JP2008108490A - 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 - Google Patents

燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2008108490A
JP2008108490A JP2006288550A JP2006288550A JP2008108490A JP 2008108490 A JP2008108490 A JP 2008108490A JP 2006288550 A JP2006288550 A JP 2006288550A JP 2006288550 A JP2006288550 A JP 2006288550A JP 2008108490 A JP2008108490 A JP 2008108490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
fuel cell
plating layer
heat treatment
cell separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006288550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4928222B2 (ja
Inventor
Jun Suzuki
順 鈴木
Toshiki Sato
俊樹 佐藤
Takashi Yashiki
貴司 屋敷
Masato Fukuda
正人 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2006288550A priority Critical patent/JP4928222B2/ja
Publication of JP2008108490A publication Critical patent/JP2008108490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4928222B2 publication Critical patent/JP4928222B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れたTiまたはTi合金製の燃料電池用のセパレータを製造することができる燃料電池用セパレータの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の燃料電池用セパレータ1の製造方法は、TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板2の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路11を形成するための凹部を形成する凹部形成工程S1と、前記凹部を形成した基板2の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3を少なくとも1層形成するめっき層形成工程S2と、前記めっき層形成工程S2で前記めっき層3が形成された基板2を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理する熱処理工程S3と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、携帯電話やパソコンなどの携帯機器、家庭用燃料電池、燃料電池自動車などに用いられる固体高分子型燃料電池用のTiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池に関する。
近年、燃料電池は、地球環境問題やエネルギ問題を解決するエネルギ源として期待されている。
特に、固体高分子型燃料電池は、低い温度で動作可能であることや小型化・軽量化が可能であることから、家庭用コジェネレーションシステムや携帯機器用の電源、燃料電池自動車への適用が検討されている。
ここで、一般的な固体高分子型燃料電池は、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟んだものを単一セルとして、セパレータ(あるいは、バイポーラプレート)と呼ばれる電極を介して単一セルを複数個重ね合わせて構成される。
このセパレータは、接触抵抗が低く、この低い接触抵抗が燃料電池の使用中に長期間維持されるという特性が要求される。そのため、従来、セパレータの材料としては、加工性および強度の面も合わせて、アルミニウム合金、ステンレス鋼、ニッケル合金、チタン合金等の金属材料の適用が検討されている。
しかし、これらの金属材料は、燃料電池用セパレータとして使用する際に、その表面に形成される酸化皮膜(不動態皮膜)等により、導電性が著しく劣化する傾向がある。このため、使用当初の接触抵抗が低くても、この低い接触抵抗を、使用中に長期間維持することができず、接触抵抗が経時的に上昇して電流損失を招いてしまうという問題がある。また、腐食により金属材料から溶出する金属イオンにより、電解質膜を劣化させる等の問題もある。
このような問題に対して、接触抵抗の上昇を抑制して導電性を維持させようとする技術が従来から提案されている。
例えば、ステンレス鋼やTi等の金属製のセパレータの表面に金をめっきしたもの(例えば、特許文献1参照)、ステンレス鋼やTi等のセパレータの表面に、表面の酸化皮膜(不動態皮膜)を除去した後、貴金属または貴金属の合金をイオン蒸着やめっきにより付着させたもの(例えば、特許文献2参照)、Tiのセパレータの表面に、表面の酸化皮膜(不動態皮膜)を除去した後、島状に金めっきしたもの(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
特開平10−228914号公報 特開2001−6713号公報 特開2006−97088号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、表面の不動態皮膜を除去しないと金の密着性が悪くなるだけでなく、この不動態皮膜によって接触抵抗が高くなってしまう(すなわち、導電性が低くなる)。そのため、表面活性化工程を行うことで不動態皮膜を除去しているが、めっき工程の前に行う洗浄工程で不動態皮膜が形成されるため、十分な密着性を得ることができないという欠点や接触抵抗を低くすることができないという欠点がある。
また、特許文献2に記載された発明は、ステンレス鋼やTiの表面を機械的に研磨しながら貴金属であるPtを腐食反応により析出させる処理を行っている。かかる処理を行うと、不動態皮膜が除去された部分にPtが析出するため接触抵抗は低下する(すなわち、導電性が高くなる)ものの、ピンホール(基板が部分的に表面に表れた箇所をいう)が形成されるなど、緻密な貴金属層が形成されないために、燃料電池のような酸性雰囲気での使用によって当該ピンホールからステンレス鋼やTiが溶出し、燃料電池の発電特性が劣化するという欠点がある。また、貴金属をめっきしたガラスビーズでブラスト処理する方法も提示されているが、セパレータは高い寸法精度が要求されるため、ブラスト処理によって発生し得る変形で使用することが困難になるという欠点がある。
特許文献3に記載された発明は、金めっきの密着性と導電性を上げるために、Tiの表面の不動態皮膜を除去してから島状の金めっきをしているが、非めっき部に形成される不動態皮膜は、耐食性が不十分であり、酸性雰囲気下に長時間曝されると、時間とともに不動態皮膜が肥厚して導電性が劣化する、または、ピンホール等めっきの欠陥が発生した部分の非めっき部分より金属溶出が起こり、金めっき部分が脱落する等の恐れがある。
なお、めっき以外にも、スパッタリング法や真空蒸着法、イオンプレーティング法などの気相成膜法によって、ステンレス鋼やTiの基板上に貴金属膜を形成して高い耐食性を備えさせる方法がある。
このような方法においては、貴金属層の密着性を上げるために、貴金属層を形成する前に低ガス圧のアルゴンガス雰囲気下で、基板にアルゴンイオンビームを照射したり、基板に負のバイアスを印加することによりアルゴンプラズマを発生させてアルゴンイオンを基板に衝突させたりすることによって、基板の表面の汚れや不動態皮膜などを除去した後に貴金属層を形成するのが一般的である。この方法によれば、不動態皮膜が除去されるため、十分低い接触抵抗を得ることができる。しかしながら、このような方法で不動態皮膜を除去するのは時間がかかるため、生産性が低下するという欠点がある。
