JP2008106864A - 折り畳み式携帯端末機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る折り畳み式携帯端末機において、第1及び第2の筐体1、2を互いに連結するヒンジ機構3は、中央部が第1筐体1に連結されると共に、両端部が第2筐体2に連結されている。第1筐体1には、ヒンジ機構3の中央部を覆う第1ヒンジカバー部が突設されると共に、第2筐体2には、ヒンジ機構3の両端部を覆う2つの第2ヒンジカバー部が突設されている。ヒンジ機構3には、前記中央部と一方の端部の間に固定ワッシャ36が配置されると共に、前記中央部と他方の端部の間に可動ワッシャ37が配置され、固定ワッシャ36は、第1ヒンジカバー部と一方の第2ヒンジカバー部との対向面間に介在すると共に、可動ワッシャ37は、第1ヒンジカバー部と他方の第2ヒンジカバー部との対向面間に介在している。
【選択図】図3
Description
ヒンジ機構(30)は、ヒンジ軸回りに互いに相対回転可能な中央部と両端部を有し、該ヒンジ機構(30)の中央部が操作側筐体(1)に連結されると共に、該ヒンジ機構(30)の両端部が表示側筐体(2)に連結されている。
操作側筐体(10)には、ヒンジ機構(30)の中央部を覆うヒンジカバー部(41)が突設されると共に、表示側筐体(20)には、ヒンジ機構(30)の両端部を覆う2つのヒンジカバー部(61)(61)が突設され、ヒンジカバー部(41)とヒンジカバー部(61)(61)とがヒンジ軸上で互いに対向している。
しかしながら、ヒンジ機構(30)にはある程度の組立誤差が伴うため、前記対向面間のクリアランスを小さく設定すると、ヒンジ機構(30)の組立誤差に起因して、操作側筐体(10)のヒンジカバー部(41)と表示側筐体(20)のヒンジカバー部(61)(61)とが互いに摺接することとなり、操作側筐体(10)と表示側筐体(20)の開閉に伴って擦れ音が発生する問題がある。
そこで本発明の目的は、一対の筐体の開閉に伴う異音の発生を効果的に抑えることが出来る折り畳み式携帯端末機を提供することである。
第1筐体(1)には、ヒンジ機構(3)の中央部を覆う第1ヒンジカバー部が突設されると共に、第2筐体(2)には、ヒンジ機構(3)の両端部を覆う2つの第2ヒンジカバー部が突設され、第1ヒンジカバー部と第2ヒンジカバー部とがヒンジ軸上で互いに対向している。
又、両方を可動ワッシャとした場合には、可動ワッシャの厚さによって第1ヒンジカバー部と第2ヒンジカバー部の相対位置を正確に規定することは出来るものの、組立工程においてヒンジ機構に対して両筐体を組み付ける際、2枚の可動ワッシャをそれぞれ所定位置に保持せねばならないため、組立作業が困難となる。
これによって、固定ワッシャ(36)と可動ワッシャ(37)の間隔は、第1ヒンジカバー部と第2ヒンジカバー部とを互いに僅かなクリアランスをおいて対向させることの出来る、適切な間隔に設定されることとなる。
本発明に係る折り畳み式携帯電話機は、図1及び図2に示す如く、操作側筐体(1)と表示側筐体(2)とを具え、操作側筐体(1)の内面にはテンキー(11)及び機能キー(12)が配備されると共に、表示側筐体(2)の内面にはディスプレイ(21)の画面が配備されており、図1に示す閉じ状態と図2に示す開き状態の間で開閉が可能となっている。
操作側筐体(1)は、操作側フロントキャビネット(4)と操作側バックキャビネット(5)とを接合して構成され、表示側筐体(2)は、表示側フロントキャビネット(6)と表示側バックキャビネット(7)とを接合して構成されている。
ヒンジ機構(3)は、図4に示す如く、ベースフレーム(31)と、ベースフレーム(31)の両端部にヒンジ軸回りの相対回転が可能に連結された一対のアーム(33)(33)と、ベースフレーム(31)と一方のアーム(33)の間に介在するヒンジユニット(32)とを具え、該ヒンジユニット(32)によってベースフレーム(31)と前記一方のアーム(33)の間の相対回転が制御されている。
