JP2008106950A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】契約アンペア数が現状のままでも商用電源から供給する電流を抑制して運転の際に発生するピーク電流を供給することができ、しかも蓄電部から商用電源への逆潮流を防止できる空気調和機を提供することである。
【解決手段】室内機11は室内温度が設定されるとともに冷媒の熱を室内に供給し、室外機12は室内機11で熱交換された冷媒を圧縮膨張して外気と熱交換し室内温度が設定温度となるように冷媒を室内機11に循環させる。そして、パワーアシスト装置31は、室内機11及び室外機12の運転の際に発生するピーク電流のうち、所定電流を商用電源から供給し、逆潮流防止部35により、不足分を蓄電部33から供給するとともに蓄電部33から商用電源に電流が逆潮流することを防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】室内機11は室内温度が設定されるとともに冷媒の熱を室内に供給し、室外機12は室内機11で熱交換された冷媒を圧縮膨張して外気と熱交換し室内温度が設定温度となるように冷媒を室内機11に循環させる。そして、パワーアシスト装置31は、室内機11及び室外機12の運転の際に発生するピーク電流のうち、所定電流を商用電源から供給し、逆潮流防止部35により、不足分を蓄電部33から供給するとともに蓄電部33から商用電源に電流が逆潮流することを防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、室内の温度が設定温度になるように冷暖房を行う空気調和機に関する。
一般に、住宅は電力会社との契約アンペア数の範囲内で電力の供給を受けるようになっており、電力供給の容量を上げるには契約アンペア数を大きくした契約を結ぶことが必要である。
一方、集合住宅の場合は一棟全体に対して電力の総供給量があらかじめ決められていることが多く、そのため増量できる電力量が限られている。このような集合住宅の場合において、各住戸で容量を上げるには管理組合もしくはオーナー(賃貸の場合)の許可が必要であり、集合住宅全体として電力供給容量が不足することが予想される場合には、全体の総供給量を上げる必要がある。つまり、電気幹線の改修が必要となる。これは「共用部分の変更」となるため管理組合を通して住人全員の了解もしくは、オーナーの許可が必要となる。これが電化促進の弊害となっている一つの要因である。
そこで、契約アンペア数が現状のままでもオール電化を実現できることが望まれており、運転開始時にピーク電流が発生する電化機器のピーク電流を抑制することが考えられている。既存の集合住宅で使用される電化機器の中で、ピーク電流が出やすいものの一つとしてルームエアコン(以下、空気調和機という)がある。
図6は従来の空気調和機の一例を示す外観構成図である。空気調和機は室内に設置される室内機11と室外に配置される室外機13とを主構成要素とし、リモコン13により室内機11に対し運転開始や停止あるいは室温の設定等の設定操作を行うようになっている。室外機12は圧縮機を有し冷媒を圧縮膨張させて外気と熱交換し、その冷媒を室内機11と室外機12との間に循環させて冷媒の保有する熱を室内機11に供給する。例えば、冷房運転のときは、冷媒の冷熱を室内機11から室内に供給し室内機11で熱交換して温められた冷媒の熱を冷媒室外機12から外気に放熱する。一方、暖房運転のときは、冷媒の温熱を室内機11から室内に供給し室内機11で熱交換して冷やされた冷媒の熱を室外機12から外気に放出し外気から受熱する。
図7は従来の空気調和機の一例を示すブロック構成図であり、図7(a)は装置構成図、図7(b)は電気接続構成図である。図7(a)に示すように、リモコン13はマイコン(マイクロコンピュータ)14を有し、設定ボタン15で設定された運転開始や停止あるいは室温の設定等の情報を無線(例えば赤外線)で室内機11に送信する。また、設定情報の一部はLCD表示器16に表示される。リモコン13の電源としては、例えば乾電池17が使用される。
室内機11はリモコン13からの設定情報をマイコン18で受信するとともに室内の温度や湿度も入力する。そして、これらの情報に基づきファンモータ19や風向きモータ20を駆動するとともにLCD表示器21に室内機11の状態を表示する。また、室外機12に対して、通信線22を介して冷暖房に必要な指令情報を送信する。室内機11の電源は商用電源から供給される。
