JP2008077414A - 撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル、撚り線ワイヤの加工方法、及び撚り線ワイヤの変形解析シミュレーション方法 - Google Patents

撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル、撚り線ワイヤの加工方法、及び撚り線ワイヤの変形解析シミュレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の素線からなる線状部材の成形シミュレーションにおいて、成形条件が見つけ易く成形品形状も安定化し、安定した収束性を得ながら短時間で計算を終了させる。
【解決手段】非円形状の図形を、その図心Oを中心としてスパイラル状に捩りながら図心O方向に延設し、1本の線状部材の解析モデル13’を形成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複数の素線を撚り合わせて形成される撚り線ワイヤを、曲げ又は捩って形状を成形する際の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル、撚り線ワイヤの加工方法、及び撚り線ワイヤの変形解析シミュレーション方法に関する。
医療機器の1つである内視鏡処置具の高周波スネア、バスケット型回収鉗子等の成形品を成形するには、複数の金属線(素線)を撚り合わせて構成される撚り線ワイヤを、手作業により所定の形状にフォーミング(成形)する方法が一般的に行われている。
一方、この種の内視鏡処置具は、市場の拡大により生産数の増大が見込まれているため、大量生産が要請されているが、この場合、例えば成形用の金型を利用しながらの自動化設備が必要になってくる。
しかし、自動化設備を製作しても、その後、成形品形状を安定化するための成形条件を模索しながら成形品を試作、評価するためには多大な時間と費用を要する。これに対し、成形条件の模索には、シミュレーション技術を利用するのが有効である。
例えば、撚り線ワイヤのフォーミング過程のシミュレーションでは、一般には、撚り線ワイヤを構成する各素線の構造、境界条件を厳密にモデル化する。しかし、厳密に撚り線ワイヤの挙動をモデル化するために、要素数、接触部位の組み合わせが増加するので、膨大な計算時間(例えば5日程度)を要している。
これを解決すべく、例えば、シミュレーションモデルを簡略化する方法として、自動車部品に用いられるワイヤハーネスの変形挙動を精度良く予測するシミュレーション方法が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1では、梁要素を用いて変形挙動が予測できるようにワイヤをモデル化して、計算時間を短縮化している。
特開2004−362542号公報
しかし、特許文献1では、成形に用いられる金型やその他の部材及びワイヤ同士の接触を定義することはできない。また、ワイヤ自体の塑性変形を考慮できない等の問題がある。このため、いわゆるバルクフォーミング(型成形)による変形挙動を精度良くシミュレートするのは困難であった。
一方、内視鏡処置具のように金型を利用しながら撚り線ワイヤを変形させて成形品の形状を成形する場合、撚り線ワイヤを構成する各素線の構造及びその内部の接触の問題により、シミュレーションでの解の収束性が悪くなり、計算はできても短時間で終了しないという課題があった。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、複数の素線からなる線状部材の成形シミュレーションにおいて、成形条件が見つけ易く成形品形状も安定化し、安定した収束性を得ながら短時間で計算を終了させることができる撚り線ワイヤの変形挙動解析シミュレーションモデル、撚り線ワイヤの加工方法、及び変形挙動解析シミュレーション方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルの発明は、
非円形状の図形を、その図心を中心としてスパイラル状に捩りながら図心方向に延設し、1本の線状部材の解析モデルを形成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルにおいて、
前記線状部材の断面として、複数の素線を撚り合わせて複数の素線束を形成し、該任意形状の素線束の少なくとも1つを束ねてできた素線束集合体の外周面を包絡線で接続したものを定義したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルにおいて、