本発明の課題は、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れたTiまたはTi合金製の燃料電池用のセパレータを製造することができる燃料電池用セパレータの製造方法を提供すること、これによって製造された燃料電池用セパレータ、および当該燃料電池用セパレータを用いた燃料電池を提供することにある。
前記した課題を解決するため、本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法は、凹部形成工程と、めっき層形成工程と、熱処理工程と、を含むことを特徴としている。
このように、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、凹部形成工程によって、TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成し、めっき層形成工程によって、前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成する。そして、熱処理工程によって、かかるめっき層を形成した基板を300〜800℃の熱処理温度で熱処理することで、めっき層と基板との界面に存在する非晶質である不動態皮膜中の酸素の一部が、TiもしくはTi合金製の基板中に拡散して、不動態皮膜が薄膜化する。または、不動態皮膜の膜構造が消失し、めっき層を構成する金属の元素と基板のTiとを相互に拡散させた拡散層を形成する。このような不動態皮膜の薄膜化もしくは消失により、導電性が高まる。
したがって、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、複雑な工程を行うことなく、電気めっきによるめっき層形成工程後に熱処理工程を行うだけで、耐食性に優れ、かつ接触抵抗の低い燃料電池用セパレータを容易に生産性良く製造することができる。
本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、凹部形成工程によって、TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成し、めっき層形成工程によって、前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成する。そして、熱処理工程によって、かかるめっき層を形成した基板を300〜800℃の熱処理温度で熱処理することで、めっき層と基板との界面に存在する非晶質である不動態皮膜中の酸素の一部が、TiもしくはTi合金製の基板中に拡散して、不動態皮膜が薄膜化する。または、不動態皮膜の膜構造が消失し、めっき層を構成する金属の元素と基板のTiとを相互に拡散させた拡散層を形成する。また、ピンホール等めっきの欠陥が発生しためっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を形成させることで、基板の表面のめっきが存在しない部位の耐食性が向上する。このような不動態皮膜の薄膜化もしくは消失により、導電性が高まるとともに、基板表面のめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を形成することで耐食性が高まる。
したがって、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、複雑な工程を行うことなく、電気めっきによるめっき層形成工程後に熱処理工程を行うだけで、耐食性にさらに優れ、かつ接触抵抗の低い燃料電池用セパレータを容易に生産性良く製造することができる。
また、前記した課題を解決するため、本発明に係る燃料電池用セパレータは、前記した燃料電池用セパレータの製造方法によって製造されたことを特徴としている。
このように、本発明の燃料電池用セパレータは、前記した製造方法によって製造することで、耐食性、導電性が高まる。
本発明に係る燃料電池用セパレータは、表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部が形成されたTiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面に、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層と、前記基板表面のめっきの欠陥が発生しためっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が形成されていることを特徴としている。
このように、本発明の燃料電池用セパレータは、めっき層を形成することで導電性が高まり、基板表面のめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を形成することで耐食性が高まる。
本発明に係る燃料電池用セパレータは、前記めっき層と、前記基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さが10nm以下であり、かつ、めっきが存在しない部位に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さが10〜100nmであることが好ましい。
このように、本発明の燃料電池用セパレータは、めっき層と、基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さを所定以下に規定することによって、導電性が高まる。また、めっきが存在しない部位に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さを所定範囲に規定することによって、耐食性が高まる。
本発明に係る燃料電池用セパレータは、加速電圧20kV、倍率50倍の条件におけるSEM/EDX分析を行った場合のAuおよび/またはPtの析出量が0.1〜5.0at%であることが好ましい。
本発明の燃料電池用セパレータは、所定条件におけるSEM/EDX分析を行った場合のAuおよび/またはPtの析出量を所定範囲に規定することによって、めっき層と基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が厚くなりにくく、導電性が高まる。
そして、本発明に係る燃料電池は、前記した燃料電池用セパレータを用いるのが好ましい。本発明の燃料電池は、前記した燃料電池用セパレータを用いているので、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れている。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法は、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れたTiまたはTi合金製の燃料電池用のセパレータを製造することができる。
また、本発明に係る燃料電池用セパレータは、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れる。
そして、本発明に係る燃料電池は、耐食性に優れ、かつ接触抵抗が低く、さらに生産性に優れている。
次に、本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池を実施するための最良の形態について適宜図面を参照して説明する。参照する図面において図1は、本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法の工程を説明するフローチャートである。図2は、本発明に係る燃料電池用セパレータの断面図である。図3は、接触抵抗の測定方法を説明する説明図である。図4は、基板の表面に形成したガス流路の形状の一例を示す図である。図5は、本発明の燃料電池用セパレータを用いた燃料電池の一部を展開した様子を示す図である。
