JP2008108363A - レーザダイオード制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な回路構成で、周囲温度も考慮して、レーザダイオードの駆動電流を制限するためのリミット電圧を常に最適にすることができるレーザダイオード制御回路を提供する。
【解決手段】例えば再生操作がされると、レーザダイオードが駆動し、周囲温度が温度センサにより検知され、温度センサから温度検知信号が出力される。そして、温度検知信号は、A/Dポートによりデジタルの温度検知データに変換される。レーザダイオードが駆動している間に周囲温度が上昇していき、周囲温度が例えば常温より上がったことがマイコンにより検知されると、レジスタ制御回路の制御により、リミット電圧が低く設定される。したがって、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、順方向電流を制限することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、DVDプレイヤやDVDレコーダなどの光ディスク装置に備えられている光ピックアップユニットのレーザダイオードの駆動電流を制御するレーザダイオード制御回路に関する。
DVDプレイヤやDVDレコーダなどの光ディスク装置は、光ピックアップユニットのレーザダイオードからのレーザ光を光ディスク(DVD等)に集光させ、集光点の光学特性を変化させ、あるいは変化した集光点の光学特性を検出することにより、光ディスクに対して情報を記録あるいは再生するように構成されている。
ところで、レーザダイオードは、周囲温度が上昇した場合、発光効率が低下するため、所望の一定発光量が得られるように、レーザダイオード制御回路により、レーザダイオードへの順方向電流を増加させて対応している。この場合、レーザダイオードは、動作中において接合部の温度が上昇すると、順方向電流が大きくなり、この電流値が所定値を超えた場合には劣化が急速に進行し、この結果、レーザダイオードの寿命が著しく短縮されたり、また、順方向電流が過剰電流になったときには、レーザダイオードが破壊されたりする。
そこで、特許文献1に記載の光ディスク装置では、装置内にCPU、温度センサ、タイマなどを有し、レーザダイオードが消灯状態から点灯状態あるいは発光状態から記録/消去パワーでの発光状態に遷移した時点からの時間経過に準じて、タイマに設定するインターバル時間を可変とし、CPUは、このインターバル時間毎に温度センサによりレーザダイオードの温度を検出し、レーザダイオードの駆動電流を調整するようにしている。
また、特許文献2に記載の光ピックアップのレーザダイオード出力調整回路では、レーザダイオードの駆動電流を制御するトランジスタと、このトランジスタのベースに流れる電流を制限する電流リミッタを備え、レーザダイオードモジュールに内蔵されている温度センサに基づく出力電圧と所定の電圧基準レベルとを比較し、この比較結果により電流リミッタをフィードバック制御して、レーザダイオードの駆動電流に一定の制限をかけるようにしている。
また、特許文献3に記載の光ディスク装置用高温保護回路では、レーザダイオードへ電流を供給するトランジスタを介して流れるレーザダイオードへの供給電流と、温度センサで検出したレーザダイオードの周囲温度とに基づいて、レーザダイオードへの供給電流が上限電流値を超えたとき、またはレーザダイオードの周囲温度が補償上限温度を超えたときには、レーザダイオードへの供給電流を遮断するように主回路が一定光出力制御回路を制御し、レーザダイオードへの電流を供給するトランジスタをオフするようにしている。
特開平6−36327号公報 特開2004−355697号公報 特開2006−79728号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光ディスク装置は、インターバル時間毎に温度センサによりレーザダイオードの温度を検出し、レーザダイオードの駆動電流を調整するようにしているが、周囲温度の変化があっても、レーザパワーを一定に保持しようとすると、このときのレーザダイオードの駆動電流がレーザダイオードを破壊する電流値であれば、レーザダイオードが破壊されるという課題がある。
また、特許文献2に記載の光ピックアップのレーザダイオード出力調整回路は、温度センサに基づく出力電圧と所定の電圧基準レベルとを比較し、この比較結果により電流リミッタをフィードバック制御して、レーザダイオードの駆動電流に一定の制限をかけるようにしているが、即ち、レーザダイオードモジュールの温度が上昇して、この温度上昇を温度センサが検知し、所定処理により結果的に異常データを受信した電流リミッタは、レーザダイオードの駆動電流が必要以上に増加したと認識し、レーザダイオードの駆動電流の増加を停止させているが、電流リミッタは、どのような手段により、レーザダイオードの駆動電流を必要以上に増加したということを認識するのかが不明であり、また、回路構成が複雑であるという課題がある。