前記線状部材の断面として、複数の素線を撚り合わせて複数の素線束を形成し、該複数の素線束の外周面を包絡線で接続したものを定義したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルにおいて、
前記線状部材の断面として、複数の素線を撚り合わせて複数の素線束を形成し、該複数の素線束ごとに夫々の外周面を包絡線で接続し、該包絡線で接続した複数の素線束を1つに結合したものを定義したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルにおいて、
材料試験により得られた前記素線の縦弾性係数の値を、曲げ実験の捩り角度に合うように補正して解析モデルに条件設定することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルにおいて、
前記線状部材の撚りピッチの寸法を、曲げ実験の捩り角度に合うように補正して解析モデルに条件設定することを特徴とする。
請求項7に係る撚り線ワイヤの加工方法の発明は、請求項1〜6に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルを用いて、得られた加工条件で型成形を行うことを特徴とする。
請求項8に係る撚り線ワイヤの変形解析シミュレーション方法の発明は、請求項1〜6に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルを用いて、コンピュータにより変形挙動解析することを特徴とする。
本発明によれば、複数の素線からなる線状部材の曲げ等の成形におけるシミュレーションあるいは加工において、成形条件が見つけ易く成形品形状も安定化し、安定した収束性を得ながら短時間で計算を終了させることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(撚り線ワイヤの実際の変形)
図1は、シミュレーションではなく、実際に撚り線ワイヤのV曲げ実験に用いる成形装
置の構成を示す図である。
この成形装置は、角度θが90°又は45°のV字形の凸部11aを有する上型11と
、上型11の凸部11aに嵌合可能に対向配置されV字形の凹部12aを有する下型12
とを有している。なお、この成形装置は、上型11の凸部11aの頂部が下型12上に載置した直線状の撚り線ワイヤ13に当接した後に、下型12の凹部12aに対する撚り線ワイヤ13の押し下げ量(すなわち、上型11のストローク量)を変化させることができるようになっている。そして、この上型11と下型12との間に撚り線ワイヤ13を挟み込み、下型12に対して上型11を接近移動させる。
下型12に対して上型11を接近移動させると、図2のように、撚り線ワイヤ13の長手方向の中途部にV字部13aが形成される。また、この撚り線ワイヤ13を、不図示の
別の成形型によりV字部13aを中心として、左右略対称にループ状の湾曲部を形成する
ように折り曲げる。
図3は、この撚り線ワイヤ13を用いて製造された内視鏡処置具の一例としての高周波スネア15を示している。この高周波スネア15は、V字部13aを先端側とし、ループ
状の湾曲部Aが形成された撚り線ワイヤ13がチューブ14に出退自在に挿通されている。このループ状の湾曲部Aの横幅(出退方向と略直交する方向)は、V字部13aの弾発
力により確保されることになる。
図4は、撚り線ワイヤ13の断面図を示している。この撚り線ワイヤ13は、中央側の1個の素線束(「ストランド」ともいう)130と、その周囲の6個の素線束130と、の全部で7個の素線束130を撚りあわせて形成されている。また、中央側の1個の素線束130と周囲の6個の素線束130との間には、6個の空孔140が形成されている。
図5は、1個の素線束130の拡大図を示している。すなわち、素線束130は、中央側の1本の素線(芯線)131と、その周囲の6本の素線131と、の全部で7本の素線131を撚りあわせて形成されている。このように高周波スネア15として、撚り線ワイヤ13を用いたのは、特にループ状の湾曲部Aがしなやかに弾性変形してほしいからであ。これに対し、撚り線ワイヤ13に代えて1本の単線を用いた場合は、この湾曲部Aが変形しにくくなるからである。
(シミュレーションモデルの作成)
図6〜図11は、本実施形態のシミュレーションモデルの作成工程を示す。本実施形態では、シミュレーションモデルを医療用の処置具(例えば高周波スネア)に適用する場合について説明する。
第1工程では、シミュレーションモデルの対象となる撚り線ワイヤ13の断面の外周形状を忠実にモデリングし、外表面の座標データ(ジオメトリーデータ)を作成する。
