JP2008063755A - 排水集合管 - Google Patents

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敬之 外山
Yoshinori Ueda
義憲 上田
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Abstract

【課題】樹脂製の排水集合管において、耐火モルタル二層構造を具備した排水集合管の欠点を解消除去しつつ、排水騒音の躯体伝播音及び空気伝播音を抑制乃至阻止して排水騒音の防止効果を得る。
【解決手段】管本体7の上部流入口部5及び下部流出口部6に対し、必要とされる管材外嵌領域や必要とされる管接続用付属器具の装着作業領域を除いて、これら上部流入口部5及び下部流出口部6を含む上記管本体7の外周面を取り囲む状態で、遮音層を含む複合被覆層15が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の排水集合管に関するものである。
集合住宅等の多層階建物で採用される排水配管構造は、床スラブを貫通して設置される排水集合管と、各階の排水集合管相互を接続する立管と、各階に設置された衛生設備(浴槽など)と各排水集合管とを接続する枝管とを有して成るものであるが、この種の排水配管構造において排水集合管に樹脂製のものが使われる場合がある(例えば、特許文献1等参照)。
この種の樹脂製の排水集合管を用いた排水配管構造では、排水集合管がむき出しになっている状態のままでは消防の観点において耐火性が無いと見なされ、適用できる建物に大幅な制限が課されるものであった。なお、樹脂製の排水集合管に対しその外周面を被覆する状態で耐火モルタル層を設けた耐火二層構造の排水集合管であれば耐火性があると認定される。
特開平2−272118号公報
上記したように樹脂製の排水集合管を用いた排水配管構造では耐火性の面で厳しい適用制限を受けるため、この樹脂製排水集合管の汎用性は非常に低いものと言わざるを得なかった。なお、樹脂製排水集合管に対してロックウール又はグラスウールを巻き付けることは、巻きムラにより十分な耐火性が得られない場合があったり、作業能率が極端に悪いなど、未だ改善の余地を多く含むものであった。
耐火二層構造の排水集合管は重く且つ嵩張るため、流通性(輸送や在庫管理等)や施工作業性が悪く、また配管スペースを徒に占有してしまうという欠点があった。しかも、耐火二層構造にするためには、耐火モルタルの成形に用いるための成形型として、排水集合管のタイプや形状、サイズなどが異なる品種に応じ、数多くのものが必要になる。しかし実際上は全ての品種に対応させた成形型を製作することは不可能であるため、結果として、耐火二層構造を具備した排水集合管の品種は限られた少品種となっている。
一方、樹脂製の排水集合管や耐火二層構造を具備した排水集合管では、排水騒音が床スラブに伝搬して室内へ放射される、いわゆる躯体伝播音を防止する対策は殆ど採られていなかった。そのため、階下に居住する者にとって階上の排水音に困惑するということがよく起こっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、耐火二層構造を具備した排水集合管の欠点を解消除去しつつ、排水騒音を防止できるようにした樹脂製の排水集合管を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る樹脂製の排水集合管は、上部流入口部及び下部流出口部を有した管本体に対し少なくとも1本の枝管接続部が設けられたものであって、上記管本体の上部流入口部及び下部流出口部、並びに枝管接続部に対し、必要とされる管材外嵌領域や必要とされる管接続用付属器具の装着作業領域を除いて、これら管本体及び枝管接続部の外周面を取り囲む状態で遮音層が設けられている。
このように本発明に係る排水集合管では管本体や枝管接続部の外周面に設けられた遮音層により、排水騒音が床スラブへと伝播する躯体伝播音や、空気中を伝わる空気伝播音が抑制乃至阻止される。そのため静音化が図られることになる。
なお、ここにおいて「必要とされる管材外嵌領域」とは、上部流入口部や下部流出口部、枝管接続部に採用される管継ぎ手構造が、立管部材や枝管により外嵌されるタイプとなっているとき(即ち、挿口タイプであるとき)に、立管部材や枝管が外嵌される領域を言う。
また、「必要とされる管接続用付属器具の装着作業領域」とは、上部流入口部や下部流出口部、枝管接続部に採用される管継ぎ手構造がメカニカルタイプやフランジタイプとなっているとき(即ち、押し輪やボルト、ナットなどの管接続用付属器具を装着する構造であるとき)に、管接続用付属器具を装着するうえで必要とされる作業領域を言う。
従って、これら「必要とされる管材外嵌領域」や「必要とされる管接続用付属器具の装着作業領域」がある場合には、これらの領域には遮音層は設けられないことを言う。勿論、これら「必要とされる管材外嵌領域」や「必要とされる管接続用付属器具の装着作業領域」が無い場合には、上部流入口部や下部流出口部の外周面、或いは枝管接続部の外周面を全て取り囲む状態で遮音層が設けられることになる。
