JP2008074650A - 単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法 - Google Patents

単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネック部でシリコン単結晶を支える従来通りのダッシュ法を用いながらも、引上げ中のシリコン単結晶の落下を防止できる単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法を提供する。
【解決手段】単結晶落下防止装置200が設けられたチョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置100であって、単結晶落下防止装置200が、引上げ単結晶150に向けて射出可能な3本以上の棒状の保持治具202を備え、保持治具202が単結晶150の引上げ軸を中心として放射状に配置され、保持治具202が、水平に、または、チャンバ壁から単結晶150の引上げ軸方向に向けて仰角を有するように設けられていることを特徴とする単結晶製造装置およびその制御方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、チョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法に関わり、特に、単結晶落下防止装置が設けられた単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法に関する。
無転位シリコン単結晶のチョクラルスキー(CZ)法による製造においては、まず、ルツボ内に充填した固形状多結晶シリコン原料を、ルツボを囲むように配置されたヒータによって加熱し溶融する。溶融して液体となった所謂融液に、望む結晶方位を有する種結晶(シード)を浸して融液温度と馴染ませる。馴染んだところで種結晶を上方へと引上げる。もっとも、種結晶を融液に浸すと、種結晶と融液の温度差に起因して種結晶に転位が発生する。そこで、この転位を除去するために所謂ダッシュ法が行われる。
このダッシュ法は、種結晶を上方へと引上げる際に、いったん結晶径を4mm程度に細めたネック部を形成し、転位が抜けた後に所望の結晶径まで広げる方法である。
近年、引上げシリコン単結晶径の増大や、固形状多結晶シリコン原料充填量の増大に伴う引上げ単結晶の長大化により、引上げシリコン単結晶の重量も増大している。例えば、近年主流となっているφ300mm(12インチ)単結晶では、引上げ単結晶の重量が300kgを超える場合もある。
そして、シリコン単結晶の引上げ中に、地震が発生した場合、ダッシュ法で細められたネック部には、引上げシリコン単結晶の重量のみならず、捩れ等によるせん断応力も加わる。このため、シリコン単結晶をネック部で支えることができず、このネック部で破断が生じ引上げ中のシリコン単結晶が落下するおそれがある。
引上げ中のシリコン単結晶が落下した場合には、単に、引上げ中のシリコン単結晶が使用不能になるのみならず、ルツボ等の破壊、これによる融液の流出、さらには冷却系の破壊による水蒸気爆発等により、極めて重大な損害が生ずる可能性がある。
このような、重大な損害が生ずる可能性のある引上げシリコン単結晶の落下を防止するため、特許文献1では、引上げ初期に、シリコン単結晶の一部にくびれ部を形成して、このくびれ部に爪を引っ掛けてシリコン単結晶を把持し引上げる手段が開示されている。
また、特許文献2では、くびれではなく、拡径部を形成し、この拡径部の下を把持し引上げる手段が開示されている。
さらに、近年、種結晶が融液に接触した際に転位が発生しないよう高ボロン濃度の種結晶を用い、ネック部を設けなくとも無転位シリコン単結晶が育成可能な、所謂無ネック技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。
特公平7−103000号公報 特開平9−227281号公報 T.Taishi et al.,Jpn.J.Appl.Phys.Vol.39(2000)pp.L191−194 Pt.2,No.3A/B.
