JP2008103877A - ボリューム制御装置、方法、それを用いたオーディオ信号増幅回路ならびに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボリューム変更時のクリック音を低減する。
【解決手段】ゼロクロス検出部50は、オーディオ信号S1の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点ごとに所定レベルとなるゼロクロス検出信号Szcを生成する。タイマ回路52は、クロック信号CKをカウントし、所定の単位遷移時間Tuが経過するごとに所定レベルとなるタイミング信号Stmを生成する。ボリューム設定部16は、ゼロクロス検出信号Szcと、タイミング信号Stmとを受け、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させる。ボリューム設定部16は、タイミング信号Stmが所定レベルとなるごとに、その直後にゼロクロス検出信号Szcが所定レベルとなる遷移タイミングにて、ボリュームを所定幅だけ変化させ、これを繰り返すことにより、現在値から目標値へのボリューム遷移を実行する。
【選択図】図4
【解決手段】ゼロクロス検出部50は、オーディオ信号S1の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点ごとに所定レベルとなるゼロクロス検出信号Szcを生成する。タイマ回路52は、クロック信号CKをカウントし、所定の単位遷移時間Tuが経過するごとに所定レベルとなるタイミング信号Stmを生成する。ボリューム設定部16は、ゼロクロス検出信号Szcと、タイミング信号Stmとを受け、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させる。ボリューム設定部16は、タイミング信号Stmが所定レベルとなるごとに、その直後にゼロクロス検出信号Szcが所定レベルとなる遷移タイミングにて、ボリュームを所定幅だけ変化させ、これを繰り返すことにより、現在値から目標値へのボリューム遷移を実行する。
【選択図】図4
Description
本発明は、オーディオ信号処理技術に関し、特に電子ボリュームの制御技術に関する。
CDプレイヤやMDプレイヤ、シリコンオーディオ機器に代表されるオーディオ機器は、オーディオ信号の音量すなわち振幅を調節するためのボリューム制御装置を備えている。ボリューム制御装置は、オーディオ機器内に搭載されるホストプロセッサからの指示にもとづいてボリューム値を設定・変更する。
特開平8−317492号公報
特開2003−318674号公報
オーディオ信号に対するボリューム制御は、オーディオ信号の振幅をデジタル信号処理、あるいはアナログ信号処理により変化させることにより実行される。この場合に、電子ボリュームを利用する場合、振幅の変化は離散的なものとなるため、急激にボリューム値が変更されると、振幅が不連続となり、クリック音などと呼ばれるノイズが発生する。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的はクリック音を低減したボリューム制御装置の提供にある。
本発明のある態様によれば、オーディオ信号のボリュームを制御するボリューム制御装置が提供される。このボリューム制御装置は、オーディオ信号の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点ごとに所定レベルとなるゼロクロス検出信号を生成するゼロクロス検出部と、クロック信号をカウントし、所定の時間が経過するごとに所定レベルとなるタイミング信号を出力するタイマ回路と、ゼロクロス検出信号と、タイミング信号と、変更後のボリュームの目標値を示すボリューム制御信号と、を受け、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させるボリューム設定部と、を備える。ボリューム設定部は、タイミング信号が所定レベルとなるごとに、その直後にゼロクロス検出信号が所定レベルとなる遷移タイミングにて、ボリュームを所定幅だけ変化させ、これを繰り返すことにより、現在値から目標値へのボリューム遷移を実行する。
この態様によると、オーディオ信号の振幅が0となる時点で、ボリュームが切り替えられるため、ボリューム切り替えによる振幅の不連続を低減し、ノイズの発生を抑制することができる。さらに、ボリュームは、所定の時間が経過するごとに段階的に遷移していくため、ノイズの発生をさらに抑制することができる。
ボリューム設定部は、オーディオ信号がデジタル値で与えられるとき、ボリュームの値を示すボリュームデータと、オーディオ信号に乗ずべき係数との対応関係を保持するテーブルと、遷移タイミングごとに、テーブルから次のボリュームの値に対応する係数を読み出す係数設定部と、係数設定部により読み出された係数とオーディオ信号とを乗算する乗算器と、を含んでもよい。
