JP2008069740A - 内燃機関 - Google Patents

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茂樹 宮下
Takayuki Demura
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Abstract

【課題】内燃機関において、NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを効率良く還元することで排気浄化効率の向上を図る。
【解決手段】複数の気筒が左右の第1バンク12及び第2バンク13に分けて配列された気筒群を設け、各バンク12,13の気筒群に対して第1、第2排気管57,58を連結すると共に、各排気管57,58の下流端部を合流して排気集合管61を設け、各排気管57,58に第1、2前段三元触媒59,60を設けると共に第1、第2制御弁65,66を設け、各排気管57,58における前段三元触媒59,60の上流側を連通管64により連通し、排気集合管61にNOx吸蔵還元型触媒62を設けて構成し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の気筒が左右のバンクに分けて配列された2つの気筒群を有し、各気筒群の排気通路に浄化触媒及び制御弁が設けられると共に、各排気通路が浄化触媒及び制御弁の上流側で連通通路により連通され、各排気通路が合流する排気集合通路にNOx吸蔵還元型触媒が設けられた内燃機関に関するものである。
一般的なV型多気筒エンジンにおいて、シリンダブロックは上部に所定角度で傾斜した2つのバンクを有しており、各バンクに複数の気筒が設けられて2つの気筒群が構成されている。そして、各バンクに設けられた複数のシリンダにピストンが移動自在に嵌合し、各ピストンは下部に回転自在に支持されたクランクシャフトに連結されている。また、シリンダブロックの各バンクの上部にはシリンダヘッドが締結されることで各燃焼室が構成されており、各燃焼室には吸気ポート及び排気ポートが形成され、吸気弁及び排気弁により開閉可能となっている。そして、各バンクの吸気ポートに吸気管が連結される一方、各バンクの排気ポートに排気管がそれぞれ連結され、この排気管に前段浄化触媒が装着され、各排気管が合流した排気集合管にNOx吸蔵還元型触媒が装着されている。
このようなV型多気筒エンジンにて、NOx吸蔵還元型触媒は、流入する排気ガスの空燃比(排気空燃比)がリーンのときにNOxを吸蔵し、排気空燃比がリッチになると吸蔵したNOxを放出し、N2に還元する触媒である。そして、このNOx吸蔵還元型触媒では、NOx吸蔵能力が飽和状態になると、このNOx吸蔵能力が低下することから、所定のタイミングで、流入する排気ガスの空燃比をリッチにすることで、NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元して除去し、NOx吸蔵能力を回復させる必要がある。この場合、一般的に、燃焼室での空燃比を一時的にリッチに変化させることで、排気空燃比を一時的にリッチに変化させる、所謂、リッチスパイク制御を実行するようにしている。
なお、このようなV型多気筒エンジンとしては、下記特許文献1に記載された「内燃機関の排気浄化装置」があり、NOx吸蔵還元型触媒を有するエンジンとしては、下記特許文献2、3に記載された「内燃機関の排気浄化装置」がある。
特開平08−121153号公報 特開平2000−220444号公報 特開平2000−213340号公報
ところで、NOx吸蔵還元型触媒は、排気空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、NOx吸蔵能力が飽和状態になると、排気空燃比をリッチとして吸蔵したNOxを放出して還元するものであるが、排気ガスの空燃比がリーンからリッチに切り換わる間、つまり、排気空燃比がストイキ近傍にあるときには、NOxの吸蔵も還元も十分にできないため、吸蔵したNOxを還元せずに放出して排気浄化効率が低下してしまうおそれがある。
即ち、上述したV型多気筒エンジンにて、リーン空燃比で運転している状態でリッチスパイク制御を実行すると、排気空燃比がリーンからリッチに切り換わるとき、この排気空燃比が一時的にストイキとなるため、NOx吸蔵還元型触媒は、NOxの吸蔵も還元も十分にできずに、吸蔵したNOxがそのまま放出されてしまうおそれがある。また、リッチスパイク制御の実行時に、排気空燃比がリーンからリッチに切り換わると、排気ガス中の還元剤が前段浄化触媒に吸蔵されている酸素により酸化してしまい、還元剤、つまり、リッチな排気ガスが早期にNOx吸蔵還元型触媒に到達せず、このNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されているNOxを適正に還元することができない。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを効率良く還元することで排気浄化効率の向上を図った内燃機関を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の内燃機関は、複数の気筒が左右のバンクに分けて配列された2つの気筒群を有し、該各気筒群に対して吸気通路が設けられる一方、排気通路がそれぞれ独立して設けられ、該各排気通路の下流端部が合流した排気集合通路が設けられ、前記各排気通路に前段浄化触媒がそれぞれ設けられると共に、前記各排気通路の少なくともいずれか一方に排気ガスの流量を調整する制御弁が設けられ、前記各排気通路における前記前段浄化触媒及び前記制御弁の上流側が連通通路により連通され、前記排気集合通路にNOx吸蔵還元型触媒が設けられた内燃機関において、前記NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するときに前記制御弁を開閉制御して前記排気通路を切換える制御手段が設けられたことを特徴とするものである。
本発明の内燃機関では、前記各排気通路の両方に前記制御弁が設けられ、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで一方の気筒群側の排気通路を開放し、他方の気筒群側の排気通路を閉止し、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記一方の気筒群側の排気通路を閉止し、前記他方の気筒群側の排気通路を開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転する状態で、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路のいずれか一方を閉止し、他方を開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記左右のバンクの気筒群の一方に過給機が設けられ、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を閉止し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、高負荷運転時に前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路をそれぞれ開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、高負荷運転時に前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放し、予め設定された所定期間の経過後に前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、高負荷運転時に前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路をそれぞれ開放し、前記前段浄化触媒の酸素吸蔵能力が低下したら、前記左右のバンクの気筒群の空燃比をリーン側に補正することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を閉止することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記各排気通路の両方に前記制御弁が設けられ、低負荷運転時に、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を閉止し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放し、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放する一方、高負荷運転時に、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を閉止し、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を閉止し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路をそれぞれ開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群の空燃比がリッチ空燃比に変更された後に前記制御弁を開閉制御することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を終了するとき、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群の空燃比がリーン空燃比に変更される前に前記制御弁を開閉制御することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、リーン空燃比での運転時に開放していた制御弁を閉止し、予め設定された所定時間の経過後にリーン空燃比での運転時に閉止していた制御弁を開放することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を終了して前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記リッチスパイク制御時に閉止していた制御弁を開放し、予め設定された所定時間の経過後に前記リッチスパイク制御時に開放していた制御弁を閉止することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御し、予め設定された制御弁作動遅れ時間の経過後に、前記左右のバンクの気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御し、前記排気通路が閉止された側のバンクの気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、前記排気通路が開放された側のバンクの気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記リッチスパイク制御を終了するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで前記各気筒群側の排気通路を開放し、前記排気通路が閉止されていた側のバンクの気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、前記排気通路が開放されていた側のバンクの気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更することを特徴としている。
本発明の内燃機関によれば、複数の気筒が左右のバンクに分けて配列された2つの気筒群を有し、各気筒群に対して排気通路を独立して設けると共に、各排気通路の下流端部を合流して排気集合通路を設け、各排気通路に前段浄化触媒を設けると共に、各排気通路の少なくともいずれか一方に排気ガスの流量を調整する制御弁を設け、各排気通路における前段浄化触媒及び制御弁の上流側を連通通路により連通し、排気集合通路にNOx吸蔵還元型触媒を設けて構成し、このNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するときに制御弁を開閉制御して排気通路を切換える制御手段を設けている。
