JP2008063112A - エレベータのロープ揺れ監視制御装置 - Google Patents

エレベータのロープ揺れ監視制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長周期地震に起因するロープ揺れよる被害を最小限に抑制する。
【解決手段】建屋に設けられた昇降路1内で巻上機にて主ロープ6に吊されたかご7を上下方向に移動させて当該かごを目的階へ着床させるエレベータにおいて、昇降路内に上下方向に張られたかごの上下方向移動に関与する主ロープを含む各種ロープが水平方向に予め定められた規定量以上揺れたことを光学的に検出する揺れ検出センサ19a、19bを設け、揺れ検出センサがロープの揺れを検出すると、巻上機3によるかご7の運転を停止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、建屋に設けられたエレベータに係わり、特に昇降路内に上下方向に張られたロープの揺れが、昇降路内の各機器に損傷を与えたり、利用客の閉じ込めを含むエレベータ事故を誘発することを未然に防止するエレベータのロープ揺れ監視制御装置に関する。
一般に、建屋に組込まれたエレベータにおいては、エレベータのかごが上下移動する昇降路内の床面(ピット部)に地震のP波(Primary Wave)を検出するP波地震検知装置が設けられ、昇降路の上側に設けられた機械室内に地震のS波(Secondary Wave)を検出するS波地震検知装置が設けられている。そして、これ等各地震検知装置で地震による加速度を検出する。
しかしながら、近年、高層建築等で問題になっている長周期地震については、加速度自体が地震検知装置で検知する例えば150ガル〜200ガルの設定値よりも格段に小さい例えば2ガル〜20ガル程度の値しか発生しない。そして、揺れの周期も3〜10秒と従来の地震の周期、0.05〜0.5秒に比較して格段に長い。それにもかかわらず、建屋の構造よっては、揺れの最大振幅は10cmから1mに達する場合がある。
特に、建物の固有振動数と昇降路内に張られたロープ類との固有振動数が一致すれば、ロープ類は共振することがあり、共振状態のロープが、かご、釣合重り、昇降路内の各機器、昇降路壁に接触、又は衝突する恐れがあった。
このように、上述した従来の各地震検知装置においては、内部に組込まれた加速度計で振動を検出するので、加速度自体の値が小さい長周期地震は正確に検出できない。
本発明はこのように事情に鑑みてなされたものであり、ロープ類の揺れを検出することによって、ロープ類の揺れがかごを含む昇降路内の各機器に損傷や悪影響を与えることを極力抑制できるエレベータのロープ揺れ監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のエレベータのロープ揺れ監視装置は、昇降路内で巻上機にて主ロープに吊されたかごが昇降路内における上下方向移動に伴い少なくとも主ロープを含む各種ロープが水平方向に予め定められた規定量以上揺れたことを光学的に検出する揺れ検出センサと、この揺れ検出センサがロープの揺れを検出すると、巻上機によるかごの運転を停止するかご運転停止手段とを備えたものである。
このように構成されたエレベータのロープ揺れ監視装置においては、昇降路内に上下方向に張られたロープが、例えば長周期地震に起因して、ゆっくりと揺れたとしても、この揺れが規定量以上揺れた場合は、この揺れは、揺れ検出センサにて、確実に光学的に検出される。そして、エレベータのかごの運転が自動的に停止される。したがって、ロープが揺れて、このロープが昇降路内を高速で移動中のかごに引っ掛かったり、かごに損傷を与える事が未然に防止される。
また、別の発明は、上記発明のエレベータのロープ揺れ監視制御装置における、かご運転停止手段は、揺れ検出センサが規定時間内に規定回数以上のロープの揺れを検出したとき、かごの運転を停止するようにしている。したがって、長周期地震に起因しない一時的に発生する瞬時の風圧に起因するロープの揺れを長周期地震に起因する揺れと誤検出することが未然に抑制される。
また、別の発明は、上記発明のエレベータのロープ揺れ監視制御装置における、揺れ検出センサは、上下方向に張られた揺れ検出対象のロープにおける、建屋の共振周波数、及びロープの物理的要因で定まる最大共振高さ位置に配設されている。
このように、揺れ検出対象のロープにおける最大共振高さ位置に揺れ検出センサを設定することによって、揺れの検出精度向上を向上できる。
