JP2008067540A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】出力電圧の精度の低下を防ぐとともに小型化を図ることが可能なDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】DC−DCコンバータ101は、直流入力電圧を1次コイル3Aへ出力するか否かを切り替えるスイッチ素子2と、2次コイル3Bに発生した誘起電圧に基づいて生成した直流電圧を負荷9に供給する変換回路52と、コンデンサ14と、補助コイル3Dとコンデンサ14との間に結合される整流素子10と、コンデンサ14と整流素子10との間に並列に結合される整流素子11および抵抗13と、第1端が整流素子11および抵抗13を介してコンデンサ14に結合され、第2端が所定電位に結合される抵抗12と、コンデンサ14の両端電圧に基づいてスイッチ素子2のオン/オフを切り替えるスイッチング制御回路51とを備え、整流素子10と整流素子11とはそれぞれの導通方向が逆になるように結合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、DC−DCコンバータに関し、特に、トランスの補助コイルに発生する誘起電圧から出力電圧を間接的に推定してスイッチング制御を行なうDC−DCコンバータに関する。
トランスの補助コイルに発生する誘起電圧から出力電圧を間接的に推定してスイッチング制御を行なう間接制御型のDC−DCコンバータが開発されている。このような間接制御型のDC−DCコンバータでは、トランスの1次側に配置されるスイッチ素子がオフ状態である期間のうち、トランスのリセットが終了した後の期間においてトランスの2次コイルにおいて励磁電流が発生し、トランスの2次側の回路を循環する場合がある。このとき、トランスの補助コイルに発生する誘起電圧が、トランスの2次側の回路を循環する励磁電流の影響を受けることによって、DC−DCコンバータのスイッチング制御が適切に行なわれず、出力電圧の精度が低下してしまう場合がある。
このような問題点を解決するために、たとえば、特許文献1には、以下のようなDC−DCコンバータが開示されている。すなわち、トランスの2次側の回路を循環する励磁電流は、トランスの1次側に配置されるスイッチ素子がオフ状態である期間のうち、トランスのリセットが終了した後の期間において発生することから、スイッチ素子がオフ状態となると開始されるトランスのリセット期間をスイッチ素子がオン状態となるまで延長させる回路を設ける。このような構成により、トランスの2次側の回路を循環する励磁電流の発生を防止することができる。
また、たとえば、特許文献2には、以下のようなDC−DCコンバータが開示されている。すなわち、トランスの一次コイルと直列にメインスイッチ素子を接続し、該メインスイッチ素子のオン/オフ駆動により、負荷に供給するトランスの二次コイルの出力電圧を一定電圧に制御するための出力電圧検出回路を、トランスの三次コイルに設けた同期整流型DC−DCコンバータであって、トランスの三次コイルと出力電圧検出回路との間に直列に接続したスイッチ素子を設け、スイッチ素子に対し、出力電圧検出回路の検出電圧を基にメインスイッチ素子がオンする信号の時オンし、オフする信号の時オフするように駆動制御するスイッチ素子駆動回路を備えている。
特開2006−6057号公報 特許第3694292号公報
しかしながら、特許文献1記載のDC−DCコンバータでは、トランスのリセット期間をスイッチ素子がオン状態となるまで延長させるために、トランスの1次側の回路においてスイッチ素子をさらに追加する必要が生じ、また、トランスの1次側のスイッチ素子を制御する回路が複雑になるため、製造コストの増加を招くという問題点があった。
また、特許文献1および特許文献2記載のDC−DCコンバータでは、補助コイルに発生する誘起電圧を平滑化するためのチョークコイルを備える構成である。さらに、特許文献2記載のDC−DCコンバータでは、補助コイル側の回路にスイッチ素子が配置される構成である。一般的に、このスイッチ素子にはFET(Field Effect Transistor)が使用される。ここで、チョークコイルおよびFETは、抵抗等と比べると面積が非常に大きい。したがって、特許文献1および特許文献2記載のDC−DCコンバータでは、小型化を図ることが困難であるという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、出力電圧の精度の低下を防ぐとともに小型化を図ることが可能なDC−DCコンバータを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるDC−DCコンバータは、負荷に直流電圧を供給するDC−DCコンバータであって、1次コイル、2次コイルおよび補助コイルを有するトランスと、直流入力電圧を1次コイルへ出力するか否かを切り替える第1のスイッチ素子と、2次コイルに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を負荷に供給する変換回路と、コンデンサと、補助コイルとコンデンサとの間に結合される第1の整流素子と、コンデンサと第1の整流素子との間に並列に結合される第2の整流素子および第1の抵抗と、第1端が第2の整流素子および第1の抵抗を介してコンデンサに結合され、第2端が所定電位に結合される第2の抵抗と、コンデンサの両端電圧に基づいて第1のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替えるスイッチング制御回路とを備え、第1の整流素子と第2の整流素子とはそれぞれの導通方向が逆になるように結合される。
またこの発明のさらに別の局面に係わるDC−DCコンバータは、負荷に直流電圧を供給するDC−DCコンバータであって、1次コイル、2次コイル、第1の補助コイルおよび第2の補助コイルを有するトランスと、直流入力電圧を1次コイルへ出力するか否かを切り替える第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子と、2次コイルに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を負荷に供給する変換回路と、コンデンサと、第1の補助コイルの第1端に結合される第1の整流素子と、第2の補助コイルの第1端に結合される第2の整流素子と、第1端が第1の補助コイルの第2端および第2の補助コイルの第2端に結合され、第2端が所定電位に結合される第1の抵抗と、第1の抵抗の第1端とコンデンサとの間に並列に結合される第2の抵抗および第3の整流素子と、コンデンサの両端電圧に基づいて第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替えるスイッチング制御回路とを備え、第1の整流素子および第2の整流素子と第3の整流素子とはそれぞれの導通方向が逆になるように結合される。
