JP2008088995A - スラストころ軸受用軌道輪の製造方法およびスラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材 - Google Patents

スラストころ軸受用軌道輪の製造方法およびスラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材 Download PDF

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Abstract

【課題】加工工程中で変形を生じにくいスラストころ軸受用軌道輪の製造方法を提供する。
【解決手段】スラストころ軸受用軌道輪の製造方法は、円環状部材の外縁部および内縁部を厚み方向に折り曲げて、外周鍔部および内周鍔部を形成する第1の工程(S11)と、外周鍔部および内周鍔部のうちの一方を除去して、第1軌道輪または第2軌道輪を得る第2の工程(S16)とを含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、オートマチックトランスミッションやコンプレッサ等に使用されるスラストころ軸受の軌道輪の製造方法、およびこの製造方法の過程で得られる軌道輪形成用リング部材に関するものである。
自動車のオートマチックトランスミッションやコンプレッサ等に使用されるスラストころ軸受は、例えば、実開平7−12627号公報(特許文献1)に記載されている。図11を参照して、同公報に記載されているスラストころ軸受101は、複数の針状ころ102と、針状ころ102を保持する保持器103と、複数の針状ころ102を保持器103の軸方向から挟持する一対の第1および第2軌道輪104,105とを備える。
第1軌道輪104は、厚み方向の一方側の壁面に針状ころ102と接触する第1軌道面104aと、第1軌道面104aの外縁部から軸方向に延びる外周鍔部104bと、外周鍔部104bの先端から径方向内側に突出する第1ステーキング104cとを有する。同様に第2軌道輪105は、第2軌道面105aと、第2軌道面105aの内縁部から軸方向に延びる内周鍔部105bと、内周鍔部105bの先端から径方向外側に突出する第2ステーキング105cとを有する。
上記構成のスラストころ軸受101は、第1および第2ステーキング104c,105cが保持器103の周縁部と係合するので、互いの相対回転を自在としつつ非分離に結合することができる。
なお、この第1および第2軌道輪104,105は、円環形状の平板の外縁部または内縁部を軸方向に折り曲げることにより外周鍔部104bおよび内周鍔部105bを形成する。そして、外周鍔部104bまたは内周鍔部105bの先端部分を加締めることにより第1および第2ステーキング104c,105cを形成するのが一般的である。
実開平7−12627号公報
近年、オートマチックトランスミッションやコンプレッサ等のコンパクト化が進んでおり、それに伴って、これらの機器に使用されるスラストころ軸受101の軸方向の厚み寸法削減の要望が強くなっている。スラストころ軸受の厚み寸法を削減する1つの方法としては、第1および第2軌道輪104,105の板厚を薄くすることが考えられる。
しかし、板厚を薄くすると、軌道面にソリやうねり等の変形を生じるおそれがある。特に、円環状部材の外縁部および内縁部のいずれか一方にのみ荷重を加えて鍔部を形成する工程、および熱処理工程において変形を生じやすい。これにより製品の不良品率が高まるので、結果として製品価格の上昇を招く。また、この問題は、スラストころ軸受101の直径が大きくなる程顕著になる。
そこで、この発明の目的は、製造工程中で変形を生じにくいスラストころ軸受用軌道輪の製造方法、およびこの製造工程中で得られるスラストころ軸受用軌道輪の軌道輪形成用リング部材を提供することである。
この発明に係るスラストころ軸受用軌道輪の製造方法は、円環状部材の厚み方向一方側の壁面にころと接触する第1軌道面と、外縁部から厚み方向に延びる外周鍔部とを有する第1軌道輪、および円環状部材で厚み方向一方側の壁面にころと接触する第2軌道面と、内縁部から厚み方向に延びる内周鍔部とを有する第2軌道輪を製造する方法である。具体的には、円環状部材の外縁部および内縁部を厚み方向に折り曲げて、外周鍔部および内周鍔部を形成する第1の工程と、外周鍔部および外周鍔部のうちの一方を除去して、第1軌道輪または第2軌道輪を得る第2の工程とを含む。
