JP2008066378A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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山本  和彦
Atsushi Ishinaga
篤 石長
Yoshihiro Sato
好弘 佐藤
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真雄 井上
Shinsuke Sakashita
真介 坂下
Jiro Yoshigami
二郎 由上
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Abstract

【課題】仕事関数の値及び閾値が安定したフルシリサイドゲート電極を有する半導体装置を実現できるようにする。
【解決手段】本発明に係る半導体装置は、半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜15aと、ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極23とを備えている。ゲート電極23は、層状の複数の結晶粒が積層されてなる金属シリサイド膜を有するフルシリサイドゲート電極である。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に金属シリサイド膜からなるゲート電極を有するMOS型の半導体装置及びその製造方法に関する。
近年の半導体装置における高集積化及び高速化に対する技術進展に伴い、金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)の微細化が進められている。MOSFETの微細化を行うために、従来用いられてきた酸化シリコン(SiO2)や酸窒化シリコン(SiON)等からなるゲート絶縁膜の薄膜化を進めると、トンネル電流によるゲートリーク電流の増大といった問題が顕在化する。従って、さらに薄膜化を進めるためには、ゲート電極の材料をポリシリコンから金属電極に代えて、電極空乏化に伴う容量低下を防ぐ等の取り組みが必要となる。
一方、ゲート絶縁膜の材料として、SiO2やSiONに代えて、ハフニウムオキサイド(HfO2)やジルコニウムオキサイド(ZrO2)等の金属酸化物からなる高誘電体材料に置き換えることが検討されている。ゲート絶縁膜に金属酸化物を用いることにより薄いシリコン酸化膜換算膜厚を実現しながら物理的な膜厚を厚くする、すなわち、リーク電流を低減するという効果が期待できる。
しかし、金属酸化物をゲート絶縁膜として用いると、ゲート絶縁膜の上部界面、すなわちゲート絶縁膜とポリシリコンゲート電極との界面における反応に起因して、トランジスタを動作させる際の閾値電圧の絶対値が大きくなってしまうという問題が生じる。
その原因は明らかでないが、トランジスタ製造プロセスにおいて、基板が1000℃程度の高温のプロセスに晒されるため、ゲート電極材料とゲート絶縁膜材料とが反応してしまことが疑われている。
ゲート電極材料とゲート絶縁膜材料とが反応することにより、ゲート電極材料の実効的な仕事関数が変化してしまう、フェルミレベルピンニングと呼ばれる現象が生じる。例えば、非特許文献1には、ゲート電極材料をポリシリコンとした場合に、ポリシリコンの実効的な仕事関数の値が、ポリシリコンのドーパントの種類によらず、シリコンのミッドギャップ(バンドギャップエネルギーの中間値)よりもややn+ポリシリコン寄りに固定されることが報告されている。これにより、特にp型MOSFETの閾値電圧の絶対値が相当に大きくなる。
従って、高誘電体ゲート絶縁膜の場合には、SiO2ゲート絶縁膜で期待される電極空乏化抑制の効果の他に金属電極を用いて最適な仕事関数を選び、閾値電圧を制御することが必要とされている。
金属電極の1つとして、フルシリサイドゲート電極が提案されている。フルシリサイド電極は、ゲート絶縁膜上に堆積したポリシリコン膜の上に、直接金属を堆積し、熱処理によってポリシリコン層全体を金属シリサイド化することにより形成する(例えば、特許文献1を参照。)。このプロセスによれば、まずポリシリコンからなるゲート電極を形成し、その後でゲート電極のシリサイド工程を行う。このため、二種類の金属材料をnMOSとpMOSのそれぞれに作り分ける必要のある、デュアルメタルゲート電極と比べて、従来プロセスを踏襲した製造プロセスを用いるため比較的容易に製造することができる。
従って、従来のSiO2、SiONゲート絶縁膜における電極空乏化による容量低下を防止するため及び高誘電体ゲート絶縁膜におけるフェルミレベルピンニングによるp型MOSFETの閾値電圧上昇を回避するために、フルシリサイドゲート電極を用いることが期待されている。
C. Hobbs, L. Fonseca, V. Dhandapani, S. Samavedam, B. Taylor, J. Grant, L. Dip, D. Triyoso, R. Hegde, D. Gilmer, R. Garcia, D. Roan, L. Lovejoy, R. Rai, L. Hebert, H. Tseng, B. White, and P. Tobin,"Fermi level pinning at the polySi/metal oxide interface",Proceedings of the 2003 Symposium on VLSI Technology,2003年,p.9−10 特開2005−228868号公報
