JP2008062015A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】身体(特に腕)への負担が著しく抑制した状態で手作業を行える椅子を提供する。
【手段】椅子は、キャスター付きの脚装置1と、サドル状の座3と、着座者の胸又は腹若しくは両方を支持できるフロントサポート4と、左右の肘サポート5とを備えている。肘サポート5は、枝フレーム17から分岐した枝フレーム17の先端にスライド自在で水平回転自在に取付けられている。肘サポート5は使用者の腕の動きに追従して位置と姿勢とが自在に変わるため、人は肘サポート5に肘を当てた状態で様々の手作業を行える。使用者はフロントサポート4で上半身を支えると共に肘サポート5で肘が支えられるため、物を持った作業であっても疲労を格段に抑制した状態で行える。
【選択図】図2

Description

本願発明は、人が手作業を行うに当たって使用するのに好適な椅子に関するものである。
椅子は人が腰掛けるものであり、従って、座を必須の構成要素としており、用途によって他の構成要素が付加される。通常の椅子において座に付加される要素の代表が背もたれと肘当て(アームレスト)である。背もたれは人の上半身を支えるものであり、弾性に抗して後傾させることで安楽状態が確保される。肘当ては座の左右両側に配置されており、「アームレスト」の言葉からも推測されるように、一般に腕を安楽状態に保持するために使用されている。
椅子は特殊な用途に供されることもある。例えば特許文献1には、椅子を健康器具の用に供することを目的として、椅子に腹当部と肘サポートとを設けることが開示されている。また、特許文献2には、医療又はこれに類した行為に使用する施術用椅子として、人の胸を支える上半身当てと、人が胸を上半身当てに当てた状態で肘を載せ得る肘サポートと、人の頭を支えるヘッドレストとを設けることが開示されている。特許文献3にも特許文献2に類似した構造の椅子が開示されている。
更に、特許文献4には、フロントサポートを兼用する背もたれに肘サポートを一体に形成し、背もたれに背を当てた状態と胸又は腹を当てた状態との両方において肘サポートに肘を載せ得るように構成された一種の姿勢矯正用椅子が開示されている。
特開2002−125803号公報 特開2002−336311号公報 特公平6−69469号公報 特公平3−42086号公報
人は椅子に腰掛けた状態で手作業を行うことが多く、この椅子に腰掛けて行う手作業は多種多様である。例えば、一般事務やパソコン操作(キーボード操作、マウス操作)のようなデスクワーク、工場におけるラインでの組み立て作業や検査作業等のような手作業、ベッドに寝ている人の食事や身体の世話をする介助(介護)作業、テーブルに置いたワークを加工したり処理したりする作業などがある。
人が椅子に腰掛けた状態で作業を行う場合、前傾姿勢になることが多々ある。すると、腰に負担が掛かって腰痛の原因になったり内臓を圧迫して胃腸障害の原因になったりというように、着座状態での負担が原因となって様々の疾病を招来したり、疲れや肩こり、だるさのような障害を引き起したりしている。特に、介助作業や組み立て作業のように物の持ち上げや移動を伴う作業の場合は、上半身に対する負担はより強くなるため疾病や障害が顕著に現われている。
従って、着座状態で作業を行うに際して人の身体にかかる負担を軽減できると、作業をする人の健康を確保できるのみならず、疾病・障害が予防されて医療費を抑制できると共に、作業速度のアップや欠勤率低下によって生産性も向上させることができると言える。
本願発明はこのような現状に鑑みなされたもので、人が身体(例えば腰、腕、肩で特に腰)への負担を軽減した状態で作業を行える椅子を提供せんとするものである。
着座した人の上半身が前傾姿勢になること自体は避けられない場合が多いが、前傾姿勢の上半身を前方から支えれば身体への負担は格段に軽減される。また、人の腕はある程度の重さがあるため、腕の重さが身体への負担になっているという事実もある。本願発明者たちはこのような知見に基づき、研究と試作を重ねることによって各請求項の発明を完成させるに至った。
請求項1の発明に係る椅子は、人が腰掛ける座と、着座した人が胸を当て得るフロントサポートと、着座した人が前記フロントサポートに胸を当てた状態で肘を載せ得る肘サポートとを備えており、前記フロントサポートは肘サポートの上下両側に広がる状態に配置されている。なお、この請求項1の発明においてフロントサポートに人の腹が当たってもよい(つまり、少なくとも胸を支持できればよい)。
請求項2の発明に係る椅子は、人が腰掛ける座と、着座した人が胸又は腹若しくは両方を当て得るフロントサポートと、着座した人が前記フロントサポートに上半身を当てた状態で肘を載せ得る左右一対の肘サポートとを備えており、前記肘サポートは、平面視での姿勢と平面視での位置と側面視での姿勢とのうち少なくとも一つを変更することが可能な状態に支持部材に取り付けられている。
