JP2008096530A - 光学フィルム貼付け方法、光学フィルム貼付け装置、及び表示用パネルの製造方法 - Google Patents

光学フィルム貼付け方法、光学フィルム貼付け装置、及び表示用パネルの製造方法 Download PDF

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賢治 弓場
Masatoshi Muneto
正利 宗藤
Katsuhiko Marushima
勝彦 丸嶋
Kimiharu Sato
公治 佐藤
Tetsuo Matsuzaki
哲夫 松嵜
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Abstract

【課題】光学フィルムから保護フィルムを剥離する際に発生する剥離帯電によってTFTが破壊されたり、静電吸着による異物混入による不良等の不具合が生じないようにする。
【解決手段】イオナイザー等の除電器40を用いてイオンを含むガス(イオン化エア)を光学フィルム2や保護フィルム3などに吹き付ける際に、最も剥離帯電が多く発生する箇所、すなわち光学フィルム2から保護フィルム3が剥離する箇所に、イオン化エアを吹き付ける。また、その剥離箇所は所定の方向に徐々に移動するので、剥離箇所の移動に追従して所定の距離を保持しつつイオン化エアを吹き付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶パネル等の表示用パネルへ偏光板や位相差板等から成る光学フィルムを貼り付ける光学フィルム貼付け方法、光学フィルム貼付け装置、及びそれらを用いた表示用パネルの製造方法に係り、特に光学フィルムから保護フィルムを剥離して、光学フィルムを表示用パネルへ貼り付けるのに好適な光学フィルム貼付け方法、光学フィルム貼付け装置、及びそれらを用いた表示用パネルの製造方法に関する。
液晶ディスプレイ装置の製造工程では、TFT(Thin Film Transistor)基板とカラーフィルタ基板との間に液晶を封入して液晶パネルを構成した後、液晶パネルの表面及び裏面に偏光板の貼付けが行われる。さらに、視覚補償用の位相差板が貼り付けられる場合もある。この様な偏光板や位相差板等から成る光学フィルムの貼付けは、貼付け装置によって行われている。
通常、光学フィルムには、予め粘着剤が塗布され、粘着剤の上には保護フィルムが被せられている。従来の貼付け装置は、光学フィルムを吸着テーブル等により保持しながら、まず、光学フィルムから保護フィルムを剥離した後、光学フィルムを貼付けの行われる位置へ移動して、光学フィルムの表示用パネルへの貼付けを行っていた。
光学フィルムから保護フィルムを剥離する際に剥離帯電によって大きな電位が発生し、TFTを破壊したり、静電吸着によって異物不良等の不具合を発生させるおそれがあった。そこで、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の偏光板貼付け装置のように、剥離帯電による静電気の発生を抑制するようにしたものが提案されている。
特許文献1には、ドラムに保持された偏向板にイオンを含むガスを吹き付けるように構成されたイオナイザーが記載されている。また、特許文献2には、偏向板貼り付け時に張り付け両側ガラス基板の個々の透明電極膜(Indium−Tin−Oxide:ITO膜)のパターン電極を導電性弾性体を介して接地させることで、ITO膜パターン間の放電を未然に防止するようにしたものが記載されている。
特開平06−102505号公報 特開2003−228057号公報
特許文献1に記載の貼付け装置では、光学フィルムから保護フィルムを剥離する工程、保護フィルムの剥離後に光学フィルムを貼付けの行われる位置へ移動する工程、及び光学フィルムを表示用パネルへの貼り付ける工程などの各工程とは無関係に所定の位置に固定的に設けられたイオナイザーを用いてドラムの所定箇所にイオンを含むガスを吹き付けるだけに過ぎない。
