JP2008081226A - エレベーター用ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制動解除時に動作遅れを生じることなく、かつ、制動付加時にコイル電流を漸増制御させることなくブレーキ衝突音を低減することのできるエレベーター用ブレーキ制御装置を提供するにある。
【解決手段】エレベーター用ブレーキ制御装置において、コイル電流励磁回路15を、電磁コイル11a、11bに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段24と、前記電磁コイル11a、11bの電流を検出するための電流検出手段25と、前記コイル電流指令手段24の指令値と前記電流検出手段25の検出値を入力して前記電磁コイル11a、11bの電流を制御するコイル電流制御手段26と、このコイル電流制御手段26によりコイル電流が流されるコイル電流供給手段22とから構成し、前記制動解除時は一乃至三段階のステップ状の電流指令のいずれかによりコイル電流を制御するとともに、前記制動付加時は二段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにした構成。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキドラムに対して制動片を押圧することにより制動力を得るエレベーター用ブレーキ制御装置に関するものである。
従来より、ブレーキドラムに対して制動片を押圧することにより制動力を得るエレベーター用ブレーキ制御装置はよく知られている。この種のブレーキ制御装置においては、ブレーキ解除時またはブレーキ付加時またはブレーキ解除からブレーキ付加までを指令に応じて、電磁コイル(直流電磁石)に通電または遮断させることにより、可動片と一体的構成の制動片を駆動するように提案されている(例えば、特許文献1乃至5を参照)。
また、直流電源の調整方法(例えば、特許文献6参照)が提案されている。
特開平09−267982号公報 特開平07−2441号公報 特開2004−115203号公報 特開平06−200961号公報 特開2002−13567号公報 特開平06−169564号公報
上記特許文献1に提案されたエレベーター用ブレーキ制御装置は、リニアモータで乗かご及びつり合おもりが昇降駆動され、つり合おもりに設けられたブレーキ装置で制動解除、付加されて走行開始、停止保持される。すなわち、このブレーキ装置はガイドレールをばね力で挟圧して制動付加し、電磁石のコイルに電流を供給してばね力に抗し電磁吸引して、ガイドレールの挟圧を開放し制動解除する。動作原理は次の通りである。
特許文献1の図11に示されるように、通常、制動解除、制動付加動作は電磁石のコイルへの供給電源の通電、遮断して行われる。通電(制動解除動作)により電磁コイルに電流が流れ始めると、電磁石と可動片とのギャップはコイル電流の供給開始時点からゆっくり狭くなる。この時、コイル電流による発生磁束は、ギャップの2乗に反比例して増加するので、電磁石への可動片の接近途中から急激にギャップが狭くなり、電磁石と可動片は瞬時に接触する。電磁石への可動片の吸引が完了した後は磁気回路の磁気抵抗が減少することから、電磁コイルに流れる励磁電流が少なくてもばね力に打ち勝つ電磁吸引力が発生するので、この時点でコイル電流を低減し吸引、保持させる。すなわち、制動解除動作時のコイル電流はステップ状2段階になっている。
その後、通電遮断(制動付加動作)により電流値を零にすると、コイル電流が所定の時定数で減少することから、電磁石と可動片とのギャップはゆっくりと開き始めるが、前記制動解除時と同じ関係で途中から急激にギャップが開くので、この急激な動作により制動片がブレーキドラムに急激に押圧される。すなわち、制動付加動作時のコイル電流はステップ状1段階になっている。
このように、制動解除時及び制動付加時において、制動片が急動作すると、可動片の電磁石側への衝突音及び制動片のブレーキドラムへの衝突音が大きくなり、乗かご内の乗客に不快感を与えることになる。この内、制動解除時における衝突音は、例えば電磁石側に弾性ゴムなどの緩衝材を設けることによりある程度低減させることができるが、制動付加時における衝突音は、制動片とブレーキドラムとの接触面に緩衝材などを設けることができないので、解消することは困難である。
特に、最近は昇降路上部の機械室を省略して巻上機自体を昇降路内に設置するようになったために、一層、ブレーキ衝突音が乗かご内騒音として顕著に現れる結果となっている。そこで、このような制動解除及び付加時の衝突音を抑制するために、従来のコイル電流制御(特許文献1の図2参照)においては、最初に制動解除指令を受けると、コイル電流の指令値としてランプ状(漸増パターン)の電流指令を出力し、コイル電流を漸増させることにより可動片に作用する吸引力を漸増させている。これにより、電磁石と可動片とのギャップはゆっくりと狭くなり、可動片が電磁石に衝突する速度が低減され、音が小さくなる。同様に、制動付加指令を受けると、コイル電流をランプ状に漸減させて、可動片を電磁石からゆっくりと離れさせ、続いて、可動片のギャップが急激に開くのを防ぐためにコイル電流を漸増させる。これにより、可動片及び制動片のブレーキドラムへの接近時に、電磁吸引力が増加するので、制動片がブレーキドラムと接触する際の衝突速度を抑制することができ、衝突音を低減させる方法が提案されている。
しかし、前記特許文献1の従来方法では、制動解除時において(特許文献1の図2参照)、コイル電流を規定値までランプ状に漸増させるため、可動片は連続的に変位しており、電磁石への衝突音を一定以上は低減できないこと、さらに、制動解除動作が遅くなり、エレベーターの走行開始が遅れる問題点がある。また、制動付加時において(特許文献1の図2参照)、コイル電流を規定値まで漸減させ、その後、漸増させる方法がとられているため、コイル電流指令装置の異常時にそのまま漸増し続け、制動付加できず制動解除状態になり、エレベーターを制動停止できない問題がある。そこで、これを防ぐための防止手段を付加すると、コイル電流制御回路が複雑になる問題がある。
また、特許文献2に提案された電磁ブレーキは、前記特許文献1と同様に、リニアモータで駆動されるエレベーターで、ガイドレールに対して制動解除、付加するものであり、制動解除時において、コイル電流を流し、途中でコイル電流を遮断または減流し、その後再度増加させる。また、制動付加時において、コイル電流を遮断し、その後再度増加させ、遮断するようになっている。しかし、この特許文献2の従来方法では、前記特許文献1と同様に、コイル電流制御回路が複雑になる問題がある。
また、特許文献3に提案された電磁ブレーキは、エレベーターの巻上機に用いられ、巻上機の回転軸に設けられたブレーキドラムにばね力で制動片が押付けられることによって制動付加され、電磁石のコイルにステップ状2段階の電流を供給することにより、制動片と一体の可動片をばね力に抗して吸引し、ブレーキドラムの拘束を開放し制動解除するものである。