請求項3の発明に係る椅子は、人が腰掛ける座と、着座した人が胸を当て得るフロントサポートと、着座した人が前記フロントサポートに上半身を当てた状態で肘を載せ得る左右一対の肘サポートとを備えており、前記フロントサポートは肘サポートの上下両側に広がる状態に形成されている一方、前記左右の肘サポートは、平面視での姿勢と平面視での位置と側面視での姿勢とのうち少なくとも一つを変更することが可能な状態に支持部材に取り付けられている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちの何れかにおいて、更に、前記座を支持する座受けベースを備えており、前記フロントサポートは、前記座受けベースに固定された支柱に取り付けられている一方、前記肘サポートは、前記支柱から分岐した枝フレームに取り付けられており、更に、前記肘サポートは左右に分離していると共にそれぞれ人の肘を安定した状態に載せ得るように平面視で細長い形状になっており、この肘サポートを、その長手方向に移動自在でかつ水平回転可能な状態で前記枝フレームに取り付けている。
例えば特許文献1の椅子で作業を行うと、腹部が圧迫されすぎて健康を害する虞が高い。これに対して請求項1の発明によると、フロントサポートが肘サポートの上下に延びているため、人の上半身はフロントサポートによって広い範囲にわたって支持されることになり、このため、人はフロントサポートに凭れ掛かった状態であっても圧迫感を受けることは全く又は殆どない。その結果、作業を行うに際しての上半身への負担を著しく軽減することができる。
また、人は肘を肘サポートに当てた状態で作業を行えるため、腕の重さが上半身への負担になることがないばかりか、左右の腕によって上半身が支えるれることにもなる。この面においても人に対する負担が著しく軽減される。更に述べると、上半身を支えるものがないと人は腕への負担等から猫背気味になる傾向があり、これが各種障害・疾病の遠因になっていたが、本願発明では人の上半身がフロントサポートで支えられていることと左右肘が肘サポートで支えられていることにより、猫背状態になることなく物を使用した加工・処理や物を取ったり置いたりといった作業を行えるため、身体への負担を著しく軽減した状態で作業を行えるのである。
人が着座状態で手作業を行う場合、腕(特に下膊)の位置や姿勢は作業によって好適な状態がある。また、作業に際して腕(特に下膊)を動かすことが多い。そして、請求項2のように構成すると、肘サポートが可動式であることにより、人の腕の位置や姿勢を作業に好適な状態に保持したり、腕の動きに追従して肘サポートが動いたりすることが可能になる。このため、請求項2においても作業者の負担を軽減することができる。
請求項3の構成は請求項1,2の構成を兼備していてより好適である。更に請求項4のように構成すると、フロントサポートと肘サポートとは1本の支柱で支持されているため単純な構成となって外観においてもスッキリとしている。また、請求項4のように構成すると、肘サポートは細長いため腕を安定良く支持できると共に、長手方向のスライドと水平回転とを組み合わせることにより、腕をどのような姿勢・位置に動かしても肘サポートが追従して動くため、各種の作業を負担なく行うことができて特に好適である。
なお、請求項4のように肘サポートを平面視で細長い形状にした場合、左右の肘サポートが一直線状に延びる横長の姿勢まで姿勢変更させ得るように構成すると、肘サポートが使用者の身体の前方にはみ出る寸法を抑制できるため、作業に際して肘サポートが邪魔になることを防止できると共に、不使用状態で椅子全体をコンパクト化できる利点である。
また、例えば養護施設等で介助(例えば身体の世話や食事の世話)を行うことに使用する場合、左右の肘サポートを一直線状の姿勢にしてこれに肘を載せることにより、肘サポートが被介助者の邪魔にならない状態で介助者の身体を被介助者にできるだけ近づけて作業を行うことができ、このため介助者は介助作業を行い易い一方、被介護者は肘サポートが身体に当たるかのような不安を感じることが無くて好適である。
また、例えば工場のラインでの組み立て作業のように物を扱う作業においても、身体を被作業物に近づけて作業を行えるため、作業を行い易い利点がある。なお、フロントサポートと肘サポートとを第1実施形態のように独立して昇降させる構成にすると、人の体格(特に身長)の違いや作業条件の違いにも的確に対応できる利点がある。勿論、第2実施形態のようにフロントサポートと肘サポートとを一緒に昇降させ得る構成も採用できる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。先ず、図1〜5に基づいて第1実施形態を説明する。
(1).第1実施形態の概要
図1(A)は椅子の斜視図、図1(B)は正面図、図2のうち(A)は全体の平面図、(B)は使用態様の別例を示す部分平面図、図3は側面図であり、これらの図に示すとおり、椅子は、脚1と、脚1の上端に固定した座受けベース2と、座受けベース2で支持された座3と、着座した人が胸及び腹を当て得るフロントサポート4と、着座した人がフロントサポート4に胸及び腹を当てた状態で肘を当て得る左右一対の肘サポート5とを備えている。フロントサポート4は側面視で鉛直に対して若干の角度で後傾している。従って、人はやや前傾気味でフロントサポート4にもたれ掛かることができる。
