JP2008066366A - 有機elデバイスを用いたフィールドシーケンシャル駆動lcd用のバックライト - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、フィールドシーケンシャル(FS)駆動によるカラーLCDのバックライトとして用いられる、発光寿命が改善され、経時による白色度の劣化が少ないOLED(有機ELデバイス)を用いたバックライトを提供することにある。
【解決手段】フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスからなるバックライトであって、前記バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、異なる色にそれぞれ発光する前記有機EL領域の面積が異なることを特徴とするバックライト。
【選択図】なし

Description

本発明は、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなるフィールドシーケンシャル駆動LCDパネル用のバックライトに関する。
現在LCDにおいてはコスト削減のために部材点数を減らすことが求められている。その一手段としてフィールドシーケンシャル駆動によるCFレスが提案されている。
フィールドシーケンシャル方式は、「時分割」による混色を利用したカラー表示方式である。即ち、2色以上の光を継続的に切り替えて発光させ、かつ、その切り替えの速さを人間の眼の時間的分解能を越えた速さとして、人間が2色以上の色を混食して認識することを応用した方式である。
フィールドシーケンシャル方式のフルカラーLCDにおいては、動画表示にそれぞれ、バックライトをRGBの三つの発光色のうちの一つの発光色で発光可能にするとともに、各フィールド毎の継続的にRGBの発光色を切り替えて(時分割して)発光させ、その切り替えの速さを充分に速くすることにより任意の色光を得るようになっている。
即ち、フィールドシーケンシャル方式のフルカラーLCDにおいては、例えば、カラーの各フィールドを、それぞれ、予め、Rのフィールドと、Gのフィールドと、Bのフィールドに分光した状態にわけ、一つのカラーのフィールドを表示する際に、RGBの各フィールドを順番に時間差を付けてLCDに表示するとともに、Rのフィールドを表示する際にはバックライトの発光を赤(R)とし、Bのフィールドを表示する際には、バックライトの発光を青(B)とし、Gのフィールドを表示する際には、バックライトの発光を緑(G)としている。このように時分割された3色のフィールドからなるカラーの各フィールドを、三つの発光色を切り替えながら連続して表示することにより、カラーの動画を表示できる。
カラーフィルタを用いる方式に比べ吸収による損失がないことや、高価なカラーフィルタを用いないことから、部材点数を減らすことができ、コスト削減のために大きな利点を有する。
尚、フィールドシーケンシャル方式では、各フィールドを、各々R、G、Bに充分速く切り替えて発光させる必要があるため、LCDを構成するバックライトと液晶用時パネルともに、従来のLCDと比較して高速応答である必要がある。色の切り替えによる画像のちらつき(フリッカ)が生じないようにするためには、フィールドを約1/60秒以下で切り替える必要があるといわれている。従って、1フィールドあたり1色の表示を行うのに、約1/180秒以下、即ち6ミリ秒以下で切り替える必要がある。さらにこのフィールド内で、画像の描き込みと液晶の応答、バックライトの点灯を行う必要があり、液晶表示パネルには、さらに高速に駆動することが要求される。従って、液晶表示パネルとしては、高速応答可能な点から、共有デンセイ液晶や反強誘電性液晶が有利であるといわれている。ネマチック液晶のなかでは、TN液晶に対して10倍の応答速度をもつOCB液晶も提案されている。以上のように、液晶表示パネルにおいては、高速応答可能な液晶表示パネルの開発が進められている。
フィールドシーケンシャル駆動のLCDのバックライトとしてはLEDが用いられているが、このような、LCDのバックライトとしてOLED(有機ELデバイス)を用いることが提案されている。例えば、フィールドシーケンシャル(FS)用OLEDバックライトとしてストライプ状発光パターンをもつものが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、OLEDに置き換えた場合、LEDバックライトに比べて薄い、低消費電力、色再現性の高さなどが利点としてあげられ、高速応答、色再現などにおいては特に問題はないが、発光寿命などは現在のところまだ劣っており、特に燐光発光の場合に、青発光の寿命が低く、問題となっている。
これに対し、例えば、FS用OLEDバックライトの一色の発光時間に対し、他の色の発光時間が短くする(特許文献2)、また、FS用OLEDバックライトの駆動電流を輝度の経時変化を補正して決める(特許文献3)等の検討がされているが、未だ充分ではなく、より改善が求められている。
特開2001−100646号公報 特開2003−271100号公報 特開2003−302939号公報
本発明は、フィールドシーケンシャル(FS)駆動によるカラーLCDのバックライトとして用いられる、発光寿命が改善され、経時による白色度の劣化が少ない有機ELデバイス(OLED)を用いたバックライトを提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の手段により達成される。