図6(a)は、モデル対象となる撚り線ワイヤ13の断面を示している。この撚り線ワイヤ13は、前述したように、7本の素線131から構成される素線束130が、中央に1個、その周囲に6個配置されている。
次に、図6(b)に示すように、この撚り線ワイヤ13の断面の外周面を忠実にモデリングした断面213を形成する。すなわち、外周側の6個の素線束130を構成している外周側の素線131の外周面を接続して、簡略化したモデルの断面213を作成する。この断面213は、非円形状をなしている。
ここで、非円形状の図形とは、撚り線ワイヤ13の断面における外周側の素線の外周面を接続して形成される包絡線上に、この包絡線の図形と形状が略一致する円形状の図形を重ねた場合に、この包絡線上に円形状から外れた線部分(領域)を有する図形であり、楕円やひし形等の円形以外の図形ばかりではなく、円周の一部に凹部や凸部を有するものも含む(例えば図16参照)。
なお、この断面213は、6個の素線束130の外周側を接続して形成された6個の素線束モデル130’を結合したものである。ここでは、6個の素線束モデル130’の内側は、孔等のない連続な面として扱っている。
この断面213は、複数の素線を撚り合わせて形成した複数の素線束の外周面を包絡線で螺旋状にしたものに相当する。
更に、図6(c)において、前述の簡略化されたモデルの断面213に対し、その外表面のジオメトリーデータ(幾何学的データ)を作成する。これは、中心Oを有するXY平面に対し、任意位置の座標を指定して断面213の各要素部分の形状データを得るためである。なお、断面に付された多数の黒いドット16は、座標点群データである。
第2工程では、図7に示すように、簡略化したモデルの断面213に対し、座標点群データに基づいて、6個の素線束モデル130’の隣接部分の形状を計測して、その部分にR(フィレット)を設定する。これは、コンピュータによる計算を簡単にするため、一層簡略化したモデルの断面を作成するためである。このときの形状の計測は、例えば各素線束モデル130’を構成する素線モデル131’の半径が対象となる。
なお、その他、隣接する素線モデル131’同士が接触しているか否か、又は離れているか否か、或いは一部が重なっているか否か等も計測の対象となる。
すなわち、隣接する素線モデル131’の半径等に応じてモデルの断面313の形状が作成される。これにより、得られたモデルの断面313は、撚り線ワイヤ13の断面の特徴を損なうことなく近似した状態にモデリングしたものとなっている。
この一層簡略化したR(フィレット)を設定したモデルの断面313(以下、Rモデル断面という)も非円形状をなしている。このRモデル断面313に対して、図6(c)と同様に、その外表面のジオメトリーデータ(幾何学的データ)を作成し、モデル断面513を得る(図11参照)。
なお、モデル対象となる撚り線ワイヤ13の断面に応じて、モデル断面を形成し直す必要があるか否かの検討をする。例えば、図8(a)に示すように、モデル対象となる撚り線ワイヤ13の断面が、6個の素線束130の中央に空孔132が存在する場合は、図8(b)に示すように、忠実に空孔モデル132’をモデリングした断面213’を作成する。なお、このモデル断面213’は、6個の素線束130の外周側を包絡線で接続して形成された6個の素線束モデル130’を有している。
よって、モデル断面213’は、複数の素線を撚り合わせて形成した複数の素線束の外周面を包絡線で結合したものに相当する。
また、図9(a)に示すように、撚り線ワイヤ13の断面が、複数の素線131を撚り合わせて任意形状の3個の素線束130―1、130―2、130―3を形成した場合を想定する場合がある。この場合、図9(b)に示すように、3個の素線束130―1、130―2、130―3を束ねてできた素線束集合体113’の外周側を包絡線で接続して、モデル断面113を形成する。
更に、図6(a)に示したように、撚り線ワイヤ13の断面が、7本の素線131を撚り合わせて7個の素線束130を形成している場合を考える。この場合は、図10に示すように、7個の素線束130ごとに夫々の外周面を包絡線で接続して形成された7個の素線束モデル130”を1つに結合した断面413とすることもできる。このとき、7個の素線束130の間に空孔(図4の空孔140参照)が存在すれば、忠実にその空孔モデル132”をモデリングする。
なお、モデル対象となる撚り線ワイヤ13の断面に応じて、モデル断面を形成し直す必要があるか否かの検討をした結果、必要がない場合は、上述した図8(a)に示すような空孔132があってもこれを取り込むことはしない。
第3工程では、図11に示すように、モデリングした撚り線ワイヤ13’(図12参照)のモデル断面513の形状データの中心にポイント(中心)Oを設ける。そして、このポイントOを始点として、外表面のジオメトリデータを利用してモデル断面513の外周部に三角形の2点を多数描く。これらの各三角形は、その始点と終点が重なった三角形要素であり、こうして多数のメッシュ150が生成される。
シミュレーション解析では、所定長さの線状部材の3次元要素モデル13’に曲げを施したとき、どのように変形するかを、これら多数の各メッシュ150ごとに計算する。そして、例えば3次元要素モデル13’の端面における元の位置をPとしたとき、線状部材の3次元要素モデル13’に曲げを施したときの回転後の位置Q(捩り角)が、どの程度になるかを予測する。
第4工程では、図12に示すように、1本の線状部材の3次元要素モデル13’を作成する。この図12は、図11の2次元断面(XY方向)のデータを、その図心を中心として撚り線ワイヤ13の所定のピッチpになるようにスパイラル状にZ軸方向(XY平面に直交方向)に延設したものである。なお、所定のピッチpとは、撚り線ワイヤの実際のピッチを実験で用いるピッチに対応させた数値をいう。
第5工程では、材料試験により得られた素線131の縦弾性係数Eの値を、V曲げ実験
の捩り角度に合うように補正して3次元要素モデル13’に条件設定する。この補正により、シミュレーション結果を、実際の捩れ挙動に近づけるようにする。なお、縦弾性係数をE、捩り弾性係数をG、ポアソン比をνとした場合、E=2(1+ν)Gの関係にある。また、捩り角度はGと一定の関係にあるため、Eとνの値がわかればGを求めることができる。
第6工程では、図13に示すように、上型11’と下型12’の3次元要素モデル13’に接触する部分の転写面を立体的にモデル化する。そして、上型11’と下型12’を、撚り線ワイヤの3次元要素モデル13’の外径寸法のクリアランスになるまで、例えば下型12’に対して上型11’を所定のストローク量だけ移動させる条件を加えて、一連のプログラムが作成できる。これによって、V曲げのシミュレーションが可能となる。
(モデルによるシミュレーション解析)
次に、上記で作成した撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’を用いて、角度90°及び45°のV曲げのシミュレーション解析を実施した。すなわち、上型11’と下型
12’の間に、撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’を配置して上型11’を下型12’の方向に、上型11’のストローク量を、A〜Dの4種類に変化させて移動させた(図14、図15等参照)。そして、撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’を、上型11’を下型12’の隙間に沿わせて曲げた。
図14及び図15は、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とを示す図である。
図14は、上型11’と下型12’の角度を90°に設定した場合、3次元要素モデル13’に形成されるV曲げ後の角度(縦軸)と、プレスストローク量(以下、「ストローク量」という)(横軸)との関係を示すものである。なお、ストローク量の大きさは、A>B>C>Dの関係になっている。また、同図中、×印は実験結果を示し、○印はシミュレーション結果(解析結果)を示している。
同図14によれば、上型11’のストローク量が大きいほどV曲げ後の角度(戻り角度)は小さく、また、ストローク量が小さいほどV曲げ後の角度(戻り角度)は大きくなっている。また、実験結果と解析結果は同じストローク量で×と○が接近していることから、両者にはほとんど差はない。
図15は、上型11’と下型12’の角度を90°に設定した場合、3次元要素モデル13’に形成されるV曲げ後の捩れ角度(縦軸)と、ストローク量(横軸)との関係を示すものである。なお、ストローク量の大きさは、A>B>C>Dの関係になっている。また、同図中、×印は実験結果を示し、○印はシミュレーション結果(解析結果)を示している。
同図15によれば、上型11’のストローク量が大きいほどV曲げ後の捩り角度は大きく、また、ストローク量が小さいほどV曲げ後の捩り角度(戻り角度)は小さくなっている。また、実験結果と解析結果は同じストローク量で×と○が接近していることから、両者にはほとんど差がない。
以上より、シミュレーション解析モデルを用いたことで、3次元要素モデル13’に形成されるV曲げ角度と捩れ角度の傾向は、実験結果と略一致しており、実用の範囲内で問