また、特許文献3に記載の光ディスク装置用高温保護回路は、レーザダイオードへの供給電流と、温度センサで検出したレーザダイオードの周囲温度とに基づいて、レーザダイオードへの供給電流が上限電流値を超えたとき、またはレーザダイオードの周囲温度が補償上限温度を超えたときには、レーザダイオードへの供給電流を遮断するように主回路が一定光出力制御回路を制御し、レーザダイオードへの電流を供給するトランジスタをオフするようにしているが、レーザダイオードへの供給電流が遮断されている間、レーザダイオードが動作しないことになるので、光ディスク装置は、再生動作を行うことができないので、光ディスク装置にとっては効率の悪い処理を行うという課題が生じ、また、この従来技術の回路構成が複雑であるという課題が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な回路構成で、周囲温度も考慮して、レーザダイオードの駆動電流を制限するためのリミット電圧を常に最適にすることができるレーザダイオード制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ディスクに照射するレーザ光を出射するレーザダイオードと、このレーザダイオードから出射されるレーザ光の光量を検出するためのフォトダイオードとを含み構成された光ピックアップユニットにおける前記レーザダイオードの駆動電流を制御するレーザダイオード制御回路であって、前記レーザダイオードの周囲温度を検出するための温度センサを前記レーザダイオードの近傍に配置し、前記温度センサからの温度検知信号をデジタルの温度検知データに変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記フォトダイオードに流れた電流により発生した電圧を増幅する増幅手段と、リミット電圧を変化させるための複数のレジスタを有し、入力された温度検知データに従って前記複数のレジスタのうちの選択されたレジスタに基づいて前記増幅手段の出力電圧を制限してリミット電圧を、前記レーザダイオードを駆動させる駆動素子の制御端子に与えるリミッタと、前記リミッタの複数のレジスタのうちの何れかのレジスタを選択するための前記温度検知データを出力するレジスタ制御手段と、前記アナログ/デジタル変換手段からの温度検知データに基づいて前記リミッタのリミッタ電圧が前記レーザダイオードの駆動電流により破壊されないような電圧値に設定されるように前記レジスタ制御手段を制御して適切なレジスタを選択させるデータ処理手段とを備えたことを特徴とするレーザダイオード制御回路を提供する。
この構成において、例えば再生操作がされると、レーザダイオードが駆動し、レーザダイオードの周囲温度が温度センサにより検知され、温度センサから温度検知信号が出力される。そして、その温度検知信号は、アナログ/デジタル変換手段により、デジタルの温度検知データに変換される。また、フォトダイオードに流れた電流により発生した電圧が増幅手段により増幅される。
そして、レーザダイオードが駆動している間に周囲温度が上昇していき、レーザダイオードの周囲温度が常温より上がったことがデータ処理手段により検知されると、レジスタ制御手段の制御により、リミット電圧が低く設定される。したがって、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオードの順方向電流を制限することができ、これにより、レーザダイオードは、過剰電流により破壊されるようなことはない。
この構成によれば、周囲温度も考慮して、レーザダイオードの駆動電流を制限するためのリミット電圧を常に最適にすることができる。即ち、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオードの順方向電流を制限することができる。したがって、レーザダイオードは、過剰電流により破壊されるようなことはない。また、周囲温度も考慮して、リミット電圧を変化させることができるので、周囲温度を考慮しない場合において、常温状態では、意味を成さなかったリミット電圧が効くようになり、レーザダイオードの破壊を起こり難くする。また、回路構成は簡単であるので、光ディスク装置のコストダウンを図れる。また、レーザダイオードへの供給電流が遮断されるようなことはないので、光ディスク装置は、再生動作を効率良く行うことができる。