上記のスラストころ軸受用軌道輪の製造方法によれば、鍔部の形成工程や熱処理工程での軌道面の変形を有効に防止することができる。これにより、スラストころ軸受用軌道輪の不良品率が減少し、結果として製品価格を抑えることができる。
また、第1および第2軌道輪の製造工程の大部分を共通化することができるので、各工程で使用する冶具や金型の大部分を共通化することができる。その結果、第1および第2軌道輪の製造コストを低減することができる。
好ましくは、スラストころ軸受用軌道輪の製造方法は、第1の工程と第2の工程との間に、熱処理工程をさらに含む。この熱処理工程によって、軌道輪形成用リング部材中の残留応力を除去することができる。その結果、これ以降の工程で軌道輪形成用リング部材にソリやうねり等の変形が生じるのを防止することができる。
一実施形態として、第1の工程において、円環状部材の外縁部および内縁部は同一方向に折り曲げられる。他の実施形態として、第1の工程において、円環状部材の外縁部および内縁部は逆方向に折り曲げられる。
この発明に係るスラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材は、円環状部材の外縁部から厚み方向に延びる外周鍔部と、円環状部材の内縁部から厚み方向に延びる内周鍔部とを備える。この軌道輪形成用リング部材は、内周鍔部を除去することによって第1軌道輪を、外周鍔部を除去することによって第2軌道輪を得ることができる。
この発明によれば、外周鍔部と内周鍔部とを同時に形成した後、どちらか一方を除去することにより、製造工程中に生じる軌道輪の変形を有効に防止することができる。また、第1および第2軌道輪の製造工程の大部分を共通化することができるので、製造コストを低減することができる。
図6〜図10を参照して、この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を説明する。なお、図6はスラストころ軸受11を示す図、図7および図8は第1軌道輪14の断面図および平面図、図9および図10は第2軌道輪15の断面図および平面図である。
まず、図6を参照して、スラストころ軸受11は、複数のころ12と、複数のころ12を保持する保持器13と、複数のころ12を保持器13の厚み方向から挟持する第1および第2軌道輪14,15とを備える。
図7および図8を参照して、第1軌道輪14は、中央に貫通孔14aを有する円環形状の部材である。そして、厚み方向一方側の壁面にころ12と接触する第1軌道面14bと、第1軌道面14bの外縁部に第1軌道面14b側に延びる円筒形状の外周鍔部14cと、外周鍔部14cの先端に径方向内側に突出する第1ステーキング14dとを含む。
この第1軌道輪14は、例えばみがき鋼板によって形成されている。みがき鋼板は、製造時点で既に表面が平滑となっている。したがって、みがき鋼板によって形成される第1軌道輪14は、研削加工を施さなくとも平滑な第1軌道面14bを得ることができる。これにより、第1軌道輪14の製造工程から研削加工工程を省略することができると共に、ころ12のスムーズな回転を維持することができる。なお、これは、後述する第2軌道面15bについても同様である。
外周鍔部14cは、スラストころ軸受11を組み立てた際に、保持器13の外径面のさらに外側に位置する。また、第2軌道面15との接触を避けるために、外周鍔部14cの第1軌道面14bからの突出高さは、ころ12の直径より僅かに小さく設定されている。
第1ステーキング14dは、外周鍔部14cの円周方向の4箇所に等間隔で設けられている。この第1ステーキング14dは、保持器13の外縁部に係合して保持器13が第1軌道輪14から分離するのを防止する。
なお、4つの第1ステーキング14dの先端を通る円をOとすると、第1ステーキング14dの突出量は、円Oの直径が保持器13の外径寸法より小さくなるように調整されている。したがって、保持器13の第1軌道輪14への組み込みは、保持器13の外縁部および外周鍔部14cを弾性変形させた状態で行う。
図9および図10を参照して、第2軌道輪15は、中央に貫通孔15aを有する円環形状の部材である。そして、厚み方向一方側の壁面にころ12と接触する第2軌道面15bと、第2軌道面15bの内縁部に第2軌道面15b側に延びる円筒形状の内周鍔部15cと、内周鍔部15cの先端に径方向外側に突出する第2ステーキング15dとを含む。