室外機12は、室内機からの指令情報を通信線22を介してマイコン23で受信するとともに外気の温度を入力し、これらの情報に基づき冷暖暖房の切替を行い圧縮機24やファンモータ25を駆動する。室外機12の電源は商用電源から供給される。
図7(b)に示すように、室内機11及び室外機12は3個の電気接続端子を有しており、2端子は電源用に使用し1端子は通信用に使用される。電源は単相の100V/200Vの商用電源が室内機11に接続され、室内機11からケーブル26を介して室外機12に供給される。
次に、図8は空気調和機の運転直後から目標とする室内温度に至るまでの消費電流及び室内温度の一例を示す特性図であり、図8(a)は外気温度が35℃で設定温度が28℃での冷房運転時の一例の特性図、図8(b)は外気温度が2℃で設定温度が25℃での暖房運転時の特性図である。図8(a)に示すように、冷房運転の場合には運転開始から約10分後に消費電流Iが12A〜13Aのピーク電流となり、このピーク電流のときに室温Tは急峻に設定温度に近づいている。そして、約15分後から約60分の間においてなだらかに消費電流Iが減少し、約60分経過後には3A程度となる特性を有する。
また、図8(b)に示すように、暖房運転の場合には運転開始から約14分後に消費電流Iが16A〜17Aのピーク電流となり、このピーク電流のときに室温Tは急峻に設定温度に近づいている。そして、約45分後から約60分の間においてなだらかに消費電流が減少し、約60分経過後には5A程度となる特性を有する。
一般の住宅においては契約アンペア数は30Aあるいは40Aが多いので、ピーク電流が12A〜13Aあるいは16A〜17Aに達すると、他の電化機器を同時に使用することが困難となる。なお、運転開始してから約60分経過後には安定した運転状態となり、その安定運転状態では消費電流は約3Aあるいは約5Aであることから、ピーク電流を抑制すれば契約アンペア数が現状のままでも空気調和機を使用できることが分かる。
そこで、図9に示すように、空気調和機の運転開始時のピーク電流を抑制するためのピークカット装置27を設けることが考えられる。ピークカット装置27は、交流の商用電源を直流に変換する順変換器28と、直流を交流に変換する逆変換器29とを有し、さらに順変換器28で変換された直流を蓄電し空気調和機がピーク電流を必要とするときに逆変換器29に蓄電された電力を供給する蓄電部30を有する。
すなわち、空気調和機を運転するときには商用電源からの電流を一定とし、空気調和機がピーク電流を必要とするときには不足分を蓄電部30から供給する。これにより、空気調和機の運転の際のピーク電流を商用電源から供給する必要がなくなるので、契約アンペア数が現状のままでも空気調和機を使用できる。この場合、蓄電部30からの直流は逆変換器29により交流に変換されて室外機12さらには室内機11に供給されるので、蓄電部30からの電力が商用電源側に逆潮流することはない。
ここで、空気調和機に蓄電池を設けて、昼間の電力需要のピーク時には蓄電池の電力をインバータ回路に供給して空調機を運転し、蓄電池の充電に際しては、蓄電池の端子電圧が放電終止電圧以下のときに充電を開始する一方、放電終止電圧を超えるときには放電終止電圧まで負荷に放電させた後に充電を行い、高効率で昼間の電力ピーク時の電力シフト量を大きくし、かつ設備容量を低減させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−137652号公報
しかし、特許文献1のものは電力系統全体のピーク電力を抑制するために空気調和機に蓄電池を用いたものであり、一般の住宅用の契約アンペア数を保持したまま空気調和機のピーク電流を抑制するものでない。また、図9に示したものでは、蓄電部30として鉛蓄電池を用いることになるので設置面積が大きくなる。また、順変換器28と逆変換器29との2個の変換器を必要とするので電力変換のロスが大きくなり効率も低下する。
また、順変換器28と逆変換器29との間に蓄電部30を接続し、蓄電部30の直流を逆変換器29で変換して空気調和機に供給するので、蓄電部30からの電力が商用電源側に逆潮流することはないが、順変換器28と逆変換器29とを1個の変換器にまとめた場合には、蓄電部30からの直流を変換器で変換した交流は空気調和機と商用電源との双方に接続されることになるので、蓄電部30からの直流を変換器で変換した交流が商用電源側に逆潮流することがある。