1.フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトであって、前記バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、異なる色にそれぞれ発光する前記有機EL領域の面積が異なることを特徴とするバックライト。
2.前記発光部の異なる色にそれぞれ発光する2以上の前記有機EL領域において、発光寿命が短い有機EL領域の面積が大きいことを特徴とする前記1に記載のバックライト。
3.フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトであって、バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、異なる色にそれぞれ発光する前記有機EL領域の単位面積あたりの数が異なることを特徴とするバックライト。
4.前記発光部の異なる色にそれぞれ発光する2以上の前記有機EL領域において、発光寿命が短い有機EL領域(発光部)の数が多いことを特徴とする前記3に記載のバックライト。
5.フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトであって、バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、それぞれの有機EL領域の面積が異なり、かつ、バックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比が異なることを特徴とするバックライト。
6.電圧に対する輝度特性(γ特性)における傾きが急峻な発光色をもつ有機EL領域の面積割合が、これより傾きが小さい発光色をもつ有機EL領域に対して、給電側から遠いほど大きくなることを特徴とする前記5に記載のバックライト。
本発明により、フィールドシーケンシャル駆動によるカラーLCDに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトにおいて、発光寿命が改善され、経時による白色の色度の劣化が少ないバックライトを得ることが出来る。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明の一つの態様としては、有機ELデバイスを用いたFS方式フルカラーLCD用のバックライトにおいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の画素(R、G、Bを発光する有機EL領域)の面積比を変化させ、発光寿命の短い発光素子となる有機EL領域、例えば、通常は、B発光の有機EL領域の単位面積当たりの輝度を抑えることによって、長寿命化を計る。
有機EL領域の面積比を変化させることによるもう一つの利点としては、R、G、Bの発光効率がアンバランスの場合であり、同じく各有機EL領域(発光部)の大きさや発光期間の調整によって発光輝度のバランスを調整することが可能である。
また、色によって発光輝度の電圧依存性が異なる場合、つまり印加電圧に対する輝度特性(γ特性)が急峻な色は、有機EL領域の画素電極の給電点付近とこれと離れた場所での輝度差が大きくなる。色によってγ特性が異なると、給電点からの距離によって色バランスが変わってくる。これを補正するために、γ特性が急峻な色は給電点から遠い部分の発光部の面積割合が大きくなるようにすることも有効である。
これらは、バックライトとしての長寿命化、低消費電力化につながる。
以下、本発明を図を用いて説明する。
先ず、図1は、液晶表示パネルとバックライトからなるフィールドシーケンシャル方式のLCDの要部の断面を示すものである。
上記LCDは、バックライト100及び液晶表示パネル200より構成される。
液晶表示パネル200は、周知のTFT方式により高速駆動されるフィールシーケンシャル方式用の液晶表示パネルである。該液晶表示パネルにおいては、偏光板201を外面側に備えた2枚の透明基板202、202(例えば、ガラス基板若しくは透明フィルム基板)の間に液晶層206が挟まれている。下側の透明基板202上には、画素電極204及び、薄膜トランジスタ(TFT)203が形成されている。これはTFT方式における周知の構成と同様であり、透明基板上には、マトリクス状にデータ線210及び走査線(図示されていない)が配置されており、データ線210と走査線の交点に,TFT203及び画素電極204が配置されている。これらの上方に、配向膜205が形成されており、その上方は高速応答可能な液晶材料よりなる液晶層206が封入されている。又、液晶層206内には、スペーサ208、シール209、配向膜205により、液晶層206を封入する空間が構成されている。そして、この液晶表示パネル200には、カラーフィルタが設けられていない構成とされている。
上記液晶表示パネル200においては、フィールドシーケンシャル方式によりフルカラーの画像を表示するので、高速応答可能なものが要求されるが、周知の強誘電性液晶や反強誘電液晶を用いた高速応答可能な液晶表示パネルを用いるものとする。また、OCB液晶を用いるものとしてもよい。
次に、図1、図2を参照してフィールドシーケンシャル方式に用いられるバックライト100の構成例を概略図により説明する。
