JP2008085893A - 操作パネル付き電子機器および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを抑えつつ座位において操作パネルの操作キーのキー操作を容易に行うことが可能であり、特に車椅子使用者が使用するのに適したものにする。
【解決手段】内部に画像形成用の各種の電子部品が装着された装置本体11と、装置本体11に付設された電子部品の動作に対して所定の入力操作を行うための操作パネル30とを備えてなる操作パネル30付きの画像形成装置10において、操作パネル30は、装置本体11から離間した側の第1パネル31と、この第1パネル31に連結された装置本体11側の第2パネル32とを備え、第1パネル31は、水平面に対する角度が第2パネル32の傾斜角度と略等しい第1傾斜角度の小傾斜角度S1と、この第1傾斜角度より角度が大きい第2傾斜角度の大傾斜角度S2との間で角度変更可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、装置本体に操作パネルが付設された操作パネル付き電子機器およびこの電子機器の一態様としての画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1〜3に記載されているような、車椅子に乗った車椅子使用者でも使用し易く構成された操作パネルが採用されてなる操作パネル付き電子機器の一態様としての画像形成装置が知られている。
まず、特許文献1に記載の画像形成装置は、操作パネルが水平面に対して20°〜30°の範囲内における第1の角度と、当該第1の角度より小さい第2の角度との間で角度変更し得るように構成されている。こうすることで操作パネルの角度が第1の角度に設定された場合、椅子に座った座位で操作パネルに向かった操作者は、操作パネル上が視認し易く、かつ、操作が容易になる。
また、特許文献2および3に記載の画像形成装置は、原稿画像を読み取るための読み取り部が装置本体の頂部に設けられた複写機に関するものであり、読み取り部の前方位置に操作パネルが付設されている。かかる読み取り部は、前方に向かって引き出し可能に構成され、しかも引き出されたときには操作パネルの傾斜角度が大きくなるようになされている。こうすることによって座位で操作パネルに対面した操作者は、読み取り部を手前に引き出すことによって読み取り部に対する操作が容易になるとともに、操作パネルは、傾斜角度が大きくなり、これによって操作パネルの操作も容易になる。
特開平11−119498号公報 特開2004−191826号公報 特開2005−84086号公報
ところで、操作ボードには、操作が比較的難しい例えば初期設定のための設定キーと、単に画像形成処理を実行させるときに操作される複写枚数の入力キーや画像形成処理をスタートさせるスタートキーのよう操作キーとが設けられている。通常、操作キーは、使用し易いように操作ボードにおいて操作者の手前側に配置されている一方、設定キーは使用頻度も少ないことから操作ボードの奥側に設けられているのが一般的である。
かかる観点で前記特許文献1に係る操作ボードを見ると、座位で操作パネルを操作し易くするべく傾斜角度の大きい第1の角度に設定した場合、操作パネルが全体的に角度変更されるため、全ての操作キーが視野に入ってしまい、これによって慣れないうちは、どのキーを操作すればよいかを迅速に認識することができず、キー操作に手間取るという不都合が生じる。特に操作者が車椅子使用者の場合、健常者に比べて操作パネルに接する機会が少ないことからこの傾向が著しい。
また、特許文献2および3に記載の操作ボードは、特許文献1のものと同様の不都合が存在するとともに、操作ボードの傾斜角度を大きくしようとすれば、重量物である読み取り部を手前に引き出さなくてはならず、車椅子使用者にとっては大きな負担になる。
また、装置的には、読み取り部を移動させるための機構を設けなければならず、装置コストが嵩むという問題点も存在する。
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであって、製造コストを抑えつつ座位において操作パネルの操作キーのキー操作を容易に行うことが可能であり、特に車椅子使用者の使用に適した操作パネルを備えた操作パネル付き電子機器および画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明(操作パネル付き電子機器)は、各種の電子部品が装着された装置本体と、前記装置本体に付設され、かつ、前記電子部品の動作に対して所定の入力操作を行うための操作パネルとを備えてなる操作パネル付き電子機器であって、前記操作パネルは、前記装置本体から離間した側の第1パネルと、この第1パネルに隣設された前記装置本体側の第2パネルとを備え、かつ、前記第1および第2パネルのパネル面が略面一になる第1姿勢と、前記第1および第2パネルが上方に向かって折り曲げられた状態の第2姿勢との間で姿勢変更可能に連結されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、装置本体に付設された当該装置本体から離間した側の第1パネルおよび装置本体側の第2パネルからなる操作パネルに対し装置本体内の電子部品に所定の動作を行わせるための入力操作を行うことにより、電子機器は、その機能を発揮して当該入力操作に沿った所期の動作を行う。
そして、操作パネルは、第1パネルおよび第2パネルのパネル面が略面一になる第1姿勢と、第1パネルおよび第2パネルが上方に向かって折り曲げられた状態の第2姿勢との間で姿勢変更可能に連結されているため、第1および第2パネルの双方を用いて入力操作を行うときは、操作パネルを第1姿勢に姿勢設定する一方、第1パネルのみを用いて入力操作を行うときは操作パネルを第2姿勢に姿勢設定すれば、第1パネル上の操作キーに惑わされることなく効率的に入力操作を行い得るようになる。
このように、操作パネルの姿勢を、第1および第2パネルのパネル面が略面一になる第1姿勢と、第1および第2パネルが上方に向かって折り曲げられた第2姿勢との間で姿勢変更し得るようにすることで、いずれの姿勢を選択するかが可能になり、入力操作の種類に応じて入力操作の容易性が向上する。
