JP2008066849A - 光送信機およびその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ信号により光位相変調を行いさらに、クロック信号に同期して光強度変調を加えて光信号を送信する光送信機において、該データ信号と該クロック信号との間の位相関係を、簡単な構成で、常に一定に保つようにする。
【解決手段】クロック信号CKを外部から個別に供給するのではなく、データ信号D自体からそのクロック成分を抽出し、その抽出クロック成分をもとにして再生したクロック信号をもって、上記クロック信号CKとする。そのために、クロック再生機能部21を新たに導入するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光送信機、特に光信号に対して位相変調および強度変調を加えて受信側に送信する光送信機に関し、また、その光送信機の駆動方法に関する。
近年、次世代の40Gbit/s(Gb/s)光伝送システムの導入に対する要求が高まっており、しかも従前の10Gb/s光伝送システムと同等の伝送距離や周波数利用効率が併せて求められている。そのような要求に応え得る実現手段として、従来10Gb/s以下の光伝送システムに適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、光信号対雑音比(OSNR)耐力や非線形性耐力に優れたRZ−DPSK(Return to Zero−Differential Phase Shift Keying)変調方式、あるいはCSRZ−DPSK(Carrier Suppressed−DPSK)変調方式の研究開発が活発になってきている。
さらには、上記の変調方式に加えて、高周波数利用効率の高い狭スペクトルという特長を有するRZ−DQPSK(RZ−Differential Quadrature Phase Shift Keying)変調方式といった、位相変調方式の研究開発も活発になっている。
図14は、位相変調+強度変調方式が優れていることを示す表であって、本表の右側の“RZ−DPSK”および“RZ−DQPSK”変調方式がその優れた2方式の一般的特性を示し、本発明もこの2方式を採用する。これら2方式と対比させて、従来周知のNRZ、Duo binaryおよびCS−RZの各変調方式の一般的特性を同時に示す。その一般的特性は、本表左端に記載した、「光雑音耐力」、「波長分散耐力」、「PMD耐力」、「光学非線形耐力」、「OADMフィルタ通過耐力」、および「構成(サイズ/コスト)」、についてそれぞれ示す。特に本表右端のRZ−DQPSK方式はその特性が他の方式に比べて抜群に優れており、次世代光伝送システムの送信方式として注目されている。以下、このRZ−DQPSK変調方式に従う光送信機を代表例として説明するが、本発明の技術思想はこの変調方式の場合に限らず、RZ−DPSK変調方式や、CSRZ変調方式と組み合わせたCSRZ−DQPSK変調方式ならびにCSRZ−DPSK変調方式にそれぞれ従う各光送信機に対しても適用可能である(後述)。
図15はRZ−DQPSK変調方式による光送信機の従来例を示す図である。本図において、従来例による光送信機1は、電気系からなる、送信データ処理部2、MUX部(多重部)3およびドライバ部4と、光系からなる光変調部5とにより構成され、受信側に送信すべき例えば40Gb/sのデータ信号は、20GHzのクロック信号CKと同期をとられながら、光変調部5にて光変調され、RZ−DQPSK出力信号光OUTとして受信側RXに伝送される。
上記送信データ処理部2は、受信側に送信すべき入力データDinを処理する3つの機能部分からなる。第1の機能部分は、入力データDinをOTN(Optical Transport Network)フレーム化するフレーマであり、第2の機能部分は、誤り訂正符号を入力データDinに付与するFEC(Forward Error Correction)エンコーダであり、第3の機能部分は、現在の符号とその1ビット前の符号との間の差情報を反映させた符号化処理を行うDQPSKプリコーダである。
上記の各機能部分においては複雑なデータ処理を伴うことから、40Gb/sの高ビットレートのままでは処理が難しく、2.5Gb/sの低ビットレートでパラレル処理を伴う。したがって、送信データ処理部2からは、2.5Gb/s×16(=40Gb/s)のデータ信号が出力される。なおこの信号構成は、SFI(SERDES Framer Interface)規格で定められている。
上記のパラレル処理された、2.5Gb/s×16本の信号線からのパラレルデータ信号は、MUX部3をなす例えば16:1MUX(多重化器)11において合波(多重化)される。したがってこの16:1MUX11はシリアライザ(serializer)とも称される。
かくして16:1MUX11により合波された40Gb/sデータ信号Dはドライバ部4に入力される。このとき、そのデータ信号Dの1/2レートに相当する20GHzのクロック信号CKもまたドライバ部4に入力される。
このドライバ部4は、上記の40Gb/sのデータ信号Dを、波形成形しながら各20Gb/sのデータ信号に2分波する1:2DEMUX(分離器)12に入力される。この処理に用いるクロック信号は、上述した16:1MUX11からの20GHzのクロック信号CKを分岐部(ディバイダ)13により2分波して得たクロック信号を用いる。なおもう一方の20GHzのクロック信号は位相シフタ15に与えられる。