請求項2の発明は、光ディスクに照射するレーザ光を出射するレーザダイオードと、このレーザダイオードから出射されるレーザ光の光量を検出するためのフォトダイオードとを含み構成された光ピックアップユニットにおける前記レーザダイオードの駆動電流を制御するレーザダイオード制御回路であって、前記レーザダイオードの周囲温度を検出するための温度センサを前記レーザダイオードの近傍に配置し、前記レーザダイオードを駆動させる駆動素子へのリミット電圧を前記温度センサからの温度検知信号に基づいて変化させるリミッタを備えたことを特徴とするレーザダイオード制御回路を提供する。
この構成において、例えば再生操作がされると、レーザダイオードが駆動し、レーザダイオードの周囲温度が温度センサにより検知され、温度センサから温度検知信号が出力される。そして、その温度検知信号に基づいて、リミッタの出力であるリミット電圧が設定される。したがって、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオードの順方向電流を制限することができ、これにより、レーザダイオードは、過剰電流により破壊されるようなことはない。
この構成によれば、周囲温度も考慮して、レーザダイオードの駆動電流を制限するためのリミット電圧を常に最適にすることができる。即ち、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオードの順方向電流を制限することができる。したがって、レーザダイオードは、過剰電流により破壊されるようなことはない。また、周囲温度も考慮して、リミット電圧を変化させることができるので、周囲温度を考慮しない場合において、常温状態では、意味を成さなかったリミット電圧が効くようになり、レーザダイオードの破壊を起こり難くする。また、回路構成は簡単であるので、光ディスク装置のコストダウンを図れる。また、レーザダイオードへの供給電流が遮断されるようなことはないので、光ディスク装置は、再生動作を効率良く行うことができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記温度センサからの温度検知信号をデジタルの温度検知データに変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記フォトダイオードに流れた電流により発生した電圧を増幅する増幅手段と、リミット電圧を変化させるための複数のレジスタを有し、入力された温度検知データに従って前記複数のレジスタのうちの選択されたレジスタに基づいて前記増幅手段の出力電圧を制限してリミット電圧を、前記レーザダイオードを駆動させる駆動素子の制御端子に与えるリミッタと、前記リミッタの複数のレジスタのうちの何れかのレジスタを選択するための前記温度検知データを出力するレジスタ制御手段と、前記アナログ/デジタル変換手段からの温度検知データに基づいて前記リミッタのリミッタ電圧が前記レーザダイオードの駆動電流により破壊されないような電圧値に設定されるように前記レジスタ制御手段を制御して適切なレジスタを選択させるデータ処理手段とを備えたことを特徴とする。
この構成において、例えば再生操作がされると、レーザダイオードが駆動し、レーザダイオードの周囲温度が温度センサにより検知され、温度センサから温度検知信号が出力される。そして、その温度検知信号は、アナログ/デジタル変換手段により、デジタルの温度検知データに変換される。また、フォトダイオードに流れた電流により発生した電圧が増幅手段により増幅される。
そして、レーザダイオードが駆動している間に周囲温度が上昇していき、レーザダイオードの周囲温度が常温より上がったことがデータ処理手段により検知されると、レジスタ制御手段の制御により、リミット電圧が低く設定される。したがって、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオードの順方向電流を制限することができ、これにより、レーザダイオードは、過剰電流により破壊されるようなことはない。
以上のように本発明によれば、周囲温度も考慮して、レーザダイオードの駆動電流を制限するためのリミット電圧を常に最適にすることができる。即ち、周囲温度が上昇して、レーザダイオードに多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオードの順方向電流を制限することができる。したがって、レーザダイオードは、過剰電流により破壊されるようなことはない。また、周囲温度も考慮して、リミット電圧を変化させることができるので、周囲温度を考慮しない場合において、常温状態では、意味を成さなかったリミット電圧が効くようになり、レーザダイオードの破壊を起こり難くする。また、回路構成は簡単であるので、光ディスク装置のコストダウンを図れる。また、レーザダイオードへの供給電流が遮断されるようなことはないので、光ディスク装置は、再生動作を効率良く行うことができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るレーザダイオード制御回路および光ピックアップユニットの構成を示すブロック図である。
