JP2008078587A - 熱交換用のフィン - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーバーを設けることもなく、熱交換効率の向上が図れる熱交換用フィンを実現する。
【解決手段】熱体に伝熱可能に接合される接合面11と空気と熱交換する熱交換部13とが折り曲げにより波形状に形成された熱交換用のフィン10であって、フィン10は、接合面11が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置され、かつ隣接する列に配列される熱交換部13が空気流れに沿って交差するように配置される。これにより、熱交換効率の向上が図れる。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱体に伝熱可能に接合される接合面と空気と熱交換する熱交換部とが折り曲げにより波形状に形成された熱交換用のフィンに関するものであり、特に、隣接する列に配される熱交換部の形状に関する。
従来、この種の熱交換用のフィンとして、例えば、非特許文献1に示すように、折り曲げによって接合面、熱交換部を連続的に波形状に形成されるコルゲートフィンが知られている。このコルゲートフィンには、最も簡素な形状として、図8・9(非特許文献1の125頁参照)に記載のように、平板状の板材を用いて、接合面、熱交換部、山部、熱交換部、接合面の順に連続して折り曲げによって凸凹状に形成される平板フィンがある。
平板フィン100は、例えば、図11に示すように、凹部が接合面110で、凸部が山部120あって、接合面110の外方に突き出した縦方向に延びる面が熱交換部130である。接合面110は平面状に形成されて、PTCヒータなどの発熱体の外郭部材150に伝熱可能に接合されている。
そして、接合面110の外方に空気を流すことで発熱体の熱が接合面110を介して熱交換部130と山部120とに伝熱されて、この部位に流れる空気と熱交換される。これにより、発熱体の熱が熱交換部130と山部120とで放熱される。
瀬下裕、藤井雅雄著「コンパクト熱交換器」、初版第1刷、日刊工業新聞社、1992年8月22日発行、p125、図8・9
しかしながら、上記非特許文献1のような形状の平板フィン100は、図12に示すように、接合面110、山部120、および熱交換部130を空気流れに沿って複数列、外郭部材150に平行配置するように構成すると、空気の流れは山部120、熱交換部130に沿って流れることになる。
発明者らの検討によると、このときにおける空気の流れを詳細に観察すると、空気と熱交換部130とが熱交換されない領域があることを見出した。換言すると、互いに隣り合う熱交換部130同士の間に、空気と熱交換部130とが熱交換されない領域Aが縦長状に形成されることが分かった。さらに、その領域Aは空気流れの下流側にも連続して形成されていることを見出した。
この領域Aをなくすために、一般的には熱交換部130に切り起こしなどによる加工でルーバーを設ける方法があるが、その場合には部品コストが上昇する。また、表面処理を施す際に処理液が膜張りし易くなる等の問題が生ずる。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、ルーバーを設けることもなく、熱交換効率の向上が図れる熱交換用フィンを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項6に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、熱体に伝熱可能に接合される接合面(11)と空気と熱交換する熱交換部(13)とが折り曲げにより波形状に形成された熱交換用のフィン(10)であって、
フィン(10)は、接合面(11)が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置され、かつ隣接する列に配列される熱交換部(13)が空気流れに沿って交差するように配置されることを特徴としている。
この発明によれば、空気流れに隣接する熱交換部(13)が交差するように配置されることで空気と熱交換部(13)とが熱交換されない領域を減らすことができる。これにより、熱交換効率の向上が図れる。
請求項2に記載の発明では、フィン(10)は、接合面(11)および熱交換部(13)が平板状の薄板で形成され、熱交換部(13)が接合面(11)の外方に延出して傾斜状もしくは湾曲状のいずれかに形成されることを特徴としている。この発明によれば、フィン(10)が空気流れに複数列平行配置させたときに、従来の空気と熱交換部(13)とが熱交換されない領域に熱交換部(13)を配列することができる。これにより、空気と熱交換部(13)とが熱交換されない領域を減らすことができる。
請求項3に記載の発明では、フィン(10)は、接合面(11)、熱交換部(13)、山部(12)、熱交換部(13)の順に折り曲げによって形成され、かつ接合面(11)と山部(12)とが同一形状で形成されて隣接する列に配置される接合面(11)が反転させて配置されることを特徴としている。この発明によれば、空気流れの前後において共通のフィン(10)で構成することができる。
請求項4に記載の発明では、熱体は、発熱体、高熱体、または冷熱体であって、接合面(11)は、発熱体、高熱体、または冷熱体のいずれかの熱を熱交換部(13)に伝熱可能に接合されていることを特徴としている。
