JP2008089751A - 楽音再生装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザによる年齢入力なしに、ユーザの年齢にあわせた曲リストを表示させる。
【解決手段】 所定の年齢層毎に、曲リストに表示する曲の表示順を決める優先順位情報を第2の記憶手段にプリセット記憶し、本装置を利用するユーザの年齢層に応じて、前記プリセット記憶された優先順位情報の中から該当する年齢層の優先順位情報を決定し、該決定した優先順位情報に応じて記憶されている曲データの中から該当する曲データを曲の表示順に抽出し、曲リストを表示する。この際に、ユーザの年齢層は自動的に認識される。このように、曲リストの表示順を決める優先順位情報を読み出すために必要なユーザの年齢層を自動認識するので、ユーザは年齢などの入力操作を行わなくてもよいことから、特に高齢者にとって自分と同じ年齢層に人気のある曲などを曲リストに表示させることが簡単にできるようになる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、曲データに基づいて楽音を再生する楽音再生装置及びプログラムに関する。特に、楽音再生可能な曲リストを表示する際に、ユーザの年齢に応じて、当該年齢層に人気のあるジャンルなどから優先的に曲を表示することができる楽音再生装置及びプログラムに関する。
従来から、MIDIデータやオーディオデータなどの曲データに基づき、楽音を再生することができる楽音再生装置及びプログラムが知られている。従来知られた楽音再生装置においては、予め記憶済みである多数の曲データの中から、ユーザ所望の曲データのみを抽出して曲リストとして、例えばディスプレイなどの表示器上に一覧表示することにより、ユーザの曲選択を補助するようにしている。こうした装置の一例を挙げると、下記に示す特許文献1に記載の装置がある。この特許文献1に記載の装置では、選曲者であるユーザの年齢や曲の嗜好(例えば、ジャンルや曲調など)等を抽出条件としてユーザ自身に入力させ、該入力された抽出条件に基づき該当する曲データを抽出する。すなわち、多数の曲データには、それぞれの曲が発表された時期や流行った年代(期間)などの期間特定情報や、その曲の曲名やジャンルなどの楽曲属性情報が予め定義されており、ユーザの入力に応じた曲リストを表示する際には、これらの情報に基づき曲データを抽出するようにしている。具体的には、まずユーザにより入力された年齢と前記期間特定情報とを比較することで、ユーザの年齢層にあう曲データを特定し、更にこの特定した曲データの中から、ユーザにより入力された曲の嗜好に適合する前記楽曲属性情報を有する曲データのみを絞り込む。こうすることで、個々のユーザの年齢や曲の嗜好にあった楽曲(曲データ)のみを、ディスプレイなどの表示器に一覧表示することができる。なお、この明細書において、楽音という場合、音楽的な音に限るものではなく、音声あるいはその他任意の音を含んでいてもよい意味あいで用いるものとする。
特開2004−212596号公報
上述したように、特許文献1に記載したような従来の装置においては、予め記憶済みの多数の曲データの中から、曲リストに表示する曲データを絞り込むために、選曲者であるユーザ自身が年齢や曲の嗜好等を抽出条件として入力する操作を行わなければならなかった。しかし、こうした入力操作を行うことは手間がかかり面倒であって、特に高齢者などにとってはこうした操作そのものが非常に難しく敬遠されがちである、という問題点があった。また、曲データに予め期間特定情報が定義されていなければ、その曲データは抽出条件に従って抽出されることがなく、当然に曲リスト上に表示されることがない。しかし、一般的な曲データには簡単な楽曲属性情報しか定義されておらず、期間特定情報が定義されていないものが数多くあり、そうした曲データを曲リストに反映させることが全くできないのは都合が悪い。この点、上記抽出条件を満たすような期間特定情報が定義されていない曲データに対して、ユーザ自らが期間特定情報を曲データ内に定義しておくことが考えられるが、ユーザがそうした操作をわざわざ行わなければならないのは非常に面倒であるし、さらに、こうした場合には、ユーザが定義した期間特定情報の内容によって、曲リストの表示内容が常に固定化されてしまう恐れがある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、期間特定情報が定義されていない曲データを含む全ての曲データを対象として、ユーザ自身が年齢や曲の嗜好などの入力操作を行わなくても、ユーザの年齢層に応じた曲を抽出した曲リストを表示することができるようにした楽音再生装置及びプログラムを提供しようとするものである。