しかしながら、前記従来のフルシリサイドゲート電極は、フルシリサイド化反応の制御が不十分であり、ゲート電極の仕事関数及び閾値が変動してしまうという問題を有している。
フルシリサイドゲート電極を形成する際には、ゲート絶縁膜の上にポリシリコン膜を堆積し、その上に金属を堆積した後、熱処理することによりポリシリコン膜をゲート絶縁膜直上まで、完全にシリサイド化(フルシリサイド)している。フルシリサイドゲート電極の仕事関数は、シリサイド化に用いる金属の種類、金属とシリコンとの組成比、材料の結晶方位、膜厚、シリサイド化する前のポリシリコン膜に含まれるドーパントの分布等の物理的性質によって決まる。また、これらの物理的特性は、堆積したポリシリコンの膜厚、金属膜の膜厚、ポリシリコン膜と金属膜との比率、熱処理温度及び熱処理時間等によって複雑に変化する。
例えば、比較的小さな仕事関数が必要となるn型MOSFET用のフルシリサイドゲート電極をニッケルシリサイドにより形成する場合には、仕事関数を小さく抑えるために、ニッケルとシリコンとの組成比が一対一又はそれより小さくなるようにすることが望ましい。しかし、シリサイド化反応に寄与するニッケルは、ゲート直上から供給されるだけでなく、ゲート直上以外の部分に堆積された部分から表面拡散によっても供給される。このため、ニッケルシリサイドの組成比は、ポリシリコン膜とニッケル膜との膜厚の比のみならず、MOSFETのゲート長にも依存する。すなわち、ゲート長が細いMOSFETほど、ゲート直上以外の部分から供給されるニッケルの量が多くなるため、ニッケル過剰となりやすい。
ニッケルシリサイドの組成比が変動すると、仕事関数が変動してしまう。仕事関数の変動は、例えばMOSFETにおいては、閾値電圧の変動の原因となる。
一方、形成されたシリサイド層は、大小様々な大きさの結晶粒(グレイン)から構成されている。これらグレインサイズの不均一性もまたゲート長、ゲート幅に対して、その分布がばらつくために、仕事関数ひいては閾値がばらつく要因となってしまう。
本発明は、前記従来の問題を解決し、仕事関数の値及び閾値が安定したフルシリサイドゲート電極を有する半導体装置を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は半導体装置を、結晶粒が大きいシリサイド層からなるフルシリサイドゲート電極を備えた構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置は、半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とを備え、ゲート電極は、層状の複数の結晶粒が積層されてなる金属シリサイド膜を有するフルシリサイドゲート電極であることを特徴とする。
本発明の半導体装置によれば、ゲート電極は、層状の複数の結晶粒が積層されてなる金属シリサイド膜を有しているため、結晶粒界が少なくなり、特にゲート絶縁膜と接する結晶粒界がほとんどなくなる。従って、結晶粒のサイズ及び配向が仕事関数の値及び閾値電圧に与える影響を小さくすることができ、特性が優れた半導体装置を実現できる。また、結晶粒界によるリーク電流の発生も抑えることができる。
本発明の半導体素子において、金属シリサイド膜は、ゲート絶縁膜側の領域の結晶粒のサイズが、ゲート絶縁膜と反対側の領域の結晶粒のサイズよりも大きいことが好ましい。また、金属シリサイド膜は、ゲート絶縁膜側の領域の結晶粒界の数が、ゲート絶縁膜と反対側の領域の結晶粒界の数よりも少なくてもよい。このような構成とすることにより、ゲート絶縁膜と接する結晶粒界の数を確実に減らすことが可能となる。
本発明の半導体装置において、金属シリサイド膜は、ニッケル、コバルト、チタン、白金、ルテニウム、イリジウム、イットリビウム及び遷移金属のうちの少なくとも1つの硅化物からなることが好ましい。
本発明の半導体装置において、金属シリサイド膜は、ゲート絶縁膜側の領域のシリコンが過剰であり且つゲート絶縁膜側の領域の金属の組成比が、ゲート絶縁膜と反対側の領域の金属の組成比よりも小さいことが好ましい。このような構成とすることにより、仕事関数の値を低減できるので、nMOSトランジスタの閾値を低く抑えることができる。
本発明の半導体装置において、ゲート絶縁膜は、金属酸化膜であることが好ましい。この場合において、金属酸化膜は、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、シリコン、ランタン及び希土類元素のうちの少なくとも1つの酸化物からなることが好ましい。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上にゲート絶縁膜形成膜及びシリコン電極形成膜を順次形成する工程(a)と、ゲート絶縁膜形成膜及びシリコン電極形成膜をパターニングして複数のゲート絶縁膜及び複数のシリコン電極を形成する工程(b)と、複数のシリコン電極のうちの少なくとも1つに窒素及び酸素の少なくとも一方をイオン注入する工程(c)と、工程(c)よりも後に、各シリコン電極の上に金属膜を形成する工程(d)と、各シリコン電極と金属膜とを反応させて各シリコン電極をシリサイド化することにより、フルシリサイドゲート電極を形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする。