上記1:2DEMUX12において、上記クロック信号(20GHz)に同期しながら2分波された波形成形後の20Gb/sデータ信号は、一対の増幅器14および14′にてそれぞれ増幅された後、第1の駆動信号として、光変調部5に入力される。上記位相シフタ15からの上記クロック信号も、増幅器16によって増幅された後、第2の駆動信号として同じく光変調部5に入力される。この位相シフタ15は、変調器18からの出力と、変調器19への増幅器16からの入力との間の位相差を最小にするものである。
この光変調器5は、図示するようにCW光源17と、光位相変調部分としてのDQPSK変調器18と、光強度変調部分としてのRZ変調器19とからなる。CW光源17からの連続光はDQPSK変調器18に入力されて、上記増幅器14および14′からの前記駆動信号(データ信号)によってDQPSK光変調が加えられる。このDQPSK光変調信号はRZ変調器19に入力されて、上記増幅器16からの前記駆動信号(クロック信号)により、RZ光変調においてさらにパルス化され、RZ−DQPSK出力信号光となって、光ファイバを介し、受信側RXに送信される。なおRZ(CSRZ)光変調は、出力信号光を連続光でなく交番信号(0と1が交互に切り替わる信号)光として、平均出力光パワーを下げるのに有益である。
上述した光送信機1に関連する公知技術としては、下記の〔特許文献1〕がある。この〔特許文献1〕も、上記と同様、光位相変調器と光強度変調器とを備えた光送信装置について記述する。
特開2002−353896号公報
図15に示した従来の光送信機1には2つの課題がある。下記の課題1および課題2である。
課題1は、図15における、40Gb/sデータ信号Dと20GHzクロック信号CKとの間の位相差(本図中の“ΔDd−ck”参照、dはDを表し、ckはCKを表す)が、温度変動などに起因して、常に一定値以下に保つことが困難なことである。これは送信特性の劣化を招く。
課題2は、後述する図17(図15における関連部分のみ示す図)において、DQPSK変調器18からの出力信号と、RZ変調器19への駆動信号(クロック信号)との間の位相差すなわち“ΔDdqp−rz”(dqpは、DQPSKを表し、rzはRZを表す)が、温度変動や経時変化に起因して変化するため、これを常に一定値以下に保つように制御する必要があることである。
上記の課題1についてさらに詳しく述べると、前述のように、図15のドライバ部4には16:1MUX11からの40Gb/sのデータ信号Dと20GHzのクロック信号CKが入力される。このような構成において、そのデータ信号Dとクロック信号CKとの間の位相関係に、両信号間のずれによる位相差が生じると、1:2DEMUX12においてそのデータ信号Dを2分波しかつ波形成形する際にデータ識別の誤りが発生してしまう。これは送信特性の劣化をもたらすことになる。
従来例によれば、ドライバ部4に入力されるデータ信号Dと、クロック信号CKとの間の位相関係が、16:1MUX11を構成する回路等が有する温度特性によって、1ps/10℃程度変化することが確かめられている。ここで図16を参照して説明する。
図16はデータ識別位相(アイパターン)マージンのビットレート依存性を、低ビットレートの場合(A)と、高ビットレート(B)の場合についてそれぞれ示す図である。従来例によれば、上述のとおり、上記の位相関係が上記温度特性によって1ps/10℃程度変化するが、従前の10Gb/sといった低ビットレートの光伝送システムであれば、データ信号Dの1タイムスロットが“100ps”程度であるから、温度変動による上述した1ps/10℃程度といった変化は位相関係への影響が十分小さく、これを無視することができる(図16の(A)参照)。
ところが本発明の対象となる40Gb/sといった高ビットレートの光伝送システムにおいては、データ信号Dの1タイムスロットが“25ps”以下と小さくなり、温度変動による上記位相関係への影響は無視できなくなる(図16の(B)参照)。
結局、40Gb/sといった高ビットレートの光伝送システムにおいては、データ信号Dとクロック信号CKとの間の位相差は、温度変動等に依存することなく、常に一定値以下に保持しておかなければならない。この保持のために例えばフィードバック手法を採用することが考えられるが、実際には高ビットレートの下でそのようなフィードバック構成を高精度に実現することは実際には困難である、という問題がある。
上記の課題2についても、図17を参照して以下に詳しく述べる。図17は本発明の課題2を説明するために図15の一部のみを取り出して示す図である。
図17を参照すると、RZ−DQPSK変調方式においては、DQPSK変調器18とRZ変調器19とを従属接続し、CW光源17からの連続光を、データ信号Dによって位相変調し、さらにクロック信号CKによって強度変調して生成された出力信号光を受信側に送信する。
この場合、RZ変調器19に入力する変調器18からの光信号と、RZ変調器19を駆動する増幅器16からのクロック信号との間の位相差すなわち“ΔDdqp−rz”も、光送信機1の送信特性に影響を与える。この“ΔDdqp−rz”は、DQPSK(データ)系統のクロックの遅延ΔDdqp・ckと、RZ(クロック)系統のクロックの遅延ΔDrz・ckとの差に起因して、さらに詳しくは、このΔDdqp・ckはΔDdqp・ck+ΔDd+ΔDln+fbと、ΔDrz・ckとの差に起因して、生じる位相差である。なおΔDln+fbにおけるlnは変調器18の組成であるLiNbO3を表し、fbは変調器18と変調器19との間を結ぶ光ファイバFBを表している。つまり、