また、特許文献2に記載の貼付け装置では、導電性弾性体とパターン電極とを接地させることで放電を防止するものであるが、導電性弾性体とパターン電極との接続が不完全だった場合に除電が不十分となり、除電効果が期待できない場合があり得る。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、光学フィルムから保護フィルムを剥離する際に発生する剥離帯電によってTFTが破壊されたり、静電吸着による異物混入による不良等の不具合の生じることのない光学フィルム貼付け方法、光学フィルム貼付け装置、及び表示用パネルの製造方法を提供することである。
本発明の光学フィルム貼付け方法の第1の特徴は、光学フィルム保持手段に光学フィルムを保持し、保持された光学フィルムから保護フィルムの一端を剥離し、前記保護フィルムの一端を保持しながら移動することによって徐々に保護フィルムを剥離し、前記剥離動作中にその剥離箇所が徐々に移動するのに伴い、その剥離箇所の移動に追従して最適な距離を保持しつつイオン化エアを吹き付けることにある。これは、イオナイザー等の除電器を用いてイオンを含むガス(イオン化エア)を光学フィルムや保護フィルムなどに吹き付ける際に、最も剥離帯電が多く発生する箇所、すなわち光学フィルムから保護フィルムが剥離する箇所に、イオン化エアを吹き付けるようにしたものである。また、光学フィルムから保護フィルムを剥離する際に、その剥離箇所は所定の方向に徐々に移動するのに伴い、この発明では、剥離箇所の移動に追従して所定の距離を保持しつつイオン化エアを吹き付けるようにした。これによって、剥離帯電による静電気の発生を効率よく抑制することができ、TFTが破壊されたり、静電吸着による異物混入による不良等の不具合の生じることのない光学フィルムの貼付工程を実現することが可能となる。なお、除電器を剥離箇所の移動に追従して所定の距離を保持しつつイオン化エアを吹き付けるようにしたが、除電器から吹き出されるイオン化エアの吹き出し風量を調節することによって、所定距離を保持するのと同様の効果を与えるようにしてもよい。すなわち、除電器の構成によっては、剥離箇所の移動に追従しての移動が困難な場合に、除電器からのイオン化エアの吹き出し風量を適宜調節することによって、あたかも所定の距離を保持しつつイオン化エアを吹き付けるという状態を実現するようにしてもよい。
本発明の光学フィルム貼付け方法の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の光学フィルム貼付け方法において、さらに、表示用パネル保持手段に表示用パネルを保持し、前記光学フィルム保持手段と前記表示用パネル保持手段とを相対的に移動しながら、前記光学フィルムを表示用パネルへ貼り付けることにある。これは、光学フィルム保持手段に保持され、剥離手段によって保護フィルムの剥離された又は剥離途中の光学フィルムを表示用パネル保持手段及び貼付け手段を用いて表示用パネルに貼り付けるようにしたものである。
本発明の光学フィルム貼付け装置の第1の特徴は、光学フィルムを保持する光学フィルム保持手段と、前記光学フィルム保持手段に保持された光学フィルムから保護フィルムを剥離する剥離手段と、前記剥離手段によって前記光学フィルムから前記保護フィルムが剥離される場合に、その剥離箇所が徐々に移動するのに伴い、その剥離箇所の移動に追従して所定の距離を保持しつつイオン化エアを吹き付ける除電手段とを備えたことにある。これは、前記光学フィルム貼付け方法の第1の特徴を実現するための装置の発明に関するものである。
本発明の光学フィルム貼付け装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の光学フィルム貼付け装置において、表示用パネルを保持する表示用パネル保持手段と、前記光学フィルム保持手段に保持された光学フィルムを前記表示用パネル保持手段に保持された表示用パネルへ貼り付ける貼付け手段とをさらに備えたことにある。これは、前記光学フィルム貼付け方法の第2の特徴を実現するための装置の発明に関するものである。
