JP2008081053A - 車室内照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチ操作を行うことなく非接触で、所望の照明を制御できる車室内照明装置を提供する。
【解決手段】赤外線カメラ10で運転者60の顔を撮像し、運転者60の注視する方向を判別する。そして、判別した運転者60の注視する方向が、照明装置群(照明装置40a〜照明装置40d)の少なくとも1つの照明装置の照明範囲である場合、該当する照明装置を点灯する。各照明装置が指向性を有する場合、運転者60の注視する方向に応じて照明の照射角度を制御して点灯する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車室内の照明装置に関する。
車載機器を操作するスイッチとして、直接手を触れることで車載機器の操作を行う操作スイッチが知られている。しかし、この様な操作では操作性が低く、走行中の操作等には適していない。
直接手を触れることなく車載機器の操作を行うことのできる非接触スイッチも知られている。例えば、非接触スイッチを車室の天井部に設け、運転者が天井部付近に手をかざすことにより、車載機器を操作することができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−297637号公報
特許文献1に開示されている車両用操作装置においては、運転者は車載機器を操作する前に、操作する車載機器をあらかじめ選択しておく必要がある。従って、車室内の複数の照明装置のうち、必要なものを、適宜点灯・消灯させることは困難であった。
車室内の全ての照明装置を選択しておくことも考えられるが、全ての照明装置を同時に点灯・消灯することになり、走行中の運転者の視認性が低下する。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、手動のスイッチ操作を行うことなく非接触により、所望の照明手段を制御できるようにすることを目的とする。
また、本発明は、視認性を損なわずに車室内の照明を非接触で簡単に制御できるようにすることを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車室内照明装置は、
車両に設けられ、運転者の顔を含む空間を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に基づいて、前記車両の運転者の注視する方向を検出する注視方向検出手段と、
前記車両の車室内の異なる位置に配置され、車室内の一部を照明する複数の照明手段と、
前記注視方向検出手段により検出された運転者の注視する方向に基づいて、前記複数の照明手段を制御する照明制御手段と、
を備えることを特徴とする。
前記注視方向検出手段は、前記撮像手段により取得した画像に基づいて、運転者の顔の向き、視線方向などから注視する方向を判別してもよい。
また、前記注視方向検出手段は、運転者の顔の左右方向及び上下方向の向き並びに視線の左右方向及び上下方向の向きから運転者の注視している方向を決定するテーブルが設定されており、該テーブルに基づいて運転者の注視する方向を判別してもよい。
前記照明制御手段は、複数の照明手段のうち少なくとも1つを選択し点灯してもよい。
また、前記複数の照明手段は、照明の照射角度を調整する照明角度調整手段を備え、
前記照明制御手段は、前記照明角度調整手段を制御することにより、指向性のある照明の照射角度を制御してもよい。
前記照明制御手段は、例えば、車両が停車中か走行中かを判別する判別手段と、前記判別手段が停車中と判別したときに、運転者が一定の方向を継続して注視した場合に、注視方向に位置する照明手段を注視している間点灯し、走行中と判別したときに、運転者が一定の方向を継続して注視した場合に、注視方向に位置する照明手段を一定時間点灯した後で消灯する点灯制御手段を備えてもよい。
本発明によれば、非接触の簡単な操作で、所望の照明手段を制御できる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態に係る車室内照明装置について説明する。
図1は、本実施の形態に係る車室内照明装置の全体構成を示すブロック図である。図2は、本実施の形態に係る車室内照明装置を車両に設置した状態を示す模式図である。
本実施の形態に係る車室内照明装置を備える車両100は、図1に示すように、赤外線カメラ10と、赤外線照明20と、車速センサ30と、照明装置群40と、制御装置(以下ECU(Electric Control Unit)と称す)50と、を備えている。
図2に示すように、赤外線カメラ10は、ダッシュボード上やステアリングホイールの付近に設置され、運転者60から発生する赤外線を可視化して撮像する。撮像した画像から注視方向を判別するため、ECU50に接続されている。