本発明の目的は、契約アンペア数が現状のままでも商用電源から供給する電流を抑制して運転の際に発生するピーク電流を供給することができ、しかも蓄電部から商用電源への逆潮流を防止できる空気調和機を提供することである。
請求項1の発明に係わる空気調和機は、室内温度が設定されるとともに冷媒の熱を室内に供給する室内機と、前記室内機で熱交換された冷媒を圧縮膨張して外気と熱交換し室内温度が設定温度となるように冷媒を前記室内機に循環させる室外機と、前記室内機及び前記室外機の運転の際に発生するピーク電流のうち所定電流を商用電源から供給し不足分を蓄電部から供給するとともに前記蓄電部から商用電源に電流が逆潮流することを防止する逆潮流防止部を有したパワーアシスト装置とを具備したことを特徴とする。
請求項2の発明に係わる空気調和機は、請求項1の発明において、前記パワーアシスト装置は、前記室内機及び前記室外機の運転状態を通信線を介して入力し、前記蓄電部の蓄電及び放電の制御を行うことを特徴とする。
請求項3の発明に係わる空気調和機は、請求項1または2の発明において、前記パワーアシスト装置は、前記室内機と前記室外機との間の室外に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、空気調和機の運転の際に発生するピーク電流のうち、所定電流を商用電源から供給し、不足分をパワーアシスト装置の蓄電部から供給するので、契約アンペア数が現状のままでも商用電源から供給する電流を抑制できる。また、パワーアシスト装置は、蓄電部から商用電源に電流が逆潮流することを防止する逆潮流防止部を有しているので、蓄電部から商用電源に電流が逆潮流することを防止できる。
図1は本発明の実施の形態に係わる空気調和装置の構成図である。図7(b)に示した従来例に対し、室内機11と室外機12との間にパワーアシスト装置31が設けられている。室内機11及び室外機12は3個の電気接続端子を有しており、2端子は電源用に使用され1端子は通信用に使用される。図1では端子1、2は電源線32に接続され、端子3は通信線22に接続されている。電源は単相の100V/200Vの商用電源が室内機11に接続され、室内機11から電源線32を介してパワーアシスト装置31及び室外機12に供給される。
室内機11は、図7(a)に示すように構成され、図示省略のリモコン13から運転開始や停止あるいは室温の設定等の情報が設定されると、これらの情報に基づき室外機12から循環される冷媒の熱を室内に供給する。また、室外機12も図7(a)に示すように構成され、室内機11で熱交換された冷媒を圧縮膨張して外気と熱交換し、冷媒の温度を所定温度になるように調整し、所定温度の冷媒を室内機11に循環させる。
パワーアシスト装置31は、蓄電部33とパワーアシスト部34と逆潮流防止部35とからなる。パワーアシスト部34は、室内機11及び室外機12の運転状態を通信線22を介して入力し、蓄電部33の蓄電及び放電の制御を行うものである。すなわち、パワーアシスト部34は単相100V/200Vの商用電源から室内機11を介して電源線32により交流電力の供給を受け、室外機12が停止しているときまたは軽負荷運転であるときに、交流を直流に変換して蓄電部33に蓄電する。また、パワーアシスト部34は室内機11及び室外機12の運転の際に発生するピーク電流のうちの一部を蓄電部33に蓄電された直流電力を交流に変換して室外機12に供給する。逆潮流防止部35は、蓄電部33からの直流電力をパワーアシスト部34で交流に変換した電流が商用電源に逆潮流することを防止するものであり、詳細については後述する。
次に、図2は本発明の実施の形態に係わる空気調和機の運転直後から目標とする室内温度に至るまでの消費電流及び室内温度の一例を示す特性図であり、図2(a)は外気温度が35℃で設定温度が28℃での冷房運転時の一例の特性図、図2(b)は外気温度が2℃で設定温度が25℃での暖房運転時の特性図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、空気調和機の運転の際に発生するピーク電流に対して、パワーアシスト部34は、商用電源から供給する電流を所定電流Ia(たとえば、6A)に抑制し、この所定電流Iaに対して不足分を蓄電部33から供給する。
冷房運転の場合には、図2(a)に示すように、運転開始から約2.5分で消費電流Iは所定電流Iaに達し、運転開始から約30分で所定電流Ia以下となる。そこで、運転開始から約2.5分〜約30分の間において、蓄電部33から不足分の電流を供給する。図2(a)の斜線部が不足分の電流でありTは室温である。