遮音層はアスファルトシート、オレフィンシート、鉄系充填材入り軟質シートのいずれかによって形成することができる。但し遮音層はその他の素材によって形成することもできる。
管本体及び枝管接続部の外周面と遮音層との間に吸音層を設けると一層よい。なお、この吸音層はグラスウール、ロックウール、軟質ウレタンフォーム、セラミックファイバー、セルロースファイバー、ニードルパンチマットのいずれかによって形成することができる。但し吸音層はその他の素材によって形成することもできる。グラスウールやロックウールなどは耐火性を有したものであるので、この吸音層を設けることで、排水集合管としての耐火性をも持たせることができる。
管本体及び枝管接続部に対し、それらの外周面に直接に吸音層が設けられ、この吸音層の外側に直接に遮音層が設けられたものとするのが好適である。
このようにすることで、管本体や枝管接続部の外側に形成される複合被覆層(吸音層や遮音層を含めたもの)の層厚を可及的に薄く仕上げることができ、排水集合管としての異様な嵩張りを防止できる。
なお、管本体及び枝管接続部に対し、遮音層より内側に耐火モルタル層を形成させておくことも可能である。これによって耐火性を更に向上させることができる。
遮音層に対し、その外側を被覆する状態で保形フィルムを設けることもできる。この保形フィルムを設けることで、遮音層の外形的なまとまりを整然と保持させることができ、また製品として、形状的にも、また遮音効果的にも、均質性を持たせることができる。
管本体は、枝管接続部の設けられた部分が上部流入口部及び下部流出口部よりも内径の拡大した合流部として形成されていると共に、この合流部から下部流出口部へ向けて縮径され、枝管接続部より下位となる内部に上部流入口部から下部流出口部へ向けた水流を管内面に沿った旋回流に整流するための旋回羽根が設けられた構造であることを前提にすることができる。
このように管本体に合流部や旋回羽根が設けられている場合、管本体の内部では排水同士の合流、排水と旋回羽根との接触、旋回羽根による排水の整流(旋回流化)、下部流出口部へ向けた排水流(旋回流)の集水といったことが起こり、これらが排水騒音の発生源の一つとなる。すなわち、管本体を取り囲んで遮音層や吸音層を設けることは、上記のような排水騒音の発生源に最も近い位置へ遮音層や吸音層を設けることになるので、遮音効果や吸音効果が効果的に得られることになる。
遮音層は、周方向の少なくとも1箇所に管軸方向へ通り抜けた割縁部が設けられたものとすることができる。このようにすれば、この割縁部を介して層内側の管用貼り付け面を解放できる状態になる。この割縁部には、周方向に対して外向き又は内向きとなる重合接着部が設けられたものとする。
ここで「周方向」及び「管軸方向」は、管本体や枝管接続部、或いは立管部材や枝管の管形状を基準として言う。
なお、割縁部を1箇所だけ設ける場合、遮音層は周方向の一部が開いた状態の筒形状を呈したものとなり、且つ割縁部で腹開きするようにして層内側の管用貼り付け面を解放できることになる。また割縁部を周方向の2箇所以上設ければ、遮音層は部分円弧状断面の壁形状を呈した複数体に分割されることになり、これら複数のもの(壁形状をしたもの)を互いに連結合体させることでその全体として筒形状(排水集合管の管本体や立管部材等のまわりを一周する形体)を形成させることになる。
いずれにしても、このように遮音層に割縁部を設けることで、遮音層は層内側の管用貼り付け面を解放できるため、排水集合管の管本体や枝管接続部、立管部材、或いは枝管に対して後付けが可能となる。そのため、配管作業現場での遮音層の装着が可能且つ容易となるばかりでなく、既に配管施工されている排水集合管(言うまでもなくここで言う「排水集合管」は遮音層を装備しない従来のものを指す)や立管部材、或いは枝管に対しても、簡単且つ短時間で遮音層を装着させることができるようになる。
遮音層には、管軸方向の端部寄りに周方向に対して外向き又は内向きとなる重合接着部を設けるのが好適である。
このようにすることで、排水集合管の管本体や立管部材の管軸方向に沿って遮音層を隙間無く連結することができ、効果の高い遮音作用を得るうえで有益となる。「管軸方向の端部寄り」とは、必ずしも遮音層における管軸方向の端縁位置ぎりぎりに限定されるものではなく、端縁位置からある程度、内側に控えた位置付けを含むものとする。
遮音層に設けられた重合接着部は、両面テープや粘着性接着剤の塗布面などとしておくことも可能であるが、面ファスナーを採用するのが好適である。
このようにすることで、排水集合管の管本体や枝管接続部、立管部材或いは枝管に対して一旦、遮音層を装着した後でも、必要に応じて遮音層を取り外すことができるようになる。そのため、遮音層の装着時における位置的な微調整ができる他、装着後における配管側のメンテナンス(詰まりの清掃や点検等)に便利であり、また遮音層自体が劣化や損傷した場合の交換が容易に行えるといった利点もある。
本発明に係る樹脂製の排水集合管では、耐火二層構造を具備した排水集合管の欠点を解消除去しつつも、排水騒音の躯体伝播音及び空気伝播音を抑制乃至阻止することができ、排水騒音の防止効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