赤外線照明20は、赤外線カメラ10の近傍に設置され、赤外線を発する装置であって、運転者60の顔の領域を照らすことで、赤外線光量が不足する夜間でも赤外線カメラ10による撮像を可能とする。
車速センサ30は、運転者60が乗車している車両100の車速を検出するセンサであって、ECU50に接続されている。
照明装置群40は、照明装置40aと、照明装置40bと、照明装置40cと、照明装置40dと、を備え、各照明装置は車両100の各部(例えば、運転席側下方、助手席側下方、ダッシュボード、車室内天井部後方)に設置されている。
図2に示すように、照明装置40aは運転席側の足下部分を照らすため運転席側下方に設置されている。照明装置40bは助手席側の足下部分を照らすため助手席側下方に設置されている。照明装置40cはダッシュボード近辺を照らすためダッシュボード付近に設置されている。照明装置40dは後部座席上方を照らすため車室内天井部後方に設置されている。
ECU50は、赤外線カメラ10により取得された顔画像を処理して運転者60の顔の向き及び視線方向を検出し、検出した顔の向き及び視線方向に基づいて、運転者60の注視方向を判別し、照明装置群40から最適な照明装置を選択し点灯させる装置である。
ECU50は、画像メモリ51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、CPU(Central Processing Unit)54と、を備える。
画像メモリ51は、赤外線カメラ10により撮像された画像データを記憶する。
ROM52は、CPU54の動作を制御するためのプログラムを記憶する。また、ROM52は、運転者60の顔の向き及び視線方向から注視方向を判別する注視方向テーブル、及び車両走行時の照明時間の設定値を記憶する。ここで、設定値は、注視方向判別処理の処理間隔を考慮して設定することができる。
注視方向テーブルは、運転者60の顔の左右方向及び上下方向の向き並びに視線の左右方向及び上下方向の向きから、運転者60が注視している方向を判別するための基準データを記憶する。具体的には、注視方向テーブルは、図10に例示するように、顔の左右方向の向きと、顔の上下方向の向きと、視線の左右方向の向きと、視線の上下方向の向きと、の組み合わせから、運転者60が注視している方向を特定するためのデータを格納する。このデータは、例えば、実験等により計測したデータ等に基づいて構成される。
なお、注視テーブルにおける、上下方向を示す符号及び角度は、図8(a)に示すように、水平を基準として下方向を−(負)、上方向を+(正)とし、水平線と成す角度を表す。また、左右方向を示す符号及び角度は、図8(b)に示すように、正面方向を基準として右方向を+(正)、左方向を−(負)とし、正面方向と成す角度を示す。
RAM53は、CPU54のワークエリアとして機能する。また、RAM53には、運転者60の現在の注視方向を示す注視方向フラグと、前回の注視方向判別時の注視方向を示す前注視方向フラグと、注視方向が前回の注視方向判別時と同じ場合に1カウントアップし、異なる場合にクリアされるカウンタと、が格納されている。
CPU54は、ROM52に格納されているプログラムを実行することにより、赤外線カメラ10により取得された顔画像を処理して運転者60の顔の向き及び視線方向を検出し、検出した視線方向及び顔の向きに基づいて、運転者60の注視方向を判別し、照明装置群40から最適な照明装置を選択し点灯させる装置である。
次に、上記構成を備える車室内照明装置の動作を説明する。車両100に電源が投入されると、CPU54は図3のフローチャートに示す処理を実行する。
まず、CPU54は、各変数を初期化するため、変数初期化処理に入る(ステップS1)。
変数初期化処理(ステップS1)のフローチャートを図4に示す。
変数初期化処理(ステップS1)では、CPU54は、まず、運転者60の現在の注視方向を示す注視方向フラグを「0」にクリアし(ステップS11)、次に、前回の注視方向判別時の注視方向を示す前注視方向フラグを「0」にクリアし(ステップS12)、最後に、注視方向が前回の注視方向判別時と同じ場合にカウントアップし異なる場合にクリアされるカウンタを「0」にクリアする(ステップS13)。
変数初期化処理(ステップS1)が終了すると、CPU54は運転者60を撮像するために、赤外線カメラ10を起動する(ステップS2)。
ステップS2で、赤外線カメラ10を起動すると、CPU54は、運転者60の注視方向を検出する注視方向検出処理に入る(ステップS3)。
注視方向検出処理(ステップS3)のフローチャートを図5に示す。
注視方向検出処理(ステップS3)では、CPU54は、まず赤外線カメラ10に運転者60を撮像させて、撮像した顔画像を画像メモリ51に記憶する(ステップS31)。