しかし、前記特許文献3の従来方法では、制動解除時において、前記特許文献1の従来例と同様に電磁石と可動片の衝突音が発生する。また、制動付加時において(特許文献3の図3参照)、コイル電流を零にし、その後、増大させる方法がとられている。このコイル電流が増大し続けないように防止する上限位置基準値が設定されているが、前記特許文献1と同様に、コイル電流制御回路が複雑になる問題がある。
また、特許文献4に提案された電磁ブレーキは、エレベーターの巻上機に用いられ、巻上機の回転軸に設けられたブレーキドラムにばね力で制動片が押付けられることによって制動付加され、電磁石のコイルに電流を供給することにより、制動片と一体の可動片をばね力に抗して吸引し、ブレーキドラムの拘束を開放し制動解除するものである。特に、制動解除時、電磁石のプランジャ変位に基づいてコイル電流をステップ状2段階の制御を行って衝突音低減についてであり、前記特許文献1の従来例及び前記特許文献2と同様に電磁石と可動片の衝突音が発生する。なお、制動付加時の衝突音低減については考慮されていない。
また、特許文献5に提案された電磁ブレーキ制御方法は、ブレーキ開閉動作時の機械音発生防止と動作時間の短縮ために、電磁コイルに高周波電圧を印加してコイルインダクタンスを算出し、このインダクタンスの変化に応じて、制動解除及び制動付加時に、コイル電流を4段階に制御し、始めの3段階に連続した漸増、漸減で制御するものが示され(特許文献5の図4参照)、前記特許文献1と同様に、制動解除、付加時において、コイル電流を漸増、漸減制御させるため、制動解除動作あるいは制動付加動作が遅くなり、エレベーターの走行開始が遅れるあるいは停止が遅れる問題点がある。
また、特許文献6に提案された交流GTO電圧調整回路のサージアブソーバー回路は、ジャイロトロン発振器用電源において、交流電源の電圧調整をGTOを用いた回路のサージアブソーバー回路についてであり、エレベーターの電磁コイル励磁回路と異なる。
本発明の目的は、制動解除時あるいは制動付加時に動作遅れを生じることなく、かつ、制動解除動作音あるいは制動付加動作音を低減することのできるエレベーター用ブレーキ制御装置を提供するにある。
本発明の他の目的は、簡単なコイル電流制御回路を有するエレベーター用ブレーキ制御装置を提供するにある。
また、本発明の更に他の目的は、半導体素子の容量を低減できるエレベーター用ブレーキ制御装置を提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1では、エレベーターの乗かごを昇降駆動する巻上機モータと、この巻上機モータに設けられたブレーキドラムと、このブレーキドラムに対して押圧することにより制動力を発生する制動片と、この制動片が前記ブレーキドラム側に押圧し制動を付加するための制動ばねと、前記制動片に連結された可動片と、この可動片を前記制動ばねの付勢力に抗して吸引し制動を解除するための電磁石を構成する電磁コイルと、この電磁コイルに電流を流すためのコイル電流励磁回路とで構成したエレベーター用ブレーキ制御装置において、前記コイル電流励磁回路は、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段と、このコイル電流制御手段によりコイル電流が流されるコイル電流供給手段とからなり、前記制動解除時は一乃至三段階のステップ状の電流指令のいずれかによりコイル電流を制御するとともに、前記制動付加時は二段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにしたことを特徴とする。
この構成により、制動解除時及び制動付加時のコイル電流指令を段階的ステップ状に与えてコイル電流を制御するので、制動解除動作及び制動付加動作が遅れることなく、かつ、制動解除時及び制動付加時の衝突音の低減ができる。なお、制動解除時に3段階ステップ状にするのが良好であるが電磁石と可動片の衝突音の程度により、コイル電流指令を1乃至2段階のステップ状に与えることも可能である。
また、請求項2では、エレベーターの乗かごを昇降駆動する巻上機モータと、この巻上機モータに設けられたブレーキドラムと、このブレーキドラムに対して押圧することにより制動力を発生する制動片と、この制動片が前記ブレーキドラム側に押圧し制動を付加するための制動ばねと、前記制動片に連結された可動片と、この可動片を前記制動ばねの付勢力に抗して吸引し制動を解除するための電磁石を構成する電磁コイルと、この電磁コイルに電流を流すためのコイル電流励磁回路とで構成したエレベーター用ブレーキ制御装置において、前記コイル電流励磁回路は、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段と、このコイル電流制御手段によりコイル電流が流されるコイル電流供給手段とからなり、前記制動解除時は三段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するとともに、前記制動付加時は一段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項1の手段と同様に、制動解除時及び制動付加時のコイル電流指令を段階的ステップ状に与えてコイル電流を制御するので、制動解除動作及び制動付加動作が遅れることなく、かつ、制動解除時の衝突音の低減ができる。
また、請求項3では、請求項1において、前記コイル電流の制御は、前記制動解除時に三段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記制動片あるいは前記可動片が変位開始付近位置から、この可動片が前記電磁石に接触するまでの間の途中位置となるコイル電流指令を与え、第二段階で更にコイル電流を増加させる指令を与えて前記制動片を前記ブレーキドラムの制動面から完全に離間させ、第三段階でコイル電流を減少させ制動解除を維持する保持電流にする指令を与えて前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令を与え、第二段階でコイル電流指令を遮断してコイル電流を遮断させるようにし前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする。
