JP2008075908A - 温水装置 - Google Patents

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Hideaki Yoshitomi
英明 吉富
Tetsuo Hamada
哲郎 濱田
Hiroki Hasegawa
宏樹 長谷川
Masaru Hiroyasu
勝 廣安
Nobuyoshi Kanda
宜儀 神田
Yasuo Nakanishi
康雄 中西
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Abstract

【課題】重ね巻き状とされた複数のコイル状管体部内の湯水が燃焼ガスによって高温に加熱されて沸騰することを適切に防止し、または抑制し得る温水装置を提供する。
【解決手段】燃焼器1と、熱交換器Bとを備えており、熱交換器Bは、略同心の重ね巻き状に設けられた熱交換用の複数のコイル状管体部40を含む複数の湯水流路を有し、かつ最内周のコイル状管体部40の内方の空間部3に燃焼器1から燃焼ガスが供給されるように構成されている、温水装置Aであって、前記複数の湯水流路のうち、少なくとも外周寄りのコイル状管体部40を含む湯水流路にはオリフィス48が設けられ、内周寄りのコイル状管体部40の通水量が外周寄りのコイル状管体部40の通水量よりも多くなるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼器を用いて発生させた燃焼ガスからいわゆるコイル状水管を利用して熱回収を行なうことにより温水を生成する温水装置に関する。
本出願人は、温水装置の具体例として、たとえば特許文献1〜3に記載されたものを先に提案している。この従来のものは、燃焼器から熱回収を行なうための熱交換器が、缶体と複数の水管とを備えており、それら複数の水管は、前記缶体内に配された複数のコイル状管体部を有している。複数のコイル状管体部は、いずれも複数のループ部が螺旋状に繋がってそれらの間に隙間が形成されたものであるが、それらの巻き径は相違しており、略同心の重ね巻き状に設けられている。そして、最内周のコイル状管体部の内方空間部には、燃焼器から燃焼ガスが供給されるようになっている。
前記構成によれば、最内周のコイル状管体部の内方空間部に供給された燃焼ガスは、前記複数のコイル状管体部のそれぞれのループ部間の隙間を順次通過して最外周のコイル状管体部の外周囲に流出する。このような過程において、前記燃焼ガスからは熱回収がなされ、各コイル状管体部内を通過する湯水が効率良く加熱される。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ解決すべき課題がある。
すなわち、前記従来技術においては、最内周のコイル状管体部の内方空間部に燃焼器から燃焼ガスが供給されるために、この最内周のコイル状管体部を含む内周寄りのコイル状管体部は、かなり高温に加熱され易く、その内部の湯水が沸騰する虞がある。とくに、燃焼器としてガンタイプのものが用いられた場合、前記内方空間部は実質的には燃焼室となる。したがって、このような場合には、内周寄りのコイル状管体部内の湯水はより沸騰し易い。コイル状管体部内の湯水が沸騰すると、コイル状管体部から内部湯水への伝熱量が減少するため、コイル状管体部が高温となって熱損傷し易くなるといった不具合を生じる。したがって、このような現象を適切に防止することが要請される。
特開2005−321170号公報 特開2005−321171号公報 特開2005−321172号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、重ね巻き状とされた複数のコイル状管体部内の湯水が燃焼ガスによって高温に加熱されて沸騰することを適切に防止し、または抑制し得る温水装置を提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される温水装置は、燃焼器と、熱交換器とを備えており、前記熱交換器は、略同心の重ね巻き状に設けられた熱交換用の複数のコイル状管体部を含む複数の湯水流路を有し、かつ最内周のコイル状管体部の内方の空間部に前記燃焼器から燃焼ガスが供給されるように構成されている、温水装置であって、前記複数の湯水流路のうち、少なくとも外周寄りのコイル状管体部を含む湯水流路にはオリフィスが設けられ、内周寄りのコイル状管体部の通水量が外周寄りのコイル状管体部の通水量よりも多くなるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、燃焼ガスによって加熱され易い内周寄りのコイル状管体部の通水量が多くなるために、それらの内部の湯水を沸騰し難くすることができる。