図1において、レーザダイオード制御回路1は、光ディスク装置のメインIC(集積回路)に含まれ、増幅器2、リミッタ3、レジスタ制御回路4、マイコン(マイクロコンピュータ)5、およびA/Dポート6を備えている。増幅器2の入力端は入力端子18に接続され、その出力端はリミッタ3の入力端に接続されている。リミッタ3の出力端は出力端子16に接続されている。A/Dポート6の入力端は入力端子17に接続され、その出力端はマイコン5の入力端に接続されている。マイコン5の出力端はレジスタ制御回路4の入力端に接続され、レジスタ制御回路4の出力端はリミッタ3の可変基準電圧設定回路12(図2参照)の入力端に接続されている。
光ピックアップユニット21は、レーザダイオード22、フォトダイオード23、および抵抗24を備えている。レーザダイオード制御回路1の出力端子16は、抵抗26を介してPNP形のトランジスタ20のベースに接続されている。レーザダイオード制御回路1の入力端子17は、光ピックアップユニット21の温度センサ25に接続されている。レーザダイオード制御回路1の入力端子18は、光ピックアップユニット21の抵抗24とフォトダイオード23のアノードとの接続点に接続されている。
光ピックアップユニット21において、温度センサ25はレーザダイオード22の近傍に配置されている。レーザダイオード22のカソードは接地され、そのアノードはトランジスタ20のコレクタに接続されている。トランジスタ20のエミッタには、抵抗19を介して電源が供給されている。フォトダイオード23のカソードは接地され、そのアノードは抵抗24の一端に接続されている。また、抵抗24の一端はレーザダイオード制御回路1の入力端子18に接続され、その他端は接地されている。
図2は図1で示したレーザダイオード制御回路の詳細な回路構成および光ピックアップユニットの回路構成を示すブロック図である。
図2に示すレーザダイオード制御回路1において、リミッタ3は、抵抗8、抵抗9、比較器10、ダイオード11、および可変基準電圧設定回路12を備えている。抵抗8の一端は増幅器2の出力端に接続され、抵抗8の他端は出力端子16に接続されると共に抵抗9の一端およびダイオード11のアノードに接続されている。抵抗9の他端は比較器10の反転入力端子に接続されている。比較器10の出力端は、ダイオード11のカソードに接続されている。比較器10の非反転入力端子は、可変基準電圧設定回路12の出力端に接続されている。可変基準電圧設定回路12の入力端は、レジスタ制御回路4に接続されている。なお、このリミッタ3の回路は一例であるので、これに限ることはない。
マイコン5は、このレーザダイオード制御回路1が搭載される光ディスク装置全体を制御するCPU13と、CPU13での演算や処理に必要なプログラムやデータが記憶されているフラッシュROM14と、CPU13での演算や処理に必要なデータを一時的に格納するRAM15とを備えている。
可変基準電圧設定回路12は、等価的に可変抵抗として作用する複数のレジスタ(抵抗)を有し、これらのレジスタは、レジスタ制御回路4からの温度検知データにより接続が変えられ、比較器10の非反転入力端子に与えられる基準電圧を変える。したがって、リミッタ3としては、出力されるリミット電圧を変化させることが可能になる。例えば、等価的に考えると、可変抵抗の一端が接地され、その他端が抵抗を介して電源に接続され、可変抵抗と抵抗との接続点からの電圧を基準電圧として比較器10の非反転入力端子に与えると、レジスタ制御回路4からの温度検知データにより可変抵抗の抵抗値を変化させることにより、基準電圧が変化し、結果としてリミット電圧が変化することになる。
レジスタ制御回路4の温度検知データを発生させるには、CPU13がRAM15の所定のアドレス(例えば、0x000A)を用い、このアドレスに、例えば、0x0000の温度検知データを格納すると、レジスタ制御回路4は、この温度検知データにより、可変基準電圧設定回路12の図示しないレジスタ(抵抗)を選択して、リミッタ電圧が例えば2.4Vになるように制御する。また、そのアドレスに、例えば、0x0001の温度検知データを格納すると、レジスタ制御回路4は、この温度検知データにより、可変基準電圧設定回路12のレジスタを選択して、リミッタ電圧が例えば2.2Vになるように制御する。更に、そのアドレスに、例えば、0x0002の温度検知データを格納すると、レジスタ制御回路4は、このレジスタ制御信号により、可変基準電圧設定回路12のレジスタを選択して、リミッタ電圧が例えば2.0Vになるように制御する。
