JP2008073727A - ゴミ圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ゴミを収容する収容空間2hを備えたゴミ収容部2aと、ゴミ収容部2h内のゴミを圧縮して減容する圧縮手段と、圧縮手段によって圧縮された圧縮ゴミPWをゴミ収容部2a外に排出する排出手段とを備えており、圧縮手段は、ゴミ収容部2h内のゴミを、2方向から圧縮成形して直方体状の圧縮ゴミPWを成形するものであり、排出手段は、圧縮ゴミPWを、圧縮された2方向と直交する方向に排出するものである。圧縮ゴミPWが直方体状に形成されており、しかも、一次圧縮方向および二次圧縮方向と直交する方向に圧縮ゴミPWを排出するので、ゴミ収容部2hから排出されたゴミの膨らみを抑える効果を高くすることができる。
【選択図】図1
Description
特許文献1,2の装置は、いずれもゴミ等が収容される空間を備え、この空間内に収容されたゴミ等をプッシャ等の圧縮手段によって圧縮し、プッシャ等の押出手段によって圧縮されたゴミを空間から排出する機能を備えている。
そして、空間から排出されるゴミの周囲をバンド等によって固縛し、圧縮されたゴミが膨らまないように包装する機能も有している。
第2発明のゴミ圧縮機は、第1発明において、前記圧縮手段は、前記ゴミ収容部内のゴミを一の方向から一次圧縮する一次圧縮部と、該一次圧縮部によって一次圧縮されたゴミを、該一次圧縮部による一次圧縮方向と直交する方向から二次圧縮する二次圧縮部を備えており、前記一次圧縮部は、一次圧縮後のゴミの容積が前記収容空間の容積の1/6〜1/2となるように一次圧縮するものであり、前記二次圧縮部は、前記圧縮ゴミの容積が一次圧縮後のゴミの容積の1/6〜1/2となるように二次圧縮するものであることを特徴とする。
第3発明のゴミ圧縮機は、第2発明において、前記一次圧縮部は、前記ゴミ収容部内にゴミを投入する投入口の蓋と、該ゴミ収容部内に向けて移動させる移動機構とからなり、該移動機構は、前記蓋を移動させたときに、該蓋が、一端部が他端部よりも先行した状態で前記ゴミ収容部内に侵入し、該ゴミ収容部内において一端部を始点として他端部が揺動しながらゴミを圧縮するように構成されていることを特徴とする。
第4発明のゴミ圧縮機は、第1発明において、前記圧縮手段によって圧縮された前記圧縮ゴミが保持され、前記排出手段によって前記圧縮ゴミが排出される排出口が形成された排出部を備えており、該排出部は、前記排出口近傍に揺動可能に取り付けられた、該排出口を開閉する開閉扉を有しており、該開閉扉は、前記圧縮ゴミを収容する廃棄容器における投入口を前記排出部の排出口と突き合わせて配置した状態において、該排出口を開くように揺動すると、該廃棄容器内に配置されるように配設されていることを特徴とする。
第5発明のゴミ圧縮機は、第4発明において、前記廃棄容器が配置され、前記排出部の排出口から前記圧縮ゴミが排出される方向に沿って移動可能に設けられた容器支持部が設けられており、前記排出手段は、前記圧縮ゴミを、該圧縮ゴミ全体が前記廃棄容器内に収容され、かつ、該圧縮ゴミ全体が前記排出口を開くように揺動した状態における前記開閉扉の先端よりも外方に位置するまで移動させるように構成されていることを特徴とする。
第6発明のゴミ圧縮機は、ゴミを収容する収容空間を備えたゴミ収容部と、該ゴミ収容部内のゴミを圧縮して減容する圧縮手段とを備えており、前記圧縮手段は、前記ゴミ収容部内のゴミを、2方向から圧縮成形して直方体状の圧縮ゴミを成形するものであり、一の方向における圧縮割合と、他の方向における圧縮割合の比が、10:15〜15:10となるように調整されていることを特徴とする。
第7発明のゴミ圧縮機は、第1または第6発明において、前記圧縮手段が、前記ゴミ収容部の内面に沿って移動する圧縮プレートを備えており、前記ゴミ収容部の内面に、前記圧縮プレートの移動方向に沿って延びたレール状の突起が形成されており、前記圧縮プレートには、前記レール状の突起と噛み合う凹部が形成されていることを特徴とする。