ΔDdqp−rz=(ΔDdqp・ck+ΔDd+ΔDln+fb)−ΔDrz・ck
である。このΔDdqp−rzは、いわゆるQ(quality)値劣化量に深く関係する。これをグラフで表す。
図18は、上記のΔDdqp−rzとQ値劣化量との関係を示すグラフであり、その横軸には位相差ΔDdqp−rz(ps)をとり、縦軸にはQ値劣化量(dB)をとって示す。本グラフを参照すると、位相差ΔDdqp−rzの絶対値が大きくなると、Q値劣化量が増大する。したがって、Q値劣化量を常にあるスレッショルド以下に維持するためには、ΔDdqp−rzを常にある一定値以下に保持する必要がある。本グラフの例によれば、そのスレッショルドを0.2としたとき、ΔDdqp−rzは12(=6+6)ps以下に保持する必要がある。
一方、温度変動や回路(1)の経時変化に起因して、該回路上での信号遅延も変化する。したがって上記ΔDdqp−rzも変化してしまう。このため、上記の温度変動や経時変化等による回路の状態変化が現れても、そのΔDdqp−rzを一定値以下に保持するように制御するための手段が必要となる。
従来例によるとその手段として、上記回路の温度をモニタし、モニタした回路の温度に応じて、クロック信号に対して位相シフトを行う位相シフタ15の移相量を調整するという構成をとり、ΔDdqp−rzを例えば図18の12ps以内に常に入るようにしていた。
そしてそのために、各温度毎に最適な位相シフタ15の移相量を予め実測しておいて、温度vs移相量の対応テーブルを作成して保有するフィードフォワード構成が必要であった。
しかし上記回路の経時変化や該回路を構成する各素子のバラツキ等までも考慮して上記対応テーブルを作成することはかなり難しく、結局、上記ΔDdqp−rzを長期間に亘って高精度に制御することは容易ではない、という問題がある。
したがって本発明は上記諸問題点に鑑み、(i)データ信号とクロック信号との間の位相差を検出してこれを常に最小化していくといったフィードフォワード構成を採用することなく、また(ii)回路の温度変動や経時変化を考慮することなく、常にデータ信号とクロック信号との間の位相関係を常に最適に維持することのできる光送信機を提供することを目的とするものである。またその駆動方法を提供することを目的とするものである。
図1は本発明に係る光送信機の基本構成を示す図である。本図において、光送信機1は、位相変調機能部21と、強度変調機能部22と、クロック再生機能部23とからなる。
位相変調機能部21は、受信側RXに送信すべきデータ信号Dを入力として、第1クロック信号CK1に同期して第1駆動手段32により生成された第1駆動信号Dr1により、光位相変調手段31を用いて連続光CWを位相変調する。
強度変調機能部22は、第2クロック信号CK2に同期して第2駆動手段35により生成された第2駆動信号Dr2によって、上記の位相変調信号に対してさらに、光強度変調手段34を用いて強度変調を加え受信側RXに送信する。好ましくは第2クロックCK2には遅延手段36により遅延を加える。
クロック再生機能部23は、位相変調機能部21に入力されるデータ信号Dを、その入力の前段にて分岐手段37により分岐し、その分岐データ信号からクロック抽出手段38により抽出したクロック成分から、上記の第1クロック信号CK1および第2クロック信号CK2を分岐手段39を介して生成する。
本発明の光送信機1によれば、
(i)例えば1:2DEMUX12(図15)を含む第1駆動手段32に入力する第1クロック信号CK1は、クロック再生手段23によってデータ信号D自体から抽出して作り出したものである。光強度変調機能部22へ入力する第2クロック信号CK2も同様にそのデータ信号D自体から抽出して作り出したものである。
したがって、光送信機1を構成する回路等に温度変動や経時変化が生じてデータ信号Dの位相がずれたとしても、そのデータ信号から作り出したクロック信号(CK1,CK2)においても全く同じ位相ずれが同時に発生する。つまりデータ信号の位相特性とクロック信号の位相特性とは常に同期する。
このため、上記1:2DEMUX12でのクロック信号CK1がデータ識別位相マージン(図16(B)参照)から外れることはあり得ず、出力信号光OUTの送信特性には劣化は生じない。
また、図15に示すMUX部3とドライバ部4との間には従来、20GHzの高速クロック信号を伝送するためのクロック伝送ラインを基板上に引き回す必要があって、回路設計上の1つの制約条件となっていたが、本発明によればかかるクロック伝送ラインが全く不要となり、回路設計上の自由度が増す、といった利点も得られる。
以上は既述した課題1に関係する。
(ii)図1に示す光強度変調手段34に入力する第2駆動信号(クロック)Dr2と、光位相変調手段31に入力する第1駆動信号(データ)Dr1との間の位相関係が一致するように、遅延手段36を設けている。したがって図17に示す位相差“ΔDdqp−rz”は温度変動や経時変化に拘らず最小に維持される。ただし、図17に示す前述した遅延“ΔDln+fb”(変調器18と光ファイバFBによる遅延)は残ってしまう。
ところがその遅延“ΔDln+fb”が3ps p−p程度と小さく、図18のグラフにおいて、上記“ΔDdqp−rz”によって生じるQ値劣化量は0.05dB以下と極めて小さいものとなる。ただし、今後、位相変調器(18)と強度変調器(19)とを集積化してワンチップに収容するように構成できれば、上記ΔDln+fbはさらに小さくなり、したがって、上記ΔDdqp−rzも必然的に小さくなる。