脚1は高さ調節自在な脚支柱(ガスシリンダ)6に放射状の枝足7を設けた構成であり、枝足7にはキャスター8を取り付けている。詳細な構造は省略するが、キャスター8は、人が着座するとブレーキ(ロック)が掛かって回転不能になるものを使用している(作業中に移動することを防止するためである。)。
座受けベース2は略四角形でかつ平面視では長方形の箱状に形成されており、長手方向の一端寄り部位が脚支柱6が上端に嵌着している。脚支柱6を構成する昇降部材は固定部材に対して水平回転自在に嵌まっており、従って、座受けベース2は水平回転自在になっている。
座3は、平面視で楕円形状(或いは丸みを帯びた長方形)の広幅部3aと先窄まり部3bとを有して自転車のサドルに近い形状(或いは野球のホームベースや銀杏の葉に近い形状)になっている。先窄まり部3bの左右側面は平面視で外向き凹状の凹面3cになっている。座3は、合板等の硬質基板の上面にクッションを張った構造になっているが、クッションを備えていない基板のみの構成にすることも可能である。
先窄まり部3bを有しているのは、人がフロントサポート4に向いた状態で立ったり座ったりしやすくするためである。また、図3に示すように、座3の広幅部3aは、先窄まり部3bと反対側の端部を高くなるように緩く傾斜させている。これは、人がフロントサポート4に身体を当てた状態で臀部が後ろに滑ることを防止するためである。
座3は、広幅部3aに寄った部分が座受けベース2のうち支柱10と反対側の他端寄り部位に軸受け部材9を介して回転自在に取り付けられている。従って、座3の旋回中心は座受けベース2の旋回中心からある程度の距離Lだけ偏心している。
座3は、先窄まり部3bの先端部がフロントサポート4の下方に位置した状態と、先窄まり部3bがフロントサポート4と反対側に位置した状態との両方において使用可能であり、後者の状態では、人はフロントサポート4と反対側を向いて腰掛けることになり、この場合はフロントサポート4は背もたれとして機能させることができる(この状態でも着座者は肘サポート5に肘を載せ得るが、作業目的は行えない。)。
座3の旋回中心(回転中心)が座受けベース2の旋回中心に対して偏心しているため、フロントサポート4を背もたれとして機能させる使用状態では、座3は平面視で全体がフロントサポート4の手前にはみ出ており、従って人は安定した状態に腰掛けることができる。
フロントサポート4は、上下長手でかつ正面視で上部と下部とが円弧状に形成されていて全体として小判形になっており、支持部材の一例としての筒状の支柱10に取り付けられている。座受けベース2からは水平状に延びるアーム11が突設されており、アーム11の先端に固着した鉛直姿勢の第1受け筒12で支柱10を支持している。また、支柱10には、当該支柱10を高さ調節可能な状態に第1受け筒12で支持させるための第1クランプ体13を設けている。
なお、図1(B)に一点鎖線で示すように、支柱10のうち着座した人の大腿部上面よりも下方に位置した部分を人の一方(右)の肘サポート5の側に寄せることも可能である(その意義は後述する)。この場合は、図2(B)に一点鎖線で示すようにアーム11を曲げる等することにより、第1受け筒12を一方の肘サポート5の側にずらしている。
フロントサポート4は側面視でやや後傾した姿勢になっている。また、フロントサポート4の左右横幅は一般成人の胸が当たり得る程度の寸法に設定している。すなわち、着座した人の二の腕(上膊)が触れない程度の寸法であり、具体的には15〜20cm程度でよいと言える。フロントサポート4の上下長さは、一般成人の胸と腹とに跨がって当たる程度の寸法に設定しており、具体的には、25〜35cm程度でよいと言える。
肘サポート5は、平面視で長手方向と幅方向とを有する細長い形状になっている。そして、支柱10に第2受け筒14を外側から嵌め入れて、第2受け筒14に固着した枝フレーム15の先端に、肘サポート5を水平旋回自在で長手方向にスライド自在となるように取り付けている。枝フレーム15は先に行くに従って高さが高くなるように若干の角度で傾斜している。支柱10には、第2受け筒14を高さ調節自在に支持するための第2クランプ体16が締め付け固定されている。
脚1を構成するガスシリンダは自在に伸縮するが、本実施形態では座3等を高さ調節するに際してガスシリンダのロックを解除するためのレバー17が座受け座受けベース2に左右一対設けられている。これは左右いずれの手でもロック解除操作を可能ならしめることにより、使用者の便宜を図ったものである。
(2).詳細
次に、要部の詳細を図4及び図5に基づいて説明する。図4のうち(A)は背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)(E)は変形例を示す図、図5のうち(A)は肘サポート5の平面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
図4(B)に示すように、フロントサポート4は樹脂等のインナーシェル20にクッション21を張った構造になっている(クロスも張られている)。インナーシェル20には合板等の支持板22が固定されており、支持板22がフランジ付き継手23を介して支柱10の上端に固定されている。本実施形態では、支柱10の上端を折り曲げてこれに継手23を嵌め入れ固定しているが、支柱10の上端を折り曲げることなく、略L字状の継手によってフロントサポート4を支柱10に取り付けてもよい。