なお、本発明において排水集合管1は、例えば図1に示すように集合住宅等の多層階建物にあって各階層ごとを区画する床スラブ2に設けられた貫通孔3を縦方向に貫通して配管設置される。本明細書において床スラブ2とは、各階層を区画するものだけに限らず、それ以外にも、水平方向に設けられる建物躯体であって配管用に縦方向の貫通孔3を有したもの全般を含めるものとする。
また排水集合管1は、上部流入口部5及び下部流出口部6を有した管本体7に対し、少なくとも1本の枝管接続部8が設けられたものであって、これら管本体7及び枝管接続部8が一体化された樹脂製のものである。枝管接続部8は、平面視にて一文字状配置やL字状配置となる2本(二方)である場合、T字状配置となる3本(三方)である場合、十文字状配置となる4本(四方)である場合なども当然に含まれる。
管本体7において、枝管接続部8の設けられた部分は上部流入口部5及び下部流出口部6よりも内径の拡大した合流部10として形成されている。またこの合流部10から下部流出口部6へ向けて徐々に縮径するテーパー管部11が設けられており、このテーパー管部11内を含め、枝管接続部8より下位となる内部には、上部流入口部5から下部流出口部6へ向けた水流を管内面に沿った旋回流に整流するための旋回羽根12が設けられている。
図1乃至図4は本発明に係る排水集合管1の第1実施形態を示しており、この排水集合管1では管本体7及び枝管接続部8の略全部の外周面を取り囲むような状態で複合被覆層15が設けられている。この複合被覆層15(図4参照)は、管本体7や枝管接続部8の外周面に近い方から吸音層16、遮音層17、保形フィルム18が重合されたもので、その総厚が5mm〜20mm程度ある。
吸音層16はグラスウールやロックウール、軟質ウレタンフォーム、或いはセラミックファイバーやセルロースファイバー、ニードルパンチマット等によって厚さ4mm〜15mm程度に形成されている。
遮音層17はアスファルトシートやオレフィンシート、或いは鉄系充填材入り軟質シートなどによって厚さ1mm〜5mm程度に形成されている。
保形フィルム18はP.P(ポリプロピレン)、P.S(ポリスチレン)、P.V.C(ポリ塩化ビニル)、P.E(ポリエチレン)、P.O(ポリオレフィン)、P.E.T(ポリエチレンテレフタレート)等の熱収縮性フィルム(シュリンク用フィルム)によって厚さ1mm以下に形成されている。このうち、耐熱性に優れたP.PやP.Sが特に好適とされる。なお、この保形フィルム18は省略することもできる。
吸音層16と遮音層17とは予め互いに張り合わせた複合シート材として準備しておけばよく、この複合シート材を吸音層16が内側となるようにして管本体7に巻き付け、アルミガラスクロス粘着テープ等の適宜接着テープ(耐熱性を有したものが好適)等を用いて固定する方法を採用すればよい。また保形フィルム18は、収縮前の状態にあるときに吸音層16及び遮音層17の上からその全体を覆うように被せてから、その後に熱収縮させることで遮音層17の外面に密着させ、これら吸音層16及び遮音層17を型締め状態に保形させるようにすればよい。
本第1実施形態において、管本体7の上部流入口部5や枝管接続部8は受口タイプの管継ぎ手構造として形成されたものを示してある。受口タイプの管継ぎ手構造は、接続相手の管材(上部流入口部5では上部側の立管部材20であり枝管接続部8では枝管21である)を外嵌するソケット形状であるから、上部流入口部5や枝管接続部8の外周面には、管材が外嵌されることも、また管材との接続時にボルトやナット、或いは押し輪といった管接続用付属器具が装着されることもない。
そのためこれら上部流入口部5や枝管接続部8の外周面には、その端縁ぎりぎりまで複合被覆層15(吸音層16、遮音層17及び保形フィルム18)が形成されたものとしてある。
これに対し、下部流出口部6は挿口タイプの管継ぎ手構造として形成されたものを示してある。挿口タイプの管継ぎ手構造は、接続相手の管材(下部側の立管部材20)に受口タイプの管継ぎ手構造が設けられていることになり、この管材側の管継ぎ手構造によって外嵌されるようになるので、下部流出口部6の外周面ではその端縁から少なくとも管材外嵌領域を確保する長さ分だけ、複合被覆層15(吸音層16、遮音層17及び保形フィルム18)が設けられない裸の状態としてある。
工場から出荷される段階の排水集合管1において、複合被覆層15は上記のような形成状態にあり、管本体7における少なくとも合流部10から旋回羽根12の設けられた領域にかけてそれらのまわりを取り囲むようになっていることになる。
図1に示すように、このような構成の排水集合管1を床スラブ2の上方から下部流出口部6が先になるようにして貫通孔3へ差し込み、下部流出口部6に対する下部側立管部材20の接続、上部流出口部5に対する上部側立管部材20の接続、枝管接続部8に対する枝管21の接続、といった配管作業を行う。貫通孔3を排水集合管1が貫通する部分には、複合被覆層15の外周部と貫通孔3の内周面3aとの周間へモルタル25を詰めるようにする。
なお、立管部材20には塩ビ管等の樹脂管を用いることができる。この場合、接続配管後の上部側及び下部側の各立管部材20に対してもその外周面を取り囲むように複合被覆層26(吸音層16及び遮音層17を有し、好ましくは保形フィルム18をも有するもの)を設けるのがよい。勿論、立管部材20に対して、配管作業より前の段階(立管部材20の工場出荷段階等)に複合被覆層26を設けておいてもよい。