したがって、湯水の沸騰に起因してコイル状管体部が熱損傷するといった不具合を適切に防止することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記オリフィスは、前記複数の湯水流路の出湯口側に設けられており、前記複数の湯水流路への通水時には、前記オリフィスが設けられているコイル状管体部内の水圧が高められるように構成されている。
このような構成によれば、オリフィスを利用してコイル状管体部内の水圧が高められることにより、湯水の沸騰温度が高くなる作用が得られ、湯水をより沸騰させ難くする効果が期待できる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数のコイル状管体部のうち、内周寄りのコイル状管体部は外周寄りのコイル状管体部よりも管径が大きくされている。
このような構成によれば、内周寄りのコイル状管体部の通水量をさらに多くする効果が得られ、湯水がより沸騰し難くなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数のコイル状管体部は、最内周から最外周に進むほどそれらの管径が順次小さくなる構成とされている。
伝熱管を用いた熱交換器においては、伝熱管の管径を小さくするほど熱交換効率が高くなるという特性があり、本発明の温水装置においても、コイル状管体部の管径を小さくすることによって熱交換効率を高くすることが可能である。これに対し、前記構成によれば、燃焼ガスの温度が低下する最外周のコイル状管体部寄りになるほどコイル状管体部の管径が順次小さくなっているために、温度低下を生じた燃焼ガスから外周寄りのコイル状管体部によって効率良く熱回収を行なうことが可能となる。したがって、沸騰を防止しつつ、燃焼ガスからの熱回収量を多くし、熱交換効率を高くすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記最内周のコイル状管体部の内方の空間部に供給された燃焼ガスは、前記複数のコイル状管体部が有している複数のループ部間の隙間を前記各コイル状管体部の軸長方向と交差する方向に進行するように構成されており、前記複数のコイル状管体部は、最内周から最外周に進むほどそれらの隙間の前記軸長方向の幅が順次小さくなっている。
このような構成によれば、次に述べるように、燃焼ガスの流速低下に起因する熱回収量の低下が抑制される。すなわち、複数のコイル状管体部のそれぞれの隙間の開口面積は、隙間の軸長方向の幅と各コイル状管体部の周囲長との積である。一方、最内周のコイル状管体部の周囲長は最も短く、最外周のコイル状管体部の周囲長は最も長い。したがって、前記構成とは異なり、たとえば複数のコイル状管体部の隙間の軸長方向の幅が全て同一に揃えられている場合には、複数のコイル状管体部の最内周から最外周に進むほどそれらの隙間の開口面積は順次大きくなり、燃焼ガスの流速が徐々に低下する。すると、このことに起因して、熱回収量が低下する現象を招く。これに対し、前記構成においては、複数のコイル状管体部の最内周から最外周に進むにしたがって隙間の開口面積が順次大きくなっていくことを無くし、またはその度合いを小さくして、燃焼ガスの流速が大きく低下することを適切に回避することができる。このため、燃焼ガスの流速低下に起因して熱回収量が低下することを適切に抑制することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数の湯水流路の少なくとも1つに設けられて、その湯水流路のコイル状管体部を通過して加熱された湯水の温度を検出するための少なくとも1つの温度センサと、この温度センサによって沸騰温度未満の所定温度が検出されたときに、前記複数のコイル状管体部内の湯水温度の上昇を阻止する制御を実行する制御手段と、を備えている。
