JP2008103691A - 磁性体ストライプ状配列シート、rfid磁性シート、電磁遮蔽シートおよびそれらの製造方法 - Google Patents

磁性体ストライプ状配列シート、rfid磁性シート、電磁遮蔽シートおよびそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】針状磁性体が所定のストライプ状パターンに良好な状態で配列され、高い透磁率を有するとともに、薄型でフレキシブル性に富んだ磁性体ストライプ状配列シートを提供する。
【解決手段】樹脂フィルム11上に撥水層12が形成されるとともに、撥水層の面領域内に配置され、撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域14が形成されている。ストライプ状パターン領域内に針状磁性体15が配向し集合して、磁性体ストライプ状パターン13が形成されている。互いに分離された複数の磁性体ストライプにより磁性体ストライプ状パターンを形成し、複数の磁性体ストライプ状配列シートを積層し、各層の磁性体ストライプを互いに交差させることにより、RFID磁性シートを構成する。格子状の磁性体ストライプ状パターンを形成することにより、電磁遮蔽シートを構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、磁性体が直線状あるいは格子状等の所定のストライプ状パターンに配列された磁性体ストライプ状配列シートに関する。また、その用途例であるRFID(Radio Frequency Identification)システムに用いられるRFID磁性シート、およびディスプレイ等に用いられる電磁遮蔽シートに関する。
従来、RFID磁性シートあるいは電磁遮蔽シート等、フレキシブルな基板上に磁性体層が付設された薄い磁性シートの用途が知られている。
まず、従来のRFID磁性シートについて説明する。近年、外部機器から放射される特定の周波数の電磁界を信号搬送波として使用し、外部機器との間でID(Identification)情報および各種データの通信を行う自動認識技術の一つであるRFIDシステムが広く利用されるようになってきている。RFIDシステムを利用した非接触型ICカードの例としては、ICテレホンカード、電子乗車券、電子マネーカードなどがあるが、このRFIDは、最近では携帯電話にも搭載されて使用されるようになっている。
携帯電話のような携帯用移動通信機器にRFIDシステムを搭載して使用する場合には、通信距離の確保が必要であり、そのため、磁路障害物による影響の排除が求められる。より具体的に説明すると、RFIDシステムでは、RFIDアンテナに金属が隣接すると、通信ができなくなってしまうという欠点がある。特に、13.56MHzのような高周波の電磁界信号を用いる場合には、RFIDシステムはその欠点による問題の発生が顕著である。この問題を解決するために、透磁率の高いフェライトを含む磁性シートがRFIDアンテナに貼り付けられることが多い。(例えば、特許文献1参照)
図1から図3を参照しながら、RFIDアンテナに金属が隣接する場合に通信できなくなる問題について説明する。
図1は、一般的なRFIDシステム100の動作を示す断面図である。このRFIDシステム100では、非接触型ICカードの一例であるICタグ101にRFIDアンテナ(タグアンテナ)102が取り付けられており、リーダ・ライタ103にリーダ・ライタアンテナ104が取り付けられている。通信する場合は、ICタグ101をリーダ・ライタ103の近くに位置する。リーダ・ライタ103のリーダ・ライタアンテナ104からは、磁束ループ105が発生する。両アンテナ(タグアンテナ102及びリーダ・ライタアンテナ104)を貫通する磁束ループ105aによって、ICタグ101とリーダ・ライタ103との間のRFID無線通信が可能となる。図1は、ICタグ101の近くに金属製品が無い場合における通信状態の様子を模式的に示す。
図2は、図1と同様のRFIDシステム110において、ICタグ101の近くに金属製品106がある場合の通信状態の様子を模式的に示す。この場合には、リーダ・ライタ103からの磁界によって、ICタグ101近傍に位置する金属製品106に渦電流が発生し、そして、この渦電流により生じる磁界(反磁界)107が、通信に必要な磁束ループ105bをキャンセルする。そのため、通信が困難になる。
そこで、金属製品106がICタグ101に近接する場合には、図3に示すように、ICタグ101と金属製品106との間に磁性シート108を配置する対策が採られている。磁性シート108は透磁率の高いフェライトを含んでいるので、磁束ループ105cを磁性シート108に集中させることができる。その結果、金属製品106に渦電流が発生することを抑制し、通信距離を改善することができる。
磁性シート108による作用について、図4Aおよび4Bを参照しながら、より詳細に説明する。まず、図4Aに示すように磁性シートが無い場合は、リーダ・ライタからの磁界によってICタグ(ICタグアンテナ102)近傍にある金属製品106に渦電流が発生すると、この渦電流により生じる磁界(反磁界)の影響により、破線で示す磁束ループ105dが喪失する。その結果、通信に必要な磁界がキャンセルされる。
一方、図4Bに示すように磁性シート108を用いると、磁性シート108の透磁率のμ’(実部)が高いため磁束ループ105eが磁性シート108に集中する。しかも、磁性シート108の透磁率のμ”(虚部)が低いため、磁束ループ105eは磁気損失することなく流れる。この結果、通信距離を改善することができる。
次に、従来の電磁遮蔽シートについて説明する。近年各種の電気設備や電子応用設備の利用が増加するのに伴い、電磁気的なノイズ妨害も増加の一途をたどっている。ノイズは大きく分けて、伝導ノイズと放射ノイズに分けられ、伝導ノイズの対策としてはノイズフィルタなどを用いる方法がある。一方、放射ノイズ対策としては、電磁気的に空間を絶縁する必要があるため、筐体を金属体または高伝導体にするとか、回路基板と回路基板との間に金属板を挿入するとか、ケーブルを金属箔で巻き付けるなどの方法が取られている。
これらの方法は、回路や電源ブロックの電磁波シールド効果を期待できるが、一方、CRT、PDP、液晶、ELなどのディスプレイ前面より発生する電磁波シールド用途としては、不透明であるため適用できなかった。
ディスプレイ前面から発生する電磁波のシールド性については、1GHzにおける30dB以上のEMIシールド機能が求められ、家庭用TV向けのPDPには特に厳しい規格の取得が要求されている。それに加えて、ディスプレイ用の電磁遮蔽シートには、良好な可視光透過性なども求められる。電磁波シールド性と透明性を両立させる方法として、いくつかのものが提案されている。
例えば、特許文献2には、透明プラスチック基材の表面に導電性材料で描かれた幾何学図形を設けた電磁遮蔽シートが開示されている。特許文献3には、透明基材の上に接着剤層が積層され、この接着剤層に幾何学図形の導電層が埋設された電磁遮蔽シートが開示されている。特許文献4には、透明導電膜に、金属微粒子の連鎖状凝集体が分散した塗料を塗布して形成された導電層を設けた電磁遮蔽シートが開示されている。通常は、高透明フィルムに金属をスパッタリングで設けたタイプ、高透明フィルムに金属メッシュを設けたタイプのものが多く用いられている。
特開2004−227046号公報 特開平10−41682号公報 特開2000−323891号公報 特開2000−124662号公報
しかしながら、フェライトを含む磁性シート108は、次のような問題を持っている。まず、フェライトを樹脂に分散させた磁性シートの場合、樹脂中に磁性材料(フェライト)を分散させた構造のために、実効的な透磁率μの上限に限界がある。樹脂中にフェライトを分散させるのではなく、フェライト(セラミック)の焼結体を用いた構造の場合は、実効的な透磁率μは向上するが、その磁性シートは、焼結体であるため脆くなる。そして、その焼結体の磁性シートは、薄くするにも限界があるとともに、フレキシブル性にも限界がある。
フレキシブル性と高い透磁率μとを両立させるために、本願発明者は、磁性シートに金属磁性材料を用いることを検討した。そのような磁性シートは、フェライトを用いた場合よりも高いμを示すものの、導電性があるため渦電流を発生してしまい、通信を阻害する結果になる。したがって現実問題として、金属磁性材料を磁性シートに用いることは困難であった。
また、上記従来の電磁遮蔽シートは、十分な電磁波シールド性を持ったものとは言えなかった。この問題を解決するために、本願発明者は、高い透磁率を有する良好な電磁波シールド性を持った電磁遮蔽シートを、異方性の軟磁性材料の特性を示す針状結晶を配列させることによって作製することを検討した。しかしながら、異方性の針状結晶は、配列をランダムにするとその効果は顕著に低下するため、針状結晶の配列を制御する必要があった。
