JP2008075661A - 内燃機関用流体回路および主弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い応答性を得ることができる内燃機関用流体回路および主弁を提供する。
【解決手段】増圧ピストンに圧油源からの圧油を供給する第1の主弁60と、同増圧ピストンから圧油を排出する第2の主弁61と、前記第1及び第2の主弁60,61にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁1とを備え、第1及び第2の主弁60,61は、ハウジング65と、ハウジング65に収容されて軸方向に駆動される弁体66とを備え、弁体66は、ハウジング65に設けられたポペットシート71に接触・離間することで流路を開閉するポペット弁73を先端に備えるポペット弁構造である。
【選択図】図3
【解決手段】増圧ピストンに圧油源からの圧油を供給する第1の主弁60と、同増圧ピストンから圧油を排出する第2の主弁61と、前記第1及び第2の主弁60,61にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁1とを備え、第1及び第2の主弁60,61は、ハウジング65と、ハウジング65に収容されて軸方向に駆動される弁体66とを備え、弁体66は、ハウジング65に設けられたポペットシート71に接触・離間することで流路を開閉するポペット弁73を先端に備えるポペット弁構造である。
【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の増圧ピストンまたは排気弁を作動させる内燃機関用流体回路および該内燃機関用流体回路に使用することができる主弁に関する。
内燃機関を制御するための負荷としては、内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を増圧して供給する増圧ピストン、または、内燃機関からの排気を制御する排気弁がある。この増圧ピストンまたは排気弁を作動させるために、これらと圧油源との間に負荷を備える内燃機関用流体回路が設けられている。
従来この種の内燃機関用流体回路として、電磁弁を主弁に用い、圧油源の圧油をこの電磁弁から直接増圧ピストンのような負荷側へ供給するものが知られている(特許文献1)。
特公平5−44539号公報
特開昭60−73042号公報
特開平08−42423号公報
従来この種の内燃機関用流体回路として、電磁弁を主弁に用い、圧油源の圧油をこの電磁弁から直接増圧ピストンのような負荷側へ供給するものが知られている(特許文献1)。
通常、内燃機関用流体回路では、大流量かつ高圧の流体が主弁で制御される。そのため、主弁に電磁弁を用いると燃料噴射特性を良好とするために、電磁弁の応答性が高いことが要求される。しかし、高圧大流量の直動型オンオフ電磁弁(特許文献1)による制御では応答性に限界があり、高速制御することができない。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、高い応答性を得ることができる内燃機関用流体回路および主弁を提供することを目的とする。
本発明においては上記の課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の内燃機関用流体回路の第一の態様は、内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を増圧して供給する増圧ピストンを作動させる内燃機関用流体回路であって、前記増圧ピストンに圧油源からの圧油を供給する第1の主弁と、同増圧ピストンから圧油を排出する第2の主弁と、前記第1及び第2の主弁にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁とを備え、前記第1及び第2の主弁は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体とを備え、該弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造であることを特徴とする。
すなわち、本発明の内燃機関用流体回路の第一の態様は、内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を増圧して供給する増圧ピストンを作動させる内燃機関用流体回路であって、前記増圧ピストンに圧油源からの圧油を供給する第1の主弁と、同増圧ピストンから圧油を排出する第2の主弁と、前記第1及び第2の主弁にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁とを備え、前記第1及び第2の主弁は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体とを備え、該弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造であることを特徴とする。
本発明の内燃機関用流体回路の第二の態様は、内燃機関からの排気を制御する排気弁を作動させる内燃機関用流体回路であって、前記排気弁に圧油源からの圧油を供給する第1の主弁と、同排気弁から圧油を排出する第2の主弁と、前記第1及び第2の主弁にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁とを備え、前記第1及び第2の主弁は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体とを備え、該弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造であることを特徴とする。