次に、画像メモリ51に記憶した顔画像から運転者60の顔の向き及び視線方向を検出する(ステップS32)。
運転者60の顔の向き及び視線方向を検出する手法は任意であるが、例えば、CPU54は、以下の手法により顔の向きと視線方向を検出する。
まず、顔の向きに関しては、CPU54は、画像メモリ51に記憶した顔画像をソーベルフィルタ処理し、横エッジ(顔の上下両側端)と縦エッジ(顔の左右両側端)を検出する。
続いて、顔の二値化画像から顔の重心(中心位置)を求める。そして、顔の重心の、縦エッジ及び横エッジに対する位置関係等から運転者60の上下方向の顔の向きと左右方向の顔の向きを、図8(a)と(b)に示すように、頭部の中心を基準とする角度で求める。
次に、視線方向について、図9(a)と(b)を用いて説明する。
図9(a)は赤外線カメラ10で撮像した運転者60の顔を含む1フレーム分の画像を表している。ここで、80はフレームの枠、81は顔画像の右領域、82は顔画像の左領域を表している。
CPU54は、画像メモリ51に記憶した図9(a)に示すような顔画像を二値化し黒点を抽出することにより、顔画像の左領域82と右領域81とのそれぞれから眼の候補を1又は複数取得する。
続いて、左領域82と右領域81との1又は複数の眼の候補と、それぞれ図9(b)に示すような眼のサンプルとのマッチングをとることにより、左眼像と右眼像とを判別し、これらの黒目部分の位置座標を求める。さらに、求めた黒目部分の位置座標と眼の中心との上下方向及び左右方向のずれの量から、左眼と右眼との上下方向及び左右方向の回転角を求める。
このようにして、顔の向き及び視線方向の検出(ステップS32)が終わると、CPU54は、検出した顔の向き及び視線方向に基づいて、運転者60の注視方向を判別する(ステップS33)。
具体的には、CPU54は、ステップS32で判別した、顔の左右方向の向き、顔の上下方向の向き、視線の左右方向の向き、及び、視線の上下方向の向きの組み合わせを、ROM52に格納されている図10に示す注視方向テーブルに適合し、一致する注視方向を選択する。
例えば、左右方向の顔の向きが−30°、上下方向の顔の向きが+10°、左右方向の視線の方向が−30°、上下方向の視線の方向が−10°であると検出されたとすると、この組み合わせは、図10に示す注視方向テーブルの第2列の組み合わせに該当し、注視方向は「助手席足下」であると判別される。
次に、CPU54は、判別した注視方向に基づき、RAM53に設けられた注視方向フラグをセットする、注視方向フラグセット処理に移る(ステップS34)。
注視方向フラグセット処理(ステップS34)では、CPU54は、まず、前回の注視方向判別時の注視方向を前注視方向フラグに保存する(ステップS3401)。
次に、CPU54は、図5のステップS33で、注視方向が運転席足下の方向であると判別したときには(ステップS3402;Yes)、運転席足下方向を示す注視方向フラグ「1」をセットする(ステップS3406)。
また、注視方向が助手席足下の方向であると判別したときには(ステップS3403;Yes)、助手席足下方向を示す注視方向フラグ「2」をセットする(ステップS3407)。
さらに、注視方向がダッシュボードの方向であると判別したときには(ステップS3404;Yes)、ダッシュボード方向を示す注視方向フラグ「3」をセットする(ステップS3408)。
また、注視方向が後部座席上部の方向であると判別したときには(ステップS3405;Yes)、助手席足下方向を示す注視方向フラグ「4」をセットする(ステップS3409)。
さらに、注視方向がその他の方向であると判別したときには(ステップS3405;No)、その他の方向を示す注視方向フラグ「0」をセットする(ステップS3410)。
注視方向フラグにフラグをセットする処理(ステップS3402〜ステップS3410)が完了すると、CPU54はカウンタの処理を行う(ステップS3411〜ステップS3413)。
具体的には、運転者60の注視方向が前回の注視方向判別時と同じか、即ち、注視方向フラグが前注視方向フラグと一致するかを判別し(ステップS3411)、一致する場合は(ステップS3411;Yes)、カウンタをインクリメントし(ステップS3413)、一致しない場合は(ステップS3411;No)、カウンタをクリアする(ステップS3412)。
注視方向フラグセット処理(S34)が全て完了すると、処理は、図5に示す注視方向検出処理(ステップ3)も終了し、図7の照明切り替え処理(S4)に移る。
照明切り替え処理(ステップS4)では、CPU54は、まず、車速センサ30から車速データを読み込む(ステップS401)。
次に、CPU54は、読み込んだ車速データから、車両100が走行中か停止中かを判別する(ステップS402)。