上記従来技術の問題点に鑑みて、本発明は、針状磁性体が所定のストライプ状パターンに良好な状態に配列され、高い透磁率を有し、製造が容易な磁性体ストライプ状配列シートを提供することを目的とする。
また、そのような磁性体ストライプ状配列シートの基本構成を用い、高い透磁率とともに、薄型でフレキシブル性に富んだRFID磁性シート、あるいは電磁波シールド性と透明性を両立させた、ディスプレイに取り付けるための電磁遮蔽シートを提供することを目的とする。
また、それらのシートを簡易な工程で高性能に製造するための製造方法を提供することを目的とする。
本発明の磁性体ストライプ状配列シートは、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルム上に形成された撥水層と、前記撥水層の面領域内に配置され、前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域と、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して形成された磁性体ストライプ状パターンとを備える。
本発明のRFID磁性シートは、複数層積層された樹脂フィルムと、各々の前記樹脂フィルム上に形成された撥水層と、前記撥水層の面領域内に配置され、前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域と、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して形成された磁性体ストライプ状パターンとを備え、各々の前記樹脂フィルム上には、互いに分離された複数条の前記磁性体ストライプ状パターンが形成され、各々の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンは、他の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンと平面形状において互いに交差するように互いの配置関係が設定されている。
本発明の電磁遮蔽シートは、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルム上に形成された撥水層と、前記撥水層の面領域内に配置され、前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域と、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して形成された磁性体ストライプ状パターンとを備え、前記ストライプ状パターン領域は、格子状に形成された格子状パターン領域であり、前記格子状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して磁性体格子状パターンが形成されている。
本発明の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法は、樹脂フィルム上に、撥水層及び前記撥水層の面領域内に配置され前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域を形成する工程(a)と、前記ストライプ状パターン領域に針状磁性体を含有する溶液を付与し、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体を配向させ集合させて磁性体ストライプ状パターンを形成する工程(b)とを含む。
本発明のRFID磁性シートの製造方法は、樹脂フィルム上に、撥水層及び前記撥水層の面領域内に配置され前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域を形成する工程(a)と、前記樹脂フィルム上に形成された前記ストライプ状パターン領域に、針状磁性体を含有する溶液を付与し、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体を配向させ集合させて磁性体ストライプ状パターンを形成する工程(b)と、前記磁性体ストライプ状パターンが形成された前記樹脂フィルムを積層する工程(c)とを含み、前記工程(a)において、前記ストライプ状パターン領域を複数条、互いに分離された状態に形成し、前記工程(c)において、各々の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンが、他の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンと平面形状において互いに交差するように互いの配置関係を設定する。
本発明の電磁遮蔽シートの製造方法は、樹脂フィルム上に、撥水層及び前記撥水層の面領域内に配置され前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域を形成する工程(a)と、前記樹脂フィルム上に形成された前記ストライプ状パターン領域に、針状磁性体を含有する溶液を付与し、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体を配向し集合させて磁性体ストライプ状パターンを形成する工程(b)とを含み、前記工程(a)において、前記ストライプ状パターン領域を格子状に形成し、前記工程(b)において、前記格子状のストライプ状パターン領域内に前記針状磁性体を配向させ集合させて磁性体格子状パターンを形成する。
本発明の磁性体ストライプ状配列シートの構成によれば、撥水層の面領域内に配置された親水性を有するストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向して集合しているので、高い透磁率を容易に得ることができる。針状磁性体が配向した構造は、ストライプ状パターン領域の親水性の領域に、表面張力を利用して針状磁性体を集合させることで容易に得ることが可能である。
本発明のRFID磁性シートの構成によれば、針状磁性体により磁性ストライプを形成することにより、渦電流の発生の影響を回避し、高い透磁率を確保しつつ、薄型でフレキシブル性に富んだRFID磁性シートを得ることができる。
本発明の電磁遮蔽シートの構成によれば、異方性の軟磁性材料の特性を示す針状磁性体を配列させることにより、高い透磁率を有し良好な電磁波シールド性を発揮できる特性と、透明性を両立させることができる。
本発明の磁性体ストライプ状配列シート、RFID磁性シート、あるいは電磁遮蔽シートの製造方法によれば、親水性のストライプ状パターン領域に針状磁性体を表面張力によって配列集合させることにより、上述のような特性を有する各シートを、簡易な工程で高性能に製造することができる。
本発明の磁性体ストライプ状配列シートによれば、樹脂フィルムに形成された撥水層の面領域内に、撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域が配置され、そのストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向して集合しているので、高い透磁率を容易に得ることができる。ストライプ状パターン領域が相対的に親水性の領域となっているので、表面張力を利用して当該親水性の領域に針状磁性体を集合させることで、針状磁性体を容易に配向させることができる。
本発明の磁性体ストライプ状配列シートの構成は、RFID磁性シートに適用した場合に特に有効である。すなわち、本発明のRFID磁性シートは、導電性があるために渦電流による不利な影響を発生する金属磁性材料にあえて着目し、利用上の障害を排除するための構成を着想して、高い透磁率を確保しつつ、薄型でフレキシブル性に富んだRFID磁性シートを得ることを可能としたものである。渦電流の問題を解消するために、本発明では、金属磁性材料を磁性ストライプにして渦電流の発生の影響を回避した。そして、その磁性ストライプを積層して格子状パターンを作ることにより磁束ループの通過を容易にしたものである。
また、本発明の電磁遮蔽シートは、等方性の磁性材料ではなく、異方性の軟磁性材料の特性を示す針状結晶を配列させることにより、高い透磁率を有する良好な電磁波シールド性を得たものである。異方性の針状結晶は、配列をランダムにするとその効果は顕著に低下するため、針状結晶の配列を制御する必要がある。本願発明者は、親水性の格子状パターンに針状結晶を表面張力によって配列集合させること見出し、本発明の電磁遮蔽シートを得ることができた。
本発明は、上記の構成を基本として、以下のような様々な態様を採ることができる。
すなわち、上記構成の本発明の磁性体ストライプ状配列シートにおいて、前記ストライプ状パターン領域は、前記撥水層が平面形状においてストライプ状に欠如した領域として形成することができる。
前記針状磁性体は、表面張力の作用によって前記親水性の領域に集合した状態で固定された構成とすることができる。
