JP2008108490A - 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 - Google Patents
燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008108490A JP2008108490A JP2006288550A JP2006288550A JP2008108490A JP 2008108490 A JP2008108490 A JP 2008108490A JP 2006288550 A JP2006288550 A JP 2006288550A JP 2006288550 A JP2006288550 A JP 2006288550A JP 2008108490 A JP2008108490 A JP 2008108490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- fuel cell
- plating layer
- heat treatment
- cell separator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の燃料電池用セパレータ1の製造方法は、TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板2の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路11を形成するための凹部を形成する凹部形成工程S1と、前記凹部を形成した基板2の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3を少なくとも1層形成するめっき層形成工程S2と、前記めっき層形成工程S2で前記めっき層3が形成された基板2を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理する熱処理工程S3と、を含む。
【選択図】図1
Description
特に、固体高分子型燃料電池は、低い温度で動作可能であることや小型化・軽量化が可能であることから、家庭用コジェネレーションシステムや携帯機器用の電源、燃料電池自動車への適用が検討されている。
例えば、ステンレス鋼やTi等の金属製のセパレータの表面に金をめっきしたもの(例えば、特許文献1参照)、ステンレス鋼やTi等のセパレータの表面に、表面の酸化皮膜(不動態皮膜)を除去した後、貴金属または貴金属の合金をイオン蒸着やめっきにより付着させたもの(例えば、特許文献2参照)、Tiのセパレータの表面に、表面の酸化皮膜(不動態皮膜)を除去した後、島状に金めっきしたもの(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
このような方法においては、貴金属層の密着性を上げるために、貴金属層を形成する前に低ガス圧のアルゴンガス雰囲気下で、基板にアルゴンイオンビームを照射したり、基板に負のバイアスを印加することによりアルゴンプラズマを発生させてアルゴンイオンを基板に衝突させたりすることによって、基板の表面の汚れや不動態皮膜などを除去した後に貴金属層を形成するのが一般的である。この方法によれば、不動態皮膜が除去されるため、十分低い接触抵抗を得ることができる。しかしながら、このような方法で不動態皮膜を除去するのは時間がかかるため、生産性が低下するという欠点がある。
このように、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、凹部形成工程によって、TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成し、めっき層形成工程によって、前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成する。そして、熱処理工程によって、かかるめっき層を形成した基板を300〜800℃の熱処理温度で熱処理することで、めっき層と基板との界面に存在する非晶質である不動態皮膜中の酸素の一部が、TiもしくはTi合金製の基板中に拡散して、不動態皮膜が薄膜化する。または、不動態皮膜の膜構造が消失し、めっき層を構成する金属の元素と基板のTiとを相互に拡散させた拡散層を形成する。このような不動態皮膜の薄膜化もしくは消失により、導電性が高まる。
したがって、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、複雑な工程を行うことなく、電気めっきによるめっき層形成工程後に熱処理工程を行うだけで、耐食性に優れ、かつ接触抵抗の低い燃料電池用セパレータを容易に生産性良く製造することができる。
したがって、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、複雑な工程を行うことなく、電気めっきによるめっき層形成工程後に熱処理工程を行うだけで、耐食性にさらに優れ、かつ接触抵抗の低い燃料電池用セパレータを容易に生産性良く製造することができる。
このように、本発明の燃料電池用セパレータは、前記した製造方法によって製造することで、耐食性、導電性が高まる。
このように、本発明の燃料電池用セパレータは、めっき層を形成することで導電性が高まり、基板表面のめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を形成することで耐食性が高まる。
このように、本発明の燃料電池用セパレータは、めっき層と、基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さを所定以下に規定することによって、導電性が高まる。また、めっきが存在しない部位に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さを所定範囲に規定することによって、耐食性が高まる。
本発明の燃料電池用セパレータは、所定条件におけるSEM/EDX分析を行った場合のAuおよび/またはPtの析出量を所定範囲に規定することによって、めっき層と基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が厚くなりにくく、導電性が高まる。
また、本発明に係る燃料電池用セパレータは、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れる。
そして、本発明に係る燃料電池は、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れている。
なお、参照する図面において、符号S1は、凹部形成工程を示し、符号S2は、めっき層形成工程を示し、符号S3は、熱処理工程を示し、符号1は、燃料電池用セパレータを示し、符号2は、基板を示し、符号3は、めっき層を示し、符号4a、4bは、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を示し、符号5は、非めっき部分を示し、符号10は、単セルを示し、符号11は、ガス流路を示し、符号12は、ガス拡散層を示し、符号13は、固体高分子膜を示し、符号20は、燃料電池を示す。