このような構成によれば、複数のコイル状管体部内の湯水が過熱気味となって、その湯水温度が沸騰温度未満の所定温度に達したときには、制御手段の制御によって前記湯水の温度がそれ以上に上昇することが阻止される。したがって、前記湯水の沸騰がより確実に防止される。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明が適用された給湯装置およびこれに関連する構成の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態の給湯装置Aは、燃焼器1、熱交換器B、底部ケーシング80、排気ダクト81、および制御部5を備えている。
燃焼器1は、たとえば灯油または軽油などの燃料オイルを噴霧ノズル14によって下向きに噴霧させて燃焼させる逆燃焼式のものである。噴霧ノズル14から噴霧された噴霧燃料は、バーナ筒11内において燃焼用空気と混合されてからその下方に吐出されて燃焼する。燃焼器1は、熱交換器B上に載設された缶体10により覆われ、かつ支持されており、この缶体10の外部から配管12を介して燃料供給が行なわれる。缶体10上には、燃焼器1に燃焼用空気を供給するための送風ファン13およびその駆動モータMが設けられている。
熱交換器Bは、缶体2、複数(たとえば4本)の水管4、一対のヘッダ49a,49b、および仕切部材6を備えている。
缶体2は、略円筒状の周壁部20と、この周壁部20の上部および下部に取り付けられた一対のカバー体21A,21Bとを有しており、底部ケーシング80上に載設されている。カバー体21Aは、バーナ筒11の下部が進入する開口部22Aを形成している。カバー体21Bは、複数の水管4によって熱回収がなされた後の燃焼ガスを底部ケーシング80内に導くための開口部22Bを形成している。缶体2は、たとえばステンレス製であり、複数の水管を利用して燃焼ガスから潜熱回収を行なった際に発生するドレインに起因して容易に腐食を生じないようにされている。燃焼ガスからの潜熱回収に伴って発生するドレインは、一般的には、燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを吸収したPH3程度の強酸性となる。このようなことから、缶体2は耐酸性に優れた材質とされている。この点は、複数の水管4なども同様であり、その材質はたとえばステンレスである。
複数の水管4のそれぞれは、缶体2内に配されたコイル状管体部40を備えている。これらのコイル状管体部40は、いずれも螺旋状であって、一連に繋がった中空円形状のループ部40aが複数の隙間31を介して上下高さ方向に複数段に積層された構成を有している。ただし、これらのコイル状管体部40は、巻き径が互いに相違しており、略同心の重ね巻き状に配置されている。本実施形態においては、図2によく表われているように、最内周のコイル状管体部40(40’)を含む水管4(4’)の管径は、他の3本の水管4の管径よりも大きくされている。前記他の3本の水管4の管径は略同一である。最外周のコイル状管体部40と缶体2の周壁部20との間には、燃焼ガス通路32が形成されている。
仕切部材6は、最内周のコイル状管体部40の内方の空間部3に配されており、この空間部3を第1および第2の領域30a,30bに区画している。第1の領域30aは、燃焼器1の燃焼室としての役割を果たす。仕切部材6は、上面がセラミックファイバなどの断熱材68によって覆われた本体部60、およびこの本体部60の上部外周に連設された鍔部61を有しており、この鍔部61を利用して最内周のコイル状管体部40に取り付けられている。複数のコイル状管体部40は、第1および第2の領域30a,30bをそれぞれ囲む第1および第2の熱交換部HT1,HT2に区分されており、第1の領域30aに供給された燃焼ガスは、第1の熱交換部HT1の複数の隙間31を通過して燃焼ガス通路32に流入した後に、第2の熱交換部HT2の複数の隙間31を通過して第2の領域30bに流入し、その後開口部22Bから底部ケーシング80内に流入するようになっている。