題ないレベルであることが判った。また、シミュレーション解析の解を得るまでの工程においても、安定した収束性が得られ、現実的な解析時間で解を得ることができた。
簡単に言えば、実際の撚り線ワイヤの素線数は、例えば49本であるのに対し、本実施形態の3次元要素モデル13’では、実際の撚り線ワイヤを1本の線状部材としてモデル解析したので、その解析時間も略1/49以下の1時間程度で済んだ。
また、本実施形態では、1本の撚り線ワイヤをそのままモデル化するのではなく、図7に示したように、外周表面を包絡線で接続してモデル化して、それを所定のピッチで縦主軸(図心を連ねた縦軸線)を中心としてスパイラル状に捩って3次元モデル13’を生成した。
その結果、シミュレーションモデルの構築時間が短縮できるとともに、撚り線ワイヤを成形(フォーミング)した際の捩れを必要十分な精度で計算することが可能となった。
更に、撚り線ワイヤの微細構造体をそのままモデル化せず、簡略化してモデル規模を最小限に止めたことから、構造体内部の接触(例えば素線同士の接触)の問題が改善され収束性が良くなった。このため、短時間で成形品形状を精度良く予測することができるようになった。
なお、本シミュレーションモデルは、スプリングバックを考慮した弾塑性有限要素法により計算させており、材料構成則はミーゼスの降伏関数を用いている。
第1実施形態では、図7に図示したRモデル断面313を用いて3次元モデル13’を生成したが、これに代えて、図6(b)に図示したモデル断面213を用いて3次元モデル13’を生成しても良い。
(撚り線ワイヤの解析モデルの他の例)
図16(a)〜(c)は、撚り線ワイヤの外周面を包絡線で接続して、得られた非円形状の断面を、その図心を中心としてスパイラル状に捩りながら延設して、1本の線状部材の解析モデルとした実施の形態を示す。
このように、非円形状の断面としては、楕円形状の断面513(図16(a)参照)、三ッ山形状の断面613(図16(b)参照)、だるま形状の断面713(図16(c)参照)等が考えられる。あるいは、図7の断面を更に簡略化した六ツ山形状の如き包絡線で接続して得られるような断面813でも良い(図16(d)参照)。但し、ここに示した断面に限られるものではない。
この様な線状部材の3次元要素モデルであっても、前述した図11のように、撚り線ワイヤの特徴である捩りや回転等の挙動を確認することができるので、シミュレーションモデルとしても使用することができるのである。
なお、図示しないが、このような3次元要素モデルに対し、V曲げをシミュレーション
解析した場合にも、実際に撚り線ワイヤを加工した場合の実験結果と傾向が一致する解析結果が得られている。
また、本実施形態で曲げ加工等される撚り線ワイヤの適用分野は、内視鏡処置具の撚り線ワイヤに用いられる他、自転車のブレーキワイヤ、ギヤ変更のワイヤ、自動車のスロットルの開閉ワイヤ、つり具のハリス等にも適応が可能である。
本実施形態によれば、撚り線ワイヤ13の変形形状を実用的な精度でシミュレーションすることが可能となり、実際に試作実験をすることなく、シミュレーションにより予測した成形品の変形形状を利用することができる。すなわち、撚り線ワイヤに曲げ、捩りを加えた形状の成形、及び撚り線ワイヤを成形した際の形状予測が可能となり、設計された成形品のリードタイムを短縮することができる。これにより、ユーザニーズに対応した迅速な商品提供が可能となる。また、試作実験が不要又は低減できることから、コスト削減にも有効である。
(R曲げのシミュレーション解析)
本実施の形態では、上記で作成したシミュレーションモデルを用いて、図3に示した高周波スネア15の湾曲部Aに相当するR曲げ(金型の曲率半径ρ=100mmのなだらかな曲げ)を実施した。
図17は、R曲げ実験に用いた成形型のシミュレーションモデルを示す図である。
すなわち、上型21’と下型22’(サーフェースモデル)の間に、図12に示したような撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’を配置し、上型21’を下型22’の方向に所定のストローク量だけ移動させる。こうして、撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’をR形状(曲率半径ρ=100mm)に曲げる。
このR曲げは、上述した図3における湾曲部Aのように、撚り線ワイヤ13のなだらかにループを形成している部分(曲率半径ρ=100mm)の曲げに用いられる。
図18は、撚り線ワイヤのR曲げ(曲率半径ρ=100mm)に関し、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とのR曲げ後のスプリングバック量を示す図である。同図中、×印は実験結果を示し、○印はシミュレーション結果(解析結果)を示している。
すなわち、図18の右端側に、図3における撚り線ワイヤのV字部13aがあり、このV字部13aから左端側に向けてなだらかなループ部分(湾曲部A)がある。
同図によれば、実験結果と解析結果は同じ位置に×と○が接近していることから、両者にはほとんど差はないといえる。
図19は、上型11’と下型12’の角度を45°に設定した場合に、撚り線ワイヤ13とその3次元要素モデル13’に形成されるV曲げ後の捩れ角度(縦軸)と、ストローク量(横軸)との関係を示すものである。なお、ストローク量の大きさは、A>B>C>Dの関係になっている。また、同図中、×印は実験結果を示し、○印はシミュレーション結果(解析結果)を示している。
この図19によれば、撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’を用いて解析した場合、実験結果と解析結果は、同じストローク量で×と○が接近している。このため、両者にはほとんど差がないといえる。
本実施形態のシミュレーションにより、撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’をフォーミングした場合に、図3に示した高周波スネア15の湾曲部Aのループ状の形状を予測することができる。また、この際、図19より、撚り線ワイヤ13をなだらかにフォーミングした場合を想定して、撚り線ワイヤ13の3次元要素モデル13’の捩れ等の値を算出することができる。
これにより、実際の撚り線ワイヤ13のフォーミングに応用できる情報(例えば、捩れ、プレス荷重、変形部分の形状等)も得ることができる。また、前述したように、本実施形態の3次元要素モデル13’では、1本の線状部材として解析したので、シミュレーションの解に安定した収束性が得られ、現実的な解析時間で結果を得ることができた。
次に、上型11’と下型12’の角度を45°に設定し、3次元要素モデル13’を用いて角度45°のV曲げを実施した場合について説明する。
図20は、その3次元要素モデル13’に形成される曲げ角度(縦軸)とストローク量(横軸)との関係を示すものである。同図中、×印は実験結果を示し、○印はシミュレーション結果(解析結果)を示している。
同図より、45°V曲げに於いても、上型11’のストローク量が大きいほどV曲げ後の角度(戻り角度)は小さく、また、ストローク量が小さいほどV曲げ後の角度(戻り角度)は大きくなっている。また、実験結果と解析結果にはほとんど差はない。これにより、前述した図19を併せて考慮すると、ストローク量に応じて、曲げ角度や捩り角度が変化する傾向にある。また、解析結果に基づき実際の変形量を推定しても、実用の範囲内で使用できると考えられる。
(複数の素線束モデルを1本に結合する方法について)
図21(図10と同じ構成)に示すように、7個の素線束モデル130”ごとに夫々の外周面を包絡線で接続してモデル化する。更に、そのモデル化後に7個の素線束モデル130”を、1つに結合する。そして、断面全体の図心を中心としてスパイラル状に捩りながら図心方向に延設し、1本の線状部材の3次元要素モデルを形成する。
複数の素線束モデル130”を1本に結合する方法は、各素線束モデル130”の要素中に隣接する節点235、235が存在する場合に、図22(a)(b)に示すように、各素線束モデル130”の節点235、235を共有させる方法や、共有させる節点235、235の自由度を同期させる方法(タイニング)等が考えられる。なお、いずれを用いるかは、シュミュレーションの内容により使い分けることが望ましい。また、応力、歪、力値等が所定の値になったら、節点235,235を離して自由度を独立させることができる。
撚り線ワイヤのV曲げ実験に用いる成形装置の構成を示す図である。 撚り線ワイヤにV字部を形成した状態を示す図である。 高周波スネアの平面図である。 撚り線ワイヤの断面構成を示す図である。 素線束の断面構成を示す図である。 (a)は撚り線ワイヤの断面を示す図、(b)は撚り線ワイヤの断面の外周面をモデリングした状態を示す図、(c)は撚り線ワイヤのモデルの断面のジオメトリーデータを示す図である。 撚り線ワイヤのモデルの断面にフィレットを設定した状態を示す図である。 (a)は撚り線ワイヤの断面構成を示す図、(b)は撚り線ワイヤの断面の外周面をモデリングした状態を示す図である。 (a)は撚り線ワイヤの断面構成を示す図、(b)は撚り線ワイヤの断面の外周面をモデル化した状態を示す図である。 撚り線ワイヤの断面の外周面をモデリングした状態を示す図である。 