従って、リッチスパイク制御を実行するとき、制御手段は、制御弁を開閉制御して排気通路を切換えることで、リッチ空燃比である排気ガスを排出していた排気通路を用いてNOx吸蔵還元型触媒に還元剤を供給したり、一方の気筒群の排気通路を用いてNOx吸蔵還元型触媒に還元剤を供給したりすることで、前段浄化触媒による還元剤の酸化処理を抑制してリッチ空燃比の排気ガスを早期にNOx吸蔵還元型触媒の供給することができ、このNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されているNOxを適正に効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンの概略平面図、図2は、実施例1のV型6気筒エンジンの概略断面図、図3は、実施例1のV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。
実施例1では、内燃機関としてV型6気筒エンジンを適用している。このV型6気筒エンジンにおいて、図1及び図2に示すように、シリンダブロック11は上部に所定角度で傾斜した左右のバンク12,13を有しており、各バンク12,13に複数の気筒が設けられて2つの気筒群が構成されている。この各バンク12,13は、それぞれ3つのシリンダボア14,15が形成され、各シリンダボア14,15にピストン16,17がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック11の下部に図示しないクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン16,17はコネクティングロッド18,19を介してこのクランクシャフトにそれぞれ連結されている。
一方、シリンダブロック11の各バンク12,13の上部にはシリンダヘッド20,21が締結されており、シリンダブロック11とピストン16,17とシリンダヘッド20,21により各燃焼室22,23が構成されている。そして、この燃焼室22,23の上部、つまり、シリンダヘッド20,21の下面に吸気ポート24,25及び排気ポート26,27が対向して形成され、この吸気ポート24,25及び排気ポート26,27に対して吸気弁28,29及び排気弁30,31の下端部が位置している。この吸気弁28,29及び排気弁30,31は、シリンダヘッド20,21に軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、吸気ポート24,25及び排気ポート26,27を閉止する方向に付勢支持されている。また、シリンダヘッド20,21には、吸気カムシャフト32,33及び排気カムシャフト34,35が回転自在に支持されており、吸気カム36,37及び排気カム38,39が図示しないローラロッカアームを介して吸気弁28,29及び排気弁30,31の上端部に接触している。
従って、エンジンに同期して吸気カムシャフト32,33及び排気カムシャフト34,35が回転すると、吸気カム36,37及び排気カム38,39がローラロッカアームを作動させ、吸気弁28,29及び排気弁30,31が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート24,25及び排気ポート26,27を開閉し、吸気ポート24,25と燃焼室22,23、燃焼室22,23と排気ポート26,27とをそれぞれ連通することができる。
また、このエンジンの動弁機構は、運転状態に応じて吸気弁28,29及び排気弁30,31を最適な開閉タイミングに制御する吸気可変動弁機構(VVT:Variable Valve Timing-intelligent)40,41と排気可変動弁機構42,43により構成されている。この吸気可変動弁機構40,41及び排気可変動弁機構42,43は、例えば、吸気カムシャフト32,33及び排気カムシャフト34,35の軸端部にVVTコントローラが設けられて構成され、油圧ポンプ(または電動モータ)によりカムスプロケットに対する各カムシャフト32,33,34,35の位相を変更することで、吸気弁28,29及び排気弁30,31の開閉時期を進角または遅角することができるものである。この場合、各可変動弁機構40,41,42,43は、吸気弁28,29及び排気弁30,31の作用角(開放期間)を一定としてその開閉時期を進角または遅角する。また、吸気カムシャフト32,33及び排気カムシャフト34,35には、その回転位相を検出するカムポジションセンサ44,45,46,47が設けられている。
各シリンダヘッド20,21の吸気ポート24,25には吸気マニホールド48,49を介してサージタンク50が連結されている。一方、吸気管(吸気通路)51の空気取入口にはエアクリーナ52が取付けられており、この吸気管51には、エアクリーナ52の下流側に位置してスロットル弁53を有する電子スロットル装置54が設けられている。そして、この吸気管51の下流端部がサージタンク50に連結されている。
排気ポート26,27には、排気マニホールド55,56を介して排気管57,58が連結されている。そして、第1排気管57には、第1前段三元触媒(前段浄化触媒)59が装着される一方、第2排気管58には、第2前段三元触媒(前段浄化触媒)60が装着されており、第1、第2排気管57,58の下流端部は排気集合管61に合流して連結されており、この排気集合管61にNOx吸蔵還元型触媒(後段浄化触媒)62が装着されている。この各前段三元触媒59,60は、排気空燃比がストイキのときに排気ガス中に含まれるHC、CO、NOxを酸化還元反応により同時に浄化処理するものである。NOx吸蔵還元型触媒62は、排気空燃比がストイキのときに排気ガス中に含まれるHC、CO、NOxを酸化還元反応により同時に浄化処理すると共に、排気空燃比がリーンのときに排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下したリッチ燃焼領域またはストイキ燃焼領域にあるときに、吸蔵したNOxを放出し、添加した還元剤としての燃料によりNOxを還元するものである。
また、第1排気管57と第2排気管58は、各前段三元触媒59,60が装着された位置よりも排気ガスの流動方向の上流側で連通管64により連通されている。具体的には、排気マニホールド55,56と排気管57,58との連結部分に、連通管64の各端部が連結されている。そして、第1排気管57及び第2排気管58には、前段三元触媒59,60よりも排気ガスの流動方向の下流側に第1制御弁65及び第2制御弁66が装着されている。この第1、第2制御弁65,66は流量制御弁であって、その開度を調整することで各排気管57,58を流れる排気ガスの流量を調整することができる。
そして、第1バンク12側には、ターボ過給機67が設けられている。このターボ過給機67は、吸気管51側に設けられたコンプレッサ68と第1排気管57側に設けられたタービン69とが連結軸70により一体に連結されて構成されている。そして、このターボ過給機67におけるコンプレッサ68の下流側であって、電子スロットル装置54(スロットル弁53)の上流側の吸気管51には、このコンプレッサ68により圧縮されて温度上昇した吸入空気を冷却するインタークーラ71が設けられている。
従って、第1バンク12に設けられたターボ過給機67は、この第1バンク12の燃焼室22から排気ポート26及び排気マニホールド55を介して第1排気管57に排出された排気ガスによりタービン69を駆動し、連結軸70により連結されたコンプレッサ68が駆動することで吸気管51を流れる空気を圧縮することができる。そのため、エアクリーナ52から吸気管51に導入された空気は、圧縮吸気となってインタークーラ71で冷却された後にサージタンク50に導入され、各バンク12,13の各吸気マニホールド48,49及び吸気ポート24,25を介して燃焼室22,23に吸入されることとなる。
各シリンダヘッド20,21には、各燃焼室22,23に直接燃料(ガソリン)を噴射するインジェクタ72,73が装着されており、各インジェクタ72,73にはデリバリパイプ74,75が連結され、この各デリバリパイプ74,75には高圧燃料ポンプ76から所定圧の燃料を供給可能となっている。また、シリンダヘッド20,21には、燃焼室22,23の上方に位置して混合気に着火する点火プラグ77,78が装着されている。
ところで、車両には、電子制御ユニット(ECU)79が搭載されており、このECU79は、インジェクタ72,73の燃料噴射タイミングや点火プラグ77,78の点火時期などを制御可能となっており、検出した吸入空気量、吸気温度、スロットル開度、アクセル開度、エンジン回転数、冷却水温などのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定している。即ち、吸気管51の上流側にはエアフローセンサ80及び吸気温センサ81が装着され、計測した吸入空気量及び吸気温度をECU79に出力している。また、電子スロットル装置54にはスロットルポジションセンサ82が設けられ、アクセルペダルにはアクセルポジションセンサ83が設けられており、現在のスロットル開度及びアクセル開度をECU79に出力している。更に、クランクシャフトにはクランク角センサ84が設けられ、検出したクランク角度をECU79に出力し、ECU79はクランク角度に基づいてエンジン回転数を算出する。また、シリンダブロック11には水温センサ85が設けられており、検出したエンジン冷却水温をECU79に出力している。
また、ECU79は、エンジン運転状態に基づいて吸気可変動弁機構40,41及び排気可変動弁機構42,43を制御可能となっている。即ち、低温時、エンジン始動時、アイドル運転時や軽負荷時には、排気弁30,31の開放時期と吸気弁28,29の開放時期のオーバーラップとをなくすことで、排気ガスが吸気ポート24,25または燃焼室22,23に吹き返す量を少なくし、燃焼安定及び燃費向上を可能とする。また、中負荷時には、このオーバーラップを大きくすることで、内部EGR率を高めて排ガス浄化効率を向上させると共に、ポンピングロスを低減して燃費向上を可能とする。更に、高負荷低中回転時には、吸気弁28,29の閉止時期を進角することで、吸気が吸気ポート24,25に吹き返す量を少なくして体積効率を向上させる。そして、高負荷高回転時には、吸気弁28,29の閉止時期を回転数にあわせて遅角することで、吸入空気の慣性力に合わせたタイミングとして体積効率を向上させる。
ところで、本実施例のV型6気筒エンジンでは、エンジンの運転状態に応じて、圧縮行程中に燃焼室22,23に燃料を噴射して点火プラグ77,78の近傍に混合気を形成する成層燃焼を実行可能であると共に、吸気行程中に燃焼室22,23に燃料を噴射して均一な混合気を形成する均質燃焼が実現可能となっている。また、エンジンの運転状態に応じて、成層リーン燃焼と均質リーン燃焼とを選択的に実現可能となっている。そして、このエンジンのリーン運転(成層リーン燃焼または均質リーン燃焼)時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下したリッチ運転時に、吸蔵したNOxを放出し、リッチ空燃比となった排気ガス中の還元剤(HC、CO)によりこの放出したNOxをN2に還元している。
即ち、エンジンのリーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量を、例えば、NOx吸蔵カウンタや、NOxセンサなどにより検出しており、このNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときには、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行する。このリッチスパイク制御が実行されると、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxが放出され、このNOxが排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力を回復させることができる。
ところが、NOx吸蔵還元型触媒62に対してリッチスパイク制御を実行すると、排気ガスの空燃比がリーンからストイキを経てリッチに変化するが、排気空燃比がこのストイキ近傍にあるとき、NOx吸蔵還元型触媒62は、NOxの吸蔵も還元も十分にできずに吸蔵したNOxを還元せずに放出してしまうおそれがある。また、各排気管57,58に設けられた前段浄化触媒59,60は、酸素吸蔵機能を有しているため、リーン運転時に排気ガス中の酸素を吸蔵しており、リッチスパイク制御を実行し、排気空燃比がリーンからリッチに切り換わると、排気ガス中の還元剤が前段浄化触媒59,60に吸蔵されている酸素により酸化してしまい、NOx吸蔵還元型触媒62を再生するための還元剤、つまり、リッチな排気ガスが早期にNOx吸蔵還元型触媒62に到達せず、NOxを早期に適正に還元できないおそれがある。