第1の半導体装置の製造方法によれば、複数のシリコン電極のうちの少なくとも1つに窒素及び酸素の少なくとも一方をイオン注入する工程を備えているため、金属の拡散を抑え、シリサイド化反応をゆっくり進めることが可能となる。従って、結晶粒のサイズを大きくし且つそろえることができるので、閾値が結晶粒の影響を受けにくくすることができる。また、結晶粒界を減らすことができるため、リーク電流を低減することも可能となる。さらに、金属が下部に拡散しにくくなるため、仕事関数が小さいフルシリサイドゲート電極を形成できるので、n型MOSトランジスタの閾値をさらに低減できる。またn型MOSトランジスタ及びp型MOSトランジスタの双方に対して、電気的特性のバラツキを低減することができる。
第1の半導体装置の製造方法において、工程(b)よりも後で且つ工程(c)よりも前に、各シリコン電極の側面にサイドウォールをそれぞれ形成する工程(f)をさらに備えていることが好ましい。
第1の半導体装置の製造方法において、工程(a)よりも後で且つ工程(b)よりも前に、シリコン電極形成膜の上にハードマスク膜を形成する工程(g)と、工程(f)よりも後で且つ工程(c)よりも前に、半導体基板におけるシリコン電極の両側方の部分にソースドレイン領域をそれぞれ形成する工程(h)と、工程(h)よりも後で且つ工程(c)よりも前に、ソースドレイン領域の上部をシリサイド化する工程(i)と、工程(i)よりも後で且つ工程(c)よりも前に、ハードマスク膜を除去する工程(j)とをさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上にゲート絶縁膜形成膜を形成した後、形成したゲート絶縁膜形成膜の上に第1のシリコン膜、シリサイド化抑制膜及び第2のシリコン膜を積層してシリコン電極形成膜を形成する工程(a)と、ゲート絶縁膜形成膜及びシリコン電極形成膜をパターニングして複数のゲート絶縁膜及び複数のシリコン電極を形成する工程(b)と、工程(b)よりも後に、各シリコン電極の上に金属膜を形成する工程(c)と、各シリコン電極と金属膜とを反応させて各シリコン電極をシリサイド化することにより、フルシリサイドゲート電極を形成する工程(d)とを備え、シリサイド化抑制膜は、酸化シリコン、窒化シリコン又は酸窒化シリコンからなることを特徴とする。
第2の半導体装置の製造法によれば、第1のシリコン膜、シリサイド化抑制膜及び第2のシリコン膜を少なくとも積層してゲート電極形成膜を形成する工程を備えているため、ゲート電極をフルシリサイド化する際に、金属の拡散を抑制することが可能となる。従って、結晶粒が大きく、結晶粒界が少ない金属シリサイド膜を形成できるので、閾値の値を安定させることができ、リーク電流の発生も抑えることができる。また、下部においてシリコンが過剰な金属シリサイド膜を形成できるので、フルシリサイドゲート電極の仕事関数を小さくし、閾値をさらに低くすることができる。
第2の半導体装置の製造方法において、第1のシリコン膜及び第2のシリコン膜のうちの少なくとも一方はアモルファス相を有していることが好ましい。
第2の半導体装置の製造方法において、工程(a)において、シリサイド化抑制膜は、第1のシリコン膜をウエット酸化処理、ドライ酸化処理又はドライ酸窒化処理することにより形成することが好ましい。
第2の半導体装置の製造方法において、半導体基板は、n型トランジスタの形成領域とp型トランジスタの形成領域とを有し、工程(b)よりも後で且つ工程(c)よりも前に、p型トランジスタの形成領域に形成されたシリコン電極における第2のシリコン膜及びシリサイド化抑制膜を除去する工程をさらに備えていることが好ましい。このような構成とすることにより、p型トランジスタのゲート電極を金属が過剰なフルシリサイドゲート電極とすることができる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によれば、仕事関数の値及び閾値が安定したフルシリサイドゲート電極を有する半導体装置を実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る半導体装置は、基板の上に形成されたフルシリサイドゲート電極を有するnMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタとを備えている。
図1及び図2は第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示している。まず、図1(a)に示すように、例えば主面の面方位が(100)面であるシリコンからなる基板11に、シャロウトレンチ分離(STI:shallow Trench Isolation)からなる素子分離膜12を選択的に形成する。
続いて、基板11にイオン注入を行い、基板11に複数のn型トランジスタ形成領域13Aとp型トランジスタ形成領域13Bとをそれぞれ形成する。n型トランジスタ形成領域13Aは、p型のウエルを有し、p型トランジスタ形成領域13Bはn型のウエル有している。
続いて、基板11に対して公知のRCA洗浄及び希釈フッ酸洗浄を順次行行った後、600℃〜1000℃程度の温度の酸化性雰囲気で熱処理を行う。これにより、基板11のn型トランジスタ形成領域13A及びp型トランジスタ形成領域13Bの上に、酸化シリコンからなる下地膜14を形成する。下地膜14は、膜厚が1.0nm以下であることが望ましい。また、下地膜14はウエット処理により形成した、ケミカルなシリコン酸化膜でもよい。
