ポリシリコンゲート電極の側面上での膜厚)は、3〜18nm程度となる。一方、低不純物濃度領域は、例えばシリコン基板1にN型不純物またはP型不純物をイオン注入し、その後、熱処理により不純物を活性化させることで得られる。必要に応じて、低不純物濃度領域の下に位置するようにしてハロー(Halo)を形成してもよい。ハローの形成は、低不純物濃度領域の形成前、形成時、または形成後に行われる。
サイドウォールスペーサは、上述のようにしてオフセットスペーサ膜および低不純物濃度領域を形成した後に形成される。シリコン基板1、素子分離領域7、ポリシリコンゲート電極11A、および各オフセットスペーサ膜13を覆うようにして第1スペーサ膜15a(図1参照)の元となる電気絶縁膜、例えばシリコン窒化物膜が成膜され、この電気絶縁膜の上に第2スペーサ膜15b(図1参照)の元となる電気絶縁膜、例えばシリコン酸化物膜が成膜される。この後、これらの膜に上方から異方性エッチングを施すことに各第1スペーサ膜15aおよび各第2スペーサ膜15bが形成される。すなわち、各サイドウォールスペーサ15(図1参照)が形成される。
図4−3は、サイドウォールスペーサまで形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、各サイドウォールスペーサ15は、ポリシリコンゲート電極11Aの線幅方向両側にオフセットスペーサ膜13を介して形成される。また、ポリシリコンゲート電極11Aに対応するP型ウェル3の上部には、2つの低不純物濃度領域LD,LDが互いに対向するように形成されている。なお、図4−3に示した構成要素のうちで図4−1または図4−2を用いて既に説明したものについては、図4−2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
凹部形成工程では、上述のようにしてポリシリコンゲート電極の線幅方向両側にサイドウォールスペーサが配置されたシリコン基板上に所定形状のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをエッチングマスクとして用いてシリコン基板にエッチング処理を施して、平面視したときにサイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所に凹部を形成する。図1に示した電界効果トランジスタ20Aが例えば45nmノード世代のものである場合には、上記の凹部の深さを10〜50nm程度の範囲内で適宜選定することが好ましい。
図4−4は、凹部形成工程で形成される凹部の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、各凹部Cは、シリコン基板1のうちでサイドウォールスペーサ15の側方から該サイドウォールスペーサ15に近接する素子分離領域7の側方にかけての領域が所定の深さに亘って除去されることで形成される。なお、図4−4に示した構成要素のうちで図4−1〜図4−3を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図4−1〜図4−3で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
(高不純物濃度領域形成工程)
高不純物濃度領域形成工程では、凹部形成工程で形成した凹部に不純物をドーピングして、上述した低不純物濃度領域LDにおけるよりも不純物濃度が高い高不純物濃度領域を形成する。このとき、凹部の底面および内側面に例えばイオン注入法により不純物が注入され、その後、熱処理により不純物が活性化されて高不純物濃度領域が形成される。不純物の活性化は、個々の高不純物濃度領域の上部側方に低不純物濃度領域に由来するエクステンション領域が残るように、凹部の内側面での不純物の拡散を極力抑えながら行うことが好ましい。レーザアニールにより不純物を活性化させると、凹部の内側面での不純物の拡散を抑え易い。
図4−5は、高不純物濃度領域が形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、個々の高不純物拡濃度領域17A,19Aは、凹部Cの底面の下方から内側面の内側側方にかけて形成され、その上部側方には低不純物濃度領域LD(図4−3および図4−4参照)に由来するエステンション部17b,19bが残る。これらの高不純物濃度領域17A,19Aは、図1に示した高不純物濃度領域17a,19aの元となる領域である。なお、図4−5に示した構成要素のうちで図4−1〜図4−4を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図4−1〜図4−4で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
(シリサイド化工程)
シリサイド化工程では、上述のようにして形成された高不純物濃度領域の表面およびその近傍をシリサイド化する。図1に示した電界効果トランジスタ20Aを作製する場合には、当該シリサイド化工程でポリシリコンゲート電極の上部もシリサイド化する。
高不純物濃度領域17A,19Aおよびポリシリコン電極11A(図4−5参照)のシリサイド化は、これらを覆うようにして所定の金属層、すなわちニッケル(Ni)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、タングステン(W)等、仕事関数の大きい金属層をPVD法またはCVD法により形成し、その後、熱処理を施すことによって上記の金属層と高不純物濃度領域17A,19Aと反応させると共に、上記の金属層とポリシリコン電極11Aとを反応させことにより行われる。
このシリサイド化により、高不純物濃度領域17A,19Aそれぞれの表面およびその近傍がシリサイド化されて、ここに金属シリサイド層17s,19s(図1参照)が形成される。また、ポリシリコン電極11Aの上部がシリサイド化されて、ここに金属シリサイド層11s(図1参照)が形成される。金属シリサイド層11sの下には、ポリシリコン電極11Aのうちでシリサイド化されなかった領域がポリシリコン電極11p(図1参照)として残る。
このようにしてシリサイド化工程まで行った後、上記の金属層のうちで反応に寄与しなかった余剰の金属層を例えばウェットエッチングにより除去することで、図1に示した半導体装置30が得られる。
実施の形態5.