図1に示すように、本発明の燃料電池用セパレータ1の製造方法は、凹部形成工程S1と、めっき層形成工程S2と、熱処理工程S3と、を含んでなる。
ここで、基板2の表面の少なくとも一部にガス流路を形成するための装置は、特に限定されるものではなく、所定の目的を果たすことのできる従来公知の装置を適宜に用いることができる。
また、めっき層3の層数は特に規定されるものではない。めっき層3は少なくとも1層形成させればよく、複数層形成させた多層としてもよい。
なお、不動態皮膜は、熱処理前の非晶質の酸化皮膜である(以下、同じ)。
なお、さらに、高温または長時間の熱処理を行うと不動態皮膜は完全に消失し、めっき層3と基板2間にはめっき層3の元素と基板2のTiとが拡散した拡散層が形成される。
300〜800℃の熱処理を行うことにより、前記したように、めっき層3と基板2間の不動態皮膜中の酸素の一部が、TiもしくはTi合金製の基板2中に拡散して、不動態皮膜が薄膜化する。加熱条件によっては、不動態皮膜の膜構造が消失し、めっき層3を構成する金属の元素と基板2のTiとを相互に拡散させた拡散層を形成することもある。このような不動態皮膜の薄膜化もしくは消失により、導電性が高まる。
熱処理時間が1分間未満であると、不動態皮膜の導電性の向上や不動態皮膜の除去が十分に行えないおそれがある。そのため、接触抵抗を低くすることができない。
一方、熱処理時間が60分間を超えると、熱処理温度やめっき層3の厚さにもよるが、貴金属元素と基板2のTiとが相互に拡散しすぎることがあり、最表面に酸化皮膜が形成されやすくなる。前記したように、酸化皮膜が形成されると接触抵抗が高くなる傾向があるので好ましくない。
このような、非めっき部分5では、TiもしくはTi合金製の基板2が露出しているが、この部分には、前記熱処理工程S3において熱処理を行う際に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成させる。一般に、Tiの不動態皮膜は、アモルファス構造であるが、高温酸化により形成された結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bは、結晶性の構造を呈し、不動態皮膜よりも耐食性が高い。よって、めっき層3の貴金属粒子が基板2と結合した部分が導電パスとなり、それ以外の部分は結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bにより耐食性を発揮することで、導電性と耐食性とを両立したセパレータを提供することができる。
熱処理工程S3における熱処理では、雰囲気中に酸素が存在する限り、Tiは酸化されて結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが形成されるが、熱処理温度が300℃未満では、非めっき部分5の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが十分な厚さに形成されないことに加え、300℃未満では結晶化が進まず、熱処理後も非晶質のままで、耐食性の高い結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜とならないため、導電性は低下させないものの耐食性が確保されない。また、前記したとおり、不動態皮膜の薄膜化、消失が起こりにくい。一方、熱処理温度が800℃を超えると、非めっき部分5の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが厚くなりすぎて、導電性が低下する。また、前記したとおり、拡散層が形成された場合に、拡散層と基材2間に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが形成され、導電性が低下し、拡散層が形成されなくても、めっき層3と基板2間に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが厚くなり、導電性が低下する。また、めっき層3の最表面にまで基板2のTiが拡散して、そこで酸化皮膜を形成するおそれがある。
図2に示すように、本発明に係る燃料電池用セパレータ1は、前記したように、表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路11を形成するための凹部が形成されたTiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板2の表面に、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3が形成された構成となっている。また、前記基板2の表面の前記めっき層3によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが形成された構成となっている。ここで、めっき層3と基板2間には、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが存在する場合もある。
より具体的には、本発明に係る燃料電池用セパレータ1は、基板2の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3を少なくとも1層形成した構成となっている。また、めっき層3が形成された基板を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理して、前記基板2の表面の前記めっき層3によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成した構成となっている。そして、めっき層3と基板2間には、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが存在する場合もある。
なお、電気めっき法により電気めっきを行うこと、熱処理の熱処理温度等を規定することの意義については既に詳述しているのでその説明を省略する。
また、本発明に係る燃料電池用セパレータ1は、前記した製造方法によるものでなくてもよい。
したがって、めっき層3と基板2間に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aの厚さは、10nm以下が好ましく、5nm以下がより好ましい。
したがって、非めっき部分5に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bは、10〜100nmの範囲が好ましい。
したがって、導電性、コスト等の面から判断すると、Auおよび/またはPtの析出量は、0.1〜5.0at%であることが好ましく、1.0〜3.0at%とするのがより好ましい。
図5に示すように、本発明に係る燃料電池20は、前記した本発明に係る燃料電池用セパレータ1を用いて作製したものであり、以下のようにして作製することができる。
