JP2008076750A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流或いは過電圧の異常状態に対処しつつ、極力、電力供給を継続することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】検出電流Iに対する定電流制御の実行中に、電圧検出回路130で検出される転写電圧Vが上限電圧Vlimを超えた場合に、上記定電流制御を停止し、検出電流Iにかかわらず、検出電圧Vが上限電圧Vlimを下回る方向にPWM信号S1のPWM値を段階的に増減させる。その後、検出電圧Vが上限電圧Vlimを下回ったことを条件に、定電流制御を再開する構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、画像形成装置内の電気的負荷に電力供給を行う電源装置に関する。
画像形成装置に設けられている電源装置は、例えば、トナー像を担持する感光体周辺に配置される帯電器、現像器や転写器等の電気的負荷にバイアス電圧を印加する。ところで、これらの電気的負荷は、画像形成装置内の温度や湿度等の環境変化によってインピーダンスが大きく変化するため、上記電源装置が例えば定電圧制御しているときに電気的負荷に流れる電流が大きく変化し、所定値を超える過電流が流れる異常状態となり得る。
そこで、下記特許文献1には、電気的負荷に対し、定電圧制御を行う電源装置であって、電気的負荷に流れる電流を検出する電流検出回路を備え、この検出値が保護信号の値を越えたときに異常と判断し、上記電気的負荷への電力供給を停止させる構成が開示されている。
特開2006−136136公報
ところが、上記特許文献1のものは、電気的負荷に流れる電流の検出値が、保護信号の値を超えた時点で電力供給を停止させる構成であるから、印刷媒体上に転写された画像の品質が低下してしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、過電流或いは過電圧の異常状態に対処しつつ、極力、電力供給を継続することが可能な画像形成装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、電気的負荷と、前記電気的負荷に印加する電圧を生成する電圧発生部と、前記電圧発生部の出力電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧発生部の出力電流を検出する電流検出部と、前記電圧検出部の検出電圧、及び、前記電流検出部の検出電流のいずれか一方の検出値をフィードバックして、当該一方の検出値が目標値になるようにPWM制御を行うPWM制御部と、前記PWM制御の実行中に、他方の検出値が所定の閾値を越えた場合に、前記PWM制御部によるフィードバック制御の代わりに、前記他方の検出値が前記所定の閾値を下回る方向に前記PWM制御部のPWM値を強制的に変更する保護制御を実行する保護制御部と、前記保護制御の実行後、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回った場合に、前記PWM制御部によるフィードバック制御に切り替える切替制御部と、を備える。
なお、本発明の「画像形成装置」は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記切替制御部は、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回り、且つ、前記一方の検出値が前記目標値に達した場合に、前記PWM制御部によるフィードバック制御に切り替える構成である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記保護制御部は、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回った時点で前記PWM値の変更を停止する。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記保護制御部は、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回るまで前記PWM値を所定量ずつ段階的に変更する。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記電気的負荷は、像担持体に担持された現像剤像を被転写体に転写させる転写機構である。
なお、「被転写体」としては、用紙等の印刷媒体に限られず、現像剤像が転写されるものであれば、例えば中間転写体(中間転写ベルト)などであってもよい。
<請求項1の発明>
例えば、通常時に、電気的負荷に対する出力電流を一定値に保つためのフィードバック制御(定電流制御)を実行する構成において、当該電気的負荷のインピーダンス変動などによって出力電圧の検出値(他方の検出値)が所定の閾値を越えた場合には、上記フィードバック制御を一旦停止させる。そして、出力電流の検出値(一方の検出値)にかかわらず、出力電圧の検出値が所定の閾値を下回る方向にPWM値を強制的に変更し、その後、出力電圧の検出値が所定の閾値を下回った場合に、上記定電流制御が再開される。従って、過電流或いは過電圧の異常状態に対処しつつ、極力、電力供給を継続することができる。