そこで、実施例1のエンジンにて、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、制御手段としてのECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えるようにしている。
具体的には、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、各制御弁65,66を開閉制御することで、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、各制御弁65,66を開閉制御することで、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。
本実施例では、第1バンク12の気筒群にターボ過給機67が設けられており、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するときは、このターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を閉止している。そして、リッチスパイク制御を実行するときは、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を開放している。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図3のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、図1及び図3に示すように、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第1排気管57で合流する。
そして、第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリーン空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量をセンサなどを用いて検出または推定しており、NOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第2排気管58で合流する。
そして、第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、吸蔵されているNOxが放出され、この放出されたNOxがリッチな排気ガスに含まれる還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止する。そのため、第1バンク12のリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13のリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れ、合流する。そして、この排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、ここで排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
従って、本実施例のエンジンでは、図1及び図2に示すように、エアクリーナ52を通して吸気管51に導入された空気は、第1バンク12側に設けられたターボ過給機67のコンプレッサ68により圧縮され、過給吸気となってスロットル弁53に調量されてからサージタンク50に流れ、各吸気マニホールド48,49を介して各吸気ポート24,25に至り、吸気弁28,29の開放時に、吸気ポート24,25の空気が燃焼室22,23に吸入される。そして、この吸気行程時またはピストン16,17が上昇して吸入空気を圧縮する圧縮行程時に、インジェクタ72,73が燃焼室22,23に対して所定量の燃料を噴射する。すると、燃焼室22,23にて、高圧空気と霧状の燃料とが混合し、この混合気に対して点火プラグ77,78が着火して爆発することで、ピストン16,17が押し下げられて駆動力を出力する一方、排気弁30,31の開放時に、燃焼室22,23の排気ガスが排気ポート26,27から排気マニホールド55,56を通して第1排気管57及び第2排気管58に排出される。
そして、第1バンク12にて、燃焼室22から排気ポート26及び排気マニホールド55を通して第1排気管57に排出された排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで含有する有害物質が浄化処理されて排気集合管61に流れる。一方、第2バンク13にて、燃焼室23から排気ポート27及び排気マニホールド56を通して第2排気管58に排出された排気ガスは、第2前段三元触媒60を通過することで含有する有害物質が浄化処理されて排気集合管61に流れる。そして、排気集合管61に流れ込んだ排気ガスは、NOx吸蔵還元型触媒62を通過することで残留する有害物質が適正に浄化処理されてから大気に放出される。
この場合、エンジンをリーン空燃比で運転するとき、上述したように、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリーンな排気ガスは連通管64により第1排気管57のみに流れ、第2排気管58には流れない。そのため、酸素を多く含んだリーンな排気ガスは、第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流れて浄化処理がなされることとなり、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流れ込むことはない。そして、第1排気管57に流れた各バンク12,13の排気ガスはリーン空燃比となっており、第1前段三元触媒59を通過するときに浄化処理がなされ、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62を通過するときに、排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
そして、このリーン運転時には、各バンク12,13から排出された排気ガスが第1排気管57に排出され、ターボ過給機67のタービン69を駆動し、このタービン69と連結軸70により連結されたコンプレッサ68が駆動し、吸気管51に導入された空気を圧縮する。エンジンがリーン運転するとき、一定の出力を発生させるためにはより多くの吸入空気量が必要となることから、全ての排気ガスをターボ過給機67に導いて過給することで、リーン空燃比で運転することができるリーン運転領域が広がる。
その後、NOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が所定量を超えると、リッチスパイク制御を実行する。即ち、空燃比をリーンからリッチに変更すると共に、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスは連通管64により第2排気管58のみに流れ、第1排気管57には流れない。そのため、還元剤を多く含んだリッチな排気ガスは、第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流れて浄化処理がなされることとなり、酸素を多く吸蔵している第1排気管57の第1前段三元触媒59に流れ込むことはない。そして、第2排気管58に流れた各バンク12,13の排気ガスはリッチとなっており、第2前段三元触媒60を通過するときに浄化処理がなさ、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62を通過するときに、吸蔵されているNOxが放出され、排気ガスに含まれる還元剤により還元され、NOx吸蔵能力が回復する。
即ち、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことはなく、第2前段三元触媒60が酸素を吸蔵することはない。そして、リーン運転からリッチスパイク制御を実行するとき、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、第1排気管57の第1前段三元触媒59に流すことはなく、排気ガスに含まれる還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵された酸素により酸化されることはない。そのため、リッチスパイク制御を実行すると、還元剤を含んだリッチな排気ガスが第2排気管58及び排気集合管61を通してNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
このように実施例1の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、複数の気筒が左右の第1バンク12及び第2バンク13に分けて配列された気筒群を設け、各バンク12,13の気筒群に対して吸気管51を連結する一方、第1排気管57及び第2排気管58を連結すると共に、各排気管57,58の下流端部を合流して排気集合管61を設け、各排気管57,58に第1前段三元触媒59及び第2前段三元触媒60をそれぞれ設けると共に第1制御弁65及び第2制御弁66を設け、各排気管57,58における前段三元触媒59,60及び制御弁65,66の上流側を連通管64により連通し、排気集合管61にNOx吸蔵還元型触媒62を設けて構成し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えるようにしている。
従って、リーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、第1制御弁65により第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2排気管58を開放することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスは連通管64により第2排気管58のみに流れ、排気集合管61を通してNOx吸蔵還元型触媒62に供給され、このNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出して還元し、NOx吸蔵能力を回復することができる。
この場合、リーン運転時には、リーンな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60での酸素の吸蔵を抑制する一方、リッチスパイク制御時には、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、第1排気管57の第1前段三元触媒59に吸蔵された酸素による還元剤の酸化を抑制し、還元剤を含んだリッチな排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給することができ、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。
また、実施例1の内燃機関では、リーン運転時に、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスを連通管64により第1排気管57のみに流してターボ過給機67を駆動するようにしている。エンジンがリーン運転するとき、一定の出力を発生させるためにはより多くの吸入空気量が必要となることから、全ての排気ガスをターボ過給機67に導いて過給することで、リーン空燃比で運転することができるリーン運転領域が広がることとなり、燃費を向上することができる。
そして、実施例1の内燃機関では、リッチスパイク制御時に、第1制御弁65により第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2排気管58を開放することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスを連通管64により第2排気管58のみに流している。従って、リッチスパイク制御時に、リッチな排気ガスによりターボ過給機67を駆動しないため、排気ガスの熱損失を防止してNOx吸蔵還元型触媒62の再生を効率良く行うことができる。
図4は、本発明の実施例2に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、エンジン運転状態に応じて第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えるようにしている。