また、フロントサポート4は側面視での角度を自在に変更できる状態で支柱10に取り付けることも可能である。この構造の一例を図4(D)(E)に変形例として示している。すなわち(D)は縦断側面図、(E)は平面図であり、この例では、継手23を小判形のパイプ材で形成して上下長手の姿勢に配置し、継手23における広幅の側板にフロントサポート4と反対側に張り出した軸受け部23aを形成し、この軸受け部23aを水平状のピン24で支柱10に連結することにより、フロントサポート4の側面視姿勢を変更可能としている。
この変形例の場合、支柱10の上端に、継手23の内部に入り込むストッパー部10aを折り曲げ又は溶接によって設け、フロントサポート4が側面視で鉛直姿勢のときには継手23の上内面をストッパー部10aの上面に重ならせる一方、フロントサポート4を後傾状に傾けると、継手23の下内面がストッパー部10aの先端部下面に当たるように設定しており、これにより、フロントサポート4の傾動範囲を規制している。勿論、フロントサポート4を傾動可能とする構成、及び、傾動範囲を規制する構成は様々に具体化できる。
第1及び第2クランプ体13,16は同じ構造であり、図4(C)に示すように、支柱10を抱持する非環状の挟持体25を備えており、挟持体25の先端部の間隔をボルト付きハンドル26で広狭を変えることにより、支柱10に落下不能に取り付いたロック状態と自在に昇降し得るフリー状態とに変更できるようになっている。符号26aはナットである。なお、支柱10及び第2受け筒14は他の構成によって高さ調節することも可能である。本実施形態では、フロントサポート4と肘サポート5とは個別に高さ調節することができる。
図5に示すように、肘サポート5は、樹脂製の基材(インナーシェル)27にクッション28を張った構造であり(クロスも備えている)、基材27の下面に長手方向に延びる下向き凸部27aが一体に形成されており、凸部27aに、上向き開口の上長溝29と下向き開口の下長溝30とが基材27の長手方向に延びるように形成されており、更に、下長溝30には補強板31が嵌め入れられている。そして、上下長溝29,30の間の部分と補強板31とに、長溝29,30の長手方向に延びる長穴32が形成されている。
一方、枝フレーム15の先端部は鉛直姿勢に折り曲げ形成されており、枝フレーム15の先端にブッシュ33を回転不能に固着し、このブッシュ33に、肘サポート5における基材27の凸部27aに下方から重なるフランジ33aを一体に形成している(ブッシュ33とフランジ33aとは別体とすることも可能である)。更に、肘サポート5における基材27及び補強板31の長穴32に嵌め入れたカラー34を介してフランジ付きボルト35をブッシュ33にねじ込んでいる。
ボルト35をしっかりねじ込んだ状態で、ボルト35のフランジ35aと基材27における上長溝29の底面との間に若干の隙間が空くように設定しており、このため、肘サポート5は長穴32の範囲において水平スライドさせ得ることができ、かつ、ボルト35を中心にして自在に水平回転(旋回)させて任意の姿勢を採ることができる。
従って、図2(A)に示すように左右の肘サポート5を平面視でハの字にした姿勢や、図2(B)に示すように左右の肘サポート5を平面視で一直線状に延びる姿勢にしたりできるなど、左右の肘サポート5は必要に応じて水平姿勢と位置とを自由に選択できる。
なお、ボルト35の頭にフランジ35aを設けることに代えて座金を使用することも可能である。また、カラー34に相当するものをボルト35に一体に形成してもよい。更に、ボルト35と基材27との間に、肘サポート5のスライドに対して若干の抵抗を付与する抵抗付与手段(例えばばね座金)を介在させることも可能であり、このようにすると、肘サポート5で人の肘を安定良く支持できる。ブッシュ33のフランジ33aを肘サポート5の長手方向に長く張り出させることも可能である(肘サポート5の支持強度が向上する)。
(3).まとめ
以上の説明から既に理解できるように、着座した人はフロントサポート4に胸を当てた前傾姿勢で両肘を肘サポート5に当てた状態で手作業を行うことができる。胸が支持されていることと肘が支持されていることとにより、人の上半身に対する負担(特に腰に対する負担)が著しく軽減されて、腰痛等の障害の発生を防止又は著しく抑制できる。
この場合、フロントサポート4は肘サポート5の上下に跨がって上下に長いため身体の特定の部分が圧迫感を受けることはなくて、長時間の作業も楽に行うことができる。また、肘サポート5はスライド自在及び水平旋回自在であるため、人の体格や作業内容の違いに応じて肘サポート5の姿勢や位置を変更することができ、このため、物を持った作業であっても人に負担が掛からない状態で行うことができる。
図2(A)に示すように、枝フレーム15の先端部は隣合ったキャスター8を結ぶ線よりも若干の寸法だけ内側に位置させており。このため、肘サポート5にかかった荷重は常に隣合ったキャスター9を結ぶ線よりも内側の領域で支持されることになり、その結果、肘サポート5に大きな下向き荷重が掛かっても椅子が転倒するような不具合は生じない(この点は第2実施形態も同じである。)。