ここで、リミッタ3の動作について説明しておく。このリミッタ3は、正の電圧を制限するポジティブ・リミッタであり、比較器10は、理想のツェナダイオードと等価な動作を行う。ツェナ電圧に相当する電圧は、比較器10の非反転入力端子に与えられる基準電圧によって作成される。入力端子18より入力されたフォトダイオード23の電流による抵抗24間の電圧(光出力制御電圧)が、出力端子16から出力されるリミット電圧以下のとき、比較器10の非反転入力端子の電位が、その反転入力端子の電位に比べて高くなるので、比較器10の出力電圧は、比較器10の電源電圧付近まで上り、ダイオード11によりカットされる。したがって、リミッタ3では、比較器10が存在しない回路と等価になり、この場合、出力端子16から出力されるリミッタ電圧は変化しない。
入力端子18より入力されたフォトダイオード23の電流による抵抗24間の電圧(光出力制御電圧)が、出力端子16から出力されるリミット電圧を超えるとき、比較器10の非反転入力端子の電位が、その反転入力端子の電位に比べて低くなるので、比較器10の出力電圧は下がり、出力端子16への電流の一部はダイオード11により吸い込まれる。この結果、出力端子16から出力されるリミッタ電圧は低下する。
即ち、レーザダイオード22のレーザパワーが所定パワーよりも大きくなれば、レーザパワーを所定パワーに戻すため、前述した動作により、出力端子16から出力されるリミット電圧が低下し、これにより、トランジスタ20は、レーザダイオード22に流れている順方向電流を少なくし、この結果、レーザダイオード22のレーザパワーが所定パワーに戻る。これにより、レーザダイオード22を過電流による破壊を防止することができる。しかし、この動作は、レーザダイオード22の温度変化による順方向電流の変化を考慮していないので、後で述べるように、レーザダイオード22の周囲温度の変化によりリミッタ3のリミット電圧を変化させる制御が必要となる。
図3は本実施形態においてレーザダイオード22の周囲温度における順方向電流に対する光出力特性を説明するための図である。光ディスクの再生動作においては、光ディスクに照射するレーザ光を出射するレーザダイオード22の光出力Poは、一般に、周囲温度Tcの高低に関係なく常に一定であることが必要であり、したがって、レーザ光を出射するレーザダイオード22の光出力Poは、周囲温度Tcの高低に関係なく常に一定であることが求められる。しかし、レーザダイオード22の実際の特性は図3に示すように、順方向電流Ifを一定とした場合、周囲温度Tcが高くなるほど光出力Poは低下する。したがって、この光出力Poを一定値に保持するために順方向電流Ifを増加させる必要がある。そこで、レーザダイオード制御回路1は、レーザダイオード22の光量をフォトダイオード23で検出し、この検出結果に基づいてレーザダイオード22の順方向電流Ifが常に一定に保持されるように制御している。
但し、本実施形態では、レーザダイオード22に流れる順方向電流が過剰電流によりレーザダイオード22が破壊しないように、リミッタ3によるリミッタ電圧を常に最適にしている。したがって、レーザダイオード22の光出力Poは、周囲温度Tcの高低に関係なく常に一定であることが望ましいが、光出力Poは、記録や再生に影響しない範囲であれば、変動しても構わないので、リミット電圧により、レーザダイオード22の順方向電流の増加を抑えれば、過剰電流によるレーザダイオード22の破壊を防止することができる。
図4は本実施形態においてレーザダイオードの周囲温度の変化によりリミッタのリミット電圧を変化させるレーザダイオード制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図3を参照してレーザダイオードの周囲温度の変化により、リミッタのリミット電圧を変化させるレーザダイオード制御回路の動作について説明する。
図示しないリモコンにより、例えば再生操作がされると、マイコン5は、LD(レーザダイオード)駆動要求があったことを検知し(ステップS1)、レーザダイオード制御回路1を制御し、前述した動作により、光ピックアップユニット21のレーザダイオード22を駆動させる(ステップS2)。温度センサ25は、レーザダイオード22の周囲温度を検知し、温度検知信号を出力する。A/Dポート6は、入力端子17を介して温度検知信号を取得して、デジタルの温度検知データに変換する(ステップS3)。