なお、参照する図面において、符号S1は、凹部形成工程を示し、符号S2は、めっき層形成工程を示し、符号S3は、熱処理工程を示し、符号1は、燃料電池用セパレータを示し、符号2は、基板を示し、符号3は、めっき層を示し、符号4a、4bは、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を示し、符号5は、非めっき部分を示し、符号10は、単セルを示し、符号11は、ガス流路を示し、符号12は、ガス拡散層を示し、符号13は、固体高分子膜を示し、符号20は、燃料電池を示す。
まず、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法について説明する。
図1に示すように、本発明の燃料電池用セパレータ1の製造方法は、凹部形成工程S1と、めっき層形成工程S2と、熱処理工程S3と、を含んでなる。
凹部形成工程S1は、TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板2の表面の少なくとも一部に、水素ガスや空気などのガスを流通させるガス流路11(図4、図5参照)を形成するための凹部を形成する。ここで、基板2の表面とは、基板2の外側をなす面をいい、いわゆる表面、裏面、側面が含まれる。
ここで、基板2の表面の少なくとも一部にガス流路を形成するための装置は、特に限定されるものではなく、所定の目的を果たすことのできる従来公知の装置を適宜に用いることができる。
めっき層形成工程S2は、凹部を形成したTiまたはTi合金製の基板2の表面(基板2の表面全体または表面の少なくとも一部)に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成する。
基板2としては、JIS H 4600に規定される1種〜4種の純Tiの基板や、Ti−Al、Ti−Ta、Ti−6Al−4V、Ti−PdなどのTi合金の基板を挙げることができるが、コスト面、加工性の面より、JIS H 4600に規定される1種または2種の純Tiやα合金を使用するのが好ましい。しかし、本発明において用いることのできる基板2としては、これらに限定されることはなく、他の金属元素等を含有してなるTi合金であっても好適に用いることができる。
Au、Ptといった貴金属(Noble metal)は、酸素存在雰囲気下で熱処理をしても、その表面に酸化皮膜を形成しないため、加熱処理を大気中で行っても低い接触抵抗を示す。また、貴金属の析出量が一定以上であれば、真空熱処理、雰囲気熱処理のように、雰囲気調整を必要としないため、短時間で大量の処理ができ、生産性が高く、処理コストが安価であることも特徴である。また、これらの貴金属は、耐食性にも優れている。したがって、これらの貴金属を含んでなるめっき層を形成することによって、良好な耐食性と導電性を具備することができる。
めっき層形成工程S2は、電気めっき法による電気めっきによって、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3を形成する。電気めっき法では、まず、めっき層形成工程S2の前に、所望形状、寸法に切断加工したTiもしくはTi合金製の基板2を、必要に応じてアセトンなどの有機溶剤中で超音波洗浄等の洗浄を行うことで基板2表面を脱脂処理する。その後、フッ酸と硝酸の混合水溶液である硝フッ酸水溶液等を用いて基板2表面の不動態皮膜を除去し(不動態皮膜除去工程(不図示))、めっき層形成工程S2により、市販のめっき液を用いてAuおよび/またはPtを含むめっき層3を電気めっきにより形成させる。なお、めっき層3は、Au、Ptをそれぞれ単独で含んでもよいし、AuおよびPtを混合して含んでもよい。
また、めっき層3の層数は特に規定されるものではない。めっき層3は少なくとも1層形成させればよく、複数層形成させた多層としてもよい。
なお、このめっき層形成工程S2を行うに当たって、あらかじめ基板2をアセトンなどの有機溶剤を用いて超音波洗浄等の洗浄を行うと、基板2表面の汚れに起因するピンホールの形成や密着性不良を低減化することができるので好適である。
次に、熱処理工程S3において、めっき層形成工程S2でめっき層3が形成された基板2を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理して燃料電池用セパレータ1を製造する。
前記したように、めっき層形成工程S2におけるめっき処理の前に、予め不動態皮膜を除去しているが、基板2は、この不動態皮膜を除去する不動態皮膜除去工程と、めっき層形成工程S2の間に空気に曝されるため、Auおよび/またはPtを含むめっき層3が形成されている部分では、めっき層3と基板2との界面(以下、「めっき層3と基板2間」ともいう)に薄い不動態皮膜が形成されている。
なお、不動態皮膜は、熱処理前の非晶質の酸化皮膜である(以下、同じ)。
ここで、熱処理前のめっき層3と基板2間に形成されている不動態皮膜は、熱処理によって一部または全部が結晶化する。この結晶化の際に、めっき層3と基板2間に形成されている不動態皮膜は、酸素の供給がめっき層3によって遮断されるため、酸素がTi母材中に拡散して薄くなり、かつ酸素が欠乏した酸化チタン(酸素欠乏傾斜構造を有する酸化チタン)に変化する。この結晶化した酸化チタンは、化学量論比よりも酸素が欠乏すると導電性が高くなるn型半導体となる。つまり、熱処理によってめっき層3と基板2間に形成されている不動態皮膜の導電性を向上させることができる。そして、さらに熱処理を続けるか、若しくは熱処理温度を高くすることにより、熱処理前の不動態皮膜や、前記のようにして形成された導電性の高い酸化チタンの層が薄膜化または消失する。また、めっき層3と基板2間に貴金属の元素とTiが相互に拡散した拡散層(不図示)を形成させることもできる。
そして、このような熱処理を行うと、不動態皮膜が残存する場合であっても、不動態皮膜上に存在していたハイドロカーボンなどの汚れが熱で分解してめっき層3内に拡散して清浄な表面となるとともに、めっき層3が当該清浄な不動態皮膜の表面および/または結晶化した結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4a(すなわち、酸素欠乏型の酸化チタン)と接触することになると考えられ、これにより結晶化した結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aと貴金属の結晶格子との整合性が良くなり、めっき層3と基板2との密着性が向上すると考えられる。
なお、さらに、高温または長時間の熱処理を行うと不動態皮膜は完全に消失し、めっき層3と基板2間にはめっき層3の元素と基板2のTiとが拡散した拡散層が形成される。
したがって、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法は、複雑な工程を行うことなく電気めっきによるめっき層形成工程S2後に熱処理工程S3を行うだけで、不動態皮膜が残存している場合は不動態皮膜の一部または全部を、酸素欠乏型の導電性を有する結晶化した、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aとすることができ、また、不動態皮膜が残存していない場合は、めっき層3の元素と基板2のTiとの拡散層を形成できるので、接触抵抗の低い燃料電池用セパレータ1を容易に生産性良く製造することができる。
熱処理工程S3における熱処理温度は、300〜800℃とする。
300〜800℃の熱処理を行うことにより、前記したように、めっき層3と基板2間の不動態皮膜中の酸素の一部が、TiもしくはTi合金製の基板2中に拡散して、不動態皮膜が薄膜化する。加熱条件によっては、不動態皮膜の膜構造が消失し、めっき層3を構成する金属の元素と基板2のTiとを相互に拡散させた拡散層を形成することもある。このような不動態皮膜の薄膜化もしくは消失により、導電性が高まる。
熱処理温度が300℃未満では、基板2中の酸素の拡散速度が遅く、不動態皮膜の薄膜化や消失が起こりにくい。一方、800℃を超えると、めっき層3と基板2との拡散層が形成されても、雰囲気中の酸素による酸化が促進され、この拡散層の下側(拡散層と基材2間)に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが形成され、導電性が低下する。また、拡散層が形成されなくても、めっき層3と基板2間に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが厚くなり、導電性が低下する。