前記ストライプ状パターン領域を形成している前記親水性の領域は、前記針状磁性体の長手方向の長さよりも狭い幅を有していることが好ましい。
前記針状磁性体として、異方性の軟磁性金属材料を用いることができる。
また、前記針状磁性体として、Fe、Ni及びCoからなる群から選択された少なくとも一つの元素を含有する合金を用いることができる。
前記磁性体ストライプ状パターンは、前記針状磁性体および有機バインダからなる構成とすることができる。
前記樹脂フィルムとして、アラミド樹脂またはポリイミド樹脂を用いることができる。
上記構成の本発明のRFID磁性シートにおいて、互いに異なる層の前記樹脂フィルム上に各々形成された、第1の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンと、第2の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンとによって格子パターンが形成されている構成とすることができる。
また、前記第1および第2の方向とは異なる第3の方向へ延びる磁性体ストライプ状パターンが形成された前記樹脂フィルムを更に含む構成とすることができる。
上記構成のRFID磁性シートと、前記RFID磁性シートに隣接して配置されたRFID用アンテナコイルと、前記RFID用アンテナコイルに接続されたICチップとを備えた非接触型ICカードを構成することができる。
また、上記構成のRFID磁性シートと、前記RFID磁性シートに隣接して配置されたRFID用アンテナコイルと、前記RFID用アンテナコイルに接続されたICチップとを備えた、携帯用移動通信機器を構成することができる。
上記構成の本発明の電磁遮蔽シートにおいて、前記針状磁性体として、鉄系金属磁性体またはフェライト磁性体を用いることができる。
前記樹脂フィルムは、透光性樹脂からなることが好ましい。
上記構成の電磁遮蔽シートがディスプレイパネルの前面に取り付けられたフラットパネルディスプレイを構成することができる。前記ディスプレイパネルがプラズマディスプレイパネルである場合に本発明の電磁遮蔽シートは特に好適である。
上記構成の本発明の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法において、前記ストライプ状パターン領域は、前記撥水層で囲まれ前記樹脂フィルムが露出した領域により形成することができる。
前記工程(a)は、前記樹脂フィルムに、前記工程(b)における溶液に対して撥水性を示す撥水層を形成する工程と、前記ストライプ状パターン領域を規定するマスクを用いて、前記撥水層を露光することによって親水領域を形成する工程とを含むことができる。
また、前記工程(a)は、露光により親水性に変化する表面を有するフィルムを、前記ストライプ状パターン領域を規定するマスクを用いて露光することによって親水領域を形成する工程を含むことができる。
前記工程(b)は、前記ストライプ状パターン領域が形成された前記樹脂フィルムの上に溶液を付与する工程と、前記樹脂フィルム上に付与された前記溶液中に、前記針状磁性体を導入する工程とを含むことができる。
また、前記工程(b)は、前記溶液に前記針状磁性体を分散する工程と、前記針状磁性体が分散された溶液を前記樹脂フィルム上に塗布する工程とを含むことができる。
前記工程(b)において、前記針状磁性体は、前記ストライプ状パターン領域内で前記溶液の表面張力によって配列されるこのが好ましい。
前記工程(b)の後、前記磁性体ストライプ状パターンを他のフィルムに転写する工程を含むことができる。
前記工程(a)および(b)を、ロール・ツー・ロール法によって連続して実行することができる。
上記構成の本発明のRFID磁性シートの製造方法において、前記樹脂フィルムの積層体の平面形状において、第1の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンと、第2の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンとによって格子パターンが形成されるように前記積層体を形成することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、RFID磁性シート、および電磁遮蔽シートの場合に関するものであるが、より一般的な対象である、本発明の磁性体ストライプ状配列シートの構成およびその製造方法の説明が実質的に含まれる。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の参照符号を付して説明の繰り返しを省略する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図5A、5B、および図6A、6Bを参照しながら、本発明の実施の形態1におけるRFID磁性シートについて説明する。
図5Aは、本実施の形態のRFID磁性シートが用いられたICタグ1の上面構成を模式的に示す。図5Bは、そのICタグ1にRFID磁性シート2が貼り付けられた状態の断面構造を模式的に示す。
ICタグ1は、基体であるカード3と、カード3上に配置されたICチップ4と、ICチップ4に電気的に接続されたコイルアンテナ(RFID用アンテナコイル)5とから構成されている。このICタグ1は、非接触型ICカードとして用いられ、ICチップ4のメモリには固有のID番号が記憶されており、またそのメモリに様々な情報を記憶させることができる。ICチップ4は、CPUとメモリとを内蔵しており、暗号処理、認証、記憶の処理を行うことができる。
ICタグ1のカード3には、本実施の形態のRFID磁性シート2が貼り付けられている。カード3と磁性シート2との間に、他の層が介在していてもよく、例えば、図示したように接着層6を設けることができる。
図6Aは、RFID磁性シート2の断面構成を模式的に示す。図6Bは、磁性シート2を分解して示した斜視図である。磁性シート2は、磁性ストライプシート10a、10bが交互に積層された構造を有する。各磁性ストライプシート10a、10bは、樹脂フィルム11と、樹脂フィルム11上に形成された撥水層12と、撥水層12の面領域中に形成された針状磁性体からなる磁性ストライプ13とから構成されている。なお、図中、樹脂フィルム11については、見易さを考慮して断面のハッチングが省略されている。
この構造において、磁性ストライプシート10a、10bの各層内の複数本の磁性ストライプ13は、互いに離間して配列され電気的に絶縁されている。また、上下の位置関係にある磁性ストライプシート10a、10bに各々配列された磁性ストライプ13は、各層間で、互いに樹脂フィルム11により離間され電気的に絶縁されている。
図6A、6Bの積層構造においては、磁性ストライプ13が行パターンに配列された磁性ストライプシート10aと、磁性ストライプ13が列パターンに配列された磁性ストライプシート10bとの組合せにより、平面形状としては、格子状パターンが形成されている。なお、磁性ストライプシート10aと磁性ストライプシート10bは、磁性ストライプ13の配列の方向きが異なるだけで、材質・構造は同一の部材である。従って、以降の説明において磁性ストライプシートを総称する場合には、参照符号として10を付して磁性ストライプシート10と記述する。
図7は、磁性ストライプシート10における、撥水層12が形成された樹脂フィルム11の上面構成を模式的に示している。
樹脂フィルム11上には、撥水層12が欠如して樹脂フィルム11が露出した複数のストライプ状の領域(ストライプ領域)14からなるストライプパターンが形成されている。このストライプ領域14内には、針状磁性体15が配向して集合し、磁性ストライプ13を形成している。
本実施形態における針状磁性体15は、異方性の軟磁性金属材料であり、そのような材料としては、鉄系金属磁性体を挙げることができ、具体的には、例えば、Fe、Fe−Al−Si、Fe−Niなどの針状メタル粉を用いることができる。また、針状磁性体15は、Fe、Ni及びCoからなる群から選択される少なくとも一つの元素を含む磁性体(例えば、当該元素を含有する合金)であってもよい。ここでは、針状磁性体15として、Fe−Niメタル磁性粉(粒子径10〜20μm、粒子長さ50〜100μmの針状結晶)を用いた場合について説明する。
ストライプ領域14は、撥水層12が有する撥水性に対して相対的に親水性領域となっている。針状磁性体15は、後述するように、製造工程で表面張力を作用させることによってストライプ領域14に集合し、配向している。ストライプ領域14の幅Lは、針状磁性体15の長手方向の長さAよりも狭いことが、針状磁性体15の配列集合のために好ましい。なお、図7に模試的に示したように、本実施形態における針状磁性体15は、ストライプ領域14の長手方向に、針状磁性体15の長手方向が揃うように配向している。