本発明においては、従来のように電磁弁を介して増圧ピストンまたは排気弁に圧油を直接供給するのではなく、主弁にパイロット圧を与えるパイロット電磁弁を設け、これを切り換えることにより、増圧ピストンまたは排気弁に圧油を供給する。したがって高い応答性を得ることができる。また、1台のパイロット電磁弁によって2台の主弁を制御する構成であるから、コスト低減を実現することができる。さらに、主弁をポペット弁構造とすることにより、マニホールド収納が可能となり、構造をシンプルにすることができる。
本発明の内燃機関用流体回路において、前記第1及び第2の主弁は、前記パイロット電磁弁から与えられるパイロット圧が作用して前記ポペット弁を駆動するパイロットピストンを備え、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられていてもよい。このとき、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2(1:0.3:2程度)の径の関係にあることが望ましい。
本発明においては、パイロットピストン径を大きくしたことで、ポペット弁が開口する際にパイロットピストンに作用する圧油が支配的となり、油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による振動等の悪影響が抑えられる。
本発明においては、パイロットピストン径を大きくしたことで、ポペット弁が開口する際にパイロットピストンに作用する圧油が支配的となり、油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による振動等の悪影響が抑えられる。
本発明の内燃機関用流体回路において、前記第1及び第2の主弁は、前記パイロット電磁弁から与えられるパイロット圧が作用して前記ポペット弁を駆動するパイロットピストンを備え、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられていてもよい。このとき、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8のサイズ関係にあることが望ましい。
本発明においては、細径部を従来よりも大きくして、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8程のサイズ関係とすることで、ポペット弁閉止時の上向き力が大きくなり、衝突力が低減する。
本発明においては、細径部を従来よりも大きくして、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8程のサイズ関係とすることで、ポペット弁閉止時の上向き力が大きくなり、衝突力が低減する。
本発明の内燃機関用流体回路において、前記第1及び第2の主弁は、前記ポペット弁の先端がテーパ形状であってもよい。本発明においては、ポペット弁先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられる。
本発明の主弁の第一の態様は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体と、外部からパイロット圧を受けて前記弁体を駆動させるパイロットピストンとを備え、前記弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造である主弁において、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられ、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2の関係にあることを特徴とする。
本発明においては、パイロットピストン径を大きくしたことで、ポペット弁が開口する際にパイロットピストンに作用する圧油が支配的となり、油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による振動等の悪影響が抑えられる。
本発明の主弁の第二の態様は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体と、外部からパイロット圧を受けて前記弁体を駆動させるパイロットピストンとを備え、前記弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造である主弁において、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられ、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8の関係にあることを特徴とする。
本発明においては、細径部を従来よりも大きくして、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8程のサイズ関係とすることで、ポペット弁閉止時の上向き力が大きくなり、衝突力が低減する。
本発明の主弁において、前記ポペット弁の先端はテーパ形状であってもよい。本発明においては、ポペット弁先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、1台のパイロット電磁弁によって2台の主弁を制御して増圧ピストンまたは排気ピストンに圧油を供給する構成であるから、高い応答性を実現することができる。さらに、主弁をポペット弁構造とすることにより、マニホールド収納が可能となり、構造をシンプルにしてコストを低減することができる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、ポペット弁が開口して油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による影響が抑えられるので、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、ポペット弁閉止時の衝突力が減少するので、弁の耐久性を向上することができる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、ポペット弁先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられるので、ポペット弁の作動毎の応答性のばらつきを低減することができ、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、ポペット弁が開口して油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による影響が抑えられるので、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、ポペット弁閉止時の衝突力が減少するので、弁の耐久性を向上することができる。