下部流出口部6と下部側立管部材20との接続部分で、下部流出口部6の近傍に裸の領域(排水集合管1としての製品当初、複合被覆層15が設けられていない領域)が残存する場合には、特にこの領域へ念入りに複合被覆層26を巻き付けて、露出が起こらないようにするのがよい。
もし、排水集合管1側に当初から設けられている複合被覆層15と、立管部材20に設けた複合被覆層26との継ぎ目間に隙間が生じるときには、上記適宜接着テープ等(吸音層16と遮音層17との複合シート材を管本体7に巻き付けるときに用いたもの)により、この隙間を塞ぐようにするのがよい。
吸音層16と遮音層17との複合シート材を予め円筒状に形成しておき、この円筒状にしたものを配管作業時に立管部材20に対して外挿させるようにしてもよい。なお、この場合、複合シート材を円筒状に形成するのは配管作業現場でもできるが、工場出荷段階において行っておけば尚よい。
また枝管21には塩ビ管などの樹脂管を用いることができる。
このようにして施工された排水配管構造では、各排水集合管1が複合被覆層15(吸音層16、遮音層17及び保形フィルム18)を有しているために、排水騒音が床スラブ3へと伝播する躯体伝播音や、空気中を伝わる空気伝播音が抑制乃至阻止される。そのため高い防音効果、即ち静音化が図られる。
また、複合被覆層15の吸音層16に含まれるグラスウールやロックウール等は耐火性を具備していることに伴い、排水集合管1として耐火性及び遮炎性を具備することになる。
ところで、立管部材20の外周面を取り囲むように複合被覆層26を巻き付けることで、この立管部材20自体も排水騒音の防止効果のみならず耐火性及び遮炎性を具備することになり、ひいては排水配管構造全体として排水騒音の防止効果、耐火性及び遮炎性を具備することになる。
排水集合管1としても排水騒音の防止効果や耐火性及び遮炎性を得る意味において、下部流出口部6と下部側立管部材20との接続部分(下部流出口部6の近傍)に裸の領域が生じる場合にはこの領域に複合被覆層26を巻き付けて露出が起こらないようにする必要がある。
図5に示すように、立管部材20に耐火二層管(樹脂製の芯管20aとその外周面を被覆するモルタル層20bとを有した重層管)を用いる場合も上記と同様である。枝管21に耐火二層管(樹脂製芯管21aとモルタル層21b)を用いる場合も同様である。言うまでもなく、図6に示すように立管部材20や枝管21に耐火二層管を用いる場合にそれらの外周面を取り囲むように複合被覆層26を巻き付けるようにしてもよい。
図7乃至図9は本発明に係る排水集合管1の第2実施形態を示しており、この第2実施形態の排水集合管1が第1実施形態と最も異なるところは、下部流出口部6がメカニカルタイプの管継ぎ手構造となっている点にある。
このようなメカニカルタイプの管継ぎ手構造は、管本体7側に一体形成されたフランジ部30と別体の押し輪31との間でリングパッキン34を挟み込み、押し輪31をボルト32とナット33との締め込みによってフランジ部30へ押し付けることにより、リングパッキン34に縮径方向への変形を起こさせ、これで立管部材20を接続固定する構造である。
このように押し輪31、ボルト32、ナット33等といった管接続用付属器具を配管作業時に操作し装着する必要があるため、管本体7の下部流出口部6に対しては、この管接続用付属器具を装着するうえで必要とされる作業領域を確保させる(即ち、裸のままにする)ようにして複合被覆層15が設けられている。
下部流出口部6と下部側立管部材20とを接続する場合に、この接続部分に複合被覆層26を巻き付けて露出が起こらないようにしたり、排水集合管1側の複合被覆層15と立管部材20の複合被覆層26との継ぎ目間にできる隙間を複合シート材で塞ぐようにしたりするのが好ましいことは、第1実施形態と同じである。
排水集合管1としてのその他の構成、排水配管構造としてのその他の構成、及びこれらによる作用効果等も第1実施形態と略同様である。また立管部材20や枝管21としての汎用性や、それらに対して複合被覆層26を設けるのが好適である態様等も、第1実施形態で説明したのと同じである。
図10及び図11は本発明に係る排水集合管1の第3実施形態を示しており、この第3実施形態の排水集合管1では、管本体7及び枝管接続部8に対し、複合被覆層15(遮音層17)より内側に耐火モルタル層35が形成されている。すなわち、耐火二層構造とされたうえで複合被覆層15が設けられたものである。
排水集合管1としてのその他の構成、排水配管構造としてのその他の構成、及びこれらによる作用効果等も第1実施形態等と略同様である。
図12に示すように、排水集合管1の下部流出口部6は下部側立管部材20の上端部を差し込む構造の受口タイプとすることも可能である。この場合、この下部流出口部6のまわりを全て取り囲む状態で耐火モルタル層35及び複合被覆層15を設けるようにする。
排水集合管1の下部流出口部6を受口タイプにすることに関しては、耐火モルタル層35の具備が必須とされるものではなく、図13に示すように、耐火モルタル層35を介さないまま複合被覆層15を設ける構造とすることも可能となる。