この発明によれば、例えば、PTCヒータ、ヒートシンクなどの発熱体を冷却する冷却装置の熱交換用のフィンに適用できる。高温または低温の熱媒体を放熱、吸熱する熱交換器の熱交換用のフィンに適用できる。
請求項5に記載の発明では、熱体は、P型とN型とからなる熱電素子(32、33)を交互に配列して電気的に接続された高熱体、または冷熱体であって、接合面(11)は、高熱体、または冷熱体のいずれかの熱を熱交換部(13)に伝熱可能に接合されていることを特徴としている。この発明によれば、ペルチェ効果を備える熱電変換装置の熱交換用のフィンに適用できる。
請求項6に記載の発明では、接合面(11)に対向配置される山部(12)は、空気流れに沿って同一直線上に平行配置されることを特徴としている。この発明によれば、熱電変換装置のフィンは、隣り合う互いのフィン(10)が電気的な絶縁が必要であるため、複数のフィン(10)を一体的に形成し、接合面(11)を電極部材に結合した後に、山部(12)を切断することで隣り合う互いのフィン(10)を分離することができる。従って、山部(12)が同一直線上に配置すれば切断が容易に行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における熱交換器用のフィンを図1ないし図4に基づいて説明する。図1は本実施形態における冷却装置の全体構成を示す平面図である。図2は図1に示すA−A断面図である。図3は図1に示すB−B断面図である。本実施形態では、熱交換器用のフィンを、発熱体を冷却する冷却装置に適用したものである。
冷却装置は、例えば、PTCヒータ、ヒートシンクなどの発熱体の熱を外部に放熱する装置である。フィン10は、図1ないし図3に示すように、薄肉状の平板を用いて、接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、接合面11の順に複数個連続して折り曲げによって波型状に形成されたコルゲートフィンである。
また、材質は、アルミニウムまたは銅などの熱伝導性の高い金属の板材を用いて、ローラー等の曲げ加工により所定の形状(例えば、凹凸状)に連続形成される。これにより、接合面11、熱交換部13および山部12は平面状に形成される。そして、曲げ加工後に、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を傾斜状に成形して熱交換部13を形成する。
言い換えると、接合面11に対して熱交換部13の二つの平面を傾斜させることで、接合面11に対向する上方の部位に隣の山部12が配置される。つまり、熱交換部13、山部12、熱交換部13と連なる凸部が略平行四辺形状に形成されて、熱交換部13が接合面11に対して垂直方向よりも右方向に傾いて隣の山部12に連なるようになる。
従って、単純な加工を施すことで接合面11の上方側、および隣の山部12の下方側の空間に熱交換部13が形成される。さらに、熱交換部13および山部12が接合面11に対して外方に延出するように形成される。ここで、熱交換部13、山部12、熱交換部13と連なる平面が空気と熱交換される熱交換部である。
さらに、以上のような形状に形成されたフィン10において、凹状の底部となる接合面11と凸状の頂部となる山部12とを同一形状で形成し、かつ接合面11と山部12とを上下方向に反転させると、熱交換部13が接合面11に対して垂直方向よりも左方向に傾いて配置できる。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、発熱体の外郭部材20にフィン10を空気流れに対して複数列配置するように構成している。具体的には、接合面11が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置されるとともに、空気流れの隣接する列に配列される熱交換部13が空気流れに沿って交差するように配置されている。
より具体的には、例えば、下方から一列目に配置するフィン10と、その隣の下方から2列目に配置するフィン10とは、どちらか一方のフィン10の接合面11と山部12とを上下方向に反転させて外郭部材20に交互に複数列平行配置すれば良い。
これにより、空気流れの上流側が眺めると、図2に示すように、接合面11と山部12との間の空気が流れる空間を空気流れの前後に隣接する熱交換部13で空気流れに沿って交差できる。従って、空気と熱交換部13とが熱交換されない領域を減らすことができる。
ここで、接合面11は、外郭部材20に半田、ろう材などの熱伝導率の高い接合材により接合される。また、複数列に配置されたフィン10は、図示しないケース部材でフィン10の外方を覆って送風通路を形成し、その送風通路に空気を流通することで、発熱体から伝熱された熱を熱交換部13、山部12、熱交換部13と連なる面で放熱することができる。
次に、以上の構成によるフィン10の作用効果について図4に基づいて説明する。図4は放熱量と風量との関係を示す特性図である。発明者らが、図12に示す形状の平板フィン100を発熱体の外郭部材20に複数列配置したときと、本実施形態による形状のフィン10を発熱体の外郭部材20に複数列配置したときの冷却装置の放熱量と風量との関係を実験によって求めた特性図である。
図中に示す符号Xが図12に示す形状の平板フィン100を配置したときの放熱量と風量との関係を特性であり、図中に示す符号Yが本実施形態による形状のフィン10を配置したときの放熱量と風量との関係を特性である。これによると、本実施形態による形状のフィン10の方が図12に示す形状の平板フィン100よりも放熱量が15%程度向上することが分かった。
これは、空気の流れを詳細に観察すると、図12に示す形状の平板フィン100の場合には、空気と熱交換部130とが熱交換されない領域があるが、熱交換部13を傾斜させたことで、空気流れの前後に隣接する熱交換部13の側端がクロス状に配置されるため、空気と熱交換部130とが熱交換されない領域を減らすことができた。これにより、熱交換効率の向上が図れる。
以上の第1実施形態による熱交換用フィンによれば、フィン10は、接合面11が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置され、かつ隣接する列に配列される熱交換部13が空気流れに沿って交差するように配置されることにより、接合面11と山部12との間の空間に交差状に熱交換部13が配置されるため空気と熱交換部13とが熱交換されない領域を減らすことができる。これにより、熱交換効率の向上が図れる。
具体的には、フィン10は、接合面11および熱交換部13が平板状の薄板で形成され、熱交換部13が接合面11の外方に延出して傾斜状に形成されることにより、フィン10が空気流れに複数列平行配置させたときに、従来の空気と熱交換部13とが熱交換されない領域に熱交換部13を配列することができる。
より具体的には、フィン10は、接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13の順に折り曲げによって形成され、かつ接合面11と山部12とが同一形状で形成されて隣接する列に配置される接合面11が反転させて配置されることにより、同一形状のひとつのフィン10で複数列配置することができ、かつ共通使用することができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、フィン10を接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、接合面11の順に、凹凸状に連続形成して、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を傾斜状に成形して熱交換部13を形成したが、これに限らず、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を略くの字状、もしくは山状からなる傾斜状に形成しても良い。
具体的には、図5および図6に示すように、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を一方の傾斜と他方の傾斜が中途で頂部を形成する略くの字状、もしくは山状からなる傾斜状に形成している。ここで、頂部は接合面11と山部12との中間高さに形成すると良い。
この場合には、第1実施形態と同じように、薄肉状の板材を用いて、接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、接合面11の順にローラー等の曲げ加工により凹凸状の形状に連続形成される。そして、曲げ加工後に、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を略くの字状、もしくは山状からなる傾斜状に成形して熱交換部13を形成する。
そして、どちらか一方のフィン10の接合面11と山部12とを上下方向に反転させて外郭部材20に交互に空気流れに対して複数列平行配置すれば、図5に示すように、接合面11と山部12との間の空気が流れる空間を空気流れの前後に隣接する熱交換部13で空気流れに沿って交差できる。これにより、空気と熱交換部13とが熱交換されない領域を減らすことができる。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、フィン10の熱交換部13の形状を傾斜状に形成したが、これに限らず、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を湾曲状に成形して熱交換部13を形成しても良い。
具体的には、図7および図8に示すように、薄肉状の板材を用いて、フィン10を接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、接合面11の順にローラー等の曲げ加工により凹凸状の形状に連続形成される。そして、曲げ加工後に、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を湾曲状に成形して熱交換部13を形成する。
そして、どちらか一方のフィン10の接合面11と山部12とを上下方向に反転させて外郭部材20に交互に空気流れに対して複数列平行配置すれば、図7に示すように、接合面11と山部12との間の空気が流れる空間を空気流れの前後に隣接する熱交換部13で空気流れに沿って交差できる。これにより、空気と熱交換部13とが熱交換されない領域を減らすことができる。
(第4実施形態)
以上の実施形態では、発熱体を冷却する冷却装置にフィン10を適用したが、これに限らず、P型とN型とからなる熱電素子を交互に配列して電気的に直接接続された冷熱側の電極部、もしくは高熱側の電極部の熱を吸熱もしくは放熱するために熱電変換装置にフィン10を適用させても良い。
まず、本実施形態の熱電変換装置は、例えば、車両用のシートの着座部内と背当部内とにそれぞれ熱電変換装置を配設し、その熱電変換装置により冷却された冷風をシート表面から吹き出すシート空調装置に用いられている。