針状磁性体15の長手方向の長さAは、例えば、100μm以上(一例を挙げると、50〜200μm)とする。針状磁性体15の長手方向の長さAは、複数の針状磁性体15についての平均値(長手方向の平均結晶粒径)であってもよい。したがって、個々の針状磁性体15について言えば、針状磁性体15の長手方向の長さAがストライプ領域14の幅Lよりも短いものが存在することもあり得る。
なお、親水性のストライプ領域14に針状磁性体15が配向する様子や、ある溶液に対する親水性と撥水性の関係、表面張力の作用などは、後述するRFID磁性シート2の製造方法に関する記述において説明する。
ストライプ領域14(細線)の幅L(ライン)は、使用する針状磁性体15の種類、RFID磁性シート2に要求される性能などによって適宜決定され得る。例えば、0.5mm以下(一例を挙げると、50μm〜300μm)である。ストライプ領域14(細線)間の隙間S(スペース)は、例えば、0.5mm以下(一例を挙げると、50μm〜300μm)である。細線のラインとスペースは、種々の使用する条件にあわせて適宜適切なものを設定することができる。
ここで、針状磁性体15が導電性を有している場合には、ストライプ領域14(細線)の幅L(ライン)については、Lが大きくなると発生する渦電流が流れやすくなり,Lが小さくなるほど渦電流の発生を妨げることができる。したがって、幅Lは渦電流と相関があり、渦電流を抑制するように設定され、Lは細ければ細いほどよい。実際には、ストライプ領域14の加工限界・加工精度を考慮すると、例えば20μm〜300μmに設定することが望ましい。
また、ストライプ領域14(細線)の隙間S(スペース)については、Sが大きくなると磁束(実際には電波と一緒に存在し、かつ、周波数変動している電磁波)が漏れやすくなる一方で、Sが小さくなるほど磁束の漏れを防ぐことができる。したがって、隙間Sは電磁波の漏れ(シールド効果)と相関があり、漏れを抑制するように設定され、Sも小さければ小さいほどよい。実際には、ストライプ領域14の加工限界・加工精度を考慮すると、50μm〜300μmとなる。
渦電流の抑制と電磁波漏れの抑制という機能を考慮すれば、幅L、隙間Sとも小さければ小さいほどよいことになる。これは細線が高密度である程良いということであり、ひいては、単位体積あたりの磁性体量増加に繋がり、その結果、正味の透磁率も高い磁性シートを実現することができることを意味する。
行パターンの磁性ストライプシート10aと列パターンの磁性ストライプシート10bとの間では、典型的には、磁性ストライプ13が90°で交差するが、必ずしも90°で交差させなくてもよい。例えば、60°や45°の角度で交差させて磁性ストライプの格子状パターンを形成することも可能である。また、行パターンの磁性ストライプシート10aと列パターンの磁性ストライプシート10bに、さらにもう一つのパターンの磁性ストライプシートを重ねることも可能である。
要するに磁性ストライプシートの積層構造により形成される格子状パターンとは、各々の磁性ストライプシートにおける磁性ストライプが、他の磁性ストライプシートにおける磁性ストライプと平面形状において互いに交差するように配置されたものである。それにより、磁束ループの通過を容易にする機能を発揮できることが必要である。
図6Aに示した例では、磁性ストライプシート10a、10bは各々、樹脂フィルム11上に形成されているが、樹脂フィルム11や磁性ストライプシート10a、10bの上に、他の層(例えば、接着層)を介在させることも可能である。また、樹脂フィルム11の内部に磁性ストライプを形成することも可能である。いずれの場合であっても、各層の磁性ストライプシート10の間は、電気的に絶縁されるように構成されることが望ましい。
樹脂フィルム11は、用途・性能・条件にあわせて適宜好ましいものを選定すればよく、例えば、アラミド樹脂フィルム、ポリイミド樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート樹脂フィルムなどを用いることができる。アラミド樹脂フィルムは、耐熱性が高く、かつ、薄いもの(例えば、3μm以下)を入手可能であるので、積層枚数を考えて、薄さの観点からアラミド樹脂フィルムを用いることが好ましい場合がある。
本実施形態における樹脂フィルム(絶縁フィルム)11の厚さは、例えば、4μm又はそれ以上のものである。最終的には各フィルムを積層するため、フィルム11の厚さが薄いと、RFID磁性シート2の厚さを薄くできるメリットがある。本実施形態におけるフィルム11は、アラミド樹脂、または、ポリイミド樹脂からなる。
以上のように、本実施形態のRFID磁性シート2では、樹脂フィルム11に形成された撥水層12から露出した領域である親水性のストライプ領域14によってストライプパターンが形成され、そのストライプ領域14内に針状磁性体15が配向して集合しすることにより、磁性ストライプ13が形成されている。樹脂フィルム11に形成されたストライプ領域14内に針状磁性体15が配向集合しているので、セラミック焼結体(例えば、フェライト)と比較して、薄型でフレキシブル性に富んだRFID磁性シート2が得られる。そして、ストライプ領域14は撥水層12に対して相対的に親水性となっており、針状磁性体15の配列は、表面張力を利用して当該親水性領域に集合させることで得ることができる。表面張力を利用することにより、針状磁性体15の配列は、磁性体の粒子毎に製造機器を用いて制御することを要さず、自己整合的に行うことができる。
針状磁性体15が異方性の軟磁性金属材料である場合、高い透磁率を有するRFID磁性シート2を実現することができるとともに、その軟磁性金属材料からなる針状磁性体15は、各樹脂フィルム11のストライプ領域14内に配列されているので、その金属材料が導電性を有していても、渦電流の発生を抑制することができる。また、本実施形態の構成では、磁性ストライプシート10の積層体において、行のパターンと列のパターンとの組合せにより格子パターンを形成しているので、互いに離間した個別の細線(ストリップ)のストライプ領域14に金属磁性材料が位置している。そのため、金属磁性材料が持つ導電性によって渦電流が発生したとしても、その渦電流の発生の影響が十分に小さく抑制される。ここで、漏れ磁界を小さくした効果が、渦電流による反磁界の効果よりも顕著に上回れば、通信距離の改善を図ることができる。
さらに、上述したように、本実施形態のRFID磁性シート2は、セラミックの磁性材料(フェライト)と比較して、薄型にできるとともに、フレキシブル性に富むものを構築することが容易である。従って、本実施形態のRFID磁性シート2は、非接触型ICカード(特に、携帯電話内に内蔵されるもの)に適している。
次に、図8Aから図8Dを参照しながら、本実施の形態におけるRFID磁性シート2の製造方法の一部である、磁性ストライプシートを作製するための工程の一例について説明する。
まず、図8Aに示すように、樹脂フィルム11の上に、撥水層12で囲まれた親水性のストライプ領域14のパターンを形成する。換言すると、液滴形成領域である親水性のストライプ領域14を除いて撥水層12のパターンを形成する。
本実施形態では、樹脂フィルム11上の所定の箇所(ストライプ領域14)に液滴を確実に且つ簡便に形成するために、撥水層12を形成する。撥水層12は、例えば、感光性撥水撥油樹脂からなる。本実施の形態における撥水層12の一実施例は、日本ペイント製のUV硬化型のレジスト膜からなる。この材料は、シリコーンとアクリルブロック重合体からなる。より詳細には、シリコーンとアクリルの海島構造(いわゆるシリコーン島)の構造を有している。ここで、シリコーンは低表面張力の特性を持ち、アクリルは、樹脂の変性・硬度・接着性・UV硬化性の制御のための役割を果たしている。形成された撥水膜の水との接触角は100°〜105°であり、撥水膜上に形成した水について、撥水膜を傾斜させることで測定される転落角は20°〜40°である。一方撥水膜を除去した部分の水の濡れ性は、水との接触角が40°〜45°である。
撥水層12で囲まれた親水性のストライプ領域14の形成は、例えば、次のようにすることができる。まず、樹脂フィルム11の全面に撥水材料を塗布する。具体的には、スピンコートを用いて、1〜2μm厚に塗布する。次いで、塗布した材料をプリベーク(120℃で30分)した後、所定パターンとなるように、親水性のストライプ領域14を規定するマスクを用いて露光する。露光は、UVを用いて、300mj/cm2にて行うことができる。次に、120℃で30分のベークを行い、トルエンに1〜2分間、浸漬して現像する。最後に120℃で10分のポストベークを行うと、撥水層12が得られる。
なお、感光性撥水撥油樹脂として、旭硝子株式会社製のフッ素・アクリルブロック重合体を用いると、i線でのフォトリソ工程で、撥水撥油性の撥水層12で囲まれた親水性のストライプ領域14を形成することもできる。