ある態様において、タイマ回路は、ゼロクロス検出信号を受け、当該ゼロクロス検出信号が所定レベルとなるごとにリセットされてもよい。この場合、あるボリュームの遷移タイミングから次のボリュームの遷移タイミングまでの間隔が、所定の期間以上となることが保証されるため、より好適にノイズの発生を抑制することができる。
また、別の態様において、タイマ回路は、所定の時間が経過するごとにリセットされてもよい。この場合、あるボリュームの遷移タイミングから次のボリュームの遷移タイミングまでの間隔が、所定の期間以内になるため、ボリュームが目標値まで遷移するのに要する時間を好適に設定することができる。
ゼロクロス検出部は、オーディオ信号がデジタル値で与えられるとき、そのデジタル値のサインビットをモニタし、符号が切り替わるごとにゼロクロス検出信号を所定レベルとしてもよい。サインビットの切り替わりをモニタするごとにより、ゼロクロスを好適に検出することができる。
ゼロクロス検出部は、オーディオ信号がアナログ値で与えられるとき、そのアナログ値を、所定のしきい値電圧と比較することにより、ゼロクロス検出信号を所定レベルとしてもよい。
ゼロクロス検出部は、オーディオ信号がアナログ値で与えられるとき、そのアナログ値を、所定のしきい値電圧と比較することにより、ゼロクロス検出信号を所定レベルとしてもよい。
タイマ回路は、レジスタを利用して所定の時間が可変に構成されてもよい。この場合、ボリュームが目標値まで遷移するのに要する時間とのバランスを考慮しつつ、ノイズの発生量を調節することができる。
本発明の別の態様は、オーディオ信号増幅回路である。このオーディオ信号増幅回路は、オーディオ信号を受け、その振幅を制御する上述のボリューム制御装置と、ボリューム制御装置の出力信号をΔΣ変調する変調器と、変調器の出力信号を増幅するD級アンプと、を備える。
ある態様のオーディオ信号増幅回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
ある態様のオーディオ信号増幅回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、オーディオ信号増幅回路と、オーディオ信号増幅回路の出力信号によって駆動される音声出力部と、オーディオ信号増幅回路によって増幅すべきオーディオ信号を生成する音源と、オーディオ信号増幅回路とバスを介して接続され、オーディオ信号増幅回路に対してボリュームの目標値を示すデータを送信するホストプロセッサと、を備える。
この態様によると、ボリュームの変更時に、音声出力部から出力されるノイズを好適に抑制することができる。
本発明のさらに別の態様は、ボリューム制御方法である。この方法は、オーディオ信号のボリューム制御方法であって、オーディオ信号の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点ごとに所定レベルとなるゼロクロス検出信号を生成するステップと、クロック信号をカウントし、所定の時間が経過するごとに所定レベルとなるタイミング信号を生成するステップと、ゼロクロス検出信号と、タイミング信号と、変更後のボリュームの目標値を示すボリューム制御信号と、にもとづき、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させるステップと、を備える。ボリュームを遷移させるステップは、タイミング信号が所定レベルとなるごとに、その直後にゼロクロス検出信号が所定レベルとなる遷移タイミングにて、ボリュームを所定幅だけ変化させるステップを繰り返すことにより、目標値へのボリューム遷移を実行する。
ある態様において、タイミング信号を生成するステップは、当該ゼロクロス検出信号が所定レベルとなるごとに次の所定の時間の測定を開始してもよい。また、別の態様において、タイミング信号を生成するステップは、所定の時間が経過するごとに、次の所定の時間の測定を開始してもよい。
本発明のさらに別の態様は、オーディオ信号のボリューム制御方法に関する。この制御方法は、オーディオ信号の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出するステップと、所定の時間の経過を検出するステップと、所定の時間の経過後、ゼロクロス点が検出されると、ボリュームを所定幅だけ変化させるステップと、を繰り返すことにより、目標値へのボリューム遷移を実行する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るボリューム制御装置によれば、クリック音を低減することができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係るオーディオ信号増幅回路100を搭載した電子機器200の構成を示す回路図である。オーディオ信号増幅回路100は、携帯型CDプレイヤ、音楽再生機能付きの携帯電話端末など、スピーカやイヤホンが接続される電子機器に搭載され、そのスピーカやイヤホン(以下の説明ではスピーカとする)などの音声出力部を駆動し、音声信号を出力する。電子機器200は、いわゆるステレオ再生を行うものであり、LチャンネルとRチャンネルの2つの音声を出力する。