この実施の形態5では、図2に示した半導体装置40を製造する場合を例にとり、この発明の半導体装置の製造方法における凹部形成工程、高不純物濃度領域形成工程、およびシリサイド化工程について詳述する。
(凹部形成工程)
図2に示した半導体装置40を製造する場合、該半導体装置40はゲート電極全体が金属シリサイドにより形成された電界効果トランジスタ20Bを備えているので、当該ゲート電極の元となるポリシリコンゲート電極上には、不純物拡散領域17,19(図2参照)を形成する過程で上記のポリシリコンゲート電極がシリサイド化されてしまうのを防止するキャップ層を予め設けておく。この点を除けば、半導体装置40を製造する際の凹部形成工程は実施の形態4で説明した凹部形成工程と同様にして行われる。
図5−1は、凹部形成工程で形成される凹部の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、凹部形成工程では、シリコン基板1のうちでサイドウォールスペーサ15の側方から該サイドウォールスペーサ15に近接する素子分離領域7の側方にかけての領域が所定の深さに亘って除去されることで凹部C,Cが形成される。実施の形態4で説明した凹部形成工程との相違点は、ポリシリコンゲート電極21A上に例えばシリコン窒化物からなるキャップ層22が配置された状態で各凹部C,Cが形成されるという点にある。
各オフセットスペーサ膜13および各サイドウォールスペーサ15は、ポリシリコンゲート電極21Aとその上のキャップ層22とを合わせた積層体における線幅方向の両側面上に形成されている。なお、図5−1に示した構成要素のうちで図4−4を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図4−4で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
(高不純物濃度領域形成工程)
高不純物濃度領域形成工程は、実施の形態4で説明した高不純物濃度領域形成工程と同様にして行われ、シリコン基板1には実施の形態4で説明した高不純物濃度領域17A,19Aと同様の高不純物濃度領域が形成される。
(シリサイド化工程)
シリサイド化工程は、実施の形態4で説明した高不純物濃度領域形成工程と同様にして行われる。
図5−2は、シリサイド化工程で形成される金属シリサイド層の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、シリサイド化工程では、高不純物濃度領域形成工程で形成した上記各高不純物濃度領域における表面およびその近傍のみがシリサイド化されて、これらの箇所に金属シリサイド層17s,19sが形成される。その結果として、不純物拡散領域17,19が得られる。ポリシリコンゲート電極21Aは、その上にキャップ層22が設けられていることからシリサイド化されない。なお、図5−2に示した構成要素のうちで図2または図5−1を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図2または図5−1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
この後、ポリシリコンゲート電極21A全体をシリサイド化するフルシリサイド化工程を行うことにより、図2に示した半導体装置40を得ることができる。このフルシリサイド化工程では、既に形成されている不純物拡散領域17,19が更にシリサイド化されるのを防止する第1シリサイド化防止膜および第2シリサイド化防止膜をシリコン基板1上に形成し、その後にキャップ層22をエッチングにより除去してからポリシリコンゲート電極21A全体をシリサイド化する。
上記の第1シリサイド化防止膜および第2シリサイド化防止膜は、例えば、素子分離領域7、各不純物拡散領域17,19、各サイドウォールスペーサ15、およびキャップ層22を覆うようにして、第1シリサイド化防止膜の元となる無機膜をシリコン基板1上に等方的に成膜し、この無機膜上に第2シリサイド化防止膜の元となる無機膜を積層した後にキャップ層22の上面が露出するまでCMPにより平坦化処理を施すことにより得られる。また、ポリシリコンゲート電極21A全体のシリサイド化は、所望の金属層とポリシリコンゲート電極21Aとを反応させることにより行われる。
図5−3は、上記の金属層の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、この金属層37は、第1シリサイド化防止膜33、第2シリサイド化防止膜35、およびポリシリコンゲート電極21Aを覆うようにしてシリコン基板1上に形成される。第1シリサイド化防止膜33は、素子分離領域7、各不純物拡散領域17,19、および各第2スペーサ膜15bを覆うようにしてシリコン基板1上に形成されており、第2シリサイド化防止膜35は第1シリサイド化防止膜33上に形成されて該第1シリサイド化防止膜33表面の段差を吸収し、金属層37が形成される平坦面を第1シリサイド化防止膜33と共に形成している。金属層37は、例えばPDV法により成膜される。なお、図5−3に示した構成要素のうちで図5−2を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図5−2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上述のようにして金属層37とポリシリコンゲート電極21Aとを反応させ、これによりポリシリコンゲート電極21A全体をシリサイド化した後に余剰の金属層37を例えばウェットエッチングにより除去することで、図2に示した半導体装置40が得られる。