また、別の発明は、上記発明のエレベータのロープ揺れ監視制御装置における、揺れ検出センサは、昇降路の天井とかごの上面とに設けられた一対の光学素子と、かごの下面と昇降路の床面とに設けられた一対の光学素子とを含む。
このように構成されたエレベータのロープ揺れ監視制御装置においては、上述した発明と同様に、ロープの近傍位置をかごや釣合重りが高速で通過することはないので、揺れ検出センサのロープ揺れに関する誤検出が生じることが未然に防止できる。
また、別の発明は、上記発明のエレベータのロープ揺れ監視制御装置において、かご運転停止手段にてかごの運転を停止してから所定時間経過後にかごを、上下方向に張られた揺れ検出対象のロープにおける、建屋の共振周波数、及びロープの物理的要因で定まる非共振高さ位置近傍の階に移動退避させる移動退避手段を備えている。
このように構成されたエレベータのロープ揺れ監視制御装置においては、かごは、最終的に、ロープの非共振高さ位置近傍の階に移動退避する。
また、別の発明は、上記発明のエレベータのロープ揺れ監視制御装置において、移動退避手段にてかごを移動退避させてから一定時間、揺れ検出センサが各種ロープの揺れを検出しないと、前記かごの運転を再開するかご運転再開手段を備えている。
このような構成のエレベータのロープ揺れ監視制御装置においては、ロープの揺れが収まると、かごの運転が自動的に再開される。
本発明においては、ロープ類の揺れを光学的に検出することによって、ロープ類の揺れがかごを含む昇降路内の各機器に損傷や悪影響を与えることを極力抑制でき、エレベータ全体の安全性をより一層向上できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの概略構成を示す模式図であり、図2は図1の水平断面図である。図3は図1の側面図である。
屋内に設けられた昇降路1の上側に、機械室2が設けられ、この機械室2内に、巻上機3、制御盤4、調速機5が設けられている。巻上機3には主ロープ6が巻き付けられ、この主ロープ6の一端にかご7が吊され、他端に釣合重り8が吊り下げられている。かご7及び釣合重り8は昇降路1の側壁に支持されたガイドレール9、10にて、昇降路1内を上下方向にガイドされる。かご7にはドア11が設けられ、建屋の各階の乗場にもドア12が設けられている。
かご7の下面と釣合重り8の下面との間には、昇降路1の床面に支持されたシーブ14を経由したコンペンロープ13が掛けられている。
さらに、機械室2の調速機5と昇降路1の床面に支持されたシーブ16との間にはガバナロープ17が掛けられている。このガバナロープ17の一部はかご7に固定されている。したがって、かご7が上下移動すると、ガバナロープ17も移動する。調速機5は、ガバナロープ17の移動速度、すなわち、かご17の移動速度が限界速度を超えると、かご7の移動速度を制御する機能を有している。このように、かご7及び釣合重り8が上下移動する昇降路1内には、主ロープ6、コンペンロープ13、ガバナロープ17等の各種ロープが上下方向に張られている。かご7と機械室2の制御盤4との間にはテールコード15が設けられている。
この実施形態においては、図3に示すように、昇降路1の上下方向の中途位置に、各ロープ6、13、17、15の水平方向の揺れが規定量以上揺れたことを検出する揺れ検出センサ19が設けられている。具体的には、かご7の下面とシーブ14との間に張られたコンペンロープ13の水平方向の揺れが片振幅で規定量Ws以上揺れたことを検出する投光器19aと受光器19bとからなる揺れ検出センサ19が設けられている。
この投光器19aと受光器19bとは、図2に示すように、昇降路1内の互いに対向する側壁に取付けられ、投光器19aからの光がコンペンロープ13で遮られると、コンペンロープ13が規定量Ws以上揺れたとして、揺れ検出センサ19から、機械室2内の制御盤4に揺れ検出信号が送信される。
この揺れ検出センサ19は、揺れ監視対象のロープにおける最大共振高さ位置Haに設置されている。この最大共振高さ位置Haを図4を用いて説明する。周知のように、両端が固定されたロープの共振周波数fRはロープの重量、弾性定数等の物理特性とロープ長Lによって定まり、図4に示すように、ロープ長Lに対して、減少傾向を示す。
このような、共振周波数fRを有するロープにおいて、建屋の共振周波数fTとロープの共振周波数fRとが一致した時にロープは最大の揺れを生じる。建屋の共振周波数fTと同一の共振周波数fRを生じるロープ長LRが一義的に定まる。最大の揺れを生じるロープ長LRが定まると、最大揺れの高さ位置Haは、1次の揺れの場合、ロープ長LRの1/2である(2次の揺れの場合、1/4、3/4である。)。この高さ位置が揺れ監視対象のロープにおける最大共振高さ位置Ha(=LR/2)となる。そして、建屋の共振周波数fTと同一の共振周波数fRを生じるロープ長LRが発生する時のかご7の上下方向位置に最も近い階を共振階FRと定義する。したがって、長周期地震発生時には、かご7が共振階FR及びその近傍階に停止することを極力避ける必要がある。