またこの発明のさらに別の局面に係わるDC−DCコンバータは、負荷に直流電圧を供給するDC−DCコンバータであって、1次コイル、2次コイルおよび補助コイルを有するトランスと、直流入力電圧を1次コイルへ出力するか否かを切り替える第1のスイッチ素子と、2次コイルに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を負荷に供給する変換回路と、コンデンサと、第1の抵抗と、第2の抵抗とを含み、補助コイルに発生した誘起電圧に基づく電荷を第1の抵抗を介してコンデンサに充電し、かつ充電された電荷を第2の抵抗を介してコンデンサから放電することにより、負荷に供給される直流電圧を推定する出力電圧推定回路と、推定された直流電圧に基づいて第1のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替えるスイッチング制御回路と、第1のスイッチ素子がオン状態の場合、補助コイルに発生した誘起電圧を出力電圧推定回路へ出力し、第1のスイッチ素子がオフ状態の場合、補助コイルに発生した誘起電圧の出力電圧推定回路への出力を停止する切り替え回路とを備える。
好ましくは、DC−DCコンバータは、さらに、直流入力電圧を1次コイルへ出力するか否かを切り替える第2のスイッチ素子を備え、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子は、それぞれ1次コイルの異なる端部へ直流入力電圧を出力し、スイッチング制御回路は、推定された直流電圧に基づいて第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替え、切り替え回路は、第1のスイッチ素子または第2のスイッチ素子がオン状態の場合、補助コイルに発生した誘起電圧を出力電圧推定回路へ出力し、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子がオフ状態の場合、補助コイルに発生した誘起電圧の出力電圧推定回路への出力を停止する。
好ましくは、DC−DCコンバータは、さらに、直流入力電圧を1次コイルへ出力するか否かを切り替える第2のスイッチ素子を備え、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子は、それぞれ1次コイルの異なる端部へ直流入力電圧を出力し、スイッチング制御回路は、コンデンサの両端電圧または推定された直流電圧に基づいて第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替える。
好ましくは、DC−DCコンバータは、さらに、DC−DCコンバータが備えるスイッチ素子の出力電流を検出する電流検出回路を備え、スイッチング制御回路は、電流検出回路の検出結果と、コンデンサの両端電圧または推定された直流電圧とに基づいてDC−DCコンバータが備えるスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替える。
好ましくは、DC−DCコンバータは、さらに、周囲温度を検出する温度検出回路を備え、スイッチング制御回路は、温度検出回路の検出結果と、コンデンサの両端電圧または推定された直流電圧とに基づいてDC−DCコンバータが備えるスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替える。
好ましくは、DC−DCコンバータが備える整流素子はダイオードである。
本発明によれば、出力電圧の精度の低下を防ぐとともに小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す図である。
図1を参照して、DC−DCコンバータ101は、スイッチ素子2と、トランス3と、スイッチング制御回路51と、変換回路52と、出力電圧推定回路53と、切り替え回路54と、制御電力供給回路55とを備える。トランス3は、1次コイル3Aと、2次コイル3Bと、補助コイル3Dとを含む。スイッチング制御回路51は、抵抗15および16と、基準電圧源17と、誤差アンプ18と、制御IC(Integrated Circuit)28とを含む。制御IC28は、三角波発生回路19と、コンパレータ20とを含む。変換回路52は、同期整流器4および5と、同期整流器駆動回路6と、チョークコイル7と、出力平滑コンデンサ8とを含む。切り替え回路54は、ダイオード(第1の整流素子)10を含む。出力電圧推定回路53は、ダイオード(第2の整流素子)11と、抵抗(第2の抵抗)12と、抵抗(第1の抵抗)13と、コンデンサ14とを含む。
DC−DCコンバータ101の外部に直流電源1と、負荷9とが配置される。スイッチ素子2ならびに同期整流器4および5は、たとえばNチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。また、DC−DCコンバータ101は、遅相コンデンサおよび進相コンデンサ等の位相補正部品を備える場合があるが、特には図示していない。
ダイオード10は、補助コイル3Dの第1端とコンデンサ14の第1端との間に結合される。ダイオード11および抵抗13は、コンデンサ14の第1端とダイオード10のカソードとの間に並列に結合される。抵抗12は、第1端がダイオード11および抵抗13を介してコンデンサ14に結合される。補助コイル3Dの第2端と、抵抗12の第2端と、コンデンサ14の第2端とが接地電位に結合される。なお、ダイオード10および11はそれぞれの導通方向が逆になるように結合されていればよく、カソードおよびアノードの位置関係は限定されるものではない。
ダイオード10および抵抗13はコンデンサ14の充電回路91を構成し、ダイオード11および抵抗12はコンデンサ14の放電回路92を構成する。充電回路91は、補助コイル3Dに発生した誘起電圧に基づく電荷をコンデンサ14へ充電する。放電回路92は、充電された電荷をコンデンサ14から放電する。
スイッチ素子2は、直流電源1から受けた直流入力電圧をトランス3の1次コイル3Aへ出力するか否かを切り替える。スイッチング制御回路51は、出力電圧推定回路53から受けた推定電圧に基づいてスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を交互に切り替える。すなわち、スイッチング制御回路51は、出力電圧推定回路53から受けた推定電圧に基づいてスイッチ素子2のオン状態およびオフ状態を交互に切り替えることにより直流電源1から受けた直流入力電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧をトランス3の1次コイル3Aに供給する。1次コイル3Aに供給された交流電圧は2次コイル3Bおよび補助コイル3Dに伝達される、すなわち2次コイル3Bおよび補助コイル3Dに誘起電圧が発生する。
