JP2008104441A - 中網を、吊り橋状に架した、三重構造の刺網。 - Google Patents
中網を、吊り橋状に架した、三重構造の刺網。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】複雑な構成をさけながら、伝統漁法である三重刺網の簡便性を損なわず、重要である刺網全面に於ける、魚の推力による、中網の潤滑な袋状の形成をなす、三重構成の刺網を提供する。
【解決方法】弛んだ中網(1)の縦の一目を介し重ね合わせた2枚の外網(2)の縦の相互の一節を丈夫な網糸で固結し結び(8)に中網(1)を懸け同様に横列にβ−βと連続して、図1のように吊り橋状に架した三重構造の刺し網とした事を特徴とする。
【選択図】図1
【解決方法】弛んだ中網(1)の縦の一目を介し重ね合わせた2枚の外網(2)の縦の相互の一節を丈夫な網糸で固結し結び(8)に中網(1)を懸け同様に横列にβ−βと連続して、図1のように吊り橋状に架した三重構造の刺し網とした事を特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、通常沿岸漁業に使用する、三重構造である刺し網、通称三重網によるものである。
三重網の構成は、対象とする魚の通過を阻む、小網目である、通称中網を、安易に抜ける、大網目である、通称外網の2枚で中網を挟むように重ね、浮子を通したロープを刺し網の一方が起つよう装着し、おもりを有する複合ロープを片方が海底に沈むよう設ける。中網の縦横の長さは通常外網の1.4倍であり、網のもつ伸縮性を巧みに活かし、一方の外網を枠に魚の推力に押され、図3のように袋状となり捕縛する。従来三重構造の刺し網。
従来構成には次のような欠点があった。
(イ)外網の約1.4倍である、中網の余剰は波のゆらぎに降下し網裾に堆積する。
堆積した中網は、海底を這うように移動する魚類には行手を阻む障害であり、又網の余剰は裾からはみ出し海底の根に絡み網の破損の因となる。
(ロ)中網の袋状となる過程は、外網の一方を枠にして魚の推力に押され、網裾に堆積する中網を擦り揚げ形成するが、
網の上層に辿に伴い、擦り揚がる網の抵抗は張り増し更に魚の突き出た口先が網目に嵌まり網を押し倒し、中網の袋状形成は困難となり、獲物は網を越え逃避する。
刺網の有効面積を著しく抑制する。三重刺網に於いて中網の袋状形成が最も重要であり、袋状の形成に至る、潤滑な過程が重要である。
(ハ)中網の袋状形成の可能性は、裾に堆積する中網の袋状の形成に必要とする余剰であるが。
一方の外網を枠として引き出される中網の長さは、垂直が最少であり横方向に於ける最長引出しは、縦の約1.5倍となり横長の形状となる。入網した獲物は横向きとなり、更に幾重にも複雑に絡み、その取外しに困窮する。時の浪費であり漁獲物の損傷を招き、手間取る作業は生鮮価値を大いに損なう。
(イ)外網の約1.4倍である、中網の余剰は波のゆらぎに降下し網裾に堆積する。
堆積した中網は、海底を這うように移動する魚類には行手を阻む障害であり、又網の余剰は裾からはみ出し海底の根に絡み網の破損の因となる。
(ロ)中網の袋状となる過程は、外網の一方を枠にして魚の推力に押され、網裾に堆積する中網を擦り揚げ形成するが、
網の上層に辿に伴い、擦り揚がる網の抵抗は張り増し更に魚の突き出た口先が網目に嵌まり網を押し倒し、中網の袋状形成は困難となり、獲物は網を越え逃避する。
刺網の有効面積を著しく抑制する。三重刺網に於いて中網の袋状形成が最も重要であり、袋状の形成に至る、潤滑な過程が重要である。
(ハ)中網の袋状形成の可能性は、裾に堆積する中網の袋状の形成に必要とする余剰であるが。
一方の外網を枠として引き出される中網の長さは、垂直が最少であり横方向に於ける最長引出しは、縦の約1.5倍となり横長の形状となる。入網した獲物は横向きとなり、更に幾重にも複雑に絡み、その取外しに困窮する。時の浪費であり漁獲物の損傷を招き、手間取る作業は生鮮価値を大いに損なう。
中網(1)の丈を従来通常の約5%を割増し、更に上端から網丈の約3分の1強に相当する位置の網目の一つに、重ね合わせた2枚の外網(2)の上端から3分の1に相当する一節の相互を図2のように固結し、結び(8)に中網(1)を懸けβ−βと、約20mに及ぶ刺網終端まで、図1のように等間隔に連続して、吊り橋状に、中網(1)を架す。
本発明は、以上のような構成よりなる、三重構造の刺し網。
本発明は、以上のような構成よりなる、三重構造の刺し網。
以下発明の実施の形態について説明する。
(イ)中網(1)の丈を従来通常の約5%を割増し、更に上端から網丈の約3分の1強に相当する位置の網目の一つに、重ね合わせた2枚の外網(2)の上端から3分の1に相当する一節の相互を図2のように固結し、結び(8)に中網(1)を懸けβ−βと、約20mに及ぶ刺網終端まで、図1のように等間隔に連続して、吊り橋状に、中網(1)を架す。
(ロ)図1の中網(1)の吊り橋状構成は、一段に限らず刺し網の網高に順じた、必要階層とする。
(ハ)図1の中網(1)を懸ける、外網(2)相互の結合点(8)は用途の要求に応え、上、下、又は図4のように移動してもよい。
(ニ)図1の中網(1)の吊り橋状構成は、中網(1)の横列の網目に丈夫な網糸(9)を順次通し、図6のように外網(2)相互の一節に、同時に固結(10)し図5の構成にしてもよい。
(イ)中網(1)の丈を従来通常の約5%を割増し、更に上端から網丈の約3分の1強に相当する位置の網目の一つに、重ね合わせた2枚の外網(2)の上端から3分の1に相当する一節の相互を図2のように固結し、結び(8)に中網(1)を懸けβ−βと、約20mに及ぶ刺網終端まで、図1のように等間隔に連続して、吊り橋状に、中網(1)を架す。
(ロ)図1の中網(1)の吊り橋状構成は、一段に限らず刺し網の網高に順じた、必要階層とする。
(ハ)図1の中網(1)を懸ける、外網(2)相互の結合点(8)は用途の要求に応え、上、下、又は図4のように移動してもよい。
(ニ)図1の中網(1)の吊り橋状構成は、中網(1)の横列の網目に丈夫な網糸(9)を順次通し、図6のように外網(2)相互の一節に、同時に固結(10)し図5の構成にしてもよい。
