JP2008101761A - 携帯機器用のヒンジ装置及び携帯機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】押しボタンにトルクがかかることもなく、しかも半径方向の寸法の小径化を図ることができる携帯機器用のヒンジ装置を提供する。
【解決手段】固定カム31と可動カム33との間に、ストッパ34を設ける。ストッパ34は、可動カム33内に中心軸Lの方向にスライド可能に、且つ中心軸Lの周りを回転できないように設けられる。このストッパ34は、固定カム31側にスライドしたとき、固定カム31に噛み合って固定カム31に対して可動カム33が回転できないようにする一方、可動カム33側にスライドしたとき、固定カム31との噛み合いを解除する。可動カム33とストッパ34との間に、ストッパ34を固定カム31に付勢する復帰用ばね35を配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、第一の筐体と第二の筐体とを中心軸の周りを相対的に回転させるヒンジ装置、並びにこのヒンジ装置を用いた携帯機器に関する。
携帯電話機、携帯ゲーム機、化粧用コンパクトなどの携帯機器が知られている。携帯機器のうちの例えば携帯電話機には、キーボタンが配列される操作側筐体と、液晶表示装置等の表示装置が配置されるディスプレイ側筐体とがある。操作側筐体とディスプレイ側筐体とは互いに回転できるようにヒンジ装置で連結される。携帯電話の使用方法の多様化に伴って、携帯電話機のヒンジ装置には様々な機能が要求されている。例えば、ヒンジ装置に設けた押しボタンを押すことによって、折り畳まれた携帯電話機が自動的に使用できる状態まで開く機能や、開いた表示側筐体を戻す時に操作側筐体に対して90度等の任意の角度に止めることができるフリーストップ機能が要求されている。
近年、これらの機能を満足する様々な構造のヒンジ装置が開発されている。特許文献1には、図13に示されるように、押しボタン1を押すことによって、摺動カム2及びケース3が自動的に所定角度を回転するヒンジ装置が開示されている。このヒンジ装置は、円筒の端面に特殊なカム形状を与えたカムシャフト4と、カムシャフト4の外側に嵌められる可動カム5と、カムシャフト4及び可動カム5に対向する摺動カム2と、摺動カム2がスライドのみ可能に収容されるケース3と、摺動カム2をカムシャフト4及び可動カム5の端面カムに付勢する第一スプリング6と、で構成される。第一スプリング6が摺動カム2をカムシャフト4に付勢する力が、カムシャフト4の端面カムによって摺動カム2を回転せるトルクに変換される。
押しボタン1には、可動カム5に噛み合うストッパ1aが設けられる。押しボタン1とカムシャフト4の間には第二スプリング7が設けられ、押しボタン1のストッパ1aと可動カム5とが噛み合う状態が保たれる。このとき、可動カム5はカムシャフト4に対して回転することができない。摺動カム2も可動カム5に当接するので可動カム5と同様に回転することはない。一方、押しボタン1を押すと、押しボタン1のストッパ1aと可動カム5との噛み合いが外れて、可動カム5が自由に回転できるようになる。これに伴い、第一スプリング6の付勢力によって摺動カム2及び可動カム5が自動的に回転する。
このヒンジ装置を用いると、押しボタン1を押すことで自動的にディスプレイ側筐体を開くことができる。しかし、可動カム5に噛み合うストッパ1aが押しボタン1と一体になっているので、ストッパ1a及び押しボタン1の材質が限定される。ストッパ1aには強度が要るので、例えば、ストッパ1a及び押しボタン1を両方とも金属製にする必要がある。これでは手で触れる押しボタン1をプラスチックにすることができない。
この問題を解決するために、出願人は、図14に示されるように、可動カム11に噛み合うストッパ12を押しボタン13と別体にしたヒンジ装置を開発した(特許文献2参照)。このヒンジ装置において、可動カム11には中心軸方向に伸びるガイド溝11aが形成される。このガイド溝11aにストッパ12の外周突起12aが嵌まり込む。このため、ストッパ12は可動カム11に対して中心軸の方向にスライドできるようになっているが、回転することはできない。ストッパ12は復帰用のばね14によって固定カム15の底面に付勢される。固定カム15の底面には、ストッパの外周突起の先端部が嵌まり込む孔が空けられている。固定カム15の底面の孔にストッパ12の外周突起12aの先端部が嵌まり込むと、固定カム15とストッパ12とが噛み合い、可動カム11は固定カム15に対して回転できなくなる。