この構成により、制動解除時はコイル電流指令を三段階のステップ状に与え、一段目のステップでコイル電流を瞬時増加し、途中で一瞬コイル電流を保持し制動解除動作を止めて、その後完全に制動解除状態にするためにコイル電流を増加させるので、制動解除動作が遅れることなく、電磁石と可動片の衝突音を低減でき、また、制動付加時はコイル電流指令を二段階のステップ状に与え、一段目ステップでコイル電流を瞬時減少し、途中で一瞬コイル電流を保持し制動解除動作を止めて、その後コイル電流を完全に遮断させるので、ブレーキ衝突音を低減できるとともに、制動付加時にコイル電流を漸増させることがないので、コイル電流の漸増異常の防止手段が不要となるのでコイル電流励磁回路が簡単となるエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。なお、制動解除時に電磁石と可動片の衝突音の程度により、コイル電流指令を一乃至二段階のステップ状に与えることも可能である。
また、請求項4では、請求項1において、前記コイル電流の制御は、前記制動解除時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始し、この制動片が前記ブレーキドラムの制動面から完全に離間するステップ状のコイル電流指令を与え、第二段階でコイル電流を減少させ制動解除を維持する保持電流にする指令を与えて前記制動片を前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令を与え、第二段階でコイル電流指令を遮断してコイル電流を遮断させるようにし前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項3の手段と同様に、制動解除時及び制動付加時のコイル電流指令を段階的ステップ状に与えてコイル電流を制御するので、制動解除動作及び制動付加動作が遅れることなく、かつ、制動付加時の衝突音の低減ができる。また、制動付加時にコイル電流を漸増させることがないので、コイル電流の漸増異常の防止手段が不要となるのでコイル電流励磁回路が簡単となるエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。
また、請求項5では、請求項1において、前記コイル電流の制御は、制動解除時に一段階のステップ状のコイル電流指令を与え、前記可動片あるいは前記制動片が変位開始し、この制動片が前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令を与え、第二段階でコイル電流指令を遮断してコイル電流を遮断させるようにし前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項3の手段と同様に、制動解除時及び制動付加時のコイル電流指令を段階的ステップ状に与えてコイル電流を制御するので、制動解除動作が遅れることなく、かつ、制動付加時の衝突音の低減ができる。また、制動付加時にコイル電流を漸増させることがないので、コイル電流の漸増異常の防止手段が不要となるのでコイル電流励磁回路が簡単となるエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。
また、請求項6では、請求項2において、前記コイル電流の制御は、前記制動解除時に三段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記制動片あるいは前記可動片が変位開始付近位置から、この可動片が前記電磁石に接触するまでの間の途中位置となるコイル電流指令を与え、第二段階で更にコイル電流を増加させる指令を与えて前記制動片を前記ブレーキドラムの制動面から完全に離間させ、第三段階でコイル電流を減少させ制動解除を維持する保持電流にする指令を与えて前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に一段階のステップ状のコイル電流指令を与えてコイル電流を遮断させるようにし、前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項3の手段と同様に、制動解除時及び制動付加時のコイル電流指令を段階的ステップ状に与えてコイル電流を制御するので、制動解除動作及び制動付加動作が遅れることなく、かつ、制動解除時の衝突音の低減ができる。
また、請求項7では、請求項1乃至2において、前記コイル電流励磁回路は、制動解除初期時にコイル電流が流される制動解除促進回路と、制動解除を維持する制動解除保持回路と、制動付加時にコイル電流が流される制動付加回路と、コイル電流指令手段とからなり、前記コイル電流指令手段により前記制動解除促進回路、制動解除保持回路及び制動付加回路を駆動するとともに、これら制動解除促進回路、制動解除保持回路及び制動付加回路の出力を合成する電流合成手段を介してコイル電流を流すようにしたことを特徴とする。
この構成により、制動解除促進回路、制動解除保持回路、制動付加回路、コイル電流指令手段とで構成したコイル電流励磁回路でコイル電流を供給し、請求項1及び2の手段と同様に、制動解除時及び制動付加時のコイル電流指令を段階的ステップ状に与えてコイル電流を制御するので、制動解除動作及び制動付加動作が遅れることなく、かつ、制動解除時あるいは制動付加時の衝突音の低減ができるとともに、コイル電流供給手段の半導体素子の容量を低減できる。
また、請求項8では、請求項7において、前記コイル電流励磁回路は制動解除促進回路と、制動解除保持回路と制動付加回路とを兼用した制動解除保持・制動付加回路とで構成したことを特徴とする。
この構成により、コイル電流励磁回路が簡単となる。
また、請求項9では、請求項7において、前記コイル電流励磁回路は制動解除保持回路と、制動解除促進回路と制動付加回路とを兼用した制動解除促進・制動付加回路とで構成したことを特徴とする。
この構成により、請求項8と同様に、コイル電流励磁回路が簡単となる。
また、請求項10では、請求項1乃至2における前記電流供給手段は、直流電圧を制御してコイル電流を供給するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項1あるいは請求項2同様のエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。
また、請求項11では、請求項1乃至2における前記電流供給手段は、交流電圧を制御して、コイル電流を制御するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項1あるいは請求項2同様のエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。
また、請求項12では、請求項1及び6において、制動解除時、前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この可動片が前記電磁石に接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令は、可動片あるいは制動片付近に設置したセンサ手段により検出し、可動片が電磁石へ衝突する前のコイル電流に調整設定する制動解除途中保持電流設定手段、あるいは、制動付加時、前記制動片あるいは前記可動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令は、可動片あるいは制動片付近に設置したセンサ手段により検出し、制動片がブレーキドラムへ衝突する前のコイル電流に調整設定する制動付加途中保持電流設定手段を少なくとも設けたことを特徴とする。