次に、図8Bに示すように、撥水処理加工が終わった樹脂フィルム11の上に液滴16を形成する。液滴16の形成は、例えば、スプレーで樹脂フィルム11の全体に液滴16用の液体を霧吹くことによって行うことができる。これにより、撥水層12で囲まれた親水性のストライプ領域14に液滴16が形成される。なお、ここで、「親水性」または「疎水性」とは、液滴16を構成する液体に対する性質のことを言う。典型的には、水に対する親和性が良好なことを「親水性」と呼び、水と親和性が悪いことを「疎水性」と呼ぶ。液滴16を構成する液体が水以外のときには、その液体に対する親和性で判断すればよい。したがって、液滴16が水以外の液体のときには、「親液性」または「疎液性」と表現してもよい場合がある。ただし、本明細書では、表現を平易にするために、基本的に「親水性」、「疎水性」の表現を用いて説明を行う。
撥水層12に囲まれたストライプ領域14に液滴16を形成した後、その液滴に針状磁性体15を導入すると、図8Cおよび8Dに示すように、親水性であるストライプ領域14の中に針状磁性体15は配列し、磁性材料からなる磁性ストライプ13が形成される。なお、図8Dでは、液滴16の図示が省略されている。
図9の(a)に示すように、縦長の親水性であるストライプ領域14に付与された液滴16に、針状磁性体15を導入すると、図9の(b)に示すように、針状磁性体15の長手方向は、液滴16の表面張力の作用によって、ストライプ領域14の縦長の方向へ揃うように移動(回転)する。それにより、針状磁性体15の配向を自己整合(セルフアライン)的に行うことができる。針状磁性体15が異方性の軟磁性材料である場合には、針状磁性体15のそれぞれの長手方向を自己整合的に揃えることにより、ランダムに配向させた場合よりも、磁性シートの透磁率を顕著に向上させることができる。
針状磁性体の配向を効率よく自己整合させるために、針状磁性体の表面を処理してその表面エネルギーを増大させ、親水性をより高めることも好ましい。例えば、針状磁性体の表面に、オゾン雰囲気中で紫外線を照射することによって親水性を高めることが可能である。磁性体に親水処理をすることによって、より確実に集合させることができ、より緻密な磁性膜を形成することが可能になる。
また、針状磁性体の表面に親液性の薄膜(たとえば親水膜)を形成することによっても、針状磁性体の親水性を増大させることが可能である。例えば、酸化珪素、酸化窒素、酸化チタンなどの薄膜を、真空スパッタリング法や熱CVD法によって針状磁性体の表面に形成してもよい。それらの薄膜を形成した後、オゾン雰囲気で紫外線を照射させることも有効である。また、末端にアミノ基、カルボキシル基または水酸基を持つシランカップリング剤で針状磁性体の表面を修飾することによっても、親水性を増大させることが可能である。金属のみを表面処理する場合は、末端にアミノ基、カルボキシル基または水酸基を有するチオールで表面を修飾してもよい。
なお、図8Bに示した液滴16の形成は、スプレーによる霧散布でなく、図10に示すようにすることも可能である。まず、樹脂フィルム11の表面全体に液滴16用の液体17を滴下し、次いで、スライド板(例えば、スライドガラス)18を押し付ける。樹脂フィルム11の全面に液体が広がってから、所定のギャップでスライド板18をスライドさせることによって(矢印19参照)、撥水層12に囲まれた領域(ストライプ領域14)に液滴16が形成される。
針状磁性体15の導入方法としては、図11A、11Bに示す方法を用いることができる。すなわち、図11Aに示すような液滴16が形成された後の樹脂フィルム11に対して、図11Bに示すように、針状磁性体15を上方から落下させて、それにより、液滴16に針状磁性体15を導入する。あるいは、液滴16用の溶液に針状磁性体15を分散しておいて、その溶液を用いて、針状磁性体15を含有した液滴16を樹脂フィルム11上に形成することもできる。
なお、上述の形成方法で、樹脂フィルム11上に直接、針状磁性体15を配向集合させて磁性ストライプ13を形成するのではなく、一度、他のキャリアフィルム上に針状磁性体15を配向集合させた後、それを樹脂フィルム11上に転写して磁性ストライプ13を形成することも可能である。
上述のようにして形成した、針状磁性体15がストライプ状に配列集合した磁性ストライプシート10を積層することにより、図6A、6Bに示した積層体からなるRFID磁性シート2を作製することができる。
次に、磁性ストライプシート10の積層方法について説明する。まず、図12Aに示すように、各樹脂フィルム11上に形成された磁性ストライプ13が格子パターンを形成するように積層する。図では、行パターンの磁性ストライプシート10aと列パターンの磁性ストライプシート10bとが交互になるように配置される。また、各樹脂フィルム11間には、接着層20が設けられる。接着層20は、例えば、エポキシ樹脂のような接着剤からなる。なお、接着層20を設けずに、樹脂フィルム11の所定面に接着機能を付与したものを用いることもできる。
その後、積層工程を実行し、各樹脂フィルム11を接着させて積層体を形成すると、図12Bに示すように、本実施形態のRFID磁性シート2が得られる。磁性ストライプシート10の積層数(樹脂フィルム11の積層数)は、RFID磁性シート2の所望の特性にあわせて決定すればよいが、例えば、6層以上(一例を挙げると、10〜15層)にすることができる。
なお、行パターンの磁性ストライプシート10aと列パターンの磁性ストライプシート10bとを交互に規則的に積層するのが典型例であるが、積層体を上方(積層方向)から見て格子パターンとなるのであれば、磁性ストライプシート10a、10bを正確に交互に配置しなくてもよい場合もある。
本実施の形態のRFID磁性シート2では、複数の磁性ストライプ13を互いに90°に直交させた例に限らず、複数の磁性ストライプ13を互いに斜めに交差させてもよい。また、磁性ストライプ13を、一方は矩形の樹脂フィルム11に平行で、他方を斜めに延びるようにさせて、90°以外の角度で交差させてもよい。
あるいは、図13に示すように、RFID磁性シート2の格子パターンを、第1の方向へ延びるパターンの磁性ストライプ13aと、第2の方向へ延びるパターンの磁性ストライプ13bと、第3の方向へ延びるパターンの磁性ストライプ13cとによって構成することもできる。このパターンの磁性ストライプ13a〜13cの配置を模式的に拡大して、図14に示す。
なお、行パターンの磁性ストライプシート10aと列パターンの磁性ストライプシート10bとを交差させる場合、すべての層で、磁性ストライプ13の細線のライン幅及びスペース(間隔)を統一しなくてもよい場合もあるが、製法の観点からすると、各層で同じライン&スペースの磁性ストライプ13を用いる方が効率がよい。
上記の製造方法の例では、撥水層12をパターニングして、撥水層12に囲まれた親水性のストライプ領域14を形成したが、それに限らず他の方法で親水性のストライプ領域14を形成することも可能である。例えば、図15Aおよび15Bに示すように、光触媒を用いて撥水・親水パターンを形成することもできる。
まず、図15Aに示すように、有機機能材料から構成された有機機能材料層21が表面に形成されているフィルムを用意する。次いで、そこに親水性のストライプ領域14のパターンを規定するマスク22を介して、紫外線(UV)を照射する。この有機機能材料層21を構成する材料は、UVの照射によって分子鎖が切断して親水基を形成するものである。従ってUVの照射の後は、図15Bに示すように、マスク22のパターンに対応した親水性のストライプ領域14が形成されることとなる。この例では、UVによって発生した活性酸素種によってアルキル鎖の一部が切断され、それによって親水性領域が形成される。なお、UVの照射によって親水性のストライプ領域14を形成する場合の他、所定領域にプラズマを照射することによって親水性のストライプ領域14を形成することも可能である。
また、本実施形態のRFID磁性シート2は、ロール・ツー・ロール法によって連続して製造することもできる。図16は、ロール・ツー・ロール法によってRFID磁性シート2を製造する場合の一例を示している。
巻き出しロール30には、撥水層12が形成された樹脂フィルム11が巻回されている。巻き出しロール30から引き出された樹脂フィルム11は、複数のテンションロール31で支持されながら、露光器32へと送られる。露光器32へ送られる樹脂フィルム11に形成されている撥水層12には、例えば、UV式の露光器32によって疎水パターン・親水パターンが形成される。露光器32から出された樹脂フィルム11には、スキージ33と溶液34によって洗い流されて、ストライプ領域14が露出して形成される。次いで、ロール35の回転にあわせて樹脂フィルム11が移動して、針状磁性体の溶液(懸濁液)36に浸漬される。その後、乾燥機37を通って樹脂フィルム11は乾燥し、針状磁性体15からなる磁性ストライプ13が形成された樹脂フィルム11が、巻き取りロール38に巻き取られる。針状磁性体の溶液(懸濁液)36は、水と有機バインダ(ポリビニルアルコール;PVA)とが含まれており、この有機バインダは、乾燥後の針状磁性体15の固定のための機能を有している。