固定カム15には、押しボタン13がスライド可能に取り付けられる。押しボタン13を固定カム15に向かって押すと、押しボタン13に設けた突起13aが固定カム15の底面に設けた孔に入り込み、復帰用スプリング14の付勢力に抗してストッパ12がスライドする。これにより、固定カム15とストッパ12との噛み合いが解除されるので、可動カム11が回転できるようになる。可動カム11が回転できるようになるので、回転用ばね16a,16bの付勢力によって可動部材17が固定カム15の端面カムに沿って滑り落ち、可動部材17、可動カム11及びケース18が回転する。ケース18が回転することにより、ケース18に連結されるディスプレイ側筐体が回転する。
特開平2004−56320号公報(請求項1、図3) 特開2003−134203号公報(請求項1、図5)
しかし、従来のヒンジ装置にあっては、復帰用ばね14がストッパ12と固定軸19のフランジ19aとの間に配置される。そして、復帰用ばね14の外側に可動カム11の円筒のカム部が配置され、その外側に固定カム15の円筒のカム部が配置される。すなわち、図15に示される組立て断面図に示されるように、固定軸19の半径方向の外側に復帰用ばね14、可動カム11、及び固定カム15が三層になって配置される。固定カム15及び可動カム11のカム部の肉厚は確保する必要があるから、三層構造の従来のヒンジ装置にあっては、半径方向の寸法が大きくなるおそれがあった。
そこで本発明は、従来のヒンジ装置の問題点を解消し、押しボタンにトルクがかかることもなく、しかも半径方向の寸法の小径化を図ることができる携帯機器用のヒンジ装置、及びこのヒンジ装置を用いた携帯機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第一の筐体に対して第二の筐体を第一の筐体の所定の中心軸の周りを相対的に回転させる携帯機器用のヒンジ装置において、中心軸上に配置される固定カムと、前記中心軸上に前記固定カムと並べて配置され、前記固定カムに対して前記中心軸の周りを回転できる可動カムと、前記可動カムに対して前記中心軸の方向にスライド可能に、且つ前記中心軸の周りを回転できないように設けられ、前記固定カム側にスライドしたとき、前記固定カムに噛み合って前記固定カムに対して前記可動カムが回転できないようにする一方、前記可動カム側にスライドしたとき、前記固定カムとの噛み合いを解除して前記固定カムに対して前記可動カムが回転できるようにするストッパと、前記可動カムと前記ストッパとの間に配置され、前記ストッパを前記固定カムに付勢する復帰用ばねと、前記固定カムに前記中心軸方向にスライド可能に設けられ、前記復帰用ばねの付勢力に抗して前記ストッパを前記可動カム側にスライドさせることができる押しボタンと、前記中心軸上に前記固定カム及び前記可動カムに対向して配置され、前記固定カム及び前記可動カムに当接する当接部を有し、前記中心軸の方向にスライドでき且つ前記中心軸の周りを回転できる従動部材と、前記従動部材の前記当接部を前記固定カム及び前記可動カムに付勢する回転用ばねと、前記押しボタンが押されると、前記復帰用ばねの付勢力に抗して前記ストッパが可動カム側にスライドして、前記固定カムと前記ストッパの噛み合いが解除され、前記回転用ばねが前記従動部材を前記固定カムに付勢する付勢力によって、前記従動部材、前記可動カムが前記中心軸の周りを回転し、所定角度を回転した後、前記復帰用ばねの付勢力によって前記ストッパが前記固定カム側にスライドして、前記固定カムに再び噛み合うことを特徴とする携帯機器用のヒンジ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機器用のヒンジ装置において、前記可動カムは、前記従動部材が当接する略円筒形状のカム部を有し、前記固定カムは、前記可動カムの前記カム部が同心円状にその外側又は内側に嵌まり込む略円筒形状のカム部を有し、前記復帰用ばねは、前記可動カムの前記カム部の肉厚以下の外径のコイルばねからなり、そして、前記復帰用ばねは、前記中心軸の方向からみて、前記可動カムの前記カム部の肉厚部分に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機器用のヒンジ装置において、前記可動カムは、前記従動部材が当接する略円筒形状のカム部を有し、前記固定カムは、前記可動カムの前記カム部が同心円状にその外側又は内側に嵌まり込む略円筒形状のカム部を有し、前記復帰用ばねは、その内径が前記可動カムの前記カム部の内径以上であり、且つその外径が、前記可動カムの前記カム部の外径以下であり、そして、前記復帰用ばねは、前記中心軸の方向からみて、前記可動カムの前記カム部の肉厚部分に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記第一の筐体としての操作側筐体と、前記第二の筐体としてのディスプレイ側筐体との連結部分に、請求項1ないし3のいずれかに記載のヒンジ装置が組み込まれてなることを特徴とする携帯機器である。