この構成により、請求項1及び請求項2同様のエレベーター用ブレーキ制御装置が得られ、特に、制動解除時の保持電流設定が簡単に行えるエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。
また、請求項13では、請求項12において、前記センサ手段は、前記可動片あるいは前記制動片付近に設置し、可動片あるいは制動片の衝突音を検出する音圧センサ、または、可動片あるいは制動片の衝突振動を検出する振動センサ、または、可動片あるいは制動片の変位を検出する変位センサとしたことを特徴とする。
この構成により、請求項12の手段同様のエレベーター用ブレーキ制御装置が得られる。
本発明によれば、制動解除時あるいは制動付加時に動作遅れを生じることなく、かつ、制動解除時あるいは制動付加時にコイル電流を漸増制御させることなくブレーキ衝突音を低減することのできる、あるいは簡単なコイル電流制御回路を有する、あるいは半導体素子の容量を低減できるエレベーター用ブレーキ制御装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基き説明する。
図1乃至図4は、本発明のエレベーター用ブレーキ制御装置の一実施形態で、図1は本発明の一実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置の全体構成図、図2は図1の電磁コイルの具体的励磁回路、図3は図1のブレーキの動作を示すタイミング図、図4はコイル電流と電磁石ギャップの関係及び制動解除、制動付加時におけるコイル電流を保持する位置を示す図である。図5乃至図7は制動解除動作時あるいは制動付加動作時のコイル電流指令と電流パターンの一例を示し、図5は制動解除時の二段階ステップの電流指令及び電流パターンを示す図、図6は制動解除時の一段階ステップの電流指令及び電流パターンを示す図、図7は制動付加時の一段階ステップの電流指令及び電流パターンを示す図である。
図1、図2において、1は巻上機のシーブで、このシーブ1に巻き掛けられた主ロープ2の一方側に乗かご3が、他方側につり合おもり4がつるべ式に吊り持ちされており、シーブ1が巻上機モータ5で駆動されて乗かご3及びつり合おもり4が昇降運転される。6は被制動体としてのブレーキドラムで、巻上機モータ5とシーブ1を結合する軸上に設置されている。このブレーキドラム6の制動面6aには一対の制動片7が当接するようになっている。8は一対の制動腕で、前記制動片7を中間部8cに備え一端部8aを可回転的に支持されている。9は制動ばねで、前記制動片7が制動面6aに押圧力を付加するように制動腕8の他端部8bに配置される。
10は電磁石で、前記制動ばね9の押圧力を解除するように、前記制動腕8の他端部8b近辺に設けられる。この電磁石10は2個の電磁コイル11a、11bとこの電磁コイル11a、11bに対して共通的に用いられる継鉄12とからなり、この継鉄12は2箇所に磁極面13a、13bを有し、各々の磁極面13a、13bに対して電磁コイル11a、11bが配置され、電磁石としての機能は実質2個有する。また、この磁極面13a、13bに対向して2個の可動片14a、14bが配置され、この可動片14a、14bは前記制動腕8の他端部8bに連結されて制動腕8の他端部8bを駆動し、制動片7まで一体的に駆動するようになっている。15は前記電磁コイル11a、11bに通電するコイル電流励磁回路であり、前記電磁コイル11a、11bに流す電流を制御する。16はこのコイル電流励磁回路15に供給する交流電源、17はこの交流電源を接続、遮断する電磁接触器の接点であり、この接点を介して前記コイル電流励磁回路15に接続される。18は前記電磁コイル11a、11bへの通電、遮断する電磁接触器の常閉接点である。
21は交流を直流に変換する直流変換素子、22はトランジスタ等の半導体素子で構成されたコイル電流供給手段、23は前記電磁コイル11a、11bと並列に接続される放電抵抗で、電源が遮断され接点18が開放された時に電磁コイル11a、11bに蓄えられたエネルギを放出消費するもので電磁コイル11a、11b自体の合成抵抗の約10倍程度に設定される。この電磁コイル11a、11bと放電抵抗23の並列接続に対して前記直流変換素子21の直流出力が常閉接点18、前記コイル電流供給手段22を介して接続される。この常閉接点18は非常時などエレベーターを速く停止させる時に開放される。20は還流ダイオードでエレベーターを通常に停止する場合にコイル電流供給手段22から電流が遮断されると、電磁コイル11a、11bからの放電電流を還流させてゆっくり消滅させる。
24は前記電磁コイル11a、11bに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段、25は前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段、26はコイル電流制御手段であり、前記コイル電流指令手段24の指令値と前記電流検出手段25の検出値を入力して、前記コイル電流指令手段24の指令値と前記電流検出手段25の検出値とが一致するようにコイル電流供給手段22へ駆動信号を出力し、前記電磁コイル11a、11bの電流を制御する。前記コイル電流励磁回路15は前記直流変換素子21と、前記コイル電流供給手段22と、前記コイル電流指令手段24と、前記電流検出手段25と、コイル電流制御手段26とで構成される。
次に、図3に基づいて、この実施形態の制動解除から制動付加までの動作、すなわち、T1時点からT7時点までの動作を説明する。
T1時点で電源供給の電磁接触器の接点17が接続、T6時点で接点17が遮断となり、T7時点で完全にコイル電流が消滅する。制動解除時動作はT1からT5の期間の3段階にコイル電流指令が変化する。このうち、T1からT4は解除動作促進期間、T4からT5は解除動作保持期間である。また、制動付加動作はT5からT7の期間の2段階にコイル電流指令が変化する。つまり、コイル電流指令(a)は段階的なパルス状の電流指令を出力する。