<請求項2の発明>
例えば、通常時に上記定電流制御を実行する構成において、仮に、出力電圧の検出値が所定の閾値を下回った時点で即時的に定電流制御を再開させた場合、例えば未だ電気的負荷の高インピーダンス状態が続いており、結局、すぐに出力電圧の検出値が所定の閾値を越える異常状態に復帰してしまうおそれがある。そこで、本構成では、出力電流の検出値が目標値に達した場合には、ここで定電流制御を再開しても上記異常状態に復帰する可能性は少ないと考え、出力電圧の検出値が所定の閾値を下回り、且つ、出力電流の検出値が目標値に達したことを条件に、定電流制御を再開するようにした。
<請求項3の発明>
他の検出値が所定の閾値を下回っても、一方の検出値が目標値に達するまで保護制御部によるPWM値の変更を継続する構成に比べて、一方の検出値を目標に早期に到達させることが期待できる。
<請求項4の発明>
PWM値を段階的に変更する構成であれば、PWM値を他方の検出値が所定の閾値を下回る値まで一度に変更する構成に比べて、一方の検出値を緩やかに変化させることができ、出力画像の品質低下を抑制できる。
<請求項5の発明>
転写機構では、被転写体の進入前後等でインピーダンスが大きく変化するため、本発明を適用することは特に有用である。
本発明の一実施形態を図1〜図6を参照しつつ説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ1」という)1の内部構成を表す概略断面図である。
図1に例示するプリンタ1は、トナー像形成部4と、ベルト部材としての用紙搬送ベルト6と、定着部8と、給紙部9と、スタッカー12と、制御部10とを備え、印刷媒体として用紙Pに、外部から入力される画像データに応じた4色の画像を形成する。
そして、トナー像形成部4は、4個の現像ユニット51Y,51M,51C,51Bと、これらの現像ユニット51Y,51M,51C,51Bに貯留されたイエロー,マゼンタ,シアン,及びブラックのトナーによる4つのトナー像形成工程毎に、感光体としての感光体ドラム3(「像担持体」の一例)と、その感光体ドラム3を一様に帯電させる帯電器31と、該帯電後の感光体ドラム3の表面をレーザ光で露光して画像データに応じた静電潜像を形成する露光手段としてのスキャナユニット41とを備えている。なお、スキャナユニット41は、大部分の図示が省略されており、最終的にレーザ光が出射される部分のみが図示されている。
以下、各構成要素の構成について詳しく説明する。なお、以下の説明において、色毎に区別する必要のある場合は各部の符号にY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),B(ブラック)の添え字を付し、区別する必要のない場合は添え字を省略する。
トナー像形成部4の感光体ドラム3は、略円筒形状の部材で構成され、4つがほぼ等間隔に水平方向に並んで、回動可能に配設されている。なお、感光体ドラム3の略円筒形状の部材は、例えば、アルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものが用いられる。そして、このアルミニウム製の基材は、プリンタ1のグランドラインに接地されている。
また、帯電器31は、いわゆるスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム3に対向して、その幅方向に延設される帯電ワイヤ32と、この帯電ワイヤ32を納めて感光体ドラム3側を開放したシールドケース33とで構成され、この帯電ワイヤ32に高電圧を印加することにより、感光体ドラム3の表面を正極性(例えば+700V)に帯電させる。また、シールドケース33は、上記感光体ドラム3側の開放部にグリッドを設けた構造となっており、このグリッドに規定の電圧を印加することにより感光体ドラム3の表面がほぼグリッド電圧と同電位に帯電される。
スキャナユニット41は、各感光体ドラム3に、感光体ドラム3の回転方向の帯電器31より下流側に配設され、外部より入力される画像データの1色分に応じたレーザー光を光源から出射し、ポリゴンモータにより回転駆動されるポリゴンミラーの鏡面などによりレーザー光を走査して、感光体ドラム3の表面へ照射する。なお、スキャナユニット41により、画像データに応じたレーザー光が感光体ドラム3の表面に照射されると、照射された部分の表面電位が低下(+150〜+200V)することにより、感光体ドラム3の表面には、静電潜像が形成される。
また、現像ユニット51Y,51M,51C,51Bはそれぞれ、各色のトナーを収納する現像ユニットケース55に現像手段としての現像ローラ52を備えた構成を有し、感光体ドラム3の回転方向に対してスキャナユニット41より下流側で現像ローラ52が感光体ドラム3に接するように配設される。そして、各現像ユニット51は、トナーを「+」(正極性)に帯電させ、均一な薄層として感光体ドラム3へ供給して、現像ローラ52と感光体ドラム3との接触部において、感光体ドラム3上に形成された「+」(正極性)の静電潜像に対して、「+」(正極性)に帯電したトナーを反転現像方式で担持させて上記静電潜像を現像する。
なお、現像ローラ52は、導電性シリコーンゴムなどを基材として円柱状に構成され、表面にフッ素を含有した樹脂、または、ゴム材のコート層が形成されている。また、現像ユニットケース55に収納されるトナーは、正帯電性の非磁性1成分トナーであり、現像ユニット51Y,51M,51C,51Bに応じて、それぞれイエロー,マゼンタ,シアントナー,及びブラックのトナーが収容されている。
また、給紙部9は、装置の最下部に設けられており、用紙Pを収容する収容トレイ91と、用紙Pを送り出すピックアップローラ92とから構成されている。そして、収容トレイ91に収容された用紙Pは、ピックアップローラ92により、給紙部9から1枚ずつ取り出され、搬送ローラ98,レジストローラ99を介して用紙搬送ベルト6に送られる。
用紙搬送ベルト6は、感光体ドラム3の幅より狭く、用紙Pを上面に担持した状態で、その用紙Pと一体に走行するように無端状に構成され、駆動ローラ62と従動ローラ63との間に架け渡されている。また、各感光体ドラム3と対向する位置の近傍には、用紙搬送ベルト6を挟んで転写ローラ61がそれぞれ設けられている。そして、用紙搬送ベルト6は、駆動ローラ62の回動により、感光体ドラム3と対向する側の表面が、図1に示すように、図中右方向から図中左方向へ移動して、レジストローラ99から送られて来る用紙Pを、感光体ドラム3との間へ順番に搬送して定着部8へ送る。
また、用紙搬送ベルト6の駆動ローラ62で折り返した面の従動ローラ63寄りの位置には、除去手段としてのクリーニングローラ105が設けられている。クリーニングローラ105は、用紙搬送ベルト6の幅方向に延びた軸部材の周囲にシリコーンからなる発泡材が設けられた構成をなしており、用紙搬送ベルト6を挟んで対向する位置に設けられた金属製の電極ローラ104との間で所定のバイアス電圧(例えば−1200V)が印加されて、用紙搬送ベルト6に接触しながら回転するように配設される。このバイアス電圧によって、用紙搬送ベルト6に付着したトナーがクリーニングローラ105によって除去される。
転写ローラ61(「電気的負荷、転写機構」の一例)は、後述する高圧制御装置120により転写ローラ61と感光体ドラム3との間にトナーの帯電極性と逆極性の転写バイアス(例えば−10〜−11μA、電圧としては最大6kV)が印加されて、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を用紙搬送ベルト6により搬送される用紙P(「被転写体」の一例)に転写するように構成されている。
また、定着部8は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82とから構成され、トナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラ81及び加圧ローラ82によって狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、トナー像を用紙Pに定着させる。
また、プリンタ1の上面にはスタッカー12が形成されている。このスタッカー12は、定着部8の排紙側に設けられており、定着部8から排出される用紙Pを収容する。また、制御部10は、図示しないCPUを用いた制御装置などにより構成され、プリンタ1の動作全般の制御を行う。
2.高圧制御装置の構成
上記制御部10の制御基板上には、転写ローラ61、現像ローラ52、帯電器31、トナー除去部100など、プリンタ1に備えられた各電気的負荷にそれぞれ印加するバイアス電圧を生成する高圧制御装置120が搭載されている。図2には、このうち、転写ローラ61への転写電圧V(「電気的負荷に印加する電圧」の一例)を生成する構成部分が図示されている。同図に示すように、高圧発生回路121(「電圧発生部」の一例)は、後述するPWM制御回路122からのPWM信号S1のPWM値(ディーティ比)に応じた発振電流を、トランス123の1次側巻線123Aに流す駆動回路124を備える。トランス123の2次側巻線123Bの両端には、第1コンデンサ125及び第1ダイオード126が直列接続されると共に、第2ダイオード127及び第2コンデンサ128が直列接続されている。2つのダイオード126,127は、転写ローラ61からの転写電流Iの流れ方向が順方向とされている。そして、第1ダイオード126と第1コンデンサとの接続点が出力抵抗129を介して転写ローラ61のローラ軸に接続されている。このような構成により、高圧発生回路121は、第1コンデンサ125の端子間電圧の2倍の電圧を生成する昇圧(チャージポンプ)回路として機能する。
また、高圧制御装置120には、転写ローラ61に印加される転写電圧V(「出力電圧」の一例)を検出する電圧検出回路130(「電圧検出部」の一例)と、転写ローラ61に流れる転写電流I(「出力電流」の一例)を検出する電流検出回路131(「電流検出部」の一例)とが備えられている。高圧制御装置120に搭載されたPWM制御回路122は、A/Dポート122Bに電流検出回路131の検出信号S2を受け、A/Dポート122Cに電圧検出回路130の検出信号S3を受け、これらの検出値に基づくPWM値のPWM信号S1をPWMポート122Aから駆動回路124に出力する。これについては次に詳説する。