なお、露光器32内で樹脂フィルム11を前後に移動させるために、さらに可動式のテンションロールを追加導入してもよいし、あるいは、露光器32内のマスクを可動式にして所望のパターンを形成するようにすることも可能である。
図17は、本実施形態のRFID磁性シート2を搭載した携帯電話40の構成を示す分解斜視図である。この携帯電話40には、上述の実施形態におけるRFID磁性シート2が搭載されている。すなわち、携帯電話40の本体41には電池パック42が搭載され、その上にRFID磁性シート2を介してICタグ1が装着されて、蓋43により封鎖されている。
携帯電話40の本体41には、金属製の電池パック42が搭載されているので、何も対処しなければ、ICタグ1の通信状態は悪化する。しかし、本実施の形態では、RFID磁性シート2が配置されるので、通信状態の悪化を抑制することができる。RFID磁性シート2は、高い透磁率を示しながら、薄く、そして、フレキシブル性を持たせることができる。従って、携帯電話40の蓋43を用いて、ICタグとRFID磁性シート2とを収納したとしても、薄型の携帯電話40を実現するのは容易である。
本発明の実施形態のRFID磁性シートは、携帯電話に限らず、PDAなどの携帯用移動通信機器に用いることができる。また、携帯用移動通信機器に搭載する形態でなくても、本発明の実施形態のRFID磁性シートを、非接触型ICカード(または、ICタグ)に貼り付けて用いることもできる。
また、図12A及び12Bに示した積層工程の時に、磁性ストライプ13が形成された樹脂フィルム11の積層体の上に、RFID用アンテナコイルのパターンが形成されたフィルム(樹脂フィルム)を積層して、磁性シート付のICタグを作製することも可能である。あるいは、積層体の上に、金属層(例えば、銅層)を形成して、その金属層を加工して、RFID用アンテナコイルのパターンを形成することも可能である。
以上の本実施の形態に関する記載は限定的ではなく、種々の改変が可能である。例えば、上記の例では、磁性ストライプ13を構成する細線が直線の場合を示したが、各細線が接触しないのであれば、曲線を含む細線によって磁性ストライプ13を構成してもよい。
以上の本実施の形態に記載された磁性ストライプシート10は、本発明の磁性体ストライプ状配列シートに相当し、磁性ストライプシート10の構成は、磁性体ストライプ状配列シートの一例を示すものである。また、上述の磁性ストライプシート10の製造方法により、より一般的な構成の磁性体ストライプ状配列シートを作製できることは容易に理解できるであろう。
(実施の形態2)
図18および図19を参照しながら、本発明の実施の形態2における電磁遮蔽シートについて説明する。図18は、本実施形態の電磁遮蔽シート50の上面構成を模式的に示す平面図。図19は、図18に示した電磁遮蔽シート50の一部を拡大して示した平面図である。電磁遮蔽シート50の構成要素は、実施の形態1における磁性シート2と同様であり、従って、同様の要素については同一の参照符号を付して説明する。
本実施形態の電磁遮蔽シート50は、樹脂フィルム11と、樹脂フィルム11上に形成された撥水層12と、撥水層12中に形成された針状磁性体15からなる磁性格子51とから構成されている。撥水層12には、撥水材料がストライプ状に欠如して樹脂フィルム11面が露出した格子状パターンの領域(格子領域)52が形成され、その格子領域52内に針状磁性体15が配向して集合することにより、磁性格子51が形成されている。
本実施形態の電磁遮蔽シート50は、ディスプレイに取り付けられるものであり、特に、ディスプレイの前面に取り付けられるための、電磁波シールド性と透明性との両方の特性を有している。電磁遮蔽シート50を取り付ける対象としては、CRT、PDP(プラズマディスプレイパネル)、液晶ディスプレイ(LCD)、ELなど、どのような表示装置でもよいが、本実施形態の電磁遮蔽シート50は、PDPやLCDのようなフラットパネルディスプレイに好適に用いられる。特に、PDPは、ディスプレイ前面から電磁波を放出するためにその遮蔽が必要であり、それゆえにさらに好適である。
電磁遮蔽シート50における格子領域52は、実施の形態1における磁性シート2のストライプ領域14と同様、撥水層12が有する撥水性に対して相対的に親水性の領域となっており、針状磁性体15は、製造工程で表面張力を作用させることによって親水性の格子領域52に集合し配向している。図2に示すように、親水性の格子領域52の幅Lは、針状磁性体15の長手方向の長さAよりも狭いことが、針状磁性体15の配列集合のために好ましい。なお、模式的に図示したように、本実施形態における針状磁性体15は、格子領域52を構成するストライプ状パターン(ストリップ)の長手方向に、針状磁性体15の長手方向が揃うように配向している。
針状磁性体15の長手方向の長さAは、例えば、100μm以上(一例を挙げると、50〜200μm)である。針状磁性体15の長手方向の長さAは、複数の針状磁性体15の平均値(長手方向の平均結晶粒径)であってもよい。したがって、個々の針状磁性体15について言えば、針状磁性体15の長手方向の長さAが親水性の格子領域52の幅Lよりも短いものが存在することもあり得る。
格子領域52(細線)の幅Lは、使用する針状磁性体15の種類、および、適用するフラットパネルディスプレイ(例えば、PDP)の画素設計などに応じて適宜決定され得るが、例えば、0.5mm以下(一例を挙げると、50μm〜300μm)である。格子領域52(細線)間の撥水層12の寸法は、基本的に、フラットパネルディスプレイ(例えば、PDP)の画素に対応して決定され得る。
本実施形態における針状磁性体15は、異方性の軟磁性材料である。そのような材料としては、鉄系金属磁性体を挙げることができ、具体的には、Fe、Fe−Al−Si、Fe−Niなどの針状メタル粉を用いることができる。また、針状磁性体15は、Fe、Ni及びCoからなる群から選択される少なくとも一つの元素を含む磁性体(例えば、当該元素を含有する合金)であってもよい。あるいは、FeとSr,Ni,Coなどからなるペロブスカイト型酸化物磁性粉(フェライト磁性体)を用いることもできる。ここでは、針状磁性体51として、Fe−Niメタル磁性粉(粒子径10〜20μm、粒子長さ50〜100μmの針状結晶)を用いた例について説明する。
樹脂フィルム11は、用途・性能・条件にあわせて適宜好ましいものを選定すればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(PETフィルム)、アラミド樹脂フィルム、ポリイミド樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート樹脂フィルムなどを用いることができる。本実施形態では、樹脂フィルム11として、透光性のPETフィルムを用いた場合について説明する。樹脂フィルム11の厚さは、透光性と強度などを考慮して選択され、例えば、150μm以下(一例を挙げると、25〜100μm)である。
なお、図示した例の磁性格子51は、樹脂フィルム11上に形成されているが、樹脂フィルム11や、撥水層12及び/又は磁性格子51の上に、他の層(例えば、接着層、又は、粘着層)を配置させることも可能である。また、他の層を利用して樹脂フィルム11の内部に磁性格子51を形成することも可能である。
本発明の電磁遮蔽シート50では、樹脂フィルム11に形成された撥水層12から露出した親水性の格子領域52が形成され、その格子領域52内に針状磁性体15が配向して集合している。配向した針状磁性体15のメッシュである磁性格子51によって、ディスプレイの電磁波遮蔽を行うことができる。針状磁性体15が異方性の軟磁性材料である場合、高い透磁率を有する良好な電磁波シールド性を示すことができるので、特にPDPパネルの前面の電磁波遮蔽フィルムとして好適なものを実現できる。格子領域52は、撥水層12に対して相対的に親水性の領域となっているので、針状磁性体15の配列は、製造工程で作用させる表面張力によって当該親水性の領域に集合させることで、所望の状態が得られる。表面張力を利用することにより、針状磁性体15の配列を、磁性体の粒子毎に製造機器を用いて制御しなくても、表面張力の作用で自己整合的に行うことができる。
電磁遮蔽シート50は、PDPなどから発生する電磁波を十分に遮蔽する特性が得られる上、さらに、微細な針状磁性体を用いることによって、極めて良好な光透過性を得ることができる。本実施の形態の電磁遮蔽シート50の電磁遮蔽効果としては、PDPからの電磁放射を20dB以上低減する効果があり、光透過性も80%近い性能が確保できる。
