JP2008082750A - 前方車両認識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光を投光して種々の対象物との距離又は傾きを検出可能な前方車両認識装置を提供すること。
【解決手段】投光パターン20が投光された対称物を撮影し、撮影された投光パターン20の形状に基づき対象物との距離L又は傾きθを検出する車両認識装置1において、投光パターンを投光するための複数の点灯パターンを記憶した点灯パターン記憶手段13bと、撮影された投光パターン20の検出状態に基づき点灯パターンを変更する変更手段14aと、を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、対象物との距離又は傾きを検出する前方車両認識装置に関し、特に、光が投光された対象物の撮影画像により対象物との距離又は傾きを検出する前方車両認識装置に関する。
車両と対象物の距離を検出して種々の制御を行うため、レーダ(電波)やレーザ光(Lidar)を車両前方に照射してその反射波から車間距離等を検出する車間距離センサが知られているが、レーダ装置やLidar装置はコスト高であったり車載時の搭載レイアウトの制約を受けるなどの課題がある。また、レーダ装置やLidar装置では対象物の位置及び方向は検出可能であっても、対象物に対する自車両の傾きを検出することは困難である。
また、駐車場などに車庫入れする際に、壁等の障害物からの距離を検出する変位検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載の変位検出装置は、レーザ光等の複数の光線を障害物に向かって照射し、投影された光線を撮影した画像データに基づき、障害物までの距離及び壁に対する車両の傾きを検出する。例えば、点状の3本の光線を、1本は車両から垂直に他の2本は垂直な光線と所定角をなして壁に向けて照射し、壁に投光された3つの光点の光点間の長さから壁との距離及び傾きを検出する。
特開2001−56211号公報
しかしながら、特許文献1記載の変位検出装置は単一の光線を投光するため、対象となる障害物の形状や距離によっては検出精度が低下するという問題がある。例えば、壁との距離が大きいと、壁に形成される3つの光点間の距離が離れすぎしまいカメラなどで撮影することが困難になる。
本発明は、上記課題に鑑み、光を投光して種々の対象物との距離又は傾きを検出可能な前方車両認識装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、投光パターンが投光された対称物を撮影し、撮影された投光パターンの形状に基づき対象物との距離又は傾きを検出する車両認識装置において、投光パターンを投光するための複数の点灯パターンを記憶した点灯パターン記憶手段と、撮影された投光パターンの検出状態に基づき点灯パターンを変更する変更手段と、を有することを特徴とする。
なお、検出状態とは例えば撮影される投光パターンの大きさや検出精度(検出の有無を含む画像処理により得られる投光パターンの確からしさ)をいう。また、投光パターンはサーバからダウンロードしてもよい。
光を投光して種々の対象物との距離又は傾きを検出可能な前方車両認識装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の前方車両認識装置1の構成図を示す。前方車両認識装置1は、LEDヘッドライト11が前方の車両に照射した投光パターンをカメラ10により撮影し、撮影された投光パターンの画像データから投光パターンの大きさや形状に基づき前方車両との距離及び前方車両に対するヨー角を検出する。
前方車両認識装置1は、前方車両検出ECU15により制御される。前方車両検出ECU(Electronic Control Unit)15は、CAN(Controller Area Network)などの車内LANを介し、LEDヘッドライト11の点灯を制御するボディECU13に接続されている。
ボディECU13はコンビネーションスイッチなどの操作を検出して駆動回路12を制御してLEDヘッドライト11を点灯又は消灯する。また、後述するようにボディECU13は、カメラ制御ECU14から送信される点灯パターン指示情報を受信して、点灯パターン指示情報により指定された点灯パターンを、駆動回路12を制御して投光する。
ボディECU13、カメラ制御ECU14及び前方車両検出ECU15は、プログラムを実行するCPU、プログラムを記憶したROM、データやプログラムを一時的に記憶するRAM、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、データを入力及び出力する入出力インターフェイス、他のECUと通信する通信部がバスを介して接続されたマイコンとして構成される。