同様な手法にて、図2に示すように、かご7と巻上機3との間の主ロープ6が規定量以上揺れたことを検出する投光器18aと受光器18bとからなる揺れ検出センサが設けられている。同様な手法にて、図2に示すように、釣合重り8と巻上機3との間の主ロープ6が規定量以上揺れたことを検出する投光器20aと受光器20bとからなる揺れ検出センサが設けられている。さらに、ガバナロープ17に対しても、同様の投光器20aと受光器20bとからなる揺れ検出センサが設けられている。
なお、各ロープ毎に、該当ロープが揺れることによる周辺機器に対する影響度が異なるので、各ロープ毎に揺れの規定量Wsが異なる。
各ロープの揺れ検出センサは、自己の監視対象のロープが当該ロープに定められた規定量Ws以上揺れると、機械室2内に設けられたコンピュータからなる揺れ監視部21に揺れ検出信号を送信する。コンピュータからなる揺れ監視制御部21内には、各ロープの揺れの規定量を記憶する規定量メモリ22、揺れ検出回数Nを計数するカウンタ23、揺れが検出されてからの時間Tを計時するためのタイマ24設けられている。この揺れ監視制御部21は各揺れ検出センサから入力された揺れ検出信号が所定の条件を満たすと、エレベータ制御部25へかご運転停止指令を送出する。
エレベータ制御部25は通常状態時においては、各階に設けられた乗場呼び登録装置にて登録された乗場呼び、及びかご呼び登録装置で登録されたかご呼びが指定する階にかご7を移動させる信号を巻上機3へ送信する。巻上機3は主ロープ6を移動させてかご7を目的階へ移動させる。
そして、揺れ監視制御部21は図5の流れ図に従って各ロープの揺れ監視制御を実施する。
一つの揺れ検出センサから該当揺れ検出センサの監視対象のロープが当該ロープに設定された規定量Wsを超える揺れが発生したことを示す揺れ検出信号が入力されると(ステップS1)、タイマ24が動作中でなければ(S2)、このタイマ24を起動する(S3)。そして、カウンタ23にて計数されている揺れの発生回数Nを更新(N=N+1)する(S4)。なお、カウンタ23に揺れの発生回数Nが計時されていなければ、カウンタ23に初期値(N=1)を設定する。そして、更新後の揺れの発生回数Nが規定回数NSに達していないことを確認すると(S5)、例えば1秒等の微少時間Δt経過後に(S6)、S1へ戻り、揺れ検出信号が入力されたか否かを調べる。そして、揺れ検出信号が入力されていない場合は(S1)、タイマ24の動作状態を調べ、動作中でなければ(S8)、1秒等の微少時間Δt経過後に(S6)、S1へ戻る。
タイマ24が動作中の場合(S7)、直近に揺れが発生したと見なされるので、タイマ24の時間Tが規定時間TAに達していない時は(S8)、微少時間Δt経過後に(S6)、S1へ戻る。タイマ24の時間Tが規定時間TAに達していた場合(S8)、規定時間TA内に、揺れが規定回数NSに達しなかった。この場合、今回の揺れは、ロープの近傍位置をかご7や釣合重り8が高速で通過して、通過による風圧でロープがごく短時間の間で、1回だけ大きく揺れたと判断する。そして、この揺れは一過性であり、周辺の機器に影響を与えることはないので、タイマ24、カウンタ23をクリア(T=0、N=0)する(S9)。そして、S1へ戻る。
一方、S5にて、タイマ24の時間Tが規定時間TAに達しない時点で、揺れの発生回数Nが規定回数NSに達した場合は、エレベータ制御部25へかご運転停止をエレベータ制御部25へ指示する(S10)。エレベータ制御部25は、巻上機3を制御して、走行中のかご7を最寄り階へ停止させる。そして、かご7のドア11、乗場のドア12を開いてかご7内の乗客を該当階の乗場(エレベータホール)へ避難させる。
そして乗客が退避するのに要する時間TBが経過した後に(S11)、かご7の停止階が該当ロープの共振階FRか否かをエレベータ制御部25を介して調べて(S12)、共振階FRに停止していた場合は、エレベータ制御部25にかご7の非共振階への移動指示を送出する。エレベータ制御部25は、巻上機3を制御して、共振階FRに停止しているかご7をこの共振階FRの近くの非共振階へ移動させて、この非共振階で、かごの7の運転を停止する(S13)。そして、保守員による点検待ち状態へ移行する。