本発明の表示パネルの製造方法の特徴は、前記第1若しくは第2の特徴に記載の光学フィルム貼付け方法、又は前記第1若しくは第2の特徴に記載の光学フィルム貼付け装置のいずれかを用いて光学フィルムを表示用パネルへ貼り付けることにある。これは、前記光学フィルム貼付け方法の第1若しくは第2の特徴に記載の方法、又は前記光学フィルム貼付け装置の第1若しくは第2の特徴に記載の装置を用いて、表示用パネルに光学フィルムを貼り付けるようにした表示パネルの製造方法に関するものである。
本発明によれば、光学フィルムから保護フィルムを剥離する際に発生する剥離帯電によってTFTが破壊されたり、静電吸着による異物混入による不良等の不具合の生じることがなくなり、光学フィルムから保護フィルムの剥離及び光学フィルムの表示用パネルへの貼付けといった一連の工程を高品質で行なうことができるという効果がある。
図1は、本発明の一実施の形態による偏光板貼付け装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、偏光板を液晶パネルへ貼り付ける偏光板貼付け装置の例を示している。偏光板貼付け装置は、液晶パネル吸着ベース10、貼付けローラ11、偏光板吸着ベース20、剥離ユニット30及び除電器40を含んで構成されている。
液晶パネル吸着ベース10は、偏光板2の液晶パネル1への貼付けが行われる位置に配設される。液晶パネル吸着ベース10には、図示しない搬送ユニットによって、液晶パネル1が搭載されている。液晶パネル吸着ベース10は、液晶パネル1の上面(偏光板2の貼付けが行われる面と反対の面)を真空吸着して、液晶パネル1を保持するように構成されている。液晶パネル吸着ベース10に搭載された液晶パネル1の下方には、貼付けローラ11が配置されている。
偏光板吸着ベース20は、偏光板2を吸着保持するものである。偏光板吸着ベース20には、図示しない搬送ユニットによって、偏光板2が搭載される。偏光板吸着ベース20は、移動部21と固定部22とに分割されている。移動部21及び固定部22は、それぞれ複数の偏光板吸着パッド23を有している。
剥離ユニット30は、偏光板2から保護フィルム3を剥離するものである。図1の矢印は、剥離ユニット30が偏光板2から保護フィルム3を剥離する際に保護フィルム3を剥離する方向を示している。剥離ユニット30が偏光板2から保護フィルム3を剥離する際、固定部22は偏光板2の左側の一部分(保護フィルム3の剥離を開始する側の端となる左側端部)の所定範囲のみを保持し、移動部21はこの所定範囲以外の残りの大部分を保持する。移動部21は、偏光板2を液晶パネル1へ貼り付ける際に移動するが、固定部22は図1に示す位置に留まったままとなる。なお、この移動部21と固定部22との位置関係については後述する。
偏光板吸着ベース20に保持された偏光板2の上方には、偏光板2から保護フィルム3を剥離する剥離ユニット30が配置されている。剥離ユニット30は、保護フィルム3を挟むチャックと、このチャックの近傍に設けられた粘着テープの巻回されたローラとから構成されている。
除電器40は、図1に示すように、偏光板吸着ベース20の左側端部の上部であって、剥離ユニット30の左側に位置する空間上に配置されている。図2は、除電器の概略構成を示す図である。図2では、偏光板2と保護フィルム3に対して除電器40がどのような位置からイオン化エアを吹き付けるのか、その様子が示されている。なお、図2では、剥離ユニット30については図示を省略してある。図から明らかなように、除電器40は、直方体形状をしており、円筒状のイオン化エア吹き出し口が直方体の任意面に配列されており、イオン化エア吹き出し口から除電作用のあるエアが偏光板2と保護フィルム3の丁度剥離する箇所目掛けて吹き付けるようになっている。また、この偏光板2と保護フィルム3の剥離する箇所が徐々に移動した場合、除電器40は図示していない移動手段によって剥離箇所の移動に追従して最適な距離を保持しながら移動するように構成されている。なお、除電器40の移動手段についてはモータなどの駆動手段を用いて構成することができる。このとき、移動手段は除電器40の移動スピードを任意にコントロール可能とし、剥離箇所と吹き出し口との間を適正な距離に保持可能とすることが好ましい。例えば、除電器40の動きを剥離ユニット30の動きに連動するように構成してもよい。