変換回路52は、トランス3の2次コイル3Bに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を負荷9に供給する。
切り替え回路54は、スイッチ素子2がオン状態の場合、補助コイル3Dに発生した誘起電圧を出力電圧推定回路53へ出力し、スイッチ素子2がオフ状態の場合、補助コイル3Dに発生した誘起電圧の出力電圧推定回路53への出力を停止する。
出力電圧推定回路53は、補助コイル3Dに発生した誘起電圧に基づいて、負荷9に供給されている直流電圧を推定し、推定した直流電圧をスイッチング制御回路51へ出力する。
制御電力供給回路55は、制御IC28すなわち三角波発生回路19およびコンパレータ20等に制御電力を供給する。制御電力供給回路55は、特許文献1記載のDC−DCコンバータのように、ダイオード10のカソードから電力を取得するのではなく、別の場所から電力を取得することが可能である。たとえば、トランス3のコイルに生じる誘起電圧を整流平滑して電力を生成する構成であってもよい。より詳細には、たとえば、補助コイル3Dに接続される別の整流ダイオードが配置され、制御電力供給回路55は、その整流ダイオードから電力を取得し、取得した電力を三角波発生回路19およびコンパレータ20等に制御電力として供給する構成とすることができる。また、チョークコイル7の代わりにチョークトランスを配置し、制御電力供給回路55は、チョークトランスから電力を取得する構成であってもよい。より詳細には、たとえば、制御電力供給回路55は、チョークコイル7に対してトランスのように別のインダクタンスを磁気結合させ、そのインダクタンスに生じる誘起電圧を整流平滑して電力を生成する構成とすることができる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作について詳細に説明する。
図2(a)〜(g)は、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作を示す波形図である。
スイッチ素子2は、ゲートに供給される電圧V1すなわちコンパレータ20から受けたPWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいてオン状態およびオフ状態を交互に切り替えるスイッチング動作を行なう(図2(a))。スイッチ素子2は、スイッチング動作により直流電源1からの直流入力電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧をトランス3の1次コイル3Aに供給する。スイッチ素子2のドレイン電圧V2およびドレイン電流I1は、それぞれ図2(b)および(c)で示すような波形となる。
1次コイル3Aに供給された交流電圧は2次コイル3Bに伝達される、すなわち2次コイル3Bに誘起電圧が発生する。
同期整流器4および5は、同期整流器駆動回路6から受けた制御信号に基づいて、2次コイル3Bに発生した誘起電圧を整流する。たとえば、同期整流器駆動回路6は、スイッチ素子2がオフ状態である場合、同期整流器4をオフ状態とし、かつ同期整流器5をオン状態とする。また、同期整流器駆動回路6は、スイッチ素子2がオン状態である場合、同期整流器4をオン状態とし、かつ同期整流器5をオフ状態とする。
チョークコイル7およびコンデンサ8は、同期整流器4および5によって整流された交流電圧を平滑化して直流電圧に変換する。このとき、チョークコイル7に流れる電流I2は、図2(d)で示すような波形となる。
ここで、スイッチ素子2がオフ状態になると(時刻t0)、トランス3の1次コイル3Aには、1次コイル3Aに発生する励磁電流およびスイッチ素子2の出力容量に起因してLC共振が起こる。このLC共振により1次コイル3Aに発生するLC共振波形(図2(b))によってトランス3がリセットされる。LC共振波形の半周期が経過すると(時刻t1)、トランス3のリセットが解除される。
また、1次コイル3Aに供給された交流電圧は補助コイル3Dに伝達される、すなわち補助コイル3Dに誘起電圧V3が発生する(図2(e))。ダイオード10は、補助コイル3Dから受けた誘起電圧V3を半波整流する。
ダイオード10は、スイッチ素子2がオン状態である期間においてオン状態となり、オフ状態である期間においてオフ状態となる。
ダイオード10がオン状態である場合、補助コイル3Dからの電流がダイオード10および抵抗13を介してコンデンサ14へ流れてコンデンサ14が充電される。コンデンサ14は、抵抗13の抵抗値およびコンデンサ14の容量値によって決まる時定数に基づいて充電される。
ダイオード10がオフ状態である場合、コンデンサ14からの電流がダイオード11を介して抵抗12へ流れてコンデンサ14が放電される。コンデンサ14は、抵抗12の抵抗値およびコンデンサ14の容量値によって決まる時定数に基づいて放電される。
ここで、たとえば抵抗12および13の抵抗値は等しい。このような構成により、コンデンサ14の充電時定数および放電時定数が等しくなるため、コンデンサ14の両端電圧VC14は、以下の式で表わされる。
VC14≒(N4/N1)×D×VIN・・・(A)
但し、N4は補助コイル3Dの巻き数であり、N1は1次コイル3Aの巻き数であり、Dはスイッチ素子2が受けるPWM信号のデューティー比であり、VINは直流入力電圧である。式(A)より、コンデンサ14の両端電圧VC14は、補助コイル3Dに発生する誘起電圧を半波整流した電圧の平均値となることが分かる。
一方、DC−DCコンバータ101の出力電圧VOUTすなわち負荷9に供給される直流電圧は、以下の式で表わされる。
VOUT≒(N2/N1)×D×VIN・・・(B)
但し、N2は2次コイル3Bの巻き数である。式(A)および式(B)より、コンデンサ14の両端電圧VC14およびDC−DCコンバータ101の出力電圧VOUTは、比例関係を有することが分かる。したがって、コンデンサ14の両端電圧VC14を安定化することにより、間接的に出力電圧VOUTを安定化することができる。
抵抗15および16は、コンデンサ14の両端電圧を分圧し、分圧した電圧を誤差アンプ18の反転入力端子へ出力する。基準電圧源17は、基準電圧を誤差アンプ18の非反転入力端子へ出力する。
誤差アンプ18は、抵抗15および16から受けた電圧と、基準電圧源17から受けた基準電圧とを比較して、基準電圧に対する抵抗15および16から受けた電圧の誤差を表わす誤差信号V5Aを生成し、生成した誤差信号V5Aをコンパレータ20の非反転入力端子へ出力する(図2(g))。