(4).第2実施形態の概要
図6〜図13では第2実施形態を示している。図6〜図7で全体の椅子の外観を示しており、図6のうち(A)は後方斜視図で(B)は側面図で(C)は背面図、図7は平面図である。これら図6及び図7から理解できるように、第2実施形態は基本的には第1実施形態と同じ形態になっている。以下、主として第1実施形態との相違点を取り上げて説明する。第1実施形態と同じ構成要素は同じ符号を付している。
本実施形態では、脚装置1の枝足7には人が足を載せるためのリング体37を固着している。キャスター8は、第1実施形態と同様に人が着座するとブレーキ(ロック)が掛かるものを使用している。また、脚支柱6としては、ロック解除用のレバー17が組み込まれたガスシリンダを使用している。レバー17は1本のみ設けているが、第1実施形態と同様に左右2本設けてもよい。
また、本実施形態が支柱10の上端にフロントサポート4を固定していることは第1実施形態と同じであるが、第1実施形態との相違点として、本実施形態では、枝フレーム15は支柱10自体に溶接で固着している。従って、第1実施形態の第2受け筒14と上クランプ体16とは備えていない。
ところで、使用者が一般に男性の場合は座3に跨がるように腰掛けることに抵抗はないが、女性の場合は座3に跨がって腰掛けることに心理的な抵抗があったりスカートを着用している場合には腰掛けにくいといった場合がある(男性・女性を問わず、足を開きにくいといった障害によって座3に跨がりにくい場合もある。)。
この点、図1(B)に一点鎖線で示したように支柱10のうち着座した人の大腿部上面よりも下方の部位を片側の肘サポート5の側に寄せると、人は足を揃えた状態で腰掛けながらフロントサポート4と肘サポート5とを使用できる利点がある。図1(B)に一点鎖線で表示した例では支柱10の上部はクランク状に曲げて上部の起立部に枝フレーム15とフロントサポート4とを固定している。第1受け筒12を支柱10は脚装置1(の例えば枝足7)に固定することも可能である。また、このように支柱10をずらして配置することは第2実施形態にも適用できる。
(5).座受けベースの周辺構造
本実施形態では座3の支持構造や支持アーム11の取付け構造が第1実施形態と相違している。この点を図8も参照して説明する。図8のうち(A)は図7における座3のみの III-III視断面図、(B)は他の部材も表示した状態での図7の VIII-VIII視断面図である。
座受けベース2は第1実施形態と同様に上向きに開口した箱状に形成されており、座受けベース2に脚支柱6の上端が嵌着されている。他方、座3は合板等の基板38の上面にクッション39を張った構造であり(この点は第1実施形態も同じである)、平面視形状は第1実施形態と同様のサドル状になっている(但し、先窄まり部3aと反対側の部分は第1実施形態よりも丸みを帯びている。)。座3のクッション39の周縁部は広巾部3aの箇所において高さが高い土手部39aになっている。このため、着座した人は臀部を後ろ向きずれ不能に支えられた状態で肘を肘サポート5にしっかりと付くことができる。土手部39aの左右両端寄り部位は端は行くに従って高さが徐々に低くなっている。土手部39aの存在により、使用者は例えば上半身を起こした状態であっても肘サポート5にしっかりと肘を突っ張らせることができる。
脚装置1を構成する脚支柱6の上端部は座受けベース2に固定されている。そして、座受けベース2はビス(図示せず)で座3の基板38に固定されている。従って、本実施形態では座3と座受けベース2との平面姿勢は常に一定になっており、座3の先窄まり部3bが常に支柱10に向いている。
図8(B)に示すように、支持アーム11は上向きに開口した樋状(コ字状)の受け部材40に固着されており、受け部材40の基端部は座受けベース2の内部に配置した軸受けブラケット41にピン42で連結されている。また、座受けベース2のうち脚支柱6から支柱10の側にずれた部位にはばね受け43が下向きに突設されており、このばね受け43に収納したばね44で支持アーム11を下方から支持している(ばね44に代えてゴム等の軟質弾性体も使用できる。)。従って、支持アーム13(及び支柱10)は、座受けベース2の後端縁に形成した切欠き溝45の内部で動く範囲で後傾動し得る。
本実施形態では座3はその先窄まり部3bが支柱10の側に向くように姿勢が固定されているので、一般的には、人は座3に跨がった状態で作業することが多いと言える。但し、左右の足を揃えて支柱10の片側に寄せた状態で着座して作業を行うことも可能である。これは一種のチョイ掛けで人は身体をねじった状態で両肘を肘サポート5に付くことになるが、着座時間が僅かで椅子への乗り降りを頻繁に行うような場合はこのような使用態様も有り得る。勿論、第1実施形態と同様にフロントサポート4を背もたれとして使用する使用態様も採り得る。
(6).肘サポートの取付け構造
次に、肘サポート5の取付け構造を主として図9〜図12に基づいて説明する。図9は左の肘サポート5を中心にして描いた部分正面図、図10は図9及び図12(A)の X-X視断面図、図11のうち(A)は肘サポート5の取付けの構造を示す分離斜視図で(B)は平面図、図12のうち(A)は図10の XII-XII視断面図で(B)は(A)のB−B視断面図である。