請求項1に記載の発明によれば、復帰用ばねをストッパと可動カムとの間に配置するので、復帰用ばねの半径方向の取付けスペースを可動カムの肉厚を利用することができる。つまり、半径方向の取付けスペースが、復帰用ばね、可動カム、固定カムの三層にならずに、復帰用ばねを外した可動カム、固定カムの二層にすることができる。それゆえ、ヒンジ装置の半径方向の小径化を図ることができる。
また、押しボタンとストッパとは別部材なので、ストッパに回転用ばねの付勢力によってトルクが付与されても、このトルクが押しボタンに付与されることがない。それゆえ、押しボタンを押し難いということもない。
請求項2に記載の発明によれば、復帰用ばねの半径方向の取付けスペースを可動カムの円筒のカム部の肉厚内に収めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、復帰用ばねの半径方向の取付けスペースを可動カムの円筒のカム部の肉厚を利用して収めることができる。
本発明のヒンジ装置は携帯機器のヒンジ装置に好適に用いることができる。
以下添付図面に基づいて本発明の第一の実施形態における携帯機器用のヒンジ装置を説明する。
図1はヒンジ装置が組み込まれる携帯電話機を示す。携帯電話機は、キーボタンが配列される操作側筐体21と、液晶表示装置等の表示装置23が配置されるディスプレイ側筐体22とを備える。操作側筐体21には、小型のマイクロフォン及び各種キーボタンが設けられる。ディスプレイ側筐体22には、小型のスピーカ及び液晶表示装置23が設けられる。
操作側筐体21の端部には、例えば二つの連結筒部21aが設けられる。この二つの連結筒部21aは、操作側筐体21の左右方向の両端部に配置される。ディスプレイ側筐体22の端部にも、例えば二つの連結筒部22aが設けられる。二つの連結筒部22aは、操作側筐体21の二つの連結筒部21a間に配置される。隣接する連結筒部21a,22aは、互いの中心軸Lが一致する。ディスプレイ側筐体22及び操作側筐体21は、ヒンジ装置を介して中心軸Lの周りを回転できるように連結される。
互いに隣接する二組の連結筒部21a,22aのうち、一方の組にヒンジ装置が組み込まれる。他方の組には周知のヒンジ装置が組み込まれる。操作側筐体21に対するディスプレイ側筐体22の回転は相対的なものであるが、以下では説明の便宜上、操作側筐体21を回転させることなく、ディスプレイ側筐体22のみを回転させるものとして説明する。
ディスプレイ側筐体22は、操作側筐体21に対して折り畳まれた状態から開かれた状態まで回転する。折り畳まれた状態では、ディスプレイ側筐体22の前面が操作側筐体21の前面に突き当たる。一方、開かれた状態とは、ディスプレイ側筐体22が折り畳まれた状態から所定角度(例えば165°)回転した状態である。ディスプレイ側筐体22及び操作側筐体21の当接部が互いに突き当たることで、ディスプレイ側筐体22が所定角度以上開くのが制限されている。
まず、ヒンジ装置の動きを説明する。ディスプレイ側筐体22が折り畳まれた状態において、ヒンジ装置の端部の押しボタン24を押すと、ディスプレイ側筐体22が折り畳まれた状態から開いた状態まで自動的に回転する。開かれたディスプレイ側筐体22を元の折り畳まれた状態に戻すときには、手動によりディスプレイ側筐体22を回転させる。
ディスプレイ側筐体22を手動で戻すときに、開かれた状態から所定角度の範囲(例えば15°)では、ディスプレイ側筐体22をヒンジ装置のトルクに抗して回転させる。それ以降、ディスプレイ側筐体22を任意の角度、例えば操作側筐体21に対して90°の角度で止めることができるフリーストップ区間がある。さらに、ディスプレイ側筐体22を折り畳まれた状態の所定角度手前、例えば15°手前まで手動で回転させると、それ以降はヒンジ装置のトルクにより、ディスプレイ側筐体22が自動的に折り畳まれた状態に戻る。
ディスプレイ側筐体22は折り畳まれた状態から開かれた状態まで、手動でも回転させることができる。この場合、折り畳まれた状態から所定角度の範囲まで、例えば15°までは、ヒンジ装置のトルクに抗してディスプレイ側筐体を回転させる。それ以降、ディスプレイ側筐体22を任意の角度、例えば90°で止めることができるフリーストップ区間がある。さらに、ディスプレイ側筐体22を開かれた状態の所定角度手前、例えば15°手前まで回転させると、その後はヒンジ装置のトルクにより、ディスプレイ側筐体22が自動的に開かれた状態まで回転する。
図2は、ヒンジ装置の分解斜視図を示す。操作側筐体21の連結筒部21aには、固定カム31が挿入・固定される。一方、ディスプレイ側筐体22の連結筒部22aには、筒状のケース32が挿入・固定される。固定カム31とケース32とは同一の中心軸L上に配置される。