コンパレータ20は、非反転入力端子において受けた三角波発生回路19からの三角波と、反転入力端子において受けた誤差アンプ18からの誤差信号とを比較する(図2(g))。そして、コンパレータ20は、比較結果に基づいてPWM信号V1をスイッチ素子2へ出力する(図2(a))。PWM信号は、三角波のレベルが誤差信号のレベルより高い場合にはハイレベルの信号となり、また、三角波のレベルが誤差信号のレベルより低い場合にはローレベルの信号となる。すなわち、PWM信号は、出力電圧推定回路53から受けた誤差信号のレベルに応じてデューティー比が変わるパルス状の信号である。
ここで、前述のように同期整流器駆動回路6は、スイッチ素子2がオフ状態である場合、同期整流器4をオフ状態とし、かつ同期整流器5をオン状態とする。そして、スイッチ素子2がオフ状態であり、かつトランス3がリセット状態でない図2に示す期間Aにおいて、トランス3の2次コイル3Bにおいて励磁電流が発生し、トランス3の2次側の回路すなわち2次コイル3B、同期整流器4および同期整流器5で構成されるループ経路を循環する。そうすると、オフ状態である同期整流器4の寄生ダイオードの順方向の電圧降下に相当する電圧が2次コイル3Bに印加されるため、補助コイル3Dの巻き数および2次コイル3Bの巻き数の比に応じた誘起電圧が補助コイル3Dに発生する。
しかしながら、図2に示す期間Aにおいて補助コイル3Dに誘起電圧が発生しても、ダイオード10のアノード電位より、コンデンサ14の放電によるダイオード10のカソード電位の方が大きい場合には、ダイオード10がオン状態とならない。
ここで、ダイオード10がオフ状態である場合、前述のようにコンデンサ14からの電流がダイオード11を介して抵抗12へ流れてコンデンサ14が放電される。このとき、抵抗12にはコンデンサ14の両端電圧VC14とほぼ等しい電圧V4が供給されている(図2(f))。すなわち、コンデンサ14の両端電圧VC14が以下の式を満たす場合には、ダイオード10がオン状態とならないため、期間Aにおいて補助コイル3Dに発生する誘起電圧V3がコンデンサ14の両端電圧VC14に影響することを防ぐことができ、出力電圧VOUTを安定化することができる。
VC14≧(N4/N2)×Vf・・・(C)
但し、N4は補助コイル3Dの巻き数であり、N2は2次コイル3Bの巻き数であり、Vfは同期整流器14の寄生ダイオードの順方向の電圧降下値である。
ところで、従来の間接制御型のDC−DCコンバータでは、トランスの補助コイルに発生する誘起電圧が、トランスの2次側の回路を循環する励磁電流の影響を受けることによって、DC−DCコンバータのスイッチング制御が適切に行なわれず、出力電圧の精度が低下してしまう場合がある。また、特許文献1記載のDC−DCコンバータでは、トランスのリセット期間をスイッチ素子がオン状態となるまで延長させるために、トランスの1次側の回路においてスイッチ素子をさらに追加する必要が生じ、また、トランスの1次側のスイッチ素子を制御する回路が複雑になるため、製造コストの増加を招くという問題点があった。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、切り替え回路54が、スイッチ素子2がオン状態の場合、補助コイル3Dに発生した誘起電圧を出力電圧推定回路53へ出力し、スイッチ素子2がオフ状態の場合、補助コイル3Dに発生した誘起電圧の出力電圧推定回路53への出力を停止する。このような構成により、トランスの1次側の回路の簡易化を図るとともに、期間Aにおいて補助コイル3Dに発生する誘起電圧V3が出力電圧推定回路53に影響することを防ぐことができ、出力電圧の精度の低下を防ぐことができる。
そして、特許文献1および2記載のDC−DCコンバータはチョークコイルを備える構成であるため、小型化を図ることが困難であるという問題点があった。ここで、チョークコイルは比較的高価である。また、チョークコイルは小型の面実装(Surface Mount)タイプのインダクタで構成することもできるが、小型化を図りかつ高いインダクタンスを得るために、細いワイヤで巻線を形成する必要があり、ワイヤ表面のポリウレタン絶縁皮膜が薄くなる。そうすると、高温多湿の環境下で長期間使用した場合、ポリウレタン絶縁皮膜の加水分解に起因して絶縁破壊が生じる可能性がある。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、出力電圧推定回路53は、チョークコイルを使用することなく、負荷9に供給されている直流電圧を推定することが可能である。したがって、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、DC−DCコンバータの小型化、低価格化および信頼性の向上を図ることができる。
また、特許文献2記載のDC−DCコンバータはスイッチ素子としてFETを備える構成であるため、小型化を図ることが困難であるという問題点があった。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、切り替え回路54は、スイッチ素子としてダイオード10を含む構成である。したがって、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、DC−DCコンバータの小型化を図ることができる。
また、特許文献1記載のDC−DCコンバータでは、出力電圧の推定結果を表わすフィードバック信号と、制御電力とを同じ回路から取得しているため、フィードバック信号の経路と、制御電力用の経路との間の干渉に起因して間接制御の応答性が劣化する。ここで、制御電力用の経路に配置するバイパスコンデンサの容量を大きくして干渉を低減する構成が考えられるが、入力電圧および出力電流の急激な変化に対する平滑用コンデンサの電圧変化が緩やかになり、間接制御の応答性が劣化してしまう。また、逆に制御電力用の経路に配置するバイパスコンデンサの容量を小さくすると、入力電圧および出力電流の急激な変化に対する平滑用コンデンサの電圧変化が急峻になるので間接制御の応答性が向上するが、制御電力がノイズの影響で変動しやすくなり、間接制御の安定性が劣化してしまう。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、制御電力供給回路55は、ダイオード10のカソードから電力を取得するのではなく、別の場所から電力を取得し、誤差アンプ18およびコンパレータ20等に制御電力として供給する。このような構成により、間接制御を行なうためのフィードバック信号の経路すなわち補助コイル3D、誤差アンプ18およびコンパレータ20間の経路と、制御電力を取得するための経路との間の干渉に起因する間接制御の応答性の劣化を防ぐことができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと比べて直流入力電圧をスイッチングする回路、および切り替え回路の構成等を変更したDC−DCコンバータに関する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す図である。