以上は既述した課題2に関係する。
かくして、本発明によれば、温度変動や経時変化を殆ど考慮することなく、長期間メンテナンスフリーで、光送信機1の送信特性を当初の最適状態に保つことができる。
ここで、本発明で提案する上述した「データ信号からのクロック信号の抽出」という概念について考察すると、光伝送システムの受信側(RX)においては一般に行われている。つまり受信したデータ信号からクロック信号を抽出し、この抽出したクロック信号を用いて原データの再生を行っている。
しかしながら本発明においては、受信側(RX)に送信すべき原データ信号からクロック信号を抽出し、この抽出したクロック信号を用いて受信側(RX)への送信データ信号を生成するようにした光送信機であり、このような構成を備えた光送信機は知られていない。
図2は図1に示す構成における駆動方法を表すフローチャートである。
この駆動方法は、受信側RXに送信すべきデータ信号Dを入力として、第1クロック信号CK1に同期して生成された第1駆動信号Dr1により、連続光CWを位相変調する位相変調機能部21と、第2クロック信号CK2に同期して生成された第2駆動信号Dr1によって、上記の位相変調信号に対してさらに強度変調を加えて受信側RXに送信する強度変調機能部22と、を有する光送信機1の駆動方法であって、ステップS11,S12およびS13を有してなる。
ステップS11:位相変調機能部21に入力されるデータ信号Dを、その入力の前段にて分岐する。
ステップS12:ステップS11により分岐したデータ信号Dからそのクロック成分を抽出する。
ステップS13:ステップS12により抽出した上記のクロック成分から上記の第1クロック信号CK1および第2クロック信号CK2を生成して、上記の位相変調機能部21および強度変調機能部22にそれぞれ入力する。
次に上記駆動方法により駆動される光送信機1のいくつかの実施例を説明する。
図3は本発明に係る光送信機1の第1実施例を示す図である。なお全図を通じて同様の構成要素には同一の参照番号または記号を付して示す。
図3の構成の大半は、図15に示した従来の構成と同様であり、第1実施例として新たに導入された構成要素は、第1分岐部41(図1の37に相当)と、PLL(Phase Locked Loop)部42(図1の38に相当)と、第2分岐部43(図1の39に相当)であるが、この第2分岐部43は、図15の分岐部13と同等である。これらの構成要素は、図1のクロック再生機能部23を構成する。また、光強度変調機能部22側では、遅延部45(図1の36に相当)が導入される。なお、参照番号47は第1増幅部であり、参照番号48は第2増幅部であって、それぞれ図15と同様、一対の増幅器14,14′および増幅器16からなる。
かくして、位相変調としてのDQPSK変調方式を採用し、強度変調としてRZ変調方式を採用する上記第1実施例において、クロック再生機能部23は、上述のとおり分岐データ信号を出力する第1分岐部41と、この分岐データ信号からクロック成分を抽出するPLL部42と、この抽出されたクロック成分を第1クロック信号CK1および第2クロック信号CK2に2分岐する第2分岐部43と、を含んで構成する。
また第1実施例の位相変調機能部21は、第1クロック信号CK1に同期して、データ信号Dに対して波形成形を行う波形成形部44と、その波形成形信号を増幅して第1駆動信号Dr1を出力する第1増幅部47と、を有してなる。
さらにまた第1実施例の強度変調機能部22は、第2クロック信号CK2に一定の遅延を加える遅延部45と、その遅延信号を増幅して第2駆動信号Dr2を出力する第2増幅部48と、を有してなり、その遅延は、位相変調機能部21においてデータ信号Dの入力から第1駆動信号Dr1の生成までの伝送遅延と等しく設定する。すなわち、図3における右側の遅延ΔDrz・ckを、左側の遅延ΔDdと等しくする。第1駆動信号Dr1と第2駆動信号Dr2の各ライン上での伝送遅延差をほぼ零にするためである。
またDQPSK変調を行う第1実施例においては、さらに具体的には、次のように構成する。まずクロック再生機能部23におけるPLL部42は、前述したデータ信号Dの1/2のレートのクロック成分を抽出するように構成し、また位相変調機能部21における波形成形部44は、その1/2レートのクロック成分からなる第1クロック信号CK1に同期してデータ信号Dを一対のデータ信号(20Gb/sデータ信号)に2分波する1:2分離器12を含むと共に、第1増幅部47については、その一対のデータ信号をそれぞれ増幅して一対の第1駆動信号Dr1を出力する一対の増幅器14,14′から構成する。なお、上記のPLL部42については、後にその詳細例を示す(図8および図9参照)。
図4は本発明に係る光送信機1の第2実施例を示す図である。この第2実施例は、第1実施例におけるDQPSK変調器18を、DPSK変調器51に置き換えたものである。DPSK変調方式となったことから、波形成形部44と第1増幅部47が第1実施例の場合と異なり、また第1実施例でのPLL部42はPLL部42′に変更される。
すなわち、クロック再生機能部23におけるPLL部42′は、前述したデータ信号Dと同一のレートのクロック成分を抽出するように構成し、また位相変調機能部21は、波形成形部44を、その同一レートのクロック成分からなる第1クロック信号CK1に同期してデータ信号Dを波形成形した信号を生成するFF部(D−FF)52から構成すると共に、その波形成形信号を増幅して第1駆動信号Dr1を出力する増幅器14と、を含んで構成する。