T1時点で第一段階のコイル電流指令を受けると、接点動作(d)は、電磁接触器の接点17が接続し、電磁コイル11a、11bに電流が流れ始め、コイル電流(b)は、回路の時定数に従って増加し一定値となる。したがって、電磁石10と可動片14a、14bとの間のギャップは、電磁石ギャップ(c)に示すようにT1時点からゆっくりと狭くなり、T2時点ではコイル電流i1となり電磁石の磁極面と接触する途中で一瞬保持する。そして、T2時点で第二段階のコイル電流指令を受けると、電磁石ギャップをさらに狭くするようにコイル電流を増加させ、T3時点では吸引、吸着保持状態となって制動解除状態を保持し、コイル電流i2となる。このT1時点からT3時点までの制動解除時初期動作では、エレベーターの走行開始が遅くならないように、通電初期のコイル電流が大きくなるようなパルス状の指令を与えて制動解除動作を促進している。可動片14a、14bが完全に吸引された後は、磁気回路の磁気抵抗が減少し、電磁コイル11a、11bに流れる励磁電流は少なくても、ばね力に打ち勝つ吸引力が発生するので、T4時点で第三段階のコイル電流指令により、コイル電流を下げて、T4からT5までの期間は一定の保持電流i3にする。
そして、T5時点以降の制動付加動作のために、コイル電流(b)に示すように、コイル電流は2段階のコイル電流指令が与えられ、T5時点で第一段階のコイル電流指令により一定値まで減少させた一定電流i4となり、T6時点で一瞬保持される。そして、T6時点で電磁接触器の接点17を遮断及び第二段階のコイル電流指令によりコイル電流を遮断させ制動片14a、14bがブレーキドラム6に接触し、コイル電流は回路の時定数に従ってコイル電流が減少しT7時点で零になり、制動付加状態が保持される。
次に、前記制動解除時及び前記制動付加時にコイル電流を一旦保持するタイミング位置を説明する。
図4において、可動片14a、14bが完全に吸引されるまでのコイル電流と電磁石ギャップの関係は制動解除時(電流増加時)と制動付加時(電流減少時)とではヒステリシスがあり、制動付加時に可動片14a、14bが動作するコイル電流は制動解除時よりも小さい。すなわち、図3の電磁石ギャップ(c)の特性と対応させると、制動解除時は、制動解除開始点a→電磁石ギャップの狭くなる変化開始点b(可動片14a、14bの吸引変位開始点)→制動解除時の電磁石ギャップの途中点c→完全吸引、吸着点d→制動解除保持点eへと経過し、制動付加時は、制動解除保持点e→電磁石ギャップの広くなる変化開始点f(可動片が復帰変位開始点)→制動付加時の電磁石ギャップの途中点g→ブレーキドラムへの制動片7が接触する点hへと経過する。なお、可動片14a、14bと制動片7は制動腕8を介して一体的な動きをするので、本説明では可動片14a、14bの動きは制動片7の動きとすることができる。
したがって、コイル電流を一瞬保持するタイミング位置c及びgは、制動解除時において可動片14a、14bが巨視的な起動変位開始点bの直後付近から可動片14a、14bが電磁石に接触するまでのd点間に設定する。この際、可能な限り可動片14a、14bが電磁石に接触する直前に設定するのが良好である。また、制動付加時において可動片が巨視的な復帰変位開始点fの直後付近から制動片7がブレーキドラム6に接触するまでのh点間に設定する。この際も可能な限り制動片7がブレーキドラム6に接触する直前に設定するのが良好である。すなわち、一瞬コイル電流を保持するタイミング位置cまたはgから電磁石またはブレーキドラム6に接触するまでのコイル電流落差が小さいほど、つまり、電磁吸引力あるいは制動ばね力の落差が小さくなるので衝突音が小さくなる。
次に、制動解除時及び制動付加時にコイル電流を保持するタイミング位置の設定方法を説明する。
図4において、可動片14a、14bが電磁石に接触するタイミング位置d点、また、制動片7がブレーキドラム6に接触するタイミング位置h点では、少なからず振動、音圧が発生する。そこで、先の図1に示すように、可動片14a、14bまたは制動片7が電磁石またはブレーキドラム6に接触するd、h点の位置情報をセンサ手段27で検出し、このセンサ手段27の出力を制動解除時保持電流設定手段28a及び制動付加時保持電流設定手段28bに入力し、可動片14a、14bが電磁石に接触するd点及び制動片7がブレーキドラム6に接触するh点の位置情報に基づいて、接触するd及びh点以前のコイル電流値を保持電流として設定する。そして、前記制動解除時保持電流設定手段28a及び制動付加時保持電流設定手段28bで設定したコイル電流値をコイル電流指令手段24に入力する。この保持電流設定は手動的あるいは自動的に行われる。なお前記センサ手段27は、位置情報を得る変位センサ29、振動情報を得る振動センサ30、音圧情報を得る音圧センサ31等が用いられる。すなわち、変位センサ29、振動センサ30あるいは音圧センサ31により、振動あるいは音圧が最も小さくなるコイル電流に設定される。
この実施形態での説明は、エレベーターが通常走行で階床に停止する場合である。すなわち、エレベーターが通常走行で階床に停止する時、巻上機モータ5で電気的に乗かご3、つり合おもり4を静止保持しているので、ブレーキ装置の制動付加動作を緩やかにさせることが可能であり、それほど速い制動付加動作は要求されないからである。しかし、例えばエレベーターの制御装置が故障したような非常時には、エレベーターを速く停止させる必要があるので、速い制動付加動作でなければならない。このために、図2に示すコイル電流励磁回路15の直流出力に常閉接点18が設けられている。すなわち、非常時はコイル電流指令手段24からの指令を零にするとともに、前記常閉接点18を開放し、電磁コイル11a、11bと放電抵抗23の閉回路を形成し、電磁コイル11a、11bに蓄積されたエネルギを放電抵抗23で消費させる。この時、コイル電流は電磁コイル11a、11bと放電抵抗23の閉回路の時定数で減少するが、前述したように、放電抵抗23は電磁コイル11a、11bの合成抵抗値の10倍程度あるので、ほぼ瞬時にコイル電流が零になる。つまり、制動付加動作もほぼ瞬時に行われることになる。
なお、制動解除動作時における可動片と電磁石との衝突音の程度によっては、図5に示すように2段階ステップ状にコイル電流指令を与えたコイル電流としても良い。また、図6に示すように1段階ステップ状にコイル電流指令を与えたコイル電流としても良い。また、制動付加動作時における制動片とブレーキドラムとの衝突音の程度によっては、図7に示すように1段階ステップ状にコイル電流遮断指令を与えたコイル電流としても良い。
次に、他の実施形態を図8乃至図13に基づいて説明する。
図8は本発明の他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路の構成を示す図、図9は図8の制動解除促進時の二段及び一段ステップ状の電流パターンを示す図、図10は図8の制動解除保持時の一段ステップ状の電流パターンを示す図、図11は図8の制動付加時の二段及び一段ステップ状の電流パターンを示す図、図12は図8の具体的なコイル電流励磁回路で図2相当図、図13は図8のブレーキの動作を示すタイミング図で図3相当図である。
なお、図2及び図3と同一部分については同一符号を付して必要に応じて説明を省略する。