実施の形態6.
この実施の形態6では、図3に示した半導体装置50を製造する場合を例にとり、この発明の半導体装置の製造方法における凹部形成工程、高不純物濃度領域形成工程、およびシリサイド化工程について説明する。
(凹部形成工程)
図3に示した半導体装置50はシリコン基板としてのSOI基板41に電界効果トランジスタ20Cが設けられているものであるので、凹部形成工程では、SOI基板41にゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極を形成し、当該ポリシリコンゲート電極の線幅方向の両側面にサイドウォールスペーサを形成した後に凹部を形成する。実施の形態4で説明した半導体装置30の製造におけるのと同様に、凹部の形成に先だって浅溝構造の素子分離領域の形成、ゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極の形成、オフセットスペーサ膜の形成、各低不純物濃度領域の形成、ならびに各サイドウォールスペーサの形成がこの順番で行われる。
図6−1はSOI基板に形成された浅溝構造の素子分離領域の一例を概略的に示す断面図であり、図6−2はSOI基板に形成されたゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極それぞれの一例を概略的に示す断面図であり、図6−3はSOI基板に形成されたオフセットスペーサ膜、各低不純物濃度領域、および各サイドウォールスペーサそれぞれの一例を概略的に示すに断面図である。
これらの図に示すように、半導体装置50を製造する場合には、単結晶シリコン基板に代えてSOI基板41が用いられる以外は実施の形成4で説明した半導体装置30の製造におけるのと同様にして、浅溝構造の素子分離領域7、ゲート絶縁膜9、ポリシリコンゲート電極11A、オフセットスペーサ膜13、各低不純物濃度領域LDの形成、および各サイドウォールスペーサ15が形成される。ただし、SOI基板41の単結晶シリコン層41cにはウェルが形成されない。
なお、図6−1〜図6−3に示す構成要素のうちで図3、図4−2、または図4−3を用いて既に説明した構成要素と共通するものについては、図3、図4−2、または図4−3で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。凹部は、実施の形成4で説明した半導体装置30の製造におけるのと同様にして、各サイドウォールスペーサ15の形成後に行われる。
図6−4は、凹部形成工程で形成される凹部の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すよう、各凹部Cは、SOI基板41の単結晶シリコン層41cのうちでサイドウォールスペーサ15の側方から該サイドウォールスペーサ15に近接する素子分離領域7の側方にかけての領域が所定の深さに亘って除去されることで形成される。
(高不純物濃度領域形成工程およびシリサイド化工程)
図3に示した半導体装置50を製造する場合の高不純物濃度領域形成工程およびシリサイド化工程は、それぞれ、実施の形成4で説明した半導体装置30の製造における高不純物濃度領域形成工程またはシリサイド化工程と同様にして行われるので、ここではその説明を省略する。シリサイド化工程まで行うことにより、半導体装置50(図3参照)が得られる。
この発明の半導体装置の一例を概略的に示す断面図である。 この発明の半導体装置のうちで電界効果トランジスタのゲート電極全体が金属シリサイドにより形成されたものの一例を概略的に示す断面図である。 この発明の半導体装置のうちでシリコン基板としてSOI基板を用いたものの一例を概略的に示す断面図である。 浅溝構造の素子分離領域、P型ウェル、およびN型ウェルが形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。 ゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極が形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。 サイドウォールスペーサまで形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際の凹部形成工程で形成される凹部の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際の高不純物濃度領域形成工程で高不純物濃度領域が形成されたシリコン基板の一例を概略的に示す断面図である。 