図3を参照して、DC−DCコンバータ102は、スイッチ素子26および27と、コンデンサ29および30と、トランス81と、スイッチング制御回路61と、変換回路62と、出力電圧推定回路53と、切り替え回路64と、制御電力供給回路55と、電流検出回路65と、温度検出回路66とを備える。
トランス81は、1次コイル3Aと、2次コイル3Bおよび3Cと、補助コイル(第1の補助コイル)3Dと、補助コイル(第2の補助コイル)3Eとを含む。スイッチング制御回路61は、抵抗15および16と、制御IC(Integrated Circuit)28と、抵抗34と、シャントレギュレータ36と、制御電力端子37とを含む。変換回路62は、同期整流器4および5と、同期整流器駆動回路6と、チョークコイル7と、出力平滑コンデンサ8とを含む。切り替え回路64は、ダイオード(第1の整流素子)10と、ダイオード(第2の整流素子)32とを含む。出力電圧推定回路53は、ダイオード(第3の整流素子)11と、抵抗(第1の抵抗)12と、抵抗(第2の抵抗)13と、コンデンサ14とを含む。電流検出回路65は、抵抗38および39を含む。温度検出回路66は、ダイオード40および抵抗41を含む。スイッチ素子26および27は、たとえばNチャネルMOSトランジスタである。
ダイオード10のカソードは、補助コイル3Dの第1端に結合される。ダイオード32のカソードは、補助コイル3Eの第1端に結合される。抵抗12は、第1端が補助コイル3Dの第2端および補助コイル3Eの第2端に結合される。抵抗13およびダイオード11は、抵抗12の第1端とコンデンサ14の第1端との間に並列に結合される。ダイオード10および32のアノードと、抵抗12の第2端と、コンデンサ14の第2端とが接地電位に結合される。なお、ダイオード10および32と、ダイオード11とは、それぞれの導通方向が逆になるように結合されていればよく、カソードおよびアノードの位置関係は限定されるものではない。
スイッチ素子26は、ドレインが直流電源1のプラス端子と、コンデンサ29の第1端とに接続され、ソースがスイッチ素子27のドレインと、1次コイル3Aの第1端とに接続される。スイッチ素子27は、ソースが抵抗38の第1端と、制御IC28の接地端子28Dとに接続される。コンデンサ29の第2端がコンデンサ30の第1端と、1次コイル3Aの第2端とに接続される。抵抗38の第2端がコンデンサ30の第2端と、抵抗39の第1端と、直流電源1のマイナス端子とに接続される。抵抗39の第2端がシャントレギュレータ36のレファレンス端子と、抵抗15の第1端と、抵抗16の第1端と、抵抗41の第1端とに接続される。抵抗41の第2端がダイオード40のカソードに接続される。ダイオード40のアノードが抵抗R15の第2端と、出力電圧推定回路53の出力とに接続される。
スイッチ素子26および27は、直流電源1から受けた直流入力電圧をトランス81の1次コイル3Aへ出力するか否かを切り替える。スイッチ素子26および27は、それぞれコンデンサ30および29を介して1次コイル3Aの異なる端部へ直流入力電圧を出力する。すなわち、スイッチ素子26がオン状態の場合にはスイッチ素子26、1次コイル3Aおよびコンデンサ30の順番の経路で電流が流れる。また、スイッチ素子27がオン状態の場合にはコンデンサ29、1次コイル3Aおよびスイッチ素子27の順番の経路で電流が流れる。
電流検出回路65は、スイッチ素子26および27の出力電流を検出する。温度検出回路66は、周囲温度を検出する。
スイッチング制御回路61は、出力電圧推定回路53から受けた推定電圧、電流検出回路65の検出結果および温度検出回路66の検出結果に基づいてスイッチ素子26および27のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替える。
変換回路62は、トランス81の2次コイル3Bおよび3Cに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を負荷9に供給する。
切り替え回路64は、スイッチ素子26または27がオン状態の場合、補助コイル3Dまたは3Eに発生した誘起電圧を出力電圧推定回路53へ出力し、スイッチ素子26および27がオフ状態の場合、補助コイル3Dおよび3Eに発生した誘起電圧の出力電圧推定回路53への出力を停止する。
出力電圧推定回路53は、補助コイル3Dおよび3Eに発生した誘起電圧に基づいて、負荷9に供給されている直流電圧を推定し、推定した直流電圧を出力する。
制御電力供給回路55は、制御IC28に制御電力を供給する。制御電力供給回路55は、ダイオード10または32のカソードから電力を取得するのではなく、第1の実施の形態に係る制御電力供給回路55と同様に、別の場所から電力を取得することが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作について詳細に説明する。
図4(a)〜(j)は、本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作を示す波形図である。
スイッチ素子26および27は、それぞれゲートに供給される電圧V12およびV11すなわち制御IC28から受けたPWM信号に基づいてオン状態およびオフ状態を切り替えるスイッチング動作を行なう。スイッチ素子26および27は、排他的なタイミングでオン状態となる。すなわち、一方のスイッチ素子がオン状態である場合、他方のスイッチ素子はオフ状態となる。また、スイッチ素子26および27が受けるPWM信号のデューティー比は50%未満である。このため、スイッチ素子26および27の両方がオフ状態となる期間が存在する(図4(a)および(b))。また、スイッチ素子26および27が受けるPWM信号のデューティー比は略等しいため、コンデンサ29および30の接続点における電圧は、直流入力電圧の略1/2となる。
スイッチ素子26および27は、このようなスイッチング動作により直流電源1からの直流入力電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧をトランス3の1次コイル3Aに供給する。ここで、スイッチ素子27のドレイン−ソース間電圧V13および1次コイル3Aに流れる電流I11は、それぞれ図4(c)および(d)で示すような波形となる。
1次コイル3Aに供給された交流電圧は2次コイル3Bおよび3Cに伝達される、すなわち2次コイル3Bおよび3Cに誘起電圧が発生する。
同期整流器4および5は、同期整流器駆動回路6から受けた制御信号に基づいて、2次コイル3Bおよび3Cに発生した誘起電圧を整流する。たとえば、同期整流器駆動回路6は、スイッチ素子27がオン状態である場合、同期整流器4をオフ状態とし、かつ同期整流器5をオン状態とする。また、同期整流器駆動回路6は、スイッチ素子26がオン状態である場合、同期整流器4をオン状態とし、かつ同期整流器5をオフ状態とする。また、同期整流器駆動回路6は、スイッチ素子26および27がオフ状態である場合、同期整流器4および5をオン状態とする(図4(f)および(g))。