請求項2記載の発明は、前記操作パネルが前記第1姿勢に姿勢設定された状態で前記第1パネルの水平面に対する傾斜角度は、前記第2パネルの同傾斜角度と略等しい第1傾斜角度に設定され、前記操作パネルが前記第2姿勢に姿勢設定された状態で前記第1パネルの水平面に対する角度は、前記第1傾斜角度より角度が大きい第2傾斜角度に設定されることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、第1パネルを角度の小さい第1傾斜角度に設定することで当該第1パネルの操作面を第2パネルの操作面と略面一にすることが可能になり、これによって第1および第2パネルの双方に対する操作性が均等になる。また、第1パネルは、傾斜角度が小さいことにより立位での入力操作が容易になる。
これに対し、第1パネルを角度の大きい第2傾斜角度に設定することで座位での第1パネルに対する入力操作が容易になる。従って、第1パネルは、例えば、車椅子に着座した車椅子使用者等が入力操作を行うのに適したものになる。そして、第1パネルには電子機器に通常の定常的な動作を行わせる操作キーを配置する一方、第2パネルには電子機器の動作に対する初期設定を行うキー操作が難しい代わりに使用頻度の少ない設定キーを配置すれば、通常の入力操作を行うとき第2傾斜角度に設定された第1パネルがそれより角度の小さい第2パネルと一線を画した状態になる。このように第1パネルが第2パネルと一線を画すると、第1パネル上の操作キーのみを用いた通常の入力操作を行うに当たって、第2パネル上の設定キーと混同することが避けられるため、操作キーの操作が容易になる。
このように、操作パネルは、角度の小さい第1傾斜角度および角度の大きい第2傾斜角度間で傾斜角度が可変になされた第1パネルと、この第1パネルに連結された第2パネルとで構成されているため、第1パネルの角度を第1および第2傾斜角度間で調節することにより、当該第1パネルは、立位または座位で使用し易いものになる。
そして、特に第1パネルを角度の大きい第2傾斜角度に設定することにより、当該第1パネルを第2パネルと一線を画するようにすることが可能であり、これによって第1パネルを用いた通常の入力操作が座位で容易に行い得るようになる。従って、操作パネルは、特に車椅子に着座してキー操作を行う車椅子使用者の使用に適したものになる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記第1パネルと前記第2パネルとを、両者の連結位置を境として二つ折れにし得るリンク機構を備えたことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、第1パネルを角度の大きい第2傾斜角度に設定することにより、操作パネルはリンク機構の動作で第1および第2パネル間の連結位置を境として上に凸の二つ折れ状態になるため、第1パネルを使用した入力操作を行うに際し、第2パネルの表面が見え難くなり、これによって第1パネル上のキーが第2パネル上のキーとより混同し難くなる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記装置本体は、前記操作パネルをその各端面側から挟持する一対のヒンジ部を有し、前記リンク機構は、前記第1パネルの互いに対向した端面から同心で互いに反対方向に向けて突設された先端軸と、前記第2パネルの基端側を回動自在に軸支する前記一対のヒンジ部の対向位置に支持された基端軸と、前記第1および第2パネルを連結する連結軸と、前記一対のヒンジ部の先端側にそれぞれ互いに対向して設けられ、かつ、前記先端軸の各先端を案内する軸軌道とを備え、前記軸軌道は、前記装置本体に向かって先上がりに傾斜設定されているとともに、前記第1パネルが前記第1傾斜角度に設定された状態で前記第1および第2パネルのパネル面が略同一平面上に位置するとともに前記先端軸が当該軸軌道の先端側に位置し、かつ、前記第1パネルが前記第2傾斜角度に設定された状態で前記先端軸が当該軸軌道の基端側に位置するように設置位置が設定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、第2パネルが第1傾斜角度に設定されることにより、第1および第2パネルのパネル面が略同一平面上に位置した状態になる。この状態を始点として第2パネルを第2傾斜角度に変更することにより、第2パネルの先端軸がヒンジ部に設けられた軸軌道に案内されつつ先上がりに装置本体側へ向かう。
これによって第1パネルは、連結軸回りに先端が装置本体へ向かうように回動するとともに、連結軸によって第1パネルと連結された第2パネルは、基端軸回りに第1パネルと逆方向に向けて回動し、これによって第1および第2パネルは、連結軸によって連結された部分が上方へ向かって突出していく。
そして、第1パネルは、その先端軸が軸軌道の基端側(装置本体側)に到達することにより、水平面に対する角度が第2傾斜角度になる。
一旦第2傾斜角度に設定された第1パネルを第1傾斜角度に戻す場合は、第2パネルの先端側を装置本体から離間する方向に向けて引けばよい。こうすることによって第1および第2パネルが前記と逆の動きをして第2パネルは第1傾斜角度に戻り、第1および第2パネルの各パネル面が略面一状態になる。
このように、リンク機構を、第1パネルから突設された先端軸と、第2パネルに設けられたヒンジ部の軸軌道に案内される基端軸と、第1および第2パネルを連結する連結軸とを備えたものにするとともに、軸軌道を、装置本体に向かって先上がりに傾斜設定し、かつ、第1および第2パネルのパネル面が略同一平面上に位置した状態で先端軸が当該軸軌道の先端側に位置する一方、第1パネルが第2傾斜角度に到達した状態で先端軸が当該軸軌道の基端側に位置するように設置位置を設定することにより、簡単な構成でありながら第2パネルは、第1パネルの角度変化に追随して角度変化し、第1および第2パネル相互の連携した角度変化が容易に実現する。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記第2パネルは、前記第1パネルが第2傾斜角度に設定された状態で、操作パネルを操作する操作者の視界から隠れることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、第2パネルは、第1パネルが第2傾斜角度に設定された状態で操作パネルを操作する操作者の視界から隠れるため、第1パネルの操作者は、第2パネルのキーに惑わされることなく第1パネルのキー操作を行い得るようになる。