図14及び図15は、排水集合管1において管本体7や枝管接続部8に複合被覆層15を後付け可能なものとし、また立管部材20や枝管21についても複合被覆層26を後付け可能なものとした実施形態を示している。
本実施形態で採用する複合被覆層15,26は、遮音層17を必須不可欠とするものであるが、吸音層16や保形フィルム18の具備(重合)は好適な一例として説明するにすぎないことは上記した各実施形態と同様とする。すなわち、本実施形態において以下では複合被覆層15,26をそれぞれ遮音層17と読み替えることも可能である。
立管部材20用や枝管21用の複合被覆層26は、装着対象管の外周面を取り囲むことができる内径の筒形状を呈したものとされ、その周方向の1箇所に管軸方向へ通り抜ける割縁部70が設けられている。従って、この割縁部70を腹開き状態にすることで、層内側の管用貼り付け面71を解放できるようになっている。筒形状の長さは当初、所定長さ(例えば1mとか2m等)を有したものとされており、配管現場に応じて長すぎる場合には適宜切断すればよい。
割縁部70によって形成される一対の端縁は互いに重合されるようになっており、この重合時に内側に入れられる端縁には、周方向に対して外向きとなる重合接着部72が設けられ、外側に出される端縁には、周方向に対して内向きとなる重合接着部73が設けられている。これら重合接着部72,73には互いに雌雄の係着関係を有する面ファスナーが採用されており、係合と離脱とが自在で且つこの係合離脱を繰り返し行えるものとなっている。
排水集合管1の管本体7に装着する複合被覆層15は、第1乃至第4の四つの構成パーツ15A,15B,15C,15Dに分割されている。また、このうち第1構成パーツ15Aには第5構成パーツ15Eが付設され、第3構成パーツ15Cには第6構成パーツ15Fが付設されている。
ここにおいて、第1乃至第6構成パーツ15A〜15Fは、それらの一つ一つが独自の複合被覆層15を構成するものと言うこともできるし、第1乃至第6構成パーツ15A〜15Fのうち管本体7や枝管接続部8への装着状態で直接的な連結関係を持つことになるもの同士の複数の組合せ、或いは第1乃至第6構成パーツ15A〜15Fの全部の組合せとして一つの複合被覆層15を構成するものと言うこともできる。
第1構成パーツ15Aは、上部側立管部材20に装着された複合被覆層26の下端部に一部重合するようにしつつ、管本体7の上部流入口部5及び合流部10を一緒に取り囲むように形成されたもので、それらの取り囲みに必要となる内径の筒形状を呈している。
この第1構成パーツ15Aに付設された第5構成パーツ15Eは、枝管接続部8を取り囲むように形成されたもので、その取り囲みに必要となる内径の筒形状を呈し、また第1構成パーツ15Aとは互いの筒軸が直交する関係で結合されている。
第2構成パーツ15Bは、第1構成パーツ15Aの下端部に一部重合するようにしつつ、管本体7のテーパー管部11を一緒に取り囲むように形成されたもので、それらの取り囲みに必要となる内径で且つ下すぼみテーパ形の筒形状を呈している。
第3構成パーツ15Cは、枝管21に装着された複合被覆層26における枝管接続部8寄りの端部に一部重合するようにしつつ、枝管接続部8を取り囲んだ第5構成パーツ15Eに対してそのまわりを一緒に取り囲むように形成されたもので、それらの取り囲みに必要となる内径の筒形状を呈している。
この第3構成パーツ15Cに付設された第6構成パーツ15Fは、第1構成パーツ15Aの一側面に重合するように部分円弧断面形を有して形成された湾曲壁形状を呈している。
第4構成パーツ15Dは第2構成パーツ15Bの下端部と、下部側立管部材20に装着された複合被覆層26の上端部とに対し、それぞれに一部重合する状態で(跨る状態で)一緒に取り囲むように形成されたもので、それらの取り囲みに必要となる内径の短い筒形状(帯ベルト状)を呈している。
第1構成パーツ15Aには、その周方向の1箇所にその部分の管軸方向に沿って筒形状全部を通り抜ける割縁部74が設けられ、この割縁部74を腹開き状態にすることで、層内側の管用貼り付け面75を解放できるようになっている。
これに対し、第5構成パーツ15Eには、その周方向で対称となる2箇所にその部分の管軸方向に沿って通り抜ける割縁部74が設けられている。これら2箇所の割縁部74は、第1構成パーツ15Aの割縁部74と一直線状に連通する配置とされている。
従って、第1構成パーツ15Aを割縁部74で腹開き状態にさせると、第5構成パーツ15Eは2箇所の割縁部74を境としてそれぞれ部分円弧状(半月状)断面の壁形状を呈して二つ割りされる状態になり、その結果として層内側の管用貼り付け面75を解放できるようになっている。
第1構成パーツ15Aにおいて、割縁部74によって形成される一対の端縁は互いに重合されるようになっており、この重合時に内側に入れられる端縁には、周方向に対して外向きとなる重合接着部76が設けられ、外側に出される端縁には、周方向に対して内向きとなる重合接着部77が設けられている。これら重合接着部76,77には互いに雌雄の係着関係を有する面ファスナーが採用されており、係合と離脱とが自在で且つこの係合離脱を繰り返し行えるものとなっている。
第5構成パーツ15Eにおいて、2箇所の割縁部74でそれぞれ形成される端縁は相互に重合させる状態ではなく相互に突き合わせる状態で使用する。その意味で、ここに重合接着部に相当するものは設けられていない。