透明基板101(例えば、ガラス基板若しくは透明フィルム基板)上に、ストライプ状(帯状で互いにほぼ並行)にITO(透明電極)からなるアノード102及びアノードと電気的に離間してカソード端子111が形成され、透明基板101上及びアノード102上に、アノード102上に開口部を残して絶縁材料からなる隔壁レジスト108が形成されている。このアノード102に沿った開口部により露出されたアノード102上にストライプ状の有機EL層(103r、103g、103b)が形成され、それらの上、即ち、隔壁レジスト上、並びに周縁の透明基板101上に渡って、周知の低仕事関数の材料からなる背面電極であるカソード104が、それぞれの段差に応じて堆積されている。そして、一つのアノード102と該アノード102に重なる一つの有機EL層(103r、103g、103b)と、カソード104の一つの上記有機EL層(103r、103g、103b)と重なる部分とから一つの有機EL素子として機能する一つの有機EL領域(109r、109g、109b)が形成されている。図2にバックライト100にそれぞれ形成されたストライプ状のR、G、Bの有機EL領域(109r、109g、109b)を示す。なお、図2は、このバックライト100の概略を図示したものであり、実際には、発光色がそれぞれ赤、緑、青にされた三本の有機EL領域(109r、109g、109b)が互いに平行に帯状に形成されるとともに、これら三本を一組とする有機EL領域(109r、109g、109b)が互いに平行に多数配置されている。
各アノード102は、アノードのカソード端子111側の端部はその位置が揃えられ、他方のアノード端子側の端部は同じ発光色のものは揃えられ、アノードと同じ材料からなる配線部を通して各発光色毎のアノード端子に接続されている。例えば、発光色が赤の有機EL領域109rのアノード102は、アノードと同じ材料(この場合ITO)からなる配線部を通してアノード端子116rに、発光色が青の有機EL領域109bのアノード102はアノード端子116bに、発光色が緑の有機EL領域109gのアノード102はアノード端子116gに、それぞれ接続されている。
すなわち、発光色毎にアノード102の一方の端部の位置が変えられるとともに、同じ発光色のアノード102の一方の端子の位置は、アノード102の長さ方向にほぼ直交する直線上にほぼ配置されるようになっている。そして、全てのアノード102の側方の透明基板101上には、有機EL領域(109r、109g、109b)の発光色の種類の数(ここでは3つ)に対応する数のアノード端子102r、102g、102bが形成されている。
上記アノード端子102r、102g、102bは、アノード102及びその配線部、カソード端子111を形成する際に同時に形成されるとともに、その位置が、各発光色毎のアノード102の一方の端部から伸びた配線部の位置に対応しており、同じ発光色に対応するアノード端子102r、102g、102bと、アノード102の一方の端部がアノード102の長さ方向にほぼ直交する線上に並んだ状態となっている。
そして、図2に示すように、各アノード端子102r、102g、102bは、同じ発光色に対応するアノード102の一方の端部に配線部を介して接続されている。すなわち、発光色が赤となる有機EL領域109rの全てのアノード102と、発光色が赤用のアノード端子102rとが短絡させられ、発光色が緑となる有機EL領域109gの全てのアノード102と、発光色が緑用のアノード端子102gとが短絡させられ、発光色が青となる有機EL領域109bの全てのアノード102と、発光色が青用のアノード端子102bとが短絡させられている。従って、各アノード端子102r、102g、102b毎に駆動制御することができるので、R、G、B各発光色の有機EL領域(109r、109g、109b)毎にオンオフしたり、また各発光色の有機EL領域(109r、109g、109b)毎に輝度を変えることが可能となっている。
隔壁レジスト108は、例えば、周知の感光性樹脂からなり、フォトリソグラフィーによりパターニングされたものである。そして、図1に示す隔壁レジスト108は、その厚みL1が例えば、0.015mm(好ましくは、0.005mm以上)とされている。
透明基板101上のアノード端子102r、102g、102bとは、有機EL層(103r、103g、103b)に対して他方の端部側で、かつ、該有機EL層(103r、103g、103b)及びアノード102から離間した位置にカソード端子111が形成され、カソード104と、周知の銀等の導電性ペーストをコーティングして形成された導電性層により接続されている。カソード端子111は外部回路と接続され、所定の電圧が供給されている。
このようにR、G、Bに発光する有機EL領域がストライプ状に構成された液晶表示装置用のバックライトにおいては、バックライトは、高速でR、G、Bに対応する有機EL領域をそれぞれ切り替えて時分割駆動発光させる。
色の切り替えによる画像のちらつき(フリッカ)が生じないようにするためには、フィールドを約1/60秒以下で切り替える。従って、1フィールドあたり1色の表示を行うのに、約1/180秒以下、即ち6ミリ秒以下で切り替える必要がある。
上記の例では、各アノード端子102r、102g、102b毎にそれぞれ駆動制御して、発光色が赤となる有機EL領域109rの全てのアノード102と、発光色が緑となる有機EL領域109gの全てのアノード102と、発光色が青となる有機EL領域109bの全てのアノード102を、各発光色毎に順次時分割駆動して、R、G、B発光させる。
以上の例においては、それぞれR、G、Bに発光する等面積のストライプ状の有機EL領域を有する例を示したが、それぞれのストライプの形成周期は、時分割駆動したときに平均化して白色表示に問題がない範囲であればよい。例えば携帯電話用の表次画面の場合、各R、G、Bに発光する有機EL領域のストライプ幅は、数十μm〜数mmの範囲で翼、ストライプ本数も数本〜数十本の範囲で構わない。バックライトの基板又液晶表示パネルに用いる基板等の厚みは数10〜数1000μmであり、微細なストライプ構造或いはモザイク構造は、製造工程を複雑化することもあり必要とされない。