まず、電子機器200全体の構成について説明する。電子機器200は、オーディオ信号増幅回路100、音源110、フィルタ120L、120R、スピーカ130L、130Rを備える。以下、添え字のLは、Lチャンネルを、RはRチャンネルを表すものとし、さらにLチャンネルとRチャンネルは同等の構成であるため、特に必要のない限り添え字を省略して説明するものとする。
音源110は、光ディスク、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶媒体に所定のフォーマットで記録されたデジタルのオーディオ信号を読み出し、これをデコードして、デジタル値の信号として出力する。このデジタルのオーディオ信号S1は、オーディオ信号増幅回路100の入力端子102に入力される。図示しないが、オーディオ信号S1は、LチャンネルとRチャンネルの信号成分を含んでいる。
オーディオ信号増幅回路100は、入力端子102に入力されたオーディオ信号S1を受信し、LチャンネルとRチャンネルで個別にΔΣ変調してビットストリームに変換し、さらに増幅した後に、出力端子104L、104Rからそれぞれ出力する。出力端子104から出力されたビットストリームのオーディオ信号S2は、インダクタおよびキャパシタ(図示せず)を含むフィルタ120に入力される。フィルタ120は、ビットストリームS1の高周波成分を除去する。さらにフィルタ120は、デカップリングキャパシタ(不図示)を含んでおり、LCフィルタの出力信号のDC成分を除去し、スピーカ130へと出力する。本実施の形態において、オーディオ信号増幅回路100は、一つの半導体基板上に、ひとつの機能ICとして一体集積化されることが望ましい。
本実施の形態に係るオーディオ信号増幅回路100は、ホストプロセッサ140から出力されるボリューム制御データDcntに応じて、LチャンネルおよびRチャンネルのボリュームを独立して変更することができる。このために、オーディオ信号増幅回路100は、電子ボリューム制御装置10を備えている。以下、この電子ボリューム制御装置10の構成について、オーディオ信号増幅回路100内のその他のブロックとともに説明する。
オーディオ信号増幅回路100は、電子ボリューム制御装置10、ΔΣ変調器20L、20R、D級アンプ22L、22R、インタフェース部30を備える。
オーディオ信号増幅回路100と音源110とは、所定のバス152を介して接続されている。音源110は、このバス152を介してオーディオ信号増幅回路100に対しオーディオ信号S1を送出する。インタフェース部30は、音源110から所定のフォーマットにて送出されるオーディオ信号S1を受信するためのインタフェースである。インタフェース部30は、受信したオーディオ信号S1を、LチャンネルとRチャンネルに分離し、後段の電子ボリューム制御装置10へと出力する。
電子ボリューム制御装置10は、デジタル演算処理によってオーディオ信号S1L、S1Rの振幅に、ボリューム値に対応する係数を乗じる。ΔΣ変調器20は、電子ボリューム制御装置10から出力されるデジタルオーディオ信号に対して、補間処理およびΔΣ変調を実行する。D級アンプ22は、ΔΣ変調器20から出力されるビットストリームを増幅するレベルシフト回路であり、十分なトランジスタサイズを有するインバータで構成される。D級アンプ22により増幅されたビットストリームのオーディオ信号S2は、上述のように、フィルタ120に入力され、スピーカ130から音声として出力される。
本実施の形態に係る電子ボリューム制御装置10は、ホストプロセッサ140とシリアルバス150を介して接続されており、ホストプロセッサ140から出力されるシリアル形式のボリューム制御データDcntに応じて、LチャンネルおよびRチャンネルのボリュームを個別に制御する。
本実施の形態においてシリアルバスはI2Cバスである。電子ボリューム制御装置10は、インタフェース部12、ボリュームレジスタ14L、14R、ボリューム設定部16を備える。
ボリュームレジスタ14L、14Rは、チャンネルごとのボリューム値を示すデータ(以下、ボリュームデータともいう)を保持するメモリである。インタフェース部12は、外部のホストプロセッサ140からチャンネルごとのボリュームデータを含むボリューム制御データDcntをシリアル形式にて受信し、そのチャンネルのボリュームデータを対応するボリュームレジスタ14L、14Rに書き込む。
ボリュームレジスタ14L、14Rは、チャンネルごとのボリューム値を示すデータ(以下、ボリュームデータともいう)を保持するメモリである。インタフェース部12は、外部のホストプロセッサ140からチャンネルごとのボリュームデータを含むボリューム制御データDcntをシリアル形式にて受信し、そのチャンネルのボリュームデータを対応するボリュームレジスタ14L、14Rに書き込む。
インタフェース部12は、切り替え可能な第1、第2モードで動作する。第1モードにおいて、インタフェース部12は、ボリューム制御データDcntによって指示されたチャンネルに対応するボリュームレジスタ14L、14Rのいずれかにボリュームデータを書き込む。一方、インタフェース部12は、第2モードにおいて、すべてのボリュームレジスタ14L、14Rにボリュームデータを書き込む。