請求項6記載の発明(画像形成装置)は、前記請求項1乃至5のいずれかに記載された電子機器が、装置本体に画像形成用の各種の部材が装着されてなる画像形成装置であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、画像形成装置は、請求項2乃至4のいずれかに記載の操作パネルの作用効果を享受し得るものになる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記装置本体には、画像形成処理が施された用紙を排紙する排紙部が設けられ、前記操作パネルは、前記第2姿勢に姿勢設定された状態で前記装置本体側へ接近することにより形成される空間を通して前記排紙部の一部を視認し得るように構成されていることを特徴とする特徴とするものである。
かかる構成の画像形成装置によれば、排紙部が上部の画像読取部と、下部の画像形成部との間に設けられた、いわゆる胴内排紙型と称されるものである場合、排紙部が操作パネルに隠れて視認し難いという不利な面があるが、当該操作パネルは、第2姿勢に姿勢設定されることにより装置本体側へ接近して、今まで操作パネルの先端側が占めていた空間が空いた状態になるため、この空いた空間を通して排紙部の一部を目視し得るようになり、これによって用紙の排紙部への排紙状態が容易に視認される。
このように、例えば胴内排紙型の画像形成装置に請求項2乃至4のいずれかに記載の操作パネルが採用され場合、操第2パネルを第2姿勢に設定することにより、排紙部が視認し難いという不都合が解消され、特に座位での作業性がさらに向上する。
請求項1記載の発明によれば、操作パネルの姿勢を、第1および第2パネルのパネル面が略面一になる第1姿勢と、第1および第2パネルが上方に向かって折り曲げられた第2姿勢との間で姿勢変更し得るようになされているため、いずれの姿勢を選択するかが可能になり、入力操作の種類に応じて入力操作の容易性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、操作パネルが、角度の小さい第1傾斜角度および角度の大きい第2傾斜角度間で傾斜角度が可変になされた第1パネルと、この第1パネルに連結された第2パネルとで構成されているため、第1パネルの角度を第1および第2傾斜角度間で調節することにより、当該第1パネルを立位または座位で使用し易いものにすることができる。
そして第1パネルを角度の大きい第2傾斜角度に設定することにより、当該第1パネルを第2パネルと一線を画するようにすることができるため、第1パネルを用いた通常の操作入力を第2パネル上の入力キーとの混同がない状態で座位により容易に行うことができ、操作パネルを、特に車椅子に着座してキー操作を行う車椅子使用者の使用に適したものにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、第1パネルを角度の大きい第2傾斜角度に設定することにより、操作パネルは、リンク機構の作用で第1および第2パネル間の連結位置を境として上に凸の二つ折れ状態になるため、第1パネルを使用した入力操作を行うに際し、第2パネルの表面が見え難くなることにより、第1パネル上のキーが第2パネル上のキーとより混同し難くすることができる。
請求項4記載の発明によれば、リンク機構を、第1パネルから突設された先端軸と、第2パネルに設けられたヒンジ部の軸軌道に案内される基端軸と、第1および第2パネルを連結する連結軸とを備えたものにするとともに、軸軌道を、装置本体に向かって先上がりに傾斜設定し、かつ、第1および第2パネルのパネル面が略同一平面上に位置した状態で先端軸が当該軸軌道の先端側に位置する一方、第1パネルが第2傾斜角度に到達した状態で先端軸が当該軸軌道の基端側に位置するように設置位置を設定することにより、簡単な構成でありながら第2パネルは、第1パネルの角度変化に追随して角度変化し、これによって第1および第2パネル相互の連携した適正な角度変化を容易に実現させることができる。
請求項5記載の発明によれば、第2パネルは、第1パネルが第2傾斜角度に設定された状態で操作パネルを操作する操作者の視界から隠れるため、第1パネルの操作者は、第2パネルのキーに惑わされることなく第1パネルのキー操作を行うことができ、入力操作の操作性を向上させることができる。
請求項6記載の発明(画像形成装置)によれば、画像形成装置は、請求項2乃至4のいずれかに記載された電子機器が装置本体に画像形成用の各種の部材が装着されてなるものであるため、当該画像形成装置を、請求項2乃至4のいずれかに記載の操作パネルの作用効果を享受し得るものすることができる。
請求項7記載の発明によれば、例えば胴内排紙型の画像形成装置に請求項2乃至4のいずれかに記載の操作パネルが採用され場合、操第2パネルを第2姿勢に設定することにより、排紙部が視認し難いという不都合が解消され、特に座位での作業性をさらに向上させることができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す斜視図であり、図1(A)は、操作パネルが小傾斜角度に設定された状態、図1(B)は、操作パネルが大傾斜角度に設定された状態をそれぞれ示している。また、図2は、画像形成装置10の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。なお、図1および図2においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図1に示す画像形成装置10は、いわゆる胴内排紙型と称される複写機であり、装置本体11に画像形成部12と、定着部13と、用紙貯留部14と、排紙部15と、画像読取部16と、操作部20とが形成されている。
前記装置本体11は、外観視で直方体状を呈した下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された扁平な直方体状を呈する上部本体112と、この上部本体112と前記下部本体111との間に介設された連結体113とを備えている。前記連結体113は、下部本体111と上部本体112との間に排紙部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、下部本体111の左部から立設されている。前記上部本体112は、その後部がかかる連結体113の上端部に支持されている。
そして、前記下部本体111には、画像形成部12、定着部13および用紙貯留部14が内装されているとともに、前記上部本体112には画像読取部16が装着されている。前記操作部20は、本実施形態においては、上部本体112の右縁部から右方に向かって突設されている。
前記排紙部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。かかる排紙部15は、下部本体111の上面に形成された胴内排紙トレイ151を有し、画像形成部12からのトナー画像が転写された用紙Pは、連結体113の下部からこの胴内排紙トレイ151へ向けて排出される。