本実施の形態の電磁遮蔽シート50の製造方法としては、実施の形態1におけるRFID磁性シート2の製造方法と同様の方法を用いることができる。すなわち、電磁遮蔽シート50の製造には、図8Aから図8Dに示した磁性ストライプシートを作製するための工程を適用することができる。磁性体が配列されたシートの製造方法としては共通しているからである。
但し、図8Aに示した、樹脂フィルム11の上に、撥水層12で囲まれた親水性領域を形成する工程では、ストライプ領域14に代えて親水性の格子領域52を形成する。すなわち、液滴形成領域である親水性の格子領域52を除いて撥水層12のパターン(ここでは、矩形パターン)を形成する。
従って、撥水層12に囲まれた親水性領域22に液滴16を形成した後、その液滴(溶液)に針状磁性体15を導入すると、図8Cに示された状態では、親水性である格子領域の中に針状磁性体15が配列し、磁性格子のメッシュが形成される
本実施の形態における電磁遮蔽シート50では、格子領域52の縦ラインと横ラインとが交差する箇所は、針状磁性体15が交差する状況となるが、夫々の磁性体の接触による電気的導通で渦電流が生じ、交差する部分での熱エネルギーとして消費されるので、電磁気遮蔽の特性上有効である。
針状磁性体15として、その表面に導電性に優れる金属が形成されたものを用いてもよい。導電性の良好な銅やニッケル、銀などのメッキ処理を行うことにより、針状磁性体15の電磁遮蔽効果と、針状磁性体同士の接触による渦電流の発生による電磁放射エネルギーの熱エネルギー変換により、より良好な電磁遮蔽効果が得られる。
なお、実施の形態1と同様、図8Bに示した液滴16の形成は、スプレーによる霧散布でなく、図10を参照して説明したようにすることも可能である。また、針状磁性体15の導入方法としても、実施の形態1と同様、図11A、11Bを参照して説明したようにすることも可能である。
また、樹脂フィルム11上に直接、針状磁性体15が格子状に配列集合させて磁性格子51を形成するのではなく、一度、他のキャリアフィルム上に針状磁性体15を配向集合させた後、それを樹脂フィルム11上に転写して磁性格子51を形成することも可能である。
また、上記の例では、撥水層12をパターニングして、撥水層12に囲まれた親水性の格子領域52を形成したが、それに限らず、実施の形態1と同様、図15Aおよび15Bを参照して説明したように、光触媒を用いて撥水・親水パターンを形成することもできる。
また、本実施形態の電磁遮蔽シート50は、実施の形態1と同様、図16を参照して説明したように、ロール・ツー・ロール法によって連続して製造することもできる。ロール・ツー・ロール法によって電磁遮蔽シート50を製造することにより、大きなサイズを連続的に高速に生産することができるため、大きなコストダウンも図ることができる。
以上に説明した本実施の形態に関する記述は限定的ではなく、種々の改変が可能である。例えば、上記の例では、格子領域52を構成する細線は直線のものを示し、撥水層12は矩形のものを示したが、ディスプレイの画素設計に電磁遮蔽シートが影響されないのであれば、針状磁性体からなるメッシュによる電磁遮蔽特性に基づいて他の形状の電磁遮蔽シートを構築することも可能である。
また本実施の形態の電磁遮蔽シート50に加え、全面に透明導電性膜を更に形成することも可能である。樹脂フィルム上に予め透明導電性膜を形成したものを利用しても良いし、電磁遮蔽シート50形成後に設けても良い。
更に、本実施の形態の電磁遮蔽シート50に、反射防止膜を組み合わせても良い。
本発明の磁性体ストライプ状配列シート、RFID磁性シート、及び電磁遮蔽シートは、高い透磁率を有し、薄型でフレキシブル性に富んだ構造が得られるので、非接触型ICカード、ディスプレイ等に有用である。
RFIDシステムにおける通信状態の様子を説明するための断面図 RFIDシステムにおける通信状態の様子を説明するための断面図 RFIDシステムにおける磁性シートの効果を説明するための断面図 磁性シートが無い状態での通信時の作用を説明するための断面図 磁性シートの効果を詳しく説明するための断面図 ICタグの上面構成を模式的に示す平面図 ICタグに貼り付けられるRFID磁性シートの断面構成を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態1におけるRFID磁性シートの構成を模式的に示す断面図 同RFID磁性シートの分解斜視図 撥水層のパターンが形成された樹脂フィルムの構成を模式的に示す上面図 実施の形態1におけるRFID磁性シートの製造方法の一部である、磁性ストライプシートの製造方法の工程を説明するための断面図 同製造方法の図8Aの工程に続く工程を説明するための断面図 同製造方法の図8Bの工程に続く工程を説明するための断面図 図8Cに対応する平面図 表面張力によって針状磁性体が自己整合的に配向する様子を説明するための上面図 実施の形態1におけるRFID磁性シートの製造方法の他の例を説明するための工程断面図 RFID磁性シートの製造方法における液滴に針状磁性体を導入する工程を説明するための断面図 図11Aに続く工程を説明するための断面図 実施の形態1におけるRFID磁性シートの製造方法の一部である、磁性ストライプシートを積層する工程を説明するための断面図 図12Aの工程に続く工程を説明するための断面図 実施の形態1におけるRFID磁性シートの改変例を示す上面透視図 図13に示したRFID磁性シートの部分拡大図 実施の形態1におけるRFID磁性シート構成及び製造方法の他の例を説明するための工程断面図 図15Aに続く工程を説明するための断面図 実施の形態1におけるRFID磁性シートのロール・ツー・ロール法を用いた製造方法を説明するための工程図 実施の形態1におけるRFID磁性シートが搭載された携帯電話の分解斜視図 本発明の実施の形態2における電磁遮蔽シートの構成を模式的に示す上面図 同電磁遮蔽シートにおける針状磁性体の配列状態を説明するための部分拡大図
符号の説明
1 ICタグ
2 RFID磁性シート
3 カード
4 ICチップ
5 コイルアンテナ
6 接着層
10、10a、10b 磁性ストライプシート
11 樹脂フィルム
12 撥水層
13、13a〜13c 磁性ストライプ
14 ストライプ領域
15 針状磁性体
16 液滴
17 液体
18 スライド板
19 矢印
20 接着層
21 有機機能材料層
22 マスク
30 巻き出しロール
31 テンションロール
32 露光器
33 スキージ
34 溶液
35 ロール
36 針状磁性体の溶液(懸濁液)
37 乾燥機
38 巻き取りロール
40 携帯電話
41 本体
42 電池パック
43 蓋
50 電磁遮蔽シート
51 磁性格子
52 格子領域
100 RFIDシステム
101 ICタグ
102 ICタグアンテナ
103 リーダ・ライタ
104 リーダ・ライタアンテナ
105、105a〜105e 磁束ループ
106 金属製品
107 磁界
108 磁性シート

Claims (30)

  1. 樹脂フィルムと、
    前記樹脂フィルム上に形成された撥水層と、
    前記撥水層の面領域内に配置され、前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域と、
    前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して形成された磁性体ストライプ状パターンとを備えた磁性体ストライプ状配列シート。
  2. 前記ストライプ状パターン領域は、前記撥水層が平面形状においてストライプ状に欠如した領域である、請求項1に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  3. 前記針状磁性体は、表面張力の作用によって前記親水性の領域に集合した状態で固定された、請求項1に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  4. 前記ストライプ状パターン領域を形成している前記親水性の領域は、前記針状磁性体の長手方向の長さよりも狭い幅を有している、請求項1に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  5. 前記針状磁性体は、異方性の軟磁性金属材料である、請求項1に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  6. 前記針状磁性体は、Fe、Ni及びCoからなる群から選択された少なくとも一つの元素を含有する合金である、請求項5に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  7. 前記磁性体ストライプ状パターンは、前記針状磁性体および有機バインダからなる、請求項1に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  8. 前記樹脂フィルムは、アラミド樹脂またはポリイミド樹脂からなる、請求項1に記載の磁性体ストライプ状配列シート。