ボリューム設定部16は、ボリュームレジスタ14L、16Rのうち、少なくとも一方のデータが更新されると、そのボリュームレジスタ14L、14Rに対応するチャンネルのボリュームを変更する。本実施の形態において、ボリューム設定部16は、乗算器18L、18Rを含む。乗算器18L、18Rはそれぞれ、チャンネルごとのデジタルオーディオ信号S1L、S1Rと、ボリュームレジスタ14L、14Rに格納されたボリュームデータが示すボリューム値とを乗算する。
図2は、シリアル形式のボリューム制御データDcntの信号フォーマットを示す図である。ボリューム制御データDcntは、対象となるレジスタのアドレスを示すアドレスデータ40と、合計8ビットのモードデータ42およびボリュームデータ44を含む。8ビットのデータは、先頭の1ビットが、第1、第2モードを指示するモードデータ42となっており、残りの7ビットが変更後のボリューム値を示すボリュームデータ44となっている。本実施の形態において、レジスタのアドレスデータ40は、ボリューム変更の対象となるチャンネルを示している。たとえば、アドレスデータ40がxxhのとき、Lチャンネルのボリュームが変更され、アドレスデータ40がyyhのとき、Rチャンネルのボリュームが変更される。
モードを指示するモードデータ42は、第1モードのときVolumeLR=0、第2モードのときVolumeLR=1となる。ボリューム値を示す7ビットのボリュームデータ44は、128階調でボリューム値を制御する。実際には、乗算器18は、7ビットのボリュームデータVolumeLch(またはVolumeRch)をオーディオ信号S1L(またはS1R)と乗算するのではなく、テーブル(不図示)を参照し、ボリュームデータVolumeLch(Rch)に対応する係数αを取得し、取得した係数αとオーディオ信号S1L(R)を乗算する。
以上のように構成された電子ボリューム制御装置10の動作について、第1モードと第2モードを分けてそれぞれ説明する。図3(a)、(b)は、それぞれ、第1モード、第2モードにおけるボリューム変更のタイムチャートである。なお、図3(a)、(b)に示されるタイムチャートは、説明を簡潔にするため、縦軸および横軸が適宜拡大、縮小されている。
(第1モード)
インタフェース部12は、ボリューム制御データDcntを受信し、モードデータのビットVolLRを参照する。その結果、VolLRが0のとき、第1モードに設定される。第1モードの場合、インタフェース部12は、アドレスデータ40を参照し、指定されたボリュームレジスタ14L、14Rのいずれか一方に、ボリュームデータ44を格納する。ボリュームレジスタ14Lのデータが更新されると、ボリューム設定部16は、Lチャンネルのボリューム値を変更する。
インタフェース部12は、ボリューム制御データDcntを受信し、モードデータのビットVolLRを参照する。その結果、VolLRが0のとき、第1モードに設定される。第1モードの場合、インタフェース部12は、アドレスデータ40を参照し、指定されたボリュームレジスタ14L、14Rのいずれか一方に、ボリュームデータ44を格納する。ボリュームレジスタ14Lのデータが更新されると、ボリューム設定部16は、Lチャンネルのボリューム値を変更する。
図3(a)に示すように時刻t0にインタフェース部12がLチャンネルのボリュームを変更するボリューム制御データDcntを受信すると、ボリュームレジスタ14Lに、変更後のボリューム値を格納する。ボリューム設定部16の乗算器18Lは、それまでのボリューム値から、ボリュームレジスタ14Lに格納されているデータに対応するボリューム値に向かって、段階的にボリュームを変更していく。時刻t1にLチャンネルのボリュームの遷移が完了する。
時刻t1に、インタフェース部12がRチャンネルのボリュームを変更するボリューム制御データDcntを受信すると、ボリュームレジスタ14Rに、変更後のボリューム値を格納する。ボリューム設定部16の乗算器18Lは、それまでのボリューム値から、ボリュームレジスタ14Lに格納されているデータに対応するボリューム値に向かって、段階的にボリュームを変更していく。時刻t2に、Rチャンネルのボリュームの遷移が完了する。
このように、第1モードでは、LチャンネルとRチャンネルのボリューム値を、ボリューム制御データDcntにもとづいて独立に制御することができる。
(第2モード)
インタフェース部12は、ボリューム制御データDcntを受信し、モードデータのビットVolLRを参照する。その結果、VolLRが1のとき、第2モードに設定される。第2モードの場合、インタフェース部12は、ボリュームレジスタ14L、14Rの両方に、ボリュームデータ44を格納する。ボリュームレジスタ14L、14Rのデータが更新されると、ボリューム設定部16は、LチャンネルおよびRチャンネルのボリューム値を変更する。
インタフェース部12は、ボリューム制御データDcntを受信し、モードデータのビットVolLRを参照する。その結果、VolLRが1のとき、第2モードに設定される。第2モードの場合、インタフェース部12は、ボリュームレジスタ14L、14Rの両方に、ボリュームデータ44を格納する。ボリュームレジスタ14L、14Rのデータが更新されると、ボリューム設定部16は、LチャンネルおよびRチャンネルのボリューム値を変更する。