第2構成パーツ15B、第3構成パーツ15C、第4構成パーツ15Dについては、上記した第1構成パーツ15Aの場合と同様であり、それぞれ腹開き可能な割縁部74(外向きの重合接着部76と内向きの重合接着部77)が設けられている。
第6構成パーツ15Fについては、湾曲壁形状を呈して第1構成パーツ15Aの側面へ重合されるものであることから、壁形状の両側縁が割縁部74とされる。これらの割縁部74には湾曲壁形状に関して内向きとなる重合接着部77が設けられている。なお、これに対応するために、第1構成パーツ15Aには、第6構成パーツ15Fにおける上記2箇所の割縁部74(重合接着部77)が重合されることになる側面2箇所に、外向きの重合接着部78が設けられている。
第6構成パーツ15Fにおける内向きの重合接着部77と、第1構成パーツ15Aにおける外向きの重合接着部78とについても、互いに雌雄の係着関係を有する面ファスナーが採用されており、係合と離脱とが自在で且つこの係合離脱を繰り返し行えるものとなっている。
なお、この第6構成パーツ15Fが第1構成パーツ15Aに重合する箇所は、第1構成パーツ15Aの割縁部74(重合接着部76,77の重ね合わせ位置)に一致している。そのためこの第6構成パーツ15Fは、第1構成パーツ15Aにおける遮音性等の作用を補強し且つ構造的強度的な一体性を生じさせるように作用することになる。
上記のように第1構成パーツ15A、第2構成パーツ15B、及び第4構成パーツ15Dのそれぞれは、排水集合管1の管本体7に対してその管軸方向に沿って互いの重合により連結される関係にある。また第1構成パーツ15Aは、上部側立管部材20に装着される複合被覆層26と重合により連結される関係にあり、第4構成パーツ15Dは、下部側立管部材20に装着される複合被覆層26と重合により連結される関係にある。
これらの連結を可能にするため、上部側立管部材20に装着される複合被覆層26の下端部には、第1構成パーツ15Aとの重合時に内側に入れられる端縁に、周方向で外向きとなる重合接着部80が設けられ、第1構成パーツ15Aの上端部には、上部側複合被覆層26との重合時に外側に出される端縁に、周方向で内向きとなる重合接着部81が設けられている。
上部側複合被覆層26における外向きの重合接着部80と、第1構成パーツ15Aにおける内向きの重合接着部81とについても、互いに雌雄の係着関係を有する面ファスナーが採用されており、係合と離脱とが自在で且つこの係合離脱を繰り返し行えるものとなっている。
以下同様に、第2構成パーツ15Bの上端部には、第1構成パーツ15Aとの重合時に内側に入れられる端縁に、周方向で外向きとなる重合接着部80が設けられ、第1構成パーツ15Aの下端部には、第2構成パーツ15Bとの重合時に外側に出される端縁に、周方向で内向きとなる重合接着部81が設けられている。
第2構成パーツ15Bの下端部には、第4構成パーツ15Dとの重合時に内側に入れられる端縁に、周方向で外向きとなる重合接着部80が設けられ、第4構成パーツ15Dの上端部には、第2構成パーツ15Bとの重合時に外側に出される端縁に、周方向で内向きとなる重合接着部81が設けられている。
下部側立管部材20に装着される複合被覆層26の上端部には、第4構成パーツ15Dとの重合時に内側に入れられる端縁に、周方向で外向きとなる重合接着部80が設けられ、第4構成パーツ15Dの下端部には、下部側の複合被覆層26との重合時に外側に出される端縁に、周方向で内向きとなる重合接着部81が設けられている。
第5構成パーツ15Eは、そのまわりを第3構成パーツ15Cによって巻き締められるように重合されることになるが、この重合時に内側に入れられる外周面に、外向きとなる重合接着部80が設けられ、第3構成パーツ15Cには、第5構成パーツ15Eとの重合時に外側に出される内周面に、内向きとなる重合接着部81が設けられている。
更に、枝管21に対しても複合被覆層26を装着する場合、第3構成パーツ15Cの先端部には、枝管21に装着される複合被覆層26との重合時に内側に入れられる端縁に、周方向で外向きとなる重合接着部80が設けられ、枝管21に装着される複合被覆層26の端部には、第3構成パーツ15Cとの重合時に外側に出される端縁に、内向きとなる重合接着部81が設けられている。
以上説明したように、複合被覆層15,26は割縁部70,74を設けることで排水集合管1の管本体7や枝管接続部8、立管部材20、或いは枝管21に対して後付けが可能となる。そのため、配管作業現場での複合被覆層15,26の装着が容易となるばかりでなく、既に配管施工されている排水集合管(言うまでもなくここで言う「排水集合管」は遮音層を装備しない従来のものである)や立管部材20、或いは枝管21に対しても、簡単且つ短時間で遮音層を装着させることができるようになる。
なお、上記複合被覆層15について各構成パーツへの分割の方法や分割数、パーツ構造やパーツ形状などは一実施形態を説明したにすぎず、管本体7の形体や枝管接続部8の形成数などに応じて適宜変更可能である。
例えば、第2構成パーツ15Bは、下すぼみテーパ形の筒形状として一体化されたもの(すなわち、管軸方向に沿って通り抜ける割縁部74が設けられておらず当然に重合接着部76,77も具備しないもの)を使用することができる。