本発明の内燃機関用流体回路によれば、ポペット弁先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられるので、ポペット弁の作動毎の応答性のばらつきを低減することができ、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の主弁によれば、ポペット弁が開口して油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による影響が抑えられるので、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の主弁によれば、ポペット弁閉止時の衝突力が減少するので、弁の耐久性を向上することができる。
本発明の主弁によれば、ポペット弁先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられるので、ポペット弁の作動毎の応答性のばらつきを低減することができ、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の主弁によれば、ポペット弁閉止時の衝突力が減少するので、弁の耐久性を向上することができる。
本発明の主弁によれば、ポペット弁先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられるので、ポペット弁の作動毎の応答性のばらつきを低減することができ、安定した弁動作を得ることができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、符号1はパイロット電磁弁、2、3は主弁A(第1の主弁)、主弁B(第2の主弁)、5は不図示の圧油源から圧油を送り出すポンプである。また符号Tは圧油が戻されるタンクである。
パイロット電磁弁1の構造を詳細に説明すると、符号10はハウジングで、弁主軸12が内嵌されている。13はハウジング10の両端に固定されたソレノイドで、14は同様にハウジングの両端に固定され、プランジャ15が貫通状態となっている固定鉄心,16はハウジング10の両端内部にソレノイド13に囲まれて設けられ、軸方向に移動自在とされた可動鉄心であり、ソレノイド13の通電時に、磁力により固定鉄心14側に引き込まれるように直線方向に駆動される。可動鉄心16は固定鉄心14に面する側が円錐形状となっている。固定鉄心14は可動鉄心16に臨む側面が可動鉄心16の円錐形状に対応した凹形状となっている。また符号19は弁主軸12に付勢力を与えるバネである。パイロット電磁弁1の一方側のソレノイド13を通電すると、該一方側の可動鉄心16が固定鉄心14側に引き出され、プランジャ15が弁主軸12を押す。パイロット電磁弁1の他方側のソレノイド13を通電すると、同様の作用により弁主軸12が反対側に駆動される。
図1において、符号1はパイロット電磁弁、2、3は主弁A(第1の主弁)、主弁B(第2の主弁)、5は不図示の圧油源から圧油を送り出すポンプである。また符号Tは圧油が戻されるタンクである。
パイロット電磁弁1の構造を詳細に説明すると、符号10はハウジングで、弁主軸12が内嵌されている。13はハウジング10の両端に固定されたソレノイドで、14は同様にハウジングの両端に固定され、プランジャ15が貫通状態となっている固定鉄心,16はハウジング10の両端内部にソレノイド13に囲まれて設けられ、軸方向に移動自在とされた可動鉄心であり、ソレノイド13の通電時に、磁力により固定鉄心14側に引き込まれるように直線方向に駆動される。可動鉄心16は固定鉄心14に面する側が円錐形状となっている。固定鉄心14は可動鉄心16に臨む側面が可動鉄心16の円錐形状に対応した凹形状となっている。また符号19は弁主軸12に付勢力を与えるバネである。パイロット電磁弁1の一方側のソレノイド13を通電すると、該一方側の可動鉄心16が固定鉄心14側に引き出され、プランジャ15が弁主軸12を押す。パイロット電磁弁1の他方側のソレノイド13を通電すると、同様の作用により弁主軸12が反対側に駆動される。
符号20はスプールで、スプール20間には周方向に連続する溝部22が形成され、該溝部22によって弁主軸12の位置に応じて適宜選択された流路切換ポート25が互いに接続される。
流路切換ポート25はハウジング10に形成されており、順に圧油タンクT、主弁A、ポンプ5、主弁B、圧油タンクTと連続している。以後、これら流路切換ポート25をそれぞれポートT、ポートA、ポートP、ポートB、ポートTとよぶ。本実施形態においては、これら流路切換ポート25は円形ポートとして油通過時の流体力が小さくなるようにしている。
流路切換ポート25はハウジング10に形成されており、順に圧油タンクT、主弁A、ポンプ5、主弁B、圧油タンクTと連続している。以後、これら流路切換ポート25をそれぞれポートT、ポートA、ポートP、ポートB、ポートTとよぶ。本実施形態においては、これら流路切換ポート25は円形ポートとして油通過時の流体力が小さくなるようにしている。