さらに、熱処理温度が800℃を超えると拡散が速すぎるために貴金属元素と基板2のTiとが相互に拡散しすぎてしまい、めっき層3の最表面にチタンが拡散してきて熱処理雰囲気中の酸素と結びついて酸化チタン層(酸化皮膜)を形成するおそれがある。酸化皮膜が形成されると、不動態皮膜よりも耐食性が高いものの、接触抵抗が高くなるため好ましくない。熱処理温度は、より好ましくは350〜750℃であり、最も好ましくは380〜730℃である。また、このような温度範囲であっても長時間熱処理をすると表面にチタンが拡散してきて酸化皮膜を形成することがあるため、熱処理時間を熱処理温度に対して適宜調整するのが好ましい。
熱処理工程S3における熱処理時間は、熱処理温度にもよるが、めっき層3と基板2間に存在する不動態皮膜を結晶化して接触抵抗を低減(つまり、導電性を向上)させたり、不動態皮膜を除去または十分に薄くさせたりするため1〜60分間とするのが好ましく、5〜50分間とするのがより好ましい。
熱処理時間が1分間未満であると、不動態皮膜の導電性の向上や不動態皮膜の除去が十分に行えないおそれがある。そのため、接触抵抗を低くすることができない。
一方、熱処理時間が60分間を超えると、熱処理温度やめっき層3の厚さにもよるが、貴金属元素と基板2のTiとが相互に拡散しすぎることがあり、最表面に酸化皮膜が形成されやすくなる。前記したように、酸化皮膜が形成されると接触抵抗が高くなる傾向があるので好ましくない。
電気めっき法でめっき層3を形成した基板2の熱処理は、以下に述べるように、基板2の表面のめっき層3が存在しない部位に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成させるため、大気雰囲気で行う。ここで、AuやPtは酸化しないため、大気雰囲気で熱処理することができる。また、めっき厚が薄い場合(貴金属析出量がおよそ0.1〜0.5at%)には、真空雰囲気等の低酸素分圧で熱処理する方が好ましい。
ここで、めっき層形成工程S2により、めっき層3を形成しても、このめっき層3にピンホール等が生じることで、基板2の表面にめっき層3によるめっきが存在しない部位である非めっき部分5が生じる。
このような、非めっき部分5では、TiもしくはTi合金製の基板2が露出しているが、この部分には、前記熱処理工程S3において熱処理を行う際に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成させる。一般に、Tiの不動態皮膜は、アモルファス構造であるが、高温酸化により形成された結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bは、結晶性の構造を呈し、不動態皮膜よりも耐食性が高い。よって、めっき層3の貴金属粒子が基板2と結合した部分が導電パスとなり、それ以外の部分は結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bにより耐食性を発揮することで、導電性と耐食性とを両立したセパレータを提供することができる。
熱処理工程S3において、不動態皮膜を薄膜化もしくは消失させるとともに、非めっき部分5の基板2表面に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成させるための熱処理は、300〜800℃で行うのがよい。すなわち、熱処理工程S3における熱処理温度を300〜800℃とすることで、前記したとおり、めっき層3と基板2間に形成されている不動態皮膜を薄膜化もしくは消失させるとともに、非めっき部分5の基板2表面に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成させる。
熱処理工程S3における熱処理では、雰囲気中に酸素が存在する限り、Tiは酸化されて結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが形成されるが、熱処理温度が300℃未満では、非めっき部分5の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが十分な厚さに形成されないことに加え、300℃未満では結晶化が進まず、熱処理後も非晶質のままで、耐食性の高い結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜とならないため、導電性は低下させないものの耐食性が確保されない。また、前記したとおり、不動態皮膜の薄膜化、消失が起こりにくい。一方、熱処理温度が800℃を超えると、非めっき部分5の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが厚くなりすぎて、導電性が低下する。また、前記したとおり、拡散層が形成された場合に、拡散層と基材2間に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが形成され、導電性が低下し、拡散層が形成されなくても、めっき層3と基板2間に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが厚くなり、導電性が低下する。また、めっき層3の最表面にまで基板2のTiが拡散して、そこで酸化皮膜を形成するおそれがある。
次に、前記した本発明の燃料電池用セパレータの製造方法によって製造された本発明に係る燃料電池用セパレータ1について詳細に説明する。
図2に示すように、本発明に係る燃料電池用セパレータ1は、前記したように、表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路11を形成するための凹部が形成されたTiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板2の表面に、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3が形成された構成となっている。また、前記基板2の表面の前記めっき層3によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが形成された構成となっている。ここで、めっき層3と基板2間には、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが存在する場合もある。
より具体的には、本発明に係る燃料電池用セパレータ1は、基板2の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3を少なくとも1層形成した構成となっている。また、めっき層3が形成された基板を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理して、前記基板2の表面の前記めっき層3によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bを形成した構成となっている。そして、めっき層3と基板2間には、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが存在する場合もある。
なお、電気めっき法により電気めっきを行うこと、熱処理の熱処理温度等を規定することの意義については既に詳述しているのでその説明を省略する。
また、本発明に係る燃料電池用セパレータ1は、前記した製造方法によるものでなくてもよい。
ここで、Auおよび/またはPtを含むめっき層3と基板2間に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aの厚さは、10nm以下であることが好ましい。導電性の面では、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが存在しないことが好ましいが、形成されていた場合でも、一定の厚さまでは導電性を示すことがわかっており、その膜厚は、約10nm以下である。
したがって、めっき層3と基板2間に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aの厚さは、10nm以下が好ましく、5nm以下がより好ましい。