3.PWM制御回路の制御内容
PWM制御回路122は、そのコア部がCPUによって構成され、通常、電流検出回路131からの検出信号S2をフィードバックして、検出電流Iが所定の目標値Is(上限値IsU、下限値IsD 例えば−10〜−11μA)になるようにPWM信号S1のPWM値を調整する、定電流制御(「PWM制御部によるフィードバック制御」の一例)を実行する。従って、このとき、PWM制御回路122は、「PWM制御部」として機能する。
ところが、例えばプリンタ1内が高温、低湿度になり用紙Pが転写ローラ61と感光体ドラム3との間に進入してきたときに、転写ローラ61から、用紙P及び感光体ドラム3を介してグランドラインまでの間のインピーダンスが非常に高くなることがある。そうすると、上記定電流制御の下で、上限電圧Vlim(「所定の閾値」の一例)以上の電圧が継続的に加わることで、高圧制御装置120が故障したり、転写ローラ61等が破損してしまうおそれがある。
そこで、次に示すように、定電流制御の実行中に、電圧検出回路130で検出される転写電圧Vが、上記上限電圧Vlim(本実施形態では6kV)を超えた場合に、上記定電流制御を停止し、検出電流Iにかかわらず、検出電圧Vが上限電圧Vlimを下回る方向にPWM信号S1のPWM値を段階的に増減させる(本実施形態では、PWM値を減少させる)構成とした。このとき、PWM制御回路122は、「保護制御部」及び「切替制御部」として機能する。また、検出電流Iが「一方の検出値」の一例であり、転写電圧Vが「他方の検出値」の一例である。以下、図3〜図6を参照しつつ説明する。
(1)目標値の設定
例えばプリンタ1に電源投入がされると、PWM制御回路122は、図3に示す出力シーケンス制御を開始する。S11で、まず、目標値Is(上限値IsU、下限値IsD)の設定を行う。具体的には、例えば、プリンタ1で設定された用紙Pの種類などの設定内容に応じた値に目標値Isが再設定される。なお、プリンタ1が、温度センサや湿度センサを備える場合には、各センサの検出結果に応じた値に目標値Isが再設定される構成であってもよい。
(2)定電流制御
次に、PWM制御回路122は、S12で保護制御実行フラグ(PWM_Flag)をゼロ(保護制御を実行しない)に初期化する。これにより、S13で定電流制御を実行する。具体的には、図4に示すように、PWM制御回路122は、上記検出信号S2に基づく転写電流Iが下限値IsDより小さいときは(S21:Y)、PWM信号S1のPWM値を増加させて転写電流Iが下限値IsDに向かうように増加させる(S22)。一方、上記検出信号S2に基づく転写電流Iが上限値IsUよりも大きいときは(S21:N、且つ、S23:Y)、PWM信号S1のPWM値を減少させて転写電流Iが上限値IsUに向かうように減少させる(S24)。その後、S25で所定時間(本実施形態では、例えば240μS)だけ待機して、図3のS14に移行する。これにより、図6に示すように、転写電流Iが、上限値IsUと下限値IsDとの間に保たれる。
(3)移動平均処理
S14では、図5に示す移動平均シーケンス処理を開始する。即ち、転写電圧V、転写電流Iそれぞれについて、今回のサンプリングタイミングを含んだ直近複数回(本実施形態では4回)分のサンプルの平均値(移動平均値)を随時算出していく。具体的には、まず、S31で検出信号S2,S3から転写電圧V、転写電流Iを検出し、S32でサンプル番号kを初期化する。そして、S33で電圧サンプルフィールドVdim(k)及び電流サンプルフィールドIdim(k)のサンプルフィールド番号を1つずつ加算してずらし、現在のサンプル番号kに1加算する(S34)。そして、サンプル番号kが3になるまで繰り返し実行する。プリンタ1の電源投入当初は、まだ、転写電圧V、転写電流Iが電圧サンプルフィールドVdim(k)及び電流サンプルフィールドIdim(k)に保存されていない。このため、サンプル番号が3に達するまでは、各電圧サンプルフィールドVdim(k)及び電流サンプルフィールドIdim(k)には予め記憶されたサンプル値が格納される。
そして、サンプル番号kが3になったときに(S35:Y)、S36で電圧サンプルフィールドVdim(3)及び電流サンプルフィールドIdim(3)に、上記転写電圧V、転写電流Iの検出値を格納する。S37でサンプル番号k、電圧合計Vsum及び電流合計Isumを初期化し、S38〜S40で、サンプル番号1〜4の電圧サンプルフィールドVdim(k)及び電流サンプルフィールドIdim(k)の各合計値を電圧合計Vsum及び電流合計Isumを算出する。そして、S41で転写電圧V、転写電流Iの移動平均値Vave,Iaveを算出する。
(4)定電流制御の継続