具体的には、エンジンの低負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。
一方、エンジンの高負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図4のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、エンジンの低負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図4に実線で示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第2排気管58で合流する。
第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリーン空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
従って、この低負荷運転で且つリーン運転時に、各バンク12,13から排出された排気ガスを第2排気管58に排出し、ターボ過給機67を有する第1排気管57に排出しないため、このターボ過給機67による排気ガス温度の低下が防止され、第2前段三元触媒60やNOx吸蔵還元型触媒62の温度が所定の活性化温度に維持されることとなり、浄化効率の低下が防止される。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第1排気管57で合流する。
この第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、吸蔵されているNOxが放出され、この放出されたNOxがリッチな排気ガスに含まれる還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、第1排気管57の第1前段三元触媒59に流すことはなく、第1前段三元触媒59が酸素を吸蔵することはない。そして、リーン運転からリッチスパイク制御を実行するとき、リッチな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことはなく、排気ガスに含まれる還元剤が第2前段三元触媒60に吸蔵された酸素により酸化されることはない。そのため、リッチスパイク制御を実行すると、還元剤を含んだリッチな排気ガスが第1排気管57及び排気集合管61を通してNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12のリーンな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13のリーンな排気ガスは第2排気管58に流れて合流する。そして、この排気ガスは、第2前段三元触媒60を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、ここで排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
一方、エンジンの高負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図4に二点鎖線で示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第1排気管57で合流する。
第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリーン空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
従って、この高負荷運転で且つリーン運転時に、各バンク12,13から排出された排気ガスをターボ過給機67を有する第1排気管57に排出している。エンジンがリーン運転するとき、一定の出力を発生させるためにはより多くの吸入空気量が必要となることから、全ての排気ガスをターボ過給機67に導いて過給することで、リーン空燃比で運転することができるリーン運転領域が広がることとなり、燃費を向上することができる。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第2排気管58で合流する。
この第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、吸蔵されているNOxが放出され、この放出されたNOxがリッチな排気ガスに含まれる還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことはなく、第2前段三元触媒60が酸素を吸蔵することはない。そして、リーン運転からリッチスパイク制御を実行するとき、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、第1排気管57の第1前段三元触媒59に流すことはなく、排気ガスに含まれる還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵された酸素により酸化されることはない。そのため、リッチスパイク制御を実行すると、還元剤を含んだリッチな排気ガスが第2排気管58及び排気集合管61を通してNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止する。そのため、第1バンク12のリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13のリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れ、合流する。そして、この排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、ここで排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
このように実施例2の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、エンジンの低負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止するようにしている。
一方、エンジンの高負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放するようにしている。
従って、エンジンの低負荷運転で且つリーン運転時には、各バンク12,13から排出された排気ガスを第2排気管58のみに排出し、ターボ過給機67を有する第1排気管57に排出しないため、このターボ過給機67による排気ガス温度の低下を防止することができ、第2前段三元触媒60やNOx吸蔵還元型触媒62の温度を所定の活性化温度に維持して浄化効率の低下を防止することができる。また、エンジンの高負荷運転で且つリーン運転時には、各バンク12,13から排出された排気ガスをターボ過給機67を有する第1排気管57に排出するため、吸入空気量を増加して出力を向上することで、リーン運転領域が広がることで燃費を向上することができる。
また、リーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスを第1排気管57または第2排気管58のいずれか一方のみに流すことで、前段三元触媒59,60に吸蔵された酸素による還元剤の酸化を抑制し、還元剤を含んだリッチな排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給することができ、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。
図5は、本発明の実施例3に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、エンジン運転状態に応じて第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えたり、排気ガスの通路として両方の排気管57,58を用いている。
具体的には、エンジンの通常運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。
一方、エンジンの高負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放すると共に、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図5のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、エンジンの通常運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図5に実線で示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第1排気管57で合流する。
第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリーン空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れ、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された排気ガスが第2排気管58で合流する。
この第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、吸蔵されているNOxが放出され、この放出されたNOxがリッチな排気ガスに含まれる還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことはなく、第2前段三元触媒60が酸素を吸蔵することはない。そして、リーン運転からリッチスパイク制御を実行するとき、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、第1排気管57の第1前段三元触媒59に流すことはなく、排気ガスに含まれる還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵された酸素により酸化されることはない。そのため、リッチスパイク制御を実行すると、還元剤を含んだリッチな排気ガスが第2排気管58及び排気集合管61を通してNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止する。そのため、第1バンク12のリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13のリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れて合流する。そして、この排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、ここで排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
一方、エンジンの高負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)するとき、ECU79は、図1及び図5に二点鎖線で示すように、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放したままとすると共に、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57に流れることで、ターボ過給機67を駆動し、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れる。
第1排気管57に流れた第1バンク12の排気ガスは、第1前段三元触媒59を通過することで浄化処理がなされ、第2排気管58に流れた第2バンク13の排気ガスは、第2前段三元触媒60を通過することで浄化処理がなされた後、排気集合管61で合流してからNOx吸蔵還元型触媒62に至る。このとき、NOx吸蔵還元型触媒62に流入する排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となっており、このNOx吸蔵還元型触媒62では、吸蔵されているNOxが放出され、この放出されたNOxがリッチな排気ガスに含まれる還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンの高負荷運転時にリッチスパイク制御を実行するとき、リッチな排気ガスを第1排気管57及び第2排気管58に流すことで、ターボ過給機67による過給が可能になると共に、リッチな排気ガスを第2排気管58を通してNOx吸蔵還元型触媒62に直接供給可能となる。そのため、エンジンの高負荷運転時に、高回転を維持して高出力を発生させることができると共に、排気ガスに含まれる還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵された酸素により若干酸化されるものの、リッチな排気ガスが第2排気管58を通してNOx吸蔵還元型触媒62に供給されることから、還元剤をNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給し、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が適正に回復する。