CPUがプログラムを実行することで、種々の点灯パターンを指示して投光する投光手段13a、投光パターンの投光角度を補正する投光角度補正手段13c、撮影された投光パターンの大きさや検出精度に基づき点灯パターンを変更する変更手段14a、撮影された投光パターンから前方車両との距離L及びヨー角θを検出する検出手段14b、が実現される。
LEDヘッドライト11について説明する。なお、同様のLEDヘッドライト11が車両前方を照らすように車幅方向に2つ以上設けられている。また、ヘッドライトと兼用するのでなく別体の光源として配設されていてもよい。
LEDヘッドライト11はプロジェクタータイプであってLEDモジュール10からの光をレンズ17と遮光板18で配光制御する。LEDモジュール10は、例えば全光束500〜5000lm程度の光出力を有する白色LEDで構成されている。図2はLEDモジュール10の正面図(光の照射面)を示す。LEDモジュール10は、基板上に複数のLEDチップ10aが格子状に配列されて面光源を構成する。LEDチップ10aは、発光層の大きさが例えば数mm角程度であり、中心波長が約470nmの青色LEDである。LEDチップ10aの周囲には黄色蛍光体を含んだ樹脂層が所定の厚さで形成されており、この黄色蛍光体がLEDチップ10aの発する470nmの光によって励起され、黄色光を発すると、青色と黄色が混合され白色光を得ることが出来る。
各LEDチップ10aはすり鉢状に凹んだ底部に配置され、反射板10bにより囲まれているため、LEDチップ10aの光を効率的に照射できるように、狭指向性を持って放射する。LEDチップ10aは、1〜10個/cm程度の密度で実装されている。本実施形態では、一例としてLEDモジュール10にはLEDチップ10aが1個/cmの密度で100個(縦10個×横10個)実装されている。LEDチップ1個あたりの光出力を20lmとすると、全光束は2000lmとなる。
なお、後述するように各LEDチップ10aを選択的に点灯することで複数の幾何学的形状に点灯するため、LEDモジュール10の一部の点灯色を変えてもよい。この点灯色は、夜間、白色に車両前方を照らした場合にも画像データから検出しやすい、白色と輝度の差が大きい点灯色(例えば、赤色、黄、青色、紫外、等)であることが好適となる。
図3は、LEDチップ10aを選択的に点灯して得られる点灯パターンの一例を示す図である。点灯パターンは、三角形、ひし形、六角形、直線の組み合わせ等、幾何学的な形状のそれぞれについて異なる大きさもの(相似形)が予めボディECU13又は駆動回路12に記憶されている。点灯パターンは簡単な形状から複雑な形状まで記憶されていて、本実施形態では頂角の数又は辺の数が少ないものを簡単な形状と、頂角の数又は辺の数が多いものほど複雑な形状と称す。複雑な形状であるほど、撮影された投光パターンの形状にかかる特徴が多いことになり、多くの情報が得られる。なお、後述するようにヨー角を検出する上では、点灯パターンは左右に線対称であることが好適である。
各点灯パターンには識別番号(図では1A〜4C)が付与されていて、前方車両検出ECU15が点灯パターン指示情報により識別番号を指定すると、投光手段13aは識別番号に対応する点灯パターンの形状にLEDモジュール10を点灯する。
なお、各点灯パターンの形状の特徴量は既知である。例えば、各点灯パターンの絶対的な大きさ(各辺の長さ・頂角の角度・対角線の長さなど)に加え、三角形であれば各辺の長さの関係(正三角形・2等辺三角形)、ひし形であれば各辺の長さの関係・2つの対角線の長さの比、6角形であれば各辺の長さの関係、直線の組み合わせであれば各直線の長さの比・格子点間の距離の比、である。
次に画像データの撮影について説明する。カメラ制御ECU14はルームミラーの背面などの搭載位置から車両前方へ向けて水平下向きに所定角範囲で広がる領域を撮影するカメラ10に接続され、カメラ10はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)の光電変換素子により、入射した光を所定の輝度階調(例えば、256階調)の画像データをカメラ制御ECU14に出力する。