続いて、例えば有機金属気相堆積(MOCVD:metal organic chemical vapor deposition)法を用いて、下地膜14の上に膜厚が2nmの高誘電体からなる金属酸化膜15を形成する。例えば、ハフニウムシリケート(HfSiO4)からなる金属酸化膜を形成する場合には、以下のようにする。Hf(O−t−C374及びSi(O−t−C374の混合溶液に、窒素等からなるキャリアガスを吹き込んでバブリングを行うことにより発生させたソースガスを、キャリアガスと共に反応炉に導入する。反応炉内を500℃程度の温度に設定して、ハフニウムシリケートからなる金属酸化膜15を堆積する。このときSiに対するHfの濃度は、Hf(O−t−C374及びSi(O−t−C374の供給量によって調節する。
その後、炭素又は水素等の残留不純物の除去を行うために、700℃〜1000℃程度の熱処理を行う。このときの加熱雰囲気は、金属酸化膜15と下地膜14との膜厚が大きく変化しないように、微量の酸素を含んだ窒素であることが望ましい。その後、ソースドレイン領域のイオンの活性化熱処理において、金属酸化膜15が結晶化することを防ぐための窒化処理を行う。例えば、アンモニア雰囲気において800℃の温度で1分間の熱処理を行う。また、プラズマにより励起された窒素雰囲気中で熱処理を行ってもよい。
なお高誘電体材料からなる金属酸化膜に代えて、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜等を用いてもよい。
その後、CVD法により、金属酸化膜15の上に膜厚が100nm程度のシリコンからなるゲート電極形成膜16を堆積する。ゲート電極形成膜16は、ドーピングされていても構わない。また、ゲート電極形成膜16は、アモルファスであることが望ましい。アモルファスシリコンの場合には結晶化シリコンの場合よりもシリサイド反応を抑制できる。さらにシリコン酸化膜からなるハードマスク形成膜17を堆積する。続いて、リソグラフィ技術により、ハードマスク形成膜17の上に、ゲートパターンを有するレジストマスク28を形成する。
次に、図1(b)に示すように、例えば塩素ガスをエッチャントとしたドライエッチングにより、ハードマスク形成膜17から下地膜14までを順次パターニングする。これにより下地膜14a及びゲート絶縁膜15aを介して基板11の上に形成されたシリコン電極16aとシリコン電極16aの上面を覆うハードマスク17aとからなる積層パターン18が形成される。
次に、図1(c)に示すように、基板11に積層パターン18をマスクとしてイオン注入を行う。続いて、積層パターン18の両側面上にシリコン窒化膜からなるサイドウォール19を形成する。さらに、サイドウォール19及び積層パターン18をマスクとして、基板11に再度イオン注入を行って、ソースドレイン領域20を形成する。続いて、1000℃以上の温度で熱処理を行い、イオン注入された不純物を電気的に活性化させる。
次に、基板11の上に金属ニッケル(図示せず)を堆積した後、300℃以上の温度で熱処理を行う。これにより、ソースドレイン領域20の上部に金属シリサイドソースドレイン21を形成する。この際に、ハードマスク17aは、シリコン電極16aがシリサイド化されないように保護する保護絶縁膜として機能する。次に、未反応の金属ニッケルを硫酸と過酸化水素水の混合液で除去し、さらに結晶相制御のための熱処理を行う。
次に、図1(d)に示すようにシリコン酸化膜からなる層間膜22をハードマスク17aが十分に覆われるまで堆積する。続いて、層間膜22を、化学的機械研磨(CMP)法を用いて平坦化しながらハードマスク17aに達しないように研磨する。その後、ドライエッチングによりハードマスク17aと層間膜22の一部とをエッチバック除去して、シリコン電極16aを露出する。
次に、図2(a)に示すように、レジストマスク29を用いてp型トランジスタ形成領域13Bを被覆し、n型トランジスタ形成領域13Aのみにイオン注入法により窒素をドーピングする。これにより、n型トランジスタ形成領域13Aに形成されたシリコン電極16aを不純物がドープされたシリコン電極16bとする。なお、イオン注入の際の注入エネルギーは、5keV〜30keVの間であればよい。また、注入ドーズ量は1×1014cm-2〜1x1016cm-2の間であればよい。また窒素に代えて酸素をドーピングしてもよい。
次に、図2(b)に示すように、レジストマスク29を剥離した後に、改めてレジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術によって、p型トランジスタ形成領域13Bを露出するレジストマスク30を形成する。その後、ドライエッチングにより、p型トランジスタ形成領域13Bに形成されたシリコン電極16aを膜厚が30nm〜50nmになるまでエッチングして、薄膜化されたシリコン電極16cとする。
さらに再びレジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術によって、p型トランジスタ形成領域13Bを露出するレジストマスク30を形成しなおし、薄膜化されたシリコン電極16cのみにイオン注入法により窒素をドーピングする。これによりp型トランジスタ形成領域13Bに形成されたシリコン電極16cを不純物がドープされたシリコン電極16dとする。なお、イオン注入の際の注入エネルギーは、5keV以下が望ましい。シリコン電極16cは薄膜化されているため、注入エネルギーが過剰に高い場合には、窒素が基板に突き抜けてしまうためである。注入ドーズ量は1×1014cm-2〜1×1016cm-2の間であればよい。また窒素に代えて酸素をドーピングしてもよい。本実施例では、n型、p型の両方に対して窒素をイオン注入しているが、n型、p型のいずれか一方のみでも構わない。