もっとも、特許文献1のように、シリコン単結晶にくびれ部を設ける方法は、くびれ部が製品として用いることができないため、シリコン単結晶製造コストが増大するという問題がある。また、くびれ部を爪で捕らえる際に、複数ある爪が同時にシリコン単結晶を捕らえることができないと、シリコン単結晶が揺れてしまい、その結果。その後成長するシリコン単結晶が有転位化するおそれがある。シリコン単結晶の揺れによる有転位化のおそれは、特許文献2の方法においても同様に存する。
そして、非特許文献1に示される所謂無ネック技術においては、種結晶のボロン濃度が高いため、種結晶の融出により融液側のボロン濃度が高くなり、所望の抵抗率を有する無転位シリコン単結晶が育成できないおそれがある。また、無ネック技術により、ネック部を形成する必要がなくなったとしても、種結晶から拡径部にいたる細い径の領域で破断のおそれが皆無になるわけではない。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、ネック部でシリコン単結晶を支える従来通りのダッシュ法を用いながらも、引上げ中のシリコン単結晶の落下を防止できる単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法を提供することにある。
本発明の一態様の単結晶製造装置は、
単結晶落下防止装置が設けられたチョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置であって、
前記単結晶落下防止装置が、引上げ単結晶に向けて射出可能な3本以上の棒状の保持治具を備え、
前記保持治具が単結晶の引上げ軸を中心として放射状に配置され、
前記保持治具が、水平に、または、チャンバ壁から単結晶の引上げ軸方向に向けて仰角を有するように設けられていることを特徴とする。
ここで、前記保持治具の、単結晶接触部が設けられる端部に、ばねを用いた緩衝機構が備わっていることが望ましい。
また、前記保持治具の単結晶接触部が、繊維強化材料によって形成されていることが望ましい。
また、前記保持治具の射出機構に、ばね、または、油圧を動力として用いることが望ましい。
本発明の一態様の単結晶製造装置の制御方法は、
単結晶落下防止装置が設けられたチョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置の制御方法であって、
前記単結晶落下防止装置が、引上げ単結晶に向けて射出可能な3本以上の棒状の保持治具を備え、
前記保持治具が単結晶の引上げ軸を中心として放射状に配置され、
前記保持治具が、水平に、または、チャンバ壁面から単結晶の引上げ軸方向に向けて仰角を有するように設けられ、
重量検出器により引き上げ中の単結晶重量をモニタし、
前記単結晶重量の減少量が所定値以上に達した場合に、
前記保持治具を射出し、
前記引上げ単結晶を保持することを特徴とする。
本発明によれば、ネック部でシリコン単結晶を支える従来通りのダッシュ法を用いながらも、引上げ中のシリコン単結晶の落下を防止できる単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法を提供することが可能になる。
以下、本発明に係る単結晶製造装置および単結晶製造装置の制御方法の実施の形態につき、添付図面に基づき説明する。なお、ここでは単結晶として、シリコン単結晶を製造する場合を例として記載する。
(単結晶製造装置)
本実施の形態の単結晶製造装置は、シリコン単結晶引上げ中に、地震等により引上げ中のシリコン単結晶のネック部が破断した場合に、シリコン単結晶の落下を検知し、この落下を阻止する単結晶落下防止装置を備えていることを特徴とする。
図1は本実施の形態の単結晶製造装置の模式的縦断面図である。上述の単結晶落下装置以外については、従来、使用されている単結晶製造装置と同様である。
図1に示すシリコン単結晶製造装置100は、原料となる固形状多結晶シリコン(図示せず)が充填されるルツボ101、103、固形状多結晶シリコンを加熱、溶融しシリコン融液105とするための主ヒータ107および、下部ヒータ109がチャンバ111内に格納され、チャンバ111上部には、育成されたシリコン単結晶150を引上げる引上げ機構141が設けられている。チャンバ111の上部に取り付けられた引上げ機構141からはワイヤ129が巻き出されており、その先端には、種結晶を取り付けるための種ホルダ(図示せず)が接続されている。そして、引上げ機構141には、ワイヤ129にかかる荷重をモニタする重量検出器(図示せず)、いわゆるロードセルが備えられている。
なお、上記ルツボ101、103は、内側にシリコン融液105を直接収容する石英ルツボ101と、石英ルツボ101を外側で支持するためのカーボンルツボ103とから構成されている。ルツボ101、103は、シリコン単結晶製造装置の下部に取り付けられた回転駆動機能(図示せず)によって回転昇降自在なルツボシャフト113によって支持されている。
ルツボ101、103を取り囲むように主ヒータ107および、下部ヒータ109が配置されており、主ヒータ107の外側には、主ヒータ107からの熱がチャンバ111に直接輻射されるのを防止するための第1の保温材115、第2の保温材117が主ヒータ107の周囲を取り囲むように設けられている。加えて、シリコン融液105やルツボ101、103からの熱がチャンバ111に直接輻射されるのを防止するための第3の保温材119、第4の保温材121が設けられている。そして、シリコン融液105やルツボ101、103からの熱が引き上げシリコン単結晶150の冷却を阻害しないように輻射シールド125が、シリコン融液105、ルツボ101、103とシリコン単結晶150間に設けられている。なお、保温材115、117の材質については、特に保温性に優れているものを使用することが望ましく、通常成形断熱材が用いられている。また、保温材119、121の材質については、例えば、成形断熱材、カーボン、あるいはカーボンの表面を炭化ケイ素で被覆したものが用いられている。輻射シールド125については、輻射熱を調整する役目を果たしているので、例えば、モリブデン、タングステン、タンタル等の金属や、カーボン、カーボンの表面を炭化ケイ素で被覆したもの及びこれらの内側に成形断熱材等を設置したものが用いられる。
なお、チャンバ111は、ステンレス等の耐熱性、熱伝導性に優れた金属により形成されており、冷却管(図示せず)を通して水冷されている。
そして、上述のように本実施の形態の単結晶製造装置は、単結晶落下防止装置200が設けられていることを特徴とする。この単結晶落下防止装置200は、落下するシリコン単結晶を保持する保持治具202と、この保持治具202を射出し、支持する射出機構204によって構成されている。
保持治具202は単結晶製造装置100のチャンバ内に3本以上設けられている。これは、2本以下では、落下する引上げシリコン単結晶を2点で保持する必要が生じ、バランスを維持するのが極めて困難なことによる。そして、これらの保持治具202は引上げシリコン単結晶150に向けて射出可能で、棒状を呈している。
図2は、保持治具のチャンバ内配置を示す上面図である。図2に示すように、保持治具202は、シリコン単結晶の引上げ軸を中心として放射状に配置されている。このような、放射状の配置によって、複数の保持治具で落下するシリコン単結晶を有効に保持することが可能になる。
そして、図1に示すように、保持治具202は、水平に、または、チャンバ111壁から、シリコン単結晶の引上げ軸方向に仰角θを有するように設けられている。これは、保持治具がチャンバ111壁から、シリコン単結晶の引上げ軸方向に伏角を有すると、シリコン単結晶150を保持する際に、シリコン単結晶150の落下を加速させる力が働くため、シリコン単結晶150の保持が困難になることによる。
また、保持治具の単結晶接触部が設けられる側の端部には、ばねを用いた緩衝機構が備わっていることが望ましい。図3は、緩衝機構を有する保持治具の拡大図である。射出機構204に装填された保持治具202は、保持治具本体202a、保持治具本体202a内部に装填された単結晶接触部202b、および、これらの間に設けられたばね202cで構成されている。このような構成による緩衝機構を有することにより、保持治具202とシリコン単結晶が接触した際の単結晶接触部202bによる衝撃を吸収し、結晶の接触部での破損・破断、および、結晶の破断で生ずる単結晶製造装置の破損をより効果的に防止することが可能となる。
そして、単結晶接触部202bの形状は、必ずしも保持治具本体202aのように、棒状である必要はなく、有効にシリコン単結晶を保持するために、保持治具本体202aよりも幅の広がった面状であっても、シリコン側面のカーブに沿うように湾曲した形状であってもかまわない。
そして、単結晶接触部202bの材質としては、耐熱性があり、落下防止のためシリコンとの間で適度な摩擦係数を有し、シリコン単結晶の破壊を防止するため適度な弾性を有し、かつ、シリコン単結晶やチャンバ内を過度に汚染しないものであることが望ましい。例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)やFRM(Fiber Reinforced Metal:繊維強化金属)、FRC(Fiber Reinforced Ceramics)、CC(Carbon−Carbon Composite:カーボン-カーボン複合材)等の適用が考えられる。特に、耐熱性や汚染の観点からは、カーボン-カーボン複合材、炭素繊維強化金属材料、または、炭化珪素(SiC)系繊維強化金属材料の適用が好ましい。
さらに、保持治具本体202a、および、チャンバ内に露出する部分の射出機構204は、耐熱性に優れるだけでなく、少なくとも引上げシリコン単結晶の重量である300kg以上の重量を保持するだけの強度が要求される。このため、例えば、SUS材で形成されていることが望ましい。