すなわち、図8に示すように、コイル電流励磁回路40は直流変換素子21と、制動解除促進回路41と、制動解除保持回路42と、制動付加回路43と、コイル電流指令手段24とで構成され、制動解除促進回路41で制動解除初期時の電流ia、制動解除保持回路42で制動解除保持時の電流ib、制動付加回路43で制動付加時の電流icを分担し、それぞれの電流ia、ib、icが電流合成手段44に入力され電磁コイル11a、11b側に流されるコイル電流ia+ib+icとなる。この際、前記制動解除促進回路41では図9(1)に示すような2段ステップ状あるいは図9(2)に示す1段ステップ状の電流iaが流され、制動解除保持回路42では図10に示すような1段ステップ状の電流ibが流され、制動付加回路43では図11(1)に示すような2段ステップ状あるいは図11(2)に示す1段ステップ状の電流icとなるようになっており、それぞれの制動回路41、42、43の電流パターンを組み合わせて、合計の所要コイル電流として通電、遮断される。
一例として、図12において、前記制動解除促進回路41で2段ステップ状の電流ia、制動解除保持回路42で1段ステップ状の電流ib、制動付加回路43で2段ステップ状電流icが流される場合について説明する。
制動解除促進回路41は、交流電源16から電源側の接点17、回路接点45を介して直流変換素子46に入力され、この直流変換素子46の直流出力から電流制限抵抗47と電流制限抵抗48とが直列に接続され、抵抗48には接点49が並列に接続されて電流iaが電流合成手段44に入力される。また、制動解除保持回路42は前記実施形態の図2のコイル電流励磁回路15と同様構成である。すなわち、交流電源16から接点17、回路接点50を介して直流変換素子51に入力され、この直流変換素子51の直流出力にトランジスタ等半導体素子からなるコイル電流供給手段52を介して電流ibが電流合成手段44に入力される。この際、電流ibが一定となるように電流検出手段25とコイル電流制御手段26とにより制御される。また、制動付加回路43は、交流電源16から接点17、回路接点53を介して直流変換素子54に入力され、この直流変換素子54の直流出力から電流制限抵抗55を介して電流icが電流合成手段44に入力される。
次に、図13で前記図12の接点動作、コイル電流及びコイル電流指令を説明する。
T1時点で電源側の接点17が接続すると同時に、制動解除促進回路41の接点45が接続し電流制限抵抗47、48で流れる電流ia=ia1と、制動解除保持回路42の接点50が接続しステップ状のコイル電流指令により流れる電流ibとでコイル電流としてia1+ibが流れる。制動付加回路43の接点53は遮断状態であるのでこの回路に流れる電流icは零である。T2の時点で制動解除促進回路41の接点49が接続し電流制限抵抗47で流れる電流ia=ia2となり、コイル電流としてia2+ibが流れる。T4の時点で制動解除促進回路41の接点45が遮断し電流iaは消滅して、コイル電流としてibが流れる。そして、T5の時点で制動解除保持回路42の電流指令及び接点50が遮断するとともに、制動付加回路43の接点53が接続し電流制限抵抗55で流れる電流icが流れ、コイル電流として電流icと制動解除保持回路42の遮断過渡電流ibとが加わった電流が流れる。T6の時点で電源側の接点17及び制動付加回路43の接点53が遮断し電流icは消滅して、コイル電流としても消滅する。なお、上記電流の通電、遮断時は回路の時定数により、滑らかに立ち上り、立下りする。また、T1時点で前記制動解除促進回路41の接点45、49を接続すれば前記図5のごとく、制動解除動作時に2段ステップ状の電流とすることができ、T1時点からT5時点まで制動解除促進回路41の接点45、49を接続すれば、前記図6のごとく、制動解除動作時に1段ステップ状の電流とすることができる。T5時点で制動付加回路61の接点53を開放状態にすることにより前記図7のごとく1段ステップ状の電流とすることができる。
更に他の実施形態を図14乃至図15に基づいて説明する。
図14は本発明の更に他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路で図2相当図、図15は図14のブレーキの動作を示すタイミング図で図3相当図である。
この実施形態が前記実施形態の図12、図13と異なるのは、制動解除保持回路と制動付加回路を兼用させたことであり、図12及び図13と同一部分については同一符号を付して必要に応じて説明を省略する。
図14において、61は制動解除保持回路と制動付加回路を兼用する制動解除保持・制動付加回路であり、前記実施形態の図12の制動解除保持回路42と同じ構成であるので詳細説明は省略する。
図15により、前記実施形態と同様に、前記制動解除促進時で2段ステップ状の電流ia、制動解除保持時で1段ステップ状の電流ib、制動付加時で2段ステップ状電流icが流される場合について説明する。T1時点からT5時点までは前記実施形態の図13と同じであるので説明を省略する。すなわち、制動解除保持・制動付加回路61の接点50はT6時点まで接続され、T5時点で制動解除保持・制動付加回路61の電流指令が1段目のステップから2段目のステップに下げられ、電流ibが緩やかに低減する。そして、T6時点で制動解除保持・制動付加回路61の接点50が遮断し電流ibは緩やかに消滅して、コイル電流としても消滅する。なお、上記電流の通電、遮断時は回路の時定数により、滑らかに立ち上り、立下りする。また、T1時点で前記制動解除促進回路41の接点45、49を接続すれば前記図5のごとく、制動解除動作時に2段ステップ状の電流とすることができ、T1時点からT5時点まで制動解除促進回路41の接点45、49を接続すれば、前記図6のごとく、制動解除動作時に1段ステップ状の電流とすることができる。T5時点で制動解除保持・付加回路61の接点50を開放状態にすることにより前記図7のごとく1段ステップ状の電流とすることができる。
更に他の実施形態を図16乃至図17に基づいて説明する。
図16は本発明の更に他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路で図2相当図、図17は図16のブレーキの動作を示すタイミング図で図3相当図である。
この実施形態が前記実施形態の図12、図13と異なるのは、制動解除促進回路と制動付加回路を兼用させたことであり、図12及び図13と同一部分については同一符号を付して必要に応じて説明を省略する。