本発明に係る楽音再生装置は、表示手段と、曲データを記憶する第1の記憶手段と、所定の年齢層毎に、曲リストに表示する曲の表示順を決める優先順位情報をプリセット記憶する第2の記憶手段と、本装置を利用するユーザの年齢層を認識する認識手段と、前記認識したユーザの年齢層に応じて、前記第2の記憶手段にプリセット記憶された優先順位情報の中から、該当する年齢層の優先順位情報を決定する決定手段と、前記決定した優先順位情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶されている曲データの中から該当する曲データを曲の表示順に抽出するデータ抽出手段と、前記抽出した曲データに基づき、曲リストを表示するよう前記表示手段を制御する制御手段とを具える。
本発明によると、所定の年齢層毎に、曲リストに表示する曲の表示順を決める優先順位情報を第2の記憶手段にプリセット記憶しておき、本装置を利用するユーザの年齢層に応じて、前記プリセット記憶された優先順位情報の中から該当する年齢層の優先順位情報を決定する。そして、該決定した優先順位情報に応じて、前記第1の記憶手段に記憶されている曲データの中から該当する曲データを曲の表示順に抽出して、これを曲リストに表示する。前記年齢層の優先順位情報を決定する際に、対象とするユーザの年齢層は自動的に認識される。このように、曲リストに表示する曲の表示順を決める優先順位情報を読み出すために必要なユーザの年齢層を自動認識することから、ユーザは年齢などの入力操作をわざわざ行わなくてもよく、これにより、特に高齢者にとって自分と同じ年齢層に人気のある曲などを曲リストに表示させることが簡単にできるようになる。
本発明は装置の発明として構成し実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
この発明によれば、ユーザの年齢を自動認識するとともに、予めプリセット記憶された年齢層に応じた優先順位情報に基づく表示順に、曲データを抽出して曲リストに表示することから、ユーザは年齢や曲の嗜好などの入力操作を行わなくてもよく、特に高齢者が年齢に応じた曲データを表示した曲リストを表示させることが簡単にできるようになる、という効果を得る。
また、時期特定情報の定義されていない曲データを含む全ての曲データを対象に、曲データを抽出することができるようになる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、この発明に係る楽音再生装置の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。本実施例に示す楽音再生装置は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この楽音再生装置全体の動作を制御する。このCPU1に対して、通信バス1D(例えばデータ及びアドレスバス)を介してROM2、RAM3、外部インタフェース(I/F)4、入力操作部5、表示部6、外部記憶装置7、音源8がそれぞれ接続されている。ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種制御プログラムや各種データ等を格納する。RAM3は、CPU1が所定の制御プログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中の制御プログラムやそれに関連するデータを一時的に記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
外部インタフェース4は当該楽音再生装置と外部機器4Aなどとの間で制御プログラムやデータなどの各種情報を送受信するための、例えばMIDIインタフェースや通信インタフェースなどである。MIDIインタフェースは、外部機器4A(この場合にはMIDI機器等)から所謂MIDIデータと呼ばれるMIDI形式の曲データを当該楽音再生装置へ入力したり、あるいは当該楽音再生装置からMIDIデータを他のMIDI機器等へ出力するためのインタフェースである。他のMIDI機器はユーザによる操作に応じてMIDIデータを発生する機器であればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、身振り型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。通信インタフェースは、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介して外部機器4A(この実施例ではパーソナルコンピュータや携帯電話、あるいはマイクやスキャナ等の入力装置)と接続され、通信ネットワークを介して接続された外部機器4Aで生成された各種プログラムや各種データ等(オーディオ形式の曲データ、氏名や年齢などを含むユーザ個人情報、ユーザの音声情報や顔写真情報など)を、楽音再生装置本体にダウンロードするためのインタフェースである。このような外部インタフェース4としては、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。なお、上記外部インタフェース4に接続される外部機器4Aとしては、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話、マイク、スキャナなどの機器がある。
