JP2008093901A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノズルからのインク液滴の不吐出をより早くより高精度で検出する。
【解決手段】 複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリンタや、ファクシミリ、コピー機、印刷機等の画像形成装置及び画像形成方法に関するもので、特に、画像に応じてインク液滴を記録紙に対して断続的に吐出することにより記録紙上への印字を行うオンデマンド型のインクジェットプリンタに関する。
従来オフィース、ホーム用もしくは業務用として製品化されているオンデマンド型インクジェットプリンタとしては、サーマル方式および圧電方式の2方式が主流となっている。
サーマル方式のオンデマンド型インクジェットヘッドは、液体を吐出する為に設けられたインク吐出ノズルと、該インク吐出ノズルに連通し、液滴を吐出する為の熱エネルギーが液体に作用する部分である熱作用部を構成の一部とする液流路とを有する液吐出部と、熱エネルギーを発生する手段としての電気熱変換体とを具備している。
そして、この電気熱変換体は、一対の電極と、この電極に接続し、この電極の間に発熱する領域(熱発生部)を有する発熱抵抗層とを具備している。
この様なインクジェットヘッドの構造を示す典型的な例が図10(a)、及び図10(b)に示される。
図10(a)は、代表的なインクジェットヘッドのインク吐出ノズル側から見た正面部分図、図10(b)は、図10(a)の一点鎖線XYで示す部分で切断した場合の切断面部分図である。
図10に示される記録ヘッド101は、その表面に電気熱変換体102が設けられている基板103の表面に、所定の線密度で所定の巾と深さの溝が所定数設けられている溝付板104で覆う様に接合することによって、インク吐出ノズル105と液吐出部106が形成された構造を有している。
図10に示す記録ヘッドの場合、インク吐出ノズル105を複数有するものとして示されている。
液吐出部106は、その終端に液体を吐出させる為のインク吐出ノズル105と、電気熱変換体102より発生される熱エネルギーが液体に作用して気泡を発生し、その体積の膨張と収縮による急激な状態変化を引起こす部分である熱作用部107とを有する。
熱作用部107は、電気熱変換体102の熱発生部108の上部に位置し、熱発生部108の液体と接触する面としての熱作用面109をその底面としている。
熱発生部108は、基板103上に設けられた下部層110、該下部層110上に設けられた発熱抵抗層111、該発熱抵抗層111上に設けられた上部層112とで構成される。
発熱抵抗層111の表面には、熱を発生させる為に該発熱抵抗層111に通電する為の電極113、114が設けられている。
電極113は、各液吐出部の熱発生部に共通の電極であり、電極114は、各液吐出部の熱発生部を選択して発熱させる為の選択電極であって、液吐出部の流通路に沿って設けられてある。
上部層112は、熱発生部108に於いては発熱抵抗層111を、使用する液体(例えばインク)から化学的・物理的に保護する為に発熱抵抗層111と液吐出部106の液流路を満たしている液体とを隔離すると共に、液体を通じて電極113、114間が短絡するのを防止する、発熱抵抗層111の保護的機能を有している。
このようなサーマル方式においては、基本的に発熱素子の集積化が容易であり、高密度なピッチで複数のインク吐出ノズルを並べることが可能である。
次に、図11(a)(b)に上記した圧電方式のオンデマンド型インクジェットヘッドの代表例を断面図及び平面省略図で示す。
本方式はインク液滴吐出手段として、インクが充填されたインク室を圧電素子により加圧しインク液滴を吐出する方式であり、基板201内に形成されたキャビティー202に対して振動板203を接合することによりインク室が形成される。
また、この振動板203上には下電極205、圧電素子204、上電極206が積層形成されている。
キャビティー202内には、インク吐出ノズル207及びインク室に連通したインク供給室208が形成される。
これらの一連の素子は基板上に列上に複数形成され、画像信号(駆動信号)Sにより選択的に各上下電極205、206間に電圧が印加されることにより、圧電素子204に電歪が起こり、振動板203が急速に撓む。