そして、ヒンジ機構(3)のベースフレーム(31)が回路基板(13)に固定され、ヒンジ機構(3)の一対のアーム(33)(33)がディスプレイ(21)のフレーム部分に固定されている。
この結果、操作側筐体(1)と表示側筐体(2)とがヒンジ機構(3)を介して互いに連結されるとこととなり、ヒンジ機構(3)のヒンジユニット(32)によって両筐体(1)(2)の開き角度が規制される。
斯くして、操作側フロントキャビネット(4)のヒンジカバー部(41)とヒンジカバー部材(8)のヒンジカバー部(81)は、ヒンジ機構(3)の中央部を略全周に亘って覆うことになる。
斯くして、表示側フロントキャビネット(6)のヒンジカバー部(61)(61)と表示側バックキャビネット(7)のヒンジカバー部(71)(71)は、ヒンジ機構(3)の両端部を略全周に亘って覆うことになる。
又、表示側フロントキャビネット(6)のヒンジカバー部(61)(61)の内側の端部にはそれぞれ、ヒンジ軸を中心として円弧状に伸びるリブ(62)が突設されている。一方、表示側バックキャビネット(7)のヒンジカバー部(71)(71)の内側の端部にはそれぞれ、ヒンジ軸を中心として円弧状に伸びるリブ(72)が突設されており、表示側フロントキャビネット(6)のヒンジカバー部(61)のリブ(62)と対向している。
又、ベースフレーム(31)の他方の端部には、ヒンジ軸上に筒軸体(34)の基端部が相対回転可能に係合し、該筒軸体(34)の先端部には、アーム(33)(33)の基端部が連結されている。そして、筒軸体(34)の外周面には、ベースフレーム(31)とアーム(33)(33)の間に挟まれてヒンジ軸方向の移動が阻止された固定ワッシャ(36)が嵌まっている。
尚、固定ワッシャ(36)及び可動ワッシャ(37)の材質としては、両筐体(1)(2)を形成している合成樹脂材との摺動性が合成樹脂材どうしの摺動性よりも良好な材質が採用されている。
又、ヒンジ機構(3)の固定ワッシャ(36)と可動ワッシャ(37)の外側には、図4に示す表示側フロントキャビネット(6)のリブ(62)(62)が係合すると共に、表示側バックキャビネット(7)のリブ(72)(72)が係合する。
又、ヒンジ機構(3)の左側では、操作側フロントキャビネット(4)及びヒンジカバー部材(8)のリブ(42)(82)と、表示側フロントキャビネット(6)及び表示側バックキャビネット(7)のリブ(62)(72)とが互いに対向し、その対向面間に可動ワッシャ(37)が介在することになる。
尚、ヒンジカバー部材(8)のリブ(82)(82)間の距離Wは、所定値に精度よく設定されている。
この状態で、図14の如く、ヒンジ機構(3)に対し、表示側フロントキャビネット(6)を組み付ける。これによって、固定ワッシャ(36)と可動ワッシャ(37)の外側に表示側フロントキャビネット(6)のリブ(62)(62)が係合する。
最後に図3の如く表示側バックキャビネット(7)に化粧パネル(22)を取り付けると共に、操作側フロントキャビネット(4)に対して操作側バックキャビネット(5)を組み付けることによって、操作側筐体(1)と表示側筐体(2)の組立が終了し、ヒンジ機構(3)によって操作側筐体(1)と表示側筐体(2)とが互いに開閉可能に連結されることになる。
しかしながら、組立工程においては、図10(a)の如くヒンジ機構(92)を何れか一方側に低く傾斜させた場合、両可動ワッシャ(93)(37)が同一方向に移動するため、このままではヒンジカバー部材(8)の組付けを行なうことが出来ない。そこで、図10(b)の如く両可動ワッシャ(93)(37)をそれぞれ外側へ移動させてその位置に保持した状態で、ヒンジカバー部材(8)の組付けを行なわねばならず、作業が煩雑なものとなる問題がある。