このような燃焼ガスの流通過程において、前記燃焼ガスからは顕熱および潜熱が回収される。図1に表われているように、底部ケーシング80内に流入した燃焼ガスは、その後排気ダクト81内に流入し、排気口81aから排ガスとして外部に排出される。また、潜熱回収に伴って各コイル状管体部40の表面に発生したドレインは、カバー体21B上に載設されたスペーサ21B’の上面に流れ落ちた後に、開口部22Bから底部ケーシング80内に流れ込むようになっている。そして、このドレインは、底部ケーシング80の底壁部80aに設けられている排出口82から外部に排出されるようになっている。
複数のコイル状管体部40の下端および上端には、缶体2の周壁部20を貫通する補助管体部41a,41bが一体または別体に連設されている。一対のヘッダ49a,49bは、それら補助管体部41a,41bに連結されている。入水用のヘッダ49a内から出湯用のヘッダ49b内までの間には、複数の水管4を利用して複数(本実施形態においては4つ)の湯水流路が形成されており、ヘッダ49aに供給された水は、複数の水管4を分岐して並行に流れた後に、ヘッダ49b内において混合されてから出湯するようになっている。
図3および図4に示すように、外周寄りの2つのコイル状管体部40を有する2つの水管4内には、オリフィス48が設けられている。このオリフィス48は、たとえば補助管体部41b内に短寸の円筒状部材を介装することにより形成されている。これに対し、他の2つの水管4にはそのようなオリフィスは設けられていない。このことにより、本実施形態においては、図4に示すように、4つの水管4の最小内径D1〜D4は、D1>D2>D3≒D4の関係となっており、最内周のコイル状管体部40’を有する水管4’の最小内径D1がそれらのうちで最大となっている。水管4’の出湯口近傍には、コイル状管体部40’を通過してきた湯水の温度を検出するための温度センサTS1が設けられている。
図1に示すように、入水用のヘッダ49aには、給水管90が接続されており、この給水管90の一端の給水口90aに対して外部から供給されてくる水がヘッダ49aを介して各水管4に供給されるようになっている。出湯用のヘッダ49bには、出湯管91が接続されており、各水管4を通過して加熱生成された湯水は、出湯管91の一端の出湯口91aから外部の所望の給湯先に供給されるようになっている。ただし、給水管90と出湯管91とは、流量調整弁V1および流量センサQS1を有するバイパス配管92を介して接続されており、給水管90内に供給された水の一部がバイパス配管92を通過して出湯管91内の湯水に混合され得るようになっている。したがって、流量調整弁V1の動作制御を行なうことにより、ヘッダ49aへの入水量や、ヘッダ49bを通過してきた湯水に対する非加熱の水の混合量を変更し、出湯温度を所望の目標温度に制御することが可能である。入水管90には、複数の水管4に対する入水温度を検出するための温度センサTS2、および入水流量を検出するための流量センサQS2が設けられている。出湯管91には、各水管4を通過してくる湯水流量を制御するための流量調整弁V2、出湯用のヘッダ49bを通過した直後の湯水の温度を検出するための温度センサTS4、および出湯温度検出用の温度センサTS3が設けられている。
制御部5は、マイクロコンピュータを用いて構成されており、たとえば台所などの適当な箇所に設置されるリモコン操作盤50との間においてデータ通信を行ないつつ、給湯装置Aの各部の動作制御やデータ処理を実行可能である。リモコン操作盤50は、たとえば複数の操作スイッチ50aや表示装置50bを有しており、ユーザが操作スイッチ50aを操作することにより、たとえば目標給湯温度を任意に設定可能である。制御部5は、目標給湯温度の出湯を行なうように各部の動作制御を行なうことに加え、温度センサTS1を利用して検出される温度に基づいて、各水管4内の湯水が沸騰することを阻止するための制御をも実行する。ただし、その詳細については後述する。
次に、前記した給湯装置Aの作用について説明する。