前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー像を形成させるものであり、図2に示すように、上流側(右側)から下流側へ向けて順次配設されたマゼンタ用ユニット12M、シアン用ユニット12C、イエロー用ユニット12Yおよびブラック用ユニット12Kとを備えている。
各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121および現像装置122がそれぞれ備えられている。各感光体ドラム121は、図2において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置122からトナーが供給される。各現像装置122には、装置本体11の前面側(図2の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジからトナーが補給される。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電器123がそれぞれ設けられているとともに、各帯電器123のさらに下方位置には露光装置124が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電器123によって周面が一様に帯電され、画像読取部16で読み取られた画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置124から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射されることにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置122からトナーが供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
前記感光体ドラム121の上方位置には、当該各感光体ドラム121に当接するように駆動ローラ125aおよび従動ローラ125b間に張設された転写ベルト125が設けられている。
この転写ベルト125は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ125cによって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を周回する。
従って、転写ベルト125が周回することによりその表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアンのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエローのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。
これらによって転写ベルト125の表面にカラー画像形成される。この転写ベルト125の表面に形成されたカラー画像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
そして、各感光体ドラム121の図2における右方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するドラムクリーニング装置126が設けられている。ドラムクリーニング装置126によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電器123へ向かうことになる。
前記ドラムクリーニング装置126で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収される。
かかる画像形成部12の左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路127が設けられている。この用紙搬送路127には、適所に搬送ローラ対127aが設けられ、用紙貯留部14からの用紙Pがこの搬送ローラ対127aの駆動で駆動ローラ125aに掛け回されている転写ベルト125へ向けて搬送される。
かかる用紙搬送路127には、駆動ローラ125aと対向した位置に転写ベルト125の表面と当接した第2転写ローラ128が設けられ、用紙搬送路127を通して搬送されつつある用紙Pが転写ベルト125と第2転写ローラ128とに押圧挟持されることによって転写ベルト125上のトナー像が当該用紙Pに転写される。
そして、転写ベルト125の右方には、当該転写ベルト125の表面に残留した残留トナーを除去する図略のベルトクリーニング装置125cが設けられ、用紙Pへの転写処理が完了した転写ベルト125は、表面の残留トナーがこのベルトクリーニング装置125cによって取り除かれ清浄化された状態で次の転写処理へ向けて周回される。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙P上のトナー像に対し定着処理を施すものであり、内部に加熱源である通電発熱体を備えた定着ローラ131と、左方でこの定着ローラ131と対向配置された加圧ローラ132とを備えている。そして、第2転写ローラ128を介して画像形成部12から導出された転写処理済の用紙Pは、これら定着ローラ131および加圧ローラ132間に押圧挟持されつつ定着ローラ131による加熱処理でトナー像が定着され、用紙P上に安定した状態のカラー画像が形成される。
定着処理の完了したカラー印刷済みの用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路129を通り、排出ローラ対152を介して胴内排紙トレイ151へ向けて排出される。
前記用紙貯留部14は、装置本体11における露光装置124の下方位置に挿脱自在に装着された用紙トレイ141(図1では2段で示しているが、図示の都合上、図2では1段で示している)を有している。用紙トレイ141には用紙束が貯留される。そして、用紙トレイ141に貯留された用紙束からピックアップローラ142の駆動で用紙Pが1枚ずつ繰り出され、用紙搬送路127を通って画像形成部12へ導入される。
前記画像読取部16は、前記上部本体112の上面開口に装着された、原稿P1が原稿面を下にして載置されるコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161上に載置された原稿を押さえるための当該コンタクトガラス161に対し開閉自在とされた原稿マット162と、コンタクトガラス161上に載置された原稿P1の原稿画像を読み取るための上部本体112に内装された光学系ユニット163とを備えている。
前記光学系ユニット163は、コンタクトガラス161上に載置された原稿が原稿マット162によって押さえられた状態で、下方からコンタクトガラス161を介して原稿画像を光源164の移動による走査で原稿面からの反射光によりCCD(charge coupled device)165により読み取るようになっている。CCD165により読み取られた原稿の画像情報は、ディジタル化処理が施された上で画像形成部12の露光装置124へ向けて出力される。
以下、図3および図4を基に操作部20について説明する。図3は、操作部20の一実施形態を示す分解斜視図である。また図4は、図3に示す操作部20の組み立て斜視図であり、図4(A)は、第1パネル31が小傾斜角度に設定された状態、図4(B)は、第1パネル31が大傾斜角度に設定された状態をそれぞれ示している。なお、図3および図4におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
これらの図に示すように、操作部20は、前記上部本体112の前縁部112aから前方に向かって突設された左右一対のヒンジ部21と、これらのヒンジ部21間に挟持された操作パネル30と、この操作パネル30と前記ヒンジ部21との間に介設されたリンク機構40とを備えている。
前記各ヒンジ部21は、側面視でそれぞれ同一の台形状を呈し、台形の底辺に当たる部分が上部本体112の前縁部112aにネジ止め等により固定された状態で当該前縁部112aから前方に向かって突設されている。かかるヒンジ部21は、上縁面が前方に向かって先下がりに傾斜した傾斜縁面211とされ、これにより前方に向かって先細りになっている。
因みに、本実施形態においては、上部本体112の前縁部112aにおける左右方向で所定距離離間した位置にそれぞれ上下一対の貫通孔112bが穿設されている一方、各ヒンジ部21の後縁面212に前記一対の貫通孔112bに対応したネジ孔213が螺設されている。そして、ネジNを前縁部112aの貫通孔112bに差し通した上でヒンジ部21のネジ孔213に螺着して綴結することにより、各ヒンジ部21が上部本体112の前縁部112aに固定される。
このような各ヒンジ部21の対向面には、後述の第1パネル31の先端軸33がガイドされる、前記リンク機構40の構成要素としてのガイド長溝(軸軌道)22と、後述の第2パネル32から突設された基端軸34が軸心回りに回動可能に嵌入される軸孔23とがそれぞれ凹設されている。前記ガイド長溝22は、ヒンジ部21の前方下部位置から上部本体112の前縁部112aに向かって先上がりに傾斜して設けられている。これに対し前記軸孔23は、ヒンジ部21の後方下部に設けられている。かかる軸孔23は、ガイド長溝22の上下方向の略中央部と対向した位置に設けられている。
また、各ヒンジ部21の対向面には、前後方向の中央部の下方位置に互いに対向したストッパ25が設けられている。これらのストッパ25は、後述する第1パネル31が小傾斜角度S1に設定された状態で、当該第1パネル31を支持し、これによって第1パネル31がずり下がるのを防止するためのものである。
前記操作パネル30は、一対のヒンジ部21間において上部本体112の前縁部112aから離間した第1パネル31と、一対のヒンジ部21間において上部本体112の前縁部112a側に設けられ、かつ、前縁部が第1パネル31の後縁部と連結された第2パネル32とを備えている。前記第2パネル32は、前後幅寸法が第1パネル31の前後幅寸法より相当短めに設定されている(図3に示す例では、略1/3)。
前記第1パネル31の上面には、画像形成装置10に画像形成処理を実行させるに際し、必要最小限の操作キーなどが設けられている。本実施形態においては、第1パネル31の上面の右方位置に画像形成処理をスタートさせるときに押釦されるスタートキー311が設けられているとともに、第1パネル31の上面の略中央位置に「0」〜「9」の数字その他が付されたマトリックス状のテンキー312が設けられ、さらに第1パネル31の上面の左方位置にLCD(Liquid crystal display)313が設けられている。
前記テンキー312は、主に用紙Pの出力部数を入力するためのものである。前記LCD313は、現に行われたテンキー312による入力情報やエラーメッセージ等を表示するとともに、画像形成処理に関する通常な設定事項(例えば用紙のサイズ等)を入力するためのものである。従って、オペレータは、第1パネル31の操作キーおよびLCD313によって、画像形成装置10に対し通常の画像形成処理を実行させることができる。
これに対し、前記第2パネル32には、画像形成装置10に対して特殊な画像形成処理を実行させるための初期設定キーが設けられている。具体的には、例えば、画像形成装置10の機能をファクシミリ装置に切り換えるFAXキー321や、サービスマンがメンテナンス作業時に押釦するメンテナンス用キー322等が初期設定キーとして設けられている。
従って、通所の複写処理を行うときには、特に第2パネル32の初期設定キーを操作することなく第1パネル31の操作キーのみの押釦で間に合わせることができる。
前記リンク機構40は、前記第1パネル31の互いに対向した端面316から同心で互いに反対方向に向かって突設された先端軸33と、前記第2パネル32の左右方向の各端面326から同心で互いに反対方向に向けて突設された基端軸34と、第1パネル31の前縁部と第2パネル32の後縁部とを互いに連結する連結軸35と、先端軸33が摺接状態で嵌め込まれる前記ガイド長溝22と、基端軸34が摺接状態で嵌入される前記軸孔23とを備えて構成されている。
前記先端軸33は、第1パネル31の端面316における前後方向の略中央位置に設けられている。また、前記基端軸34は、第2パネル32の端面326における後端位置に設けられている。
一方、第2パネル32には、前縁部における左右の端部の上側から前方に向かって突設された左右一対の突出軸座327が設けられているとともに、第1パネル31には、後縁部における左右の端部の上側に前記突出軸座327に対応した凹没軸座317が設けられている。前記各突出軸座327には、互いに同心の貫通孔327aがそれぞれ貫設されているとともに、前記凹没軸座317には、前記貫通孔327aと対向したネジ孔317aが螺設されている。
前記先端軸33は、無頭ネジによって形成されている。かかる先端軸33の先端には、前記ネジ孔317aの雌ネジに対応した雄ネジが螺設されている。
従って、第1パネル31の後縁部を第2パネル32の一対の突出軸座327間に嵌め込んだ状態で、連結軸35を各突出軸座327の貫通孔327aに差し通し、第1パネル31の凹没軸座317のネジ孔317aに螺着させることにより、第1パネル31と第2パネル32とが連結軸35回りに互いに相対回動可能に連結される。
そして、第1パネル31の後縁部には、下方に向かうに従い前方へ向かうように傾斜した後部傾斜縁面315が形成されているとともに、第2パネル32の前縁部には、下方に向かうに従い後方へ向かうように傾斜した前部傾斜縁面325が形成されている。第1および第2パネル31,35は、これら後部傾斜縁面315および前部傾斜縁面325が設けられていることにより、互いに接近する方向に向けて連結軸35回りに回動することができる。
操作パネル30を一対のヒンジ部21間に装着するに際しては、まず、一方のヒンジ部21(図3に示す例では右側のヒンジ部21)を上部本体112の前縁部112aに固定する。引き続き第1および第2パネル31,32が連結軸35によって互いに連結された状態で、第1パネル31の右側の先端軸33を右側のヒンジ部21のガイド長溝22に嵌め込むとともに、第2パネル32の基端軸34を右側のヒンジ部21の軸孔23に嵌入する。
ついで、左側のヒンジ部21を上部本体112の前縁部112aにネジNを介して固定する。この固定に際し、第1パネル31の左側の先端軸33および第2パネル32の左側の基端軸34を左側のヒンジ部21のガイド長溝22および軸孔23にそれぞれ嵌め込むようにする。こうすることによって操作パネル30は、図4に示すように、一対のヒンジ部21間に装着された状態になる。
そして、本実施形態においては、第1パネル31の先端軸33がガイド長溝22の最下部に位置した状態で、第1および第2パネル31,32の上面が面一になるとともに、第1パネル31は、水平面に対する傾斜角度が小傾斜角度(第1傾斜角度)S1(本実施形態では第1傾斜角度は略5°)に設定される一方、第1パネル31の先端軸33がガイド長溝22の最上部に位置した状態で、第2パネル32が略垂直になるとともに、第1パネル31は、水平面に対する傾斜角度が大傾斜角度(第2傾斜角度)S2(本実施形態では第2傾斜角度は略15°)に設定されるように、ガイド長溝22の傾斜角度(本実施形態においては略25°)およびガイド長溝22の長さ寸法並びに第1および第2パネル31,32の前後長および先端軸33および基端軸34の設置位置が設定されている。
因みに、第1パネル31が小傾斜姿勢S1に姿勢設定されたときは、操作パネル30が本発明に係る第1姿勢に姿勢設定された状態になる。これに対し第1パネル31が大傾斜姿勢S2に姿勢設定されたときは、操作パネル30が本発明に係る第2姿勢に姿勢設定された状態になる。
従って、第1パネル31を前方に向けて引き出した状態では、図4(A)に示すように、第1パネル31が小傾斜角度S1に設定され、これによって第1および第2パネル31,32の上面の双方が視認し得る一方、第1パネル31を押し込んだ状態では、図4(B)に示すように、第1パネル31が大傾斜角度S2に設定され、これによって第2パネル32が第1パネル31の後方に隠されて第1パネル31の上面のみが視認し得る容易なる。
図5は、本発明に係る操作部20の作用を説明するための側面視の説明図であり、図5(A)は、第1パネル31が小傾斜角度S1に設定された状態、図5(B)は、第1パネル31が小傾斜角度S1から大傾斜角度S2へ向けて角度変更しつつある状態、図5(C)は、第1パネル31が大傾斜角度S2に角度変更された状態をそれぞれ示している。なお、図5におけるYによる方向表示は、図1の場合と同様(−Y:前方、+Y:後方)である。
まず、図5(A)に示すように、第1パネル31が小傾斜角度S1に設定された状態では、第1パネル31は、水平面に対する傾斜角度が略5°に設定され、かつ、ストッパ25に支持されることで傾斜角度が略5°未満になることが阻止されている。この状態では、第1および第2パネル31,32は、上面が略面一になっているため、第1パネル31の操作キーおよび第2パネル32の設定キーの双方を特に立位で好適に操作することができる。
この状態で、第1パネル31の前端を、図5(B)に矢印で示すように、若干下方に向けて押圧してから後方に向かって押圧すると、まず、第1パネル31が先端軸33回りに時計方向に若干回動し、これによって連結軸35を介して第1パネル31と連結された第2パネル32が基端軸34回りに反時計方向に回動する。これによって第1および第2パネル31,32は、いずれも連結軸35の部分が上方に向かって突出し、操作パネル30は側面視で「へ」字状になる。
ついで、この状態で第1パネル31の前端を後方に向かって押圧すると、第1パネル31は、先端軸33がガイド長溝22に案内されることにより、傾斜角度が漸増していき、これに伴って第2パネル32の傾斜角度も漸増していく。
そして、先端軸33がガイド長溝22の最上部に到達したときには、図5(C)に示すように、第1パネル31は、大傾斜角度S2に角度変更しているとともに、第2パネル32は、略垂直になっている。これによって第2パネル32は、前方からは第1パネル31に隠れて視認し得なくなっている。従って、椅子に座った座位で第1パネル31上のスタートキー311やテンキー312等の操作キーのみを操作する場合には、第1パネル31が座位では見易い大傾斜角度S2になっていること、および不要な第2パネル32上のFAXキー321などの設定キーが見えなくなっていることから、第1パネル31は座位で非常に操作し易くなっている。
以上詳述したように、本実施形態に係る画像形成装置10は、内部に画像形成用の各種の電子部品が装着された装置本体11と、装置本体11に付設された電子部品の動作に対して所定の入力操作を行うための操作パネル30とを備えてなる操作パネル30付きのものであるため、装置本体11に付設された操作パネル30から装置本体11内の電子部品に所定の動作を行わせるための入力操作が行われることにより、電子機器は、その機能を発揮して入力操作に沿った所期の動作を行う。
そして、操作パネル30は、装置本体11から離間した側の第1パネル31と、この第1パネル31に連結された装置本体11側の第2パネル32とを備え、第1パネル31は、水平面に対する角度が第2パネル32の傾斜角度と略等しい第1傾斜角度と、この第1傾斜角度より角度が大きい第2傾斜角度との間で可変に構成されているため、第1パネル31を角度の小さい小傾斜角度S1に設定することにより、まず、立位での第1パネル31に対する入力操作が容易になる、また、第1パネル31を小傾斜角度S1に設定することにより、当該第1パネル31の操作面を第2パネル32の操作面と略面一にすることが可能になり、これによって第1および第2パネル31,32の双方に対する操作性が均等になる。
これに対し、第1パネル31を角度の大きい第2傾斜角度の大傾斜角度S2に設定することにより、まず、座位での第1パネル31に対する入力操作が容易になるため、第1パネル31は、例えば、車椅子に着座した車椅子使用者等が入力操作を行うのに適したものになる。従って、第1パネル31には電子機器に通常の定常的な動作を行わせる操作キーを配置する一方、第2パネル32には電子機器の動作に対する初期設定を行うキー操作が難しい代わりに使用頻度の少ない設定キーを配置すれば、通常の入力操作を行うとき第2傾斜角度に設定された第1パネル31がそれより角度の小さい第2パネル32と一線を画した状態になる。そして、第1パネル31が第2パネル32と一線を画すると、第1パネル31上の操作キーのみを用いた通常の入力操作を行うに当たって、操作キーが第2パネル32上の設定キーと混同することが避けられるため、操作キーの操作が容易になる。
このように、操作パネル30を、角度の小さい第1傾斜角度および角度の大きい第2傾斜角度間で傾斜角度が可変になされた第1パネル31と、この第1パネル31に連結された第2パネルとで構成することにより、第1パネル31の角度を第1および第2傾斜角度間で調節することで当該第1パネル31は、立位または座位で使用し易いものになるとともに、特に角度の大きい第2傾斜角度に設定することにより、当該第1パネル31を第2パネル32と一線を画するようにすることが可能であり、これによって第1パネル31を用いた通常の操作入力が座位で容易に行い得るようになる。従って、操作パネル30を、特に車椅子に着座してキー操作を行う車椅子使用者の使用に適したものにすることができる。
また、第1パネル31は、リンク機構40により当該第1パネル31と第2パネル32とが両者の連結位置を境として二つ折れすることで角度が可変に構成されているため、第1パネル31を角度の大きい第2傾斜角度に設定することにより、操作パネル30はリンク機構40により第1および第2パネル31,32間の連結位置を境として上に凸の二つ折れ状態になり、これによって第1パネル31を使用した入力操作を行うに際し、第2パネル32の表面が見え難くなり、第1パネル31上のキーを第2パネル32上のキーとより混同し難くすることができる。
そして、装置本体11は、操作パネル30をその各端面側から挟持する一対のヒンジ部21を有し、リンク機構40は、第1パネル31の互いに対向した端面から同心で互いに反対方向に向けて突設された先端軸33と、第2パネル32の基端側を回動自在に軸支する一対のヒンジ部21の対向位置に支持された基端軸34と、第1および第2パネル31,32を連結する連結軸35と、一対のヒンジ部21の先端側にそれぞれ互いに対向して設けられ、かつ、先端軸33の各先端を案内するガイド長溝22とを備え、ガイド長溝22は、装置本体11に向かって先上がりに傾斜設定されているとともに、第1および第2パネル31,32のパネル面が略同一平面上に位置した状態で先端軸33が当該ガイド長溝22の先端側に位置し、かつ、第1パネル31が第2傾斜角度に到達した状態で先端軸33が当該ガイド長溝22の基端側に位置するように設置位置が設定されている。
かかる構成によれば、第2パネル32が第1傾斜角度に設定されることにより、第1および第2パネル31,32のパネル面が略同一平面上に位置した状態になる。この状態を始点として第2パネル32を第2傾斜角度に変更することにより、第2パネル32の先端軸33がヒンジ部21に設けられたガイド長溝22に案内されつつ先上がりに装置本体11側へ向かう。
これによって第1パネル31は、連結軸35回りに先端が装置本体11へ向かうように回動するとともに、連結軸35によって第1パネル31と連結された第2パネル32は、基端軸34回りに第1パネル31と逆方向に向けて回動し、これによって第1および第2パネル31,32は、連結軸35によって連結された部分が上方へ向かって突出していく。
そして、第1パネル31は、その先端軸33がガイド長溝22の基端側(装置本体11側)に到達することにより、水平面に対する角度が第2傾斜角度になる。
一旦第2傾斜角度に設定された第1パネル31を第1傾斜角度に戻す場合は、第2パネル32の先端側を装置本体11から離間する方向に向けて引けばよい。こうすることによって第1および第2パネル31,32がと逆の動きをして第2パネル32は第1傾斜角度に戻り、第1および第2パネル31,32の各パネル面が略面一状態になる。
このように、リンク機構40を、第1パネル31から突設された先端軸33と、第2パネル32に設けられたヒンジ部21のガイド長溝22に案内される基端軸34と、第1および第2パネル31,32を連結する連結軸35とを備えたものにするとともに、ガイド長溝22を、装置本体11に向かって先上がりに傾斜設定し、かつ、第1および第2パネル31,32のパネル面が略同一平面上に位置した状態で先端軸33が当該ガイド長溝22の先端側に位置する一方、第1パネル31が第2傾斜角度に到達した状態で先端軸33が当該ガイド長溝22の基端側に位置するように設置位置を設定することにより、簡単な構成でありながら第2パネル32は、第1パネル31の角度変化に追随して角度変化し、これによって第1および第2パネル31,32相互の連携した角度変化を実現させることができる。
加えて、第2パネル32は、第1パネル31が第2傾斜角度に設定された状態で操作パネル30を操作する操作者の視界から隠れるため、第1パネル31の操作者は、第2パネル32のキーに惑わされることなく第1パネル31のキー操作を行うことができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、操作パネル30付き電子機器として画像形成装置10を例として挙げて説明したが、本発明は、電子機器が画像形成装置であることに限定されるものではなく、例えば、ATM(automatic teller machine)や券売機等のように操作パネルを有するものであればどのようなものであってもよい。
(2)上記の実施形態においては、画像形成装置10として複写機を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成装置10が複写機であることに限定されるものではなく、プリンタやファクシミリ装置であってもよい。
(3)上記の実施形態においては、ヒンジ部21に軸軌道としてのガイド長溝22が採用されているが、本発明は、軸軌道がガイド長溝22であることに限定されるものではなく、表裏に貫通したガイド長孔であってもよい。