内周鍔部15cは、スラストころ軸受11を組み立てた際に、保持器13の内径面のさらに内側に位置する。また、第1軌道面14との接触を避けるために、内周鍔部15cの第2軌道面15bからの突出高さは、ころ12の直径より僅かに小さく設定されている。
第2ステーキング15dは、内周鍔部15cの円周方向の4箇所に等間隔で設けられている。この第2ステーキング15dは、保持器13の内縁部に係合して保持器13が第2軌道輪15から分離するのを防止する。
なお、4つの第2ステーキング15dの先端を通る円をOとすると、第2ステーキング15dの突出量は、円Oの直径が保持器13の内径寸法より大きくなるように調整されている。したがって、保持器13の第2軌道輪15への組み込みは、保持器13の内縁部および内周鍔部15cを弾性変形させた状態で行う。
なお、上記の実施形態における第1軌道輪14において、第1ステーキング14dの位置、および個数は任意に決定することができる。なお、第1ステーキング14dの数が少ないと、保持器13を適切に保持できないおそれがある。一方、第1ステーキング14dの数が多すぎると、保持器13を組み込むのが困難となる。また、保持器13を適切に保持する観点からは、第1ステーキング14dは、等間隔に配置するのが望ましい。したがって、上記の実施形態に用に、90°の間隔で4箇所に設けるのが適当である。これは、第2軌道輪15についても同様である。
また、上記の実施形態における保持器13は、任意の構成のものを採用することができる。例えば、鋼板等の金属材料をプレス加工して得られるプレス保持器であってもよいし、樹脂材料を射出成型して得られる樹脂製保持器であってもよい。ただし、コンパクト化の観点からは、厚み寸法を削減しても強度を維持可能な金属製保持器であることが望ましい。
また、保持器13は、円環形状の平板にポケットを形成した平型保持器であってもよいし、鋼板を厚み方向に折り曲げて断面形状を略W型としたW型保持器であってもよい。しかし、W型保持器は、保持器の厚み寸法に対して鋼板の板厚を薄くしなければならないので、保持器の剛性を維持しつつ厚み寸法を削減するのは困難である。したがって、コンパクト化の観点からは、厚み寸法を削減しても強度を維持可能な平型保持器であることが望ましい。
また、この発明は、ころとして針状ころ、棒状ころ、または円筒ころを有するあらゆる形式のスラストころ軸受に適用することができる。ただし、厚み寸法を削減する観点からは、スラスト針状ころ軸受であることが望ましい。
さらに、この発明に係るスラストころ軸受は、オートマチックトランスミッションやコンプレッサの他、あらゆる機器に使用することができる。
次に、図1〜図3を参照して、この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受用軌道輪の製造方法、およびこの製造方法の過程で得られるスラストころ軸受用軌道輪の軌道輪形成用リング部材を説明する。なお、図1は第1および第2軌道輪14,15の製造工程の一部を示すフロー図、図2および図3はスラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材21,31を示す図である。
まず、第1工程は、鋼板を打ち抜き加工して円環状部材を得る(S11)。この円環状部材は外周鍔部14cおよび内周鍔部15cとなる部分を含んでいるので、完成品の第1軌道輪14の直径より大きく、かつ完成品の第2軌道輪15より貫通孔15aの直径が小さくなっている。
次に、第2工程は、絞り加工によって円環状部材の外縁部および内縁部を厚み方向に折り曲げる(S12)。これにより、外周鍔部14cおよび内周鍔部15cとなる部分を形成することができる。なお、この工程において、円環状部材の外縁部および内縁部を同一方向に折り曲げると、図2に示すような断面がコの字形状のスラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材21を得ることができる。一方、円環状部材の外縁部および内縁部を逆方向に折り曲げると、図3に示すような断面がクランク形状のスラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材31を得ることができる。
なお、第1軌道面14bは、軌道輪形成用リング部材21,31の外周鍔部14cの突出方向の壁面(「図2および図3の上面」を指す)に設けられる。第2軌道面15bは、軌道輪形成用リング部材21,31の内周鍔部15cの突出方向の壁面(「図2の上面および図3の下面」を指す)に設けられる。
次に、第3の工程は、外周鍔部14cおよび内周鍔部15cの複数箇所に第1および第2ステーキング14d,15dを形成する(S13)。具体的には、外周鍔部14cの先端を径方向外側から径方向内側に向けて加締めることによって、第1ステーキング14dを形成する。同様に、内周鍔部15cの先端を径方向内側から径方向外側に向けて加締めることによって、第2ステーキング15dを形成する。
次に、第4の工程は、軌道輪に必要な機械的性質を得るために、軌道輪形成用リング部材21,31に熱処理を施す(S14)。具体的には、浸炭焼入れおよび焼戻し、またはこれらに代えて、浸炭窒化処理等を施して完成品を得る。また、この熱処理工程によって、軌道輪形成用リング部材21,31中の残留応力を除去することができる。その結果、これ以降の工程で軌道輪形成用リング部材21,31にソリやうねり等の変形が生じるのを防止することができる。
次に、第5の工程は、第1軌道輪14にみがき加工を施す(S15)。みがき加工としては、例えばバレル処理が挙げられる。この工程によれば、熱処理工程(S14)によって表面に生じた酸化被膜(スケール)を除去することができると共に、第1軌道輪14のバリ取りや表面粗さの改善効果も期待できる。
ここで、「バレル処理」とは、容器(バレル)に第1軌道輪14、コンパウンド、およびメディアを入れた状態で、容器を回転若しくは振動させる処理である。また、第2軌道輪15についても同様である。
次に、第6の工程は、軌道輪形成用リング部材21,31の外周鍔部14cおよび内周鍔部15cのうちのいずれか一方を除去してスラストころ軸受用軌道輪14,15を得る。具体的には、内周鍔部15cを除去すると図7および図8に示すような第1軌道輪14を得ることができる。同様に、外周鍔部14cを除去すること図9および図10に示すような第2軌道輪15を得ることができる。
上記のスラストころ軸受用軌道輪の製造方法によれば、鍔部の形成工程(S12)や熱処理工程(S15)での軌道面の変形を有効に防止することができる。これにより、軌道輪の不良品率が減少し、結果として製品価格を抑えることができる。
また、上記の製造方法によれば、第1および第2軌道輪14,15の製造工程を第5工程(S15)まで共通化することができる。すなわち、製造に使用する冶具や金型の大部分を共通化することができる。その結果、第1および第2軌道輪14,15の製造コストを低減することができる。
なお、上記の製造方法の第2の工程(S12)において、外周鍔部14cと内周鍔部15cとは、同時に形成してもよいし、順番に形成してもよい。ただし、円環状部材の全域で加工時の応力バランスを均一化する観点からは、外縁部と内縁部を同時に形成するのが望ましい。例えば、図4および図5を参照して、軌道輪形成用リング部材21の外周鍔部14cと内周鍔部15cとを同時に形成する方法の一例を説明する。
まず、図4を参照して、第2の工程は、一対の固定床41,42と、一対の固定床41,42の間に配置されて上下方向に変位可能な可動床43とを含む加工台上に第1の工程で得られた円環状部材を載置して行う。
一対の固定床41,42は、相対的に直径の大きい外周床41と、相対的に直径の小さい内周床42とを含み、第1および第2軌道面14b,15bに対応する隙間を設けて配置されている。可動床43は、一対の固定床41,42の間に配置される円環形状の部材であって、可動床43を上に押し上げる方向に付勢する弾性部材としてのばね44によって上下に変位可能となっている。また、可動床43は、その上面が一対の固定床41,42の上面位置を越えないように、外周床41に係合している。
次に、図5を参照して、深絞り加工は、可動床43に対面する位置で上下方向に移動する円環形状の深絞り加工具45によって行う。具体的には、深絞り加工具45を下方に移動すると、可動床43はばね44に逆らって押し下げられる。これにより、円環状部材から軌道輪形成用リング部材21を得ることができる。具体的には、外周床41の内周面に沿って外周鍔部14cが、内周床42の外周面に沿って内周鍔部15cが、可動床43の上面に沿って第1または第2軌道面14b,15bがそれぞれ形成される。