また、めっき層3のピンホール部分等、非めっき部分5に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bの厚さは、10〜100nmの範囲が好ましい。非めっき部分5は、約pH2の酸性雰囲気に耐える耐食性が要求される。高温酸化により形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bの場合、一般に、不動態皮膜よりも耐食性が高いが、10nm未満では、高温(60〜80℃)・酸性(pH2)といわれている燃料電池内雰囲気下での耐食性は十分ではない。また、非めっき部分5の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが100nmを超えるような条件(高温・長時間)で熱処理すると、酸素がめっき層3と基板2界面に回りこんでめっき層3と基板2間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが厚くなり、導電性が劣化する恐れがある。
したがって、非めっき部分5に形成される結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bは、10〜100nmの範囲が好ましい。
結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bの膜厚制御は、加熱処理時の温度と時間を調整することによって行う。なお、めっき層3と基板2間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aおよび非めっき部分5に形成された結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bの厚さの測定は、断面TEM観察により行うことができる。
基板2表面のAuおよび/またはPtの析出量は、SEM/EDXを用いて測定することができる。ここで、加速電圧20kV、倍率50倍(視野:およそ2×1.5mm)の条件においてSEM/EDX分析を行った場合のAuまたはPtの析出量が0.1〜5.0at%であることが好ましく、1.0〜3.0at%とするのがより好ましい。
ここで、Auおよび/またはPt析出量が1.0〜5.0at%である場合、めっき層3はほぼ層状の構造となる。このような構造であるときは、加熱処理によって前記のように不動態皮膜の薄膜化または消失が起こり、良好な導電性が得られる。さらに、ピンホール部分等、基板2が露出する部分では、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4bが形成されるため、耐食性が向上し、酸性雰囲気下でも基板2からの金属溶出が起こらず、導電性が安定して維持される。
Auおよび/またはPt析出量が約1.0at%未満の場合、めっき層3は、基板2上にAuおよび/またはPtの貴金属粒子が島状に点在する構造となる。島状であっても一定の密度以上に貴金属粒子が存在すれば、導電性を確保することは可能である。しかしながら、Auおよび/またはPtの析出量が0.1at%未満になると、貴金属粒子が小さく、かつ、まばらに存在するようになる。貴金属粒子が小さい場合、めっき処理後の熱処理時に貴金属粒子と基板2間に結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが回りこみ、この結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜4aが成長しやすくなるため、導電性が確保できなくなる。
一方、測定されるAuおよび/またはPtの析出量の上限は特にないが、コスト面から考えて5.0at%以下とするのが好ましい。
したがって、導電性、コスト等の面から判断すると、Auおよび/またはPtの析出量は、0.1〜5.0at%であることが好ましく、1.0〜3.0at%とするのがより好ましい。
次に、前記した本発明に係る燃料電池について適宜図面を参照して説明する。
図5に示すように、本発明に係る燃料電池20は、前記した本発明に係る燃料電池用セパレータ1を用いて作製したものであり、以下のようにして作製することができる。
例えば、TiまたはTi合金製の基板2を所定数用意し、所定数用意した基板2を縦幅95.2mm×横幅95.2mm×厚さ19mmといった所定の寸法とするとともに、その基板2の表面の中央部に機械加工やエッチング等によって、例えば、溝幅0.6mm、溝深さ0.5mmの凹部を形成して、図4に示すような形状のガス流路11を形成する。
そして、凹部を形成した基板2をアセトンなどの有機溶剤で超音波洗浄した後に、フッ酸と硝酸の混合水溶液である硝フッ酸水溶液を用いて、基板2表面の不動態皮膜を除去する。そして、市販のめっき液を用いて、基板2上にAuおよび/またはPtを含むめっき層3を形成する。このようにしてめっき層3を形成した基板2を熱処理炉に入れ、500℃で5分間加熱する熱処理を行い、燃料電池用セパレータ1を所定数製造する。
なお、このように予め多数の基板2を用意しておき、これらをまとめてめっき層3の形成および熱処理を行えば、生産性を向上させることができる。また、貴金属としてAuやPtを使用するため、真空に引く必要が無く、大気圧における酸素分圧で熱処理を行うことが可能なため、さらに生産性を向上させることができる。
次いで、図5に示すように、所定数製造した燃料電池用セパレータ1を、例えば、2枚用いてガス流路11が形成された面を対面させて配置し、ガス流路11が形成されたそれぞれの面に、ガスを膜上に均一に拡散させるためのカーボンクロスCなどのガス拡散層12を配置し、一方のガス拡散層12と他方のガス拡散層12の間に白金触媒を表面に塗布した固体高分子膜13を挟んで単セル10を作製する。同様にして複数作製した単セル10を複数積層してセルスタック(不図示)とし、これに燃料電池に必要なその他の所定の部品の取り付け、および接続等を行うことにより、良好な耐食性および導電性を有する本発明に係る燃料電池(固体高分子型燃料電池)20を作製することができる。
なお、燃料電池20に用いられる固体高分子膜13は、カソード極で生成したプロトンをアノード極へと移動する働きを有する膜であれば特に限定されることなく使用することができ、例えば、スルホン基をもったフッ素系の高分子膜を好適に用いることができる。
このようにして作製された燃料電池20は、アノード極として配置された燃料電池用セパレータ1に、ガス流路11を介して燃料ガス(例えば、純度99.999%の水素ガス)を導入し、カソード極として配置された燃料電池用セパレータ1に、ガス流路11を介して空気を導入する。このとき燃料電池20は、全体を80℃程度に加熱保温して、前記した水素ガスおよび空気を加温された水中を通すことにより露点温度を80℃に調整するのが好ましい。また、燃料ガス(水素ガス)および空気は、例えば、2026hPa(2気圧)の圧力で導入するとよい。
燃料電池20は、このようにしてアノード極に水素ガスを導入することによって、ガス拡散層12により固体高分子膜13に対して均一に供給され、当該固体高分子膜13で下記式(1)の反応が生じる。
2→2H++2e-・・・(1)
一方、燃料電池20は、カソード極に空気を導入することによって、ガス拡散層12により固体高分子膜13に対して均一に供給され、当該固体高分子膜13で下記式(2)の反応が生じる。
4H++O2+4e-→H2O・・・(2)
このように、固体高分子膜13で前記式(1)、(2)の反応が起こることにより、理論的には約1.2Vの電圧が得られる。
ここで、本発明に係る燃料電池20は、前記したように、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層3が形成された本発明に係る燃料電池用セパレータ1を用いているので、従来の金属製のセパレータを使用した燃料電池と比較して良好な耐食性および導電性を有せしめることが可能となる。
次に、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池について、本発明の要件を満たす実施例と本発明の要件を満たさない比較例とを対比して具体的に説明する。
<実施例A>
JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板(幅2cm×5cm、厚さ1mm)をアセトンで超音波洗浄した後、この基板をフッ酸と硝酸の混合水溶液(0.5%フッ酸、4%硝酸)に室温下で5分間浸漬して、基板表面の不動態皮膜を除去した。その後、市販のAuめっき液またはPtめっき液中で、室温、電流密度6A/dmの条件で20秒間めっき処理を行った。その後AuまたはPtめっき層を形成させた基板を、大気中において、250、300、500、700、800、850℃で各5分間の熱処理を行った。なお、試験板9は、熱処理を行わなかった。
(1)これらの試験板1〜13について、図3に示す接触抵抗測定装置30を用いて荷重98N(10kgf)で試験板の初期の接触抵抗を測定した。つまり、試験板1〜13のそれぞれについて、その両面をカーボンクロスC,Cではさみ、さらにその外側を接触面積1cm2の銅電極31,31を用いて98Nで加圧し、直流電流電源32を用いて1Aの電気を通電し、当該カーボンクロスC,C間に加わる電圧を電圧計33で測定し、接触抵抗を算出した。
(2)さらに、試験板1〜13のそれぞれを80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後に、前記と同様にして再び接触抵抗を測定した。なお、(1)の初期および(2)の接触抵抗は、15mΩ・cm以下を合格とした。
(1)初期接触抵抗、(2)80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後(硫酸浸漬1000時間後)の接触抵抗の結果を表1に示す。
なお、表1におけるめっき層と基板間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さ、非めっき部分の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さは断面TEM観察により、75万倍および150万倍の倍率にて観察して測定した。
また、Ti製の基板表面に付着している貴金属の析出量をSEM/EDX分析にて測定した。測定条件は、加速電圧20kV、倍率50倍(視野2×1.5mm)で行った。なお、測定は、基板表面の5箇所で行い、それらの値の平均値を貴金属の析出量とした。
Figure 2008108490
表1に示す結果から、本発明の熱処理温度範囲内で作製した試験板1〜8は、初期接触抵抗が15mΩ・cm以下であり、硫酸浸漬1000時間後も15mΩ・cm以下の値を維持していることから、導電性と耐酸性(耐食性)に優れていることがわかった。
一方、熱処理を行わなかった試験板9および熱処理温度が250℃である試験板10、12は、初期接触抵抗は、4.2〜5.6mΩ・cmと低いものの硫酸浸漬1000時間後には、顕著に上昇し、50mΩ・cm以上の値となった。これは、非めっき部分の酸化チタン層が十分な厚さに形成されないことに加え、300℃未満では結晶化が進まず、熱処理後も非晶質のままで、耐食性の高い結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜とならなかったため、初期接触抵抗は低下しなかったものの耐酸性(耐食性)が不十分であったためと考えられる。
また、熱処理温度が850℃である試験板11、13は、めっき層と基板間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜および非めっき部分の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が厚くなりすぎ、初期接触抵抗が15mΩ・cmよりも高い値となった。なお、硫酸浸漬1000時間後の接触抵抗値の上昇は、試験板10、12に比べて少ないが、これは、非めっき部分の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が厚いためと考えられる。
<実施例B>
JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板(幅2cm×5cm、厚さ1mm)をアセトンで超音波洗浄した後、この基板をフッ酸と硝酸の混合水溶液(0.5%フッ酸、4%硝酸)に室温下で5分間浸漬して、基板表面の不動態皮膜を除去した。その後、市販のAuめっき液またはPtめっき液中で、室温、電流密度6A/dmの条件でめっき処理を行った。なお、基板表面のめっき量の調節は、電流密度を一定として、表2に示すように、めっき処理時間を変えることで行った。その後、AuまたはPtめっき層を形成させた基板に大気中で500℃×5分間の熱処理を行った。
(1)これらの試験板14〜23について、図3に示す接触抵抗測定装置30を用いて荷重98N(10kgf)で試験板の初期の接触抵抗を測定した。接触抵抗の測定方法は、<実施例A>に準じて行った。
(2)さらに、試験板14〜23のそれぞれを80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後に、前記と同様にして再び接触抵抗を測定した。なお、(1)の初期および(2)の接触抵抗は、15mΩ・cm以下を合格とした。
(1)初期接触抵抗、(2)80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後(硫酸浸漬1000時間後)の接触抵抗の結果を表2に示す。
なお、表2におけるめっき層と基板間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さ、非めっき部分の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜厚さは断面TEM観察により、75万倍および150万倍の倍率にて観察して測定した。
また、Ti製の基板表面に付着している貴金属の析出量をSEM/EDX分析にて測定した。測定条件は、加速電圧20kV、倍率50倍(視野2×1.5mm)で行った。なお、測定は、基板表面の5箇所で行い、それらの値の平均値を貴金属の析出量とした。
Figure 2008108490
表2に示す結果から、試験板14〜21は、初期接触抵抗が15mΩ・cm以下であり、80℃の硫酸水溶液(pH2)に1000時間浸漬した後も15mΩ・cm以下の値を維持していることから、導電性と耐酸性(耐食性)に優れていることがわかった。
一方、AuまたはPtの付着量が0.1at%未満の試験板22、23では、500℃×5分間の熱処理後のめっき層と基板間の結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が厚く形成され、初期接触抵抗が15mΩ・cmよりも高い値となった。
<実施例C>
次に、<実施例C>では、前記したJIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板を用いて作製したセパレータを使用した場合における発電試験を行った。
まず、縦幅95.2mm×横幅95.2mm×厚さ19mmのサイズのTi基板を2枚用意し、その表面の中央部に機械加工によって溝幅0.6mm、溝深さ0.5mmのガス流路を図4に示す形状に作製した。そして、ガス流路を形成したTi基板の面上に、<実施例B>と同様の方法・条件で、20秒のめっき処理と、熱処理とを行ってセパレータを作製した。
そして、作製した2枚のセパレータを固体高分子型の燃料電池(Electrochem社製、燃料電池セルEFC−05−01SP)に、以下のようにして組み込んで発電試験を行った。
まず、図5に示すように、作製した2枚のセパレータを、ガス流路が形成された面を対面させて配置し、ガス流路が形成されたそれぞれの面にカーボンクロスを配置し、これらのカーボンクロスの間に固体高分子膜を挟んで発電試験用の燃料電池20を作製した。
前記のようにして作製した燃料電池のアノード極側に導入する燃料ガスとして純度99.999%の水素ガスを用い、カソード極側に導入するガスとして空気を用いた。
燃料電池は全体を80℃に加熱保温して、水素ガスおよび空気を、加温された水中を通すことにより露点温度を80℃に調整して、2気圧の圧力で前記の燃料電池に導入した。
そして、セル性能測定用システム(スクリプナー社製890CL)を用いて、セパレータに流れる電流を300mA/cm2とし100時間発電させて電圧の変化を測定した。
その結果、JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板のセパレータの発電初期の電圧および100時間発電させた後の電圧は、ともに0.61Vであり、電圧の変化は認められなかった。