CPU13は、A/Dポート6からの温度検知データを入力する。このときの温度検知データが示す温度が25℃(常温)であったと仮定すると、出力端子16から出力されるリミット電圧が例えば2.4Vになるように、RAM15のアドレス0x000Aに、このときの温度検知データとして0x0000を格納する。これにより、レジスタ制御回路4は、温度検知データ0x0000に応じたレジスタを可変基準電圧設定回路12より選択して、出力端子16から出力されるリミット電圧を2.4Vに設定する(ステップS4)。したがって、このときは、トランジスタ20は、レーザダイオード22に規格内の適切な順方向電流を流すので、レーザダイオード22は、過剰電流により破壊されるようなことはない。
そして、レーザダイオード22が駆動している間に周囲温度が上昇していき、CPU13は、A/Dポート6からの温度検知データを入力し、レーザダイオード22の周囲温度が25℃(常温)より上がり、例えば、50℃になったことを検知すると(ステップS5)、出力端子16から出力されるリミット電圧が例えば2.2Vになるように、RAM15のアドレス0x000Aに、このときの温度検知データとして0x0001を格納する。
これにより、レジスタ制御回路4は、温度検知データ0x0001に応じたレジスタを可変基準電圧設定回路12より選択して、出力端子16から出力されるリミット電圧を2.2Vに設定する(ステップS6)。周囲温度が上昇すると、レーザダイオード22に多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が2.5Vから2.2Vに低下するため、レーザダイオード22の順方向電流を制限することができ、これにより、レーザダイオード22は、過剰電流により破壊されるようなことはない。
そして、レーザダイオード22が駆動している間に周囲温度が更に上昇していき、CPU13は、A/Dポート6からの温度検知データを入力し、レーザダイオード22の周囲温度が、例えば70℃になったことを検知すると(ステップS7)、出力端子16から出力されるリミット電圧が例えば2.0Vになるように、RAM15のアドレス0x000Aに、このときの温度検知データとして0x0002を格納する。
これにより、レジスタ制御回路4は、温度検知データ0x0002に応じたレジスタを可変基準電圧設定回路12より選択して、出力端子16から出力されるリミット電圧を2.0Vに設定する(ステップS8)。周囲温度が上昇して、レーザダイオード22に多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が2.2Vから2.0Vに低下するため、周囲温度が上昇してもレーザダイオード22の順方向電流を制限することができ、これにより、レーザダイオード22は、過剰電流により破壊されるようなことはない。
以上説明したように本実施形態によれば、周囲温度も考慮して、レーザダイオード22の駆動電流を制限するためのリミット電圧を常に最適にすることができる。即ち、周囲温度が上昇して、レーザダイオード22に多くの順方向電流を流そうとするが、リミット電圧が低下するため、レーザダイオード22の順方向電流を制限することができる。したがって、レーザダイオード22は、過剰電流により破壊されるようなことはない。また、周囲温度も考慮して、リミット電圧を変化させることができるので、周囲温度を考慮しない場合において、常温状態では、意味を成さなかったリミット電圧が効くようになり、レーザダイオード22の破壊を起こり難くする。また、回路構成は簡単であるので、光ディスク装置のコストダウンを図れる。また、レーザダイオードへの供給電流が遮断されるようなことはないので、光ディスク装置は、再生動作を効率良く行うことができる。
なお、温度センサ25を具備していない従来の光ディスク装置では、光ピックアップユニット21のレーザダイオード22に過剰の順方向電流を流すことを防ぐために、トランジスタ20にリミッタ電圧を印加している。しかし、レーザダイオード22に流れる順方向電流は、温度によって変化するため、常温時のリミット電圧よりマージンを見込んで、設計する必要があり、本来、常温でレーザダイオード22が破壊される順方向電流をリミット電圧で防ぐことが出来ない。つまり、この種の従来の光ディスク装置では、温度センサが無いので、使用する環境で最も温度が低い状態でのリミッタ値が設定されているので、常温状態ではリミッタとしての機能が働かないので、常温でレーザダイオード22が破壊される順方向電流を前記設定されたリミット電圧で防ぐことが出来ない。
したがって、本実施形態では、温度センサ25をレーザダイオード22の近傍に配置し、マイコン5は、A/Dポート6を介して、レーザダイオード22からの温度検知信号に基づく温度検知データを取得し、この温度検知データに応じて、リミッタ3から出力されるリミット電圧を変化させるようにして、前記従来の不具合を解消するようにしている。
本発明は、DVDプレイヤやDVDレコーダなどの光ディスク装置に備えられている光ピックアップユニットのレーザダイオードの駆動電流を制御するレーザダイオード制御回路に利用可能である。