図2に示したものは主弁A、Bの構造である。主弁A、Bは、図に示すように、ハウジング30と、このハウジング30に支持された弁体32とを備えている。ハウジング30は、その中央部にガイド孔33を有する筒状をなしている。ガイド孔33の内周面には、ガイド孔33の軸線方向に沿って2カ所に、周方向に連続する溝部34,35が形成されている。それぞれの溝部34,35にはポート36、37が開口している。また、溝部34,35の中間にはポペットシート38が設けられている。
一方の弁体32には、溝部34,35に対応してガイド溝39,40が設けられ、ガイド溝39,40の間にはポペットシート38に対応してポペット弁43が設けられている。
一方の弁体32には、溝部34,35に対応してガイド溝39,40が設けられ、ガイド溝39,40の間にはポペットシート38に対応してポペット弁43が設けられている。
さらに、弁体32のガイド溝39より下部は、ガイド孔33の内周壁に対して液密を保って軸方向に摺動する摺動部45となっており、ガイド溝40より上部には、ガイド溝33の内周壁に対して液密を保って軸方向に摺動する摺動部46と、その上部の受圧部47を備えている。受圧部47は、ハウジング30のポート50と連通している。
摺動部45の径をD1,ポペットシート38のシート径をD2,受圧部47の径をD3とおくと、本実施形態ではD1≒D2となっている圧力バランス構造となっており、増圧ピストンからの負荷圧力が相殺されている。ただし、組み付け上、D1≦D2≦D3という関係でなければならない。
弁体32の上部にはハウジング30との間にバネ52が設けられ、弁体32に付勢力を与える。
摺動部45の径をD1,ポペットシート38のシート径をD2,受圧部47の径をD3とおくと、本実施形態ではD1≒D2となっている圧力バランス構造となっており、増圧ピストンからの負荷圧力が相殺されている。ただし、組み付け上、D1≦D2≦D3という関係でなければならない。
弁体32の上部にはハウジング30との間にバネ52が設けられ、弁体32に付勢力を与える。
パイロット電磁弁1からのパイロット圧としてポンプ圧が主弁Aのポート50に与えられると、弁体32は下方に押され、ポペット弁43がポペットシート38に着座し、ポート37,ポート36の連通が閉止した状態となる。パイロット電磁弁1からのパイロット圧がタンク側に切り替わると、弁体32はパイロット圧に打ち勝って上方に移動し、ポート37とポート36とが連通する。
したがって全体では以下のように動作する。パイロット電磁弁1の一方のソレノイド13を通電させることでポートPとポートBとを連通させ、ポートTとポートAとを連通させると、主弁Aのパイロット圧はタンク圧となって主弁Aは開き、主弁Bのパイロット圧はポンプ圧となって主弁Bは閉じる。このときの圧油流れ方向を図1に単線の矢印で示した。この状態においてはポンプ圧が主弁Aのポート37,36を経て増圧ピストンへ与えられる。
他方のソレノイド13を通電させて、ポートPとポートA、ポートTとポートBとを連通させると、主弁Aのパイロット圧はポンプ圧となって主弁Aは閉じ、主弁Bのパイロット圧はタンク圧となって開く。このときの圧油流れ方向の方向を図に二重線矢印で示した。この状態においては、増圧ピストンの圧力が主弁Bのポート36,37を経てタンクに戻される。
他方のソレノイド13を通電させて、ポートPとポートA、ポートTとポートBとを連通させると、主弁Aのパイロット圧はポンプ圧となって主弁Aは閉じ、主弁Bのパイロット圧はタンク圧となって開く。このときの圧油流れ方向の方向を図に二重線矢印で示した。この状態においては、増圧ピストンの圧力が主弁Bのポート36,37を経てタンクに戻される。
このように本実施形態においては、一つの電磁弁によって2台の主弁の開閉を制御するようにしたことで、従来の電磁弁により直接圧油を増圧ピストンに供給した場合と比べて、高い応答性を得ることができる。またパイロットピストンは1台でよいから、2台設けるよりも低コストである。
また、主弁の構造自体については、本主弁はD1≒D2となっている圧力バランス構造であるため、主弁の駆動力は小さくてよく、パイロット圧の受圧部47の面積も小さくすることが可能となる。したがって、パイロット流量の低減が図れ、パイロット電磁弁1を小型化することができる。
また、主弁の構造自体については、本主弁はD1≒D2となっている圧力バランス構造であるため、主弁の駆動力は小さくてよく、パイロット圧の受圧部47の面積も小さくすることが可能となる。したがって、パイロット流量の低減が図れ、パイロット電磁弁1を小型化することができる。
次に本発明の第2実施形態について説明する。図3に示したように、本実施形態は、パイロット電磁弁1と、主弁60(主弁A),61(主弁B)とを備えている。パイロット電磁弁1の構成は上記の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図4に主弁A、Bの構造について示した。
主弁A、Bは、図に示すように、ハウジング65と、このハウジング65内部に支持された弁体66とを備えている。ハウジング65は、その中央部にガイド孔68を有する筒状をなしている。ガイド孔68の内周下部には、周方向に連続する溝部69が形成され、この溝部69にはポート70が開口している。また、溝部69下部にはポペットシート71が設けられている。
一方の弁体66には、溝部69に対応してガイド溝72が設けられ、先端にはポペットシート71に対応してポペット弁73が設けられている。
図4に主弁A、Bの構造について示した。
主弁A、Bは、図に示すように、ハウジング65と、このハウジング65内部に支持された弁体66とを備えている。ハウジング65は、その中央部にガイド孔68を有する筒状をなしている。ガイド孔68の内周下部には、周方向に連続する溝部69が形成され、この溝部69にはポート70が開口している。また、溝部69下部にはポペットシート71が設けられている。