このように実施例3の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、エンジンの通常運転時には、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する一方、エンジンの高負荷運転時には、両方のバンク12,13の気筒群側の各排気管57,58を制御弁65,66により開放するようにしている。
従って、エンジンのリーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、高負荷運転時に、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御し、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスを第1、第2排気管57,58の両方に流すことで、エンジンの高回転状態を維持して高出力を発生させることができると共に、リッチな排気ガスに含まれる還元剤の酸化を抑制し、このリッチな排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給することができ、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。
図6は、本発明の実施例4に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、リッチスパイク制御の初期で排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換え、その後、排気ガスの通路として両方の排気管57,58を用いている。
具体的には、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、このリッチスパイクの初期に、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放し、その後、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により再び開放する。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図6のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図5に示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れて合流する。そして、第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リーン空燃比である排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このリッチスパイク制御の初期には、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れて合流する。そして、この第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リッチ空燃比である排気ガスにNOxが放出され、還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
そして、このリッチスパイク制御が開始してから所定期間が経過すると、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57も開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57に流れ、ターボ過給機67を駆動した後、各バンク12,13の排気ガスは、排気集合管61で合流する。
従って、リーン運転からリッチスパイク制御を実行した初期には、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、第1排気管57の第1前段三元触媒59に流すことはなく、排気ガスに含まれる還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵された酸素により酸化されることはない。また、リッチスパイク初期では、ターボ過給機67の過給圧が維持されて高回転、高吸気圧が確保されているため、ターボ過給機の有しない第2バンク13側の第2排気管58に排気ガスを流すことで、還元剤を含んだリッチな排気ガスがNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。また、その後、リッチな排気ガスを第1排気管57にも流すことで、ターボ過給機67による過給が可能になり、高回転を維持して高出力を発生させることができる。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行すると共に、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止する。
このように実施例4の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、その初期には、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放し、その後、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放するようにしている。
従って、エンジンのリーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行する初期に、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスを第2排気管58のみに流すことで、ターボ過給機67の過給圧が維持されて高回転、高吸気圧が確保されている間に、第2排気管58に排気ガスを流すことで、リッチな排気ガスに含まれる還元剤の酸化を抑制し、このリッチな排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給することができ、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。その後、第1制御弁65を開放して各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスを第1、第2排気管57,58の両方に流すことで、エンジンの高回転状態を維持して高出力を発生させることができる。
図7は、本発明の実施例5に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、エンジンの高負荷運転時に、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路として第1、第2排気管57,58を用いると共に、前段三元触媒59,60の酸素吸蔵能力が低下したら、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリーン側に補正するようにしている。
具体的には、エンジンの通常運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、エンジンが高負荷運転状態であれば、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放したままとし、第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。そして、第1前段三元触媒59の酸素吸蔵能力が低下したら、空燃比をリーン側に補正する。この場合、第1排気管における前段三元触媒59,60の近傍に空燃比センサまたは酸素濃度センサを配設し、その検出結果に基づいて空燃比を補正すればよい。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図7のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、エンジンの高負荷運転時に、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図7に示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れて合流する。そして、第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リーン空燃比である排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放したままとし、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れる。
このとき、第2排気管58にて、第2バンク13からの排気ガスは、第2前段三元触媒60に酸素が吸蔵されていないためにリッチのままで排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に流れるが、第1排気管57にて、第1バンク12からの排気ガスは、含有する還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵されている酸素により酸化されてからリッチ側に変化してNOx吸蔵還元型触媒62に流れる。そのため、ECU79は、第1前段三元触媒59の酸素吸蔵量(酸素吸蔵能力)が低下して0となったら、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比を若干リーン側に補正することで、NOx吸蔵還元型触媒62に流れ込む排気ガスの空燃比がばらつかないようにする。そして、各排気管57,58を流れる俳句ガスは、各前段三元触媒59,60で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、リッチ空燃比である排気ガスに含まれる還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンの高負荷運転時にリッチスパイク制御を実行するとき、リッチな排気ガスを第1排気管57及び第2排気管58に流すことで、ターボ過給機67による過給が可能になると共に、リッチな排気ガスを第2排気管58を通してNOx吸蔵還元型触媒62に直接供給可能となる。そのため、エンジンの高回転を維持して高出力を発生させることができると共に、リッチな排気ガスが第2排気管58を通してNOx吸蔵還元型触媒62に供給されることから、還元剤をNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給できる。また、リッチスパイク制御時に、第1前段三元触媒59の酸素吸蔵量が0となったら、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比を若干リーン側に補正することで、第1前段三元触媒59における酸素吸蔵能力をキャンセルしてNOx吸蔵還元型触媒62に流れ込む排気ガスの空燃比を所定の一定値に維持できる。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行すると共に、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止する。
このように実施例5の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、エンジンの高負荷運転時には、両方のバンク12,13の気筒群側の各排気管57,58を制御弁65,66により開放すると共に、第1前段三元触媒59の酸素吸蔵能力が低下したら、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリーン側に補正するようにしている。
従って、エンジンのリーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、高負荷運転時に、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御し、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出されたリッチな排気ガスを第1、第2排気管57,58の両方に流すことで、エンジンの高回転状態を維持して高出力を発生させることができると共に、リッチな排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給することができ、また、第1前段三元触媒59の酸素吸蔵量が0となったら、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリーン側に補正することで、第1前段三元触媒59における酸素吸蔵能力をキャンセルしてNOx吸蔵還元型触媒62に流れ込む排気ガスの空燃比を所定の一定値に維持し、リッチ空燃比が安定した排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。
図8は、本発明の実施例6に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例6のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更した後に第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えると共に、リッチスパイク制御を終了するとき、ECU79は、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更する前に第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えるようにしている。
具体的には、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、空燃比をリッチ空燃比に変更した後に、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。また、リッチスパイク制御を終了するとき、ECU79は、空燃比をリーン空燃比に変更する前に、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図8のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図8に示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れて合流する。そして、第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リーン空燃比である排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、空燃比をリッチ空燃比に変化させるが、時間的な遅れが発生すると共に、第1排気管57における第1前段三元触媒59に酸素が吸蔵されているために、第1バンク12からの排気ガスは、含有する還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵されている酸素により酸化されてからリッチ側に変化してNOx吸蔵還元型触媒62に流れる。即ち、ECU79は、空燃比が所定のリッチ空燃比に変更されてから、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れて合流する。そして、この第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リッチ空燃比である排気ガスにNOxが放出され、この放出されたNOxが還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことはなく、第2前段三元触媒60が酸素を吸蔵することはない。そして、リーン運転からリッチスパイク制御を実行するとき、空燃比が所定のリッチ空燃比に変更されてから各制御弁65,66により各排気管57,58を開閉制御することで、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、且つ、第2前段三元触媒60に酸素を吸蔵させることはない。そのため、リッチスパイク制御を実行すると、還元剤を含んだ所定のリッチ空燃比である排気ガスがNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2排気管58を閉止してから、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリーンに変更する。従って、リッチスパイク制御を終了するとき、各制御弁65,66により各排気管57,58を開閉制御してから、空燃比を所定のリッチ空燃比に変更することで、リーンな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことがなく、且つ、第2前段三元触媒60に酸素を吸蔵させることはない。
このように実施例6の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、空燃比を所定のリッチ空燃比に変更してからターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止すると共に、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放し、また、リッチスパイク制御を終了するとき、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放すると共に、第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止してから空燃比を所定のリーン空燃比に変更するようにしている。
従って、エンジンのリーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、リッチ空燃比に変更してから第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された所定のリッチ空燃比となった排気ガスを第2排気管58を通してNOx吸蔵還元型触媒62に供給することができ、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。また、エンジンのリッチスパイク制御状態からリーン運転に移行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御してからリーン空燃比に変更することで、酸素を含んだ排気ガスを第2前段三元触媒60に流すことはなく、次のリッチスパイク制御における還元剤の酸化を抑制してNOx吸蔵還元型触媒62の再生効率を向上することができる。
図9は、本発明の実施例7に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例7のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更した後に第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、リーン空燃比での運転時に開放していた第1制御弁65により第1排気管57を閉止し、予め設定された所定時間の経過後に、リーン空燃比での運転時に閉止していた第2制御弁66により第2排気管58を開放するようにしている。また、リッチスパイク制御を終了するとき、ECU79は、左右のバンク12,13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更する前に、第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、リッチスパイク制御時に閉止していた第1制御弁65により第1排気管57を開放し、予め設定された所定時間の経過後に、リッチスパイク制御時に開放していた第2制御弁66により第2排気管58を閉止するようにしている。
具体的には、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、空燃比をリッチ空燃比に変更した後に、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、所定の制御弁作動遅れ時間の経過後にターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。また、リッチスパイク制御を終了するとき、ECU79は、空燃比をリーン空燃比に変更する前に、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、所定の制御弁作動遅れ時間の経過後にターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止する。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図9のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図9に示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を閉止している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58から連通管64を通して第1排気管57に流れて合流する。そして、第1排気管57で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第1前段三元触媒59で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リーン空燃比である排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、空燃比をリッチ空燃比に変化させるが、時間的な遅れが発生すると共に、第1排気管57における第1前段三元触媒59に酸素が吸蔵されているために、第1バンク12からの排気ガスは、含有する還元剤が第1前段三元触媒59に吸蔵されている酸素により酸化されてからリッチ側に変化してNOx吸蔵還元型触媒62に流れる。そのため、ECU79は、空燃比を所定のリッチ空燃比に変更する指令を出力した後、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、所定の制御弁作動遅れ時間ta1の経過後に空燃比が所定のリッチ空燃比に変更されてから、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れて合流する。そして、この第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リッチ空燃比である排気ガスにNOxが放出され、この放出されたNOxが還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを第1排気管57の第1前段三元触媒59のみに流し、第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことはなく、第2前段三元触媒60が酸素を吸蔵することはない。そして、リーン運転からリッチスパイク制御を実行するとき、空燃比が所定のリッチ空燃比に変更されてから各制御弁65,66により各排気管57,58を開閉制御し、このとき、第1制御弁65を制御して所定の制御弁作動遅れ時間ta1の経過後に第2制御弁66を制御することで、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流し、且つ、第2前段三元触媒60に酸素を吸蔵させることはない。そのため、リッチスパイク制御を実行すると、還元剤を含んだ所定のリッチ空燃比である排気ガスがNOx吸蔵還元型触媒62に早期に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1制御弁65により第1排気管57を開放し、所定の制御弁作動遅れ時間ta2の経過後に第2制御弁66により第2排気管58を閉止してから、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリーンに変更する。従って、リッチスパイク制御を終了するとき、各制御弁65,66により各排気管57,58を開閉制御してから、空燃比を所定のリッチ空燃比に変更することで、リーンな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60に流すことがなく、且つ、第2前段三元触媒60に酸素を吸蔵させることはない。
このように実施例7の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、空燃比を所定のリッチ空燃比に変更してからターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、所定の制御弁作動遅れ時間ta1の経過後に、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放し、また、リッチスパイク制御を終了するとき、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放し、所定の制御弁作動遅れ時間ta2の経過後に、第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により閉止し、その後、空燃比を所定のリーン空燃比に変更するようにしている。
従って、エンジンのリーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、リッチ空燃比に変更してから第1、第2制御弁65,66を開閉制御することで、各バンク12,13の燃焼室22,23から排出された所定のリッチ空燃比となった排気ガスを第2排気管58を通してNOx吸蔵還元型触媒62に供給することができ、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを適正に、且つ、効率良く還元することで、排気浄化効率の向上を図ることができる。また、エンジンのリッチスパイク制御状態からリーン運転に移行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御してからリーン空燃比に変更することで、酸素を含んだ排気ガスを第2前段三元触媒60に流すことはなく、次のリッチスパイク制御における還元剤の酸化を抑制してNOx吸蔵還元型触媒62の再生効率を向上することができる。
図10は、本発明の実施例8に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。なお、本実施例の内燃機関における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図2を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例8のエンジンにおいて、図1及び図2に示すように、リーン運転時に、NOx吸蔵還元型触媒62は、排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵しており、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNOx吸蔵量が予め設定された所定量を超えたときに、空燃比をリッチに変化させることで排気空燃比をリッチ状態とする、所謂、リッチスパイク制御を実行し、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されているNOxを放出し、このNOxを排気ガス中の還元剤(CO、HC)により還元することで、NOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒62に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御して排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えた後に、閉止された第1排気管57の第1バンク12の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、開放された第2排気管58の第2バンク13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更すると共に、リッチスパイク制御を終了するとき、ECU79は、第1、第2制御弁65,66を開閉制御して排気ガスの通路を第1、第2排気管57,58の間で切換えた後、閉止されていた第1排気管57の第1バンク12の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、開放されていた第2排気管13の第2バンク13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更する。
具体的には、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放すると共に、ターボ過給機を有しない第2バンク13の気筒群側の第2排気管58を第2制御弁66により開放する。そして、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止した後、この第1排気管57の第1バンク12の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、第2排気管58の第2バンク13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更する。また、リッチスパイク制御を終了するとき、ECU79は、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放した後、第1排気管57の第1バンク12の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、第2排気管13の第2バンク13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更する。
ここで、ECU79によるリーン運転時及びリッチスパイク制御の実行時における制御弁65,66の開閉制御について、図10のタイムチャートに基づいて具体的に説明する。
本実施例のエンジンによるリーン運転制御及びリッチスパイク制御において、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転するとき、図1及び図10に示すように、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を開放し、第2制御弁66により第2バンク13側の第2排気管58を開放している。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリーンな排気ガスは第1排気管57に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリーンな排気ガスは第2排気管58に流れる。そして、各排気管57,58を流れる排気ガスは、各前段三元触媒59,60で浄化処理がなされた後、排気集合管61で集合してからNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リーン空燃比である排気ガスに含有するNOxが吸蔵される。
そして、ECU79は、このNOx吸蔵還元型触媒62におけるNO吸蔵量が予め設定された所定量を超えたとき、空燃比をリーンからリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行(ON)する。このとき、ECU79は、第1制御弁65を制御すると共に、空燃比をリッチ空燃比に変化させるが、第1制御弁65の作動遅れ及び連通管64による排気ガスの輸送遅れを考慮して遅れ時間を設定する。即ち、ECU79は、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止した後、予め設定された所定の制御弁作動遅れ時間tb1の経過後に、この第1バンク12の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間tc1の経過後に、第2バンク13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更する。そのため、第1バンク12の燃焼室22から排出されたリッチな排気ガスは第1排気管57から連通管64を通して第2排気管58に流れ、第2バンク13の燃焼室23から排出されたリッチな排気ガスは第2排気管58に流れ、ほぼ同時刻に合流する。そして、この第2排気管58で合流した各バンク12,13の排気ガスは、第2前段三元触媒60で浄化処理がなされた後、排気集合管61を通ってNOx吸蔵還元型触媒62に至り、NOx吸蔵還元型触媒62では、リッチ空燃比である排気ガスにNOxが放出され、この放出されたNOxが還元剤(CO、HC)により還元されることで、NOx吸蔵能力が回復する。
従って、エンジンのリーン運転時には、リーンな排気ガスを各排気管57,58に流し、リッチスパイク制御を実行するとき、第1制御弁65により第1バンク12側の第1排気管57を閉止し、制御弁作動遅れ時間tb1の経過後に第1バンク12の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、排気ガス輸送遅れ時間tc1の経過後に第2バンク13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更することで、リッチな排気ガスを第2排気管58の第2前段三元触媒60のみに流すために、第2前段三元触媒60に吸蔵された酸素により酸化される還元剤の量が半減され、また、制御弁作動遅れ時間tb1と排気ガス輸送遅れ時間tc1が考慮されることで、リッチな排気ガスとリーンな排気ガスとの混合が抑制され、各バンク12,13からのリッチな排気ガスを適正にNOx吸蔵還元型触媒62に供給されることとなり、このリッチな排気ガスによりNOx吸蔵還元型触媒62が早期に回復する。
その後、リッチスパイク制御が終了(OFF)すると、ECU79は、左右のバンク12,13の各気筒群における空燃比をリッチからリーンに変化させてリーン運転を実行する。このとき、ECU79は、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放した後、第1排気管57の第1バンク12の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間tc2の経過後に、第2排気管58の第2バンク13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更する。従って、リッチスパイク制御を終了するとき、排気ガス輸送遅れ時間tc1が考慮されることで、各バンク12,13からのリーンな排気ガスを適正にNOx吸蔵還元型触媒62に供給されることとなり、このリッチな排気ガスとリーンな排気ガスとの混合が抑制される。
なお、上述した排気ガス輸送遅れ時間tc1,tc2は、燃料噴射回数、エンジン回転数、エンジン負荷(負荷率)などにより設定すればよいものである。
このように実施例8の内燃機関にあっては、V型6気筒エンジンにて、左右のバンク12,13の各気筒群をリーン空燃比で運転する状態から、リッチスパイク制御を実行するとき、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、制御弁作動遅れ時間tb1の経過後にこの第1バンク12の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、排気ガス輸送遅れ時間tc1の経過後に第2排気管58の第2バンク13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更すると共に、リッチスパイク制御を終了するとき、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により開放した後、第1排気管57の第1バンク12の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、排気ガス輸送遅れ時間tc2の経過後に、第2排気管13の第2バンク13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更するようにしている。
従って、エンジンのリーン運転の状態からリッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1バンク12の気筒群側の第1排気管57を第1制御弁65により閉止し、制御弁作動遅れ時間tb1の経過後に、各バンク12,13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更することで、ターボ過給機67を有する第1バンク12の気筒群の第1制御弁65が確実に閉止してから空燃比を変更されることとなり、第1前段三元触媒59へのリッチな排気ガスの導入を阻止することができる。また、リッチスパイク制御を実行するとき、ECU79は、第1バンク12の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、排気ガス輸送遅れ時間tc1の経過後に第2バンク13の気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、リッチスパイク制御を終了するとき、第1バンク12の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、排気ガス輸送遅れ時間tc2の経過後に、第2バンク13の気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更することで、連通管64による排気ガスの輸送遅れを考慮し、リッチな排気ガスとリーンな排気ガスとの混合を防止し、適正な空燃比の排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒62に供給することができ、このNOx吸蔵還元型触媒62によりNOxの吸蔵と還元を適正に効率良く行うことで、排気浄化効率の向上を図ることができる。
なお、上述した各実施例では、各バンク12,13の排気管57,58の両方に制御弁65,66を装着したが、この排気管57,58のいずれか一方にのみ制御弁を装着し、この一方の制御弁を開閉制御するようにしてもよく、この場合であっても、上述した各実施例と同様の作用効果を得ることができる。この場合、左右のバンク12,13の気筒群の一方にターボ過給機を設け、他方の排気管に制御弁を設けることが望ましい。
また、上述した各実施例では、内燃機関としてV型6気筒エンジンを適用したが、エンジン形式や気筒数などは実施例に限定されるものではない。更に、内燃機関の燃料噴射形式を筒内噴射式としたが、ポート噴射式であってもよく、燃焼形態も希薄燃焼式でなくてもよく、この場合、NOx吸蔵還元型触媒が不要となる。
以上のように、本発明にかかる内燃機関は、NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを効率良く還元することで排気浄化効率の向上を図るものであり、いずれの内燃機関にも有用である。
本発明の実施例1に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンの概略平面図である。 実施例1のV型6気筒エンジンの概略断面図である。 実施例1のV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例2に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例3に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例4に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例5に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例6に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例7に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。 本発明の実施例8に係る内燃機関を表すV型6気筒エンジンにおけるリッチスパイク制御を表すタイムチャートである。
符号の説明
12 第1バンク
13 第2バンク
16,17 ピストン
22,23 燃焼室
24,25 吸気ポート
26,27 排気ポート
28,29 吸気弁
30,31 排気弁
51 吸気管(吸気通路)
54 電子スロットル装置
55,56 排気マニホールド
57 第1排気管(排気通路)
58 第2排気管(排気通路)
59 第1前段三元触媒
60 第2前段三元触媒
61 排気集合管(排気集合通路)
62 NOx吸蔵還元型触媒
64 連通管(連通通路)
65 第1制御弁
66 第2制御弁
67 ターボ過給機
72,73 インジェクタ
77,78 点火プラグ
79 電子制御ユニット、ECU(制御手段)

Claims (17)

  1. 複数の気筒が左右のバンクに分けて配列された2つの気筒群を有し、該各気筒群に対して吸気通路が設けられる一方、排気通路がそれぞれ独立して設けられ、該各排気通路の下流端部が合流した排気集合通路が設けられ、前記各排気通路に前段浄化触媒がそれぞれ設けられると共に、前記各排気通路の少なくともいずれか一方に排気ガスの流量を調整する制御弁が設けられ、前記各排気通路における前記前段浄化触媒及び前記制御弁の上流側が連通通路により連通され、前記排気集合通路にNOx吸蔵還元型触媒が設けられた内燃機関において、前記NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを還元して再生するリッチスパイク制御を実行するときに前記制御弁を開閉制御して前記排気通路を切換える制御手段が設けられたことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、前記各排気通路の両方に前記制御弁が設けられ、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで一方の気筒群側の排気通路を開放し、他方の気筒群側の排気通路を閉止し、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記一方の気筒群側の排気通路を閉止し、前記他方の気筒群側の排気通路を開放することを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1に記載の内燃機関において、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転する状態で、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路のいずれか一方を閉止し、他方を開放することを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記左右のバンクの気筒群の一方に過給機が設けられ、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を閉止し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放することを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項4に記載の内燃機関において、高負荷運転時に前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路をそれぞれ開放することを特徴とする内燃機関。
  6. 請求項5に記載の内燃機関において、高負荷運転時に前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放し、予め設定された所定期間の経過後に前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放することを特徴とする内燃機関。
  7. 請求項5に記載の内燃機関において、高負荷運転時に前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路をそれぞれ開放し、前記前段浄化触媒の酸素吸蔵能力が低下したら、前記左右のバンクの気筒群の空燃比をリーン側に補正することを特徴とする内燃機関。
  8. 請求項4から7のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を閉止することを特徴とする内燃機関。
  9. 請求項8に記載の内燃機関において、前記各排気通路の両方に前記制御弁が設けられ、低負荷運転時に、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を閉止し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放し、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放する一方、高負荷運転時に、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を開放し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を閉止し、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記過給機を有する気筒群側の排気通路を閉止し、前記過給機を有しない気筒群側の排気通路を開放することを特徴とする内燃機関。
  10. 請求項4から7のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで、前記各気筒群側の排気通路をそれぞれ開放することを特徴とする内燃機関。
  11. 請求項1から10のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群の空燃比がリッチ空燃比に変更された後に前記制御弁を開閉制御することを特徴とする内燃機関。
  12. 請求項1から10のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を終了するとき、前記制御手段は、前記左右のバンクの気筒群の空燃比がリーン空燃比に変更される前に前記制御弁を開閉制御することを特徴とする内燃機関。
  13. 請求項1から10のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、リーン空燃比での運転時に開放していた制御弁を閉止し、予め設定された所定時間の経過後にリーン空燃比での運転時に閉止していた制御弁を開放することを特徴とする内燃機関。
  14. 請求項1から10のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を終了して前記左右のバンクの気筒群をリーン空燃比で運転するとき、前記制御手段は、前記リッチスパイク制御時に閉止していた制御弁を開放し、予め設定された所定時間の経過後に前記リッチスパイク制御時に開放していた制御弁を閉止することを特徴とする内燃機関。
  15. 請求項1から10のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御し、予め設定された制御弁作動遅れ時間の経過後に、前記左右のバンクの気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更することを特徴とする内燃機関。
  16. 請求項1から10のいずれか一つに記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を実行するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御し、前記排気通路が閉止された側のバンクの気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、前記排気通路が開放された側のバンクの気筒群の空燃比をリッチ空燃比に変更することを特徴とする内燃機関。
  17. 請求項16に記載の内燃機関において、前記リッチスパイク制御を終了するとき、前記制御手段は、前記制御弁を開閉制御することで前記各気筒群側の排気通路を開放し、前記排気通路が閉止されていた側のバンクの気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更し、予め設定された排気ガス輸送遅れ時間の経過後に、前記排気通路が開放されていた側のバンクの気筒群の空燃比をリーン空燃比に変更することを特徴とする内燃機関。
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