例えば図11や図12(A)に示すように、枝フレーム15の先端には上下に開口した筒体47が溶接によって固着されており、この筒体47に、長方形で箱形のレールブラケット48がベースブラケット49を介して水平回転自在に取付けられている。レールブラケット48は金属板製であって長手方向の前端と後端との開口端部には樹脂製のキャップ50が装着されている。
他方、ベースブラケット49は1枚ずつの背板49aと側板49bを有する平断面L字状で背板49aには水平状の上板49cと下板49dとが一体に形成されている。そして、側板49bは上に行くほど左右巾が大きくなる台形状に形成されており、また、上板49cの張り出し寸法は下板49dの張り出し寸法よりも大きくなっている(勿論、他の形態でも良い。)。
そして、レールブラケット48とベースブラケット49とは上下に重なった状態に溶接で一体化されており、かつ、ボルト51とナット52とで筒体47に回転可能に連結されている。ボルト51はレールブラケット48の下面板48aとベースブラケット49の上下板49c,49dとに貫通しており、また、レールブラケット48の上面板48bにはボルト41の頭を通すための透かし穴53が空いている。図9に示すようにナット52には保護キャップ54を取り付けているが、袋ナットを使用するとキャップ54は不要になる。
筒体47にはボルト51が嵌まるフランジ付きのメタルブッシュ51aが嵌め込まれている。メタルブッシュ51aは本体が金属製でその表面に樹脂層をコーティングしたものであり、樹脂層の存在により、肘サポート5の回転に際して金属音が発生することを防止できる。また、ブッシュは全体が樹脂製であると強度確保のためフランジの厚さはある程度の厚さが必要であるが、本実施形態のメタルブッシュ51は本体が金属であるため、フランジの厚さを薄くしても強度を確保できる利点がある。
レールブラケット48はその長手方向に向いた一端部寄りの偏よった部分において筒体47に連結されており、レールブラケット48の上面板48bのうち透かし穴53と他端面との間には、平面視角形で細長いガイド穴55が長手中心線に沿って延びるように形成されている。なお、レールブラケット48の内部にナット52を配置して、これにボルト51を下方からねじ込むことも可能である。言うまでもないが、ボルト51に代えて他の連結部材(例えばスナップリング付きのピン)を採用しても良い。
肘サポート5は第1実施形態と同様に樹脂製の基材27を備えており、クッション28の上面は横断面視において上向きに開口した状態に緩く凹んでいる(クッション28は基材にインサート成形しても良いし、接着又は嵌め込んでも良い)。基材27には、レールブラケット48の長手側面に密接する一対の抱持部56が長手方向に延びるように形成されている。抱持部56の下端には上向き抜け不能に保持する鉤部56aを一体に形成しており、このため、肘サポート5はその長手方向に沿ってスライドし得る。また、基材27の底面部には、レールブラケット48のガイド穴55に嵌まり込むストッパー突起57を設けている。
前記ストッパー突起57は、基材27の底面部にコ字状のスリット58を設けることによって形成された細長い梁状部59の先端に形成しており、かつ、ストッパー突起57の下端のうち梁状部59の付け根と反対側には傾斜面57aが形成されている。このため、ストッパー突起57は梁状部59が上向きに撓み変形することを利用してレールブラケット48のガイド穴55に嵌め込むことができる。従って、肘サポート5は、レールブラケット48に重ねた状態で押し込むというワンタッチ的な操作でレールブラケット48に取り付けられる。
また、レールブラケット48の下面板48aのうち筒体47と反対側の部位には、平面視でガイド穴55の端部と重なる補助穴60が空いている。そして、この補助穴60からドライバー等にてストッパー突起57を押し上げることにより、ストッパー突起57をガイド穴55から外して肘サポート5をレールブラケット48から取り外すことができる。ストッパー突起57はストローク規制手段の一例であり、ストッパー突起57により、肘サポート5がその長手方向にスライドするストロークが記載される。
なお、ストッパー突起57は基材27とは別体に構成することも可能である。例えばストッパー突起57としてビスを使用して、これを補助穴60から基材27の底面部にねじ込み固定するといったことも可能である。また、基材27の底面に長溝を形成して、レールブラケット48に設けた突起(例えばビス)を長溝に嵌め込むといったことも可能である。
(7).フロントサポートの取付け構造
次に、図13を参照してフロントサポート4の取付け構造を説明する。図13のうち(A)は背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)はフロントサポート4におけるビス穴の配置を示す背面図である。
本実施形態では、フロントサポート4は合板等の支持板(基板)22にクッション21を張った構造になっており、支柱10の上端に当て板62を介して固着したブラケット板63をビス64で支持板22に固定している。従って、フロントサポート4は固定式になっている。