チョークコイル7およびコンデンサ8は、同期整流器4および5によって整流された交流電圧を平滑化して直流電圧に変換する。このとき、チョークコイル7に流れる電流I2は、図4(e)で示すような波形となる。
1次コイル3Aに供給された交流電圧は補助コイル3Dおよび3Eに伝達される、すなわち補助コイル3Dおよび3Eに誘起電圧が発生する。ダイオード10および32は、補助コイル3Dおよび3Eから受けた誘起電圧を全波整流する。全波整流された誘起電圧は、コンデンサ14に充電される。
すなわち、ダイオード10は、スイッチ素子26がオン状態である期間においてオン状態となり、オフ状態である期間においてオフ状態となる。ダイオード32は、スイッチ素子27がオン状態である期間においてオン状態となり、オフ状態である期間においてオフ状態となる。このとき、ダイオード11のカソード電圧V16、ダイオード10のカソード電圧V17およびダイオード32のカソード電圧V18は、それぞれ図4(h)、(i)および(j)で示すような波形となる。
ダイオード10または32がオン状態である場合、補助コイル3Dおよび3Eからの電流が抵抗13を介してコンデンサ14へ流れてコンデンサ14が充電される。コンデンサ14は、抵抗13の抵抗値およびコンデンサ14の容量値によって決まる時定数に基づいて充電される。
ダイオード10および32がオフ状態である場合、コンデンサ14からの電流がダイオード11を介して抵抗12へ流れてコンデンサ14が放電される。コンデンサ14は、抵抗12の抵抗値およびコンデンサ14の容量値によって決まる時定数に基づいて放電される。
ここで、第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様に、抵抗12および13の抵抗値を等しく設定すると、コンデンサ14の充電時定数および放電時定数は等しくなるため、式(A)および式(B)より、DC−DCコンバータ102の出力電圧VOUTに比例する電圧をコンデンサ14の両端電圧VC14として得ることできる。したがって、コンデンサ14の両端電圧VC14を安定化することにより、間接的に出力電圧VOUTを安定化することができる。
抵抗15および16は、コンデンサ14の両端電圧を分圧し、分圧した電圧をシャントレギュレータ36のレファレンス端子へ出力する。
抵抗15および16から受けた電圧がシャントレギュレータ36固有の基準電圧より大きくなると、シャントレギュレータ36のカソード−アノード間が導通し、抵抗34に電流が流れるため、制御IC28のデューティー制御端子28Cが受ける電圧が小さくなる。そうすると、制御IC28は、スイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を小さくする。
すなわち、スイッチング制御回路61は、入力サージ電圧等に起因してDC−DCコンバータ102の出力電圧が定常範囲外に増加した場合には、スイッチ素子26および27に出力するPWM信号のデューティー比を小さくして出力電圧を抑制する。
また、電流検出回路65は、スイッチ素子26および27の出力電流を検出する。スイッチング制御回路61は、電流検出回路65の検出結果に基づいてスイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を補正する。より詳細には、DC−DCコンバータ102の出力電流が増加すると、スイッチング素子27のソース電流が増加して、抵抗38の両端電圧が増加する。抵抗38の両端電圧が増加すると、抵抗39がシャントレギュレータ36のレファレンス端子における電位を下げるため、制御IC28のデューティー制御端子28Cが受ける電圧が大きくなる。そうすると、制御IC28は、スイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を大きくする。一方、DC−DCコンバータ102の出力電流が減少すると、スイッチング素子27のソース電流が減少して、抵抗38の両端電圧が減少する。抵抗38の両端電圧が減少すると、抵抗39がシャントレギュレータ36のレファレンス端子における電位を上げるため、制御IC28のデューティー制御端子28Cが受ける電圧が小さくなる。そうすると、制御IC28は、スイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を小さくする。このような構成により、トランス81の2次側の回路における電圧降下を補正することができる。
温度検出回路66は、周囲温度を検出する。スイッチング制御回路61は、温度検出回路66の検出結果に基づいてスイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を補正する。
図3に示す温度検出回路66は、DC−DCコンバータ102が、周囲温度が低い場合には出力電圧が小さくなり、周囲温度が高い場合には出力電圧が大きくなる傾向を有する場合に用いる。より詳細には、ダイオード40の順方向の電圧降下は、周囲温度が低い場合に大きくなり、周囲温度が高い場合に小さくなる。周囲温度が低い場合には、シャントレギュレータ36のレファレンス端子における電位が下がるため、前述のように、制御IC28はスイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を大きくする。一方、周囲温度が高い場合には、シャントレギュレータ36のレファレンス端子における電位が上がるため、前述のように、制御IC28はスイッチ素子26および27へ出力するPWM信号のデューティー比を小さくする。このような構成により、周囲温度に起因するDC−DCコンバータ102の出力電圧のずれを補正することができる。
なお、DC−DCコンバータ102が、周囲温度が低い場合には出力電圧が大きくなり、周囲温度が高い場合には出力電圧が小さくなる傾向を有する場合には、ダイオード40および抵抗41と抵抗16とが並列に結合される構成とすることにより、周囲温度に起因するDC−DCコンバータ102の出力電圧のずれを補正することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。したがって、本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様に、出力電圧の精度低下の防止および小型化等を図ることができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータの一部および第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータの一部を組み合わせたDC−DCコンバータに関する。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す図である。