次に、図2(c)に示すように、基板11の上に金属ニッケル(図示せず)を堆積した後、300℃以上の温度で熱処理を行う。これにより、シリコン電極16b及びシリコン電極16dは金属ニッケルと反応し、シリサイド化される。このときドーピングされた窒素は、シリコン電極のシリコンと結合しているため、シリサイド化反応は、窒素がドーピングされていない場合に比べてゆっくり進む。この結果、グレインバウンダリーが少なくより大きなサイズのエネルギー的に安定な結晶構造のシリサイドが成長する。同時にニッケルの拡散が阻害されているので、nMOSFETのシリコン電極は、シリコンが過剰で仕事関数の値が小さい金属シリサイド膜からなるフルシリサイドゲート電極23が形成される。一方、pMOSFETの薄膜化されたシリコン電極16cにおいては、シリサイドグレイン制御に加えて、シリコンの膜厚が薄いため、シリコンに対するニッケルの比率が高くなり、ニッケルが過剰で仕事関数の値が大きい金属シリサイド膜からなるフルシリサイドゲート電極24が形成される。
続いて、未反応の金属ニッケルを硫酸と過酸化水素水の混合液で除去し、さらに結晶相制御のための熱処理を行った後、図示を省略するが、配線工程等を行う。
本実施形態の半導体装置の製造方法は、ゲート電極をフルシリサイド化する前に、シリコン膜に不純物イオンを注入することによりシリサイド化を抑制する処理を行っている。これにより、シリサイド化の反応速度が遅くなるため、大きな結晶粒を有する金属シリサイド膜が得られる。
図5は本実施形態に係るnMOSFETのフルシリサイドゲート電極23の断面を二次電子走査電子顕微鏡により観察した結果を示している。図5において識別された結晶粒(グレイン)を点線により示しているが、本実施形態のフルシリサイドゲート電極23においては、サイズが大きいグレインが形成されている。特に、金属シリサイド膜のゲート絶縁膜側(下側)において上側よりもグレインのサイズが大きくなっており、層状のグレインが積層されるように形成されている。このため、結晶粒界(グレインバウンダリ)の数が少なく、また、ゲート絶縁膜と接するグレインバウンダリはほとんど認められない。
一方、図7はシリサイド化を抑制する処理を行っていない従来のnMOSFETのフルシリサイドゲート電極の断面を二次電子走査電子顕微鏡により観察した結果を示している。図7に示すように従来のフルシリサイドゲート電極では、小さいグレインが不規則に配列されており、多数のグレインバウンダリが形成されていると共に、ゲート絶縁膜と接するグレインバウンダリも数多く存在している。
フルシリサイドゲート電極におけるグレインのサイズが小さく、グレインバウンダリが多数発生すると、仕事関数の値及び閾値電圧に影響を与えると同時に、リーク電流が増加する。特に、ゲート長及びゲート幅が短くなった場合には、一つのトランジスタが有するフルシリサイドゲート電極の体積が、一つのグレインよりも小さくなるケースが発生する。この場合にはグレインの結晶性(配向性)の影響をより強く受けるので、基板の上に複数のトランジスタを形成した場合に、各トランジスタの閾値電圧が全く異なった値となってしまうおそれがある。さらにグレインサイズのばらつきは、ゲート電極の抵抗値のばらつきとなる。
しかし、本実施形態の半導体装置は、グレインのサイズが大きくグレインバウンダリの数が少ないため、このような不具合が発生するおそれが小さく、電気的な特性に優れたトランジスタが得られるだけでなく、基板の上に複数のトランジスタを形成した場合に各トランジスタの特性をそろえることができる。
また、本実施形態のnMOSトランジスタのフルシリサイドゲート電極23は、シリサイド化が抑制されているため、ニッケルシリサイド層の下側の領域において、ニッケルに対してシリコンが過剰となる。このため、ゲート絶縁膜と接する領域における仕事関数の値を小さくすることができ、閾値電圧が低いnMOSトランジスタを得ることができる。
一方、pMOSFETトランジスタにおいては、シリコン膜の膜厚を薄くした後、シリサイド化を行っているため、金属が過剰で仕事関数の値が大きいフルシリサイドゲート電極24が形成できる。また、pMOSトランジスタのフルシリサイド化ケートをより金属過剰とするために、シリサイド化の熱処理温度を高くすることが好ましい。シリサイド化熱処理を高温とし、処理時間を長くしても、nMOSFETのシリサイド化は抑制されているために、nMOSFETのフルシリサイドゲート電極が金属過剰になることはない。従って、この場合においても、仕事関数の値を低く抑えることができ、閾値電圧が低いnMOSFETが得られる。なお、グレインサイズ及び結晶方位の制御は、pMOSFETトランジスタにおいても可能で、ゲート電極に注入するイオンの注入エネルギー及びドーズ量を変えることで行うことができる。ただしpMOSFETのシリコン膜厚は薄いので低エネルギー、低ドーズに設定する必要がある。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図3及び図4は第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示している。
まず、図3(a)に示すように、例えば主面の面方位が(100)面であるシリコンからなる基板11に、シャロウトレンチ分離(STI:shallow Trench Isolation)からなる素子分離膜12を選択的に形成する。