また、この第2構成パーツ15Bに代えて、以下に述べるような振動絶縁体を使用することも可能である。振動絶縁体は、管本体7のうち床スラブ2の貫通孔3へ嵌められる部分を取り囲む状態で設けるもので、排水騒音が床スラブ2に伝播して室内へ放射される、所謂、躯体伝播音を防止する。形成素材には、例えばロックウール等の多孔質吸音材料が用いられ、耐火性、遮炎性及び断熱性を有している。
この振動絶縁体は、その外周面全周をアルミガラスクロスやアルミ系合金等で被覆するのが好適とされ、これによって耐火性の強化をはじめ、防水性や保形性、振動絶縁体の素材となるロックウール等の飛散防止なども得られるようにしてある。この振動絶縁体の外形状は、上記した第2構成パーツ15Bと同等なものとする。
図16に示す試験装置を用いて本発明に係る排水集合管1の防音性を確かめる性能試験(騒音測定試験)を行った。この試験装置は、吸音材及び遮音材を複合させた構成板により、幅D900mm、高さH900mm、奥行き700mmの吸音材・遮音材からなる箱形を成す騒音測定ボックスBを構成させ、この騒音測定ボックスB内に、幅Dに対する偏り位置(d1:d2)が350mm:550mmとなるようにして被験排水集合管Wを設置できるようにしたものである。この被験排水集合管Wに接続する下部側の立管部材20は騒音測定ボックスBの下方へと突き抜けさせ、また上部側の立管部材20は騒音測定ボックスBの上方へと突き抜けさせる。
試験は、上部側の立管部材20から下部側の立管部材20へと一定流量の水を流下させつつ、被験排水集合管Wから所定距離Lを離して設置したマイクロホンMで騒音測定ボックスB内の騒音を採取し、これを騒音測定ボックスBの外に設置した普通騒音計Zにて測定するものとした。普通騒音計ZはJIS C 1502に規定されるものであり、マイクロホンMと被験排水集合管Wとの間の距離Lは150mmとした。
図17は、水量一定(1.5[l/s]の場合、3.0[l/s]の場合、5.0[l/s]の場合)として、1/1オクターブバンド中心周波数(横軸)と音圧レベル(縦軸)との関係を示した折れ線グラフである。また図18は、複合被覆層15を設けてある(本発明に係る排水集合管1)か設けていないか(裸の樹脂製排水集合管)に着目して、1/1オクターブバンド中心周波数(横軸)と音圧レベル(縦軸)との関係を示した折れ線グラフである。この図18には、参考として耐火二層構造を有した裸の樹脂製排水集合管についても併記した(「耐火被覆」と表記)。
これら図17及び図18は、騒音測定データとしては同じ試験から得たものである。なお、各図中において「暗騒音」とあるのは水を流さない状況下での騒音測定ボックスB内での騒音測定値である。
これら図17及び図18から明らかなように、複合被覆層15を設けることで、1000Hzを超える周波数域での音圧が顕著に低減されていることが判る。1000Hzを超える周波数帯での騒音としては「パシャパシャ」といった人間にとって非常に耳障りのある音域に相当するため、この音域での防音が図られることで静音化としての有用性は高い。
なお、建築物の耐火試験には火災時の延焼防止の観点から、例えば防火区画貫通配管等の耐火試験が採用される。この試験は、図19にその試験装置を示すように床スラブ2の貫通孔3に被験排水集合管Wを嵌め込み、被験排水集合管Wにおける下部流出口部6Wは開放にしておく。また、床スラブ2の下面にセラミックファイバー等の断熱材102を貼り、被験排水集合管Wの上部流入口部5Wには上部断熱パイプ103を接続して所定長さの部位に断熱材で上蓋104をする。
更に、被験排水集合管Wの枝管接続部8Wに枝管105を接続して所定長さの部位にセラミックファイバー等の断熱材で横蓋106をし、床スラブ2の貫通孔3内において被験排水集合管Wが通る部分の外周部分にモルタル13を詰める。被験排水集合管Wの下方は床スラブ2の下面から下方へ300mm以上となる距離位置へ延ばし、上蓋104は床スラブ2の上面から上方へ800mm以上となる距離位置に設けるようにする。
このような状態にして、モルタル103中に被験排水集合管Wを取り囲む配置で3箇所以上に温度検出部107を設け、床スラブ2の下方空間を加熱してその60分経過後、及び120分経過後における床スラブ2上方の様子を観察する。温度検出部107は、被験排水集合管Wから10mm離すようにする。
加熱は、温度検出部107によって測定される温度の時間経過が、
T=345 log10(8t+1)+20
で表されるよう数値となるようにして行う。ここにおいてTは平均炉内温度、tは経過時間とする。
この試験では、加熱中に、非加熱面で10秒を超えて亀裂等から継続する火炎の噴出や発炎がなければ、その床貫通部は遮炎性能を具備するものと規定し、かつ非加熱面側の温度検出部107において200℃を超えなければ、その床貫通部は遮熱性能を具備するものと規定する。更に、加熱開始から60分までの間の煙量(CsV)が3[l/m・m3]以下に抑えられているときに「共住区画」を貫通する配管に適合されるものとし、120分までの間の煙量(CsV)が0[l/m・m3]に抑えられれば「令8区画」を貫通する配管に適合される。