一方の弁体66には、溝部69に対応してガイド溝72が設けられ、先端にはポペットシート71に対応してポペット弁73が設けられている。
さらに、弁体66のガイド溝72より上部は、ガイド孔68の内周壁に対して液密を保って軸方向に摺動する摺動部75となっている。符号76は弁体66の上部に設けられた細径部で、符号77はパイロット圧を受けて弁体66を駆動するパイロットピストンである。パイロット圧はハウジング65の上部に設けられたポート78より与えられる。またハウジング65の下部に設けられたポート79は増圧ピストンに連通する。符号80は弁体66に付勢力を与えるバネである。
また本実施形態では、図の符号a1で示したポペット弁73の受圧面積と符号a2で示した受圧面積とがほぼ同じになるように、ポペットシート径、摺動部75および細径部76の径が設定されている。
また本実施形態では、図の符号a1で示したポペット弁73の受圧面積と符号a2で示した受圧面積とがほぼ同じになるように、ポペットシート径、摺動部75および細径部76の径が設定されている。
パイロット電磁弁1からのパイロット圧としてポンプ圧が主弁Aのポート78に与えられると、弁体66は下方におされ、ポペット弁73がポペットシート71に着座し、ポート70とポート79との連通が閉止した状態となる。パイロット電磁弁1からのパイロット圧がタンク側に切り替わると、弁体66はパイロット圧に打ち勝って上方に移動し、ポート70とポート79とが連通する。
したがって全体では、パイロット電磁弁1の一方のソレノイド13を通電させることでポートPとポートBとを連通させ、ポートTとポートAとを連通させると、主弁Aのパイロット圧はタンク圧となって主弁Aは開き、主弁Bのパイロット圧はポンプ圧となって主弁Bは閉じる。この状態においてはポンプ圧が主弁Aのポート70,79を経て増圧ピストンへ与えられる。
他方のソレノイド13を通電させて、ポートPとポートA、ポートTとポートBとを連通させると、主弁Aのパイロット圧はポンプ圧となって主弁Aは閉じ、主弁Bのパイロット圧はタンク圧となって開く。この状態においては、増圧ピストンの圧力が主弁Bのポート70,79を経てタンクに戻される。
他方のソレノイド13を通電させて、ポートPとポートA、ポートTとポートBとを連通させると、主弁Aのパイロット圧はポンプ圧となって主弁Aは閉じ、主弁Bのパイロット圧はタンク圧となって開く。この状態においては、増圧ピストンの圧力が主弁Bのポート70,79を経てタンクに戻される。
本実施形態においては、主弁としてポペット弁構造を採用しているため、パイロット電磁弁と主弁60,61との間を図3の符号82のようにマニホールド収納することが容易となり、構造のシンプル化、コスト低減を実現することができる。
また受圧面積がa1≒a2となっているため、上記実施形態1と同様に圧力バランス構造となり、高い応答性を得ることができるとともに、パイロット電磁弁を小型化することができる。
また受圧面積がa1≒a2となっているため、上記実施形態1と同様に圧力バランス構造となり、高い応答性を得ることができるとともに、パイロット電磁弁を小型化することができる。
次いで第3実施形態について説明する。
図5に示した本実施形態は、パイロット電磁弁85と、主弁60(主弁A),61(主弁B)とを備えている。主弁60,61の構成は上記の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態のパイロット電磁弁85は、第1実施形態のパイロット電磁弁1とほぼ同じであるが、符号86、87で示した可動鉄心および固定鉄心の構造がパイロット電磁弁1のものと異なる。他はパイロット電磁弁1と同様であり、同一の符号を用いて説明を省略する。
本実施形態のパイロット電磁弁85の可動鉄心86は、円錐型ではなく円筒型となっている。可動鉄心86に面する固定鉄心87の側面も平坦面となっている。また吸着時において、可動鉄心86と固定鉄心87とのギャップ(図の符号g)が0.2mm程度設けられている。
図5に示した本実施形態は、パイロット電磁弁85と、主弁60(主弁A),61(主弁B)とを備えている。主弁60,61の構成は上記の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態のパイロット電磁弁85は、第1実施形態のパイロット電磁弁1とほぼ同じであるが、符号86、87で示した可動鉄心および固定鉄心の構造がパイロット電磁弁1のものと異なる。他はパイロット電磁弁1と同様であり、同一の符号を用いて説明を省略する。
本実施形態のパイロット電磁弁85の可動鉄心86は、円錐型ではなく円筒型となっている。可動鉄心86に面する固定鉄心87の側面も平坦面となっている。また吸着時において、可動鉄心86と固定鉄心87とのギャップ(図の符号g)が0.2mm程度設けられている。
ソレノイド13の切換時、戻し時共には高速応答性が要求される。吸着時に可動鉄心が固定鉄心と接触すると残磁力が大きくなってスムーズな戻し動作ができない。本実施形態のように可動鉄心86と固定鉄心87との間にギャップgが設けられていると、特に戻し時動作における切換側コイルの残磁力を極力小さくすることができ、高い応答性を実現することができる。
また、可動鉄心86が円筒形であって、固定鉄心87と可動鉄心86とが平坦面どうしで臨んでいるため、ギャップgの管理を行いやすい。
また、可動鉄心86が円筒形であって、固定鉄心87と可動鉄心86とが平坦面どうしで臨んでいるため、ギャップgの管理を行いやすい。
次に第4実施形態について説明する。
本実施形態においては、第3実施形態と同じパイロット電磁弁85を用い、その説明を省略する。図6において、符号90は本実施形態において用いられる主弁A、Bである。