続いて、基板11にイオン注入を行い、基板11に複数のn型トランジスタ形成領域とp型トランジスタ形成領域とをそれぞれ形成する。n型トランジスタ形成領域は、p型のウエル13Aを有し、p型トランジスタ形成領域はn型のウエル13Bを有している。
続いて、基板11に対して公知のRCA洗浄及び希釈フッ酸洗浄を順次行行った後、600℃〜1000℃程度の温度の酸化性雰囲気で熱処理を行う。これにより、基板11におけるトランジスタ形成領域の上に、酸化シリコンからなる下地膜14を形成する。下地膜14は、膜厚が1.0nm以下であることが望ましい。また、下地膜14はウエット処理により形成した、ケミカルなシリコン酸化膜でもよい。
続いて、例えば有機金属気相堆積(MOCVD:metal organic chemical vapor deposition)法を用いて、下地膜14の上に膜厚が2nmの高誘電体からなる金属酸化膜15を形成する。例えば、ハフニウムシリケートからなる金属膜を形成する場合には、以下のようにする。Hf(O−t−C374及びSi(O−t−C374の混合溶液に、窒素等からなるキャリアガスを吹き込んでバブリングを行うことにより発生させたソースガスを、キャリアガスと共に反応炉に導入する。反応炉内を500℃程度の温度に設定して、ハフニウムシリケートからなる金属酸化膜15を堆積する。このときSiに対するHfの濃度は、Hf(O−t−C374及びSi(O−t−C374の供給量によって調節する。
その後、炭素又は水素等の残留不純物の除去を行うために、700℃〜1000℃程度の熱処理を行う。このときの加熱雰囲気は、金属酸化膜15と下地膜14との膜厚が大きく変化しないように、微量の酸素を含んだ窒素であることが望ましい。その後、ソースドレイン領域のイオンの活性化熱処理において、金属酸化膜15が結晶化することを防ぐための窒化処理を行う。例えば、アンモニア雰囲気において800℃の温度で1分間の熱処理を行う。また、プラズマにより励起された窒素雰囲気中で熱処理を行ってもよい。
なお、高誘電体材料からなる金属酸化膜に代えて、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜等を用いてもよい。
その後、金属酸化膜15の上にシリコン電極形成膜41を形成する。シリコン電極形成膜41は、以下のようにして順次積層された第1のシリコン膜42と酸化シリコン膜43と第2のシリコン膜44とからなる。
続いて、金属酸化膜15の上に、CVD法により膜厚が50nm程度の第1のシリコン膜42を堆積する。第1のシリコン膜42は、ドーピングされていても構わない。第1のシリコン膜42は、アモルファスであることが望ましい。
次に、基板11をアンモニアと過酸化水素水との混合水溶液(APM)に浸すことにより第1のシリコン膜42の表面に、酸化シリコン膜43を形成する。酸化シリコン膜43の膜厚は1.0nm以下であることが望ましい。膜厚が1.0nm以下であればシリサイド化を完全に停止させることがない。なお、APM液に代えてオゾン水を用いても構わない。また、ドライ酸化により形成してもよい。また、酸化シリコンに代えて窒化シリコン又は酸窒化シリコン等を用いてもよい。
その後、酸化シリコン膜43の上に、膜厚が50nm程度の第2のシリコン膜44を堆積する。第2のシリコン膜44は、ドーピングされていても構わない。第2のシリコン膜44は、アモルファスであることが望ましい。アモルファスシリコンは、結晶化シリコンよりもシリサイド化を抑制できる。
続いて、シリコン電極形成膜41の上に、酸化シリコン膜からなるハードマスク形成膜17を堆積する。続いて、リソグラフィ技術により、ハードマスク形成膜17の上に、ゲートパターンを有するレジストマスク28を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えば塩素ガスをエッチャントとしたドライエッチングにより、ハードマスク形成膜17から下地膜14までを順次パターニングする。これにより下地膜14a及びゲート絶縁膜15aの上に形成された、パターニングされた第1のシリコン膜42a、シリコン酸化膜42a及び第2のシリコン膜43aからなるシリコン電極41aと、シリコン電極41aの上面を覆うハードマスク17aとからなる積層パターン18が形成される。
次に、図3(c)に示すように、基板11に積層パターン18をマスクとしてイオン注入を行う。続いて、積層パターン18の両側面上にシリコン窒化膜からなるサイドウォール19を形成する。さらに、サイドウォール19及び積層パターン18をマスクとして、基板11に再度イオン注入を行って、ソースドレイン領域20を形成する。続いて、1000℃以上の温度で熱処理を行い、イオン注入された不純物を電気的に活性化させる。
次に、基板11の上に金属ニッケル(図示せず)を堆積した後、300℃以上の温度で熱処理を行う。これにより、ソースドレイン領域20の上部に金属シリサイドソースドレイン21を形成する。この際に、シリコン電極41aはハードマスク17aに覆われているため、金属ニッケルと反応しない。次に、未反応の金属ニッケルを硫酸と過酸化水素水の混合液で除去し、さらに結晶相制御のための熱処理を行う。
次に、図4(a)に示すようにシリコン酸化膜からなる層間膜22をハードマスク17aが十分に覆われるまで堆積する。続いて、層間膜22を、化学的機械研磨(CMP)法を用いて平坦化しながらハードマスク17aに達しないように研磨する。その後、ドライエッチングによりハードマスク17aと層間膜22の一部とをエッチバック除去して、シリコン電極41aを露出する。