例えば、ビル管理者から連絡を受けたエレベータ保守管理会社の保守員は、長周期地震の揺れが収まった時点で、当該エレベータの昇降路1内の各ロープの状態を点検する。そして、各ロープの昇降路1内の各機器に絡まっている場合は、これらを補修(修復)する。一連の点検修理が終了すると、エレベータ制御部25を再起動して、かごの運転を復旧させる。
このように構成された第1実施形態エレベータのロープ揺れ監視制御装置においては、通常のP波、S波を検知する通常の地震計では検出できない加速度振動レベルが極めて低ガルである長周期地震が発生しても、昇降路1内に上下方向に張られた主ロープ6、コンペンロープ13、ガバナロープ17が水平方向にそれぞれ予め定められた規定量Ws以上揺れると、この揺れが揺れ検出センサで光学的に検出される。そして、エレベータのかごの運転が自動停止にされる。
したがって、ロープ類の揺れを加速度ではなくて光学的に検出することによって、ロープ類の揺れがかごを含む昇降路内の各部材に損傷や悪影響を与えることを極力抑制でき、かつロープ類の絡まりに起因して、かご内に乗客が閉じ込められる事故を極力抑制でき、エレベータ全体の安全性をより一層向上できる。
また、揺れ監視制御部21は、各ロープの揺れ検出センサが規定時間TA内に規定回数NS以上のロープの揺れを検出したときに、かご7の運転停止を行う。すなわち、ロープの近傍位置をかご7や釣合重り8が高速で通過した場合には、通過による風圧でロープがごく短時間の間で、1回だけ大きく揺れる場合がある。そこで、上記の構成とすることにより、この瞬時の風圧に起因するロープの揺れを長周期地震に起因する揺れと誤検出することが未然に防止される。
さらに、揺れ検出センサは、図4に示すように、上下方向に張られた揺れ検出対象のロープにおける、建屋の共振周波数fT、及びロープの物理的要因で定まる最大共振高さ位置Haに配設している。したがって揺れ検出センサは、各ロープの最大揺れが規定量Wsを超えたときに、揺れ検出信号を出力するので、揺れの検出精度を向上できる。
さらに、揺れが検出されると、かごは、最終的に、ロープの非共振高さ位置近傍の階に移動退避するので、たとえ、長周期地震が継続したとしても、ロープの揺れに起因して、ロープ類が損傷を受けることが防止される。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの側面図である。図3に示す第1実施形態の側面図と同一部分には、同一符号が付してある。したがって、重複する部分の重複説明を省略する。また、エレベータの全体図、水平断面図は第1実施形態の図1、図2とほぼ同じである。
この第2実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置においては、制御盤4内に設けられた揺れ監視制御部21a内には、前述した規定量メモリ22、カウンタ23、タイマ24の他に、復旧タイマ26が設けられている。復旧タイマ26はかごの運転が停止された時刻からのかご運転復旧までの待ち時間Twを計時する。
この第2実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置においては、ロープ揺れが生じて、かごの運転が停止された後に、復旧タイマ26の待ち時間Twが一定の猶予時間TCを計時するまで、新たな揺れが生じなければ、エレベータのかご7の運転を再開する。
そして、揺れ監視制御部21aは図7の流れ図に従って各ロープの揺れ監視制御を実施する。
一つの揺れ検出センサから該当揺れ検出センサの監視対象のロープが当該ロープに設定された規定量Wsを超える揺れが発生したことを示す揺れ検出信号が入力されると(ステップQ1)、復旧タイマ26が動作中でなく(Q2)、さらに、タイマ24が動作中でなければ(Q3)、このタイマ24を起動する(Q4)。そして、カウンタ23にて計数されている揺れの発生回数Nを更新(N=N+1)する(Q5)。
なお、カウンタ23に揺れの発生回数Nが計時されていなければ、カウンタ23に初期値(N=1)を設定する。そして、更新後の揺れの発生回数Nが規定回数NSに達していないことを確認すると(Q6)、例えば1秒等の微少時間Δt経過後に(Q7)、Q1へ戻り、揺れ検出信号が入力されたか否かを調べる。
そして、揺れ検出信号が入力されていない場合は(Q1)、復旧タイマ26が動作中でなく(Q8)、さらに、タイマ24の動作状態が動作中でなければ(Q9)、1秒等の微少時間Δt経過後に(Q7)、Q1へ戻る。