ここで上記のFF部(D−FF)52からなる波形成形部44に対比させて、第1実施例(図3)における波形成形部44である1:2DEMUX(分離器)12の構成を図5に示す。
図5において、波形成形部44をなす1:2DEMUX(分離器)12は、2段のFF部(D−FF)52からなり、その一方にはデータ信号Dをそのまま入力し、その他方には遅延部49を通してπだけ位相の遅れたデータ信号Dを入力する。各FF部をデータ信号Dの1/2のレートのクロック信号で駆動することによって、データ信号Dが2分波される。そして各FF部(D−FF)52からの波形成形された各出力は一対の増幅器14および14′にそれぞれ入力される。
上述した第1および第2実施例において、それぞれの光強度変調手段(34)に着目すると、いずれの実施例もRZ変調方式によるRZ変調器19を用いている。このようなRZ変調器19を採用する場合、図3(第1実施例)の強度変調機能部22は、PLL部42からのデータ信号Dの1/2のレートのクロック成分からなる第2クロック信号CK2に一定の遅延を与える遅延部45と、その遅延信号を増幅して第2駆動信号Dr2を出力する第2増幅部48と、から構成する。その遅延は、1:2分離器12と一対の増幅器14,14′とをデータ信号Dが通過するときの伝送遅延と等しく設定する(図中のΔDrz・ck=ΔDd参照)。
同様にRZ変調器19を採用する場合、図4(第2実施例)の強度変調機能部22は、PLL部42′からのデータ信号Dと同一のレートのクロック成分からなる第2クロック信号CK2に一定の遅延を与える遅延部45と、その遅延信号を増幅して第2駆動信号Dr2を出力する第2増幅部48と、から構成する。その遅延は、FF部(D−FF)52と増幅器14とをデータ信号Dが通過するときの伝送遅延と等しく設定する(図4中のΔDrz・ck=ΔDd参照)。
上述した第1および第2実施例(図3、図4)においては、光強度変調手段(34)としてRZ変調器19を採用した。しかし本発明はこれに限らず、他の光強度変調方式を用いることもできる。例えばCSRZ変調方式である。そのCSRZによる2つの実施例を図6および図7に示す。
図6は本発明に係る光送信機の第3実施例を示し、DQPSK変調方式と組み合わせている。また
図7は本発明に係る光送信機の第4実施例を示し、DPSK変調方式と組み合わせている。
まず図6(第3実施例)を参照すると、その大半は図3の第1実施例と同様であるが、CSRZ変調器61を用いる第3実施例においては、分周部62が光強度変調機能部22内に導入される。
前述したRZ変調方式によるRZ変調器19においては(図3、図4)、その第2駆動信号Dr2として、データ信号Dのビットレートと同一の周波数でかつ消光電圧の1倍の電圧振幅を有する信号を用いる。これに対し第3および第4実施例でのCSRZ変調方式によるCSRZ変調器61においては(図6、図7)、第2駆動信号Dr2として、データ信号Dのビットレートの1/2の周波数でかつ消光電圧の2倍の電圧振幅を有する信号を用いる。
図7の第4実施例を参照すると、本第4実施例は、図4に示す第2実施例における光強度変調機能部22を、上述の図6(第3実施例)に示す光強度変調機能部22に置き換えたものとなる。
要するに、強度変調がCSRZ変調方式により行われる第4実施例において、強度変調機能部22は、PLL部42′からのデータ信号Dと同一のレートのクロック成分からなる第2クロック信号CK2を1/2分周する分周部62と、その1/2分周信号に一定の遅延を与える遅延部45と、その遅延信号を増幅して第2駆動信号Dr2を出力する第2増幅部48と、から構成する。その遅延は、FF部52と増幅器14とをデータ信号Dが通過するときの伝送遅延と等しく設定する。また第2増幅部48は、強度変調の消光電圧の2倍の電圧を出力するようにする。
このため図6の第3実施例においては、上記の「1/2の周波数」を生成するために前述の分周部(1/2分周)62を導入しており、20GHzの第2クロック信号CK2を10GHzへ1/2逓倍する。なお上記の消光電圧については後に図12を参照して説明する。
要するに、強度変調がCSRZ変調方式により行われる第3実施例において、強度変調機能部22は、PLL部42からのデータ信号Dの1/2のレートのクロック成分からなる第2クロック信号CK2を1/2分周する分周部62と、その1/2分周信号に一定の遅延を与える遅延部45と、その遅延信号を増幅して第2駆動信号Dr2を出力する第2増幅部48と、から構成する。その遅延は、1:2分離器12と一対の増幅器14,14′とをデータ信号Dが通過するときの伝送遅延と等しく設定する。また第2増幅部48は、強度変調の消光電圧の2倍の電圧を出力するようにする。
図8は図3および図6におけるPLL部42の具体例を示す図(その1)、
図9は同図(その2)である。
また、図10は図4および図7に示すPLL部42′の具体例を示す図である。
まず図8を参照すると、PLL部42は、図中左の40Gb/sデータ信号Dを入力として、その1/2レートの20GHzクロック信号を出力する。VCO73の出力は、他方において、周波数逓倍回路74にて2倍の周波数に逓倍されて位相比較回路71に戻され、ここでデータ信号Dと位相比較される。
その比較結果の位相差はループフィルタ72を通してVCO73に入力され、VCO73がその位相差を零にするようなフィードバック動作が行われる。したがって安定状態では、データ信号Dに完全に位相同期したVCO出力が得られる。