次に、図4(b)に示すように、レジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術によって、p型トランジスタ形成領域13Bを露出するレジストマスク31を形成する。その後、ドライエッチングにより、p型トランジスタ形成領域13Bに形成されたシリコン電極41aを膜厚が30nm〜50nmになるまでエッチングして、薄膜化されたシリコン電極41bとする。具体的には、第2のシリコン膜44aと酸化シリコン膜43aとを除去し、第1のシリコン膜42aのみを残す。
次に、図4(c)に示すように、基板11の上に金属ニッケル(図示せず)を堆積した後、300℃以上の温度で熱処理を行う。これにより、シリコン電極41a及びシリコン電極41bは金属ニッケルと反応し、フルシリサイド化される。ただし、ゲート電極41aにおいては、シリサイド化は酸化シリコン膜43aの影響により阻害され、シリサイド化反応はゆっくり進む。これにより、シリコンが過剰で仕事関数の値が小さいフルシリサイドゲート電極23が形成される。一方、薄膜化されたゲート電極41bにおいては、シリコンの膜厚が薄いため、シリコンに対するニッケルの比率が高くなり、ニッケルが過剰で仕事関数の値が大きいフルシリサイドゲート電極24が形成される。
続いて、未反応の金属ニッケルを硫酸と過酸化水素水の混合液で除去し、さらに結晶相制御のための熱処理を行う。この後、図示を省略するが、配線工程等を行う。
本実施形態の半導体装置の製造方法は、積層されたシリコン膜の間にシリサイド化反応を抑制する薄い酸化シリコンを挿入することによりシリサイド化を抑制する処理を行っている。これにより、シリサイド化の反応速度が遅くなるため、大きな結晶粒を有するシリサイド膜が得られる。
図6は本実施形態に係るnMOSFETのフルシリサイドゲート電極23の断面を二次電子走査電子顕微鏡により観察した結果を示している。図6に示すように本実施形態のフルシリサイドゲート電極においては、グレインのサイズが大きく、また、層状のグレインが積層されるように形成されている。このため、グレインバウンダリの数が少なく、また、ゲート絶縁膜と接するグレインバウンダリはほとんど認められない。
本実施形態においては、グレインのサイズ及び結晶方位は、第1のシリコン膜41と第2のシリコン膜43との膜厚比を変えることにより制御することができる。また、p型MOSトランジスタの電極の膜厚は、第1のシリコン電極形成膜の膜厚によって決まる。従って、シリコン膜をエッチングして薄膜化する場合と比べて、電極の膜厚のばらつきを小さくすることができる。
このように、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法は、フルシリサイドゲート電極におけるグレインの大きさ、グレインの配向、シリサイドの組成及び膜厚等を制御することができる。シリサイド反応を抑制することによって、表面拡散に伴う過剰な金属供給を制限することができるので、仕事関数及び閾値電圧のばらつきを低減することができる。
n型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタとを基板の上に形成する場合には、n型MOSトランジスタについてシリサイド化反応を抑制しつつ、p型MOSトランジスタと同時にシリサイド化すれば、n型トランジスタのフルシリサイドゲート電極は、シリコンが過剰となり、p型MOSトランジスタのフルシリサイドゲート電極は、ニッケル過剰となるため、それぞれ最適な仕事関数を有するフルシリサイド電極が実現できる。その結果、閾値電圧が低い半導体装置を実現することができる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、仕事関数の値及び閾値が安定したフルシリサイドゲート電極を有する半導体装置を実現でき、金属シリサイド膜からなるゲート電極を有するMOS型の半導体装置及びその製造方法等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置におけるnMOSトランジスタのフルシリサイドゲート電極の断面を示す電子顕微鏡写真である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置におけるnMOSトランジスタのフルシリサイドゲート電極の断面を示す電子顕微鏡写真である。 従来の半導体装置におけるnMOSトランジスタのフルシリサイドゲート電極の断面を示す電子顕微鏡写真である。極の断面像である。
符号の説明
11 基板
12 素子分離膜
13A n型トランジスタ形成領域
13B p型トランジスタ形成領域
14 下地膜
14a パターニングされた下地膜
15 金属酸化膜
15a ゲート絶縁膜
16 ゲート電極形成膜
16a シリコン電極
16b シリコン電極
16c シリコン電極
16d シリコン電極
17 ハードマスク形成膜
17a ハードマスク
18 積層パターン
19 サイドウォール
20 ソースドレイン領域
21 金属シリサイドソースドレイン
22 層間膜
23 フルシリサイドゲート電極
24 フルシリサイドゲート電極
28 レジストマスク
29 レジストマスク
30 レジストマスク
31 レジストマスク
41 ゲート電極形成膜
41a シリコン電極
41b シリコン電極
42 第1のシリコン膜
42a 第1のシリコン膜
43 酸化シリコン膜
43a 酸化シリコン膜
44 第2のシリコン膜
44a 第2のシリコン膜

Claims (14)

  1. 半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とを備え、