そして、射出機構204(図1)が、保持治具202を射出および支持する動力として、ばね、または、油圧を用いることが望ましい。なぜなら、これにより、速い射出速度が得られるとともに、高い耐加重性(支持性)の実現が可能だからである。
また、本実施の形態の単結晶製造装置において、上述のように、引上げ機構141(図1)には、ワイヤ129にかかる荷重(単結晶重量)をモニタする重量検出器(図示せず)、いわゆるロードセルが備えられている。そして、本実施の形態の単結晶製造装置には、シリコン単結晶引上げ中に、重量検出器でモニタされる重量がシリコン単結晶の落下により減少し、この減少量が所定値以上になった場合に、装置制御系に信号を伝達する機構が設けられている。そして、この伝達された信号に基づき、装置制御系から単結晶落下防止装置に保持治具の射出を指令する機構も設けられている。これらの制御機構により、シリコン単結晶の落下が生じた際に、迅速かつ自動的に保持治具を射出することが可能となっている。
さらに、本実施の形態の単結晶製造装置には、保持治具が落下するシリコン単結晶を保持した後に、自動的に、ヒータ電源や、ルツボ回転等の駆動系への電力供給を停止する制御機構も設けられている。
この制御機構により、地震等が発生した場合に、人為的に電源の供給を遮断せずとも、自動的に単結晶製造装置への電力供給を遮断でき、二次災害の発生を予防するという作用・効果が得られる。
(単結晶製造装置の制御方法)
次に、上記単結晶製造装置の制御方法について説明する。
図4は、本実施の形態の単結晶製造装置の制御方法シーケンスを示す図である。引上げシリコン単結晶の破断が生じ、シリコン単結晶が落下すると、重量検知器が重量変化により結晶破断を検知する。そして、重量検知器から破断発生を示唆する信号伝達がなされ、装置制御系に入力される。装置制御系は保持治具の射出を指令し、落下したシリコン単結晶が保持治具で保持される。その後、装置制御系の指令により自動的にヒータ電源がオフされ、続いて駆動系も停止される。
以下、上記制御方法を図5ないし図9の単結晶製造装置の模式的縦断面図を用いて詳細に説明する。
まず、図5に示すように、石英ルツボ101の内部に固形状多結晶シリコン原料155を投入しておく。また、ワイヤ129下端に種結晶131を吊り下げておく。
次に、チャンバ111およびサブチャンバ127の内部を不活性ガスで置換した後、Ar等の不活性ガスを流した状態で低圧に保つ。その後、ヒータ107,109を加熱することにより、予め石英ルツボ101の内部に投入されている固形状多結晶シリコン原料155を溶融し、シリコン融液105とする。
そして、図6に示すように、ワイヤ129の下端に吊り下げた種結晶131を融液直上まで下降させる。種結晶131はシリコン融液105の真上に位置するため、シリコン融液105の輻射熱により予熱される。
次に、図7に示すように、引上げ装置141を駆動し、ワイヤ129下端に吊り下げられた種結晶131を降下させ、種結晶131の少なくとも一部をシリコン融液105に浸す。そして、種結晶131を引上げながら、いったん結晶径を4mm程度に細めたネック部152を形成し、転位が抜けた後に所望の結晶径まで広げ、下方に徐々にシリコン単結晶150が成長する。
その後、図8に示すように、シリコン単結晶150が成長するに従い、所定速度でワイヤ129を引上げることにより、所望の直径および長さを有するシリコン単結晶150を引上げることが可能となる。
ここで、図9に示すように、シリコン単結晶引上げ途中に、地震等によりネック部152の破断が生ずると、重力によりシリコン単結晶152が落下する。シリコン単結晶引上げ中には、引上げ機構141内に設けられた重力検知器(図示せず)によりワイヤ129にかかる荷重(単結晶重量)がモニタされている。そして、シリコン単結晶152が落下し、荷重(単結晶重量)の減少量が所定値以上になると、破断発生を示唆する信号伝達が自動的になされ、装置制御系(図示せず)に入力される。そして、装置制御系は単結晶落下防止装置200に、保持治具202の射出を自動的に指令する。指令を受けた単結晶落下防止装置200は射出機構204を自動的に作動することにより、シリコン単結晶150の引上げ軸に向けて、3方から、3本の保持治具202が射出する。こうして、落下するシリコン単結晶が保持され、シリコン単結晶150および単結晶製造装置100の破壊が回避できる。
図9に示すように、保持治具202によって、シリコン単結晶150が保持された後、装置制御系の指令により自動的にヒータ電源がオフされ、続いて駆動系も停止される。
これにより、二次災害が予防されることは上述した通りである。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。実施の形態の説明においては、単結晶製造装置、単結晶製造装置の制御方法等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる単結晶製造装置、単結晶製造装置の制御方法等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての単結晶製造装置、単結晶製造装置の制御方法は、本発明の範囲に包含される。
以下、本発明の実施例について説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
図1に示す単結晶製造装置を用いて、落下するシリコン単結晶を保持する試験を10回繰り返して行った。
この時、ルツボ径は、φ約550mm、引上げ単結晶はφ200mm(8インチ)とした。シリコン単結晶の落下は、単結晶を1640mm、重量にして約120kgとなった状態で行った。
また、保持治具はSUS製のものを用いた。そして、図3に示す、ばねによる緩衝機構を有する保持治具を用いた。保持冶具の仰角θは30度とし、保持冶具射出前の単結晶までの水平距離は1100mmとした。射出機構はばねを動力とするものを用いた。また、単結晶接触部の材料はCC材とした。そして、本試験は図4の制御方法シーケンスで示したような全自動の制御機構を用いた。
さらに、比較のために、緩衝機構を有しない保持治具についても同様の試験を10回行った。
その結果、緩衝機構を有しない保持治具を用いた場合は、10回中、2回しか落下するシリコン単結晶を保持することが出来なかった。そして、10回中6回は保持治具がシリコン単結晶に接触する部分からシリコン単結晶が破断した。
一方、緩衝機構を有する保持治具を用いた場合は、10回中8回結晶を落下させることなく保持できた。なお、落下した2回のうち、1回は保持治具がシリコン単結晶に接触する部分からシリコン単結晶が破断した。
実施の形態および実施例の単結晶製造装置の模式的縦断面図である。 実施の形態および実施例の保持治具のチャンバ内配置を示す上面図である。 実施の形態の緩衝機構を有する保持治具の拡大図である。 実施の形態および実施例の単結晶製造装置の制御方法シーケンスを示す図である。 実施の形態の単結晶製造装置の制御方法を説明する模式的縦断面図である。 実施の形態の単結晶製造装置の制御方法を説明する模式的縦断面図である。 実施の形態の単結晶製造装置の制御方法を説明する模式的縦断面図である。 実施の形態の単結晶製造装置の制御方法を説明する模式的縦断面図である。 実施の形態の単結晶製造装置の制御方法を説明する模式的縦断面図である。
符号の説明
101 石英ルツボ
105 シリコン融液
111 チャンバ
127 サブチャンバ
129 ワイヤ
141 引上げ機構
150 シリコン単結晶
152 ネック部
155 固形状多結晶シリコン原料
200 単結晶落下防止装置
202 保持治具
202a 保持治具本体
202b 単結晶接触部
202c ばね
204 射出機構

Claims (5)

  1. 単結晶落下防止装置が設けられたチョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置であって、
    前記単結晶落下防止装置が、引上げ単結晶に向けて射出可能な3本以上の棒状の保持治具を備え、
    前記保持治具が単結晶の引上げ軸を中心として放射状に配置され、
    前記保持治具が、水平に、または、チャンバ壁から単結晶の引上げ軸方向に向けて仰角を有するように設けられていることを特徴とする単結晶製造装置。
  2. 前記保持治具の、単結晶接触部が設けられる端部に、ばねを用いた緩衝機構が備わっていることを特徴とする請求項1記載の単結晶製造装置。
  3. 前記保持治具の単結晶接触部が、繊維強化材料によって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の単結晶製造装置。
  4. 前記保持治具の射出機構に、ばね、または、油圧を動力として用いることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の単結晶製造装置。
  5. 単結晶落下防止装置が設けられたチョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置の制御方法であって、
    前記単結晶落下防止装置が、引上げ単結晶に向けて射出可能な3本以上の棒状の保持治具を備え、
    前記保持治具が単結晶の引上げ軸を中心として放射状に配置され、
    前記保持治具が、水平に、または、チャンバ壁面から単結晶の引上げ軸方向に向けて仰角を有するように設けられ、
    重量検出器により引き上げ中の単結晶重量をモニタし、
    前記単結晶重量の減少量が所定値以上に達した場合に、
    前記保持治具を射出し、
    前記引上げ単結晶を保持することを特徴とする単結晶製造装置の制御方法。



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