ステップS402の判別の結果、走行中と判別すると(ステップS402;No)、カウンタの値が設定値未満か、即ち、運転者60の注視方向が一定時間以上変化していないかを判別する(ステップS403)。
ステップS403の判別の結果、カウンタの値が設定値以上であると判別すると(ステップS403;No)、照明装置群40の全ての照明装置を消灯する(ステップS412)。
一方、ステップS403の判別の結果、カウンタの値が設定値未満であると判別すると(ステップS403;Yes)、注視方向フラグが「1」であるか、即ち注視方向が運転席足下の方向であるか否か、を判別する(ステップS404)。
ステップS404の判別の結果、注視方向フラグが「1」であると判別すると(ステップS404;Yes)、注視方向である運転席足下の方向にある照明装置40aを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS408)。
また、注視方向フラグが「2」であると判別すると(ステップS405;Yes)、注視方向である助手席足下の方向にある照明装置40bを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS409)。
さらに、注視方向フラグが「3」であると判別すると(ステップS406;Yes)、注視方向であるダッシュボードの方向にある照明装置40cを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS410)。
また、注視方向フラグが「4」であると判別すると(ステップS407;Yes)、注視方向である後部座席上部の方向にある照明装置40dを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS411)。
さらに、注視方向フラグが「1」から「4」のいずれにも該当しないと判別すると(ステップS407;No)、注視方向には点灯する照明装置がないため、全ての照明装置を消灯する(ステップS412)。
照明切り替え処理(ステップS4)が完了すると、注視方向検出処理(ステップS3)に処理を戻す。
ステップS3及びステップS4の処理を繰り返すことで、CPU54は、運転者60の意図する方向すなわち運転者60の注視する方向のみを点灯することができる。
次に、図10に示す注視方向テーブルと、図11に示す注視方向を示す時系列データと、を用いて上記構成を備える照明制御装置の動作の具体例を説明する。
図11は、車両停止状態において後部座席上部を確認した後、車両を発進させ、その後、運転中にダッシュボード部を注視し続けた場合の時系列データである。
時刻0〜t1では、顔の向きの左右が0°、上下が0°、視線方向の左右が0°、上下が0°、であり、CPU54は運転者60の注視方向を注視方向テーブルから見つけることができないため、いずれの照明装置も点灯しない(ステップS412)。
時刻t1〜t2では、顔の向きの上下を0°、視線方向の上下を0°、に保持しながら、顔の向きの左右を0°から−60°、視線方向の左右を0°から−60°、に変化させているが、この間は、CPU54は運転者60の注視方向を注視方向テーブルから見つけることができないため、いずれの照明装置も点灯しない(ステップS412)。
時刻t2〜t3では、顔の向きの左右を−60°、上下を0°、視線方向の左右を−60°、上下を0°、に保持しているため、この間は、CPU54は運転者60の注視方向を注視方向テーブルから見つけることができないため、いずれの照明装置も点灯しない(ステップS412)。
時刻t3〜t5では、顔の向きの左右を−60°、視線方向の左右を−60°、に保持しながら、顔の向きの上下を0°から+20°、視線方向の上下を0°から−20°、に変化させている。
この場合、時刻t4において、顔の向きの左右が−60°、上下が+15°、視線方向の左右が−60°、上下が−15°、となった時点で、CPU54は注視方向テーブルから、後部座席上部を注視方向として判別し、後部座席上部の照明装置40dを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS411)。
時刻t5〜t6では、顔の向きの左右を−60°、上下を+15°、視線方向の左右を−60°、上下を−15°、に保持しているため、CPU54は注視方向テーブルから、後部座席上部を注視方向として判別し、後部座席上部の照明装置40dを点灯し、他の照明装置を消灯し続ける(ステップS411)。
時刻t6〜t9では、顔の向きの上下を+20°、視線方向の上下を−20°、に保持しながら、顔の向きの左右を−60°から0°、視線方向の左右を−60°から0°、に変化させている。