例えば、TiまたはTi合金製の基板2を所定数用意し、所定数用意した基板2を縦幅95.2mm×横幅95.2mm×厚さ19mmといった所定の寸法とするとともに、その基板2の表面の中央部に機械加工やエッチング等によって、例えば、溝幅0.6mm、溝深さ0.5mmの凹部を形成して、図4に示すような形状のガス流路11を形成する。
H2→2H++2e-・・・(1)
一方、燃料電池20は、カソード極に空気を導入することによって、ガス拡散層12により固体高分子膜13に対して均一に供給され、当該固体高分子膜13で下記式(2)の反応が生じる。
4H++O2+4e-→H2O・・・(2)
このように、固体高分子膜13で前記式(1)、(2)の反応が起こることにより、理論的には約1.2Vの電圧が得られる。
JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板(幅2cm×5cm、厚さ1mm)をアセトンで超音波洗浄した後、この基板をフッ酸と硝酸の混合水溶液(0.5%フッ酸、4%硝酸)に室温下で5分間浸漬して、基板表面の不動態皮膜を除去した。その後、市販のAuめっき液またはPtめっき液中で、室温、電流密度6A/dm2の条件で20秒間めっき処理を行った。その後AuまたはPtめっき層を形成させた基板を、大気中において、250、300、500、700、800、850℃で各5分間の熱処理を行った。なお、試験板9は、熱処理を行わなかった。
(2)さらに、試験板1〜13のそれぞれを80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後に、前記と同様にして再び接触抵抗を測定した。なお、(1)の初期および(2)の接触抵抗は、15mΩ・cm2以下を合格とした。
なお、表1におけるめっき層と基板間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さ、非めっき部分の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さは断面TEM観察により、75万倍および150万倍の倍率にて観察して測定した。
また、Ti製の基板表面に付着している貴金属の析出量をSEM/EDX分析にて測定した。測定条件は、加速電圧20kV、倍率50倍(視野2×1.5mm)で行った。なお、測定は、基板表面の5箇所で行い、それらの値の平均値を貴金属の析出量とした。
JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板(幅2cm×5cm、厚さ1mm)をアセトンで超音波洗浄した後、この基板をフッ酸と硝酸の混合水溶液(0.5%フッ酸、4%硝酸)に室温下で5分間浸漬して、基板表面の不動態皮膜を除去した。その後、市販のAuめっき液またはPtめっき液中で、室温、電流密度6A/dm2の条件でめっき処理を行った。なお、基板表面のめっき量の調節は、電流密度を一定として、表2に示すように、めっき処理時間を変えることで行った。その後、AuまたはPtめっき層を形成させた基板に大気中で500℃×5分間の熱処理を行った。
(2)さらに、試験板14〜23のそれぞれを80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後に、前記と同様にして再び接触抵抗を測定した。なお、(1)の初期および(2)の接触抵抗は、15mΩ・cm2以下を合格とした。
なお、表2におけるめっき層と基板間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さ、非めっき部分の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さは断面TEM観察により、75万倍および150万倍の倍率にて観察して測定した。
また、Ti製の基板表面に付着している貴金属の析出量をSEM/EDX分析にて測定した。測定条件は、加速電圧20kV、倍率50倍(視野2×1.5mm)で行った。なお、測定は、基板表面の5箇所で行い、それらの値の平均値を貴金属の析出量とした。
次に、<実施例C>では、前記したJIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板を用いて作製したセパレータを使用した場合における発電試験を行った。
まず、縦幅95.2mm×横幅95.2mm×厚さ19mmのサイズのTi基板を2枚用意し、その表面の中央部に機械加工によって溝幅0.6mm、溝深さ0.5mmのガス流路を図4に示す形状に作製した。そして、ガス流路を形成したTi基板の面上に、<実施例B>と同様の方法・条件で、20秒のめっき処理と、熱処理とを行ってセパレータを作製した。
まず、図5に示すように、作製した2枚のセパレータを、ガス流路が形成された面を対面させて配置し、ガス流路が形成されたそれぞれの面にカーボンクロスを配置し、これらのカーボンクロスの間に固体高分子膜を挟んで発電試験用の燃料電池20を作製した。
燃料電池は全体を80℃に加熱保温して、水素ガスおよび空気を、加温された水中を通すことにより露点温度を80℃に調整して、2気圧の圧力で前記の燃料電池に導入した。
その結果、JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板のセパレータの発電初期の電圧および100時間発電させた後の電圧は、ともに0.61Vであり、電圧の変化は認められなかった。
その結果、発電初期の電圧および100時間発電させた後の電圧は、ともに0.61Vであり、JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板のセパレータと全く同様の結果となった。
S2 めっき層形成工程
S3 熱処理工程
1 燃料電池用セパレータ
2 基板
3 めっき層
4a、4b 結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜
5 非めっき部分
10 単セル
11 ガス流路
12 ガス拡散層
13 固体高分子膜
20 燃料電池
Claims (7)
- TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成する凹部形成工程と、
前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成するめっき層形成工程と、
前記めっき層形成工程で前記めっき層が形成された基板を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理する熱処理工程と、
を含むことを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。 - TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成する凹部形成工程と、
前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成するめっき層形成工程と、