  9. 複数層積層された樹脂フィルムと、
    各々の前記樹脂フィルム上に形成された撥水層と、
    前記撥水層の面領域内に配置され、前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域と、
    前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して形成された磁性体ストライプ状パターンとを備え、
    各々の前記樹脂フィルム上には、互いに分離された複数条の前記磁性体ストライプ状パターンが形成され、
    各々の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンは、他の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンと平面形状において互いに交差するように互いの配置関係が設定されている、RFID(Radio Frequency Identification)システムに用いられるRFID磁性シート。
  10. 互いに異なる層の前記樹脂フィルム上に各々形成された、第1の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンと、第2の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンとによって格子パターンが形成されている、請求項8に記載のRFID磁性シート。
  11. 前記第1および第2の方向とは異なる第3の方向へ延びる磁性体ストライプ状パターンが形成された前記樹脂フィルムを更に含む、請求項10に記載のRFID磁性シート。
  12. 請求項9に記載のRFID磁性シートと、
    前記RFID磁性シートに隣接して配置されたRFID用アンテナコイルと、
    前記RFID用アンテナコイルに接続されたICチップとを備えた非接触型ICカード。
  13. 請求項9に記載のRFID磁性シートと、
    前記RFID磁性シートに隣接して配置されたRFID用アンテナコイルと、
    前記RFID用アンテナコイルに接続されたICチップとを備えた、携帯用移動通信機器。
  14. 樹脂フィルムと、
    前記樹脂フィルム上に形成された撥水層と、
    前記撥水層の面領域内に配置され、前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域と、
    前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して形成された磁性体ストライプ状パターンとを備え、
    前記ストライプ状パターン領域は、格子状に形成された格子状パターン領域であり、
    前記格子状パターン領域内に針状磁性体が配向し集合して磁性体格子状パターンが形成された、ディスプレイに取り付けるための電磁遮蔽シート。
  15. 前記針状磁性体は、鉄系金属磁性体またはフェライト磁性体である、請求項14に記載の電磁遮蔽シート。
  16. 前記樹脂フィルムは、透光性樹脂からなる、請求項14に記載の電磁遮蔽シート。
  17. 請求項14に記載の電磁遮蔽シートがディスプレイパネルの前面に取り付けられたフラットパネルディスプレイ。
  18. 前記ディスプレイパネルがプラズマディスプレイパネルである請求項17に記載のフラットパネルディスプレイ。
  19. 樹脂フィルム上に、撥水層及び前記撥水層の面領域内に配置され前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域を形成する工程(a)と、
    前記ストライプ状パターン領域に針状磁性体を含有する溶液を付与し、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体を配向させ集合させて磁性体ストライプ状パターンを形成する工程(b)とを含む、磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  20. 前記ストライプ状パターン領域は、前記撥水層で囲まれ前記樹脂フィルムが露出した領域である、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  21. 前記工程(a)は、
    前記樹脂フィルムに、前記工程(b)における溶液に対して撥水性を示す撥水層を形成する工程と、
    前記ストライプ状パターン領域を規定するマスクを用いて、前記撥水層を露光することによって親水領域を形成する工程とを含む、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  22. 前記工程(a)は、
    露光により親水性に変化する表面を有するフィルムを、前記ストライプ状パターン領域を規定するマスクを用いて露光することによって親水領域を形成する工程を含む、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  23. 前記工程(b)は、
    前記ストライプ状パターン領域が形成された前記樹脂フィルムの上に溶液を付与する工程と、
    前記樹脂フィルム上に付与された前記溶液中に、前記針状磁性体を導入する工程とを含む、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  24. 前記工程(b)は、
    前記溶液に前記針状磁性体を分散する工程と、
    前記針状磁性体が分散された溶液を前記樹脂フィルム上に塗布する工程とを含む、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  25. 前記工程(b)において、前記針状磁性体は、前記ストライプ状パターン領域内で前記溶液の表面張力によって配列される、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  26. 前記工程(b)の後、前記磁性体ストライプ状パターンを他のフィルムに転写する工程を含む、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  27. 前記工程(a)および(b)を、ロール・ツー・ロール法によって連続して実行する、請求項19に記載の磁性体ストライプ状配列シートの製造方法。
  28. 樹脂フィルム上に、撥水層及び前記撥水層の面領域内に配置され前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域を形成する工程(a)と、
    前記樹脂フィルム上に形成された前記ストライプ状パターン領域に、針状磁性体を含有する溶液を付与し、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体を配向させ集合させて磁性体ストライプ状パターンを形成する工程(b)と、
    前記磁性体ストライプ状パターンが形成された前記樹脂フィルムを積層する工程(c)とを含み、
    前記工程(a)において、前記ストライプ状パターン領域を複数条、互いに分離された状態に形成し、
    前記工程(c)において、各々の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンが、他の前記樹脂フィルム上の前記磁性体ストライプ状パターンと平面形状において互いに交差するように互いの配置関係を設定する、RFID磁性シートの製造方法。
  29. 前記樹脂フィルムの積層体の平面形状において、第1の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンと、第2の方向へ延びる前記磁性体ストライプ状パターンとによって格子パターンが形成されるように前記積層体を形成する、請求項28に記載のRFID磁性シートの製造方法。
  30. 樹脂フィルム上に、撥水層及び前記撥水層の面領域内に配置され前記撥水層が有する撥水性に対して相対的に親水性を有するストライプ状パターン領域を形成する工程(a)と、
    前記樹脂フィルム上に形成された前記ストライプ状パターン領域に、針状磁性体を含有する溶液を付与し、前記ストライプ状パターン領域内に針状磁性体を配向し集合させて磁性体ストライプ状パターンを形成する工程(b)とを含み、
    前記工程(a)において、前記ストライプ状パターン領域を格子状に形成し、
    前記工程(b)において、前記格子状のストライプ状パターン領域内に前記針状磁性体を配向させ集合させて磁性体格子状パターンを形成する、電磁遮蔽シートの製造方法。
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