入力操作部5は、ユーザの年齢や曲の嗜好にあった曲データの一覧表示(曲リスト)をディスプレイ6Aに表示するよう指示するための曲リスト表示スイッチ、ユーザが曲リストの中から楽音再生したい対象の曲データを選択するための選択スイッチなどの各種操作子である。入力操作部5はこれら以外にも数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインタを操作するために用いるポインティングデバイス(例えばマウス)などの各種操作子を含んでいてもよい。さらには、楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた鍵盤等の、ユーザの演奏操作に応じて演奏情報を発生することができる演奏操作子を含んでいてもよい。勿論、演奏操作子は鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。
表示部6は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに、楽音再生することが可能なユーザの年齢や曲の嗜好にあった曲データの一覧(曲リスト)を表示するのは勿論のこと、選択された曲データに基づき再生される楽音の楽曲属性情報(例えば、曲名や曲の再生時間長など)や当該曲の楽譜などを表示したり、あるいはCPU1の制御状態などの各種情報を表示するためのものである。ユーザは、ディスプレイ6Aに表示された曲リスト内の数ある曲データの中から、再生したい曲データを任意に選択して再生させることができる。
外部記憶装置7は、CPU1が実行する各種制御プログラム(例えば、後述する図2に示す「曲リスト表示処理」など)や各種データ(例えば、曲データや後述する図3に示す年齢層別ジャンル優先順位テーブルなど)を記憶する。また、前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置7(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1に実行させることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置7はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装置であってもよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよい。
音源8は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与えられた曲データや、ユーザによる演奏操作子の操作に応じて発生される曲データ(詳しくはイベントデータやコントロールデータなどの演奏情報)等を入力し、これらの曲データに基づいて楽音を発生する。音源8から発生された楽音は、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム8Aから発音される。この音源8から発生された楽音に対して、効果回路など(図示せず)を用いて所定の効果を付与するようにしてよい。なお、曲データの形式はMIDI形式のようなディジタル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からなるものであってもよい。また、この音源8とサウンドシステム8Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源8はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。
なお、上述した楽音再生装置において、入力操作部5やディスプレイ6Aあるいは音源8などを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信インタフェースを用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。さらに、本発明に係る楽音再生装置及びプログラムを適用する装置は電子楽器や自動演奏装置の形態に限らず、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯型通信端末、あるいはカラオケ装置やゲーム装置など、どのような形態の装置・機器に適用してもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