前記めっき層形成工程で前記めっき層が形成された基板を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理して、前記基板の表面の前記めっき層によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を形成する熱処理工程と、
を含むことを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によって製造されたことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
- 表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部が形成されたTiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面に、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層と、前記基板の表面の前記めっき層によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
- 前記めっき層と、前記基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さが10nm以下であり、かつ、前記基板の表面の前記めっき層によるめっきが存在しない部位に形成された結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さが10〜100nmであることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用セパレータ。
- 加速電圧20kV、倍率50倍の条件におけるSEM/EDX分析を行った場合の前記Auおよび/またはPtの析出量が0.1〜5.0at%であることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
- 請求項3ないし請求項6のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータを用いたことを特徴とする燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006288550A JP4928222B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006288550A JP4928222B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008108490A true JP2008108490A (ja) | 2008-05-08 |
JP4928222B2 JP4928222B2 (ja) | 2012-05-09 |
Family
ID=39441678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006288550A Expired - Fee Related JP4928222B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4928222B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289511A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Kobe Steel Ltd | 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法 |
JP2010135232A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Kobe Steel Ltd | 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ |
JP2015225813A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 株式会社神戸製鋼所 | 燃料電池用セパレータ材の製造方法 |
WO2015194356A1 (ja) * | 2014-06-16 | 2015-12-23 | 新日鐵住金株式会社 | 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材、これを用いたセパレータ、およびこれを備えた固体高分子形燃料電池 |
KR20170031233A (ko) | 2014-08-19 | 2017-03-20 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 금속재 및 이 금속재를 사용한 통전 부품 |
JP7237096B2 (ja) | 2018-08-30 | 2023-03-10 | ▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司 | 仮想ペットの情報表示方法並びにその、装置、端末、サーバ、コンピュータプログラム及びシステム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001297777A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池 |
JP2002254180A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-10 | Daido Steel Co Ltd | 高耐食性材料及びその製造方法 |
-
2006
- 2006-10-24 JP JP2006288550A patent/JP4928222B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001297777A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池 |
JP2002254180A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-10 | Daido Steel Co Ltd | 高耐食性材料及びその製造方法 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289511A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Kobe Steel Ltd | 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法 |