また、比較対象として、JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板のセパレータに換えて、従来から用いられているグラファイトセパレータ(Electrochem社製、FC−05−MP)を配置して燃料電池を作製し、前記と同じ条件で発電試験を行った。
その結果、発電初期の電圧および100時間発電させた後の電圧は、ともに0.61Vであり、JIS H 4600に規定される1種の純TiでなるTi製の基板のセパレータと全く同様の結果となった。
以上の結果から、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法によって製造された燃料電池用セパレータは、金属製のセパレータであるにも関わらず、グラファイトセパレータと同等の性能を示すことが分かった。
以上、本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池について最良の実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することができることはいうまでもない。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法の工程を説明するフローチャートである。 本発明に係る燃料電池用セパレータの断面図である。 接触抵抗の測定方法を説明する説明図である。 基板の表面に形成したガス流路の形状の一例を示す図である。 本発明の燃料電池用セパレータを用いた燃料電池の一部を展開した様子を示す図である。
符号の説明
S1 凹部形成工程
S2 めっき層形成工程
S3 熱処理工程
1 燃料電池用セパレータ
2 基板
3 めっき層
4a、4b 結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜
5 非めっき部分
10 単セル
11 ガス流路
12 ガス拡散層
13 固体高分子膜
20 燃料電池

Claims (7)

  1. TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成するめっき層形成工程と、
    前記めっき層形成工程で前記めっき層が形成された基板を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理する熱処理工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. TiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部を形成した前記基板の表面に、電気めっきにより、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層を少なくとも1層形成するめっき層形成工程と、
    前記めっき層形成工程で前記めっき層が形成された基板を、300〜800℃の熱処理温度で熱処理して、前記基板の表面の前記めっき層によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜を形成する熱処理工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によって製造されたことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  4. 表面の少なくとも一部にガスを流通させるガス流路を形成するための凹部が形成されたTiまたはTi合金製の燃料電池用セパレータとしての基板の表面に、Auおよび/またはPtの貴金属を含んでなるめっき層と、前記基板の表面の前記めっき層によるめっきが存在しない部位に、結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜が形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  5. 前記めっき層と、前記基板との界面に存在する結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さが10nm以下であり、かつ、前記基板の表面の前記めっき層によるめっきが存在しない部位に形成された結晶性の酸化チタンを含む酸化皮膜の厚さが10〜100nmであることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用セパレータ。
  6. 加速電圧20kV、倍率50倍の条件におけるSEM/EDX分析を行った場合の前記Auおよび/またはPtの析出量が0.1〜5.0at%であることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
  7. 請求項3ないし請求項6のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータを用いたことを特徴とする燃料電池。
JP2006288550A 2006-10-24 2006-10-24 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池 Expired - Fee Related JP4928222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006288550A JP4928222B2 (ja) 2006-10-24 2006-10-24 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006288550A JP4928222B2 (ja) 2006-10-24 2006-10-24 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008108490A true JP2008108490A (ja) 2008-05-08
JP4928222B2 JP4928222B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=39441678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006288550A Expired - Fee Related JP4928222B2 (ja) 2006-10-24 2006-10-24 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4928222B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009289511A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Kobe Steel Ltd 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法
JP2010135232A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Kobe Steel Ltd 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ
JP2015225813A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材の製造方法
WO2015194356A1 (ja) * 2014-06-16 2015-12-23 新日鐵住金株式会社 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材、これを用いたセパレータ、およびこれを備えた固体高分子形燃料電池
KR20170031233A (ko) 2014-08-19 2017-03-20 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 금속재 및 이 금속재를 사용한 통전 부품