符号91はパイロットピストンである。本主弁90においては、主弁の径の関係、すなわち、パイロットピストン91の径、細径部76の径、主弁径(図6の符号D)の関係が異なる。第2、3実施形態の主弁では、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.6:4程の径の関係であるのに対し、本実施形態では、パイロットピストン径を大きくし、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2程のサイズ関係にある。他の構成は上記第2,3実施形態の主弁と同一であるから同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態においては、第3実施形態と同じパイロット電磁弁85を用い、その説明を省略する。図6において、符号90は本実施形態において用いられる主弁A、Bである。
符号91はパイロットピストンである。本主弁90においては、主弁の径の関係、すなわち、パイロットピストン91の径、細径部76の径、主弁径(図6の符号D)の関係が異なる。第2、3実施形態の主弁では、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.6:4程の径の関係であるのに対し、本実施形態では、パイロットピストン径を大きくし、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2程のサイズ関係にある。他の構成は上記第2,3実施形態の主弁と同一であるから同一の符号を用いてその説明を省略する。
以下においては、本実施形態においてパイロットピストン径を大きくし、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2程のサイズ関係とした理由を説明する。
一般に主弁の開き動作における挙動においては以下の[1]、[2]が課題となる。また (パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.6:4程のサイズ関係とした場合では、下記[1]の事象が生じた。それぞれの挙動の特徴について図7に示した。
[1]2段折れ動作…開弁速度が低速から高速に変化してしまう現象[2]振動的動作…高周波振動を起こしながら開弁する事象
これらの現象のメカニズムを以下に説明する。
一般に主弁の開き動作における挙動においては以下の[1]、[2]が課題となる。また (パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.6:4程のサイズ関係とした場合では、下記[1]の事象が生じた。それぞれの挙動の特徴について図7に示した。
[1]2段折れ動作…開弁速度が低速から高速に変化してしまう現象[2]振動的動作…高周波振動を起こしながら開弁する事象
これらの現象のメカニズムを以下に説明する。
[1]2段折れ動作・2段折れ動作発生のメカニズム
主弁の運動方程式及びパイロットピストンに作用する油圧の式を線形化し、伝達関数としてまとめると以下の式を得る。
主弁の運動方程式及びパイロットピストンに作用する油圧の式を線形化し、伝達関数としてまとめると以下の式を得る。
(1)式より伝達関数Gが変化するとQpilotが変化せずとも出力Velが変化することがわかる。
よって、フローフォースのばね定数が変化すると主弁速度が変化してしまい、2段折れの現象が生じることが上式より説明できる。
また油圧のばね定数がフローフォースばね定数の変化量に対して十分に大きければ2段折れが生じ難くなることもわかる。
よって、フローフォースのばね定数が変化すると主弁速度が変化してしまい、2段折れの現象が生じることが上式より説明できる。
また油圧のばね定数がフローフォースばね定数の変化量に対して十分に大きければ2段折れが生じ難くなることもわかる。
・2段折れ動作の有無 計算方法
(1)式において設計段階での未知数はフローフォースによるばね定数である。要求仕様によりフローフォースのばね定数を近似的に用いる計算式を以下に示す。
(1)式において設計段階での未知数はフローフォースによるばね定数である。要求仕様によりフローフォースのばね定数を近似的に用いる計算式を以下に示す。
(1)から(4)式により、2段折れ発生の有無を評価する下式を提案する。
ばね定数比が1に近いほど2段折れは生じにくく、ばね定数比が大きい値であればあるほど2段折れは生じやすくなる。
つまり、油圧ばね定数が正負のフローフォースばね定数に比べて十分に大きければよいといえる。
khyd≫kflow ……(8)
図8にばね定数比の考え方を示した。
つまり、油圧ばね定数が正負のフローフォースばね定数に比べて十分に大きければよいといえる。
khyd≫kflow ……(8)
図8にばね定数比の考え方を示した。
[2]振動動作・振動発生のメカニズム(1)式をまとめると下式のように表現できる。
これは一般的な二次遅れ(二次振動)系の伝達関数で、減衰振動ζにより振動的動作となるかが決まる。
0<ζ<1で振動的となり、ζ≧1では非振動的である。
主弁においてはパイロット油圧ばね定数khydが非常に大きく、油の粘性等による比例減衰係数Cfが小さいことからζ<1となることが予想される。
また負のフローフォースのばね定数kflowの絶対値が油圧ばね定数khydより大きくなるとζ<0となり、発散系(不安定)となることにも注意が必要である。
0<ζ<1で振動的となり、ζ≧1では非振動的である。
主弁においてはパイロット油圧ばね定数khydが非常に大きく、油の粘性等による比例減衰係数Cfが小さいことからζ<1となることが予想される。
また負のフローフォースのばね定数kflowの絶対値が油圧ばね定数khydより大きくなるとζ<0となり、発散系(不安定)となることにも注意が必要である。
・振動的動作の有無 計算方法
減衰係数ζを計算することにより、これまで製作・試験した主弁に比べてより振動的となるかの評価を行える。
減衰係数ζを計算することにより、これまで製作・試験した主弁に比べてより振動的となるかの評価を行える。