第8発明のゴミ圧縮機は、上端に投入口が形成された箱本体を有する、通常の使用環境でゴミを投入し収容しておくための交換式のゴミ箱と、該ゴミ箱がセットされ、該ゴミ箱の投入口を閉じる蓋を備えたセット部と、前記セット部にセットされた前記ゴミ箱内のゴミを圧縮して減容する圧縮手段とからなり、前記ゴミ箱には、ゴミを収容する空間内を上下方向移動可能に設けられた底板と、内容積を広げたり狭くしたりできる開閉板とが設けられており、該開閉板は、その基部が該ゴミ箱の下部に傾動自在に取付けられ、テーパ状に上方が開いた受入れ位置と、垂直に立上がったプレス位置とで仮止め可能となっており、前記底板は、前記圧縮手段によって前記セット部の蓋に対して昇降されるものであることを特徴とする。
第9発明のゴミ圧縮機は、第8発明において、前記ゴミ箱は、左右方向に分離可能な一対の部材であって、両者の間にゴミを収容する空間が形成される一対の本体部を備えており、該ゴミ箱が前記セット部にセットされると、前記一対の本体部を、内部に収容されているゴミが漏れない程度に離間させる離間機構が設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、好適な圧縮割合に圧縮されているので、直方体状に形成された圧縮ゴミが膨張しても、圧縮された面を平面に近い状態に保ったまま膨張させることができ、圧縮ゴミの見栄えが良くなる。しかも、積み重ねが可能になるので、圧縮ゴミの保管が容易になり、保管場所も少なくすることができる。
第3発明によれば、蓋が揺動しながらゴミを圧縮し、また、テコの原理による機構を用いているので、ゴミを圧縮する力を強くすることができる。
第4発明によれば、開閉扉が圧縮ゴミを廃棄容器に案内する案内部材としても機能するので、圧縮ゴミを確実に廃棄容器内に排出させることができる。しかも、圧縮ゴミが排出口から排出された直後に、圧縮ゴミが廃棄容器に直接接触することを防ぐことができるので、圧縮ゴミとの干渉による廃棄用器の破損を抑制することができる。
第5発明によれば、圧縮ゴミが廃棄容器内に押し込まれた後、圧縮ゴミが排出手段によって押されると、廃棄容器が容器支持部とともに排出部の排出口から離間するように移動する。そして、圧縮ゴミを開閉扉の先端よりも外方に位置するまで移動させるので、容器支持部から廃棄容器を取り外すときに開閉扉が邪魔にならず、作業性を向上させることができる。
第6発明によれば、好適な圧縮割合に圧縮されているので、直方体状に形成された圧縮ゴミが膨張しても、圧縮された面を平面に近い状態に保ったまま膨張させることができ、圧縮ゴミの見栄えが良くなる。しかも、積み重ねが可能になるので、圧縮ゴミの保管が容易になり、保管場所も少なくすることができる。
第7発明によれば、ゴミ収容部の内面近傍に位置するゴミを突起によって内面から浮き上がらせておくことができるので、圧縮プレートと内面との間にゴミが噛みこむことを防ぐことができる。
第8発明によれば、ゴミを収容するゴミ箱がセット部および圧縮手段と別体で設けられており、オフィスや家庭内にはゴミ箱だけを設置すればよいので、ゴミのために広い場所を占拠することがない。しかも、最終的に圧縮された形状が直方体状となるようにしておけば、圧縮されたゴミが膨らむことを抑えることができる。
第9発明によれば、本体部が離間すると底板の移動がスムースになるので、圧縮作業をスムースに行うことができる。
図1は第1実施形態のゴミ圧縮機1の概略説明図である。図2は第1実施形態のゴミ圧縮機1の作動状況の説明図である。図3(A)、(B)は第1実施形態のゴミ圧縮機1によるゴミ圧縮作業の概略説明図であり、(C)は圧縮ゴミPWの概略斜視図である。なお、図1ではケーシング2内部の状態を理解しやすくするために透視図で表現している。
この蓋3と移動機構4が特許請求の範囲にいう一次圧縮部である。