図9を参照すると、図8の位相比較回路71を構成する公知の詳細例が示されている。
図10に示すPLL部42′は、40Gb/sのデータ信号Dに位相同期した同じく40GHzのクロック信号を出力するので、図8の周波数逓倍回路74は不要であり、VCO73の分岐出力の周波数を1逓倍(スルー)して位相比較回路71に戻すようにする。
最後に光変調部5に注目して、その中のDQPSK変調器18と、RZ変調器19ならびにCSRZ変調器61の既述の消光電圧について補足説明する。
図11はDQPSK変調器18の一構成例を示す図であり、入力された連続光CWは一対の光導波路によって2分波され、LN光変調器81および82においてデータ信号Dにより変調される。これら変調器81および82には前述した一対の増幅器14および14′からの各20Gb/sのデータ信号Dが入力される。
一方のLN光変調器82側にはπ/2シフタ83が挿入されているので、LN光変調器81側のデータ1−0が、位相座標軸上で0−πをとるのに対し、LN光変調器82側では、データ1−0が1/2×π−3/4×πをとる。これらは合成されて次段の光強度変調器19または61に入力される。
図12は消光電圧を説明するための図である。本図に示すとおり、LN変調器の変調曲線はcos2乗の関数曲線となる。ここに既述の消光電圧は、本図中のVπによって示され、その変調曲線の半周期に相当する電圧である。
また図13は分岐部の一構成例を示す図である。分岐部としては種々の形態で実現できるが、最も一般的な構成は本図に示す、抵抗(R)を用いた2分配器である。
以上説明したように本発明によれば、きわめて簡単な構成でありながら、データ信号とクロック信号の位相関係を、温度変動や経時変化を気にすることなく長期に亘って、一定に保つことができ、良好な送信特性をメンテナンスフリーで維持可能となる。
以上詳述した本発明の実施態様は以下のとおりである。
(付記1)
受信側に送信すべきデータ信号を入力として、第1クロック信号に同期して生成された第1駆動信号により、連続光を位相変調する位相変調機能部と、
第2クロック信号に同期して生成された第2駆動信号によって、前記の位相変調信号に対してさらに強度変調を加えて前記受信側に送信する強度変調機能部と、
前記位相変調機能部に入力される前記データ信号を、その入力の前段にて分岐し、その分岐データ信号から抽出したクロック成分から、前記第1クロック信号および第2クロック信号を生成するクロック再生機能部と、からなることを特徴とする光送信機。
(付記2)
前記クロック再生機能部は、前記分岐データ信号を出力する第1分岐部と、該分岐データ信号から前記クロック成分を抽出するPLL部と、該抽出されたクロック成分を前記第1クロック信号および第2クロック信号に2分岐する第2分岐部と、を含んでなることを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記3)
前記位相変調機能部は、前記第1クロック信号に同期して、前記データ信号に対して波形成形を行う波形成形部と、その波形成形信号を増幅して前記第1駆動信号を出力する第1増幅部と、を有してなることを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記4)
前記強度変調機能部は、前記第2クロック信号に一定の遅延を加える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記位相変調機能部において前記データ信号の入力から前記第1駆動信号の生成までの伝送遅延と等しく設定することを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記5)
前記位相変調は、DQPSK変調方式により行われることを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記6)
前記位相変調は、DPSK変調方式により行われることを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記7)
前記強度変調は、RZ変調方式により行われることを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記8)
前記強度変調は、CSRZ変調方式により行われることを特徴とする付記1記載の光送信機。
(付記9)
前記クロック再生機能部は、前記分岐データ信号から前記クロック成分を抽出するPLL部を含んでなり、前記位相変調機能部は、前記データ信号に対して波形成形を行う波形成形部と、その波形成形信号を増幅して前記第1駆動信号を出力する第1増幅部と、を含んでなり、かつ、前記位相変調がDQPSK変調方式により行われるとき、
前記クロック再生機能部における前記PLL部は、前記データ信号の1/2のレートのクロック成分を抽出するように構成し、前記位相変調機能部における前記波形成形部は、該1/2レートのクロック成分からなる前記第1クロック信号に同期して前記データ信号を一対のデータ信号に2分波する1:2分離器を含むと共に、前記第1増幅部を、その一対のデータ信号をそれぞれ増幅して一対の前記第1駆動信号を出力する一対の増幅器から構成することを特徴とする付記2記載の光送信機。
(付記10)
前記クロック再生機能部は、前記分岐信号から前記クロック成分を抽出するPLL部を含んでなり、前記位相変調機能部は、前記データ信号に対して波形成形を行う波形成形部を含んでなり、かつ、前記位相変調がDPSK変調方式により行われるとき、