(4)上記の実施形態においては、先端軸33および基端軸34は、それぞれ第1パネル31および第2パネル32と別体のものが当該第1および第2パネル31,32に装着されているが、こうする代わりに、例えば第1および第2パネル31,32が射出成型品である場合など、当初から先端軸33および基端軸34を第1および第2パネル31,32と一体的に形成させるようにしてもよい。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す斜視図であり、(A)は、操作パネルが小傾斜角度に設定された状態、(B)は、操作パネルが大傾斜角度に設定された状態をそれぞれ示している。 画像形成装置の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。 操作部の一実施形態を示す分解斜視図である。 図3に示す操作部の組み立て斜視図であり、(A)は、第1パネルが小傾斜角度に設定された状態、(B)は、第1パネルが大傾斜角度に設定された状態をそれぞれ示している。 本発明に係る操作部の作用を説明するための側面視の説明図であり、(A)は、第1パネルが小傾斜角度に設定された状態、(B)は、第1パネルが小傾斜角度から大傾斜角度へ向けて角度変更しつつある状態、(C)は、第1パネルが大傾斜角度に角度変更された状態をそれぞれ示している。
符号の説明
10 画像形成装置 11 装置本体
111 下部本体 112 上部本体
112a 前縁部 112b 貫通孔
113 連結体 12 画像形成部
12M マゼンタ用ユニット 12C シアン用ユニット
12Y イエロー用ユニット 12K ブラック用ユニット
121 感光体ドラム 122 現像装置
123 帯電器 124 露光装置
125 転写ベルト 125a 駆動ローラ
125b 従動ローラ 125c ベルトクリーニング装置
125c 転写ローラ 126 ドラムクリーニング装置
127 用紙搬送路 127a 搬送ローラ対
128 転写ローラ 129 排紙搬送路
13 定着部 131 定着ローラ
132 加圧ローラ 14 用紙貯留部
141 用紙トレイ 142 ピックアップローラ
15 排紙部 151 胴内排紙トレイ
152 排出ローラ対 16 画像読取部
161 コンタクトガラス 162 原稿マット
163 光学系ユニット 164 光源
165 CCD 20 操作部
21 ヒンジ部 211 傾斜縁面
212 後縁面 213 ネジ孔
22 ガイド長溝(軸軌道) 23 軸孔
25 ストッパ 30 操作パネル
31 第1パネル 311 スタートキー
312 テンキー 313 LCD
315 後部傾斜縁面 316 端面
317 凹没軸座 317a ネジ孔
32 第2パネル 321 倍率キー
322 両面印刷キー 323 印刷濃度キー
325 前部傾斜縁面 326 端面
327 突出軸座 327a 貫通孔
33 先端軸 34 基端軸
35 連結軸 40 リンク機構
N ネジ P 用紙
P1 原稿 S1 小傾斜角度(第1姿勢)
S2 大傾斜角度(第2姿勢)

Claims (7)

  1. 各種の電子部品が装着された装置本体と、前記装置本体に付設され、かつ、前記電子部品の動作に対して所定の入力操作を行うための操作パネルとを備えてなる操作パネル付き電子機器であって、
    前記操作パネルは、前記装置本体から離間した側の第1パネルと、この第1パネルに隣設された前記装置本体側の第2パネルとを備え、かつ、前記第1および第2パネルのパネル面が略面一になる第1姿勢と、前記第1および第2パネルが上方に向かって折り曲げられた状態の第2姿勢との間で姿勢変更可能に連結されていることを特徴とする操作パネル付き電子機器。
  2. 前記操作パネルが前記第1姿勢に姿勢設定された状態で前記第1パネルの水平面に対する傾斜角度は、前記第2パネルの同傾斜角度と略等しい第1傾斜角度に設定され、
    前記操作パネルが前記第2姿勢に姿勢設定された状態で前記第1パネルの水平面に対する角度は、前記第1傾斜角度より角度が大きい第2傾斜角度に設定されることを特徴とする請求項1記載の操作パネル付き電子機器。
  3. 前記第1パネルと前記第2パネルとを、両者の連結位置を境として二つ折れにし得るリンク機構を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の操作パネル付き電子機器。
  4. 前記装置本体は、前記操作パネルをその各端面側から挟持する一対のヒンジ部を有し、
    前記リンク機構は、前記第1パネルの互いに対向した端面から同心で互いに反対方向に向けて突設された先端軸と、
    前記第2パネルの基端側を回動自在に軸支する前記一対のヒンジ部の対向位置に支持された基端軸と、
    前記第1および第2パネルを連結する連結軸と、
    前記一対のヒンジ部の先端側にそれぞれ互いに対向して設けられ、かつ、前記先端軸の各先端を案内する軸軌道とを備え、
    前記軸軌道は、前記装置本体に向かって先上がりに傾斜設定されているとともに、前記第1パネルが前記第1傾斜角度に設定された状態で前記第1および第2パネルのパネル面が略同一平面上に位置するとともに前記先端軸が当該軸軌道の先端側に位置し、かつ、前記第1パネルが前記第2傾斜角度に設定された状態で前記先端軸が当該軸軌道の基端側に位置するように設置位置が設定されていることを特徴とする請求項3記載の操作パネル付き電子機器。
  5. 前記第2パネルは、前記第1パネルが第2傾斜角度に設定された状態で、操作パネルを操作する操作者の視界から隠れることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の操作パネル付き電子機器。
  6. 前記請求項1乃至5のいずれかに記載された電子機器が、装置本体に画像形成用の各種の部材が装着されてなるものであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記装置本体には、画像形成処理が施された用紙を排紙する排紙部が設けられ、前記操作パネルは、前記第2姿勢に姿勢設定された状態で前記装置本体側へ接近することにより形成される空間を通して前記排紙部の一部を視認し得るように構成されていることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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