通常のRGBカラーフィルタ方式のLCDは、R、G、Bそれぞれ1画素ずつの合計3画素で1画素となり、1画素の中が3画素に分かれているために、開口率が低く、光の利用効率が低いという問題がある。
フィールドシーケンシャル駆動(以下FS駆動)LCDは単位時間(フレーム)にR、G、Bがそれぞれ時分割で発光する。そのため、R、G、Bそれぞれの光っている時間の開口率は大きくなる。サブ画素は大きく取れるため、画素間の無駄が少ない、TFTなどの回路が1/3で単純、などの利点がある(図1)。
FS(フィールドシーケンシャル)駆動LCDのバックライトは高速でR、G、Bをそれぞれ切り替えて駆動する必要がある。有機ELは高速応答性に優れるためFS駆動LCD用バックライトの方式として向いている。しかし現在のR、G、Bの各材料の寿命が同一でないために、単純に均等にR、G、Bの有機EL発光領域(画素)を等しい面積で並べた場合、寿命の短い色の画素は早く劣化し、色バランスがずれてくる。
請求項1に記載の発明は、フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスからなるバックライトであって、前記バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、異なる色にそれぞれ発光する前記有機EL領域の面積が異なることを特徴とするバックライトである。
本発明においては、寿命の短い発光部の面積を大きくすることによって、寿命の短い有機EL発光部の負担を減らすことができる。ある色の有機EL発光領域の面積が大きいと、他の色に対して輝度が低くても良いため、電流密度を小さくすることができる。その結果、その発光色の寿命が長くなる。寿命の短い発光色の発光部面積を大きくしておけば、発光色の間の劣化度合いの違いを小さくすることが可能である(図3、図4)。
図3は、図1、2において示したような、R、G、B発光の各有機EL領域(画素)をストライプ状に単純に並べたバックライトの各有機EL領域のみを取り出して図示したものである。R、G、B発光の各有機EL領域は、それぞれ均等な面積でストライプ状に並べられている。
R、G、B発光の各有機EL発光領域(画素電極)の面積を均等な面積に設定したのち、白色バランスを達成するような所定の輝度(電流密度)に設定する。このとき、青色発光は有機EL素子寿命が他の色の発光素子と比べ最も寿命が短いので、経時での劣化が速く、使用により白色バランスがずれてくる。
図4は、尤も寿命の短い、例えば、青色発光の有機EL領域の面積を大きくした例を示す。各発光寿命のバランスは異なるが、そのバランスに合わせて、経時での白色バランスの変動が少なくなる様、尤も寿命の短い発光について、その発光領域の面積を大きくし、発光領域の輝度を下げる。
図3には、同時に、R、G、B発光の有機EL領域(画素)を均等な面積で並べた場合について、R、G、B各フィールドを順に駆動して1フレームとするときのR、G、Bの駆動パルスのタイミングチャートを示した。
図4には、B発光の有機EL領域の面積を大きくした場合のB発光における駆動パルス電圧のタイミングチャートを示している。輝度を調整して他色との色バランスをとるため、図3のB発光の駆動パルス電圧に対し、駆動パルス電圧を発光領域の面積増加に反比例し低下させる例を示している。
即ち、発光寿命の短い有機EL発光を、発光寿命が長い有機EL領域の発光寿命とあわせるよう電流密度を調製し(即ち、発光輝度をおとして)、その分、発光寿命の長い有機EL領域に対して、発光寿命が短い有機EL領域の面積を増大させ、低下した発光量をカバーするようにするものである。尚、ここで発光寿命とは発光の半減期をいう。
これにより、R、G、Bの寿命をそろえることが出来、経時劣化しても色度の変化が少ない。
また、発光部の大きさを初期輝度で白色バランスを達成する一定の比率とし、単位面積あたりの発光部(有機EL領域)の数を色によって変化させることも可能である。通常はRGB各発光部の数が同数で、1フレームを3等分で各色を光らせる。これに対し、例えば寿命の短いBの発光部だけ2倍の数にして、1フレームを4等分で光らせる場合、3等分の場合と同じ輝度を得るには、RGB3等分で光らせる場合に比べて、RGに必要な電流密度は発光期間が短くなった分4/3倍になるが、Bは発光期間が長くなった分2/3倍でよい(図5)。つまりBの発光部に流れる電流を少なくでき、発光部にかかる負担を小さくできるため、寿命に有利となる。
なお、OLEDのマトリクスディスプレイにおいて、各色の画素の大きさを材料の寿命、効率に合わせて変化させる技術は知られている。しかしOLEDマトリクスディスプレイの場合、常時点灯していないので、寿命、効率の差が影響する割合も小さい。バックライトの場合、ほぼ常時点灯しているため影響が大きい。また、OLEDディスプレイの場合は、発光部の単位は基本的に画素になるが、バックライトの場合はストライプやエリアなどLCDパネルの複数の画素にまたがるような大きさで発光部を形成することも可能であり(例えばストライプ)、その場合の面積の変え方にはストライプの幅を変える等、画素の場合と異なる方法が考えられる。これらは画素単位の面積変化では実現できない。また、画素の面積を色で変える技術は、単位エリア内での色の面積比が一定であるが、本発明ではエリアごとに面積比を変えることも可能である。