JP2010135232A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Kobe Steel Ltd | 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ |
JP2015225813A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 株式会社神戸製鋼所 | 燃料電池用セパレータ材の製造方法 |
WO2015194356A1 (ja) * | 2014-06-16 | 2015-12-23 | 新日鐵住金株式会社 | 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材、これを用いたセパレータ、およびこれを備えた固体高分子形燃料電池 |
JP5880798B1 (ja) * | 2014-06-16 | 2016-03-09 | 新日鐵住金株式会社 | 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材、これを用いたセパレータ、およびこれを備えた固体高分子形燃料電池 |
KR20170003640A (ko) | 2014-06-16 | 2017-01-09 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 고체 고분자형 연료 전지의 세퍼레이터용 티타늄재, 이것을 사용한 세퍼레이터 및 이것을 구비한 고체 고분자형 연료 전지 |
CN106463737A (zh) * | 2014-06-16 | 2017-02-22 | 新日铁住金株式会社 | 固体高分子形燃料电池的分隔件用钛材料、分隔件、及固体高分子系燃料电池 |
KR20170031233A (ko) | 2014-08-19 | 2017-03-20 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 금속재 및 이 금속재를 사용한 통전 부품 |
US10230115B2 (en) | 2014-08-19 | 2019-03-12 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Metallic material, and conductive component including the same |
JP7237096B2 (ja) | 2018-08-30 | 2023-03-10 | ▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司 | 仮想ペットの情報表示方法並びにその、装置、端末、サーバ、コンピュータプログラム及びシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4928222B2 (ja) | 2012-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101086535B1 (ko) | 연료 전지용 세퍼레이터의 제조 방법, 연료 전지용 세퍼레이터 및 연료 전지 | |
EP2157645B1 (en) | Metallic separator for fuel cell and process for producing the metallic separator | |
JP5342462B2 (ja) | 燃料電池セパレータの製造方法 | |
JP5175590B2 (ja) | 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 | |
JP5192908B2 (ja) | 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法 | |
JP4823202B2 (ja) | 燃料電池セパレータ用チタン基材の製造方法および燃料電池セパレータの製造方法 | |
KR101117417B1 (ko) | 연료 전지 세퍼레이터용 내식 피막 및 연료 전지 세퍼레이터 | |
JP4928222B2 (ja) | 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 | |
KR101107862B1 (ko) | 연료 전지의 금속 세퍼레이터용 합금 피막, 그 제조 방법 및 스퍼터링용 타겟재, 및 금속 세퍼레이터 및 연료 전지 | |
JP2004296381A (ja) | 燃料電池用金属製セパレータおよびその製造方法 | |
KR20160122071A (ko) | 연료 전지용 세퍼레이터의 제조 방법 및 연료 전지용 세퍼레이터 | |
KR20140034181A (ko) | 스테인레스 강의 판 또는 시트의 표면 콘디셔닝 및 표면 상에 층의 도포 방법, 그 방법에 의해 만들어진 인터커넥트 판 및 연료 전지 스택에서의 인터커넥트 판의 사용 | |
JP4926730B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池セパレーター用チタン材およびその製造方法、このチタン材を用いてなるセパレーター、ならびにこのセパレーターを用いてなる固体高分子型燃料電池 | |
JP5639216B2 (ja) | 燃料電池セパレータ用チタン板材およびその製造方法 | |
JP2010027262A (ja) | 燃料電池用セパレータ及び燃料電池 | |
JPWO2012053431A1 (ja) | 燃料電池用セパレータおよびその製造方法 | |
JP2010135232A (ja) | 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ | |
US8334078B2 (en) | Fuel cell separator and method for producing the same | |
TW200426247A (en) | Electrolytic electrode and process of producing the same | |
JP4134257B2 (ja) | 燃料電池の金属セパレータ用合金皮膜、その製造方法およびスパッタリング用ターゲット材、並びに金属セパレータおよび燃料電池 | |
JP5022419B2 (ja) | 燃料電池用セパレータおよび燃料電池 | |
JP5180485B2 (ja) | 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 | |
JP2017088931A (ja) | 固体高分子型燃料電池用チタン合金、それを用いたチタン材、およびそれを用いた固体高分子型燃料電池 | |
JP2008277287A (ja) | 燃料電池用金属セパレータの製造方法 | |
JP5466269B2 (ja) | 燃料電池用セパレータ及び燃料電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |