JP2008068208A - 塗布装置 - Google Patents

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Takao Taniguchi
孝男 谷口
Shigeharu Ikeda
重晴 池田
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和敏 高杉
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Abstract

【課題】塗布剤を対象物の塗布面に塗布する塗布装置を提供できる。
【解決手段】塗布装置は、回転駆動源1と、一方向(Y方向)に移動可能な第1可動体2と、回転駆動源1の回転を第1可動体2の一方向への直進運動に変換する第1運動変換機構3と、回転駆動源1の回転を一方向と交差する他方向(X方向)への直進運動に変換する第2運動変換機構4と、第1運動変換機構3による一方向への直進運動と第2運動変換機構4による他方向への直進運動とが混合する二次元方向の運動を行う混合運動体5と、混合運動体5に連動するように混合運動体5に配設され対象物の塗布面90の塗布軌跡97に沿って移動する吐出口60をもつ塗布具6と、塗布具6に塗布剤を供給する塗布剤供給部7と、基部8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はシール剤や接着剤等といった塗布剤を対象物の塗布面に塗布する塗布装置に関する。
特許文献1には、EL基板、プリント基板、LCD基板等の基板に液体材料を塗布する液体材料塗布装置が開示されている。液体材料塗布装置は、液体材料を保持するシリンジと、互いに直交するX軸方向、Y軸方向、Z軸方向にそれぞれシリンジを移動する3軸移動手段と、Z軸方向における基板の位置を検出する検出手段と、Z軸方向に基板を移動させる移動手段とを備えている。3軸移動手段は、シリンジをX軸方向に移動させるX軸シリンダと、シリンジをY軸方向に移動させるY軸シリンダと、シリンジをZ軸方向に移動させるZ軸シリンダとを備えている。シリンジを任意の位置に移動させるためにX,Y,Z軸の各シリンダを別個に駆動制御させる必要がある。
特開2002−233806号公報
上記した技術によれば、前述したように、3軸移動手段は、シリンジをX軸方向に沿って直線的に移動させるX軸シリンダと、シリンジをY軸方向に沿って直線的に移動させるY軸シリンダと、シリンジをZ軸方向に沿って直線的に移動させるZ軸シリンダとで形成されている。X軸シリンダ、Y軸シリンダ、Z軸シリンダは、直動方式であり、回転運動を直動に変換させるものではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、回転駆動源による回転運動を直進運動に変換させる機構を二次元的に利用することにより、シール剤等の塗布剤を対象物の塗布面の塗布軌跡に沿って塗布することができる新規な塗布装置を提供することを課題とする。
(1)様相1に係る塗布装置は、対象物の一方向および一方向と交差する他方向に沿って延設された形状を備える塗布面に塗布剤を塗布する塗布装置であって、
(a)回転駆動源と、
(b)一方向に移動可能な第1可動体と、
(c)対象物の塗布面の一方向の座標に沿った直進運動軌跡をもち回転駆動源の回転を第1可動体の一方向への直進運動に変換する第1運動変換機構と、
(d)第1可動体に搭載され他方向に移動可能な第2可動体と、
(e)第1可動体に搭載され対象物の塗布面の他方向の座標に沿った直進運動軌跡をもち回転駆動源の回転を第2可動体の他方向への直進運動に変換する第2運動変換機構と、
(f)第2可動体に接続され第1運動変換機構による一方向への直進運動と第2運動変換機構による他方向への直進運動とが混合する二次元方向の運動を行う混合運動体と、
(g)混合運動体に連動するように混合運動体に配設され対象物の塗布面の塗布軌跡に沿って移動し、且つ、流動性をもつ塗布剤を対象物の塗布面に吐出して塗布する吐出口をもつ塗布具と、
(h)塗布具に塗布剤を供給する塗布剤供給部と、
(i)回転駆動源、第1運動変換機構、第2運動変換機構をもつ第1可動体を備える基部とを具備する。なお本明細書において、(a)(b)等は明確化のため、文の区切りを示す意味で用いられている。
様相1によれば、一方向および他方向とは、水平面方向に沿って互いに交差する方向であれば良く、具体的な方向を限定するものではない。第1運動変換機構は、対象物の塗布面の一方向の座標に沿った直進運動軌跡をもつ。第2運動変換機構は、対象物の塗布面の他方向の座標に沿った直進運動軌跡をもつ。回転駆動源が回転駆動すると、第1運動変換機構が駆動すると共に第2運動変換機構が駆動する。そして、第1運動変換機構による一方向への直進運動により、第1可動体が一方向に移動する。第2運動変換機構による他方向への直進運動により、第1可動体上の第2可動体が他方向に移動する。結果として、混合運動体は、第1運動変換機構による一方向への直進運動と、第2運動変換機構による他方向への直進運動とが混合した運動を行う。塗布具は混合運動体に配設されているため、混合運動体に連動して塗布具は同じ方向に平行運動する。この結果、塗布具は、対象物の塗布面において、一方向への移動と他方向の移動とが混合した混合運動を行う。結果として、塗布具は、対象物の塗布面の塗布軌跡に沿って移動する。
このように塗布具が移動するとき、流動性をもつ塗布剤は、塗布具の吐出口から対象物の塗布面に向けて吐出される。このような塗布剤の塗布にあたり、塗布剤供給部は、塗布剤供給部から塗布剤を塗布具に供給する。これにより塗布剤が対象物の塗布面に連続的に塗布される。なお塗布剤は流動性を有するものであれば何でも良い。塗布剤の目的は特に限定されないが、対象物におけるシール性、接着性、潤滑性等が例示される。
(2)様相2に係る塗布装置によれば、上記様相において、回転駆動源は、第1運動変換機構および第2運動変換機構の共通駆動源である。この場合、個別の専用の駆動源が廃止され、コストおよび設置スペースの低減に有利となる。
(3)様相3に係る塗布装置によれば、上記様相において、塗布剤供給部は塗布具の吐出口から塗布剤を吐出させる塗布剤搬送源を備えており、塗布剤搬送源は、回転駆動源に連動する。塗布剤搬送源は回転駆動源に連動するため、塗布剤搬送源を駆動させる専用の駆動源が廃止され、コストおよび設置スペースの低減に有利となる。
(4)様相4に係る塗布装置によれば、上記様相において、更に、塗布剤搬送源は、回転駆動源の回転速度が増加すると、塗布剤搬送源の駆動速度が増加し、且つ、回転駆動源の回転速度が減少すると、塗布剤搬送源の駆動速度が減少するように設定されている。本様相によれば、回転駆動源の回転速度が増加すると、単位時間あたり塗布具の移動量が増加する。この場合、塗布剤搬送源の駆動速度が増加し、塗布具の吐出口から吐出される塗布剤の単位時間あたり吐出量が増加する。また回転駆動源の回転速度が減少すると、塗布具の移動量が減少する。この場合、塗布剤搬送源の駆動速度が減少し、塗布具の吐出口から吐出される塗布剤の単位時間あたりの吐出量が減少する。これにより塗布剤の単位時間あたりの吐出量は、塗布具の移動量の増減に追従できる。この結果、対象物の塗布面に塗布される塗布剤の塗布厚みの均等化に有利となる。
(5)様相5に係る塗布装置によれば、上記様相において、塗布剤搬送源は、単位時間あたり、塗布剤搬送源により搬送される塗布剤の搬送流量が対象物の塗布面に実際に塗布される塗布剤の流量よりも多めとなるように設定されており、塗布剤搬送源により吐出口に向けて供給される塗布剤の一部を吐出口から遠ざかる側に逆流させる逆流要素が、塗布剤供給部または塗布具に設けられている。本様相によれば、塗布剤搬送源により吐出口に向けて供給される塗布剤は、余分に設定されている。そして、塗布剤の余剰部分を塗布具の吐出口から遠ざかる側に、逆流要素により逆流させて戻す。このため対象物の塗布面に塗布される塗布剤の不足が抑えられ、塗布面に塗布される塗布剤の塗布量が適量化される。
(6)様相6に係る塗布装置によれば、上記様相において、塗布具は、待機位置と塗布開始終了位置とに切り替え可能に配設されており、且つ、塗布具は、基部と混合運動体との間に配設され混合運動体の移動に連動して作動する作動子を備えており、作動子は、(a)混合運動体が塗布具を待機位置から塗布開始位置に移動させるに伴い下方に作動して塗布具を下降させて対象物の塗布面に接近させると共に、(b)混合運動体が塗布具を塗布終了位置から待機位置に移動させるに伴い上方に作動して塗布具を上昇させて対象物の塗布面から遠ざける。
本様相によれば、混合運動体の二次元的な運動に伴い、混合運動体が塗布具を自動的に下降させて対象物の塗布面に接近させる。混合運動体の二次元的な運動に伴い、混合運動体が塗布具を塗布終了位置から待機位置に移動させるに伴い、作動子を作動して塗布具を上昇させ、対象物の塗布面から遠ざける。これにより塗布具を昇汞させる専用の駆動源を用いること無く、塗布具の昇降を回転駆動源の駆動に合わせて自動的に行うことができる。つまり、塗布具を昇降させる駆動源は、回転駆動源を回転させる回転駆動源である。従って、塗布具を昇降させる駆動源は廃止され、コストおよびスペースの低減に有利である。
(7)様相7に係る塗布装置によれば、上記様相において、塗布具は、塗布具が塗布終了位置から待機位置に移動するに伴い連動して閉弁し、且つ、塗布具が待機位置から塗布開始位置に移動するに伴い連動して開弁する塗布剤供給用のバルブを備えている。この場合、塗布具が塗布待機位置から塗布開始位置に移動すると、バルブを自動的に開弁させることができる。また塗布具が塗布終了位置から待機位置に移動すると、バルブを自動的に閉弁させることができる。この場合、バルブを開閉させる駆動源は回転駆動源となる。このためバルブを開閉させる専用の駆動源は廃止され、コストおよびスペースの低減に有利である。
本発明によれば、回転駆動源による回転運動を直進運動に変換させる機構を利用することにより、塗布剤を対象物の塗布面の塗布軌跡に沿って塗布することができる。
回転駆動源は、手動ハンドルで回転される構造でも、モータやシリンダ装置等の電動駆動源または油圧または空気圧等の流体圧駆動で回転させる構造でも良い。第1運動変換機構は、回転駆動源の回転を第1可動体の一方向への直進運動に変換する。第1運動変換機構は第1カム機構が好ましい。第1カム機構は、回転駆動源に対して同軸的に配設され第1カム溝をもつ第1回転体と、第1回転体のカム溝に係合する第1従動子とを備えることが好ましい。第1回転体は、第1カム溝をもつ円筒カムまたは円錐カムが例示される。円筒カムは直円筒カムが好ましいが、樽形カムでも良い。回転駆動源と第1運動変換機構および第2運動変換機構との間には減速機が介在させることができる。この場合、第1運動変換機構および第2運動変換機構を作動させるトルクを増加させることができるばかりか、第1運動変換機構および第2運動変換機構の作動速度を減速できるため、第1運動変換機構および第2運動変換機構の作動精度を高めるのに有利となる。
第2運動変換機構は、第1可動体に配設されており、回転駆動源の回転を一方向と交差する他方向への直進運動に変換する。第2運動変換機構は、第2カム機構が好ましい。第2カム機構は、第2カム溝をもつ第2回転体と、第2カム溝に係合する第2従動子とをもつことが好ましい。第2回転体は、第2カム溝をもつ円筒カムまたは円錐台カムが例示される。円筒カムは直円筒カムが好ましいが、樽形カムでも良い。第1カム機構および第2カム機構としては、第1従動子および第2従動子の浮き上がりを抑える確動カムが好ましい。
第1回転体と第2回転体との間には、第1回転体の回転力を変換させて第2回転体に伝達する動力伝達要素が設けられていることが好ましい。動力伝達要素としては、傘歯車組などの歯車組が例示される。
混合運動体は、第1運動変換機構による一方向への直進運動と、第2運動変換機構による他方向への直進運動とが混合する二次元方向の運動を行う。塗布具の吐出口は、流動性をもつ塗布剤を対象物の塗布面に吐出して塗布する。塗布剤供給部は塗布具に塗布剤を供給する。基部は、回転駆動源、第1カム機構、第2カム機構をもつ第1可動体、混合運動体、塗布具および塗布剤供給部を備える。
塗布剤供給部は、ポンプ等の塗布剤搬送源により吐出口に向けて供給される塗布剤の一部を吐出口から遠ざかる側に逆流させる逆流要素を備えている形態が例示される。塗布剤搬送源は、回転駆動源に直接的または間接的に連結され回転駆動源により回転される回転体と、回転体の回転伴い塗布剤を吸い込む吸込ポートと、回転体の回転伴い吸込ポートから吸い込んだ塗布剤を吐出する吐出ポートとを備えている形態が例示される。
塗布剤搬送源により塗布具の吐出口に向けて供給される塗布剤を余分に設定する。そして、塗布剤の余剰部分を吐出口から遠ざかる側に逆流させるため、対象物の塗布面に塗布される塗布剤の不足が抑えられる。上記したポンプとしては公知のポンプが例示され、具体的には歯車ポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等が例示される。歯車ポンプとしては外接型、内接型のいずれでも良い。ベーンポンプとしては圧力平衡型、圧力非平衡型のいずれでも良い。ピストンポンプとしてはアキシャル型、ラジアル型、レシプロ型のいずれでも良い。塗布剤搬送源により吐出口に向けて供給される塗布剤の圧力が低いとき、塗布剤を塗布剤の吐出口に補充する補充要素が、塗布剤供給部または塗布具に設けられている形態が例示される。この場合、吐出口に向けて供給される塗布剤の圧力が低いとき、塗布剤が塗布剤の吐出口に補充される。このため、塗布剤の不足が抑制され、塗布厚みの確保に有利である。
塗布具は、待機位置と塗布開始終了位置とに切り替え可能に配設されている形態が例示される。塗布具は、基部と混合運動体との間に配設され混合運動体の移動に連動して上下方向に作動する作動子を備えている形態が例示される。作動子は、混合運動体が塗布具を待機位置から塗布開始位置に移動させるに伴い作動して塗布具を下降させて対象物の塗布面に接近させると共に、混合運動体が塗布具を塗布終了位置から待機位置に移動させるに伴い作動して塗布具を上昇させて対象物の塗布面から遠ざける形態が例示される。
作動子としてはレバーやリンクが例示される。この場合、混合運動体の二次元的な運動に伴い、混合運動体が塗布具を下降させて対象物の塗布面に接近させる。また、混合運動体の二次元的な運動に伴い、混合運動体が塗布具を塗布終了位置から待機位置に移動させるに伴い上方に作動して塗布具を上昇させて対象物の塗布面から遠ざける。これにより昇降専用の駆動源を用いること無く、塗布具の高さ方向の昇降を回転駆動源の駆動に合わせて自動的に行うことができる。
塗布具は、塗布具が塗布終了位置から待機位置に移動するに伴い閉弁し、且つ、塗布具が待機位置から塗布開始位置に移動するに伴い開弁する塗布剤供給用のバルブを備えている形態が例示される。この場合、塗布具が塗布開始位置に移動する、バルブが自動的に開弁する。また塗布具が待機位置に移動すると、バルブが自動的に閉弁する。
第1運動変換機構および第2運動変換機構により作動される混合運動体は、回転駆動源の回転速度が一定のとき、塗布具を二次元的に塗布面の塗布方向に沿って等速または疑似等速で移動させる形態が例示される。この場合、塗布具により塗布される塗布剤の厚みのバラツキ低減に貢献できる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は装置の平面を模式的に示す概念図を示す。図2は装置の概念を模式的に示す斜視図を示す。図3は装置の側面図を示す。図4は装置の他側から視認する側面図を示す。仮想水平線に沿った二次元平面における一方向をY方向とし、一方向と直交的に交差する他方向をX方向とする。Y方向およびX方向は仮想方向であり、互いに交差する方向であれば良い。本実施例は、対象物としての車両の変速装置のケーシング9の合わせ面となる平坦状の塗布面90に、流動性をもつ塗布剤を塗布する装置に適用している。
図1に示すように、本実施例に係る塗布装置は、回転駆動源1と、第1可動体としての可動テーブル2と、第1運動変換機構として機能する第1カム機構3と、第2運動変換機構として機能する第2カム機構4と、アーム状の混合運動体5と、塗布具6と、塗布剤供給部7と、基部8とを備えている。基部8の設置面89には、Y方向に沿って互いに平行に延設されたYガイド81a,81c(一方向ガイド)が固定されている。
図2に示すように、車両用変速装置のケーシング9は、対象物として機能するものであり、平坦状の塗布面90をもつ。ケーシング9の塗布面90の内周輪郭および外周輪郭に沿った中心線は、水平方向に沿って所定の塗布軌跡97(図1参照)で配置されている。塗布軌跡97は、適宜曲走しつつケーシング9の塗布面90において1周する。塗布軌跡97は、曲がり度が他の部位よりも相対的に高い部位97a〜97k(図1参照)をもつ。
図1に示すように、回転駆動源1は、作業者またはロボットにより回転操作される操作部として機能する操作ハンドル11と、Y方向に沿って配設され軸芯P1の回りで回転駆動する回転駆動軸10と、操作ハンドル11の回転を減速させて回転駆動軸10に伝達する減速機12とをもつ。減速機12の減速機能により、第1カム機構3および第2カム機構4を減速させつつ回転駆動させるため、トルクを増加させることができる。よって作業者またはロボットの負荷が軽減される。
可動テーブル2は水平方向に移動可能な水平テーブルである。可動テーブル2は、Yガイド81a,81cに沿ってY方向に移動可能に基部8の設置面89に搭載されている。可動テーブル2は、Yガイド81a,81c間に架設された第1可動部分2fと、第2可動部分2sと、Yガイド81a上に位置する第3可動部分2tとを一体的に備えている。可動テーブル2の第1可動部分2fには、X方向に沿って延設されたXガイド21(他方向ガイド)が固定されている。Xガイド21には、Xガイド21に沿ってX方向に移動するXスライダ22(第2可動体)が移動可能に嵌合されている。Xスライダ22はX方向に可動テーブル2に移動可能に搭載されている。
図1に示すように、第1カム機構3は、基部8の設置面80に搭載されており、回転駆動軸10の軸芯P1回りの回転を可動テーブル2のY方向への直進運動に変換する。第1カム機構3は、外周面30に第1カム溝32をもつ第1回転体31と、第1回転体31の第1カム溝32に係合する第1従動子33とを備える。第1回転体31がこれの軸芯P1回りで回転すると、第1カム溝32のカム軌跡に沿って第1従動子33が従動する。つまり第1従動子33は、ケーシング9の塗布面90におけるY方向(一方向)の座標に沿った直進運動軌跡を示す。第1回転体31については、外径がD1、軸長がL1として示されている。第1従動子33と可動テーブル2の第3可動部分2tとは連結されているため、第1従動子33のY方向動作に連動して、可動テーブル2はY方向に移動することができる。
なお図8は第1カム溝32(Y方向カム)および第2カム溝42(X方向カム)のカム曲線を示す。但し、紙面の都合上、X方向カムは一部省略されている。Y方向カムは、ケーシング9の塗布面90のY方向の座標に対応するように形成されている。ここで、原位置からY2方向に向かい、Y方向の最大値YMまで移動した後、Y1方向に戻り、原位置に復帰する。X方向カムは、塗布面90のX方向の座標に対応するように形成されている。図8において、曲線W1は塗布面90の一方の縁を意味する。曲線W2は塗布面90の他方の縁を意味する。曲線W3は塗布面90の幅方向の中心を示し、塗布具6のノズル61の吐出口60の移動軌跡を意味する。図8は曲線W1,W2を一部のみ図示している。曲線W3が延びる長さ方向において等間隔で複数の線分に分割し、各分割点に対してX座標およびY座標の線を加えたものを展開すると、図8に示すようになる。これによれば、回転駆動源1の回転速度が一定であれば、塗布具6のノズル61の吐出口60を塗布面90の塗布方向に沿って等速または疑似等速で移動させることができる。これにより塗布剤の塗布厚みのバラツキ低減に貢献できる。疑似等速とは、速度のバラツキが基準速度に対してプラスマイナス15%以内のことをいう。
もし、回転駆動源1の回転速度がばらついたとしても、それに応じて塗布剤の吐出量が変化するため、塗布剤の塗布厚みのバラツキが低減される。
図1に示すように、第1回転体31は基部8に第1軸受19fを介して回転可能に設置されている。第1回転体31は、回転駆動軸10に対して同軸的に配設されており、全長にわたり等しい外径をもつ直円筒形状とされている。案内部として機能する案内軸38が回転駆動軸10および第1回転体31に対して同軸的に且つ一体回転可能に連結されている。案内軸38は第1回転体31のうち回転駆動軸10と反対側の他端部31eに連結されており、基部8の設置面89において複数の第3軸受19tにより軸芯P1の回りで回転可能に支持されている。案内軸38は、Y方向に沿って延設された複数の外歯39をもつスプライン軸で構成されている。
図1に示すように、第2カム機構4は、可動テーブル2の第1可動部分2fに搭載されて保持されており、回転駆動源1の回転駆動軸10の回転をX方向への直進運動に変換する。具体的には、第2カム機構4は、外周面40に第2カム溝42をもつ第2回転体41と、第2回転体41の第2カム溝42に係合する第2従動子43とを備える。第2回転体41は第2軸受19sにより回転可能に可動テーブル2に搭載されており、全長にわたり等しい外径をもつ直円筒形状とされている。図1において、第2回転体41については、外径がD2、軸長がL2として示されている。第2回転体41がこれの軸芯P2まわりで回転すると、第2回転体41に形成されている第2カム溝42のカム軌跡に沿って第2従動子43は従動する。つまり第2従動子43は、ケーシング9の塗布面90におけるX方向(他方向)の座標に沿った直進運動軌跡を示す。第2従動子43はXスライダ22に連結されている。このため、第2回転体41の回転に伴い第2従動子43がX方向において移動すると、Xスライダ22はXガイド21に沿ってX方向に移動する。
図1および図2に示すように、第2回転体41と第1回転体31との間には、動力伝達要素として機能する傘歯車組47(伝達歯車組車)が介在している。傘歯車組47は、第1回転体31側に同軸的に接続された第1傘歯車48(第1伝達歯車)と、第1傘歯車48と噛み合うように第2回転体41に同軸的に接続された第2傘歯車49(第2伝達歯車)とで形成されている。傘歯車組47は、第1回転体31の回転駆動力を90度方向転換させて第2回転体41に伝達する。
第1傘歯車48および第2傘歯車49は、Y方向に沿って移動する可動テーブル2の第2可動部分2sに載置されて保持されており、可動テーブル2と共にY方向へ移動する。ここで、第1傘歯車48の中央孔は複数の内歯48c(係合歯)をもつ。第1傘歯車48の内歯48cは、案内軸38の外歯39(相手歯)に噛み合っており、案内軸38の長さ方向(矢印Y7方向)に沿って直進移動可能とされている。このため可動テーブル2がY方向に沿って移動するとき、第1傘歯車48の内歯48cと案内軸38の外歯39との噛合性(一体回転性)が確保されつつ、第1傘歯車48、第2傘歯車49および第2回転体41は案内軸38の長さ方向(矢印Y7方向)に沿って直進移動することができる。従って、第1傘歯車48および第2傘歯車49は、可動テーブル2(第1可動体)の一方向(Y方向)への移動に伴い、回転駆動源1の動力を第1カム機構3を経て第2カム機構4に伝達する動力伝達要素として機能できる。
図1において、第2カム機構4の第2従動子43はXスライダ22に接続されている。Xスライダ22に枢支具50(蝶番)を介して、アーム状の混合運動体5の長さ方向の一端部5aが接続されている。故に、混合運動体5は第2従動子43およびXスライダ22と共にX方向に移動する。この結果、混合運動体5は二次元方向の混合運動を行う。この混合運動は、第1カム機構3によるY方向への直進運動と、第2カム機構4によるY方向への直進運動とを混合させたものである。この結果、混合運動体5は、ケーシング9の塗布面90の塗布軌跡97に対して平行移動する。図2に示すように、混合運動体5の長さ方向の他端部5cには、塗布具6が保持されている。従って、塗布具6は、前記した二次元方向の混合運動を行う。この結果、塗布具6は、ケーシング9の塗布面90の塗布軌跡97に沿ってその上方から運動する。図2に示すように、塗布具6の下端部には、塗布剤を吐出する吐出口60を備えるノズル61が設けられている。ノズル61の吐出口60は、流動性をもつ塗布剤をケーシング9の塗布面90に吐出して塗布する。上記したように混合運動体5に保持されている塗布具6の吐出口60は、ケーシング9の塗布面90の塗布軌跡97自体に沿って移動するため、ケーシング9の塗布面90において塗布軌跡97に沿って塗布剤が連続的に塗布される。
図2に示すように、基部8は、回転駆動源1、第1カム機構3、第2カム機構4をもつ可動テーブル2、混合運動体5、塗布具6および塗布剤供給部7を備えている。基部8は、対象物として機能するケーシング9を着脱可能に保持する水平な保持面82と、保持面82に載置されたケーシング9を係合して保持する保持要素83とを備えている。ケーシング9の高さ寸法は高いため、保持面82は基部8の設置面89よりもH1下方に配置されている。保持面82は、ケーシング9を収容する収容空間82aを形成する。保持要素83は、ケーシング9に予め形成されているボルト挿入孔92に着脱可能に挿入される複数の縦形に立設された保持ピンで形成されている。ケーシング9の塗布面90は、水平方向に沿って所定の塗布軌跡97で配置されている。塗布軌跡97はケーシング9の塗布面90において適宜曲走しつつ1周する。
図5および図6を参照して、塗布具6付近について更に説明を加える。図5に示すように、枢支具50の枢支機能により、混合運動体5の他端部5cは、Xスライダ22および基部8の設置面89に対して、高さ方向(矢印F1方向,矢印F2方向)に揺動可能に設けられている。図5に示すように、塗布具6のノズル61は、塗布剤を吐出しない待機位置K1と、塗布処理の開始および終了点を示す塗布開始終了位置K2とに切り替え可能に配設されている。塗布具6は塗布剤供給用のバルブ63を備えている。図6に示すように、バルブ63はロータリ式のバルブであり、塗布剤が通過する通路64と、横軸形の軸芯P5回りで回動可能に通路64に配設された球状をなす弁体66とを備えている。弁体66は、通路64を通過する塗布剤の単位時間あたりの流量を変化させる弁口65をもつ。
図5に示すように、弁体66を開閉させる作動子として機能する作動レバー68が、弁体66に連結されている。基部8の設置面89には固定部85が設けられている。固定部85には、丸棒またはパイプをコの字形状に曲成して形成した係合部86が設けられている。作動レバー68の長さ方向の一端部68aは、係合部86に係脱可能な係合爪68eをもつ。図5に示すように、塗布具6が待機位置K1に待機しているとき、作動レバー68の係合爪68eが基部8の固定部85の係合部86に係止しているため、作動レバー68の揺動位置が規定されており、バルブ63が閉弁状態に維持されている。従って係合部86は、塗布具6が待機位置K1に待機しているとき、塗布具6のバルブ63を閉弁状態に維持するバルブ閉弁維持要素として機能する。
作動レバー68の長さ方向の他端部68cは、バルブ63の弁体66を連動させるべく弁体66に連結されている。ここで、塗布を行うにあたり、混合運動体5が塗布開始方向(図5に示す矢印Y2方向)に移動し、塗布具6を待機位置K1から塗布開始終了位置K2に移動させる。すると、作動レバー68の一端部68aを中心として作動レバー68の他端部68cが下方向(矢印E1方向)に揺動し、作動レバー68が傾動位置EAとなる。傾動位置EAでは、図5に示すように塗布具6がノズル61と共に塗布方向(矢印F1方向)に下降する。従って、塗布具6の吐出口60がケーシング9の塗布面90に接近し、塗布面90の真上に位置する。このとき、作動レバー68の揺動に伴い、図6(B)に示すように、弁体66が軸芯P5回りで開弁方向に作動し、弁体66の弁口65と通路64との連通面積が増加し(図6(A)参照)、通路64および弁口65を介して、塗布具6の塗布剤が矢印M1方向に吐出口60からケーシング9の塗布面90に自動的に吐出される。上記したように塗布具6が待機位置K1から塗布開始終了位置K2に移動するに伴い、バルブ63は自動的に開弁する。このためバルブ63を作業者が手作業で開弁させずとも良い。
塗布処理を進行させるにあたり、混合運動体5が図5に示す矢印Y2方向に塗布面90に沿って前進する。このとき、上記したように作動レバー68が傾動位置EAに維持されたまま、作動レバー68の係合爪68eが基部8の固定部85の係合部86から離脱し、矢印Y5方向(図5参照,Y2方向と同じ方向)に前進する。
また塗布が終了したら、混合運動体5が戻るにつれて、塗布具6が塗布開始終了位置K2に戻る。この状態で、混合運動体5が待機方向(図5に示す矢印Y1方向)に移動し、塗布具6を塗布開始終了位置K2から待機位置K1に移動する。すると、作動レバー68が傾動位置EAに維持されたまま、矢印Y5方向と反対方向に移動し、作動レバー68の係合爪68eが基部8の固定部85の係合部86に嵌合して係合する。この状態で、混合運動体5が図5に示す矢印Y1方向に更に移動すると、係合部86を回動中心として作動レバー68の他端部68cが上方向(矢印E2方向)に向けて揺動して縦向位置EB(図5参照)となる。このため、塗布具6が待機方向(矢印F2方向)に上昇し、塗布具6の吐出口60がケーシング9の塗布面90から自動的に持ち上がる。この結果、バルブ63の弁体66が軸芯P5回りで閉弁方向に自動的に作動し、弁体66の弁口65が閉鎖される。この場合、通路64と弁口65との連通面積が消失するため(図6(A)参照)、塗布剤が吐出口60から吐出されることが停止される。よって手作業でバルブ63を閉弁させずとも良い。上記のようにして塗布剤の塗布処理が終了する。
本実施例によれば、図2に示すように、塗布剤供給部7は、回動駆動源1と第1カム機構3との間に配置されている。塗布剤供給部7は、塗布剤供給部7から可撓管7mを介して塗布剤を塗布具6に自動的に供給する。塗布剤供給部7は、回転駆動源1に連動するように回転駆動軸10に直接または他の部品を介して間接的に接続された塗布剤搬送源として機能するポンプ73を備えている。回転駆動源1の操作ハンドル11とポンプ73とは連結されている。従って、ポンプ73の駆動源は回転駆動源1の操作ハンドル11である。このようにポンプ73は、回転駆動源1に連動するため、専用の駆動源が廃止され、コストおよび設置スペースの低減に有利となる。
ここで、回転駆動源1の操作ハンドル11の回転速度が増加すると、これに連動して、混合運動体5におけるY方向の移動速度およびX方向の移動速度が増加する。このため、単位時間あたり操作ハンドル11の回転量が増加すると、塗布具6の吐出口60から吐出される塗布剤の吐出量を増加させることが好ましい。この点について本実施例によれば、前記したように回転駆動源1の操作ハンドル11とポンプ73とが連結されており、両者は同期して連動する構造である。故に、回転駆動源1の操作ハンドル11の回転速度が増加すると、ポンプ73は回転駆動源1の操作ハンドル11に連動し、ポンプ73の駆動速度、ポンプ73の単位時間あたりの吐出能力が増加する。この結果、塗布具6のバルブ63の弁口65に供給される塗布剤の単位時間あたりの吐出量が増加する。これに対して回転駆動源1の操作ハンドル11の回転速度が減少すると、ポンプ73の駆動速度が減少し、ポンプ73の吐出ポートから塗布具6のバルブ63の弁口65に供給される塗布剤の単位時間あたりの吐出量が減少する。このようにして塗布具6の吐出口60から吐出される塗布剤の単位時間あたりの吐出量は、塗布具6の移動速度の増減に自動的に追従することができる。
即ち、塗布具6の移動速度が増加すると、塗布具6の吐出口60から吐出される塗布剤の単位時間あたりの吐出量が増加する。これに対して、塗布具6の移動速度が減少すると、塗布具6の吐出口60から吐出される塗布剤の単位時間あたりの吐出量が減少する。この結果、塗布剤の塗布厚みの均等化に有利となる。ここで、ケーシング9の塗布面90において塗布される塗布剤の基準となる塗布厚みを1と相対表示するとき、塗布厚みを0.8〜1.2の範囲内、殊に0.9〜1.1の範囲内に設定することができる。
図7を参照しつつ、塗布剤供給部7について更に説明を加える。図7に示すように、塗布剤供給部7は、塗布剤を収容する容器として機能するカートリッジ72と、ポンプ73と、カートリッジ72の吐出ポート72cとポンプ73の吸込ポート73cとを繋ぐ第1供給路74と、ポンプ73の吐出ポート73aと塗布具6とを連通する第2供給路75と、ポンプ73から第2供給路75に供給された余剰の塗布剤をポンプ73の吸込ポート73c(吐出口60から遠ざかる側)に帰還させる帰還路76と、帰還路76と第2供給路75との間に介在する逆流要素として機能する絞り通路77と、塗布剤補充要素として機能する逆止弁78とを備えている。カートリッジ72に収容されている塗布剤に圧力を印加することにより塗布剤の吐出性を高める圧力調整部として機能するレギュレータ79が設けられている。
ポンプ73の吐出ポートから塗布具6の吐出口60に供給される塗布剤の単位時間あたりの流量が不足することがないようにすることが好ましい。そこで本実施例によれば、ポンプ73の吐出ポート73aから第2供給路75に多めの流量で塗布剤を供給するように、ポンプ73の吐出能力を設定している。更に図7に示すように、逆止弁78および絞り通路77は、互いに並列となるように第2供給路75と帰還路76との間に設けられている。絞り通路77は、絞り通路77の流路面積を可変とする可変絞り式とされている。絞り通路77は、ポンプ73の吐出ポート73aから塗布具6の吐出口60に向けて供給される第2供給路75の塗布剤の余剰部分を、ポンプ73の吸込ポート73c(塗布具6の吐出口60から遠ざかる側)に逆流させて戻す。換言すると、第2供給路75に供給された塗布剤のうち余剰部分を、絞り通路77によりポンプ73の吐出ポート73aに逆流させることにしている。これによりケーシング9の塗布面90において、不足することなく適量の塗布剤を塗布することができる。更に、第2供給路75の余剰の塗布剤を絞り通路77を介して帰還路76に移動させ、ひいてはポンプ73の吸込ポート73cに速やかに帰還させる。このため、ポンプ73の吐出ポート73aから塗布具6の吐出口60に供給される塗布剤が不足することが抑制されている。従って、塗布剤はケーシング9の塗布面90に良好に塗布される。
このように絞り通路77は、ポンプ73から供給される塗布剤のうち余剰部分を塗布具6の吐出口60と反対側に逆流させ戻す逆流要素として機能することができる。絞り通路77の絞り度は可変であるため、状況に応じて、単位時間あたりの塗布剤の逆流流量を調整することができる。
図7において、逆止弁78は、第2供給路75から帰還路76への塗布剤の流入を阻止すると共に、帰還路76から第2供給路75への塗布剤の流入を許容する。予想外の事情によりポンプ73の吐出圧が充分でない場合もままある。この場合、第2供給路75の塗布剤の流量が不足し、第2供給路75の塗布剤の圧力U1が帰還路76の塗布剤の圧力U2(設定値)よりも低いとき(U1<U2)には、帰還路76の塗布剤が逆止弁78を介して第2供給路75に流入するため、第2供給路75における塗布剤の流量不足が補充される。従って、逆止弁78は、ポンプ73により吐出口60に向けて供給される第2供給路75における塗布剤の圧力が低いとき、塗布剤を塗布具6の吐出口60に補充する塗布剤補充要素として機能することができる。
さて使用に際しては、図2に示すように、塗布具6を待機位置K1に待機させる。その後、塗布面90が上向きとなるようにケーシング9を基部8の保持面82にセットする。塗布具6が待機位置K1に待機していれば、塗布具6とケーシング9との干渉が回避される。ここで、保持面82の高さ位置は基部8の設置面89よりも低く設定されているため、ケーシング9の塗布面90は基部8の設置面89付近の高さ位置となる。この状態で作業者またはロボットが回転駆動源1の操作ハンドル11を回転操作させる。すると、回転駆動軸10が回転し、第1カム機構3の第1回転体31がこれの軸芯P1回りで回転し、第1従動子33が第1回転体31の第1カム溝32に沿って移動し、可動テーブル2がYガイド81a,81cに沿ってY方向に移動する。更に、傘歯車組47を介して第2カム機構4の第2回転体41がこれの軸芯P2回りで回転し、第2従動子43が第2回転体41の第2カム溝42に沿って移動し、Xスライダ22がXガイド21に沿ってX方向に移動する。この結果、Xスライダ22に繋がる混合運動体5は、第1従動子33によるY方向の移動と第2従動子43によるX方向の移動とが混合して運動を行う。即ち、混合運動体5は、ケーシング9の塗布面90の塗布軌跡97に対して平行的に移動する。従って、混合運動体5に取り付けられている塗布具6の吐出口60は、ケーシング9の塗布面90の塗布軌跡97に沿って移動し、ケーシング9の塗布面90に塗布剤が連続的に塗布される。
このような塗布にあたり、図5に示すように、塗布具6を待機位置K1から塗布開始終了位置K2に移動させるとき、前述したように、作動レバー68が下方向(矢印E1方向)に揺動し、塗布具6が塗布方向(矢印F1方向)に下降し、塗布具6の吐出口60が対象物の塗布面90に接近し、塗布面90の真上に位置する。更に、図5に示すように、塗布具6を待機位置K1から塗布開始終了位置K2に移動させるとき、作動レバー68が自動的に揺動し、この揺動に伴い、弁体66が開弁方向に回動し、塗布具6の塗布剤が吐出口60から対象物の塗布面90に自動的に吐出される。また塗布終了後に、塗布具6が塗布終了位置(塗布開始終了位置K2)から待機位置K1に移動すると、これに伴い、作動レバー68が自動的に矢印E2方向に揺動し、この揺動に伴い弁体6のバルブ63が自動的に閉弁する。このため、待機位置K1に待機中の塗布具6の吐出口60から塗布剤が漏れることが抑制される利点が得られる。
以上説明したように本実施例によれば、回転駆動源1による回転運動を第1カム機構3によるY方向の直進運動と第2カム機構4によるX方向の直進運動とに変換し、ひいては、Y方向の直進運動とX方向の直進運動とが混合した混合運動を塗布具6が行う方式が採用されている。このため塗布剤をケーシング9の塗布面90の塗布軌跡97に沿って自動的に塗布することできる。殊に、作業者が手作業で操作ハンドル11を回転操作させて回転駆動源1を回転させることにすれば、動力エネルギが節約され、環境問題の改善にも有利である。
更に塗布剤を塗布する塗布軌跡97の形状の如何に応じて、第1回転体31の第1カム溝32の形状、第2回転体41の第2カム溝42の形状を変更できるため、塗布軌跡97を塗布する際の塗布具6の移動形態を第1カム溝32および第2カム溝42によって調整できる。
更に本実施例によれば、回転駆動源1は、第1カム機構3のカム作動、第2カム機構4のカム作動の共通駆動源として機能する。このため駆動源の数を減少させることができ、スペース低減およびコスト低減に貢献できる。殊に、前述したように、回転駆動源1は、塗布剤供給部7のポンプ73のポンプ作動、バルブ63の開閉を実行する駆動源でもあるため、専用の駆動源を廃止でき、スペース低減およびコスト低減に貢献できる。
また図1から理解できるように、減速機12が配設されており、減速機12は、回転駆動源1と第1カム機構3との間、回転駆動源1と第2カム機構4との間、回転駆動源1と塗布剤供給部7のポンプ73との間、回転駆動源1と塗布剤供給部7のバルブ63との間に配設されている。このため減速機12は回転駆動源1の回転速度を減速させ、第1カム機構3、第2カム機構4、塗布剤供給部7のポンプ73、バルブ63にそれぞれ伝達できる。このため、減速機12が配設されていない場合に比較して、これらの速度を低減でき、これらの制御性を高めることができ、更に、減速されるため、これらを動作させるトルクが高まり、作業者による手作業でも充分となる。
図9は、塗布剤供給部7のポンプ73の一例を示す。このポンプ73は内接型の歯車ポンプであり、吸込ポート73cおよび吐出ポート73aをもつハウジング733と、回転駆動軸1に同軸的な回転軸734と、回転軸734に取り付けられ複数の外歯部735をもつ回転体736と、複数の内歯部737をもつリング体738とを備えている。回転体734が矢印方向に回転すれば、塗布剤は吸込ポート73cから吐出ポート73aに向けて流れる。
図10は、塗布剤供給部7のポンプ73の他例を示す。このポンプ73は外接型の歯車ポンプであり、吸込ポート73cおよび吐出ポート73aをもつハウジング733cと、回転駆動軸1に同軸的な回転軸734cと、回転軸734cに並設され複数の外歯部735cをもつ回転体736cと、回転軸734cに同軸的な回転軸737cと、回転軸737cに取り付けられ複数の外歯部738cをもつ回転体739cとを備えている。回転駆動軸1により回転軸734cが矢印方向に回転すれば、回転体736cの外歯部735c、回転体739cの外歯部738cが矢印方向に回転し、塗布剤は吸込ポート73cから吐出ポート73aに流れる。ポンプ73の構造は上記に限らず、要するに回転駆動軸1に連動して塗布剤を供給するものであれば良い。
(その他)
上記した実施例によれば、対象物としては変速装置のケーシング9とされているが、これに限定されるものではなく、エンジンのシリンダブロック、シリンダでも良い。更にはコンプレッサのケーシング、ポンプ等といった機械要素のケーシングでも良い。上記した実施例によれば、塗布剤はシール用のものであるが、これに限定されず、接着用、潤滑用、錆止め用等の他の用途でも良い。塗布剤は、粘性液状、グリース状、ペースト状、スラリー状等といった流動性をもつものであれば良い。塗布剤は、繊維、粉末粒子等の配合剤あるいは気泡を含んでいても良いし、含んでいなくても良い。
第1運動変換機構および第2運動変換機構はカム機構で形成されているが、これに限らず、他の機構でも良い。上記した実施例によれば、第1カム機構3および第2カム機構4は円筒カム機構で形成されているが、これに限らず、他のカム機構でも良く、要するに、回転駆動軸10の回転運動を直進運動に変換させるカム機構であれば良い。第1回転体31および第2回転体41は、外径が全長にわたり同一の直円筒形状とされているが、これに限らず、軸長方向の中央が膨出している樽形状、円錐面をもつ円錐形状あるいは円錐台形状でも良い。
本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。上記した実施例は現時点での最適な実施例であるため、上記した実施例で使用されている構成要素を必要に応じて廃止することもできる。例えば、塗布具6に装備されているバルブ63の弁体66は、自動的に開閉するが、手動で開閉させる方式としても良い。更に、ポンプ73の吐出能力の精度が高ければ、塗布剤の塗布厚みの均一化を図り得るため、上記した絞り通路77および逆止弁78を廃止しても良い。ポンプ73は回転駆動源1の操作ハンドル11により駆動されるが、これに限らず、モータ等の他の駆動源で駆動させることにしても良い。本発明は上記した実施形態および実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
本発明は車両、産業機器、工作機器等の対象物の塗布面に塗布する塗布装置に適用できる。
装置の平面を模式的に示す概念図である。 装置の概念を模式的に示す斜視図である。 装置の側面図である。 装置の他側から視認する側面図である。 装置の塗布具の作動を拡大して模式的に示す側面図である。 (A)(B)は装置の塗布具に搭載されているバルブの構造を拡大して模式的に示す断面図である。 装置の塗布剤供給部付近を拡大して模式的に示す回路図である。 装置の第1カム溝および第2カム溝のカム曲線を模式的に示す図である。 装置のポンプの一例を模式的に示す構成図である。 装置のポンプの他例を模式的に示す構成図である。
符号の説明
1は回転駆動源、10は回転駆動軸、11は操作ハンドル、12は減速機、2は可動テーブル(第1可動体)、21はXガイド、22はXスライダ、3は第1カム機構(第1運動変換機構)、31は第1回転体、32は第1カム溝、33は第1従動子、38は案内軸、4は第2カム機構(第2運動変換機構)、41は第2回転体、42は第2カム溝、43は第2従動子、47は傘歯車組(動力伝達要素)、5は混合運動体、50は枢支具、60は吐出口、6は塗布具、K1は待機位置、K2は塗布開始終了位置、63はバルブ、64は通路、66は弁体、68は作動レバー(作動子)、7は塗布剤供給部、73はポンプ(塗布剤搬送源)、73aは吐出ポート、8は基部、77は絞り通路(逆流要素)、78は逆止弁(塗布剤補充要素)、9はケーシング(対象物)、90は塗布面を模式的に示す。

Claims (13)

  1. 対象物の一方向および前記一方向と交差する他方向に沿って延設された形状を備える塗布面に塗布剤を塗布する塗布装置であって、
    (a)回転駆動源と、
    (b)前記一方向に移動可能な第1可動体と、
    (c)前記対象物の塗布面の前記一方向の座標に沿った直進運動軌跡をもち前記回転駆動源の回転を前記第1可動体の前記一方向への直進運動に変換する第1運動変換機構と、
    (d)前記第1可動体に搭載され前記他方向に移動可能な第2可動体と、
    (e)前記第1可動体に搭載され前記対象物の前記塗布面の前記他方向の座標に沿った直進運動軌跡をもち前記回転駆動源の回転を前記第2可動体の前記他方向への直進運動に変換する第2運動変換機構と、
    (f)前記第2可動体に接続され前記第1運動変換機構による前記一方向への直進運動と前記第2運動変換機構による前記他方向への直進運動とが混合する二次元方向の運動を行う混合運動体と、
    (g)前記混合運動体に連動するように前記混合運動体に配設され前記対象物の塗布面の塗布軌跡に沿って移動し、且つ、流動性をもつ塗布剤を前記対象物の塗布面に吐出して塗布する吐出口をもつ塗布具と、
    (h)前記塗布具に前記塗布剤を供給する塗布剤供給部と、
    (i)前記回転駆動源、前記第1運動変換機構、前記第2運動変換機構をもつ前記第1可動体を備える基部とを具備することを特徴とする塗布装置。
  2. 請求項1において、前記回転駆動源は、前記第1運動変換機構および前記第2運動変換機構の共通駆動源であることを特徴とする塗布装置。
  3. 請求項1または2において、前記塗布剤供給部は前記塗布具の前記吐出口から前記塗布剤を吐出させる塗布剤搬送源を備えており、前記塗布剤搬送源は前記回転駆動源に連動することを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項3において、前記塗布剤搬送源は、前記回転駆動源の回転速度が増加すると前記塗布剤搬送源の駆動速度が増加し、且つ、前記回転駆動源の回転速度が減少すると前記塗布剤搬送源の駆動速度が減少するように設定されていることを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項4において、前記塗布剤搬送源は、前記回転駆動源に直接的または間接的に連結され前記回転駆動源により回転される回転体と、前記回転体の回転に伴い塗布剤を吸い込む吸込ポートと、前記回転体の回転に伴い前記吸込ポートから吸い込んだ塗布剤を吐出する吐出ポートとを備えていることを特徴とする塗布装置。
  6. 請求項3〜5のうちのいずれか一項において、前記塗布剤搬送源は、単位時間あたり、前記塗布剤搬送源により前記塗布具に搬送される前記塗布剤の搬送流量が前記対象物の前記塗布面に実際に塗布される塗布剤の流量よりも多めとなるように設定されており、且つ、
    前記塗布剤搬送源により前記吐出口に向けて供給される前記塗布剤の一部を前記吐出口から遠ざかる側に逆流させる逆流要素が、前記塗布剤供給部または前記塗布具に設けられていることを特徴とする塗布装置。
  7. 請求項3〜6のうちのいずれか一項において、前記塗布剤搬送源により前記吐出口に向けて供給される前記塗布剤の圧力が設定値よりも低いとき、塗布剤を前記塗布剤の前記吐出口に補充する塗布剤補充要素が前記塗布剤供給部または前記塗布具に設けられていることを特徴とする塗布装置。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項において、前記塗布具は、待機位置と塗布開始終了位置とに切り替え可能に配設されており、且つ、
    前記塗布具は、前記基部と前記混合運動体との間に配設され前記混合運動体の移動に連動して作動する作動子を備えており、
    前記作動子は、(a)前記混合運動体が前記塗布具を前記待機位置から前記塗布開始位置に移動させるに伴い作動して前記塗布具を下降させて前記対象物の前記塗布面に接近させると共に、(b)前記混合運動体が前記塗布具を前記塗布終了位置から前記待機位置に移動させるに伴い作動して前記塗布具を上昇させて前記対象物の前記塗布面から遠ざけることを特徴とする塗布装置。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか一項において、前記塗布具は塗布剤供給用のバルブを備えており、前記バルブは、前記塗布具が塗布終了位置から前記待機位置に移動するに伴い連動して閉弁し、且つ、前記塗布具が前記待機位置から前記塗布開始位置に移動するに伴い連動して開弁することを特徴とする塗布装置。
  10. 請求項9において、前記バルブは、前記塗布剤が通過する通路と、前記通路に配設され前記通路を通過する前記塗布剤の単位時間あたりの流量を変化させる弁体とを備えており、前記作動子は前記弁体に連結されており、
    前記塗布具が前記待機位置から前記対象物の前記塗布面に接近するに伴い、前記作動子は前記弁体を開弁方向に作動させ、
    前記塗布具が前記対象物の前記塗布面から遠ざかるに伴い、前記作動子は前記弁体を閉弁方向に作動させることを特徴とする塗布装置。
  11. 請求項1〜10のうちのいずれか一項において、前記第1運動変換機構は、前記回転駆動源に対して同軸的に配設され前記対象物の塗布面の一方向の座標に沿ったカム軌跡をもつ第1カム溝を外周面にもつ第1回転体と、前記第1回転体の前記第1カム溝に係合する第1従動子とを備える第1カム機構であり、
    前記第2運動変換機構は、前記対象物の塗布面の他方向の座標に沿ったカム軌跡をもつ第2カム溝を外周面にもつ第2回転体と、前記第2カム溝に係合する第2従動子とを備える第2カム機構であり、
    前記第1回転体と前記第2回転体との間には、前記第1回転体の回転力を前記第2回転体に伝達する動力伝達要素が設けられていることを特徴とする塗布装置。
  12. 請求項1〜11のうちのいずれか一項において、前記第1運動変換機構および前記第2運動変換機構により作動される前記混合運動体は、前記回転駆動源の回転速度が一定のとき、前記塗布具を二次元的に前記塗布面の塗布方向に沿って等速または疑似等速で移動させることを特徴とする塗布装置。
  13. 請求項1〜12のうちのいずれか一項において、前記回転駆動源と前記第1運動変換機構および前記第2運動変換機構との間には減速機が介在していることを特徴とする塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012506831A (ja) * 2008-10-30 2012-03-22 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム チューブ状のパッケージ材内へ注ぎ入れることができる食品の密封パッケージに接着するために一連の開封器に接着剤を塗布するための接着ユニット

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JP2012506831A (ja) * 2008-10-30 2012-03-22 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム チューブ状のパッケージ材内へ注ぎ入れることができる食品の密封パッケージに接着するために一連の開封器に接着剤を塗布するための接着ユニット

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