図2に示した半導体装置を製造する際の凹部形成工程で形成される凹部の一例を概略的に示す断面図である。 図2に示した半導体装置を製造する際のシリサイド化工程で形成される金属シリサイド層の一例を概略的に示す断面図である。 図2に示した半導体装置を製造する際のフルシリサイド化工程でポリシリコン電極全体をシリサイド化するために用いられる金属層の一例を概略的に示す断面図である。 SOI基板に形成された浅溝構造の素子分離領域の一例を概略的に示す断面図である。 SOI基板に形成されたゲート絶縁膜およびポリシリコンゲート電極それぞれの一例を概略的に示す断面図である。 SOI基板に形成されたオフセットスペーサ膜、各低不純物濃度領域、および各サイドウォールスペーサそれぞれの一例を概略的に示すに断面図である。 図3に示した半導体装置を製造する際の凹部形成工程で形成される凹部の一例を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板(P型シリコン基板)
9 ゲート絶縁膜
11,21 ゲート電極
15 サイドウォールスペーサ
17,19 不純物拡散領域
17s,19s 金属シリサイド層
17a,17A,19a,19A 高不純物濃度領域
20A,20B,20C 電界効果トランジスタ
30,40,50 半導体装置
41 シリコン基板(SOI基板)
C 凹部

Claims (8)

  1. シリコン基板と、該シリコン基板に形成された電界効果トランジスタとを備え、前記電界効果トランジスタは、前記シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極と、該ゲート電極の線幅方向の両側面に配置されたサイドウォールスペーサと、平面視したときに前記ゲート電極を挟んで互いに対向するように前記シリコン基板に形成された2つの不純物拡散領域とを有する半導体装置であって、
    前記2つの不純物拡散領域の各々は、表面およびその近傍に形成された金属シリサイド層を有し、かつ平面視したときに前記サイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所が前記シリコン基板の表面よりも窪んでいることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記シリコン基板はSOI基板であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 入出力用集積回路部と、該入出力用集積回路部に接続されたロジック集積回路部および記憶部を備え、
    前記電界効果トランジスタは、前記ロジック集積回路部または前記記憶部を構成する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. シリコン基板と、該シリコン基板に形成された電界効果トランジスタとを備え、前記電界効果トランジスタは、前記シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極と、該ゲート電極の線幅方向の両側面に配置されたサイドウォールスペーサと、平面視したときに前記ゲート電極を挟んで互いに対向するように前記シリコン基板に形成された2つの不純物拡散領域とを有する半導体装置の製造方法であって、
    一主面にゲート絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極が配置され、該ポリシリコンゲート電極の線幅方向の両側面にサイドウォールスペーサが配置された前記シリコン基板にエッチング処理を施して、平面視したときに前記サイドウォールスペーサよりも外側に位置する箇所に凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部に不純物をドーピングして高不純物濃度領域を形成する高不純物濃度領域形成工程と、
    前記高不純物濃度領域の表面およびその近傍をシリサイド化するシリサイド化工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記凹部の深さは10〜50nmの範囲内であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記不純物はN型不純物であることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記シリコン基板はSOI基板であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記シリサイド化工程の後に行われて前記ポリシリコンゲート電極全体をシリサイド化するフルシリサイド化工程を更に含むことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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