請求項5に記載の発明は、R、G、B各発光の有機EL領域の面積比が異なるフィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスからなるバックライトであって、バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、それぞれの有機EL領域の面積が異なり、かつ、バックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比が異なることを特徴とするバックライトである。
この例を図7を用いて示す。
バックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比が異なるとは、バックライトにおいて、R、G、Bに発光する各有機EL領域を少なくとも一つずつ含み、かつ、各有機EL領域(R、GまたはB)が並ぶ方向に沿った(平行な)線分(a、b、c、d、・・・)をひいたとき、その二つの線分及び各R、G、Bの各領域を少なくとも1組含む発光領域の両端によって区切られる矩形のいずれかのエリア(図7の例えば、A領域及びB領域)において、それぞれの発光を示す有機EL領域の面積比が異なるというものである。
図7では、A領域におけるR、G、Bの各発光領域面積の比は、B領域における各発光面積の比と異なり、B領域において、例えばGの発光領域の比率が大きくなっている。
バックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比が異なるものは、印加電圧に対する輝度特性(γ特性)における傾きが急峻な発光色がある場合に、適用することができる。
図6に代表的なR、G、B発光の有機EL素子(実施例記載)に対する印加電圧と発光(輝度)の曲線についてグラフ化したものである。実施例で用いた各R、G、Bの有機EL素子の特性。これによれば、R、Bの輝度−電圧の発光特性に対し、G発光の輝度−電圧特性は、電圧の上昇とともに輝度の立ち上がりが急峻である。
印加電圧に対する輝度特性(γ特性)における傾きが急峻な発光色をもつ場合、この発光色を放射する有機EL領域に対して、給電側の電極面積よりも、反対側の電極面積を大きくする。即ち、上記A領域における各発光領域(面積)の比率とG領域における各発光領域(面積)の比率とが異なっている。即ちバックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比率が異なっている。
図7において、例えば、G発光の有機EL領域については、面積の小さい方を陽極(例えばITO)については通電側(アノード端子側)とする。
光取り出し側の透明電極としてはITOが使われることが多いが、ITOでは、金属電極と異なり抵抗率が1.5〜2.0×10-4Ω・cm程度であり、金属の抵抗率が10-6Ω・cm台程度と比べると、金属(例えば陰極のアルミニウム)に比べて電気を通しにくい。
従って、表示装置の画素レベル(〜100μm)に比べバックライトにおける画素サイズは大きいので、例えば、前記ストライプ電極の例では、アノードの給電側、即ち、アノード端子側に近い領域とアノード端子とは反対側の領域までの間に、電極材料そのものの抵抗によって、電圧降下が起こることになる。また、アノードと、配線部の材料が同じ場合には、電源の供給側(給電側)例えばアノード端子からアノード端までの配線の距離が長くなると、やはり距離の応じた電位の低下が引き起こされる。
従って、アノードにおいても、給電側(アノード端子側)の電極領域の方が、これから反対側の(給電側から遠い)領域に比べ、電位が高く、従って電極間電位が高いため、有機EL層における電流密度が大きくなる。
このことは、図6に示されるように印加電圧に対する輝度特性(γ特性)における傾きが急峻な発光色の場合には、電圧降下が起こった場合の輝度の相対的な低下が、他の発光色より大きくなる。従って、γ特性における傾きが急峻な発光の有機EL領域の面積割合を、これより傾きが小さい発光色をもつ有機EL領域の面積割合に対して、給電側から遠いほど大きくとることで、単位面積当たりの輝度低下を補償することができ、これにより、ストライプ方向の輝度が均一化されるという効果をうることが出来る。
また、有機EL発光領域が、給電側から遠い場合として、同じ発光色の給電側(上記の例ではアノード端子側)に近いストライプ(有機EL領域)と、給電側から離れたストライプ(有機EL領域)とでは、配線抵抗がある場合、同様の電位低下が起こる。これはアノード端子等の給電側への配線は、電極のパターニングによる形成時に、電極材料と同じ材料を用い形成するために起こる。従って、図6に示されるような輝度のγ特性を有する発光色の給電側に近い有機EL領域と給電側から遠い有機EL領域の面積を変える、即ち、遠い有機EL領域の面積を大きくし、他の発光色を持つ有機EL領域との比率を変えることで、同じ発光色のストライプ(有機EL領域)の単位面積当たりの輝度低下を補償することができる。
尚、請求項5に係わる発明において、特に陽極としてITOが用いられる場合について説明したが、電極として抵抗率の比較的大きいものを用いた場合、陰極であっても同様の電圧降下が起こるので、本発明は陽極のITOに限定されるのではない。
有機EL層は、電極間に単数又は複数の有機層を積層した構造であり、例えば、陽極/正孔注入・輸送層/発光層/電子注入・輸送層/陰極等の構成からなり、最も単純には、陽極/発光層/陰極からなる構造であう。層構成はこれらに限定されない。
以下に、本発明において各色の有機EL領域を形成する材料として用いられ、蒸着或いは塗布等の各種の手段によって積層され有機EL層を形成する。