この場合、時刻t7において、顔の向きの左右が−45°、上下が+20°、視線方向の左右が−45°、上下が−20°、となった時点で、CPU54は注視方向テーブルから、ダッシュボード部を注視方向として判別し、ダッシュボード部の照明装置40cを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS410)。
また、時刻t8において、顔の向きの左右が−5°、上下が+20°、視線方向の左右が−5°、上下が−20°、となった時点で、CPU54は運転者60の注視方向を注視方向テーブルから見つけることができなくなるため、全ての照明装置を消灯する(ステップS412)。
時刻9〜t10のいずれかの時刻に、顔の向きの左右を0°、上下を+20°、視線方向の左右を0°、上下を−20°、に保持したまま、運転者60は停止中の車両を発進させると、以後、CPU54は車速センサ30から走行中のデータを受信する(ステップS402;No)。
また、この間は、CPU54は運転者60の注視方向を注視方向テーブルから見つけることができないため、いずれの照明装置も点灯しない(ステップS412)。
時刻t10〜t12では、顔の向きの上下を+20°、視線方向の上下を−20°、に保持しながら、顔の向きの左右を0°から−30°、視線方向の左右を0°から−30°、に変化させている。
この場合、時刻t11において、顔の向きの左右が−5°、上下が+20°、視線方向の左右が−5°、上下が−20°、となった時点で、CPU54は注視方向テーブルから、ダッシュボード部を注視方向として判別し、ダッシュボード部の照明装置40cを点灯し、他の照明装置を消灯する(ステップS410)。
時刻t12以降は、顔の向きの左右を−30°、上下を+20°、視線方向の左右を−30°、上下を−20°、に保持しているため、CPU54は注視方向テーブルから、ダッシュボード部を注視方向として判別し、ダッシュボード部の照明装置40cを点灯し、他の照明装置を消灯し続ける(ステップS410)。
しかしながら、設定された照明時間が、時刻t11から経過した時刻t13になると、カウンタの値が設定値を超えるため(ステップS403;No)、CPU54は注視方向にかかわらず、全ての照明装置を消灯する(ステップS412)。
以上説明したように、この実施の形態の照明装置によれば、視線の向きを変えるだけで、非接触で任意の照明装置を点灯することができる。しかも、停車中の場合と、走行中の場合とで、それぞれ適切な制御を行うので、操作性も高い。
上記実施の形態においては、運転者の視線の方向に位置する照明装置を点灯したが、視線の方向に応じて行う制御の内容は点灯・消灯の制御に限定されない。例えば、指向性を有する照明装置について、運転者の視線の方向に併せて照明の向きを変えて1つ以上の照明装置を点灯させることにより視線方向を照明するようにしてもよい。
このような構成の照明装置の実施の形態について、図12と図13を参照して説明する。
以下、図1に示す照明装置40cが、図13に示すように、車両のダッシュボード部分に配置され、且つ、ステッピングモータ70により、運転者側3A、真上3B,助手席側3Cの任意の方向に切り換え可能な構成であるとする。
電源がオンされると、CPU54は、前述の図3の処理を開始する。
その後、顔の向き及び視線方向の検出(ステップS32)までの処理については前述の通りである。
次に、検出した顔の向き及び視線方向に基づいて、運転者60の注視方向を判別する(ステップS33)。ここで、視線方向がダッシュボードである場合は、さらに、図12に示すように、注視方向に応じて、3種のフラグ(3A〜3C)の何れかをセットする(ステップS34)。
すなわち、顔の向きの左右が−15°から0°、上下が+15°以上、視線方向の左右が−15°から−5°、上下が−15°以下、の場合は、注視方向はダッシュボードの運転席側であるとして、注視方向フラグに「3A」をセットする。
また、顔の向きの左右が−25°から−15°、上下が+15°以上、視線方向の左右が−25°から−15°、上下が−15°以下、の場合は、注視方向はダッシュボードの中央部であるとして、注視方向フラグに「3B」をセットする。
さらに、顔の向きの左右が−45°から−25°、上下が+15°以上、視線方向の左右が−45°から−25°、上下が−15°以下、の場合は、注視方向はダッシュボードの助手席側であるとして、注視方向フラグに「3C」をセットする。
次に、CPU54は、照明切り替え処理(ステップS4)を実行する。
ここで、注視方向フラグが「3A」、「3B」、「3C」のいずれかであると判別すると、注視方向であるダッシュボードの照明装置40cを点灯し、角度(向き)調整用に設けられたステッピングモータ70を制御することにより、運転者60が特に注視していた方向に照明装置40cを傾ける。すなわち、注視方向フラグが「3A」のときは運転席側、「3B」のときは真上、「3C」のときは助手席側が照射方向となるようにする。