本発明は以上のような構成であり、漁獲物の捕縛を目的とする、三重構造の刺網において、刺網全面に於ける魚の推力による潤滑な袋状の形成過程が重要である。
本構成は裾に堆積(3)する中網(1)を予め引き揚げ、2枚の外網(2)の結合節(8)に懸け、吊り橋状図1に架す画期的構成で堆積(3)する中網(1)の袋状の形成過程の擦れ抵抗も減少し横からの補給も呼応し刺網全面の袋の形成はスムーズである。
結合β点(8)は横方からの中網(1)の過剰な繰り出しを抑え、裾に堆積(3)する中網(1)も約30%減少し底物の通過を促し、中網(1)のはみ出しも減じ網の破損も減少する。
本発明の効果は漁業効率を大幅に改善した、回を重ねた実験の結果を従来と比較すると反当たりの収量は数は1.7、量は1.8倍であり特に漁業者の希求する対象とする類の大型成魚の漁獲量が、頭部が半球体の類を除けば、実に4倍と高い数値を示し従来との格差は歴然である。本構成の特徴である。
概して、刺網等の主な研究テーマは、海中における網の存在感軽減である、本件のように網の主要部を繁多にし目立つ方式は、漁業認識上の通念に逆らうが、自然界の厳しい生存競争の境遇におかれ、常に周囲を警戒し物陰を移動する魚類には網の重なりは海藻の繁茂であり周辺は格好の魚道である。魚類の習性が成果を押し上げる。本構成の各海域において、使用する網数の規制を前提とすれば網数の削減に伴う諸経費の減少、安易な獲物の取外し及び網数の削減による就労時間の大幅な短縮であり、漁獲物の生鮮価値の向上である、又、忙殺する網の補修も減じ網数の規制は幼魚を保護し次に備え資源の有効利用である。
本構成は裾に堆積(3)する中網(1)を予め引き揚げ、2枚の外網(2)の結合節(8)に懸け、吊り橋状図1に架す画期的構成で堆積(3)する中網(1)の袋状の形成過程の擦れ抵抗も減少し横からの補給も呼応し刺網全面の袋の形成はスムーズである。
結合β点(8)は横方からの中網(1)の過剰な繰り出しを抑え、裾に堆積(3)する中網(1)も約30%減少し底物の通過を促し、中網(1)のはみ出しも減じ網の破損も減少する。
本発明の効果は漁業効率を大幅に改善した、回を重ねた実験の結果を従来と比較すると反当たりの収量は数は1.7、量は1.8倍であり特に漁業者の希求する対象とする類の大型成魚の漁獲量が、頭部が半球体の類を除けば、実に4倍と高い数値を示し従来との格差は歴然である。本構成の特徴である。
概して、刺網等の主な研究テーマは、海中における網の存在感軽減である、本件のように網の主要部を繁多にし目立つ方式は、漁業認識上の通念に逆らうが、自然界の厳しい生存競争の境遇におかれ、常に周囲を警戒し物陰を移動する魚類には網の重なりは海藻の繁茂であり周辺は格好の魚道である。魚類の習性が成果を押し上げる。本構成の各海域において、使用する網数の規制を前提とすれば網数の削減に伴う諸経費の減少、安易な獲物の取外し及び網数の削減による就労時間の大幅な短縮であり、漁獲物の生鮮価値の向上である、又、忙殺する網の補修も減じ網数の規制は幼魚を保護し次に備え資源の有効利用である。
1.中網。2.外網。3.中網の堆積。4.浮子。5.ロープ。6.おもり。7.複合ロープ。8.結合部β。9.支持糸。10.支持糸と外網の結合部β
Claims (1)
- 弛む中網(1)を、少し引き揚げ、その一目を介し、中網(1)を挟むように重ねた、2枚の外網(2)の相互の一節を、丈夫な糸で固結し、結び(8)に中網(1)を懸け、横列に連続して、図1のよう、吊り橋状に架した三重構造の刺し網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006317805A JP2008104441A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 中網を、吊り橋状に架した、三重構造の刺網。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006317805A JP2008104441A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 中網を、吊り橋状に架した、三重構造の刺網。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008104441A true JP2008104441A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39438319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006317805A Pending JP2008104441A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 中網を、吊り橋状に架した、三重構造の刺網。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008104441A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103392678A (zh) * | 2013-08-26 | 2013-11-20 | 中国水产科学研究院黄海水产研究所 | 一种新型鲅鱼流刺网渔具及装配方法 |
KR101501897B1 (ko) * | 2014-07-29 | 2015-03-12 | 유한회사거명 | 해태망 |
-
2006
- 2006-10-25 JP JP2006317805A patent/JP2008104441A/ja active Pending
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CN103392678A (zh) * | 2013-08-26 | 2013-11-20 | 中国水产科学研究院黄海水产研究所 | 一种新型鲅鱼流刺网渔具及装配方法 |
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