正孔注入・輸送層に用いられる有機材料としては、フタロシアニン誘導体、ヘテロ環アゾール類、芳香族三級アミン類、ポリビニルカルバゾール、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT:PSS)などに代表される導電性高分子等の高分子材料が用いられる。
また、発光層に用いられる、例えば、4,4′−ジカルバゾリルビフェニル、1,3−ジカルバゾリルベンゼン等のカルバゾール系発光材料、(ジ)アザカルバゾール類、1,3,5−トリピレニルベンゼンなどのピレン系発光材料に代表される低分子発光材料、ポリフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリビニルカルバゾール類などに代表される高分子発光材料などが挙げられる。これらのうちで、発光材料として好ましいものは分子量10000以下の低分子系発光材料が用いられ本発明の成膜材料として用いることができる。
また発光層中、発光材料には、好ましくは0.1〜20質量%程度のドーパントが含まれてもよく、ドーパントとしては、ペリレン誘導体、ピレン誘導体等公知の蛍光色素、また、りん光色素、例えば、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム、ビス(2−フェニルピリジン)(アセチルアセトナート)イリジウム、ビス(2,4−ジフルオロフェニルピリジン)(ピコリナート)イリジウム、などに代表されるオルトメタル化イリジウム錯体等の錯体化合物がある。
電子注入・輸送層材料としては、8−ヒドロキシキノリナートリチウム、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)亜鉛等の金属錯体化合物もしくは以下に挙げられる含窒素五員環誘導体がある。即ち、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールもしくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)]ベンゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−トリアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルトリアゾリル)]ベンゼン等が挙げられる。
因みに陽極に使用される導電性材料としては、4eVより大きな仕事関数を持つものが適しており、銀、金、白金、パラジウム等及びそれらの合金、酸化スズ、酸化インジウム、ITO等の酸化金属、さらにはポリチオフェンやポリピロール等の有機導電性樹脂が用いられる。
また、陰極に使用される導電性物質としては、4eVより小さな仕事関数を持つものが適しており、マグネシウム、アルミニウム等。合金としては、マグネシウム/銀、リチウム/アルミニウム等が代表例として挙げられる。
また、バックライト基板としては、ガラス基板及び透明性樹脂フィルムがある。厚さ100μm〜2mm程度の厚みを有するものが使用される。透明性樹脂フィルムとしては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチルメタアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド等が挙げられるが限定されない。
以上、本発明に係わるバックライトにおいては、異なる色の発光のバランスを駆動期間の長さ、また電流値ではなく、画素面積の違いによってR、G、Bの各有機ELの負担を調節する。こうすることによって、複雑な駆動を行う必要がなく、駆動回路のコストダウンが可能になる。また、最も寿命の短い色に合わせて最適化が可能なため、材料への負担軽減効果が大きい。
以下実施例により、本発明を具体的に説明するが本発明はこれにより限定されない。
実施例1(請求項1、2に対応)
図1、2に示した構成に準じ、2.2インチ(電極長34mm)サイズの有機ELバックライトを作製した。R、G、Bの各ストライプ発光部(有機EL領域)は、R、G=300μm幅、B=450μm幅、ストライプ間スペース各50μm幅で配置した(図4)。
即ち、ITO(100nm)付きガラス基板(厚み1.0mm)をITOをストライプ状にパターニングした後、各アノード端子、隔壁を設け、さらに各色有機EL層、さらにアルミニウムからなる陰極(又カソード端子等の配線)の順で順次蒸着によりパターニング、積層した。
陽極上に以下の有機EL層を蒸着により順次積層した。各色有機EL層の構成は以下の通りである。尚、陰極はアルミニウム(150nm)。
R: 正孔注入層(PEDOT:40nm)/正孔輸送層(α−NPD:30nm)/発光層(CBP、Ir(piq)3(11%):35nm)/正孔阻止層(BAlq:10nm)/電子輸送層(Alq3:40nm)/LiF(0.5nm)
G: 正孔注入層(PEDOT:40nm)/正孔輸送層(α−NPD:20nm)/発光層(CBP、Ir(ppy)3(6%):30nm)/正孔阻止層(BAlq:10nm)/電子輸送層(Alq3:30nm)/LiF(0.5nm)
B: 正孔注入層(PEDOT:40nm)/正孔輸送層(α−NPD:30nm)/発光層(ホストA、青発光B(6%):40nm)/正孔阻止層(BAlq:10nm)/電子輸送層(Alq3:40nm)/LiF(0.5nm)
尚、PEDOT:PEDOT/PSS、Bayer社製、Baytron P Al 4083
Figure 2008066366
作製した各有機EL素子を用いてそれぞれ、
R:初期輝度600cd/m2
G:初期輝度1200cd/m2