    前記ゲート電極は、層状の複数の結晶粒が積層されてなる金属シリサイド膜を有するフルシリサイドゲート電極であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記金属シリサイド膜は、前記ゲート絶縁膜側の領域の結晶粒のサイズが、前記ゲート絶縁膜と反対側の領域の結晶粒のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記金属シリサイド膜は、前記ゲート絶縁膜側の領域の結晶粒界の数が、前記ゲート絶縁膜と反対側の領域の結晶粒界の数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  4. 前記金属シリサイド膜は、ニッケル、コバルト、チタン、白金、ルテニウム、イリジウム、イットリビウム及び遷移金属のうちの少なくとも1つの硅化物からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記金属シリサイド膜は、前記ゲート絶縁膜側の領域のシリコンが過剰であり且つ前記ゲート絶縁膜側の領域の金属の組成比が、前記ゲート絶縁膜と反対側の領域の金属の組成比よりも小さいことを特徴とする請求項1から3に記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート絶縁膜は、金属酸化膜であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記金属酸化膜は、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、シリコン、ランタン及び希土類元素のうちの少なくとも1つの酸化物からなることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体基板の上にゲート絶縁膜形成膜及びシリコン電極形成膜を順次形成する工程(a)と、
    前記ゲート絶縁膜形成膜及びシリコン電極形成膜をパターニングして複数のゲート絶縁膜及び複数のシリコン電極を形成する工程(b)と、
    前記複数のシリコン電極のうちの少なくとも1つに窒素及び酸素の少なくとも一方をイオン注入する工程(c)と、
    前記工程(c)よりも後に、前記各シリコン電極の上に金属膜を形成する工程(d)と、
    前記各シリコン電極と前記金属膜とを反応させて前記各シリコン電極をシリサイド化することにより、フルシリサイドゲート電極を形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(b)よりも後で且つ前記工程(c)よりも前に、前記各シリコン電極の側面にサイドウォールをそれぞれ形成する工程(f)をさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(a)よりも後で且つ前記工程(b)よりも前に、前記シリコン電極形成膜の上にハードマスク膜を形成する工程(g)と、
    前記工程(f)よりも後で且つ前記工程(c)よりも前に、前記半導体基板における前記シリコン電極の両側方の部分にソースドレイン領域をそれぞれ形成する工程(h)と、
    前記工程(h)よりも後で且つ前記工程(c)よりも前に、前記ソースドレイン領域の上部をシリサイド化する工程(i)と、
    前記工程(i)よりも後で且つ前記工程(c)よりも前に、前記ハードマスク膜を除去する工程(j)とをさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体基板の上にゲート絶縁膜形成膜を形成した後、形成したゲート絶縁膜形成膜の上に第1のシリコン膜、シリサイド化抑制膜及び第2のシリコン膜を積層してシリコン電極形成膜を形成する工程(a)と、
    前記ゲート絶縁膜形成膜及びシリコン電極形成膜をパターニングして複数のゲート絶縁膜及び複数のシリコン電極を形成する工程(b)と、
    前記工程(b)よりも後に、前記各シリコン電極の上に金属膜を形成する工程(c)と、
    前記各シリコン電極と前記金属膜とを反応させて前記シリコン電極をシリサイド化することにより、フルシリサイドゲート電極を形成する工程(d)とを備え、
    前記シリサイド化抑制膜は、酸化シリコン、窒化シリコン又は酸窒化シリコンからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1のシリコン膜及び第2のシリコン膜のうちの少なくとも一方はアモルファス相を有していることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記工程(a)において、前記シリサイド化抑制膜は、前記第1のシリコン膜をウエット酸化処理、ドライ酸化処理又はドライ酸窒化処理することにより形成することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記半導体基板は、n型トランジスタの形成領域とp型トランジスタの形成領域とを有し、
    前記工程(b)よりも後で且つ前記工程(c)よりも前に、前記p型トランジスタの形成領域に形成された前記シリコン電極における前記第2のシリコン膜及びシリサイド化抑制膜を除去する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
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