その具体的な構成は、図9および図10に示すように、P型熱電素子32、N型熱電素子33、電極部材20、フィン10とから構成されている。より具体的には、平板状の絶縁材料(例えば、ガラスエポキシ、PPS樹脂、LCP樹脂もしくはPET樹脂など)からなる第1保持板31に、一対のP型熱電素子32とN型熱電素子33とを交互に略碁盤目状に複数対配列してなる熱電素子群を列設し、隣接する一対の熱電素子32、33の両端面に電極部材20を接合して一体に構成している。
P型熱電素子32はBi−Te系化合物からなるP型半導体により構成され、N型熱電素子33はBi−Te系化合物からなるN型半導体により構成された極小部品である。なお、P型熱電素子32およびN型熱電素子33は、その上端面、下端面が第1保持板31よりも突き出すように形成されている。
電極部材20は、平板状の銅材などの導電性金属から形成され、第1保持板31に配列された熱電素子群のうち、隣接する一対のP型熱電素子32およびN型熱電素子33を電気的に直列接続する電極である。
上方に配置される電極部材20は、隣接するN型熱電素子33からP型熱電素子32に向けて電流を流すための電極であり、下方に配置される電極部材20は、隣接するP型熱電素子32からN型熱電素子33に電流を流すための電極である。なお、電極部材30は、熱電素子32、33の端面に予めペーストハンダなどをスクリーン印刷で薄く均一に塗っておいてから半田付けで接合される。
熱電素子32、33の両末端には、図示しない直流電源の正側端子および直流電源の負側端子が設けられている。例えば、正側端子から入力された直流電源は、図1中に示す左端のN型熱電素子33から上方に配設された電極部材20を介して隣のP型熱電素子32に直列的に流れ、次に、このP型熱電素子32から下方に配設された電極部材20を介してN型熱電素子33に直列的に流れる。
このときに、PN接合部を構成する下方に配設された電極部材20は、ペルチェ効果によって高温の状態となり、NP接合部を構成する上方に配設された電極部材20は低温の状態となる。つまり、上方側に配置された電極部材20は冷熱体であり低温状態の熱が生ずる。また、下方側に配置された電極部材20は高熱体であり高温状態の熱が生ずる。
そこで、本実施形態では、電熱部材20に対応する部位にフィン10を設けている。上述したように、まず、フィン10を、薄肉状の板材を用いて、接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、接合面11の順にローラー等の曲げ加工により凹凸状の形状に連続形成される。そして、曲げ加工後に、接合面11と山部12とを連なる二つの平面を傾斜状に成形して熱交換部13を形成する。
そして、図9に示すように、第1保持板31に配設された電極部材20にフィン10を空気流れに対して複数列配置するように構成している。具体的には、接合面11が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置されるとともに、空気流れの隣接する列に配列される熱交換部13が空気流れに沿って交差するように配置されている。
より具体的には、例えば、右方から一列目に配置するフィン10と、その隣の左方から2列目に配置するフィン10とは、どちらか一方のフィン10の接合面11と山部12とを上下方向に反転させて外郭部材20に交互に複数列平行配置している。
これにより、空気流れの上流側が眺めると、図10に示すように、接合面11と山部12との間の空気が流れる空間を空気流れの前後に隣接する熱交換部13で空気流れに沿って交差できる。従って、空気と熱交換部13とが熱交換されない領域を減らすことができる。
ところで、接合面11が電極部材20に直接接合するように構成されているため、波形状に連続的に形成されたフィン10は、列方向において電気的な絶縁が必要である。そこで、本実施形態では、接合面11が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置されていることで、山部12においても空気流れに対して同一直線上に複数列平行配置されている。
従って、同一直線上に配置された山部12に切断部12aを形成することで、互いに隣り合う接合面11および熱交換部13同士の電気的な絶縁ができる。ここで、切断部12aは、より具体的には、それぞれの電極部材20にそれぞれの接合面11が接合した後に、例えば、ナイフなどの切断治具を用いて、空気流れに対して同一直線上に切断治具を移動することで良い。これによれば、容易に複数の切断部12aを形成することができる。
ここで、上方に配置されたフィン10は吸熱熱交換部を形成して低温状態の熱が電極部材20から伝熱されて空気と熱交換され、下方側に設置されたフィン10は放熱熱交換部を形成して高温状態の熱が電極部材20から伝熱されて空気と熱交換される。
そして、第1保持板31を区画壁として、図示しないケース部材でフィン10を覆うように送風通路を形成し、その送風通路に空気を流通することで、熱交換部13および山部12と空気とが熱交換される。そして、上側のフィン10で空気を冷却することができ、下側のフィン10で空気を加熱することができる。
図中に示す符号35は、複数のフィン10を保持するための第2保持板である。この第2保持板35は、平板状の絶縁材料(例えば、ガラスエポキシ、PPS樹脂、LCP樹脂もしくはPET樹脂など)より形成されている。フィン10は、第2保持板35に形成された図示しない取付穴に接合面11が配設されて一体的に構成している。