B:初期輝度300cd/m2
で発光させると白色が達成される。
この輝度となるよう各アノード端子の電位を調整し通電し半減寿命(輝度が1/2になる時間)を測定したところ、
R:初期輝度600cd/m2で半減寿命約1万h、
G:初期輝度1200cd/m2で半減寿命約1万h、
B:初期輝度300cd/m2で半減寿命5千h、
また、初期輝度を200cd/m2としたところ半減寿命約1万hという結果であった。尚、輝度測定は分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタセンシング社製)を用いた。
従って、発光の半減寿命がほぼ同じである、初期輝度がそれぞれ
R:600cd/m2
G:1200cd/m2
B:200cd/m2
という条件で、作製したバックライトを用いて各色フィールドを1/180秒で駆動、発光させ、経時で輝度の変化をみた。
、B発光の有機EL領域は面積をR、G発光の有機EL領域よりも面積を大きくしており、電流密度を低下させ、発光輝度を調整、その分寿命を他の発光と同じとしているが、劣化しても色度が変わらない結果であった。
比較例1
実施例1と同様に、2.2インチ(電極長34mm)のストライプ状に、R、G、B各発光領域(有機EL領域)を有するバックライトを作製した。但し、ストライプ間スペース各50μm幅としたが、実施例1とは異なり、R、G、Bそれぞれのストライプ幅をそれぞれ350μmと同じ幅とした(図3)。有機ELバックライトについて、以下の初期輝度条件でそれぞれのフィールドを1/180秒で駆動させ、発光させ、経時で各色の輝度の変化をみた。
R:初期輝度600cd/m2
G:初期輝度1200cd/m2
B:初期輝度300cd/m2で発光させた。
この例では、R、G、Bそれぞれのストライプ幅を350μmと同じ幅としたため、B発光の寿命が短く、劣化してオレンジ系に色度が変化した。
実施例2(請求項5、6に対応)
実施例1と同様の2.2インチ(電極長34mm)サイズのバックライトを作製した。但し、各R、G、B発光部は図7に示すストライプ形状となる様に各有機EL領域を配置した。
R、B発光部:給電側410μm幅から反対側が390μm幅に減少させた、
G発光部:給電側から380μm幅から反対側が420μm幅に増加させた、また、各スペースは50μm幅とした(図7)。
上記各実施例1で用いた各有機EL素子は、図6の電圧−輝度特性をもった素子であり、この場合、G発光素子の特性の傾きが最も急峻である。
作製したバックライトを用いて、それぞれの素子を用いたストライプ状の有機EL領域において、各色のアノード端子の電位を調整し、陽極の給電側領域(エリア)における発光輝度を、表1の記載の値とし、発光強度(発光輝度×発光面積)の比率がR:G:B=2:4:1になるようにした。尚、輝度測定には分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタセンシング社製)を用いた。
このバックライトを実施例1と同様にして駆動した。
このときの、各色素子の発光輝度(給電側及び反対側)を測定した結果を示す。尚、発光輝度は各有機EL領域の給電側に最も近接した領域(給電側輝度)及び最も離れた反対側の領域(反対側輝度)をそれぞれ測定した。また、表には給電側に最も近接した電極領域(給電側電圧)と最も離れた反対側の電極領域(反対側電圧)の電極間電位を測定した結果も示した。
Figure 2008066366
電圧降下が供給側電圧数Vに対し0.6V程度と比較的大きく、給電側と反対側において、R、G、Bの輝度比率が異なるが(GはR、Bに比べ落ちが大きい)、G発光の有機EL領域の電極幅を給電側に比べ反対側で大きくしたことで発光強度としてみれば、面積を考慮した色間の発光強度差は比較的小さく、R:G:B≒2:4:1となっており、バランスは変わっていない。
比較例2
実施例2と同様に、2.2インチ(電極長34mm)サイズのバックライトを作製した。但し、R、G、Bストライプ発光部、ストライプの一方を給電側とし、R、G、B発光部(有機EL領域)がそれぞれ全て400μmの一定幅、各スペース幅50μmで、給電側と反対側の各色発光部比率(各有機EL領域の面積比)が変わらないバックライトを作製した。
各色のアノード端子の電位を調整し、給電側エリアの発光強度(発光輝度×発光面積)の比率がR:G:B=2:4:1になるようにした。
実施例1と同様にして駆動した。
このときの、各色素子の発光輝度(給電側及び反対側)を測定した結果を示す。
実施例2と同様に、発光輝度は各有機EL領域の給電側に最も近接した領域(給電側輝度)及び最も離れた反対側の領域(反対側輝度)を測定した。
Figure 2008066366
G発光またR、Bについてもストライプ状有機EL領域の給電側と反対側との面積が同じため、給電側と反対側においてR、G、Bの輝度比率(輝度×面積)が異なり、色バランスが崩れる。R:G:B≒2:3.3:1。
実施例3(請求項5、6に対応)
実施例1と同様に、2.2インチ(電極長34mm)サイズ、図8で示すようにR、G、Bストライプ発光部を配置したバックライトを作製した。
R、B発光部は、アノード端子側、アノード端子から遠い側のストライプともに400μm幅、但し、G発光部は、給電側(アノード端子側)のストライプは400μm幅、アノード端子から遠い最端側のストライプは480μm幅とした。ストライプ間スペースは各50μm幅とした(図8)。尚、図8には、R、G、B発光の各アノードからアノード端子、102r、102g、102bまでの配線部を示した。アノード端子からアノード端子まで最も遠い側(最端側)のG発光の有機EL領域におけるアノード端までの配線抵抗は850Ωであった(R、Bも同様)。