前記クロック再生機能部における前記PLL部は、前記データ信号と同一のレートのクロック成分を抽出するように構成し、前記位相変調機能部は、前記波形成形部を、その同一レートのクロック成分からなる前記第1クロック信号に同期して前記データ信号を波形成形した信号を生成するFF部から構成すると共に、その波形成形信号を増幅して前記第1駆動信号を出力する増幅器と、を含んで構成することを特徴とする付記2記載の光送信機。
(付記11)
前記強度変調がRZ変調方式により行われるとき、前記強度変調機能部は、前記PLL部からの前記データ信号の1/2のレートのクロック成分からなる前記第2クロック信号に一定の遅延を与える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記1:2分離器と前記一対の増幅器とを前記データ信号が通過するときの伝送遅延と等しく設定することを特徴とする付記9記載の光送信機。
(付記12)
前記強度変調がCSRZ変調方式により行われるとき、前記強度変調機能部は、前記PLL部からの前記データ信号の1/2のレートのクロック成分からなる前記第2クロック信号を1/2分周する分周部と、その1/2分周信号に一定の遅延を与える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記1:2分離器と前記一対の増幅器とを前記データ信号が通過するときの伝送遅延と等しく設定し、前記第2増幅部は、前記強度変調の消光電圧の2倍の電圧を出力することを特徴とする付記9記載の光送信機。
(付記13)
前記強度変調がRZ変調方式により行われるとき、前記強度変調機能部は、前記PLL部からの前記データ信号と同一のレートのクロック成分からなる前記第2クロック信号に一定の遅延を与える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記FF部と前記増幅器とを前記データ信号が通過するときの伝送遅延と等しく設定することを特徴とする付記10記載の光送信機。
(付記14)
前記強度変調がCSRZ変調方式により行われるとき、前記強度変調機能部は、前記PLL部からの前記データ信号と同一のレートのクロック成分からなる前記第2クロック信号を1/2分周する分周部と、その1/2分周信号に一定の遅延を与える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記FF部と前記増幅器とを前記データ信号が通過するときの伝送遅延と等しく設定し、前記第2増幅部は、前記強度変調の消光電圧の2倍の電圧を出力することを特徴とする付記9記載の光送信機。
(付記15)
前記位相変調機能部は光位相変調器を有し、前記強度変調機能部は光強度変調器を有し、該光位相変調器はDQPSK変調器またはDPSK変調器であり、該光強度変調器はRZ変調器またはCSRZ変調器である付記1記載の光送信機。
(付記16)
受信側に送信すべきデータ信号を入力として、第1クロック信号に同期して生成された第1駆動信号により、連続光を位相変調する位相変調機能部と、
第2クロック信号に同期して生成された第2駆動信号によって、前記の位相変調信号に対してさらに強度変調を加えて前記受信側に送信する強度変調機能部と、を有する光送信機の駆動方法であって、
前記位相変調機能部に入力される前記データ信号を、その入力の前段にて分岐する第1ステップと、
前記第1ステップにより分岐したデータ信号からそのクロック成分を抽出する第2ステップと、
前記第2ステップにより抽出した前記クロック成分から前記第1クロック信号および第2クロック信号を生成して、前記位相変調機能部および前記強度変調機能部にそれぞれ入力する第3ステップと、
を有することを特徴とする光送信機の駆動方法。
本発明に係る光送信機の基本構成を示す図である。 図1に示す構成における駆動方法を示す図である。 本発明に係る光送信機の第1実施例を示す図である。 本発明に係る光送信機の第2実施例を示す図である。 図3の波形成形部をなす1:2DEMUXの具体例を示す図である。 本発明に係る光送信機の第3実施例を示す図である。 本発明に係る光送信機の第4実施例を示す図である。 図3および図6におけるPLL部42の具体例を示す図(その1)である。 図3および図6におけるPLL部42の具体例を示す図(その2)である。 図4および図7におけるPLL部42′の具体例を示す図である。 DQPSK変調器18の一構成例を示す図である。 消光電圧を説明するための図である。 分岐部の一構成例を示す図である。 位相変調+強度変調が優れていることを示す表である。 RZ−DQPSK変調方式による光送信機の従来例を示す図である。 データ識別位相マージンを、低ビットレート(A)と高ビットレート(B)について示す図である。 本発明の課題の1つを説明するために図15の一部を取り出して示す図である。 ΔDdqp−rzとQ値劣化量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 光送信機
2 送信データ処理部
3 MUX部(多重部)
4 ドライバ部
5 光変調部
11 16:1MUX(多重化器)
12 1:2DEMUX(分離器)
13 分岐部(ディバイダ)
14,14′ 増幅器
15 位相シフタ
16 増幅器
17 CW光源
18 DQPSK変調器
19 RZ変調器
21 光位相変調機能部