タイマ24が動作中の場合(Q9)、直近に揺れが発生したと見なされるので、タイマ24の時間Tが規定時間TAに達していない時は(Q10)、微少時間Δt経過後に(Q7)、Q1へ戻る。タイマ24の時間Tが規定時間TAに達していた場合(Q10)、規定時間TA内に、揺れが規定回数NSに達しなかったので、今回の揺れは、ロープの近傍位置をかごや釣合重りが高速で通過して、通過による風圧でロープがごく短時間の間で、1回だけ大きく揺れたと判断して、この揺れは一過性であり、周辺の機器に影響を与えることはないので、タイマ24、カウンタ23をクリア(T=0、N=0)する(Q11)。そして、Q1へ戻る。
一方、Q6にて、タイマ24の時間Tが規定時間TAに達しない時点で、揺れの発生回数Nが規定回数NSに達した場合は、エレベータ制御部25へかご運転停止を指示する(Q12)。エレベータ制御部25は、巻上機3を制御して、走行中のかご7を最寄り階へ停止させる。そして、かご7のドア11、乗場のドア12を開いてかご7内の乗客を該当階の乗場(エレベータホール)へ避難させる。
そして乗客が退避するにの要する時間TBが経過した後に(Q13)、かご7の停止階が該当ロープの共振階FRか否かをエレベータ制御部25を介して調べて(S14)、共振階FRに停止していた場合は、エレベータ制御部25にかご7の非共振階への移動指示を送出する。
エレベータ制御部25は、巻上機3を制御して、共振階FRに停止しているかご7をこの共振階FRの近くの非共振階へ移動させて、この非共振階で、かごの7の運転を停止する(Q15)。そして、復旧タイマ26を起動して、復旧待ち時間Twの計時を開始したのち(Q16)、Q1へ戻る。
揺れ検出信号が入力されていない場合で(Q1)、復旧タイマ26が動作中の場合(Q8)、復旧タイマ26の復旧待ち時間Twが一定の猶予時間TCに達していない場合は(Q17)、Q1へ戻る。
揺れ検出信号が入力され(Q1)、復旧タイマ26が動作中の時(Q2)は、この復旧タイマ26の復旧待ち時間Twを再起動する(Q18)。そして、Q3へ進む。
Q17にて、復旧タイマ26の復旧待ち時間Twが一定の猶予時間TCに達した場合、エレベータ制御部25へかご運転復旧を指示する(Q19)。エレベータ制御部25は、巻上機3を制御してかごの運転を再開する。そして、復旧タイマ26の復旧待ち時間Twをクリアして、復旧タイマ26の動作を停止する(Q20)。
このように構成された第2実施形態のエレベータのロープ揺れ監視制御装置においては、ロープの揺れが生じて、かごの運転が停止した後、ロープの揺れが収まると、かごの運転が自動的に再開される。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの側面図である。図3に示す第1実施形態の側面図と同一部分には、同一符号が付してある。したがって、重複する部分の重複説明を省略する。また、エレベータの全体図、水平断面図は第1実施形態の図1、図2とほぼ同じである。
この第3実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置においては、昇降路内に上下方向に張られた各ロープ6、13が水平方向に予め定められた規定量WS以上揺れたことを光学的に検出する揺れ検出センサは、昇降路1の天井近傍に設けられた投光器27a、28bと、昇降路1の床近傍に設けられた受光器27b、28bとで構成されている。
具体的には、投光器27aと受光器27bとで、コンペンロープ13が水平方向に予め定められた規定量WS以上揺れたことを検出して、揺れ検出信号を制御盤4内の揺れ監視制御部21へ送信する。さらに、投光器28aと受光器28bとで、主ロープ6が水平方向に予め定められた規定量WS以上揺れたことを検出して、揺れ検出信号を制御盤4内の揺れ監視制御部21へ送信する。
このように、投光器27a、28bと受光器27b、28bとの光路を監視対象のロープ13、6に平行に設定することも可能である。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係わるロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの側面図である。図3に示す第1実施形態の側面図と同一部分には、同一符号が付してある。したがって、重複する部分の重複説明を省略する。また、エレベータの全体図、水平断面図は第1実施形態の図1、図2とほぼ同じである。