(11),(12)式より油圧ばね定数khydが大きいと減衰係数ζが小さくなり振動的となってしまうことがわかる。
2段折れ動作の抑制にはばね定数が大きい方がよいが、振動を押さえるには小さい方がよい、という相反する関係がある。(図9)
この最適点をこれまでの試験結果より推察し、パイロットピストン径を大きくし、適切なパイロット容積としたことにより安定した弁動作を得ることができる。(図10にパイロットピストン径を大きくし、径の関係を変えた場合の減衰係数ζ、ばね定数比α、パイロット容積Vの関係を示した。)
2段折れ動作の抑制にはばね定数が大きい方がよいが、振動を押さえるには小さい方がよい、という相反する関係がある。(図9)
この最適点をこれまでの試験結果より推察し、パイロットピストン径を大きくし、適切なパイロット容積としたことにより安定した弁動作を得ることができる。(図10にパイロットピストン径を大きくし、径の関係を変えた場合の減衰係数ζ、ばね定数比α、パイロット容積Vの関係を示した。)
以上のように、本実施形態ではパイロットピストン径を大きくしたことで、ポペット弁が開口する際にパイロットピストンに作用する圧油が支配的となり、油が流出する際にポペット弁端に生じる流体力による振動等の悪影響が抑えられる。したがって安定した弁動作を実現できる。
次に第5実施形態について説明する。本実施形態では、パイロット電磁弁は第2,3実施形態のパイロット電磁弁85と同じであるが、主弁は図11に示した構造となっている。
本実施形態の主弁95は、第4実施形態の主弁90とほぼ同じであるが、符号96で示したポペット弁の先端形状が異なる。他は主弁95と同様であり、同一の符号を用いて説明を省略する。
本主弁のポペット弁95は、ポペット弁96の先端部がテーパ形状であり、軸に対して垂直な平坦面を持たない。
これにより、ポペット弁96の先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられポペット弁96の作動毎の応答性の時間のバラツキを小さくすることができる。図12に示したものはCFD解析の結果である。従来形状の(a)と比較し、本実施形態の(b)では過渡的な圧力変化、剥離を抑えることができることがわかる。
また、1msec以下のバラツキを抑えることができることが試験によって確認されている。したがって本実施形態では、さらに安定した弁動作を実現することができる。
本実施形態の主弁95は、第4実施形態の主弁90とほぼ同じであるが、符号96で示したポペット弁の先端形状が異なる。他は主弁95と同様であり、同一の符号を用いて説明を省略する。
本主弁のポペット弁95は、ポペット弁96の先端部がテーパ形状であり、軸に対して垂直な平坦面を持たない。
これにより、ポペット弁96の先端部における流れの剥離が抑えられ、剥離によって生じる不安定な渦も抑えられポペット弁96の作動毎の応答性の時間のバラツキを小さくすることができる。図12に示したものはCFD解析の結果である。従来形状の(a)と比較し、本実施形態の(b)では過渡的な圧力変化、剥離を抑えることができることがわかる。
また、1msec以下のバラツキを抑えることができることが試験によって確認されている。したがって本実施形態では、さらに安定した弁動作を実現することができる。
次に第6実施形態について説明する。本実施形態では、パイロット電磁弁は第3実施形態のパイロット電磁弁85と同じであるが、主弁は図13に示した構造となっている。
本実施形態の主弁98は、第4,5実施形態の主弁90,95とほぼ同じであるが、符号99で示した細径部が異なる。他は主弁90,95と同様であり、同一の符号を用いて説明を省略する(図では主弁95に変更を加えた例を示した)。
本実施形態では、細径部99の直径は第4,5実施形態の主弁90,95と比較して大きくなっている。また応答性を変えないために受圧面積a1≒a2となるようにポペットシート径、摺動部径が設定されている。その径の関係は、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8の比率で示される程度である。
上記第4,5実施形態の場合、ポペット弁閉止時の閉止力が大きいためポペットシート部の衝突応力が大きくなる。これを改善するために、本実施形態においてはポペット弁細径部99の径を大きくすることで弁閉止時の上向き力を大きくし、衝突力を低減させ耐久力の改善を実現することができる。
本実施形態の主弁98は、第4,5実施形態の主弁90,95とほぼ同じであるが、符号99で示した細径部が異なる。他は主弁90,95と同様であり、同一の符号を用いて説明を省略する(図では主弁95に変更を加えた例を示した)。
本実施形態では、細径部99の直径は第4,5実施形態の主弁90,95と比較して大きくなっている。また応答性を変えないために受圧面積a1≒a2となるようにポペットシート径、摺動部径が設定されている。その径の関係は、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8の比率で示される程度である。
上記第4,5実施形態の場合、ポペット弁閉止時の閉止力が大きいためポペットシート部の衝突応力が大きくなる。これを改善するために、本実施形態においてはポペット弁細径部99の径を大きくすることで弁閉止時の上向き力を大きくし、衝突力を低減させ耐久力の改善を実現することができる。
なお、上記の各実施形態では増圧ピストンに圧油を供給する場合について示したが、排気弁を作動させる場合に適用することもできる。また、上記の各実施形態において、パイロット電磁弁と主弁との組み合わせは可能な範囲で適宜変更してもよいのはもちろんである。
また上記に示した各数値は、同じ作用効果が得られる範囲内であれば、厳密に同一の値でなくてもよいのはもちろんである。
また上記に示した各数値は、同じ作用効果が得られる範囲内であれば、厳密に同一の値でなくてもよいのはもちろんである。
1…パイロット電磁弁、
2…主弁A(第1の主弁)、