一方、暖房運転の場合には、図2(b)に示すように、運転開始から約2.5分で消費電流Iは所定電流Iaに達し、運転開始から約55分で所定電流Ia以下となる。そこで、運転開始から約2.5分〜約55分の間において、蓄電部33から不足分の電流を供給する。図2(b)の斜線部が不足分の電流でありTは室温である。
これにより、空気調和機を運転する際にピーク電流が発生しても、商用電源から供給する消費電力は所定電流Ia(例えば、6A)に抑制できるので、契約アンペア数が多くの一般住宅で使用されている例えば30Aあるいは40Aであっても、24A〜34Aの余裕があるので空気調和機を使用できる。
次に、図1に示すように、パワーアシスト装置31のパワーアシスト部34は、単相100V/200Vの商用電源から室内機11を介して電源線32により交流電力の供給を受け、交流を直流に変換して蓄電部33に蓄電するとともに、室内機11及び室外機12の運転の際に発生するピーク電流のうちの一部を蓄電部33から交流に変換して電源線32に出力し室外機12に供給するものである。従って、パワーアシスト装置31から、蓄電部30からの電力を電源線32に供給したとき、室外機12だけでなく室内機11を介して商用電源に逆潮流するおそれがある。そこで、この逆潮流を逆潮流防止部35で防止する。
図3は本発明の実施の形態における逆潮流防止部35の一例を示す説明図であり、図3(a)は2個のサイリスタ素子を逆並列接続した場合の逆潮流防止部35の一例を示す回路構成図、図3(b)は図3(a)に示した逆潮流防止部35の動作説明図である。
図3(a)に示すように、電圧位相検出器36は商用電源37の電圧位相を検出し同期回路38に出力する。同期回路38は商用電源37の電源電圧の電圧位相と同期した同期信号をゲート信号発生回路39に出力する。ゲート信号発生回路39は同期回路38の同期信号に基づきサイリスタ素子40a、40bに交互にゲート信号を出力する。
図3(b)に示すように、同期回路38は電源電圧が負から正にゼロクロスする時点から正から負にゼロクロスする時点の間において同期信号1を出力し、電源電圧が正から負にゼロクロスする時点から負から正にゼロクロスする時点の間において同期信号2を出力する。ゲート信号発生回路39は同期信号1が入力されているときはサイリスタ40aにゲート信号1を出力し、同期信号2が入力されているときはサイリスタ40bにゲート信号2を出力する。
ここで、負荷である室外機12は力率が1であるので、電源電圧と同位相の電流が負荷である室外機12に流れる。従って、図3(a)に示すように、電源電圧が正であるときには商用電源37から、サイリスタ40aを通って図3の矢印A方向に負荷である室外機12に電流が供給される。一方、電源電圧が負であるときには商用電源37からサイリスタ40bを通って図3の矢印B方向に負荷である室外機12に電流が供給される。これにより、電源電圧に同期した交流電流が供給され、負荷である室外機12側から交流電源37側に電流が逆潮流することを防止できる。
図4は本発明の実施の形態における逆潮流防止部35の他の一例を示す説明図であり、図4(a)はダイオードを並列接続した2個のスイッチング素子を直列接続した場合の逆潮流防止部35の一例を示す回路構成図、図4(b)は図4(a)に示した逆潮流防止部35の動作説明図である。
図4(a)に示すように、電圧位相検出器36は商用電源37の電圧位相を検出し同期回路38に出力し、同期回路38は商用電源37の電源電圧の電圧位相と同期した同期信号をゲート信号発生回路39に出力する。ゲート信号発生回路39は同期回路38の同期信号に基づきダイオードD1を並列接続したスイッチング素子41a、あるいはダイオードD2を並列接続したスイッチング素子41bに交互にゲート信号を出力する。
図4(b)に示すように、同期回路38は電源電圧が負から正にゼロクロスする時点から正から負にゼロクロスする時点の間において同期信号1を出力し、電源電圧が正から負にゼロクロスする時点から負から正にゼロクロスする時点の間において同期信号2を出力する。ゲート信号発生回路39は同期信号1が入力されているときはスイッチ素子41aにゲート信号1を出力し、同期信号2が入力されているときはスイッチ素子41bにゲート信号2を出力する。