カメラ制御ECU14は画像データを画像処理して、白線や車両前方の障害物などを検出する。例えば、白線を検出する場合、画像データに映し出されている道路上に描かれた走行レーンを区切る白線を検出する。カメラ制御ECU14は、例えば、画像データの輝度に基づき、所定の閾値以上の輝度を有する領域を画像データの底部から上方に向けて探索する。白線は両端に高周波成分たるエッジを有するので、車両前方の画像データの輝度値を水平方向に微分すると、白線の両端にピークが得られるので白線部分が推定できる。さらに推定した白線部分について、白線の特徴である、輝度が高い、線状の形状である等の特徴のある領域に、マッチングなどの手法を適用して白線を検出する。また、カメラ制御ECU14としてステレオカメラを備えれば、視差画像を利用して障害物との距離、方向、相対速度を検出することができる。
レーンキーピング制御を行う場合、カメラ制御ECU14は、検出した白線の曲率、白線に対する車両のヨー角、左右の白線間の距離(車線幅)、車線幅の略中央に設定した目標走行線からのオフセット位置、等を算出し、電動パワーステアリングECUに送出する。
また、カメラ制御ECU14は撮影された画像データから前方の車両に投光された図3のような投光パターンを検出する。図4(a)は前方車両に投光された投光パターン20の一例を示す。図4(a)では前方車両の後部バンパの上方に三角形の投光パターン20が投影されている。
撮影された投光パターン20から距離及びヨー角を検出する手順について説明する。投光パターン20は白色光であるので他の部分よりも輝度が高い。そこで、検出手段14bは所定の閾値(例えば、256段階の場合では180〜220)で画像データを2値化し、画像データから投光パターン20のみを抽出する。
投光された投光パターン20はカメラ制御ECU14が指示したものであるため、検出手段14bにとって投光パターン20の形状及び大きさは既知である。検出手段14bは、2値化した画像データから、投光した投光パターン20の形状を標準テンプレートを用いてパターンマッチングにより投光パターン20を検出する。したがって、パターンマッチングにより投光パターン20が検出された場合は、撮影された投光パターン20の検出精度は正常であると判定できる。
投光パターン20が撮影されていた場合、検出手段14bは投光パターン20の大きさに基づき先行車両までの距離を検出する。はじめに、前方車両に対するヨー角がゼロの場合について説明する。
図4(b)は投光パターン20の大きさと投光面(前方車両)までの距離Lの関係を示す図である。図4(b)に示すように、LEDヘッドライト11の光が完全に平行光線でない限り、投光パターン20は距離Lに比例して大きくなる。
そこで、予め投光パターン20毎に標準距離(例えば、10m)L0に投光された場合に撮影される投光パターン20の大きさを記憶しておく。カメラ10の焦点距離が既知であるので、撮影される投光パターン20の大きさは、例えば光電変換素子に占めるピクセル数により判定すればよい。
標準距離L0に投光された場合に撮影された投光パターン20の大きさが既知であるので、標準距離L0に投影された時の大きさと未知の距離に投影された時の投光パターン20の大きさを比較するだけで、前方車両までの距離Lを検出することができる。
例えば、投光パターン20の大きさとして三角形の底辺の長さを用いた場合であって、標準距離L0に投光した場合の底辺の長さがa、未知の距離Lに投光した場合の底辺の長さがbの場合、前方車両までの距離Lは次のように表すことができる。
L=(b/a)×L0
続いて、撮影された投光パターン20が歪んでいる場合について説明する。図4(b)に示したように、投光パターン20は距離Lに比例して大きくなるため、予め2つの距離で投光パターン20を撮影しておけば、LEDヘッドライト11の光の広がり角αは既知となる。αが既知であれば、前方車両Aに対するヨー角と距離Lを算出することができる。
なお、自車両に対する前方車両の相対的なヨー角が0度でない場合、すなわち、前方車両が真後ろを向けていない場合、投光パターン20と相似形の標準テンプレートではマッチングが困難な場合あるので、カメラ制御ECU14にはヨー角に対応して歪んだ投光パターンを標準テンプレートとして記憶しておくことが好適である。
図5(a)は左右が線対称となっていない投光パターン20の一例を、図5(b)は、ヨー角の算出を説明するための図を示す。投光パターン20は平行光線でないため、図5(a)に示すように垂線を降ろした点O0は底辺を二等分しない。そこで、mとnの関係から距離L及びヨー角θを求める。なお、図5(b)では、ヨー角をθ、底辺に垂線を降ろした点をO0、底辺を挟む頂角の点をそれぞれO1、O2、とした。
図示するような関係から、
(L+nsinθ)/ncosθ=(L−msinθ)/mcosθ
が得られるので、これを変形すると
L = 2nmsinθ/{(n+m)tanα} … (1)
が得られる。