次いで、図3のS15に進み、ここでシーケンス(印刷処理)が終了かどうかを判断し、終了であれば(S15:Y)そのまま出力シーケンス制御を終了する。シーケンス(印刷処理)が継続中であれば(S15:N)、S16で上記移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを上回っているかどうかを判断する。ここで、転写ローラ61とグランドラインとの間のインピーダンスが所定値以下である正常時には、上記目標値Isの定電流制御下において、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを上回ることはなく(S16:N)、保護制御実行フラグも立っていない(S17:N)から、S13に戻り定電流制御が継続される。
(5)保護制御の実行
一方、図6に示すように、プリンタ1内の環境変化等によって転写ローラ61とグランドラインとの間のインピーダンスが所定値を超える異常時には、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを上回り(S16:Y)、S18で保護制御実行フラグを立てる(”1”にセット)。そして、S19で所定量(ΔPWM 例えば0.4〜0.5%のデューティ比分)だけPWM値を下げて、所定時間(本実施形態では、例えば、PWM値の変更後、そのPWM値変更が転写電圧Vに十分に反映されるまでの時間。例えば100μS)だけ待機し(S20)、S14の移動平均シーケンス処理に戻る。こうして、略100μSごとに移動平均電圧値Vaveと上限電圧Vlimとの比較を行い、上記PWM値の変更や、転写ローラ61と感光体ドラム3との間を用紙Pが通過し終えたことにより、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下になると(S16:N)、S17へ進む。ここで、既にS17で保護制御実行フラグが立てられているから(S17:Y)、S21で移動平均電流値Iaveと目標値Isとの比較を行う。
(6)定電流制御の再開
移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下で、かつ、移動平均電流値Iaveが目標値Isよりも小さいことは(S21:N)、図6に示すように、転写ローラ61とグランドラインとの間のインピーダンスが未だある程度大きく、この状態で目標値Isへの定電流制御を再開しても、結局、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを超える異常状態に間もなくなってしまう可能性が高いことを意味する。そこで、このときは、定電流制御を再開せずに、しかもPWM値の変更せずに一定に保って上記所定時間だけ待って(S20)、S14に戻る。
これに対して、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下で、かつ、移動平均電流値Iaveが目標値Is以上であることは(S21:Y)、図6に示すように、転写ローラ61とグランドラインとの間のインピーダンスが未だある程度小さくなり、この状態で目標値Isへの定電流制御を再開しても、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを超える異常状態になる可能性は少ないことを意味する。そこで、このときは、保護制御を停止し、S13に戻り定電流制御を再開する。
4.本実施形態の効果
(1)本実施形態によれば、検出電流Iに対する定電流制御の実行中に、電圧検出回路130で検出される転写電圧Vが上限電圧Vlimを超えた場合に、上記定電流制御を停止し、検出電流Iにかかわらず、検出電圧Vが上限電圧Vlimを下回る方向にPWM信号S1のPWM値を段階的に増減させる。その後、検出電圧Vが上限電圧Vlimを下回ったことを条件に、定電流制御を再開する構成とした。これにより、過電圧の異常状態が継続することを回避しつつ、極力、電力供給を継続することができる。
また、転写電圧Vが上限電圧Vlimを超えた場合に、当該転写電圧Vを上限電圧Vlimよりも小さい所定値に維持する定電圧制御に切り替える構成も考えられるが、これでは、定電流制御と定電圧制御との2つに対してそれぞれPWM制御のための構成が必要となるというデメリットがある。これに対して、本実施形態では、定電流制御に対するPWM制御のための構成だけであれば実現できる。
(2)また、目標値Isへの定電流制御の再開は、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下で、かつ、移動平均電流値Iaveが目標値Is以上になったときに実行する。これにより、転写ローラ61とグランドラインとの間のインピーダンスが未だある程度大きく、この状態で定電流制御が再開されて、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを超える異常状態に間もなくなってしまうという事態を回避できる。
(3)保護制御中において、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下で、かつ、移動平均電流値Iaveが目標値Isよりも小さいときは、PWM値を変更せずに一定に保つ。従って、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下になった後もPWM値の段階的な変更を継続する構成に比べて、移動平均電流値Iaveを目標値Isに到達させることが期待できる。
(4)移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlimを超えた後、上限電圧Vlim以下になるまでの間、PWM値を所定量ずつ段階的に変更する構成とした。従って、PWM値を一度に大きく変更させる構成に比べて、転写電流Iを緩やかに変化させることができ、出力画像の品質低下を抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、正常時に転写電流Iに対する定電流制御を行うものに本発明を適用した例を説明したが、正常時に転写電圧Vに対する定電圧制御を実行し、転写電流I(移動平均電流値Iave)が所定の上限電流値を超えた場合に保護制御に移行する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、用紙Pの進入前後等でインピーダンスが大きく変化する転写機構(転写ローラ61)を電気的負荷の例として説明したが、これに限らず、定電流制御または定電圧制御がされるバイアスが付与される現像ローラ52、帯電器31、クリーニングローラ105等であってもよい。
(3)上記実施形態において、移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim以下になった時点で、定電流制御を再開する構成であってもよい。但し、上記実施形態の構成であれば、定電流制御の再開後、直ぐに移動平均電圧値Vaveが上限電圧Vlim超に戻ってしまう事態を回避できる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図 転写ローラへのバイアス電圧を生成する構成部分のブロック図 PWM制御回路のメイン処理内容を示すフローチャート 高圧定電流制御の処理内容を示すフローチャート 移動平均処理内容を示すフローチャート 転写電圧、転写電流、インピーダンス及びPWM値の変化を示すタイムチャート
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)
3…感光体ドラム(像担持体)
61…転写ローラ(電気的負荷、転写機構)
121…高圧発生回路(電圧発生部)
122…PWM制御回路(PWM制御部、保護制御部、切替制御部)
130…電圧検出回路(電圧検出部)
131…電流検出回路(電流検出部)
I…転写電流(出力電流)
Is…目標値
P…用紙(被転写体)
V…転写電圧(出力電圧)
Vlim…上限電圧(所定の閾値)

Claims (5)

  1. 電気的負荷と、
    前記電気的負荷に印加する電圧を生成する電圧発生部と、
    前記電圧発生部の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧発生部の出力電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧、及び、前記電流検出部の検出電流のいずれか一方の検出値をフィードバックして、当該一方の検出値が目標値になるようにPWM制御を行うPWM制御部と、
    前記PWM制御の実行中に、他方の検出値が所定の閾値を越えた場合に、前記PWM制御部によるフィードバック制御の代わりに、前記他方の検出値が前記所定の閾値を下回る方向に前記PWM制御部のPWM値を強制的に変更する保護制御を実行する保護制御部と、
    前記保護制御の実行後、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回った場合に、前記PWM制御部によるフィードバック制御に切り替える切替制御部と、を備える画像形成装置。
  2. 前記切替制御部は、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回り、且つ、前記一方の検出値が前記目標値に達した場合に、前記PWM制御部によるフィードバック制御に切り替える構成である請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記保護制御部は、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回った時点で前記PWM値の変更を停止する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記保護制御部は、前記他の検出値が前記所定の閾値を下回るまで前記PWM値を所定量ずつ段階的に変更する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記電気的負荷は、像担持体に担持された現像剤像を被転写体に転写させる転写機構である請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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