本発明に係る排水集合管1を用いた排水配管構造では、上記試験において遮炎性能、遮煙性能、遮熱性能があると判断される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。例えば、管本体7の形状等は細部にわたり限定されるものではない。
第1実施形態の排水集合管を用いた排水配管構造の一部破砕側面図である。 本発明に係る排水集合管の第1実施形態を示した側面図である。 第1実施形態の排水集合管を示した一部破砕側面図である。 図3のA部対応領域を拡大して示した断面図である。 第1実施形態の排水集合管を用いた第2の排水配管構造の一部破砕側面図である。 第1実施形態の排水集合管を用いた第3の排水配管構造の一部破砕側面図である。 本発明に係る第2実施形態の排水集合管を用いた排水配管構造の一部破砕側面図である。 第2実施形態の排水集合管を示した一部破砕側面図である。 図8のB部対応領域を拡大して示した断面図である。 本発明に係る第3実施形態の排水集合管を示した一部破砕側面図である。 図10のC部対応領域を拡大して示した断面図である。 下部流出口部を受口タイプとし且つ耐火モルタル層を具備させた場合の要部側断面図である。 下部流出口部を受口タイプとし且つ耐火モルタル層を具備させない場合の要部側断面図である。 複合被覆層を後付け可能にした実施形態の分解斜視図である。 図14の複合被覆層における装着状態を示した斜視図である。 騒音測定試験に用いた試験装置の側断面図である。 水量一定として1/1オクターブバンド中心周波数(横軸)と音圧レベル(縦軸)との関係を示した折れ線グラフである。 遮音層を設けてあるか設けていないかに着目して、1/1オクターブバンド中心周波数(横軸)と音圧レベル(縦軸)との関係を示した折れ線グラフである。 建築物の耐火試験の一例を説明した斜視図である。
符号の説明
1 排水集合管
5 上部流入口部
6 下部流出口部
7 管本体
8 枝管接続部
10 合流部
12 旋回羽根
16 吸音層
17 遮音層
18 保形フィルム
35 耐火モルタル層
70 割縁部
72 外向きの重合接着部
73 内向きの重合接着部
74 割縁部
76 外向きの重合接着部
77 内向きの重合接着部
80 外向きの重合接着部
81 内向きの重合接着部

Claims (11)

  1. 上部流入口部及び下部流出口部を有した管本体に対し少なくとも1本の枝管接続部が設けられた樹脂製の排水集合管において、
    上記管本体の上部流入口部及び下部流出口部並びに枝管接続部に対し、必要とされる管材外嵌領域や必要とされる管接続用付属器具の装着作業領域を除いて、これら管本体及び枝管接続部の外周面を取り囲む状態で遮音層が設けられていることを特徴とする排水集合管。
  2. 前記遮音層は、アスファルトシート、オレフィンシート、鉄系充填材入り軟質シートのいずれかによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の排水集合管。
  3. 前記管本体及び枝管接続部の外周面と遮音層との間に吸音層が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の排水集合管。
  4. 前記吸音層は、グラスウール、ロックウール、軟質ウレタンフォーム、セラミックファイバー、セルロースファイバー、ニードルパンチマットのいずれかによって形成されていることを特徴とする請求項3記載の排水集合管。
  5. 前記管本体及び枝管接続部に対し、それらの外周面に直接に吸音層が設けられ、この吸音層の外側に直接に遮音層が設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の排水集合管。
  6. 前記管本体及び枝管接続部には、遮音層より内側に耐火モルタル層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の排水集合管。
  7. 前記遮音層に対しその外側を被覆する状態で保形フィルムが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の排水集合管。
  8. 前記管本体は、枝管接続部の設けられた部分が上部流入口部及び下部流出口部よりも内径の拡大した合流部として形成されていると共にこの合流部から下部流出口部へ向けて縮径され、枝管接続部より下位となる内部に上部流入口部から下部流出口部へ向けた水流を管内面に沿った旋回流に整流するための旋回羽根が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の排水集合管。
  9. 前記遮音層には周方向の少なくとも1箇所に管軸方向へ通り抜けた割縁部が設けられており、この割縁部には周方向に対して外向き又は内向きとなる重合接着部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の排水集合管。
  10. 前記遮音層には、管軸方向の端部寄りに周方向に対して外向き又は内向きとなる重合接着部が設けられていることを特徴とする請求項9記載の排水集合管。
  11. 前記重合接着部は面ファスナーであることを特徴とする請求項10記載の排水集合管。
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