次に、ユーザの年齢や曲の嗜好にあった曲データのみを自動的に抽出して一覧表示した曲リストを表示する「曲リスト表示処理」について、図2を用いて説明する。図2は、「曲リスト表示処理」の一実施例を示すフローチャートである。当該処理は、ユーザによる曲リスト表示スイッチの操作に応じて、図1に示したCPU1において実行される処理である。
ステップS1は、当該楽音再生装置のディスプレイ6A上に曲データの一覧表示(曲リスト)を表示するよう指示した、本装置の使用者であるユーザの年齢層の自動認識を行う。ここで、ユーザの年齢層を自動認識する際には、ユーザの年齢層だけでなく個々のユーザを特定することができる程度まで自動認識を行うようにしてあってもよいし、個々のユーザを特定するまでには至らない程度であるが、少なくともユーザの年齢層を特定することができる程度まで自動認識を行うようにしてあってもよい。
ここで、上記ユーザの年齢層を自動認識する処理について、簡単にいくつか例を示す。まず、ユーザの(少なくとも年齢層も含んだ)個人を特定することができる程度まで自動認識を行う方法としては、以下に示すような例が挙げられる。
(1−1)ユーザが常日頃利用しているパーソナルコンピュータ(外部機器4Aに相当する)を当該楽音再生装置に接続し、該接続されたパーソナルコンピュータ内に登録されているユーザ個人に関する個人情報(少なくとも年齢を推定できる情報、例えば生年月日などを含む)を読み取ることで、ユーザ個人(年齢層も含む)を特定する。
(1−2)ユーザが常日頃利用している携帯電話やPDA(外部機器4Aに相当する)を当該楽音再生装置に接続し、該接続された携帯電話やPDA内に登録されているユーザ個人に関する個人情報(少なくとも年齢を推定できる情報を含む)を読み取ることで、ユーザ個人(年齢層も含む)を特定する。
すなわち、これらの方法の場合には、楽音再生装置に接続された外部機器内に記録されている個人情報(少なくとも年齢を推定できる情報を含む)を取得し、該個人情報に含まれるユーザの年齢に基づいてユーザの年齢層を特定する。勿論、上記した以外のどのような方法であってもよいことは言うまでもない。
他方、ユーザ個人までは特定することができないが、少なくともユーザの年齢層を特定することができる程度まで自動認識を行う方法としては、以下に示すような例が挙げられる。
(2−1)ユーザの音声を、当該楽音再生装置が有するマイク端子に接続されているマイク(外部機器4Aに相当する)から入力し、該マイクから入力された音声を解析して、マイクから入力された音声(音声情報)と予め記憶されている年齢層毎の音声が有する一般的な特徴とを比較することにより、音声を入力したユーザの年齢を特定する。
(2−2)当該楽音再生装置に接続されたスキャナ(外部機器4Aに相当する)などを利用して、ユーザの顔写真を当該楽音再生装置に取り込み、該取り込んだ顔写真を解析して、取り込んだ顔写真(顔写真情報)の特徴と予め記憶されている年齢層毎の人の顔が有する一般的な特徴とを比較することにより、顔写真を取り込んだユーザの年齢層を特定する。
すなわち、これらの方法の場合には、楽音再生装置に接続された外部機器を利用してユーザの特徴を入力し、該入力されたユーザの特徴に基づきユーザの年齢層を特定する。
さらに、ユーザ個人までは特定することができないが、少なくともユーザの年齢層を特定することができる程度まで自動認識を行う方法として、
(2−3)ユーザが楽音再生装置に記憶されているうちの、どの内蔵曲/内蔵スタイルをよく選ぶかの傾向を記憶しておき、該記憶しておいたユーザの選択傾向(ユーザ嗜好情報)を解析して、ユーザの年齢層を特定する。
(2−4)楽音再生装置がミュージックファインダー機能、つまりユーザが任意に入力した曲名などの検索情報に従って、予め内蔵されている曲のスタイルなどを自動的に検索して呼び出す機能を搭載した装置である場合に、ユーザにより入力された検索情報の傾向を記憶しておき、該記憶しておいたユーザにより入力された検索情報の傾向(ユーザ嗜好情報)を解析して、ユーザの年齢層を特定する。
(2−5)楽音再生装置がインターネットに直接接続できる装置である場合に、ユーザがインターネットを介して購入した曲/スタイル/楽譜などのコンテンツ、閲覧したページの傾向を記憶しておき、該記憶しておいたユーザの傾向(ユーザ嗜好情報)からユーザの年齢層を特定する。
すなわち、これらの方法の場合には、楽音再生装置の利用に応じたユーザの嗜好を抽出し、該抽出したユーザの嗜好(ユーザ嗜好情報)を解析することに基づき、ユーザの年齢層を特定する。勿論、上記した以外のどのような方法であってもよいことは言うまでもない。