しかも、保持空間2eはその高さhが、収容空間2h内において蓋3が最も下方に位置したときと同じ高さになるように形成されているから(図2(B)参照)、保持空間2e内に収容されたゴミが一次圧縮方向(図1では上方)に膨張することを防ぐことができる。
なお、排出機構は、油圧シリンダやエアシリンダ、電動直動機器等等に限られず、排出プレート7を排出口2fに向けて移動させることができるものであれば、ボールネジ機構や台形ネジ機構等でもよいのは、いうまでもない。
まず、移動機構4によって蓋3を開きゴミを投入する。そして、ゴミが所定の量以上投入されると蓋3を閉じ、移動機構4を作動させる。すると、蓋3が収容空間2h内をその内底面に向って移動し、蓋3と内底面に挟まれてゴミが一次圧縮される(図2(A),(B))。
そして、二次圧縮プレート5が壁2wの位置まで移動すれば、二次圧縮が完了し、保持空間2e内に圧縮ゴミが保持される(図2(C))。
しかも、圧縮ゴミPwが保持空間2eから排出される方向は、一次圧縮方向および二次圧縮方向と直交する方向であるから、一次圧縮方向または二次圧縮方向に圧縮ゴミPwを排出する場合に比べて、保持空間2eから排出された後における圧縮ゴミPwの膨らみを抑えることができる。
よって、たとえ圧縮ゴミPwが膨張してもその見栄えが良くなる。しかも、圧縮された面が平面に近いので、圧縮ゴミPwを積み重ねることが可能になるから、圧縮ゴミPwの保管が容易になり保管場所も少なくすることができる。
しかも、図3(C)に示すように、上記のごときレール状突起3a,2rを形成しておくと、圧縮ゴミPwの側面や上面には凹部が形成される。すると、圧縮ゴミPwが膨らむときに、この凹部が抵抗となるから、圧縮ゴミPwの膨らみを抑えることができる。
さらになお、収容空間2hの内側面に上下方向に沿って延びたレール状の突起を設け、蓋3の側端に突起と噛み合う凹部を設けておけば(図6参照)、収容空間2hの内側面近傍に位置するゴミを突起によって内側面から浮き上がらせておくことができるので、蓋3と収容空間2hの内面との間にゴミが噛みこむことを防ぐことができる。
例えば、図4に示すように、上面に廃棄容器WBを載せたときに、廃棄容器WBの開口部を排出口2fと突き合わせた状態で配置することができるようなプレート等の容器支持部9を排出部2bに設けておけば、廃棄容器WBを配置するための特別な場所や器具が不要となる。
しかも、容器支持部9に、廃棄容器WBの底面を接触させることができる壁面部9aを設け、容器支持部9が排出部2bにおける排出口2fから圧縮ゴミPWが排出される方向に沿って移動可能に設けておくと、廃棄容器WBに圧縮ゴミPWを供給する作業と、その後の作業を容易にすることができる。
よって、廃棄容器WBへの圧縮ゴミPwの供給が終了した後の作業について、その作業性を向上させることができる。とくに、廃棄容器WBが蓋を有しているような場合、排出プレート7を、圧縮ゴミPwが廃棄容器WBの蓋と収容部の接続部分よりも内方に位置するまで移動させるようにしておけば、圧縮ゴミPwの収容作業の後で廃棄容器WBを密封する作業を簡単にすることができるので、好適である。
そして、圧縮ゴミPwを直方体状に形成するためには、一次圧縮終了時点における圧縮されたゴミも直方体状に形成されていることが望ましいのであるが、一次圧縮終了時点における圧縮されたゴミを直方体状とするには、一次圧縮終了時点において、蓋3とゴミ収容部2aの底面が平行となっている必要がある。上述したような油圧シリンダやエアシリンダ、電動直動機器、ボールネジ機構や台形ネジ機構等の機構の場合、その駆動力が大きいので、ゴミ収容部2a内におけるゴミが不均一に収容されていても、蓋3をゴミ収容部2aの底面と平行に保ったまま移動させてゴミを圧縮することができる。よって、一次圧縮終了時点において、蓋3とゴミ収容部2aの底面を確実に平行にすることができる。
しかし、手動で蓋3を移動させる場合において、図5に示すようなリンク機構を採用すれば、小さな力でもゴミを圧縮する力を強くすることができるので好適である。