燃焼器1を駆動させると、空間部3の第1の領域30aが燃焼室となり、複数のコイル状管体部40の第1の熱交換部HT1においては、最内周のコイル状管体部40’が燃焼ガスによる加熱温度が最も高くなり、最外周のコイル状管体部40に進むほどその加熱温度が低くなる。これに対し、図4を参照して説明したように、複数の水管4のそれぞれの最小内径D1〜D4は、D1>D2>D3≒D4の関係にあるために、それら複数の水管4に通水を行なわせると、複数のコイル状管体部40のうち、最内周のコイル状管体部40’の湯水流量が最も多くなる。また、最内周から2番目のコイル状管体部40の湯水流量がそれに次ぎ、外周寄りの他の2つのコイル状管体部40の湯水流量は略等しく、かつ最も少なくなる。したがって、複数のコイル状管体部40は、燃焼ガスによる加熱温度が高いものほど、内部の湯水流量が多いものとなり、複数のコイル状管体部40のいずれにおいても湯水が沸騰し難くなる。その結果、湯水の沸騰に起因してコイル状管体部40が熱損傷するといった不具合が適切に抑制される。
また、オリフィス48は、2つの水管4の出湯口側に設けられており、水管4内の流路抵抗を大きくして、コイル状管体部40内の水圧を高める作用を発揮する。したがって、水圧が高められることによって湯水の沸騰温度が上昇し、オリフィス48が設けられている湯水流路において湯水がより沸騰し難くなる効果も期待できる。また、オリフィス48が出湯口側に設けられていれば、たとえば寒冷期において水管4内の凍結防止を目的としてヘッダ49aから水管4内の水抜きを行なう際に、このオリフィス48が水抜きの妨げになるようなことも無い。本実施形態においては、最内周のコイル状管体部40’は比較的大径であるものの、それよりも外周寄りの他のコイル状管体部40は小径とされている。コイル状管体部40を小径化するほど熱回収量を多くすることが可能であるため、複数のコイル状管体部40の外周寄りに進行して温度がやや低下した燃焼ガスに対しても、小径化された複数のコイル状管体部40によって多くの熱回収を行なうことが可能となり、高い熱交換効率を得ることができる。
次いで、制御部5の動作処理手順の一例について、図5に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、制御部5は、燃焼器1の燃焼駆動中においては、目標給湯温度Toでの出湯がなされるように各部の動作制御を行なう(S1:YES,S2)。また、制御部5は、温度センサTS1を利用して検出される湯水温度Taが所定の温度Tb未満であるか否かを判断している(S3)。温度Tbは、湯水の沸点よりも低い温度であり、たとえば90℃前後、あるいはそれよりもやや高い温度である。ただし、この温度Tbは、常時一定化されていなくてもよく、たとえば入水温度が低いほど温度Tbの値が高くなるなど、入水温度やその他の条件に応じてその値が変更されるようにしてもかまわない。湯水温度Taが所定温度Tb未満である場合には、沸騰の虞が無いため、制御部5は、ステップS4において燃焼が終了する迄の期間中、沸騰防止用の制御をとくに行なうことはない。
前記とは異なり、湯水温度Taが所定温度Tb以上になったときには(S3:NO)、制御部5は、燃焼器1の燃焼号数を低下させ、または複数の水管4に対する入水量を増加させる制御を実行する(S5)。もちろん、そのような燃焼量制御と入水量の増加制御とを複合的に行なわせてもかまわない。入水量の増加は、たとえばバイパス配管92の通水量を減少させることにより行なわせることができる。このような制御が実行されれば、湯水温度Taが低下し、湯水の沸騰が適切に防止される。そして、湯水温度Taが所定温度Tb未満になると、その後は元の通常の制御モードに復帰する(S6:YES,S2)。
一方、前記したような制御を一定時間継続して行なったにも拘わらず、湯水温度Taが所定温度Tb未満に低下しない場合には(S6:NO,S7:YES)、制御部5は燃焼器1の駆動を停止させるなどして、この給湯装置Aの運転を停止させる(S8)。このことによって、湯水の沸騰がより確実に防止される。また、これに伴い、制御部5は、前記の旨をリモコン操作盤50に表示させるなどの報知処理を実行する(S9)。このことによって、ユーザは給湯装置Aの運転停止の理由を的確に察知し、適切な対応措置を採ることが可能となる。なお、図5のフローチャートには示されていないが、給湯装置Aの運転を停止する前段階の動作として、目標給湯温度Toをそれよりも所定温度だけ低い温度に変更し、この変更後の目標給湯温度の出湯がなされる制御を実行させることもできる。このような制御を実行させた場合、目標給湯温度を下げたにも拘わらず、湯水温度Taが一定時間内になおも所定温度Tb未満まで低下しなければ、その時点で給湯装置Aの運転を停止させることとなる。