図6の電位−輝度特性(γ特性)をもつ各素子を用いた有機EL領域において、アノード端子側(給電側)に最も近い各ストライプにおいて、発光輝度×発光面積の比率がR:G:B=2:4:1になるように、各色のアノード端子電位を調整し、実施例1と同様に駆動した。
このときの、各素子の発光輝度(給電側の各素子及びアノード端子から遠い最端側の各素子)を測定した結果を示す。
尚、発光輝度は給電側に最も近接した各色有機EL領域及び最も離れた最端側の各色有機EL領域でそれぞれ測定した(いずれも給電側のアノード端部で測定した)。
Figure 2008066366
アノード端子に最も近接した側とアノード端子から最も遠い最端側のR、G、Bの各輝度比率が異なるが、面積を考慮した色間の輝度差は変わっていない。R:G:B≒2:4:1
比較例3
実施例3と同様に、2.2インチ(電極長34mm)サイズのバックライトを作製した。但し、R、G、Bストライプ各発光部の幅は全て均一な400μm幅とし、ストライプ間スペースは50μm(図9)。各有機EL素子は実施例3で用いたものと同じものを用いた。各アノード端子(給電側)から、アノード端子から最も遠い最端の各色のストライプ状有機EL領域アノード端までの配線抵抗850Ωであった。図9に、各色発光のアノード、アノード端子102b及びこれを連結する配線部を示した。
各色のアノードに連結する各アノード端子の電位を調整して、アノード端子側(給電側)に近接したR、G、Bの各発光領域の発光輝度×発光面積の比率を表に示すように、R:G:B=2:4:1になるように設定した。
これを実施例1と同様に駆動した。このときの、各色素子の発光輝度(給電側の各素子及びアノード端子から遠い最端側の各素子)を測定した結果を示す。
尚発光輝度は各有機EL領域の給電側に最も近接した領域及びアノード端子から最も離れた最端側の各色の有機EL領域の発光を測定した(いずれも給電側のアノード端部で測定した)。
結果を表4に示した。
Figure 2008066366
アノード端子側の各色の発光部面積とアノード端子側から最も遠い最端側の各色の発光部面積が同一であるため、アノード端子側のR、G、Bの発光比率と、アノード端子側から遠い最端側のR、G、Bの発光比率が異なり、色差が大きな差になることがわかる。R:G:B≒2:3.3:1。
液晶表示パネルとバックライトからなるフィールドシーケンシャル方式のLCDの要部の断面図である。 フィールドシーケンシャル方式に用いられるバックライトの構成例の概略図である。 R、G、B発光の各有機EL領域をストライプ状に単純に並べたバックライトの各有機EL領域のみを取り出して図示したものである。 青色発光の有機EL領域の面積を大きくした例を示す図である。 単位面積あたりの有機EL領域の数を色によって変化させた例を示す図である。 代表的なR、G、B発光の有機EL素子(実施例記載)の印加電圧と発光(輝度)の関係を示すグラフである。 バックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比が異なる例を示す図である。 アノードからアノード端子102bまでの配線部を示す図である。 アノードからアノード端子102bまでの配線部を示す図である。
符号の説明
100 有機ELバックライト
101 透明基板
102 アノード
103 有機EL層
104 カソード
108 隔壁レジスト
111 カソード端子
200 液晶表示パネル
201 偏光板
202 透明基板
203 TFT
204 画素電極
206 液晶層

Claims (6)

  1. フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトであって、前記バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、異なる色にそれぞれ発光する前記有機EL領域の面積が異なることを特徴とするバックライト。
  2. 前記発光部の異なる色にそれぞれ発光する2以上の前記有機EL領域において、発光寿命が短い有機EL領域の面積が大きいことを特徴とする請求項1に記載のバックライト。
  3. フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトであって、バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、異なる色にそれぞれ発光する前記有機EL領域の単位面積あたりの数が異なることを特徴とするバックライト。
  4. 前記発光部の異なる色にそれぞれ発光する2以上の前記有機EL領域において、発光寿命が短い有機EL領域(発光部)の数が多いことを特徴とする請求項3に記載のバックライト。
  5. フィールドシーケンシャル駆動LCDパネルに用いられる有機ELデバイスを用いたバックライトであって、バックライトの発光部が、異なる色にそれぞれ発光する2以上の有機EL領域からなり、それぞれの有機EL領域の面積が異なり、かつ、バックライトのエリアによってそれぞれの有機EL領域の面積比が異なることを特徴とするバックライト。
  6. 電圧に対する輝度特性(γ特性)における傾きが急峻な発光色をもつ有機EL領域の面積割合が、これより傾きが小さい発光色をもつ有機EL領域に対して、給電側から遠いほど大きくなることを特徴とする請求項5に記載のバックライト。
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