符号4aは、一端がゴミ収容部2aのブラケットに揺動可能に取り付けられた揺動バーであり、この揺動バー4aの一端と他端との間の部分には、基端が揺動バー4aに固定された連結バー4bが立設されている。この連結バー4bの先端には、蓋支持部材4cの上端が軸4pを介して揺動可能に取り付けられており、この蓋支持部材4cの下端に蓋3が取り付けられている。なお、蓋支持部材4cは、連結バー4bの先端との連結部分が蓋3の他端側(図5(A)では上端側)に位置するように取り付けられる。
また、揺動バー4aの他端には、L字状の加圧バー4dの屈曲部分が回転可能に取り付けられている。この加圧バー4dは、その両端間で屈曲しておりその両端間に軸4pが配置されるように取り付けられており、その蓋3側の一端には、ローラ4rが取り付けられている。
加圧バー4dをさらに反時計回りに回転させると、蓋3の一端がゴミ収容部2h内のゴミに接触し、ゴミがその移動の抵抗となるので、蓋3の一端部を始点として揺動しながら、蓋3の他端部がゴミ収容部2h内に侵入する(図5(B))。
さらに加圧バー4dを回転させていくと蓋3はゴミ収容部2h内を下方に移動するのであるが、加圧バー4dの一端に設けられているローラ4rは、加圧バー4dを回転に伴って蓋3の他端側(図5(C)では右端側)に移動する。すると、加圧バー4dに加えられた加圧力は、てこの原理を利用した2つのリンク機構により蓋3の2箇所(図5(C)中矢印A,B)に加わることになる。一つは、連結バー4bから蓋支持部材4cを介して、主に蓋3の一端側(図5(C)では左端)に加わる系統であり、もう一つは、加圧バー4dからローラ4rを介して蓋3の他端側に加わる系統である。
したがって、図5のごとき移動機構4であれば、手動で蓋3を移動させても、てこの原理を利用して蓋3を加圧してゴミを圧縮することができる。しかも、一つの加圧バー4dを作動させるだけで、蓋3の両端にゴミを圧縮する力を加えることができるから、蓋3が最も下方に位置したときに、蓋3がゴミ収容部2hの内底面と平行となるようにゴミを圧縮することができるのである。
そして、図6、7のごときゴミ圧縮機の場合には、油圧シリンダやエアシリンダ、電動直動機器、ボールネジ機構や台形ネジ機構等の機構によって一次圧縮プレートPPを移動させるようにしておけば、一次圧縮プレートPPを対抗する面と平行に保ったまま移動させてゴミを圧縮することができる。
図10は第2実施形態のゴミ圧縮機50の概略説明図である。
図10において、符号51はゴミ圧縮機50のセット部を示している。このセット部51内には、セット部51に対して着脱可能なゴミ箱60が配設されている。このゴミ箱60の底板63は、ゴミ箱60の本体部61内を上下方向に沿って移動可能に設けられている。
そして、セット部51内に配置されたゴミ箱60の底板63を上下方向に沿って移動させる圧縮手段が設けられている。この圧縮手段は、例えば、底板63に接触する圧縮用プレート55と、この圧縮用プレート55を移動させる油圧シリンダやエアシリンダ、電動直動機器等から構成されている。
なお、圧縮用プレート55を移動させる機構は、油圧シリンダやエアシリンダ、電動直動機器等等に限られず、ボールネジ機構や台形ネジ機構等でもよいのは、いうまでもない。
なお、プレート53と底板63との間にゴミを挟んで圧縮する場合において、圧縮前の容量に対する圧縮後の容量の比、つまり、圧縮割合は1/6〜1/2程度である。
図8に示すように、ゴミ箱60は、左右一対の本体部61,62を有している。この左右一対の本体部61,62は、左右対称の形状を有しているので、本体部61について説明すると、本体部61、平行に立てられた前面板61aと後面板61bを有している(図8(C))。この前面板61aの下端部と後面板61bの下端部との間には、両者の間を連結する側面板61cが設けられている。側面板61cの上方であって、前面板61aの側端と後面板61bの側端との間の空間には、開閉板61dが配設されている。この開閉板61dは、その基端が側面板61cの上端に傾動可能に取り付けられている。具体的には、開閉板61dは、側面板61cより外方に傾動しテーパ状に上方が開いた受入れ位置と、側面板61cから垂直に立上がったプレス位置との間を傾動可能に取り付けられているのである。
そして、両揺動プレート61eを閉じた状態では、開閉板61dが側面板61cから垂直に立上がったプレス位置で保持され、両揺動プレート61eを開くと、開閉板61dは所定の角度まで、つまり、受入れ位置まで外方に傾動できるように構成されている。
そして、左右一対の本体部61,62の開閉板61d,62dを受入れ位置に配置すれば空間60hが大きくなりゴミの収容量を大きくすることができ、開閉板61d,62dをプレス位置にすれば空間60h内のゴミの圧縮することができる。
さらになお、開閉板61d,62dの側端に、スクレーパ等の部材を設けておけば、開閉板61d,62dを受入れ位置からプレス位置に移動させるときに、ゴミが開閉板61d,62dと揺動プレート61eとの間に噛み込んだりすることを防ぐことができる。
さらになお、ゴミ箱60は必ずしも分離可能な左右一対の本体部61,62を設けなくてもよく、左右一対の本体部61,62を接近させた状態と同一形状に一体成型された本体部によってゴミ箱60を構成してもよい。
まず、ゴミ箱60にゴミが一杯になると、ゴミ捨てを行う作業者によって左右一対の開閉板61d,62dを揺動され、受入れ位置に配置されていた左右一対の開閉板61d,62dがプレス位置に配置される。このとき、ゴミ箱60内のゴミは左右一対の開閉板61d,62dに挟まれて一次圧縮される。同時に、揺動プレート61e,62eが閉じられ、左右一対の開閉板61d,62dがプレス位置に保持され、ゴミ箱60には上方から廃棄容器WBが被せられる(図7(A),(B))。
このとき、ゴミ箱60の底板63は圧縮手段の圧縮用プレート55の上面に配置されるから、底板63が落下してセット部51内にゴミが溢れ出ることはない。
さらになお、底板63の側端に、スクレーパ等の部材を設けておけば、底板63を上昇させるときに、底板63と本体部61,62内面との間にゴミが噛み込んだりすることを防ぐことができる。
圧縮作業が終了すると、プレート53を開き圧縮用プレート55をさらに上昇させると、圧縮された圧縮ゴミがセット部51の開口部を通ってより上方まで移動する(図11(B))。このとき、圧縮ゴミはゴミ箱60に被せられていた廃棄容器WB内に収容された状態となるから、圧縮ゴミを簡単に廃棄容器WB内に封入することができる。
さらになお、ゴムバンド等をセット部51の開口部を横断するように設けておけば、廃棄容器WBがなくても、圧縮ゴミがセット部51の開口部を通ってより上方まで移動したときに、ゴムバンド等によって移動機構の圧縮方向からゴミを抑えておくことができるので、固縛するまでに圧縮ゴミが膨らむことを抑えることができる。
ゴミ箱60がセットされると、ゴミ圧縮機50に設けられた開閉機構によって左右一対の開閉板61d,62dが側面板61cから垂直に立上がったプレス位置まで移動され、その状態で保持される。このとき、ゴミ箱60の容器70は、ゴミ圧縮機50の上下方向に沿って移動可能に設けられたプレート55によって支持されるから、容器70が落下してセット部51内にゴミが溢れ出ることはない。(図14(B))
そして、ゴミが所定の容積まで圧縮されると、圧縮プレート56の下降を継続したまま、プレート55も下方に移動する。このとき、圧縮プレート56とプレート55の移動速度が同じ速度となるように調整されており、容器70内のゴミの圧縮割合、つまり、容積は一定に維持される(図14(B))。
そして、容器70の上端がゴミ箱60の下端よりも下方に移動すると、圧縮プレート56およびプレート55の下方への移動が停止し、圧縮プレート56は上方に移動する。すると、シール機構71によって廃棄容器WBの上端が密封される。例えば、廃棄容器WBがプラスチックやビニール製の場合には上端を挟んで加熱すれば、廃棄容器WBの上端を融着させて廃棄容器WBを密封することができる。
この圧縮容器80において、圧縮容器80の主圧縮部80a内には、シリンダ等の移動機構85によって上下方向移動される二次圧縮プレート81が設けられている。
一方、副圧縮部80bには、側面視扇形の要の部分に基端部が取り付けられ、この基端部を支点として副圧縮部80b内を揺動する一次圧縮プレート82が設けられている。この一次圧縮プレート82は、バネ等の復帰手段によって上方に付勢されている。
この一次圧縮プレート82の基端部には、主圧縮部80a側に中心を有する円弧状の係合部82aが設けられており、この係合部82aの内面には歯が形成されている。この歯は、二次圧縮プレート81の上面に回転可能に取り付けられているギア81aと噛み合っている。
まず、圧縮容器80の主圧縮部80aの前面に設けられている投入部80cを開いて主圧縮部80a内にゴミを投入し投入部80cを閉じる(図11(A))。
なお、固定手段80dは、副圧縮部80b内面に出没可能に設けられたピン等を採用することができるが、一次圧縮プレート82の下方への揺動を阻害せず一次圧縮プレート82がほぼ垂直となるとその上方への揺動を固定できる機構であればよく、その構成はとくに限定されない。
圧縮容器90内には、底部材91と、この底部材91の上面に沿って左右方向に移動可能に配設された一対の圧縮壁92,92が設けられている。底部材91および一対の圧縮壁92,92は、その前後の端縁が圧縮容器90の前後の内面と接触するように配設されている。また、一対の圧縮壁92,92の上端は、蓋90aを閉じたときに蓋90aの内面と接触するように構成されている。つまり、圧縮容器90内には、底部材91、一対の圧縮壁92,92によって囲まれたゴミが投入される収容空間が形成されており、蓋90aを閉めると、収容空間を外部から隔離された圧縮空間とすることができるのである。
この一対の案内プレート94,94間には、一対の案内プレート94,94の内面に沿って上下方向移動可能に設けられた圧縮プレート95が配設されている。この圧縮プレート95は、その下端が圧縮プレート95を上下方向に移動させる、例えば、ネジ軸やシリンダ等の移動機構に連結されている。
しかも、リンクバー96は、圧縮プレート95との連結が外れたときには、一対の案内プレート94,94の下端に接触した位置でソレノイド等の固定機構によってその移動が固定されるように構成されている。
なお、リンク機構93は、一対のバー93b,93bが一直線に並んだときに一対の圧縮壁92,92間の距離が貫通孔91aの幅と同じ距離となるように調整されている。
まず、圧縮容器90の蓋90aを開いて収容空間内にゴミを投入し蓋90aを閉じる(図13(A)、(B))。
やがて、リンクバー96は、一対の案内プレート94,94の下端に接触し、圧縮プレート95との連結が外れ、固定機構によってその移動が固定される。すると、リンク機構93は、一対のバー93b,93bが一直線に並んだ状態で固定されるから、一対の圧縮壁92,92の移動も固定される。
なお、第1実施形態のゴミ圧縮機と同様に、圧縮プレート95や一対の圧縮壁92,92、底部材91にレール状の突起や各突起と噛み合う凹部を設けてもよいのは、いうまでもない(図1、2、7参照)。
2a ゴミ収容部
2b 排出部
2h 収容空間
2f 排出口
3 蓋
4 移動機構
8 開閉扉
9 容器支持部
50 ゴミ圧縮機
51 セット部
60 ゴミ箱
PW 圧縮ゴミ
WB 廃棄容器
Claims (9)
- ゴミを収容する収容空間を備えたゴミ収容部と、
該ゴミ収容部内のゴミを圧縮して減容する圧縮手段と、
該圧縮手段によって圧縮された圧縮ゴミをゴミ収容部外に排出する排出手段とを備えており、
前記圧縮手段は、
前記ゴミ収容部内のゴミを、2方向から圧縮成形して直方体状の圧縮ゴミを成形するものであり、
前記排出手段は、
前記圧縮ゴミを、圧縮された2方向と直交する方向に排出するものである
ことを特徴とするゴミ圧縮機。 - 前記圧縮手段は、
前記ゴミ収容部内のゴミを一の方向から一次圧縮する一次圧縮部と、
該一次圧縮部によって一次圧縮されたゴミを、該一次圧縮部による一次圧縮方向と直交する方向から二次圧縮する二次圧縮部を備えており、
前記一次圧縮部は、
一次圧縮後のゴミの容積が前記収容空間の容積の1/6〜1/2となるように一次圧縮するものであり、
前記二次圧縮部は、
前記圧縮ゴミの容積が一次圧縮後のゴミの容積の1/6〜1/2となるように二次圧縮するものである
ことを特徴とする請求項1記載のゴミ圧縮機。 - 前記一次圧縮部は、
前記ゴミ収容部内にゴミを投入する投入口の蓋と、該ゴミ収容部内に向けて移動させる移動機構とからなり、
該移動機構は、
前記蓋を移動させたときに、該蓋が、一端部が他端部よりも先行した状態で前記ゴミ収容部内に侵入し、該ゴミ収容部内において一端部を始点として他端部が揺動しながらゴミを圧縮するように構成されている
ことを特徴とする請求項2記載のゴミ圧縮機。 - 前記圧縮手段によって圧縮された前記圧縮ゴミが保持され、前記排出手段によって前記圧縮ゴミが排出される排出口が形成された排出部を備えており、
該排出部は、前記排出口近傍に揺動可能に取り付けられた、該排出口を開閉する開閉扉を有しており、
該開閉扉は、
前記圧縮ゴミを収容する廃棄容器における投入口を前記排出部の排出口と突き合わせて配置した状態において、該排出口を開くように揺動すると、該廃棄容器内に配置されるように配設されている
ことを特徴とする請求項1記載のゴミ圧縮機。 - 前記廃棄容器が配置され、前記排出部の排出口から前記圧縮ゴミが排出される方向に沿って移動可能に設けられた容器支持部が設けられており、
前記排出手段は、
前記圧縮ゴミを、該圧縮ゴミ全体が前記廃棄容器内に収容され、かつ、該圧縮ゴミ全体が前記排出口を開くように揺動した状態における前記開閉扉の先端よりも外方に位置するまで移動させるように構成されている
ことを特徴とする請求項4記載のゴミ圧縮機。 - ゴミを収容する収容空間を備えたゴミ収容部と、
該ゴミ収容部内のゴミを圧縮して減容する圧縮手段とを備えており、
前記圧縮手段は、
前記ゴミ収容部内のゴミを、2方向から圧縮成形して直方体状の圧縮ゴミを成形するものであり、
一の方向における圧縮割合と、他の方向における圧縮割合の比が、10:15〜15:10となるように調整されている
ことを特徴とするゴミ圧縮機。 - 前記圧縮手段が、前記ゴミ収容部の内面に沿って移動する圧縮プレートを備えており、
前記ゴミ収容部の内面に、前記圧縮プレートの移動方向に沿って延びたレール状の突起が形成されており、
前記圧縮プレートには、前記レール状の突起と噛み合う凹部が形成されている
ことを特徴とする請求項1または6記載のゴミ圧縮機。 - 上端に投入口が形成された箱本体を有する、通常の使用環境でゴミを投入し収容しておくための交換式のゴミ箱と、
該ゴミ箱がセットされ、該ゴミ箱の投入口を閉じる蓋を備えたセット部と、
前記セット部にセットされた前記ゴミ箱内のゴミを圧縮して減容する圧縮手段とからなり、
前記ゴミ箱には、
ゴミを収容する空間内を上下方向移動可能に設けられた底板と、内容積を広げたり狭くしたりできる開閉板とが設けられており、
該開閉板は、
その基部が該ゴミ箱の下部に傾動自在に取付けられ、テーパ状に上方が開いた受入れ位置と、垂直に立上がったプレス位置とで仮止め可能となっており、
前記底板は、
前記圧縮手段によって前記セット部の蓋に対して昇降されるものである
ことを特徴とするゴミ圧縮機。 - 前記ゴミ箱は、左右方向に分離可能な一対の部材であって、両者の間にゴミを収容する空間が形成される一対の本体部を備えており、
該ゴミ箱が前記セット部にセットされると、前記一対の本体部を、内部に収容されているゴミが漏れない程度に左右方向に離間させる離間機構が設けられている
ことを特徴とする請求項8記載のゴミ圧縮機。
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