図6および図7は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図6に示す実施形態においては、内周寄りの2つのコイル状管体部40’の管径が略同一に揃えられ、かつその管径は、他の外周寄りのたとえば3つのコイル状管体部40の管径よりも大きくされている。燃焼器1の火力が強い場合には、最内周のコイル状管体部40’のみならず、その隣のコイル状管体部40’もかなり高温に晒される場合がある。本実施形態においては、そのような内周寄りの2つのコイル状管体部40’の管径を大きくし、内部の湯水流量を多くすることができるために、それら湯水の沸騰防止を好適に図ることが可能である。
図7に示す実施形態においては、複数の水管4の管径が全て相違しており、最内周のコイル状管体部40Aから最外周のコイル状管体部40Dに進むほどそれらの管径が順次小さくなっている。また、複数のコイル状管体部40A〜40Dのそれぞれの隙間31の軸長方向の幅w1〜w4も相違しており、最内周から最外周に進むほどそれらの幅は順次小さくなっている。好ましくは、複数のコイル状管体部40A〜40Dのそれぞれの直径をd1〜d4とすると、次の式1’、式1の関係を略満たし、それらの開口面積が略同一に揃えられた構成とされている。
π・d1・w1=π・d2・w2=π・d3・w3=π・d4・w4 (式1’)
故に、d1・w1=d2・w2=d3・w3=d4・w4 (式1)
複数のコイル状管体部40A〜40Dの1次熱交換部HT1においては、燃焼ガスが最内周のコイル状管体部40Aから最外周のコイル状管体部40Dに進行するほど、その燃焼ガスの温度は低くなる。一方、水管の管径が小さいほど熱回収量を多くすることが可能であることは前述した通りであり、本実施形態においては、燃焼ガスの温度が低下する部分ほどコイル状管体部40A〜40Dの管径が小さくなっている。このため、温度が低下していく燃焼ガスからの熱回収量を多くすることができる。また、複数の隙間31は、軸長方向の幅w1〜w4が内周寄りほど大きくされ、それらの開口面積は略同一に揃えられている。したがって、複数の隙間31を通過する際の燃焼ガスの流速は、略等速となり、大幅な流速低下は生じない。その結果、第1の熱交換部HT1の熱交換効率が燃焼ガスの流速低下に起因して大きく低下することも好適に防止される。なお、第2の熱交換部HT2においては、燃焼ガスの流れ方向が最外周のコイル状管体部40Dから最内周のコイル状管体部40Aへの向きであり、燃焼ガスが進行するに連れて隙間31の幅が大きくなる。したがって、この第2の熱交換部HT2においては、潜熱回収に伴って発生したドレインを水管表面から排除され易くなる効果が得られる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る温水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
オリフィスは、水管に設けられる構成に代えて、たとえはヘッダ内に設けることも可能であり、水管を含んで構成される複数の湯水流路のいずれかの箇所に設けられていればよい。また、オリフィスの形成手段も限定されず、たとえば水管の端部開口の一部を別部材によって塞ぐ手段、あるいは水管の一部にプレス加工を施してその部分の流路を絞るといった手段を採用することもできる。さらに、本発明においては、複数の湯水流路の全てにオリフィスを設けた構成とすることも可能であり、オリフィスが設けられる湯水流路の数も限定されない。