このような構成によれば、指向性を有する照明を、運転者の好みの向きに向かせることが、非接触で且つ簡単な操作で行うことができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
注視方向の判別は、積分機能により、ある所定時間(例えば1秒)注視を続けたことにより判別してもよい。あるいは、ある所定時間(例えば3秒)の間に運転者60が注視した頻度を計測して、頻度が所定回数(例えば2回)を超えた方向を注視方向として判別するようにしてもよい。
図1、図2を参照して説明したシステム構成も一例であり、任意に変更可能である。例えば、上記実施の形態では車室内に設置されている照明装置は4つであったが、必要に応じて数を増減し、設置場所を変更してもよい。
また、上記実施の形態では、照射角度調整可能な照明装置として照明装置40cを想定しているが、他の照明装置であってもよい。さらに、角度調整は3段階に限定されず、連続的に調整できるようにしてもよい。
また、角度調整に用いる駆動手段はステッピングモータに限定されず、サーボモータ等、他のアクチュエータであってもよい。
本発明の実施の形態に係る車室内照明装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る車室内照明装置を車両に設置した状態を示す模式図である。 図1に示す車室内照明装置の照明制御処理を説明するためのフローチャートである。 図3のフローチャートにおける変数初期化処理を説明するためのフローチャートである。 図3のフローチャートにおける注視方向検出処理を説明するためのフローチャートである。 図5のフローチャートにおける注視方向フラグセット処理を説明するためのフローチャートである。 図3のフローチャートにおける照明切り替え処理を説明するためのフローチャートである。 顔の向きの符号を説明するための図である。 視線方向の検出方法を説明するための図である。 注視方向テーブルの具体例を示す図である。 注視方向の時系列データの具体例を示す図である。 照明装置の角度調整を行う際の、注視方向テーブルの一部の具体例を示す図である。 照明装置の角度調整方法を説明するための図である。
符号の説明
10 赤外線カメラ (撮像手段)
20 赤外線照明 (撮像手段)
30 車速センサ
40 照明装置群 (照明手段)
50 ECU (注視方向検出手段、照明制御手段)
60 運転者
70 ステッピングモータ
100 車両

Claims (6)

  1. 車両に設けられ、運転者の顔を含む空間を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像に基づいて、前記車両の運転者の注視する方向を検出する注視方向検出手段と、
    前記車両の車室内の異なる位置に配置され、車室内の一部を照明する複数の照明手段と、
    前記注視方向検出手段により検出された運転者の注視する方向に基づいて、前記複数の照明手段を制御する照明制御手段と、
    を備えることを特徴とする車室内照明装置。
  2. 前記注視方向検出手段は、前記撮像手段により取得した画像に基づいて、運転者の顔の向き及び視線方向から注視する方向を判別する、ことを特徴とする請求項1に記載の車室内照明装置。
  3. 前記注視方向検出手段は、運転者の顔の左右方向及び上下方向の向き並びに視線の左右方向及び上下方向の向きから運転者の注視している方向を決定するテーブルを備え、該テーブルに基づいて運転者の注視する方向を判別する、ことを特徴とする請求項1に記載の車室内照明装置。
  4. 前記照明制御手段は、複数の照明手段のうち少なくとも1つを選択し点灯する、ことを特徴とする請求項1に記載の車室内照明装置。
  5. 前記複数の照明手段は、照明の照射角度を調整する照明角度調整手段を備え、
    前記照明制御手段は、前記照明角度調整手段を制御することにより、指向性のある照明の照射角度を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車室内照明装置。
  6. 前記照明制御手段は、
    車両が停車中か走行中かを判別する判別手段と、
    前記判別手段が停車中と判別したときに、運転者が一定の方向を継続して注視した場合に、注視方向に位置する照明手段を注視している間点灯し、走行中と判別したときに、運転者が一定の方向を継続して注視した場合に、注視方向に位置する照明手段を一定時間点灯した後で消灯する点灯制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車室内照明装置。
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