これにより、第1保持板31に配設されたそれぞれの電極部材20に第2保持板35に配設された接合面11を重ね合わせることで、電極部材20と接合面11とを一斉に接合することができる。また、本実施形態では、切断部12aを電極部材20と接合面11とを接合した後に形成したが、これに限らず、第2保持板35にフィン10を複数列配設したときに、切断部12aを形成しても良い。
以上の構成によれば、接合面11に対向配置される山部12は、空気流れに沿って同一直線上に平行配置されることにより、熱電変換装置に適用されるフィン10は、隣り合う互いのフィン10が電気的な絶縁が必要であるため、複数のフィン10を一体的に形成し、接合面11を電極部材20に結合した後に、山部12を切断することで隣り合う互いのフィン10を分離することができる。従って、山部12が同一直線上に配置すれば切断が容易に行うことができる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、熱交換用フィンを、発熱体を冷却する冷却装置、およびP型とN型とからなる熱電素子31、32を交互に配列して電気的に直接接続された冷熱側の電極部材20、もしくは高熱側の電極部材20の熱を吸熱もしくは放熱するために熱電変換装置に適用させたが、これに限らず、高温または低温の熱媒体を放熱、吸熱する熱交換器の熱交換用のフィンに適用できる。
また、以上の実施形態ではフィン10を、接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、接合面11の順に複数個連続して折り曲げによって波型状に形成したが、これに限らず、接合面11、熱交換部13、山部12、熱交換部13、の順に連なる単位で、単品で形成しても良い。
また、以上の実施形態では、接合面11と山部12とを同一形状で形成して共通使用するように構成したが、これに限ることはない。
本発明の第1実施形態における冷却装置の全体構成を示す平面図である。 図1に示すA−A断面図である。 図1に示すB−B断面図である。 本発明の第1実施形態における放熱量と風量との関係を示す特性図である。 本発明の第2実施形態における冷却装置の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態におけるフィン10の形状を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態における冷却装置の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態におけるフィン10の形状を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態における熱電変換装置の全体構成を示す側面図である。 図9に示すA−A部分断面図である。 従来技術における冷却装置の全体構成を示す縦断面図である。 従来技術におけるフィンの配列形態を示す平面図である。
符号の説明
10…フィン
11…接合面
12…山部
13…熱交換部
32…P型熱電素子、熱電素子
33…N型熱電素子、熱電素子

Claims (6)

  1. 熱体に伝熱可能に接合される接合面(11)と空気と熱交換する熱交換部(13)とが折り曲げにより波形状に形成された熱交換用のフィン(10)であって、
    前記フィン(10)は、前記接合面(11)が空気流れに対して同一方向に複数列平行配置され、かつ隣接する列に配列される前記熱交換部(13)が空気流れに沿って交差するように配置されることを特徴とする熱交換用のフィン。
  2. 前記フィン(10)は、前記接合面(11)および前記熱交換部(13)が平板状の薄板で形成され、前記熱交換部(13)が前記接合面(11)の外方に延出して傾斜状もしくは湾曲状のいずれかに形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱交換用のフィン。
  3. 前記フィン(10)は、前記接合面(11)、前記熱交換部(13)、山部(12)、前記熱交換部(13)の順に折り曲げによって形成され、かつ前記接合面(11)と前記山部(12)とが同一形状で形成されて隣接する列に配置される前記接合面(11)が反転させて配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換用のフィン。
  4. 前記熱体は、発熱体、高熱体、または冷熱体であって、
    前記接合面(11)は、発熱体、高熱体、または冷熱体のいずれかの熱を前記熱交換部(13)に伝熱可能に接合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の熱交換用のフィン。
  5. 前記熱体は、P型とN型とからなる熱電素子(32、33)を交互に配列して電気的に接続された高熱体、または冷熱体であって、
    前記接合面(11)は、高熱体、または冷熱体のいずれかの熱を前記熱交換部(13)に伝熱可能に接合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の熱交換用のフィン。
  6. 前記接合面(11)に対向配置される前記山部(12)は、空気流れに沿って同一直線上に平行配置されることを特徴とする請求項5に記載の熱交換用のフィン。
JP2006259436A 2006-09-25 2006-09-25 熱交換用のフィン Pending JP2008078587A (ja)

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