22 光強度変調機能部
23 クロック再生機能部
41 第1分岐部
42 PLL部
42′ PLL部
43 第2分岐部
44 波形成形部
45 遅延部
47 第1増幅部
48 第2増幅部
49 遅延部
51 DPSK変調器
52 FF部
61 CSRZ変調器
62 分周部

Claims (9)

  1. 受信側に送信すべきデータ信号を入力として、第1クロック信号に同期して生成された第1駆動信号により、連続光を位相変調する位相変調機能部と、
    第2クロック信号に同期して生成された第2駆動信号によって、前記の位相変調信号に対してさらに強度変調を加えて前記受信側に送信する強度変調機能部と、
    前記位相変調機能部に入力される前記データ信号を、その入力の前段にて分岐し、その分岐データ信号から抽出したクロック成分から、前記第1クロック信号および第2クロック信号を生成するクロック再生機能部と、からなることを特徴とする光送信機。
  2. 前記クロック再生機能部は、前記分岐データ信号を出力する第1分岐部と、該分岐データ信号から前記クロック成分を抽出するPLL部と、該抽出されたクロック成分を前記第1クロック信号および第2クロック信号に2分岐する第2分岐部と、を含んでなることを特徴とする請求項1記載の光送信機。
  3. 前記位相変調機能部は、前記第1クロック信号に同期して、前記データ信号に対して波形成形を行う波形成形部と、その波形成形信号を増幅して前記第1駆動信号を出力する第1増幅部と、を有してなることを特徴とする請求項1記載の光送信機。
  4. 前記強度変調機能部は、前記第2クロック信号に一定の遅延を加える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記位相変調機能部において前記データ信号の入力から前記第1駆動信号の生成までの伝送遅延と等しく設定することを特徴とする請求項1記載の光送信機。
  5. 前記クロック再生機能部は、前記分岐データ信号から前記クロック成分を抽出するPLL部を含んでなり、前記位相変調機能部は、前記データ信号に対して波形成形を行う波形成形部と、その波形成形信号を増幅して前記第1駆動信号を出力する第1増幅部と、を含んでなり、かつ、前記位相変調がDQPSK変調方式により行われるとき、
    前記クロック再生機能部における前記PLL部は、前記データ信号の1/2のレートのクロック成分を抽出するように構成し、前記位相変調機能部における前記波形成形部は、該1/2レートのクロック成分からなる前記第1クロック信号に同期して前記データ信号を一対のデータ信号に2分波する1:2分離器を含むと共に、前記第1増幅部を、その一対のデータ信号をそれぞれ増幅して一対の前記第1駆動信号を出力する一対の増幅器から構成することを特徴とする請求項2記載の光送信機。
  6. 前記クロック再生機能部は、前記分岐信号から前記クロック成分を抽出するPLL部を含んでなり、前記位相変調機能部は、前記データ信号に対して波形成形を行う波形成形部を含んでなり、かつ、前記位相変調がDPSK変調方式により行われるとき、
    前記クロック再生機能部における前記PLL部は、前記データ信号と同一のレートのクロック成分を抽出するように構成し、前記位相変調機能部は、前記波形成形部を、その同一レートのクロック成分からなる前記第1クロック信号に同期して前記データ信号を波形成形した信号を生成するFF部から構成すると共に、その波形成形信号を増幅して前記第1駆動信号を出力する増幅器と、を含んで構成することを特徴とする請求項2記載の光送信機。
  7. 前記強度変調がRZ変調方式により行われるとき、前記強度変調機能部は、前記PLL部からの前記データ信号の1/2のレートのクロック成分からなる前記第2クロック信号に一定の遅延を与える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記1:2分離器と前記一対の増幅器とを前記データ信号が通過するときの伝送遅延と等しく設定することを特徴とする請求項5記載の光送信機。
  8. 前記強度変調がRZ変調方式により行われるとき、前記強度変調機能部は、前記PLL部からの前記同一レートのクロック成分からなる前記第2クロック信号に一定の遅延を与える遅延部と、その遅延信号を増幅して前記第2駆動信号を出力する第2増幅部と、を有してなり、該遅延は、前記FF部と前記一対の増幅器とを前記データ信号が通過するときの伝送遅延と等しく設定することを特徴とする請求項6記載の光送信機。
  9. 受信側に送信すべきデータ信号を入力として、第1クロック信号に同期して生成された第1駆動信号により、連続光を位相変調する位相変調機能部と、
    第2クロック信号に同期して生成された第2駆動信号によって、前記の位相変調信号に対してさらに強度変調を加えて前記受信側に送信する強度変調機能部と、を有する光送信機の駆動方法であって、
    前記位相変調機能部に入力される前記データ信号を、その入力の前段にて分岐する第1ステップと、
    前記第1ステップにより分岐したデータ信号からそのクロック成分を抽出する第2ステップと、
    前記第2ステップにより抽出した前記クロック成分から前記第1クロック信号および第2クロック信号を生成して、前記位相変調機能部および前記強度変調機能部にそれぞれ入力する第3ステップと、
    を有することを特徴とする光送信機の駆動方法。
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