図2の説明に戻って、ステップS2は、上記ステップS1において自動認識したユーザの年齢層に応じて、ジャンル優先情報を取得する。ここで取得されるジャンル優先情報は、予め外部記憶手段などにプリセット記憶されている年齢層別ジャンル優先順位テーブルに定義されているデータである。図3に、年齢層別ジャンル優先順位テーブルの一例を示す。
この図3に示すように、年齢層別ジャンル優先順位テーブル(優先順位情報)は、年齢層毎に、各年齢層のユーザが一般的に聴いていることが多いと思われる曲のジャンル順に、曲データを抽出する際の優先順位を定義したデータである。この年齢層別のジャンル優先順位を決める上記曲のジャンル順は、あらゆる年代別に多数の人を調査した結果として得られる一般的なジャンルの選択傾向として知られている順番である。例えば、20歳代や30歳代などの若い年齢層では演歌に比べるとポップスやロックなどを好んで聴く傾向があり、他方60歳以上の高い年齢層では若い年齢層に比べてポップスやロックなどよりも演歌を好んで聴く傾向が認められることが、一般的な調査結果として広く知られているところである。このような調査結果を踏まえ、年齢層別ジャンル優先順位テーブルには図3に示すようなジャンル優先順位が年齢層別に定義される。すなわち、図3から理解できるように、「39歳」以下の年齢層では「ポップス、ロック、ジャズ」の順にジャンル優先順位が高く、「40〜49歳」の年齢層では「ポップス、ジャズ、バラード」の順に、「50〜59歳」の年齢層では「バラード、演歌、ジャズ」の順に、「60〜69歳」の年齢層では「演歌、クラシック、バラード」の順に、「70歳」以上の年齢層では「演歌、クラシック、マーチ」の順にジャンル優先順位が高い。後述するように、この年齢層別のジャンル優先順位に従って、各ユーザの年齢にあわせて、ジャンル優先順位が上位のジャンルから順に曲データを抽出する。
なお、上述したように、年齢層別ジャンル優先順位テーブルに定義されるジャンル優先順位は統計的に調査された結果として得られる順位であり、これに応じた内容の年齢層別ジャンル優先順位テーブルがプリセットされているが、この年齢層別ジャンル優先順位テーブルに定義されているジャンル優先順位をユーザが適宜に変更することによって、プリセットされた年齢層別ジャンル優先順位テーブルとは別のテーブルを新規に作成し、該作成した新規の年齢層別ジャンル優先順位テーブルをユーザが任意に使用することができるようにしてあってもよい。勿論、ジャンル優先順位を変更するだけでなく、ユーザの年齢層をより細かく分けることができるようにしてあってもよい。
図2に示すフローチャートの説明に戻って、ステップS3は、楽音再生装置のディスプレイ6Aに曲リストを表示する際に用いる、曲リストデータを初期化する。この曲リストデータには、曲リストとして表示する対象の曲データに関する情報(例えば、曲データの記憶位置を特定する記憶位置情報や、曲名やジャンルなどの曲データに含まれる楽曲属性情報の一部情報など)が記述される。記憶位置情報は表示された曲リストを用いて曲データが選択されたような場合に、該当する曲データをROM2や外部記憶装置7などから読み出すためのデータである。一方、楽曲属性情報の一部情報は曲リストをディスプレイ6Aに表示する際に、曲リスト上に表示する内容のデータである。
ステップS4は、ユーザ個人までを特定することができたか否かを判定する。すなわち、上記ステップS1の処理の際にユーザの年齢層だけでなくユーザ個人までをも特定する自動認識が行われており、その結果ユーザ個人までを認識することができたか否かを判定する。上記ステップS1の処理の際にユーザ個人までを特定する自動認識が行われていない、あるいはユーザ個人までを特定する自動認識が行われたにも関わらずユーザ個人までを特定することができなかったと判定した場合には(ステップS4のNO)、自動認識の結果として特定できたユーザの年齢層に応じて、該年齢層に対応する「装置の使い方傾向情報」(後述する図4参照)を取得する(ステップS5)。一方、上記ステップS1の処理の際にユーザ個人までを特定する自動認識が行われ、ユーザの年齢層だけでなくユーザ個人までを特定することができたと判定した場合には(ステップS4のYES)、該特定したユーザ個人に対応する「装置の使い方傾向情報」を取得する(ステップS6)。
ここで、上記「装置の使い方傾向情報」について、図4を用いて説明する。図4は、「装置の使い方傾向情報」の一例を示す概念図である。図4に示すように、「装置の使い方傾向情報」は、「装置の使い方傾向」に応じた「リストアップ順」を定義したものである。「装置の使い方傾向」は、例えば「曲の再生途中でよく止める」、「曲を止めずに最後まで聴く」、「再生中に音量をよく上げる」、「再生中に音量をよく下げる」、などの予め決められた楽音再生時におけるユーザによる当該楽音再生装置の使い方であり、本楽音再生装置ではこうした予め決められているユーザの使い方に従い、各使い方が実際にどれくらい用いられたかをそれぞれカウントして蓄積しておき、最も数多く用いられている使い方を「装置の使い方傾向」と判定できるようにしている。また、これらの各「装置の使い方傾向」には、曲リストにおいて上位に表示する順番を決める曲データの上位表示順(リストアップ順)として、例えば「再生時間の短い曲からリストアップ(上位表示)」、「再生時間の長い曲からリストアップ(上位表示)」、「音量の大きめの曲からリストアップ(上位表示)」、「音量の小さめの曲からリストアップ(上位表示)」などの表示順位が対応付けられている。この「リストアップ順」には、曲データに含まれる楽曲属性情報から得られる情報ではなく、曲データに含まれるイベントデータやコントロールデータなどの演奏情報から得られる曲の音楽的な特徴に関する情報が定義される。例えば、ここに示した「再生時間の長い/短い」は、曲データに含まれる最後の音符イベントデータの再生時間及び当該音符の種類に応じた音の持続時間から分かる当該曲の時間長さによるものであるし、一方「音量の大きめ/小さめ」は、曲データに含まれるボリューム制御にかかるコントロールデータに従う曲の音量の大小によるものである。
図4に示した例において、例えばユーザが楽曲再生時において一時停止などを一度も行うことなく曲全体を通して聴くこと、つまり「曲を止めずに最後まで聴く」ことが最も数多く用いられているような場合には、「曲を止めずに最後まで聴く」ことが「装置の使い方傾向」と判定されるので、曲データを「再生時間の長い曲からリストアップ」することになる。勿論、「装置の使い方傾向」を判定する際に、1つの傾向のみに絞って判定するようにしてもよいし、複数の傾向を判定するようにしてもよい。判定された複数の「装置の使い方傾向」に応じた各「リストアップ順」を用いる場合には、複数の「装置の使い方傾向」毎に予め適用順位を決めておくとよい。そうした場合には、まず適用順位の高い「装置の使い方傾向」に対応する「リストアップ順」に従って曲データの表示順を決めた後に、さらに適用順位の低い「装置の使い方傾向」に対応する「リストアップ順」に従って、先に行われた表示順の中で同順位にある曲データの表示順を決めるようにするとよい。
なお、上記した「装置の使い方傾向情報」は、当該楽音再生装置を使用したユーザ個人毎あるいは各ユーザの年齢層毎に用意しておき、それぞれで「装置の使い方傾向情報」を用いるようにするとよい。また、当該楽音再生装置を使用したユーザ個人毎あるいは各ユーザの年齢層毎の「装置の使い方傾向情報」が予め用意されていないときは、デフォルトの「装置の使い方傾向情報」を用意しておき、これを用いるようにするとよい。この場合、例えば曲データを曲名の50音順でリストアップするようにするなど、曲データに基づく曲の音楽的な特徴でなくてもよい。
なお、上記した「装置の使い方傾向情報」における「装置の使い方傾向」や「リストアップ順」は上記した以外にも、ユーザが適宜に決めることができるようにしてあってよい。
図2に示すフローチャートの説明に戻って、ステップS7は、ROM2や外部記憶手段7に用意された曲データを多数記憶している曲データベースにアクセスし、前記取得した「ジャンル優先情報」に従って、優先順位が上位のジャンルから順に曲データを抽出し、該抽出した曲データをジャンル毎に抽出順に上位に表示するようにして曲リストデータに追加する。ただし、曲データには期間特定情報が含まれていないものとする(含まれていてもよい)。ステップS8は、曲リストデータの中に記述された同じジャンルの曲データ毎に、前記取得した「装置の使い方傾向情報」のリストアップ順に基づいて、それぞれの曲データに定義されている曲全体の再生時間や楽音再生の際に基準とする音量などを調べて、曲リストデータの中に記述された同じジャンル内での曲データの順番を並べ替える処理を実行する。この並べ替え処理は、前記取得した「ジャンル優先情報」に記載されているジャンル別に行われる。ステップS9は、作成した曲リストデータに基づき、曲名などの楽曲属性情報の一部情報などを一覧表示した曲リストをディスプレイ6Aに表示する。
以上のようにして、当該楽音再生装置を使用中であるユーザの年齢を自動的に認識し、自動認識されたユーザの年齢層に応じて予めプリセットされている一般的な調査等に基づき決定される汎用的な「ジャンル優先順位」、及び自動認識されたユーザの年齢層あるいはユーザ個人毎の当該楽音再生装置の「使い方傾向」に従って曲リストを表示するようにしたことから、ユーザ自身が年齢や曲の嗜好などの入力操作を行わなくても、ユーザの年齢や曲の嗜好にあった曲データを抽出して曲リストを表示することが簡単にできるようになる。すなわち、曲を再生するあるいは外部機器を接続するなどの、当該楽音再生装置での通常の使用範囲における操作をユーザが常日頃行っているだけでよく、従来のように、ユーザがわざわざ年齢入力画面などをディスプレイ上に表示させて、これを用いて自らの年齢や嗜好などを直接入力するといった特別な操作を行わなくてもよい。