これによりキャビティー202と振動板203で形成されたインク室の容積が減少し、インク吐出ノズル207からインク液滴Dが吐出される。
この方式の特徴としては、203の圧電素子への電圧印加方法等によりインク液滴サイズのコントロールが可能であり、またインク材料の選択も比較的容易であるという長所を有する。
従来、この種の装置は、画像読取装置を用いて原稿から読取った画像をデジタル信号に変換し、データ処理を行なった後、もしくはコンピュータから直接、画像信号をインクジェットヘッドへ入力することで、上記吐出手段によりインクジェットヘッドから被記録材にインクが吐出されることで画像を形成するものである。
近年インクジェットプリンタの更なる高速印字を実現するために、たくさんのインク吐出ノズルを高密度に並べ、更にはプリンタヘッドを長尺化し、紙の搬送方向と垂直方向にこのプリンタヘッドを複数本配設してヘッドを移動することなく印字を行う所謂ラインヘッドプリンタの提案が多数なされている。
例えば、特開平10-095150においてはA4縦サイズ210mmをカバーするフルライン型のインクジェットヘッドを用いたラインヘッドプリンタについて提案がなされている。
ここで提案されているヘッドでは、例えば、密度600dpi(42.3μm間隔)で5200個のインク吐出ノズルを形成することにより印字可能な幅を約220mmとしている。
近年インクジェットプリンタのヘッドは、更なる高画質化に対応すべく高密度化の方向にあり、例えば1200dpi(21μm間隔)の密度を有するラインヘッドにおいては、10400個のインク吐出ノズルを必要とすることになる。
特開平10-095150号公報
しかしながら、かかる装置ではインクジェットヘッドを製造するプロセスによる特性ばらつき、あるいはインクジェットヘッドを構成する材料による特性のばらつき等により、吐出されるインク液に対するインクを吐出する力(吐出パワー)にばらつきが生じる場合があり、吐出パワーが小さい場合は、不吐出になり易いという問題点があった。
更にはヒータ若しくは圧電素子の電気的な故障及びノズルへの紙粉、インクの放置等によってインクの粘度が上昇したり変質物の混入によるノズルの目詰まり等がある。
更には複数の吐出口間で吐出パワーが大きく違うと記録品位にもばらつきが生ずるという問題が発生する。
特に多数の吐出口が記録部材幅にわたって設けられているフルライン型のインクジェット記録ヘッドになるにつれ、インクジェット記録ヘッドの製造精度等を管理するだけで全ての吐出口からのインクの吐出状態を同じにする以前に、多数のノズルからの吐出状態の検出を精度良く短時間で行い、吐出工程にフィードバックすることが必要となる。
本発明の目的は、上述の問題点を解決し、インクの吐出パワーのばらつき等によって生ずるインク液滴の不吐出をより早くより高精度で検出して諸問題の発生を解決するインクジェット記録装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行うことを特徴とする。
さらに、前記基準電荷量検出行程が複数のインク吐出口から正常なインク吐出口を選択する行程と、この正常なインク吐出口から吐出される複数のインク液滴の総電荷量を基準電荷量に設定する行程からなることを特徴とする。
さらに、前記1次グループ電荷量検出行程が前記複数のインク吐出口を同数のグループ化し、各グループのインク吐出口から一斉に吐出される、前記基準電荷量検出行程と同数のインク液滴の総電荷量を順次各グループで検出する行程からなることを特徴とする。
さらに、前記不良グループ電荷量検出行程が前記1次グループ電荷量検出行程で検出された各グループの総電荷量を前記基準電荷量検出行程で設定された基準電荷量と比較することによりインク吐出不良のインク吐出口を有するグループ検出を行うことを特徴とする。
さらに、前記不良グループ内不良インク吐出口検出行程が、前記不良グループ電荷量検出行程により検出された不良グループ内の各インク吐出口から、基準電荷量検出行程と同数のインク液滴を順次吐出し、それぞれのインク液滴の総電荷量を前記基準電荷量検出行程で設定された基準電荷量と比較することにより不良インク吐出口を決定することを特徴とする。
[作用]
本発明によれば、複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行うことによりインクの吐出パワーのばらつき等によって生ずるインク液滴の不吐出をより早くより高精度で検出することができる。
本発明によれば、複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行うことによりインクの吐出パワーのばらつき等によって生ずるインク液滴の不吐出をより早くより高精度で検出することができる。
以上説明したように、本発明において、複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行うことによりインクの吐出パワーのばらつき等によって生ずるインク液滴の不吐出をより早くより高精度で検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
以下添付図面を参照して本発明の公的な実施形態について詳細に説明する。
本実施例に係るオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置は、図1に示すように、ヘッド部1が記録紙の全幅をカバーする複数のインク吐出ノズル2a、2b、2c・・・を有する所謂ラインヘッド(マルチヘッド)となっている。
上記図1は、上記ヘッド部1の要部を、インク吐出ノズル2が並べられている方向に対して平行に切断した断面図であり、図2は、上記ヘッド部1の要部を、ひとつのインク吐出ノズル2近傍について更に詳細に説明するための断面図、図3は側面からの断面図である。
ヘッド部1は、インク吐出ノズル2の配列ピッチWで、厚さ150μm程度のシリコン基板をエッチングにより凹部を設け、振動板3で覆うことにより圧力発生室4を形成する。
また、振動板3で覆われた面の対向面には、インク吐出ノズル2が形成され、圧力発生室4にインク供給流路6からインクを供給するインク供給口5が接続される。
この振動板3を圧電振動子7の変位により弾性変形可能なセラミック材料、もしくは金属材料である例えば、ジルコニア、シリコン等の薄板で構成し、その表面に下電極8、上電極9を形成した圧電振動子7を各圧力発生室4に対応させて固定させ、印字信号に応じた駆動電源10からの信号を印加することにより圧電振動子型インクジェット式記録ヘッドを構成できる。
本実施例においては、密度300dpi(84.6μm間隔)で2600個のインク吐出ノズルを配列することにより印字可能な幅を約220mmとしている。
このように、印字信号に応じた駆動電源10からの信号を任意の下電極8、上電極9間に印加することにより圧電振動子7を駆動し、インク吐出ノズル2a、2b、2c・・・よりインク液滴Dは記録紙P上の所望する画像印字位置(D1〜D3)にオンデマンドに着弾する。
また、記録紙Pの全幅をカバーする複数のインク吐出ノズル2a、2b、2c・・・の下部には記録紙Pの搬送経路を挟む形でインク吐出ノズル2からのインクの吐出状態を検出する吐出検出手段11が配設される。
上記吐出検出手段11は表面にAu、Pt、Cu等の高導電性を有するAl、Cu、SUS等の材料からなる平板であり、本実施例においてはAl基板表面にAu電極をスパッタリングで形成したものである。
この吐出検出手段11の形状としてはインクの吸収等を考え、インク液滴サイズよりも小径の空孔を有する多孔質構造とし、例えば表面にAu蒸着したSUSメッシュのような構造体とすることもできる。
次に本発明のインク吐出状態の検出方法について説明する。
非通紙時にインク吐出ノズル2から吐出されたインク液滴Dは、インク母体からの分離行程及び飛翔中での空気層との摩擦行程等により荷電され,インク吐出ノズル2から数mm隔てて対向配設された吐出検出手段11の表面に着弾する。
着弾したインク液滴Dは、吐出検出手段11表面のAu電極に電荷を放出し,この電荷が電荷量検出回路12に流れ込み、コンデンサー回路等の従来公知の電荷量検出方法により検出した電荷量の大小により吐出の有無、更にはインク液滴のサイズ等の吐出状態の検出が行われる。
ここで検出精度を高めるためには、検出される電荷(電流)量を増やすこと、すなわち各吐出ノズル毎に複数のインク液滴を吐出する必要がある。
従来インク吐出ノズル2a、2b、2c・・・と順番に上記工程を踏めば検出は可能であるが、ラインヘッドも含めた近年のインク吐出ノズルの増大化においては印字に寄与しない無駄なインクの消費量を増大させるとともに測定時間の増大に伴う待機時間の増大となる。
例えば、本実施例におけるインクジェット式記録ヘッドにおいては2600個のインク吐出ノズルを配列されるが上記行程を1ノズル当り10pL(ピコリットル)で4発吐出した場合0.104mL(ミリリットル)を消費することになる。
本実施例においてはこれらを改善すべく、図6(a)に示す手順で行われる。
すなわち基準電荷量検出行程としてランダムに抽出された複数のノズルからそれぞれN滴ずつ吐出し、吐出が正常なノズルから一滴の平均的電荷量QのN倍、すなわちN・Qを検出する。
このN数は吐出されるインク液滴の電荷量で異なるが2〜20滴程度が好ましい。
図5は、基準電荷量検出行程での図1のインク吐出ノズル2a、2b、2cのうち2bを不吐出状態にして2a、2b、2cの順に各4滴連続的に吐出されたインク液滴の数と吐出検出手段11上で電荷放出により電荷量検出回路12で検出され増幅された後積分された出力信号の関係を示す図であり、ここでノズル2a、2cからは4滴のインク吐出に伴い、出力信号が漸次増加していくが、不吐出状態のノズル2bでは出力が出ない。
ここで平均的電荷量N・Q(ここでは4Q)に相当する閾値X以上の出力信号が検出されない時はノズルからの吐出ができていないと判断できる。
この閾値Xは基準電荷量検出行程としてランダムに抽出された複数のノズル間のばらつきも考慮して決定されている。
次に全ノズルをN個ずつのグループ(1次グループ)に分け各1次グループから一斉に1滴以上の吐出をする。(1次グループ電荷量検出行程)
このとき検出される電荷量は基準電荷量N・Qの整数倍となり、1滴の場合は基準電荷と同等のN・Qとなる。
このとき検出される電荷量は基準電荷量N・Qの整数倍となり、1滴の場合は基準電荷と同等のN・Qとなる。
この1次グループ電荷量検出行程を順次全グループに対して繰り返し(1次グループ電荷量検出行程)、基準電荷量N・Qに達していないグループを不良グループとして(不良グループ電荷量検出行程)、不良グループ内の各ノズルを個別に基準電荷量検出と同等の操作をし不良ノズル(不吐出ノズル)を検出する。(不良グループ電荷量検出行程)
本方法では上記した各ノズル毎に連続的に検出していく方法に比較して1/N+不良グループ電荷量検出分のインク吐出量と時間ですむため、無駄なインクの消費が抑えられるとともに、検出速度も格段に上げることができる。
本方法では上記した各ノズル毎に連続的に検出していく方法に比較して1/N+不良グループ電荷量検出分のインク吐出量と時間ですむため、無駄なインクの消費が抑えられるとともに、検出速度も格段に上げることができる。
ここで1次グループは、隣接もしくは配列されたノズルを周期的に、もしくはランダムに選択することができる。
上記オンデマンド型のインクジェットプリンタ装置は、図7に示す上述のヘッド部1と、外部から入力端子30を介して供給される印字データを必要に応じて一旦記憶するメモリ(ラインバッファメモリ又はフレームメモリ等)31と、上記印字データのγ補正、上記印字データがカラーの場合は色補正,上記電荷量検出回路12による各ノズルからの吐出の有無、更にはインク液滴サイズ等の吐出検出等の印字能力のバラツキの補正等を行う補正回路32と上記ヘッド部1を駆動するドライバ33と上記記録紙Pの搬送を行うモータ駆動等を制御する制御系34と上記外部から供給される印字データに基づいて、上記ヘッド部1,メモリ31,補正回路32,ドライバ33,制御系34を制御する制御回路35とで構成されている。
次に、上記構成を有する本実施例におけるオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置の動作について説明する。
まず、本発明のオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置に対して、パソコン等から印字データが転送されると、図8(a)に示すようにシリアル伝送され、上記図7に示す入力端子30を介して上記制御回路35に供給される。
上記制御回路35は、このシリアル印字データが供給されると、これを印字順番に揃えて上記ヘッド部1に供給し、上記シリアル印字データに基づいて上記記録紙Pの搬送を行うモータ等を駆動するための駆動データを上記制御系34に供給したり、ヘッドクリーニング又は警告等の処理を行う。
本実施例に係るオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置の場合、電荷量検出回路12による各ノズルからの吐出の有無、更にはインク液滴のサイズ等の吐出状態検出等の印字能力のバラツキがあり、また、上記シリアル印字データに補正が必要な場合がある。
このため、上記補正回路32には、上記各ヘッドの印字能力のバラツキを補正するためのデータ(インク吐出ノズル番号、温湿度、入力信号等)及び上記シリアル印字データを補正するためのデータ(γ補正,色補正等)がROM等に予め記憶されており、上記制御回路35は、この各データに基づいて上記シリアル印字データの補正を行い、この補正を行った上記シリアル印字データを印字順番に揃えて上記ヘッド部1に供給する。
また、上記印字順番は、ヘッド部1や印字部の構成で異なるうえ、印字データの入力順番との関係もあるため、上記制御回路35は、必要に応じて上記メモリ31に上記印字データを一旦書き込み、読み出して上記ヘッド部1に印字データを供給する。
上記ドライバ33は、上記制御回路35から上記駆動データが供給されると、これを印字トリガとして上記ヘッド部1に供給する。
次に、図9において、上記制御回路35からのシリアル印字データは、入力端子23を介してシリアル/パラレル変換回路24に供給されるとともに、上記ドライバ33からの駆動データは入力端子20を介してタイミング信号形成回路21に供給される。
上記タイミング信号形成回路21は、上記駆動データに基づいて、図8(b)に示すラッチ信号,同図(d)に示す圧電素子イネーブル信号を形成し、これらをそれぞれシリアル/パラレル変換回路24,圧電素子コントローラ25,電圧発生回路22に供給する。
上記シリアル/パラレル変換回路24は、上記入力端子23を介して供給されるシリアル印字データを上記図8(b)に示したラッチ信号のタイミングでラッチすることにより、該シリアル印字データをパラレル印字データ(以下、単に印字データと言う。)に変換し、これらを上記圧電素子コントローラ25にそれぞれ供給する。(図8(c))
上記圧電素子コントローラ25は、上記印字データ及び上記タイミング信号形成回路21から供給される上記図8(d)に示した圧電素子イネーブル信号に基づいて圧電素子制御信号を形成し、これらをそれぞれ圧電素子ドライバ26に供給する。
上記圧電素子コントローラ25は、上記印字データ及び上記タイミング信号形成回路21から供給される上記図8(d)に示した圧電素子イネーブル信号に基づいて圧電素子制御信号を形成し、これらをそれぞれ圧電素子ドライバ26に供給する。
上記圧電素子ドライバ26は、上記圧電素子制御信号を増幅して圧電振動子7の下電極8、上電極9間に供給する。
なお、検出方法はこの方法に限るものではなく、複数の吐出検出手段を配設したり、光センサーを用いてインク液滴を光学的に読取るという手段を用いることもできる。
また、本実施例においてはインク吐出手段として、図4に示すような各圧力発生室40内にジュール熱発生素子41を配置したサーマル型インクジェット式記録ヘッド、ピストンモード、シェアモード等の圧電方式、静電方式、磁気方式等従来公知のオンデマンド型の液滴吐出手段に適用することもできる。
さらに本技術は、トナージェット、ワックスジェット等のインクジェット以外の従来公知な技術に対しても応用が可能であること勿論である。
また、上述の実施例の説明では、上記ヘッド部1は、サイドシュータ型であることとしたが、これは、いわゆるエッジシュータ型としても良いことは勿論である。
更に、本構成のラインヘッドを記録紙の搬送方向に対して垂直に、複数本を並行配列し、それぞれに少なくともイエロー、マゼンタ、シアン、黒等のインクを供給することによりフルカラー画像の印字ができることは勿論である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行なうために有効である。
次に本発明の他の実施例について説明する。
印字方法等は実施例1と同等のため説明は省略する。
本実施例においては図6(b)に示す手順で行われ、実施例1との違いは不良グループの電荷量検出が各不良グループ内を更に2次グループに分けて検出をおこなうことにある。
すなわち基準電荷量検出行程としてランダムに抽出された複数のノズルからそれぞれN滴ずつ吐出し、吐出が正常なノズルから一滴の平均的電荷量QのN倍、すなわちN・Qを検出する。
このN数は吐出されるインク液滴の電荷量で異なるが2〜20滴程度が好ましい。
図5は、基準電荷量検出行程での図1のインク吐出ノズル2a、2b、2cのうち2bを不吐出状態にして2a、2b、2cの順に各4滴連続的に吐出されたインク液滴の数と吐出検出手段11上で電荷放出により電荷量検出回路12で検出され増幅された後積分された出力信号の関係を示す図であり、ここでノズル2a、2cからは4滴のインク吐出に伴い、出力信号が漸次増加していくが、不吐出状態のノズル2bでは出力が出ない。
ここで平均的電荷量N・Q(ここでは4Q)に相当する閾値X以上の出力信号が検出されない時はノズルからの吐出ができていないと判断できる。
この閾値Xは基準電荷量検出行程としてランダムに抽出された複数のノズル間のばらつきも考慮して決定されている。
次に全ノズルをN個ずつのグループ(1次グループ)に分け各1次グループから一斉に1滴以上の吐出をする。(1次グループ電荷量検出行程)
このとき検出される電荷量は基準電荷量N・Qの整数倍となり、1滴の場合は基準電荷と同等のN・Qとなる。
このとき検出される電荷量は基準電荷量N・Qの整数倍となり、1滴の場合は基準電荷と同等のN・Qとなる。
この1次グループ電荷量検出行程を順次全グループに対して繰り返し(1次グループ電荷量検出行程)、基準電荷量N・Qに達していないグループを不良グループとして検出する。(不良1次グループ電荷量検出行程)
次にこの不良グループ内を更に、例えばN/2個ずつにグループ化(2次グループ化)して一斉に2滴以上の吐出をする。(2次グループ電荷量検出行程)
このとき検出される電荷量は基準電荷量N・Qの整数倍となり、2滴の場合は基準電荷と同等のN・Qとなる。
次にこの不良グループ内を更に、例えばN/2個ずつにグループ化(2次グループ化)して一斉に2滴以上の吐出をする。(2次グループ電荷量検出行程)
このとき検出される電荷量は基準電荷量N・Qの整数倍となり、2滴の場合は基準電荷と同等のN・Qとなる。
この2次グループ電荷量検出行程を順次全グループに対して繰り返し、基準電荷量N・Qに達していないグループを不良2次グループとして検出する。(不良2次グループ電荷量検出行程)
最後に不良2次グループ内の各ノズルを個別に基準電荷量検出と同等の操作をし不良ノズル(不吐出ノズル)を検出する。(不良2次グループ内不良インク吐出口検出行程)
本方法においても上記した各ノズル毎に連続的に検出していく方法に比較して1/N+1次と2次不良グループ電荷量検出分のインク吐出量と時間ですむため、無駄なインクの消費が抑えられるとともに、検出速度も格段に上げることができる。
最後に不良2次グループ内の各ノズルを個別に基準電荷量検出と同等の操作をし不良ノズル(不吐出ノズル)を検出する。(不良2次グループ内不良インク吐出口検出行程)
本方法においても上記した各ノズル毎に連続的に検出していく方法に比較して1/N+1次と2次不良グループ電荷量検出分のインク吐出量と時間ですむため、無駄なインクの消費が抑えられるとともに、検出速度も格段に上げることができる。
ここでも1次グループ、2次グループは、隣接もしくは配列されたノズルを周期的に、もしくはランダムに選択することができる。
1 ヘッド部
2 インク吐出ノズル(ノズル)
3 振動板
4 圧力発生室
5 インク供給口
6 インク供給流路
7 圧電振動子
8 下電極
9 上電極
10 インク吐出検出手段
11 電荷量検出回路
20 入力端子
21 タイミング信号発生回路
22 電圧発生回路
23 印字データ
24 シリアル/パラレル変換回路
25 圧電素子コントローラ
26 圧電素子ドライバ
40 圧力発生室
41 ジュール熱発生素子
D インク液滴
P 記録紙
X ノズルからの吐出を判断する閾値
2 インク吐出ノズル(ノズル)
3 振動板
4 圧力発生室
5 インク供給口
6 インク供給流路
7 圧電振動子
8 下電極
9 上電極
10 インク吐出検出手段
11 電荷量検出回路
20 入力端子
21 タイミング信号発生回路
22 電圧発生回路
23 印字データ
24 シリアル/パラレル変換回路
25 圧電素子コントローラ
26 圧電素子ドライバ
40 圧力発生室
41 ジュール熱発生素子
D インク液滴
P 記録紙
X ノズルからの吐出を判断する閾値
Claims (6)
- 複数のインク吐出口とこの複数のインク吐出口に対応して配設されたオンデマンドで駆動する複数のインク吐出手段と、この複数のインク吐出口に対向して配設されたインク吐出口からインクが吐出されたか否かを検出するインク吐出検出手段を有する画像形成装置において、前記インク吐出検出が複数のインク液滴の電荷量を検出する方法であり、基準電荷量検出行程と1次グループ電荷量検出行程と不良グループ電荷量検出行程と不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことによりインク吐出検出を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 前記基準電荷量検出行程が複数のインク吐出口から正常なインク吐出口を選択する行程と、この正常なインク吐出口から吐出される複数のインク液滴の総電荷量を基準電荷量に設定する行程からなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記1次グループ電荷量検出行程が前記複数のインク吐出口を同数のグループ化し、各グループのインク吐出口から一斉に吐出される、前記基準電荷量検出行程と同数のインク液滴の総電荷量を順次各グループで検出する行程からなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記不良グループ電荷量検出行程が前記1次グループ電荷量検出行程で検出された各グループの総電荷量を前記基準電荷量検出行程で設定された基準電荷量と比較することによりインク吐出不良のインク吐出口を有するグループ検出を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記不良グループ内不良インク吐出口検出行程が、前記不良グループ電荷量検出行程により検出された不良グループ内の各インク吐出口から、基準電荷量検出行程と同数のインク液滴を順次吐出し、それぞれのインク液滴の総電荷量を前記基準電荷量検出行程で設定された基準電荷量と比較することにより不良インク吐出口を決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記不良グループ電荷量検出行程の後、前記不良グループ電荷量検出行程により検出された不良グループを更に同数のグループ化する2次グループ電荷量検出行程を行い、2次グループ電荷量検出行程後に2次不良グループ内電荷量検出行程と2次不良グループ内不良インク吐出口検出行程を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006276625A JP2008093901A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006276625A JP2008093901A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
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JP2006276625A Withdrawn JP2008093901A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020179646A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
-
2006
- 2006-10-10 JP JP2006276625A patent/JP2008093901A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020179646A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
JP7318299B2 (ja) | 2019-04-26 | 2023-08-01 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
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