そして、支持板22は6本のビス64でブラケット板63に固定されているが、支持板22に、フロントサポート4を縦長の姿勢にした状態でブラケット板63を固定できる縦長姿勢用ビス穴65と、フロントサポート4を横長の姿勢にした状態でブラケット板63を固定できる6つの横長姿勢用ビス穴66とを空けている。従って、ユーザーは好みによってフロントサポート4の取付け姿勢を縦長の横長とに変えることができる。
なお、ビス穴65としては単なる下穴としてこれに木ねじ式のビス64をねじ込んでも良いし、ビス穴65の箇所を鬼目ナットで構成して、これに自己穿孔性のないビスをねじ込んでも良い。
(8).第2実施形態のまとめ
本実施形態の肘サポート5はくるくる回転させ得る訳ではなく、図10から理解できるように、左の肘サポート5を例に採ると、ベースブラケット49の側板49bが枝フレーム15の背面に当たることで時計回り方向の回転が規制されて、肘サポート5は平面視で枝フレーム15と略平行に延びる基準姿勢からそれ以上時計回りには回転させることができない。他方、ベースブラケット49の背板49aが枝フレーム15の前面に当たることで半時計回り方向の回転が規制される。すなわち、左右の肘サポート5は、平面視で直線状に延びる姿勢を基準にして、平面視逆ハの字の姿勢までしか外回りに回転させることはできない。
既述のとおり、通常の人が肘を曲げた状態で腕を水平に回し得る姿勢に限度があり、約100°程度しか回すことができない。本実施形態の肘サポート5は人の腕の可動範囲に準拠しているものであり、このため、肘サポート5が何らかの弾みで外向き回転し過ぎて肘を痛めるといったことはない。肘サポート5の水平回動できる範囲は基準状態から90〜110°程度が好適と言える。
また、例えばベッドに寝た人に近づいて介護する場合、肘サポート5が前向き姿勢であると介護者は被介護者に身体(顔)を近づけ難いが、肘サポート5を横向き姿勢にすると介護者は肘を左右に大きく広げて前屈みとなって顔を被介護者にうんと近づけることができるため、介護者と被介護者とのコミュニケーションのアップに貢献できる。また、肘サポート5が前後に向いていると、肘サポート5が被介護者の顔に近づくことにより、被介護者に不安感を与える虞が有り得るが、左右の肘サポート5を横長姿勢にすると、被介護者の不安感をなくすことができる利点もある。
また、肘サポート5が枝フレーム15と略平行な横長姿勢の場合、肘はおおむね肘サポート5の左右中間部に載っていることが多く、この場合、作業内容によっては肘で肘サポート5が手前側に押され気味になることがあるが、本実施形態ではベースブラケット49の側板49bが枝フレーム15に当たることで肘サポート5の回動が阻止されているため、肘サポート5を横長姿勢にした状態のままで安心して腕に力を掛けることができる。
本実施形態でも、枝フレーム15の先端は隣合ったキャスター8を結ぶ線よりも若干の寸法だけ内側に位置させており。このため、第1実施形態と同様に肘サポート5に大きな下向き荷重が掛かっても椅子が転倒するような不具合は生じない。
なお、肘サポート5のスライド許容手段として本実施形態のように肘サポート5の基材27でレールブラケット48を抱持する形態を採用すると、基材27とレールブラケット48とが嵌り合う巾寸法及び長さ寸法を大きくできるため、肘サポート5は大きなスライドストローク確保しつつ高い安定性を確保できる利点がある(肘サポート5に対する支持強度を向上できる。)。また、本実施形態のように支柱4を若干の角度で後傾させ得る構成を採用すると、上半身に対するロッキング機能が発揮されるため身体への負担を軽減できて好適である。
(9).第3〜第6実施形態(図13〜図14)
図14及び図15ではフロントサポート4を縦長姿勢と横長姿勢とに変えるための別例を示している。このうち図14に示す第3実施形態では、ブラケット板63を正方形に形成して、ビス64及びビス穴67を上下左右に等間隔でかつ上下左右対称に配置している。この実施形態では、共通したビス穴67を使用してフロントサポート4を縦横に姿勢変更できる。ビス穴67を3個以上ずつ縦横に等間隔でかつ上下左右対称に配置しても良い。
図15に示す第4実施形態では、ブラケット板63に支柱4の軸心回りに90°の角度で同心に延びる3本の円弧状長穴68を等間隔で形成する一方、支持板22には、各長穴68の端部に連通するビス穴67を2個ずつ空けている。この実施形態では、2つずつのビス穴67のうち片方のみにビス64をねじ込んでおくことにより、ビス64を緩めてからフロントサポート4を回転させてビス64を締め直す、いう手順でフロントサポート4の姿勢を変えることができる。
なお、一対のビス64のうち一方はビス穴67にねじ込んだままで他方だけ取り外したりねじ込み直したりすることにより、常に3対のビス64でフロントサポート4をブラケット板63に固定しておく、といったことも可能である。
図14に示す第5実施形態では、座3における先窄まり部3bの左右側面を平面視で直線状に形成している。従って、座3は野球のホーム座受けベースにより近い形状になっている。