図5を参照して、DC−DCコンバータ103は、スイッチ素子26および27と、コンデンサ29および30と、トランス81と、スイッチング制御回路71と、変換回路62と、出力電圧推定回路53と、切り替え回路54と、制御電力供給回路55とを備える。
DC−DCコンバータ103では、直流入力電圧をスイッチング制御して交流電圧をトランスの1次コイルへ出力し、かつトランスの2次コイルに発生する誘起電圧に基づいて直流電圧を生成する回路として第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様のハーフブリッジコンバータを使用している。そして、DC−DCコンバータ103では、トランスの補助コイルに発生する誘起電圧から出力電圧を間接的に推定する回路として第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様の出力電圧推定回路53および切り替え回路54を使用している。
図6(a)〜(i)は、本発明の第3の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作を示す波形図である。
図6(a)〜(g)に示す波形は図4(a)〜(g)に示す波形と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
1次コイル3Aに供給された交流電圧は補助コイル3Dに伝達される、すなわち補助コイル3Dに誘起電圧V27が発生する(図6(i))。ダイオード10は、補助コイル3Dから受けた誘起電圧V27を半波整流する。
ダイオード10は、スイッチ素子26がオン状態である期間においてオン状態となり、オフ状態である期間においてオフ状態となる。ダイオード10のカソード電圧V26は、図6(h)で示すような波形となる。
ダイオード10がオン状態である場合、補助コイル3Dからの電流がダイオード10および抵抗13を介してコンデンサ14へ流れてコンデンサ14が充電される。コンデンサ14は、抵抗13の抵抗値およびコンデンサ14の容量値によって決まる時定数に基づいて充電される。
ダイオード10がオフ状態である場合、コンデンサ14からの電流がダイオード11を介して抵抗12へ流れてコンデンサ14が放電される。コンデンサ14は、抵抗12の抵抗値およびコンデンサ14の容量値によって決まる時定数に基づいて放電される。
ここで、第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様に、抵抗12および13の抵抗値を等しく設定すると、コンデンサ14の充電時定数および放電時定数は等しくなるため、式(A)および式(B)より、DC−DCコンバータ103の出力電圧VOUTに比例する電圧をコンデンサ14の両端電圧VC14として得ることできる。したがって、コンデンサ14の両端電圧VC14を安定化することにより、間接的に出力電圧VOUTを安定化することができる。
その他の構成および動作は、出力電圧推定回路53および切り替え回路54に関しては本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様であり、スイッチ素子26および27、コンデンサ29および30、スイッチング制御回路71、変換回路62ならびに制御電力供給回路55に関しては本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。したがって、本発明の第3の実施の形態に係るDC−DCコンバータでは、第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータと同様に、出力電圧の精度低下の防止および小型化等を図ることができる。また、第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータと比べて回路の簡易化を図ることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータとしてシングルエンド型のフォワードコンバータを使用し、本発明の第2の実施の形態および第3の実施の形態に係るDC−DCコンバータとしてダブルエンド型のハーフブリッジコンバータを使用したが、これらの構成に限定するものではない。本発明は、シングルエンド型のフライバックコンバータ、ダブルエンド型のプッシュプルコンバータおよびダブルエンド型のフルブリッジコンバータ等のDC−DCコンバータに適用可能である。また、間接制御の方法は電圧モードに限らず、電流モードであってもよい。また、間接制御の応答性を高めるため、他のフィードバック信号およびフィードフォワード信号を使用する構成であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す図である。 (a)〜(g)は、本発明の第1の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作を示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す図である。 (a)〜(j)は、本発明の第2の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作を示す波形図である。 本発明の第3の実施の形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す図である。 (a)〜(i)は、本発明の第3の実施の形態に係るDC−DCコンバータの動作を示す波形図である。
符号の説明
2,26,27 スイッチ素子、3,81 トランス、3A 1次コイル、3B,3C 2次コイル、3D,3E 補助コイル、4,5 同期整流器、6 同期整流器駆動回路、7 チョークコイル、8 出力平滑コンデンサ、10,32 ダイオード、11 ダイオード、12 抵抗、13 抵抗、14,29,30 コンデンサ、15,16,34,38,39,41 抵抗、17 基準電圧源、18 誤差アンプ、19 三角波発生回路、20 コンパレータ、28 制御IC、36 シャントレギュレータ、37 制御電力端子、40 ダイオード、51,61,71 スイッチング制御回路、52,62 変換回路、53 出力電圧推定回路、54,64 切り替え回路、55 制御電力供給回路、65 電流検出回路、66 温度検出回路、101〜103 DC−DCコンバータ。

Claims (8)

  1. 負荷に直流電圧を供給するDC−DCコンバータであって、
    1次コイル、2次コイルおよび補助コイルを有するトランスと、
    直流入力電圧を前記1次コイルへ出力するか否かを切り替える第1のスイッチ素子と、