また、図示する関係から、
L=ncosθ/tanα−nsinθ
L=mcosθ/tanα+msinθ
が得られるので、Lを消去すると、
tanθ=(n−m)/(n+m)tanα
θ=arctan[(n−m)/(n+m)tanα] … (2)
が得られる。
したがって、式(1)から前方車両との距離Lが、式(2)から前方車両に対するヨー角θが得られる。
〔点灯パターンの選択〕
・前方車両の形状に応じた点灯パターンの選択
これまで説明したように、検出手段14bは撮影された投光パターン20の幾何学的な特徴から距離L及びヨー角θを求めるため、投光パターン20は前方車両の平面の部位に投光されることが好ましい。しかしながら、車両の形状は様々であるため1つの投光パターン20を投光していたのでは、前方車両の平面に投光されるとは限らない。例えば、ハッチバッグ型やワンボックス型では車両の後部が斜めに傾斜している場合があり、斜面に投光された投光パターン20はヨー角θがゼロであっても歪んでしまい、また、直線が直線として撮影されなくなるので距離Lの検出も困難になる。
そこで、本実施形態の前方車両認識装置1は前方車両の形状に応じて点灯パターンを変更する。図6(a)は前方車両の斜面に投光された投光パターン20の一例を示す。前方車両の斜面に投光された場合、投光パターン20は縦方向に伸長される場合が多い。前方車両とのヨー角θがゼロでない場合は、投光パターン20は横方向に伸長するので、変更手段14aは、検出された投光パターン20が縦方向に所定以上伸長してる場合(例えば、外接矩形により判定)、投光する点灯パターンを変更する。
図6(b)は前方車両の段差を跨いで投光された投光パターン20の一例を示す。図6(b)に示すように、段差を含んで投光された場合、投光パターン20は欠損したり直線部に折れ部が現れる。直線部が直線として得られない投光パターン20の場合、変更手段14aはマッチングにより該投光パターンを検出できないと判定し、投光する点灯パターンを変更する。
したがって、変更手段14aは撮影された投光パターン20がマッチングしない場合や縦方向の伸長が検出される場合、投光パターン20の検出精度が低いと判定して、少なくとも大きさ又は形状のいずれかが異なる点灯パターンにより投光する。
また、投光パターン20は前方車両の平面部に投光することが好ましいので、変更される点灯パターンは第1に小さい投光パターン20である。投光パターン20が小さいことで、平面部に投影される確率が高まる。また、車両の平面部は、例えば、ナンバープレートやバンパ、トランクなど、比較的、車両の下方にあるので、投光されるような点灯パターンを選択する。また、同じ形状及び大きさの投光パターン20を投光する場合でも、車両の下方であれば平面部に投光されやすいので、点灯するLEDチップ10aを投光パターンを保ったまま全体に下方に移動してもよい。
・複数の投光パターン20からの選択
また、平面に投影された場合であっても前方車両の距離Lや投光パターン20の大きさによっては検出精度に差が生じる。例えば、前方車両の平面の領域が小さい場合、投光パターン20が小さくなり、撮影される投光パターン20も小さくなる(ピクセル数が少なくなる)ため距離L及びヨー角θの誤差が大きくなる。また、前方車両との距離が大きい場合も撮影される投光パターン20が小さくなるため、同様の理由により距離L及びヨー角θの誤差が大きくなる。
ここで、投光パターン20は複雑な形状のものほど距離L及びヨー角θを算出するための幾何学形状(例えば辺)を多く取り出すことができる。例えば、三角形では3つの辺から距離Lを、底辺からヨー角θを検出することしかできないが、ひし形では4つの辺の長さから距離Lを算出でき、ひし形の上半分と下半分のそれぞれからヨー角θを算出することができる。
しかしながら、一方で、複雑な投光パターン20は光の影響や画像データのノイズなどによる影響を受けやすく、画像データの画質によっては誤差を含みやすい。そこで、カメラ制御ECU14は、投光パターン20の検出精度に応じて点灯パターンを選択する。検出精度は上記のように撮影された投光パターン20の大きさ(例えば、外接矩形の大きさ)及びマッチングの程度により判定する。また、各投光パターン20は複雑さ(例えば、頂角の数)に応じて予めランク付けされている。
このようにして変更手段14aは、投光パターン20の検出精度に応じて点灯パターンを変更する。すなわち、投光パターン20の検出精度がよい場合には複雑な形状の点灯パターン(例えば、3角形から6角形に変更)を投光するので、距離L及びヨー角θの精度が向上する。
逆に、投光パターン20の検出精度が低い場合、簡易な形状の投光パターン20を投光する。例えば、6角形の投光パターン20では辺の一部が欠損して撮影された場合、ひし形や三角形など辺の角の少ない点灯パターンを投光する。また、平面に収まるように投光パターン20の大きさを小さくする。例えば、ヨー角θは式(2)により算出されるため辺の数が少ないと誤差を含みやすいので、複雑さが所定以下(単純)の点灯パターンを投光する場合、検出手段14bはヨー角θを検出しないとしてもよい。投光パターン20の検出精度が低い場合には簡易な形状の点灯パターンを投光するので、距離Lやヨー角θの検出精度の悪化を限定できる。
・点灯パターンの大きさの選択
投光パターン20が大きく撮影されるほど、算出される距離L及びヨー角θの誤差は小さくなるため、投光パターン20はできる限り大きく投影されることが好ましい。そこで、変更手段14aは、前方車両との距離Lや形状に応じて投光パターン20の大きさを制御する。例えば、同じ大きさの投光パターン20を投影し続けた場合、前方車両に接近すると投光パターン20は小さく撮影されるので、撮影される投光パターン20が小さくなった場合、変更手段14aは大きな点灯パターンを投光する。
逆に、前方車両との距離が離れると投光パターン20は大きく投影される。しかしながら、距離Lが大きいと投光パターン20は小さく撮影されるため、前方車両との距離が離れた場合も、変更手段14aは可能な限り大きな点灯パターンを投光する。このように、投光パターン20が大きく撮影されるように点灯パターンを変更することで、算出される距離L及びヨー角θの精度が向上する。
〔複数の異なる点灯パターンの投光〕
投光パターン20は点灯するLEDチップ10aを選択するだけで変更できるため、所定のサイクル時間毎に点灯パターンを切り替えたり、LEDモジュール10の領域を区分して異なる点灯パターンを投光したり、左右のLEDモジュール10で異なる点灯パターンを投光することができる。
投光パターン20は各辺の角度や長さが異なるため同一の前方車両が同一の距離Lを走行している場合でも、距離Lやヨー角θを検出する上でより好適な投光パターン20が存在するものと考えられる。最も好適な投光パターン20が選択されればよいが、最適な投光パターン20を決定することは困難か時間がかかるため、同一の前方車両に複数の異なる投光パターン20を投光し、撮影されるそれぞれの投光パターン20から距離L及びヨー角θを検出することが好適となる。
変更手段14aは複数の異なる投光パターン20を投光し、例えば、検出手段14bがマッチングの結果や撮影された投光パターン20の大きさから精度の低い投光パターン20を排除する。検出手段14bは、排除されなかった投光パターン20のそれぞれから算出した距離L及びヨー角θの平均値や中央値を算出することで、距離L及びヨー角θの検出精度を向上することができる。
〔同じ大きさになるように投光パターン20を投光することで距離Lを検出する〕
上記では距離Lを式により算出することとしたが、距離Lを投光パターン20の投光の制御量から求めてもよい。図4(b)に示したように、同一の投光パターン20であっても前方車両との距離Lに応じて投光される投光パターン20の大きさは異なるが、投光パターン20の大きさに比例して距離Lが変わるため、投光パターン20が一定の大きさになるように制御した場合、制御量がそのまま距離Lを示すことになる。
図7は投光パターンの大きさの制御を説明するための図である。投光パターン20はLEDモジュール10に形成されるので、レンズ19をLEDモジュール10に近づければ投光パターン20は小さく、レンズ19をLEDモジュール10から遠ざければ投光パターン20は大きくなる。
撮影された投光パターン20の大きさによりその時の距離Lが算出されたら、以降は、カメラ制御ECU14は撮影される投光パターン20が一定の大きさになるようにレンズ19を移動する。レンズ19の移動量と距離の変化は予め対応づけられているので移動量が分かれば前方車両までの距離Lをそのまま検出できる。レンズ19が例えばステップモータにより移動される場合、その制御量はステップモータに入力したパルス数により検出される。
なお、投光パターン20の大きさは、点灯するLEDチップ10aを同心状に変更してもよい(中心位置は同じままLEDチップ10aが点灯して形成する点灯パターンを大きく又は小さくする)。
レンズ19の制御量そのものが距離Lになるので、画像処理負担が低減され、また、画像処理を行わないので精度が向上する。また、同じ投光パターン20を継続的に検出するため、投光パターン20の検出及びノイズの排除が容易になり、投光パターン20を検出する上でS/N比が有利になる。
〔自車両の姿勢による投光角度の補整〕
自車両の姿勢がピッチング方向やロール方向に傾いている場合点灯パターンも傾いてしまい、投光パターン20が前方車両に投光されなかったり形状が歪むおそれがある。そこで、自車両の姿勢を検出して投光角度を補正することが好ましい。
図1の車高センサ16は、各車輪に対応する位置の実車高を検出するセンサであって、各車輪に対応するように設けられたサスペンションのストローク量を検出する。したがって、各輪における車高から車両の姿勢を検出することができる。
図8(a)は自車両がδ1ロール運動している図を、図8(b)はδ2ピッチング運動している図を示す。投光角度補正手段13cは車高センサ16からロール角δ1を演算し、δ1回転した点灯パターンをLEDモジュール10から投光する。図8(c)はロール角に応じて選択的にLEDチップ10aを点灯させたLEDモジュール10の一例を示す。このように、投光角度補正手段13cがロール角に応じて点灯パターンを回転させることで、ロール運動による投光角度の変化を低減することができる。なお、LEDヘッドライト11の全体をモータにより回転してもよい。
また、ピッチング運動している場合、投光角度補正手段13cは車高センサ16からピッチング角δ2を演算し、LEDヘッドライト11の投光方向を変更する。図8(d)はピッチング角に応じて、投光方向を制御可能なLEDヘッドライト11の一例を示す。LEDヘッドライト11の筐体には前方下側にバー23が当接しており、バー23はギアボックス22によりモータ21の回転軸と歯合している。モータ21及びギアボックス22は車体側に固定されているため、モータ21を回転するとLEDヘッドライト11の前方を上下方向にスイングすることができる。ピッチング角に応じて投光角度補正手段13cがLEDヘッドライト11の投光方向を制御することで、ピッチング運動による投光角度の変化を低減することができる。
なお、自車両の姿勢により撮影された投光パターン20が前後左右に傾いた場合、撮影された投光パターン20を補正してもよい。画像データを補正する場合、前方車両検出ECU15は、車高センサ16に基づきロール角δ1及びピッチング角δ2を演算し、撮影された投光パターン20を、例えばアフィン変換などにより回転・変形して補正する。また、姿勢が所定以上に傾いた場合は投光パターン20の投光を行うことを禁止してもよい。これにより、投光方向又は画像の補正が距離Lやヨー角θに与える誤差が過大になることを防止できる。
〔距離検出の調整〕
距離検出のため、予め投光パターン20毎に標準距離(例えば、10m)L0に投光された場合に撮影される投光パターン20の大きさを記憶しておくとしたが、標準距離L0に壁を設けるなどの設備を用意せずに、出荷時に距離を検出するためのカメラパラメータを算出することができる。
図9は、カメラパラメータの算出を説明するための図である。点灯パターン1と相似形の点灯パターン2のある辺の長さをa、bとし、壁などの対象物にそれぞれを投光した際の投光パターン1と投光パターン2のある辺の長さをA、Bとした。aとbの長さは既知であり、AとBの長さはカメラ10の焦点距離から求められる。
実際にはLEDヘッドライト11の位置が同じなので点灯パターン1と2の位置も同じであるが、点灯パターン1と2は相似形であるので図示するような投光の広がりに一致する点灯位置が存在する。また、投光パターン1,2も互いに相似形であるの投光の広がりに一致する投光位置に投光されるものである。
ここで、点灯パターン1と2を同じ距離にある対象物に投光すると、点灯パターン1から投光パターン1までの距離L1と点灯パターン2から投光パターン2までの距離L2とは同じ距離になるので、点灯パターン1と2の距離kと投光パターン1と投光パターン2の距離nは等しい。これらの関係と図示する相似関係から距離L=L1=L2を算出することができる。したがって、相似形の点灯パターンを同一の対象物に投光することで距離Lを算出でき、この時の投光パターン1と2の大きさを記憶しておけば、以降は1つの投光パターンを投光することで前方車両との距離Lを検出できるようになる。
〔前方車両認識装置1の動作〕
図10は、前方車両認識装置1が距離L及びヨー角θを検出する手順を示すフローチャート図である。図10のフローチャート図は例えばイグニッションがオンにされるとスタートする。
ボディECU13は車高センサ16から送出される信号を所定のサイクル時間毎に受信するので、投光角度補正手段13cは車両の姿勢を演算し、姿勢に応じて投光角度を補正する(S1)。
投光手段13aは投光角度補正手段13cにより補正された投光角度で点灯パターンを投光する(S2)。投光手段13aは、当初複数の点灯パターンを複雑なものから順次投光する。