この第4実施形態に係わるエレベータのロープ揺れ監視制御装置においては、昇降路内に上下方向に張られた各ロープ6、13が水平方向に予め定められた規定量WS以上揺れたことを光学的に検出する各揺れ検出センサは次のように構成されている。巻上機3とかご7の上面との間に張られた主ロープ6の揺れは、昇降路1の天井近傍に設けられた投光器29aとかご7の上面に取付られた受光器29bで検出され、揺れ検出信号として制御盤4内の揺れ監視制御部21へ送信される。
さらに、かご7の下面と昇降路1の床に支持されたシーブ14との間に張られたコンペンロープ13の揺れは、かご7の下面に取付られた投光器30aと昇降路1の床近傍に設けられた受光器30bで検出され、揺れ検出信号として制御盤4内の揺れ監視制御部21へ送信される。
このように構成された第4実施形態のロープ揺れ監視制御装置においては、監視対象の上述した監視対象の主ロープ6及びコンペンロープ13は、かご7や釣合重り8が近傍を高速で走行することはないので、揺れ検出センサのロープ揺れに関する誤検出が未然に防止できる。
本発明の第1実施形態のロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの斜視図 同実施形態装置が組込まれたエレベータの水平断面 同実施形態装置が組込まれたエレベータの側面図 同実施形態装置の動作原理を示すロープの共振特性図 同実施形態装置のロープ揺れ監視制御動作を示す流れ図 本発明の第2実施形態のロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの側面図 同実施形態装置のロープ揺れ監視制御動作を示す流れ図 本発明の第3実施形態のロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの側面図 本発明の第4実施形態のロープ揺れ監視制御装置が組込まれたエレベータの側面図
符号の説明
1…昇降路、2…機械室、3…巻上機、4…制御盤、5…調速機、6…主ロープ、7…かご、8…釣合重り、9,10…ガイドレール、11,12…ドア、13…コンペンロープ、14,16…シーブ、15…テールコード、17…ガバナロープ、18a,19a,20a,27a,28a,29a,30a…投光器、18b,19b,20b,27b,28b,29b,30b…受光器、21…揺れ監視制御部、22…規定量メモリ、23…カウンタ、24…タイマ、25…エレベータ制御部、26…復旧タイマ

Claims (6)

  1. 昇降路内で巻上機にて主ロープに吊されたかごが前記昇降路内における上下方向移動に伴い少なくとも前記主ロープを含む各種ロープが水平方向に予め定められた規定量以上揺れたことを光学的に検出する揺れ検出センサと、
    この揺れ検出センサが前記ロープの揺れを検出すると、前記巻上機によるかごの運転を停止するかご運転停止手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータのロープ揺れ監視制御装置。
  2. 前記かご運転停止手段は、前記揺れ検出センサが規定時間内に規定回数以上のロープの揺れを検出したとき、前記かごの運転を停止することを特徴とする請求項1記載のエレベータのロープ揺れ監視制御装置。
  3. 前記揺れ検出センサは、前記上下方向に張られた揺れ検出対象のロープにおける、建屋の共振周波数、及び前記ロープの物理的要因で定まる最大共振高さ位置に、配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータのロープ揺れ監視制御装置。
  4. 前記揺れ検出センサは、前記昇降路の天井と前記かごの上面とに設けられた一対の光学素子と、前記かごの下面と前記昇降路の床面とに設けられた一対の光学素子とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータのロープ揺れ監視制御装置。
  5. 前記かご運転停止手段にて前記かごの運転を停止してから所定時間経過後に前記かごを、前記上下方向に張られた揺れ検出対象のロープにおける、建屋の共振周波数、及び前記ロープの物理的要因で定まる非共振高さ位置近傍の階に移動退避させる移動退避手段を備えたことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載のエレベータのロープ揺れ監視制御装置。
  6. 前記移動退避手段にて前記かごを移動退避させてから一定時間、前記揺れ検出センサが各種ロープの揺れを検出しない場合、前記かごの運転を再開するかご運転再開手段を備えたことを特徴とする請求項5記載のエレベータのロープ揺れ監視制御装置。
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