図16において、62は制動解除促進回路と制動付加回路を兼用する制動解除促進・制動付加回路である。63は電流制限抵抗、64は電流制限抵抗63に並列接続される接点であり、電流制限抵抗47、48と直列に接続される。図17により、前記実施形態と同様に、前記制動解除促進時で2段ステップ状の電流ia、制動解除保持時で1段ステップ状の電流ib、制動付加時で2段ステップ状電流icが流される場合について説明する。T1時点で電源側の接点17が接続すると同時に、制動解除促進・付加回路62の接点45、64が接続し電流制限抵抗47、48で流れる電流ia=ia1と、制動解除保持回路42の接点50が接続しステップ状のコイル電流指令により流れる電流ibとでコイル電流としてia1+ibが流れる。T2の時点で制動解除促進・付加回路62の接点49が接続し電流制限抵抗47で流れる電流ia=ia2となり、コイル電流としてia2+ibが流れる。T4の時点で制動解除促進・付加回路62の接点45が遮断し電流iaは消滅して、コイル電流としてibが流れる。そして、T5の時点で制動解除保持回路42の電流指令及び接点50が遮断するとともに、制動促進・付加回路62の接点45が接続し電流制限抵抗47、48、63とで流れる電流icが流れ、コイル電流として電流icと制動解除保持回路42の遮断過渡電流ibとが加わった電流が流れる。T6の時点で電源側の接点17及び制動促進・付加回路62の接点45が遮断し電流icは消滅して、コイル電流としても消滅する。
なお、上記電流の通電、遮断時は回路の時定数により、滑らかに立ち上り、立下りする。また、T1時点で前記制動解除促進・付加回路62の接点49、64を接続すれば前記図5のごとく、制動解除動作時に2段ステップ状の電流とすることができ、T1時点からT5時点まで制動解除促進・付加回路62の接点49、64を接続すれば、前記図6のごとく、制動解除動作時に1段ステップ状の電流とすることができる。T5時点で制動解除促進・付加回路62の接点45及び制動解除保持回路42の接点50を開放状態にすることにより前記図7のごとく1段ステップ状の電流とすることができる。
更に他の実施形態を図18に基づいて説明する。
図18は本発明の更に他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路で図2相当図で、図2と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図18のコイル電流励磁回路71において、72はサイリスタ、トライアックなどの交流電圧制御素子からなるコイル電流供給手段で、交流電源16から電磁接触器の接点17を介して交流電力が入力される。そして、コイル電流指令手段24の指令値とコイル電流の電流検出手段25の検出値をコイル電流制御手段26に入力して、前記コイル電流指令手段24の指令値と前記電流検出手段25の検出値とが一致するようにコイル電流供給手段72へ駆動信号を出力し交流電圧を制御して、その後直流変換素子21を介して直流電力に変換し、常閉接点18を介して前記電磁コイル11a、11bに通電し、コイル電流を制御するようになっている。なお、この図18の実施形態は前記実施形態の図12及び図16の制動解除保持回路42、図14の制動解除保持・制動付加回路61にも適用できる。
本発明の一実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置の全体構成図である。 図1の電磁コイルの励磁回路である。 図1のブレーキの動作を示すタイミング図である。 コイル電流と電磁石ギャップの関係及び制動解除、制動付加時におけるコイル電流を保持する位置を示す図である。 制動解除時の二段階ステップの電流指令及び電流パターンを示す図である。 制動解除時の一段階ステップの電流指令及び電流パターンを示す図である。 制動付加時の一段階ステップの電流指令及び電流パターンを示す図である。 本発明の他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路の構成を示す図である。 図8の制動解除促進時の二段及び一段ステップ状の電流パターンを示す図である。 図8の制動解除保持時の一段ステップ状の電流パターンを示す図である。 図8の制動付加時の二段及び一段ステップ状の電流パターンを示す図である。 図8の具体的なコイル電流励磁回路で図2相当図である。 図8のブレーキの動作を示すタイミング図で図3相当図である。 本発明の更に他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路で図2相当図である。 図14のブレーキの動作を示すタイミング図で図3相当図である。 本発明の更に他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路で図2相当図である。 図16のブレーキの動作を示すタイミング図で図3相当図である。 本発明の更に他の実施形態になるエレベーター用ブレーキ制御装置のコイル電流励磁回路で図2相当図である。
符号の説明
3 乗かご
5 巻上機モータ
6 ブレーキドラム
7 制動片
9 制動ばね
10 電磁石
11a、11b 電磁コイル
14a、14b 可動片
15、40、71 コイル電流励磁回路
21 直流変換素子
22、44、72 コイル電流供給手段
24 コイル電流指令手段
25 電流検出手段
26 コイル電流制御手段
27 センサ手段
28a 制動解除途中保持電流設定手段
28b 制動付加途中保持電流設定手段
29 変位センサ
30 振動センサ
31 音圧センサ
41 制動解除促進回路
42 制動解除保持回路
43 制動付加回路
61 制動解除保持・付加回路
62 制動解除促進・付加回路

Claims (13)

  1. エレベーターの乗かごを昇降駆動する巻上機モータと、この巻上機モータに設けられたブレーキドラムと、このブレーキドラムに対して押圧することにより制動力を発生する制動片と、この制動片が前記ブレーキドラム側に押圧し制動を付加するための制動ばねと、前記制動片に連結された可動片と、この可動片を前記制動ばねの付勢力に抗して吸引し制動を解除するための電磁石を構成する電磁コイルと、この電磁コイルに電流を流すためのコイル電流励磁回路とで構成したエレベーター用ブレーキ制御装置において、
    前記コイル電流励磁回路は、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段と、このコイル電流制御手段によりコイル電流が流されるコイル電流供給手段とからなり、前記制動解除時は一乃至三段階のステップ状の電流指令のいずれかによりコイル電流を制御するとともに、前記制動付加時は二段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにしたことを特徴とするエレベーター用ブレーキ制御装置。
  2. エレベーターの乗かごを昇降駆動する巻上機モータと、この巻上機モータに設けられたブレーキドラムと、このブレーキドラムに対して押圧することにより制動力を発生する制動片と、この制動片が前記ブレーキドラム側に押圧し制動を付加するための制動ばねと、前記制動片に連結された可動片と、この可動片を前記制動ばねの付勢力に抗して吸引し制動を解除するための電磁石を構成する電磁コイルと、この電磁コイルに電流を流すためのコイル電流励磁回路とで構成したエレベーター用ブレーキ制御装置において、