JP7237096B2 (ja) 2018-08-30 2023-03-10 ▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司 仮想ペットの情報表示方法並びにその、装置、端末、サーバ、コンピュータプログラム及びシステム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297777A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質型燃料電池
JP2002254180A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Daido Steel Co Ltd 高耐食性材料及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297777A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質型燃料電池
JP2002254180A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Daido Steel Co Ltd 高耐食性材料及びその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009289511A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Kobe Steel Ltd 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法
JP2010135232A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Kobe Steel Ltd 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ
JP2015225813A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材の製造方法
WO2015194356A1 (ja) * 2014-06-16 2015-12-23 新日鐵住金株式会社 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材、これを用いたセパレータ、およびこれを備えた固体高分子形燃料電池
JP5880798B1 (ja) * 2014-06-16 2016-03-09 新日鐵住金株式会社 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材、これを用いたセパレータ、およびこれを備えた固体高分子形燃料電池
KR20170003640A (ko) 2014-06-16 2017-01-09 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 고체 고분자형 연료 전지의 세퍼레이터용 티타늄재, 이것을 사용한 세퍼레이터 및 이것을 구비한 고체 고분자형 연료 전지
CN106463737A (zh) * 2014-06-16 2017-02-22 新日铁住金株式会社 固体高分子形燃料电池的分隔件用钛材料、分隔件、及固体高分子系燃料电池
KR20170031233A (ko) 2014-08-19 2017-03-20 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 금속재 및 이 금속재를 사용한 통전 부품
US10230115B2 (en) 2014-08-19 2019-03-12 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Metallic material, and conductive component including the same
JP7237096B2 (ja) 2018-08-30 2023-03-10 ▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司 仮想ペットの情報表示方法並びにその、装置、端末、サーバ、コンピュータプログラム及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4928222B2 (ja) 2012-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101086535B1 (ko) 연료 전지용 세퍼레이터의 제조 방법, 연료 전지용 세퍼레이터 및 연료 전지
EP2157645B1 (en) Metallic separator for fuel cell and process for producing the metallic separator
JP5342462B2 (ja) 燃料電池セパレータの製造方法
JP5175590B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及びその製造方法
JP5192908B2 (ja) 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法
JP4823202B2 (ja) 燃料電池セパレータ用チタン基材の製造方法および燃料電池セパレータの製造方法
KR101117417B1 (ko) 연료 전지 세퍼레이터용 내식 피막 및 연료 전지 세퍼레이터
JP4928222B2 (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池
KR101107862B1 (ko) 연료 전지의 금속 세퍼레이터용 합금 피막, 그 제조 방법 및 스퍼터링용 타겟재, 및 금속 세퍼레이터 및 연료 전지
JP2004296381A (ja) 燃料電池用金属製セパレータおよびその製造方法
KR20160122071A (ko) 연료 전지용 세퍼레이터의 제조 방법 및 연료 전지용 세퍼레이터
KR20140034181A (ko) 스테인레스 강의 판 또는 시트의 표면 콘디셔닝 및 표면 상에 층의 도포 방법, 그 방법에 의해 만들어진 인터커넥트 판 및 연료 전지 스택에서의 인터커넥트 판의 사용
JP4926730B2 (ja) 固体高分子型燃料電池セパレーター用チタン材およびその製造方法、このチタン材を用いてなるセパレーター、ならびにこのセパレーターを用いてなる固体高分子型燃料電池
JP5639216B2 (ja) 燃料電池セパレータ用チタン板材およびその製造方法
JP2010027262A (ja) 燃料電池用セパレータ及び燃料電池
JPWO2012053431A1 (ja) 燃料電池用セパレータおよびその製造方法
JP2010135232A (ja) 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ
US8334078B2 (en) Fuel cell separator and method for producing the same
TW200426247A (en) Electrolytic electrode and process of producing the same
JP4134257B2 (ja) 燃料電池の金属セパレータ用合金皮膜、その製造方法およびスパッタリング用ターゲット材、並びに金属セパレータおよび燃料電池
JP5022419B2 (ja) 燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP5180485B2 (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP2017088931A (ja) 固体高分子型燃料電池用チタン合金、それを用いたチタン材、およびそれを用いた固体高分子型燃料電池
JP2008277287A (ja) 燃料電池用金属セパレータの製造方法
JP5466269B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及び燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees