JP2008115890A - 湯水混合弁 - Google Patents

湯水混合弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2008115890A
JP2008115890A JP2006297163A JP2006297163A JP2008115890A JP 2008115890 A JP2008115890 A JP 2008115890A JP 2006297163 A JP2006297163 A JP 2006297163A JP 2006297163 A JP2006297163 A JP 2006297163A JP 2008115890 A JP2008115890 A JP 2008115890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
water side
hot water
side valve
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006297163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4979347B2 (ja
Inventor
Mamoru Hashimoto
衛 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2006297163A priority Critical patent/JP4979347B2/ja
Publication of JP2008115890A publication Critical patent/JP2008115890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4979347B2 publication Critical patent/JP4979347B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

【課題】温調軸を移動させて温度の設定ないし設定変更のための操作を行う際、バイアスばね及び感温ばねによる変形抵抗を受けることなく、軽やかにその操作を行うことのできる湯水混合弁を提供する。
【解決手段】水側弁部22と湯側弁部24とを備えた主弁20と、主弁20の位置を移行させる温調軸36と、感温ばね48と、バイアスばね50とを有する自動温度調節機能付の湯水混合弁において、温調軸36により主弁20を軸方向に相対移動可能に保持させるとともに、感温ばね48及びバイアスばね50を温調軸36に組み付けて保持させ、それら感温ばね48,バイアスばね50,主弁20及び温調軸36にて弁ユニット52を構成して全体を一体に移動可能とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は湯水混合弁に関し、特に自動温度調節機能付の湯水混合弁に関する。
従来、湯水混合弁として混合室に感温ばねを備えて成る自動温度調節機能付(サーモスタット式)のものが広く用いられている。
この自動温度調節機能付の湯水混合弁として次のようなもの、即ち(a)軸方向に離隔して設けられた水側弁部と湯側弁部とを備えた主弁と、 (b)軸方向移動により水側弁部,湯側弁部の開度を互いに逆の関係で大きく又は小さく変化させる方向に、水側弁部,湯側弁部の位置を移行させる温調軸(温度調節軸)と、(c)水側弁部の開度を大,湯側弁部の開度を小とする方向に付勢力を及ぼし且つ混合水の温度上昇に感応して付勢力を増大させる感温ばねと、(d)感温ばねとは逆向きの付勢力を及ぼすバイアスばねと、を有し、それら感温ばねとバイアスばねの付勢力の釣合い位置の変化に基づいて上記水側弁部,湯側弁部の位置を移動させ、混合水の温度を自動的に調節する形式の湯水混合弁が公知である。
例えば下記特許文献1に、この種形式の自動温度調節機能付の湯水混合弁が開示されている。
図10はその具体例を示している。
同図において200,202は弁ケース204に形成された水流入通路,湯流入通路であり、206は軸方向に離隔して設けられた水側弁部208,湯側弁部210及びそれらを軸方向に連繋する連繋部212を備えた主弁である。
弁ケース204には、これら水側弁部208,湯側弁部210の間の位置において、水側弁部208,湯側弁部210に各対応して水側弁座214,湯側弁座216が設けられており、それらに対し水側弁部208,湯側弁部210がそれぞれ当接するようになっている。
主弁206は、第1バイアスばね218,第2バイアスばね220にて図中左向き、即ち水側弁部208を閉弁させる方向に付勢されており、また混合室222内に設けられた形状記憶合金から成る感温ばね224により、これとは反対方向の図中右向き、即ち湯側弁部210を閉弁させる方向に付勢されている。
ここで感温ばね224は、図中左端を弁ケース204の一部をなすばね受け234に当接させ、また右端を湯側弁部210、即ち主弁206に当接させている。
一方第1バイアスばね218は、図中左端を水側弁部208即ち主弁206に当接させ、また第1バイアスばね218と直列に配置された第2バイアスばね220は、右端を後述のストッパリング228を介して後述の進退部材223に当接させている。
この湯水混合弁では、水流入通路200を通じて流入した水と、湯流入通路202を通じて流入した湯とが図中左向きに流れて混合室222で混合され、その混合水が吐水部に向けて図中左方向に流出する。
230は回転操作軸で、この回転操作軸230を回転させることで、上記主弁206から図中右向きに突き出し、主弁を保持した温調軸232が図中左右方向の軸方向に移動して、主弁206の位置、即ち水側弁部208及び湯側弁部210の位置を移動させる。
ここで回転操作軸230は、弁ケース204内部において円筒部226を有している
223は操作力伝達部材としての円筒形状をなす進退部材で、その外周面に形成された雄ねじが円筒部226の内周面に形成された雌ねじに螺合され、操作軸230の回転によってねじ送りで図中左右方向に前進後退するようになっている。
この湯水混合弁では、回転操作軸230を回転操作することで進退部材223が前進及び後退移動し、このとき共に移動するストッパリング228によって、第1バイアスばね218及び第2バイアスばね220の付勢力が強く又は弱く変更され、これにより主弁206の図中左右方向の位置、詳しくは第1バイアスばね218及び第2バイアスばね220と感温ばね224との付勢力の釣合い位置が左右方向にシフト(移行)せしめられる。即ち湯水混合弁における混合水の温度が所望温度に設定されないしは設定変更される。
この湯水混合弁では、主弁206が図中左向きに一杯まで移動して水側弁部208が水側弁座214に当接することで、水側弁部208が全閉、湯側弁部210が全開となり、また逆方向に一杯まで移動して湯側弁部210が湯側弁座216に当接することで、湯側弁部210が全閉,水側弁部208が全開状態となる。
またそれらの中間位置において水側弁部208及び湯側弁部210を開き且つその開度を変化させて水,湯の流入量を変化させる。
具体的には、湯側弁部210が全閉、水側弁部208が全開状態の下で回転操作軸230を回転(正方向回転)操作すると、第1バイアスばね218,第2バイアスばね220の付勢力が強まって主弁206が図中左方向にシフトさせられる。
そしてそのシフトした状態において第1バイアスばね218,第2バイアスばね220による左向きの付勢力と、感温ばね224による右向きの付勢力とが釣合った状態となり、その状態で水流入通路200及び湯流入通路202から流入する水と湯の混合水温度が変動すると、これに伴って感温ばね224が付勢力を増減させて、主弁206を左右方向に微動させる。これにより混合水温度が設定温度に維持される。
また一方回転操作軸230を逆方向に回転操作すると、第1バイアスばね218及び第2バイアスばね220の付勢力が低下し、これにより主弁206が図中右向きにシフトさせられる。そしてそのシフト位置において、感温ばね224の温度感知に基づく付勢力の増減によって混合水温度が自動調節される。
しかしながらこの湯水混合弁は、回転操作軸230を回転させて進退部材223を図中左方向に押し込み、第1バイアスばね218,第2バイアスばね220及び感温ばね224を収縮方向に撓ませながら温調軸232を移動させるものであることから、その際に第1バイアスばね218,第2バイアスばね220及び感温ばね224の変形抵抗力が働き、これにより温度調節のための操作が重くなるといった問題が内在していた。
特開2001−4050号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、温調軸を移動させて温度の設定ないし設定変更のための操作を行う際、バイアスばね及び感温ばねによる変形抵抗を受けることなく軽やかにその操作を行うことのできる湯水混合弁を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(a)軸方向に離隔して設けられた水側弁部と湯側弁部とを備えた主弁と、(b)軸方向移動により該水側弁部,湯側弁部の開度を互いに逆の関係で大きく又は小さく変化させる方向に該水側弁部,湯側弁部の位置を移行させる温調軸と、(c)該水側弁部の開度を大,湯側弁部の開度を小とする方向に付勢力を及ぼし且つ混合水の温度上昇に感応して付勢力を増大させる感温ばねと、(d)該感温ばねとは逆向きの付勢力を及ぼすバイアスばねと、を有する自動温度調節機能付の湯水混合弁において、前記温調軸により、前記主弁又は該主弁における前記水側弁部,湯側弁部の開度を制御するパイロット弁を該温調軸に沿って軸方向に相対移動可能に保持させるとともに、前記感温ばね及びバイアスばねを、該主弁又は該パイロット弁に対し互いに逆向きに付勢力を及ぼす状態に前記温調軸に組み付けて保持させ、それら感温ばね,バイアスばね,主弁又はパイロット弁及び温調軸を含んで弁ユニットを構成し、全体を一体に移動可能となしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記弁ユニットの温調軸には、前記感温ばねとバイアスばねとの付勢力の釣合い位置の変化に応じ位置移動することで行う前記主弁の自動温度調節の動作範囲を設定範囲に制限するストッパを設けたことを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記ストッパが、混合水温度を上昇させる方向への前記温調軸の移動時に、前記主弁又はパイロット弁に対して前記バイアスばねを介さずに直接又は間接に当って該主弁の前記自動温度調節の動作を停止状態とした上で前記水側弁部を強制全閉、前記湯側弁部を強制全開とする方向に該主弁を強制移動させる湯側ストッパを有していることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項2,3の何れかにおいて、前記ストッパが、混合水温度を低下させる方向への温調軸の移動時に、前記主弁又はパイロット弁に対して前記感温ばねを介さずに直接又は間接に当って該主弁の前記自動温度調節の動作を停止状態とした上で前記湯側弁部を強制全閉、水側弁部を強制全開とする方向に該主弁を強制移動させる水側ストッパを有していることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項3において、前記水側弁部を対応する水側弁座に押し付けることで該水側弁部を強制全閉するものとなしてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項4において、前記湯側弁部を対応する湯側弁座に押し付けることで該湯側弁座を強制全閉するものとなしてあること特徴とする。
請求項7のものは、請求項5において、操作力の入力部から前記温調軸の前記湯側ストッパ及び前記水側弁部,水側弁座を経て弁ケースに到る操作力の伝達経路上に、該水側弁部を該水側弁座に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構を設けたことを特徴とする。
請求項8のものは、請求項6において、操作力の入力部から前記温調軸の前記水側ストッパ及び前記湯側弁部,湯側弁座を経て弁ケースに到る操作力の伝達経路上に、該湯側弁部を該湯側弁座に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構が設けてあることを特徴とする。
請求項9のものは、請求項7,8の何れかにおいて、前記緩衝機構が軸方向に撓んで過剰な操作力を吸収する緩衝ばねを有していることを特徴とする。
請求項10のものは、請求項3において、前記水側弁部を筒形弁部となして弁ケースの内面に沿って全開位置から全閉到達位置、更に該全開到達位置を超える位置まで軸方向に移動可能となすとともに、該全閉到達位置で及び該全閉到達位置を越えてから、該水側弁部の外面と前記弁ケースの内面との間に介在させた弾性シール部材にてそれら水側弁部の外面と弁ケースの内面とを径方向に水密にシールして、該水側弁部を全閉状態に維持するようになしたことを特徴とする。
請求項11のものは、請求項4において、前記湯側弁部を筒形弁部となして弁ケースの内面に沿って全開位置から全閉到達位置、更に全閉到達位置を超える位置まで軸方向に移動可能となすとともに、該全閉到達位置で及び該全閉到達位置を超えてから、該湯側弁部の外面と前記弁ケースの内面との間に介在させた弾性シール部材にてそれら湯側弁部と弁ケースとの間を径方向に水密にシールして、該湯側弁部を全閉状態に維持するようになしたことを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明の湯水混合弁は、感温ばね,バイアスばね,主弁又はパイロット弁を温調軸に組み付けて弁ユニットとなし、温度調節操作の際に温調軸を感温ばね及びバイアスばねを保持したまま、弁ユニット全体として移動可能となしたもので、本発明によれば、温調軸を軸方向に移動させて温度の設定ないし設定変更を行う際、バイアスばねや感温ばねによる変形抵抗を受けず、従って軽やかに温調軸の移動操作、即ち温度の設定ないし変更のための操作を行うことができる。
本発明では、弁ユニットの温調軸に、感温ばねとバイアスばねとの釣合い位置の変化に応じ移動することで行う主弁の自動温度調節の動作範囲を設定範囲に制限するストッパを設けておくことができる(請求項2)。
この場合において上記ストッパは、混合水温度を上昇させる方向への温調軸の移動時に、主弁又はパイロット弁に対してバイアスばねを介さずに直接又は間接に当って主弁の自動温度調節の動作を停止状態とした上で水側弁部を強制弁閉、湯側弁部を強制全開とする方向に主弁を強制移動させる湯側ストッパを有するものとなしておくことができる(請求項3)。
ここで湯側ストッパは、混合水の温度が例えば50℃に至って後は主弁の自動温度調節の動作を停止させ、水側弁部を強制全閉、湯側弁部を強制全開とする方向に主弁を強制移動させるようにその位置を定めておくことができる。
この場合、混合水温度が50℃を超えた高温側では主弁による自動温度調節作用は行われない。
例えば50℃を超えた高温側において混合水の温度を設定温度に自動調節するといった必要性はほとんど無く、単に50℃を超えた高温の湯であれば殆んどの場合それで十分である。
そこでここでは例えば50℃等の上限温度を超えた高温側では主弁による自動温度調節作用を行わせないようにした。
このようにすることで、上限を超えた高温側で感温ばね及びバイアスばねが主弁の自動温度調節の動作により伸びたり縮んだりする変形を繰返すことがなくなり、これにより感温ばね及びバイアスばねの耐久性を向上させることができる。
本発明ではまた、上記ストッパが、混合水温度を低下させる方向への温調軸の移動により主弁又はパイロット弁に対して感温ばねを介さずに直接又は間接に当って主弁の自動温度調節の動作を停止状態とした上で、湯側弁部を強制全閉、水側弁部を強制全開とする方向に主弁を強制移動させる水側ストッパを有するものとなしておくことができる(請求項4)。
例えば30℃よりも低い低温領域では混合水温度を設定温度に自動調節する必要性はほとんど無く、単に30℃よりも低い低温の水であれば殆んどの場合それで十分である。
そこでこの請求項4では、自動温度調節範囲の設定下限より下の低温領域では主弁による自動温度調節作用を行わせないようにした。
この請求項4によれば、設定温度範囲の下限よりも低温側で主弁が自動温度調節の動作を行うことにより、感温ばねやバイアスばねが伸び縮みを繰り返す無駄を無くして、その繰返しの伸縮による感温ばね及びバイアスばねの耐久性低下を防ぐことができる。
請求項3においては、水側弁部を対応する水側弁座に押し付けることで、水側弁部を強制全閉するものとなしておくことができる(請求項5)。
また請求項4においては、湯側弁部を対応する湯側弁座に押し付けることで、湯側弁座を強制全閉させるものとなしておくことができる(請求項6)。
次に請求項7は、操作力の入力部から温調軸の湯側ストッパ及び水側弁部,水側弁座を経て弁ケースに到る操作力の伝達経路上に、水側弁部を水側弁座に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構を設けたもので、このようにしておけば、その過剰な操作力によって水側弁部が水側弁座に過剰に強く押し付けられてしまい、このことが湯水混合弁の損傷に繋がる問題を良好に解決することができる。
次に請求項8は、請求項6において操作力の入力部から温調軸の水側ストッパ及び湯側弁部、湯側弁座を経て弁ケースに到る操作力の伝達経路上に、湯側弁部を湯側弁座に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構を設けたもので、この請求項8においても、混合水温度を設定温度の下限よりも低温度とする際に過剰な操作力が加わって、その過剰な操作力により湯水混合弁が損傷する問題を回避することができる。
これら緩衝機構を設ける場合において、その緩衝機構を、軸方向に撓んで過剰な操作力を吸収する緩衝ばねを有するものとなしておくことができる(請求項9)。
このようにすれば、過剰な操作力を良好且つ効果的に吸収することができる。
次に請求項10は、請求項3において水側弁部を筒形弁部となして、弁ケースの内面に沿って全開位置から全閉到達位置及びこれを越える位置まで軸方向に移動可能となすとともに、全閉到達位置で及びこれを超えてから、水側弁部の外面と弁ケースの内面との間に介在させた弾性シール部材にてそれらを径方向に水密にシールして、水側弁部を全閉状態に維持するようになしたもので、この請求項10によれば、過剰な操作力が加わったときに水側弁部の全閉到達位置からの更なる移動によって、その過剰な操作力を吸収することができ、過剰な操作力を吸収するための緩衝機構を設けることを省略することが可能となる。
一方請求項11は、湯側弁部を筒形弁部となして、弁ケースの内面に沿って全開位置から全閉到達位置及びこれを越える位置まで軸方向に移動可能となすとともに、全閉到達位置で及びこれを超えてから、湯側弁部と弁ケースとの間に介在させた弾性シール部材にてそれらの間を径方向に水密にシールし、湯側弁部を全閉状態に維持するようになしたもので、この請求項11においても、湯側弁部の全閉到達位置に到ってからの更なる移動によって、過剰な操作力を良好に吸収することができる。
またこれら請求項10及び請求項11によれば、過剰な操作が水側弁部,湯側弁部の移動によって吸収されるため、その際に操作が特に重くなることがないといった利点が得られる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は弁ケースで、この弁ケース10を径方向に貫通して水流入口12,湯流入口14が形成されている。
またその内部には混合室16が形成されており、水流入口12及び湯流入口14から流入した水と湯とが、この混合室16で混合され、そして混合水が流出部18から吐水部へと流出するようになっている。
20は水流入口12,湯流入口14に対応した水側弁部22,湯側弁部24を一体に有する主弁で、その外周面に弾性シール部材としてのOリング26を保持しており、このOリング26を介して主弁20が、その外面(外周面)において弁ケース10の内面(内周面)に水密に且つ軸方向(図中左右方向)に摺動可能に嵌合されている。
弁ケース10には、水側弁座23及び湯側弁座25がそれぞれ形成されており、水側弁部22及び湯側弁部24がこれらに当接することで、水及び湯の流入が遮断される。
主弁20は、図2に示しているように水側弁部22及び湯側弁部24を有する円筒形状の外周側の弁部28と、その内側の中心筒部30とを有しており、それらが中心筒部30から放射状に延びたアーム32にて一体に連結されている。
ここで中心筒部30には、その中心位置にこれを軸方向に貫通する挿通孔34が形成されている。
36は軸方向の移動により温度を調節する(温度を設定ないし設定変更する)温調軸(温度調節軸)で、小径部38と中径部40と大径部42、及び小径部38に外嵌状態に組み付けられたフランジ44付きのスリーブ46とを有している。
ここでスリーブ46は、小径部38の環状溝に弾性的に嵌められた止め輪47によって軸方向位置が規定されている。
尚このスリーブ46を小径部38に一体に形成しておくことも可能である。
そしてその小径部38に、上記主弁20が中心の挿通孔34において軸方向に相対移動可能に遊嵌され組み付けられている。即ち主弁20が、温調軸36により軸方向に移動可能に保持されている。
この温調軸36にはまた、形状記憶合金製のコイルばねからなる感温ばね48が図中左側において、また鋼製のコイルばねからなるバイアスばね50が右側において嵌装され組み付けられている。
即ち主弁20を間にして軸方向の一方の側(左側)に感温ばね48が、また軸方向の他方の側(右側)にバイアスばね50が温調軸36に組み付けられ、それら感温ばね48,バイアスばね50が、主弁20とともに温調軸36により保持されている。
そしてこれら温調軸36,主弁20,感温ばね48及びバイアスばね50にて、1つの組付体としての弁ユニット52が構成されており、温調軸36の軸方向即ち図中左右方向の移動によって、それら全体が共に移動可能となっている。
ここで感温ばね48は、その一端(図中左端)をスリーブ46のフランジ44に当接させ、また他端(図中右端)を主弁20の中心筒部30に当接させていて、その付勢力を主弁20に対し図中右向き、即ち水側弁部22を開き、湯側弁部24を閉じる方向に付勢している。
一方バイアスばね50は、一端(図中右端)を温調軸36の大径部42に、他端(図中左端)を主弁20の中心筒部30に当接させて、主弁20を感温ばね48の付勢方向とは逆方向の図中左方向に付勢している。
この結果主弁20は、通常時は感温ばね48の付勢力と、バイアスばねの付勢力とが釣合う位置に保持される。
感温ばね48は、図1に示しているように混合室16内に配置されており、混合室16内の混合水の温度が上昇すると、図中右向きの付勢力を増大させる。
この結果、感温ばね48による図中右向きの付勢力と、バイアスばね50による左向きの付勢力とに差が生じ、この結果主弁20は、それら感温ばね48の付勢力とバイアスばね50の付勢力とが釣合う位置まで図中右方向、即ち水側弁部22を開き、湯側弁部24を閉じる方向に移行(シフト)する。
逆に混合水温度が低下すると感温ばね48の付勢力は低下し、この結果主弁20は、感温ばね48の付勢力とバイアスばね50の付勢力とが釣合う位置まで図中左方向、即ち水側弁部22を閉じる方向に、また湯側弁部24を開く方向に移行(シフト)する。
そして混合水温度に感応して付勢力を増減させる感温ばね48によって、主弁20が自動的に図中左右方向に微動して、水側弁部22,湯側弁部24の開度を調節し、混合水温度を温調軸36の移動量に応じて設定された目的とする温度に自動調節する。
尚、感温ばね48とバイアスばね50とは、合計の長さを一定に保持しつつ付勢力の釣合位置を変化させて、主弁20を微動させ、自動温度調節の動作を行わせる。
温調軸36の小径部38には、回転軸心から偏心した位置に偏心軸部54が一体に設けられており、この偏心軸部54が、弁ケース10側に形成された対応する位置決孔56に嵌入させられている。
これら偏心軸部54及び位置決孔56は温調軸36の回転規制部をなすものである。
図2にも示しているように、温調軸36の中径部40、及び温調軸36の一部を成すスリーブ46には、それぞれ径方向に段違いに突出した湯側ストッパ60及び水側ストッパ64が、軸方向に離隔した位置に互いに対向して設けられている。
これら湯側ストッパ60,水側ストッパ64は、主弁20の自動温度調節の動作を一定範囲内に制限するもので、主弁20の中心筒部30には、湯側ストッパ60に対向する被当接部58と水側ストッパ64に対向する被当接部62とが、互いに逆向きに設けられている。
主弁20は、被当接部58に対し湯側ストッパ60が当接する位置と、被当接部62に対し水側ストッパ64が当接する位置との間で温調軸36に対し独立して移動することができる。
詳しくは、感温ばね48の付勢力とバイアスばね50の付勢力との釣合い位置の変化に応じ、温調軸36の小径部38に沿って図中左右方向に移動し、混合水の自動温度調節の動作を行うことができる。
66は回転操作軸で、弁ケース10内部に収容された大径の底付きの円筒部68と、弁ケース10の嵌合孔70に回転可能に嵌合された嵌合軸部72と、弁ケース10から図中右向きに突出した、ハンドルとの連結用の連結軸部74とを有しており、その連結軸部74の外周面に形成されたセレーション部76において、図示を省略する操作力の入力部としてのハンドルに一体回転状態に連結されるようになっている。
78は回転操作軸66の環状溝に弾性的に嵌め合わされた止め輪で、この止め輪78と円筒部68とによって、回転操作軸66の軸方向位置(図中右方向及び左方向の位置)が規制されている。
尚、嵌合軸部72と嵌合孔70との間は弾性シール部材としてのOリング80により水密にシールされている。
回転操作軸66の円筒部68の内側には、回転操作軸66からの操作力を温調軸36に伝達する円筒形状の伝達部材82が挿入されている。
この伝達部材82の内周面には雌ねじ84が形成されていて、この雌ねじ84が、温調軸36における大径部42の外周面に形成された雄ねじ86に螺合されている。
温調軸36は、この伝達部材82の回転によりねじ送りで図中左右方向に進退移動させられる。
この伝達部材82には、径方向外向きの係合突部88が一体に設けられており、この係合突部88が、円筒部68の内周面の係合溝90に軸方向に摺動可能に嵌合され、これら係合突部88と係合溝90との係合作用により、伝達部材82が回転操作軸66の円筒部68と一体に回転するようになっている。
伝達部材82には、前端部の大径部と後端部の大径部とによって段付部92a,92bが形成されており、それらの間にコイルばねからなる緩衝ばね94が、一対のワッシャ96を介して介在させられている。
ここで各ワッシャ96は、内周側の部分が伝達部材82の段付部92a,92bに嵌り込んでおり、また外周側の部分が、弁ケース10の段付部98a及び円筒部68の段付部98bに軸方向に当接状態には嵌り込んでいる。
緩衝ばね94は、その付勢力を段付部98a,98bに対し互いに逆方向にワッシャ96を介して及ぼしている。
尚、この緩衝ばね94は、回転操作軸66を回転操作したとき、通常は軸方向に撓むことなく伝達部材82を円筒部68に対し軸方向に固定状態として、回転操作軸66から伝達部材82に伝へられた回転力にて、温調軸36をねじ送りで進退移動させる。
本実施形態では、これら緩衝ばね94,ワッシャ96,弁ケース10の段付部98a,円筒部68の段付部98b及び伝達部材82の段付部92a,92bにて緩衝機構100が構成されている。
尚101は温調軸36と伝達部材82の螺合部のバックラッシ吸収用のコイルばねである。
次に本実施形態の湯水混合弁の作用を説明する。
図1は混合水の温度を例えば40℃程に設定した状態を表しており、このとき水側弁部22,湯側弁部24はそれぞれ対応する水側弁座23,湯側弁座25から離れた開弁状態にあって、水流入通路12,湯流入通路14からの水と湯を共に混合室16へと流入させる。
主弁20は、この状態の下で混合水温度に感応して付勢力を増減させる感温ばね48により、その位置を図中左右方向に微動させて水の流入量と湯の流入量との比率を自動的に調節し、混合水温度を設定温度(例えば40℃)に自動調節する。
この状態から図示しないハンドルを通じて加えた操作力により回転操作軸66を正方向に回転させると、温調軸36を含む弁ユニット52全体が図中左方向に移動し、水側弁部22の開度を小さく、湯側弁部24の開度を大きくする方向に主弁20を図中左方向にシフト(移行)させる。
図3(I)はこのときの状態を表している。
主弁20はそのシフト後の位置において、感温ばね48が混合水温度に感応して付勢力を増減させることで図中左右方向に微動し、混合水温度を設定温度に自動調節する。
尚、図3(I)に示した状態は例えば混合水温度が45℃に設定されて主弁20が自動温度調節の動作を行うときの位置を表している。
図3(II)は、回転操作軸66を更に正方向に回転させることで温調軸36,主弁20を含む弁ユニット52全体を図中左向きに更に移動させ、混合水の温度を例えば50℃に設定したときの状態を表している。
このとき、同図に示しているように温調軸36に設けた湯側ストッパ60が、主弁20の被当接部58に当接した状態となって、ここにおいて主弁20の自動温度調節の動作が停止状態となる。
即ちこの状態では、混合水温度の上昇によって感温ばね48が付勢力を増大して伸びようとしても、主弁20の図中右向きの移動が湯側ストッパ60にて阻止された状態にあり、主弁20は混合水の温度変化に応じてその温度を自動調節するための動作を行うことができない。
この状態から回転操作軸66を更に正方向に回転させて、温調軸36を図中左方向に移動すると、湯側ストッパ60と主弁20の被当接部58との当接によるストッパ作用で、主弁20が水側弁部22を強制全閉、湯側弁部24を強制全開させる方向に、バイアスばね50を介さずに直接押され(強制移動させられ)、その直接の押動力により水側弁部22が強制全閉、湯側弁部24が強制全開状態に持ち来たされる。
即ち主弁20が、バイアスばね50を介さずに温調軸36により直接湯側を全開とする位置まで押動される。図3(III)はこのときの状態を表している。
この図3(III)の状態から、更に回転操作軸66が正方向に回転させられると、主弁20及び温調軸36が図3(III)に示す位置から更に左方向に移動することができないため、ここにおいて緩衝機構100における緩衝ばね94が収縮方向に撓むことによって、加えられた過剰な操作力を吸収する。
詳しくは、伝達部材82が緩衝ばね94を収縮方向に撓ませながら図中右向きにねじ送りで相対的に後退運動し、過剰な操作力をこの緩衝ばね94の収縮撓み及び伝達部材82の図中右方向の後退運動によって吸収する。
次に図4は、回転操作軸66を逆方向に回転させて、混合水の温度を低温側に設定する際の作用を表したもので、図4(I)は、回転操作軸66の逆方向の回転により弁ユニット52全体を図1の位置から右方向に全体的に移動させて、混合水の温度を例えば35℃程度に設定したときの状態を表している。
この状態では、主弁20は混合水の温度の増減に応じて左右方向に微動し、混合水の温度を設定温度である例えば35℃に自動的に調節する動作を行う。
図4(II)は、この状態から更に回転操作軸66を逆方向に回転させて、温調軸36を図中右向きに移動させ、混合水の温度を更に低温側の例えば30℃に設定したときの状態を表している。
このとき、温調軸36の水側ストッパ64が、主弁20の被当接部62に当接した状態となって、主弁20の自動温度調節の動作が強制停止させられた状態となる。
そして更に温調軸36を図中右方向に移動させると、水側ストッパ64と主弁20の被当接部62との当接によるストッパ作用によって、主弁20が感温ばね48を介さずに直接右向きに押されて、湯側弁部24が強制的に湯側弁座25に押し付けられ、ここにおいて図4(III)に示すように湯側弁部24が強制全閉、水側弁部22が強制全開状態とされる。
この図4(III)の状態の下では、湯流入通路14からの湯の流入はなくなって、水流入通路12から水だけが内部に流入し、吐水部から吐水される。
図4(III)に示す状態から回転操作軸66が更に逆方向に回転させられると、このとき温調軸36は、湯側弁座25への湯側弁部24の当接、及び主弁20の被当接部62への水側ストッパ64の当接により図中右方向に移動できないため、回転操作軸66に加えられた過剰な操作力は、緩衝機構100の緩衝ばね94が収縮方向に撓むことによって吸収される。
詳しくは、図4(III)に示しているように緩衝ばね94を収縮方向に撓ませながら、伝達部材82が今度は図3(III)とは逆方向の図中左方向にねじ送りで前進移動することによって、その過剰な操作力を吸収する。
以上示したように、この例では約30℃超〜50℃未満の温度範囲内で主弁20による自動温度調節の動作が行なわれ、この温度範囲を超えた高温側,低温側では、主弁20による自動温度調節の動作は行なわれず、それら高温側,低温側の領域では主弁20がバイアスばね50,感温ばね48を介さずに温調軸36により直接に押されて強制的に完全開弁或いは完全閉弁状態に持ち来たされてその状態に保持される。
以上のような本実施形態によれば、温調軸36を軸方向に移動させて温度の設定ないし設定変更を行う際、バイアスばね50や感温ばね48による変形抵抗を受けず、従って軽やかに温調軸36の移動操作、即ち温度の設定ないし変更のための操作を行うことができる。
また水側弁部22,湯側弁部24を完全閉弁させる際も、バイアスばね50,感温ばね48に影響されずに操作を行なうことができるため、操作が軽い利点を有する。
更に本実施形態では、上限及び下限を超えた高温側及び低温側で感温ばね48及びバイアスばね50が主弁20の自動温度調節の動作のために伸びたり縮んだりする変形を繰返すのを防止してあるため、感温ばね48及びバイアスばね50の耐久性を向上させることができる。
また本実施形態では、操作力の伝達経路上に、水側弁部22又は湯側弁部24を水側弁座23又は湯側弁座25に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構100を設けてあるため、過剰な操作力によって水側弁部22や湯側弁部24が水側弁座23や湯側弁座25に過剰に強く押し付けられてしまい、このことが湯水混合弁の損傷に繋がる問題を防止することができる。
次に図5は本発明の他の実施形態を示している。
同図中(A)は緩衝機構100の配設位置を上記と異なった位置に設けた場合の例である。
図示のようにここでは緩衝機構100を主弁20自体に設けている。詳しくは、ここでは主弁20における中心筒部30が内筒30-1と外筒30-2とに分割されていて、それらの間に上記と同様の構成の緩衝機構100が設けられている。
尚ここでは外筒30-2に段付部98a,98bが設けられ、また内筒30-1に段付部92a,92bが設けられている。
(B)はその緩衝機構100の作用を表したもので、その具体的内容は上記と基本的に同様である。
即ち主弁20の水側弁部22が水側弁座23に当接し、完全閉弁状態となった後において更に回転操作軸66に正方向の回転が加えられると、緩衝ばね94を収縮方向に撓ませながら、主弁20の内筒30-1が外筒30-2に対し図中左方向に相対移動して、過剰な操作力を吸収する。
また湯側弁部24が湯側弁座25に当接した後において、更に回転操作軸66に逆方向の回転操作力が加えられると、緩衝ばね94を収縮方向に撓ませながら、内筒30-1が外筒30-2に対して図中右方向に相対移動して過剰な操作力を吸収する。
尚、上記実施形態では水側弁座23,湯側弁座25を弁ケース10に一体に設けているが、これら水側弁座23,湯側弁座25を弁ケース10とは別体に設けて、それら水側弁座23,湯側弁座25と弁ケースとの間に上記と同様の若しくは異なった形態の緩衝機構を設けて、そこで過剰な操作力を吸収するようになすことも可能である。
次に図6は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、水流入通路12,湯流入通路14に互いに隣接した位置において弁ケース10の径方向の内面に水側弁座102,湯側弁座104を設け、そこに環状の保持溝を設けて弾性シール部材としてOリング106を嵌込状態に装着するとともに、主弁20の水側弁部22,湯側弁部24を、弁ケース10の径方向の内面に沿って閉弁到達位置及びこれを超える位置まで移動可能となし、そして水側弁部22の径方向の外面を閉弁到達位置で水側弁座102のOリング106に径方向に弾性接触させて、水側弁部22と水側弁座102との間を水密にシールするようになし、また湯側弁部24の外面を閉弁到達位置で湯側弁座104のOリング106に径方向に弾性接触させて、湯側弁部24と湯側弁座104との間を水密にシールするようになしたものである。
この例では、図6(B)に示しているように水側弁部22,湯側弁部24の何れも閉弁到達位置に至ってから更に図中左方向或いは右方向にそれぞれ閉弁状態を保ったまま移動可能である。
そして閉弁到達位置からの更なる移動によって、加えられた過剰な操作力を吸収する。
尚ここでは水側弁座102,湯側弁座104の側にOリング106(或いは他の種類のシール部材であっても良い)を保持させているが、これに代えて水側弁部22,湯側弁部24の側にそれぞれOリング104その他のシール部材を保持させ、それらOリング104等のシール部材を介して水側弁部22,湯側弁部24を平坦形状に形成した弁ケース10の径方向内面の水側弁座102,湯側弁座104にそれらシール部材を介して径方向に弾性接触させて、シールを行なうようになすことも場合によって可能である。
本実施形態においても、過剰な操作力が加わったときに水側弁部22又は湯側弁部24の全閉位置からの更なる移動によって、その過剰な操作力を吸収することができ、過剰な操作力を吸収するための緩衝機構を設けることを省略することが可能となる。
また過剰な操作が水側弁部22,湯側弁部24の移動によって吸収されるため、その際に操作が特に重くなることがないといった利点が得られる。
図7は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、湯水混合弁をパイロット式の弁として構成した例である。
図において108は、水流入通路12上に設けられたダイヤフラム弁(ピストン弁であっても良い)から成る水側弁部で、硬質の本体110と、これにより保持されたゴム製のダイヤフラム膜112とを有している。
ここで本体110及びダイヤフラム膜112はそれぞれ平面形状が円形状をなしており、そしてダイヤフラム膜112の外周端部が、弁ケース10に固定されている。
このダイヤフラム膜112から成る水側弁部108は、図中右方向に円筒状に突出した水側弁座114に対し軸方向に当接して水流入通路12を遮断して閉弁し、またこれから軸方向且つ図中右方向に離間して開弁し、水流入通路12を開く。
そして水側弁部108は、その開度に応じて水流入通路12を通じて混合室16に流入する水の流入量を変化させる。
一方、湯流入通路14上には円筒形状の筒形弁部から成る湯側弁部116が、弁ケース10の内面に沿って軸方向(図中左右方向)、即ち湯流入通路14の一部を形成する、弁ケース10を径方向に貫通した開口14aを横切る方向に移動可能に設けられている。
この湯側弁部116は、図中右方向の移動により湯側弁座118に当接し閉弁することで湯流入通路14を遮断し、また図中左方向に湯側弁座118から離れて開弁することで、湯流入通路14を開く。
そして湯側弁部116は、湯側弁座118からの離間量、即ちその開度に応じて湯流入通路14からの湯の流入量を変化させる。
尚、湯側弁部116にはシール部材としてのOリング120が保持されており、このOリング120によって、湯側弁部116と弁ケース10の内面との間が水密にシールされている。
この湯側弁部116と水側弁部108とは、軸方向の大部分が円筒形状をなす連結部122にて互いに連結され、それら水側弁部108,湯側弁部116及び連結部122の全体が、一体の主弁124を構成している。
尚湯側弁部116と連結部122とは、径方向に延びるアーム126にて互いに結合されている。
水側弁部108の右側の背後には、背圧室128が形成されている。
この背圧室128は、水側弁部108に対して内部の圧力を閉弁方向の押圧力として作用させる。
背圧室128は、水側弁部108を貫通して形成された導入小孔130を通じて水流入通路12と連通しており、水流入通路12からの水が、この導入小孔130を通じて背圧室128内部に流入する。
背圧室128は、導入小孔130を通じて水流入通路12の水が流入することで圧力を増大させる。
水側弁部108にはまた、その中心部に背圧室128内の水を混合室16側に抜く水抜通路としてのパイロット通路132が、水側弁部108を貫通して設けられている。
本実施形態において、弁ユニット52にはパイロット弁134が備えられている。
このパイロット弁134は、主弁124の開閉動作を制御するもので、このパイロット弁134が図中右向きに移動すると、背圧室128から混合室16側に抜ける水の量が多くなって、背圧室128の圧力が減少する。
すると背圧室128の圧力に対し、水流入通路12から流入する水の圧力が高くなって、その増大した圧力により水側弁部108、即ち主弁124が図中右方向に移動し、水側弁部108の開度が大、湯側弁部116の開度が小となって、混合水の温度が低下する。
この主弁124は、パイロット弁134が更に図中右方向に移動すると、圧力バランスを取るようにしてパイロット弁134に追従して図中右方向に移動し、水側弁部108の開度を更に大きく、また湯側弁部116の開度を更に小さくして、混合水温度を更に低下させる。
一方、逆にパイロット弁134が図中左向きに移動すると、パイロット弁134の開度が小となって背圧室128から抜ける水の量が少なくなり、背圧室128の圧力が増大して主弁124を図中左向きに押す力が強くなる。
これにより主弁124が図中左向きに、即ちパイロット弁134の図中左向きの移動に追従して同方向に移動する。ここにおいて水側弁部108の開度が小、湯側弁部116の開度が大となって、混合水の温度が上昇する。
そしてパイロット弁134が更に図中左向きに移動すると、主弁124がこれに追従して移動し、混合水温度を更に上昇させる。
弁ユニット52の温調軸36には、その小径部38にスリーブ136が、小径部38に沿って軸方向に移動可能に外嵌状態に遊嵌されている。
このスリーブ136の図中右端側に、上記のパイロット弁134が一体に構成されている。
この温調軸36には、スリーブ136を間にしてその左側に感温ばね48が、また右側にバイアスばね50が外嵌状態に嵌挿され組み付けられている。そして感温ばね48がスリーブ136に対して図中右向きに、即ちパイロット弁134を開弁させる方向に、つまり水側弁部108を開弁させる方向に付勢力を及ぼしている。
またバイアスばね50が、スリーブ136に対しパイロット弁134を閉弁させる方向に、つまり水側弁部108を閉弁させる方向に、感温ばね48とは逆向きに付勢力を及ぼしている。
スリーブ136は、これら感温ばね48の付勢力とバイアスばね50の付勢力とが釣り合う位置に温調軸36に保持される。
尚、温調軸36の大径部42には径方向外向きの係合突部144が一体に設けられており、この係合突部144が弁ケース10の内周面の係合溝146に軸方向に摺動可能に嵌合され、温調軸36の回転を規制している。
またこの実施形態においても、感温ばね48とバイアスばね50の合計の長さは一定に保持される。
温調軸36には、小径部38の図中右側の端部と、左側の端部とに拡大径部140が形成されており、それら拡大径部140の端部に湯側ストッパ60,水側ストッパ64が一体に構成されている。
またスリーブ136には、対応する被当接部58,62がそれぞれ設けられている。
尚138は、図2のフランジ44に相当する大径部である。
スリーブ136には更に、図中左端側に上記連結部122を引っ掛けてスリーブ136の図中右向きの移動により主弁124を強制的に右向きに移動させる引掛部142が形成されている。
この引掛部142は次のように働く。即ち温調軸36の水側ストッパ64がスリーブ136の被当接部62に当接した後、更に温調軸36が図中右方向に移動させられると、引掛部142が連結部122を引っ掛けてこれを共に強制的に右方向に移動させる。即ち主弁124を強制的に右方向に移動させ、湯側弁部116を全閉方向に、水側弁部108を全開方向に強制的に移動させる。
一方湯側ストッパ60は、温調軸36が図中左方向に移動したとき、即ち混合水温度を高める方向に移動したとき、その途中でスリーブ136の被当接部58に当接して、以後はスリーブ136を温調軸36の図中左向きの移動とともに強制的にこれを同方向に、つまり水側弁部108を閉じ、湯側弁部116を開く方向に強制的に移動させる。
即ちこの例では、湯側ストッパ60及び水側ストッパ64が、温調軸36の図中左向き及び右向きの移動時にある位置からスリーブ136を介してパイロット弁134を強制移動させる。
詳しくは、湯側ストッパ60及び水側ストッパ64が、温調軸36の図中左右方向の移動時に、ある位置で被当接部58又は62を介して間接にパイロット弁134に当って、以後はパイロット弁134を感温ばね48やバイアスばね50を介さずに直接にこれを移動させる。
尚、150は温調軸36の小径部38とスリーブ136との間を水密にシールする環状のシール部材である。
この実施形態においてパイロット弁134は、被当接部58に対して湯側ストッパ60が当接する位置、及び水側ストッパ64が被当接部62に対して当接する位置の間において、混合水温度に感応して付勢力を増大させる感温ばね48によって温調軸36の小径部38上で左右方向に位置を微動させ、これに主弁124を追従して微動させることにより、混合水温度を自動調節させる。
一方温調軸36が図中左方向、つまり混合水温度を上昇させる方向に大きく移動させられると、あるところで湯側ストッパ60が被当接部58に当接することによって、以後はバイアスばね50を介さずに直接パイロット弁134が湯側ストッパ60に押されて図中左方向に移動し、水側弁部108を水側弁座114に強制的に押し付けて全閉させ、また湯側弁部116を強制全開させる。
逆に温調軸36が図中右方向、即ち混合水温度を低下させる方向に大きく移動させられると、その途中で水側ストッパ64が被当接部62に当接して、ストッパ作用でパイロット弁134を感温ばね48を介さずに押し、主弁124をパイロット弁134のパイロット作用により図中右向きに移動させる。
尚、温調軸36は図中左向きに大きく移動したとき、最終的にパイロット弁134が水側弁部108に当って、これを水側弁座114に対し強制的に押し付ける。
また温調軸36が図中右向きに大きく移動したとき、最終的にスリーブ136の引掛部142が主弁124を引っ掛けて湯側弁部116を湯側弁座118に強制的に押し付けた状態となる。
このような状態で回転操作軸66に過剰な操作力が加えられると、上記実施形態と同様にして緩衝機構100の緩衝ばね94が撓むことによって、その過剰な操作力が吸収される。
この実施形態においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8及び図9は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例では、主弁20が水側の弁のみならず湯側の弁もまたパイロット式の弁とされている。
詳しくは、水側弁部108のみならず湯側弁部154もまたダイヤフラム弁から成っている。
このダイヤフラム弁から成る湯側弁部154は、平面形状が円形状の硬質の本体110とダイヤフラム膜112とを有しており、そのダイヤフラム膜112の外周端部が弁ケース10に固定されている。
この湯側弁部154の図中左側の背後には背圧室156が形成されている。
この背圧室156は、その内部の圧力を湯側弁部154に対する閉弁方向の押圧力として作用させる。
湯側弁部154には、これを貫通して湯流入通路14からの湯を背圧室156内に流入させる導入小孔158が設けられており、またその中心部には背圧室156内の湯を混合室16側へと抜くパイロット通路160が湯側弁部154を貫通して設けられている。
この湯側弁部154は、後述の湯側パイロット弁174の図中左右方向の進退移動に追従して進退移動し、湯流入通路14の開度を変化させる。
尚、この湯側弁部154は湯側弁座162への当接によって閉弁状態となり、またこれから図中左方向に離間することによって開弁状態となる。またその開弁量に応じて湯流入通路14からの湯の流入量を変化させる。
この実施形態では、温調軸36が、外径が一様な断面円形の中心軸体164と、これに外嵌された図中右側の大径のスリーブ166-1,更に図中左側の相対的に小径をなすスリーブ166-2とを備えて構成されている。
ここで大径のスリーブ166-1は止め輪166にて図中右端の位置が規定されており、また左側のスリーブ166-2は図中左端の位置が止め輪168にて規定されている。
この実施形態ではまた、図7におけるスリーブ136が軸方向に分割された右側のスリーブ136-1と左側のスリーブ136-2と、更にそのスリーブ136-2に外嵌された軸長の短いスリーブ136-3とを含んで構成されている。
ここでスリーブ136-3は、図中右端の位置が止め輪170にて規定されている。
スリーブ136-1には水側パイロット弁172が一体に構成されており、またこのスリーブ136-1と温調軸136における大径のスリーブ166-1との間にはバイアスばね50が介装されており、バイアスばね50の付勢力がスリーブ136-1に対して、詳しくは水側パイロット弁172及び後述の湯側パイロット弁174に対して、図中左向き即ち水側弁部108の開度を小とし、また湯側弁部154の開度を大とする方向に及ぼされている。
一方上記スリーブ166-2と136-3との間には感温ばね48が介挿され、スリーブ136-3に対して、更にはこのスリーブ136-3及びスリーブ136-2を介して水側パイロット弁172及び後述の湯側パイロット弁174に対し、その付勢力が図中右向き,即ちバイアスばね50による付勢方向とは逆方向に及ぼされている。
スリーブ136-2の図中左端部には湯側パイロット弁174が一体に構成され、かかる湯側パイロット弁174が、スリーブ136-2の移動と一体に図中左右方向に進退移動するようになっている。
この湯側パイロット弁174は、湯側弁部154を貫通するパイロット通路160の開度を変化させて、湯側弁部154を湯側パイロット弁174に追従して左右方向に移動させる。
尚この湯側パイロット弁174と水側パイロット弁172とのそれぞれの外周面には環状のシール部材176が装着されている。