    前記2次コイルに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、前記生成した直流電圧を前記負荷に供給する変換回路と、
    コンデンサと、
    前記補助コイルと前記コンデンサとの間に結合される第1の整流素子と、
    前記コンデンサと前記第1の整流素子との間に並列に結合される第2の整流素子および第1の抵抗と、
    第1端が前記第2の整流素子および前記第1の抵抗を介して前記コンデンサに結合され、第2端が所定電位に結合される第2の抵抗と、
    前記コンデンサの両端電圧に基づいて前記第1のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替えるスイッチング制御回路とを備え、
    前記第1の整流素子と前記第2の整流素子とはそれぞれの導通方向が逆になるように結合されるDC−DCコンバータ。
  2. 負荷に直流電圧を供給するDC−DCコンバータであって、
    1次コイル、2次コイル、第1の補助コイルおよび第2の補助コイルを有するトランスと、
    直流入力電圧を前記1次コイルへ出力するか否かを切り替える第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子と、
    前記2次コイルに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、前記生成した直流電圧を前記負荷に供給する変換回路と、
    コンデンサと、
    前記第1の補助コイルの第1端に結合される第1の整流素子と、
    前記第2の補助コイルの第1端に結合される第2の整流素子と、
    第1端が前記第1の補助コイルの第2端および前記第2の補助コイルの第2端に結合され、第2端が所定電位に結合される第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗の第1端と前記コンデンサとの間に並列に結合される第2の抵抗および第3の整流素子と、
    前記コンデンサの両端電圧に基づいて前記第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替えるスイッチング制御回路とを備え、
    前記第1の整流素子および前記第2の整流素子と前記第3の整流素子とはそれぞれの導通方向が逆になるように結合されるDC−DCコンバータ。
  3. 負荷に直流電圧を供給するDC−DCコンバータであって、
    1次コイル、2次コイルおよび補助コイルを有するトランスと、
    直流入力電圧を前記1次コイルへ出力するか否かを切り替える第1のスイッチ素子と、
    前記2次コイルに発生した誘起電圧に基づいて直流電圧を生成し、前記生成した直流電圧を前記負荷に供給する変換回路と、
    コンデンサと、第1の抵抗と、第2の抵抗とを含み、前記補助コイルに発生した誘起電圧に基づく電荷を前記第1の抵抗を介して前記コンデンサに充電し、かつ前記充電された電荷を前記第2の抵抗を介して前記コンデンサから放電することにより、前記負荷に供給される直流電圧を推定する出力電圧推定回路と、
    前記推定された直流電圧に基づいて前記第1のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替えるスイッチング制御回路と、
    前記第1のスイッチ素子がオン状態の場合、前記補助コイルに発生した誘起電圧を前記出力電圧推定回路へ出力し、前記第1のスイッチ素子がオフ状態の場合、前記補助コイルに発生した誘起電圧の前記出力電圧推定回路への出力を停止する切り替え回路とを備えるDC−DCコンバータ。
  4. 前記DC−DCコンバータは、さらに、
    前記直流入力電圧を前記1次コイルへ出力するか否かを切り替える第2のスイッチ素子を備え、
    前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子は、それぞれ前記1次コイルの異なる端部へ前記直流入力電圧を出力し、
    前記スイッチング制御回路は、前記推定された直流電圧に基づいて前記第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替え、
    前記切り替え回路は、前記第1のスイッチ素子または前記第2のスイッチ素子がオン状態の場合、前記補助コイルに発生した誘起電圧を前記出力電圧推定回路へ出力し、前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子がオフ状態の場合、前記補助コイルに発生した誘起電圧の前記出力電圧推定回路への出力を停止する請求項3に記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記DC−DCコンバータは、さらに、
    前記直流入力電圧を前記1次コイルへ出力するか否かを切り替える第2のスイッチ素子を備え、
    前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子は、それぞれ前記1次コイルの異なる端部へ前記直流入力電圧を出力し、
    前記スイッチング制御回路は、前記コンデンサの両端電圧または前記推定された直流電圧に基づいて前記第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のオン状態およびオフ状態をそれぞれ切り替える請求項1または3に記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記DC−DCコンバータは、さらに、
    前記DC−DCコンバータが備えるスイッチ素子の出力電流を検出する電流検出回路を備え、
    前記スイッチング制御回路は、前記電流検出回路の検出結果と、前記コンデンサの両端電圧または前記推定された直流電圧とに基づいて前記DC−DCコンバータが備えるスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替える請求項1ないし3に記載のDC−DCコンバータ。
  7. 前記DC−DCコンバータは、さらに、
    前記周囲温度を検出する温度検出回路を備え、
    前記スイッチング制御回路は、前記温度検出回路の検出結果と、前記コンデンサの両端電圧または前記推定された直流電圧とに基づいて前記DC−DCコンバータが備えるスイッチ素子のオン状態およびオフ状態を切り替える請求項1ないし3に記載のDC−DCコンバータ。
  8. 前記DC−DCコンバータが備える整流素子はダイオードである請求項1ないし3に記載のDC−DCコンバータ。
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