図3及び図4は、偏光板から保護フィルムを完全に剥離する工程の一例を示す図であり、図3はこの剥離工程の前半部分を示し、図4はこの剥離工程の後半部分を示す。偏光板吸着ベース20の移動部21及び固定部22は、偏光板2から保護フィルム3を剥離する際、偏光板2の下面を複数の偏光板吸着パッド23により真空吸着する。図3(a)において、まず、剥離ユニット30は、偏光板2の一端において、ローラに巻かれた粘着テープを、保護フィルム3へ接触させる。続いて、図3(b)において、剥離ユニット30は、剥離方向(図3(b)に示す矢印方向)へ僅かに移動しながら、粘着テープに付着した保護フィルム3の端部を偏光板2から引き離し、引き離すと共にローラの回転により保護フィルム3の端部をチャック内に取り込むように動作する。チャック内に取り込まれた時点で保護フィルム3の端部はチャックによって挟持される。保護フィルム3がチャックに挟持された時点で除電器40は、イオン化エアを点線矢印に示すように偏光板2における保護フィルム3の剥離箇所に吹き付ける。
図3(c)において、剥離ユニット30は、保護フィルム3の端部をチャックに挟持した状態で所定の高さまで剥離方向の斜め上方(図3(c)の矢印に示す方向)に上昇する。このとき偏光板2における保護フィルム3の剥離箇所は図3(b)及び図3(c)に示すように、右方向に移動する。除電器40は、剥離箇所の右方向の移動に追従して移動し、最適な距離を保持しながらイオン化エアを点線矢印に示すようにその剥離箇所に安定的に吹き付ける。
図4(a)において、剥離ユニット30が、保護フィルム3の端部をチャックに挟持した状態でさらに、所定の剥離方向(図の右方向)へ所定距離だけ平行に移動することによって、偏光板2から保護フィルム3が剥離される。除電器40は、この剥離箇所の移動に追従して、剥離方向(図の右方向)に所定距離だけ平行に移動し、最適な距離を保持しながらイオン化エアを点線矢印に示すようにその剥離箇所に安定的に吹き付ける。
図4(b)おいて、剥離ユニット30は、偏光板2から剥離された保護フィルム3を保持したままの状態で、偏光板吸着ベースの移動部21の近傍に設置した収納トレイ50に保護フィルム3が収納されるまで、図の右方向へ移動する。図4(b)のように、剥離ユニット30が収納トレイ50の右端に到達した時点で、今度は除電器40が図の右方向へ移動し、收納トレイ50の最上部にある保護フィルム3にイオン化エアを吹き付けながら、除電器30を剥離ユニット30のチャック付近まで移動し、図4(c)のように、保護フィルム3を收納トレイ50に押し込むようにする。これによって、保護フィルム3を收納トレイ50の所定の箇所に押し込み、整然と收納させることができる。
この様に、保護フィルム3を偏光板2から完全に引き離して剥離した場合、剥離後の偏光板2を液晶パネル1に貼り付ける際には、偏光板吸着ベースの移動部21の吸着パッド23により偏光板を吸着した状態で液晶パネルへの貼付け工程を行なう。ただし、この貼付け工程時にはその吸着力は弱めにしておくことが好ましい。
図5は、偏光板から保護フィルムの一部を剥離する工程の一例を示す図であり、図1、図3、図4の実施の形態と異なるのは、移動部21には、固定部22から離れた位置であって偏光板2の搭載されない位置(図の右側端部)に、保護フィルム吸着パッド24を有している点である。偏光板吸着ベース20の移動部21及び固定部22は、偏光板2から保護フィルム3を剥離する際、偏光板2の下面を複数の偏光板吸着パッド23により真空吸着する。図5(a)において、まず、剥離ユニット30は、偏光板2の一端において、ローラに巻かれた粘着テープを、保護フィルム3へ接触させる。続いて、図5(b)において、剥離ユニット30は、剥離方向(図5(b)に示す矢印方向)へ僅かに移動しながら、粘着テープに付着した保護フィルム3の端部を偏光板2から引き離し、引き離すと共にローラの回転により保護フィルム3の端部をチャック内に取り込むように動作する。チャック内に取り込まれた時点で保護フィルム3の端部はチャックによって挟持される。保護フィルム3がチャックに挟持された時点で除電器40はイオン化エアを点線矢印に示すように偏光板2における保護フィルム3の剥離箇所に吹き付ける。
図5(c)において、剥離ユニット30は、保護フィルム3の端部をチャックに挟持した状態で所定の高さまで剥離方向の斜め上方(図5(c)の矢印に示す方向)に上昇する。このとき偏光板2における保護フィルム3の剥離箇所は図5(b)及び図5(c)に示すように、右方向に移動する。除電器40は、剥離箇所の右方向の移動に追従して移動し、最適な距離を保持しながらイオン化エアを点線矢印に示すように剥離箇所に安定的に吹き付ける。
図5(d)において、剥離ユニット30が、保護フィルム3の端部をチャックに挟持した状態でさらに、所定の剥離方向(図の右方向)へ所定距離だけ平行に移動することによって、偏光板2から保護フィルム3が剥離される。この剥離箇所の移動に追従して、除電器40を剥離方向に所定距離だけ平行に移動する。
図5(e)おいて、剥離ユニット30は、垂直(図中の矢印に示す方向)に下降し、保護フィルム3の剥離した部分を保護フィルム吸着パッド24に搭載し、保護フィルム3の折り返された状態にする。保護フィルム吸着パッド24は、保護フィルム3の剥離ユニット30により剥離された一端を、真空吸着して保持する。
この様に、保護フィルム3を偏光板2から引き離して剥離する場合、剥離開始時は、偏光板2に掛かる応力が急激に変化する。本実施の形態では、保護フィルム3の剥離を開始する側の端を固定部22の偏光板吸着パッド23により真空吸着しているので、保護フィルム2の剥離開始時に、偏光板2に掛かる応力が急激に変化しても、偏光板2の端が歪むことなく平坦に保持される。固定部22は、剥離ユニット30が偏光板2から保護フィルム3を途中まで剥離した後、固定部22に配設されている偏光板吸着パッド23による真空吸着を解除する。
図6は、図5に示すように保護フィルムの一部が剥離された偏光板を液晶パネルへ貼付ける工程の一例を示す図である。図5(e)に示すように、保護フィルム吸着パッド24が保護フィルム3の一端部を真空吸着保持すると共に固定部22の偏光板吸着パッド23が真空吸着を解除した時点で、剥離ユニット30及び除電器40は、図示しない移動機構により貼付け工程に干渉しない位置に移動する。その後、移動部21は、図6(a)に示す様に偏光板2を保持したまま、図示しない移動機構により、偏光板2の液晶パネル1への貼付けを行う位置へ移動する。この移動の途中又は貼付けを行う位置において、移動部21は、図示しない回転機構により、図6(b)に示す様に所定の角度に傾けられる。
貼付けを行う位置には、液晶パネル1が液晶パネル吸着ベース10により保持されており、その下方には貼付けローラ11が配置されている。貼付けを行う位置において、移動部21は、所定の角度傾いた状態で、図示しない移動機構により上昇される。このとき、貼付けローラ11も、図示しない移動機構により移動部21と一緒に上昇される。移動部21及び貼付けローラ11の上昇により、図6(b)に示す様に、移動部21に保持された偏光板2の一端が、貼付けローラ11によって液晶パネル1に押し付けられる。
移動部21は、偏光板2の一端が貼付けローラ11によって液晶パネル1に押し付けられた後、移動部21に配設されている偏光板吸着パッド23による真空吸着を解除する。偏光板吸着パッド23による真空吸着を解除しても、保護フィルム3の一端部が保護フィルム吸着パッド24に真空吸着されているので、偏光板2は保護フィルム3により押さえられているので、偏光板2は移動部21に平坦に保持された状態を維持する。
図6(b)に示すように、偏光板2の一端を液晶パネル1に押し付けられた状態で、液晶パネル吸着ベース10の側面、及び移動部21の側面部に除電器41,42が配置される。図7は、除電器41,42の配置された状態を示す図であり、図6(b)の左側から見た図である。図7に示すように、除電器41,42は、液晶パネル吸着ベース10の側面近傍であって、移動部21の側面上部側に配置され、最適な距離を保持しながらイオン化エアが点線矢印に示すように剥離箇所に安定的に吹き付けられるようになっている。なお、除電器41,42は、図示しない移動機構によって移動制御される。
図6(c)に示す様に、図示しない移動機構によって液晶パネル吸着ベース10が矢印の方向へ移動する。このとき、偏光板2の貼付けローラ11によって液晶パネル1に押し付けられた部分は、予め塗布されている粘着剤によって液晶パネル1に付着し、偏光板2は液晶パネル1の移動に追従して移動する。図6(b)〜図6(d)に示す様に、液晶パネル吸着ベース10が移動することによって、貼付けローラ11よって液晶パネル1に押し付けられている偏光板2は、その一端部から他端部に向かって順次液晶パネル1へ貼り付けられる。
すなわち、図5(e)の状態で、偏光板2から剥離せずに残った保護フィルム3は、液晶パネル吸着ベース10と共に移動する偏光板2の移動に伴い、偏光板2から順次剥離される。このとき、除電器41,42は、この剥離箇所の移動(液晶パネル吸着ベース10の移動方向)に追従して移動し、剥離箇所に対して最適な距離を保持しながら斜め上方からイオン化エアを点線矢印に示すように、安定的に吹き付けている。図6(d)に示す様に、偏光板2から保護フィルム3が完全に剥離される直前まで、偏光板2は保護フィルム3により引っ張られて押さえられている状態にあるので、偏光板2のそりは矯正され、液晶パネル1と偏光板2との間に空気が入り込むのが抑制される。そして、偏光板2から保護フィルム3が完全に剥離されると、保護フィルム3は、図6(e)に示す様に、移動部21の上に搭載された状態となる。その後、移動部21は、図6(e)に示す様に保護フィルム3を搭載したまま、図示しない移動機構により、保護フィルム3の排出機構へ移動する。
上述の実施の形態では、偏光板を液晶パネルへ貼付ける工程で剥離ユニット30及び除電器40を貼付け工程に干渉しない位置に移動し、除電器41,42を液晶パネル吸着ベース10、貼付けローラ11及び移動部21の側面方向に配設し、剥離箇所の移動に従って斜め前方からイオン化エアを吹き付ける場合について説明したが、イオン化エアの吹き付け方向は、液晶パネル1(液晶パネル吸着ベース10)の移動方向を直交する方向などから供給するようにしてもよい。
また、イオン化エアを剥離箇所に吹き付ける場合、除電器40、又は除電器41,42からのエアの吹き出し量は剥離帯電による静電気の発生を抑制する程度のものでよいが、この吹き出し量を適宜調整することによって、偏光板2から保護フィルム3が剥離される際の剥離を促す程度の比較的大きな吹き出し量でイオン化エアを剥離面に吹き付けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、液晶パネル吸着ベース10を移動する場合について説明したが、偏光板吸着ベースの移動部21を移動してもよいし、また両者を同時に移動してもよく、液晶パネル吸着ベース10と偏光板吸着ベースの移動部21とが相対的に移動すればよい。その場合は、貼付けローラ11も、移動部21に併せて移動するようになる。
以上説明した実施の形態によれば、偏光板吸着パッド23及び保護フィルム吸着パッド24を偏光板吸着ベースの移動部21に設け、偏光板2から保護フィルム3を途中まで剥離する際、偏光板2を偏光板吸着パッド23により真空吸着し、保護フィルム3の剥離した部分を折り返して保護フィルム吸着パッド24に搭載し、偏光板2を液晶パネル1へ貼り付ける際、偏光板吸着パッド23の真空吸着を解除することにより、偏光板2を移動部21に平坦に保持しながら、液晶パネル1へ貼り付けられる偏光板2が偏光板吸着パッド23の真空吸着による抵抗を受けて歪むのを防止することができる。
本発明は、偏光板の液晶パネルへの貼付けに限らず、保護フィルムを有する光学フィルムの表示用パネルへの貼付けに広く適用することができる。
本発明の光学フィルム貼付け装置又は光学フィルム貼付け方法を用いて、光学フィルムを表示用パネルへ貼り付けることにより、光学フィルムから保護フィルムを剥離する際に発生する剥離帯電によってTFTが破壊されたり、静電吸着による異物混入による不良等の不具合の生じることを抑制することができるので、高品質な表示用パネルを製造することができる。
本発明の一実施の形態による偏光板貼付け装置の概略構成を示す図である。 除電器の概略構成を示す図である。 偏光板から保護フィルムを完全に剥離する工程の前半部分を示す図である。 偏光板から保護フィルムを完全に剥離する工程の後半部分を示す図である。 偏光板から保護フィルムの一部を剥離する工程の一例を示す図である。 図5に示すように保護フィルムの一部が剥離された偏光板を液晶パネルへ貼付ける工程の一例を示す図である。 除電器の配置された状態を示す図であり、図6(b)の左側から見た図である。
符号の説明
1 液晶パネル
2 偏光板
3 保護フィルム
10 液晶パネル吸着ベース
11 貼付けローラ
21 偏光板吸着ベースの移動部
22 偏光板吸着ベースの固定部
23 偏光板吸着パッド
24 保護フィルム吸着パッド
30 剥離ユニット
40,41,42 除電器
50 収納トレイ

Claims (5)

  1. 光学フィルム保持手段に光学フィルムを保持し、
    保持された光学フィルムから保護フィルムの一端を剥離し、
    前記保護フィルムの一端を保持しながら移動することによって徐々に保護フィルムを剥離し、
    前記剥離動作中にその剥離箇所が徐々に移動するのに伴い、その剥離箇所の移動に追従して所定の距離を保持しつつイオン化エアを吹き付けることを特徴とする光学フィルム貼付け方法。
  2. 請求項1に記載の光学フィルム貼付け方法において、
    さらに、表示用パネル保持手段に表示用パネルを保持し、
    前記光学フィルム保持手段と前記表示用パネル保持手段とを相対的に移動しながら、前記光学フィルムを表示用パネルへ貼り付けることを特徴とする光学フィルム貼付け方法。
  3. 光学フィルムを保持する光学フィルム保持手段と、
    前記光学フィルム保持手段に保持された光学フィルムから保護フィルムを剥離する剥離手段と、
    前記剥離手段によって前記光学フィルムから前記保護フィルムが剥離される場合に、その剥離箇所が徐々に移動するのに伴い、その剥離箇所の移動に追従して最適な距離を保持しつつイオン化エアを吹き付ける除電手段と
    を備えたことを特徴とする光学フィルム貼付け装置。
  4. 請求項3に記載の光学フィルム貼付け装置において、
    表示用パネルを保持する表示用パネル保持手段と、
    前記光学フィルム保持手段に保持された光学フィルムを前記表示用パネル保持手段に保持された表示用パネルへ貼り付ける貼付け手段とをさらに備えたことを特徴とする光学フィルム貼付け装置。
  5. 請求項1若しくは2に記載の光学フィルム貼付け方法、又は請求項3若しくは4に記載の光学フィルム貼付け装置のいずれかを用いて光学フィルムを表示用パネルへ貼り付けることを特徴とする表示用パネルの製造方法。
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