また、上記の第1の工程から第6の工程は、この発明に係るスラストころ軸受用軌道輪の製造方法の一例であって、各工程をさらに細分化してもよいし、必要な工程をさらに追加することもできる。また、加工工程の順番も任意に入れ替えることができるものとする。
さらに、上記の各工程は、それぞれ別々の工程として単能プレスで行ってもよいが、順送プレス、または、トランスファプレスによって行うこととしてもよい。これにより、各工程を連続的に行うことができる。さらに、上記の各工程の全部または一部に相当する加工部を有するスラストころ軸受用軌道輪13,14の製造装置を使用することにより、生産性を高めることができ、結果としてスラストころ軸受11の製品価格を抑えることができる。
なお、本明細書中で「順送プレス」とは、プレス内に複数の加工工程を持ち、材料をプレス入口のフィーダにより各工程を移動させることによって、材料を連続的に加工する方法を指すものとする。また、本明細書中で「トランスファプレス」とは、複数の加工工程を必要とする場合に、各工程を行うステージを必要数分設け、搬送装置によって工程品を移動させながら、各ステージで加工を行う方法を指すものとする。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、オートマチックトランスミッションやコンプレッサ等に使用されるスラストころ軸受に有利に利用される。
この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受用軌道輪の製造工程の一部を示すフロー図である。 図1の製造方法の過程で得られるスラストころ軸受用軌道輪の軌道輪形成用リング部材の一例を示す図である。 図1の製造方法の過程で得られるスラストころ軸受用軌道輪の軌道輪形成用リング部材の他の例を示す図である。 図1の第2工程において、外周鍔部と内周鍔部とを同時に形成する直前の状態を示す図である。 図1の第2工程において、外周鍔部と内周鍔部とを同時に形成した直後の状態を示す図である。 この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受を示す図である。 第1軌道輪の断面図である。 第1軌道輪の正面図である。 第2軌道輪の断面図である。 第2軌道輪の正面図である。 従来のスラストころ軸受を示す図である。
符号の説明
11,101 スラストころ軸受、12,102 ころ、13,103 保持器、14,104 第1軌道輪、15,105 第2軌道輪、14a,15a 貫通孔、14b,15b,104a,105a 軌道面、14c,15c,104b,105b 鍔部、14d,15d,104c,105c ステーキング,21,31 軌道輪形成用リング部材、41,42 固定床、43 可動床、44 ばね、45 深絞り加工具。

Claims (5)

  1. 円環状部材の厚み方向一方側の壁面にころと接触する第1軌道面と、外縁部から厚み方向に延びる外周鍔部とを有する第1軌道輪、および
    円環状部材で厚み方向一方側の壁面にころと接触する第2軌道面と、内縁部から厚み方向に延びる内周鍔部とを有する第2軌道輪を製造する方法であって、
    円環状部材の外縁部および内縁部を厚み方向に折り曲げて、前記外周鍔部および前記内周鍔部を形成する第1の工程と、
    前記外周鍔部および前記外周鍔部のうちの一方を除去して、前記第1軌道輪または前記第2軌道輪を得る第2の工程とを含む、スラストころ軸受用軌道輪の製造方法。
  2. 前記スラストころ軸受用軌道輪の製造方法は、前記第1の工程と前記第2の工程との間に、熱処理工程をさらに含む、請求項1に記載のスラストころ軸受用軌道輪の製造方法。
  3. 前記第1の工程において、円環状部材の外縁部および内縁部は、同一方向に折り曲げられる、請求項1または2に記載のスラストころ軸受用軌道輪の製造方法。
  4. 前記第1の工程において、円環状部材の外縁部および内縁部は、逆方向に折り曲げられる、請求項1または2に記載のスラストころ軸受用軌道輪の製造方法。
  5. 円環状部材の外縁部から厚み方向に延びる外周鍔部と、
    前記円環状部材の内縁部から厚み方向に延びる内周鍔部とを備える、スラストころ軸受の軌道輪形成用リング部材。
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