(2) 表示側筐体
(3) ヒンジ機構
(31) ベースフレーム
(32) ヒンジユニット
(33) アーム
(36) 固定ワッシャ
(37) 可動ワッシャ
(4) 操作側フロントキャビネット
(41) ヒンジカバー部
(42) リブ
(5) 操作側バックキャビネット
(6) 表示側フロントキャビネット
(61) ヒンジカバー部
(62) リブ
(7) 表示側バックキャビネット
(71) ヒンジカバー部
(72) リブ
(8) ヒンジカバー部材
(81) ヒンジカバー部
(82) リブ
Claims (4)
- 第1及び第2の筐体(1)(2)がヒンジ機構(3)を介して互いに開閉可能に連結され、該ヒンジ機構(3)は、ヒンジ軸回りに互いに相対回転可能な中央部と両端部を有し、該ヒンジ機構(3)の中央部が第1筐体(1)に連結されると共に、該ヒンジ機構(3)の両端部が第2筐体(2)に連結され、第1筐体(1)には、ヒンジ機構(3)の中央部を覆う第1ヒンジカバー部が突設されると共に、第2筐体(2)には、ヒンジ機構(3)の両端部を覆う2つの第2ヒンジカバー部が突設され、第1ヒンジカバー部と第2ヒンジカバー部とがヒンジ軸上で互いに対向している折り畳み式携帯端末機において、
前記ヒンジ機構(3)には、前記中央部と一方の端部の間に、ヒンジ軸方向の移動が拘束された固定ワッシャ(36)が配置されると共に、前記中央部と他方の端部の間に、ヒンジ軸方向の移動が一定範囲内で許容された可動ワッシャ(37)が配置され、固定ワッシャ(36)は、第1ヒンジカバー部と一方の第2ヒンジカバー部との対向面間に介在すると共に、可動ワッシャ(37)は、第1ヒンジカバー部と他方の第2ヒンジカバー部との対向面間に介在して、第1ヒンジカバー部と第2ヒンジカバー部の相対位置を規定していることを特徴とする折り畳み式携帯端末機。 - 第1筐体(1)の第1ヒンジカバー部の両端部にはそれぞれ、ヒンジ軸を中心とする円周線上を伸びるリブ(42)(82)が突設されると共に、第2筐体(2)の2つの第2ヒンジカバー部にはそれぞれ、ヒンジ軸を中心とする円周線上を伸びるリブ(62)(72)が突設され、第1ヒンジカバー部の一方の端部に突設されたリブ(42)(82)と一方の第2ヒンジカバー部に突設されたリブ(62)(72)との間に可動ワッシャ(37)が介在すると共に、第1ヒンジカバー部の他方の端部に突設されたリブ(42)(82)と他方の第2ヒンジカバー部に突設されたリブ(62)(72)との間に固定ワッシャ(36)が介在している請求項1に記載の折り畳み式携帯端末機。
- 前記ヒンジ機構(3)は、ベースフレーム(31)と、ベースフレーム(31)の両端部にヒンジ軸回りの相対回転が可能に連結された一対のアーム(33)(33)と、ベースフレーム(31)と一方のアーム(33)の間に介在するヒンジユニット(32)とを具え、該ヒンジユニット(32)によってベースフレーム(31)と前記一方のアーム(33)の間の相対回転が制御されており、ベースフレーム(31)と何れか一方のアーム(33)の間に固定ワッシャ(36)が介在すると共に、ベースフレーム(31)と他方のアーム(33)の間に可動ワッシャ(37)が介在し、ベースフレーム(31)が何れか一方の筐体(1)に連結され、一対のアーム(33)(33)が他方の筐体(2)に連結されている請求項1又は請求項2に記載の折り畳み式携帯端末機。
- 固定ワッシャ(36)及び可動ワッシャ(37)は、筐体(1)(2)を形成している合成樹脂材との摺動性が合成樹脂材どうしの摺動性よりも良好な材質から形成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の折り畳み式携帯端末機。
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