図3(b)に示すように、時刻t0に第2モードを指示するボリューム制御データDcntを受信すると、ボリュームレジスタ14L、14Rに、同一のボリューム値が格納される。ボリューム設定部16の乗算器18L、18Rは、それまでのボリューム値から、ボリュームレジスタ14L、14Rに格納されているデータに対応するボリューム値に向かって、段階的にボリュームを変更していく。時刻t1にRチャンネルのボリュームの遷移が完了し、時刻t2にLチャンネルのボリュームの遷移が完了する。
このように、第2モードでは、LチャンネルとRチャンネルのボリュームの遷移を同じタイミングで開始することにより、2つのチャンネルのボリュームの遷移のタイムラグを減少することができる。さらに、各チャンネルのボリュームの遷移が完了するまでの期間を、短縮することができる。
また、第1モードと第2モードを切り替えられるため、第1モードに設定することにより、従来のように、ボリューム制御データDcntにもとづいてLチャンネルあるいはRチャンネルのボリューム値を独立に、異なるタイミングで変更させることも可能となる。
また、第1モードと第2モードを切り替えられるため、第1モードに設定することにより、従来のように、ボリューム制御データDcntにもとづいてLチャンネルあるいはRチャンネルのボリューム値を独立に、異なるタイミングで変更させることも可能となる。
図3に示すように、本実施の形態に係る電子ボリューム制御装置10は、ボリューム値を段階的に遷移させることにより、いわゆるクリック音と呼ばれるノイズの低減を図っている。以下、ボリュームの遷移させるための構成について説明する。
図4は、実施の形態に係る電子ボリューム制御装置10の一部の詳細な構成を示す回路図である。電子ボリューム制御装置10は、ボリュームレジスタ14、ボリューム設定部16に加えて、ゼロクロス検出部50、タイマ回路52、時間設定レジスタ54を含む。なお、LチャンネルとRチャンネルとで、電子ボリューム制御装置10は同様に構成されるため、LおよびRの添え字を省略し、一方のみを示している。
ゼロクロス検出部50は、オーディオ信号S1の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出する。ゼロクロス検出部50は、検出したゼロクロス点のタイミングごとに所定レベル(ハイレベル)となるゼロクロス検出信号Szcを生成する。本実施の形態において、オーディオ信号S1はデジタル値で与えられているため、ゼロクロス検出部50は、オーディオ信号のS1サインビットをモニタし、その値、すなわち正負の符号が切り替わるごとにゼロクロス検出信号Szcをハイレベルとする。
タイマ回路52は、クロック信号CKをカウントし、所定の時間(以下、単位遷移時間Tuという)が経過するごとに所定レベル(ハイレベル)となるタイミング信号Stmを生成する。単位遷移時間Tuは、時間設定レジスタ54に格納される時間設定データDtにもとづいて設定される。時間設定データDtは、クロック信号CKのカウント数を決定するために利用される。すなわち、時間設定レジスタ54に格納される時間設定データDtを書き換えることにより、単位遷移時間Tuを変更することができる。タイマ回路52は、ゼロクロス検出信号Szcを受け、当該ゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなるごとにリセットされ、新たにクロック信号CKのカウントを開始する。
ボリューム設定部16は、ゼロクロス検出信号Szcと、タイミング信号Stmと、を受け、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させる。このボリューム設定部16は、タイミング信号Stmがハイレベルとなるごとに、その直後にゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなるタイミングを遷移タイミングに設定し、この遷移タイミングごとに、ボリュームを所定幅だけ変化させる。ボリューム設定部16は、遷移タイミングごとにこの処理を繰り返すことにより、現在値から目標値へのボリューム遷移を実行する。
具体的には、ボリューム設定部16は、タイミング制御部56、係数設定部58、テーブル60、乗算器18、を含む。タイミング制御部56には、タイミング信号Stmとゼロクロス検出信号Szcが入力されている。タイミング制御部56は、タイミング信号Stmがハイレベルとなるごとに、その直後にゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなるタイミングを遷移タイミングに設定する。タイミング制御部56は、遷移タイミングごとに所定レベル(ハイレベル)となる遷移指示信号Strsを生成する。この遷移指示信号Strsは、係数設定部58に入力される。
係数設定部58は、ボリュームレジスタ14とテーブル60にアクセス可能に構成される。ボリュームレジスタ14には、上述のように、インタフェース部12によりボリュームの目標値を示すボリュームデータDvolが書き込まれる。このボリュームデータDvolは、図2に示すボリューム制御データDcntの下位7ビットに対応するデータである。テーブル60には、ボリュームデータDvolと、オーディオ信号に乗算される係数αとの対応関係が格納される。たとえば、ボリュームデータDvolが0〜90までの値に対しては、0dB〜−90dBに対応するリニアの係数αが対応づけられる。ボリュームデータDvolが91〜127までの値はミュートに対応し、ボリュームは−∞dBであり、リニアの係数αの値は0となる。
係数設定部58は、図示しないレジスタなどの記憶手段に、現在のボリューム値に対応する変数volx(=0〜127)を保持しておく。係数設定部58は、ボリュームレジスタ14の値が更新されたことを契機として、遷移指示信号Strsがハイレベルとなるごとに、現在値に対応する変数volxを目標値Dvolに向かって所定幅Δずつインクリメントあるいはデクリメントする。そして、現在値volxに対応する係数αの値を、テーブル60から読み出して乗算器18に出力する。たとえば、所定幅Δは、1であってもよい。この場合、ボリューム値は、利得の最小幅である1dBずつ遷移していくことになる。なお、所定幅Δは、レジスタを利用して可変に構成されてもよい。
乗算器18は、遷移タイミングごとに更新される係数αと、オーディオ信号S1を乗算し、ボリューム値が調節されたオーディオ信号S1を生成し、後段のΔΣ変調器20へと出力する。
以上のように構成された電子ボリューム制御装置10の動作について説明する。図5は、図4の電子ボリューム制御装置10の動作を示すタイムチャートである。図5は、上から順に、オーディオ信号S1(実線)およびオーディオ信号S1’(破線)と、タイミング信号Stmと、ゼロクロス検出信号Szcと、遷移指示信号Strsと、を示す。このタイムチャートでは説明を簡単にするために、オーディオ信号を単一振幅、単一周波数の正弦波としているが、実際にはより複雑な波形となっている。また、横軸、縦軸についても、適宜拡大、縮小して示したものであり、発明を限定するものではない。
時刻t0に、ボリュームレジスタ14のボリュームデータDvolが更新されると、ボリュームの遷移が開始される。時刻t0に、タイマ回路52は、クロック信号CKのカウントを開始する。時刻t1に単位遷移時間Tuが経過すると、タイマ回路52は、タイミング信号Stmをハイレベルとする。ゼロクロス検出信号Szcは、オーディオ信号S1がゼロを跨ぐたびに、ハイレベルとなる。タイミング制御部56は、タイミング信号Stmがハイレベルとなった直後に、ゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなる時刻t2を遷移タイミングとする。遷移タイミングの時刻t2にボリューム値に対応する係数αが更新されて、オーディオ信号S1’の振幅が変化する。
時刻t2にゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなると、タイマ回路52がリセットされてクロック信号CKのカウントを開始する。時刻t3に、単位遷移時間Tuが経過すると、タイミング信号Stmがハイレベルとなり、続く時刻t4に、ゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなると、遷移指示信号Strsがハイレベルとなり、係数αが更新され、オーディオ信号S1’の振幅が変化する。
時刻t4以降、電子ボリューム制御装置10は、変数volxが目標値Dvolに一致するまで、同様の処理を繰り返す。時刻t5にボリューム値が目標値に達すると遷移が完了し、その後、係数αは固定される。
このように、本実施の形態に係る電子ボリューム制御装置10によれば、オーディオ信号S1の振幅が0となる時点で、ボリュームが1段階切り替えられるため、ボリューム切り替えによる振幅の不連続を低減し、ノイズの発生を抑制することができる。さらに、ボリュームは、単位遷移時間Tuが経過するごとに段階的に遷移していくため、ノイズの発生をさらに抑制することができる。
本実施の形態では、タイマ回路52は、ゼロクロス検出信号Szcを受け、当該ゼロクロス検出信号Szcがハイレベルとなるごとにリセットされた。その結果、図5に示されるように、あるボリュームの遷移タイミングから次のボリュームの遷移タイミングまでの間隔が、単位遷移時間Tu以上となることが保証されるため、より好適にノイズの発生を抑制することができる。
この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、タイマ回路52がゼロクロス検出信号Szcによりリセットされる場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。別の実施の形態において、タイマ回路52は、単位遷移時間Tuが経過するごとにリセットされてもよい。この場合、タイミング信号Stmは、単位遷移時間Tuごとにハイレベルとなる。その結果、あるボリュームの遷移タイミングから次のボリュームの遷移タイミングまでの間隔が、単位遷移時間Tu以内になるため、ボリュームが目標値まで遷移するのに要する時間を好適に設定することができる。
実施の形態では、第1モードと第2モードを切り替えるための信号が、ボリュームを制御するためのボリューム制御データDcntに含まれる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、現在のモードを保持するためのモード用のレジスタを別途設け、モードを指示する制御データを、ボリューム制御データDcntとは別に生成し、モード用のレジスタに対して、モードを指示するデータを書き込んでもよい。この場合、ボリューム設定部16は、ボリューム制御データDcntが入力されると、モード用のレジスタを参照して現在のモードを判別し、そのモードに応じて、ボリュームレジスタ14へのデータの書き込みを実行すればよい。この変形例においても、第1モード、第2モードを切り替えることができるため、実施の形態にかかる電子ボリューム制御装置10と同様の効果を得ることができる。さらに、この場合、モードの切り替えるタイミングでモードを指示するデータを送受信すればよいため、ボリューム制御データDcntのビット数を削減することができる。
たとえば、現在のモードを保持するためのモード用のレジスタを別途設け、モードを指示する制御データを、ボリューム制御データDcntとは別に生成し、モード用のレジスタに対して、モードを指示するデータを書き込んでもよい。この場合、ボリューム設定部16は、ボリューム制御データDcntが入力されると、モード用のレジスタを参照して現在のモードを判別し、そのモードに応じて、ボリュームレジスタ14へのデータの書き込みを実行すればよい。この変形例においても、第1モード、第2モードを切り替えることができるため、実施の形態にかかる電子ボリューム制御装置10と同様の効果を得ることができる。さらに、この場合、モードの切り替えるタイミングでモードを指示するデータを送受信すればよいため、ボリューム制御データDcntのビット数を削減することができる。
実施の形態にかかる電子ボリューム制御装置10では、2チャンネルのオーディオ信号のボリュームを制御する場合について説明したが、これをより多くのチャンネルのオーディオ信号に適用してもよい。この場合、チャンネルごとにボリュームレジスタ14および乗算器18を設ければよい。
また、実施の形態では、デジタル演算処理による乗算によってボリューム値を変更する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、アナログのオーディオ信号に変換した後に、可変利得増幅器あるいは可変アテネータを利用してボリュームを制御してもよい。この場合、乗算器18に替えて、可変利得増幅器あるいは可変アテネータを設け、ボリュームレジスタ14に格納されるボリューム値に対応したデータにもとづいて、増幅率、あるいは減衰率を変化させればよい。その他、ボリュームの変更については、さまざまな方式を利用することができる。
10 電子ボリューム制御装置、 12 インタフェース部、 14 ボリュームレジスタ、 16 ボリューム設定部、 18 乗算器、 20 ΔΣ変調器、 22 D級アンプ、 30 インタフェース部、 50 ゼロクロス検出部、 52 タイマ回路、 54 時間設定レジスタ、 56 タイミング制御部、 58 係数設定部、 60 テーブル、 100 オーディオ信号増幅回路、 102 入力端子、 104 出力端子、 110 音源、 120 フィルタ、 130 スピーカ、 140 ホストプロセッサ、 200 電子機器。
Claims (13)
- オーディオ信号のボリュームを制御するボリューム制御装置であって、
前記オーディオ信号の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点ごとに所定レベルとなるゼロクロス検出信号を生成するゼロクロス検出部と、
クロック信号をカウントし、所定の時間が経過するごとに所定レベルとなるタイミング信号を生成するタイマ回路と、
前記ゼロクロス検出信号と、前記タイミング信号と、を受け、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させるボリューム設定部と、
を備え、
前記ボリューム設定部は、前記タイミング信号が前記所定レベルとなるごとに、その直後に前記ゼロクロス検出信号が前記所定レベルとなる遷移タイミングにて、前記ボリュームを所定幅だけ変化させ、これを繰り返すことにより、現在値から目標値へのボリューム遷移を実行することを特徴とするボリューム制御装置。 - 前記ボリューム設定部は、前記オーディオ信号がデジタル値で与えられるとき、
前記ボリュームの値を示すボリュームデータと前記オーディオ信号に乗ずべき係数との対応関係を保持するテーブルと、
前記遷移タイミングごとに、前記テーブルから次のボリュームの値に対応する係数を読み出す係数設定部と、
前記係数設定部により読み出された前記係数と前記オーディオ信号とを乗算する乗算器と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のボリューム制御装置。 - 前記ゼロクロス検出部は、
前記オーディオ信号がデジタル値で与えられるとき、そのデジタル値のサインビットをモニタし、符号が切り替わるごとに前記ゼロクロス検出信号を前記所定レベルとすることを特徴とする請求項1または2に記載のボリューム制御装置。 - 前記タイマ回路は、前記ゼロクロス検出信号を受け、当該ゼロクロス検出信号が前記所定レベルとなるごとにリセットされることを特徴とする請求項1または2に記載のボリューム制御装置。
- 前記タイマ回路は、前記所定の時間が経過するごとにリセットされることを特徴とする請求項1または2に記載のボリューム制御装置。
- 前記タイマ回路は、レジスタを利用して前記所定の時間が可変に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のボリューム制御装置。
- オーディオ信号を受け、その振幅を制御する請求項1または2に記載のボリューム制御装置と、
前記ボリューム制御装置の出力信号をΔΣ変調する変調器と、
前記変調器の出力信号を増幅するD級アンプと、
を備えることを特徴とするオーディオ信号増幅回路。 - ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項7に記載のオーディオ信号増幅回路。
- 請求項7に記載のオーディオ信号増幅回路と、
前記オーディオ信号増幅回路の出力信号によって駆動される音声出力部と、
前記オーディオ信号増幅回路によって増幅すべきオーディオ信号を生成する音源と、
前記オーディオ信号増幅回路とバスを介して接続され、前記オーディオ信号増幅回路に対してボリュームの目標値を示すデータを送信するホストプロセッサと、
を備えることを特徴とする電子機器。 - オーディオ信号のボリューム制御方法であって、
前記オーディオ信号の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点ごとに所定レベルとなるゼロクロス検出信号を生成するステップと、
クロック信号をカウントし、所定の時間が経過するごとに所定レベルとなるタイミング信号を生成するステップと、
前記ゼロクロス検出信号と、前記タイミング信号と、変更後のボリュームの目標値を示すボリューム制御信号と、にもとづき、ボリュームを現在値から目標値に向かって段階的に遷移させるステップと、
を備え、
前記ボリュームを遷移させるステップは、
前記タイミング信号が前記所定レベルとなるごとに、その直後に前記ゼロクロス検出信号が前記所定レベルとなる遷移タイミングにて、前記ボリュームを所定幅だけ変化させるステップを繰り返すことにより、目標値へのボリューム遷移を実行することを特徴とするボリューム制御方法。 - 前記タイミング信号を生成するステップは、当該ゼロクロス検出信号が前記所定レベルとなるごとに次の所定の時間の測定を開始することを特徴とする請求項10に記載のボリューム制御方法。
- 前記タイミング信号を生成するステップは、前記所定の時間が経過するごとに、次の所定の時間の測定を開始することを特徴とする請求項10に記載のボリューム制御方法。
- オーディオ信号のボリューム制御方法であって、
前記オーディオ信号の振幅をモニタしてゼロクロス点を検出するステップと、
所定の時間の経過を検出するステップと、
所定の時間の経過後、ゼロクロス点が検出されると、ボリュームを所定幅だけ変化させるステップと、
を繰り返すことにより、目標値へのボリューム遷移を実行することを特徴とするボリューム制御方法。
Priority Applications (2)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013513262A (ja) * | 2010-01-17 | 2013-04-18 | メディア テック シンガポール ピーティーイー.リミテッド | ゲイン制御モジュールを有する電子機器及び集積回路並びにその方法 |
JP2014107834A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Rohm Co Ltd | D/a変換回路、ゼロクロス点検出方法、それを用いた車載用オーディオ装置、オーディオコンポーネント装置、電子機器 |
JP2017028478A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | 新日本無線株式会社 | ボリウム制御装置 |
CN109802639A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-05-24 | 河南师范大学 | 一种高速度低噪音扫描隧道显微镜前置放大电路 |
-
2006
- 2006-10-18 JP JP2006283496A patent/JP2008103877A/ja active Pending
-
2007
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