また図8の部分拡大図に示しているように、温調軸36における中心軸体164と、これに外嵌された各スリーブとの間にはクリアランス178が生ぜしめられている。
尚この実施形態においても、温調軸36における図中右側の大径のスリーブ166-1に湯側ストッパ60が、また図中左側のスリーブ166-2に水側ストッパ64が設けられている。
またスリーブ136-1に湯側ストッパ60に対応した被当接部58が、スリーブ136-3に水側ストッパ64に対応した被当接部62が備えられている。
次に本実施形態の作用を説明する。
図8は水側弁部108,湯側弁部154の何れもが開弁した状態を表しており、従ってこのとき水側パイロット弁172,湯側パイロット弁174のそれぞれは水側のパイロット通路132,湯側のパイロット通路160をそれぞれ開いた状態にある。
この状態で温調軸36が(即ち弁ユニット52が)図中左方向に移動すると、水側パイロット弁172,湯側パイロット弁174が温調軸36とともに図中左方向に移動し、これによりそれら水側パイロット弁172,湯側パイロット弁174にて開度が制御される水側弁部108,湯側弁部154が、それぞれ左方向に移動して、水側弁部108の開度が小,湯側弁部154の開度が大となり、混合水の温度が高温側に設定変更される。
この状態で混合室に水と湯とが流入すると、感温ばね48が混合水の温度に感応して付勢力を増減させることで水側パイロット弁172,湯側パイロット弁174が図中左右方向に微動し、水側弁部108,湯側弁部154をそれらに追従して図中左右方向に微動させる。即ち主弁20を微動させ、水側弁部108,湯側弁部154の開度を変化させる。これにより混合水の温度を設定温度に自動調節させる。
また温調軸36を(即ち弁ユニット52を)図中右方向に移動させて水側パイロット弁172及び湯側パイロット弁174をともに右方向に移動させ、設定温度を低温側に変更すると、その位置において感温ばね48の付勢力とバイアスばね50の付勢力とによって、主弁20が図中左右方向に微動して、混合水の温度を設定変更後の温度に自動調節する。
尚この実施形態において、湯側ストッパ60,水側ストッパ64の作用は基本的に上記実施形態と同様である。
詳しくは、温調軸36を図中左方向に大きく移動させると、ある位置で湯側ストッパ60がバイアスばね50を介さずに被当接部58に当接して主弁20における自動温度調節の動作を停止させた上で、水側パイロット弁172,湯側パイロット弁174を図中左向きに押し、水側弁部108を強制閉弁させ、また湯側弁部154を強制開弁させる。
また逆に温調軸36を図中右方向に大きく移動させると、ある位置で水側ストッパ64が被当接部62に当接して、水側パイロット弁172及び湯側パイロット弁174を感温ばね48を介さずに直接右向きに押して、主弁20における自動温度調節の動作を停止させた上で湯側弁部154を強制閉弁、水側弁部108を強制開弁させる。
従ってこの実施形態においても上記と同様の効果を奏することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例である。
例えば本発明においては、操作力の伝達部材を複数設けて何れか隣接する伝達部材間にまたがって緩衝機構を設け、その緩衝機構で過剰な操作力を吸収するようになすことができるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である湯水混合弁の断面図である。 同実施形態の湯水混合弁における弁ユニットを示した図である。 同実施形態の湯水混合弁の作用説明図である。 図3に続く作用説明図である。 本発明の他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 図8の実施形態の要部を各部品に分解して示した斜視図である。 従来の湯水混合弁の図である。
符号の説明
10,124 弁ケース
20 主弁
22,108 水側弁部
23,102,114 水側弁座
24,116,115 湯側弁部
25,104,118,162 湯側弁座
26,106,120 Oリング
36 温調軸
48 感温ばね
50 バイアスばね
52 弁ユニット
60 湯側ストッパ
64 水側ストッパ
94 緩衝ばね
100 緩衝機構
134 パイロット弁

Claims (11)

  1. (a)軸方向に離隔して設けられた水側弁部と湯側弁部とを備えた主弁と、(b)軸方向移動により該水側弁部,湯側弁部の開度を互いに逆の関係で大きく又は小さく変化させる方向に該水側弁部,湯側弁部の位置を移行させる温調軸と、(c)該水側弁部の開度を大,湯側弁部の開度を小とする方向に付勢力を及ぼし且つ混合水の温度上昇に感応して付勢力を増大させる感温ばねと、(d)該感温ばねとは逆向きの付勢力を及ぼすバイアスばねと、を有する自動温度調節機能付の湯水混合弁において
    前記温調軸により、前記主弁又は該主弁における前記水側弁部,湯側弁部の開度を制御するパイロット弁を該温調軸に沿って軸方向に相対移動可能に保持させるとともに、前記感温ばね及びバイアスばねを、該主弁又は該パイロット弁に対し互いに逆向きに付勢力を及ぼす状態に前記温調軸に組み付けて保持させ、それら感温ばね,バイアスばね,主弁又はパイロット弁及び温調軸を含んで弁ユニットを構成し、全体を一体に移動可能となしたことを特徴とする湯水混合弁。
  2. 請求項1において、前記弁ユニットの温調軸には、前記感温ばねとバイアスばねとの付勢力の釣合い位置の変化に応じ位置移動することで行う前記主弁の自動温度調節の動作範囲を設定範囲に制限するストッパを設けたことを特徴とする湯水混合弁。
  3. 請求項2において、前記ストッパが、混合水温度を上昇させる方向への前記温調軸の移動時に、前記主弁又はパイロット弁に対して前記バイアスばねを介さずに直接又は間接に当って該主弁の前記自動温度調節の動作を停止状態とした上で前記水側弁部を強制全閉、前記湯側弁部を強制全開とする方向に該主弁を強制移動させる湯側ストッパを有していることを特徴とする湯水混合弁。
  4. 請求項2,3の何れかにおいて、前記ストッパが、混合水温度を低下させる方向への温調軸の移動時に、前記主弁又はパイロット弁に対して前記感温ばねを介さずに直接又は間接に当って該主弁の前記自動温度調節の動作を停止状態とした上で前記湯側弁部を強制全閉、水側弁部を強制全開とする方向に該主弁を強制移動させる水側ストッパを有していることを特徴とする湯水混合弁。
  5. 請求項3において、前記水側弁部を対応する水側弁座に押し付けることで該水側弁部を強制全閉するものとなしてあることを特徴とする湯水混合弁。
  6. 請求項4において、前記湯側弁部を対応する湯側弁座に押し付けることで該湯側弁座を強制全閉するものとなしてあること特徴とする湯水混合弁。
  7. 請求項5において、操作力の入力部から前記温調軸の前記湯側ストッパ及び前記水側弁部,水側弁座を経て弁ケースに到る操作力の伝達経路上に、該水側弁部を該水側弁座に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構を設けたことを特徴とする湯水混合弁。
  8. 請求項6において、操作力の入力部から前記温調軸の前記水側ストッパ及び前記湯側弁部,湯側弁座を経て弁ケースに到る操作力の伝達経路上に、該湯側弁部を該湯側弁座に強制的に押し付けてからの過剰な操作力を吸収する緩衝機構が設けてあることを特徴とする湯水混合弁。
  9. 請求項7,8の何れかにおいて、前記緩衝機構が軸方向に撓んで過剰な操作力を吸収する緩衝ばねを有していることを特徴とする湯水混合弁。
  10. 請求項3において、前記水側弁部を筒形弁部となして弁ケースの内面に沿って全開位置から全閉到達位置、更に該全開到達位置を超える位置まで軸方向に移動可能となすとともに、該全閉到達位置で及び該全閉到達位置を越えてから、該水側弁部の外面と前記弁ケースの内面との間に介在させた弾性シール部材にてそれら水側弁部の外面と弁ケースの内面とを径方向に水密にシールして、該水側弁部を全閉状態に維持するようになしたことを特徴とする湯水混合弁。
  11. 請求項4において、前記湯側弁部を筒形弁部となして弁ケースの内面に沿って全開位置から全閉到達位置、更に全閉到達位置を超える位置まで軸方向に移動可能となすとともに、該全閉到達位置で及び該全閉到達位置を超えてから、該湯側弁部の外面と前記弁ケースの内面との間に介在させた弾性シール部材にてそれら湯側弁部と弁ケースとの間を径方向に水密にシールして、該湯側弁部を全閉状態に維持するようになしたことを特徴とする湯水混合弁。