図15に示す第6実施形態では左右の肘サポート5を平面視円形に形成している。図15の(B)は(A)のB−B視断面図であり、この図に示すように、肘サポート5は緩い曲率で上向きに凹状に凹んでいる。そして、枝フレーム15の先端に球状軸受け70を固定する一方、肘サポート5における基材27に、球状軸受け70の半分だけ嵌まる半円凹所71を形成し、更に、球状軸受け70に下方から部分的に嵌まるリング状のストッパー体72を基材27にねじで固定している。
従って、第6実施形態では、肘サポート5はその中央部を中心にして水平旋回自在であり、かつ、自在に傾動し得る(傾動範囲は、ストッパー体72が球状軸受け70の付け根に当たることで規制される。)。作業者が作業に際して下膊を上下に大きく動かすも場合のように、本実施形態のように構成するのが好適であるといえる。
(10).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば座は平面視円形や平面視楕円形、或いは平面視略三角形に形成することも可能である。また、フロントサポートの形状には限定はないのであり、例えば円形や三角形状、或いは、腹に当たる横長部分から胸に当たる上向き突起が出ている逆凸形などに形成することも可能である。同様に、肘サポートの平面形状も必要に応じて任意の形態に設計できる。
また、本願発明に係る椅子は移動自在である必要はなく、例えば組み立てラインに設置された固定式のものにも適用できる。フロントサポート及び肘サポートを取り付けるための支持部材としてガスシリンダを使用することも可能である。同様に、フロントサポート用の支持部材はパイプ材や棒材から成る支柱を使用することに限らず、チャンネル材等の各種の部材(フレーム材)も使用できる。フロントサポートと肘サポートとを別々の支柱に取り付けたり、左右の肘サポートを別々の肘サポートに取り付けると言ったことも可能である。
なお、請求項からは外れるが、手作業用として椅子にフロントサポートのみ又は肘サポートのみを設けることも可能である。
第1実施形態の斜視図及び正面図である。 第1実施形態の平面図である。 第2実施形態の側面図である。 フロントサポートの詳細を示す図である。 肘サポートの詳細を示す図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は後方から斜視図で(B)は側面図で(C)は背面図である。 平面図である。 図7の VIII-VIII視断面図である。 左の肘サポートを中心にして描いた部分正面図である。 図9及び図12(A)の X-X視断面図である。 (A)は肘サポートの取付けの構造を示す分離斜視図、(B)は平面図である。 (A)は図10の XII-XII視断面図、(B)は(A)のB−B視断面図である (A)フロントサポートの背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)はフロントサポートにおけるビス穴の配置を示す背面図である。 第3実施形態を示す図である。 第4実施形態を示す図である。 第5実施形態を示す図である。 第6実施形態を示す図である。
符号の説明
1 脚
2 座受けベース
3 座
4 フロントサポート
5 肘サポート
10 支持部材の一例としての支柱
11 支持アーム
15 枝フレーム

Claims (4)

  1. 人が腰掛ける座と、着座した人が胸を当て得るフロントサポートと、着座した人が前記フロントサポートに胸を当てた状態で肘を載せ得る肘サポートとを備えており、前記フロントサポートは肘サポートの上下両側に広がる状態に配置されている、
    椅子。
  2. 人が腰掛ける座と、着座した人が胸又は腹若しくは両方を当て得るフロントサポートと、着座した人が前記フロントサポートに胸又は腹を当てた状態で肘を載せ得る左右一対の肘サポートとを備えており、前記肘サポートは、平面視での姿勢と平面視での位置と側面視での姿勢とのうち少なくとも一つを変更することが可能な状態に支持部材に取り付けられている、
    椅子。
  3. 人が腰掛ける座と、着座した人が胸を当て得るフロントサポートと、着座した人が前記フロントサポートに上半身を当てた状態で肘を載せ得る左右一対の肘サポートとを備えており、前記フロントサポートは肘サポートの上下両側に広がる状態に形成されている一方、
    前記左右の肘サポートは、平面視での姿勢と平面視での位置と側面視での姿勢とのうち少なくとも一つを変更することが可能な状態に支持部材に取り付けられている、
    椅子。
  4. 更に、前記座を支持する座受けベースを備えており、前記フロントサポートは、前記座受けベースに固定された支柱に取り付けられている一方、前記肘サポートは、前記支柱から分岐した枝フレームに取り付けられており、更に、前記肘サポートは左右に分離していると共にそれぞれ人の肘を安定した状態に載せ得るように平面視で細長い形状になっており、この肘サポートを、その長手方向に移動自在でかつ水平回転可能な状態で前記枝フレームに取り付けている、
    請求項1〜3のうちの何れかに記載した椅子。
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