モデル断面を三角形要素で区切り、多数のメッシュを生成した状態を示す図である。 1本の線状部材の3次元要素モデルを示す図である。 上型と下型を立体的にモデル化した図である。 上型と下型の角度を90°に設定した場合の、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とを示す図である。 上型と下型の角度を90°に設定した場合の、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とを示す図である。 撚り線ワイヤの外周面を包絡線で接続して得られた非円形状の断面であって、(a)は楕円形状の断面、(b)は三ッ山形状の断面、(c)はだるま形状の断面、(d)は六ッ山形状の断面を示す図である。 R曲げ実験に用いた成形型のシミュレーションモデルを示す図である。 撚り線ワイヤのR曲げ(曲率半径ρ=100mm)に関し、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とのR曲げ後のスプリングバック量を示す図である。 上型と下型の角度を45°に設定した場合の、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とを示す図である。 上型と下型の角度を45°に設定した場合の、シミュレーション解析の結果と実際の実験で確認した結果とを示す図である。 撚り線ワイヤの断面を、素線束モデルごとに包絡線で接続してモデル化した状態を示す図である。 (a)(b)は、複数の素線束モデルを1本に結合する方法の説明図である。
符号の説明
11 上型
11a 凸部
12 下型
12a 凹部
13 撚り線ワイヤ
13’ 撚り線ワイヤモデル
13a V字部
14 チューブ
15 高周波スネア
16 ドット
21’ 上型
22’ 下型
31’ 上型
32’ 下型
113 モデル断面
113’ 素線束集合体
130 素線束
130’ 素線束モデル
130" 素線束モデル
131 素線
132 空孔
132’ 空孔モデル
150 メッシュ
213 モデル断面
213' モデル断面
313 モデル断面
413 モデル断面
513 モデル断面

Claims (8)

  1. 非円形状の図形を、その図心を中心としてスパイラル状に捩りながら図心方向に延設し、1本の線状部材の解析モデルを形成した、
    ことを特徴とする撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル。
  2. 前記線状部材の断面として、複数の素線を撚り合わせて複数の素線束を形成し、該任意形状の素線束の少なくとも1つを束ねてできた素線束集合体の外周面を包絡線で接続したものを定義した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル。
  3. 前記線状部材の断面として、複数の素線を撚り合わせて複数の素線束を形成し、該複数の素線束の外周面を包絡線で接続したものを定義した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル。
  4. 前記線状部材の断面として、複数の素線を撚り合わせて複数の素線束を形成し、該複数の素線束ごとに夫々の外周面を包絡線で接続し、該包絡線で接続した複数の素線束を1つに結合したものを定義した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル。
  5. 材料試験により得られた前記素線の縦弾性係数の値を、曲げ実験の捩り角度に合うように補正して解析モデルに条件設定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル。
  6. 前記線状部材の撚りピッチの寸法を、曲げ実験の捩り角度に合うように補正して解析モデルに条件設定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデル。
  7. 請求項1〜6に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルを用いて、得られた加工条件で型成形を行う、
    ことを特徴とする撚り線ワイヤの加工方法。
  8. 請求項1〜6に記載の撚り線ワイヤの変形解析シミュレーションモデルを用いて、コンピュータにより変形挙動解析する、
    ことを特徴とする撚り線ワイヤの変形解析シミュレーション方法。
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