ここで、負荷である室外機12は力率が1であるので、電源電圧と同位相の電流が負荷である室外機12に流れる。従って、図4(a)に示すように、電源電圧が正であるときには商用電源37からスイッチ素子41a及びダイオードD2を通って図4の矢印A方向に負荷である室外機12に電流が供給される。一方、電源電圧が負であるときには商用電源37からスイッチ素子41b及びダイオードD1を通って図3の矢印B方向に負荷である室外機12に電流が供給される。これにより、電源電圧に同期した交流電流が供給され、負荷である室外機12側から交流電源37側に電流が逆潮流することを防止できる。
このように、逆潮流防止部35を交流電源37側である室内機11と負荷である室外機12との間に設け、パワーアシスト部34から出力される蓄電部33からの電力を交流電源側に逆潮流しないようにしている。
例えば、太陽光発電システム、燃料電池システム、電力貯蔵システム等では、電力系統に連系することを前提に構成され、電力会社からの受電点で逆潮流しないように監視用の継電器等を設置することが義務付けられているが、本発明のように住宅の電化機器へ電力のアシストをするパワーアシスト装置に対して、逆潮流を防止するために監視用の継電器を取り付けると高価なものとなり、一般家庭へのパワーアシスト装置の導入が困難なものとなってしまう。本発明では、図3及び図4に示すように、サイリスタ素子やスイッチング素子等により、ハードウェア的に逆潮流を防止する構成にしているので安価に構成できる。
次に、図5は本発明の実施の形態に係わる空気調和機の一例を示す外観構成図である。図6に示した従来例に対し、室内機11と室外機12との間に設けられるパワーアシスト装置31が室外の室外機12に併設されている。パワーアシスト装置31を室外の室外機12に併設することにより、室内の空間を既存の空気調和機と同様に広く使用できる。
本発明の実施の形態によれば、空気調和機の運転の際に発生するピーク電流のうち、所定電流(例えば6A)を商用電源から供給し、不足分をパワーアシスト装置31の蓄電部33から供給するので、空気調和機の使用時においても商用電源からの消費電力を抑制できる。従って、契約アンペア数(例えば、30Aや40A)であっても空気調和機を他の電化機器と同時に使用できる。
また、パワーアシスト装置31は室内機11と室外機12との間に設けられ、室内機11及び室外機12の運転状態を通信線22を介して入力し、蓄電部33の蓄電及び放電の制御を行うので高効率化が図れる。また、パワーアシスト装置31は蓄電部33から商用電源に電流が逆潮流することを防止する逆潮流防止部35を有しているので、蓄電部33から商用電源に電流が逆潮流することを防止できる。さらに、パワーアシスト装置31を室外の室外機12に併設するので、室内の空間を既存の空気調和機と同様に広く使用できる。
11…室内機、12…室外機、13…リモコン、14…マイコン、15…設定ボタン、16…LCD表示器、17…乾電池、18…マイコン、19…ファンモータ、20…風向きモータ、21…LCD表示器、22…通信線、23…マイコン、24…圧縮機、25…ファンモータ、26…ケーブル、27…ピークカット装置、28…順変換器、29…逆変換器、30…蓄電部、31…パワーアシスト装置、32…電源線、33…蓄電部、34…パワーアシスト部、35…逆流防止部、36…電圧位相検出器、37…商用電源、38…同期回路、39…ゲート信号発生回路、40…サイリスタ素子、41…スイッチ素子
Claims (3)
- 室内温度が設定されるとともに冷媒の熱を室内に供給する室内機と、前記室内機で熱交換された冷媒を圧縮膨張して外気と熱交換し室内温度が設定温度となるように冷媒を前記室内機に循環させる室外機と、前記室内機及び前記室外機の運転の際に発生するピーク電流のうち所定電流を商用電源から供給し不足分を蓄電部から供給するとともに前記蓄電部から商用電源に電流が逆潮流することを防止する逆潮流防止部を有したパワーアシスト装置とを具備したことを特徴とする空気調和機。
- 前記パワーアシスト装置は、前記室内機及び前記室外機の運転状態を通信線を介して入力し、前記蓄電部の蓄電及び放電の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記パワーアシスト装置は、前記室内機と前記室外機との間の室外に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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