    前記コイル電流励磁回路は、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段と、このコイル電流制御手段によりコイル電流が流されるコイル電流供給手段とからなり、前記制動解除時は三段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するとともに、前記制動付加時は一段階のステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにしたことを特徴とするエレベーター用ブレーキ制御装置。
  3. 前記コイル電流の制御は、前記制動解除時に三段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記制動片あるいは前記可動片が変位開始付近位置から、この可動片が前記電磁石に接触するまでの間の途中位置となるコイル電流指令を与え、第二段階で更にコイル電流を増加させる指令を与えて前記制動片を前記ブレーキドラムの制動面から完全に離間させ、第三段階でコイル電流を減少させ制動解除を維持する保持電流にする指令を与えて前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令を与え、第二段階でコイル電流指令を遮断してコイル電流を遮断させるようにし前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  4. 前記コイル電流の制御は、前記制動解除時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始し、この制動片が前記ブレーキドラムの制動面から完全に離間するステップ状のコイル電流指令を与え、第二段階でコイル電流を減少させ制動解除を維持する保持電流にする指令を与えて前記制動片を前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令を与え、第二段階でコイル電流指令を遮断してコイル電流を遮断させるようにし前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  5. 前記コイル電流の制御は、制動解除時に一段階のステップ状のコイル電流指令を与え、前記可動片あるいは前記制動片が変位開始し、この制動片が前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に二段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令を与え、第二段階でコイル電流指令を遮断してコイル電流を遮断させるようにし前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  6. 前記コイル電流の制御は、前記制動解除時に三段階のステップ状のコイル電流指令を与え、第一段階で前記制動片あるいは前記可動片が変位開始付近位置から、この可動片が前記電磁石に接触するまでの間の途中位置となるコイル電流指令を与え、第二段階で更にコイル電流を増加させる指令を与えて前記制動片を前記ブレーキドラムの制動面から完全に離間させ、第三段階でコイル電流を減少させ制動解除を維持する保持電流にする指令を与えて前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面から離間し制動解除を維持し、制動付加時に一段階のステップ状のコイル電流指令を与えてコイル電流を遮断させるようにし、前記制動片が前記ブレーキドラムの制動面に押着し制動付加を維持するようにしたことを特徴とする請求項2記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  7. 前記コイル電流励磁回路は、制動解除初期時にコイル電流が流される制動解除促進回路と、制動解除を維持する制動解除保持回路と、制動付加時にコイル電流が流される制動付加回路と、コイル電流指令手段とからなり、前記コイル電流指令手段により前記制動解除促進回路、制動解除保持回路及び制動付加回路を駆動するとともに、これら制動解除促進回路、制動解除保持回路及び制動付加回路の出力を合成する電流合成手段を介してコイル電流を流すようにしたことを特徴とする請求項1乃至2記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  8. 前記コイル電流励磁回路は制動解除促進回路と、制動解除保持回路と制動付加回路とを兼用した制動解除保持・制動付加回路とで構成したことを特徴とする請求項7記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  9. 前記コイル電流励磁回路は制動解除保持回路と、制動解除促進回路と制動付加回路とを兼用した制動解除促進・制動付加回路とで構成したことを特徴とする請求項7記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  10. 前記電流供給手段は、直流電圧を制御してコイル電流を供給するようにしたことを特徴とする請求項1乃至2記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  11. 前記電流供給手段は、交流電圧を制御して、コイル電流を制御するようにしたことを特徴とする請求項1乃至2記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  12. 制動解除時、前記可動片あるいは前記制動片が変位開始付近位置から、この可動片が前記電磁石に接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令は、可動片あるいは制動片付近に設置したセンサ手段により検出し、可動片が電磁石へ衝突する前のコイル電流に調整設定する制動解除途中保持電流設定手段、或いは、制動付加時、前記制動片あるいは前記可動片が変位開始付近位置から、この制動片が前記ブレーキドラムに接触するまでの間の途中位置となるコイル電流に保持する指令は、可動片あるいは制動片付近に設置したセンサ手段により検出し、制動片がブレーキドラムへ衝突する前のコイル電流に調整設定する制動付加途中保持電流設定手段を少なくとも設けたことを特徴とする請求項1及び6記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
  13. 前記センサ手段は、前記可動片あるいは前記制動片付近に設置し、可動片あるいは制動片の衝突音を検出する音圧センサ、または、可動片あるいは制動片の衝突振動を検出する振動センサ、または、可動片あるいは制動片の変位を検出する変位センサとしたことを特徴とする請求項12記載のエレベーター用ブレーキ制御装置。
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