そして、変更手段14aは投光パターン20の検出精度を判定し、検出精度がよい場合には複雑な投光パターン20を、検出精度が低い場合には簡単な形状の点灯パターンを選択する(S3)。
ついで、変更手段14aは点灯パターンの大きさを決定する(S4)。投光パターン20は大きい方が検出精度が向上するので、前方車両の平面部が許容する大きな点灯パターンを投光する。
ついで、検出手段14bは、撮影された投光パターン20に基づき距離L及びヨー角θを検出する(S4)。これにより、投光パターン20が投光された前方車両を撮影して前方車両との距離L及びヨー角θを検出できた。
そして、検出手段14bは、更に、異なる形状及び大きさの投光パターン20を投光して距離L及びヨー角θを検出し、それら複数の距離L及びヨー角θの例えば平均を算出することで、より精度のよい距離L及びヨー角θを検出する(S5)。
本実施形態の前方車両認識装置1によれば、光を投光した対象物の画像を撮影することで、種々の対象物との距離を検出できる。また、レーダ等では困難な傾き(ヨー角)を検出することができる。距離及びヨー角を検出するに当たっては、複数の点灯パターンから好適なものを選択するので対象物に応じて適切な点灯パターンを選択でき、精度よく距離及びヨー角を検出できる。
前方車両認識装置の構成図の一例である。 LEDモジュールの正面図(光の照射面)である。 LEDチップを選択的に点灯して得られる点灯パターンの一例を示す図である。 前方車両に投光される投光パターンの一例を示す図である。 撮影された投光パターンに基づく距離及びヨー角の検出を説明するための図である。 前方車両の斜面又は段差部に投光された投光パターンの一例を示す図である。 投光パターンの大きさの制御を説明するための図である。 自車両の姿勢に基づき補正される投光角度を説明するための図である。 距離Lの検出の調整を説明するための図である。 前方車両認識装置1が距離L及びヨー角θを検出する手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 前方車両認識装置
10 カメラ
11 LEDヘッドライト
12 駆動回路
13 ボディECU
14 カメラセンサ
15 前方車両検出ECU
16 車高センサ
17、19 レンズ
18 遮光板



Claims (5)

  1. 投光パターンが投光された対称物を撮影し、撮影された前記投光パターンの形状に基づき前記対象物との距離又は傾きを検出する前方車両認識装置において、
    前記投光パターンを投光するための複数の点灯パターンを記憶した点灯パターン記憶手段と、
    撮影された前記投光パターンの検出状態に基づき前記点灯パターンを変更する変更手段と、
    を有することを特徴とする前方車両認識装置。
  2. 自車両の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢検出手段により検出した姿勢に基づき前記点灯パターンの投光角度を補正する投光角度補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の前方車両認識装置。
  3. 前記投光パターンが検出されない場合、前記変更手段は、頂角又は直線の数がより少ない前記点灯パターンに変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の前方車両認識装置。
  4. 前記投光パターンが検出された場合、前記変更手段は、頂角又は直線の数がより多い前記点灯パターンに変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の前方車両認識装置。
  5. 前記投光パターンが検出された場合、前記変更手段は、より大きな前記点灯パターンに変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の前方車両認識装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2012070433A1 (ja) * 2010-11-22 2014-05-19 エイディシーテクノロジー株式会社 物体検出装置および光照射装置
WO2022190364A1 (ja) 2021-03-12 2022-09-15 パイオニア株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体

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