本発明において、図5に示したような動作制御を実行する場合、温度センサTS1については、最内周のコイル状管体部40’を含む水管4’に代えて、これとは別の水管4に設けた構成とすることもできる。たとえば最内周のコイル状管体部40’の隣に位置するコイル状管体部40の湯水温度を検出させる場合であっても、その検出温度に基づいて、複数のコイル状管体部40のいずれの部分にも沸騰を生じないようにするための制御を実行することが可能だからである。もちろん、複数の温度センサを利用して、複数のコイル状管体部を通過してきた湯水の温度を個々に検出することによって沸騰防止制御を行なうこともできる。温度センサは、必ずしも湯水温度を広い範囲で検出し得るものである必要はなく、湯水温度が所定温度になった際にこれを検出し得る機能を備えたものであればよい。
コイル状管体部は、複数であればよく、その具体的な本数は任意に選択可能である。各コイル状管体部のループ部は、中空円形状に限らず、たとえば中空矩形状にすることもできる。缶体についても、各コイル状管体部の形状に対応させるなどしてたとえば矩形筒状に形成することもできる。燃焼器としては、オイル燃焼器の他に、ガス燃焼器などを用いることができる。燃焼器の燃焼方式は、燃焼ガスを燃焼器の下方に進行させる逆燃方式に代えて、たとえば燃焼ガスを上方に進行させる正燃式や、横向きなどに進行させる方式とすることもできる。
本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を含む。
本発明が適用された給湯装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示す給湯装置の要部断面図である。 図2のIII−III概略断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 図1に示す給湯装置が具備する制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。
符号の説明
A 給湯装置(温水装置)
B 熱交換器
1 燃焼器
3 空間部
4 水管
5 制御部(制御手段)
31 隙間
32 燃焼ガス通路
40a ループ部
40,40A〜40D コイル状管体部
48 オリフィス

Claims (6)

  1. 燃焼器と、熱交換器とを備えており、
    前記熱交換器は、略同心の重ね巻き状に設けられた熱交換用の複数のコイル状管体部を含む複数の湯水流路を有し、かつ最内周のコイル状管体部の内方の空間部に前記燃焼器から燃焼ガスが供給されるように構成されている、温水装置であって、
    前記複数の湯水流路のうち、少なくとも外周寄りのコイル状管体部を含む湯水流路にはオリフィスが設けられ、内周寄りのコイル状管体部の通水量が外周寄りのコイル状管体部の通水量よりも多くなるように構成されていることを特徴とする、温水装置。
  2. 前記オリフィスは、前記複数の湯水流路の出湯口側に設けられており、前記複数の湯水流路への通水時には、前記オリフィスが設けられているコイル状管体部内の水圧が高められるように構成されている、請求項1に記載の温水装置。
  3. 前記複数のコイル状管体部のうち、内周寄りのコイル状管体部は外周寄りのコイル状管体部よりも管径が大きくされている、請求項1または2に記載の温水装置。
  4. 前記複数のコイル状管体部は、最内周から最外周に進むほどそれらの管径が順次小さくなる構成とされている、請求項3に記載の温水装置。
  5. 前記最内周のコイル状管体部の内方の空間部に供給された燃焼ガスは、前記複数のコイル状管体部が有している複数のループ部間の隙間を前記各コイル状管体部の軸長方向と交差する方向に進行するように構成されており、
    前記複数のコイル状管体部は、最内周から最外周に進むほどそれらの隙間の前記軸長方向の幅が順次小さくなっている、請求項1ないし4のいずれかに記載の温水装置。
  6. 前記複数の湯水流路の少なくとも1つに設けられて、その湯水流路のコイル状管体部を通過して加熱された湯水の温度を検出するための少なくとも1つの温度センサと、
    この温度センサによって沸騰温度未満の所定温度が検出されたときに、前記複数のコイル状管体部内の湯水温度の上昇を阻止する制御を実行する制御手段と、
    を備えている、請求項1ないし5のいずれかに記載の温水装置。
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