本発明の一実施形態に係るレーザダイオード制御回路および光ピックアップユニットの構成を示すブロック図である。 図1で示したレーザダイオード制御回路の詳細な回路構成および光ピックアップユニットの回路構成を示すブロック図である。 前記実施形態においてレーザダイオードの周囲温度における順方向電流に対する光出力特性を説明するための図である。 前記実施形態においてレーザダイオードの周囲温度の変化によりリミッタのリミット電圧を変化させるレーザダイオード制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 レーザダイオード制御回路
2 増幅器(増幅手段)
3 リミッタ
4 レジスタ制御回路(レジスタ制御手段)
5 マイコン(データ処理手段)
6 A/Dポート(アナログ/デジタル変換手段)
20 トランジスタ(駆動素子)
21 光ピックアップユニット
22 レーザダイオード
23 フォトダイオード
25 温度センサ

Claims (3)

  1. 光ディスクに照射するレーザ光を出射するレーザダイオードと、このレーザダイオードから出射されるレーザ光の光量を検出するためのフォトダイオードとを含み構成された光ピックアップユニットにおける前記レーザダイオードの駆動電流を制御するレーザダイオード制御回路であって、
    前記レーザダイオードの周囲温度を検出するための温度センサを前記レーザダイオードの近傍に配置し、
    前記温度センサからの温度検知信号をデジタルの温度検知データに変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記フォトダイオードに流れた電流により発生した電圧を増幅する増幅手段と、
    リミット電圧を変化させるための複数のレジスタを有し、入力された温度検知データに従って前記複数のレジスタのうちの選択されたレジスタに基づいて前記増幅手段の出力電圧を制限してリミット電圧を、前記レーザダイオードを駆動させる駆動素子の制御端子に与えるリミッタと、
    前記リミッタの複数のレジスタのうちの何れかのレジスタを選択するための前記温度検知データを出力するレジスタ制御手段と、
    前記アナログ/デジタル変換手段からの温度検知データに基づいて前記リミッタのリミッタ電圧が前記レーザダイオードの駆動電流により破壊されないような電圧値に設定されるように前記レジスタ制御手段を制御して適切なレジスタを選択させるデータ処理手段とを備えたことを特徴とするレーザダイオード制御回路。
  2. 光ディスクに照射するレーザ光を出射するレーザダイオードと、このレーザダイオードから出射されるレーザ光の光量を検出するためのフォトダイオードとを含み構成された光ピックアップユニットにおける前記レーザダイオードの駆動電流を制御するレーザダイオード制御回路であって、
    前記レーザダイオードの周囲温度を検出するための温度センサを前記レーザダイオードの近傍に配置し、
    前記レーザダイオードを駆動させる駆動素子へのリミット電圧を前記温度センサからの温度検知信号に基づいて変化させるリミッタを備えたことを特徴とするレーザダイオード制御回路。
  3. 前記温度センサからの温度検知信号をデジタルの温度検知データに変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記フォトダイオードに流れた電流により発生した電圧を増幅する増幅手段と、リミット電圧を変化させるための複数のレジスタを有し、入力された温度検知データに従って前記複数のレジスタのうちの選択されたレジスタに基づいて前記増幅手段の出力電圧を制限してリミット電圧を、前記レーザダイオードを駆動させる駆動素子の制御端子に与えるリミッタと、前記リミッタの複数のレジスタのうちの何れかのレジスタを選択するための前記温度検知データを出力するレジスタ制御手段と、前記アナログ/デジタル変換手段からの温度検知データに基づいて前記リミッタのリミッタ電圧が前記レーザダイオードの駆動電流により破壊されないような電圧値に設定されるように前記レジスタ制御手段を制御して適切なレジスタを選択させるデータ処理手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のレーザダイオード制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109302773A (zh) * 2018-11-15 2019-02-01 常州格林照明股份有限公司 一种led投光灯驱动电路

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