また、曲データに従って特定することが可能な当該曲の音楽的な特徴に関する情報を「リストアップ順」に定義しておくことで、期間特定情報が定義されていない曲データを含む全ての曲データの中から、ユーザの年齢や曲の嗜好にあった曲データを抽出して曲リストを表示することができるようになる。
なお、再生する楽音の元となる曲データはMIDI形式やオーディオ形式のデータに限らず、どのような形式のデータであってもよい。また、予め用意された曲データに限らず、ユーザによる演奏操作子などの演奏入力に応じて順次に発生されるものであってよい。また、曲データはROM2や外部記憶手段7に用意された曲データベースに記憶されるものに限らず、装置外部に用意された曲データベース内に記憶された曲データであってもよい。
なお、曲データベース内に記憶されている各曲データは、ジャンル毎に分けて記憶されているのがよいがこれに限らない。例えば、曲データ中の伴奏スタイル情報などから各曲のジャンルを自動で割り出すようにしてあってもよい。
なお、年齢層別ジャンル優先順位テーブルにおいて、年齢層別に対応させる曲データを抽出する際の優先順位は曲のジャンル(楽曲属性情報)に限らない。例えば、曲データに従って特定することが可能な当該曲の音楽的な特徴に関する情報などに優先順位をつけたものであってもよい。さらには、アーティスト、曲ジャンルとアーティストとの組み合わせなどを、年齢層別に対応させる曲データを抽出する際の優先順位に用いるようにしてもよい。
この発明に係る楽音再生装置の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。 曲リスト表示処理の一実施例を示すフローチャートである。 年齢層別ジャンル優先順位テーブルの一例を示す概念図である。 「装置の使い方情報」の一例を示す概念図である。
符号の説明
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…外部インタフェース、4A…外部機器、5…入力操作部、6…表示部、6A…ディスプレイ、7…外部記憶装置、8…音源、8A…サウンドシステム、1D…通信バス

Claims (3)

  1. 表示手段と、
    曲データを記憶する第1の記憶手段と、
    所定の年齢層毎に、曲リストに表示する曲の表示順を決める優先順位情報をプリセット記憶する第2の記憶手段と、
    本装置を利用するユーザの年齢層を認識する認識手段と、
    前記認識したユーザの年齢層に応じて、前記第2の記憶手段にプリセット記憶された優先順位情報の中から、該当する年齢層の優先順位情報を決定する決定手段と、
    前記決定した優先順位情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶されている曲データの中から該当する曲データを曲の表示順に抽出するデータ抽出手段と、
    前記抽出した曲データに基づき、曲リストを表示するよう前記表示手段を制御する制御手段と
    を具える楽音再生装置。
  2. 前記第2の記憶手段にプリセット記憶される優先順位情報は、曲データに従って特定することが可能な当該曲の音楽的な特徴に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の楽音再生装置。
  3. コンピュータに、
    曲データを所定の第1の記憶手段に記憶する手順と、
    所定の年齢層毎に、曲リストに表示する曲の表示順を決める優先順位情報を所定の第2の記憶手段にプリセット記憶する手順と、
    本装置を利用するユーザの年齢層を認識する手順と、
    前記認識したユーザの年齢層に応じて、前記第2の記憶手段にプリセット記憶された優先順位情報の中から、該当する年齢層の優先順位情報を決定する手順と、
    前記決定した優先順位情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶されている曲データの中から該当する曲データを曲の表示順に抽出する手順と、
    前記抽出した曲データに基づき、曲リストを表示するよう前記表示手段を制御する手順と
    を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016161774A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 ヤマハ株式会社 楽曲生成装置

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