次に、主要な構成部品の概略の構造・機能について説明する。固定カム31には、ディスプレイ側筐体22を自動的に回転させるための自動回転用カム部31aが形成される。固定カム31には、可動カム33が嵌められる。可動カム33には、ディスプレイ側筐体22を手動で回転させるための手動回転用カム部33aが形成される。固定カム31の自動回転用カム部31aと可動カム33の手動回転用カム部33aとは、同心円上に重ね合わされる。固定カム31と可動カム33との間には、ストッパ34が配置される。ストッパ34は可動カム33に中心軸方向にスライド可能に支持される。ストッパ34は復帰用ばね35によって固定カム31に付勢されている。ストッパ34が固定カム31と噛み合うと、固定カム31に対して可動カム33が回転できなくなる。他方、押しボタン36を押すと、押しボタン36の爪36aがストッパ34を可動カム33側にスライドさせるので、固定カム31とストッパ34との噛み合いが外れ、可動カム33が固定カム31に対して自由に回転できるようになる。
従動部材としてのキャッチ37は、固定カム31及び可動カム33に対向して配置される。キャッチ37は、断面が同形の筒状のケース32に収容される。キャッチ37は、ケース32に対して中心軸方向に移動できるが、相対的な回転ができない。ケース32に収容される回転用ばね38a,38bは、キャッチ37の先端の当接部37aを固定カム31及び可動カム33に付勢する。固定軸39は、これらの構成部品をひとまとめにする。これらの構成部品は、固定軸39の一端に形成したフランジ部39aと、固定軸39の他端に取り付けたワッシャ40との間に挟まれる。スリーブ41やリング42は、合成樹脂製であり、金属と金属とが接触するのを避けるために設けられる。
復帰用ばね35の付勢力に抗して押しボタン36を押すと、固定カム31と可動カム33のロックが解除されて、可動カム33が自由に回転できるようになる。可動カム33が自由に回転できるようになると、回転用ばね38a,38bによってキャッチ37が固定カム31に付勢され、キャッチ37が固定カム31の自動回転用カム部31aの傾斜面に沿って回転する。このキャッチ37の回転に伴い、ケース32も回転する。ケース32にはディスプレイ側筐体22が連結されているので、ケース32の回転に伴い、ディスプレイ側筐体22も回転する。キャッチ37が所定角度以上を回転すると、ディスプレイ側筐体22及び操作側筐体21の当接部22a,21aが互いに突き当たり、ディスプレイ側筐体が開いた状態になる。このとき、ストッパ34は復帰用ばね35の付勢力によって固定カム31側に再びスライドして固定カム31に噛み合う。よって、可動カム33が再びロックされる。
ディスプレイ側筐体22を折り畳まれた状態に戻すときには、手動でディスプレイ側筐体22を回転させる。このとき、キャッチ37の当接部37aは、可動カム33の手動回転用カム部33aに沿って回転する。可動カム33の手動回転用カム部33aには傾斜面の他に平坦面も形成されているので、ディスプレイ側筐体を例えば90°開いた状態で停止させることもできる。
次に、各構成部品について詳細に説明する。中心軸L上には、各構成部品をひとまとめにするための固定軸39が配置される。固定軸39は、一定の外形を有する軸本体39bと、その一端部(図中左端部)に円盤状に径を拡大させたフランジ部39aと、軸本体39bの他端部(図中右端部)に設けられた小径のリング溝部39cとから構成される。
固定軸39には、中央に貫通孔31bを有する固定カム31がフランジ部39aに突き当たるまで挿入される。図2及び図3に示されるように、固定カム31は、略円筒状の大径の本体部31cと、本体部31cの中央から可動カム33に向かって突出する略円筒状の小径の自動回転用カム部31aと、から構成される。自動回転用カム部31aの端面には、特殊形状に加工した一対の端面カム31dが形成される。この一対の端面カム31dの傾斜面は、中心軸を中心として点対称に形成される。端面カム31dの形状については後述する。
本体部31cの外周面には、固定カム31を操作側筐体21に連結するための、中心軸Lの方向に伸びる複数のキー溝31eが形成される。また、本体部31cには中心軸Lに平行に伸びる二つのガイド溝31fが周方向に180度間隔を空けて形成される。このガイド溝31fに押しボタン36の爪36aが嵌まり、押しボタン36が軸線方向にスライドするのを案内する。本体部31cの可動カム33側の端面には、リング上のストッパ34の周縁に設けた突起部34aに係合する一対の凹部31gが周方向に180度間隔を空けて形成される。固定カム31の凹部31gは、固定カム31側にスライドしたストッパ34の突起部34aと噛み合い、固定カム31に対して可動カム33が回転できないようにする。ストッパ34は回転しながら除々に固定カム31に噛み合うので、固定カム31の凹部31g及びストッパ34の突起部34aには、傾斜面が形成される。
図2及び図4に示されるように、押しボタン36は、円盤状の本体部36bと、本体部36bから固定カム31側に突出する一対の爪36aを有する。この一対の爪36aは周方向に180度間隔を空けて設けられる。爪36aの外周面には、周方向に伸びる突部36cが形成される。この突部36cが固定カム31のガイド溝31fに嵌まる。これにより、押しボタン36が固定カム31のガイド溝31fの中心軸方向にスライドでき、且つガイド溝31fから抜けるのが防止される。押しボタン36を押すと、爪36aの先端が固定カム31に設けた凹部31g内に裏側から入り込み、ストッパ34を凹部31gから追い出す。それゆえ、ストッパ34と固定カム31との噛み合いが解除される。また、押しボタン36の本体部には、爪36aから周方向に90度角度をずらして一対のガイド部36dが形成される。ガイド部36dの突出量は爪36aの突出量よりも小さい。一対のガイド部36dは固定カム31の孔部31h(図3参照)に嵌まり込み、押しボタン36のスライド運動をより安定させる。
図2及び図5に示されるように、固定カム31の自動回転用カム部の外周には、リング状のストッパ34が嵌められる。ストッパ34は、可動カム33に対して中心軸Lの方向にスライド可能に、且つ中心軸Lの周りを回転できないように可動カム33に収容される。リング状のストッパ34には、その周縁に周方向に180度の間隔を空けて半径方向に突出する一対の突起部34aが形成される。可動カム33には、この突起部34aが嵌められるガイド溝が形成される。またストッパ34の突起部34aは固定カム31の凹部31gに噛み合う。ストッパ34が固定カム31側にスライドしたとき、ストッパ34の突起部が固定カム31の凹部に噛み合って固定カム31に対して可動カム33が回転できなくなる。その一方、ストッパ34が可動カム33側にスライドしたとき、固定カム31とストッパ34との噛み合いが解除されて固定カム31に対して可動カム33が回転できるようになる。より正確にいえば、ストッパ34は可動カム33と共に回転しながら、中心軸L方向にスライドし、突起部34aが固定カム31の凹部31gに噛み合う。ストッパ34には、復帰用ばね35を受ける受け部34bが形成される。
図2及び図6に示されるように、可動カム33は固定カム31と並べて配置される。可動カム33は、固定カム31に対して中心軸Lの周りを回転できるように、固定カム31の自動回転用カム部31aの外周に同心円状に嵌まり込む。可動カム33には、ストッパ34の突起部34aがスライド可能に嵌め込まれるガイド溝33bが形成される。ガイド溝33bは中心軸Lの方向に伸びる。可動カム33は略円筒形状の手動回転用カム部33aを有する。手動回転用カム部33aの端面には、特殊形状に加工した一対の端面カム33cが形成される。この一対の端面カム33cの傾斜面は、中心軸Lを中心として点対称に形成される。手動回転用カム部33aの端面カム33cの形状については後述する。
ストッパ34の背面と可動カム33のガイド溝33bの底面33dとの間には、ストッパ34を固定カム31に付勢する復帰用ばね35が介在される。復帰用ばね35は、コイルばねからなり、周方向に複数、この実施形態では180度の間隔を空けて二つ配置される。この復帰用ばね35は、その一端が可動カム33のガイド溝33bの底面33dに設けられた孔部の底に接触し、残りの一端がストッパ34の受け部34bに接触するので、結局ストッパ34を固定カム31に付勢することになる。復帰用ばね35の外径は、可動カム33の手動回転用カム部33aの肉厚以下である。復帰用ばね35は、中心軸Lの方向からみて、可動カム33の手動回転用カム部33aの肉厚部分に配置される。
復帰用ばね35を可動カム33の手動回転用カム部33aに配置することで、半径方向に余分に復帰用ばね35のスペースを取る必要がなくなる。このため、固定軸39の周囲が、復帰用ばね35、固定カム31の自動回転用カム部31a,可動カム33の手動回転用カム部33aの三層にならずに、固定カム31の自動回転用カム部31a,可動カム33の手動回転用カム部33aの二層にすることができる。それゆえ、ヒンジ装置の半径方向の小型化が図れる。
図2及び図7に示されるように、固定軸39上には、固定カム31及び可動カム33に対向してキャッチ37が回転可能に配置される。キャッチ37の対向面には、固定カム31及び可動カム33に向かって突出する一対の当接部37aが形成される。この一対の当接部37aも点対象に形成される。キャッチ37の中央には貫通孔37bが空けられ、この貫通孔37bに固定軸39が挿入される。キャッチ37は大小二つのコイルばねからなる回転用ばね38a,38bによって、固定カム31及び可動カム33に付勢される。大きな付勢力を与える大きい方のコイルばねがパワースプリング38bと呼ばれ、補助的な付勢力を与える小さい方のコイルばねがアシストスプリング38aと呼ばれる。キャッチ37は金属製であり、固定軸39も金属製である。キャッチ37が中心軸Lの方向にスライドするときに、金属と金属との接触を避けるために、キャッチ37と固定軸39との間には、合成樹脂製のスリーブ41が介在される。キャッチ37にはスリーブ41を挿入するための貫通孔37bが形成される。
図2に示されるように、キャッチ37及び回転用ばね38a,38bは筒状のケース32に収容される。キャッチ37の外周には中心軸Lの方向に伸びるガイド溝37cが形成される。ケース32には、このガイド溝37cに形状を合わせて内側に向かって突出する複数本のガイド突条32aが形成される。このガイド突条32aがキャッチ37のガイド溝37cに嵌まる。キャッチ37はケース32に対して中心軸Lの方向に移動できるが、相対的な回転はできない。それゆえ、ケース32はキャッチ37が中心軸の方向に移動するのを許容する一方、キャッチ37と共に中心軸Lの周りを回転する。
筒状のケース32の一端はリング42で塞がれる。このリング42はワッシャ40によって固定軸39に結合される。
図8及び図9はヒンジ装置を組み立てた状態を示す。図8は携帯電話機が折り畳まれた状態のヒンジ装置を示し、図9は携帯電話機が開いた状態のヒンジ装置を示す。パワースプリング38bはリング42とキャッチ37との間に介在され、アシストスプリング38aはリング42とスリーブ41のフランジとの間に介在される。パワースプリング38b及びアシストスプリング38aは、キャッチ37を固定カム31及び可動カム33に付勢する。この付勢力によって固定カム31は、固定軸39のフランジ部39aに付勢され、その位置を変化させることがない。ストッパ34と可動カム33との間に介在される復帰用ばね35は、ストッパ34を固定カム31に付勢する。
図8に示される携帯電話機が折り畳まれた状態では、キャッチ37は固定カム31及び可動カム33の端面カムの上部に位置し、図中最も右方向にスライドした位置に移動している。このとき、パワースプリング38b及びアシストスプリング38aが縮んだ状態となる。一方、図9に示される携帯電話機が開いた状態では、キャッチ37の当接部37aが固定カム31の端面カムの傾斜面に沿って滑り降りているので、キャッチ37が最も左方向にスライドした位置に移動する。このとき、パワースプリング38b及びアシストスプリング38aが最も伸びた状態になる。
図10及び図11は固定カム31及び可動カム33の端面カム31d,33cを周方向に展開したカム線図を示す。図中実線が固定カム31のカム線図を示し、図中破線が可動カム33のカム線図を示す。固定カム31のカム線図は0度の位置から一様に傾斜しており、傾斜面の下端に凹部51cを有する。可動カム33のカム線図は、0度の位置から登り傾斜面52a,下り傾斜面52b,平坦面52c,下り傾斜面52dを順次備える。
図10は、自動的に回転させるときのカム線図を示す。折り畳まれた状態では、ストッパ34が固定カム31に噛み合っているので、固定カム31に対して可動カム33が回転できないようになっている。キャッチ37の当接部37aは回転用ばね38a,38bの付勢力によって可動カム33の登り傾斜面52aに当接している(図10(A))。
押しボタン36を復帰用ばね35のばね力に抗して押し込むと、ストッパ34が可動カム33側にスライドして、固定カム31とストッパ34の噛み合いが解除される。これにより、可動カム33が自由に回転できるようになるので、回転用ばね38a,38bがキャッチ37を固定カム31に付勢する付勢力によって、キャッチ37が固定カム31の傾斜面を滑り落ち(図10(B))、キャッチ37,可動カム33,ケース32が中心軸Lの周りを回転する。ディスプレイ側筐体22が開いた状態まで回転したとき、キャッチ37の当接部37aが固定カム31の凹部51cの底面のうち、中心より傾斜面側に位置した傾斜部分に接触する(図10(C))。ディスプレイ側筐体22が開いた状態まで回転した後も、この傾斜部分の働きによって、ディスプレイ側筐体22の開き角度が保持される。
ディスプレイ側筐体22が開いた状態まで回転したとき、復帰用ばね35のばね力によって、ストッパ34が固定カム31に再び噛み合う。これにより、可動カム33が固定カム31に対して回転できなくなる。この状態から、手動でディスプレイ側筐体22を折り畳もうとすると、キャッチ37の当接部37aが可動カム33の下り傾斜面52d、平坦面52c、下り傾斜面33cを経て、最終的には登り傾斜面52aに落とし込まれて、折り畳まれた状態となる。可動カム33の平坦面52cにて、手動によるディスプレイ側筐体22の回転を停止すると、ディスプレイ側筐体22はその角度、例えば90度で保持される。
次に、押しボタン36を押し込まないで、手動で折り畳まれた携帯電話機を開く場合について説明する。押しボタン36を押し込まれていない状態では、ストッパ34が固定カム31と噛み合っているので、可動カム33は固定カム31に対して回転できない。この状態でディスプレイ側筐体22を手動で開くと、図11に示されるように、キャッチ37の当接部材は可動カム33の登り傾斜面52a,下り傾斜面52b,平坦面52c,下り傾斜面52dを順次移動し、最終的には固定カム31の凹部51cに落とし込まれ、開いた状態となる。その際、可動カム33の平坦面52cにて、手動によるディスプレイ側筐体22の回転を停止すると、ディスプレイ側筐体22はその角度、例えば90度で保持される。ディスプレイ側筐体を手動で閉じる場合については上述したとおりである。
図12は本発明の第二の実施形態におけるヒンジ装置を示す。この実施形態のヒンジ装置は、ストッパ61、復帰用ばね62、可動カム63の構成が上記第一の実施形態のヒンジ装置と異なる。その他の構成については第一の実施形態と同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。
この実施形態では、可動カム63のストッパ61側には、円盤状のプレート63cが一体に形成される。そして、復帰用ばね62は可動カム63の手動回転用カム部63aの中に入れられるのではなく、可動カム63の端面63bに突き当てられている。すなわち、復帰用ばね62は、この円盤状のプレート63cとストッパ61のリング状の本体部61aとの間に介在される。可動カム63の円盤状のプレート63cには、可動カム63のガイド溝63bに連通する孔63dが空けられる。
リング状のストッパ61の周縁に設けた突起部61bは、可動カム63に向かって細長く伸び、円盤状のプレート63cの孔63d及びガイド溝63bに嵌め込まれる。上記第一の実施形態のヒンジ装置と同様に、ストッパ61は可動カム63に対して中心軸Lの方向のスライドのみが許容されている。
可動カム63のプレートには、固定カム31の自動回転用カム部31aが貫通する孔が空けられる。可動カム63の略円筒形状の手動回転用カム部63aは、固定カム31の略円筒形状の自動回転用カム部31aの外周に同心円状に嵌まり込む。復帰用ばね62は、コイルばねからなり、その内径は可動カム63の手動回転用カム部63aの内径以上であり、且つその外径は可動カム63の手動回転用カム部63aの外径以下である。そして、復帰用ばね62は、中心軸Lの方向からみて、可動カム63の手動回転用カム部63aの肉厚部分に配置される。この実施形態によっても、復帰用ばね62を可動カム63の手動回転用カム部63aに配置することで、半径方向に余分に復帰用ばね62のスペースを取る必要がなくなる。
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々に変更可能である。例えば、上記実施形態では、固定カムの自動回転用カム部を内側に、可動カムの手動回転用カム部を外側に配置している。しかし、どちらが内側でも外側でもよく、例えば、固定カムの自動回転用カム部を外側に、可動カムの手動回転用カム部を内側に配置してもよい(例えば図14参照)。この場合、外側の固定カムに対して、内側の可動カムが回転することになる。
さらに、手動回転時の動きの多様性を確保するために、上記ヒンジ装置に加え、一対の円盤間に球体を介在させた第二のヒンジ装置を付け加えてもよい。
さらに、本発明のヒンジ装置は携帯電話機のみならず、ラップトップ、ハンドヘルド、PDA,PocketPC,Palm等の携帯して使用が可能なポータブルコンピュータや、化粧用コンパクトなどの携帯機器に適用することができる。
さらに、上記実施形態では、復帰用ばねは、中心軸の方向からみて、可動カムの手動回転用カム部の肉厚部分に配置されているが、固定カムの自動回転用カム部の肉厚部分に配置されてもよい。復帰用ばねは、中心軸の方向からみて、その全体が可動カム又は固定カムの肉厚部分にオーバーラップしなくても、少なくとも一部がオーバーラップすればよい。
本発明のヒンジ装置が組み込まれる携帯電話機を示す図(図中(A)は正面図を示し、(B)は側面図を示す) 本発明の第一の実施形態におけるヒンジ装置の分解斜視図 固定カムの詳細図(図中(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は(A)のD−D線断面図) 押しボタンの詳細図(図中(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は(B)のC−C線断面図) ストッパの詳細図(図中(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)は(A)のD−D線断面図) 可動カム詳細図(図中(A)は側面図、(B)は(C)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は(C)のD−D線断面図、(E)は側面図) キャッチの詳細図(図中(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は側面図、(D)は(A)D−D線断面図、(E)は側面図) ヒンジ装置を組立てた状態を示す図(図中(A)は側面図を示し、(B)はケースを取り外した状態を示し、(C)は(B)のC−C線断面図を示す) ヒンジ装置を組立てた状態を示す図(図中(A)は側面図を示し、(B)はケースを取り外した状態を示し、(C)は(B)のC−C線断面図を示す) カム線図を示す図 カム線図を示す図 本発明の第二の実施形態におけるヒンジ装置の分解斜視図 従来のヒンジ装置を示す分解斜視図 従来のヒンジ装置を示す分解斜視図 従来のヒンジ装置を示す断面図
符号の説明
31…固定カム
31a…自動回転用カム部(カム部)
32…ケース
33…可動カム
33b…ガイド溝
33a…手動回転用カム部(カム部)
34…ストッパ
34a…突起部
36…押しボタン
36a…爪
37…キャッチ(従動部材)
37a…当接部
38a…アシストスプリング(回転用ばね)
38b パワースプリング(回転用ばね)
39…固定軸
40…ワッシャ
41…スリーブ
42…リング
61…ストッパ
61b…突起部
63…可動カム
63b…ガイド溝
63a…手動回転用カム部
L…中心軸

Claims (4)

  1. 第一の筐体に対して第二の筐体を第一の筐体の所定の中心軸の周りを相対的に回転させる携帯機器用のヒンジ装置において、
    中心軸上に配置される固定カムと、
    前記中心軸上に前記固定カムと並べて配置され、前記固定カムに対して前記中心軸の周りを回転できる可動カムと、
    前記可動カムに対して前記中心軸の方向にスライド可能に、且つ前記中心軸の周りを回転できないように設けられ、前記固定カム側にスライドしたとき、前記固定カムに噛み合って前記固定カムに対して前記可動カムが回転できないようにする一方、前記可動カム側にスライドしたとき、前記固定カムとの噛み合いを解除して前記固定カムに対して前記可動カムが回転できるようにするストッパと、
    前記可動カムと前記ストッパとの間に配置され、前記ストッパを前記固定カムに付勢する復帰用ばねと、
    前記固定カムに前記中心軸方向にスライド可能に設けられ、前記復帰用ばねの付勢力に抗して前記ストッパを前記可動カム側にスライドさせることができる押しボタンと、
    前記中心軸上に前記固定カム及び前記可動カムに対向して配置され、前記固定カム及び前記可動カムに当接する当接部を有し、前記中心軸の方向にスライドでき且つ前記中心軸の周りを回転できる従動部材と、
    前記従動部材の前記当接部を前記固定カム及び前記可動カムに付勢する回転用ばねと、
    前記押しボタンが押されると、前記復帰用ばねの付勢力に抗して前記ストッパが可動カム側にスライドして、前記固定カムと前記ストッパの噛み合いが解除され、前記回転用ばねが前記従動部材を前記固定カムに付勢する付勢力によって、前記従動部材、前記可動カムが前記中心軸の周りを回転し、所定角度を回転した後、前記復帰用ばねの付勢力によって前記ストッパが前記固定カム側にスライドして、前記固定カムに再び噛み合うことを特徴とする携帯機器用のヒンジ装置。
  2. 前記可動カムは、前記従動部材が当接する略円筒形状のカム部を有し、
    前記固定カムは、前記可動カムの前記カム部が同心円状にその外側又は内側に嵌まり込む略円筒形状のカム部を有し、
    前記復帰用ばねは、前記可動カムの前記カム部の肉厚以下の外径のコイルばねからなり、
    そして、前記復帰用ばねは、前記中心軸の方向からみて、前記可動カムの前記カム部の肉厚部分に配置されることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器用のヒンジ装置。
  3. 前記可動カムは、前記従動部材が当接する略円筒形状のカム部を有し、
    前記固定カムは、前記可動カムの前記カム部が同心円状にその外側又は内側に嵌まり込む略円筒形状のカム部を有し、
    前記復帰用ばねは、その内径が前記可動カムの前記カム部の内径以上であり、且つその外径が、前記可動カムの前記カム部の外径以下であり、
    そして、前記復帰用ばねは、前記中心軸の方向からみて、前記可動カムの前記カム部の肉厚部分に配置されることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器用のヒンジ装置。
  4. 前記第一の筐体としての操作側筐体と、前記第二の筐体としてのディスプレイ側筐体との連結部分に、請求項1ないし3のいずれかに記載のヒンジ装置が組み込まれてなることを特徴とする携帯機器。
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