JP2006297163A 2006-10-31 2006-10-31 湯水混合弁 Expired - Fee Related JP4979347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006297163A JP4979347B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 湯水混合弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006297163A JP4979347B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 湯水混合弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008115890A true JP2008115890A (ja) 2008-05-22
JP4979347B2 JP4979347B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=39502002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006297163A Expired - Fee Related JP4979347B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 湯水混合弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4979347B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014128A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Inax Corp 水栓のバルブ
JP2011069477A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Toto Ltd 湯水混合装置
CN102367880A (zh) * 2011-05-24 2012-03-07 厦门松霖科技有限公司 紧凑温控阀

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5555674U (ja) * 1978-10-09 1980-04-15
JPS58187666U (ja) * 1982-06-08 1983-12-13 株式会社イナックス 自動温度調節式混合水栓
JPS6124779Y2 (ja) * 1981-04-07 1986-07-25
JPH0861552A (ja) * 1994-08-12 1996-03-08 Nok Corp 湯水混合栓
JPH08210552A (ja) * 1995-10-24 1996-08-20 Toto Ltd 湯水混合栓
JP2000028031A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Inax Corp 湯水混合弁
JP2001263511A (ja) * 2000-03-17 2001-09-26 Toto Ltd 湯水混合栓
JP2004044700A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Piolax Inc 湯水混合水栓におけるプリロードスプリングユニット
JP2006275088A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toto Ltd 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5555674U (ja) * 1978-10-09 1980-04-15
JPS6124779Y2 (ja) * 1981-04-07 1986-07-25
JPS58187666U (ja) * 1982-06-08 1983-12-13 株式会社イナックス 自動温度調節式混合水栓
JPH0861552A (ja) * 1994-08-12 1996-03-08 Nok Corp 湯水混合栓
JPH08210552A (ja) * 1995-10-24 1996-08-20 Toto Ltd 湯水混合栓
JP2000028031A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Inax Corp 湯水混合弁
JP2001263511A (ja) * 2000-03-17 2001-09-26 Toto Ltd 湯水混合栓
JP2004044700A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Piolax Inc 湯水混合水栓におけるプリロードスプリングユニット
JP2006275088A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toto Ltd 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014128A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Inax Corp 水栓のバルブ
JP2011069477A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Toto Ltd 湯水混合装置
CN102367880A (zh) * 2011-05-24 2012-03-07 厦门松霖科技有限公司 紧凑温控阀

Also Published As

Publication number Publication date
JP4979347B2 (ja) 2012-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4993507B2 (ja) 水栓のバルブ
JP4979347B2 (ja) 湯水混合弁
JP5031488B2 (ja) 湯水混合バルブ
JP2009121589A (ja) 自動温度調節式の湯水混合バルブ
JP5132589B2 (ja) パイロット式流量制御バルブ
JP6847777B2 (ja) 湯水切替栓
JP2012031966A (ja) 三方弁
JP2008133860A (ja) 湯水混合弁
JP4919772B2 (ja) 自動温度調節機能付の湯水混合弁
AU775322B2 (en) Pressure reducing valve
JP3882193B1 (ja) 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓
JPH08338564A (ja) 逆止弁装置
JP4566657B2 (ja) 湯水混合弁
JP2005256742A (ja) 流体用弁機構
JP4879075B2 (ja) 多機能逆止弁装置
RU2647008C1 (ru) Средство для промывания клапана
JP2006057761A5 (ja)
EP3776132B1 (en) A control valve for heat regulation
JP4907473B2 (ja) 湯水混合弁
KR102678048B1 (ko) 버터플라이밸브
JP3882194B1 (ja) 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓
JPH1151219A (ja) 湯水の圧力バランサ
JP2003269650A (ja) 湯水混合装置
WO2011065548A1 (ja) 流量制御弁のシール構造
JPH0720464Y2 (ja) サーモスタットミキシングバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090608

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120417

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4979347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees