JP2008093147A - 血液検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外出時等に於いても人目に触れずポケット等の中で片手で操作できる血液検査装置が無かったため、恥ずかしい思いをする糖尿病患者もいた。
【解決手段】 筺体22と、この筺体22に設けられた表示部23と、筺体22に装着されたセンサ33と、筺体22内に設けられるとともにセンサ33を介して皮膚13を穿刺するレーザ発射装置26と、センサ33と表示部23とレーザ発射装置26に接続された電気回路部27とを備え、筺体22は、上面22aと正面22bと側面22cの表面からの焦点距離が夫々異なる略楕円形状とし、上面22a側に表示部23を設けるとともに正面22b側或は側面22c側にセンサ33が装着されたカートリッジ24が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部34を設け、手のひらに握って片手12a或いは12bでの操作を可能としたものである。これにより所期の目的を達成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、血液等の検査に用いられる血液検査装置に関するものである。
糖尿病患者は、定期的に血糖値を測定し、その血糖値に基づいてインスリンを投与し、血糖値を正常に保つ必要がある。この血糖値を正常に保つため、血糖値を定期的に測定する必要があり、そのために患者は血液検査装置を用いて指先等から、少量の血液を採取し、この採取した血液から血糖値を測定しなければならない。
以下、従来の血液検査装置について説明する。従来の血液検査装置1は、図16に示すように、筺体2と、この筺体2の一方が開口した筒体3と、この筒体3内を往復するプランジャ4と、このプランジャ4に一方が連結されたハンドル5と、このハンドル5が筺体2に係止される係止部6と、このハンドル5を筒体3の開口部3a側方向に付勢するバネ7と、一方の端がプランジャ4に把持されるとともに他方の端には採血針(以下、針という)8が装着されるランセット9と、開口部3a側に装着された血液センサ(以下、センサという)10と、このセンサ10の出力が接続された電気回路部11とで構成されていた。
以上のように構成された従来の血液検査装置1を用いて血液検査をするに当たり、先ず、以下に述べる準備作業が必要となる。即ち、糖尿病患者(以下、患者という)12は(図17参照)、以前に検査した血液の影響を除去するため、センサ10と針8とを交換する。
このような準備作業をした後、図17に示すように、患者12の右手12a(左手であっても良い。以下同様)で血液検査装置1を握り、左手12b(右手であっても良い。以下同様)の皮膚13に当接する。そして、係止部6の係止を解除する。すると、バネ7によって付勢されたハンドル5が矢印16(図16参照)方向に勢い良く発射される。このハンドル5の係止解除により針8も同時に発射される。この針8は、センサ10の貯留部天面を突き破り、患者12の皮膚13を穿刺する。
穿刺された皮膚13からは血液(図示せず)14が少量流出する。この血液14はセンサ10の貯留部内に取り込まれる。貯留部内に取り込まれた血液14は、センサ10の検出部内で血糖値に応じた化学変化を起こす。この化学変化により生じた電流は電気回路部11に取り込まれ、血糖値が計算される。そして、計算された血糖値の結果は表示部15に表示される。このようにして求められた血糖値は、患者12に投与するインスリン量の基礎データとされる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特表2003−524496号公報
しかしながらこのような従来の血液検査装置1を用いた血糖値の測定に於いては、右手12aで血液検査装置1を把持し、左手12bの皮膚13にセンサ10を当接させる必要がある。そのため、どうしても両手を使う必要があった。このような血液検査装置1を用いて、例えば外出事等において人前での血糖値を測定する場合には、両手を使う必要があるため、周囲の視線を集め易く恥ずかしくて測定を躊躇する患者12もいた。特に初期の糖尿病患者12においては、なおさらであった。
本発明は、このような問題を解決したもので、外出時等においても人目に触れないようにポケット等の中でも片手で操作できる血液検査装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明の血液検査装置の筺体は、偏平した球形状、例えば、上面と正面と側面とがそれぞれ焦点距離の異なる略楕円形状を有するものとし、前記筺体上面側に表示部を設けるとともに前記筺体の正面側或いは側面側に血液センサが装着されたカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部を設け、手のひらに握って片手での操作を可能としたものである。これにより、所期の目的を達成することができる。

以上のように本発明による血液検査装置の筺体は、扁平した球形状、例えば上面と正面と側面とがそれぞれ焦点距離の異なる略楕円形状を有するものとし、前記筺体上面側に表示部を設けるとともに前記筺体の正面側或いは側面側に血液センサが装着されたカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部を設け、手のひらに握って片手で操作することを可能としたものであり、例えばポケット等の中においても片手で操作することができる。従って、外出時等に於いても人目を気にすることなく血糖値の測定をすることができる。
また、筺体の上面と正面と側面とも略楕円形をしたデザイン性に富んだ卵型形状であり、例え、人目に触れる場所で使用したとしても、血液の測定をしていることに気づかれにくい形状であり、恥ずかしさは軽減される。また、握り易い形状でもある。
更に、筺体上面側に表示部を設けるとともに、前記筺体の正面側或いは側面側に血液センサが装着されるので、指以外の場所でも容易に穿刺することができる。
更にまた、血液センサはカートリッジと一体化されて、カートリッジ装着部へ着脱自在に装着できるので、血液センサの交換は非常に容易となる。
以下、図面に基づいて、本発明の血液検査装置を説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における血液検査装置21の外観斜視図である。この血液検査装置21の筺体22は、上面22aと正面22bと側面22c共に表面からの焦点距離が夫々異なる楕円形状の外形をしており、片手で握れる大きさとなっている。そして、この筺体22の上面22aの略中央には表示部23が設けられており、この表示部23と異なる面にカートリッジ装着部34が形成されている。そして、カートリッジ装着部34には血液センサ(以下センサという)33(図5参照)が内蔵されたカートリッジ24が装着される。
このカートリッジ装着部34は筺体22の外表面(正面22b又は側面22c)から窪んだ凹状に形成されている。また、この筺体22は樹脂で一体成形されるとともに、表面は半透明の白色部材を用いている。表示部23はデザイン上、通電して表示したときのみ浮きあがって表示され、非通電時は表面色となっている。なお、筺体22の表面色は、白色に限ることはなく、他人の血液検査装置21同士の識別や、患者12の好みに合わせて、緑色、青色、黄色、紫色、茶色、黒等を用いることもできる。
また、表示部23の表示は、血液センサで測定された血液14の測定結果が、予め設定された値の範囲(複数)毎に、表示色を色分けする表示部を有しており予め定められた範囲外の値の場合はオレンジ又は赤色系の色で表示し、血液14の測定結果が予め定められた範囲内の値の場合は緑色または青色系の色で表示するようにしている。さらに、予め設定されている値の範囲が3段階の場合においては、表示部23の表示は、血液センサで測定された血液14(図示せず)の測定結果が、低い範囲の値の場合は赤色系の色で表示し、中間の範囲の値の場合は緑色又は青色系の色を表示し、高い範囲の値の場合はオレンジ系又は黄色系の色で表示をするようにすることも可能である。
図2、図3は、その使用状態を示す斜視図であり、図2は患者12の左手12bに本発明の血液検査装置21を持って、右手12aの皮膚13にカートリッジ24を当接して血液14(図示せず)を採取する様子を示したものである。図2に示すように、カートリッジ24は、薄い方向の面(正面22b又は側面22c)にカートリッジ装着部34が形成されているので、体の色々な部位から容易に採血することができる。また、カートリッジ24はカートリッジ装着部34から突出しているので、採血時に血液検査装置21本体に血液14が付着させて汚すことはない。
図3は、血液検査装置21を左手12bで握り、同じ左手12bの人差し指12cをカートリッジ24上に当接させて血液14を採取する様子を示したものである。このとき上面22a側に表示部23があるので、表示を確認しながら穿刺することができる。しかも、片手(左手12b)で穿刺・採血動作の操作を行なうとともに、同じ片手(左手12b)から採血もしている。即ち、ポケット等の中において片手(右手12a或いは左手12b)のみで操作することができる。従って、外出時等においても人目を気にすることなく血糖値の測定をすることができる。
また、筺体22の上面22aと正面22bと側面22cとも略楕円形をしたお洒落なデザインを有する卵型形状であり、例え人目に触れる場所で使用しても、血液14の測定をしていることが気づかれにくく、恥ずかしさは軽減される。更に、握り易い操作性に優れた形状でもある。
図4は、本発明の血液検査装置21の正面図である。この血液検査装置21の正面22bの右よりにカートリッジ装着部34が設けられており、このカートリッジ装着部34に、カートリッジ24が装着される。このカートリッジ装着部34の正面22bから見た形状は楕円形であり、正面22bと略相似形である。29は、カートリッジ装着部34に設けられた皮膚検知センサである。
筺体22の上面22a裏側には発光ダイオードで構成された表示部23が装着されている。この発光ダイオードで筺体22の上面22aを裏から照らすことにより、半透明部材で形成された上面22aに文字が浮き上がって表示される。この表示において、血液センサで測定された血液14の測定結果により、予め設定された値の範囲(複数)毎に、表示色の違う発光ダイオードを使用して色分け表示する機能を有しており、血液14の測定結果が予め定められた範囲外の値の場合はオレンジ又は赤色系発光ダイオードで表示し、血液14の測定結果が予め定められた範囲内の値の場合は、緑色または青色系の発光ダイオードで表示するようにしている。従って、赤色系表示のときは注意が必要であり、緑色系表示のときは安心して良いことになる。
また、予め設定されている値の範囲が3段階の場合においては、表示部23の表示は、血液センサで測定された血液14(図示せず)の測定結果が、低い範囲の値の場合は赤色系の発光ダイオードで表示し、中間の範囲の値の場合は緑色又は青色系の発光ダイオードで表示し、高い範囲の値の場合はオレンジ系又は黄色系の発光ダイオードで表示をするようにすることも可能である。
なお、この発光ダイオードの発光色は、赤色、オレンジ色、黄色、緑色、青色に限ることはなく、他の色であっても良い。
また、表示部23は発光ダイオードによる表示以外に液晶ディスプレイ(カラー在るいは白黒)を用いても良い。この場合、表示部23の上面22aは透明にするか、或いは開放にしておく必要がある。
このことにより、予め設定されている値の範囲が上記の場合より多い場合においても、その範囲毎に任意の表示色を指定して、測定値によって色分けされた表示から注意喚起を段階的に促すことができる。
図5は、血液検査装置21の上面断面図である。図5において、筺体22の正面22b側にはカートリッジ24が装着されるカートリッジ装着部34が設けられている。カートリッジ装着部34に形成された位置決め凹部34jが設けられており、カートリッジ24に形成された位置決め凸部24jと嵌合して位置決めされる。33は、カートリッジ24に装着されたセンサであり、36はカートリッジ装着部34に形成されたせり出し機構である。このせり出し機構36は、カートリッジ24の挿入により、コネクタ37がせり出してセンサ33の電極に接続するものでる。
筺体22の略中央には、レーザ発射装置(穿刺手段の一例として用いた)26が載置されており、このレーザ発射装置26の前方には、レーザ発射装置26から発射されるレーザ光35を曲げてセンサ33に導く反射鏡39が装着されている。レーザ光35の反射鏡39による反射方向にカートリッジ装着部34が設けられており、このカートリッジ装着部34には、レーザ光35が通過する孔34aが設けられている。この孔34aは、透明部材34bで塞がれている。従って、孔34aからレーザ光35のみを通過させ、埃やごみなどの汚れ物等の進入を防止することができる。この配慮により、血液検査装置21本体の内部が血液14や埃で汚れることはない。
レーザ光35が孔34aを通過して進行する先には、センサ33がカートリッジ24に装着されている。レーサ光35は、センサ33の貯留部49(図13参照)とカートリッジ24に形成された孔24kを通過して皮膚13を穿刺する。25は、レーザ発射装置26の後方に設けられた穿刺ボタンである。
レーザ発射装置26に沿って、電気回路部27と負圧手段28が設けられている。この負圧手段28は、吸引ポンプ用モータ28aと、この吸引ポンプ用モータ28aに連結された吸引ポンプ28bとから構成されている。この吸引ポンプ28bからは、ホース28cを介してカートリッジ24内へ負圧が導かれる。
また、この電気回路部27と筺体22の間には、電池30が配置されておりこの電池30は、レーザ発射装置26と電気回路部27と吸引ポンプ用モータ28a等に電源を供給するものである。なお、穿刺手段としてはレーザ発射装置26に限ることはなく、従来例に示した針8をバネ7で付勢して穿刺する穿刺手段を用いることもできる。但し、この場合、針8の進行方向が限定される。
図6は、血液検査装置21をカートリッジ装着部34側から見た側面図である。上面中央に表示部23が設けられている。また、正面22b側には、カートリッジ装着部34が設けられており、このカートリッジ装着部34には、カートリッジ24が装着されている。本実施の形態における筺体22の寸法の比は、図5における縦と横、及び図4,6における高さの比を略5対3対1としており、楕円形状の円盤型である。なお、カートリッジ装着部34は、正面22b側に装着しても良いし、側面22c側に装着しても良い。何れにしても、筺体22の3方向のうち一番薄い方向に装着することによって、体のいかなる部位からも採血し易い形状にすることができる。また、カートリッジ装着部34を設ける位置は、レーザ発射装置26の前方に反射鏡39を設けることにより、レーザ光35を反射させることができるので進行方向を自由に設定することができる。なお、反射鏡39を複数個設けて、レーザ光35の進行方向を複雑に制御することもできる。
ここで、図5を用いてレーザ発射装置26について説明する。レーザ発射装置26は、発振チューブ26aと、この発振チューブ26aの前方に連結された円筒状の筒体26bとから構成されている。発振チューブ26a内には、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系レーザ結晶26cとフラッシュ光源26dが格納されている。発振チューブ26aの一方の端には部分透過鏡26eが装着されており、他方の端には全反射鏡26fが装着されている。
部分透過鏡26eの前方の筒体26b内には凸レンズ26gが装着されており、レーザ光35で患者12の皮膚下に焦点を結ぶように設定されている。このレーザ光35での穿刺電圧は、約300Vとしている。従って、患者12に与える苦痛は少ない。
以上のように構成されたレーザ発射装置26について、以下にその動作を説明する。フラッシュ光源26dから発射された光源は、YAG系レーザ結晶26c内に入り、ここで、全反射鏡26fとYAGレーザ結晶26cと部分透過鏡26eの間を反射して共振するとともに増幅される。この増幅されたレーザ光の一部は誘導放出により部分透過鏡26eを通過する。この部分透過鏡26eを通過したレーザ光35はレンズ26gを透過して放射され、センサ33を通過して皮膚13下に到達(照射)し、穿刺する。
次に、図7を用いて、レーザ光35が皮膚13へ照射されたときの穿刺の深さ13dとレーザ光35の焦点位置との関係について説明する。図6において、13は患者12の皮膚であり、35はこの皮膚13に照射されるレーザ光である。図6(a)は、皮膚13の表面から深さ13dの距離にレーザ光35の焦点を結ぶように設定したものである。この場合、レーザ光35により破壊される皮膚13の容積13aは逆円錐形になる。従って、皮膚13の開口は血液14を採血するに十分な大きさとなり血液14の流出は容易になるので痛みは少ない。また、皮膚13につける傷の大きさも小さい。
これに対して図6(b)は、丁度皮膚13の表面にレーザ光35の焦点を結ぶように設定したものである。この場合も皮膚13から深さ13dの距離まで穿刺すると、レーザ光35により破壊される皮膚13の容積13bは円錐形になる。従って、皮膚13の開口は極端に小さくなり血液14の流出は少ないにも関わらず大きな痛みを感じる。また、皮膚13につける傷の大きさは、図6(a)の場合と同程度とになる。
図6(c)は、皮膚13の上方にレーザ光35の焦点を結ぶように設定したものである。この場合も皮膚13から深さ13dの距離まで穿刺すると、レーザ光35により破壊される皮膚13の容積13cは輪切りにした円錐の下部形状(円錐台形状)のようになる。この場合も、皮膚13の開口は小さくなり血液14の流出は少ないにも関わらず大きな痛みを感じる。また、皮膚13につける傷の大きさは図6(a)、(b)の場合に比べて大きくなる。
従って、本実施の形態におけるレーザ発射装置26の焦点は皮膚13の表面から深さ13dの距離に焦点を結ぶようにしている。このように設定することにより、血液14の流出を容易にするとともに患者12に与える痛みを最小にしている。なお、穿刺の深さ13dは0.1mm〜5mm、望ましくは、0.1〜1.5mmが適しており、本実施の形態では0.5mmとしている。
このように本実施の形態では、患者12の皮膚13へ非接触で穿刺できるレーザ発射装置26を用いているので、従来のように針8の交換作業が不要となり、穿刺前の準備作業が大幅に簡素化される。また、患者12の皮膚13と、レーザ発射装置26とは非接触であり衛生的である。さらに、従来のように可動する駆動部品は無く、故障の可能性は低くなる。更にまた、部品点数が少なくなるので、部品管理が容易である。また、非接触であり血液検査装置21を容易に防水構造とすることもでき、全体を丸洗いすることも可能となる。
図8は、カートリッジ24の−斜視図である。このカートリッジ24は、下面24hが開口した略直方体形状をしており、樹脂で形成されている。そして、このカートリッジ24の内部両側面には、コネクタせり出し機構36を構成する歯36aが設けられている。また、カートリッジ24の上面24aには、円弧形状の凹部24dが形成されており、この凹部24dの中心には孔24k(図3参照)が形成されている。この凹部24dは、皮膚13に適合し易い形状にするとともに、デザイン性を向上させるために設けられている。
カートリッジ24の両側面24bには、夫々位置決め凸部24jが形成されており、カートリッジ装着部34に形成された位置決め凹部34jに嵌合する。また、両側面24bの上面24a側には凹部24cが形成されており、カートリッジ24の着脱時の滑り止めとして使用される。
図9は、コネクタせり出し機構36とその周辺の要部断面図である。36bは、断面が逆「U」字型をするとともに樹脂で形成されたせり出し部材であり、このせり出し部材36bの両側面には、歯36cが形成されている。この歯36cはカートリッジ装着部34(図5参照)に回転自在に固定装着された大歯車36dに歯合する。36eは、大歯車36dと同軸で固定された小歯車であり、この小歯車36eは、カートリッジ装着部34に回転自在に固定装着された小歯車36fに歯合する。また、この小歯車36fはカートリッジ24に形成された歯36aに歯合する。
なお、37はせり出し部材36bの上面に植設されたコネクタであり、センサ33に形成された接触場所54b〜57b、56c(図12参照)に接触する位置に設けられている。24eはカートリッジ24内の底面24g側近傍に形成されたストッパであり、センサ33を底面24g側に固定するものである。24kは、凹部24dの中央に形成された貫通孔であり、負圧室38を形成している。
以上のように構成されたせり出し機構36について、以下にその動作を説明する。カートリッジ24を矢印36g方向に挿入する。すると歯36aに歯合した小歯車36fが矢印36h方向に回転する。小歯車36fが矢印36h方向に回転すると、この小歯車36fに歯合した小歯車36eが矢印36j方向に回転する。小歯車36eが矢印36j方向に回転すると、この小歯車36eに固定された大歯車36dも矢印36kの方向に回転する。大歯車36dが矢印36kの方向に回転すると、この大歯車36dに歯合した歯36cに伝達され、歯36cが移動する。即ち、歯36cが装着されたせり出し部材36bが矢印36m方向に移動する。このようにして、せり出し部材36bの上面に植設されたコネクタ37がセンサ33の接触場所54b〜57b、56cに接触する。
このように、カートリッジ24の動き(矢印36g)とせり出し部材36b(矢印36m)とは互いに逆方向に動作する。このことにより、カートリッジ24をカートリッジ装着部34に挿入すると、奥まっていたコネクタ37がせり出してセンサ33の接触場所54b〜57b、56cに当接する。この動作により、カートリッジ24を外した状態におけるコネクタ37は、カートリッジ装着部34の奥まった位置にあり、外部から損傷を受けないという効果を奏する。
なお、このときカートリッジ24の挿入距離とせり出し部材36bのせり出し距離は、小歯車36fの直径と、大歯車36dの直径の比に比例する。但し、各歯車のピッチは同じとしている。本実施の形態では、小歯車36fと大歯車36dの直径の比を1対2にしている。従って、せり出し部材36bの移動距離は、カートリッジ24の移動距離の2倍移動することになる。なお、カートリッジ24を排出するときは、この逆の動作になる。
次に、図10〜12を用いて、センサ33の詳細を説明する。図10は、本実施の形態におけるセンサ33の断面図である。このセンサ33を形成する基体45は、基板46と、この基板46の上面に貼り合わされたスペーサ47と、このスペーサ47の上面に貼り合わされたカバー48とで構成されている。なお、このカバー48はレーサ光35が透過するように透明部材で形成されている。
49は、血液の貯留部であり、この貯留部49は、基板46に設けられた孔46aとスペーサ47に設けられた孔47aに連通して形成されており、図10の表示では下方に向かって開口している。50はこの貯留部49に一方の端が連結された供給路であり、貯留部49に溜められた血液14を毛細管現象で検出部51に導く路である。また、この供給路50の他端は空気孔52に連結している。59は、基体45の上面と下面とを貫通する孔であり、この孔59と空気孔52を介して負圧室38に負圧を加える。ここで貯留部49の容積は、供給路50の容積の5倍以上とすれば、正確な測定をするのに十分な血液14を得ることができる。しかし、多くの血液14を採取し過ぎると患者12に負担をかけるので、7倍以下程度にすべきである。
53は、検出部51上に載置された試薬であって、この試薬53は、PQQ−GDH、フェリシアン化カリウムなどで試薬溶液を調整し、これを基板46に形成された検出電極54,56(図12参照)上に滴下し、乾燥させることで形成したものである。
図11は、センサ33の分解平面図である。図11(c)は、センサ33を構成する長方形をした基板46の平面図であり、その寸法は、カートリッジ24の底面24gへ丁度挿入される大きさである。この基板46の材質はポリエチレンテレフタレート(PET)などが使用される。そして、この基板46の上面に導電層を形成し、これをレーザ加工などにより検出電極54〜57と、この検出電極54〜57から夫々導出された接続電極54a〜57aを一体的に形成している。また、この接続電極54a〜57aにはコネクタ37が接触する接触場所54b〜57b、56cが設けられている。
46aは、基板46の略中央に設けられた孔であり、その直径は約2mmとしている。この孔46aの壁面は、供給路50より弱い親水性処理をするか、或いはカバー48の上面48e(図10参照)より弱い撥水性処理をすることが好ましい。
図11(b)はスペーサ47の平面図である。このスペーサ47の形状は長方形状をしており、基板46に形成された接触場所54b、55b、56b、57bに対応した四隅の場所に夫々4分の1円形の切欠き47gと、基板46の接触場所56cと対応する両辺に夫々半円形の切欠き47hを形成している。
47aは、スペーサ47の略中央に設けられた直径約2mmの孔であり、基板46に設けられた孔46aに対応した位置に設けられている。この孔47aの壁面は、供給路50より弱い親水性処理をするか、或いはカバー48の上面48eより弱い撥水性処理をすることが好ましい。
また、この孔47aから検出部51方向に向かってスリット47eが形成されている。このスリット47eは血液14の供給路50を形成するものである。このスリット47eの壁面と、それに対応する基板46の上面も親水性処理を行なう。また、このスリット47eの幅47fは約0.6mmとし、その長さ47gは約2.4mmとして、供給路50を形成している。なお、スペーサ47の厚さは約0.1mmの物を用いている。
図11(a)はカバー48の平面図である。その形状は、スペーサ47と同様、長方形状をしており、基板46の4角の接触場所54b、55b、56b、57bに対応した四隅に夫々4分の1円形の切欠き48gと、基板46の接触場所56cと対応する両辺に夫々半円形の切欠き48hを形成している。52は空気孔であり、供給路50の先端部に対応して設けられている。
このカバー48はレーザ光35が通過するように透明のものを用いており、その厚さは約0.1mmの物を用いている。このカバー48は以下の処理を行なっている。即ち、基体45の上面を形成するカバー48の上面48e(図10参照)は撥水性処理を行なっている。また、供給路50の天面を形成するカバー48の下面側は親水性処理を行なっている。また、貯留部49の天面49aは、供給路50より弱い親水性処理をするか、或いはカバー48の上面48eより弱い撥水性処理をすることが好ましい。本実施の形態では、貯留部49の天面49aは供給路50より弱い親水性処理にするとともに、カバー48の上面48eより弱い撥水性処理を行なっている。
なお、貯留部49と対応する位置に、貯留部49より小さく、空気孔52より大きい孔59aを設けても良い。この孔59aを設けることにより、カバー48によるレーザ光35の減衰を無くすることができるとともに、この孔59aに負圧路としての機能を持たせることができる。また、穿刺手段に穿刺針を用いた血液検査装置に使用する場合には、穿刺針の受ける抵抗を無くすことができ、穿刺深さが安定する。
図12は、センサ33の透視平面図である。図12において、54〜57は検出電極であり、貯留部49から空気孔52に向かって順に、検出電極57(Hct測定極)、検出電極56(対極)、検出電極54(作用極)、検出電極56(対極)、検出電極55(検知極)となっている。また、51は検出部である。
54a〜57aは検出電極54〜57に夫々接続された接続電極であり、基板46の外周方向に導出されている。また、夫々の接続電極54a〜57aには夫々接触場所54b〜57bが設けられている。ここで、接続電極56aにのみ接触場所56bと接触場所56cの2つの接触場所が形成されている。そして、接触場所56bと接触場所56cのみが導通しており、その他の接触場所同士は全て絶縁されている。この接触場所56cを基準接触場所即ち、基準電極56dとする。
このように構成されているので、隣り合う接触場所の絶縁抵抗を電気回路部27(図14参照)で測定し、絶縁抵抗が零となった接触場所が基準電極56dであると特定することができる。これ以降、以下時計周りに接続電極56a、接続電極57a、接続電極54a、接続電極55aと特定することができる。従って、無造作にカートリッジ24を装着しても、カートリッジ24の挿入方向に拘わらず、センサ33の基準電極56dを検知することができる。従って、以降この基準電極56dに基づいて自動的に他の接続電極54a〜57aを決定することができる。この配慮により、カートリッジ24の挿入操作が非常に容易となる。なお、本実施の形態では基準電極56dを接続電極56a上に設けたがこれは他の接続電極54a、55a,57aの何れに設けても良い。
以上のように構成されたセンサ33を用いた採血について、以下にその動作を説明する。図13に示すように、先ず、カートリッジ24を患者12の皮膚13に当接させる。そして、穿刺ボタン25(図1、図13参照)を押下してレーザ光35を発射させる。そうすると、レーザ光35はカバー48を透過し皮膚13に傷をつける。そうすると、この皮膚13から血液14が流出する。この流出した血液14は貯留部49を満たす。貯留部49を満たした血液14は供給路50に達し、この供給路50の毛細管現象で検出部51へ向かって一気に一定速度で流入する。そして、この血液14は検出部51に達し、試薬53と化学反応して血糖値等の血液14の性質が測定される。なお、採血を容易にするため、空気孔52と孔59を介して負圧室38に負圧を加える。
図14は、電気回路部27のブロック図である。図14において、54b〜57b、56cはセンサ33に形成された接触場所であり、これらの接触場所54b〜57b、56cはコネクタ37a〜37f(コネクタ37は、挿入方向を意識しないでカートリッジ24を挿入可能にするため、接触場所56cと対向する場所にもコネクタが必要であり6本となっている)を介して切換回路71に接続される。この切換回路71の出力は電流/電圧変換器72の入力に接続されている。そして、その出力はアナログ/デジタル変換器(以後、A/D変換器という)73を介して演算部74の入力に接続されている。この演算部74の出力は、発光ダイオード或いは液晶で形成された表示部23に接続されている。また、切換回路71には基準電圧源78が接続されている。なお、この基準電圧源78はグランド電位であっても良い。
76は制御部であり、この制御部76は、切換回路71の制御端子と、演算部74と、穿刺ボタン25と、送信部77と、タイマ79と、レーザ発射装置26と、負圧手段28と、皮膚検知センサ29(発光ダイオードと受光トランジスタとで構成された反射型光学センサ)に接続されている。なお、図示していないが警報手段にも接続されている。また、演算部74の出力は送信部77の入力にも接続されている。また、負圧手段28の出力はホース28cを介して負圧室38に導かれている。
次に、電気回路部27の動作を説明する。先ず、血液14の測定に先立って、センサ33の接触場所54b〜57b、56cがコネクタ37a〜37fの何れに接続されているかを検出する必要がある。即ち、制御部76の指令により、コネクタ37a〜37fの内、隣り合う端子間の電気抵抗が零である接触場所56cを検出する。そして、この電気抵抗が零の接触場所56cが検出されたら、その接触場所56cに接続されているものが基準電極56dであると決定する。そして、この接触場所56cに接続されたコネクタ37を基準として、順に接続電極56a、57a,54a、55aが決定される。このようにして、接続電極54a〜57aに接続された夫々のコネクタ37を決定し、その後、血液14の測定に移行する。
測定動作では、先ず切換回路71を切換えて、血液成分量を測定するための作用極となる検出電極54を(上記決定されたコネクタ37を介して)電流/電圧変換器72に接続する。また、血液14の流入を検知するための検知極となる検出電極55を(上記決定されたコネクタ37を介して)基準電圧源78に接続する。そして、検出電極54及び検出電極55間に一定の電圧を印加する。この状態において、血液14が流入すると、検出電極54,55間に電流が流れる。この電流は、電流/電圧変換器72によって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器73によってデジタル値に変換される。そして、演算部74に向かって出力される。演算部74はそのデジタル値に基づいて血液14が十分に流入したことを検出する。なお、ここで予め定められた時間が経過しても、検出部51で血液14の検出がされない場合や、血液14の量が適正でない場合は警報手段を働かせて警報するとともに処置の内容を表示部23に表示する。
次に、血液成分であるグルコースの測定が行なわれる。グルコース成分量の測定は、先ず、制御部76の指令により、切換回路71を切換えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極54を(上記決定されたコネクタ37を介して)電流/電圧変換器72に接続する。また、グルコース成分量の測定のための対極となる検出電極56を(上記決定されたコネクタ37を介して)基準電圧源78に接続する。
なお、例えば血液中のグルコースとその酸化還元酵素とを一定時間反応させる間は、電流/電圧変換器72及び基準電圧源78をオフにしておく。そして、一定時間の経過後に、制御部76の指令により、検出電極54と56間に電圧を印加する。そうすると、検出電極54,56間に電流が流れる。この電流は電流/電圧変換器72によって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器73によってデジタル値に変換する。そして、演算部74に向かって出力される。演算部74はそのデジタル値を基にグルコース成分量に換算する。
次に、グルコース成分量の測定後、Hct値の測定が行なわれる。Hct値の測定は次のように行なわれる。先ず、制御部76からの指令により切換回路71を切換える。そして、Hct値の測定のための作用極となる検出電極57を(上記決定されたコネクタ37を介して)電流/電圧変換器72に接続する。また、Hct値の測定のための対極となる検出電極54を基準電圧源78に接続する。
次に、制御部76の指令により、電流/電圧変換器72及び基準電圧源78から検出電極57と検出電極54間に一定の電圧を印加する。検出電極57と54間に流れる電流は、電流/電圧変換器72によって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器73によってデジタル値に変換される。そして演算部74に向かって出力される。演算部74はそのデジタル値に基づいてHct値に換算する。
この測定で得られたHct値とグルコース成分量を用い、予め求めておいた検量線または検量線テーブルを参照して、グルコース成分量をHct値で補正し、その補正された結果を表示部23に表示する。また、この補正された結果を送信部77からインスリン(治療薬の一例として用いた)を注射する注射装置に向けて送信する。この送信は電波を用いることもできるが、医療器具への妨害のない光通信で送信することが好ましい。
このように補正された測定データを送信部77から送信することにより、インスリンの投与量が注射装置に自動的に設定されるようにすれば、患者12が投与するインスリンの量を注射装置に設定する必要は無く、設定の煩わしさは無い。また、人為手段を介さずにインスリンの量を注射装置に設定することができるので、設定のミスを防止することができる。
以上、グルコースの測定を例に説明したが、グルコースの測定の他に乳酸値やコレステロールの血液成分の測定にも有用である。
以上のように構成された血液検査装置21の動作について図15を参照しながら説明する。図15において、先ず、カートリッジ24の血液検査装置21への装着ステップ81を説明する。この装着ステップ81では、カートリッジ24をカートリッジ装着部34へ挿入する。この挿入により、位置決め凸部24jと位置決め凹部34jが嵌入し位置決めされる。
次に、ステップ82で、センサ33の接続電極54a〜57aの特定を行なう。ここでは、検出電極54〜57、接続電極54a〜57a、接触場所54b〜57b、56c、コネクタ37a〜37fを介して電気回路部27で隣り合うコネクタ37a〜37f間の抵抗値から基準電極56dを特定する。そして、この基準電極56dから時計回りに接続電極56a、57a、54a,55aを決定する。このことにより、カートリッジ24が無造作に挿入されてもこのステップ82で接続電極54a〜57aが特定することができる。即ち、検出電極54〜57が決定される。
そして、ステップ83に移行する。ステップ83では、患者12の皮膚13へカートリッジ24を押し当て密着する。そうすると皮膚検知センサ29がオンとなる。皮膚検知センサ29がオンとなると、負圧手段28の吸引ポンプ用モータ28aが動作して吸引ポンプ28bで負圧を発生する。この吸引ポンプ用モータ28aに加わる負荷電流を制御部76で検出して、穿刺可能な負圧か否かを表示部23に表示する。なお、負荷電流を検出する代わりに、この負圧が発生してから予め定められた時間をタイマ79で計測して、表示部23に穿刺が可能であるか否かを表示しても良い。
ここで、負圧を加える理由を説明する。穿刺時に皮膚13に負圧を加えることにより、例え弛緩した皮膚13であっても緊張状態になるので、小さな穿刺穴であっても血液14を効率良く採取することができる。従って、穿刺穴は小さくても良いので、患者に与える苦痛は少ないものになる。
次に、ステップ84に移り、穿刺ボタン25を押下する。この穿刺ボタン25の信号は電気回路部27で認識される。電気回路部27ではレーザ発射装置26を駆動する。そうするとレーザ光35は、皮膚検知センサ29の出力との論理積条件で皮膚13に向けて発射される。なお、穿刺可能な負圧になったら自動的にレーザ発射装置26を駆動して穿刺しても良い。
次に、採血動作のステップ85に移る。このステップ85においてレーザ光35での穿刺により、患者12の皮膚13から血液14が流出する。この血液14をセンサ33内の貯留部49に貯留する。貯留部49に貯留された血液14は毛細管現象により、供給路50を介して検出部51に導かれる。検出部51に導かれた血液14は検知極としての検出電極55(図12参照)に達すると、測定に必要な量の血液14が得られたと判断する。そして、この時点で負圧手段28の動作を停止する。なお、負圧手段28の動作は、皮膚検知センサ29のオフにより停止しても良い。
また、予め定められた時間が経過しても、検出部51で血液14の検出がされない場合や、血液14の量が適正でない場合(検出電極54と検出電極55間の抵抗で検出)は、警報手段を働かせて警報するとともに処置の内容を表示部23に表示する。
次に、測定ステップ86に移りグルコースの測定を行う。即ち、血液中のグルコースとグルコース酸化還元酵素とを一定時間反応させた後、検出電極54を作用極、検出電極56を対極として、前記両検出電極54,56間に電圧を印加する。そして、グルコースの測定を行う。
次はステップ87に移りHct値の測定をする。検出電極57を作用極、検出電極54を対極として、両検出電極54,57間に電圧を印加する。このことにより、Hct値に依存する電流が検出できる。従って、この電流に基づきHct値を測定する。
そして最後に、ステップ88で血液成分の補正を行なう。即ち、ステップ87で検出したHct値を用いて、ステップ86で得られたグルコース量を補正する。以上のステップにより、血糖値測定が終了したら使用済みカートリッジ24は廃棄する。
本発明にかかる血液検査装置は、穿刺、採血及び測定が片手で行なえ、非常に操作性に優れており、人目を気にしないで血液の検査をすることができるので、医療分野等における血液検査装置として有用である。
本発明の実施の形態1における血液検査装置の外観斜視図 同第1の使用状態の外観斜視図 同第2の使用状態の外観斜視図 同血液検査装置の正面図 同上面断面図 同側面図 同レーザ光の焦点と穿刺容積の断面図、(a)焦点が皮膚内にある場合の断面図、(b)焦点が皮膚面にある場合の断面図、(c)焦点が皮膚外にある場合の断面図 同カートリッジの斜視図 同カートリッジのせり出し機構とその周辺の断面図 同血液検査装置に用いるセンサの断面図 同センサの分解平面図、(a)は同カバーの平面図、(b)は同スペーサの平面図、(c)は同基板の平面図 同透視平面図 同センサ近傍の動作説明図 同電気回路部のブロック図 同動作説明図 従来の血液検査装置の断面図 同使用状態の外観斜視図
符号の説明
12b 左手
13皮膚
21 血液検査装置
22 筺体
22a 上面
22b 正面
22c 側面
23 表示部
24 カートリッジ
26 レーザ発射装置
27 電気回路部
33 センサ
34 カートリッジ装着部

Claims (17)

  1. 筺体と、この筺体に設けられた表示部と、前記筺体に装着された血液センサと、前記筺体内に設けられ皮膚を穿刺する穿刺手段と、前記血液センサと前記表示部に接続された電気回路部とを備え、前記筺体は、偏平した球形状とし、前記筺体上面側に前記表示部を設けるとともに前記筺体の正面側或いは側面側に前記血液センサが装着されたカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部を設けた血液検査装置。
  2. カートリッジは、カートリッジ装着部から突出して装着される請求項1に記載の血液検査装置。
  3. 筺体は、半透明部材で形成されるとともに筺体色は白色系とした請求項2に記載の血液検査装置。
  4. 表示部は、血液センサで測定した値を浮き上がり表示にすることを特徴とする請求項1乃至3に記載の血液検査装置。
  5. 前記表示部は、血液センサで測定された値を表示する場合、予め設定された値の範囲毎に、表示色を色分け表示することを特徴とする請求項4に記載の血液検査装置。
  6. 前記表示部は、前記血液センサで測定された値が予め設定された範囲外である場合、オレンジ又は赤色系の表示色で表示することを特徴とする請求項5に記載の血液検査装置。
  7. 前記表示部は、前記血液センサで測定された値が予め設定された範囲内である場合、緑色又は青色系の表示色で表示することを特徴とする請求項5に記載の血液検査装置。
  8. 予め設定された値の範囲が3であり、前記表示部は、前記血液センサで測定された値が、最も低い値の範囲の場合は赤色系表示をし、中間の範囲の場合は緑色又は青色系表示をし、最も高い値の範囲の場合はオレンジ系又は黄色系表示をすることを特徴とする請求項5の血液検査装置。
  9. 前記表示部は、点滅表示をすることを特徴とする請求項4または5に記載の血液検査装置。
  10. 表示部は、血液センサで測定した値を液晶に表示するとともに、少なくとも前記表示部に対応する部分の筺体は透明とした請求項1乃至3に記載の血液検査装置。
  11. 穿刺手段にはレーザ発射装置を用いるとともに、レーザ光を反射鏡で反射させて皮膚に導く請求項2に記載の血液検査装置。
  12. カートリッジ装着部に皮膚検知センサを設けるとともに、この皮膚検知センサによる皮膚検知を条件にレーザ光を発射させる請求項11に記載の血液検査装置。
  13. レーザ光は、皮膚の表面からの深さが0.1〜5mmの深さで焦点を結ぶ請求項12に記載の血液検査装置。
  14. カートリッジの挿入により、血液センサの電極と接続されるコネクタがせり出すせり出し機構を有する請求項1に記載の血液検査装置。
  15. カートリッジの挿入量より、コネクタのせり出すせり出し量を大きくした請求項14に記載の血液検査装置。
  16. 電気回路に接続された負圧手段を設け、この負圧手段で発生する負圧をカートリッジ内の負圧室へ導く請求項1に記載の血液検査装置。
  17. 血液センサに設けられた孔を介して皮膚に負圧を加える請求項16に記載の血液検査装置。
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