3…主弁B(第2の主弁)、
13…ソレノイド、
14…固定鉄心、
16…可動鉄心、
25…流路切換ポート、
32…弁体、
38…ポペットシート、
43…ポペット弁、
45…摺動部、
60…主弁A(第1の主弁)、
61…主弁B(第2の主弁)、
66…弁体、
71…ポペットシート、
73…ポペット弁、
75…摺動部、
77…パイロットピストン、
85…パイロット電磁弁、
86…可動鉄心、
90…主弁A,B、
91…パイロットピストン、
95…主弁A,B、
96…ポペット弁、
98…主弁A,B、
99…細径部
2…主弁A(第1の主弁)、
3…主弁B(第2の主弁)、
13…ソレノイド、
14…固定鉄心、
16…可動鉄心、
25…流路切換ポート、
32…弁体、
38…ポペットシート、
43…ポペット弁、
45…摺動部、
60…主弁A(第1の主弁)、
61…主弁B(第2の主弁)、
66…弁体、
71…ポペットシート、
73…ポペット弁、
75…摺動部、
77…パイロットピストン、
85…パイロット電磁弁、
86…可動鉄心、
90…主弁A,B、
91…パイロットピストン、
95…主弁A,B、
96…ポペット弁、
98…主弁A,B、
99…細径部
Claims (8)
- 内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を増圧して供給する増圧ピストンを作動させる内燃機関用流体回路であって、
前記増圧ピストンに圧油源からの圧油を供給する第1の主弁と、同増圧ピストンから圧油を排出する第2の主弁と、前記第1及び第2の主弁にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁とを備え、
前記第1及び第2の主弁は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体とを備え、該弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造であることを特徴とする内燃機関用流体回路。 - 内燃機関からの排気を制御する排気弁を作動させる内燃機関用流体回路であって、
前記排気弁に圧油源からの圧油を供給する第1の主弁と、同排気弁から圧油を排出する第2の主弁と、前記第1及び第2の主弁にパイロット圧として前記圧油源の圧油を交互に与えることでこれら主弁を駆動する1台のパイロット電磁弁とを備え、
前記第1及び第2の主弁は、ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体とを備え、該弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造であることを特徴とする内燃機関用流体回路。 - 前記第1及び第2の主弁は、前記パイロット電磁弁から与えられるパイロット圧が作用して前記ポペット弁を駆動するパイロットピストンを備え、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられ、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2の関係にあることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用流体回路。
- 前記第1及び第2の主弁は、前記パイロット電磁弁から与えられるパイロット圧が作用して前記ポペット弁を駆動するパイロットピストンを備え、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられ、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8の関係にあることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用流体回路。
- 前記第1及び第2の主弁は、前記ポペット弁の先端がテーパ形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関用流体回路。
- ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体と、外部からパイロット圧を受けて前記弁体を駆動させるパイロットピストンとを備え、前記弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造である主弁において、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられ、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.2〜0.4:1.8〜2.2の関係にあることを特徴とする主弁。
- ハウジングと、該ハウジングに収容されて軸方向に駆動される弁体と、外部からパイロット圧を受けて前記弁体を駆動させるパイロットピストンとを備え、前記弁体は、前記ハウジングに設けられたポペットシートに接触・離間することで流路を開閉するポペット弁を先端に備えたポペット弁構造である主弁において、前記弁体には、前記先端のポペット弁と前記パイロットピストンとの間に細径部が設けられ、(パイロットピストン径)2:(細径部径)2:(主弁径)2=1:0.5〜0.7:1.8〜3.8の関係にあることを特徴とする主弁。
- 前記ポペット弁の先端がテーパ形状であることを特徴とする請求項6または7に記載の主弁。
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JP2007311712A JP2008075661A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 内燃機関用流体回路および主弁 |
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